JP2009082342A - 機能的ケースの取付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】実用器具を格納した機能的ケースを支柱や筐体等の取付体に対して着脱自在に固着できるようにした取付装置を提供する。
【解決手段】機能的ケースのケース本体を取付体の挿入窓に挿入し、機能的ケースの正面フランジを取付体の正面壁に重ね合わせた状態で、該機能的ケースを所定距離だけ下方に移動させることにより固着する構成である。機能的ケースの両側には係止爪が設けられ、取付体の挿入窓の両側縁には前記係止爪を受入れ通過させる凹部が切欠形成されており、前記下方移動したとき、凹部の下側で挿入窓の両側に形成された側縁部を正面フランジと係止爪により挟持するように構成されている。
【選択図】図3
【解決手段】機能的ケースのケース本体を取付体の挿入窓に挿入し、機能的ケースの正面フランジを取付体の正面壁に重ね合わせた状態で、該機能的ケースを所定距離だけ下方に移動させることにより固着する構成である。機能的ケースの両側には係止爪が設けられ、取付体の挿入窓の両側縁には前記係止爪を受入れ通過させる凹部が切欠形成されており、前記下方移動したとき、凹部の下側で挿入窓の両側に形成された側縁部を正面フランジと係止爪により挟持するように構成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、カップホルダーや物置棚のような実用器具を格納した機能的ケースを着脱自在に取付けるための取付装置に関する。
従来、例えば、パチンコホールの島には多数のパチンコ台が列設され、長時間にわたり顧客がパチンコの遊技を楽しんでいる。そこで、パチンコ台にカップホルダーを設けることにより顧客の便宜に供することが望ましい。しかしながら、一般的にパチンコ台は、比較的短期間で入れ替えが行われるため、パチンコ台にカップホルダーを直接に取付けことは不経済である。
そこで、本発明者は、隣り合うパチンコ台の間にカップホルダー等の実用器具を格納した機能的ケースを着脱自在となるように介装すれば、パチンコ台の入れ換えに関わらず再利用が可能になることを知得した。
ところが、隣り合うパチンコ台の間に許容されるスペースは、幅狭で上下方向に長く延びる細長いスペースに限られるので、実用器具を格納した機能的ケースの取付構造をどのように構成すべきであるか未解決の課題がある。
この点に関して、物品の連結構造に関し、種々の装置が従来から提案されているが、本発明の目的に沿うようなものが存在しない。
本発明は、隣り合うパチンコ台の間に装着可能とされる支柱等の細長い取付体や、任意の形状とした筐体等の取付体に対して、機能的ケースを着脱自在に取付けることができ、しかも、取付状態で堅固であると共に、体裁の良い取付けを可能とした装置を提供することを課題とするものである。
そこで、本発明が手段として構成したところは、ケース本体に正面フランジを備えた機能的ケースと、該機能的ケースを取付保持する取付体とから成り、取付体の正面壁に開設した挿入窓にケース本体を挿入すると共に、正面フランジを正面壁に重ね合わせた状態で、機能的ケースと取付体を相互に着脱自在に固着する固着手段を設けた構成において、前記固着手段は、機能的ケースの両側に設けた係止爪と、取付体の挿入窓の両側縁に切欠形成した凹部と、該挿入窓を下方に延設した延長窓部により構成され、前記係止爪は、正面フランジの背面に対して正面壁の肉厚に相当する隙間を形成した状態で外側方に向けて延びる自由端を備え、前記凹部は、ケース本体を挿入窓に挿入したとき、前記係止爪を該凹部に通過させるように配置され、前記延長窓部は、挿入窓に挿入されたケース本体を下方に所定距離Lだけ移動可能とするように挿入窓から下向きに延設されており、ケース本体を挿入窓に挿入すると共に正面フランジを正面壁に重ね合わせた状態で機能的ケースを下方移動したとき、正面フランジの背面と係止爪が挿入窓の側縁部を挟持するように構成して成る点にある。
本発明の好ましい実施形態において、前記係止爪は、機能的ケースの両側に位置して上下方向に間隔をあけて列設された複数の係止爪により構成され、一側部に列設された係止爪と他側部に列設された係止爪を相互に上下方向に位置をずらせて配置しており、前記凹部は、ケース本体を挿入窓に挿入したとき前記両側部の係止爪を受入れて通過させるように、挿入窓の両側縁に上下方向に間隔をあけて切欠状に列設されると共に、一側部に列設された凹部と他側部に列設された凹部を相互に上下方向に位置をずらせて配置している。
本発明の好ましい実施形態は、正面フランジの下方に下片を延設すると共に、該下片の背面に対して正面壁の肉厚に相当する隙間を形成した状態で下向きに延びる自由端を備えた嵌着爪を設けており、ケース本体を挿入窓に挿入すると共に正面フランジを正面壁に重ね合わせた状態で機能的ケースを下方移動したとき、下片の背面と嵌着爪が延長窓部の下縁部を挟持するように構成している。
また、嵌着爪の自由端に下片に向かう突部を設けると共に、該突部に臨むスリットを下片に開設しており、下片の背面と嵌着爪により延長窓部の下縁部を挟持した状態で、該下縁部に前記突部を嵌入させる嵌着孔を開設している。
請求項1に記載の本発明によれば、取付体60の正面壁63に開設した挿入窓64に機能的ケース6のケース本体66を挿入する構成において、挿入窓64の両側縁に凹部82、83を切欠形成すると共に、該挿入窓64の下方に延長窓部64aを延設し、これに対して、機能的ケース6の両側に位置して正面フランジ67の背面に前記正面壁63の肉厚に相当する隙間s1、s2を形成した状態で外側方に向けて延びる自由端を備えた係止爪77、78を設けており、ケース本体66を挿入窓64に挿入すると共に正面フランジ67を正面壁63に重ね合わせた状態で機能的ケース6を延長窓部64aを介して移動距離Lだけ下方移動することにより、正面フランジ67の背面と係止爪77、78により挿入窓64の両側縁部の被係止縁73、74を挟持する構成であるから、構造簡単にして着脱操作が容易であり、しかも、安定堅固な取付固着状態を可能とした機能的ケース6の取付装置を提供できるという効果がある。
