JP2009085444A - 熱源側ユニット、空気調和装置、および、空気調和システム - Google Patents

熱源側ユニット、空気調和装置、および、空気調和システム Download PDF

Info

Publication number
JP2009085444A
JP2009085444A JP2007252175A JP2007252175A JP2009085444A JP 2009085444 A JP2009085444 A JP 2009085444A JP 2007252175 A JP2007252175 A JP 2007252175A JP 2007252175 A JP2007252175 A JP 2007252175A JP 2009085444 A JP2009085444 A JP 2009085444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat source
heat
refrigerant
heat exchanger
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007252175A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5091608B2 (ja
Inventor
Shigeru Murayama
茂 村山
Fumio Maruyama
二三雄 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2007252175A priority Critical patent/JP5091608B2/ja
Publication of JP2009085444A publication Critical patent/JP2009085444A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5091608B2 publication Critical patent/JP5091608B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • Y02A30/274Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

【課題】熱源側ユニットの周囲に広い空間が確保しにくい条件下でも効率よく熱交換を行えるようにし、さらに、熱源側ユニットが周囲の環境に与える影響を抑える。
【解決手段】圧縮機41をガスエンジン42により駆動する空気調和装置の室外機4は、室外機4の外部から供給される熱源水と冷媒とを熱交換させる室外熱交換器52を備え、ガスエンジン42および圧縮機41を収容する機械室32の横並びに、室外熱交換器52を収容した熱交換器室33が設けられたユニット本体30を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気調和装置の熱源側ユニット、空気調和装置、および、この空気調和装置を含む空気調和システムに関する。
ヒートポンプ式の空気調和装置は、水や空気など様々な熱源を利用して被調和室の冷房や暖房を行う。例えば、空気を熱源として利用する空気熱交換器を備え、冷房運転時には空気熱交換器に散水することで冷媒凝縮温度を低下させる空気調和機の室外ユニット(熱源側ユニット)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−201573号公報
通常、従来の空気調和機における熱源側ユニットは、被調和室に近い屋外に設置される。このため、例えば図10に示すように、建物200のベランダ(バルコニー)等に多数の室外機210が設置されることがある。建物200が密集している地域では、隣接する建物200との間隔が狭いため、各々の室外機210の周囲に広い空間が確保できないことがある。このような場合、室外機210の排気Wが、室外機210の周囲の狭い空間を循環して再び室外機210に吸い込まれる現象(いわゆる排気ショート)が起き、室外機210における熱交換の効率が低下するという問題があった。また、建物200が密集した地域においては、多数の室外機210から排出される排気Wが周囲の環境に影響を与えることがあり、例えば、夏季には高温の排気Wが多量に吹き出されることで建物200の周囲における気温を上昇させることが懸念されていた。
そこで本発明は、空気調和機を建物に設置した場合に、熱源側ユニットの周囲に広い空間が確保しにくい条件下でも効率よく熱交換を行えるようにし、さらに、熱源側ユニットが周囲の環境に与える影響を抑えることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、冷媒を圧縮する圧縮機をエンジンにより駆動する空気調和装置の熱源側ユニットであって、外部から供給される熱源水と前記冷媒とを熱交換させる熱源側熱交換器を備え、前記エンジンおよび前記圧縮機を収容する機械室の横並びに、前記熱源側熱交換器を収容した熱交換器室が設けられた本体を有すること、を特徴とする。
この構成によれば、空気調和装置の熱源側ユニットが備える熱源側熱交換器により、外部から供給される熱源水と冷媒とが熱交換されるので、外気と冷媒とを熱交換させる構成のような排気ショートの懸念がない。このため、例えば密集した建物など、熱源側ユニットの周囲に広い空間を確保できない場所であっても、何ら問題なく集合させて設置することが可能である。また、外気と冷媒とを熱交換させる構成のようなファンを備える必要がなく、小型化および低騒音化を容易に実現できる。加えて、適切な温度の熱源水を供給することにより高い空調能力を発揮することが可能となる。さらに、熱源側ユニットの周囲の空気に冷媒の熱または冷熱を与えないので、周囲の環境に対する影響を最小限に抑えることができる。
そして、上記の構成に対応して、熱源側ユニットの本体には、エンジンおよび圧縮機を収容する機械室の横並びに、熱源側熱交換器を収容した熱交換器室が設けられているので、外気と冷媒とを熱交換させる構成に比べて高さを大幅に抑えることができ、輸送および設置作業の負担が大幅に軽減され、設置場所の自由度が高まるという利点がある。
上記構成において、複数の前記熱源側熱交換器を備え、前記熱源水は分岐して各々の前記熱源側熱交換器に並列に供給される一方、前記冷媒は、一方の前記熱源側熱交換器を経由した後で他方の前記熱源側熱交換器に流入するものとしてもよい。
この構成によれば、複数の熱源側熱交換器を備えた構成において冷媒は一方の熱源側熱交換器を経由した後で他方の熱源側熱交換器に流入し、熱源水は各々の熱源側熱交換器に並列に供給される。すなわち、冷媒は複数の熱源側熱交換器を直列に流れ、熱源水は並列に流れる。このため、冷媒と熱源水とを熱交換させるための冷媒の流路長を確保できるため、冷媒を確実に熱交換させることができる。また、どの熱源側熱交換器にも、冷媒と熱交換する前の、十分な熱または冷熱を有する熱源水を供給するので、冷媒に対して十分な熱または冷熱を与えることが可能となり、大きな空調能力を発揮できる。
