JP2009086163A - 画像表示装置 - Google Patents

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直史 福田
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Abstract

【課題】波長が異なる色光の輝度を同率に上げたり、下げたりすることが可能であり、輝度ダイナミックレンジの拡大と階調数の増大を実現できる画像表示装置を提供すること。
【解決手段】複数種の色光を含む光を射出する光源11と、該光源11から射出された光を複数種の色光に分離する色分離手段20と、光源から射出された色光ごとに光を変調する複数の第1光変調素子30R,30G,30Bと、該複数の第1光変調素子30R,30G,30Bに対応して設けられ、第1光変調素子30R,30G,30Bから射出されたそれぞれの色光を変調する複数の第2光変調素子と、第1光変調素子30R,30G,30B及び第2光変調素子31R,31G,31Bにおいて変調された光を合成する色合成手段37と、該色合成手段37において合成された画像を被投射面45に投射する投射手段40とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置に関する。
近年、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)、プロジェクタ等の電子ディスプレイ装置における画質改善は目覚ましく、解像度、色域については人間の視覚特性にほぼ匹敵する性能を有する装置が実現されつつある。しかしながら、輝度ダイナミックレンジについてみると、その再現範囲は1〜10[nit]程度の範囲であり、また階調数は8ビットが一般的である。一方、人間の視覚は、一度に知覚し得る輝度ダイナミックレンジの範囲が10−2〜10[nit]程度あり、また輝度弁別能力は0.2[nit]でこれを階調数に換算すると12ビット相当といわれている。このような視覚特性を経由して現在のディスプレイ装置の表示画像を見ると、輝度ダイナミックレンジの狭さが目立ち、加えてシャドウ部やハイライト部の階調が不足しているため、視聴者は表示画像のリアリティや迫力に対して物足りなさを感じることになる。
また、映画やゲーム等で使用されるCG(Computer Graphics)では、人間の視覚に近い輝度ダイナミックレンジや階調特性を表示データ(以下、HDR(High Dynamic Range)表示データという)に持たせて描写のリアリティを追求する動きが主流になりつつある。ところが、それを表示するディスプレイ装置の性能が不足しているため、CGコンテンツが本来有する表現力を充分に発揮できないという課題がある。
さらに、次期OS(Operating System)においては、16ビット色空間の採用が予定されており、現在の8ビット色空間と比較してダイナミックレンジや階調数が飛躍的に増大する。そのため、16ビット色空間を生かすことができる高ダイナミックレンジ、高階調の電子ディスプレイ装置の実現への要求が高まると予想される。
ディスプレイ装置の中でも、液晶プロジェクタや、DLP(Digital Light Processing、商標)プロジェクタといった投射型表示装置(プロジェクタ)は、大画面表示が可能であり、表示画像のリアリティや迫力を再現する上で効果的なディスプレイ装置である。この分野では上記の課題を解決するために、以下に述べる提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載のカラー液晶プロジェクタは、光源から射出された白色光をダイクロイックミラーで赤色光、緑色光、青色光に分離する。分離された赤色光、緑色光、青色光は、色光ごとにそれぞれ設けられた色変調素子により色変調された後、合成されて、合成光が輝度変調素子に入射する。そして、輝度変調素子により透過率が制御された光は、投射レンズにより拡大投射される。
特許第3316240号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のカラー液晶プロジェクタでは、合成光が輝度変調素子に入射するため、波長の異なる赤色光、緑色光、青色光の輝度を1つの変調素子で制御することになる。このため、輝度変調素子を通過する際のリタデーション(Δnd、Δn:複屈折、d:液晶層の厚さ)が赤色光、緑色光、青色光ごとにΔnが変わるため異なる。したがって、各色光で変調量が異なってしまうため、各色光の輝度を同率に上げたり、下げたりするのは困難である。その結果、高精細な映像を得ることが難しい。