請求項2に記載の本発明によれば、機能的ケース6の両側に位置して上下方向に間隔をあけて列設された複数の係止爪77、78は、一側部に列設された係止爪77と他側部に列設された係止爪78を相互に上下方向に位置をずらせて配置しており、取付体60の挿入窓64の両側に上下方向に間隔をあけて切欠形成した凹部82、83は、一側部に列設された凹部82と他側部に列設された凹部83を相互に上下方向に位置をずらせて配置した構成であるから、取付体60により支柱60aを構成する場合に、該支柱60aの強度が損なわれず、必要十分な強度の支柱60aを提供できるという効果がある。
請求項3に記載の本発明によれば、正面フランジ67に延設した下片70にで下向きに延びる自由端を備えた嵌着爪79を設け、ケース本体を挿入窓に挿入した状態で下方移動することにより、下片70の背面と嵌着爪79により延長窓部64aの下縁部の被挟持部75を挟持する構成であるから、ケース本体66が縦方向に細長い形態とされ、ケース本体66の下端が延長窓64aに確実に接支されていない場合であっても、該ケース本体66の下端部をガタツキなく好適に保持できるという効果がある。
請求項4に記載の本発明によれば、嵌着爪79の突部80を正面壁63の嵌着孔76に嵌入させる構成であるから、固着状態の機能的ケース6が上方の戻り方向に移動することが阻止され、ユーザ等の悪戯により機能的ケース6が取付体60から取外されるおそれはない。そして、下片70には前記突部80に臨むスリット81が開設されているので、実際に機能的ケース6を取付体60から取外す必要があるときは、ドライバー工具等の治具をスリット81に挿入することにより突部80と嵌着孔76の嵌着状態を解き、その状態で機能的ケース6を上方移動することにより挿入窓64から抜取ることができるという効果がある。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
本発明の取付装置1は、機能的ケース6を取付体60に対して着脱自在に取付可能とする装置を構成する。この際、機能的ケース6は、後述するような引出し式のカップホルダーを格納するケースに限定されるものではなく、その他の種々の実用器具を格納したケースが広く対象とされる。また、取付体60は、背面側が開放された支柱60aや、機能的ケース1を内装するための筐体60bの他に、種々のものが広く対象とされることを諒解されたい。
(取付装置の第1例)
取付装置1の第1例を図1に示しており、取付体60を構成する支柱60aを用いることにより、機能的ケース6を縦方向の細長いスペースに装着できるように構成されている。例えば、取付装置1は、島2に列設される隣り合うパチンコ台やパチスロ台等の遊技台3、3の間に許容される縦方向の細長いスペース4に装着される。図例の場合、遊技台3、3の間に、貸与機(パチンコの場合は球貸機、パチスロの場合は疑似コイン貸機)5と取付装置1が並設される。
取付装置1の第1例を図1に示しており、取付体60を構成する支柱60aを用いることにより、機能的ケース6を縦方向の細長いスペースに装着できるように構成されている。例えば、取付装置1は、島2に列設される隣り合うパチンコ台やパチスロ台等の遊技台3、3の間に許容される縦方向の細長いスペース4に装着される。図例の場合、遊技台3、3の間に、貸与機(パチンコの場合は球貸機、パチスロの場合は疑似コイン貸機)5と取付装置1が並設される。
取付装置1は、機能的ケース6を支柱60aに着脱自在に固着される構成とされ、後述するように支柱60aを細長いスペース4に装着した状態で、機能的ケース6を該支柱60aの正面側から嵌入することにより組付けられる。支柱60aは、島2に対して遊技台3の装着空間を形成するための中柱を構成し、該支柱60aの上下のフランジ61、62を島2の上梁及び下梁(図示せず)にビス等で固着され、上下梁を相互に支持すると共に、上梁の荷重を支持する。正面壁63には挿入窓64が開設され、機能的ケース6を該挿入窓64に挿入することにより支柱60aに固着される。この際、該支柱60aの正面壁63は、塗装等により表面を化粧仕上げされており、遊技台3の正面とほぼ面一に配置され、前記スペース4の正面側の開口を閉鎖する。
(取付装置の第2例)
取付装置1の第2例を図2に示しており、機能的ケース6は、取付体60を構成する筐体60bに内装され、着脱自在に固着される構成とされる。筐体60bの正面壁63には挿入窓64が開設され、機能的ケース6を該挿入窓64に挿入することにより筐体60bに固着される。従って、この場合、機能的ケース6を内装した筐体60bをデスク65の上に設置することができる。
取付装置1の第2例を図2に示しており、機能的ケース6は、取付体60を構成する筐体60bに内装され、着脱自在に固着される構成とされる。筐体60bの正面壁63には挿入窓64が開設され、機能的ケース6を該挿入窓64に挿入することにより筐体60bに固着される。従って、この場合、機能的ケース6を内装した筐体60bをデスク65の上に設置することができる。
尚、以下、「正面」「背面」「側面」「上」「下」の語句は、図1及び図2に示すように取付装置1を縦置き状態で設置する場合を基準とする相対的な意味であることを諒解されたい。
(取付装置の実施形態)
図3に示すように、機能的ケース6は、ケース本体66の正面側に上下方向に長く延びる正面フランジ67を一体に設けており、該ケース本体66に正面側に向けて引出し自在なスライド体68を格納し、該スライド体68に実用器具を設けている。図例の場合、ケース本体66は断面を縦長の矩形状に形成しており、該ケース本体66の上下及び両側に張り出すように、正面フランジ67に上片69、下片70、左右側片71、72を形成している。
