JP2009083510A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに独立状の複数のインク供給管の中途部を結束することなく、キャリッジの移動時に纏まりがあり、インク供給管の接続作業も向上できるようにする。
【解決手段】往復移動するキャリッジ5に搭載された記録ヘッドにインクを供給するための可撓性を有する複数のインク供給管20の基端部は静止位置のインク貯蔵部に接続し、基端部に近い側を静止位置の固定体33による中間固定部に固定するとともに、中間固定部からキャリッジ5までの間では全てのインク供給管20を互いに独立状に配置し、キャリッジ5の移動経路と中間固定部との間で全てのインク供給管20の中途部を湾曲配置させ、湾曲状中途部における、中間固定部側に延びるインク供給管20の配列方向と、キャリッジ5での結合部側に延びるインク供給管20の配列方向との位相を90度異ならせるように構成した。
【選択図】図9

Description

本発明は、カラー記録のできるインクジェット式の画像記録装置に係り、より詳しくは画像記録装置本体内の静止位置に搭載されたインクカートリッジ等のインク貯蔵部から、往復移動する記録ヘッドにインクを供給するための可撓性を有する複数のインク供給管の配置構成に関する。
従来から、インク貯蔵部から記録ヘッドまで可撓性を有する複数のインク供給管で接続してインクを供給し、画像の記録を行うインクジェットプリンタが案出されている。このようなインクジェットプリンタにおいては、複数のインク供給管の中途部(インク貯蔵部から記録ヘッドに至るまでの中途部)をチューブバンドで束ねることにより、各インク供給管の中途部がバラバラの状態で移動しないようにしている。例えば、特許文献1では、記録装置本体の後部側に、記録ヘッドを搭載したキャリッジを、用紙(被記録媒体)の搬送(排出)方向と直交する略水平方向に往復移動可能に構成した記録部を設け、記録済みの用紙を記録装置本体の前端の排紙口から外に排紙する一方、記録装置本体内に静止配置されたカラーインクカセットから記録ヘッドにインクを供給するための4本のインク供給管のうち、2本毎のインク供給管の中途部をチューブバンドにて結束し、一方の結束した2本の先端部を記録ヘッドの一方の側部に接続し、他の2本の先端部を記録ヘッドの他方の側部に接続する。そして、結束したインク供給管の中途部がキャリッジの往復移動に伴って平面視でU字状に湾曲する(撓む)ときにバラバラな姿勢を採らないように抑制している。
他方、特許文献2では、可撓性を有する4本のインク供給管が縦方向に1列に並べられて結合されて板状になった4連チューブで構成されており、特にその板厚さ方向に可撓性を有するものであった。
特開2003−175588号公報(図1〜図7参照) 特開2002−321351号公報(図4及び図5参照)
しかしながら、特許文献1の構成では、チューブバンドを必要とするため、部品点数が多くなり、コストの削減が困難であると共に、複数のチューブ(インク供給管)を束ねる作業を要して、組み立て性が悪いという問題があった。
他方、特許文献2の構成によれば、4連チューブ状に一体化されているから、チューブを束ねるための部品を必要とせず、組み立て性も良いが、内径、外径が異なる複数のチューブや、材質が異なる複数のチューブの組み合わせが要求される場合の設計変更等の自由度が少なくなる。また、4連チューブのような一体化のためにインク供給管自体の製造コストを低減できないという問題があった。
本発明は、これら従来の技術の問題点を解決すべくなされたものであり、単品のインク供給管を複数使用しながら、この複数インク供給管の中途部を束ねる部品を不要とし、且つ組み立て性、及び製造コストの削減が向上できる画像記録装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の画像記録装置は、用紙搬送方向の上流側と下流側に配置される一対の板状のガイドレールの上面に跨って搭載され、当該ガイドレールの長手方向に往復移動するキャリッジと、そのキャリッジに搭載され、インク滴を上記一対のガイドレール間において下方に選択的に吐出することにより、前記キャリッジの下方に搬送された被記録媒体上に画像を記録可能な記録ヘッドと、前記記録装置本体に静置させたインク貯蔵部から前記記録ヘッドにインクを供給するための可撓性を有する複数のインク供給管とを備えた画像記録装置であって、前記インク貯蔵部から前記キャリッジに至るまでの間に、前記複数のインク供給管をほぼ鉛直方向に沿って配列するように固定する中間固定部を備え、前記複数のインク供給管は、前記中間固定部から前記キャリッジの移動方向とほぼ平行な一方向側に延出されるとともにその中途部を湾曲配置されるように前記中間固定部から前記キャリッジまで互いに非拘束状態にされ、前記キャリッジとの結合部においてほぼ水平方向に配列されており、前記キャリッジに搭載されている記録ヘッドと、前記中間固定部と、前記結合部とはほぼ水平方向に配列されており、前記湾曲状中途部における、前記中間固定部側に延びる前記複数のインク供給管の配列方向と、前記キャリッジ部でのインク供給管の結合部側に延びる前記複数のインク供給管の配列方向との位相を異ならせるように構成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、全てのインク供給管の中途部(中間固定部)の箇所からキャリッジに対する結合部までの間は、非結束乃至非拘束の領域であり、その中間固定部側に延びる方向とキャリッジにおける結合部側に延びる方向とを180度異ならせるように湾曲(反転)させると共に、この湾曲状中途部における、中間固定部側に延びるインク供給管の配列方向と、キャリッジにおける結合部側に延びるインク供給管の配列方向との位相を異ならせるようにねじると、各インク供給管が互いに独立して湾曲しながらも、全てのインク供給管が纏まり易くなる。
