JP2009086425A - 電子楽器の鍵盤装置および脱進器 - Google Patents

電子楽器の鍵盤装置および脱進器 Download PDF

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Abstract

【課題】電子楽器の鍵盤装置において、アコースティック・ピアノの鍵盤装置の押鍵感触を模擬する。
【解決手段】ハンマー140に脱進器500を取り付けた。ハンマー140に設けられた軸148は支持部530に挿通し、支持部530に支持される可動部510は回動可能である。鍵10の押鍵動作の態様はハンマー140に伝わり、ハンマー140の挙動に応じて可動部510に働くモーメントの強さが変わり、可動部510の姿勢に影響する。このため、可動部510が受け部170にぶつかるときの、ハンマー140とこれを制止するストッパー153との距離が変わる。強押鍵であるほど、可動部510と受け部170がぶつかるときの、ハンマー140とストッパー153との距離が近い。このため、強押鍵時に、演奏者は可動部510が受け部170にぶつかることによる荷重変化を感じにくくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アコースティック・ピアノの鍵盤装置の押鍵感触を模擬した電子楽器の鍵盤装置および脱進器に関する。
アコースティック・ピアノの鍵盤装置では、押鍵時に、アクション機構に由来する独特の押鍵感触が得られる。このアクション機構は、鍵が或る程度の勢いで押し下げられると、ハンマーを弦に向かって発射し、他方、鍵がゆっくりと押し下げられると、ハンマーが弦に接近するものの接触する前にハンマーが弦から離れる(エスケープメント)ようになっている〔レットオフ(let off)〕。アクション機構の挙動は鍵に伝わるため、或る程度の勢いで鍵を押し下げたときでは、演奏者はハンマーの発射による鍵の荷重変化をレットオフ感として知覚し、ゆっくりと鍵を押し下げるときでは、演奏者はエスケープメントをレットオフ感として知覚する。ここで、レットオフ感とは、鍵を押し下げていったときにスッと抜けるというように表現される、あるいは、鍵から伝わる抗力が瞬間的に弱まるというように表現される感覚のことである。
弦をハンマーで叩くことで発音させるアコースティック・ピアノに対して、例えば電子ピアノようのような電子楽器では、スイッチのオン・オフ等の電気的処理によって発音させるため、原理的にアコースティック・ピアノが持つようなアクション機構は不要である。
しかしながら、電子ピアノのようにピアノ音を模擬的に発音する電子楽器では、押鍵感触についてもアコースティック・ピアノのそれに摸擬することが要求される傾向にある。
アコースティック・ピアノにおける鍵盤装置の押鍵感触を模擬した電子楽器の鍵盤装置として、例えば特許文献1に開示される鍵盤装置がある。この鍵盤装置では、鍵に連動するハンマーの端部に舌状凸部が設けられ、他方、ハンマーとは別のレットオフ・ユニットに舌状凸部に係合可能とされたジャックが設けられている。このため、押鍵時において、舌状凸部がジャックに引っかかるようにして係合することで抗力が生じるとともにさらに鍵の押下が進むと前記係合が解除されることで鍵の荷重(押鍵反力)が増大から減少に転じる変化が生じ、演奏者にレットオフ感を知覚せしめる構成となっている。
特許第3862858号
このような従来の構成では、鍵の押鍵動作の態様(例えば鍵が強く押される強押鍵や弱く押される弱押鍵など)に拠らず、鍵の押下量が所定量になったときに必ず舌状凸部がジャックに係合するため、鍵の押鍵動作の態様に係らずレットオフ感が得られるものとなっていた。
しかし、アコースティック・ピアノでは強押鍵時にレットオフ感が得られないため、従来の電子楽器では、強押鍵時のレットオフ感が演奏者に違和感として知覚されることとなっていた。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、アコースティック・ピアノにおける鍵盤装置の押鍵感触を模擬した電子楽器の鍵盤装置および脱進器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明である電子楽器の鍵盤装置は、次のような構成とされる。