図3に示すように、機能的ケース6は、ケース本体66の正面側に上下方向に長く延びる正面フランジ67を一体に設けており、該ケース本体66に正面側に向けて引出し自在なスライド体68を格納し、該スライド体68に実用器具を設けている。図例の場合、ケース本体66は断面を縦長の矩形状に形成しており、該ケース本体66の上下及び両側に張り出すように、正面フランジ67に上片69、下片70、左右側片71、72を形成している。
取付体60は、正面壁63に挿入窓64を開設している。そこで、図3(A)に矢印Fで示すように、機能的ケース6のケース本体66を挿入窓64に挿入すると共に、該正面壁63に正面フランジ67を重ね合わせた状態で、矢印Dで示すように、機能的ケース6を下方に移動させることにより、該機能的ケース6と取付体60を着脱自在に固着する固着手段が設けられている。取付体60に固着された状態で、機能的ケース6は、図3(B)に示すように、ケース本体66を取付体60の正面壁63の背面側に内装し、正面フランジ67を正面壁63に密接状態で重ね合わせられる。以下、固着手段の構成を説明する。
機能的ケース6は、 図4(A)に示すように、ケース本体66の断面を縦長の矩形状に形成しており、断面形状に関して幅w1と高さh1を有する。そして、正面フランジ67は、左右側片71、72を両側に張り出すと共に、上片69を高さhaだけ上方に張り出し、下片70を高さhbだけ下方に張り出すように形成している。
これに対して、取付体60の正面壁63は、図5に示すように、挿入窓64を幅w2と高さh2により規定されるほぼ矩形状に形成し、前記ケース本体66を挿入可能とするように、幅w2が前記幅w1と等しく又は僅かに大きく、高さh2が前記高さh1と等しく又は僅かに大きくなるように形成し、挿入窓64の両側縁部により被係止縁73、74を形成している。挿入窓64は、下方に所定距離Lだけ延設された延長窓部64aを形成し、該延長窓部64aの下縁部により被挟持部75を形成し、該被挟持部75の下方に位置して正面壁63に横向きスリット状の嵌着孔76を開設している。
図4(A)及び図4(B)に示すように、機能的ケース6の両側には、係止爪77、78が設けられている。ケース本体66が側面を開口するケーシング10と該開口を施蓋する蓋板12により構成されている図示実施例の場合、一方の係止爪78は、図4(C)に示すように、正面フランジ67の背面側に突設された基部から外側方に向けて延びる自由端を有し、該自由端を蓋板12から幅w3だけ突出させ、該自由端と正面フランジ67の右側片72の背面との間に前記被係止縁74の肉厚に相当する隙間s1を形成している。また、他方の係止爪77は、図4(D)に示すように、ケーシング10から外側方に向けて延びる自由端を有し、該自由端をケーシング10から幅w4だけ突出させ、該自由端と正面フランジ67の左側片71の背面との間に前記被係止縁73の肉厚に相当する隙間s2を形成している。
更に、正面フランジ67の下片70には、該下片70の背面側に突出された基部から下向きに延びる自由端を備えた嵌着爪79が設けられており、該自由端には下片70に向かう突部80が設けられ、該突部80に臨むスリット81を該下片70に開設している。
前記機能的ケース6に設けた係止爪77、78に対して、取付体60の挿入窓64の両側縁には、図5に示すように、それぞれの係止爪77、78を受入れ通過させる凹部82、83が形成されている。即ち、凹部82は係止爪77の突出幅w4と等しく又は僅かに大きくなる切欠幅wLとなるように形成され、凹部83は係止爪78の突出幅w3と等しく又は僅かに大きくなる切欠幅wRとなるように形成されている。尚、高さ方向に関しても、凹部82、83は、係止爪77、78の高さを等しく又は僅かに大きくなる高さ寸法に形成されている。
図示のように、係止爪77、78は、機能的ケース6の両側に位置して上下方向に間隔をあけて複数が列設されており、一側部に列設された係止爪77と他側部に列設された係止爪78を相互に上下方向に位置をずらせて配置している。これに対して、凹部82、83も同様に、挿入窓64の両側縁に上下方向に間隔をあけて列設されると共に、一側部に列設された凹部82と他側部に列設された凹部83を相互に上下方向に位置をずらせて配置している。
(固着手段の作用)
図3に基づき説明したように、取付体60の正面壁63に開設された挿入窓64に対して、機能的ケース6のケース本体66を矢印Fのように挿入させ、正面フランジ67を正面壁63に重ね合わせた状態で矢印Dのように下方に移動させることにより、前記固着手段による固着が完了する。
図3に基づき説明したように、取付体60の正面壁63に開設された挿入窓64に対して、機能的ケース6のケース本体66を矢印Fのように挿入させ、正面フランジ67を正面壁63に重ね合わせた状態で矢印Dのように下方に移動させることにより、前記固着手段による固着が完了する。
ケース本体66を挿入窓64に挿入したとき、図6(A)に示すように、右側の係止爪78が右側の凹部83を通過して正面フランジ67の右側片72を正面壁63に重ね合わせられると共に、図6(B)に示すように、左側の係止爪77が左側の凹部82を通過して正面フランジ67の左側片71を正面壁63に重ね合わせられる。これと同時に、図6(C)に示すように、嵌着爪79が延長窓部64aを通過して正面フランジ67の下片70を正面壁63に重ね合わせられる。
そこで、正面フランジ67を正面壁63に沿って下方に移動させると、図6(D)に示すように、右側の係止爪78が凹部83の下方に位置する被係止縁74の背面に移動し、該被係止縁74を係止爪78と右片72により挟持すると共に、図6(E)に示すように、左側の係止爪77が凹部82の下方に位置する被係止縁73の背面に移動し、該被係止縁73を係止爪77と左片71により挟持する。これと同時に、図6(F)に示すように、嵌着爪79が被挟持部75の背面に移動し、該被挟持部75を嵌着爪79と下片70により挟持すると共に、嵌着爪79の突部80を嵌着孔76に嵌入する。
