JP6063363B2 - 磁気共鳴イメージング装置および撮像パラメータ決定方法ならびに撮像パラメータ決定プログラム - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置および撮像パラメータ決定方法ならびに撮像パラメータ決定プログラム Download PDF

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本発明は、磁気共鳴イメージング装置および撮像パラメータ決定方法ならびに撮像パラメータ決定プログラムに関する。
近年、磁気を利用して生体の磁気共鳴画像を撮像する磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging)装置が医療分野で広く普及している。磁気共鳴イメージング装置を利用することで、病変部と正常組織とのコントラストが良い磁気共鳴画像を得ることができる。
磁気共鳴イメージング装置は、均一な静磁場中に置かれた撮像対象に対し、高周波磁場を照射し、これによって撮像対象の一部から生じる核磁気共鳴(以下、NMR(Nuclear Magnetic Resonance))信号を検出し、これらを画像化する。
ここで、NMR信号に位置情報を付加するために、撮像空間には一般に3軸(x軸、y軸、z軸)方向に磁場強度を変化させた傾斜磁場が印加される。しかし、磁気共鳴イメージング装置では、静磁場や傾斜磁場に誤差が生じると適切な位置におけるNMR信号を検出できず、磁気共鳴画像に画質不良が発生する。実際、画質不良は、静磁場の不均一性、過電流による傾斜磁場波形の歪みなどの要因によって生じる。
磁気共鳴イメージング装置においては診断を適切に行うことができる磁気共鳴画像を提供することが重要である。そして、磁気共鳴イメージング装置が撮像する磁気共鳴画像を高画質化するためには、工場出荷時および機器据付時に撮像パラメータごとに撮像パラメータ値(例えば、傾斜磁場の強さと方向、高周波磁場を照射する時間と頻度、NMR信号を検出するまでの時間、撮像範囲など)を調整する必要がある。しかし、現状では、撮像パラメータごとの撮像パラメータ値は、ボリュームデータの各磁気共鳴画像を複数サンプリングし、サービス員が目視判断で調整している。そして、撮像パラメータごとの撮像パラメータ値を調整後の磁気共鳴画像の画質が、サービス員の能力に大きく依存する上に、調整に数時間〜十数時間要するということが問題であった。
ここで、磁気共鳴画像の撮像過程の磁場誤差に起因して発生する画質不良を低減するため、傾斜磁場の出力誤差を考慮に入れて磁気共鳴画像を再構成する方法が提案されている。例えば、国際公開第2010/047245号(特許文献1)では、傾斜磁場の出力誤差を求めるためのパラメータ値によって、NMR信号の計測空間上での座標位置を補正し、画質不良を低減する方法が記載されている。
国際公開第2010/047245号
特許文献1に記載された技術では、磁気共鳴画像を再構成する際に用いるパラメータ値については考慮されているが、磁気共鳴イメージング装置が磁気共鳴画像を撮像するための撮像パラメータごとの撮像パラメータ値を調整することについては、考慮されていない。撮像パラメータごとに調整される撮像パラメータ値が正しくない場合、磁気共鳴画像の画質が低くなるため、NMR信号の計測空間上で座標位置を修正して得られる磁気共鳴画像の画質も低くなるという問題がある。また、磁気共鳴イメージング装置では、撮像対象を複数の断面位置および断面方向で撮像することが多く、これら複数の断面位置および断面方向を撮像した複数の磁気共鳴画像からなるボリュームデータ全体において高い画質を得ることが重要である。そのため、ボリュームデータを構成する各磁気共鳴画像の画質が高くなるように撮像パラメータごとに撮像パラメータ値を調整することが重要になる。
本発明の目的は、磁気共鳴画像の画質の安定化および高水準化を実現可能とする技術を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本発明の一実施の形態は、磁気共鳴画像を撮像するための撮像パラメータセット毎に画質評価指標を算出し、算出した画質評価指標が所定の基準値を満たす前記撮像パラメータセットを抽出する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明の一実施の形態によれば、磁気共鳴画像の画質の安定化および高水準化が実現可能になる。
本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置の全体構成例の概要を示す図である。 本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、制御部の構成例の概要を示す図である。 本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、全体処理の概要を示す図である。 本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、画質評価指標算出処理の概要を示す図である。 (a)〜(e)は、本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、磁気共鳴画像の例を示す図である。(a)は、標準画像を(b)は、輝度の揺らぎが大きい場合の例を(c)は、コントラストが低い場合の例を(d)は、ノイズ量が多い場合の例を(e)は、エッジ鮮鋭度が低い場合の例を示す図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、磁気共鳴画像の例を示す図である。(a)は、標準画像を(b)は、位置ずれが発生した場合の例を(c)は、形状変化が発生した場合の例を示す図である。 本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、画質個別評価指標を算出する例を示す図である。 本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、画質個別評価指標を算出する例を示す図である。 