JP2017516590A - 微細構造解析データのデータ品質を評価し向上させる方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2014年5月30日に出願された米国特許仮出願第62/005,292号の優先権を主張するものである。
プリズム取得:いくつかの繰返しおよびいくつかの受信コイルに関して記録された、一組のプリズムボリュームからのエコーデータの完全な取得。
エコーデータ:一組の受信コイル上に記録された、一組のプリズムボリュームからのMRエコー信号のディジタル化された記録。繰返しごと、受信コイルごとおよびプリズムボリュームごとに、単一のMRエコーが記録される。
プリズムボリューム:調査対象の構造の試料中の、そこからエコーデータが生成される物理的な位置。プリズムボリュームは任意の断面形状を有することができるが、その断面は一般に長方形である。
プリズムプロファイル:エコーデータの変換であって、所与のプリズムボリュームに沿った位置に対する信号を受信コイルごとおよび繰返しごとに与える変換。プリズムプロファイルは、それぞれのプリズムボリュームに沿った位置に対する信号生成物質の変動の推定値を与える。
受信コイル:プリズム取得を構成するエコーデータを記録する目的に使用されるRF受信コイル。
空間周波数スペクトル:米国特許第7,932,720号明細書、国際公開第2013/086218号に開示されている解析方法などの解析方法に従ってプリズム取得エコーデータを解析した結果として生成される周波数スペクトル。
繰返し:プリズムボリュームからのMRエコー信号の繰り返された1つまたは複数の記録。空間周波数スペクトルの信号対雑音比を増大させるため、空間周波数スペクトルの算出中に信号の平均を算出することができるように、複数の繰返しが実行される。
調査:逐次的に実行されたいくつかのスキャン。スキャンの間、患者は名目上、基準画像とプリズム取得とを互いに同じ位置に配置することができるような態様で、スキャナ内の同じ位置にいる。
基準画像(:プリズム取得と同じ調査において取得されたMR画像。基準画像は、プリズム取得を位置決めする目的に使用され、さらに、基準画像上には、関心組織または関心構造の周囲を示すことによって、調査対象の構造の試料の領域が示される。
領域/関心領域:これは、関心構造の試料の調査中の部分であり、プリズム取得を取得した部分である。
雑音データ:プリズム取得自体に対して使用したのと同じ一組の磁気共鳴画像法(MRI)システム受信コイル上で測定された雑音。
繰返しブロック:時間的に隣接したいくつかの1つまたは複数の繰返しであり、それらの繰返しは、単一の繰返しについての信号対雑音比よりも信号対雑音比が潜在的に高くなるように合成されており、繰返しの総数よりも数が少なく、1つのプリズム取得に対して複数のブロックがあるように取得される。
フレーム:繰返しブロックについての一組の隣接するプリズムボリュームについてのプリズムプロファイルのプロット。
サブ領域:調査対象の構造の試料中での局所的な動きの予想される規模に基づいて選択されたフレームの空間部分。
− データを完全に捨て、再取得すること、
− 質の悪いデータであることをユーザ(放射線科医またはX線撮影技師)に警告はするが、それでもそのデータの解析を許すこと、
− 質の良いデータを処理すること
が必要な場合がある。
本発明の好ましい一実施形態では、以下のようないくつかの理由から、プリズム取得のSNRを評価することができることが重要である。
1.SNRを評価することができることにより、あるしきい値よりも低い全体SNRを有するデータセット(プリズム取得)を識別し、それらのデータセット(プリズム取得)を破棄し、またはユーザに対して示すことができる。
2.複数の受信コイルを有するMRIシステムでは、あるしきい値よりも大きなSNRを有するコイルだけを使用した方が有益であることがある。このしきい値よりも大きなSNRを有するコイルだけを使用すると、全てのコイルを使用した場合よりも解析結果が良好になることがある。
3.ポイント(2)に関して、複数の受信コイルからのデータを合成する目的に使用されるいくつかのダイバーシチ合成法は、それぞれのコイルからの信号を合成するのに、SNRの推定値を使用する。
