JP2009081766A - 受信装置、受信方法、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

受信装置、受信方法、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチパス等に起因するデータの定常的な誤りを、容易に訂正する。
【解決手段】ダウンコンバータ121は、複数のコンポーネント成分としての輝度成分Y、並びに色差成分U及びVを有する画像データを送信する送信装置から送信されてくる信号を受信を受信し、コンポーネント成分に対応する受信成分を出力する。復号器122は、受信成分のうちの、注目している注目成分と注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成する。さらに、復号器122は、検出コードに対して、検出コードに含まれる注目成分としての受信成分の正解値を対応付けた正誤表を参照し、注目成分、又は、検出コードに対応付けられている正解値を、注目成分の誤り訂正結果として出力する。本発明は、定常的な誤りが生じる、例えば、電子機器の筐体内の無線通信に適用できる。
【選択図】図10

Description

本発明は、受信装置、受信方法、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関し、特に、例えば、マルチパス等に起因するデータの定常的な誤りを、容易に訂正することができるようにする受信装置、受信方法、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
例えば、従来の電子機器を構成する基板やLSI(Large Scale Integration)等は、銅線等の配線によって接続され、電子機器の筐体内の基板やLSIの間、及び電子機器どうしの基板やLSIの間では、配線を介して、有線による通信(データ(信号)のやりとり)が行われる。
図1は、従来のLSIの一例の構成を示している。
図1において、LSIは、外部から供給されるクロックに同期して動作する低速データ入出力I/F(Interface)1、高速データ入出力I/F2、及び、アルゴリズム処理部3から構成される。
低速データ入出力I/F1は、例えば、TTL(Transistor Transistor Logic)で構成される、制御信号等の、通信速度が低速であってもよい低レートの低速データ(信号)を、他のLSIとの間で入出力するためのI/Fである。低速データ入出力I/F1は、他のLSIから送信されてくる低速データを受信し、必要に応じて、アルゴリズム処理部3に供給するとともに、アルゴリズム処理部3等から供給される低速データを、他のLSIに送信する。
高速データ入出力I/F2は、例えば、画像データ等の、大容量で、かつ通信速度が高速である必要がある高レートの高速データ(信号)を、他のLSIとの間で入出力するためのI/Fである。高速データ入出力I/F2は、他のLSIから送信されてくる高速データを受信して、アルゴリズム処理部3に供給するとともに、アルゴリズム処理部3等から供給される高速データを、他のLSIに送信する。
アルゴリズム処理部3は、例えば、低速データ入出力I/F1から供給される低速データとしての制御信号に従い、高速データ入出力I/F2から供給される高速データとしての画像データや音声データに、所定のデータ処理を施し、高速データ入出力I/F2に供給する。
図1のLSIにおいて、低速データ入出力I/F1と他のLSIとの間の低速データのやりとり、及び、高速データ入出力I/F2と他のLSIとの間の高速データのやりとりは、配線を介して、有線で行われる。
一方、近年、半導体プロセスの進化や信号の広帯域化/高速化に伴い、電子機器の筐体内の基板やLSIの間、及び電子機器どうしの基板やLSIの間の通信量が増加し、これに伴い、基板間や基板内に、多数の配線をする必要が生じている。
しかしながら、例えば、配線の引き回しの複雑化、配線の周波数特性、配線間のクロストーク、データをパラレルで送信するときのスキューの保証、基板の層数の増加による高コスト化等の観点から、多数の配線をすることは、難しくなってきている。
そこで、電子機器どうしの間や、電子機器の筐体内の基板やLSIの間の通信を、光や電波を用いた無線通信によって行うことが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、例えば、電子機器では、一般に、基板やLSIが、金属の筐体に収容されているため、筐体内において電波等による無線通信を行う場合には、送信側から受信側に電波が到達するパスが複数になるマルチパスが生じる。
マルチパスが生じ、受信側において、複数のパスからの電波を受信すると、複数のパスの距離が異なることにより(送信側からの電波が受信側に到達するのに要する時間が、パスによって異なることにより)、受信側では、位相がずれた複数の電波(マルチパス)が受信され、その結果、受信信号の波形が歪み、また、直流オフセット等によって信号成分が損失する。このため、閾値との比較でデータ(例えば、0と1)を判定する硬判定による復号では、データを正確に復号することが困難となる。
マルチパスによって、受信信号に歪みが生じることを防止する方法としては、筐体内の全面に、電波吸収体を貼る方法がある(例えば、特許文献2を参照)。
しかしながら、電波吸収体は、高コストであり、また、筐体内に電波吸収体を貼ることによって、電子機器の設計の自由度が制限されることがある。
また、一般的な無線通信において、信号処理によるマルチパスの対策の方法としては、例えば、変調方式にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を採用する方法や、変調方式にスペクトル拡散方式を採用するとともに、受信側でレイク(RAKE)受信を行う方法、送信側及び受信側でマルチアンテナ(複数のアンテナ)を用いるMIMO(Multiple Input Multiple Output)を採用する方法等がある。
しかしながら、変調方式にOFDMを採用する方法では、変調や復調に必要なFFT(Fast Fourier Transform)の処理の負荷が重く、消費電力が大となる。
変調方式にスペクトル拡散方式を採用し、レイク受信を行う方法では、変調時及び復調時に、ベースバンドのデータ(送受信を行うデータ)のデータレートよりも高速な処理を行う必要があり、したがって、大容量の画像データを扱うことが困難である。
