JP2009088612A - 車載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電話帳データの不整合が原因で、ユーザが混乱するのを極力回避する。
【解決手段】ナビゲーション装置は、車両が高地エリアに進入するとヘッドを退避位置に移動させてハードディスク装置をオフモードに設定し、車両が高地エリアを離脱するとヘッドを退避位置から移動させてハードディスク装置をデータ読出及び書込可能なオンモードに設定する。また、ハードディスク装置に電話帳データを記憶し、自装置に接続された携帯電話機端末に着信があったときには、上記電話帳データに基づき、着信画面を表示部に表示する(S420)。この他、車両が高地エリアを離脱してハードディスク装置がオンモードに復帰すると、電話帳データを更新すべきか否かをユーザに問い合わせて(S480)、更新すべきとの回答であれば(S490でYes)、携帯電話機端末の電話帳データに基づき、ハードディスク装置内の電話帳データを更新する(S500)。
【選択図】図5

Description

本発明は、ハードディスク装置を備えた車載装置に関する。
従来、ハードディスク装置(HDD)を備えた車載装置としては、ハードディスク装置に地図データを記憶するカーナビゲーション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このHDD型のカーナビゲーション装置は、DVDやCD等から地図データを読み出して経路案内を実現するDVD/CD型のカーナビゲーション装置に比べ、高速に案内経路を探索できるため、近年、DVD/CD型のカーナビゲーション装置に代わって、広く普及している。
ところで、ハードディスク装置では、ディスクを回転させたときに発生する空気の流れによりヘッドを浮かせて、ヘッドからディスクに記録された磁気情報を読み取るため、高地で気圧が低くなると、ヘッドがディスクに接触し、ディスクが損傷する可能性が高くなる。
このため、本発明者らは、車両が一定以上の標高がある高地エリアに進入したとき、ハードディスク装置内のヘッドを退避させると共にディスクを回転させるモータをオフし、車両が高地エリアから離脱したときに、モータをオンすると共にヘッドを通常動作時の位置(以下、動作位置という。)に戻すことで、ハードディスク装置をオン/オフ制御することを考えている。標高に応じてハードディスク装置をオフにすれば、気圧の低下により、ディスクが損傷するのを防止することができ、優れたカーナビゲーション装置をユーザに対して提供することができる。
特開2004−317385号公報
しかしながら、近年のカーナビゲーション装置には、経路案内機能だけではなく、その他の各種機能が付加されることが多く、これらの機能に係るデータを、ハードディスク装置に記憶させると、車両が高地エリアに移動した際、これらの機能についても利用することができなくなる。
例えば、カーナビゲーション装置としては、ハードディスク装置に電話帳データを有し、携帯電話機端末がケーブルや短距離無線(ブルートゥース(登録商標)等)を通じて通信可能に接続されると、ハードディスク装置に記憶された電話帳データに基づき、携帯電話機端末の着信時に、発信元の氏名等のユーザ情報を、車両乗員に向けて報知するものが知られている。車載モニタに、着信中とのステータス情報と共に、電話帳データに登録された発信者の名称を表示するといった具合である。
そして、このカーナビゲーション装置には、携帯電話機端末が記憶する電話帳データを通信にて取得し、取得した電話帳データに基づき、ハードディスク装置に記憶された電話帳データを更新する機能を付加することが可能であるが、カーナビゲーション装置に、この機能を付加しても、車両が高地エリアにいるときには、ハードディスク装置がオフにされていることから、ハードディスク装置内の電話帳データを、更新することはできない。
従って、携帯電話機端末のユーザが、携帯電話機端末に対し、電話帳を編集する操作をして、当該携帯電話機端末に記憶された電話帳データが更新された場合でも、高地エリアに車両がいるときには、カーナビゲーション装置において上記機能により、ハードディスク装置内の電話帳データを、更新することはできず、携帯電話機端末の電話帳データと、カーナビゲーション装置の電話帳データとの間に不整合が生じることになる。
但し、この不整合は、車両が高地エリアにいる限り、大きな問題になることはない。車両が高地エリアにいるときには、携帯電話機端末に着信があっても、ハードディスク装置がオフにされていることから、カーナビゲーション装置は、ハードディスク装置内の電話帳データを参照することができない。従って、この場合には、例えば、電話帳データに登録されていない電話番号から着信があったときと同様、電話帳データに基づかず、発信元電話番号のみを、ユーザに向けて報知することになるからである。
しかしながら、車両が高地エリアを離脱した場合には、着信があったときに、ハードディスク装置内の電話帳データに基づき、発信元のユーザ情報を報知することになるので、電話帳データに不整合があると、ユーザに混乱を与える原因となる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、携帯電話機端末が有する電話帳データに基づき、ハードディスク装置に記憶する電話帳データを更新する車載装置において、携帯電話機端末の電話帳データと、車載装置の電話帳データとの間に不整合が生じることにより、ユーザが混乱するのを極力回避することが可能な技術を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明(請求項1記載)の車載装置は、車内に位置する携帯電話機端末と直接通信するための通信手段を備え、通信手段を通じて、携帯電話機端末と当該車載装置との接続を確立して、携帯電話機端末と車載装置とを通信可能に接続する。