所与のスキャンについてのMRIデータ取得は一般に、イメージングスキャンなのかまたはプリズム取得(スキャン)なのかに関わらず、数秒から数分かかり得る。k空間値の完全なセットのうちのサブセットだけを取得するだけでよいため、プリズム取得(スキャン)は一般に、通常の画像取得よりも速いデータ取得を可能にする。しかしながら、プリズム取得(スキャン)中の患者の動きは依然として重大な懸念事項となり得る。この技法の重大な利点は、標準MRI画像法シーケンスに比べて空間分解能が向上していることであるためである。そのため、プリズム取得における動きを評価および/または補正する技法が望ましい。
複数のプリズムボリュームを含むプリズム取得における動きを可視化する方法の例を図2に示す。この実施形態では、動きを可視化するために、アニメーションの後続のフレームが、別個のプロットとして示されており、マークされた点は、最初の繰返しブロックからの解剖学的に重要な特徴の位置を示す。代替実施形態では、これらのフレームをアニメーションとして見る。
上述のとおり、いくつかの用途では、プリズムボリュームのアレイではなく、単一のプリズムボリュームに対してプリズム取得エコーデータを取得する。この場合も、多プリズムボリュームデータと同じ方法で、データを、一連のフレームもしくはアニメーションとして可視化することができ、または、局所相互相関(この場合には局所1D相互相関関数)を算出することができる。しかしながら、それぞれの単一プリズムフレームを1つのプロット内に横並びで表示することによって、このデータを可視化することもできる。ヒトの脳内で取得されたプリズム取得に対するこの可視化の2つの例を、図3において、(a)が非常に小さな患者の動きを示し、(b)が顕著な患者の動きを示す。上で既に論じたとおり、これらのプロットは、重複する複数の繰返しブロックから算出することができ、そうすることは、それらのプロットがより平滑に見えるようにするのに役立ち、それらのプロットの解釈をより容易にする。
このデータ取得の性質のため、プリズムは、調査対象の構造体(関心組織)の試料の外側に延び得る。したがって、プリズムプロファイルのどの領域を解析すべきであるのか、およびどの領域を無視すべきであるのかを決定する必要があるときがある。上で論じたプリズムプロファイルを使用してもある程度はこれを実行することができるが、これらのプリズムプロファイルの画素サイズは一般に非常に異方性(anisotropic)であり、このことは、いくつかの解剖学的特徴を識別することを難しくする。そのため、取得されたプリズムボリュームの位置を、同じスキャンセッションで集められた1つまたは複数の別個の基準画像と同じ位置に配置することができることが望ましいときがあり、その場合には、基準画像とプリズム取得との間で解剖学的構造を同じ位置に配置することができる。この場合、同じ位置に配置することは、プリズムボリュームの位置を基準画像上に示すため、より重要には、例えば領域の境界を手動で示すことによってまたは領域を自動的にセグメント化することによって、基準画像上で解析対象の器官(または領域)を指定することができるようにするために望ましいことがあり、次いで、これを使用して、解析中にプリズムプロファイルをセグメント化することができる。
Claims (41)
- 磁気共鳴画像法(MRI)システムにおいて、選択的に励起された1つまたは複数の内部体積(プリズムボリューム)の軸に沿った周波数エンコードされた1次元信号の1つまたは複数の繰返しである、細かくサンプリングされ空間エンコードされた磁気共鳴エコーデータからなるプリズム取得から生成される空間周波数スペクトルの質を向上させる方法であって、前記選択的に励起された1つまたは複数の内部体積(プリズムボリューム)が、前記エコーデータが生成される、解析対象の生物学的組織中の物理的な位置であり、
a)1つまたは複数のプリズムボリュームからのエコーデータの1つまたは複数の個々の繰返しからなるプリズム取得を、前記磁気共鳴画像法(MRI)システム内の1つまたは複数の受信コイルを使用して集めること、
b)前記プリズム取得が複数の繰返しからなる場合に、前記プリズム取得の質に影響を及ぼす患者の動きを、
i)前記(a)で集めた前記エコーデータをプリズムボリュームごとに変換して、プリズムプロファイルと呼ばれる、位置に対する信号の変動を、受信コイルごとの繰返しごとに算出し、
ii)前記受信コイルから選択された1つまたは複数の受信コイルからの前記プリズムプロファイルを合成して、合成されたプリズムプロファイルを、プリズムボリュームごとおよび繰返しごとに生成し、
iii)集めた前記繰返しを、重複する1つもしくは複数の繰返しのブロックまたは隣接する1つもしくは複数の繰返しのブロックに合成して、一組のプリズムボリュームについての前記プリズムプロファイルを示す一連のフレームをブロックごとに生成し、フレーム間の前記プリズムプロファイルの変化を使用して、前記プリズム取得中に起こった前記患者の動きを算出し、