本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、画質個別評価指標を算出する例を示す図である。 本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、画質評価指標を算出する例を示す図である。 本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、断面の方向が異なる磁気共鳴画像の例を示す図である。 本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、画質評価指標を算出する例を示す図である。 本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、画質評価指標を算出する例を示す図である。 本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、(a)は、画質が所定の基準よりも高い参照画像の画質評価指標と磁気共鳴画像の画質評価指標との差分に基づき、画質評価指標を算出する例を示す図であり、(b)は、参照画像の各画質個別評価指標と磁気共鳴画像の各画質個別評価指標の差分の中で最大の値に基づき、画質評価指標を算出する例を示す図である。 本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、磁気共鳴画像の撮像がスキップされる例を示す図である。 本発明の実施の形態2における磁気共鳴イメージング装置において、全体処理の概要を示す図である。 本発明の実施の形態2における磁気共鳴イメージング装置において、応答画面の例を示す図である。 本発明の実施の形態2における磁気共鳴イメージング装置において、(a)は、第1間隔を(b)は、第2間隔を(c)は、第3間隔を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置は、磁気共鳴画像を撮像するための撮像パラメータセットを複数生成する。そして、生成したこれら撮像パラメータセットにて撮像された磁気共鳴画像の画質を定量評価することで、最適な撮像パラメータセットを決定する。これにより、撮像パラメータの調整に要する時間を短縮できるようになる。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1を図1〜図15を用いて説明する。
<全体構成例>
図1は、本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置の全体構成例の概要を示す図である。本発明の一実施の形態における磁気共鳴イメージング装置は例えば、制御部100と、CPU201と、シーケンサ202と、静磁場系210と、傾斜磁場系220と、送信系230と、受信系240と、記憶部250と、操作部260とを有する。
また、磁気共鳴イメージング装置は、所定のハードウェアおよびソフトウェアが実装される。例えば、磁気共鳴イメージング装置は、プロセッサやメモリなどを有し、プロセッサによるメモリ上のプログラムの実行により、磁気共鳴イメージング装置として、コンピュータを機能させる。
静磁場系210は、永久磁石方式あるいは超伝導方式の磁場発生手段により、撮像対象の周囲に均一な静磁場を、撮像対象の体軸方向または体軸方向と直交する方向に発生させる。
傾斜磁場系220は、静磁場が発生する方向を例えばz軸方向であり、これと直交する2方向がx軸、y軸である場合、これら3軸方向に傾斜磁場を発生する3つの傾斜磁場コイル221と、各傾斜磁場コイルを駆動する傾斜磁場電源222とを有する。
送信系230は、高周波発振器231と、変調器232と、高周波増幅器233と、高周波照射コイル234とを有する。高周波発振器231により発生される高周波パルスは、変調器232により所定のエンベロープの信号へと変調される。その後、高周波増幅器233により増幅され、高周波照射コイル234に印加されることにより、撮像対象を構成する原子の原子核にNMR信号を発生させる高周波信号が照射される。
受信系240は、高周波受信コイル241と、増幅器242と、直交位相検波器243と、A/D変換器244とを有する。高周波照射コイル234から照射された高周波信号の応答として、撮像対象から発生されたNMR信号は、高周波受信コイル241により検出され、増幅器242にて増幅される。その後、直交位相検波器243を介してA/D変換器244によりデジタル信号に変換され、二系列の収集データとして記憶部250に記憶される。
CPU201はシーケンサ202を制御する。シーケンサ202は、撮像対象のデータ収集に必要な命令を上述した傾斜磁場系220と、送信系230と、受信系240とに送信する。特に、傾斜磁場系220が発生する傾斜磁場および、送信系230が発生する高周波パルスの照射タイミングならびに、受信系240による、NMR信号の検出のタイミングは、シーケンサ202を介してパルスシーケンス(このパルスシーケンスは、撮像方法によって決まる)により制御される。
記憶部250は、光磁気ディスクと、磁気ディスクと、ROMと、RAMとを有し、例えば、計測プログラムの不変パラメータ、検出されたNMR信号、再構成された磁気共鳴画像を表示するための画像データなどを記憶する。
操作部260は、マウス、キーボードなどの入力手段と、GUIが表示されるとともに制御部100における処理結果と撮像により得られた磁気共鳴画像とが表示されるディスプレイ261とを有する。CPU201が行う各種処理や制御に必要な情報は、操作部260を介して入力を受け付ける。
制御部100は、CPU201において受信系240が受信したデジタル信号にフーリエ変換、画像再生等の種々の信号処理を行う。
<制御部の構成>
図2は、本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、制御部100の構成例の概要を示す図である。
制御部100は、パラメータ候補設定部110と、断面画像取得部120と、画質評価指標算出部130と、パラメータ決定部140とを有する。
パラメータ候補設定部110は、複数の撮像パラメータと各撮像パラメータへの撮像パラメータ値との組み合わせである撮像パラメータセットを生成する。
