JP2009092005A - 内燃機関のインタークーラ洗浄装置 - Google Patents

内燃機関のインタークーラ洗浄装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インタークーラ内部にて生じる酸性水への対策を改善した内燃機関のインタークーラ洗浄装置を提供する。
【解決手段】排気通路5から取り出された排気の一部をEGRガスとして過給機6よりも上流にて吸気通路4に導くEGR通路8と、吸気通路4における過給機6よりも下流に設けられ、過給機6により圧縮された吸気を冷却するインタークーラ11とを備えた内燃機関1に適用されるインタークーラ洗浄装置12において、インタークーラ11で生成される酸性水を中和する中和手段13と、中和手段13により中和された中和水をインタークーラ11に流入する気流に混入させる中和水供給部14とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気通路から取り出された排気の一部をEGRガスとして過給機よりも上流にて吸気通路に導くEGR通路を備えた内燃機関に適用されるインタークーラ洗浄装置に関する。
過給機よりも上流にて吸気通路にEGRガスを導く内燃機関では、大量のEGRガスを含んだ吸気が過給機で圧縮されてインタークーラで冷却されると強度の酸性水が発生して、インタークーラを腐食させるおそれがある。酸性水の発生を抑える対策として、排気通路の環元機能を有する触媒よりも下流と吸気通路の過給機よりも上流とを結ぶEGR通路中に排気通路の触媒よりも上流を流れる排気を直接流入させるバイパス通路を接続し、そのバイパス通路を流れる排気の流量を調整してEGRガスのpHを変化させることにより酸性水の発生を抑える装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。発生した酸性水の処理対策として、インタークーラよりも下流にて吸気通路に設けた凹曲部と排気通路との間にEGR通路を接続し、凹曲部を介してそのEGR通路に流入する酸性水をEGRガスの熱で蒸発させる装置(例えば特許文献2参照)、あるいは、インタークーラ下部と排気通路とを結んだ排出通路にインタークーラ内圧を作用させてインタークーラ下部に溜まった酸性水を排気通路に排出する装置も提案されている(例えば特許文献3参照)。その他に、本発明に関連する先行技術文献として特許文献4が存在する。
特開平7−324653号公報 特開平8−177646号公報 特開2002−303146号公報 特開2003−247460号公報
しかしながら、インタークーラ内部にて酸性水が発生した場合、従来の装置のように単に酸性水を蒸発させ、あるいは排出するだけでは対策が十分ではないおそれがある。
そこで、本発明は、インタークーラ内にて生じる酸性水への対策を改善した内燃機関のインタークーラ洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明は、排気通路から取り出された排気の一部をEGRガスとして過給機よりも上流にて吸気通路に導くEGR通路と、前記吸気通路における前記過給機よりも下流に設けられ、前記過給機により圧縮された吸気を冷却するインタークーラとを備えた内燃機関に適用されるインタークーラ洗浄装置において、前記インタークーラで生成される凝縮水を中和する中和手段と、前記中和手段により中和された中和水を前記インタークーラに流入する気流に混入させる中和水供給手段とを備えたことにより上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明のインタークーラ洗浄装置によれば、インタークーラ内にて生じる酸性水を中和手段により中和した上で、インタークーラに流入する気流に混入させているので、インタークーラ内部に酸性水が残っていたとしても中和水にてこれを洗い流すことができる。よって、インタークーラ内に生じる酸性水への対策を改善することができる。
本発明の一形態において、前記中和水供給手段は、前記気流が高温の時に前記中和水を前記気流に混入させ、前記気流が低温の時に前記中和水を前記気流に混入させなくてもよい(請求項2)。この形態によれば、気流が高温時に中和水をその気流に混入させているので、インタークーラ内に生じる中和水量を増大させることができる。
上記の形態において、前記中和水供給手段は、前記過給機が作動した場合に前記中和水を前記気流に混入させることにより、前記気流の高温時における前記中和水の前記気流への混入を実現してもよいし(請求項3)、前記EGR通路には当該EGR通路を開閉するEGR弁が設けられており、前記中和水供給手段は、前記EGR弁が開放した場合に前記中和水を前記気流に混入させることにより、前記気流の高温時における前記中和水の前記気流への混入を実現してもよい(請求項4)。これら形態によれば、前者では気流が過給機にて圧縮されること、後者では気流にEGRガスが含まれることにより気流の温度が上昇されるので、気流の高温時における中和水の気流への混入を実現することができる。
過給機の作動時に中和水を気流に混入させる場合において、前記中和水供給手段には、前記インタークーラ内の気流の圧力と外気圧との差圧により駆動するポンプが設けられており、前記ポンプは、前記過給機が作動した場合に前記中和水を前記気流に送り出すように設定されてもよい(請求項5)。この形態によれば、過給機によって気流が過給されると、ポンプにて中和水が送り出されるので、過給機の作動時における中和水の気流への混入を自動的に実現することができる。