iv)前記(iii)での患者の動きの前記算出を使用して、算出された前記動きがしきい値よりも小さいかどうかを判定し、小さい場合には、前記プリズムプロファイルから前記空間周波数スペクトルを算出し、小さくない場合には、データセットを破棄し、再取得するように指示すること
によって評価すること、あるいは
c)前記プリズム取得の質に影響を及ぼす患者の動きを、
i)同じ調査中に、前記(a)の前記プリズム取得の前または後に、前記(a)の前記プリズム取得と同じ位置に配置された、調査対象の構造の試料の基準画像を取得し、
ii)前記(c)(i)で取得した前記基準画像上で、調査対象の前記構造の前記試料の1つまたは複数の領域を指定し、
iii)3次元座標変換を使用して、前記(c)(ii)の前記領域を指定する点を、前記基準画像内の位置から、前記プリズムボリューム内の対応する位置へ移動させ、
iv)前記(a)で集めた前記エコーデータを変換して、それぞれの前記プリズムボリュームに沿った位置に対する前記信号を、受信コイルごとの繰返しごとにおよびプリズムボリュームごとに算出して、それぞれの前記プリズムプロファイルを獲得し、
v)雑音を低減させるために、空間フィルタの適用によって前記プリズムプロファイルを平滑化し、
vi)特徴マップと呼ばれる、存在する鮮明な境界および特徴のプリバレンスのマップを作成することによって、前記プリズムプロファイル内の解剖学的特徴の存在を算出し、
vii)前記(iii)で算出した前記点を使用して、前記(vi)で算出した前記特徴マップのセグメント化を、前記指定された領域内で実行し、
viii)前記セグメント化されたプリズムボリューム内に存在する解剖学的特徴の存在を最小化する、前記(vii)の前記セグメント化された特徴マップの推定されるシフトを算出し、前記推定されるシフトを使用して、前記セグメント化されたプリズムボリュームを空間的にシフトさせて、プリズム取得エコーデータから空間周波数スペクトルを生成する前に動きを補正すること
によって補正すること
を含む方法。 - 前記(b)(iii)での動きの推定値を使用して、前記プリズム取得中に起こった前記動きを、空間周波数スペクトルを生成する前に前記(b)(iv)でプリズムプロファイルの前記繰返しを互いに対して空間的にシフトさせることにより補正する、請求項1に記載の方法。
- 前記(b)(iii)での動きの評価が、前記プリズムプロファイルのプロットをブロックごとに生成し、前記プロットを、一連のフレームまたはアニメーションとして表示することによって実行され、前記一連のフレームまたはアニメーションから、ユーザは、前記プリズム取得中の前記動きを可視化し評価することができる、請求項1に記載の方法。
- 前記(b)(iii)での前記動きの評価が、1つのプリズムボリュームについての前記プリズムプロファイルのプロットをブロックごとに生成し、互いに隣接するこれらのフレームのそれぞれを表示して、前記プリズム取得中の前記動きを可視化することを可能にする1つの表現を形成することによって、前記1つのプリズムボリュームに対して実行される、請求項1に記載の方法。
- 前記(c)において、前記(c)(vi)での前記解剖学的特徴の存在の前記算出が、前記プロファイルの数値勾配を算出することによって実行される、請求項1に記載の方法。
- 前記(c)において、前記(c)(vi)での前記解剖学的特徴の存在の前記算出が、キャニーエッジ検出アルゴリズムを使用することによって実行される、請求項1に記載の方法。
- 前記(c)において、前記(c)(vi)での前記解剖学的特徴の存在の前記算出が、ソーベルフィルタの適用によって実行される、請求項1に記載の方法。
- 前記(b)(ii)において、前記受信コイルが、
d)前記(a)の前記プリズム取得に使用した前記受信コイルに対応する一組の受信コイル上で雑音データを測定し、
e)前記(a)で取得した前記プリズム取得エコーデータと前記(d)で取得した前記雑音データの比を使用して、信号対雑音比(SNR)を前記受信コイルごとに推定し、前記比を使用して、最終的なSNRを最大にするために、受信コイルからの前記プリズム取得エコーデータを、ダイバーシチ合成を使用して合成し、
f)前記(b)(ii)のそれぞれの受信コイルについての信号対雑音比の前記算出を使用して、前記プリズム取得が、しきい値よりも大きいSNRを有するかどうかを判定し、有しない場合には、前記データセットを破棄し、再取得するように指示すること