断面画像取得部120は、パラメータ候補設定部110が設定した撮像パラメータセットにて撮像された磁気共鳴画像を取得する。
画質評価指標算出部130は、画質評価指標を算出する。ここで、画質評価指標とは、撮像パラメータセットにより撮像された磁気共鳴画像の画質を定量評価するための指標であり、撮像パラメータセットごとに算出される。なお、画質評価指標はスカラー値でも良いし、スカラー値の組でも良い。
パラメータ決定部140は、画質評価指標の値に基づき、磁気共鳴イメージング装置が撮像に用いる撮像パラメータセットを決定する。
<全体処理>
図3は、本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、全体処理の概要を示す図である。
まず、S301にて、パラメータ候補設定部110は、複数の撮像パラメータと所定の第1間隔ごとの撮像パラメータ値との組み合わせを網羅させて複数の撮像パラメータセットP〜Pを生成する。
次に、S302にて、パラメータ候補設定部110は、撮像パラメータセットを識別するための撮像パラメータセット番号iに1を設定する。
次に、S303にて、パラメータ候補設定部110は、撮像パラメータセットとしてPを設定し、その後、画質評価指標算出処理(後述、図4)が行われ、撮像パラメータセットPの画質評価指標が算出される。
次に、S304にて、パラメータ候補設定部110は、iがS301で生成された撮像パラメータセットの数であるm未満か否かを判定する。パラメータ候補設定部110が、iがm未満であると判定する場合(S304−Yes)、S305へ進み、パラメータ候補設定部110は、iをインクリメントし、その後、S303へ進む。一方、パラメータ候補設定部110が、iがm未満でないと判定する場合(S304−No)、S306へ進む。
S306にて、パラメータ決定部140は、画質評価指標の値が所定値以上である撮像パラメータセットを抽出する。なお、パラメータ決定部140は、画質評価指標の値が最も高い撮像パラメータセットを抽出するようにしても良い。
次に、S307にて、パラメータ決定部140は、S306で抽出した撮像パラメータセット番号と撮像パラメータセットと画質評価指標とボリュームデータとを対応付けて記憶部250に記憶する。
なお、S301にて、パラメータ候補設定部110は、磁気共鳴画像を撮像するための撮像パラメータセットPをひとつだけ生成し、S304にて、撮像パラメータと、この撮像パラメータへの撮像パラメータ値との全ての組み合わせをパラメータ候補設定部110が設定したか否かを判定し、全ての組み合わせを設定していないと判定する場合に、前回生成した撮像パラメータセットを構成する撮像パラメータの撮像パラメータ値を少しだけ変更した撮像パラメータセットをS303にて新たに生成し、設定するようにしても良い。
<画質評価指標算出処理>
図4は、本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置において、画質評価指標算出処理の概要を示す図である。
本画質評価指標算出処理にて、画質評価指標算出部130は、撮像パラメータセットPにて取得される、図11に示すファントム(磁気共鳴イメージング装置の特性を調べるために用いられる人工物)の、基準位置におけるAxial断面画像であるQと、基準位置とZ軸の座標が異なるオフセット位置における2枚のAxial断面画像であるQおよびQからなるボリュームデータQ〜Qについて、画質個別評価指標を算出し、算出した画質個別評価指標に基づいて、撮像パラメータセットPの画質評価指標を算出する。ここで、画質個別評価指標は、画質不良の要因ごとに定義され、画質不良の要因としては、例えば、輝度の揺らぎ、コントラスト、ノイズ量、エッジ鮮鋭度、位置ずれ、形状変化が該当する。
まず、S401にて、断面画像取得部120は、パラメータ候補設定部110から、撮像パラメータセットPを取得する。
次に、S402にて、断面画像取得部120は、Axial断面画像を識別するための断面画像番号であるjに1を設定する。
次に、S403にて、断面画像取得部120は、撮像パラメータセットPにて撮像されたAxial断面画像であるQを取得する。
次に、S404にて、画質評価指標算出部130は、断面画像取得部120がS403にて取得したQの画質個別評価指標を算出する処理(後述、図5、図6)をする。この画質個別評価指標を算出する処理では、例えば、輝度の揺らぎ、コントラスト、ノイズ量、エッジ鮮鋭度、撮像位置ずれ、形状変化に関する画質個別評価指標が算出される。
次に、S405にて、断面画像取得部120は、画質が所定の基準を満たしているか否かを判定する。なお、所定の基準としては、例えばコントラスト値、SN比、画質個別評価指標、同撮像パラメータセットPにてこれまでに算出された画質個別評価指標に基づいて算出される画質評価指標などが該当し、これらが所定の値以上である場合、断面画像取得部120は、画質が所定の基準を満たしていると判定する。断面画像取得部120が、画質が所定の基準を満たしていない判定する場合(S405−No)、図15に示すように、画質が所定の基準を満たさない(つまり、画質が悪い)と判定された以降のAxial断面画像の撮像がスキップされ、画質評価指標算出処理は終了する。一方、断面画像取得部120が、画質が所定の基準を満たしていると判定する場合(S405−Yes)、S406へ進む。
次に、S406にて、断面画像取得部120は、jをインクリメントする。
次に、S407にて、断面画像取得部120は、jの値が3以下か否かを判定する。断面画像取得部120が、jの値が3以下であると判定する場合(S407−Yes)、S403へ進む。一方、断面画像取得部120が、jの値が3以下ではないと判定する場合(S407−No)、S408へ進む。
次に、S408にて、画質評価指標算出部130は、3枚のAxial断面画像それぞれについて算出された画質個別評価指標に基づき、撮像パラメータセットPの画質評価指標を算出し、画質評価指標算出処理を終了する。