また、この車載装置は、電話番号と電話番号に対応するユーザ情報とが関連付けられてなる電話帳データを記憶するハードディスク装置と、着信報知手段と、を備え、着信報知手段は、通信手段を通じて、上記接続が確立された携帯電話機端末と通信して、携帯電話機端末が電話回線網を通じて着信している場合には、当該着信を車両乗員に向けて報知すると共に、ハードディスク装置が記憶する電話帳データを参照して、発信元の電話番号に対応するユーザ情報を、車両乗員に向けて報知する。例えば、着信中である旨のメッセージと共に、発信元の電話番号に対応するユーザ情報を、車載モニタに表示することにより、車両乗員に向けて着信及びユーザ情報を報知する。
この他、本発明の車載装置は、自車が予め定められた高地エリアに存在するか否かを判定する高地判定手段を備え、この判定結果に基づき、自車が高地エリアに進入すると、ハードディスク装置をオフに設定し、自車が高地エリアから離脱すると、ハードディスク装置をオンに設定する。但し、ここでいう、ハードディスク装置をオフに設定するとは、ハードディスク装置全体の電源をオフにすることを意味しない。即ち、ここでは、ハードディスク装置の主機能をオフにすることを意味する。例えば、ヘッドを退避させることで、ハードディスク装置の主機能をオフにすればよい。また、ヘッドの退避に加えてディスク駆動用のモータをオフに設定して、ハードディスク装置をオフに設定してもよい。
また、この車載装置は、上記接続が確立された携帯電話機端末から、当該携帯電話機端末が記憶する、電話番号と電話番号に対応するユーザ情報とが関連付けられてなる電話帳データであって、当該携帯電話機端末が備えるユーザインタフェースを通じて入力される操作情報に従って更新される電話帳データを、通信手段を通じて取得し、取得した電話帳データに基づき、ハードディスク装置が記憶する電話帳データを更新するデータ更新手段を備える。そして、自車が高地エリアから離脱してハードディスク装置がオンに設定されると、データ更新手段に、ハードディスク装置が記憶する電話帳データを更新させる。
このように、本発明の車載装置では、自車が高地エリアから離脱してハードディスク装置がオンに復帰したときに、すぐさま、携帯電話機端末から取得した電話帳データに基づき、ハードディスク装置が記憶する電話帳データに更新するので、高地エリア外で、携帯電話機端末の電話帳データと車載装置の電話帳データとの間に長期間不整合が生じるのを回避することができ、携帯電話機端末の電話帳データと、車載装置の電話帳データとの間の不整合により、ユーザが混乱するのを極力回避することができる。
尚、電話帳データの更新は、強制的に行われても良いし、ユーザの意志に基づいて行われても良い。即ち、更新制御手段は、自車が高地エリアから離脱してハードディスク装置がオンに設定されると、ハードディスク装置が記憶する電話帳データを更新すべきか否かを問い合わせるメッセージを車両乗員に向けて出力し、問い合わせに対する回答として、電話帳データを更新すべき旨の回答が、車載装置が備えるユーザインタフェースを通じて入力されると、データ更新手段に、ハードディスク装置が記憶する電話帳データを更新させる構成にされてもよい(請求項2)。
具体的に、更新制御手段は、ハードディスク装置が記憶する電話帳データを更新すべきか否かを問い合わせるメッセージを、車載モニタを通じ、車両乗員に向けて出力する構成にすることができる。
このように、電話帳データの更新に先立って、ユーザに更新すべきか否かを問い合せるようにすれば、ユーザの要求に応じ、適切に電話帳データを更新することができる。
また、更新制御手段は、自車が高地エリアから離脱してハードディスク装置がオンに設定された場合に限らず、車載装置が備えるユーザインタフェースを通じてユーザから更新指令が入力されると、データ更新手段を作動させ、データ更新手段に、電話帳データを更新させる構成にされてもよい。
このように更新制御手段を構成すれば、ユーザの必要に応じて車載装置が備える電話帳データを更新することができる。また、自車が高地エリアから離脱してハードディスク装置がオンに設定された場合に、データ更新手段を作動させることで、ユーザによる更新し忘れを防止することができる。
即ち、ユーザは、携帯電話機端末の電話帳データの更新操作を行っても、高地エリアでは、車載装置内の電話帳データを更新できないことから、その後、車載装置の電話帳データを、携帯電話機端末での電話帳データに合わせて更新すべきことを忘れてしまう可能性があるが、本発明によれば、ハードディスク装置がオンに復帰後、自動的に、若しくは、ユーザに対する問い合わせの後、ハードディスク装置内の電話帳データを更新するので、ユーザによる更新し忘れによって、携帯電話機端末の電話帳データと、車載装置の電話帳データとの間に不整合が生じ、ユーザが混乱するのを防止することができる。
また、車載装置には、自車の現在位置座標を検出する位置検出手段と、地表面を区画化して定められる各地域毎に、当該地域が高地エリアであるか否かを表す二次元マップを記憶する半導体製メモリと、を設けて、位置検出手段から得られる位置座標及び二次元マップに基づき、自車が、高地エリアに存在するか否かを判定するように、車載装置を構成するとよい。
即ち、高地判定手段は、半導体メモリに記憶された二次元マップを参照し、位置検出手段により検出された自車の現在位置座標に対応する地域が、高地エリアであるか否かを判定することによって、自車が、予め定められた高地エリアに存在するか否かを判定する構成にされるとよい(請求項3)。
このように二次元マップを用意して、これをハードディスク装置がオフに設定されても読出し可能な半導体製メモリに記憶させれば、標高を検出するためのセンサを、別途車載装置に設けなくても、車両に搭載されたGPS受信機等や自立航法センサの出力と、二次元マップとに基づいて、正確に、自車が高地エリアに存在するか否かを判定することができる。特に、GPS受信機やセンサによる標高の計測については、緯度・経度の計測に比べて、高精度に計測を行うことができないことから、上記のように二次元マップを用いれば、高精度に、自車が高地エリアに存在するか否かを判定することができる。
この他、車載装置は、ハードディスク装置がオフに設定されている期間、着信報知手段による着信及びユーザ情報の報知動作を禁止する構成にされてもよい(請求項4)。