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、波長が異なる色光の輝度を同率に上げたり、下げたりすることが可能であり、輝度ダイナミックレンジの拡大と階調数の増大を実現できる画像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の画像表示装置は、複数種の色光を含む光を射出する光源と、該光源から射出された光を前記複数種の色光に分離する色分離手段と、該色分離手段において分離された前記色光の各々の光路上に設けられ、前記光源から射出された色光ごとに光を変調する複数の第1光変調素子と、該複数の第1光変調素子に対応して設けられ、前記第1光変調素子から射出されたそれぞれの色光を変調する複数の第2光変調素子と、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子において変調された光を合成する色合成手段と、該色合成手段において合成された画像を被投射面に投射する投射手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置では、光源から射出された複数種の色光を含む光は、色分離手段により複数種の色光ごとに分離され、色光ごとに設けられた第1光変調素子により変調される。第1光変調素子により変調された各色光は、それぞれ第2光変調素子により変調される。変調された光は色合成手段により合成され、合成された画像は、投射手段により被投射面に投射される。
このように、本発明では、第1光変調素子、第2光変調素子が、複数種の色光ごとに設けられているため、2つの光変調素子の輝度変調量を色光ごと個別に制御することが可能となる。すなわち、色光ごとに最適な輝度変調量となるように光変調素子を調整することができるため、輝度ダイナミックレンジの拡大と階調数の増大を実現できる。したがって、高精細な映像を得ることが可能となる。
本発明の画像表示装置は、複数種の色光をそれぞれ射出する複数の光源と、該複数の光源から射出された色光の各々の光路上に設けられ、前記色光ごとに光を変調する複数の第1光変調素子と、該複数の第1光変調素子に対応して設けられ、前記第1光変調素子から射出されたそれぞれの色光を変調する複数の第2光変調素子と、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子において変調された光を合成する色合成手段と、該色合成手段において合成された画像を被投射面に投射する投射手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置では、光源から射出された各色光は、色光ごとに設けられた第1光変調素子により変調される。第1光変調素子により変調された各色光は、それぞれ第2光変調素子により変調される。変調された光は色合成手段により合成され、合成された画像は、投射手段により被投射面に投射される。
本発明では、上述した場合と同様に、輝度ダイナミックレンジの拡大と階調数の増大を実現できる。したがって、高精細な映像を得ることが可能となる。また、複数種の色光をそれぞれ射出する複数の光源を有しているため、例えば、赤色光,緑色光,青色光をそれぞれ射出する発光ダイオードや半導体レーザを用いることができる。このような光源装置を用いることにより、明るく鮮明な画像を得ることが可能となる。
本発明の画像表示装置は、前記第1光変調素子が入射した光の色変調を行い、前記第2光変調素子が入射した光の輝度変調を行うことが好ましい。
この構成によれば、第1光変調素子と第2光変調素子とで色変調、輝度変調という機能をそれぞれ分担しているので、各光変調素子の制御が簡単になり、変調の精度を高めることができる。
また、本発明の画像表示装置は、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子が、ノーマリーブラックモードの液晶素子であることが好ましい。
本発明に係る画像表示装置では、第1光変調素子及び第2光変調素子が、いずれもノーマリーブラックモードの液晶素子であるため、黒表示をより沈んで表現できるので、黒の品質が良くなる。したがって、輝度ダイナミックレンジをより拡げることが可能となる。
また、本発明の画像表示装置は、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子が、ノーマリーホワイトモードのTN型の液晶素子であることが好ましい。
また、本発明の画像表示装置は、前記第1光変調素子と前記第2光変調素子との液晶のツイスト方向が逆であることが好ましい。
本発明に係る画像表示装置では、第1光変調素子及び第2光変調素子が、ノーマリーホワイトの液晶素子であり、特に、TN(Twisted Nematic)型の液晶素子を用いることにより、第1光変調素子と第2光変調素子との液晶のツイスト方向を逆にすることができる。これにより、第1光変調素子と第2光変調素子とに光を透過させることにより、TN型の液晶素子のツイスト方向に依存する輝度ムラを打ち消しあうことができる。したがって、輝度ムラを抑えた画像を得ることが可能となる。