また、上記構成において、前記熱交換器室の内部に、前記エンジンの冷却水と前記熱源水とを熱交換させるエンジン排熱用熱交換器を備え、前記熱源側熱交換器および前記エンジン排熱用熱交換器に前記熱源水を各々流入させる供給口が、いずれも同じ側に設けられたものとしてもよい。
この構成によれば、エンジン排熱用熱交換器においてエンジンの冷却水と熱源水とが熱交換されるので、エンジンの冷却を目的としたファンが不要である。このため、小型化および低騒音化を容易に実現でき、確実にエンジンの冷却を行える。そして、このエンジン排熱用熱交換器と、熱源側熱交換器との各々に熱源水を流入させる供給口が同じ側に設けられているので、熱源水を用いる全ての熱交換器に対し、同じ側から作業を行える。このため、製造工程でエンジン排熱用熱交換器および熱源側熱交換器に熱源水を供給する管を接続する作業や、設置時および設置後のメンテナンス作業の負担を軽減し、作業効率を高めることができる。
上記構成において、利用側ユニットとの間で冷媒を循環させるための冷媒配管と、前記エンジンが消費する燃料が供給される燃料供給口と、前記熱源水が供給される熱源水供給口と、前記熱源水を排出する熱源水排出口とのいずれもが、前記本体の同一の面に露出するものとしてもよい。
この構成によれば、熱源側ユニット本体の同一の面に、利用側ユニットへ延びる冷媒配管、エンジンの燃料供給口、熱源水供給口、熱源水排出口が露出している。すなわち、外部の他装置を接続すべき管が本体の同一の面に露出しているので、これらの管への接続作業が同じ側から行える。このため、熱源側ユニットの設置時に全ての配管への接続作業を同じ場所で行えるので、作業スペースを最小にすることができ、狭いスペースであっても作業スペースを確保しながら容易に設置できる。
また、上記構成において、前記機械室の中央にエンジンを配置するとともに、前記エンジンの前記熱交換器室側に前記冷媒が流れる冷媒回路部を配置し、その反対側に前記エンジンの排気ガスを処理する排気ガス処理部を配置したものとしてもよい。
この構成によれば、機械室の中央にエンジンが配置されているので、熱源側ユニット本体における重量バランスが良好に保たれ、輸送時および設置時の安定性が高まる。また、熱交換器室側に冷媒配管を配置し、その反対側に排気ガス処理部を配置したので、圧縮機等から熱交換器室の熱源側熱交換器まで効率よく冷媒配管を敷設できる。また、冷媒よりも相当高温になる排気ガス処理部を冷媒配管から遠ざけて配置することで、冷媒に余計な熱が与えられることがなく、特に冷房運転時における能力の低下を防止できる。
本発明の空気調和装置は、冷媒を圧縮する圧縮機をエンジンにより駆動する熱源側ユニットを備えた空気調和装置であって、前記熱源側ユニットは、外部から供給される熱源水と前記冷媒とを熱交換させる熱源側熱交換器を備え、前記エンジンおよび前記圧縮機を収容する機械室の横並びに、前記熱源側熱交換器を収容した熱交換器室が設けられた本体を有すること、を特徴とする。
この構成によれば、空気調和装置の熱源側ユニットが備える熱源側熱交換器により、外部から供給される熱源水と冷媒とが熱交換されるので、外気と冷媒とを熱交換させる空気調和装置のような排気ショートの懸念がなく、密集した建物等、広い空間を確保できない場所であっても熱源側ユニットを集合設置できる。また、外気と冷媒とを熱交換させる空気調和装置のようなファンが不要なため、熱源側ユニットの小型化および低騒音化を容易に実現できる。加えて、適切な温度の熱源水を供給することにより高い空調能力を発揮することが可能となる。さらに、熱源側ユニットの周囲の空気に冷媒の熱や冷熱を与えず、周囲環境への影響を最小限に抑えることができる。また、上記の構成に対応して、熱源側ユニットの本体には機械室の横並びに熱交換器室が設けられているので、外気と冷媒とを熱交換させる空気調和装置に比べて高さを大幅に抑えることができ、輸送および設置作業の負担が大幅に軽減され、設置場所の自由度が高まるという利点がある。
また、本発明の空気調和システムは、エンジンにより圧縮機を駆動して冷媒を圧縮する熱源側ユニットを備えた複数の空気調和装置と、前記複数の空気調和装置に熱源水を供給する熱源水供給部と、を備え、前記空気調和装置の熱源側ユニットは、前記熱源水供給部から供給される熱源水と前記冷媒とを熱交換させる熱源側熱交換器を備え、前記エンジンおよび前記圧縮機を収容する機械室の横並びに、前記熱源側熱交換器を収容した熱交換器室が設けられた本体を有すること、を特徴とする。
この構成によれば、空気調和装置の熱源側ユニットが備える熱源側熱交換器により、熱源水供給部が供給する熱源水と冷媒とが熱交換されるので、外気と冷媒とを熱交換させる空気調和装置のような排気ショートの懸念がなく、密集した建物等、広い空間を確保できない場所であっても熱源側ユニットを集合設置できる。また、外気と冷媒とを熱交換させる空気調和装置のようなファンが不要なため、熱源側ユニットの小型化および低騒音化を容易に実現できる。加えて、熱源水供給部から適切な温度の熱源水を供給することにより高い空調能力を発揮することが可能となる。さらに、熱源側ユニットの周囲の空気に冷媒の熱や冷熱を与えず、周囲環境への影響を最小限に抑えることができる。また、上記の構成に対応して、熱源側ユニットの本体には機械室の横並びに熱交換器室が設けられているので、外気と冷媒とを熱交換させる空気調和装置に比べて高さを大幅に抑えることができ、輸送および設置作業の負担が大幅に軽減され、設置場所の自由度が高まるという利点がある。
本発明によれば、広い空間を確保できない場所であっても熱源側ユニットを集合設置して、効率よく熱交換を行うことが可能で、熱源側ユニットの周囲の環境に対する影響を最小限に抑えることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した空気調和システム1の設置状態の例を示す図である。
空気調和システム1は、例えば図1に示すように、建物200に設置された複数の空気調和装置を接続して構成される。空気調和システム1は、建物の屋上等に設置された1台または少数の冷却塔2を含む。熱源水供給部としての冷却塔2は、循環水供給管20を介して、例えば建物のフロア毎に設置された複数の空気調和装置の室外機4に対し、熱源水としての循環水を供給する。循環水供給管20を介して空気調和装置10に供給される循環水は、各々の室外機4において熱源として用いられる。
この構成では、各室外機4が空気を熱源として用いる室外機のような送風ファンを備えておらず、熱交換された温風や冷風を吹き出さない。このため、図1に示すように建物が密接した場所に多数の室外機4を配設しても、温風や冷風を吹き出すことによる周囲の気温への影響や、排気に伴う騒音に関する問題が生じない。また、室外機4の設置場所において排気のショートカット等の問題がなく、室外機4における熱交換に影響を及ぼさないので、狭いベランダ(バルコニー)等にも問題なく室外機4を設置できる。
図2は、空気調和システム1の構成を示す図である。
