JP2009084038A - 画像形成装置及び用紙検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ジャム処理時に除去されずに残留する用紙を確実に検出し、かつ、ジャム状態からの復帰動作が迅速な画像形成装置、用紙検出方法を提供する。
【解決手段】用紙搬送路3を有する画像形成装置において、用紙搬送路3に用紙Pが存在しているか否かを検出する複数のセンサSと、用紙搬送を行うため用紙搬送路3に設けられる複数の用紙搬送部材と、センサSの出力から用紙搬送路3で用紙Pのジャムが発生したことを検出するジャム検出部と、ジャム処理終了を検出するジャム処理終了検出部と、センサS間の距離と画像形成中の用紙Pの長さを記憶する記憶部と、を有し、複数の用紙搬送部材は、記憶部に記憶される画像形成中の用紙Pの長さが各センサS間の距離よりも短い場合、ジャム処理終了検出後、画像形成動作再開前に、所定時間用紙Pの搬送動作を行う。
【選択図】図6
【解決手段】用紙搬送路3を有する画像形成装置において、用紙搬送路3に用紙Pが存在しているか否かを検出する複数のセンサSと、用紙搬送を行うため用紙搬送路3に設けられる複数の用紙搬送部材と、センサSの出力から用紙搬送路3で用紙Pのジャムが発生したことを検出するジャム検出部と、ジャム処理終了を検出するジャム処理終了検出部と、センサS間の距離と画像形成中の用紙Pの長さを記憶する記憶部と、を有し、複数の用紙搬送部材は、記憶部に記憶される画像形成中の用紙Pの長さが各センサS間の距離よりも短い場合、ジャム処理終了検出後、画像形成動作再開前に、所定時間用紙Pの搬送動作を行う。
【選択図】図6
Description
本発明は、用紙を装置内の用紙搬送路に沿って搬送して画像形成を行う画像形成装置、及び、用紙搬送路内での用紙の存在の検出する用紙検出方法に関する。
従来、プリンタ、複合機、複写機等の画像形成装置には、カセット等の用紙供給手段から供給された用紙を、装置内の用紙搬送路に沿って搬送して画像形成を行うものがある。この用紙搬送路の経路上に、例えば、トナー像を用紙に転写する画像形成手段や用紙上のトナーを加熱・溶融して定着させる定着手段等が設けられ、画像形成が行なわれる。しかし、溶融したトナーの粘着性のため、定着手段通過時に定着手段としてのローラへの巻き付きや、用紙を搬送する搬送ローラ対の異常や、用紙が搬送路内で斜行状態になるなど、様々な理由で、用紙の搬送中、用紙が詰まってしまう(ジャム)ことがある。
この発生してしまったジャムの処理に関する発明が特許文献1に記載されている。具体的には、特許文献1には、画像形成手段と、転写紙を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、搬送路を遮蔽及び開放する開閉可能なカバーとを備えた画像形成装置において、搬送手段にて搬送途中の転写紙が存在しているか否かを判定する判定手段と、装置内での異常を検出する異常検出手段と、カバーの開閉を検出するカバー開閉検出手段とを備え、異常検出手段にて異常が検出された場合、カバー開閉検出手段にてカバーの開閉が検出されるまで、画像形成手段による画像形成動作を停止する。これにより、ユーザに機内の残紙チェックを促すことで、用紙センサに検出されない転写紙が残紙として機内に残ることを回避しようとする(特許文献1、請求項1、段落0004等参照)。
特開2005−134812
ここで、一般に、ジャムが発生すると、画像形成装置は、画像形成動作を中断する。そして、画像形成装置のカバーを開けて、用紙搬送路に残っている用紙を使用者が除去するジャム処理を行い、用紙搬送路に設けられたセンサで除去されずに残留する用紙の有無を検出した後、画像形成可能な状態に復帰される。
しかし、用紙搬送路に沿って多数のセンサを設ければ、除去されずに残留する用紙を確実に検出できるものの、装置の内部配線の複雑化や、センサ自体の個数の増加及びセンサの出力を受けるインターフェイスの増加による高コスト化、センサのために必要となるスペースの増加等の点で、現実的に、設置可能なセンサの数は限られる。
そうすると、センサとセンサの間に用紙があり、又、ジャム処理時に見落とし等により用紙が除去されず残留した場合、センサでは、その用紙を検出することができないという問題がある。特に、残留する用紙のサイズが小さいと、使用者は見落としやすく、残留されやすい。そして、用紙が残留したまま画像形成が再開されると、その残留した用紙が新たなジャムを引き起こすことがあり、又、本来存在しないはずの用紙が存在することになり、適切な画像形成の妨げとなって、結局、再度のジャム処理が必要となって、使用者の利便性を損なうという問題がある。
尚、特許文献1記載の発明は、カバー開閉検出手段にてカバーの開閉が検出されるまで画像形成動作を停止して、ユーザに機内の残紙チェックを単に促すにすぎず、ジャム処理後に搬送路に実際に用紙が残ったままカバーが閉じられれば、そのまま画像形成動作が再開され、上記問題を解決することはできない。言い換えると、機内の残紙チェックは使用者のみが行うので、視認し難い場所で用紙が残っている場合などは特に使用者は見落としてしまい、ジャム処理時に搬送路に除去されず用紙が残留することを確実に防ぐことは到底できない。従って、特許文献1記載の発明は、上記の問題に対応できない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の画像形成装置及び用紙検出方法では、ジャム処理時に除去されずに残留する用紙が確実に検出され、かつ、ジャム状態からの復帰動作が迅速化することを課題とする。又、設置するセンサを必要最低限に留めることで、画像形成装置に要するコスト低減を図ることを課題とする。
