JP2009082308A - Mri装置 - Google Patents

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Sumihiro Nakamura
純啓 中村
Shoei Miyamoto
昭栄 宮本
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Abstract

【課題】アイスブロックの除去に必要な時間を短縮することができるMRI装置を提供する。
【解決手段】排出管31に逆支弁33を備える。クエンチ発生時には、マグネット10内で気化した冷却媒体14は、バーストディスク32を破壊した後、逆支弁33を押し上げて、外界に排出されるが、気化した冷却媒体14の大部分が外界に排出されると、逆支弁33は元の位置に戻るので、外気OGの大部分は、逆支弁33によって、マグネット10内に侵入することができず、マグネット10内に発生するアイスブロックを激減させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、クエンチ発生後の復旧作業の労力を軽減することができるMRI装置に関する。
MRI装置にクエンチが発生した場合、クエンチの発生をOLC(On Line Center)に通報するシステムが確立されている。クエンチ発生の通報を受けたOLCはサービスマンに連絡を取る。連絡を受けたサービスマンは現地に急行し、MRI装置の復旧作業を開始する。
クエンチが発生すると、超電導磁石に発生する熱によって、マグネット内の液体ヘリウムが気化し、マグネット内の圧力が上昇する。この圧力上昇によって、マグネットと外界とを仕切っているバーストディスクが破壊される。この破壊によって、マグネット内の冷却ガスは外界に排出される。一方で、冷却ガスの外界への排出が収まると、外気がマグネット内に侵入する。マグネット内は冷凍機によって冷却されているので、マグネット内に進入した外気は凍結し、アイスブロックが発生する。
特開2005−310811号公報
サービスマンは、復旧作業の中で、上記のようにして発生したアイスブロックを除去する。しかし、OLCがサービスマンに連絡を取ってから、サービスマンが実際に復旧作業を開始できるまでには、半日程度の時間が必要であるので、サービスマンが復旧作業を開始するまでに多量のアイスブロックが発生し、アイスブロックの除去作業に時間がかかるという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑み、アイスブロックの除去に必要な時間を短縮することができるMRI装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決する本発明のMRI装置は、
超電導磁石と、上記超電導磁石を冷却する冷却媒体と、を有するマグネットシステム、
クエンチを検出するクエンチ検出部、および
上記クエンチ検出部によるクエンチの検出に応答して、上記マグネットシステムへの外気の侵入を抑制する外気侵入抑制手段、
を有する。
本発明において、「マグネットシステムへの外気の侵入を抑制する」には、マグネットシステムに侵入する外気の量を低減することが含まれ、また、マグネットシステムへの外気の侵入を防止することも含まれている。
本発明のMRI装置は、マグネットシステムへの外気の侵入を抑制する外気侵入抑制手段を有している。したがって、アイスブロックの発生を低減又は防止することができ、アイスブロックの除去に必要な時間を短縮することができる。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。尚、本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明のMRI装置100の一例を示すブロック図である。このMRI装置100は発明を実施するための最良の形態の一例である。
MRI装置100は室内に設置されている。MRI装置100は、マグネットシステム10を有している。マグネットシステム10は、被検体が収容されるボア11を有している。また、マグネットシステム10は、超電導磁石12と、超電導磁石12を冷却する冷却媒体槽(例えば、液体ヘリウム槽)13などを有している。
マグネットシステム10と外界との間には、排出管31が配設されている。排出管31は、第1の排出管部31aと第2の排出管部31bとを有している。第1の排出管部3131aは、室内の天井60に向かって鉛直方向に延在している。第2の排出管部31bは、天井60の裏側に配されており、外界に繋がっている。
