JP2009083865A - 飲料水サーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】飲料水サーバにおける温水タンク内の飲料水に対して短時間で間欠殺菌を実施し得る飲料水サーバを提供する。
【解決手段】加熱手段として電機ヒータ9を備えた温水タンク3を有する飲料水サーバにおいて、温水タンク3にタンク内の飲料水を冷却するための冷却手段30を備えさせる。そして、制御手段4に上記温水タンク3内の飲料水に対して間欠殺菌を実行する間欠殺菌運転モードを備えさせ、この間欠殺菌運転モード時に、上記温水タンク3内の飲料水に対して冷却手段30による冷却と上記加熱手段による加熱とを交互に実行して間欠殺菌を行う。
【選択図】 図1

Description

この発明は飲料水サーバに関し、より詳細には、交換可能に取り付けられたウォーターボトルから供給される飲料水を、加熱又は冷却して注出口から取り出し可能に構成してなる飲料水サーバに関する。
図5は、従来の飲料水サーバの概略構成を示している。図示のように、この種の飲料水サーバは、飲料水が充填されたウォーターボトルaから供給される飲料水を、加熱装置hを備えた温水タンクbと冷却装置(図示せず)を備えた冷水タンクcとに貯留するように構成され、これら各タンクのそれぞれに飲料水を取り出すための注出管d,eが接続され、各注出管d,eの先端に注出バルブf,gが設けられている。
ところで、このようにタンクb,c内に飲料水を貯留する構成を採用する場合、タンクb,c内で雑菌が繁殖するのを防止する必要があることから、この種の飲料水サーバにおいては、図示のように、ウォーターボトルaから供給される飲料水を一旦温水タンクbに落とし込んで、該温水タンクb内で熱殺菌を行ってから冷水タンクcに供給することが提案されている(特許文献1参照)。なお、図において符号iは、ウォーターボトルaから温水タンクbに飲料水を供給する飲料水供給管を、また、符号jは温水タンクbから冷水タンクcに飲料水を供給する第2の飲料水供給管をそれぞれ示している。また、符号kは、冷水タンクc内の殺菌を目的とする紫外線ランプである。
特開2006−347556号公報
しかしながら、このような従来の構成においては以下の問題があり、その改善が望まれていた。
すなわち、ウォーターボトルaから供給される飲料水のすべてを一旦温水タンクb内で熱殺菌(たとえば温水タンクb内の水温を80℃程度に維持)するとしても、芽胞菌などのように熱によっては死滅しない菌に対しては殺菌効果を得ることができない。
そのため、出願人はこのような耐熱性のある菌(特に芽胞菌)の殺菌を目的として、飲料水サーバがあまり使用されない夜間などの時間帯を利用して間欠殺菌(対象となる飲料水の温度を菌が繁殖し易い温度(30℃〜40℃前後)にした後に菌が死滅する温度にまで加熱(たとえば60℃以上)して熱殺菌することを繰り返す殺菌方法)を行うように構成することを考えた。
しかし、間欠殺菌を行うためには、温水タンクb内の水温を菌が繁殖し易い温度まで一旦下げる必要があるところ、この種の飲料水サーバにおける温水タンクbは、通常、断熱材で覆われるなどの保温措置が施されていることから、加熱装置hによる加熱を停止させても夜間帯などの限られた時間内では温水タンクb内の水温を間欠殺菌に必要な温度にまで十分に下げることができず、間欠殺菌を実施することができない。また、長時間をかけて温水タンクb内の水温が下がるのを待っていたのでは飲料水サーバが使用できない時間帯が長くなり、その点でも不都合が生じる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、飲料水サーバにおける温水タンク内の殺菌を確実かつ効率的に行うことにあり、具体的には、温水タンク内の水温を速やかに所望の温度まで下げることを可能にし、短時間で間欠殺菌を実施し得る飲料水サーバを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る飲料水サーバは、少なくとも加熱手段を備えた温水タンクを有する飲料水サーバにおいて、上記温水タンク内の飲料水を冷却する冷却手段を備え、制御手段が、上記温水タンク内の飲料水に対して間欠殺菌を実行する間欠殺菌運転モードを有し、この間欠殺菌運転モードにあるときには、上記温水タンク内の飲料水に対して上記冷却手段による冷却と上記加熱手段による加熱とを交互に実行する制御構成を有することを特徴とする。