請求項1に係る発明は、画像形成を行う用紙を装置内で搬送するための用紙搬送路を有する画像形成装置において、前記用紙搬送路に用紙が存在しているか否かを検出するための複数のセンサと、用紙搬送を行うため前記用紙搬送路に沿って設けられる複数の用紙搬送部材と、前記センサの出力から、前記用紙搬送路で用紙のジャムが発生したことを検出するジャム検出部と、ジャム処理が終了したことを検出するジャム処理終了検出部と、前記センサ間の距離と画像形成中の用紙の長さを記憶する記憶部と、を有し、複数の前記用紙搬送部材は、前記記憶部に記憶される画像形成中の用紙の長さが前記センサ間の距離よりも短い場合、ジャム処理終了検出後、画像形成動作再開前に、所定時間用紙の搬送動作を行うこととした。
この構成によれば、ジャム処理終了の検出後、所定時間、用紙搬送部材が動作を行うので、除去されず残留する用紙が、センサまで搬送されるから、用紙の搬送路での残留を確実に検出することができる。又、センサによる検出漏れの可能性があるセンサ間の間隔よりも短い用紙の画像形成中に生じたジャムからの復帰時のみ、用紙搬送部材の駆動を行うから、ジャム状態からの復帰時に常に用紙搬送部材を動作させず、ジャム状態から画像形成可能な状態へ復帰時間の短縮化を図ることができる。即ち、ジャム状態からの復帰動作での無駄な駆動を省くことができる。
又、多数のセンサを設けず、設置するセンサを削減しても、用紙の大きさがセンサ間の距離以下の場合に、用紙搬送部材を駆動させれば、確実に残留する用紙を検出できる。言い換えると、用紙の残留検出のため設置するセンサの数を少数に留めることができ、センサ自体の設置コスト、センサの出力を受けるインターフェイスを削減でき、低コストの画像形成装置を提供できる。又、センサの設置スペースも削減することができる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1記載の画像形成装置において、ジャム処理終了検出後、画像形成動作再開前に、所定時間用紙の搬送動作を行った際に、複数の前記センサが、用紙の存在を検出した場合、前記ジャム検出部は、ジャムが発生したと判断することとした。
この構成によれば、ジャム処理後、用紙搬送路に用紙が残っている状態で画像形成を再開しても、再びジャムが発生する可能性が高くジャム処理に要する時間・作業を要すことになるところ、用紙の残留を検出すれば、ジャムが発生したと扱うので、使用者は、その残留する用紙の除去を行うだけでよく、結果的に、ジャム処理に要する時間・作業を削減することができる。
又、請求項3に係る発明は、前記ジャム処理終了検出部は、ジャム処理のために開けられた装置のカバーが閉じられたことを検出することで、ジャム処理の終了を検出し、前記用紙搬送部材は、モータからの駆動力が伝達されることで用紙の搬送を行うローラ対であることとした。
この構成によれば、画像形成装置のカバーが閉じられれば、搬送ローラ対のローラをはじめとする画像形成装置内部の各部材を駆動させても、使用者を負傷させることがなく、ジャム処理及びジャム状態からの復帰動作を安全に行うことができる。尚、本発明は、画像形成装置の好適な具体例の一例を示すものである。
又、請求項4に係る発明は、画像形成を行う用紙を装置内で搬送するための用紙搬送路を有する画像形成装置における用紙搬送路内で残留する用紙の有無を検出する用紙検出方法において、前記用紙搬送路に用紙が存在しているか否かを検出するためのセンサの出力から、前記用紙搬送路上で用紙のジャムが発生したことをジャム検出部が検出した際に、前記センサ間の距離と画像形成中の用紙の長さを記憶部に記憶させるステップと、ジャムの発生後、ジャム処理の終了を検出するジャム処理終了検出部により、ジャム処理が終了したことを検出するステップと、ジャム処理終了検出後、画像形成動作再開前に、前記記憶部に記憶される画像形成中の用紙の長さが前記センサ間の距離よりも短い場合、用紙を搬送するための複数の用紙搬送部材に、所定時間、用紙の搬送動作を行わせるステップを有することとした。
この構成によれば、請求項1記載の発明と同様、除去されず残留する用紙が、センサまで搬送され、用紙が残留していることを確実に検出することができる。又、センサ間の間隔よりも短い用紙の画像形成中に生じたジャム処理の際にのみ用紙搬送部材を動作させるので、ジャム処理状態から画像形成可能な状態へ復帰時間の短縮化を図ることができる。
上述したように、センサを多数設けなくても、本発明によれば、例えば、ジャム処理後装置のカバーが閉じられ、ジャム状態からの復帰動作時に除去されず用紙搬送路に残留する用紙を確実に検出できる低コストの画像形成装置、用紙検出方法を提供することができる。しかも、検出に要するセンサ間の間隔よりも短い用紙が残されている可能性がある場合のみ、ジャム状態からの復帰時に搬送動作を行うので、総合的に、ジャム状態からの復帰に要する時間を短縮することができる。
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜6を参照しつつ説明する。但し、各実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