車両が高地エリアに存在する場合には、ハードディスク装置がオフにされるため、ハードディスク装置が記憶する電話帳データを参照することができない。このため、車両が高地エリアに存在する場合には、着信を報知できても、電話帳データに基づいて発信者のユーザ情報を報知することができない。従って、車両が高地エリアに存在する場合に着信があったときには、着信のみを報知することになるが、そうすると、車両乗員に対しては、発信者を特定できないことが原因で、着信時に不安を与えることになる。
一方、車両が高地エリアに存在しハードディスク装置がオフに設定されている場合には、着信及び発信元を車両乗員に知らせないようにすれば、発信者のユーザ情報が知らされないことが原因で、着信時に、車両乗員が、当該着信を、見知らぬ人からの着信であると錯誤して、不安を感じるのを防止することができ、ユーザに対して不安を与えずに済む。
ところで、上記車載装置に採用可能な通信手段としては、有線式の通信手段の他、ブルートゥース(登録商標)などの短距離無線通信手段を挙げることができる。通信手段として、短距離無線通信手段を採用し、この通信手段を通じて、車内に位置する短距離無線通信機能を備えた携帯電話機端末と当該車載装置との接続を確立するように車載装置を構成すれば、有線式の通信手段を採用するときのように、通信ケーブルが邪魔になることがなく、ユーザにとって大変便利である。
また、着信報知手段による着信及びユーザ情報の報知動作を禁止する方法としては、携帯電話機端末と車載装置との接続を解除する方法が挙げられる。即ち、上記車載装置は、自車が高地エリアに進入してハードディスク装置がオフに設定されるとき、上記接続を確立した携帯電話機端末の当該接続を解除し、自車が高地エリアから離脱してハードディスク装置がオンに設定されるとき、上記接続を解除した携帯電話機端末との接続を再確立する構成にすることができる(請求項5)。
このように、車載装置を構成すれば、高地エリア内では、発信元のユーザ情報を報知せずに着信を報知することによって、車両乗員が混乱し、不安を感じるのを防止することができる。
以下、本発明の実施例について図面と共に説明する。図1は、本発明が適用されたカーナビゲーション装置1の構成を表すブロック図である。このナビゲーション装置1は、車両(自動車等)に搭載されて、使用される。
本実施例のナビゲーション装置1は、図1に示すように、位置検出器11と、操作スイッチ群13と、リモートコントロール端末(以下、リモコンと称す)15aと、リモコン15aからの送信信号を検知するリモコンセンサ15bと、地図データ等を記憶するハードディスク装置(HDD)19と、画面上に各種画像を表示する表示部21と、各種音声を出力する音声出力部23と、短距離無線通信可能な無線通信部24と、装置内各部を統括制御する制御部25と、を備える。
位置検出器11は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの送信電波を、GPSアンテナを介して受信し、現在地点の緯度・経度を検出するGPS受信機11aと、ナビゲーション装置1が搭載された車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ11bと、車両の走行距離を検出する距離センサ11cと、地磁気から車両の進行方位を検出する地磁気センサ11dとを備え、これら各部11a〜11dの検出信号を、制御部25に入力する。
一方、操作スイッチ群13は、表示部21の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチや、表示部21と一体に構成されたタッチパネル等から構成されており、ユーザが操作可能なユーザインタフェースとして機能する。
また、表示部21は、液晶モニタで構成され、表示部21の画面上には、制御部25の制御により、現在地点周囲の地図や、ユーザにより指定された目的地までの経路などが表示される。この他、音声出力部23は、スピーカやアンプを備え、制御部25に制御されて、目的地までの経路に係る案内音声を出力する。
また、無線通信部24は、上述したように短距離無線通信手段として構成され、車内に位置する短距離無線通信機能を有した携帯電話機端末50と電話回線網を介さずに直接通信可能な構成にされている。尚、短距離無線通信技術としては、ブルートゥース(登録商標)通信技術が知られており、無線通信部24としては、例えば、ブルートゥース(登録商標)通信モジュールを採用することができる。
その他、ハードディスク装置19は、磁気ディスク、それを駆動するモータ、磁気ディスクに記録された磁気情報を読み取り更には磁気情報を書き込むヘッド、ヘッドが搭載されたアーム、及び、アームを駆動するモータ等からなる本体部19aと、本体部19aを制御する読出書込制御部19bと、を備えた構成にされている。
このハードディスク装置19においては、読出書込制御部19bが、制御部25からの指令を受けて、本体部19aを制御する。この動作により、ハードディスク装置19では、磁気ディスクへのデータ書込やデータ読出が実現される。
尚、ハードディスク装置19は、磁気ディスクに、ナビゲーション装置1の機能を実現するための各種プログラム、地図データ、及び、電話帳データ等を記憶しており、これらのプログラムやデータを、制御部25からの指令により、必要に応じ制御部25に入力する。
具体的に、ハードディスク装置19は、地図データとして、道路の接続関係を表すデータ(リンク及びノードのデータ)、地形データ、施設データ、位置検出精度向上のためのマップマッチング用データ、及び、経路案内用の音声データ等を記憶している。
この他、ハードディスク装置19は、電話帳データとして、電話番号と電話番号に対応するユーザ情報(電話番号を所有するユーザの名称情報等)とが関連付けられてなるデータを記憶している。尚、この電話帳データは、後述する処理により更新される。
また、ハードディスク装置19は、読出書込制御部19bに、不揮発性の記憶部を有し、この記憶部に、高地フラグを記憶する構成にされている。高地フラグは、現在地が、磁気ディスクを回転させてヘッドを退避位置から動作位置に移動させると磁気ディスクが損傷する可能性のある所定標高以上の高地エリアであるか否かを表すものである。