この図2に示すように、空気調和システム1は、冷却塔2が循環水を供給する循環水供給管20に、複数台(図2の例では4台)の空気調和装置10を接続した構成となっている。各々の空気調和装置10は、被調和室の空気調和を行う利用側ユニットとしての室内機7と、ベランダ等に設置される熱源側ユニットとしての室外機4とを備えている。室外機4と室内機7との間には、冷媒を循環させるための冷媒配管11、12、および、各種制御情報等を送受信するための通信線13が配設されている。
室外機4は、後述するようにガスエンジン42(図3)を用いて圧縮機41(図3)を駆動するエンジン駆動型の室外機である。このため、室外機4には、建物のガス配管設備(図示略)からガスエンジン42に燃料のガスを供給するガス供給管14が接続されている。また、室外機4は、電力供給ライン15を介して、室外機4が備える弁等を駆動するための電力の供給を受ける構成となっている。さらに、室外機4には、室内機7や室外機4が備える熱交換器で生じたドレン水を排水するためのドレン水排出管16が接続されている。
冷却塔2から延びる循環水供給管20は、冷却塔2から空気調和装置10へ循環水を送るための循環水送り管20Aと、空気調和装置10から冷却塔2へ循環水を戻す循環水戻り管20Bとにより構成される。各々の空気調和装置10は、循環水送り管20Aおよび循環水戻り管20Bに並列に接続されており、循環水送り管20Aから各空気調和装置10に延びる管には、それぞれ開閉弁23が配設され、各空気調和装置10から循環水戻り管20Bにつながる管にはそれぞれ開閉弁24が配設されている。これら開閉弁23、24は、例えば空気調和装置10のメンテナンス時に循環水の流出を防ぐために閉鎖される等の場合を除き、通常は開かれている。
冷却塔2は、循環水供給管20に連通するコイル(図示略)に水を散布することによって、コイル内を流れる循環水を冷却する冷却塔である。ここで、冷却塔2は密閉式の冷却塔であり、循環水供給管20および循環水供給管20に連通するコイルは密閉された管路を構成し、コイルに散布される水は循環水とは別の散布水である。このため、循環水供給管20を介して空気調和装置10に供給される循環水には異物等が混入しない。また、冷却塔2には、寒冷時に循環水供給管20を循環する循環水を加熱・加温するための凍結防止ヒータ27が配設されている。
そして、冷却塔2から各々の空気調和装置10へ循環水を送る循環水送り管20Aには、冷却塔2において冷却された循環水を送出するポンプ21と、冷却塔2から送出される循環水の流動状態を検出するフローセンサ22とが配設されている。さらに、循環水送り管20Aには余分の循環水を貯留する循環水タンク26が配設されており、この循環水タンク26によって循環水供給管20内の循環水の量が適切な量に保たれる。
冷却塔2および各々の空気調和装置10は、制御装置用通信線81を介して制御装置8に接続されている。制御装置8は、空気調和システム1において循環水に係る全体的な動作を制御する装置であり、ポンプ21に信号線83を介して接続され、フローセンサ22には信号線84を介して接続される。また、循環水送り管20Aには循環水の温度を検出する循環水温センサ25が配設され、この循環水温センサ25が検出した温度を示す信号が、信号線85を介して制御装置8に出力される。
制御装置8は、各々の空気調和装置10および冷却塔2との間で各種信号を送受信し、例えば、いずれかの空気調和装置10から後述する冷却塔運転信号を受信した場合に、この信号に応答して冷却塔2およびポンプ21を動作させる。ここで、既に冷却塔2およびポンプ21が稼働中である場合は、そのまま稼働させる。そして制御装置8は、循環水が供給されていることを示すポンプインターロック信号を空気調和装置10へ送信する。ポンプインターロック信号は、冷却塔2およびポンプ21が稼働中で、かつ、フローセンサ22により循環水の流れが検出された場合に、制御装置8が生成して出力する。
また、制御装置8は、循環水温センサ25が検出した温度が予め設定された温度より低い場合には、ポンプ21を動作させ、冷却塔2における散布水の散布を停止させ、冷却塔2内の凍結防止ヒータ27を動作させて、循環水の凍結を防止する。
図3は、空気調和装置10の構成を示す図である。この図3には、参考のため、冷却塔2を図示する。また、図3の冷媒流通経路における実線は暖房時の冷媒の流れを示し、破線は冷房時の冷媒の流れを示す。
室外機4は、冷媒を圧縮する圧縮機41と、圧縮機41を駆動するガスエンジン42とを備え、ガスエンジン42と圧縮機41とはクラッチ43を介して連結されている。クラッチ43は、例えばマグネットクラッチとして構成され、圧縮機41とガスエンジン42とを接離可能に連結する。
圧縮機41の吸込管および吐出管は四方弁50に連結され、四方弁50には、冷媒配管12を介して室内機7が備える室内熱交換器71の一端が接続されている。また、室内熱交換器71の他端は、冷媒配管11を介して、レシーバタンク53に接続され、レシーバタンク53は、熱源側熱交換器としての室外熱交換器51、52の一端に接続され、室外熱交換器51、52の他端は四方弁50に接続される。
室外熱交換器51、52の両端につながる冷媒管には、室外熱交換器51、52をバイパスするバイパス管60が設けられている。バイパス管60の一端は、レシーバタンク53と室外熱交換器51とをつなぐ冷媒管上の分岐部60Aに接続され、バイパス管60の他端は、室外熱交換器52と四方弁50とをつなぐ冷媒管上の分岐部60Bに接続される。バイパス管60には弁61が配設され、分岐部60Aと室外熱交換器51との間には弁62が配設されている。このため、弁61と弁62の開度を調整することで、バイパス管60へ流れる冷媒の量と室外熱交換器51、52へ流れる冷媒の量とを調整できる。この冷媒の量の調整では、冷媒の流量の比が0:100〜100:0の範囲、すなわち、冷媒の全量をバイパス管60に流す状態と、全量を室外熱交換器51、52に流す状態との間で、任意に調整できる。
室外熱交換器51、52は直列に接続された2個の熱交換器であり、レシーバタンク53から室外熱交換器51に流入した冷媒は室外熱交換器52を通って四方弁50に流れ、室外熱交換器52に流入した冷媒は室外熱交換器51を通ってレシーバタンク53に流れる。室外熱交換器51、52は循環水供給管63に並列に接続されており、循環水供給管63から供給される循環水と、冷媒との熱交換を行わせる水熱交換器である。
詳細には、冷却塔2から延びる循環水送り管20Aに接続された循環水供給管63は、室外熱交換器51に循環水を流す循環水回路と、室外熱交換器52に循環水を流す循環水回路とに分岐され、これら2個の室外熱交換器51、52には同水温の循環水が供給される。これに対し、冷媒回路において室外熱交換器51、52は直列に接続されており、冷媒は室外熱交換器51、52を順に流れる。このため、冷媒は室外熱交換器51、52の各々において十分な熱または冷熱を有する循環水と熱交換される。室外熱交換器51、52を通った循環水は合流して循環水供給管64を流れ、循環水戻り管20Bから冷却塔2に戻される。
循環水供給管63、64の各々には、循環水の温度を検出する水温センサ68、69が配設されており、循環水送り管20Aから供給される循環水の温度と、循環水戻り管20Bに戻される循環水の温度とを検出可能である。
レシーバタンク53と分岐部60Aとの間には、冷媒を減圧する膨張弁56が配設され、四方弁50と室外熱交換器51の吸込管との間には、ガス冷媒と液冷媒とを分離して液バックを防止するアキュムレータ54が接続されている。