まず、図1を用いて、本発明の実施形態におけるプリンタ1(画像形成装置に相当)の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の概略構成を示す正面から見た模型的断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ1は、その内部に、用紙供給部2、用紙搬送路3、画像形成部4、定着装置5、センサS等を備え、図1の上方左方位置の排出部31から画像形成済みの用紙Pを排出する。そこで、これらの構成を用紙Pの搬送経路に沿って説明する。尚、図1に用紙Pの搬送経路を破線矢印で図示する。
まず、用紙供給部2は、プリンタ1の最下部に設けられ、画像形成部4に向けて、例えば、プリンタ用紙、ラベル用紙、厚紙等の用紙Pを送り出す。そして、用紙供給部2は、2つのカセット21で構成される。前記カセット21は、各サイズ(A3、A4、A5、A6、B4、B5等)の用紙Pを積載可能であり、函型かつ上面が開放され、本体部から引き出して脱着可能であり、カセット21内に、複数の用紙Pを載置する載置板22が設けられる。
そして、カセット21の用紙搬送方向下流側上部(図1における左上方位置)にピックアップローラ23が設けられる。載置板22は、バネ等によるリフト機構(不図示)により、最上位の用紙Pを常時ピックアップローラ23に当接させる。画像形成の際、ピックアップローラ23は、用紙Pを搬送するための搬送モータM1(図4参照)の駆動が伝達され、所定の方向(図1では時計方向)に回転駆動し、用紙Pを1枚ずつ用紙搬送路3に送り出す。
前記用紙搬送路3は、本実施形態では、プリンタ1内を上下方向に貫いて形成され、プリンタ1内で用紙Pを搬送し、用紙供給部2から、画像形成部4、定着装置5を経て、排出部31まで用紙Pを搬送する。即ち、プリンタ1は、画像形成を行う用紙Pを装置内で搬送するための用紙搬送路3を有する。そして、用紙搬送路3には、搬送モータM1、ギア等で構成される駆動機構により回転駆動して用紙Pを挟持して搬送する搬送ローラ対32やレジストローラ対33、及び、用紙Pを案内するための複数のガイド板(不図示)等が設けられる。レジストローラ対33は、画像形成部4の用紙搬送方向上流側の手前に設けられ、一旦、搬送されてきた用紙Pを止め、転写のため所定のタイミングと速度で用紙Pを画像形成部4に向けて送り出す。又、排出部31には、用紙Pの排出を行うため、搬送モータM1の駆動が伝達され回転駆動する排出ローラ対34が設けられる。
前記画像形成部4は、図1において、プリンタ1内の中央左方の位置に配され、外部コンピュータ100等からプリンタ1に入力された画像データ等に基づき、形成すべき画像のトナー像を形成し、用紙Pに転写を行う。そして、画像形成部4は、像担持体としての感光体ドラム41、帯電装置42、露光装置43、現像装置44、転写ローラ45、クリーニング装置46等で構成される。
前記感光体ドラム41は、画像形成部4の略中央に配され、メインモータM2(図4参照)、ギア等で構成される駆動装置によって所定の方向(図1では時計方向)に回転駆動し、例えば、アルミ製のドラムの外周面上にOPCやアモルファスシリコン等の感光層を有するように構成される。
前記帯電装置42は、図1において感光体ドラム41の右斜め上方に対向して配され、所定の電位で感光体ドラム41の周面を帯電させる。本実施形態では、帯電装置42にコロナ帯電器を用いるが、感光体ドラム41表面を所定の電位に帯電できればよく、帯電ローラや帯電ブラシによるものでもよい。
前記露光装置43は、図1における感光体ドラム41及び帯電装置42の右側方に配され、一様に帯電された感光体ドラム41の周面に、形成すべき画像の画像データに基づき光を感光体ドラム41に対し照射し、感光体ドラム41の周面を走査・露光する。これにより、感光体ドラム41の周面上に静電潜像が形成される。
前記現像装置44は、感光体ドラム41の下方に設けられ、トナーを収容し、トナーを所定の電位に帯電させ、そのトナーを感光体ドラム41の周面上に形成された静電潜像に向けて供給する。具体的には、現像装置44に、周面にトナーを担持する現像ローラ44aが設けられ、現像ローラ44aからトナーが感光体ドラム41に供給される。
前記転写ローラ45は、図1において、感光体ドラム41の左斜め下方に回転可能に支持され、感光体ドラム41上に形成されたトナー像を用紙Pに転写する。そのため、転写ローラ45は、感光体ドラム41に当接し、ニップを形成する。そして、このニップに用紙Pが進入し、転写ローラ45に感光体ドラム41、トナーの帯電極性と逆の極性の電圧が印加され、トナー像の用紙Pへの転写がなされる。尚、感光体ドラム41が回転駆動することで(転写ローラ45はこれに従動して回転)、用紙Pが定着装置5方向に搬送されるので、感光体ドラム41と転写ローラ45は、用紙Pを搬送する部材としても機能している。前記クリーニング装置46は、図1において、感光体ドラム41の上方に配され、感光体ドラム41の周面上の残トナーや塵芥等を除去、回収する。
前記定着装置5は、本実施形態では、加熱ローラ51、加圧ローラ52等を有し、用紙Pに転写されたトナー像を加圧・加熱し、用紙Pに固着させる。加熱ローラ51内には発熱体(不図示)が内蔵され、発熱体は、トナーを溶融できる温度にまで加熱ローラ51を暖める。加圧ローラ52は、加熱ローラ51に圧接してニップを形成し、このニップにトナー像が転写された用紙Pを進入させ、トナーの定着が行われる。尚、加熱ローラ51と加圧ローラ52の一方又は両方に、定着モータM3が接続され(図4参照)、この定着モータM3により加熱ローラ51と加圧ローラ52は回転駆動するので、用紙Pを排出ローラ対34方向に向けて搬送する機能も有し、加熱ローラ51と加圧ローラ52は、用紙Pを搬送する部材としても機能している。又、定着完了後の用紙Pは、排出部31へと搬送され、排出部31の側方に設けられる排出トレイ35に向けて、回転駆動する排出ローラ対34から排出される。