即ち、鍵と、鍵と連動して傾動可能な部材である第1部材と、第1部材の傾動を制止する制止部材とを少なくとも備えた電子楽器の鍵盤装置において、第1部材に取り付けられた脱進器と、不動の部材である第2部材とを備えており、(A)この脱進器は、第1部材との位置関係が変わらない支持部と、この支持部に支持または一体形成されるとともに第1部材に対して変位可能な可動部と、可動部と第1部材または支持部とを接続する弾性体とを備えており、(B)脱進器の可動部は、鍵の押鍵動作過程において、第2部材にぶつかることができるとともに、ぶつかった後は、第2部材の可動部に対する相対的な進行を妨げないように運動し、(C)鍵の押鍵動作の態様に応じて可動部の第1部材に対する相対的な位置が異なるとともに、可動部が第2部材にぶつかるときの可動部の第1部材に対する相対的な位置が、第1部材が静止状態にあるときの可動部の第1部材に対する相対的な位置に近いほど、可動部が第2部材にぶつかるときの第1部材と制止部材との距離が遠く、可動部が第2部材にぶつかるときの可動部の第1部材に対する相対的な位置が、第1部材が静止状態にあるときの可動部の第1部材に対する相対的な位置から離れるほど、可動部が第2部材にぶつかるときの第1部材と制止部材との距離が近いことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置である。
この電子楽器の鍵盤装置では、(A)の構成から、鍵の押鍵動作を受けた第1部材の傾動によって脱進器の支持部回りにモーメントが生じ、可動部が動くことになる。そして、(B)と(C)の構成から、可動部が第2部材にぶつかったときから第1部材が制止させられるまでの第1部材の変位量が鍵の押鍵動作の態様に応じて変化する。この構成では、第1部材が素早く動くような鍵の押鍵動作がなされると、ぶつかるときの可動部の第1部材に対する相対的な位置が、第1部材が静止状態にあるときの可動部の第1部材に対する相対的な位置から離れるから、ぶつかるときの第1部材と制止部材との距離が近く、変位量は小さくなる。一方、第1部材がゆっくり動くような鍵の押鍵動作がなされると、ぶつかるときの可動部の第1部材に対する相対的な位置が、第1部材が静止状態にあるときの可動部の第1部材に対する相対的な位置に近くから、ぶつかるときの第1部材と制止部材との距離が遠く、変位量は大きくなる。なお、可動部は、第2部材にぶつかったときに力の反作用を受け、これが支持部、第1部材などを介して鍵の荷重(押鍵反力)の急激な増大変化として現れるが、押鍵動作過程の進行に伴い第2部材の可動部に対する相対的な進行を妨げないように運動することで、第2部材から受ける力は減少する。従って、可動部が第2部材にぶつかった後は、鍵の荷重(押鍵反力)は減少変化する。さらに、この電子楽器の鍵盤装置では、弾性体が橋設されているため、押鍵動作が解除されると、可動部は鍵が静止状態に在るときの位置に回復する。
鍵の押鍵動作過程において、可動部の第1部材に対する相対的な位置が、第1部材が静止状態にあるときの可動部の第1部材に対する相対的な位置から所定距離よりも離れると、可動部は第2部材にぶつかることなく、第1部材は制止部材に制止される構成としてもよい。
この構成であれば、鍵の押鍵動作過程において、可動部の第1部材に対する相対的な位置が、第1部材が静止状態にあるときの可動部の第1部材に対する相対的な位置から所定距離よりも離れるような押鍵動作――例えば、強押鍵――がなされた場合、可動部は第2部材にぶつかることなく、第1部材は制止部材に制止されるから、第1部材の制止前に鍵の荷重増加が生じることが無い。このため、演奏者はレットオフ感を得ることがない。
また、脱進器を、第1部材の傾動変位量が最大となる部位に取り付けるとしてもよい。
この構成であれば、可動部が第2部材にぶつかるまでの距離を十分に確保することができる。
また、脱進器が取り付けられる第1部材の部位が鍵の押鍵動作に応じて進行する側に可動部が位置するように脱進器が取り付けられているとともに、脱進器の支持部を、第1部材の傾動支軸に近い側に設け、脱進器の弾性体を、第1部材の傾動支軸から遠い側に設けた構成とすることもできる。
この構成であれば、押鍵動作状態において可動部は第1部材に近接するように動き、弾性体が橋設されていることから、可動部の動きが制限されたものとなる。
例えば、脱進器の支持部と第1部材とが軸を介して接続されており、脱進器の可動部が、支持部に一体形成されるとともに、軸周りに回動することで第1部材に対して相対的に変位可能であり、弾性体の一端が可動部に接続され、弾性体の他端が第1部材に接続されている構成とすることができる。
あるいは、脱進器の支持部が、第1部材に固定して取り付けられる取付部と、可動部を支持するヒンジ部とからなり、可動部は、ヒンジ部を支点として傾動することで、第1部材に対して相対的に変位可能であり、弾性体の一端が可動部に接続され、弾性体の他端が取付部に接続されている構成とすることができる。
上記課題を解決するために、本発明である脱進器は、次のような構成とされる。即ち、鍵と、鍵の押鍵動作に応じて傾動可能な部材である第1部材とを少なくとも備えた電子楽器の鍵盤装置に用いられる脱進器として、第1部材に固定して取り付けられる取付部と、この取付部に設けられたヒンジ部と、このヒンジ部に支持されて傾動可能な可動部と、この可動部と取付部とを接続する弾性体とを備えた脱進器である。なお、取付部、ヒンジ部、可動部および弾性体を一体に形成してもよい。