前記中和水供給手段には、前記気流に混入させる前記中和水量を調整する調整弁と、前記調整弁の開度を制御する調整弁制御手段とが設けられており、前記調整弁制御手段は、前記気流が高温時に前記調整弁を開放してもよいし(請求項6)、前記中和水供給手段には、前記中和水を吸い込んで前記気流に送り出すポンプと、前記ポンプの駆動を制御するポンプ制御手段とが設けられており、前記ポンプ制御手段は、前記気流が高温時に前記ポンプを駆動させてもよい(請求項7)。これら形態によれば、調整弁又はポンプを利用することにより、過給機の駆動時又はEGR弁の開放時における中和水の気流への混入を比較的容易に実現することができる。
本発明の一形態において、前記中和水供給手段は、前記気流が高温である区間にて前記中和水を前記気流に混入させてもよい(請求項8)。この形態によれば、インタークーラ内に生じる中和水量を増大させることができる。上記の形態において、前記区間は、前記吸気通路における前記過給機と前記インタークーラとの間であってもよいし(請求項9)、前記区間は、前記EGR通路であってもよい(請求項10)。
本発明の一形態において、前記中和水供給手段には、前記中和水を吸い込んで送り出すポンプと、前記中和水を前記気流に混入させる混合部と、前記ポンプにて送り出された前記中和水を前記混合部に導く供給管とが設けられており、前記混合部は、前記供給管から導かれた前記中和水の表面積が大きくなるように形成されてもよい(請求項11)。この形態によれば、中和水がポンプにて供給管を介して混合部に導かれると、混合部にて中和水の表面積が拡大され、この中和水が気流から熱を受けて蒸発し気流と混ざり合うので、中和水の気流への混入を促進することができる。
混合部としては種々の形態を採用してよい。例えば、前記混合部は、前記中和水を含浸可能な多孔部材を備えており、前記多孔部材は、前記吸気通路における前記インタークーラよりも上流の内周面に設定されており、前記供給管の径端部は、前記多孔部材に接続してもよい(請求項12)。この形態によれば、供給管から導かれた中和水が多孔部材に達すると、その中和水が多孔部材全体に浸透するので、中和水の表面積が多孔部材にて拡大される。そして、多孔部材内に含浸された中和水は、吸気通路の吸気から熱を受けて蒸発し吸気と混ざり合うので中和水の吸気への混入を促進することができる。また、前記EGR通路には当該EGR通路を開閉するEGR弁が設けられており、前記混合部は、前記中和水を含浸可能な多孔部材を備えており、前記多孔部材は、前記EGR通路における前記EGR弁よりも下流側の内周面に設定されており、前記供給管の径端部は、前記多孔部材に接続してもよい(請求項13)。この形態によれば、多孔部材内に含浸された中和水は、EGR通路のEGRガスから熱を受けて蒸発しEGRガスと混ざり合うので、中和水の気流への混入を促進することができる。
前記混合部は、複数のセルを有したセル構造部材を備えており、前記セル構造部材は、前記インタークーラよりも上流にて前記吸気通路の内部に設定されており、前記供給管は、前記中和水を前記セル構造部材の内部に塗布させるように設定されてもよい(請求項14)。この形態によれば、供給管から導かれる中和水をセル構造部材の内部に塗布させるので、中和水の表面積がセル構造部材の内部で拡大される。そして、セル構造部材の内部の中和水がセル構造部材内を通る吸気から熱を受けて蒸発し吸気と混ざり合うので、中和水の気流への混入を促進することができる。
上記の形態において、前記供給管は、前記セル構造部材よりも上流にて前記吸気通路内の複数の位置に前記中和水を導くように設定されてもよい(請求項15)。この形態によれば、供給管にて吸気通路内の複数の位置に導かれた中和水は、拡散しながら吸気通路の下流に流されるので、セル構造部材の内部に均一に中和水を塗布することができる。
また、前記供給管は、前記吸気通路における前記セル構造部材よりも上流にて前記中和水を導くように設定されており、前記吸気通路の上流に臨む前記セル構造部材の前端面は、前記吸気通路の軸線方向に傾斜して形成されてもよい(請求項16)。この形態によれば、セル構造部材の前端面の面積が拡大されるので、供給管から導かれた中和水をセル構造部材の内部に確実に塗布することができる。
本発明の一形態において、前記内燃機関には、前記混合部に導かれた前記中和水に熱を加える加熱手段が設けられてもよい(請求項17)。この形態によれば、加熱手段にて混合部内の中和水が加熱されると、加熱された中和水が蒸発し気流と混ざり合うので、中和水の気流への混入をさらに促進することができる。上記の形態において、前記加熱手段には、当該加熱手段の動作を制御する加熱制御手段が設けられており、前記加熱制御手段は、前記インタークーラ内の中和水量が所定値以下の場合に、前記加熱手段の動作を停止させてもよい(請求項18)。この形態によれば、中和水が所定値よりも少ない場合に加熱手段の作動を停止させるので、加熱手段の不要な仕事を抑制することができる。
本発明の一形態において、前記中和手段には、前記中和手段にて生じる中和生成物を凝集させる凝集手段が設けられてもよい(請求項19)。この形態によれば、中和生成物を集積手段にて集積させるので、中和手段よりも下流にて中和生成物が析出することを抑制することができる。これにより、中和生成物に起因する異物詰まり等の機能障害を排除することができる。