第1の排出管部31aの所定位置には、バーストディスク32が配されている。バーストディスク32によって、マグネットシステム10は、外界から遮断されている。また、第1の排出管部31aの内部には、逆支弁33が備えられている。
図2は、逆支弁33の動作の説明図、図3は、図2をIII−III方向から見た断面図である。
逆支弁33はバーストディスク32よりも上の位置に設けられている。逆支弁33は略円形の形状を有しており、逆支弁33の直径Dcvは、排出管31の内径DIとほぼ同じである。
逆支弁33は、逆支弁基部33aと逆支弁本体33bとを有している。逆支弁基部33aは、排出管31の内壁面31cに固定されている。逆支弁本体33bは、逆支弁基部33aに回動自在に取り付けられている。ただし、逆支弁本体33bは、逆支弁基部33aに対して図2に示す角度範囲Rの中でのみ回動し、バーストディスク32の側には回動しないように構成されている。逆支弁本体33bは、通常は、逆支弁本体33bに作用する重力gによって、水平面内(即ち、xy面内)に位置している。しかし、一定の環境下では、逆支弁本体33bは、角度範囲Rの中で回動する。どのような環境下のときに逆支弁33が角度範囲Rの中で回動するのかについては、後に詳しく説明する。図2には、逆支弁本体33bが90度回動した場合の逆支弁本体33bの位置が破線で示されている。
図1に戻って説明を続ける。
MRI装置100は、冷却媒体槽13内の冷却媒体を冷却する冷却部20を有している。冷却部20は、コンプレッサ21を有している。コンプレッサ21は、冷却ガスCGをガスライン22に送る。冷却ガスCGは、ガスライン22を流れ、コールドヘッド23を経由して、ガスライン24を流れ、コンプレッサ21に戻る。コンプレッサ21は、冷却ガスCGを圧縮し、再び冷却ガスCGをガスライン22に送る。冷却ガスCGが、コンプレッサ21、ガスライン22、コールドヘッド23、およびガスライン24を循環することによって、マグネットシステム10内で気化した冷却媒体14が冷却され、気化した冷却媒体14を液化させることができる。
また、MRI装置100は、磁気センサ41を有している。磁気センサ41は、マグネットシステム10から発生する磁気を検出し、磁気の大きさを表す磁気センサ信号Smをマグネットモニタ50に出力する。
マグネットモニタ50は、磁気センサ信号Smに基づいて、クエンチが発生したかどうかを判断する。マグネットモニタ50は、磁気センサ信号Smが表す磁気の強度を、予め記憶している磁気しきい値Th1と比較する。この磁気しきい値Th1は、超電導磁石12が超電導状態を保持している間に磁気センサ41が検出する磁気の大きさMよりも小さい値(例えば、Mの10%の値)に設定されている。マグネットモニタ50は、磁気センサ信号Smが表す磁気の強度が磁気しきい値Th1以下である場合、クエンチが発生したと判断する。マグネットモニタ50は、クエンチが発生したと判断すると、OLCに「クエンチが発生した」という通報を行うとともに、コンプレッサ停止信号Scomを生成する。コンプレッサ21は、コンプレッサ停止信号Scomに応答して、運転を停止する。
一方、マグネットモニタ50は、磁気センサ信号Smが表す磁気の強度が磁気しきい値Th1よりも大きい場合、クエンチは発生していないと判断する。マグネットモニタ50は、クエンチが発生していないと判断すると、OLCに何も通報せず、コンプレッサ停止信号Scomも生成しない。したがって、コンプレッサ21は作動し続ける。
上記のように構成されたMRI装置100の動作について、(1)クエンチ発生前、および(2)クエンチ発生後、に分けて説明する。
(1)クエンチ発生前のMRI装置100の動作
クエンチ発生前は、超電導磁石12は超電導状態を保持しているので、磁気センサ信号Smが表す磁気の強度は磁気しきい値Th1よりも大きい。したがって、マグネットモニタ50は、クエンチは発生していないと判断する。この場合、マグネットモニタ50は、OLCに何も通報せず、コンプレッサ停止信号Scomも生成しない。したがって、コンプレッサ21は作動し続ける。
(2)クエンチ発生後のMRI装置100の動作
クエンチが発生すると、超電導磁石12から発生する磁気が減少する。したがって、磁気センサ41からの磁気センサ信号Smの強度は磁気しきい値Th1以下になる。マグネットモニタ50は、この磁気センサ信号Smに応答して、OLCにクエンチの発生を通報する。クエンチ発生の通報を受けたOLCは、サービスマンにMRI装置100の復旧作業の連絡を取る。