MIMOを採用する方法では、マルチアンテナを十分離して設置する必要があるが、電子機器の筐体内では、マルチアンテナを設置する場所が制限され、マルチアンテナの効果を十分に得られないことがある。
特開2003-179821号公報 特開2004-220264号公報
電子機器の筐体内でマルチパスが生じた場合、受信側において、データには、いわば定常的な誤りが生じる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、マルチパス等に起因するデータの定常的な誤りを、容易に訂正することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の受信装置、又は、プログラムは、複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる信号を受信する受信装置であり、前記送信装置からの信号を受信し、前記コンポーネント成分に対応する受信成分を出力する受信手段と、前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成する生成手段と、前記検出コードに対して、前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分の正解値を対応付けた正誤表を参照し、前記注目成分、又は、前記検出コードに対応付けられている前記正解値を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力する誤り訂正手段とを備える受信装置、又は、受信装置として、コンピュータを機能させるプログラムである。
本発明の第1の側面の受信方法は、複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる信号を受信する受信装置の受信方法であり、前記送信装置からの信号を受信し、前記コンポーネント成分に対応する受信成分を出力し、前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成し、前記検出コードに対して、前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分の正解値を対応付けた正誤表を参照し、前記注目成分、又は、前記検出コードに対応付けられている前記正解値を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力するステップを含む受信方法である。
以上のような第1の側面においては、前記送信装置からの信号が受信され、前記コンポーネント成分に対応する受信成分が出力される。さらに、前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードが生成される。そして、前記検出コードに対して、前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分の正解値を対応付けた正誤表が参照され、前記注目成分、又は、前記検出コードに対応付けられている前記正解値が、前記注目成分の誤り訂正結果として出力される。
本発明の第2の側面の情報処理装置、又は、プログラムは、誤り訂正に用いられる正誤表を作成する情報処理装置であり、複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる既知のコンポーネント成分であるテストデータを受信し、前記テストデータに対応する受信成分を出力する受信手段と、前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成する生成手段と、前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分と、対応する前記テストデータとを比較することにより、前記注目成分としての受信成分の誤りを判定する比較手段と、前記注目成分としての受信成分に誤りがある前記検出コードに対して、前記注目成分としての受信成分に対応する前記テストデータを対応付けることにより、前記正誤表を作成する作成手段とを備える情報処理装置、又は、情報処理装置として、コンピュータを機能させるプログラムである。
本発明の第2の側面の情報処理方法は、誤り訂正に用いられる正誤表を作成する情報処理装置の情報処理方法であり、複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる既知のコンポーネント成分であるテストデータを受信し、前記テストデータに対応する受信成分を出力し、前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成し、前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分と、対応する前記テストデータとを比較することにより、前記注目成分としての受信成分の誤りを判定し、前記注目成分としての受信成分に誤りがある前記検出コードに対して、前記注目成分としての受信成分に対応する前記テストデータを対応付けることにより、前記正誤表を作成するステップを含む情報処理方法である。
以上のような第2の側面においては、複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる既知のコンポーネント成分であるテストデータが受信され、前記テストデータに対応する受信成分が出力される。さらに、前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードが生成され、前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分と、対応する前記テストデータとを比較することにより、前記注目成分としての受信成分の誤りが判定される。そして、前記注目成分としての受信成分に誤りがある前記検出コードに対して、前記注目成分としての受信成分に対応する前記テストデータを対応付けることにより、前記正誤表が作成される。
なお、プログラムは、伝送媒体を介して伝送し、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