以上説明したように、本発明のインタークーラ洗浄装置によれば、インタークーラ内にて生じる酸性水を中和手段により中和した上で、インタークーラに流入する気流に混入させているので、インタークーラ内部に酸性水が残っていたとしても中和水にてこれを洗い流すことができる。よって、インタークーラ内に生じる酸性水への対策を改善することができる。
(第1の形態)
図1は、本発明に係るインタークーラ洗浄装置を内燃機関(以下、エンジンと呼ぶ。)に適用した一形態を示している。エンジン1は、車両の走行用駆動源として搭載されるものであって、ディーゼルエンジンとして構成されている。エンジン1には、複数(図では4つ)のシリンダ3が設けられたエンジン本体2と、各シリンダ3に吸気を導く吸気通路4と、各シリンダ3からの排気が導かれる排気通路5と、吸気を過給するための過給機6とを備えている。過給機6は、一例として排気通路5のタービン6aにて排気エネルギを回収し、そのエネルギで吸気通路4のコンプレッサ6bを駆動するターボチャージャである。排気通路5のタービン6aよりも下流側には排気浄化装置7が設けられている。排気浄化装置7の下流にはEGR通路8の一端部が接続され、そのEGR通路8の他端部はコンプレッサ6bよりも上流側にて吸気通路4に接続されている。EGR通路8には、EGRクーラ9及びEGR弁10が設けられている。さらに、吸気通路4において、コンプレッサ6bの下流側には、コンプレッサ6bにて圧縮された吸気を冷却するインタークーラ11が設けられている。そのインタークーラ11に対してインタークーラ洗浄装置12が組み合わされている。
インタークーラ洗浄装置12は、インタークーラ11内で発生した凝縮水を集積して中和する集積部13と、その集積部13にて生成された中和水をインタークーラ11に流入する気流に混入させる中和水供給部14とを備えている。
図2に示すように、集積部13は、インタークーラ11の下面から突き出すように形成された貯水槽15を有している。その貯水槽15の内部は、ケージ16によって中央部17と端部18とに仕切られている。ケージ16は、凝縮水および中和水を通過させる開口部19を有している。各端部18には、貯水槽15内に集積した凝縮水を中和する中和剤20が収容されている。中和剤20としては、例えば、炭酸カルシウム又は炭酸カルシウムを主成分とした物質を利用することができる。以下では、中和された凝縮水を中和水と呼ぶことがある。
図1に戻って説明を続ける。中和水供給部14は、集積部13から中和水を吸い込んで送り出すポンプ21と、ポンプ21から吐出された中和水を吸気通路4に導く供給管22と、供給管22から導かれた中和水を吸気通路4の気流に混入させる混合部23とを備えている。ポンプ21は、集積部13における中央部17の底面に接続されている(図2参照)。
図3に示すように、混合部23は、吸気通路4を形成する吸気管4a、4bの間に配置されることにより吸気通路4の一部としても機能する接合管24を備えている。接合管24の内周面には、その全面に亘って、多孔部材25が設けられている。多孔部材25は、中和水が含浸しつつ通過する多孔質材料にて形成されている。供給管22の径端部は、接合管24を貫いて多孔部材25の外周に接している。
以上の構成のインタークーラ洗浄装置12においては、インタークーラ11内にて生じる凝縮水がインタークーラ内を流れ落ちて貯水槽15に集められ、その凝縮水が中和剤20と接触して中和水が生成される。生成された中和水をポンプ21にて貯水槽15から送り出すことにより、その中和水が供給管22を介し多孔部材25に導かれる。多孔部材25の外周に達した中和水は多孔部材25の径方向及び軸線方向に拡散しつつ多孔部材25の内部に浸透して、多孔部材25の内面に達する。そして、多孔部材25の内面にて中和水が吸気通路4の吸気から熱を受けて蒸発し、吸気と混ざり合う。中和水が混ざった吸気がコンプレッサ6bにて圧縮された後、インタークーラ11で冷却されて液化する。これにより、インタークーラ11の内部が中和水にて洗浄される。
(第2の形態)
次に、図4及び図5を参照して本発明の第2の形態を説明する。図4は図1に対応し、図5は図3にそれぞれ対応している。なお、本形態において、上述した図1と共通する部分には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。図4に示すように、本形態では、供給管22の径端部がEGR弁10に接続されている。図5に示すように、EGR弁10は、EGR通路8を開閉する弁体10aと、EGR通路8の内周面の一部に形成され、弁体10aが着座することのできる弁座10bとを備えている。EGR通路8における弁座10bよりも下流の内周面には、その全面に亘って、多孔部材25が設けられている。
この形態によれば、弁体10aが不図示のアクチュエータにより弁座10bから図5における下方向に押し上げられると、EGRガスが弁体10aと弁座10bとの間の隙間26を介してEGR通路8の下流に流れ、多孔部材25の内面に吹き付けられる。そして、多孔部材25の内面にて中和水がEGR通路8のEGRガスから熱を受けて蒸発し、EGRガスと混ざり合う。これにより、中和水のEGRガスへの混入を促進させることができる。さらに、中和水を第1の形態と比べて温度の高いEGRガスに混入させているので、インタークーラ11内で生じる中和水量を増大させることができる。また、EGR弁10が開放した時のみ中和水をEGRガスに混入させることができる。