即ち、ハードディスク装置19は、ナビゲーション装置1の起動時に高地フラグを参照し、高地フラグがセットされている場合には、ヘッドを退避位置に保持すると共に磁気ディスクを回転させず、自車が高地エリアを離脱するまで、本体部19aをオフに維持する構成にされている。尚、本実施例では、読出書込制御部19bが動作しているが、本体部19aがオフにされている(ヘッドが退避位置に保持され、磁気ディスクが回転していない)状態を、特に、ハードディスク装置19が「オフモード」にあると表現する。
ここで、ハードディスク装置19が、ナビゲーション装置1の起動時に、読出書込制御部19bにて実行する処理について、図2を用いて説明する。図2は、ハードディスク装置19の読出書込制御部19bが実行するオンオフ制御処理を表すフローチャートである。
本実施例のナビゲーション装置1は、アクセサリ(ACC)スイッチがオンされると起動し、アクセサリ(ACC)スイッチがオフされると終了する構成にされており、読出書込制御部19bは、アクセサリスイッチがオンされると、図2に示すオンオフ制御処理を開始する。
オンオフ制御処理を開始すると、読出書込制御部19bは、高地フラグがセットされているか否かを判断し(S110)、高地フラグがセットされておらずリセットされていると判断すると(S110でNo)、本体部19aをオンする(S120)。即ち、モータを駆動して磁気ディスクを回転させると共に、ヘッドを退避位置から動作位置に移動させて、ハードディスク装置19をデータ読出及び書込可能なオンモードにする。
また、この処理を終えると、読出書込制御部19bは、S130に移行して、制御部25からオフ指令が入力されたか否かを判断し、オフ指令が入力されていない場合には(S130でNo)、アクセサリスイッチがオフされたか否かを判断する(S140)。そして、アクセサリスイッチがオフにされていない場合には(S140でNo)、オフ指令が入力されるか、アクセサリスイッチがオフにされるまで待機し、アクセサリスイッチがオフにされると(S140でYes)、当該オンオフ制御処理を終了する。そして、本体部19aをオフするなどの所定の終了手続を実行した後、停止する。
これに対し、制御部25からオフ指令が入力されると(S130でYes)、読出書込制御部19bは、ヘッドを退避位置に移動させると共に磁気ディスクを回転させるモータの回転を停止させて、本体部19aをオフし、ハードディスク装置19をオフモードに切り替える。また、これと同時に、高地フラグをセットする(S150)。即ち、高地フラグを、値0(リセット状態)から値1(セット状態)に切り替える。
また、この処理を終えると、読出書込制御部19bは、制御部25からオン指令が入力されるか、アクセサリスイッチがオフにされるまで待機する(S160〜S170)。そして、アクセサリスイッチがオフにされた場合には(S170でYes)、当該オンオフ制御処理を終了し、所定の終了手続を実行した後、停止する。
一方、オン指令が入力されると(S160でYes)、読出書込制御部19bは、磁気ディスクを回転させるモータの回転を再開させると共にヘッドを退避位置から動作位置に移動させて、本体部19aをオンし、ハードディスク装置19を、データ読出及び書込可能なオンモードに切り替える。また、この際には、高地フラグをリセットする(S180)。その後、S130に移行する。
この他、起動時に高地フラグがセットされていると(S110でYes)、読出書込制御部19bは、S120〜S150の処理を実行することなく、S160に移行する。そして、制御部25からオン指令が入力された時点で、本体部19aをオンし(S180)、ハードディスク装置19をデータ読出及び書込可能な状態にする。
このようにして、ハードディスク装置19は、起動時に高地フラグがリセットされている場合、オンモードで動作し、その後、制御部25からの指令に従って、オンモード又はオフモードで動作する。一方、起動時に高地フラグがセットされている場合には、制御部25からオン指令が入力されるまで、オフモードで動作する。
尚、ハードディスク装置19が、このように構成されているのは、車両が高地に存在する場合、起動時に本体部19aをオンすると、気圧の低さから、磁気ディスクにヘッドが接触して、ハードディスク装置19が壊れてしまう可能性があるためである。
本実施例では、起動時に、高地フラグを参照することにより、車両が高地エリアにいるか否かを判断して、高地エリアに居る場合には、本体部19aをオンしないようにする。
また、ナビゲーション装置1の動作中には、車両が高地エリアに進入すると、制御部25からハードディスク装置19に対して上記オフ指令を入力することにより、ハードディスク装置19をオフモードに設定し、車両が高地エリアから離脱すると、制御部25からハードディスク装置19に対して上記オン指令を入力することにより、ハードディスク装置19をオンモードに設定する。
続いて、制御部25の詳細構成について説明する。図1に示すように、制御部25は、各種プログラムを実行するCPU25aと、CPU25aによるプログラム実行時に作業領域として使用されるRAM25bと、電気的にデータ書換可能な不揮発性の半導体製メモリとしてのフラッシュメモリ25cと、を備える。
このフラッシュメモリ25cには、車両が高地エリアにいてハードディスク装置19をデータ読出及び書込可能なオンモードに設定できない場合でも、必要最小限の処理を実行できるように、当該必要最小限の処理を実行するための基本プログラムが記憶されている。その他、フラッシュメモリ25cには、図3に示す構成の高地エリア判定マップが記憶されている。図3は、高地エリア判定マップの構成を概念的に表した説明図である。
高地エリア判定マップは、図3に示すように、地表面を区画化して定められる各地域毎に、当該地域がハードディスク装置19のヘッドを退避させるべき所定標高以上の高地エリアであるか否かを表す構成にされており、二次元マップとして構成されている。
この高地エリア判定マップは、次のルールで設計者により作成される。まず、地表面をメッシュ状に区画化する。そして、各メッシュに対し、メッシュに属する地域に所定標高以上の地点が存在する場合には、値1を割り当て、メッシュに属する地域に所定標高以上の地点が存在しない場合には、値0を割り当てる。そして、各メッシュの割当値をデータファイルに記述して、高地エリア判定マップを作成する。本実施例では、このようにして、高地エリア判定マップが作成される。