従って、移動中のインク供給管の配列がその湾曲中途部での縦方向に暴れる(乱れる)ことが少なくなり、移動中のインク供給管の姿勢が安定するのである。その結果、キャリッジが往復移動する場合のインク供給管の通過する領域(可動領域)の空間高さを小さくでき、記録装置本体の高さをコンパクトにできる。さらに、全てのインク供給管が互いに独立であっても、移動中の姿勢が安定するので別途チューブ結束装置を不要とし、組み立て性も向上してコスト低減に寄与することができるという効果を奏する。
次に、本発明を具体化した最良の実施形態について説明する。図1は本発明のインクジェット式の記録ヘッドが備えられた画像記録装置の側断面図、図2は画像記録装置の本体外カバー及び画像読取装置における蓋カバー体を外した状態の斜視図、図3は画像読取装置を除いた状態の画像記録装置の平面図、図4は画像読取装置を除いた状態の画像記録装置の斜視図、図5はキャリッジの移動の支持手段を示す平面図、図6は斜視図、図7は図3のVII −VII 線矢視要部拡大側断面図、図8は図3の VIII −VIII線矢視要部拡大側断面図、図9はインク供給管及びフレキシブルフラットケーブルの引き回し状態を示す斜視図、図10インク供給管及びフレキシブルフラットケーブルの引き回し状態を示す平面図、図11はキャリッジに対するインク供給管及びフレキシブルフラットケーブルの接続部を示す斜視図、図12はインク供給管の引き回し状態を示す平面図、図13は第1実施形態のインク供給管の配置位相状態を示す説明図、図14及び図15は他の実施形態の説明図、図16(a)はインク供給管の端部とキャリッジの結合部の要部拡大断面図、図16(b)はインク供給管の端部の他の実施形態を示す要部拡大断面図、図17はフレキシブルフラットケーブルの案内部を示す下方から見た斜視図である。
本実施形態の画像記録装置1は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device )に本発明を適用したものであり、図1に示すように、装置における合成樹脂製の記録装置本体2の底部には、記録装置本体2の前側(図1において左側)の開口部2aから差込み可能な給紙カセット3が配置されている。
本実施形態では、給紙カセット3は、被記録媒体としての例えばA4サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ、はがきサイズ等にカットされた用紙Pをその短辺が用紙搬送方向(副走査方向、X軸方向)と直交する方向(図1において紙面と直交する方向、主走査方向、Y軸方向)に延びるようにして複数枚積層(堆積)されて収納できる形態とする(図1参照)。なお、給紙カセット3の前端には、リーガルサイズ等の長い用紙Pの後端部を支持可能な補助支持部材3aがX軸方向に移動可能に装着されている。図1では、補助支持部材3aが記録装置本体2から外部に突出する位置に配置されている状態を示しているが、A4サイズ等の給紙カセット3内に納まってしまう(開口部2aから記録装置本体2の外部へ突出しない)用紙Pを用いる場合には、収納部3bに補助支持部材3aを給紙の妨げとならないように収納することができる。
また、給紙カセット3の奥側(図1において右側)には、用紙分離用の土手部8が配置されている。また、記録装置本体2側には、上端部が上下方向に回動可能なアーム6aが装着され、このアーム6aの下端に設けられた給紙ローラ6と、土手部8とにより、給紙カセット3に積層(堆積)された被記録媒体である用紙Pを一枚ずつ分離搬送する。分離された用紙Pは上横向きのUターンパス(給送路)9を介して給紙カセット3より後方の上側(高い位置)に設けられた記録部7に給送される。記録部7は、後に詳述するように、プリンタ機能などを実現するためのインクジェット式の記録ヘッド4が搭載された往復動可能なキャリッジ5等からなる。
記録部7にて記録された用紙Pがその記録面を上向きにして排出される排紙部10は、給紙カセット3の上側に形成されており、排紙部10に連通する排紙口10aが記録装置本体2の前面に向かって開口されている。
記録装置本体2の上部には、コピー機能やファクシミリ機能における原稿読取などのための画像読取装置12が配置されている。この画像読取装置12の底壁11が後述する上カバー体30の上方からほぼ隙間なく重畳されるように構成されている。この画像読取装置12は図示しない枢着部を介して記録装置本体2の一側端(図2に示すY軸方向の手前側の側端)に対して上下開閉回動可能に構成され、さらに、画像読取装置12の上面を覆う原稿カバー体13の後端は画像読取装置12の後端に対して枢軸12aを中心に上下回動可能に装着されている。
記録装置本体2の上側には、画像読取装置12の前方に各種操作ボタンや液晶表示部等を備えた操作パネル部14とが設けられており、画像読取装置12と操作パネル部14との平面視投影面積内に、記録部7と排紙部10並びにこの排紙部10の一側に設けられたインク貯蔵部15が位置するように配置されている。また、補助支持部材3aを収納部3bに収納した状態では、給紙カセット3のX軸方向の長さと、画像読取装置12及び操作パネル部14のX軸方向の長さとはほぼ等しくなっている。従って、この画像記録装置1は平面視略正方形状の略直方体となるので、製品として出荷する梱包時にも梱包が容易となるとともに、梱包用の箱も小型化が可能となる。
画像読取装置12の上面には、原稿カバー体13を上側に開けて原稿を載置することができる載置用ガラス板16が設けられ、その下側に原稿読取り用のイメージスキャナ装置(CIS:Contact Image Sensor) 17が図1の紙面と直交する方向(図2〜図6におけるY軸方向)に往復移動可能に設けられている。