そして、空気調和装置10の冷房運転時には、図3中に破線で示すように、圧縮機41から吐出された冷媒は四方弁50を介して室外熱交換器52に流れ、室外熱交換器51、52が凝縮器として機能することで、液冷媒となって膨張弁56を通り、冷媒配管11を介して室内熱交換器71に流れる。ここで、室内熱交換器71は蒸発器として機能し、室内熱交換器71において気化した冷媒は冷媒配管12を通って室外機4に戻り、四方弁50からアキュムレータ54を経て圧縮機41に吸い込まれる。
一方、空気調和装置10の暖房運転時には、図3中に実線で示すように、圧縮機41から吐出された冷媒は四方弁50を介して冷媒配管12から室内熱交換器71へ流れて、室内熱交換器71で凝縮され、冷媒配管11を通って室外機4に戻る。室外機4に戻った冷媒は膨張弁56により減圧されて、室外熱交換器51、52に流れ、室外熱交換器51、52が蒸発器として機能することでガス冷媒となって、四方弁50からアキュムレータ54を経て圧縮機41に吸い込まれる。
圧縮機41の吐出管と吸込管には、それぞれ圧力センサ41A、41Bが配設されている。圧力センサ41Aは空気調和装置10の冷媒回路における高圧側の冷媒圧力を検出し、圧力センサ41Bは低圧側の冷媒圧力を検出する。これら圧力センサ41A、41Bが検出した圧力の検出値は、後述する電装ユニット40のマイコン40Aにより取得される。
また、室外機4は、ガスエンジン42をエンジン冷却水により冷却するエンジン冷却水回路44を備えている。エンジン冷却水回路44には、エンジン冷却水をガスエンジン42に送出する冷却水ポンプ45と、循環水供給管64を流れる循環水とエンジン冷却水とを熱交換させるラジエータ48と、エンジン冷却水と冷媒とを熱交換させる補助熱交換器49と、エンジン冷却水をラジエータ48、補助熱交換器49に分配する比例三方弁46、47とを備えている。
また、エンジン冷却水回路44には、エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ(図示略)が設けられている。
ラジエータ48は、循環水供給管64を流れる循環水によりエンジン冷却水を放熱させる熱交換器である。ラジエータ48は室外熱交換器51、52の下流側に位置し、室外熱交換器51、52で熱交換された後の循環水が供給される。これは、例えば冷房運転時には室外熱交換器51、52に低温の循環水を流す方が高い冷房能力を発揮できる点、ガスエンジン42を経たエンジン冷却水は室外熱交換器51、52を通った後の循環水に比べて十分に高温であるため、室外熱交換器51、52で温度が上昇した循環水を用いてもラジエータ48でエンジン冷却水を確実に放熱させることができる点等の観点から、合理的かつ有用な構成である。
なお、図3には、循環水供給管64から分岐した管により、循環水の一部がラジエータ48に流れる構成を示しているが、循環水の全部がラジエータ48を流れる構成としてもよく、ラジエータ48を流れる循環水の量はラジエータ48のサイズや要求される放熱能力等に応じて適宜決定すればよい。
補助熱交換器49は、冷媒回路において圧縮機41の吸込管に戻る冷媒に、エンジン冷却水の熱を与える熱交換器である。補助熱交換器49は、室外熱交換器51、52と同様に冷媒と水とを熱交換させる水熱交換器であり、例えばプレート式熱交換器として構成される。
エンジン冷却水回路44には、ガスエンジン42から出たエンジン冷却水を、補助熱交換器49を通るよう循環させる管路と、ラジエータ48を通るように循環させる管路と、冷却水ポンプ45に戻す管路とが設けられており、これらの管路へのエンジン冷却水の循環量を制御すべく、2つの比例三方弁46、47が配設されている。比例三方弁46、47は、一方から流入するエンジン冷却水を他の2方向に分配する弁であり、その分配比は0:100〜100:0の範囲で変更可能である。
比例三方弁47は、ガスエンジン42を出たエンジン冷却水を、冷却水ポンプ45に戻す管路と、ラジエータ48または補助熱交換器49へ流す管路とに分配する。例えば、ガスエンジン42の始動直後は、通常、エンジン冷却水が非常に低温である。エンジン冷却水の温度が低いとガスエンジン42のエンジンオイルの粘度が高くなってしまうため、エンジン冷却水が低温の場合は、速やかにエンジン冷却水の温度をガスエンジン42の排熱によって上昇させる必要がある。このような場合、比例三方弁47によって、ガスエンジン42から出たエンジン冷却水の全量または大部分が冷却水ポンプ45に戻る管路に分配される。これにより、エンジン冷却水はガスエンジン42と冷却水ポンプ45との間のみを循環するので、エンジン冷却水はガスエンジン42の排熱ですぐに温められる。そして、エンジン冷却水の温度が所定の温度以上になると、比例三方弁47により、エンジン冷却水がラジエータ48および補助熱交換器49へ流れる管路にも分配される。
比例三方弁46は、比例三方弁47により分配されたエンジン冷却水を、ラジエータ48に向かう管路と補助熱交換器49に向かう管路とに分配する。例えば空気調和装置10が冷房運転中である場合、補助熱交換器49において冷媒に熱を与える必要はないので、比例三方弁46は、比例三方弁47から送出されたエンジン冷却水の全部をラジエータ48に分配する。また、比例三方弁46は、空気調和装置10の暖房運転時に冷媒に熱を与えるため、暖房負荷や冷媒の高圧側と低圧側との圧力差、循環水供給管63を流れる循環水の温度等に基づいて、必要量のエンジン冷却水を補助熱交換器49に分配する。
また、図3に示すように、エンジン冷却水回路44は、ラジエータ48と補助熱交換器49とがともに比例三方弁46に接続され、並列にエンジン冷却水が流される構成となっている。ラジエータ48と補助熱交換器49は、いずれもエンジン冷却水の熱を放熱させる作用があるので、図3のように並列にエンジン冷却水を流す構成として、どちらにも高温のエンジン冷却水を流すことが合理的かつ有用である。
室外機4には、空気調和装置10の各部に電力を供給する電源回路や、空気調和装置10の各部を制御するマイコン40Aを備えた制御回路等を内蔵した、電装ユニット40が設けられている。マイコン40Aは、空気調和装置10の各部を制御するとともに、制御装置用通信線81を介して制御装置8(図2)との間で各種信号を送受信する制御部として機能する。
マイコン40Aは、水温センサ68、69により検出される循環水の温度や、冷却水温度センサ(図示略)により検出されるエンジン冷却水の温度、圧力センサ41A、41Bによって検出される高圧側の冷媒圧力と低圧側の冷媒圧力、室内機7における被調和室内の気温、室内熱交換器71の温度等の値を取得する。そして、マイコン40Aは、取得した値に基づいて、室外機4が備えるガスエンジン42の始動/停止による圧縮機41の運転制御、クラッチ43の切断/連結制御、四方弁50の切換制御、膨張弁56、弁61、62の開閉および開度制御、冷却水ポンプ45の運転/停止制御、比例三方弁46、47による分配制御等を実行する。