一方、MRI装置100は、マグネットシステム10の内部に外気が侵入するのを抑制する機能が働く。この機能について、以下に説明する。
クエンチが発生すると、超電導磁石12が発生する熱によって、冷却媒体槽13の冷却媒体が気化し、マグネットシステム10内の圧力が上昇する。この圧力上昇によって、マグネットシステム10と外界とを仕切っているバーストディスク32が破壊される。
図4は、バーストディスク32が破壊された直後の排気管31内の気体の流れを示す図である。
バーストディスク32が破壊された時点では、マグネットシステム10内の圧力は、外界の圧力(外気圧)よりもかなり大きい。したがって、マグネットシステム10内で気化した冷却媒体14は、バーストディスク32を破壊し、更に、逆支弁本体33bに衝突する。逆支弁本体33bは、気化した冷却媒体14の風圧を受けて回動し、排気管31の内壁面31aに押し付けられる。これによって、マグネットシステム10は外界に繋がり、気化した冷却媒体14は外界に排出される。気化した冷却媒体14が外界に排出されている間は、マグネットシステム10内の圧力は外気圧よりも十分に大きいので、外気が排出管31を通ってマグネットシステム10内に侵入することはない。気化した冷却媒体14が外界に排出され続けると、マグネットシステム10内の圧力は次第に小さくなり、マグネットシステム10内の圧力が外気圧に十分に近い値となる。この場合、気体の流れは、以下のようになる。
図5は、マグネットシステム10内の圧力が外気圧に十分に近い値となったときの排気管31内の気体の流れを示す図である。
マグネットシステム10内の圧力が外気圧に十分に近い値となると、外気OGが排出管31を経由して、マグネットシステム10に流入し始める。しかし、冷却媒体14が外界に排出されるので、逆支弁本体33bを排気管31の内壁面31cに押し付けていた冷却媒体14の風圧が小さくなる。したがって、逆支弁本体33bは、逆支弁本体33bに作用する重力gによって、元の位置に戻る。このため、外気OGの大部分は、逆支弁33によって、マグネットシステム10内に侵入することができない。したがって、マグネットシステム10の内部に形成されるアイスブロックの量を激減させることができ、アイスブロックの解氷作業を極めて短時間で行うことができる。
また、クエンチが発生すると、マグネットシステム50は、コンプレッサ停止信号Scomを生成する。コンプレッサ21は、このコンプレッサ停止信号Scomに応答して、停止する。コンプレッサ21が停止するので、冷却部20は、気化した冷却媒体14を冷却することができず、マグネットシステム10内の温度は上昇し、室温に近づいていく。この結果、マグネットシステム10内の圧力が上昇し、外気OGを外界に押し戻そうとする力が働く。したがって、外気OGがマグネットシステム10の内部に侵入しにくくなり、マグネットシステム10の内部に形成されるアイスブロックの量を更に激減させることができる。
上記のように、MRI装置100は、磁気センサ41からの磁気センサ信号Smの強度が磁気しきい値Th1以下であれば、マグネットモニタ50からコンプレッサ21にコンプレッサ停止信号Scomを送るというコンプレッサ停止機能を有している。しかし、MRI装置100は、MRI装置100のユーザがコンプレッサ停止機能を有効にするか無効にするかを選択することができるように構成されている。MRI装置100は、MRI装置100のモードを、コンプレッサ停止機能を有効にする有効モードMvとコンプレッサ停止機能を無効にする無効モードMinvとの間で切り替えるための切替ボタン51(図1参照)を有している。MRI装置100のユーザは、このモード切替ボタン51を操作することによって、MRI装置100のモードを切り替えることができる。
MRI装置100は、状況応じて、有効モードMvに設定されなければならない場合もあれば、無効モードMinvに設定されなければならない場合もある。以下に、MRI装置100が有効モードMvおよび無効モードMinvのうちのどちらのモードに設定されるべきなのかについて、(1)MRI装置100が正常に稼動している場合、および(2)MRI装置100の復旧作業が行われる場合、に分けて順に説明する。
(1)MRI装置100が正常に稼動している場合