インク貯蔵部15は、記録装置本体2の上方に向かって開放されており、インク貯蔵部15には、フルカラー記録のための4色のインクを各々収容した平面視の面積が小さく、且つ高さ寸法の高いほぼ矩形箱状のインクカートリッジ19(個別の色、即ち、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)用インクのカートリッジに対しては符号19a〜19dを付する、図2〜図4参照)を、X軸線方向に沿って一列状に収納でき、上方から着脱可能となるように構成されている。
そして、各インクカートリッジ19(個別には符号19a〜19dで示す)から後述するインクジェット式の記録ヘッド4に複数本(本実施形態では4本)のインク供給管(インクチューブ)20(個別には符号20a〜20dで示す)を介してインクを供給するように構成されている。なお、4色よりも多数のインク色を使用する場合(6色〜8色等)には、そのインク色の数に応じたインクカートリッジをインク貯蔵部15に収納可能に構成すれば良いし、インク供給管20もインクカートリッジの数に合わせて増やせば良い。
記録部7は、図3〜図6に示すように、メインフレーム21における左右一対の側板21aにて支持され、Y軸方向(主走査方向)に延びる横長の板状のガイドレール22及び23と、これら両ガイドレール22,23に跨がって摺動自在に搭載されて往復移動可能に構成されたキャリッジ5と、記録ヘッド4が搭載されたキャリッジ5を往復移動させるために用紙搬送方向(矢印A方向)の下流側に配置されたガイドレール23の上面にそれと平行状に配置されたタイミングベルト24と、そのタイミングベルト24を駆動するCR(キャリッジ)モータ25(本実施形態ではDCモータであるが、ステッピングモータ等の他のモータでもよい。)と、記録ヘッド4の下面側にて搬送される用紙Pを支持する板状のプラテン26等を備える。また、プラテン26を挟んで搬送上流側にレジストローラ対27(図1参照)が配置されて用紙Pを記録ヘッド4の下面に送る。プラテン26の下流側には、用紙Pの上面に接する拍車(図示せず)と下面側の排紙ローラ28とが配置され記録済みの用紙Pが排紙部10に搬送される。
また、搬送される用紙Pの幅(用紙Pの搬送方向と交差する方向における幅)より外側には、その一端側(実施形態では図3で左側の側板21aに近い部位)にインク受け部(図示せず)が、また、他端側(図3で右側の側板21aに近い部位)にメンテナンスユニット(図示せず)がそれぞれ配置されている。これにより、記録ヘッド4はインク受け部に設けられたフラッシング位置にて記録動作中に定期的にノズルの目詰まり防止のためのインク吐出を行い、インク受け部にてインクを受ける。メンテナンスユニット部分では、キャリッジ5は待機位置であって記録ヘッド4のノズル面のクリーニングを行い、また、色毎にインクを選択的に吸引したり、記録ヘッド4の図示しないバッファタンク内の気泡を除去するための回復処理等を行う。
また、用紙搬送方向の下流側のガイドレール23の下面から記録装置本体2の前端の排紙口10aまでの間を排出部10の上方を覆うようにした仕切板(下カバー体)29が配置されている。さらに、この仕切板(下カバー体)29の上側には適宜空間を隔て、且つキャリッジ5及びその往復移動経路の上方を覆うようにした上カバー体30が配置されている。なお、この上カバー体30の中途部には、キャリッジ5の往復移動経路が上方から見えるようにする矩形状の窓孔31が穿設されている(図2参照)。用紙Pが記録部7内で紙ジャムを起こした場合等には、利用者は画像読取装置12を記録装置本体2から回動させて、この窓孔31から用紙Pを取り出すことができる。この場合、インク供給管20はプラテン26上に引き回されていないので、用紙Pの除去が容易となる。
次に、インク貯蔵部15に収納されている各インクカートリッジ19と記録部7における記録ヘッド4とを常時連結している可撓性を有するインク供給管20の配置構造について詳述する。
実施形態では、各インク供給管20a〜20dは互いに独立したチューブ体であり、また、全てのインク供給管20b〜20dの長さを等しくして使用する。
図3及び図10等に示すように、複数(実施形態では4本)のインク供給管20の根元部は、インク貯蔵部15の一端部15aの部分にて束ねられて下カバー体29の上面にてその一側端部(図3及び図10で右端部)からY軸方向に沿って他端部(図3及び図10で左端部)の方向に延設する。このとき、全てのインク供給管20a〜20dの根元部はほぼ水平な下カバー体29の上面に沿った横一列状に並んでいる。このインク供給管20の少なくとも一部(中途部等)が、下カバー体29の上面に支持されるようになっている。
全てのインク供給管20b〜20dの全長は相等しい。つまり、インク貯蔵部15の一端部15aからキャリッジ5における結合部(接続部)35までの長さが全て等しい。そして、一端部15aには、インク供給管20b〜20dとの結合軸が4本上方に突出して設けられているが、これらはキャリッジ5の移動方向に沿った方向に並設されている。従って、後述する中間固定部(固定体33)から一端部15aに至るまでのインク供給管20b〜20dの引き回し経路で当該インク供給管20b〜20dは垂直方向から横方向に捩じられることで、これらのインク供給管20b〜20dの長さを調整しているのである。また、図示しないLANケーブルやUSBケーブルが、中間固定部(固定体33)から一端部15aに至るまでのインク供給管20b〜20dの引き回し経路上を通ることになるので、高さを薄型化する意味でも、中間固定部(固定体33)から一端部15aに至るまでのインク供給管20b〜20dの引き回し経路でそのインク供給管20b〜20dは垂直方向から横方向に捩じられるものである。
次いで、全てのインク供給管20a〜20dを、その中途部が下カバー体29における横長の縦仕切板32の片方の縦面(ほぼ鉛直面)に沿うように捩じり、この縦仕切り板32の片方の縦面と対峙してネジ等で固定した合成樹脂製の縦板状の固定体33との間に、全てのインク供給管20a〜20dの中途部を縦方向(鉛直方向)に一列状に配列させて固定(抱持または挟持)する。この固定体33と縦仕切板32の片方の縦面とで全てのインク供給管20a〜20dを固定(抱持)した部分が請求項にいう中間固定部となる。