機能的ケース6は、延長窓部64aの延設距離Lだけ下方移動されるので、この下方移動に対応してケース本体66の上方に挿入窓64の上端部が位置することになるが、正面フランジ67の上片69を高さhaがha>Lとなるように形成されており、従って、挿入窓64の上端部は上片69により覆われる。
この固着状態において、機能的ケース6は、左右両側に位置して、左右片71、72と係止爪77、78により被係止縁73、74を挟持しているので、ガタツキを生じることがなく、抜け止め固着されている。また、嵌着爪79の突部80が嵌着爪79に嵌入しているので、機能的ケース6が上方の戻り方向に移動することが阻止されている。
固着状態を解除して機能的ケース6を取付体60から取出す場合は、下片70のスリット81からドライバー工具等の治具を挿入し、嵌着爪79を可撓性変形させることにより、突部80を嵌着孔76から離脱させ、その状態で正面フランジ67を上方に移動すれば、係止爪77、78が凹部82、83に臨むと共に、嵌着爪79が延長窓部64aに臨むので、ケース本体66を挿入窓64から引き抜くことができる。この際、挿入窓64の高さh2に関して、ケース本体66の上端が挿入窓64の上縁64bに当接した位置決め状態で、係止爪77、78が凹部82、83に合致して臨み、嵌着爪79が延長窓部64aに合致して臨むように構成するのが好ましい。
上述のように、取付体60は、支柱60aや筐体60bを構成することが可能であるが、特に、支柱60aを構成する場合において、図示のように、左右の凹部82、83が相互に上下方向に位置をずらして配置されるように構成することが好ましい。これにより、正面壁63が水平方向に対面して左右両側の凹部82、83を配置する低強度部分を形成することがないので、支柱60aに要求される強度を満足できる。
(機能的ケースの第1例)
図7ないし図11は、実用器具としてのカップホルダーを格納自在に設けた機能的ケース6の具体例を示しており、機能的ケース6は、スライド体68とケース本体66とから成り、スライド体68をケース本体66に引出し自在に格納するように組み合わせられる。
図7ないし図11は、実用器具としてのカップホルダーを格納自在に設けた機能的ケース6の具体例を示しており、機能的ケース6は、スライド体68とケース本体66とから成り、スライド体68をケース本体66に引出し自在に格納するように組み合わせられる。
(ケース本体の基本的構成)
ケース本体66は、側面を開口する矩形皿状に形成された薄形箱状のケーシング10と、該ケーシング10の背面側の側縁にヒンジ11を介して連設された蓋板12とから成り、ケーシング10の正面側に正面フランジ67を設けており、図示実施形態の場合、合成樹脂により一体成形されている。
ケース本体66は、側面を開口する矩形皿状に形成された薄形箱状のケーシング10と、該ケーシング10の背面側の側縁にヒンジ11を介して連設された蓋板12とから成り、ケーシング10の正面側に正面フランジ67を設けており、図示実施形態の場合、合成樹脂により一体成形されている。
ケーシング10の上下壁10a、10bの内側には複数の爪片14(上壁の爪片は図示しないが、下壁の爪片と対称に配置される)が設けられ、これに対して、蓋板12の内側面の上下縁近傍には舌片15が設けられている。そこで、蓋板12とケーシング10を合掌させたとき、舌片15が上下壁10a、10bと爪片14の間に嵌合し、ケーシング10の側面開口を蓋板12により閉鎖する。前記正面フランジ67には、ケーシング10の内部に連通する窓孔16が開設されている。
(スライド体の基本的構成)
スライド体68は、前記窓孔16を介してケース本体66に引出し自在に格納される鉛直方向の縦板部17を備え、該縦板部17の上縁に沿ってガイドリブ18を設けると共に、下縁の近傍に沿って支持リブ19を設け、更に、正面側の側縁に位置して閉止壁20を設けると共に、背面側の側縁からやや正面側寄りに位置して鉛直方向に延びる縦壁21を縦板部17に設けており、図示実施形態の場合、合成樹脂により一体成形されている。
スライド体68は、前記窓孔16を介してケース本体66に引出し自在に格納される鉛直方向の縦板部17を備え、該縦板部17の上縁に沿ってガイドリブ18を設けると共に、下縁の近傍に沿って支持リブ19を設け、更に、正面側の側縁に位置して閉止壁20を設けると共に、背面側の側縁からやや正面側寄りに位置して鉛直方向に延びる縦壁21を縦板部17に設けており、図示実施形態の場合、合成樹脂により一体成形されている。
そこで、スライド体68をケース本体66に格納したとき、図8に示すように、閉止壁20が正面フランジ67とほぼ面一になるように位置して窓孔16を閉じる。そして、スライド体68をケース本体66から引出したとき、図9に示すように、縦壁21が正面フランジ67に近接して窓孔16の大部分を内側から覆う。従って、スライド体68は、図8に示す格納位置と図9に示す引出し位置との間で進退移動自在であり、移動に際して、縦板部17がケーシング10の皿状の底壁10cに重なり合って摺動すると共に、ガイドリブ18がケーシング10の上壁10aの内面を摺動し、縦板部17の下縁がケーシング10の下壁10bの内面を摺動する。スライド体68の引出しを助けるため、閉止壁20には摘み片22が設けられている。
(物置部材の構成)
スライド体68の縦板部17には、該縦板部17に沿う起立姿勢と該縦板部17に交差する展開姿勢との間で回動自在となるように枢着された物置部材23が設けられている。図示実施形態の場合、物置部材23は、下側に配置される受皿24と上側に配置される保持リング25から成るカップホルダーを構成している。
スライド体68の縦板部17には、該縦板部17に沿う起立姿勢と該縦板部17に交差する展開姿勢との間で回動自在となるように枢着された物置部材23が設けられている。図示実施形態の場合、物置部材23は、下側に配置される受皿24と上側に配置される保持リング25から成るカップホルダーを構成している。