また、第1の側面の受信装置、及び第2の側面の情報処理装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本発明の第1及び第2の側面によれば、データの誤りを訂正することができ、特に、例えば、マルチパス等に起因するデータの定常的な誤りを、容易に訂正することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。したがって、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面の受信装置、又は、プログラムは、複数のコンポーネント成分(例えば、輝度成分Y、並びに色差成分U及びV)を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置(例えば、図2のLSI32ないし35)から送信されてくる信号を受信する受信装置(例えば、図2のLSI31)であり、
前記送信装置からの信号を受信し、前記コンポーネント成分に対応する受信成分を出力する受信手段(例えば、図10のダウンコンバータ121)と、
前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コード(例えば、図12の検出コード)を生成する生成手段(例えば、図11の生成部131)と、
前記検出コードに対して、前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分の正解値を対応付けた正誤表(例えば、図13の正誤表)を参照し、前記注目成分、又は、前記検出コードに対応付けられている前記正解値を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力する誤り訂正手段(例えば、図11の誤り訂正部132)と
を備える受信装置、又は、受信装置として、コンピュータを機能させるプログラムである。
前記正誤表は、
前記送信装置から送信されてくる既知のコンポーネント成分であるテストデータを受信することにより得られる前記受信成分を、前記注目成分として、前記検出コードを生成し(例えば、図17のステップS24)、
前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分の誤りを判定し(例えば、図17のステップS25)、
前記注目成分としての受信成分に誤りがある前記検出コードに対して、前記注目成分としての受信成分に対応する前記テストデータを、前記正解値として対応付ける(例えば、図17のステップS26)
ことにより作成することができる。
前記正誤表において、前記検出コードに対して、前記正解値と、前記検出コードを構成する前記2以上の受信成分の中の前記注目成分としての受信成分が誤っている誤り率を表す誤り率情報とが対応付けられている場合には(例えば、図20の正誤表)、
前記誤り訂正手段は、
前記検出コードが前記正誤表に存在し、かつ、前記誤り率情報が表す誤り率が所定の閾値以上である場合、前記検出コードに対応付けられている前記正解値を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力し(例えば、図21のステップS81,S74,S76、及びS77)、
前記検出コードが前記正誤表に存在するが、前記誤り率情報が表す誤り率が所定の閾値以上でない場合と、前記検出コードが前記正誤表に存在しない場合に、前記注目成分を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力する(例えば、図21のステップS81,S75、及びS77、並びに、図21のステップS74,S75、及びS77)
ことができる。
前記誤り訂正手段は、
前記検出コードが前記正誤表に存在する場合に、前記検出コードに対応付けられている前記正解値を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力し(例えば、図19のステップS64,S66、及びS67)、
前記検出コードが前記正誤表に存在しない場合に、前記注目成分を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力する(例えば、図19のステップS64,S65、及びS67)
ことができる。
本発明の第1の側面の受信方法は、
複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる信号を受信する受信装置の受信方法であり、
前記送信装置からの信号を受信し、前記コンポーネント成分に対応する受信成分を出力し(例えば図19のステップS61)、
前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成し(例えば、図19のステップS62)、
前記検出コードに対して、前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分の正解値を対応付けた正誤表を参照し、前記注目成分、又は、前記検出コードに対応付けられている前記正解値を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力する(例えば、図19のステップS63ないしS67)
ステップを含む受信方法である。
本発明の第2の側面の情報処理装置、又は、プログラムは、
誤り訂正に用いられる正誤表を作成する情報処理装置(例えば、図2のLSI31)であり、
複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる既知のコンポーネント成分であるテストデータを受信し、前記テストデータに対応する受信成分を出力する受信手段(例えば、図10のダウンコンバータ121)と、
前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成する生成手段(例えば、図15の生成部141)と、
前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分と、対応する前記テストデータとを比較することにより、前記注目成分としての受信成分の誤りを判定する比較手段(例えば、図15の比較部143)と、
前記注目成分としての受信成分に誤りがある前記検出コードに対して、前記注目成分としての受信成分に対応する前記テストデータを対応付けることにより、前記正誤表を作成する作成手段(例えば、図15の正誤表作成部144)と
を備える情報処理装置、又は、情報処理装置として、コンピュータを機能させるプログラムである。