によって合成される、請求項1に記載の方法。 - 前記(d)での雑音データの前記測定が、前記受信コイルのそれぞれについてのRFアンプを無効にして、雑音データだけが集められるようにすることによって実行される、請求項8に記載の方法。
- 前記(d)での雑音データの前記測定が、RF伝送電圧をゼロに設定して、雑音データだけが集められるようにすることによって実行される、請求項8に記載の方法。
- 前記(d)での雑音データの前記測定が、前記(a)での前記プリズム取得の前に実行される、請求項8に記載の方法。
- 前記(d)での雑音データの前記測定が、前記(a)での前記プリズム取得の後に実行される、請求項8に記載の方法。
- 前記(d)での雑音データの前記測定が、前記(a)での前記プリズム取得の前記繰返しの間の1つまたは複数の時点で実行される、請求項8に記載の方法。
- 前記(e)において、最終的なSNRを最大にするために、受信コイルが、最大比合成を使用することによって合成される、請求項8に記載の方法。
- 前記(e)において、最終的なSNRを最大にするために、受信コイルが、選択合成を使用することによって合成される、請求項8に記載の方法。
- 前記(b)(iii)での前記動きの評価が、
d)前記フレームの雑音を低減させるために、空間フィルタを使用して前記フレームを平滑化し、
e)その組織において典型的な動きの局所的変動に合わせてサイズが選択された、前記フレームのサブ領域を選び、
f)前記サブ領域をウインドウに入れ、
g)2つのフレームからなる対ごとに、前記サブ領域の2次元相互相関を算定し、
h)前記フレームの対の前記サブ領域についてのx位置およびy位置における局所的シフトを与える、算定された前記相互相関の最大値の位置を決定し、
i)前記サブ領域を、前記フレームを横切って、および前記フレームの下方へ移動させながら、前記(g)および前記(h)のステップを繰り返して、シフトマップと呼ばれる、そのフレームの対についての位置に対する前記局所的シフトのマップを構築し、
j)前記(e)から前記(i)までのステップをフレームの対ごとに繰り返して、局所的に推定されたシフトの一連のシフトマップを生成すること
によって実行される、請求項1に記載の方法。 - 位置空間での相互相関関数のサンプリングレートを、原データのサンプリングレートから変動させて、1画素未満のシフトを算出することができるように、前記2次元相互相関の前記算出が、位置空間ではなく、周波数空間で実行される、請求項16に記載の方法。
- 局所的に推定された前記シフトをしきい値と比較し、前記フレームのうちの任意のフレームからの前記局所的シフトが前記しきい値よりも大きい場合には、前記データセットが、顕著な動きを有することが示され、その結果、患者がまだMRIスキャナの中にいる間に、ユーザによって前記データセットを再取得することができる、請求項16に記載の方法。
- 局所的間動きをユーザが可視化し評価することができるように、局所的に推定された前記シフトが、アニメーションまたは一連のプロットとしてユーザに表示される、請求項16に記載の方法。
- それぞれのフレームについての局所的に推定された前記シフトが、前記サブ領域の中央にプロットされた、前記局所的シフトの方向を示す色相/色および前記シフトの大きさを示す値/輝度を有する点として表示される、請求項19に記載の方法。
- 磁気共鳴画像法(MRI)システムにおいて、選択的に励起された1つまたは複数の内部体積(プリズムボリューム)の軸に沿った周波数エンコードされた1次元信号の複数の繰返しである、細かくサンプリングされ空間エンコードされた磁気共鳴エコーデータからなるプリズム取得から生成される空間周波数スペクトルの質を向上させる方法であって、前記選択的に励起された1つまたは複数の内部体積(プリズムボリューム)が、前記エコーデータが生成される、解析対象の生物学的組織中の物理的な位置であり、
a)複数のプリズムボリュームからのエコーデータの1つまたは複数の個々の繰返しからなるプリズム取得を、前記磁気共鳴画像法(MRI)システム内の1つまたは複数の受信コイルを使用して集めること、
b)前記プリズム取得の質に影響を及ぼす患者の動きを、
i)前記(a)で集めた前記エコーデータをプリズムボリュームごとに変換して、プリズムプロファイルと呼ばれる、位置に対する信号の変動を、受信コイルごとの繰返しごとに算出し、
ii)前記受信コイルから選択された1つまたは複数の受信コイルからの前記プリズムプロファイルを合成して、合成されたプリズムプロファイルを、プリズムボリュームごとおよび繰返しごとに生成し、