本形態においては、供給管22の径端部がEGR弁10に接続されている例に限らず、例えば、第1の形態の混合部23をEGR通路8におけるEGRクーラ9よりも下流側に設けることにより、中和水のEGRガスへの混入を実現させてもよい。
(第3の形態)
次に、図6〜図9を参照して本発明の第3の形態を説明する。図6は図1に対応し、図7〜図9は図2に対応している。なお、本形態において、上述した他の形態と共通する部分には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。本形態においては、図6に示すように、混合部23が吸気通路4におけるコンプレッサ6bとインタークーラ11との間の区間に設けられている。
図7〜図9を参照して本形態のポンプ21について説明する。これら図においては、矢印Aの指す方向をインタークーラ11の方向、矢印Bの指す方向をインタークーラ11の方向とは反対の方向として、矢印A、Bが適宜示されている。
図7に示すように、ポンプ21は、貯水槽15の中央部17の底面から突き出るように形成された圧力シリンダ27と、その圧力シリンダ27にA及びB方向に摺動可能な状態で挿入され、A方向にバネ28により付勢されたピストン29と、ピストン29にA方向の外気を導く外気管30と、圧力シリンダ27の下部とピストン29の下端面29aとにより区画される圧力室31と、中和水を貯水槽15から圧力室31に導く吸入通路32と、圧力シリンダ27の底部と供給管22とを結ぶ排出通路33とを備えている。貯水槽15に臨むピストン29の上面29bは貯水槽15の底面の一部としても機能する。ピストン29と圧力シリンダ27とが摺動する面の隙間は、中和水が入り込まない程度に設定されている。吸入通路32における一端部は、貯水槽15の中央部17の底面に接続されている。吸入通路32には、中和水が無い場合に吸入通路32を閉鎖する浮動弁34と、中和水が圧力室31から貯水槽15に向かう方向の流れを阻止する排出逆止弁35とが設けられている。浮動弁34は、吸入通路32の径よりも大きい径を有する略円筒状の浮動弁室36を備えている。浮動弁室36の内部は、吸入通路32の径よりも大きい径を有する球体状の浮動体37と、浮動体37の貯水槽15への侵入を阻止するネット38とを備えている。浮動体37は、中和水よりも比重の小さな物質が用いられる。ネット38は、中和水を通過させる開口部39を有している。排出通路33には、供給管22から圧力室31に向かう方向の流れを阻止する吸入逆止弁40が設けられている。
次に、図7及び図8を参照してポンプ21の動作について説明する。ピストン29には、外気管30から導かれた外気の圧力及びバネ28の弾性力がピストン29をA方向に押し上げるように作用し、貯水槽15内の吸気の圧力がピストン29の上面29bに対してピストン29をB方向に押し下げるように作用する。以下、ピストン29の上面29bに作用する吸気の圧力をインタークーラ内圧と呼ぶことがある。図7に示すように、ピストン29に作用する外気圧がインタークーラ内圧よりも大きくなると、その外気圧にてピストン29がA方向に押し上げられ、圧力室31内の容積が拡大する。圧力室31内の容積が拡大すると、その拡大した容積を埋めようとするため吸入通路32及び排出通路33に対して圧力室31に向かう方向の吸引力が生じる。そして、その吸引力にて中和水が貯水槽15から吸入通路32を介して圧力室31に吸入されるとともに、吸入逆止弁40が排出通路33を閉鎖する。一方、図8に示すように、ピストン29に作用する外気圧がインタークーラ内圧よりも小さくなると、インタークーラ内圧にてピストン29がB方向に押し下げられる。ピストン29がB方向に押し下げられると、圧力室31から中和水が押し出されることにより、中和水が圧力室31から排出通路33を介して供給管22に吐出されるとともに、排出逆止弁35が吸入通路32を閉鎖する。なお、圧力室31から吐出される中和水量は、ピストン29のストロークにより決められる。
次に、図9を参照して貯水槽15に中和水が無い場合のポンプ21の動作について説明する。図9に示すように、ピストン29にて中和水の吐出が繰り返されると、貯水槽15内部の中和水が次第に無くなり、次いで浮動弁室36内の中和水も減り始める。浮動弁室36内の中和水が減ると、その水位に従って浮動体37がB方向に低下する。そして、浮動弁室36内の中和水が無くなると、吸入通路32の下流に通じる浮動弁室36の出口部36aにて浮動体37が嵌り込むため、吸入通路32が塞がれる。
この形態によれば、コンプレッサ6bが作動すると、そのコンプレッサ6bにて過給された吸気がインタークーラ11内部を介して貯水槽15に流入し、インタークーラ内圧としてピストン29の上面29bに作用する。この場合、インタークーラ内圧がピストン29に作用する外気圧よりも大きくなるため、上述したように圧力室31内の中和水が排出通路33に吐出される。吐出された中和水は供給管22を介して多孔部材25の外面に送られ、多孔部材25の内面に達する。多孔部材25の内面に達した中和水は、コンプレッサ6bにより昇温された吸気から熱を受けて蒸発し、吸気と混ざり合う。これにより、中和水の吸気への混入を促進することができる。また、コンプレッサ6bが作動した時のみ、自動的に中和水を気流に混入させることができる。