前記作成手段は、前記注目成分としての受信成分に誤りがある前記検出コードに対して、前記注目成分としての受信成分が誤っている誤り率を表す誤り率情報(例えば、図20のエラー数、及び発生頻度)も対応付ける
ことができる。
本発明の第2の側面の情報処理方法は、
誤り訂正に用いられる正誤表を作成する情報処理装置の情報処理方法であり、
複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる既知のコンポーネント成分であるテストデータを受信し、前記テストデータに対応する受信成分を出力し(例えば、図17のステップS23)、
前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成し(例えば、図17のステップS24)、
前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分と、対応する前記テストデータとを比較することにより、前記注目成分としての受信成分の誤りを判定し(例えば、図17のステップS25)、
前記注目成分としての受信成分に誤りがある前記検出コードに対して、前記注目成分としての受信成分に対応する前記テストデータを対応付けることにより、前記正誤表を作成する(例えば、図17のステップS26)
ステップを含む情報処理方法である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明を適用した電子機器の一実施の形態の構成例を示す斜視図である。
電子機器の筐体11内には、その電子機器を機能させるための信号処理を行う1つ、又は複数の基板が収容されており、さらに、基板上には、無線通信を行う機能を有するLSI と、その無線通信のための電波を送受信するアンテナとのセットが、必要に応じて設けられている。
すなわち、図2では、筐体11内には、5つの基板21,22,23,24、及び25が収容されている。
基板21には、基板22及び23が装着され、さらに、基板固定治具51が設けられている。基板固定治具51には、基板24及び25が装着されている。
基板22には、無線通信を行う機能を有するLSI31、及び、その無線通信のための電波を送受信するアンテナ41、並びに、無線通信を行う機能を有するLSI32、及び、その無線通信のための電波を送受信するアンテナ42が設けられている。
基板23には、無線通信を行う機能を有するLSI33、及び、その無線通信のための電波を送受信するアンテナ43が設けられている。
基板24には、無線通信を行う機能を有するLSI34、及び、その無線通信のための電波を送受信するアンテナ44が設けられている。
基板25には、無線通信を行う機能を有するLSI35、及び、その無線通信のための電波を送受信するアンテナ45が設けられている。
LSI31は、アンテナ41から電波を送受信することにより、他のLSI32ないし35との間で、無線通信を行うことができる。他のLSI32ないし35それぞれも、同様にして無線通信を行うことができる。
なお、筐体11内に収容する基板及びLSIの配置や設置方法、個数等は、図2に示したものに限定されるものではない。
ここで、以下では、説明を簡単にするため、図2のLSI31に注目し、そのLSI31が、筐体11内で、他のLSI32ないし35のうちの、例えば、LSI32との間で行う無線通信について説明する。
LSI31が、筐体11内で、LSI32との間で無線通信を行うときには、電波が筐体11内部で反射することにより、マルチパスが生じる。
図3ないし図5を参照して、筐体11内で生じるマルチパスについて説明する。
なお、図3ないし図5では、LSI31を、データを受信する受信装置とし、LSI32を、データを送信する送信装置として説明を行う。
図3は、送信装置としてのLSI32のアンテナ42から送信された電波を、受信装置としてのLSI31のアンテナ41で受信した信号(受信信号)の波形を、横軸を時間として示している。
すなわち、図3左は、LSI31及び32、並びにアンテナ41及び42を、筐体11の外部に設置した、マルチパスが生じない状況での受信信号の波形を示している。また、図3右は、LSI31及び32、並びにアンテナ41及び42を、筐体11の内部に設置した、マルチパスが生じる状況での受信信号の波形を示している。
なお、図3左及び右のそれぞれには、データの伝送速度が異なる4つの受信信号の波形が示されている。すなわち、4つの波形は、上から順に、伝送速度が、250kbps,500kbps,1Mbps、及び2Mbpsの受信信号の波形である。
また、図3に示した波形は、0と1とが交互に並ぶデータをASK(Amplitude Shift Keying)変調した変調信号(0と1とが交互に並ぶデータで、搬送波をASK変調した変調信号)を受信した受信信号の波形である。
筐体11内でアンテナ42から放射(送信)された電波は、筐体11の中に存在する白色ノイズ(熱雑音)や、有色ノイズ(他のLSI31,LSI33ないし35から放射されるノイズ)、筐体11内の壁面や基板21ないし25等(図2)での反射によって波形歪みを生じる。
特に、筐体11内の壁面等での反射による受信信号の波形歪み、つまり、マルチパスに起因する受信信号の波形歪みは深刻であり、その波形歪みの度合いは、伝送速度が高いほど大になる。
図3右においては、伝送速度が2Mbpsである場合に、データが0の信号区間に反射波が覆い被さってきているために波形が崩れ、値が1のデータに再生(復号)される可能性が高いことを確認することができ、マルチパスによって通信品質(電波伝搬の特性)が大きく劣化することが分かる。
図4及び図5は、LSI31及び32、並びにアンテナ41及び42を、筐体11の内部に設置した場合に、LSI32からアンテナ42を介して送信される、ASK変調の変調信号と、LSI31において、その変調信号を、アンテナ41を介して受信して得られる受信信号との波形を、横軸を時間として示している。
すなわち、図4上及び図5上は、変調信号の波形を示しており、図4下及び図5下は、受信信号の波形を示している。
なお、図4において、薄い影を付してある部分は、変調信号及び受信信号を示しており、実線で示してある部分は、変調信号及び受信信号の包絡線を示している。
また、図5は、図4の変調信号及び受信信号の包絡線の、14個ある凸部分の波形の位相を揃えて重ね合わせた波形を示している。さらに、図5において、実線は、14個ある凸部分の波形の平均値を示している。