本発明に係る画像表示装置では、複数種の色光を含むとともに、前記複数種の色光を時間順次に射出する光源と、該光源から射出された複数種の色光を時間順次に変調する第1光変調素子と、該第1光変調素子から射出された複数種の色光を時間順次に変調する第2光変調素子と、前記光源から複数種の色光を時間順次に射出させ、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子に入射する前記複数種の色光に応じて前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子が入射した光を変調するように制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置は、光源が複数種の色光を時間順次に射出するフィールドシーケンシャル方式の画像表示装置である。この構成の場合、制御部により、光源から複数種の色光を時間順次に射出させ、第1光変調素子及び第2光変調素子に入射する複数種の色光に応じて第1光変調素子及び第2光変調素子が変調するように制御する。これにより、光源から射出された複数種の色光に応じて輝度変調を2回行うことができるので、各色光を最適な変調量にすることができる。したがって、輝度ダイナミックレンジの拡大と階調数の増大を実現できるため、高精細な映像を得ることが可能となる。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、本発明に係る画像表示装置の第1実施形態について説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
本実施形態のプロジェクタ(画像表示装置)は、R(赤),G(緑),B(青)の異なる色光ごとに透過型液晶ライトバルブを備えた投射型カラー液晶プロジェクタであり、画像をスクリーンに投射させるものである。
本実施形態に係るプロジェクタ1は、図1に示すように、光源部10と、色分離部(色分離手段)20と、第1変調ライトバルブ30R,30G,30Bと、第2変調ライトバルブ31R,31G,31Bと、ダイクロイックプリズム(色光合成手段)37と、投射レンズ(投射手段)40とを備えている。
光源部10は、光源11と、第1,第2フライアレイレンズ13a,13bと、偏光変換素子14とを備えている。また、光源11は、赤色光(以下、「R光」という。)と緑色光(以下、「G光」という。)と青色光(以下、「B光」という。)とを含む白色光を射出するものである。
光源11は、光を射出する高圧水銀ランプ11aと、高圧水銀ランプ11aから射出された光を反射させるリフレクタ(反射部)11bとを備えている。高圧水銀ランプ11aは、赤色光、緑色光、青色光を含む白色光を射出するランプである。
第1,第2フライアレイレンズ13a,13bは、高圧水銀ランプ11aから射出された光の照度分布を均一化するレンズである。
偏光変換素子14は、均一化された不定偏光状態の光を後述する第1変調ライトバルブ30R,30G,30Bに入射可能な特定の偏光方向の光に変換する素子である。また、偏光変換素子14は、例えば、PBSアレイと、1/2波長板とで構成されており、ランダム偏光を特定の直線偏光に変換するものである。
色分離部20は、図1に示すように、高圧水銀ランプ11aから射出された光のうち、R光を反射させ、G光及びB光を透過させるR光反射ダイクロイックミラー21と、G光を反射させ、B光を透過させるG光反射ダイクロイックミラー22とを備えている。
高圧水銀ランプ11aから射出された光のうちR光は、R光反射ダイクロイックミラー21において光路が90度折り曲げられ、反射ミラー25に入射する。そして、R光は、反射ミラー25により光路が90度折り曲げられ、透過型のR光用第1変調ライトバルブ(第1光変調素子)30Rに入射される。R光用第1変調ライトバルブ30Rにおいて変調されたR光は、R光用第2変調ライトバルブ(第2光変調素子)31Rに入射し、さらに変調される。
高圧水銀ランプ11aから射出された光のうちG光は、R光反射ダイクロイックミラー21を透過し、G光反射ダイクロイックミラー22においてG光の光路が90度曲げられる。そして、G光は透過型のG光用第1変調ライトバルブ(第1光変調素子)30Gに入射される。G光用第1変調ライトバルブ30Gにおいて変調されたG光は、G光用第2変調ライトバルブ(第2光変調素子)31Gに入射し、さらに変調される。
高圧水銀ランプ11aから射出された光のうちB光は、R光反射ダイクロイックミラー21及びG光反射ダイクロイックミラー22を透過し、リレーレンズ26を経由して反射ミラー27に入射する。反射ミラー27に入射したB光は、光路が90度曲げられ、リレーレンズ28を経由して反射ミラー29に入射する。反射ミラー29に入射した光は、光路が90度曲げられ、透過型のB光用第1変調ライトバルブ(第1光変調素子)30Bに入射される。B光用第1変調ライトバルブ30Bにおいて変調されたB光は、B光用第2変調ライトバルブ(第2光変調素子)31Bに入射し、さらに変調される。