前記センサSは、用紙搬送路3において、用紙Pが存在しているか否かを検出するために用紙搬送路3に沿って複数設けられる。そして、本実施形態のプリンタ1では、センサSが3つ設けられ、具体的には、用紙Pが用紙搬送路3に進入を開始する位置であるピックアップローラ23の近傍に、用紙供給を検出するための給紙センサS1が、レジストローラ対33近傍に用紙Pがレジストローラ対33まで到達したことを検出するためのレジストセンサS2が、排出ローラ対34の近傍に、用紙Pの排出が行われていることを検出するためのEXITセンサS3が設けられる。
次に、図2に基づき、本発明の実施形態に係るセンサSの構成について説明する。図2は、本発明の実施形態に係るセンサSの構成の一例を示す斜視図である。
図2に示すように、センサSは、発光部61と、受光部62と、遮光板63等で構成される。例えば、発光部61と受光部62は、図2の配置では用紙Pの下方に位置し、発光部61は、光を発する部分であり、受光部62は、例えば、フォトダイオードを備え、発光部61からの光の受光状態の変化を検出する。遮光板63は、例えば、扇形の板状に形成され、発光部61と受光部62に挟まれるように配されるとともに、その上部に回動軸64が設けられ、その回動方向が、用紙搬送方向と平行な方向とされる。又、図2に示すように、遮光板63は、用紙Pの搬送経路上に配置され、用紙Pが存在していない状態では、遮光板63は発光部61の発する光を遮光する位置となる。一方、用紙Pが存在する(通過する)状態となると遮光板63と用紙Pが当接することで遮光板63が回動し、受光部62が発光部61の光を受光する状態となる。
このように本実施形態では、光センサを用いて用紙Pの通過を検出するが、例えば、用紙Pを挟む方向で発光部61と受光部62を設けて(図2で言えば上下方向)、用紙Pが存在する状態では用紙P自体によって遮光状態とされ、用紙Pが存在しない状態では、受光部62が受光するようにして、用紙Pの存在、通過が検出されるようにしてもよい。又、使用するセンサも光センサに限られるものではなく、用紙Pの存在を検出できるセンサであればよい。
次に、図3を参照しつつ、本実施形態のプリンタ1のジャム処理について説明する。図3は、本発明の実施形態に係るプリンタ1のジャム処理のためのカバー開閉の一例を示す斜視図である。
図1で示したように、プリンタ1のような画像形成装置では、用紙Pの搬送経路に沿って、ピックアップローラ23、搬送ローラ対32、レジストローラ対33、感光体ドラム41と転写ローラ45のニップ、定着装置5、排出ローラ対34等の用紙搬送機能を有する部材が設けられる。言い換えると、用紙搬送を行うため用紙搬送路3に複数の用紙搬送部材が設けられる。これらの部材による用紙Pの搬送においては、カセット21内での用紙Pの載置ずれや、溶融トナーの粘着性による加熱ローラ51への巻き付きや、用紙Pを搬送する搬送ローラ対32の異常や、用紙Pが搬送路内で斜行状態となる場合など、多種多様な理由のため、用紙Pのジャム(詰まり)が発生する。
このジャムが発生した場合、そのまま画像形成を続けても、用紙搬送路3で用紙Pが次々にジャムを起こしてしまい状況は悪化するのみなので、プリンタ1は、画像形成動作を停止し(詳細は後述)、図3に示す、例えば、プリンタ1の上方に設けられる操作パネル10にジャムが発生した旨のエラー表示を行う。この表示と、動作停止を受けて、使用者は、用紙Pのジャムが発生したことを認識し、ジャム処理を行うことになる。
このジャム処理のため、図3に示すように、プリンタ1の外装としての1又は複数のカバーCが開閉可能となっている。本実施形態のプリンタ1では、プリンタ1正面に配される正面カバーC1(カバーC1の開状態を破線で図示)と、左側面カバーC2(カバーCの開状態を2点鎖線で図示)が開閉される(各カバーCの開状態を破線で図示)。そして、例えば、使用者は、左側面カバーC2を開け、プリンタ1内の左方に配される用紙搬送路3を露出させ用紙Pを取り除いてジャム処理を行う。尚、カセット21は、プリンタ1から挿脱可能に構成されており、用紙搬送路3への導入部分でジャムが発生している場合は、カセット21を取り外して、使用者はジャム処理を行うことができる。
そして、使用者がジャム処理中に、搬送ローラ対32等、上記の用紙搬送機能を有する部材が回転等すれば、使用者が負傷したり、ジャム処理が困難となったりするので、正面カバーC1や左側面カバーC2が開状態では、用紙搬送機能を有する部材への電力供給が停止される。具体的には、搬送モータM1、メインモータM2、定着モータM3への電力供給自体がOFFされる。一方、正面カバーC1及び左側面カバーC2が閉じられると画像形成動作を再開可能とするため、電力供給を再開する必要がある。このような、各カバーCの開閉状態を検出し、電力供給のON/OFF機能を持たせるため、各カバーCの開状態でOFF状態、閉状態ではON状態となるような例えば、インターロックスイッチのようなスイッチ8がプリンタ1に設けられる(図3では不図示、図4参照)。
ここで、操作パネル10について説明しておく。図3に示すように、プリンタ1の正面上方には、プリンタ1を操作するための操作パネル10が設けられる(図1参照、図1では破線で図示)。操作パネル10には、初期設定や使用者の操作入力を受け付け、又、プリンタ1の状態を表示するため、各種キー、液晶表示部11、インジケータ12等が設けられる。