この発明によれば、可動部が第2部材にぶつかることによって鍵の荷重が増大変化し、その後、鍵の荷重が減少変化に転じるから、演奏者はレットオフ感を得る。加えて、この発明によれば、可動部が第1部材の運動に応じて動き、可動部が第2部材にぶつかったときから第1部材が制止させられるまでの第1部材の変位量が鍵の押鍵動作の態様に応じて変化する。つまり、第1部材が素早く動くような鍵の押鍵動作(強押鍵)がなされると、可動部が第2部材にぶつかったときにおける第1部材と制止部材との距離が近く、第1部材の変位量は小さくなる。このため、小さい変位量を第1部材が動く間に鍵の荷重の減少変化があるとしても演奏者はこれを知覚し難く、強押鍵の場合に演奏者はレットオフ感を得ないかあるいは得難くなる。従って演奏者は、アコースティック・ピアノにおける鍵盤装置の押鍵感触に極めて近い感触を得ることができる。
本発明の実施形態を図面参照して説明する。
≪第1実施形態≫
図1は、本発明である電子楽器の鍵盤装置の第1実施形態について、その側面図を示したものである。本発明の要諦は、脱進器の脱進機構によってレットオフ感の変化を惹起せしめる点にあるから、本発明の要諦に直接の影響を及ぼさない鍵盤装置の従来的機構・形状・材質等については概説するに留めるか説明を略する。
まず、鍵盤装置(1)は、鍵(10)と、鍵(10)などを支持する役割を担うフレーム(100)を備えている。鍵(10)は、フレーム(100)の上方〔図1では、紙面の上側である。〕に位置し、鍵(10)の一端(11)で傾動可能に支持されている。図1では、鍵(10)として白鍵を例示している。フレーム(100)は図示しない台座に固定されている。
また、鍵盤装置(1)は、基板フレーム(210)に支持されるスイッチ基板(200)を具備している。スイッチ基板(200)にはゴムスイッチ(220)が取り付けられている。ゴムスイッチ(220)がON状態になることで発音制御がなされる。なお、基板フレーム(210)は図示しない台座に固定されている。
また、鍵盤装置(1)は、鍵(10)の下方〔図1では、紙面の下側である。〕に配されたハンマー(140)を具備している。ハンマー(140)は、支軸(141)を支点として傾動可能とされ、支軸(141)を基準としたハンマー(140)の左右の重量バランスは非対称である。ここでは便宜的に、ハンマー(140)の支軸(141)より右側〔図1では、紙面の右側である。〕の部分をハンマーA(140A)、ハンマー(140)の支軸(141)より左側の部分をハンマーB(140B)と呼称する。重量バランスは、ハンマーB(140B)よりもハンマーA(140A)の方が大とされている。また、ハンマー(140)の支軸(141)に近い部分(143)と鍵(10)の一端(11)との間には板バネ(300)が橋設されている。
このような構成において、非押鍵時では、ハンマーB(140B)に設けられた鍵当接部(142)が鍵(10)に当接して鍵(10)を上方に押し上げようとする。しかし、フレーム(100)は、第1のストッパー(151)および第4のストッパー(154)を具備しており、第1のストッパー(151)が鍵(10)に当接することで鍵(10)の上方への移動が規制され、第4のストッパー(154)がハンマーA(140A)に当接することでハンマーA(140A)の下方への移動が規制される。これによって、非押鍵時での鍵(10)の位置決めがなされている。
非押鍵状態から鍵(10)を押下げると、鍵(10)が鍵当接部(142)を下方に向けて押下げるから、ハンマーB(140B)が支軸(141)回りに下方へ傾動し、この傾動に伴いハンマーA(140A)が支軸(141)回りに上方に向けて傾動する。
鍵(10)を十分に押鍵すると、鍵(10)はフレーム(100)が具備する第2のストッパー(152)に当接し、鍵(10)の下方への移動が規制されるとともに、ハンマーA(140A)に設けられた制止部材当接部(149)はフレーム(100)が具備する制止部材である第3のストッパー(153)に当接し、ハンマーA(140A)の上方への傾動が規制される。これによって、鍵(10)のあがきが決まる。
なお、このとき、ハンマーB(140B)に設けられたスイッチ当接部(145)がゴムスイッチ(220)に圧接しており、ゴムスイッチ(220)がON状態となって発音制御がなされる。
以下、本発明の要諦を説明していく。