尚、図3においては、左図が、高地エリア判定マップの構成を概念的に表したものであり、特に、右図に示すように高地エリアが分布している地域での高地エリア判定マップの構成を概念的に表したものである。本実施例では、このように高地エリア判定マップを構成することにより、高地エリアの判定に必要なデータ量を抑えて、これをフラッシュメモリ25cに記憶するようにしている。
また、図4は、ナビゲーション装置1が起動すると、制御部25が繰返し実行するHDDオンオフ切替処理を表すフローチャートである。このHDDオンオフ切替処理を実行することにより、制御部25は、車両の現在位置に応じ、ハードディスク装置本体部19aのオン/オフを切り替える。
制御部25は、HDDオンオフ切替処理を開始すると、まず、位置検出器11から入力される検出信号に基づき、自車の現在位置座標(緯度・経度)を特定する(S210)。
また、この処理を終えると、制御部25は、フラッシュメモリ25cに記憶された高地エリア判定マップを参照して、上記特定された自車の現在位置座標に対応する地域が、高地エリアであるか否かを判定する(S220)。
具体的に、制御部25は、自車の現在位置座標に対応するメッシュの割当値を、フラッシュメモリ25c内の高地エリア判定マップから読み出して、割当値が「1」であれば、自車の現在位置座標に対応する地域が、高地エリアであると判定し、割当値が「0」であれば、自車の現在位置座標に対応する地域が、非高地エリアであると判定する。
そして、自車の現在位置座標に対応する地域が、高地エリアであると判定すると(S220でYes)、ハードディスク装置19がオフモードにされているか否かを判断し(S230)、オフモードにされていなければ(S230でNo)、ハードディスク装置19に対してオフ指令を入力することで、ハードディスク装置本体部19aをオフに切り替えて、ハードディスク装置19をオフモードに設定する(S240)。その後、当該HDDオンオフ切替処理を一旦終了する。
一方、ハードディスク装置19がオフモードにされている場合には(S230でYes)、ハードディスク装置19をオフモードに維持して、当該HDDオンオフ切替処理を一旦終了する。
また、S220で、自車の現在位置座標に対応する地域が非高地エリアであると判定すると(S220でNo)、制御部25は、S250に移行して、ハードディスク装置19がオフモードにされているか否かを判断し、ハードディスク装置がオフモードにされていると判断すると(S250でYes)、ハードディスク装置19に対してオン指令を入力することで、ハードディスク装置本体部19aをオンに切り替え、ハードディスク装置19をオンモードに設定する(S260)。その後、当該HDDオンオフ切替処理を一旦終了する。
一方、S250で、ハードディスク装置がオフモードにされていない(換言すればオンモードにされている)と判断すると(S250でNo)、ハードディスク装置19をオンモードに維持して、当該HDDオンオフ切替処理を一旦終了する。
このような処理を繰返し実行することにより、制御部25は、位置検出器11の検出結果に基づき、自車が高地エリアに進入するとハードディスク装置19をオフモードに設定し、自車が高地エリアから離脱するとハードディスク装置19をオンモードに設定する。
続いて、制御部25が、ナビゲーション装置1の起動時に実行する探索接続処理について説明する。図5(a)は、アクセサリスイッチがオンにされてナビゲーション装置1が起動すると、制御部25が実行する探索接続処理を表すフローチャートである。
この探索接続処理を開始すると、制御部25は、ハードディスク装置19がオンモードに設定されているか否かを判断する(S310)。そして、ハードディスク装置19がオンモードに設定されていない(換言するとオフモードに設定されている)と判断すると(S310でNo)、ハードディスク装置19がオンモードに設定されるまで待機する。
そして、ハードディスク装置19がオンモードに設定されていると判断すると(S310でYes)、無線通信部24を通じ、周辺(自車の車両内)に位置する携帯電話機端末50を探索し(S320)、その探索結果に基づき、周辺に携帯電話機端末50が存在しない場合には(S330でNo)、S310に移行して、携帯電話機端末50が発見されるまで周期的にS310〜S330の処理を実行する。
一方、携帯電話機端末50が存在すると判断すると(S330でYes)、制御部25は、無線通信部24を通じて、この携帯電話機端末50とナビゲーション装置1との接続を確立し、ナビゲーション装置1を、携帯電話機端末50と通信可能な状態にする(S340)。
例えば、ブルートゥース(登録商標)に基づく通信の場合には、予めナビゲーション装置1とのペアリング設定がなされたブルートゥース(登録商標)通信機能を有する携帯電話機端末50を探索して、該当する携帯電話機端末50が周辺に存在する場合には、プロトコルに従って接続手続を実行し、携帯電話機端末50とナビゲーション装置1との接続を確立する。
そして、接続が確立されると、制御部25は、当該探索接続処理を終了し、続いて、図5(b)に示す接続管理処理を繰返し実行する。図5(b)は、制御部25が繰返し実行する接続管理処理を表すフローチャートである。
接続管理処理を開始すると、制御部25は、無線通信部24を通じて、現在接続されている携帯電話機端末50と通信して携帯電話機端末50の状態を監視し、携帯電話機端末50が通話中であるか否かを判断する(S410)。そして、携帯電話機端末50が通話中である場合には(S410でYes)、S420〜S500の処理を実行せずに、当該接続管理処理を一旦終了する。制御部25は、このような動作を繰返し実行することにより、携帯電話機端末50が通話中でなくなるまで待機する。
一方、携帯電話機端末50が通話中でない場合(S410でNo)、制御部25は、図6に示す非通話時処理を実行する(S420)。図6は、制御部25が実行する非通話時処理を表すフローチャートである。