例えば、各種キーとしては、プリンタ1のオンライン状態、オフライン状態の切替を行うためのオンラインキー13や、液晶表示部11に設定メニューを表示させ、設定、実行を行うための設定キー群14が設けられる。液晶表示部11は、プリンタ1にエラーが発生した場合のエラーの種類(例えば、ジャム発生)や、設定中のメニュー等を表示する。インジケータ12は、例えば、LEDのような複数の光源で構成され、プリンタ1がエラー状態となった場合や、画像データの転送を受けている場合などに、点消灯を行って、プリンタ1の状態表示を行う。これらの操作パネル10の表示から、使用者は、プリンタ1にジャムが発生したことを認識する。
次に、図4に基づき、本発明の実施形態に係るプリンタ1について、用紙Pのジャム検出等のハードウェア構成について説明する。図4は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施形態に係るプリンタ1は、プリンタ1内に適宜配される制御基板上に設けられる制御部7を有する。制御部7は、プリンタ1全体の動作を制御し、例えば、CPU71、RAM72、ROM73、HDD74、計時部75等を有して構成される。又、この制御部7には、インターフェイス(不図示)及びネットワーク等を介し、外部コンピュータ100が接続され(例えば、パーソナルコンピュータ)、プリンタ1は、この外部コンピュータ100からの画像データ等の送信を受けて画像形成を行う。
前記CPU71は、中央演算処理装置であって、ROM73やHDD74に格納され、RAM72に展開される制御プログラムに基づきプリンタ1の各部の制御や演算を行う。そして、各種制御を行うためのメモリとして、ROM73、RAM72、HDD74等が設けられる。ROM73は、プリンタ1の制御用プログラム、制御用データを記憶し、CPU71が制御用プログラムを読み出す場合などに用いられる。
RAM72(記憶部に相当)は、制御用プログラム等を一時的に展開する場合や、画像形成を行う画像データを一時的に保存しておく場合などに用いられる。又、RAM72は、ジャム発生時に、画像形成動作が停止した際に、画像形成中の用紙Pの長さを記憶する等、プリンタ1の状態情報も記憶する。即ち、RAM72は、センサS間の距離と画像形成中の用紙Pの長さを記憶する記憶部となる(詳細は後述)。
HDD74は、大容量の記憶装置であって、制御用プログラムや制御用データ、画像データの保存や、使用者によるプリンタ1の設定情報を保存する場合などに使用される。尚、HDD74の変わりに、フラッシュROM等の他の記憶媒体を用いても良い。前記計時部75は、いわゆるタイマであり、プリンタ1の制御に必要となる各種時間を計測するが、その制御との兼ね合いの実例は、順次後述する。
そして、制御部7は、プリンタ1を構成する画像形成部4、定着装置5等と接続され、RAM72等に展開される制御プログラムやデータに基づき、適切に画像形成が行われるように各部の動作を制御する。又、制御部7は、用紙搬送の制御も行い、例えば、用紙供給部2のピックアップローラ23を回転駆動させ、用紙搬送路3の搬送ローラ対32を回転駆動させるの搬送モータM1や、感光体ドラム41を回転駆動するためのメインモータM2や、加熱ローラ51(加圧ローラ52)を回転駆動するための定着モータM3の電力供給のON/OFFを行って、各モータの駆動の制御を行う。尚、各モータの電力供給のON/OFFのタイミングは、計時部75による計時と、用紙搬送速度、画像形成枚数等から、CPU71が算出する。
又、制御部7は、用紙Pの供給が開始されたことを検出する給紙センサS1と、レジストローラ対33近傍に設けられ、レジストローラ対33まで用紙Pが到達したことを検出するレジストセンサS2と、用紙Pが機外に排出されたことを検出するためのEXITセンサS3と接続され、各センサSの出力を監視する。例えば、制御部7は、センサSの出力を監視し、用紙Pの存在を検出しないタイミングなのに用紙Pが存在する旨の出力を検出した場合、及び、用紙Pが存在すべきタイミングで用紙Pの存在を検出しない場合に用紙Pのジャムが発生していると判定する。即ち、制御部7(CPU71)は、各センサSの出力から、用紙搬送路3で用紙Pのジャムが発生したことを検出するジャム検出部として機能する。尚、用紙Pが存在すべきタイミングか否かは、用紙Pを搬送する各モータの回転速度(=用紙Pの搬送速度)と、例えば、RAM72に読み出され記憶される各センサS間の距離と、計時部75の計時から、CPU71の演算等により判断される。
即ち、制御部7は、センサSの出力を監視することで、ジャムの発生を検出する。そして、制御部7は、ジャム発生を検出すると、更なるジャムの発生を防止するため、展開している制御プログラムに対し、割り込みをかけ、画像形成動作を停止させる。又、操作パネル10の液晶表示部11やインジケータ12に、ジャムが発生した旨の表示を行う。
具体的には、ジャム発生のため、画像形成動作をストップさせた際に、制御部7は、各センサSの出力から、プリンタ1内のどの部分で用紙Pのジャムが発生しているかの検出を行うことができ、その検出結果を操作パネル10の液晶表示部11等に表示することができる。例えば、画像形成動作のストップの際に、給紙センサS1が用紙Pの存在を検出すれば、カセット21部分でジャムが発生しているので、カセット21を取り外してジャム処理を行うべき旨の表示や、EXITセンサS3が用紙Pの存在を検出すれば、排出ローラ対34付近の用紙搬送路3を露出させてジャム処理を行うように、左側面カバーC2を開けるべき旨の表示を行うことができる。