中間固定部(固定体33)の主走査方向(Y軸方向、キャリッジ5の移動方向)の位置は、キャリッジ5が当該主走査方向において一端部(例えば、図5、図10において、中間固定部から最も左の位置)まで移動したときに、キャリッジ5上のインク供給管20a〜20dの結合部(接続部)35に対して、そのインク供給管20a〜20dの最小曲げ半径を維持する位置である。また、中間固定部(固定体33)の副走査方向(X軸方向、被記録媒体である用紙Pの移動方向)の位置は、キャリッジ5が当該副走査方向において他端部(例えば、図5、図10において、中間固定部から最も右の位置)まで移動したときにも、当該キャリッジ5上のインク供給管20a〜20dの結合部(接続部)35に対して、そのインク供給管20a〜20dの最小曲げ半径を維持する位置である。このように構成することにより、キャリッジ5の移動中においては全てのインク供給管20a〜20dの中途部(中間固定部(固定体33)からキャリッジ上のインク供給管20a〜20dの結合部(接続部)35までの間の非拘束部分)で所定の捩じれ状の湾曲部を形成することができる。
なお、この中間固定部は、例えば、下向きU字状もしくは上向きU字状の固定体(図示せず)に全てのインク供給管20a〜20dの中途部を縦一列状に配列させて固定(抱持もしくは挟持)する構成であっても良い。なお、図4及び図9では、用紙搬送下流方向(矢印A方向)が図3及び図10の表現と逆になっているので、左右逆の関係に見える。
キャリッジ5には、用紙搬送下流方向(矢印A方向)にほぼ水平に延びる連結片34が設けられており、全てのインク供給管20a〜20dの先端部は、連結片34における図3及び図10で左端に設けられた結合部(接続部)35に、ほぼ水平状の横一列の配列で接続されている。そして、中間固定部(固定体33)の箇所から結合部(接続部)35までの間で、全てのインク供給管20a〜20dの中途部の向きをキャリッジ5の移動方向にほぼ平行な左方向からその反対方向である右方向へと転換させると共に、この全てのインク供給管20a〜20dの列(配列)の位相を、中間固定部(固定体33)側のほぼ鉛直方向から結合部(接続部)35側のほぼ水平方向へと異ならせるように捩じる。換言すると、キャリッジ5の移動経路と中間固定部(固定体33)との間で4本のインク供給管20a〜20dの中途部を平面視でほぼ180度向きが変わるように湾曲配置させる。そして、この湾曲状中途部における、中間固定部側に延びる4本のインク供給管20a〜20dの配列方向と、キャリッジ5でのインク供給管20a〜20dの結合部35側に延びる4本のインク供給管20a〜20dの配列方向との位相を異ならせるように引き回すものである。
従って、インク供給管20a〜20dは、中間固定部(固定体33)からキャリッジ5の移動方向とほぼ平行な一方向側に延出され、湾曲状中途部を経て前記一方向側とほぼ反対の方向に延びてキャリッジ5の連結片34に設けられた結合部(接続部)35に接続されことになる。このように構成することにより、キャリッジ5の移動中においては全てのインク供給管20a〜20dの非拘束状態の中途部(中間固定部(固定体33)からキャリッジ上のインク供給管20a〜20dの連結片34までの間の非拘束部分)で所定の捩じれ状の湾曲部を形成することができる。
また、中間固定部(固定体33)の箇所から結合部(接続部)35までの間で、全てのインク供給管20a〜20dが互いに独立状に離れていることは勿論である。
このように、全てのインク供給管20a〜20dの中途部(中間固定部(固定体33)の箇所から結合部(接続部)35までの間、非結束乃至非拘束の領域)で、中間固定部(固定体33)側に延びる方向とキャリッジ5における結合部35側に延びる方向とをほぼ180度異ならせるように湾曲(反転)させると共に、この湾曲状中途部における、中間固定部(固定体33)側に延びるインク供給管20a〜20dの配列方向と、キャリッジ5における結合部35側に延びるインク供給管20a〜20dの配列方向との位相を異ならせるようにねじると、各インク供給管20a〜20dが互いに独立して湾曲しながらも、全てのインク供給管20a〜20dが纏まり易くなる。特に、中間固定部(固定体33)側でのインク供給管20a〜20dの配列が縦方向(鉛直方向)であって、結合部35側の配列が水平方向となる場合には、移動中のインク供給管20a〜20dの配列がその湾曲中途部での縦方向に暴れる(乱れる)ことが少なくなり、移動中のインク供給管20a〜20dの姿勢が安定するのである。
その結果、キャリッジ5がY軸方向(主走査方向)に往復移動する場合のインク供給管20a〜20dの通過する領域(可動領域、非結束乃至非拘束の領域)の空間高さを小さくでき、記録装置本体2の高さをコンパクトにできる。また、結合部35側でインク供給管20a〜20dの配列が水平方向であればキャリッジ5側に密集している他の部品と干渉を少なくし、キャリッジ5部分での高さ寸法を低くすることができる。中間固定部(固定体33)箇所でインク供給管20の配列を鉛直方向にすれば、記録装置本体2の奥行き方向(Y軸方向)の寸法を短くしてコンパクトにできると共に、全てのインク供給管20の長さをほぼ等しくできる。さらに、全てのインク供給管20a〜20dが互いに独立であっても、移動中の姿勢が安定するので別途チューブ結束装置を不要とし、組み立て性も向上してコスト低減に寄与することができる。前記位相の異なり角度は、30度程度から120度程度までが好ましい。
したがって、請求項にいう「キャリッジ5の移動経路と前記中間固定部との間で」とは、キャリッジ5がY軸方向(主走査方向)に往復移動する場合のインク供給管20a〜20dの通過する領域であって、これらインク供給管20a〜20dが非結束乃至非拘束の領域を指し、インク供給管20a〜20dの端部がキャリッジ5に結合部35されるなどして姿勢が拘束(固定)されていない部分を指す。換言すると、キャリッジ5と一体的に往復移動する部品に固定されず、且つ中間固定部に固定されていない部位を指す。従って、キャリッジ5がY軸方向(主走査方向)に往復移動するにつれて、インク供給管20a〜20dの湾曲状中途部の位置は、前記結合部35からのインク供給管20a〜20d自体の長さ方向で変わるものである。