上述した、R光用,G光用,B光用第1変調ライトバルブ30R,30G,30Bは、色分離部20において分離されたR光,G光,B光のそれぞれの画像情報に基づいて2次元的に色変調する液晶ライトバルブである。また、R光用,G光用,B光用第2変調ライトバルブ31R,31G,31Bは、R光用,G光用,B光用第1変調ライトバルブ30R,30G,30Bにおいて変調されたR光,G光,B光を画像情報に基づいて2次元的に輝度変調する液晶ライトバルブである。
また、R光用,G光用,B光用第1変調ライトバルブ30R,30G,30Bの入射側及びR光用,G光用,B光用第2変調ライトバルブ31R,31G,31Bの射出側にはそれぞれ偏光板が設けられている。偏光板の構成は、いずれのライトバルブの場合も同じであるため、R光用第1変調ライトバルブ30R及びR光用第2変調ライトバルブ31Rに設けられた偏光板を例に挙げて説明する。
R光用第1変調ライトバルブ30Rの入射端面33側に、図2に示すように、例えば、P偏光を透過させる入射側偏光板34が設けられ、R光用第2変調ライトバルブ31Rの射出端面35側に、例えば、P偏光の光を透過させる射出側偏光板36が設けられている。この入射側偏光板34と射出側偏光板36との透過軸は略平行となっている。また、R光用第1変調ライトバルブ30R及びR光用第2変調ライトバルブ31Rで用いられる液晶層はTN型の液晶層である。さらに、R光用第1変調ライトバルブ30Rと、R光用第2変調ライトバルブ31Rとのツイスト方向は異なり、例えば、R光用第1変調ライトバルブ30Rのツイスト方向が右回りの場合、R光用第2変調ライトバルブ31Rのツイスト方向は左回りである。
R光用第1変調ライトバルブ30R及びR光用第2変調ライトバルブ31Rが電圧無印加時(V=0V)では、入射側偏光板34から入射した例えばP偏光の直線偏光は、R光用第1変調ライトバルブ30Rにより約90°旋光されてS偏光の直線偏光となり、R光用第1変調ライトバルブ30Rから射出される。そして、R光用第2変調ライトバルブ31Rで再び約90°旋光されてP偏光の直線偏光となり、R光用第2変調ライトバルブ31Rから射出される。P偏光の直線偏光は、射出側偏光板36の透過軸と略一致するため射出側偏光板36を通過する。したがって、電圧無印加時のR光用第1変調ライトバルブ30R及びR光用第2変調ライトバルブ31Rでは明表示が行われるようになっている。(ノーマリーホワイトモード)。
また、図1に示すように、ダイクロイックプリズム(色光合成手段)37は、2つのダイクロイック膜37a,37bがX字型に直交して配置された構成となっている。ダイクロイック膜37aは、B光を反射させ、R光,G光を透過させる。また、ダイクロイック膜37bは、R光を反射させ、G光,B光を透過させる。このように、ダイクロイックプリズム37は、第2変調ライトバルブ31R,31G,31Bのそれぞれにおいて変調されたR光,G光及びB光を合成する。そして、合成された光を投射レンズ(投射手段)40により、スクリーン(被投射面)45に向かって拡大投射する。
なお、本実施形態においては、第1変調ライトバルブ30R,30G,30B及び第2変調ライトバルブ31R,31G,31Bの視野角特性を考慮して、両側テレセントリック特性を持った両側テレセントリックレンズをリレーレンズ41として、ダイクロイックプリズム37と投射レンズ40との間に設けている。
以上より、本実施形態に係るプロジェクタ1では、R光,G光,B光ごとに、R光用,G光用,B光用第1変調ライトバルブ30R,30G,30B及び第2変調ライトバルブ31R,31G,31Bが設けられている。これにより、2つの光変調素子の色変調、輝度変調をR光,G光,B光ごとに個別に制御することが可能となる。すなわち、色光ごとに最適な色変調量、輝度変調量となるように第2変調ライトバルブ31R,31G,31Bを調整することができるため、輝度ダイナミックレンジの拡大と階調数の増大を実現できる。したがって、高精細な映像を得ることが可能となる。
つまり、本実施形態のプロジェクタ1は、波長が異なる色光ごとに色変調、輝度変調が可能であり、輝度ダイナミックレンジの拡大と階調数の増大を実現できる。
さらに、R光用,G光用,B光用第1変調ライトバルブ30R,30G,30B及び第2変調ライトバルブ31R,31G,31Bのツイスト方向を異ならせているため、TN(Twisted Nematic)型の液晶素子のツイスト方向に依存する輝度ムラを抑えることが可能となる。