なお、画質評価指標算出部130は、図11に示す、基準位置におけるAxial断面画像であるQと、基準位置とZ軸の座標が異なるオフセット位置における2枚のAxial断面画像であるQおよびQと、基準位置におけるSagittal断面画像であるQと、基準位置とX軸の座標が異なるオフセット位置における2枚のSagittal断面画像であるQおよびQと、基準位置におけるCoronal断面画像であるQと、基準位置とY軸の座標が異なるオフセット位置における2枚のCoronal断面画像であるQおよびQとからなるボリュームデータQ〜Qについて、画質個別評価指標を算出するようにしても良い。
また、異なる手法で画質評価指標算出部130は、Axial断面画像と、Coronal断面画像と、Sagittal断面画像とで、画質個別評価指標を算出するようにしても良い。例えば、Axial断面画像については、円周に沿った領域を抽出し、抽出した領域について画質個別評価指標を算出するようにし、Coronal断面画像およびSagittal断面画像については、ファントムの縁と平行な領域を抽出し、抽出した領域について画質個別評価指標を算出するようにしても良い。Axial断面画像とCoronal断面画像とSagittal断面画像とで、異なる手法で画質個別評価指標を算出することで、ハード特性で異なる形状の断面ごとに固有の画像特定が生じている場合でも適切な撮像パラメータセットを決定できるようになる。
以下、図5および図6を用いて、画質個別評価指標の例を説明した上で、図7〜図10および図12〜図14を用いて、画質評価指標を算出する例を説明する。
図5において、磁気共鳴画像501,502,503は、異なる撮像パラメータセットにて撮像されている。また、グラフ506は、磁気共鳴画像501の線分AA’上の輝度プロファイルを示し、グラフ507は、磁気共鳴画像502の線分AA’上の輝度プロファイルを示し、グラフ508は、磁気共鳴画像503の線分AA’上の輝度プロファイルを示す。画質評価指標算出部130が算出する輝度の揺らぎに関する画質個別評価指標の値は、輝度の揺らぎ中の最大輝度と最少輝度との差が大きいほど低くなる。また、コントラストに関する画質評価指標算出部130が算出する画質個別評価指標の値は、ファントム外部の輝度に対するファントム内部の輝度の大きさが所定の基準よりも小さくなるほど低くなる。また、画質評価指標算出部130が算出するノイズ量に関する個別評価指標の値は、ノイズ量が多くなるほど低くなる。また、画質評価指標算出部130が算出するエッジ鮮鋭度に関する個別評価指標の値は、エッジ鮮鋭度が低くなるほど低くなる。
図5(a)に示す磁気共鳴画像501は、適切な撮像パラメータセットにて撮像された標準画像であり、グラフ506が示すようにファントム内部およびファントム外部の輝度はいずれも均一である。よって、画質評価指標算出部130は、この磁気共鳴画像501の輝度の揺らぎに関する画質個別評価指標の値を最も高い値として算出する。また、磁気共鳴画像501のファントム外部の輝度に対するファントム内部の輝度の大きさは所定の基準を満たしている。よって、画質評価指標算出部130は、この磁気共鳴画像501のコントラストに関する画質個別評価指標の値を最も高い値として算出する。
次に、図5(b)に示す磁気共鳴画像502は、グラフ507が示すように輝度の揺らぎが発生している。よって輝度の揺らぎについて画質評価指標算出部130が算出する磁気共鳴画像502の画質個別評価指標の値は、輝度の揺らぎ中の最大輝度と最少輝度との差509が大きくなるほど低くなる。また、磁気共鳴画像502のファントム外部の輝度に対するファントム内部の輝度の大きさは輝度の揺らぎが発生した分だけ小さくなっており、その分だけ、画質評価指標算出部130は、この磁気共鳴画像502のコントラストに関する画質個別評価指標を小さな値として算出する。
次に、図5(c)に示す磁気共鳴画像503は、グラフ508が示すようにファントム内部およびファントム外部の輝度はいずれも均一である。よって、画質評価指標算出部130は、この磁気共鳴画像503の輝度の揺らぎについての画質個別評価指標の値を最も高い値として算出する。また、磁気共鳴画像503のファントム外部に対するファントム内部の輝度は、所定の基準よりも小さくなっており、その分だけ、画質評価指標算出部130は、この磁気共鳴画像503のコントラストに関する画質個別評価指標の値を小さな値として算出する。
次に、図5(d)に示す磁気共鳴画像504は、ノイズ量が多く、その分だけ、画質評価指標算出部130は、この磁気共鳴画像504のノイズ量に関する画質評価指標の値を小さな値として算出する。
次に、図5(e)に示す磁気共鳴画像505は、エッジ鮮鋭度が低く、その分だけ、画質評価指標算出部130は、この磁気共鳴画像505のエッジ鮮鋭度に関する画質評価指標の値を小さな値として算出する。
磁気共鳴イメージング装置では、横方向あるいは縦方向に対する輝度の揺らぎおよびコントラストの低下が発生しやすい場合がある。図5(b)〜(e)に関する画質個別評価指標に基づいて画質評価指標を算出することで、横方向あるいは縦方向に対する輝度の揺らぎおよびコントラストの低下が発生しにくい撮像パラメータセットを抽出できるようになる。
図6において、磁気共鳴画像601,602,603は、異なる撮像パラメータセットにて撮像されている。また、グラフ604は、磁気共鳴画像601の線分AA’上の輝度プロファイルを示し、グラフ605は、磁気共鳴画像602の線分AA’上の輝度プロファイルを示し、グラフ606は、磁気共鳴画像603の線分AA’上の輝度プロファイルを示す。画質評価指標算出部130が算出する位置ずれに関する画質個別評価指標の値は、磁気共鳴画像601,602,603の中心からファントムの中心までの距離が長くなるほど低くなる。また、画質評価指標算出部130が算出する形状変化に関する画質個別評価指標の値は、ファントムの中心からファントムの淵までの距離の標準偏差が大きくなるほど低くなる。
磁気共鳴画像601は、適切な撮像パラメータセットにて撮像された標準画像であり、位置ずれも形状変化も発生していない。よって、画質評価指標算出部130は、位置ずれに関するこの磁気共鳴画像601の画質個別評価指標の値および形状変化に関する画質個別評価指標の値を、最も高い値として算出する。