この場合、MRI装置100は有効モードMvに設定される。MRI装置100が有効モードMvに設定されている場合、クエンチが発生すると、マグネットモニタ50は、上述したように、コンプレッサ停止信号Scomを生成し、コンプレッサ21を停止する。コンプレッサ21が停止するので、マグネットシステム10内の温度は室温に近づき、この結果、マグネットシステム10内の圧力が上昇し、外気OGを外界に押し戻そうとする力が働く。したがって、外気OGがマグネットシステム10の内部に侵入しにくくなり、アイスブロックの量を激減させることができるという効果がある。
(2)MRI装置100の復旧作業が行われる場合
復旧作業の開始時点では、超電導磁石12は超電導状態を失っている。この場合、磁気センサ41が検出する磁気の大きさは、磁気しきい値Th1以下である。したがって、MRI装置100を有効モードMvのままにして復旧作業を行うと、サービスマンがコンプレッサ21を作動させても、マグネットモニタ50のコンプレッサ停止機能が働き、コンプレッサ21はすぐに停止する。これでは、サービスマンが復旧作業をすることができない。
そこで、サービスマンは、復旧作業を開始する前に、モード切替ボタン51を操作することによって、MRI装置100を有効モードMvから無効モードMinvに切り替える。MRI装置100を無効モードMinvに切り替えれば、マグネットモニタ50はコンプレッサ停止信号Scomを送らないので、コンプレッサ21は、一旦作動し始めると、停止することなく作動し続ける。したがって、サービスマンはMRI装置100の復旧作業を行うことができる。
尚、MRI装置100は、マグネットシステム10内に外気OGが侵入することを抑制するために、逆支弁33を備えるとともに、コンプレッサ21の動作を停止させている。しかし、サービスマンの復旧作業が迅速に行えるのであれば、MRI装置100は、逆支弁33を備えるがコンプレッサ21の動作を停止させない構成にしてもよく、逆に、コンプレッサ21の動作を停止させるが逆支弁33を備えない構成にしてもよい。
MRI装置100は、クエンチを検出するセンサとして、磁気センサ41を備えている。しかし、MRI装置100は、クエンチを検出するセンサとして、磁気センサ41の代わりに、又は磁気センサ41に加えて、他のセンサ(例えば、バーストディスク32の破壊を検知するセンサ)を備えることもできる。MRI装置100が、クエンチを検出する複数のセンサを備える場合、複数のセンサのうちの全てがしきい値を越えたときにクエンチが発生したと判断してもよく、複数のセンサのうちの少なくとも一つがしきい値を越えたときにクエンチが発生したと判断してもよい。
MRI装置100では、逆支弁33は、バーストディスク32と外界との間に配されている。しかし、逆支弁33をバーストディスク32とマグネットシステム10との間に配してもよい。
逆支弁33は、逆支弁基部33aに対して逆支弁本体33bのみが回動する。したがって、逆支弁33は、回動する部分が1個しかない片開きの構造を有している。しかし、片開きの逆支弁33の代わりに、回動する部分を2個有している両開きの逆支弁を用いてもよい。更に、回動する部分を3個以上有する逆支弁を用いることも可能である。
また、MRI装置100は、逆支弁33を1つしか有していないが、複数の逆支弁を有する構造にしてもよい。
尚、逆支弁33は、重力gの作用を利用することにより外気OGの侵入を抑制している。しかし、電気的又は磁気的に動作することにより、外気OGの侵入を抑制する逆支弁を備えてもよい。逆支弁が電気的又は磁気的に動作する場合、重力gの作用を利用しなくてもよいので、逆支弁を第1の排出管部31aではなく、第2の排出管部31bに設置することもできる。
次に、本発明の別の一形態のMRI装置について説明する。
図6は、本発明の別の一形態のMRI装置200のブロック図である。
図6に示すMRI装置200の説明に当たっては、図1に示すMRI装置100との相違点を主に説明する。
図6に示すMRI装置200は、図1に示すMRI装置100に対して、以下の相違点がある。
(相違点1)MRI装置200は、MRI装置100が有するモード切替ボタン51(図1参照)は備えていない。
(相違点2)MRI装置200は、マグネットシステム10内の圧力を検出する圧力センサ42を有している。
(相違点3)MRI装置200は、磁気センサ41からの磁気センサ信号Smと、圧力センサ42からの圧力センサ信号Spと、に基づいて、クエンチが発生したかどうかを判断している。