受皿24は、図7に示すように、合成樹脂により一体成形された皿本体26を構成し、全体をほぼ円形状に形成された皿本体26から延設した枢結片27、27を、スライド体68の縦板部17の突設されたブラケット28、28に枢着することにより、起立姿勢と展開姿勢の間で回動自在とされる。図示実施形態の場合、皿本体26は、枢結片27、27の間に延びる支持片29を延設し、これに対して、スライド体68の縦板部17は、ブラケット28、28の下方で支持リブ19の上に接支リブ30を設けると共に、ブラケット28、28の間に位置して縦板部17から受片31を突設している。これにより、皿本体26を起立姿勢から展開姿勢に向けて下向きに回動したとき、支持片29の端面が接支リブ30に当接すると共に、支持片29が受片31の下面に当接し、皿本体26を展開姿勢にて保持するストッパ手段が構成されている。尚、皿本体26を展開姿勢から起立姿勢に向けて上向きに回動するときは、支持片29が接支リブ30及び受片31から離反するので、ストッパ手段が皿本体26の上向き回動を妨げることはない。
受皿24は、前記枢結片27に隣接する位置で皿本体26から従動補助片32を延設し、受皿24の底面と従動補助片32の底面をほぼ面一に形成することにより、後述する制御機構の作動を受ける従動部33を構成する。
保持リング25は、線材をほぼ環状に折曲成形することにより形成され、線材の両端に枢軸を備えた枢結片34、34を、スライド体68の縦板部17の突設されたブラケット35、35に枢着することにより、起立姿勢と展開姿勢の間で回動自在とされる。図示実施形態の場合、前記枢結片34の直下に位置してブラケット35から延長された受台36を設けている。これにより、保持リング25を起立姿勢から展開姿勢に向けて下向きに回動したとき、枢結片34が受台36に載置され、保持リング25を展開姿勢にて保持するストッパ手段が構成されている。尚、保持リング25を展開姿勢から起立姿勢に向けて上向きに回動するときは、枢結片34が受台36から離反するので、ストッパ手段が保持リング25の上向き回動を妨げることはない。
物置部材23を構成する受皿24及び保持リング25は、何れも、自由な状態では起立姿勢から展開姿勢に回動するように付勢されている。図示実施形態の場合、付勢手段は、受皿24及び保持リング25の自重を利用している。即ち、受皿24及び保持リング25は、起立姿勢の状態で、それぞれ枢結片27、34の枢軸よりも上方の部位が外向き(ケース本体66の蓋板12に向かう方向)にやや傾くように構成されており、従って、後述する制御機構の作動アームにより保持しない限り、受皿24及び保持リング25がそれぞれの自重により展開姿勢に向けて回動するように付勢されている。尚、付勢手段は、受皿24及び保持リング25の自重を利用する他、それぞれ枢結片27、34の枢軸に鶴巻バネ等のスプリングを設けることにより構成しても良い。
受皿24と保持リング25の上下間隔は、両者を起立姿勢とした状態で、受皿24が保持リング25に重なり合うように構成されている。図例の場合、受皿24のほぼ中心領域が保持リング25の枢結片34に対面するように配置され、受皿24のほぼ中央部に切欠孔37が開設されている。これにより、受皿24を起立姿勢としたとき、切欠孔37に向けて保持リング25のブラケット35及び受台36が臨み、相互の干渉を防止する。
(制御機構の構成)
スライド体68とケース本体66との間には、スライド体68を格納位置から引出し位置に移動したとき物置部材23(具体的には受皿24)を展開姿勢となるように回動させると共に、反対に、スライド体68を引出し位置から格納位置に移動したとき物置部材23(具体的には受皿24)を起立姿勢となるように回動させる制御機構38が設けられている。
スライド体68とケース本体66との間には、スライド体68を格納位置から引出し位置に移動したとき物置部材23(具体的には受皿24)を展開姿勢となるように回動させると共に、反対に、スライド体68を引出し位置から格納位置に移動したとき物置部材23(具体的には受皿24)を起立姿勢となるように回動させる制御機構38が設けられている。
制御機構38は、スライド体68に設けられる揺動自在な作動アーム39と、ケース本体66に設けられる固定の駆動レール40とから成り、スライド体68の引出し方向及び格納方向の移動に連動して前記駆動レール40により前記作動アーム39を揺動させるように構成されている。
作動アーム39は、スライド体68の縦壁21よりもやや背面側に位置して縦板部17に設けられた支軸41に対して該作動アーム39の基端部を回動自在に軸支され、縦壁21を横切るように作動アーム39を延長することにより先端部に前記受皿24の従動部33に臨む作動片42を形成し、該作動アーム39の中間部の外側面(ケース本体66の蓋板12に向かう側面)に駆動突起43を突設している。従って、作動アーム39を回動したとき、作動片42が受皿24の従動部33に沿って上下動する。
図示実施形態の場合、作動アーム39の内側面(縦板部17に向かう側面)には一対の脚片44、45が設けられ、該作動アーム39を支軸41に軸支した状態で、脚片44、45が縦壁21の両側に位置して縦板部17に摺動自在に接支する。縦壁21は、作動アーム39を揺動自在に受入れる切欠部46を形成しており、該切欠部46の上端により作動アーム39の上動を規制するストッパを構成する。
駆動レール40は、ケース本体66の蓋板12に設けられ、スライド体68が引出し位置と格納位置の間で移動する範囲にわたり延び、作動アーム39の駆動突起43を制御する。図示実施形態の場合、駆動レール40は、図8に示すように、蓋板12に形成されたスリット47と、該蓋板12の内側面に突出すると共にスリット47を縁取るリブ48により形成されているが、作動アーム39の駆動突起43を制御可能に摺動させるものであれば良く、従って、スリット17だけ又はリブ48だけで駆動レール40を構成しても良く、更には、厳格な意味でのレール状のものでなくても良い。