すなわち、本発明の飲料水サーバは、温水タンク内の飲料水を冷却するための冷却手段が備えられており、この冷却手段によって温水タンク内の飲料水の温度を強制的に(自然放熱を超える速さで)冷却できるように構成されている。そして、間欠殺菌運転モード時に、制御手段が上記冷却手段による冷却と上記加熱手段による加熱とを交互に実行することによって、温水タンク内の飲料水に対して間欠殺菌を行うように構成されている。
具体的には、間欠殺菌運転モードのときには、冷却手段による冷却によって温水タンク内の飲料水の温度を芽胞菌などの菌が繁殖し易い温度(たとえば30℃〜40℃前後)にまで急速に冷やしてその状態を一定時間維持し、その後、加熱手段により菌が死滅する温度(たとえば60℃以上)にまで加熱してその状態を一定時間維持するという制御が繰り返し実行される。
これにより、熱殺菌だけでは死滅しない芽胞菌などの菌を確実に死滅させることができる。しかも、温水タンク内の飲料水は冷却手段によって所望の温度(たとえば30℃〜40℃前後)にまで短時間(自然放熱を超える速さで)で下げられるので、夜間帯などの限られた短い時間内に間欠殺菌を行うことができるようになる。
そして、本発明はその好適な実施態様として、上記冷却手段が、上記温水タンク内の飲料水を放熱器に循環させることにより温水タンク内の飲料水の温度を下げるように構成されていることを特徴とする。また、他の好適な実施態様として、上記冷却手段が、飲料水サーバに備えられた冷水タンク内の飲料水を冷媒とする熱交換器に上記温水タンク内の飲料水を循環させることにより温水タンク内の飲料水の温度を下げるように構成されていることを特徴とする。そしてこのように放熱器や熱交換器を用いて温水タンク内の飲料水の温度を下げるように構成する場合、放熱器や熱交換器に対して上記温水タンク内の飲料水を強制的に循環(供給)させるポンプを備えさせることが好ましく、これにより冷却手段による冷却効果を高めることができる。
また、本発明は更に他の好適な実施態様として、上記冷却手段が、飲料水サーバに備えられた冷水タンク内の飲料水を上記温水タンク内に導入することにより温水タンク内の飲料水の温度を下げるように構成されていることを特徴とする。なお、この場合も、上記冷水タンク内の飲料水を上記温水タンクに圧送するポンプを備えさせることが好ましく、これにより冷却手段による冷却効果を高めることができる。
なお、本発明の飲料水サーバは、上記温水タンクが断熱材により被覆されていることが好ましい。上記の通り本発明の飲料水サーバは、温水タンク内の飲料水を自然放熱を超える速さで冷却する冷却手段を備えることから、温水タンクが断熱材等による保温処理が施されていても間欠殺菌を行うことができる。したがって、制御手段が間欠殺菌運転モードでない通常運転モードの際に温水タンク内の飲料水が自然放熱によって低下するのを防止するための保温措置を施しておくのが好ましい。
本発明によれば、冷却手段によって温水タンク内の飲料水の温度を急速に下げることができるので、短時間の間に温水タンク内の飲料水に対して間欠殺菌を行うことができる。そのため、夜間帯などの限られた短い時間を利用して温水タンク内の飲料水の殺菌、特に間欠殺菌を行うことができ、熱殺菌だけでは死滅しない芽胞菌などの菌を確実に死滅させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に本発明に係る飲料水サーバの概略構成の一例を示す。本発明の飲料水サーバは、温水タンク内の飲料水に対して間欠殺菌を行うように構成された飲料水サーバであって、図示のように、ウォーターボトル1と、冷水タンク2と、温水タンク3と、制御部(制御手段)4と、温水タンク2の冷却手段30とを主要部として備えている。
ウォーターボトル1は、飲料水サーバに供給する飲料水が充填された交換可能な容器として提供される。このウォーターボトル1には、内部に充填された飲料水を飲料水サーバに供給するための注出口1aが胴体部1bから突出して設けられており、飲料水サーバへの取り付け前においてはこの注出口1aがキャップなどで密封されている。つまり、このウォーターボトル1は、内部に充填された飲料水が雑菌などで汚染されない状態で提供される。そして、飲料水サーバへの取り付けにあたっては、上記注出口1aの密封を解いて、この注出口1aが下向きとなるように飲料水サーバの所定位置(具体的には、後述する冷水タンク2の凹陥部2a)に装着される。