非通話時処理を開始すると、制御部25は、接続されている携帯電話機端末50が電話回線網(換言すればセルラー網)を通じて着信中であるか否かを判断する(S510)。そして、着信中であると判断すると(S510でYes)、携帯電話機端末50が電話回線網を通じて受信した発信元電話番号の情報を、無線通信部24を通じて、当該携帯電話機端末50から取得する。そして、取得した発信元電話番号に関連付けられたユーザ情報を、ハードディスク装置19が記憶する電話帳データ内で検索し(S520)、この検索結果に基づいて、表示部21に着信画面を表示する(S530)。
詳述すると、上記検索により、電話帳データに発信元電話番号に関連付けられたユーザ情報を発見できた場合には、その発信元電話番号に関連付けられたユーザ情報を、ハードディスク装置19内の電話帳データから読み出し、着信画面として、「着信中」とのメッセージ及び発信元電話番号及び上記読み出したユーザ情報が示す発信者名を、文字で記した着信画面を、表示部21に表示する。
一方、電話帳データに発信元電話番号に関連付けられたユーザ情報を電話帳データ内で発見できなかった場合には、着信画面として、「着信中」とのメッセージ及び発信元電話番号を文字で記した着信画面であって、発信者名が非表示の着信画面を表示する。
また、着信画面を表示すると、制御部25は、発信元が発信を止めたり、携帯電話機端末50が着信に応答して通話中となることにより、携帯電話機端末50の着信が終了するまで待機し(S540)、着信が終了すると、表示部21に表示した上記着信画面の表示を終了して(S550)、当該非通話時処理を終了する。
一方、S510で着信中ではないと判断すると(S510でNo)、制御部25は、ユーザインタフェース(操作スイッチ群13等)を通じて、外部から電話帳更新指示が入力されたか否かを判断し(S560)、電話帳更新指示が入力されていない場合には(S560でNo)、S570の処理を実行することなく、当該非通話時処理を終了する。
これに対し、電話帳更新指示が入力されている場合には(S560でYes)、図7に示す電話帳更新処理を実行し、その後、当該非通話時処理を終了する。尚、図7は、制御部25が実行する電話帳更新処理を表すフローチャートである。
電話帳更新処理を開始すると、制御部25は、無線通信部24を通じて、当該ナビゲーション装置1との接続が確立されている携帯電話機端末50に対し、電話帳データの要求信号を送信する(S610)。このように要求信号を送信すると、要求信号に対する応答信号として、携帯電話機端末50からナビゲーション装置1へは、当該ナビゲーション装置1と同様の形式の電話帳データが送信されてくる。
制御部25は、携帯電話機端末50から送信されてくるこの電話帳データを、無線通信部24を通じて受信し(S620)、受信後、ハードディスク装置19内の電話帳データを、携帯電話機端末50から受信した電話帳データに基づいて更新する(S630)。具体的には、ハードディスク装置19内の電話帳データを、携帯電話機端末50から受信した電話帳データと同内容にする。その後、当該電話帳更新処理を終了する。
尚、S630の処理実行時には、基本的に、ハードディスク装置19がオンモードにされているはずであるが、オフモードにされている場合には、ハードディスク装置19を通じてデータ書込をすることができないので、ここでは、ハードディスク装置19内の電話帳データを更新せずに、当該電話帳更新処理を終了する。
また、以上には、携帯電話機端末50の構成について詳しく触れなかったが、本実施例のナビゲーション装置1に接続される携帯電話機端末50には、内蔵するメモリに、電話帳データが記憶され、更に、ユーザが操作可能な操作キーなどからなるユーザインタフェースが設けられ、ユーザインタフェースを通じて入力される操作情報に従って、メモリに記憶された電話帳データを更新する機能が付加されているものとする。
即ち、本実施例のナビゲーション装置1を用いた場合、ユーザは、携帯電話機端末50にて電話帳データを編集した後、操作スイッチ群13を操作して電話帳更新指示を入力する程度で、ナビゲーション装置1内の電話帳データを、携帯電話機端末50にて編集した電話帳データと同内容にすることができる。
但し、本実施例のナビゲーション装置1は、車両が高地エリアに進入した場合、ハードディスク装置19がオフモードにされることから、ユーザの電話帳更新指示を受け付けることができない。
このため、本実施例では、接続管理処理のS430以降で、車両が高地エリアから離脱したときに、ユーザに対して電話帳データを更新すべきか否か問い合わせ、更新すべきとの回答であれば、上記電話帳更新処理を実行して、ハードディスク装置19内の電話帳データを更新することにより、ユーザによるナビゲーション装置1の電話帳データについての更新し忘れを防止し、携帯電話機端末50の電話帳データと、ナビゲーション装置1の電話帳データとの間で、長期間不整合が生じないようにする。
続いて、非通話時処理を終了した後に、制御部25が実行する処理について説明する。S420で非通話時処理を終了すると、制御部25は、S430に移行し、通話が開始されたか否かを判断する。具体的に、S430では、直前のS420で実行した非通話時処理のS540にて、着信終了と判断した原因が、通話開始による着信終了であったとき、肯定判断し(S430でYes)、そうでなければ、否定判断する(S430でNo)。また、S510でNoと判断した場合にも、否定判断する(S430でNo)。
そして、通話が開始されたと判断すると(S430でYes)、制御部25は、S440〜S500の処理を実行せず、当該接続管理処理を一旦終了する。
一方、通話が開始されていないと判断すると(S430でNo)、制御部25は、S440に移行し、ハードディスク装置19がオフモードに設定されているか否かを判断する。
そして、ハードディスク装置19がオンモードに設定されている(換言するとオフモードに設定されていない)と判断すると(S440でNo)、S410に移行する。
一方、ハードディスク装置19がオフモードに設定されていると判断すると(S440でYes)、制御部25は、無線通信部24を通じて、現在接続が確立されている携帯電話機端末50と、ナビゲーション装置1との接続を解除する(S450)。その後、ハードディスク装置19がオンモードに切り替わるまで待機する(S460)。