また、マイコン40Aは、室内機7が備えるリモコン装置70により冷房運転または暖房運転の開始や停止が指示されると、リモコン装置70の操作により設定された目標温度等の設定値と、上述した各種センサ等から取得した値に基づいて、空気調和装置10の運転状態を制御する。
そして、マイコン40Aは、圧縮機41を駆動させる場合(サーモオン)、制御装置用通信線81を介して冷却塔運転信号を制御装置8へ送信し、この冷却塔運転信号に応答して制御装置8から送信されたポンプインターロック信号を受信すると、ガスエンジン42を始動させるとともにクラッチ43を連結して、圧縮機41を動作させる。
図4は、室外機4の構成を詳細に示す正面図である。また、図5は室外機4の背面図であり、図6は右側面図、図7は左側面図、図8は左前方からみた斜視図、図9は左後方からみた斜視図である。なお、理解の便宜を図るため、これらの各図においては適宜、外装パネル等を除いた状態を示す。
これらの各図に示すように、室外機4は、箱形のユニット本体30に各部を収容して構成される。ユニット本体30は、ユニット本体30の底部フレーム、上部フレーム、およびこれらを繋ぐ支柱からなる本体枠30Aに、前面パネル35、電装部パネル36、背面パネル38、上面パネル39等の外装パネルを取り付けた構成となっており、通常動作状態においては、ユニット本体30の底面を除く全ての面(右側面、左側面を含む)が外装パネルにより覆われる。本体枠30Aには、室外機4の輸送時に室外機4を吊り下げるためのフック等が設けられている。
このユニット本体30は、仕切枠30Bによって図4中で左右に仕切られており、右側が機械室32、左側が熱交換器室33となっている。
機械室32には、圧縮機41、ガスエンジン42、クラッチ43、ガスエンジン42の冷却水に関係する各部(比例三方弁46、47、エンジン冷却水供給部151、冷却水ポンプ45、エンジン冷却水タンク153、オイルタンク154、およびオイル循環ポンプ155)、ガスエンジン42の排気ガスを処理する排気ガス処理部(中和装置161、排気マフラー162、排気ガス熱交換器164等)、ガスエンジン42の吸気および燃料に関係する各部(吸気ボックス171、エアークリーナー172、ガスボックス173、ガス供給口174)、冷媒回路の一部を構成する冷媒回路部(レシーバタンク53、アキュムレータ54、四方弁50等)等が収容されている。また、図4〜図9には示していないが、補助熱交換器49を機械室32に配置する構成としてもよい。
熱交換器室33には、室外熱交換器51、室外熱交換器52、およびラジエータ48の各熱交換器と、これらの熱交換器に循環水を供給するための循環水供給管63、64および循環水管103、105、循環水戻り管104、106、室外熱交換器51、52に接続される冷媒管112、113、114、冷媒配管の一部(バイパス管60、弁61、62)等が収容されている。
機械室32および熱交換器室33に設置される各部は、本体枠30A、仕切枠30B、或いは、本体枠30Aに取り付けられた底板、ブラケット、或いは台座等に固定される。
ユニット本体30の上部は配管室34となっており、機械室32と熱交換器室33との間に跨って配設される各種配管を通すためのスペースとなっており、また、エンジン冷却水タンク153等が収容される。
機械室32の略中央にはガスエンジン42が設置され、ガスエンジン42に隣接して圧縮機41が設置されている。圧縮機41の駆動軸にはクラッチ43が取り付けられ、クラッチ43は、ガスエンジン42のクランクプーリにVベルトを介して連結されている。圧縮機41には、四方弁50、レシーバタンク53およびアキュムレータ54等につながる冷媒配管が連結されている。これらの冷媒配管および四方弁50、レシーバタンク53、アキュムレータ54は、いずれも、ガスエンジン42の熱交換器室33側に配設されている。このため、機械室32内の冷媒配管と熱交換器室33内の冷媒配管や室外熱交換器51、52等とを接続する管路が短くて済むという利点がある。
また、ガスエンジン42に対して、熱交換器室33の反対側には、ガスエンジン42の排気ガスの温度を低下させる排気ガス熱交換器164が配設され、この排気ガス熱交換器164を経た排気ガスは、機械室32の端部に配設された中和装置161および排気マフラー162により中和・浄化され、ユニット本体30の上部に突出する排気トップ163から排気される。これら中和装置161、排気マフラー162、排気トップ163および排気ガス熱交換器164は、いずれも、熱交換器室33とは反対側に集積して配設されており、高温の排気ガスの熱が冷媒の温度に影響を与えない構成とされている。
さらに、ユニット本体30の上部には、排気トップ163に隣接して、ガスエンジン42の冷却水の補充等を行うためのエンジン冷却水供給部151が配設され、エンジン冷却水供給部151の直下には、ユニット本体30内部のエンジン冷却水タンク153が位置している。エンジン冷却水タンク153は、ガスエンジン42の、熱交換器室33とは反対側に設置されている。また、エンジン冷却水タンク153の下方には、上述した比例三方弁46、47が配置され、これら比例三方弁46、47と、冷却水ポンプ45の下方に設置された冷却水ポンプ45との間には冷却水配管が配されている。
また、比例三方弁46、47の下方において、ユニット本体30の底にはオイルタンク154が配置され、オイルタンク154内のオイルをガスエンジン42の内部に供給するオイル循環ポンプ155が、ガスエンジン42の下方に取り付けられている。
機械室32において、仕切枠30Bの近傍には、外部から延びるガス供給管14が接続される燃料供給口としてのガス供給口174、および、ガス供給口174から供給されるガスの流量調整等を行うためのガスボックス173が設置されている。
ガス供給口174は、図5に示すようにユニット本体30の背面側に露出しており、同じくユニット本体30の背面には、低圧側の冷媒配管につながる冷媒ガス閉鎖弁182、および、高圧側の冷媒配管につながる冷媒液閉鎖弁181が配設されている。
また、仕切枠30Bの近傍には、ガスエンジン42に供給される燃焼用の空気を浄化して取り込むエアークリーナー172と、エアークリーナー172により取り込まれた空気の流量調整等を行うための吸気ボックス171とが設置されている。
そして、図9に示すように、冷媒液閉鎖弁181には冷媒配管12が接続されて背面パネル38の外に突出し、冷媒ガス閉鎖弁182には冷媒配管11が接続されて背面パネル38の外に突出する。また、同じくユニット本体30の背面には、室外機4に冷却塔2からの循環水を供給するための循環水入口101(熱源水供給口)と、室外機4から冷却塔2へ循環水を戻すための循環水出口102(熱源水排出口)とが露出する。
従って、ユニット本体30の背面には、ガス供給口174、冷媒配管11、12、循環水入口101、および循環水出口102が露出するので、室外機4を建物200に設置する際に、冷媒配管11、12、ガス供給管14、循環水送り管20A、循環水戻り管20Bを接続する全ての作業を、ユニット本体30の背面側から行うことができる。このため、室外機4の設置作業が容易になる上、設置作業用のスペースをユニット本体30の背面側にのみ確保すれば済むので、設置スペースが小さくてもよいという利点がある。