図4及び図5によれば、受信信号の包絡線の、14個ある凸部分の波形は、形状が類似しており、時間によって変化しないことから、筐体11内で生じるマルチパスが受信信号に影響を与える時間は、比較的短く、さらに、その影響は、ほぼ一定であり、その結果、受信信号に生じる歪みは、いわば定常的な歪みであることが分かる。
なお、マルチパスの影響が(ほぼ)一定であることは、筐体11内では、例えば、基板21ないし25が外される、新たな基板が装着される、基板21ないし25の配置が変更される、等といった、筐体11内の通信環境の変化が生じない限り、(ほぼ)同一のマルチパスが形成される(反射波が同一のパスを経由して、アンテナ41に到達する)ことに起因する。
筐体11内で生じるマルチパスは、上述したように、受信信号に定常的な歪みを与える。そして、本件発明者が行ったシミュレーションによれば、受信信号に定常的な歪みが生じることに起因して、定常的な誤りが生じること、つまり、特定のビット列が、特定のビット(ビット列を含む)を誤らせやすいことが確認されている。
そこで、LSI31では、誤りが定常的であることを利用して、データの誤りを訂正するようになっている。
図6は、筐体11内のLSI31の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図1の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。すなわち、LSI31は、無線信号処理部100が新たに設けられている他は、図1の場合と同様に構成されている。
ここで、他のLSI32ないし35(図2)も、図6のLSI31と同様に構成される。
無線信号処理部100は、アンテナ41を介して、他のLSI32(又は、LSI33ないし35)との間で、高速データとしての画像データを、リアルタイムに、無線通信によりやりとりする。
なお、図6では、他のLSI32との間で、高速データをやりとりするためのI/Fとして、高速データ入出力I/F2と、無線信号処理部100とが、LSI31に設けられているが、LSI31には、無線信号処理部100だけを設けるようにすることが可能である。
図7は、図6の無線信号処理部100の構成例を示すブロック図である。
図7において、無線信号処理部100は、送信処理部101、受信処理部102、及び制御部103から構成される。
送信処理部101には、アルゴリズム処理部3から、高速データとしての画像データが、送信データとして供給される。
送信処理部101は、アルゴリズム処理部3からの送信データ等を、アンテナ41から電波で送信する送信処理を行う。
受信処理部102は、アンテナ41が電波を受信することにより、そのアンテナ41から供給される信号を受信する受信処理を行い、その結果得られる高速データとしての画像データを、受信データとして、アルゴリズム処理部3に供給する。
制御部103は、無線信号処理部100全体を制御する。
以上のように構成されるLSI31では、例えば、アルゴリズム処理部3から、LSI32に送信する送信データとしての画像データが、送信処理部101に供給されると、送信処理部101は、アルゴリズム処理部3からの画像データ等を、アンテナ41から電波で送信する。
一方、例えば、他のLSI32が、LSI31と同様にして送信してくる電波が、アンテナ41で受信され、その結果得られる受信信号が、受信処理部102に供給されると、受信処理部102は、アンテナ42からの受信信号を受信し、その結果得られる画像データを、受信データとして、アルゴリズム処理部3に供給する。
次に、図8は、図7の送信処理部101の構成例を示している。
図8において、送信処理部101は、符号化器111、及びアップコンバータ112から構成される。
符号化器111には、アルゴリズム処理部3(図7)から、送信データとしての画像データが供給される。
符号化器111は、アルゴリズム処理部3からの送信データに対して、例えば、CDMA(code division multiple access)や差動符号化等の符号化を、必要に応じて施し、さらに、必要なヘッダ等の付加を行って、アップコンバータ112に供給する。
アップコンバータ112は、符号化器111から供給される送信データを変調することにより(送信データで、搬送波を変調することにより)、ベースバンドの信号である送信データを、RF(Radio Frequency)信号に周波数変換し、アンテナ41から電波として送信する。
図9は、送信データとしての画像データの例を示している。
送信データとしての画像データは、複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる。すなわち、図9では、送信データとしての画像データは、YUV4:2:2の画像データであり、1つの画素値は、複数のコンポーネントとしての輝度成分Yと、色差成分U又はVを有する。
なお、図9において、Y(n),U(n)、及びV(n)は、それぞれ、例えば、ラスタスキャン順で、n番目の画素の画素値としての輝度成分Y、色差成分U、及びVを表す。
図9では、送信データとしての画像データは、YUV4:2:2の画像データであるため、輝度成分Yは、1画素ごとに存在するが、色差成分Uは、2画素のうちの一方だけに存在し、色差成分Vは、その2画素のうちの他方だけに存在する。
図8の送信処理部101によれば、画像データは、ラスタスキャン順に、すなわち、・・・,Y(n),U(n),Y(n+1),V(n+1),Y(n+2),U(n+2),Y(n+3),・・・の順に、シリアルに送信される。
なお、ここでは、輝度成分Y、色差成分U、及びVは、いずれも、例えば、8ビットのデータであるとする。
次に、図10は、図7の受信処理部102の構成例を示すブロック図である。
図10において、受信処理部102は、ダウンコンバータ121、復号器122、学習部123、及びデータベース部124から構成される。
ダウンコンバータ121には、アンテナ41で受信された電波に対応する受信信号が供給される。ダウンコンバータ121は、アンテナ41からの受信信号を受信し、その受信信号を、RF信号からベースバンドの信号に変換する。
そして、ダウンコンバータ121は、受信信号を、RF信号からベースバンドの信号に変換することにより得られる、図9に示した送信データとしての輝度成分Y、色差成分U、及びVそれぞれに対応するベースバンドの信号(以下、適宜、受信成分という)を、シリアルに、復号器122、及び学習部123に供給する。