また、浮動弁室36内の中和水が無くなると、上述したように浮動体37が吸入通路32を塞ぐため、ポンプ21の駆動を自動的に停止させることができる。これにより、ポンプ21が不要な仕事をすることを抑制することができる。
(第4の形態)
次に、図10及び図11を参照して本発明の第4の形態を説明する。なお、この形態において、エンジン1については図1、図4、又は図6が参照され、図10は図3と対応している。また、図10において図3と共通する部分には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。図10に示すように、本形態の混合部23においては、多孔部材25が省略されており、接合管24の内部に円筒状のセル構造部材41が設けられており、供給管22の径端部が吸気通路4におけるセル構造部材41よりも上流にて接合管24を貫いて吸気通路4の内部にまで延びている。供給管22の径端部は塞がれている。供給管22における吸気通路4の内部に延びた区間の側面には、セル構造部材41に臨むように複数の噴出孔42が形成されている。セル構造部材41の外面は、その全面に亘って、接合管24の内面と隙間無く接している。図11に示すように、セル構造部材41の内部は、吸気の流れ方向から見て、仕切板41aにて格子状に仕切られることにより複数のセル41bが形成されている。これらセル41bは、接合管24の軸線に対して平行にセル構造部材41を貫通するように伸びている。
この形態によれば、中和水を貯水槽15からポンプ21にて送り出すことにより、その中和水が供給管22を介してその径端部に達する。そして、供給管22内に満たされた中和水がポンプ21の吐出力に押されて、それぞれの噴出孔42からセル構造部材41の方向に向けて吸気通路4内に中和水が噴出される。噴出された中和水は接合管22の軸線方向及びその径方向に拡散しながら吸気により吸気通路4の下流側に流され、セル構造部材41の前端面41cの全面に達する。前端面41cに達した中和水はセル構造部材41のそれぞれのセル41bに分離しながら流入する。各セル41bに流入した中和水はその表面に付着する。そして、各セル41b内の表面に付着した中和水がこれらセル41b内を通過する吸気の熱を受けて蒸発し、吸気と混ざり合う。これにより、第1の形態の混合部23と略同等の効果を得ることができる。
本形態において、セル構造部材41の形状は必ずしも円筒状である例に限らず、例えば半円筒状又は角柱状等適宜に変更してよい。セル構造部材41は固定治具にて吸気通路4内に固定してもよい。
(第5の形態)
次に、図12及び図13を参照して本発明の第5の形態を説明する。なお、この形態において、エンジン1については図1が参照され、図12は図10と対応し、図13は図11と対応している。また、図12及び図13において上述した第4の形態と共通する部分には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。図12及び図13に示すように、本形態の混合部23においては、噴出孔42が省略されており、供給管22の径端部が接合管24の内面と位置を合わせて設定されている。供給管22内の通路は、その径端部にて吸気通路4に向かうに従い徐々に狭くなるように形成されている。図13に示すようにセル構造部材41の前端面41bがその径端部から離れるに従い吸気通路4の下流側に直線状に傾斜する傾斜面41dとして形成されている。
この形態によれば、中和水を貯水槽15からポンプ21にて送り出すことにより、その中和水が供給管22を介してその径端部に達する。径端部に達した中和水は、その流量が絞られながら吸気通路4内に吐出される。吐出された中和水は、吐出方向及びその径方向に拡散しながら吸気により吸気通路4の下流側に流され、セル構造部材41の傾斜面41cを駆け下りながら各セルに流入する。これにより、第4の形態の混合部23と略同等の効果を得ることができる。
本形態において、傾斜面41cは、供給管22の径端部から離れるに従い吸気通路4の下流側に直線状に傾斜する例に限らず、例えば供給管22の径端部から離れるに従い吸気通路4の上流側に直線状に傾斜してもよい。
(第6の形態)
次に、図14を参照して本発明の第6の形態を説明する。なお、この形態において、図14は第3の形態に対応している。また、図14において上述した第3の形態と共通する部分には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。本形態の混合部23には、多孔部材25の内部の中和水を加熱するための加熱手段としての加熱回路43が設けられており、ポンプ21には、ポンプ21が駆動しているか否かの信号を出力する動作確認センサ44が設けられている。加熱回路43には、導線45と、導線に電流を供給する加熱用電源46と、通電により発熱する発熱体47とが設けられている。加熱用電源46は直流電源であって、例えばバッテリによって形成される。発熱体47は、多孔部材25の内部に設けられており、例えば鉄系合金からなる抵抗加熱体にて形成されている。