冷水タンク2は、上部にウォーターボトル1の取り付けが可能なように凹陥部2aが形成された金属製のタンクで構成される。なお、この凹陥部2aの底面には、ウォーターボトル1から供給される飲料水を上記温水タンク3に供給するための飲料水供給管12の一端が設けられている(詳細は後述する)。
そして、この冷水タンク2には、図外のコンプレッサから供給される冷媒によってタンク内の飲料水を冷却する冷却装置(図示せず)が備えられている。この冷却装置は上記制御部4によって制御される。すなわち、制御部4は、冷水タンク2内の飲料水の温度を測定する温度センサ(図示せず)から得られる温度検出信号に基づいて、冷水タンク2内の飲料水の温度が所定の設定温度となるように冷却装置の運転を制御している。なお、この冷水タンク2は、冷却装置によって冷却した飲料水が外気の温度によって上昇しないように、その周囲を断熱材(図示せず)で被覆するなどの保温処理が施される。
冷水タンク2の内部の上方には、後述する第2の飲料水供給管13から供給される高温の飲料水がタンク内の低温の飲料水(冷却装置で冷却された飲料水)と直接混ざり合わないようにバッフルプレート5が配設されており、上記第2の飲料水供給管13から供給された飲料水はこのバッフルプレート5に設けられる貫通孔(図示せず)を通じて低温の飲料水と緩やかに混ざるようにされている。
冷水タンク2の下部(図示例では、冷水タンク2の底面)には、冷水タンク2内の飲料水を外部に取り出すための冷水注出管6が接続されており、この冷水注出管6の先端付近には冷水注出バルブ7が設けられている。つまり、この冷水注出バルブ7を開くことによって冷水タンク2内の飲料水が外部に取り出し可能とされている。
また、この冷水タンク2内には、タンク内の飲料水の殺菌を目的として、該タンク内に紫外線を照射可能な紫外線ランプ8が設けられている。この紫外線ランプ8は、その一端が、冷水注出管6と直交するように冷水注出管6を貫通して配設され、上記冷水タンク2の内部だけでなく冷水注出管6の内部についても紫外線の照射が可能とされている。
温水タンク3は、上記冷水タンク2の下方に配置された金属製のタンクで構成される。この温水タンク2には、タンク内の飲料水を加熱するための電気ヒータ(加熱手段)9が備えられている。この電気ヒータ9は、上記冷水タンク2の冷却装置と同様に、上記制御部4によって制御される。すなわち、制御部4は、温水タンク3内の飲料水の温度を測定する温度センサ(図示せず)から得られる温度検出信号に基づいて、温水タンク3内の飲料水が所定の設定温度となるように電気ヒータ9のオン/オフを制御している。
そして、この温水タンク3は、電気ヒータ9によって加熱昇温させた飲料水が自然放熱によって冷め難いように、その周囲を断熱材(図示せず)で被覆するなどの保温処理が施される。
また、この温水タンク3の上部(図示例では温水タンク3の上面)には、温水タンク3内の飲料水を外部に取り出すための温水注出管10が接続されており、この温水注出管10の先端付近には温水注出バルブ11が設けられている。つまり、この温水注出バルブ11を開くことによって温水タンク3内の飲料水が外部に取り出し可能とされている。
そして、本実施形態に示す飲料水サーバにおいては、ウォーターボトル1から供給される飲料水は一旦温水タンク3に導入され、この温水タンク3内で加熱(熱殺菌)された後に冷水タンク2に供給されるように構成されている。
すなわち、上記冷水タンク2の凹陥部2aに一端が臨んで配設された飲料水供給管12は、その他端が、図示のように温水タンク3のタンク内(特にタンク内の底部付近)に導入されるように配置され、この飲料水供給管12を通じて温水タンク3がウォーターボトル1から飲料水の供給を受けるように構成されている。そして、冷水タンク2内の飲料水が冷水注出管6から注出され、あるいは、下流側に飲料水が存在しないこと(飲料水サーバの設置時のようにタンク2,3が空の状態)によって、ウォーターボトル1の飲料水が飲料水供給管12を通じて自然落下して温水タンク3内へ流入し、温水タンク3内の飲料水が第2の飲料水供給管13を通じて冷水タンク2内に供給される。なお、第2の飲料水供給管13は、その一端が温水タンク3の上部に接続され、その他端が上記冷水タンク2内のバッフルプレート5の上面に臨んで配置されており、第2の飲料水供給管13を通じて冷水タンク2のバッフルプレート5の上面に導入される飲料水は、バッフルプレート5の貫通孔(図示せず)を通じて冷水タンク2内に供給される。