スライド体68をケース本体66に格納し組付けた状態で、作動アーム39の駆動突起43が駆動レール40に摺動自在に嵌合される。スライド体68の格納位置と引出し位置の間の移動範囲に関して、格納位置S、引出し位置E、スライド体68を引出し位置Eから移動して物置部材23をケース本体66の窓孔16に進入させる前の所定中間位置Mとしたとき、駆動レール40は、格納位置Sと所定中間位置Mの間を移動する駆動突起43を嵌合状態で摺動させる保持部49と、所定中間位置Mと引出し位置Eの間を移動する駆動突起43を嵌合状態で摺動させる駆動部50を形成し、保持部49と駆動部50を連続的に連通させると共に、保持部49をほぼ水平に配置し、駆動部50を保持部49から正面側に向けて下降するように傾斜配置している。
(表示部の構成)
図9に示すように、ケース本体66の正面フランジ67の上端部正面には情報表示部51が設けられており、例えば「カップホルダー」の文字等の物品名が表示される。これにより、図1に示すような支柱60aに組み込まれた機能的ケース6が格納式の物置装置であることをユーザに認識させることができる。このような情報表示部51は、ラベルシール等を貼着することにより構成できる。
図9に示すように、ケース本体66の正面フランジ67の上端部正面には情報表示部51が設けられており、例えば「カップホルダー」の文字等の物品名が表示される。これにより、図1に示すような支柱60aに組み込まれた機能的ケース6が格納式の物置装置であることをユーザに認識させることができる。このような情報表示部51は、ラベルシール等を貼着することにより構成できる。
また、図示実施形態の場合、スライド体68を引出すことにより物置部材23を展開姿勢に回動させたとき縦板部17に比較的大きな面積の露呈表面が形成されるので、該表面に第2の情報表示部52を設けている。第2の情報表示部52には、種々の宣伝広告等を表示することができ、カップホルダーの場合は飲料会社の宣伝広告を表示すると好適であり、その他、パチンコホールの宣伝広告を表示することもできる。このような情報表示部52は、ラベルシール等を貼着することにより構成できる。
(機能的ケース)
上記構成に基づく機能的ケース6の作用を図10及び図11に基づいて説明する。上述のように、ケース本体66に格納されたスライド体68は、格納位置と引出し位置の間で移動自在であり、作動アーム39の駆動突起43を駆動レール40に嵌合した状態で該駆動レール40に沿って摺動するので、駆動突起43を基準として、上述した格納位置S、所定中間位置M、引出し位置Eを鎖線で示している。
上記構成に基づく機能的ケース6の作用を図10及び図11に基づいて説明する。上述のように、ケース本体66に格納されたスライド体68は、格納位置と引出し位置の間で移動自在であり、作動アーム39の駆動突起43を駆動レール40に嵌合した状態で該駆動レール40に沿って摺動するので、駆動突起43を基準として、上述した格納位置S、所定中間位置M、引出し位置Eを鎖線で示している。
図10は、スライド体68が格納位置Sに移動した状態を示しており、スライド体68の縦板部17の背面側の側縁がケース本体66の背面側の側壁に当接し、窓孔16を閉鎖する閉止壁20の正面側の表面が正面フランジ67の正面側の表面とほぼ面一に配置されている。この状態で、側物置部材23を構成する受皿24及び保持リング25は、何れも起立姿勢とされ、保持リング25のほぼ下半部分に対して受皿24のほぼ上半部分が重なり合わされている。作動アーム39の駆動突起43は、駆動レール40の保持部49に嵌合され、この状態で作動片42を受皿24の従動部33の最上端に位置させ、該従動部33を押さえることにより、受皿24を起立姿勢に保持している。尚、保持リング25は、受皿24に押さえられた状態で起立姿勢を保持している。
この状態から摘み片22を摘むことによりスライド体68を引き出すと、駆動突起43が移動して所定中間位置Mに達するまでは、駆動レール40の水平に延びる保持部49を摺動するので、作動アーム39は回動しない。即ち、所定中間位置M、つまり、物置部材23が窓孔16から外部に出るまで、物置部材23は作動アーム39の作動片42により起立状態を保持している。
そこで、スライド体68が所定中間位置Mから引出し位置Eまで移動するとき、作動アーム39の駆動突起43が駆動レール40の駆動部50に沿って下向き傾斜方向に摺動するので、これにより作動アーム39が回動し、作動片42を下動する。上述のように物置部材23は、起立姿勢から展開姿勢へと下方に向けて回動するように付勢されているので、作動片42が下動しつつ受皿24の従動部33から離反するに従い、受皿24が展開姿勢に向けて回動し、同時に、受皿24が保持リング25から離反するに従い、保持リング25も展開姿勢に向けて回動する。
スライド体68が引出し位置Eまで移動すると、図11に示すように、駆動突起43が駆動レール40の駆動部50の最下端に達し、作動アーム39の作動片42が下動を終了する。この状態で、受皿24及び保持リング25は、上述のようなストッパ手段により展開姿勢を保持し、作動片42は受皿24の従動部33から離れた下方位置で停止している。従って、通常のカップホルダーと同様に、飲料カップや飲料缶等の容器53を物置部材23に載置し保持させることができる。
上記の動作と反対に、物置部材23から容器53を除去し、スライド体68を引出し位置Eから格納位置Sまで移動して格納するとき、作動アーム39の駆動突起43が駆動レール40の駆動部50に沿って上向き傾斜方向に摺動するので、これにより作動アーム39が回動し、作動片42を上動する。作動片42は、受皿24の従動補助片32の底面に当接した後、受皿24の底面に沿って這い上がるので、作動片42により従動部33を押上げられることにより受皿24が起立姿勢に向けて回動する。受皿24が展開姿勢とされた保持リング25に下方から当接すると、受皿24に同行して保持リング25も起立姿勢に向けて回動する。