復号部122は、必要に応じて、データベース部124に記憶された、後述する正誤表を参照しながら、ダウンコンバータ121からの受信成分の誤り訂正その他の復号を行い、その復号結果である受信データを、アルゴリズム処理部3(図6)に供給する。
学習部123は、ダウンコンバータ121から供給される受信成分を用いて、復号部122が誤り訂正を行うのに用いる正誤表を作成する学習を行い、その学習の結果得られる正誤表を、データベース部124に供給する。
データベース部124は、学習部123から供給される正誤表を記憶する。
図11は、図10の復号器122の構成例を示している。
復号器122は、生成部131、及び誤り訂正部132等から構成される。
生成部131には、図10のダウンコンバータ121から受信成分がシリアルに供給される。
生成部131は、ダウンコンバータ121からシリアルに供給される受信成分(受信成分のシーケンスの各受信成分)を、順次、注目している注目成分として、その注目成分を、誤り訂正部132(の遅延部133)に供給する。
また、生成部131は、注目成分と、注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成して、誤り訂正部132(の参照部134)に供給する。
誤り訂正部132は、データベース部124の正誤表を参照し、生成部131からの注目成分、又は、正誤表において、生成部131からの検出コードに対応付けられている注目成分としての受信成分の正解値を、注目成分の誤り訂正結果として出力する。
すなわち、誤り訂正部132は、遅延部(D)133、参照部134、及びスイッチ135から構成される。
遅延部133には、生成部131から注目成分が供給されるとともに、参照部134から、1ビットのフラグstartが供給される。
遅延部133は、生成部131からの注目成分をラッチし、参照部134からのフラグstartが、0及び1のうちの、例えば、1になったとき、ラッチしている注目成分を、スイッチ135の端子Aに供給する。
参照部134には、生成部131から検出コードが供給される。
参照部134は、データベース部124の正誤表を参照し、その正誤表から、生成部131からの検出コードを検索する。
ここで、正誤表の詳細については後述するが、正誤表には、検出コードに対して、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分の正解値とが対応付けられている。
参照部134は、検出コードが正誤表に存在する場合、正誤表において、検出コードに対応付けられている正解値を読み出し、スイッチ135の端子Bに供給するとともに、1ビットのフラグdetectを、0及び1のうちの、検出コードが正誤表に存在することを表す1にして、スイッチ135に供給する。
また、参照部134は、検出コードが正誤表に存在しない場合、フラグdetectを、0及び1のうちの、検出コードが正誤表に存在しないことを表す0にして、スイッチ135に供給する。
なお、参照部134は、フラグdetectを、スイッチ135に供給するとき、そのとき以外は0になっているフラグstartを1にして、遅延部133に供給する。
スイッチ135は、端子A及びBを有し、上述したように、端子Aには、遅延部133から注目成分が供給され、端子Bには、参照部134から注目成分の正解値が供給される。
スイッチ135は、参照部134からのフラグdetectに応じて、端子A、又は、端子Bを選択し、端子Aに供給される注目成分、又は、端子Bに供給される注目成分の正解値を、注目成分の誤り訂正結果として出力する。
すなわち、スイッチ135は、参照部134からのフラグdetectが0である場合、端子A及びBのうちの、端子Aを選択し、遅延部133から端子Aに供給される注目成分を、注目成分の誤り訂正結果として出力する。
また、スイッチ135は、参照部134からのフラグdetectが1である場合、端子A及びBのうちの、端子Bを選択し、参照部134から端子Bに供給される注目成分の正解値を、注目成分の誤り訂正結果として出力する。
以上のように構成される復号器122では、生成部131に、図10のダウンコンバータ121から受信成分のシーケンスが供給され、生成部131は、その受信成分のシーケンスの各受信成分を、順次、注目している注目成分として、その注目成分を、誤り訂正部132の遅延部133に供給する。
さらに、生成部131は、注目成分と、注目成分より先に受信された他の受信成分である、例えば、注目成分の直前の受信成分との2つの受信成分から構成される検出コードを生成して、誤り訂正部132の参照部134に供給する。
遅延部133は、生成部131からの注目成分をラッチする。
また、参照部134は、データベース部124の正誤表を参照し、その正誤表から、生成部131からの検出コードを検索する。
参照部134は、検出コードが正誤表に存在しない場合、値が1のフラグstartを、遅延部133に供給するとともに、値が0のフラグdetectを、スイッチ135に供給する。
遅延部133は、参照部134から、値が1のフラグstartが供給されると、ラッチしている注目成分を、スイッチ135の端子Aに供給する。
そして、スイッチ135は、参照部134から、値が0のフラグstartが供給されると、端子Aを選択し、これにより、遅延部133から端子Aに供給される注目成分を、注目成分の誤り訂正結果として出力する。
一方、参照部134は、検出コードが正誤表に存在する場合、正誤表において、検出コードに対応付けられている正解値を読み出し、スイッチ135の端子Bに供給する。さらに、参照部134は、値が1のフラグstartを、遅延部133に供給するとともに、値が1のフラグdetectを、スイッチ135に供給する。
遅延部133は、参照部134から、値が1のフラグstartが供給されると、ラッチしている注目成分を、スイッチ135の端子Aに供給する。
スイッチ135は、参照部134から、値が1のフラグstartが供給されると、端子Bを選択し、参照部134から端子Bに供給される注目成分の正解値を、注目成分の誤り訂正結果として出力する。
なお、復号器122において、スイッチ135が出力する注目成分の誤り訂正結果は、図8の符号化器111が行う符号化に対応する復号がされた後に、受信データとして出力される。
次に、図12を参照して、図11の生成部131の処理について説明する。