図8に示すように、ユニット本体30の正面側には、機械室32を覆うように前面パネル35、36が配設される。この図8中で左側に位置する電装部パネル36の裏側には、電装ユニット40が配設され、電装部パネル36には、電装ユニット40が備えるセグメント表示部を視認できるように表示窓37が形成されている。表示窓37はガラス板や合成樹脂板等の透明板が嵌め込まれ、防水性・防塵性を損なうことなくセグメント表示部の表示を視認できるようになっている。セグメント表示部には、室外機4の運転状態等を示す数値やコードが表示される。
図7、8および図9に示すように、熱交換器室33には、循環水入口101につながる循環水供給管63と、循環水出口102につながる循環水供給管64とが配置されるほか、ラジエータ48、室外熱交換器51、52が配置される。
また、熱交換器室33には、機械室32から延設された低圧側の冷媒管につながる弁61、62が配設されている。弁61にはバイパス管60が接続され、このバイパス管60は機械室32内に延びている。
室外熱交換器51、52は、それぞれ、冷媒が出入りする2つの接続口を備えたプレート型熱交換器であって、一方の接続口から流入した冷媒が熱交換されて、他方の接続口から流出する。室外熱交換器51の一方の接続口には、弁62から延びる冷媒管112が接続され、他方の接続口は、冷媒管113を介して、室外熱交換器52の一方の接続口に接続される。室外熱交換器52の他方の接続口には機械室32に延びる冷媒管114が接続されている。上述したように、室外熱交換器51、52内の冷媒管路は直列に接続され、冷媒は室外熱交換器51、52の両方を通りながら循環水と熱交換される。
室外熱交換器51、52の各々には、循環水が流入する下部の開口部と、循環水を流出させる上部の開口部とが設けられている。室外熱交換器51、52の下部の開口部には、ヘッダ管として機能する循環水供給管63から分岐した2本の循環水管103が、それぞれ接続され、室外熱交換器51、52の上部の開口部には、循環水供給管64につながる2本の循環水戻り管104がそれぞれ接続され、室外熱交換器51、52に循環水が並列に供給される構成となっている。
室外熱交換器51、52から循環水供給管64に戻された循環水は、循環水供給管64から循環水管105を通って、ラジエータ48の下部の開口部に流入し、ラジエータ48の内部を通って、ラジエータ48の上部の開口部から循環水戻り管106を通って再び循環水供給管64に流れる。ラジエータ48には、エンジン冷却水管111を介して、機械室32から高温のエンジン冷却水が流入し、ラジエータ48で熱交換された後、エンジン冷却水管111を介して機械室32に戻る。
ここで、図7、8、9に示すように、熱交換器室33においては、ラジエータ48、室外熱交換器51、52のいずれも、循環水が出入りする開口部が同じ側、すなわちユニット本体30の左側面を向く面に形成されている。このため、室外熱交換器51、52に循環水管103および循環水戻り管104を接続する作業と、ラジエータ48に循環水管105および循環水戻り管106を接続する作業は、いずれもユニット本体30の左側面から行うことができる。このため、室外機4の製造工程における作業性は非常に良好であり、効率よく作業を行える。この効果は、循環水供給管63および循環水供給管64が、ユニット本体30の左側面に近い側に配設されていることで、より顕著な効果となる。
また、室外機4のメンテナンス作業において、室外熱交換器51、52およびラジエータ48と、循環水管103、105、循環水戻り管104、106との接続部の検査や修理を行う場合も、ユニット本体30の左側面から全ての作業を行えるので、メンテナンス時の作業性も非常に高いという利点がある。
さらに、熱交換器室33においては、ラジエータ48とエンジン冷却水管111との接続部、および、室外熱交換器51、52と冷媒管112、113、114との接続部が、いずれもユニット本体30の左側面を向く面に設けられているので、室外機4の製造時およびメンテナンス時の作業性が非常に高いという利点がある。
以上のように、本発明を適用した実施形態に係る空気調和システム1によれば、空気調和装置10の室外機4が備える室外熱交換器51、52により、外部から供給される循環水と冷媒とが熱交換されるので、外気と冷媒とを熱交換させる構成のような排気ショートの懸念がない。このため、例えば密集地域の建物200など、室外機4の周囲に広い空間を確保できない場所であっても、何ら問題なく集合設置できる。また、外気と冷媒とを熱交換させる構成のようなファンを備える必要がなく、小型化および低騒音化を容易に実現できる。加えて、適切な温度の循環水を供給することにより高い空調能力を発揮することが可能となる。さらに、室外機4の周囲の空気に冷媒の熱や冷熱による影響を与えないので、周囲の環境に対する影響を最小限に抑えることができる。
そして、上記の構成に対応して、室外機4の本体には、ガスエンジン42および圧縮機41を収容する機械室32の横並びに、室外熱交換器51、52を収容した熱交換器室33が設けられているので、外気と冷媒とを熱交換させる構成に比べて高さを大幅に抑えることができ、室外機4の輸送および設置作業の負担が大幅に軽減され、設置場所の自由度が高まるという利点がある。
また、循環水が循環水供給管63から分岐した2本の循環水管103により各々の室外熱交換器51、52に並列に供給される一方、冷媒は、一方の室外熱交換器51、52を経由した後で冷媒管113を通って他方の室外熱交換器51、52に流入する。このように、冷媒が複数の室外熱交換器51、52を直列に流れ、循環水は並列に流れる構成とすることで、冷媒を確実に熱交換させることができ、どの室外熱交換器51、52にも冷媒と熱交換する前の循環水を供給することで、冷媒に十分な熱または冷熱を与えることが可能となり、大きな能力を発揮できる。
また、熱交換器室33内において、室外熱交換器51、52およびラジエータ48に循環水を各々流入させる供給口としての開口部が、いずれも同じ側(ユニット本体30の左側面)に設けられているので、製造工程でラジエータ48および室外熱交換器51、52に循環水を供給する管を接続する作業や、設置時および設置後のメンテナンス作業の負担を軽減し、作業効率を高めることができる。
加えて、室外機4においては、機械室32の中央にガスエンジン42を配置したので、室外機4本体における重量バランスが良好に保たれ、輸送時および設置時の安定性が高まる。さらに、ガスエンジン42の熱交換器室33側に冷媒が流れる冷媒回路部(レシーバタンク53、アキュムレータ54、四方弁50等)を配置し、その反対側にガスエンジン42の排気ガスを処理する排気ガス処理部(中和装置161、排気マフラー162、排気ガス熱交換器164等)を配置したので、圧縮機41等から熱交換器室33の室外熱交換器51、52まで効率よく冷媒配管を敷設できる。また、冷媒よりも相当高温になる排気ガス処理部を冷媒配管から遠ざけて配置することで、冷媒に余計な熱が与えられることがなく、特に冷房運転時における運転能力の低下を防止できる。
また、図4および図8に示すように、熱交換器室33においては、ユニット本体30の正面側にラジエータ48が配置され、背面側に室外熱交換器51、52が配置されている。このように、ユニット本体30の背面に突出する冷媒配管11、12を含めた冷媒配管を背面側に集めることで、冷媒配管を無駄なく敷設できるという利点がある。