次に、磁気共鳴画像602は、グラフ605が示すように、磁気共鳴画像602の中心607からファントムの中心608まで所定の距離609がある。よって、画質評価指標算出部130は、この磁気共鳴画像602の位置ずれに関する画質個別評価指標の値をこの距離609の長さに応じて小さな値として算出する。
次に、磁気共鳴画像603は、ファントムの中心608からファントムの淵までの各距離610の標準偏差が0以上である。よって、画質評価指標算出部130は、この磁気共鳴画像603の画質個別評価指標の値を、標準偏差が大きさに応じて小さな値として算出する。
磁気共鳴イメージング装置では、位置ずれおよび形状変化が発生しやすい場合がある。図6(b),(c)に関する画質個別評価指標に基づいて画質評価指標を算出することで、位置ずれおよび形状変化が発生しにくい撮像パラメータセットを抽出できるようになる。
図7、図8は、コントラストに関する画質個別評価指標とノイズ量に関する画質個別評価指標とに基づいて画質評価指標を算出する例を示す図である。
図7に示すように、画質評価指標算出部130は、S404にて算出されたコントラストに関するQの画質個別評価指標とQの画質個別評価指標とQの画質個別評価指標との平均値を算出する。また、画質評価指標算出部130は、S404にて算出されたノイズ量に関するQの画質個別評価指標とQの画質個別評価指標とQの画質個別評価指標との平均値を算出する。
その後、画質評価指標算出部130は、コントラストに関する画質個別評価指標の平均値に所定の重みづけ値(例えば3)を乗算した値と、ノイズ量に関する画質個別評価指標の平均値に所定の重みづけ値(例えば4)を乗算した値とを加算することで、画質評価指標を算出する。なお、各画質個別評価指標の平均値に乗算される重みづけ値は、視認性への影響の度合いを考慮して、適宜設定できるようにしても良い。
なお、図8に示すように、画質評価指標算出部130は、Q〜Qのコントラストに関する各画質個別評価指標の最小値とノイズ量に関する画質個別評価指標の最小値とを取得し、その後、コントラストに関する画質個別評価指標の最小値に所定の重みづけ値を乗算した値と、ノイズ量に関する画質個別評価指標の最小値に所定の重みづけ値を乗算した値とを加算することで画質評価指標を算出するようにしても良い。
図9において、磁気共鳴画像1101〜1103は、撮像パラメータセット1にて撮像されたZ軸の座標が異なる3枚のAxial断面画像である。また、磁気共鳴画像1104〜1106は、撮像パラメータセット2にて撮像されたZ軸の座標が異なる3枚のAxial断面画像である。
磁気共鳴画像1101〜1106は、ノイズ量に関する画質個別評価指標が10点満点で算出されており、磁気共鳴画像1101の画質個別評価指標は10点、磁気共鳴画像1102の画質個別評価指標は10点、磁気共鳴画像1103の画質個別評価指標は6点、磁気共鳴画像1104の画質個別評価指標は8点、磁気共鳴画像1105の画質個別評価指標は8点、磁気共鳴画像1106の画質個別評価指標は8点と算出されている。
図10は、画質評価指標を算出する例を示す図であり、ノイズ量に関する画質個別評価指標と画質個別評価指標のばらつきの程度(例えば、標準偏差)とに基づいて画質評価指標を算出する例を示す。
図10に示すように、画質評価指標算出部130は、S404にて算出されたQ〜Qのノイズ量に関する画質個別評価指標の平均値を算出する。また、画質評価指標算出部130は、磁気共鳴画像1101〜1103の画質個別評価指標の標準偏差を算出し、標準偏差に応じた値を算出する。この標準偏差に応じた値は、標準偏差が大きくなるほど低くなり、標準偏差が小さくなるほど高くなる。
その後、画質評価指標算出部130は、ノイズ量に関する画質個別評価指標の平均値に所定の重みづけ値(例えば1)を乗算した値と、標準偏差に応じた値に所定の重みづけ値(例えば2)を乗算した値とを加算することで、画質評価指標を算出する。図9の例の場合、標準偏差は、撮像パラメータセット2で撮像された磁気共鳴画像1104〜1106の方が、撮像パラメータセット1で撮像された磁気共鳴画像1101〜1103よりも小さい。よって、撮像パラメータセット2で撮像された磁気共鳴画像1104〜1106のばらつきに関する画質評価指標の値は、撮像パラメータセット1で撮像された磁気共鳴画像1101〜1103の画質個別評価指標の値よりも高くなる。
このように、画質個別評価指標のばらつきの程度を画質評価指標の算出に反映させることで、画質個別評価指標のばらつきを少なくするのに適切な撮像パラメータセットを決定できるようになる。
図12は、撮像パラメータの種類に応じて、画質個別評価指標に乗算される重みづけの値を決定する例を示す図である。
撮像パラメータは、種類によって、特定の画質不良に与える影響が大きいものがある。例えば、図13に示すようにコントラストに与える影響が大きい撮像パラメータAが存在することがある。その場合、撮像パラメータAの撮像パラメータ値を小さくするとコントラストが低くなり、撮像パラメータAの撮像パラメータ値を大きくするとコントラストが高くなる。また、他の例として、図13に示すようにエッジ鮮鋭度に与える影響が大きい撮像パラメータBが存在することがある。その場合、撮像パラメータBの撮像パラメータ値を小さくするとエッジ鮮鋭度が低くなり、撮像パラメータBの撮像パラメータ値を大きくするとエッジ鮮鋭度が高くなる。
撮像パラメータごとの重みづけ値は予め記憶されており、撮像パラメータAと、コントラストに関する重みづけ値WACおよびエッジ鮮鋭度に関する重みづけ値WAEとは、予め対応付けて記憶されている。また、撮像パラメータBと、コントラストに関する重みづけ値WBCおよびエッジ鮮鋭度に関する重みづけ値WBEとは、予め対応付けて記憶部250に記憶されている。
上述したように撮像パラメータAは、コントラストに与える影響が大きいため、撮像パラメータAのコントラストに関する重みづけ値WACは、WAEよりも大きな値が記憶されている。また、撮像パラメータBは、エッジ鮮鋭度に与える影響が大きいため、撮像パラメータBのエッジ鮮鋭度に関する重みづけ値WBEは、値WBCよりも大きな値が記憶されている。