脱進器(500)は、ハンマー(140)の傾動変位量が最大となる部位である、ハンマーA(140A)の端部(147)に取り付けられている。つまり、第1実施形態ではハンマー(140)が第1部材に相当する。ハンマー(140)および脱進器(500)のみを図4に示す。第1実施形態では、可動部(510)と支持部(530)が一体に形成されている。可動部(510)は外観形状に何らの制限は無いものの第1実施形態では凡そ矩形板状とされ、この矩形板状の可動部(510)の一端から突き出た部分が形成されている。この突き出た部分には貫通孔(531)が設けられている。支持部(530)は、この貫通孔(531)の周辺の部分である。
ところで、ハンマーA(140A)の端部(147)には、側方〔図1、図4では、紙面の前面側および背面側である。〕に向けて軸(148)が突設されている。図4は平面図であるため紙面の背面側が描かれていないが、脱進器(500)の支持部(530)がハンマーA(140A)の端部(147)を挟むようにして組み合わされ、支持部(530)に設けられた貫通孔(531)に軸(148)が挿入されている。このため、支持部(530)と一体に形成された可動部(510)は、軸(148)周りに回動してハンマー(140)に対して相対的に変位可能となっている。もちろん、支持部(530)と可動部(510)は一体に形成された剛体であるから、可動部(530)の回動運動によって支持部(530)も回動運動する。ただし、この構成では、可動部(510)が軸(148)周りに回動してハンマー(140)に対して相対的に変位しても、支持部(530)のハンマー(140)に対する位置関係は変わらない。
なお、可動部(510)は、ハンマーA(140A)の端部(147)が鍵(10)の押鍵動作に応じて進行する側、つまり図4では端部(147)の上方に位置している。
可動部(510)は、図4ではバネで例示している弾性体(520)の一端が接続されている。そして、弾性体(520)の他端は、ハンマー(140)に接続されている。このため、ハンマー(140)が非押鍵時の静止状態にあるとき、可動部(510)は、ハンマー(140)に対する相対的な位置関係を保っている。
なお、支持部(530)と弾性体(520)の位置関係は、支持部(530)が、ハンマー(140)の支軸(141)に近い側に設けられ、弾性体(520)は、ハンマー(140)の支軸(141)から遠い側に設けられている位置関係である。
このような構成では、鍵(10)を非常にゆっくりと押鍵すると、鍵(10)に連動してハンマーA(140A)が非常にゆっくりと上方に向かって傾動し、脱進器(500)も上方に向かって移動する。このとき、ハンマーA(140A)が非常にゆっくりと傾動するため、可動部(510)にはほとんど遠心力が働かない。従って、可動部(510)は、軸(148)回りに回動せず、ハンマー(140)が非押鍵時の静止状態にあるときのハンマー(140)に対する相対的な位置関係を保っている。
ところで、ハンマーA(140A)の上方に位置するフレーム(100)には第2部材である受け部(170)が設けられており、ハンマーA(140A)が非常にゆっくりと上方に向かって傾動すると、やがて、ハンマーA(140A)の制止部材当接部(149)が第3のストッパー(153)に当接する前に、可動部(510)が受け部(170)にぶつかるようになっている〔図2参照〕。換言すると、ハンマーA(140A)がゆっくりと上方に向かって傾動したときに、ハンマーA(140A)の制止部材当接部(149)が第3のストッパー(153)に当接する前に、可動部(510)が受け部(170)にぶつかるような位置に、受け部(170)が設けられるのである。
この実施形態では、フレーム(100)の端部に断面L字型の受け部(170)が取り付けられており、可動部(510)の角部(511)が受け部(170)にぶつかるようになっている〔図2参照〕。受け部(170)のL字の屈曲部と可動部(510)の角部(511)は、それぞれ緩やかな湾曲となるように曲率半径が大とされており、この両者の湾曲部が掠るようにぶつかる。
しかし、脱進器(500)の構成によれば、可動部(510)が受け部(170)にぶつかった後、可動部(510)は軸(148)回りで弾性体(520)を圧縮するように回動することができる。
従って、受け部(170)は、可動部(510)にぶつかるものの、可動部(510)が受け部(170)から逃げるように運動するため、押鍵動過程において、受け部(170)の可動部(510)に対する相対的な進行が妨げられることがない。
ぶつかった後での押鍵動作過程では、受け部(170)は、可動部(510)と接触しながら滑るが、受け部(170)の相対的進行方向に可動部(510)から大きな力をうけることなく、やがて、ハンマーA(140A)の制止部材当接部(149)が第3のストッパー(153)に当接する〔図3参照〕。