また、自車が高地エリアを離脱することでハードディスク装置19がオンモードに切り替わると(S460でYes)、制御部25は、S470に移行し、S450の処理で接続が解除された携帯電話機端末50とナビゲーション装置1との接続を再確立する。
また、この処理を終えると、制御部25は、ハードディスク装置19内の電話帳データを更新すべきか否かを問い合わせるメッセージを、表示部21に表示する。
そして、自装置のユーザインタフェース(操作スイッチ群13等)を通じて、電話帳データを更新すべきとの操作情報が所定時間内に入力されると(S490でYes)、図7に示す電話帳更新処理を実行する(S500)。即ち、現在接続が確立されている携帯電話機端末50から電話帳データを取得し、この取得データに基づき、ハードディスク装置19内の電話帳データを更新する(S500)。その後、当該接続管理処理を一旦終了する。
一方、操作スイッチ群13を通じて、電話帳データを更新すべきとの操作情報が、所定時間内に入力されなかった場合には(S490でNo)、S500の処理を実行することなく、当該接続管理処理を一旦終了する。
以上、本実施例のナビゲーション装置1の構成について説明したが、本実施例によれば、車両が高地エリアに進入すると、ハードディスク装置本体部19aをオフにして、電話帳データの更新を禁止するが、車両が高地エリアから離脱してハードディスク装置19がオンモードに復帰したときに、すぐさま、携帯電話機端末50から取得した電話帳データに基づき、ハードディスク装置19が記憶する電話帳データを更新する。
従って、ユーザが、高地エリアで携帯電話機端末50を操作して、携帯電話機端末50の電話帳データを編集し、携帯電話機端末50の電話帳データとナビゲーション装置1の電話帳データとの間に不整合が生じた場合でも、高地エリア外で、携帯電話機端末50の電話帳データとナビゲーション装置1の電話帳データとの間に長期間不整合が生じるのを防止することができ、この不整合により、ユーザが混乱するのを極力回避することができる。
即ち、携帯電話機端末50の電話帳データに登録された電話番号から着信があったときでも、ナビゲーション装置1では、ハードディスク装置19の電話帳データに基づいて着信画面を表示するため、電話帳データに不整合があるときには、着信画面に、発信者名を表示することができない。このため、このような状況が生じたとき、ユーザサイドでは、発信者名の非表示が、電話帳データの不整合によるものなのか、見知らぬ人からの電話が原因で生じたものなのか、見当が付かず、混乱する可能性がある。また、ユーザが、電話帳データの更新し忘れを勘違いして、見知らぬ人からの電話であると錯誤し、不安を感じる可能性がある。一方、本実施例のナビゲーション装置1によれば、上述したように動作するので、このような問題を回避することができる。
特に、本実施例では、自車が高地エリアから離脱してハードディスク装置19がオンモードに設定されると、ハードディスク装置19が記憶する電話帳データを更新すべきか否かを問い合わせるメッセージを、表示部21を通じて車両乗員に出力する(S480)。
そして、問い合わせに対する回答として、電話帳データを更新すべき旨の回答が、ナビゲーション装置1が備えるユーザインタフェース(操作スイッチ群13)を通じて入力されたときに限って(S490でYes)、携帯電話機端末50の電話帳データに基づき、ハードディスク装置19が記憶する電話帳データを更新する(S500)。従って、本実施例のナビゲーション装置1によれば、ユーザの要求に応じ、適切に電話帳データを更新することができる。
この他、本実施例のナビゲーション装置1では、自車が高地エリアに進入してハードディスク装置19がオフモードに設定されると略同時に、携帯電話機端末50とナビゲーション装置1との接続を解除する(S450)。そして、この動作により、携帯電話機端末50に着信があっても、ナビゲーション装置1では、それを検知できないようにし、着信画面が表示部21に表示されないようにする。
また、自車が高地エリアから離脱してハードディスク装置19がオンモードに復帰すると略同時に、携帯電話機端末50をナビゲーション装置1に再接続することで(S470)、ハードディスク装置19がオンモードに設定されている期間に限って、携帯電話機端末50をナビゲーション装置1に接続し、着信があった場合には、この期間に限って、着信画面を表示する。
従って、本実施例のナビゲーション装置1によれば、発信者を特定できないことが原因で、車両乗員が、着信時に不安を感じるのを防止することができる。
即ち、車両が高地エリアに存在する場合には、ハードディスク装置本体部19aがオフにされ、ハードディスク装置19が記憶する電話帳データを参照することができないため、着信を報知できても、ハードディスク装置19内の電話帳データに基づいて発信者のユーザ情報を報知することができない。従って、車両が高地エリアに存在する場合に着信画面を表示しようとすると、着信画面には、「着信中」とのメッセージと、発信元電話番号とが表示できる程度で、発信者を特定可能な発信者名の情報を画面上に表示することできない。よって、このように着信画面を表示すると、車両乗員に対しては、発信者を特定できないことが原因で、着信時に不安を与えることになる。
一方、本実施例のナビゲーション装置によれば、車両が高地エリアに存在しハードディスク装置19がオフモードに設定されている場合には携帯電話機端末50との接続を解除して、着信画面の表示を禁止するので、着信時に、発信者名が知らされないことが原因で、車両乗員が、当該着信を、見知らぬ人からの着信であると錯誤し、不安を感じるのを防止することができ、ユーザに対して不安を与えずに済む。