次に、本形態の加熱用電源46の動作を説明する。加熱用電源46の動作は、エンジンコントロールユニット48(ECU)により制御される。ECU48はマイクロプロセッサ及びその動作に必要なROM、RAM等の周辺装置を備えたコンピュータとして構成されている。ECU48は、動作確認センサ44の出力信号を参照してポンプ21が駆動しているか否かを取得する。ポンプ21が駆動していると判断した場合、ECU48は加熱用電源46を投入する。一方、ポンプ21が停止していると判断した場合、ECU48は加熱用電源46を切断する。
この形態によれば、ポンプ21が駆動すると、中和水が貯水槽15から供給管22を介して多孔部材25に導かれると共に、ECU48にて加熱用電源46が投入される。加熱用電源46が投入されると、加熱用電源から導線45を介して発熱体47に電流が供給され、その電流が発熱体47の内部を通る際に抵抗熱を生じる。その抵抗熱が発熱体47の内部から外面に伝達し、さらに発熱体47の周囲の多孔部材25に伝わり、多孔部材25の内部の中和水に熱を与えながら多孔部材25の全体に拡充する。そして、抵抗熱により多孔部材25の内面の中和水が蒸発し吸気通路4の吸気に混ざり合う。これにより、中和水の蒸発をさらに促進させることができる。また、ポンプ21が停止すると、中和水の吐出が停止すると共に、ECU48にて加熱用電源46も停止される。なお、図9で示したように、中和水が浮動弁室内36よりも少なくなると浮動体37によりポンプ21の駆動が停止されるため、ECU48にて加熱用電源46も停止される。これにより、加熱回路43の不要な仕事を抑制することができる。
本形態においては、動作確認センサ44とECU48とが加熱制御手段に相当する。発熱体47は多孔部材25の内部に設けられている例に限らない。多孔部材25に伝熱可能な範囲に設ける限り適宜に変更可能である。また、多孔部材25を電気抵抗の高い物質で形成し、多孔部材25自体を発熱体47として利用してもよい。加熱手段としては、バーナー等を用いてもよい。本発明においては、セル構造部材44に対しても適用することができる。
(第7の形態)
次に、図15を参照して本発明の第7の形態を説明する。なお、この形態において、エンジン1については図6が参照される。また、上述した図6と重複する説明は省略する。本形態は、図6と比較して、吸気通路4における接合管24内を流れる吸気の温度に対応した信号を出力する吸気温センサと、貯水槽15に集積した中和水量に対応した信号を出力する水位センサとが追加されている。本形態のポンプ21としては電磁ポンプが用いられ、その駆動はECU48により制御される。
図15は、ECU48が実行するポンプ制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンはエンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実行される。ポンプ制御ルーチンにおいて、ECU48は、まずステップS1で吸気温センサの出力信号を参照して吸気温度を取得し、取得した吸気温度が設定温度Tよりも高いか否かを判断する。基準温度Tは、内燃機関の通常運転時に得られる吸気の温度に設定される。ステップS1において、吸気温度が設定温度T以下であると判断した場合、ECU48はステップS4に進み、ポンプ21を停止し今回のルーチンを終了する。一方、吸気温度が設定温度Tよりも高いと判断した場合、ECU48はステップS2に進み、水位センサの出力信号を参照して中和水量を取得し、取得した中和水量が中和水量判定値Cを超えているか否かを判断する。中和水量判定値Cは、貯水槽15内に中和水が無くなる程度の中和水量に設定されている。ステップS2において、中和水量が中和水量判定値C以下であると判断した場合、ECU48はステップS4に進み、ポンプ21を停止し今回のルーチンを終了する。一方、中和水量が中和水量判定値Cよりも大きいと判断した場合、ステップS3に進み、ECU48はポンプ21を駆動する。ステップS3の処理後、ECU48は今回のルーチンを終了する。
この形態によれば、吸気通路4における接合管24内を流れる吸気の温度が設定温度Tよりも高い場合にのみポンプ21が駆動され、中和水を吸気に混入させることができる。また、貯水槽15内に中和水が無い場合にポンプ21の駆動が停止されるため、ポンプが不要な仕事をすることを抑制することができる。
本形態においては、ポンプ21を省略し、供給管22内を開閉する調整弁(不図示)を設けてもよい。その場合、調整弁の開閉動作を図15のフローチャートに従ってECU48にて制御ルーチンを実行することで実現してもよい。
(第8の形態)
次に、図16を参照して本発明の第8の形態を説明する。なお、この形態において、エンジン1については図1が参照され、図16は図2に対応している。また、図16において図2と共通する部分には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。本形態においては、貯水槽15の中央部17にケージ16にて中和剤室49が仕切られており、端部18に収容されていた中和剤20が中和剤室49に収容されている。中和剤室49の下部と貯水槽15の底面との間には隙間が形成されている。貯水槽15の各端部18には、貯水槽15の底面を貫通するように棒状の電極50が設けられている。電極50と貯水槽15の底面との境目には、電極50を固定するための固定部材51が設けられている。これら電極50における貯水槽15の外側に突き出た部位には互いの電極50が繋がるように凝集用導線52が接続されている。凝集用導線52には、電極50間に電圧を生じさせる凝集用電源53と、凝集用導線52を開閉制御するスイッチ54とが設けられている。電凝集用電源53は、直流電源であって、例えばバッテリによって形成される。