以上のように、鍵(10)を非常にゆっくりと押鍵した場合、鍵(10)の荷重(押鍵反力)は、鍵(10)の或る沈下量にて可動部(510)と受け部(170)とがぶつかることで、増大変化する。しかし、両者がぶつかった後、受け部(170)の相対的進行を妨げないように可動部(510)が運動しつつ、鍵(10)が押下することで、鍵(10)の荷重は減少変化に転じる。このため、演奏者は擬似的なレットオフ感を得ることができる。
なお、離鍵すると、弾性体(520)がハンマー(140)と可動部(510)との間に橋設されているため、ハンマー(140)が非押鍵時の静止状態にあるときのハンマー(140)に対する相対的位置に回復する。また、離鍵に際して、可動部(510)は、押鍵時に受け部(170)から受けたような力を受けることがないため、演奏者に違和感を知覚せしめることがない。もちろん、弾性体(520)の伸長による可動部(510)の運動が生じるが、受け部(170)との衝突ほどの感覚を惹起せしめるものではなく、弾性体(520)の弾性定数(バネ定数)や可動部(510)の重さを適当に設定することで可動部(510)の不要な振動を抑制できるから演奏上問題はない。なお、可動部(510)の不要な振動を抑制するには、弾性体(520)の弾性定数(バネ定数)や可動部(510)の重さを適当に設定する解決方法のみならず、弾性体(520)が伸長する向きの可動部(510)の運動を制止するストッパーをハンマーA(140A)に設けるという解決方法もある。
今までは、鍵(10)を非常にゆっくりと押鍵した場合で説明した。次に、鍵(10)を弱押鍵した場合で説明する。但し、基本的な運動メカニズムは非常にゆっくりと押鍵した場合と同じであるから、相違点のみを説明する。
弱押鍵の場合、或る程度の速度・加速度で、ハンマー(140)が上方に向かって傾動するから、可動部(510)に遠心力が働く。しかし、可動部(510)は支持部(530)に拘束されているため、この実施形態の脱進器(500)の構成であれば、軸(148)回りに弾性体(520)を圧縮するようにモーメントが働く。
この結果、可動部(510)が受け部(170)にぶつかるときには、既に、ハンマー(140)が非押鍵時の静止状態にあるときのハンマー(140)に対する可動部(510)の相対的な位置関係が失われている。
つまり、可動部(510)が受け部(170)にぶつかる際、可動部(510)は、ハンマー(140)が非押鍵時の静止状態にあるときのハンマー(140)に対する相対的位置よりも、ハンマー(140)に近接した位置にある。従って、可動部(510)は、角部(511)よりも支持部(530)により近い部分で、受け部(170)にぶつかる〔図5参照〕。このとき、受け部(170)の湾曲部が可動部(510)の平たい部分に掠るようにぶつかり、ぶつかった後、可動部(510)は軸(148)回りで弾性体(520)を圧縮するように回動することができるから、受け部(170)の可動部(510)に対する相対的な進行が妨げられることがない。
ぶつかった後の運動メカニズムは、非常にゆっくりと押鍵した場合と同様である。
鍵(10)を弱押鍵した場合、鍵(10)の荷重(押鍵反力)は、鍵(10)の或る沈下量にて可動部(510)と受け部(170)とがぶつかることで、増大変化する。しかし、両者がぶつかった後、受け部(170)の相対的進行を妨げないように可動部(510)が運動しつつ、鍵(10)が押下することで、鍵(10)の荷重は減少変化に転じる。このため、演奏者は擬似的なレットオフ感を得ることができる。ただし、この場合での沈下量は、非常にゆっくりと押鍵した場合の沈下量よりも大であり、あがきに近い。
次に、鍵(10)を強押鍵した場合で説明する。基本的な運動メカニズムは非常にゆっくりと押鍵した場合や弱押鍵の場合と同じであるから、弱押鍵の場合との相違点のみを説明する。
強押鍵の場合、弱押鍵の場合よりも大の速度・加速度で、ハンマー(140)が上方に向かって傾動するから、可動部(510)に強い遠心力が働く。
この結果、可動部(510)が受け部(170)にぶつかる際、可動部(510)は、ハンマー(140)が非押鍵時の静止状態にあるときのハンマー(140)に対する相対的位置よりも、ハンマー(140)にかなり近接した位置にある。従って、可動部(510)は、角部(511)よりも支持部(530)に十分に近い部分で、受け部(170)にぶつかる〔図6参照〕。
鍵(10)を強押鍵した場合、弱押鍵と同様、鍵(10)の荷重(押鍵反力)は、鍵(10)の或る沈下量にて可動部(510)と受け部(170)とがぶつかることで、増大変化し、その後に減少変化に転じる。しかし、強押鍵の場合での沈下量は、弱押鍵の場合の沈下量よりも大であり、あがきに十分に近い。このため、可動部(510)と受け部(170)とがぶつかったことによる荷重増大と、ハンマー(140)が第3のストッパー(153)によって制止されたことによる荷重増大が、鍵(10)のほぼ同じ沈下量で得られるようになる。従って、この間に荷重が減少したとしても、強押鍵時において演奏者は鍵(10)の荷重変化を知覚し難く、演奏者はレットオフ感を得ないかあるいは得難くなる。