図4に示すスイッチ8は、上述したように、プリンタ1の正面カバーC1や左側面カバーC2の開閉を検出するスイッチ8である。即ち、このスイッチ8のON/OFFで、制御部7は、カバーCが開状態か、閉状態かを検出可能である。そして、制御部7(CPU71)は、一旦、各カバーCが開けられた後、閉じられたことをスイッチ8から検出すれば、ジャム処理が終了したと判断する。即ち、制御部7(CPU71)は、ジャム処理終了検出部としても機能するのである。尚、スイッチ8は、両カバーCそれぞれの開閉の検出を行うため、複数設けても良いが、図4では、便宜上、1つのみを図示する。又、スイッチ8は、用紙供給部2で生じたジャム処理のため、カセット21の挿脱検出のため、用紙供給部2に設けられても良い。
そして、ジャム処理後、全てのカバーCが閉じられ(カセット21が取り付けられ)、例えば、全てのスイッチ8がON状態となると、制御部7は、ジャム状態からの復帰動作に入る。そして、本発明は、この復帰動作に特徴があるが、その点は後述する。
次に、図5を用いて、プリンタ1にジャム発生が発生した場合の基本的な流れについて説明する。図5は、本発明の実施形態に係るプリンタ1のジャム発生と処理の概要を説明するためのフローチャートである。
まず、図5に示すスタートは、外部コンピュータ100から画像形成を行う画像データ等が送信され、プリンタ1に画像形成する旨の指示が入力された時点である。
外部コンピュータ100からの画像形成指示を受けて、プリンタ1は画像形成動作を開始する(ステップ♯1)。この画像形成の制御は、上述したように、制御部7が行い、モータを駆動させ、画像形成部4等を動作させる。そして、制御部7は、各センサSの出力を監視し、ジャム発生の有無の検出を行う(ステップ♯2)。尚、通常、ジャムが発生することなく全ての画像形成が終了するが、ジャムが発生しなければ、ジャム処理も不要なので(ステップ♯2のNo)、ジャム処理に関するフロー上ではエンドとなる。
一方、何らかの理由により、ジャム発生を制御部7が検出した場合(ステップ♯2のYes)、制御部7は、画像形成動作を全て中断・停止させる(ステップ♯3)。用紙Pが詰まった部分に、更に用紙Pが送り込まれれば、ジャムが更に発生することになり、ジャム処理も面倒となるためである。その際、例えば、画像形成部4での帯電装置42、露光装置43、現像装置44等の動作だけではなく、用紙搬送機能を有する搬送モータM1、メインモータM2、定着モータM3等、各モータの回転を制御部7は、停止させる(ステップ♯4)。
そして、制御部7は、操作パネル10に対し、ジャムが発生した旨のエラー表示を行う(ステップ♯5)。この表示を見て、使用者は、ジャムの発生を認識し、カセット21を取り出す、各カバーCを開けて用紙搬送路3内の用紙Pを取り出す等のジャム処理を行う(ステップ♯6)。
そして、制御部7は、各カバーCが閉じられるまでジャムの表示を継続し(ステップ♯7のNo)、一方、各カバーCが閉じられるとジャム処理が終了したと判断する(ステップ♯7のYes)。その後、画像形成を再開するための復帰動作を行い(ステップ♯8)ジャム処理は、完了する(エンド)。
次に、図6に基づき、ジャム状態からの復帰動作の一例を、ジャム処理の説明を含めつつ詳細に説明する。図6は、本発明の実施形態に係るプリンタ1のジャム処理、復帰動作を説明するためのフローチャートである。
まず、図6に示すスタートは、制御部7によるジャム発生検出後、画像形成動作及び各モータの動作が停止した状態である(図5のステップ♯4終了時)。この状態になってから実際のジャム処理作業がなされる。
そして、各モータの停止時に、制御部7は、RAM72等のメモリに、現在、画像形成中の用紙Pの大きさを記録する(ステップ♯11)。ここで、用紙Pの大きさは、例えば、カセット21に収容される用紙Pの大きさや、画像形成中の画像データの大きさ等から容易に取得することができる。
そして、各センサSの出力により、制御部7は、どの部分に用紙Pが存在しているかを検出して、操作パネル10の表示部にジャムが発生している箇所を表示する(ステップ♯12)。例えば、液晶表示部11は、「カミヅマリデス。ヒダリカバーヲアケテクダサイ。」というような表示を行う。この表示を見て使用者は、ジャム処理を行う。
このジャム処理において、制御部7は、スイッチ8を監視し、左側面カバーC2等の各カバーCの開閉があったかどうかを確認する(ステップ♯13)。即ち、制御部7は、ジャム処理のために開けられた装置の各カバーCが閉じられたことを検出することで、ジャム処理の終了を検出する。もし、各カバーCの開閉がなされていなければ(ステップ♯13のNo)、未だ使用者によりジャム処理がなされていないと認められるので、ジャム表示が継続される。一方、各カバーCの開閉がなされれば(ステップ♯13のYes)、制御部7はジャム処理がなされたものと認定し、ジャム状態を解消して、画像形成可能な状態に復帰するための復帰動作に移行する。
具体的に、復帰動作では、まず、制御部7は、各センサSの出力を見て、用紙Pが存在しない(用紙Pを検出しない)ことを確認する(ステップ♯14)。用紙Pの存在が確認されれば(ステップ♯14のNo)、用紙搬送路3に用紙Pが残留しているので、ジャム表示を継続し(ステップ♯12)、使用者に残留している用紙Pを除去するように促す。センサSが用紙Pを検出しない場合(ステップ♯14)、制御部7は、RAM72等に記憶される現在画像形成中の用紙Pの大きさが、各センサS間の距離よりも短いかどうかを確認する(ステップ♯15)。