なお、上記実施形態においては、空気調和装置10の熱源側ユニットとして、屋外に設置される室外機4を例に挙げ、ガスエンジン42の排気ガスを排気する排気トップ163を備えたものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、排気トップ163に代えて排気ダクトを連結することにより、室外機4を屋内設置することも可能である。また、上記実施形態において、空気調和装置10の室内機7としては、壁掛け型、天井埋込型、天井吊下型の各種の空気調和装置を適用可能である。循環水供給管20を介して1台の冷却塔2に接続される空気調和装置10の数についても任意であり、その他、空気調和装置10や空気調和システム1の細部構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
本発明の実施形態に係る空気調和システムの設置状態の例を示す図である。 空気調和システムの概要構成を示す図である。 空気調和装置の構成を示す図である。 室外機の構成を詳細に示す正面図である。 室外機の構成を詳細に示す背面図である。 室外機の構成を詳細に示す右側面図である。 室外機の構成を詳細に示す左側面図である。 室外機の構成を詳細に示す斜視図である。 室外機の構成を詳細に示す斜視図である。 従来の空気調和システムの設置状態の例を示す図である。
符号の説明
1 空気調和システム
2 冷却塔(熱源水供給部)
4 室外機(熱源側ユニット)
7 室内機(利用側ユニット)
8 制御装置
10 空気調和装置
11、12 冷媒配管
13 通信線
20 循環水供給管
21 ポンプ
22 フローセンサ
25 循環水温センサ
27 凍結防止ヒータ
30 ユニット本体
30A 本体枠
30B 仕切枠
32 機械室
33 熱交換器室
34 配管室
40 電装ユニット
40A マイコン
41 圧縮機
41A、41B 圧力センサ
42 ガスエンジン(エンジン)
43 クラッチ
44 エンジン冷却水回路
45 冷却水ポンプ
46、47 比例三方弁
48 ラジエータ(エンジン排熱用熱交換器)
49 補助熱交換器
50 四方弁
51、52 室外熱交換器(熱源側熱交換器)
53 レシーバタンク
54 アキュムレータ
56 膨張弁
60 バイパス管
61、62 弁
63、64 循環水供給管
68、69 水温センサ
70 リモコン装置
71 室内熱交換器
81 制御装置用通信線
82、83、84、85 信号線
101 循環水入口(熱源水供給口)
102 循環水出口(熱源水排出口)
103、105 循環水管
104、106 循環水戻り管
151 エンジン冷却水供給部
152 冷却水ポンプ
153 エンジン冷却水タンク
161 中和装置
162 排気マフラー
163 排気トップ
164 排気ガス熱交換器
174 ガス供給口(燃料供給口)

Claims (7)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機をエンジンにより駆動する空気調和装置の熱源側ユニットであって、
    外部から供給される熱源水と前記冷媒とを熱交換させる熱源側熱交換器を備え、
    前記エンジンおよび前記圧縮機を収容する機械室の横並びに、前記熱源側熱交換器を収容した熱交換器室が設けられた本体を有すること、
    を特徴とする熱源側ユニット。
  2. 複数の前記熱源側熱交換器を備え、
    前記熱源水は分岐して各々の前記熱源側熱交換器に並列に供給される一方、前記冷媒は、一方の前記熱源側熱交換器を経由した後で他方の前記熱源側熱交換器に流入すること、
    を特徴とする請求項1記載の熱源側ユニット。
  3. 前記熱交換器室の内部に、前記エンジンの冷却水と前記熱源水とを熱交換させるエンジン排熱用熱交換器を備え、
    前記熱源側熱交換器および前記エンジン排熱用熱交換器に前記熱源水を各々流入させる供給口が、いずれも同じ側に設けられていること、
    を特徴とする請求項1または2記載の熱源側ユニット。
  4. 利用側ユニットとの間で冷媒を循環させるための冷媒配管と、前記エンジンが消費する燃料が供給される燃料供給口と、前記熱源水が供給される熱源水供給口と、前記熱源水を排出する熱源水排出口とのいずれもが、前記本体の同一の面に露出すること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の熱源側ユニット。
  5. 前記機械室の中央にエンジンを配置するとともに、前記エンジンの前記熱交換器室側に前記冷媒が流れる冷媒回路部を配置し、その反対側に前記エンジンの排気ガスを処理する排気ガス処理部を配置したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の熱源側ユニット。
  6. 冷媒を圧縮する圧縮機をエンジンにより駆動する熱源側ユニットを備えた空気調和装置であって、
    前記熱源側ユニットは、
    外部から供給される熱源水と前記冷媒とを熱交換させる熱源側熱交換器を備え、
    前記エンジンおよび前記圧縮機を収容する機械室の横並びに、前記熱源側熱交換器を収容した熱交換器室が設けられた本体を有すること、
    を特徴とする空気調和装置。
  7. エンジンにより圧縮機を駆動して冷媒を圧縮する熱源側ユニットを備えた複数の空気調和装置と、前記複数の空気調和装置に熱源水を供給する熱源水供給部と、を備え、
    前記空気調和装置の熱源側ユニットは、
    前記熱源水供給部から供給される熱源水と前記冷媒とを熱交換させる熱源側熱交換器を備え、
    前記エンジンおよび前記圧縮機を収容する機械室の横並びに、前記熱源側熱交換器を収容した熱交換器室が設けられた本体を有すること、
    を特徴とする空気調和システム。
JP2007252175A 2007-09-27 2007-09-27 熱源側ユニット、空気調和装置、および、空気調和システム Expired - Fee Related JP5091608B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007252175A JP5091608B2 (ja) 2007-09-27 2007-09-27 熱源側ユニット、空気調和装置、および、空気調和システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007252175A JP5091608B2 (ja) 2007-09-27 2007-09-27 熱源側ユニット、空気調和装置、および、空気調和システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009085444A true JP2009085444A (ja) 2009-04-23