iii)集めた前記繰返しを、重複する1つもしくは複数の繰返しのブロックまたは隣接する1つもしくは複数の繰返しのブロックに合成して、一組のプリズムボリュームについての前記プリズムプロファイルを示す一連のフレームをブロックごとに生成し、フレーム間の前記プリズムプロファイルの変化を使用して、前記プリズム取得中に起こった前記患者の動きを算出し、
iv)前記(iii)での患者の動きの前記算出を使用して、算出された前記動きがしきい値よりも小さいかどうかを判定し、小さい場合には、前記プリズムプロファイルから前記空間周波数スペクトルを算出し、小さくない場合には、データセットを破棄し、再取得するように指示すること
によって評価すること
を含む方法。 - 前記(b)(iii)での動きの推定値を使用して、前記プリズム取得中に起こった前記動きを、空間周波数スペクトルを生成する前に前記(b)(iv)でプリズムプロファイルの前記繰返しを互いに対して空間的にシフトさせることにより補正する、請求項21に記載の方法。
- 前記(b)(iii)での前記動きの評価が、前記プリズムプロファイルのプロットをブロックごとに生成し、前記プロットを、一連のフレームまたはアニメーションとして表示することによって実行され、前記一連のフレームまたはアニメーションから、ユーザは、前記プリズム取得中の前記動きを可視化し評価することができる、請求項21に記載の方法。
- 前記(b)(iii)での前記動きの評価が、1つのプリズムボリュームに対する前記プリズムプロファイルのプロットをブロックごとに生成し、互いに隣接するこれらのフレームのそれぞれを表示して、前記プリズム取得中の前記動きを可視化することを可能にする1つの表現を形成することによって、前記1つのプリズムボリュームに対して実行される、請求項21に記載の方法。
- 前記(b)(ii)において、前記受信コイルが、
d)前記(a)の前記プリズム取得について使用した前記受信コイルに対応する一組の受信コイル上で雑音データを測定し、
e)前記(a)で取得したプリズム取得エコーデータと前記(d)で取得した前記雑音データの比を使用して、信号対雑音比(SNR)を前記受信コイルごとに推定し、前記比を使用して、最終的なSNRを最大にするために、受信コイルからの前記プリズム取得エコーデータを、ダイバーシチ合成を使用して合成し、
f)前記(b)(ii)のそれぞれの受信コイルについての信号対雑音比の前記算出を使用して、前記プリズム取得が、しきい値よりも大きいSNRを有するかどうかを判定し、有しない場合には、前記データセットを破棄し、再取得するように指示すること
によって合成される、請求項21に記載の方法。 - 前記(d)での雑音データの前記測定が、前記受信コイルのそれぞれについてのRFアンプを無効にして、雑音データだけが集められるようにすることによって実行される、請求項25に記載の方法。
- 前記(d)での雑音データの前記測定が、RF伝送電圧をゼロに設定して、雑音データだけが集められるようにすることによって実行される、請求項25に記載の方法。
- 前記(d)での雑音データの前記測定が、前記(a)での前記プリズム取得の前に実行される、請求項25に記載の方法。
- 前記(d)での雑音データの前記測定が、前記(a)での前記プリズム取得の後に実行される、請求項25に記載の方法。
- 前記(d)での雑音データの前記測定が、前記(a)での前記プリズム取得の前記繰返しの間の1つまたは複数の時点で実行される、請求項25に記載の方法。
- 前記(e)において、最終的なSNRを最大にするために、受信コイルが、最大比合成を使用することによって合成される、請求項25に記載の方法。
- 前記(e)において、最終的なSNRを最大にするために、受信コイルが、選択合成を使用することによって合成される、請求項25に記載の方法。
- 前記(b)(iii)での前記動きの評価が、
d)前記フレームの雑音を低減させるために、空間フィルタを使用して前記フレームを平滑化し、
e)その組織において典型的な動きの局所的変動に合わせてサイズが選択された、前記フレームのサブ領域を選び、
f)前記サブ領域をウインドウに入れ、
g)2つのフレームからなる対ごとに、前記サブ領域の2次元相互相関を算定し、
h)前記フレームの対の前記サブ領域についてのx位置およびy位置における局所的シフトを与える、算定された前記相互相関の最大値の位置を決定し、
i)前記サブ領域を、前記フレームを横切って、および前記フレームの下方へ移動させながら、前記(g)および前記(h)のステップを繰り返して、シフトマップと呼ばれる、そのフレームの対についての位置に対する前記局所的シフトのマップを構築し、