具体的に、本実施形態のプリンタ1に関して言えば、例えば、制御部7のCPU71が給紙センサS1とレジストセンサS2、レジストセンサS2とEXITセンサS3の各距離よりも、用紙Pの長さが短いか否かの比較演算を行う。ここで、各センサS間の距離はROM73等に記憶しておくとともに、ジャム発生時にRAM72に読み出しておく。この各センサS間の距離と、同じくRAM72に記憶される用紙Pの大きさを比べるのである。この時、例えば、A4の縦方向と横方向というように、カセット21における用紙Pの載置方向によっても用紙搬送路3における長さが異なるので、搬送方向と平行な方向における用紙Pの長さに着目して比較演算が行われる。
演算の結果、用紙Pの長さが、センサS間の距離よりも長いと認められれば(ステップ♯15のNo)、用紙Pは搬送路にないと判断できるので、各カバーCが閉じられた時に、用紙Pの存在が検出されなければ、ジャム処理からの復帰動作は完了する(エンド)。
一方、演算の結果、各センサS間の距離よりも用紙Pの長さが短ければ(ステップ♯15のYes)、給紙センサS1とレジストセンサS2、レジストセンサS2とEXITセンサS3の間に用紙Pが存在する可能性がある。そして、この場合、各センサSによっても残留する用紙Pの存在を検出できない。例えば、用紙Pの大きさとしては、A5、A6、B5等の小型の用紙Pが該当する。このままでは、用紙搬送路3に用紙Pが残されたまま画像形成が再開されてしまう畏れがある。
そこで、本実施形態のプリンタ1は、用紙Pの搬送動作を行うために、各モータ(搬送モータM1、メインモータM2、定着モータM3)を所定時間駆動させる(ステップ♯16)。即ち、上述の複数の用紙Pを搬送するための部材(搬送ローラ対32、排出ローラ対34、感光体ドラム41等)は、RAM72に記憶される画像形成中の用紙Pの長さが各センサS間の距離よりも短い場合、ジャム処理終了検出後、画像形成動作再開前に、所定時間用紙Pの搬送動作を行う。これにより、ジャム処理の際に見落とされ、用紙搬送路3内でセンサS間に残留する用紙Pを搬送するための部材が駆動し、用紙搬送が行われ、その結果、用紙Pの存在が各センサSに検出される。尚、所定時間とは、長時間である必要はなく、1〜3秒程度の短い時間であれば、十分であり、センサS間の距離と用紙搬送速度から適宜設定すればよい。又、カセット21におけるピックアップローラ23を回転させないようにするため、ピックアップローラ23への駆動伝達は、ギアで構成される駆動装置(不図示)等で駆動伝達を遮断しておく。
この、ジャム状態からの復帰時の各モータの駆動の際、制御部7は、各センサSの出力を監視する(ステップ♯17)。そして、用紙Pが検出されれば(ステップ♯17のNo)、再度ジャム表示を行って(ステップ♯12)、使用者にジャム処理を促す。即ち、ジャム処理終了検出後、画像形成動作再開前に、所定時間用紙Pの搬送動作を行った際に、複数の各センサSが、用紙Pの存在を検出した場合、制御部7は、ジャムが発生したと判断する。一方、用紙Pが検出されなければ(ステップ♯17のYes)、用紙Pの残留はないと判断できるので、ジャム状態からの復帰動作は完了し(エンド)、ジャムが発生した用紙Pから画像形成が再開される。
このようにして、本実施形態の構成によれば、ジャム処理終了の検出後、所定時間、用紙搬送部材(搬送ローラ対32、レジストローラ対33、感光体ドラム41、加熱ローラ51、排出ローラ対34等)が動作を行うので、除去されず残留する用紙Pが、センサS(給紙センサS1、レジストセンサS2、EXITセンサS3)まで搬送されるから、用紙Pの搬送路での残留を確実に検出することができる。又、センサSによる検出漏れの可能性があるセンサS間の間隔よりも短い用紙Pの画像形成中に生じたジャムからの復帰時のみ、用紙搬送部材の駆動を行うから、ジャム状態からの復帰時に常に用紙搬送部材を動作させず、ジャム状態から画像形成可能な状態へ復帰時間の短縮化を図ることができる。即ち、ジャム状態からの復帰動作での無駄な駆動を省くことができる。
又、多数のセンサSを設けず、設置するセンサSを削減しても、用紙Pの大きさがセンサS間の距離以下の場合に、用紙搬送部材を駆動させれば、確実に残留する用紙Pを検出できる。言い換えると、用紙Pの残留検出のため設置するセンサSの数を少数に留めることができ、センサS自体の設置コスト、センサSの出力を受けるインターフェイスを削減でき、低コストの画像形成装置(プリンタ1等)を提供できる。又、センサSの設置スペースも削減することができる。
又、ジャム処理後、用紙搬送路3に用紙Pが残っている状態で画像形成を再開しても、再びジャムが発生する可能性が高くジャム処理に要する時間・作業を要すことになるところ、用紙Pの残留を検出すれば、ジャムが発生したと扱うので、使用者は、その残留する用紙Pの除去を行うだけでよく、結果的に、ジャム処理に要する時間・作業を削減することができる。
又、画像形成装置のカバーCが閉じられれば、搬送ローラ対32のローラをはじめとする画像形成装置内部の各部材を駆動させても、使用者を負傷させることがなく、ジャム処理及びジャム状態からの復帰動作を安全に行うことができる。
又、ジャム状態からの復帰時の用紙P検出方法として本発明をみれば、除去されず残留する用紙Pが、センサSまで搬送され、用紙Pが残留していることを確実に検出することができる。又、センサS間の間隔よりも短い用紙Pの画像形成中に生じたジャム処理の際にのみ用紙搬送部材を動作させるので、ジャム処理状態から画像形成可能な状態へ復帰時間の短縮化を図ることができる。又、多数のセンサSを設けなくても、確実に残留する用紙Pを検出でき、設置するセンサSの数を少数に留めることができるから、低コストでセンサSの設置スペースも削減可能となる。