図12は、ダウンコンバータ121(図10)から、生成部131に供給される受信成分のシーケンスと、生成部131において生成される検出コードの例を示している。
LSI31以外のLSI32ないし35(図2)のうちのいずれかにおいて、例えば、図9に示したように、画素値のコンポーネント成分である輝度成分Y、色差成分U、及びVのシーケンスが、・・・,Y(n),U(n),Y(n+1),V(n+1),Y(n+2),U(n+2),Y(n+3),・・・の順に、シリアルに送信される場合、そのシーケンスを受信したLSI31の受信処理部102(図10)では、ダウンコンバータ121から、生成部131に対して、受信成分のシーケンスが、・・・,Y(n),U(n),Y(n+1),V(n+1),Y(n+2),U(n+2),Y(n+3),・・・の順に、シリアルに供給される。
いま、ダウンコンバータ121から生成部131に対して、1時刻ごとに、1つの受信成分が供給されることとし、ある時刻tにおいて、受信成分のシーケンス・・・,Y(n),U(n),Y(n+1),V(n+1),Y(n+2),U(n+2),Y(n+3),・・・のうちの、受信成分U(n)が供給されたとすると、生成部131は、その受信成分U(n)を注目成分として、注目成分U(n)と、注目成分U(n)の直前の受信成分Y(n)との2つの受信成分U(n)及びY(n)から構成される検出コードを生成する。
すなわち、生成部131は、例えば、注目成分U(n)と、その注目成分U(n)の直前の受信成分Y(n)とを、その順で並べたビット列を、注目成分U(n)についての検出コードとして生成する。
時刻t+1では、ダウンコンバータ121から生成部131に対して、受信成分のシーケンス・・・,Y(n),U(n),Y(n+1),V(n+1),Y(n+2),U(n+2),Y(n+3),・・・のうちの、受信成分Y(n+1)が供給される。生成部131は、その受信成分Y(n+1)を注目成分として、注目成分Y(n+1)と、注目成分Y(n+1)の直前の受信成分U(n)との2つの受信成分Y(n+1)及びU(n)から構成される検出コードを生成する。
時刻t+2では、ダウンコンバータ121から生成部131に対して、受信成分のシーケンス・・・,Y(n),U(n),Y(n+1),V(n+1),Y(n+2),U(n+2),Y(n+3),・・・のうちの、受信成分V(n+1)が供給される。生成部131は、その受信成分V(n+1)を注目成分として、注目成分V(n+1)と、注目成分V(n+1)の直前の受信成分Y(n+1)との2つの受信成分V(n+1)及びY(n+1)から構成される検出コードを生成する。
以下同様に、生成部131においては、時刻t+3では、注目成分としての受信成分Y(n+2)と、その直前の受信成分V(n+1)とから構成される検出コードが、時刻t+4では、注目成分としての受信成分U(n+2)と、その直前の受信成分Y(n+2)とから構成される検出コードが、時刻t+5では、注目成分としての受信成分Y(n+3)と、その直前の受信成分U(n+2)とから構成される検出コードが、時刻t+6では、注目成分としての受信成分V(n+3)と、その直前の受信成分Y(n+3)とから構成される検出コードが、それぞれ生成される。
次に、図13を参照して、図11の参照部134が参照する正誤表について説明する。
図12は、図10のデータベース部124に記憶された正誤表を示している。
正誤表は、学習部123(図10)において、LSI31が収容された筐体11内に収容されている他のLSIそれぞれ用ごとに作成される。
例えば、いま、筐体11内に、LSI31以外のLSIとして、M個のLSI#1,#2,・・・,#K,#K+1,・・・,#Mが収容されているとすると、LSI31の学習部123では、そのM個のLSI#1ないし#Mそれぞれ用の正誤表が作成され、データベース部124に記憶される。
また、あるLSI#m用の正誤表としては(m=1,2,・・・,K,K+1,・・・,M)、生成部131で生成される検出コードを構成する受信成分としてのコンポーネント成分の並びの種類ごとに作成される。
例えば、図12で説明したように、受信成分のシーケンスが、・・・,Y(n),U(n),Y(n+1),V(n+1),Y(n+2),U(n+2),Y(n+3),・・・であり、生成部131において、注目成分と、その注目成分の直前の受信成分とを、その順で並べたビット列が、検出コードとされる場合には、検出コードを構成する受信成分としてのコンポーネント成分の並びの種類としては、輝度成分Yと色差成分Uとをその順で並べた並び(以下、YUとも記載する)、色差成分Uと輝度成分Yとをその順で並べた並び(以下、UYとも記載する)、輝度成分Yと色差成分Vとその順で並べた並び(以下、YVとも記載する)、及び、色差成分Vと輝度成分Yとその順で並べた並び(以下、VYとも記載する)の4種類がある。
したがって、この場合、LSI#m用の正誤表としては、YU用の正誤表、UY用の正誤表、YV用の正誤表、及びVY用の正誤表の4種類の正誤表が作成される。
正誤表においては、検出コードに対して、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分の正解値が対応付けられている。
すなわち、LSI#m用の正誤表は、LSI31の学習部123(図10)において、LSI#m(の送信処理部101(図7))から送信されてくる既知のコンポーネント成分であるテストデータを受信することにより得られる受信成分を注目成分として、検出コードを生成し、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分の誤り(例えば、マルチパス等を原因として生じる誤り)を、テストデータと比較することにより判定し、注目成分としての受信成分に誤りがある検出コードに対して、注目成分としての受信成分に対応するテストデータを、正解値として対応付けることにより作成される。
したがって、正誤表には、その正誤表の作成において、検出コードに含まれる注目成分としての受信成分に誤りがあった検出コードが登録される。
また、正誤表には、検出コードに対して、正解値の他、その検出コードを構成する注目成分としての受信成分が誤っている誤り率を表す誤り率情報としてのエラー数及び発生頻度も対応付けられる。