なお、強押鍵の場合でも、可動部(510)が受け部(170)に常にぶつかるとは限らない。弾性体(520)の弾性定数(バネ定数)、可動部(510)の重さを適当に設定することで、強押鍵時の遠心力を受けたとき、ハンマー(140)が非押鍵時の静止状態にあるときのハンマー(140)に対する相対的位置よりも、可動部(510)がハンマー(140)にかなり近接した位置に移動するようにすることができる。このため、可動部(510)が受け部(170)にぶつかることなく、ハンマーA(140A)の制止部材当接部(149)が第3のストッパー(153)によって制止される。なお、この構成は、弾性体(520)の弾性定数(バネ定数)、可動部(510)の重さを適当に設定することのみならず、支持部(530)近傍の可動部(510)の形状を適当に成形することによっても達成できる。
この場合、鍵(10)の荷重(押鍵反力)には、可動部(510)と受け部(170)とがぶつかることによる増大変化がなくまた減少変化もない。従って、演奏者はレットオフ感を得ることがない。
今まで、押鍵動作の態様として、鍵(10)を非常にゆっくりと押鍵した場合、弱押鍵の場合、強押鍵の場合で説明してきた。これらの態様は、厳格に区別できるものではなく、また、非常にゆっくりと押鍵から、弱押鍵へ、そして強押鍵へと段階的に変化するものでもなく、押鍵動作の態様は連続的に変化するものである。従って、鍵(10)の押鍵動作の態様に応じて可動部(510)のハンマー(140)に対する相対的な位置が異なることになる。
また、押鍵動作の態様は連続的に変化するから、可動部(510)に働くモーメントが弱いほど、可動部(510)が受け部(170)にぶつかるときの可動部(510)のハンマー(140)に対する相対的な位置が、ハンマー(140)が静止状態にあるときの可動部(510)のハンマー(140)に対する相対的な位置に近くなる。この場合、可動部(510)が受け部(170)にぶつかるときのハンマーA(140A)の制止部材当接部(149)と第3のストッパー(153)との距離が遠くなる。
一方、押鍵動作の態様は連続的に変化するから、可動部(510)に働くモーメントが強いほど、可動部(510)が受け部(170)にぶつかるときの可動部(510)のハンマー(140)に対する相対的な位置が、ハンマー(140)が静止状態にあるときの可動部(510)のハンマー(140)に対する相対的な位置から離れる。この場合、可動部(510)が受け部(170)にぶつかるときのハンマーA(140A)の制止部材当接部(149)と第3のストッパー(153)との距離が近くなる。
可動部(510)の材質は、特に限定はなく、例えば、金属、合成樹脂などである。一方、受け部(170)の材質も、特に限定はなく、例えば、金属、合成樹脂などである。但し、両者の材質の組み合わせによっては、両者がぶつかったときに音が大きく発生し、電子楽器の品質を低下する虞がある。そこで、両者の材質の組み合わせは、両者がぶつかったときに音がなるべく発生しないものとするのがよい。これは設計事項の範疇であるが、例えば、可動部(510)の材質を金属にしたならば、受け部(170)の材質をゴムやフェルトなどにするのがよい。また、両者の材質の組み合わせは、ハンマー(140)の材質と第3のストッパー(153)の材質との組み合わせが参考になる。
≪第2実施形態≫
以下、本発明の第2実施形態を図面参照して説明する。第2実施形態は、脱進器を第1部材とは別体構成とした場合である。第1実施形態の構成要素と同じ部材には同一の符号を附して詳しい説明を略する。また、第1実施形態と異なる部分について説明を行う。
図7に示すように、第2実施形態の脱進器(600)は、取付部(601)、ヒンジ部(602)、可動部(603)および弾性体(604)から構成される。
取付部(601)は、ハンマー(104)などに例示される第1部材に固定して取り付けられる部分であり、例えば、有底筒状に形成され、この中空部に第1部材の一部が押し込むように挿入されて脱進器(600)が第1部材に固定される。あるいは、取付部(601)は、第1部材の一部が嵌合する溝が形成せれ、この溝に第1部材の一部がはめ込まれて脱進器(600)が第1部材に固定される。なお、第1部材と取付部(601)とは接着剤等で固着してもよい。取付部(601)の形状は、このような形状に限定するものでなく、第1部材に取り付けることのできる形状であれば何でもよい。なお、取付方法も何ら制限がなく、取付方法によっては脱進器(600)が脱着可能となることは云うまでも無い。脱着可能とすれば鍵盤装置のメンテナンス性が向上する。