そして、本発明においては、この温水タンク3に、制御部4が後述する間欠殺菌運転モードを実行する際に温水タンク3内の飲料水の温度を下げるための冷却手段30として放熱器31が備えられている。
具体的には、この放熱器31は、管内を流れる流体の熱を放熱させるための放熱板32を複数備えた公知の構造の放熱器で構成される。そして、この放熱器31の入水側の管路31aが温水タンク3の上部に、また、出水側の管路31bが温水タンク3の下部にそれぞれ配管接続されるとともに、温水タンク3内の飲料水をこの放熱器31に強制的に循環させる循環ポンプ33が備えられている。
そして、この循環ポンプ33は、上記制御部4によってその駆動/停止が制御されるように構成されており、循環ポンプ33を駆動させることによって温水タンク3内の上部に貯留する高温の飲料水が放熱器31を経て放熱・降温されて温水タンク3の下部に循環するように構成されている。
制御部4は、飲料水サーバの各部を制御するための制御装置であって、図示しないマイクロコンピュータを備えて構成される。このマイクロコンピュータには、上記冷却装置及び電気ヒータ9を制御することによって冷水タンク2及び温水タンク3内の飲料水を所定の設定温度に維持する制御(通常運転モード)を実行するためのプログラムが備えられる他、本実施形態では、温水タンク3内の飲料水に対して間欠殺菌を実行する間欠殺菌運転モードを実行するためのプログラムが備えられている。
以下においては、この間欠殺菌運転モードについて図2に基づいて説明する。図2は、間欠殺菌運転モードの概要を示す説明図であり、図2(a)は間欠殺菌運転モード時における制御部4の処理手順を示すフローチャートであり、図2(b)は間欠殺菌運転モード時における各部の動作等を示すタイムチャートである。
この間欠殺菌運転モードは、夜間など飲料水サーバが使用されない時間を利用して行われる運転モードであって、たとえば、制御部4にタイマを設けて所定の時間が到来すると自動的に間欠殺菌運転モードに突入し、一定時間の経過または所定時間の到来により自動的に停止するように設定されるか、あるいは飲料水サーバに操作部を設けてこの操作部の操作に応じて間欠殺菌運転モードに突入/停止するように構成される。さらには、間欠殺菌運転モードに突入後、間欠殺菌が所定回数行われたことを条件に停止するように構成することもできる。
そして、間欠殺菌運転モードが開始(ON)されると(図2(a)ステップS1参照)、制御部4は、まず、温水タンク3内の飲料水の温度を温度センサからの温度検出信号に基づいて測定し(図2(a)ステップS2参照)、この温度が所定温度T1(図示例では40℃)以上であるか否かを判断する(図2(a)ステップS3参照)。そして、測定された温度が上記所定温度T1以上であれば、制御部4は電気ヒータ9をオフにするとともに、冷却手段30を動作させて温水タンク3内の飲料水の温度を下げる処理を実行する(図2(a)ステップS4参照)。
ここで、上記所定温度T1の値は適宜設定可能であるが、間欠殺菌において菌が繁殖し易いとされる温度内の上限値に近い温度が好適に設定される。これは、間欠殺菌運転モードに突入する前の状態、つまり、通常運転モードにおいては温水タンク3内の飲料水は高温(たとえば90℃)に維持されているが(図2(b)の温水タンクの温度参照)、間欠殺菌を行うには、まず温水タンク3内の飲料水の温度を菌の繁殖し易い温度まで下げる必要があるため、図2(a)ステップS3では、温水タンク3内の飲料水の温度がこの温度(つまり、菌の繁殖し易い温度)よりも高いか否かを判断することとしている。
そして、通常であれば測定された温水タンク3内の飲料水の温度は上記所定温度T1以上(図2(a)ステップS3でYes)であるから、電気ヒータ9をオフにして加熱を停止するとともに、冷却手段30を動作、つまり循環ポンプ33を駆動させて放熱器31による放熱を開始させる。これにより、温水タンク3内の飲料水の温度は自然放熱を超える速さで急速に低下する。