スライド体68と共に移動する駆動突起43が引出し位置Eから所定中間位置Mに達するまで、物置部材23が窓孔16に進入しないように構成されている。つまり、駆動突起43が所定中間位置Mに達したとき、駆動レール40の駆動部50により作動アーム39の回動が終了し、作動片42が最上位置まで上動することにより受皿24及び保持リング25を完全な起立姿勢に保持している。従って、所定中間位置Mから格納位置Sに向けてスライド体68を移動することができる。この際、駆動突起43は駆動レール40の保持部49に沿って水平方向に摺動するので、物置部材23は作動片42により起立姿勢を保持されている。
(機能的ケースの第2例)
図12は、機能的ケース6のスライド体68に、たばこ等の小物品を載置するための棚、灰皿、その他、開閉自在な薄型のケース等々、種々の用途に使用できる実用器具23aを設けた具体例を示している。
図12は、機能的ケース6のスライド体68に、たばこ等の小物品を載置するための棚、灰皿、その他、開閉自在な薄型のケース等々、種々の用途に使用できる実用器具23aを設けた具体例を示している。
実用器具23aは、例えば、棚等を枢支手段27aを介して縦板部17に起立姿勢と展開姿勢の間で回動自在となるように設けており、起立姿勢を保持するラッチ等の保持手段29a、29bを実用器具23aと縦板部17の相互に設けている。尚、スライド体68を引き出したとき、該スライド体68の脱落を防止するストッパー21a、21bを縦板部17と蓋板12の相互に設けている。
この具体例において、ユーザは、スライド体68を引き出した後、実用器具23aを手動で起立姿勢から展開姿勢へと回動すれば良い。また、利用した後は、実用器具23aを手動で展開姿勢から起立開姿勢へと回動し、スライド体68をケース本体66に格納すれば良い。従って、カップホルダーに関して上述したような制御機構38は設けられていない。
(機能的ケースの第3例)
図13は、機能的ケース6のスライド体68に、実用器具としての袋状のポケット23bを設けた具体例を示している。
図13は、機能的ケース6のスライド体68に、実用器具としての袋状のポケット23bを設けた具体例を示している。
ポケット23bは、ネット又は布等により形成することができ、ユーザにより煙草その他の小物品を保持させることができる。
(取付体と機能的ケースの別の実施例)
図14及び図15は、支柱60aを構成する取付体60を利用することにより携帯電話機やモバイルパソコンやデジタルプレイヤ等の携帯電気製品の充電器を設けた実施例を示している。
図14及び図15は、支柱60aを構成する取付体60を利用することにより携帯電話機やモバイルパソコンやデジタルプレイヤ等の携帯電気製品の充電器を設けた実施例を示している。
図1に示した実施例と同様に、パチンコホールの島2は、列設される隣り合うパチンコ台やパチスロ台等の遊技台3、3の間に許容される縦方向の細長いスペース4を形成する。そこで、該スペース4に装着される支柱60aは、下側位置に機能的ケース6を取付け、上側位置に充電器84を取付けている。尚、図例の場合、前記スペース4の側部には貸与機5(パチンコの場合は球貸機、パチスロの場合は疑似コイン貸機)が装着されているが、このような構成に限定されない。また、充電器84を取付けた支柱60aは、パチンコ等の島2の他、インターネットカフェや漫画喫茶店等の各種店舗における壁面や家具面に装着することができる。
図15に示すように、支柱60aは、正面壁63の両側縁から背面方向に折曲された側面壁63a、63aを備える断面溝形に形成され、上下に背面方向に延びるフランジ61、62を備えている。上下フランジ61、62は、孔61a、62aが穿設されており、パチンコ島等の上梁及び下梁の間に支柱60aを挿入した状態で、前記孔61a、62aを介してビス等により上梁及び下梁に固着される。この状態で、正面壁63が遊技台3(又は壁面や家具の正面壁)とほぼ面一に配置され、スペース4の正面側の開口を閉鎖する。従って、正面壁63の背部に位置して、左右を側面壁63a、63aにより区成され、上下をフランジ61、62により区成された背部空間Yをスペース4の内部に格納される。
充電器84は、ACアダプタ85と、該ACアダプタ85を電源に接続するためのケーブル付きの電源側コネクタ86と、前記ACアダプタ85から伸縮自在なケーブル87を介して設けられた供給側コネクタ88とから成る公知のものを使用することができる。
そこで、ACアダプタ85は、前記背部空間Sの内部に取付けるのが好ましく、図例の場合、側面壁63aにスポット溶接等で固着89されたブラケット90を設け、該ブラケット90にACアダプタ85をビス等の固着手段91により取付けている。尚、図例のような構成の他、ACアダプタ85を側面壁63a又は正面壁63に直接に取付けるように構成しても良い。
ACアダプタ85から導出された伸縮自在なケーブル87は、正面壁63の背部から正面側に向けて挿通され、該正面壁63に設けたガイド部材92により保持された状態で、正面壁63に沿って垂下している。この際、ケーブル87は、先端に設けた供給側コネクタ88が機能的ケース6の正面側に干渉しない長さに形成され、該機能的ケース6のやや上方位置に供給側コネクタ88が吊持されるように構成するのが好ましい。
そこで、支柱60aは、充電器84を取付けた状態で、前述のようにスペース4に装着され、その後、正面壁63から機能的ケース6を挿入することにより組付けられる。尚、支柱60aをスペース4に装着した後、電源側コネクタ86を電源に接続される。