この実施形態をさらに詳述すると、ブラック(BK)インクを供給するインク供給管20aの内直径は1.6mm,外径は2.4mm であり、シアン(C)インクを供給するインク供給管20b、マゼンタ(M)インクを供給するインク供給管20c及びイエロー(Y)用インクを供給するインク供給管20dの3本のインク供給管の内直径は1.2mm,外径は2.0mm である。従って、インク供給管20aの軸線に関する曲げ剛性(断面二次モーメント)はシアン等のカラーインク用のインク供給管20b〜20dの曲げ剛性の1.91倍である。実施形態において、ブラック(BK)インク用のインク供給管20aの内径を他のカラーインクの場合に比べて大きくしたのは、モノクロ記録の場合に記録速度をカラー記録より大きくするため、記録ヘッド4におけるブラック(BK)インク用のノズル数を他のカラーインク用のノズル数より多く(実質的にはノズル列を倍に)したため、その単位時間当りのインク供給量を増大させるためである。
そして、インク貯蔵部15の一端部15aの部分で最も用紙搬送上流側に、ブラック(BK)インク用のインク供給管20aが配置され、次いで、その下流側にシアン(C)インク用のインク供給管20b、マゼンタ(M)インク用のインク供給管20c及びイエロー(Y)用インク用のインク供給管20dが順番に配列されている。そして、図11、図13及び図15の実施形態では、中間固定部(固定体33)の箇所では鉛直方向の上から順にインク供給管20a,20b,20c,20dが並ぶように配列される。逆に、図12及び図14の実施形態では、中間固定部(固定体33)の箇所では鉛直方向の下から順にインク供給管20a,20b,20c,20dが並ぶように配列される。従って、いずれの場合でも、前記湾曲状中途部では、ブラック(BK)インク用のインク供給管20aの曲率半径Rが最も大きく、シアン(C)インク用のインク供給管20b、マゼンタ(M)インク用のインク供給管20c及びイエロー(Y)用インク用のインク供給管20dの順に曲率半径が小さくなっている。
このように、曲げ剛性の大きいブラック(BK)インク用のインク供給管20aの曲率半径Rを他の曲げ剛性の小さいインク供給管20b〜20dより大きくすることにより、曲げに対するブラック(BK)インク用のインク供給管20aの湾曲変形による負担を減らすことができ、全てのインク供給管20a〜20dの耐久性をほぼ均一にできるのである。
そして、図13に示すように、固定体33による中間固定部においてほぼ鉛直方向に配列された4本のインク供給管20のうち、最も曲げ剛性の高いブラック(BK)インク用のインク供給管20aの配置高さ位置は、結合部35の位置での全てのインク供給管20a〜20dの中心線を通る(結ぶ)水平高さ位置H1(キャリッジ部の結合部35の高さ位置)よりも上側に偏倚され、その下隣のシアン(C)インク用のインク供給管20bは前記水平高さ位置H1とほぼ々高さ位置とし、他の曲げ剛性の小さい2本のインク供給管20c,20dの配置高さ位置は、前記水平高さ位置H1(結合部35)よりも下側に偏倚されているように配置すると、曲げ剛性の高いインク供給管20aが結合部35に向かって下向きに引き回されるときの下向きの作用力と、曲げ剛性の小さい2本のインク供給管20c,20dが結合部35に向かって上向きに引き回されるときの上向きの作用力とが釣り合うことになり、、キャリッジ5がガイドレール22、23に対して無理な力が作用せずに軽快に摺動できる。
同様に、図14に示すように、固定体33による中間固定部において、最も曲げ剛性の高いブラック(BK)インク用のインク供給管20aの配置高さ位置が、結合部35の位置での全てのインク供給管20a〜20dの中心線を通る(結ぶ)水平高さ位置H1(キャリッジ部の結合部35の高さ位置)よりも下側に偏倚され、その上隣のシアン(C)インク用のインク供給管20bは前記水平高さ位置H1とほぼ等しい高さ位置とし、他の曲げ剛性の小さい2本のインク供給管20c,20dの配置高さ位置は、前記水平高さ位置H1(結合部35)よりも上側に偏倚されているように配置すると、曲げ剛性の高いインク供給管20aが結合部35に向かって上向きに引き回されるときの上向きの作用力と、曲げ剛性の小さい2本のインク供給管20c,20dが結合部35に向かって下向きに引き回されるときの下向きの作用力とが釣り合うのである。
そして、図15に示すように、固定体33による中間固定部において、全てのインク供給管20a〜20dの配置高さ位置が、結合部35の位置での全てのインク供給管20a〜20dの中心線を通る(結ぶ)水平高さ位置H1よりも高い位置となるように設定すれば、これらのインク供給管20a〜20dが結合部35に向かって全て下向きに引き回される作用力が働く。そして、用紙搬送上流側及び下流側のガイドレール22、23に対してキャリッジ5が上方から載置している場合には、前記下向きの作用力によりキャリッジ5が両ガイドレール22、23から浮き上がるのを確実に防止でき、安定した主走査方向(Y方向)の往復移動を安定させることができる。
上記各実施形態において、全てのインク供給管20a〜20dの長さを等しく設定していても、キャリッジ5の主走査方向への移動に伴って、各インク供給管の湾曲中途部等(可動領域、非結束乃至非拘束の領域)において互いに独立状に湾曲できる(複数のインク供給管が相対的にずれる)ことができるとともに、インク供給管の接続の組み立て性が向上する。
前記各実施形態において、各インク供給管20a〜20dの端部とキャリッジ5における各結合部35との間に弾性連通体36を介挿することが望ましい。例えば、図16(a)に示す結合部35は、硬質合成樹脂製の結合片34に一体的に形成された筒状の各突起部37に対して各インク供給管20a〜20dの端部を差し込んで結合したものであったが、図16(b)に示すように、各突起部37と各インク供給管20a〜20dとの間を軟質合成樹脂製またはゴム等の可撓性の高い弾性連通体36を介挿することで、各インク供給管20a〜20dの中途部の湾曲による曲げ外力によるトルクが弾性連通体36の弾性変形により吸収されて、キャリッジ5を回転させるようなモーメントを減少させ、キャリッジ5の主走査方向への移動時に両ガイドレール22、23に対するこじれを減少もしくは無くし、記録精度も向上できる。また、各突起部37の軸線と非平行状に各インク供給管20a〜20dを引き出す(連結する)角度の自由性が増し、画像記録装置1の組み立て性も向上する。
なお、カラー記録の画質向上のために6乃至8色のインクを使用したり、用紙Pの表面を光沢仕上げするための光沢剤を用紙Pに吐出する場合等、4本以上のインク供給管20を使用する場合、これら複数のインク供給管20を適宜数毎に2群に分離し、その分離した群ごとのインク供給管20を、その湾曲状中途部の凸側の向きがキャリッジ5の往復移動方向の移動反転側に向かうように配置するように構成しても良い。このにようにすると、同じ向きに湾曲させるインク供給管20の数を減少させて、当該インク供給管20の通過のための使用空間の高さを低くできると共に、湾曲方向が互いに逆になることで、キャリッジ5を回転させるモーメントを減殺することができる。
そして、図12に示すように、全てのインク供給管20の中途部(中間固定部(固定体33)の箇所から結合部(接続部)35までの間、インク供給管20の可動領域、非結束乃至非拘束の領域)で、中間固定部(固定体33)側に延びる方向とキャリッジ5における結合部35側に延びる方向とをほぼ180度異ならせるように湾曲(反転)させると共に、全てのインク供給管20のキャリッジ5における結合部35の配置位置が、そのキャリッジ5の往復移動方向(Y軸方向)の幅寸法の中心線O1よりも、インク供給管20の湾曲中途部の凸方向と反対側に偏倚されているように設定すれば、この湾曲状中途部に対してキャリッジ5が接近する方向(図12でY2方向)への移動端において、当該キャリッジ5の側面5aから湾曲状中途部の突出端までの水平距離Y3(図12参照)を短くすることができる。従って、キャリッジ5が主走査方向(Y軸方向)に往復移動する場合のインク供給管20の移動のためのY軸方向の所要空間を短くでき、記録装置本体2の幅寸法をコンパクトにできるという効果を奏する。
本実施形態では、キャリッジ5に搭載された記録ヘッド4のノズルから選択的にインク滴を吐出させる指令信号を記録装置本体2側に設けた図示しない制御部から伝送するためのフレキシブルフラットケーブル40が、キャリッジ5がY軸方向(主走査方向)に往復移動する場合のインク供給管20a〜20dの通過する領域(可動領域、非結束乃至非拘束の領域)に、インク供給管20の延びる方向とほぼ平行状に配置されている(図3、図4、図9、図、図10、図11及び図12参照)。
そして、インク供給管20における湾曲中途部と、フレキシブルフラットケーブル40における湾曲中途部との凸湾曲方向がキャリッジ5の往復移動方向に対して互いに反対向きに設定されている。換言すると、キャリッジ5の結合部35に対するインク供給管20の延びる方向と、キャリッジ5に対するフレキシブルフラットケーブル40の延びる方向とが互いに離反するように設定されている。また、上下カバー体30、29の間の空間内でフレキシブルフラットケーブル40の中途部が上下に反転するように湾曲形成されている。
このように構成することで、インク供給管20とフレキシブルフラットケーブル40とを鉛直方向においてほぼ同一高さ(ほぼ同一水平面内)に配置でき、結果として画像記録装置1全体を薄型化できる。
フレキシブルフラットケーブル40の広幅面は下カバー体29の上面と平行状に配置される。また、フレキシブルフラットケーブル40の中間部40aは、キャリッジ5がY軸方向の移動範囲のほぼ中央部にて下カバー体29に固定されて図示しない基端部は画像記録装置1のメイン基板(図示せず)に接続される一方、フレキシブルフラットケーブル40の先端部40bは中途部に対して90度に折曲られて、インク供給管20の結合部の近傍(上方)にて、キャリッジ5の蓋カバー体(記録ヘッドカバー)41の下面側に設けられた記録ヘッド4の制御基板(図示せず)に接続するように構成されている(図11参照)。また、先端部40b近傍の折曲部40cはキャリッジ5の連結片34に設けられたクリップ42にて挟み固定される。そして、図18及び図19に示すように、蓋カバー体41の上側で庇状に延設された開口部片41a(フレキシブルフラットケーブル40の挿入側)の断面が下向きコ字型に形成され、且つその開口幅がフレキシブルフラットケーブル40の幅寸法にほぼ等しく形成されている。このように構成すると、フレキシブルフラットケーブル40の先端部40bの装着姿勢がより確実に保持されると共にフレキシブルフラットケーブル40の固定作業が容易になり、装置の組み立て性も向上する。
また、フレキシブルフラットケーブル40が載置される連結片34の少なくとも一方、好ましくは両側には、フレキシブルフラットケーブル40の先端部40bの位置を規制(もしくは横振れを防止)するための突起39が設けられている。これにより、キャリッジ5に装着されたフレキシブルフラットケーブル40の位置ずれがなく、且つ、キャリッジ5の往復移動によっても、フレキシブルフラットケーブル40が外れたり、挿入箇所が緩んだりするのを防止できる。
さらに、インク供給管20及びフレキシブルフラットケーブル40の可動領域の空間の上方を覆う上カバー体30には、Y軸方向に長手で、且つ下向き開放状の第1案内溝43が一体的に形成されている。この第1案内溝43のX軸方向の幅寸法W1はフレキシブルフラットケーブル40の幅寸法W2よりやや広く設定されている(図7、図8、図11及び図17参照)。そして、フレキシブルフラットケーブル40の上半部は、キャリッジ5のY軸方向への往復移動に伴って上カバー体30に形成された第1案内溝43に嵌まった状態で摺動可能となるように配置されている。従って、移動するフレキシブルフラットケーブル40がその幅方向にふらつかない。また、上カバー体30の全体の上面に対して第1案内溝43の部分が上方に突出し、その他の箇所は低い位置にあるので、記録装置本体2の高さ方向に無駄な空間が形成されないでコンパクトにできる。
さらに、第1案内溝43の下方に延びる側板43a(案内溝に相当する上向き突条部の側方)の外側に沿って隣接するように画像読取装置12におけるイメージスキャナ装置17のガイドシャフト44をY軸方向に延びるように配置する。また、下向き開放状の第1案内43に隣接させて、上向き開放状の第2案内溝45を画像読取装置12の底壁11に形成し、この第2案内溝45内にはその長手方向に沿わせてイメージスキャナ装置17に対する信号伝送用のフレキシブルフラットケーブル46を配置する(図1、図7、図8、図17参照)。これらの構成により、Y軸方向に移動するイメージスキャナ装置17及びフレキシブルフラットケーブル40、46の可動領域が上カバー体30によって完全に区画され、互いの動きが干渉されずに、ほぼ同じく高さ位置に配置させることができて、画像読取装置2の配置高さを低くできるという効果を奏する。
上述の実施形態では、多機能装置に対して本発明を適用したが、インクジェット式の記録ヘッドを備える画像記録装置に適用できることはいうまでもない。
また、上述の実施形態では、インク貯蔵部15に4色のインク(BK,C,M,Y)を収容したインクカートリッジ19a〜19dを収納する構成で説明したが、インクカートリッジ19でなく、インク貯蔵部15自体がインクを直接収容する構成であってもよい。この場合、インクはインク貯蔵部15に対して直接補充される構成とすればよい。
本発明の実施形態の画像記録装置の側断面図である。 記録装置本体の斜視図である。 上カバー体を除去した状態の記録装置本体の平面図である。 上カバー体を除去した状態の記録装置本体の斜視図である。 キャリッジと一対のガイドレールの平面図である。 キャリッジと一対のガイドレールの斜視図である。 図3のVII −VII 線矢視拡大側断面図である。 図3の VIII −VIII線矢視拡大側断面図である。 キャリッジに対するインク供給管及びフレキシブルフラットケーブルの配置状態を示す斜視図である。 キャリッジに対するインク供給管及びフレキシブルフラットケーブルの配置状態を示す平面図である。 キャリッジに対するインク供給管及びフレキシブルフラットケーブルの接続部を示す斜視図である。 インク供給管の引き回し状態を平面で示す説明図である。 第1実施形態のインク供給管の配置位相状態を示す説明図である。 インク供給管の配置位相状態を示す他の実施形態の説明図である。 インク供給管の配置位相状態を示す、さらに他の実施形態の説明図である。 (a)はインク供給管の端部とキャリッジの結合部の要部拡大断面図、図16(b)はインク供給管の端部の他の実施形態を示す要部拡大断面図である。 フレキシブルフラットケーブルの案内部を示す下方から見た斜視図である。 キャリッジに対するフレキシブルフラットケーブルの固定部の一部拡大斜視図である。 キャリッジに対するフレキシブルフラットケーブルの固定部の一部拡大平面図である。
1 画像記録装置
2 記録装置本体
3 給紙カセット
4 記録ヘッド
5 キャリッジ
7 記録部
10 排紙部
12 画像読取装置
15 インク貯蔵部
17 イメージスキャナ装置
19(19a〜19d) インクカートリッジ
20(20a〜20d) インク供給管
22 上流側ガイドレール
23 下流側ガイドレール
29 下カバー体(下仕切り板)
30 上カバー体32 縦仕切り板
33 固定体(中間固定部)
35 結合部
36 弾性連通体v 37 突起部
40 フレキシブルフラットケーブル
41 蓋カバー体
42 クリップ
43 案内溝
44 ガイドシャフト

Claims (22)

  1. 記録装置本体内で所定方向に往復移動するキャリッジに搭載され、インク滴を選択的に吐出することにより被記録媒体上に画像を記録可能な記録ヘッドと、前記記録装置本体に静置させたインク貯蔵部から前記記録ヘッドにインクを供給するための可撓性を有する複数のインク供給管とを備えた画像記録装置において、
    前記記録装置本体内で前記インク貯蔵部から前記キャリッジに至るまでの間に設けた中間固定部に前記複数のインク供給管を固定するとともに、当該中間固定部から前記キャリッジに至るまでの間では前記複数のインク供給管を互いに独立状に配置し、
    前記キャリッジの移動経路と前記中間固定部との間で前記複数のインク供給管の中途部を湾曲配置させ、
    前記湾曲状中途部における、前記中間固定部側に延びる前記複数のインク供給管の配列方向と、前記キャリッジ部でのインク供給管の結合部側に延びる前記複数のインク供給管の配列方向との位相を異ならせるように構成したことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記インク供給管は、中間固定部からキャリッジの移動方向とほぼ平行な一方向側に延出され、湾曲状中途部を経て前記一方向側とほぼ反対の方向に延びてキャリッジの連結片に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記中間固定部の前記キャリッジの移動方向に沿った位置は、前記キャリッジが当該移動方向において一端部まで移動したときに、前記キャリッジ上の前記インク供給管の結合部に対して、そのインク供給管の最小曲げ半径を維持する位置であり、且つ、前記中間固定部の被記録媒体の移動方向に沿った位置は、前記キャリッジがその移動方向において他端部まで移動したときにも、当該キャリッジ上のインク供給管の結合部に対して、そのインク供給管の最小曲げ半径を維持する位置であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 前記位相の異なりは、30度以上120度以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 前記中間固定部では複数のインク供給管がほぼ鉛直方向に沿って配列されている一方、