そして、温水タンク3内の飲料水の温度が上記所定温度T1未満になると(図2(a)ステップS3でNo)、制御部4は一定時間tだけこの状態(電気ヒータ9がオフ、冷却手段30がオンの状態)を維持(図2(a)ステップS5参照)した後、電気ヒータ9をオンにして温水タンク3内の飲料水の加熱を開始するとともに、冷却手段30をオフにして(つまり循環ポンプ33を停止させて)温水タンク3の冷却を停止する(図2(a)ステップS6参照)。これにより、今度は温水タンク3内の飲料水の温度が上昇を開始する。
ここで、温水タンク3内の飲料水の温度が上記所定温度T1未満になると、制御部4が電気ヒータ9をオフとし冷却手段30をオンとした状態を一定時間tだけ維持するのは、温水タンク3内の飲料水が菌の繁殖し易い温度を一定時間維持するようにするためである。そして、上記一定時間tが経過した時点で、電気ヒータ9をオン、冷却手段30をオフとすることで、温水タンク3内の飲料水の温度を上昇させて温水タンク3内の飲料水に対して熱殺菌を行う。
そして、このように熱殺菌が開始されると、今度は、制御部4は温水タンク3内の飲料水の温度が所定温度T2(図示例では90℃)以上となったか否かを判断し(図2(a)ステップS7参照)、この判断が否定的であれば図2(a)ステップS6に復帰して熱殺菌を継続し、判断が肯定的であれば図2(a)ステップS3に復帰する。
ここで上記所定温度T2も適宜設定可能であるが、この所定温度T2は熱殺菌を行うのに十分な高温で、かつ、この温度に達するまでの間に熱殺菌に必要な時間が確保される温度に設定される。そして、温水タンク3内の飲料水の温度がこの所定温度T2に達すると、制御部4は図2(a)ステップS3に復帰し、続く図2(a)ステップS4に移行して、電気ヒータ9をオフにするとともに、冷却手段30を動作させて温水タンク3内の飲料水の温度を下げる処理を実行する。
つまり、間欠殺菌運転モードが終了するまで、制御部4は冷却手段30による冷却と加熱手段(電気ヒータ9)による加熱とを交互に実行し、温水タンク3内の飲料水に対して間欠殺菌が行われる。
このように、本発明の飲料水サーバによれば、温水タンク3内の飲料水の温度を下げるための冷却手段30が備えられていることから、自然放熱による温度低下を待つことなく温水タンク3内の飲料水の温度を速やかに下げることができ、間欠殺菌を短時間で行うことができる。そのため、夜間などの限られた短い時間で間欠殺菌を行えるので、日中の時間帯に飲料水サーバの使用が制限されることなく温水タンク3内の殺菌を確実に実施することができる。
実施形態2
次に、本発明の他の実施態様を図3に基づいて説明する。本実施形態の飲料水サーバは、上述した実施形態1における冷却手段30を改変したものであって、その他の構成は実施形態1と共通するので、構成が共通する部分には同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、本実施形態に示す飲料水サーバは、温水タンク3内の飲料水の温度を下げる冷却手段30として、飲料水サーバに備えられた冷水タンク2内の飲料水を冷媒とする熱交換器(間接熱交換器)34が用いられる。
図3は、本実施形態の飲料水サーバの概略構成を示す説明図であり、図3(a)は間接熱交換器34への飲料水の循環を強制的に行う場合を、また図3(b) は間接熱交換器34への飲料水の循環を自然対流を利用して行う場合を示している。
まず、図3(a)に示す飲料水サーバは、温水タンク3の上部に配管経路の一部が冷水タンク2内を通るように設定した循環配管35を設け、この循環配管35において冷水タンク2内で飲料水に漬かる部分を間接熱交換器34として使用する。また、この循環配管35の配管経路上には、制御部4により開閉制御が可能な電磁弁36と、駆動制御可能な循環ポンプ37とが設けられる。なお、ここで、上記循環配管35のうち、少なくとも間接熱交換器34を構成する部位には熱伝導率の高い部材を使用するなど間接熱交換器34において熱交換が効率よく行われるようにしておくのが好ましい。
そして、このように構成された飲料水サーバにおいては、制御部4が上述した間欠殺菌運転モードに突入し、温水タンク3内の飲料水の温度を下げる際には、上記電磁弁36を開弁するとともに循環ポンプ37を駆動させる制御が実行される。これにより、上記循環配管35内に温水タンク3内の飲料水が循環し、冷水タンク2内の飲料水を冷媒として温水タンク3内の飲料水の温度が下げられる。