以下、他の実施形態について説明する。上記実施形態では、用紙Pの存在を確認するためのセンサSを3つ備える構成を示したが、例えば、複写機や複合機など、用紙搬送路3が一般にプリンタ1よりも長くなる画像形成装置に適用する場合には、更にセンサSを設ける構成としても良い。尚、センサSを増やさなければ、各センサ間の距離は長くなるが、ジャム状態からの復帰時に所定時間各モータを駆動させる対象となる用紙Pの長さが長くなるものの、本実施形態に示す態様で、用紙Pが残留したまま、画像形成が再開されることを防ぐことができる。
又、両面印刷を行うことができる画像形成装置では、片面印刷済みの用紙Pを画像形成部4の手前で再合流させるための搬送路(再合流搬送路)が一般に設けられるが、このような画像形成装置に、再合流搬送路にセンサを設け、本発明が適用されても良い。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、用紙を装置内の用紙搬送路に沿って搬送して画像形成を行う画像形成装置、及び、画像形成装置のジャム状態からの復帰時における用紙搬送路内での用紙の存在の検出する用紙検出方法に利用可能である。
1 プリンタ(画像形成装置) M1 搬送モータ
23 ピックアップローラ(用紙搬送部材) M2 メインモータ
3 用紙搬送路 M3 定着モータ
32 搬送ローラ対(用紙搬送部材) P 用紙
34 排出ローラ対(用紙搬送部材) S センサ
41 感光体ドラム(用紙搬送部材) S1 給紙センサ
51 加熱ローラ(用紙搬送部材) S2 レジストセンサ
7 制御部(ジャム検出部、ジャム処理終了検出部) S3 EXITセンサ
72 RAM(記憶部)
8 スイッチ
C カバー
C1 正面カバー
C2 左側面カバー
23 ピックアップローラ(用紙搬送部材) M2 メインモータ
3 用紙搬送路 M3 定着モータ
32 搬送ローラ対(用紙搬送部材) P 用紙
34 排出ローラ対(用紙搬送部材) S センサ
41 感光体ドラム(用紙搬送部材) S1 給紙センサ
51 加熱ローラ(用紙搬送部材) S2 レジストセンサ
7 制御部(ジャム検出部、ジャム処理終了検出部) S3 EXITセンサ
72 RAM(記憶部)
8 スイッチ
C カバー
C1 正面カバー
C2 左側面カバー
Claims (4)
- 画像形成を行う用紙を装置内で搬送するための用紙搬送路を有する画像形成装置において、
前記用紙搬送路に用紙が存在しているか否かを検出するための複数のセンサと、
用紙搬送を行うため前記用紙搬送路に沿って設けられる複数の用紙搬送部材と、
前記センサの出力から、前記用紙搬送路で用紙のジャムが発生したことを検出するジャム検出部と、
ジャム処理が終了したことを検出するジャム処理終了検出部と、
前記センサ間の距離と画像形成中の用紙の長さを記憶する記憶部と、を有し、
複数の前記用紙搬送部材は、前記記憶部に記憶される画像形成中の用紙の長さが前記センサ間の距離よりも短い場合、ジャム処理終了検出後、画像形成動作再開前に、所定時間用紙の搬送動作を行うことを特徴とする画像形成装置。 - ジャム処理終了検出後、画像形成動作再開前に、所定時間用紙の搬送動作を行った際に、複数の前記センサが、用紙の存在を検出した場合、前記ジャム検出部は、ジャムが発生したと判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記ジャム処理終了検出部は、ジャム処理のため、開けられた装置のカバーが閉じられたことを検出することで、ジャム処理の終了を検出し、
前記用紙搬送部材は、モータからの駆動力が伝達されることで用紙の搬送を行うローラ対であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。 - 画像形成を行う用紙を装置内で搬送するための用紙搬送路を有する画像形成装置における用紙搬送路内で残留する用紙の有無を検出する用紙検出方法において、
前記用紙搬送路に用紙が存在しているか否かを検出するためのセンサの出力から、前記用紙搬送路上で用紙のジャムが発生したことをジャム検出部が検出した際に、前記センサ間の距離と画像形成中の用紙の長さを記憶部に記憶させるステップと、
ジャムの発生後、ジャム処理の終了を検出するジャム処理終了検出部により、ジャム処理が終了したことを検出するステップと、
ジャム処理終了検出後、画像形成動作再開前に、前記記憶部に記憶される画像形成中の用紙の長さが前記センサ間の距離よりも短い場合、用紙を搬送するための複数の用紙搬送部材に、所定時間、用紙の搬送動作を行わせるステップを有することを特徴とする用紙検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007259964A JP2009084038A (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | 画像形成装置及び用紙検出方法 |
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JP2007259964A Pending JP2009084038A (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | 画像形成装置及び用紙検出方法 |
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-
2007
- 2007-10-03 JP JP2007259964A patent/JP2009084038A/ja active Pending
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