JP5091608B2 JP5091608B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=40659100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007252175A Expired - Fee Related JP5091608B2 (ja) 2007-09-27 2007-09-27 熱源側ユニット、空気調和装置、および、空気調和システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5091608B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018119765A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 大和ハウス工業株式会社 室外機の配置構造

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912968U (ja) * 1982-07-15 1984-01-26 ヤンマーディーゼル株式会社 冷凍機セツトの防音装置
JPH04222358A (ja) * 1990-07-31 1992-08-12 Toshiba Corp 空気調和機
JPH05240528A (ja) * 1992-02-28 1993-09-17 Tokyo Gas Co Ltd ヒートポンプ装置及び暖冷房装置
JPH06281205A (ja) * 1993-03-26 1994-10-07 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の室外ユニット
JPH10238823A (ja) * 1997-02-26 1998-09-08 Yamaha Motor Co Ltd エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット
JP2000035257A (ja) * 1998-07-16 2000-02-02 Yanmar Diesel Engine Co Ltd エンジンヒートポンプ
JP2005188764A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍装置
JP2005291540A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Tokyo Gas Co Ltd 空調機及び制御方法
JP2007127393A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912968U (ja) * 1982-07-15 1984-01-26 ヤンマーディーゼル株式会社 冷凍機セツトの防音装置
JPH04222358A (ja) * 1990-07-31 1992-08-12 Toshiba Corp 空気調和機
JPH05240528A (ja) * 1992-02-28 1993-09-17 Tokyo Gas Co Ltd ヒートポンプ装置及び暖冷房装置
JPH06281205A (ja) * 1993-03-26 1994-10-07 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の室外ユニット
JPH10238823A (ja) * 1997-02-26 1998-09-08 Yamaha Motor Co Ltd エンジン駆動熱ポンプ装置の室外機ユニット
JP2000035257A (ja) * 1998-07-16 2000-02-02 Yanmar Diesel Engine Co Ltd エンジンヒートポンプ
JP2005188764A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍装置
JP2005291540A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Tokyo Gas Co Ltd 空調機及び制御方法
JP2007127393A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018119765A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 大和ハウス工業株式会社 室外機の配置構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP5091608B2 (ja) 2012-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5236009B2 (ja) 空気調和装置
US8869549B2 (en) Heat medium relay unit and air-conditioning apparatus
WO2011099629A1 (ja) チリングユニット
KR101603904B1 (ko) 일체형 히트 펌프 공기조화기 및 그 운전방법
KR20080034550A (ko) 수냉식 공기조화기
JP2009079813A (ja) 熱源側ユニット、空気調和装置、および、空気調和システム
JP6296364B2 (ja) 空気調和装置
US8959940B2 (en) Refrigeration cycle apparatus
US11073301B2 (en) Heat pump with integrated energy recovery ventilator (ERV)
JPH03236570A (ja) 空気調和機
KR20050099935A (ko) 공기 조화 장치
JP5312616B2 (ja) 空気調和装置
JP2006010137A (ja) ヒートポンプシステム
JP5091608B2 (ja) 熱源側ユニット、空気調和装置、および、空気調和システム
KR101844581B1 (ko) 열원 일체형 시스템 공기조화장치
JP4110843B2 (ja) 空気調和装置、空気調和装置据付方法
KR20070087724A (ko) 공기 조화기
JP2004156791A (ja) 設備システムとその構築方法
JPH0933066A (ja) 空気調和機
KR20200119676A (ko) 냉난방 및 실내공기제어를 위한 열원 일체형 시스템 공기조화장치
JP3481818B2 (ja) 吸収式冷暖房装置および冷暖房システム
JP2024025326A (ja) 室外機
CN217737372U (zh) 空调室外机及热泵系统
US20240044546A1 (en) Water-to-water, water source heat pump with domestic hot water heat priority refrigeration circuit
JP3817240B2 (ja) エンジンヒートポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120319

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees