JP2009082609A - 磁気共鳴イメージング装置、イメージング方法及びイメージングプログラム - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置、イメージング方法及びイメージングプログラム Download PDF

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    • G01R33/5676Gating or triggering based on an MR signal, e.g. involving one or more navigator echoes for motion monitoring and correction

Abstract

【課題】細長いナビゲータ領域と撮像したい注目領域とが互いに重なり合う部分を持つ場合でも適用可能なNavigator Echo法を提供する。
【解決手段】MRI装置における制御部が、被検体における呼吸活動を監視するため第1の領域を励起させる第1の送信パルスに応じて発せられる第1の受信パルスから得られる測定信号に基づき、被検体において画像化したい第2の領域と前記第1の領域とが互いに重なり合う部分を持つかを判定し、判定の結果互いに重なり合う部分を持つ場合、第1の受信パルスから得られる測定信号を補正し、第2の領域を励起させる第2の送信パルスに応じて発せられる第2の受信パルスから得られる測定信号と補正後の測定信号とに基づき、第2の領域の画像を再構成するよう再構成部を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気共鳴イメージング装置、イメージング方法及びイメージングプログラムに関する。
磁気共鳴イメージング(MRI)装置は、水素原子を多く含有する人間の器官の組織画像を医学的な診断に使用するための装置である。MRI装置は、静磁場が生じている検査領域内に、更に傾斜磁場を設け、RF送信コイルを介して発生される連続的なRFパルスをMRI装置の検査領域へ配置される被検体である患者へ送信する。その後、RFパルスに応じて患者より発せられるスピン共鳴パルスをRF受信コイルで受信し、被検体の映像を形成するようスピン共鳴パルスより得られる受信信号を再構成ユニットにより処理するものである。
人間は呼吸するため、横隔膜の移動に伴い臓器も移動する。この呼吸運動に伴って移動する臓器をMRI装置で撮像すると、同じ臓器を撮像しても毎回の撮像位置が異なり、再構成画像にぶれを生じさせる。この問題に対処するため横隔膜の動きを検知して撮像タイミングを所定の条件を満たすタイミングに絞るか、又は撮像位置をずらすNavigator Echo法が知られている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
図10は、従来技術であるNavigator Echo法を説明するための図である。図10Aは、細長い励起領域であるナビゲータ領域103を用いて、横隔膜102の位置を検知し、心臓101を撮像する様子を示す。図10Bは、Navigator Echo法におけるナビゲータ領域からの受信信号に基づく横隔膜位置107とRFパルスシーケンスとの関係を示す。
図10Bに示されるように、Navigator Echo法では撮像したい注目領域用の本計測シーケンス105の前に、ナビゲータ領域103を励起させるためのナビゲータシーケンス104が実行される。このナビゲータシーケンス104により、ナビゲータ領域からの信号が受信され、横隔膜の位置が把握されることになる。
すると、把握した横隔膜位置が所定の許容範囲106に含まれている場合のみ、本計測シーケンス105によるデータ取得を行うことが可能となる(即ち、図10Bにおいて3つ目のナビゲータシーケンスに対応するタイミング113においてデータ取得が行われない)。これはGatingモードと呼ばれ、撮像のタイミングを所定の条件を満たすタイミングに絞ることで撮像データに含まれる位置の誤差を少なくすることができる。
また、各ナビゲータシーケンス104におけるタイミング111、112及び113での横隔膜位置に応じて、撮像位置をずらすことが可能となる。横隔膜位置は原点からの距離で表され、図10Bでは説明の便宜上許容範囲106の下限を原点とした場合の上記タイミングでの距離d1、d2及びd3が示される。これは、Trackingモードと呼ばれ、やはり撮像データに含まれる位置の誤差を少なくすることができる。
米国特許第6,076,006号公報 米国特許第7,057,388号公報 米国特許第7,170,289号公報
しかしながら、従来のNavigator Echo法は、細長いナビゲータ領域と撮像したい注目領域とが互いに重なり合う部分を持つ場合に、適用することができないでいた。なぜなら、ナビゲータ領域と注目領域とが互いに重なり合う部分を持つと、ナビゲータシーケンスの前の本計測シーケンスによる励起用の高周波パルスが影響して、ナビゲータ領域から得られる信号強度が減弱し、信号強度の空間分布が変動してしまうためである。
従来のNavigator Echo法では、変動後の空間的な信号強度を解析する結果、誤った横隔膜の位置推定がなされる可能性があり、通常は、横隔膜位置を把握して心臓を撮像するなど、ナビゲータ領域と撮像領域とが互いに重なり合う部分を持たない場合や、グラジエントエコー法の様に励起用高周波パルスの励起角度が小さくそのため重複領域があってもその領域での信号減弱が位置推定の結果に影響を与えないような場合に適用されてきた。横隔膜の位置推定を誤ると、Gatingモードにおいては、本来撮像すべきタイミングで撮像が行われず撮像が一向に終了しなかったり、撮像すべきタイミングでないのに撮像が行われ注目領域と無関係の位置の画像が撮像されたり、またTrackingモードにおいても、誤った横隔膜位置に基づき撮像位置をずらすため注目領域と無関係の位置の画像が撮像されるといった不本意な結果をもたらす。
そこで、本発明の目的は、斯かる制約なく撮像を可能にするMRI装置等を提供することにある。
上記目的は、本発明の第1の側面によれば、被検体が支持台に載せられて運ばれる検査領域に静磁場を発生する磁石と、上記検査領域に傾斜磁場を発生する傾斜コイルと、連続的に送信される送信パルスに応じて上記被検体から発せられる受信パルスを受信する送受信RFコイルと、上記受信パルスから得られる測定信号を用いて、上記被検体の画像を再構成する再構成部と、上記傾斜コイル、上記送受信RFコイル及び上記再構成ユニットを制御する制御部とを有し、上記制御部が、上記被検体における呼吸活動を監視するため第1の領域を励起させる第1の送信パルスに応じて発せられる第1の受信パルスから得られる測定信号に基づき、上記被検体において画像化したい第2の領域と上記第1の領域とが互いに重なり合う部分を持つかを判定し、上記判定の結果互いに重なり合う部分を持つ場合、上記第1の受信パルスから得られる測定信号を補正し、上記第2の領域を励起させる第2の送信パルスに応じて発せられる第2の受信パルスから得られる測定信号と上記補正後の第1の受信パルスから得られる測定信号とに基づき、上記第2の領域の画像を再構成するよう上記再構成ユニットを制御する、磁気共鳴イメージング装置を提供することにより達成される。
本願発明は、ナビゲータ領域から得られる信号と所定の矩形パルスとの相関度を求めることにより上述した信号強度の減弱の有無を検出でき、信号補正を組み合わせることで信号強度の減弱に伴う虚信号を除去することができるという洞察に基づかれる。こうして、ナビゲータ領域と撮像したい注目領域とが互いに重なり合う部分を持つ場合であっても、例えば、横隔膜の位置が正確に把握できることになる。
上記発明の側面における好ましい実施形態によれば、上記判定が、上記第1の受信パルスから得られる測定信号と所定の基準パルスとの相関度を用いて行われる。また、上記判定は、上記第1の受信パルスから得られる測定信号での距離あたりの強度変化情報を用いて行われることもできる。
上記発明の側面における別の好ましい実施形態によれば、基準パルスは矩形であり、その基準パルスの幅は画像撮像のスライス厚にほぼ等しい。また、相関度を表す指標として、相関係数又は共分散を使用することができる。
上記発明の側面における別の好ましい実施形態によれば、補正は、線形補間を用いて行われるが、2次補間等、より高次の補間を用いても良い。また、補正は、相関度が所定の閾値を超える箇所、更に言えば、相関度が最大となる箇所で行われる。
また上記目的は、本発明の第2の側面によれば、連続的に送信される送信パルスに応じて被検体から発せられる受信パルスから得られる測定信号を用いて、上記被検体の画像を再構成する磁気共鳴イメージング装置によるイメージング方法において、上記被検体における呼吸活動を監視するため第1の領域を励起させる第1の送信パルスに応じて発せられる第1の受信パルスから得られる測定信号に基づき、上記被検体において画像化したい第2の領域と上記第1の領域とが互いに重なり合う部分を持つかを判定するステップと、上記判定の結果互いに重なり合う部分を持つ場合、上記第1の受信パルスから得られる測定信号を補正するステップと、上記第2の領域を励起させる第2の送信パルスに応じて発せられる第2の受信パルスから得られる測定信号と上記補正後の第1の受信パルスから得られる測定信号とに基づき、上記第2の領域の画像を再構成するステップとを有する、方法を提供することにより達成される。
また上記目的は、本発明の第3の側面によれば、連続的に送信される送信パルスに応じて被検体から発せられる受信パルスから得られる測定信号を用いて、上記被検体の画像を再構成する磁気共鳴イメージング装置における制御部に、上記被検体における呼吸活動を監視するため第1の領域を励起させる第1の送信パルスに応じて発せられる第1の受信パルスから得られる測定信号に基づき、上記被検体において画像化したい第2の領域と上記第1の領域とが互いに重なり合う部分を持つかを判定するステップと、上記判定の結果互いに重なり合う部分を持つ場合、上記第1の受信パルスから得られる測定信号を補正するステップと、上記第2の領域を励起させる第2の送信パルスに応じて発せられる第2の受信パルスから得られる測定信号と上記補正後の第1の受信パルスから得られる測定信号とに基づき、上記第2の領域の画像を再構成するステップとを実行させるためのプログラムを提供することにより達成される。
以下、本発明の実施の形態について図面に従って説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲はかかる実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物にまで及ぶものである。
図1は、本発明の実施形態における磁気共鳴イメージング(MRI)装置を示す図である。図1Aは、MRI装置の全体図であり、図1Bは、MRI装置の構成ブロック図である。
図1Aには、被検体である患者11が支持台12に載せられ、MRI装置の開口部15に運ばれようとしている状態が描かれる。MRI装置にはモニタ9がケーブル14で接続されている。
図1BのMRI装置は、静磁場を発生する静磁場磁石1と、傾斜磁場を発生する傾斜コイル2と、開口部15を介して検査領域13に運ばれる被検体11に送信パルスを送信し、被検体からの受信パルスを受信するRFコイル3とを有する。傾斜コイル2には、傾斜コイル2に流す電流を変化させることで、検査領域13内のxyz空間に所望の傾斜磁場を形成するための電源ユニット6が接続される。
このように静磁場と傾斜磁場とが生じている検査領域13内の被検体11に対して、パルスの送信及び受信が行われる。まず、送信/受信回路4を介してRFコイル3に接続される変調部7が、パルスシーケンスに基づき送信パルスを発生させるための電気信号を、送信/受信回路4を介してRFコイル3に与える。
その後、被検体における磁気共鳴による戻りパルスである受信パルスが同じRFコイル3により受信され、受信パルスから得られる測定信号が送信/受信回路4を介してRFコイル3に接続される増幅及び復調部5に与えられる。増幅及び復調部5は、受信パルスから得られる測定信号より位相及び振幅を得て、それらを増幅及び復調部5に接続される再構成ユニット8に与える。再構成ユニット8は、例えば2次元のフーリエ変換といった方法を用いて、与えられた位相及び振幅を処理し、画像を表示するため再構成ユニット8に接続されたモニタ9に出力する。
また、MRI装置は、増幅及び復調部5、電源ユニット6、変調部7及び再構成ユニット8を制御するため、CPU等で構成される制御部10も有する。この制御部10は、CPU16及びメモリ17を有する。メモリ17には、後述する基準パルスの情報の他、図2以降で後述する処理をするためのプログラム及び上述した増幅及び復調部5等を制御するためのプログラムが記憶される。
なお、本実施形態ではRFコイル3が送受信コイルとして機能するよう描かれるが、送信コイルと受信コイルとが別々の構成となることを妨げるものではない。
図2は、本発明の実施形態における制御部10が実行する処理を説明するフローチャートである。この図は、従来におけるNavigator Echo法によるナビゲータシーケンスと本計測シーケンスとの間に行う処理を図示したものであり、この処理は、ナビゲータ領域と撮像したい注目領域とが互いに重なり合う部分を持つかを判定し、重なり合う部分を持つ場合(以下、この場合を重複する場合とする)、ナビゲータ領域から得られる信号強度の空間分布に対し補正を行うことを目的とする。
まず、制御部10は、従来のNavigator Echo法によるナビゲータシーケンスを実行するための制御を行う(S10)。続いて、制御部10は、重複判定を行うための制御を行う(S20)。重複判定は、様々な方法で行うことが可能であり、以下図3乃至図9を用いて詳細に説明する。
重複している場合(S20重複あり)、制御部10は、ナビゲータ領域から得られる信号強度の空間分布に対し補正を行うための制御を行う(S30)。この補正の方法も様々あり、後に詳述する。重複していない場合(S20重複なし)又はステップS30による補正後、制御部10は、従来のNavigator Echo法による本計測シーケンスを実行するための制御を行い(S40)、その後、取得データに基づく画像再構成が行われ、処理が終了する。
図3は、重複判定(S20)の第1の実施形態を示すフローチャートである。この重複判定法は、ナビゲータ領域からの測定信号と基準パルスとの相関度を利用するものである。まず、制御部10は、増幅及び復調部5に入力されるナビゲータ領域からの測定信号とメモリ17に格納された基準パルスとの相関度を計算する(S21)。
図4は、ナビゲータ領域と注目領域とが重複する場合のステップS21の状況を説明するための図である。図4において、横軸はナビゲータ領域における原点からの距離であり、縦軸は信号強度を示し、ナビゲータ領域からの測定信号20がグラフとして表される。
図4では、ナビゲータ領域と注目領域とが重複していることから、距離x1において矩形の落ち込みを示し信号強度が減弱していることがわかる。右側の滑らかな下降曲線部分は、横隔膜による信号の低下である。従来においては、斯かる信号強度の空間分布変動により、本来の横隔膜位置を正確に推定することができないでいた。
本実施形態では、制御部10は、矩形の落ち込みを有する基準パルス21と測定信号20との相関度を計算する。相関度の指標としては、相関係数や共分散を用いることができる。
例えば、矩形の基準パルスxi(i=1..n)及び測定信号yi(i=1..m)をそれぞれ距離iの関数として表し、基準パルスによる区間[1..n]毎に、
Figure 2009082609
に基づいて相関係数を計算することができる。ここで、
Figure 2009082609
Figure 2009082609
は、xi及びyiの相加平均である。yiの相加平均としては、基準パルスの区間[1..n]での平均でも測定信号全体の区間[1..m]での平均でもよい。
基準パルス21の矩形幅は、好ましくは撮像時のスライス厚とする。
図3に戻り、ステップS21が済むと、制御部10は、計算された相関度が所定の閾値を超える箇所があるかを判定する(S22)。これは、ステップS21での相関度の計算により、基準パルスに似た矩形の落ち込みが測定信号20にあると、その落ち込み箇所の近辺での相関度が高くなるため、重複の有無が判定できるからである。
図5は、ステップS22の状況を説明するための図である。距離x1の前後において相関度が高くなる様子が描かれる。後に補正をすることになる箇所は、例えば、図5に示される閾値越え区間である区間[x2,x3]としてもよいし、相関度が最大となる距離x1の周囲の所定距離Δd分の区間[x1-Δd, x1+Δd]とすることもできる。この閾値は事前に設定しておくことができる。
図3に戻り、相関度が所定の閾値を超える場合(S22Yes)、制御部10は、測定信号20に対する補正を行う(S30)。本実施形態では、補正の一例として線形補間を行う。
図6は、重複判定の第1の実施形態における補正を説明するための図である。図5で説明したような補正を行う区間において、例えば、区間の両端の値を用いて線形補間を行えばよい。補間は、線形補間だけでなく、様々な態様で行うことができる。例えば、補正を行う区間内に谷(急激な落ち込み部分)が生じないようにすれば、任意次数(例えば2次曲線)の補間であってもよい。
図3に戻り、相関度が所定の閾値を超えない場合(S22No)には、ナビゲータ領域と注目領域とが重複していないと判定され、補正をすることなく本計測シーケンスが実行される(S40)。上記の処理により、本実施形態のMRI装置は、重複が生じている場合であっても横隔膜の位置推定を高い精度で行うことができる。補間後の測定信号においては、ナビゲータシーケンスの前の本計測シーケンスによる高周波パルスの影響が弱められるか、消滅しているからである。
図7は、重複判定(S20)の第2の実施形態を示すフローチャートである。この重複判定法は、ナビゲータ領域からの測定信号における傾きの変化に注目するものである。
まず、制御部10は、ナビゲータ領域からの測定信号における微分又は差分を計算する(S23)。一般的には隣接値の差を計算するのが容易だが、他の態様を取ることもできる。これは、測定信号における傾きを見ていることになる。
ステップS23が済むと、制御部10は、計算された微分又は差分が負から正に変わる箇所があるかを判定する(S24)。これは、ナビゲータ領域と注目領域とが重複している場合、測定信号は減弱を示した後元の信号レベルに戻ろうとするからであり、測定信号における傾きにより重複の有無が判定できるからである。
計算された微分又は差分が負から正に変わる箇所がある場合(S24Yes)、制御部10は、測定信号20に対する補正を行う(S30)。補正の態様は、重複判定の第1の実施形態において述べた通りである。
計算された微分又は差分が負から正に変わる箇所がない場合(S24No)には、ナビゲータ領域と注目領域とが重複していないと判定され、補正をすることなく本計測シーケンスが実行される(S40)。上記の処理によっても、重複判定の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図8は、重複判定(S20)の第3の実施形態を示すフローチャートである。この重複判定法は、信号強度が所定の範囲内に含まれないような区間の長さに注目するものである。まず、制御部10は、ナビゲータ領域からの測定信号において、各地点で強度が所定の範囲内にあるかを決定する(S25)。
図9は、ナビゲータ領域と注目領域とが重複する場合のステップS25の状況を説明するための図である。測定信号20に関する説明は図4と同様であり省略する。
図9では、所定範囲22が設定されており、この範囲に含まれるか含まれないかで、ナビゲータ領域における各地点は、範囲内区間23と範囲外区間24とに分けられる。このうち範囲外区間24は、重複が原因による測定信号の落ち込みに係る区間であれば短く(左側)、横隔膜による信号の低下に係る区間であれば比較的長いと言える(右側)。
図8に戻り、ステップS25が済むと、制御部10は、上記範囲外区間のうち所定長以下のものがあるかを判定する(S26)。これは、上述したような傾向があることにより、重複の有無が判定できるからである。
上記範囲外区間のうち所定長以下のものがある場合(S26Yes)、制御部10は、測定信号20に対する補正を行う(S30)。補正の態様は、重複判定の第1の実施形態において述べた通りである。
上記範囲外区間のうち所定長以下のものがない場合(S26No)には、ナビゲータ領域と注目領域とが重複していないと判定され、補正をすることなく本計測シーケンスが実行される(S40)。上記の処理によっても、重複判定の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
以上により、本発明の実施形態によるMRI装置は、ナビゲータ領域と撮像したい注目領域とが重複する場合、ナビゲータ領域から得られる信号強度の空間分布に対し補正を行うことにより、重複する場合であっても横隔膜の位置推定がより正しく実行されることを可能にする。こうして、従来存在していた撮像領域への制約を受けないことになり、Navigator Echo法を機能拡張することができると同時に、Trackingモードをフルに活用できることになり、撮像のタイミングが限られるため撮像時間が長いGatingモードより短い撮像時間での撮像が撮像位置による条件によらずに可能となる。
本発明の実施形態においては事前にメモリに格納された矩形のパルスが基準パルスとして使用されたが、矩形のパルス以外のパルスが使用されることも可能である。また、事前にメモリに格納されたパルスが静的に使用されるのではなく、動的に決定されたパルスが使用されることも可能である。例えば、基準パルス形状がパラメータで制御されるような場合(例えば矩形の幅及び/又は深さをパラメータ化する)、制御部が、実際のNavigator Echo前の予備スキャン段階でパラメータを変化させながら相関度を求めることで最適なパラメータを選択し、基準パルス形状を動的に決定することができる。また、制御部が、予備スキャン段階でナビゲータ領域からの測定信号を実測して、その実測から基準パルスを動的に決定することもできる。
本発明の実施形態は、ナビゲータ領域と撮像領域とが重なり合う部分を持つ場合に適用され、本明細書ではナビゲータ領域が呼吸に伴う横隔膜の動きを検知するような場合で説明したが、例えば心臓にナビゲータ領域を設定し、心臓を撮像するような場合にも適用可能である。
なお、本発明は、制御部10に備えられるCPU16で実行されるプログラムとして実現することも、ハードウェアにより実現することも、MRI装置が実行する方法として実現することも可能である。
本発明の実施形態における磁気共鳴イメージング(MRI)装置を示す図であり、Aは、MRI装置の全体図であり、Bは、MRI装置の構成ブロック図である。 本発明の実施形態における制御部10が実行する処理を説明するフローチャートである。 重複判定(S20)の第1の実施形態を示すフローチャートである。 ナビゲータ領域と注目領域とが重複する場合のステップS21の状況を説明するための図である。 ステップS22の状況を説明するための図である。 重複判定の第1の実施形態における補正を説明するための図である。 重複判定(S20)の第2の実施形態を示すフローチャートである。 重複判定(S20)の第3の実施形態を示すフローチャートである。 ナビゲータ領域と注目領域とが重複する場合のステップS25の状況を説明するための図である。 従来技術であるNavigator Echo法を説明するための図であり、Aは、細長い励起領域であるナビゲータ領域を用いて、横隔膜の位置を検知し、心臓を撮像する様子を示し、Bは、Navigator Echo法におけるナビゲータ領域からの受信信号とRFパルスシーケンスとの関係を示す図である。
符号の説明
1 静磁場磁石、2 傾斜コイル、3 RFコイル、4 送信/受信回路、5 増幅及び復調部、6 電源ユニット、7 変調部、8 再構成ユニット、9 モニタ、10 制御部、11 被検体、12 支持台