機能的ケース6は、支柱60aの下側位置に設けられており、その機能及び構造と、支柱60aに対する取付構造は、上述した実施形態と同様である。図例の場合、図7ないし図11図に基づいて上述した受皿24と保持リング25を備えた物置部材23により、カップホルダーを兼用した携帯電気製品用ホルダー23cを構成しているが、図12に基づいて上述した棚23aや、図13に基づいて上述したボケッと23bにより構成しても良い。
この実施例の構成によれば、図14に示すように、常時は、支柱60aの正面壁63の上部から供給側コネクタ88を吊持したケーブル87が垂下している。そこで、顧客が携帯電話機等の携帯電気製品93の電池を充電する必要があるときは、図15に示すように、ケーブル87を手元まで伸長させ、供給側コネクタ88を携帯電気製品93に接続すれば良い。この際、機能的ケース6のスライド体68を引き出せば、受皿24と保持リング25が展開姿勢とされるので、充電中の携帯電気製品93を保持させることができる。尚、充電完了後は、供給側コネクタ88を取外し、ケーブル87を再び正面壁63に沿って垂下させ、機能的ケース6のスライド体68をケース本体66に格納すれば良い。
尚、図例の場合、ケーブル87は、伸縮自在なコイル状のケーブルにより構成され、無負荷状態で収縮すると共に、先端を引っ張ることにより伸長するものを示しているが、このような構成に限定されるものではなく、正面壁63の背部に巻取リールを設け、該リールが無負荷状態でケーブル87を巻取ると共に、供給側コネクタ88を引っ張ることによりケーブル87を繰り出すように構成しても良い。
1 取付装置
6 機能的ケース
60 取付体
60a 支柱
60b 筐体
63 正面壁
64 挿入窓
64a 延長窓部
64b 上縁
66 ケース本体
67 正面フランジ
68 スライド体
69 上片
70 下片
71、72 左右側片
73、74 被係止縁
75 被挟持片
76 嵌着孔
77、78 係止爪
79 嵌着爪
80 突部
81 スリット
82、83 凹部
6 機能的ケース
60 取付体
60a 支柱
60b 筐体
63 正面壁
64 挿入窓
64a 延長窓部
64b 上縁
66 ケース本体
67 正面フランジ
68 スライド体
69 上片
70 下片
71、72 左右側片
73、74 被係止縁
75 被挟持片
76 嵌着孔
77、78 係止爪
79 嵌着爪
80 突部
81 スリット
82、83 凹部
Claims (4)
- ケース本体(66)に正面フランジ(67)を備えた機能的ケース(6)と、該機能的ケース(6)を取付保持する取付体(60)とから成り、取付体(60)の正面壁(63)に開設した挿入窓(64)にケース本体(66)を挿入すると共に、正面フランジ(67)を正面壁(63)に重ね合わせた状態で、機能的ケース(6)と取付体(60)を相互に着脱自在に固着する固着手段を設けた構成において、
前記固着手段は、機能的ケース(6)の両側に設けた係止爪(77)(78)と、取付体(60)の挿入窓(64)の両側縁に切欠形成した凹部(82)(83)と、該挿入窓(64)を下方に延設した延長窓部(64a)により構成され、
前記係止爪(77)(78)は、正面フランジ(67)の背面に対して正面壁(63)の肉厚に相当する隙間を形成した状態で外側方に向けて延びる自由端を備え、
前記凹部(82)(83)は、ケース本体(66)を挿入窓(64)に挿入したとき、前記係止爪(77)(78)を該凹部(82)(83)に通過させるように配置され、前記延長窓部(64a)は、挿入窓(64)に挿入されたケース本体(66)を下方に所定距離Lだけ移動可能とするように挿入窓(64)から下向きに延設されており、
ケース本体(66)を挿入窓(64)に挿入すると共に正面フランジ(67)を正面壁(63)に重ね合わせた状態で機能的ケース(6)を下方移動したとき、正面フランジ(67)の背面と係止爪(77)(78)が挿入窓(64)の側縁部(73)(74)を挟持するように構成して成ることを特徴とする機能的ケースの取付装置。 - 前記係止爪(77)(78)は、機能的ケース(6)の両側に位置して上下方向に間隔をあけて列設された複数の係止爪により構成され、一側部に列設された係止爪(77)と他側部に列設された係止爪(78)を相互に上下方向に位置をずらせて配置しており、
前記凹部(82)(83)は、ケース本体(66)を挿入窓(64)に挿入したとき前記両側部の係止爪(77)(78)を受入れて通過させるように、挿入窓(64)の両側縁に上下方向に間隔をあけて切欠状に列設されると共に、一側部に列設された凹部(82)と他側部に列設された凹部(83)を相互に上下方向に位置をずらせて配置して成ることを特徴とする請求項1に記載の機能的ケースの取付装置。 - 正面フランジ(67)の下方に下片(70)を延設すると共に、該下片の背面に対して正面壁(63)の肉厚に相当する隙間を形成した状態で下向きに延びる自由端を備えた嵌着爪(79)を設けており、
ケース本体(66)を挿入窓(64)に挿入すると共に正面フランジ(67)を正面壁(63)に重ね合わせた状態で機能的ケース(6)を下方移動したとき、下片(70)の背面と嵌着爪(79)が延長窓部(64a)の下縁部(75)を挟持するように構成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の機能的ケースの取付装置。 - 嵌着爪(79)の自由端に下片(70)に向かう突部(80)を設けると共に、該突部(80)に臨むスリット(81)を下片に開設しており、
下片(70)の背面と嵌着爪(79)により延長窓部(64a)の下縁部(75)を挟持した状態で、該下縁部(75)に前記突部(80)を嵌入させる嵌着孔(76)を開設して成ることを特徴とする請求項3に記載の機能的ケースの取付装置。
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Legal Events
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