スイッチ54の開閉動作は、ECU48により制御されている。ECU48が参照するセンサとしては上述した水位センサ55が設けられている。ECU48は、水位センサ55にて取得された中和水量が中和水量判定値Dよりも大きいか否かを判断する。凝縮水量判定値Dは、貯水槽15内に集積した中和水の水位が電極50に達する程度に設定される。中和水量が中和水量判定値Dよりも大きいと判断した場合、ECU48はスイッチ54を閉鎖する。一方、中和水量が中和水量判定値D以下であると判断した場合、ECU48はスイッチ54を開放する。
この形態によれば、凝縮水が中和剤20と接触して中和水が生成される際に中和生成物イオンが発生し、その中和生成物イオンが中和水に混入する。ECU48によりスイッチ54が閉鎖されると電極50間に弱電圧が印加され、一方の電極50が陽極50aとなり、他方の電極50が陰極50bとなる。そして、各電極50と中和生成物イオンとの間に働くクーロン力によって、負の電気を帯びた中和生成物イオンが陽極50aに、正の電気を帯びた中和生成物イオンが陰極50bにそれぞれ引き寄せられる。それぞれの電極50に引き寄せられる中和生成物イオンはケージ16の開口部19を通過し各電極50表面に達する。各電極50表面に達した中和生成物イオンは電子の授受により電極50の周囲に中和生成物として析出する。これにより、中和水に混入される中和生成物イオンが減少するので、中和手段よりも下流にて中和生成物が析出することを抑制することができる。これにより、中和生成物に起因する異物詰まり等の機能障害を排除することができる。
本形態においては、ECU48、電極50、固定部材51、凝集用導線52、凝集用電源53、及びスイッチ54、水位センサ55が凝集手段に相当する。
本発明は上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施してよい。中和水供給部14は混合部23を備えた構成に限らず、例えば供給管22から直接的に中和水を気流に混入させてもよい。この場合、気流に混入させる中和水量は、その中和水によりエンジン本体2の燃焼室(不図示)の熱容量が上昇して燃焼温度が低下しない程度に調整される。
本発明の第1の形態に係るインタークーラ洗浄装置が適用された内燃機関を示す図。 図1の集積部の詳細図。 図1の混合部の詳細図。 本発明の第2の形態に係るインタークーラ洗浄装置が適用された内燃機関を示す図。 図4のEGR弁の詳細図。 本発明の第3の形態に係るインタークーラ洗浄装置が適用された内燃機関を示す図。 図6のポンプの詳細図。 図6のポンプの動作を示す図。 貯水槽に中和水が無い状態の図6のポンプを示す図。 本発明の第4の形態に係る混合部の詳細図。 図10のセル構造部材の外観図。 本発明の第5の形態に係る混合部の詳細図。 図12のセル構造部材の外観図。 本発明の第6の形態に係るインタークーラ洗浄装置が適用された内燃機関を示す図。 本発明の第7の形態に係るポンプの制御ルーチンを示すフローチャート。 本発明の第8の形態に係る集積部の詳細図。
符号の説明
1 内燃機関
2 エンジン本体
4 吸気通路
5 排気通路
6 過給機
6b コンプレッサ
8 EGR通路
10 EGR弁
11 インタークーラ
12 インタークーラ洗浄装置
13 集積部(中和手段)
14 中和水供給部(中和水供給手段)
21 ポンプ
22 供給管
23 混合部
25 多孔部材
41 セル構造部材
43 加熱回路(加熱手段)
48 エンジンコントロールユニット(加熱制御手段、集積手段)
50 電極(凝集手段)

Claims (19)

  1. 排気通路から取り出された排気の一部をEGRガスとして過給機よりも上流にて吸気通路に導くEGR通路と、前記吸気通路における前記過給機よりも下流に設けられ、前記過給機により圧縮された吸気を冷却するインタークーラとを備えた内燃機関に適用されるインタークーラ洗浄装置において、
    前記インタークーラで生成される凝縮水を中和する中和手段と、前記中和手段により中和された中和水を前記インタークーラに流入する気流に混入させる中和水供給手段とを備えたことを特徴とする内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  2. 前記中和水供給手段は、前記気流が高温の時に前記中和水を前記気流に混入させ、前記気流が低温の時に前記中和水を前記気流に混入させないことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  3. 前記中和水供給手段は、前記過給機が作動した場合に前記中和水を前記気流に混入させることにより、前記気流の高温時における前記中和水の前記気流への混入を実現することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  4. 前記EGR通路には当該EGR通路を開閉するEGR弁が設けられており、
    前記中和水供給手段は、前記EGR弁が開放した場合に前記中和水を前記気流に混入させることにより、前記気流の高温時における前記中和水の前記気流への混入を実現することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  5. 前記中和水供給手段には、前記インタークーラ内の気流の圧力と外気圧との差圧により駆動するポンプが設けられており、