なお、本実施形態では、第1変調ライトバルブ30R,30G,30B及び第2変調ライトバルブ31R,31G,31BとしてノーマリーホワイトのTN型の液晶素子を用いたが、ノーマリーブラックのTN型の液晶素子であっても良い。また、ノーマリーブラックのVA(Vertical Alignment)モードの液晶素子を用いても良い。この構成では、入射側偏光板34と射出側偏光板36との透過軸が略垂直になるように配置することにより黒表示が可能となる。また、電圧印加時に、2枚の第1変調ライトバルブ30R,30G,30B及び第2変調ライトバルブ31R,31G,31Bでリタデーションがλ/2となるように調整することにより、白表示が可能となる。
ノーマリーブラックモードは電圧無印加時(V=0)に黒表示を示すため、黒の表示を確実に行うことができる。したがって、黒の品質が良くなるため、輝度ダイナミックレンジをより拡げることが可能となる。
また、R光用第1変調ライトバルブ30Rと、R光用第2変調ライトバルブ31Rとのツイスト方向は異ならせたが、これに限るものではない。各第1変調ライトバルブで色変調、各第2変調ライトバルブで輝度変調を行うことに代えて、各第1変調ライトバルブで輝度変調、各第2変調ライトバルブで色変調を行う構成としても良い。
また、本実施形態のプロジェクタ1においては、光源11から射出された複数種の色光を含む白色光を色分離部20により分光した。しかしながら、本実施形態はこれに限定されるものではなく、図3に示すように、光源50が、赤色光源装置50R,緑色光源装置50G,青色光源装置50Bを備える構成としても良い。この場合には、色分離部20を設けず、赤色光を射出する赤色光源装置50Rを第1変調ライトバルブ30Rに対向配置し、緑色光を射出する緑色光源装置50Gを第1変調ライトバルブ30Gに対向配置し、青色光を射出する青色光源装置50Bを第1変調ライトバルブ30Bに対向配置する。この構成では、各光源装置50R,50G,50Bとして、発光ダイオードや半導体レーザを用いることができる。このような光源装置を用いることにより、明るく鮮明な画像を得ることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る第2実施形態について、図4を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態の図面において、上述した第1実施形態に係るプロジェクタ1と構成を共通とする箇所には同一符号を付けて、説明を省略することにする。
上記第1実施形態では、3枚の第1変調ライトバルブ30R,30G,30B及び第2変調ライトバルブ31R,31G,31Bを用いた、3板式のプロジェクタ1であった。本実施形態に係るプロジェクタ60では、第1変調ライトバルブ66及び第2変調ライトバルブ67を1枚ずつ用いたプロジェクタ60である点において第1実施形態と異なる。
プロジェクタ(画像表示装置)60は、図4に示すように、光源61と、集光レンズ62と、第1変調ライトバルブ66と、第2変調ライトバルブ67と、制御部70と、投射レンズ75とを備えている。
光源61は、赤色光を射出する赤色光源装置61Rと、緑色光を射出する緑色光源装置61Gと、青色光を射出する青色光源装置61Bとを備えている。各色の光源装置61R,61G,61Bは、制御部70により時間順次に駆動され、例えば、約60Hzで順次点灯を行う。すなわち、本実施形態のプロジェクタ60は、R光,G光,B光を時間順次にスクリーン45に照射して、人の眼の残像効果を利用しカラー画像を表示するフィールドシーケンシャル方式である。
なお、図4では、各色の光源装置61R,61G,61Bを1つずつ図示しているが、光量が不足する場合等においては、これらを複数個ずつ設けることが好ましい。
集光レンズ62は、各色の光源装置61R,61G,61Bから射出された光を第1変調ライトバルブ66の入射端面66aに入射させるレンズである。
第1変調ライトバルブ66及び第2変調ライトバルブ67は、第1実施形態で示した、第1変調ライトバルブ30R及び第2変調ライトバルブ31Rの構成と同様であり、ノーマリーホワイトモードの液晶素子である。
制御部70は、各光源装置61R,61G,61Bを時間順次に駆動し、第1変調ライトバルブ66及び第2変調ライトバルブ67に入射する色光に応じて、第1変調ライトバルブ66及び第2変調ライトバルブ67を制御する。制御部70は、例えば、第1変調ライトバルブ66に赤色光が入射したときは、赤色光の画像信号に応じて変調するように第1変調ライトバルブ66を制御する。
また、投射レンズ75は、第2変調ライトバルブ67を通過した光をスクリーン45に向かって拡大投射する。
以上より、本実施形態に係るプロジェクタ60では、フィールドシーケンシャル方式であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、制御部70により、第1変調ライトバルブ66及び第2変調ライトバルブ67に入射する赤色光,緑色光,青色光に応じて変調するように制御することで、赤色光,緑色光,青色光を最適な変調量にすることが可能となる。したがって、輝度ダイナミックレンジの拡大と階調数の増大を実現できるため、高精細な映像を得ることが可能となる。