取付部(601)には、ヒンジ部(602)が設けられているとともに、これと異なる部位に弾性体(604)の一端が接続されており、このヒンジ部(602)を介して取付部(601)に可動部(603)が接続されている。可動部(603)は、このヒンジ部(602)に支持されており、ヒンジ部(602)を支点として傾動可能である。また、可動部(603)には、ヒンジ部(602)に接続されている部分と異なる部位に弾性体(604)の他端が接続されている。このため、可動部(603)は、静止状態において、取付部(601)に対する相対的な位置関係を保っている。
ヒンジ部(602)の構成は、例えば第1実施形態の支持部(530)と同様の構成とすることができる。つまり、取付部(601)に軸を設け、可動部(603)の一部に軸が挿通する貫通孔を設けるとし、この貫通孔の周辺部位をヒンジ部(602)とするのである。あるいは、可動部(603)と取付部(601)を同じ材質、例えば合成樹脂で一体に形成する場合には、可動部(603)と取付部(601)との接続部分の合成樹脂を薄く形成することで撓みを持たせることができるから、この接続部分をヒンジ部(602)とすればよい。いずれにしても、ヒンジ部(602)の構成に限定はない。
また、弾性体(604)は、例えばバネとすることができるが、バネに限定されるものではない。可動部(603)と取付部(601)を同じ材質、例えば合成樹脂で一体に形成する場合には、可動部(603)と取付部(601)との接続部分の合成樹脂を薄く形成することで撓みを持たせることができるから、この接続部分の合成樹脂を弾性体(604)とすればよい。いずれにしても、弾性体(602)の構成に限定はない。
もちろん、取付部(601)、ヒンジ部(602)、可動部(603)および弾性体(604)を例えば合成樹脂などで一体形成する構成でもよい。この構成は脱進器(600)の構成を簡便なものとし、モールド成形で容易に実現できる。また、脱進器(600)の製造コストを低減できる。
なお、可動部(603)を例えば合成樹脂などで形成する場合では、可動部(603)に適度な重さを持たせるため、可動部(603)に金属片などの重量物(605)を埋設するようにしてもよい。
第1部材として例示するハンマー(140)に脱進器(600)が取り付けられた状態を図8に示す。
この例では、可動部(603)がハンマーA(140A)の端部(147)が鍵(10)の押鍵動作に応じて進行する側、つまり端部(147)の上方に位置するように、ハンマーA(140A)の端部(147)に脱進器(600)が取り付けられている。
なお、ヒンジ部(602)と弾性体(604)の位置関係は、脱進器(600)がハンマーA(140A)に取り付けられた状態にて、ヒンジ部(602)が、ハンマー(140)の支軸(141)に近い側に位置し、弾性体(604)は、ハンマー(140)の支軸(141)から遠い側に位置するような位置関係である。
押鍵動作の態様に応じた脱進器(600)の挙動は、ヒンジ部(602)を支持部(530)に、可動部(603)を可動部(510)に、弾性体(604)を弾性体(520)にそれぞれ読み替えて、第1実施形態で説明した挙動と同様のものであるから、説明を略する。
以上の各実施形態に限定さることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜に実施可能である。例えば、上記実施形態では、鍵(10)として白鍵を例示したが、黒鍵でも全く同様の構成を採用することができる。第1部材としてハンマー(140)とは別の部材を設けて、これに脱進器を取り付けるとしてもよい。また、本発明の鍵盤装置では、可動部の運動を阻害しない限り、ゴムスイッチ以外の各種センサを具備することができる。
電子楽器の鍵盤装置(1)の側面図。 鍵(10)を非常にゆっくりと押鍵した場合に、脱進器(500)と受け部(170)とぶつかったときの様子を示す鍵盤装置(1)の側面図。 鍵(10)があがきに達したときの鍵盤装置(1)の側面図。 ハンマー(140)と脱進器(500)を示した図。 鍵(10)を弱押鍵した場合に、脱進器(500)と受け部(170)とぶつかったときの様子を示す鍵盤装置(1)の側面図。 鍵(10)を強押鍵した場合に、脱進器(500)と受け部(170)とぶつかったときの様子を示す鍵盤装置(1)の側面図。 脱進器(600)の側面図。 ハンマー(140)に取り付けた状態の脱進器(600)を示す斜視図。
符号の説明
1 鍵盤装置
10 鍵
100 フレーム
140 ハンマー
170 受け部
500 脱進器
510 可動部
520 弾性体
530 支持部
600 脱進器
601 取付部