なお、間欠殺菌運転モードにおけるその他の制御は上述した実施形態1と同様であり、制御部4は冷却手段30による冷却と加熱手段(電気ヒータ9)による加熱とを交互に実行し、温水タンク3内の飲料水に対して間欠殺菌を行う。
次に、図3(b)に示す飲料水サーバについて説明する。この飲料水サーバは、上記図3(a)に示す飲料水サーバの改変例であって、循環ポンプ37による間接熱交換器34への飲料水の強制循環に代えて、温水タンク3内の自然対流を利用して温水タンク3内の飲料水を間接熱交換器34に循環させるように構成されている。すなわち、この図3(b)に示す飲料水サーバでは、温水タンク3内の自然対流を利用するために、循環配管35は間接熱交換器34への往き配管35aを温水タンク3の上部に接続し、間接熱交換器34からの戻り配管35bを温水タンク3の下部に接続している。そして、これら往き配管35a及び戻り配管35bのそれぞれに、制御部4により開閉制御が可能な電磁弁36a,36bが設けられる。
そして、このように構成された飲料水サーバにおいては、制御部4が上述した間欠殺菌運転モードに突入し、温水タンク3内の飲料水の温度を下げる際には、上記電磁弁36a,36bの双方を開弁させる制御が実行される。これにより、温水タンク3内の飲料水は往き配管35aを通って間接熱交換器34で放熱して降温されて戻り配管35bを介して温水タンク3の下部に循環する。
なお、この実施形態においても、間欠殺菌運転モードにおけるその他の制御は上述した実施形態1におけるものと同様であり、制御部4は冷却手段30による冷却と加熱手段(電気ヒータ9)による加熱とを交互に実行し、温水タンク3内の飲料水に対して間欠殺菌を行う。
実施形態3
次に、本発明の第3の実施態様を図4に基づいて説明する。本実施形態の飲料水サーバも、上述した実施形態1における冷却手段30を改変したものであって、その他の構成は実施形態1と共通するので、構成が共通する部分には同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、本実施形態に示す飲料水サーバは、温水タンク3内の飲料水の温度を下げる冷却手段30として、飲料水サーバに備えられた冷水タンク2内の飲料水を温水タンク3内に導入するように構成されている。
ここで図4は、本実施形態の飲料水サーバの概略構成を示す説明図であり、図4(a)は飲料水の自然対流を利用して冷水タンク2内の飲料水を導入する場合を、また図4(b)は強制的に冷水タンク2内の飲料水を導入する場合を示している。
まず、図4(a)に示す飲料水サーバは、冷水タンク2の下部(図示例では底面)から温水タンク3の下部付近に冷水タンク2内の飲料水を導入するための冷水導入配管38が設けられ、この冷水導入配管38に制御部4により開閉制御が可能な電磁弁39が設けられている。
そして、このように構成された飲料水サーバにおいては、制御部4が上述した間欠殺菌運転モードに突入し、温水タンク3内の飲料水の温度を下げる際には、上記電磁弁39を開弁させる制御が実行される。これにより、温水タンク3内の飲料水が上記第2の飲料水供給管13からバッファプレート5を介して冷水タンク2内に導入される一方、冷水タンク2内の飲料水が上記冷水導入配管38を介して温水タンク3内に導入される。その結果、冷水タンク2から導入される低温の飲料水によって温水タンク3内の飲料水の温度が下げられる。
なお、本実施形態においても、間欠殺菌運転モードにおけるその他の制御は上述した実施形態1におけるのと同様であり、制御部4は冷却手段30による冷却と加熱手段(電気ヒータ9)による加熱とを交互に実行し、温水タンク3内の飲料水に対して間欠殺菌を行う。
次に、図4(b)に示す飲料水サーバについて説明する。この飲料水サーバは、上記図4(a) に示す飲料水サーバの改変例であって、上記冷水導入管38に、冷水タンク2内の飲料水を強制的に温水タンク3に圧送するポンプ40が備えられている。
そして、この図4(b)に示す飲料水サーバにおいては、制御部4が上述した間欠殺菌運転モードに突入し、温水タンク3内の飲料水の温度を下げる際に、制御部4が上記電磁弁39を開弁させるとともに、上記ポンプ40を駆動させる制御を実行する。これにより、上記ポンプ40の作用によって、上述した図4(a) に示す飲料水サーバにおけるのと同様の循環が強制的に行われ、その結果、冷水タンク2から導入される低温の飲料水によって温水タンク3内の飲料水の温度が下げられる。