例えば、図12に示すスイッチ1401は、撮像パラメータAをキーに対応する重み付け値WAC,WAEを取得し、コントラストに関する画質個別評価指標に乗算される重みづけ値として重みづけ値WACを設定し、エッジ鮮鋭度に関する画質個別評価指標に乗算される重みづけ値として重みづけ値WAEを設定する。
図14(a)は、画質が所定の基準よりも高い参照画像の画質評価指標と磁気共鳴画像の画質評価指標との差分に基づき、磁気共鳴画像の撮像に用いられた撮像パラメータセットの最終的な画質評価指標を算出する例を示す図である。
まず、画質評価指標算出部130は、断面を撮像した複数の参照画像それぞれに対して画質個別評価指標を算出する。次に、画質評価指標算出部130は、取得した各画質個別評価指標に基づき、画質評価指標を算出する。
そして、画質評価指標算出部130は、参照画像の画質評価指標から磁気共鳴画像の画質評価指標を減算し、参照画像の画質評価指標と磁気共鳴画像の画質評価指標との差分を算出する。
最後に、画質評価指標算出部130は、算出した差分に基づき、磁気共鳴画像の撮像に用いられた撮像パラメータセットの最終的な画質評価指標を算出する。なお、差分の値が小さいほど、参照画像の画質に磁気共鳴画像の画質が近いことを意味する。そして、最終的な画質評価指標は、例えば、以下の式で算出される。
最終的な画質評価指標=10−(参照画像の画質評価指標−磁気共鳴画像の画質評価指標)
図14(b)は、参照画像の各画質個別評価指標と磁気共鳴画像の各画質個別評価指標の差分の中で最大の値に基づき、参照画像の撮像に用いられた撮像パラメータセットの画質評価指標を算出する例を示す図である。
まず、画質評価指標算出部130は、断面を撮像した複数の参照画像それぞれに対して画質個別評価指標を算出する。また、画質評価指標算出部130は、断面を撮像した複数の磁気共鳴画像それぞれに対して画質個別評価指標を算出する。
そして、画質評価指標算出部130は、参照画像の各画質個別評価指標と磁気共鳴画像の各画質個別評価指標との差分を磁気共鳴画像Q〜Qごとに算出する(より詳細には、参照画像Qの画質個別評価指標と磁気共鳴画像Qの画質個別評価指標の差分を算出し、参照画像Qの画質個別評価指標と磁気共鳴画像Qの画質個別評価指標の差分を算出し、参照画像Qの画質個別評価指標と磁気共鳴画像Qの画質個別評価指標の差分を算出する)。
次に、画質評価指標算出部130は、算出された磁気共鳴画像Q〜Qの差分の中から最大値を抽出する。なお、最大値が小さいほど、参照画像の画質に磁気共鳴画像の画質が近いことを意味する。そして、磁気共鳴画像の撮像に用いられた撮像パラメータセットの最終的な画質評価指標は、例えば、以下の式で算出される。
最終的な画質評価指標=10−最大値
ここで、S301が撮像パラメータセット設定ステップに相当し、S403が断面画像取得ステップに相当し、S405が断面画像取得ステップに相当し、S408が画質評価指標算出ステップに相当し、S306が撮像パラメータセット抽出ステップに相当する。
<実施の形態1の効果>
以上説明した本発明の実施の形態1における磁気共鳴イメージング装置によれば、撮像パラメータセット毎に画質評価指標を算出し、算出した画質評価指標が所定の基準値を満たす前記撮像パラメータセットを抽出することで、磁気共鳴画像の画質の安定化および高水準化が可能となる上に、撮像パラメータの調整に要する時間を短縮できるようになる。
また、既に取得した磁気共鳴画像が所定の基準値を満たさないと判定される場合、まだ取得していない磁気共鳴画像の取得をスキップすることで、撮像パラメータの調整に要する時間をさらに短縮できるようになる。
また、複数の画質個別評価指標を磁気共鳴画像ごとに算出し、算出した画質個別評価指標に基づき、画質評価指標を算出することで、複数の画質不良が画質に与える影響を画質評価指標に反映できるようになる。
また、撮像パラメータに応じた重みづけ値を前記画質個別評価指標に乗算することで、前記画質評価指標を算出することで、妥当な画質評価指標の値を算出できるようになる。
また、画質個別評価指標のばらつきの程度に応じた値を反映させて画質評価指標を算出することで、画質個別評価指標が平均的に良い撮像パラメータセットを抽出できるようになる。
また、コントラストに関する画質個別評価指標と輝度の揺らぎに関する画質評価指標とに基づいて画質評価指標を算出することで、横方向あるいは縦方向に対する輝度の揺らぎおよびコントラストの低下(これらは、磁気共鳴イメージング装置にて発生しやすい)が発生しにくい、撮像パラメータセットを抽出できるようになる。
また、位置ずれに関する画質個別評価指標と形状変化に関する画質評価指標とに基づいて画質評価指標を算出することで、位置ずれおよび形状変化(これらは、磁気共鳴イメージング装置にて発生しやすい)が発生しにくい、撮像パラメータセットを抽出できるようになる。
また、断面方向に応じて異なる手法で画質個別評価指標を算出することで、磁気共鳴イメージング装置のハード特性および撮像対象の形状の違いなど各撮像断面の画像特性に対応した画質個別評価指標を算出できるようになる。
また、画質が所定の基準よりも高い参照画像の画質評価指標と磁気共鳴画像の画質評価指標との差分に基づき、画質評価指標を算出することで、参照画像の画質に近い磁気共鳴画像を撮像できる撮像パラメータセットを抽出できるようになる。
[実施の形態2]
本実施の形態2が実施の形態1と異なる点は、最初に広い間隔ごとに撮像パラメータセットを設定することで、所定の基準値を満たす撮像パラメータセットを抽出し、その後、この抽出した撮像パラメータセットの撮像パラメータ値を所定値間隔で少しずつ変更させながら生成した複数の撮像パラメータセットを設定する点である。
また、本実施の形態2が実施の形態1と異なる点は、抽出された撮像パラメータセットの撮像パラメータセット番号付近を、撮像パラメータセット番号をx軸、画質評価指標をy軸とするグラフを磁気共鳴画像とともに表示する点である。
以下、本実施の形態2を実施の形態1と異なる点を主に、図16、図17を用いて説明する。
<全体処理>
図16は、本発明の実施の形態2における磁気共鳴イメージング装置において、全体処理の概要を示す図である。