602 ヒンジ部
603 可動部
604 弾性体

Claims (8)

  1. 鍵と、
    上記鍵と連動して傾動可能な部材である第1部材と、
    上記第1部材の傾動を制止する制止部材と
    を少なくとも備えた電子楽器の鍵盤装置において、
    上記第1部材に取り付けられた脱進器と、
    不動の部材である第2部材と
    を備え、
    上記脱進器は、上記第1部材との位置関係が変わらない支持部と、この支持部に支持または一体形成されるとともに上記第1部材に対して変位可能な可動部と、上記可動部と上記第1部材または上記支持部とを接続する弾性体とを備え、
    上記脱進器の上記可動部は、上記鍵の押鍵動作過程において、上記第2部材にぶつかることができるとともに、ぶつかった後は、上記第2部材の上記可動部に対する相対的な進行を妨げないように運動し、
    上記鍵の押鍵動作の態様に応じて上記可動部の上記第1部材に対する相対的な位置が異なるとともに、上記可動部が上記第2部材にぶつかるときの上記可動部の上記第1部材に対する相対的な位置が、上記第1部材が静止状態にあるときの上記可動部の上記第1部材に対する相対的な位置に近いほど、上記可動部が上記第2部材にぶつかるときの上記第1部材と上記制止部材との距離が遠く、上記可動部が上記第2部材にぶつかるときの上記可動部の上記第1部材に対する相対的な位置が、上記第1部材が静止状態にあるときの上記可動部の上記第1部材に対する相対的な位置から離れるほど、上記可動部が上記第2部材にぶつかるときの上記第1部材と上記制止部材との距離が近い
    ことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
  2. 上記鍵の押鍵動作過程において、上記脱進器の上記可動部の上記第1部材に対する相対的な位置が、上記第1部材が静止状態にあるときの上記可動部の上記第1部材に対する相対的な位置から所定距離よりも離れると、上記可動部は上記第2部材にぶつかることなく、上記第1部材は上記制止部材に制止される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子楽器の鍵盤装置。
  3. 上記脱進器は、上記第1部材の傾動変位量が最大となる部位に取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子楽器の鍵盤装置。
  4. 上記脱進器は、上記脱進器が取り付けられる上記第1部材の部位が上記鍵の押鍵動作に応じて進行する側に上記可動部が位置するように取り付けられているとともに、上記脱進器の上記支持部は、上記第1部材の傾動支軸に近い側に設けられ、上記脱進器の上記弾性体は、上記第1部材の傾動支軸から遠い側に設けられた
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子楽器の鍵盤装置。
  5. 上記脱進器の上記支持部と上記第1部材とは軸を介して接続されており、
    上記脱進器の上記可動部は、上記支持部に一体形成されるとともに、上記軸周りに回動することで上記第1部材に対して相対的に変位可能であり、
    上記弾性体の一端は上記脱進器の上記可動部に接続され、
    上記弾性体の他端は上記第1部材に接続されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子楽器の鍵盤装置。
  6. 上記脱進器の上記支持部は、上記第1部材に固定して取り付けられる取付部と、上記可動部を支持するヒンジ部とからなり、
    上記脱進器の上記可動部は、上記ヒンジ部を支点として傾動することで、上記第1部材に対して相対的に変位可能であり、
    上記弾性体の一端は上記可動部に接続され、
    上記弾性体の他端は上記取付部に接続されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子楽器の鍵盤装置。
  7. 鍵と、
    上記鍵の押鍵動作に応じて傾動可能な部材である第1部材と
    を少なくとも備えた電子楽器の鍵盤装置に用いられる脱進器であり、
    上記第1部材に固定して取り付けられる取付部と、
    上記取付部に設けられたヒンジ部と、
    上記ヒンジ部に支持されて傾動可能な可動部と、
    上記可動部と上記取付部とを接続する弾性体と
    を備えた脱進器。
  8. 上記取付部、上記ヒンジ部、上記可動部および上記弾性体が一体に形成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の脱進器。
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