以上のように、3つの相違点1、相違点2、および相違点3がある。相違点3に記載されているように、MRI装置200は、磁気センサ信号Smと圧力センサ信号Spとに基づいて、クエンチが発生したかどうかを判断しているが、具体的には、以下のようにして判断している。
MRI装置200においては、マグネットモニタ50は、磁気センサ信号Smが表す磁気の強度を磁気しきい値Th1と比較するとともに、圧力センサ信号Spが表す圧力を圧力しきい値Th2と比較する。磁気しきい値Th1は、図1に示すMRI装置100の場合と同様に、超電導磁石12が超電導状態を保持している間に磁気センサ41が検出する磁気の大きさMよりも小さい値(例えば、Mの10%の値)に設定されている。一方、圧力しきい値Th2は、MRI装置200が正常に稼動している間に圧力センサ42が検出するマグネットシステム10内の圧力の大きさPよりも小さい値(例えば、Pの10%の値)に設定されている。MRI装置200では、マグネットモニタ50は、以下のクエンチ発生条件(Q1)および(Q2)の両方を満たす場合にのみ、クエンチが発生したと判断し、コンプレッサ停止信号Scomを生成する。
(Q1)磁気センサ信号Smが表す磁気の強度が磁気しきい値Th1以下である。
(Q2)圧力センサ信号Spが表す圧力が圧力しきい値Th2以下である。
したがって、MRI装置200は、条件(Q1)および(Q2)の少なくとも一方の条件が満たされていない場合は、コンプレッサ停止信号Scomは生成しないように構成されている。
次に、図6に示すMRI装置100の動作について、(1)クエンチ発生前、および(2)クエンチ発生後、に分けて説明する。
説明する。
(1)クエンチ発生前のMRI装置200の動作
クエンチ発生前は、MRI装置は正常に稼動している。したがって、磁気センサ信号Smが表す磁気の強度は磁気しきい値Th1よりも大きく、圧力センサ信号Spが表す圧力は圧力しきい値Th2よりも大きい。したがって、マグネットモニタ50は、クエンチは発生していないと判断する。この場合、マグネットモニタ50は、OLCに何も通報せず、コンプレッサ停止信号Scomも生成しない。したがって、コンプレッサ21は作動し続ける。
(2)クエンチ発生後のMRI装置200の動作
クエンチが発生すると、超電導磁石12から発生する磁気が減少する。したがって、磁気センサ41からの磁気センサ信号Smの強度は磁気しきい値Th1以下になる。
また、クエンチが発生すると、超電導磁石12が発生する熱によって、冷却媒体槽13の冷却媒体が気化し、マグネットシステム10内の圧力が上昇する。この圧力上昇によって、マグネットシステム10と外界とを仕切っているバーストディスク32が破壊される(図4参照)。しかし、バーストディスク32の破壊によって、気化した冷却媒体14が外界に排出され続ける。したがって、マグネットシステム10内の圧力は次第に小さくなり、マグネットシステム10内の圧力が外気圧に十分に近い値にまで小さくなる。この結果、圧力センサ42からの圧力センサ信号Spの圧力は圧力しきい値Th2以下になる。
上記のように、磁気センサ41からの磁気センサ信号Smの強度は磁気しきい値Th1以下になり、且つ圧力センサ42からの圧力センサ信号Spの圧力は圧力しきい値Th2以下になるので、上記のクエンチ発生条件(Q1)および(Q2)を満たす。したがって、マグネットモニタ50は、クエンチが発生したと判断し、この磁気センサ信号Smおよび圧力センサ信号Spに応答して、OLCにクエンチの発生を通報する。クエンチ発生の通報を受けたOLCは、サービスマンにMRI装置200の復旧作業の連絡を取る。
一方、MRI装置200は、図3〜図5を参照しながら説明したように、逆支弁33によって、マグネットシステム10の内部に外気が侵入することを抑制している。したがって、図6に示すMRI装置200は、図1に示すMRI装置100と同様に、マグネットシステム10の内部に形成されるアイスブロックの量を激減させることができ、サービスマンは、アイスブロックの解氷作業を極めて短時間で行うことができる。
また、図6に示すMRI装置200は、図1に示すMRI装置100と同様に、コンプレッサ停止信号Scomを生成し、コンプレッサ21を停止する。したがって、マグネットシステム10内に外気OGが侵入しても、侵入した外気OGがマグネットシステム10の内部で凍結することを防止でき、マグネットシステム10の内部に形成されるアイスブロックの量をさらに激減させることができる。