    前記ポンプは、前記過給機が作動した場合に前記中和水を前記気流に送り出すように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  6. 前記中和水供給手段には、前記気流に混入させる前記中和水量を調整する調整弁と、前記調整弁の開度を制御する調整弁制御手段とが設けられており、
    前記調整弁制御手段は、前記気流が高温時に前記調整弁を開放することを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  7. 前記中和水供給手段には、前記中和水を吸い込んで前記気流に送り出すポンプと、前記ポンプの駆動を制御するポンプ制御手段とが設けられており、
    前記ポンプ制御手段は、前記気流が高温時に前記ポンプを駆動させることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  8. 前記中和水供給手段は、前記気流が高温である区間にて前記中和水を前記気流に混入させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  9. 前記区間は、前記吸気通路における前記過給機と前記インタークーラとの間であることを特徴とする請求項8に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  10. 前記区間は、前記EGR通路であることを特徴とする請求項8に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  11. 前記中和水供給手段には、前記中和水を吸い込んで送り出すポンプと、前記中和水を前記気流に混入させる混合部と、前記ポンプにて送り出された前記中和水を前記混合部に導く供給管とが設けられており、
    前記混合部は、前記供給管から導かれた前記中和水の表面積が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  12. 前記混合部は、前記中和水を含浸可能な多孔部材を備えており、
    前記多孔部材は、前記吸気通路における前記インタークーラよりも上流の内周面に設定されており、
    前記供給管の径端部は、前記多孔部材に接続していることを特徴とする請求項11に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  13. 前記EGR通路には当該EGR通路を開閉するEGR弁が設けられており、
    前記混合部は、前記中和水を含浸可能な多孔部材を備えており、
    前記多孔部材は、前記EGR通路における前記EGR弁よりも下流側の内周面に設定されており、
    前記供給管の径端部は、前記多孔部材に接続していることを特徴とする請求項11に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  14. 前記混合部は、複数のセルを有したセル構造部材を備えており、
    前記セル構造部材は、前記インタークーラよりも上流にて前記吸気通路の内部に設定されており、
    前記供給管は、前記中和水を前記セル構造部材の内部に塗布させるように設定されていることを特徴とする請求項11に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  15. 前記供給管は、前記セル構造部材よりも上流にて前記吸気通路内の複数の位置に前記中和水を導くように設定されていることを特徴とする請求項14に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  16. 前記供給管は、前記吸気通路における前記セル構造部材よりも上流にて前記中和水を導くように設定されており、
    前記吸気通路の上流に臨む前記セル構造部材の前端面は、前記吸気通路の軸線方向に傾斜して形成されていることを特徴とする請求項14に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  17. 前記内燃機関には、前記混合部に導かれた前記中和水に熱を加える加熱手段が設けられていることを特徴とする請求項11〜16のいずれか一項に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  18. 前記内燃機関には、当該加熱手段の動作を制御する加熱制御手段が設けられており、
    前記加熱制御手段は、前記インタークーラ内の中和水量が所定値以下の場合に、前記加熱手段の動作を停止させることを特徴とする請求項17に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
  19. 前記中和手段には、前記中和手段にて生じる中和生成物を凝集させる凝集手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載の内燃機関のインタークーラ洗浄装置。
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