尚、本発明の車載装置は、本実施例のカーナビゲーション装置1に相当する。また、接続手段は、制御部25が実行するS340,S450,S470の処理にて実現され、着信報知手段は、制御部25が実行する非通話時処理にて実現されている。この他、高地判定手段は、S210〜S220の処理にて実現され、切替手段は、S240,S260の処理にて実現されている。また、データ更新手段は、制御部25が実行する電話帳更新処理にて実現され、更新制御手段は、S480〜S490の処理にて実現されている。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例では、携帯電話機端末50とナビゲーション装置1との接続を再確立した後、電話帳データを更新すべきか否かを問い合わせるメッセージを表示部21に表示し、その回答に従ってハードディスク装置19内の電話帳データを更新するようにしたが、携帯電話機端末50とナビゲーション装置1との接続を再確立した後、ユーザに問い合わせることなく、携帯電話機端末50の電話帳データに基づいて、ハードディスク装置19内の電話帳データを更新するように、ナビゲーション装置1を構成してもよい。即ち、S470の処理を実行した後、S480〜S490の処理を実行することなく、すぐさま、電話帳更新処理を実行するように、ナビゲーション装置1を構成してもよい。
カーナビゲーション装置1の構成を表すブロック図である。 ハードディスク装置19内で実行されるオンオフ制御処理を表すフローチャートである。 高地エリア判定マップの構成を概念的に表した説明図である。 制御部25が実行するHDDオンオフ切替処理を表すフローチャートである。 制御部25が実行する探索接続処理を表すフローチャート(a)及び接続管理処理を表すフローチャート(b)である。 制御部25が実行する非通話時処理を表すフローチャートである。 制御部25が実行する電話帳更新処理を表すフローチャートである。
符号の説明
1…カーナビゲーション装置、11…位置検出器、11a…GPS受信機、11b…ジャイロスコープ、11c…距離センサ、11d…地磁気センサ、13…操作スイッチ群、15a…リモコン、15b…リモコンセンサ、19…ハードディスク装置、19a…本体部、19b…読出書込制御部、21…表示部、23…音声出力部、24…無線通信部、25…制御部、25a…CPU、25b…RAM、25c…フラッシュメモリ、50…携帯電話機端末

Claims (5)

  1. 車内に位置する携帯電話機端末と直接通信するための通信手段を備えた車載装置であって、
    前記通信手段を通じて、前記携帯電話機端末と当該車載装置との接続を確立する接続手段と、
    電話番号と電話番号に対応するユーザ情報とが関連付けられてなる電話帳データを記憶するハードディスク装置と、
    前記通信手段を通じて、前記接続が確立された携帯電話機端末と通信し、前記携帯電話機端末が電話回線網を通じて着信している場合には、当該着信を車両乗員に向けて報知すると共に、前記ハードディスク装置が記憶する電話帳データを参照して、発信元の電話番号に対応する前記ユーザ情報を、車両乗員に向けて報知する着信報知手段と、
    自車が、予め定められた高地エリアに存在するか否かを判定する高地判定手段と、
    前記高地判定手段の判定結果に基づき、自車が前記高地エリアに進入すると、前記ハードディスク装置をオフに設定し、自車が前記高地エリアから離脱すると、前記ハードディスク装置をオンに設定する切替手段と、
    前記接続が確立された携帯電話機端末から、当該携帯電話機端末が記憶する、電話番号と電話番号に対応するユーザ情報とが関連付けられてなる電話帳データであって、当該携帯電話機端末が備えるユーザインタフェースを通じて入力される操作情報に従って更新される電話帳データを、前記通信手段を通じて取得し、前記取得した電話帳データに基づき、前記ハードディスク装置が記憶する電話帳データを更新するデータ更新手段と、
    自車が前記高地エリアから離脱して前記切替手段により前記ハードディスク装置がオンに設定されると、前記データ更新手段に、前記ハードディスク装置が記憶する電話帳データを更新させる更新制御手段と、
    を備えることを特徴とする車載装置。
  2. 前記更新制御手段は、自車が前記高地エリアから離脱して前記切替手段により前記ハードディスク装置がオンに設定されると、前記ハードディスク装置が記憶する電話帳データを更新すべきか否かを問い合わせるメッセージを車両乗員に向けて出力し、前記問い合わせに対する回答として、前記電話帳データを更新すべき旨の回答が、当該車載装置が備えるユーザインタフェースを通じて入力されると、前記データ更新手段に、前記ハードディスク装置が記憶する電話帳データを更新させる構成にされていること
    を特徴とする請求項1記載の車載装置。
  3. 自車の現在位置座標を検出する位置検出手段と、
    地表面を区画化して定められる各地域毎に、当該地域が前記高地エリアであるか否かを表す二次元マップを記憶する半導体製メモリと、
    を備え、
    前記高地判定手段は、前記半導体メモリに記憶された前記二次元マップを参照し、前記位置検出手段により検出された自車の現在位置座標に対応する地域が、高地エリアであるか否かを判定することによって、自車が、予め定められた高地エリアに存在するか否かを判定する構成にされていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載装置。
  4. 前記ハードディスク装置がオフに設定されている期間、前記着信報知手段による着信及び前記ユーザ情報の報知動作を禁止することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車載装置。
  5. 前記通信手段は、短距離無線通信可能な構成にされ、
    前記接続手段は、前記通信手段を通じて、車内に位置する短距離無線通信機能を備えた前記携帯電話機端末と当該車載装置との接続を確立する構成にされ、更に、自車が前記高地エリアに進入して前記切替手段により前記ハードディスク装置がオフに設定されるとき、前記接続を確立した携帯電話機端末の当該接続を解除し、自車が前記高地エリアから離脱して前記切替手段により前記ハードディスク装置がオンに設定されるとき、前記接続を解除した携帯電話機端末との接続を再確立する構成にされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車載装置。
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