まず、S1601にて、パラメータ候補設定部110は、複数の撮像パラメータと図18(a)に示す第1間隔よりも広い間隔である図18(b)に示す第2間隔ごとの撮像パラメータ値との組み合わせを網羅させて複数の撮像パラメータセットP〜Pを生成する。
次に、S1602にて、パラメータ候補設定部110は、撮像パラメータセットを識別するための撮像パラメータセット番号iに1を設定する。
次に、S1603にて、パラメータ候補設定部110は、撮像パラメータセットとしてPを設定し、その後、画質評価指標算出処理(前述、図4)が行われ、撮像パラメータセットPの画質評価指標が算出される。
次に、S1604にて、パラメータ候補設定部110は、iがS1601で生成された撮像パラメータセットの数であるt未満か否かを判定する。パラメータ候補設定部110が、iがt未満であると判定する場合(S1604−Yes)、S1605へ進み、パラメータ候補設定部110は、iをインクリメントし、その後、S1603へ進む。一方、パラメータ候補設定部110が、iがt未満でないと判定する場合(S1604−No)、S1606へ進む。
次に、S1606にて、画質評価指標の値が最も高い撮像パラメータセットを抽出する。
次に、S1607にて、パラメータ候補設定部110は、複数の撮像パラメータと、S1606にて抽出した撮像パラメータセットの撮像パラメータ値の付近の撮像パラメータ値であって第1間隔よりも狭い間隔である図18(c)に示す第3間隔ごとの撮像パラメータ値との組み合わせを網羅させて複数の撮像パラメータセットP〜Pを生成する。なお、撮像パラメータセットP〜Pは、最初に生成される撮像パラメータセットPから順番に撮像パラメータの撮像パラメータ値を少しずつ変更させながら生成され、例えば、撮像パラメータセットPは、撮像パラメータセットPの撮像パラメータ値を若干変更することで生成される。
次に、S1608にて、パラメータ候補設定部110は、撮像パラメータセットを識別するための撮像パラメータセット番号kに1を設定する。
次に、S1609にて、パラメータ候補設定部110は、撮像パラメータセットとしてPを設定し、その後、画質評価指標算出処理(前述、図4)が行われ、撮像パラメータセットPの画質評価指標が算出される。
次に、S1610にて、パラメータ候補設定部110は、kがS1607で生成された撮像パラメータセットの数であるf未満か否かを判定する。パラメータ候補設定部110が、iがf未満であると判定する場合(S1610−Yes)、S1611へ進み、パラメータ候補設定部110は、kをインクリメントし、その後、S1609へ進む。一方、パラメータ候補設定部110が、kがf未満でないと判定する場合(S1610−No)、S1612へ進む。
次に、S1612にて、パラメータ決定部140は、パラメータセット番号1〜fと
パラメータセットP〜Pと、画質評価指標とボリュームデータとを対応付けて記憶部250に記憶し全体処理を終了する。
<応答画面例>
図17は、本発明の実施の形態2における磁気共鳴イメージング装置において、ディスプレイ261に表示される応答画面の例を示す図である。なお、この応答画面は、上述したS1612にて記憶部250に記憶された情報に基づいて表示される。
画質評価指標が所定値以上の撮像パラメータセットにて撮像されたボリュームデータQ〜Qが表示される。
また、ウィンドウ1901には、撮像パラメータセット番号をx軸、画質評価指標をy軸とするグラフが表示されている。また、最も高い画質評価指標と撮像パラメータセット番号とから特定される座標には、「推奨」という注釈がつけられ、画質確認のために選択している画質評価指標と撮像パラメータセット番号とから特定される座標には、「確認中」という注釈がつけられる。
セル1902には、画質評価指標の値が最も高い撮像パラメータセットの撮像パラメータ番号が表示され、セル1903には、画質評価指標の値が最も高い撮像パラメータと撮像パラメータ値とが表示される。
セル1904には、画質確認中の撮像パラメータセットの撮像パラメータ番号が表示され、セル1905には、画質確認中の撮像パラメータと撮像パラメータ値とが表示される。
ウィンドウ1906には、画質評価指標の値が最も高い撮像パラメータセットにて撮像されたボリュームデータQ〜Qが表示される。また、ウィンドウ1907には、画質確認中の撮像パラメータセットにて撮像されたボリュームデータQ〜Qが表示される。
上述したように、撮像パラメータセットP〜Pは、最初に生成される撮像パラメータセットPから順番に撮像パラメータの撮像パラメータ値を少しずつ変更させながら生成される。よって、推奨の撮像パラメータセットの撮像パラメータセット番号と撮像パラメータセット番号が近い撮像パラメータセットの撮像パラメータ値は、推奨の撮像パラメータセットの撮像パラメータ値から若干変更されたものである。
上述した応答画面により、撮像パラメータセットと各磁気共鳴画像の画質との対応関係が把握できるようになる。
ここで、S1601が、第1撮像パラメータセット設定ステップに相当し、S1607が、第2撮像パラメータセット設定ステップに相当する。
<実施の形態2の効果>
以上説明した本発明の実施の形態2における磁気共鳴イメージング装置によれば、最初に広い間隔ごとに撮像パラメータセットを設定することで、実施の形態1と異なる効果として、所定の基準値を満たす撮像パラメータセットを抽出し、その後、この抽出した撮像パラメータセットの撮像パラメータ値を所定値間隔で少しずつ変更させながら生成した複数の撮像パラメータセットを設定することで、万遍なく撮像パラメータセットを設定する実施の形態1に対して、撮像パラメータセットが抽出される時間を短縮できるとともに、高い精度で撮像パラメータセットを調整できるようになる。
また、一つの撮像パラメータセットと、この撮像パラメータセットにて撮像された磁気共鳴画像とを表示することで、撮像パラメータセットと各磁気共鳴画像の画質との対応関係が把握できるようになり、抽出された撮像パラメータセットの妥当性を判定しやすくなる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
100 制御部
110 パラメータ候補設定部
120 断面画像取得部
130 画質評価指標算出部
140 パラメータ決定部
201 CPU
202 シーケンサ