尚、OLCから連絡を受けたサービスマンは、現場に到着したら、復旧作業を開始する。サービスマンは、破壊されたバーストディスク32を交換し、マグネットシステム10内の圧力を規定値まで上昇させる。マグネットシステム10内の圧力が規定値まで上昇すると、マグネットモニタ50は、コンプレッサ21を作動させる。したがって、サービスマンは復旧作業を続けることができる。
また、マグネットシステム10内の圧力が規定値まで上昇すると、圧力センサ42からの圧力センサ信号Spは、圧力しきい値Th2よりも大きくなる。したがって、クエンチ発生条件(Q2)を満たさなくなる。マグネットモニタ50は、クエンチ発生条件(Q1)および(Q2)の両方を満たす場合にのみ、コンプレッサ停止信号Scomを生成するので、クエンチ発生条件(Q2)が満たされていない条件下では、コンプレッサ停止信号Scomを生成しない。したがって、サービスマンの復旧作業中にコンプレッサ21が停止することはなく、サービスマンは復旧作業を続けることができる。
MRI装置200は、クエンチを検出するセンサとして、圧力センサ42を備えている。しかし、MRI装置200は、クエンチを検出するセンサとして、圧力センサ42の代わりに、又は圧力センサ42に加えて、他のセンサ(例えば、バーストディスク32の破壊を検知するセンサ)を備えることもできる。
本発明のMRI装置100の一例を示すブロック図である。 逆支弁33の動作の説明図である。 図2をIII−III方向から見た断面図である。 バーストディスク32が破壊された直後の排気管31内の気体の流れを示す図である。 マグネットシステム10内の圧力が外気圧に十分に近い値となったときの排気管31内の気体の流れを示す図である。 本発明の別の一形態のMRI装置200のブロック図である。
符号の説明
10 マグネットシステム
11 ボア
12 超電導磁石
13 冷却媒体槽
14 気化した冷却媒体
20 冷却部
21 コンプレッサ
22、24 ガスライン
23 コールドヘッド
31 排出管
31a、31b 排出管部
31c 内壁面
32 バーストディスク
33 逆支弁
33a 逆支弁基部
33b 逆支弁本体

42 圧力センサ
50 マグネットモニタ
51 モード切替スイッチ
60 天井
100、200 MRI装置

Claims (8)

  1. 超電導磁石と、前記超電導磁石を冷却する冷却媒体と、を有するマグネットシステム、
    クエンチを検出するクエンチ検出部、および
    前記クエンチ検出部によるクエンチの検出に応答して、前記マグネットシステムへの外気の侵入を抑制する外気侵入抑制手段、
    を有するMRI装置。
  2. 前記外気進入抑制手段は、
    前記マグネットシステムの内部の気体を外界に排出可能にした状態で、外気が前記マグネットシステムに侵入することを抑制する逆支弁、
    を有する、請求項1に記載のMRI装置。
  3. 前記MRI装置は、前記冷却媒体を冷却する冷却部を有しており、
    前記外気進入抑制手段は、前記クエンチ検出部によるクエンチの検出に応答して、前記冷却部に、前記冷却媒体を冷却する動作を停止させる停止信号を送る、請求項1又は2に記載のMRI装置。
  4. 前記外気侵入抑制手段は、前記停止信号を生成する停止信号生成部を有する、請求項3に記載のMRI装置。
  5. 前記冷却部に前記停止信号を送る機能を有効にする有効モードと、前記冷却部に前記停止信号を送る機能を無効にする無効モードと、の切替えを行うモード切替手段、を有する請求項3又は4に記載のMRI装置。
  6. 前記クエンチ検出部は、前記マグネットシステムからの磁気を検出する磁気センサを有する、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のMRI装置。
  7. 前記クエンチ検出部は、前記マグネットシステムの内部の圧力を検出する圧力センサを有する、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のMRI装置。
  8. 前記クエンチ検出部は、前記マグネットシステムと前記外界との間に配されたバーストディスクが破壊されたことを検出するバーストディスクセンサを有する、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載のMRI装置。
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