    前記キャリッジ部の前記結合部における前記複数のインク供給管がほぼ水平方向に配列されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 前記複数のインク供給管のうち最も曲げ剛性の大きいインク供給管の前記湾曲状中途部の曲率半径を最も大きくなるように配置したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 前記中間固定部において、前記最も曲げ剛性の大きいインク供給管を最下位置または最上位置のいずれか一方に配置したことを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記中間固定部においてほぼ鉛直方向に配列された前記複数のインク供給管のうち、前記最も曲げ剛性の大きいインク供給管の配置高さ位置は、前記結合部位置での複数のインク供給管の中心線を通る水平高さ位置よりも上側または下側に偏倚され、
    他の複数のインク供給管の配置高さ位置は、前記結合部の高さ位置と等しい位置から下側または上側に偏倚されていることを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  9. 前記中間固定部においてほぼ鉛直方向に配列された前記複数のインク供給管の全ての配置高さ位置が、前記キャリッジ部の前記結合部の高さ位置よりも上側または下側に偏倚されていることを特徴とする請求項5または6に記載の画像記録装置。
  10. 前記インク供給管は4本からなり、1本のインク供給管のみ曲げ剛性が高いように形成されていることを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の画像記録装置。
  11. 前記複数のインク供給管の長さは全て同一であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の画像記録装置。
  12. 前記各インク供給管の端部と前記キャリッジの対応する前記各結合部との間に弾性連通体を介挿したことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像記録装置。
  13. 前記複数のインク供給管を適宜数毎に2群に分離し、その分離した群ごとのインク供給管を、その湾曲状中途部の凸側の向きが前記キャリッジの往復移動方向の移動反転側に向かうように配置したことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像記録装置。
  14. 前記複数のインク供給管のキャリッジに対する結合部の配置位置は、そのキャリッジの往復移動方向の幅寸法の中心よりも、前記インク供給管の湾曲中途部の凸方向と反対側に偏倚されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の画像記録装置。
  15. 前記記録ヘッドに記録用の信号を伝送するためのフレキシブルフラットケーブルは、前記複数のインク供給管に沿うことなく、前記記録装置本体側と前記キャリッジとに接続されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の画像記録装置。
  16. 前記フレキシブルフラットケーブルは、インク供給管の結合部に配置された挟持手段及び記録ヘッドカバーで固定されていることを特徴とする請求項15に記載の画像記録装置。
  17. 前記フレキシブルフラットケーブルは、前記キャリッジの往復移動に伴うインク供給管の可動領域内に配置されていることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の画像記録装置。
  18. 前記記録装置本体には、前記インク供給管の可動領域の空間の上下を覆う上カバー体と下カバー体とが配置され、
    前記上下カバー体の間の空間内で前記フレキシブルフラットケーブルの中途部が上下に反転するように湾曲形成され、
    前記フレキシブルフラットケーブルの上半部は、前記上カバー体に形成された下向き開放状の案内溝に沿って摺動可能に構成されていることを特徴とする請求項17に記載の画像記録装置。
  19. 前記複数のインク供給管における湾曲中途部と、前記フレキシブルフラットケーブルにおける湾曲中途部との凸湾曲方向がキャリッジの往復移動方向に対して互いに反対向きに設定されていることを特徴とする請求項15乃至18のいずれかに記載の画像記録装置。
  20. 前記上カバー体の上方には、当該上カバー体に形成された下向き開放状の案内溝に相当する上向き突条部の側方に沿って隣接するように画像読取装置のガイドシャフトが配置されていることを特徴とする請求項18に記載の画像記録装置。
  21. 前記上カバー体の上方には、当該上カバー体に形成された下向き開放状の案内溝と平行に上向き開放状の第2案内溝を形成し、該第2案内溝にはその長手方向に沿わせて前記フレキシブルフラットケーブルが配置されていることを特徴とする請求項18乃至20のいずれかに記載の画像記録装置。
  22. 前記上向き突条部及び第2案内溝は前記画像読取装置における底壁に形成されていることを特徴とする請求項21に記載の画像記録装置。
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