j)前記(e)から前記(i)までのステップをフレームの対ごとに繰り返して、局所的に推定されたシフトの一連のシフトマップを生成すること
によって実行される、請求項21に記載の方法。 - 位置空間での相互相関関数のサンプリングレートを、原データのサンプリングレートから変動させて、1画素未満のシフトを算出することができるように、前記2次元相互相関の前記算出が、位置空間ではなく、周波数空間で実行される、請求項33に記載の方法。
- 局所的に推定された前記シフトをしきい値と比較し、前記フレームのうちの任意のフレームからの前記局所的シフトが前記しきい値よりも大きい場合には、前記データセットが、顕著な動きを有することが示され、その結果、患者がまだMRIスキャナの中にいる間に、ユーザによって前記データセットを再取得することができる、請求項33に記載の方法。
- 局所的な動きをユーザが可視化し評価することができるように、局所的に推定された前記シフトが、アニメーションまたは一連のプロットとしてユーザに表示される、請求項33に記載の方法。
- それぞれのフレームについての局所的に推定された前記シフトが、前記サブ領域の中央にプロットされた、前記局所的シフトの方向を示す色相/色および前記シフトの大きさを示す値/輝度を有する点として表示される、請求項36に記載の方法。
- 磁気共鳴画像法(MRI)システムにおいて、選択的に励起された1つまたは複数の内部体積(プリズムボリューム)の軸に沿った周波数エンコードされた1次元信号の1つまたは複数の繰返しである、細かくサンプリングされ空間エンコードされた磁気共鳴エコーデータからなるプリズム取得から生成される空間周波数スペクトルの質を向上させる方法であって、前記選択的に励起された1つまたは複数の内部体積(プリズムボリューム)が、前記エコーデータが生成される、解析対象の生物学的組織中の物理的な位置であり、
a)1つまたは複数のプリズムボリュームからのエコーデータの1つまたは複数の個々の繰返しからなるプリズム取得を、前記磁気共鳴画像法(MRI)システム内の1つまたは複数の受信コイルを使用して集めること、
b)前記プリズム取得の質に影響を及ぼす患者の動きを、
i)同じ調査中に、前記(a)の前記プリズム取得の前または後に、前記(a)の前記プリズム取得と同じ位置に配置された、調査対象の構造の試料の基準画像を取得し、
ii)前記(b)(i)で取得した前記基準画像上で、調査対象の前記構造の前記試料の1つまたは複数の領域を指定し、
iii)3次元座標変換を使用して、前記(b)(ii)の前記領域を指定する点を、前記基準画像内の位置から、前記プリズムボリューム内の対応する位置へ移動させ、
iv)前記(a)で集めた前記エコーデータを変換して、それぞれの前記プリズムボリュームに沿った位置に対する前記信号を、受信コイルごとの繰返しごとにおよびプリズムボリュームごとに算出して、それぞれのプリズムプロファイルを獲得し、
v)雑音を低減させるために、空間フィルタの適用によって前記プリズムプロファイルを平滑化し、
vi)特徴マップと呼ばれる、存在する鮮明な境界および特徴のプリバレンスのマップを作成することによって、前記プリズムプロファイル内の解剖学的特徴の存在を算出し、
vii)前記(iii)で算出した前記点を使用して、前記(vi)で算出した前記特徴マップのセグメント化を、前記指定された領域内で実行し、
viii)前記セグメント化されたプリズムボリューム内に存在する前記解剖学的特徴の存在を最小化する、前記(vii)の前記セグメント化された特徴マップの推定されるシフトを算出し、前記推定されるシフトを使用して、前記セグメント化されたプリズムボリュームを空間的にシフトさせて、プリズム取得エコーデータから空間周波数スペクトルを生成する前に動きを補正すること
によって補正すること
を含む方法。 - 前記(b)において、前記(b)(vi)での前記解剖学的特徴の存在の前記算出が、前記プロファイルの数値勾配を算出することによって実行される、請求項38に記載の方法。
- 前記(b)において、前記(b)(vi)での前記解剖学的特徴の存在の前記算出が、キャニーエッジ検出アルゴリズムを使用することによって実行される、請求項38に記載の方法。
- 前記(b)において、前記(b)(vi)での前記解剖学的特徴の存在の前記算出が、ソーベルフィルタの適用によって実行される、請求項38に記載の方法。
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