Claims (11)

  1. 被検体が支持台に載せられて運ばれる検査領域に静磁場を発生する磁石と、
    前記検査領域に傾斜磁場を発生する傾斜コイルと、
    連続的に送信される送信パルスに応じて前記被検体から発せられる受信パルスを受信する送受信RFコイルと、
    前記受信パルスから得られる測定信号を用いて、前記被検体の画像を再構成する再構成ユニットと、
    前記傾斜コイル、前記送受信RFコイル及び前記再構成ユニットを制御する制御部とを有し、
    前記制御部が、
    前記被検体における呼吸活動を監視するため第1の領域を励起させる第1の送信パルスに応じて発せられる第1の受信パルスから得られる測定信号に基づき、前記被検体において画像化したい第2の領域と前記第1の領域とが互いに重なり合う部分を持つかを判定し、
    前記判定の結果互いに重なり合う部分を持つ場合、前記第1の受信パルスから得られる測定信号を補正し、
    前記第2の領域を励起させる第2の送信パルスに応じて発せられる第2の受信パルスから得られる測定信号と前記補正後の第1の受信パルスから得られる測定信号とに基づき、前記第2の領域の画像を再構成するよう前記再構成ユニットを制御する、磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記判定が、前記第1の受信パルスから得られる測定信号と所定の基準パルスとの相関度を用いて行われる、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記基準パルスが、矩形パルスである、請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記基準パルスの矩形の幅が、略画像撮像のスライス厚である、請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記相関度が、相関係数又は共分散である、請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記判定が、前記第1の受信パルスから得られる測定信号での距離あたりの強度変化情報を用いて行われる、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記補正が、線形補間を用いて行われる、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記補正が、前記相関度が所定の閾値を超える箇所に対して行われる、請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記補正が、前記相関度が最大となる箇所で行われる、請求項8に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 連続的に送信される送信パルスに応じて被検体から発せられる受信パルスから得られる測定信号を用いて、前記被検体の画像を再構成する磁気共鳴イメージング装置によるイメージング方法において、
    前記被検体における呼吸活動を監視するため第1の領域を励起させる第1の送信パルスに応じて発せられる第1の受信パルスから得られる測定信号に基づき、前記被検体において画像化したい第2の領域と前記第1の領域とが互いに重なり合う部分を持つかを判定するステップと、
    前記判定の結果互いに重なり合う部分を持つ場合、前記第1の受信パルスから得られる測定信号を補正するステップと、
    前記第2の領域を励起させる第2の送信パルスに応じて発せられる第2の受信パルスから得られる測定信号と前記補正後の第1の受信パルスから得られる測定信号とに基づき、前記第2の領域の画像を再構成するステップとを有する、方法。
  11. 連続的に送信される送信パルスに応じて被検体から発せられる受信パルスから得られる測定信号を用いて、前記被検体の画像を再構成する磁気共鳴イメージング装置における制御部に、
    前記被検体における呼吸活動を監視するため第1の領域を励起させる第1の送信パルスに応じて発せられる第1の受信パルスから得られる測定信号に基づき、前記被検体において画像化したい第2の領域と前記第1の領域とが互いに重なり合う部分を持つかを判定するステップと、
    前記判定の結果互いに重なり合う部分を持つ場合、前記第1の受信パルスから得られる測定信号を補正するステップと、
    前記第2の領域を励起させる第2の送信パルスに応じて発せられる第2の受信パルスから得られる測定信号と前記補正後の第1の受信パルスから得られる測定信号とに基づき、前記第2の領域の画像を再構成するステップとを実行させるためのプログラム。
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