また、ダイクロイックプリズムを用いたプロジェクタに比べて構成が簡易であるため、小型化を図ることが可能となる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、色光合成手段として、クロスダイクロイックプリズムを用いたが、これに限るものではない。色光合成手段としては、例えば、ダイクロイックミラーをクロス配置とし色光を合成するもの、ダイクロイックミラーを平行に配置し色光を合成するものを用いることができる。
また、プロジェクタの構成としては、フロントプロジェクタに限らず、リアプロジェクタであっても良い。
また、上記実施形態では、第1,第2光変調素子として透過型の液晶ライトバルブを用いた例を示したが、これに限られることは無く、例えば反射型の液晶ライトバルブを用いても良い。また、マイクロミラーアレイデバイス等の光変調素子を用いても本発明の適用は可能である。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。 図1の第1,第2光変調素子を示す平面図である。 図1の画像表示装置の変形例を示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る画像表示装置を示す概略構成図である。
符号の説明
1,60…画像表示装置(プロジェクタ)、11,61…光源、20…色分離部(色分離手段)、30R,30G,30B,66…第1変調ライトバルブ(第1光変調素子)、31R,31G,31B,67…第2変調ライトバルブ(第2光変調素子)、37…ダイクロイックプリズム(色合成手段)、40…投射レンズ(投射手段)、45…スクリーン(被投射面)70…制御部

Claims (7)

  1. 複数種の色光を含む光を射出する光源と、
    該光源から射出された光を前記複数種の色光に分離する色分離手段と、
    該色分離手段において分離された前記色光の各々の光路上に設けられ、前記光源から射出された色光ごとに光を変調する複数の第1光変調素子と、
    該複数の第1光変調素子に対応して設けられ、前記第1光変調素子から射出されたそれぞれの色光を変調する複数の第2光変調素子と、
    前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子において変調された光を合成する色合成手段と、
    該色合成手段において合成された画像を被投射面に投射する投射手段とを備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 複数種の色光をそれぞれ射出する複数の光源と、
    該複数の光源から射出された色光の各々の光路上に設けられ、前記色光ごとに光を変調する複数の第1光変調素子と、
    該複数の第1光変調素子に対応して設けられ、前記第1光変調素子から射出されたそれぞれの色光を変調する複数の第2光変調素子と、
    前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子において変調された光を合成する色合成手段と、
    該色合成手段において合成された画像を被投射面に投射する投射手段とを備えることを特徴とする画像表示装置。
  3. 前記第1光変調素子が入射した光の色変調を行い、前記第2光変調素子が入射した光の輝度変調を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子が、ノーマリーブラックモードの液晶素子であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子が、ノーマリーホワイトモードのTN型の液晶素子であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記第1光変調素子と前記第2光変調素子との液晶のツイスト方向が逆であることを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 複数種の色光を含むとともに、前記複数種の色光を時間順次に射出する光源と、
    該光源から射出された複数種の色光を時間順次に変調する第1光変調素子と、
    該第1光変調素子から射出された複数種の色光を時間順次に変調する第2光変調素子と、
    前記光源から複数種の色光を時間順次に射出させ、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子に入射する前記複数種の色光に応じて前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子が入射した光を変調するように制御する制御部とを備えることを特徴とする画像表示装置。
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