なお、本実施形態においても、間欠殺菌運転モードにおけるその他の制御は上述した実施形態1におけるのと同様であり、制御部4は冷却手段30による冷却と加熱手段(電気ヒータ9)による加熱とを交互に実行し、温水タンク3内の飲料水に対して間欠殺菌を行う。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、飲料水サーバが冷水タンク2と温水タンク3の双方を備える場合について説明したが、冷却手段30が冷水タンク2の存在を前提としない第1の実施形態(冷却手段30が放熱器31である場合)は、冷水タンク2を有さず温水タンク3のみで構成される飲料水サーバにも適用可能である。
また、間欠殺菌における冷却/加熱サイクルは少なくとも1回あればよいが、その冷却/加熱サイクルの回数や冷却/加熱時の各温度等については上述した実施例のものに限られず適宜設計変更可能である。
本発明に係る飲料水サーバの一例を示す概略構成図である。 同飲料水サーバの間欠殺菌運転モードの概要を示す説明図であり、図2(a)は間欠殺菌運転モード時における制御部4の処理手順を示すフローチャートであり、図2(b)は間欠殺菌運転モード時における各部の動作等を示すタイムチャートである。 同飲料水サーバの他の実施形態を示す概略構成図であり、図3(a)は間接熱交換器34への飲料水の循環を強制的に行う場合を、また図3(b) は間接熱交換器34への飲料水の循環を自然対流を利用して行う場合を示している。 同飲料水サーバの第3の実施形態を示す概略構成図であり、図4(a)は飲料水の自然対流を利用して冷水タンク2内の飲料水を導入する場合を、また図4(b)は強制的に冷水タンク2内の飲料水を導入する場合を示している。 従来の飲料水サーバの概略構成を示す説明図である。
符号の説明
1 ウォーターボトル
2 冷水タンク
3 温水タンク
4 制御部(制御手段)
5 バッフルプレート
6 冷水注出管
7 冷水注出バルブ
8 紫外線ランプ
9 電気ヒータ(加熱手段)
10 温水注出管
11 温水注出バルブ
12 飲料水供給管
13 第2の飲料水供給管
30 冷却手段
31 放熱器
34 間接熱交換器(熱交換器)
38 冷水導入配管

Claims (7)

  1. 少なくとも加熱手段を備えた温水タンクを有する飲料水サーバにおいて、
    前記温水タンク内の飲料水を冷却する冷却手段を備え、
    制御手段が、前記温水タンク内の飲料水に対して間欠殺菌を実行する間欠殺菌運転モードを有し、この間欠殺菌運転モードにあるときには、前記温水タンク内の飲料水に対して前記冷却手段による冷却と前記加熱手段による加熱とを交互に実行する制御構成を有することを特徴とする飲料水サーバ。
  2. 前記冷却手段は、前記温水タンク内の飲料水を放熱器に循環させることにより温水タンク内の飲料水の温度を下げるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の飲料水サーバ。
  3. 前記冷却手段は、飲料水サーバに備えられた冷水タンク内の飲料水を冷媒とする熱交換器に前記温水タンク内の飲料水を循環させることにより温水タンク内の飲料水の温度を下げるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の飲料水サーバ。
  4. 前記冷却手段は、前記温水タンク内の飲料水を強制的に循環させるポンプを備えていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の飲料水サーバ。
  5. 前記冷却手段は、飲料水サーバに備えられた冷水タンク内の飲料水を前記温水タンク内に導入することにより温水タンク内の飲料水の温度を下げるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の飲料水サーバ。
  6. 前記冷却手段は、前記冷水タンク内の飲料水を前記温水タンクに圧送するポンプを備えていることを特徴とする請求項5に記載の飲料水サーバ。
  7. 前記温水タンクは、断熱材により被覆されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の飲料水サーバ。
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