210 静磁場系
220 傾斜磁場系
221 傾斜磁場コイル
222 傾斜磁場電源
230 送信系
231 高周波発振器
232 変調器
233 高周波増幅器
234 高周波照射コイル
240 受信系
241 高周波受信コイル
242 増幅器
243 直交位相検波器
244 A/D変換器
250 記憶部
260 操作部
261 ディスプレイ
501,502,503,504,505,601,602,603,1101,1102,1103,1104,1105,1106 磁気共鳴画像
506,507,508,604,605,606 グラフ
1401 スイッチ
1901,1906,1907 ウィンドウ
1902,1903,1904,1905 セル

Claims (13)

  1. 磁気共鳴画像を撮像するための撮像パラメータセットを複数設定するパラメータ候補設定部と、
    撮像断面の異なる複数の磁気共鳴画像を、前記撮像パラメータセット毎に取得する断面画像取得部と、
    取得された複数の前記磁気共鳴画像を用いて、前記撮像パラメータセット毎に画質評価指標を算出する画質評価指標算出部と、
    前記画質評価指標が所定の基準値を満たす前記撮像パラメータセットを抽出するパラメータ決定部と、
    を有する磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記断面画像取得部は、既に取得した前記磁気共鳴画像が所定の基準値を満たさないと判定する場合、まだ取得していない前記磁気共鳴画像の取得をスキップする、磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画質評価指標算出部は、複数の画質個別評価指標を前記磁気共鳴画像ごとに算出し、算出した前記画質個別評価指標に基づき、前記画質評価指標を算出する、磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画質評価指標算出部は、前記撮像パラメータセットを構成する撮像パラメータに応じた重みづけ値を前記画質個別評価指標に乗算することで、前記画質評価指標を算出する、磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画質評価指標算出部は、前記画質個別評価指標のばらつきの程度に応じた値を反映させて前記画質評価指標を算出する、磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画質評価指標算出部は、コントラストに関する前記画質個別評価指標と輝度の揺らぎに関する前記画質個別評価指標とに基づいて前記画質評価指標を算出する、磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画質評価指標算出部は、位置ずれに関する前記画質個別評価指標と形状変化に関する前記画質個別評価指標とに基づいて前記画質評価指標を算出する、磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画質評価指標算出部は、断面方向に応じて異なる手法で前記画質個別評価指標を算出する、磁気共鳴イメージング装置。
  9. 請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記画質評価指標算出部は、画質が所定の基準よりも高い参照画像の前記画質評価指標と前記磁気共鳴画像の前記画質評価指標との差分に基づき、前記画質評価指標を算出する、磁気共鳴イメージング装置。
  10. パラメータ候補設定部により、磁気共鳴画像を撮像するための撮像パラメータセットを複数設定する撮像パラメータセット設定ステップと、
    断面画像取得部により、撮像断面の異なる複数の磁気共鳴画像を、前記撮像パラメータセット毎に取得する断面画像取得ステップと、
    画質評価指標算出部により、取得された複数の前記磁気共鳴画像を用いて、前記撮像パラメータセット毎に画質評価指標を算出する画質評価指標算出ステップと、
    パラメータ決定部により、前記画質評価指標が所定の基準値を満たす前記撮像パラメータセットを抽出する撮像パラメータセット抽出ステップと、
    を有する、磁気共鳴画像の撮像パラメータ決定方法。
  11. 請求項10に記載の撮像パラメータ決定方法において、
    前記撮像パラメータセット設定ステップは、パラメータ候補設定部により、磁気共鳴画像を撮像するための撮像パラメータセットを所定の第1間隔よりも広い第2間隔ごとに複数設定する第1撮像パラメータセット設定ステップであり、
    前記パラメータ候補設定部により、前記撮像パラメータセット抽出ステップにて抽出された前記撮像パラメータセットのパラメータ値を基準に前記第1間隔よりも狭い間隔である第3間隔ごとに前記撮像パラメータセットを設定する、第2撮像パラメータセット設定ステップを有する、磁気共鳴画像の撮像パラメータ決定方法。
  12. 請求項11に記載の撮像パラメータ決定方法において、
    前記画質評価指標算出部は、前記第3間隔ごとに設定された前記撮像パラメータセットから一つの撮像パラメータセットと、前記撮像パラメータセットにて撮像された前記磁気共鳴画像とを表示する表示ステップとをさらに有する、磁気共鳴画像の撮像パラメータ決定方法。
  13. パラメータ候補設定部により、磁気共鳴画像を撮像するための撮像パラメータセットを複数設定する撮像パラメータセット設定ステップと、
    断面画像取得部により、撮像断面の異なる複数の磁気共鳴画像を、前記撮像パラメータセット毎に取得する断面画像取得ステップと、
    画質評価指標算出部により、取得された複数の前記磁気共鳴画像を用いて、前記撮像パラメータセット毎に画質評価指標を算出する画質評価指標算出ステップと、
    パラメータ決定部により、前記画質評価指標が所定の基準値を満たす前記撮像パラメータセットを抽出する撮像パラメータセット抽出ステップと、
    を磁気共鳴イメージング装置を構成するコンピュータに実行させる、撮像パラメータ決定プログラム。
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