ここで、エラー数とは、ある検出コードに注目したときに、その注目検出コードに含まれる注目成分としての受信成分が誤りであると判定された回数であり、発生頻度とは、注目検出コードが現れた回数である。エラー数を、発生頻度で除算することにより、注目検出コードを構成する注目成分としての受信成分が誤っている誤り率を求めることができる。
なお、正誤表を作成するのに用いる既知のコンポーネント成分であるテストデータとしては、例えば、実際のYUV4:2:2の画像データを採用する。実際のYUV4:2:2の画像データについては、色差成分U及びVが、例えば、上述したように8ビットであれば、その中央の値である128近傍に、度数が多く分布する。
このように、テストデータの度数の分布に、統計的な偏りがある場合には、YU用の正誤表とUY用の正誤表には、違いが生じ、YV用の正誤表とVY用の正誤表にも違いが生じる。
一方、テストデータの度数の分布に偏りがない場合、すなわち、例えば、テストデータとして、乱数等を用いた場合には、YU用の正誤表とUY用の正誤表は同様のものとなり、YV用の正誤表とVY用の正誤表も同様のものとなる。
次に、図14を参照して、図11の誤り訂正部132の処理について、さらに説明する。
いま、図14に示すように、生成部131で、図12の場合と同様に、時刻tにおいて、注目成分としての受信成分U(n)と、その直前の受信成分Y(n)とから構成される検出コードが、時刻t+1において、注目成分としての受信成分Y(n+1)と、その直前の受信成分U(n)とから構成される検出コードが、時刻t+2において、注目成分としての受信成分V(n+1)と、その直前の受信成分Y(n+1)とから構成される検出コードが、時刻t+3において、注目成分としての受信成分Y(n+2)と、その直前の受信成分V(n+1)とから構成される検出コードが、時刻t+4において、注目成分としての受信成分U(n+2)と、その直前の受信成分Y(n+2)とから構成される検出コードが、時刻t+5において、注目成分としての受信成分Y(n+3)と、その直前の受信成分U(n+2)とから構成される検出コードが、時刻t+6において、注目成分としての受信成分V(n+3)と、その直前の受信成分Y(n+3)とから構成される検出コードが、それぞれ生成されたとする。
また、正誤表には、受信成分U(n)及びY(n)の並びに一致する検出コードが、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分U(n)の正解値U'(n)と対応付けられて登録され、受信成分Y(n+1)及びU(n)の並びに一致する検出コードが、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分Y(n+1)の正解値Y(n+1)と対応付けられて登録されていることとする。
さらに、正誤表には、受信成分Y(n+2)及びV(n+1)の並びに一致する検出コードが、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分Y(n+2)の正解値Y'(n+2)と対応付けられて登録され、受信成分U(n+2)及びY(n+2)の並びに一致する検出コードが、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分U(n+2)の正解値U'(n+2)と対応付けられて登録されていることとする。
さらにまた、正誤表には、受信成分Y(n+3)及びU(n+2)の並びに一致する検出コードが、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分Y(n+3)の正解値Y'(n+3)と対応付けられて登録され、受信成分V(n+3)及びY(n+3)の並びに一致する検出コードが、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分V(n+3)の正解値V'(n+3)と対応付けられて登録されていることとする。
この場合、時刻tでは、注目成分としての受信成分U(n)と、その直前の受信成分Y(n)とから構成される検出コードが、正誤表に存在するので、誤り訂正部132では、正誤表において、その検出コードに対応付けられている正解値U'(n)が、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分U(n)の誤り訂正結果として出力される。
また、時刻t+1では、注目成分としての受信成分Y(n+1)と、その直前の受信成分U(n)とから構成される検出コードが、正誤表に存在するので、誤り訂正部132では、正誤表において、その検出コードに対応付けられている正解値Y'(n+1)が、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分Y(n+1)の誤り訂正結果として出力される。
時刻t+2では、注目成分としての受信成分V(n+1)と、その直前の受信成分Y(n+1)とから構成される検出コードが、正誤表に存在しないので、誤り訂正部132では、注目成分としての受信成分V(n+1)が、検出コードに含まれる注目成分としての受信成分V(n+1)の誤り訂正結果として出力される。
時刻t+3では、注目成分としての受信成分Y(n+2)と、その直前の受信成分V(n+1)とから構成される検出コードが、正誤表に存在するので、誤り訂正部132では、正誤表において、その検出コードに対応付けられている正解値Y'(n+2)が、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分Y(n+2)の誤り訂正結果として出力される。
時刻t+4では、注目成分としての受信成分U(n+2)と、その直前の受信成分Y(n+2)とから構成される検出コードが、正誤表に存在するので、誤り訂正部132では、正誤表において、その検出コードに対応付けられている正解値U'(n+2)が、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分U(n+2)の誤り訂正結果として出力される。
時刻t+5では、注目成分としての受信成分Y(n+3)と、その直前の受信成分U(n+2)とから構成される検出コードが、正誤表に存在するので、誤り訂正部132では、正誤表において、その検出コードに対応付けられている正解値Y'(n+3)が、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分Y(n+3)の誤り訂正結果として出力される。
時刻t+6では、注目成分としての受信成分V(n+3)と、その直前の受信成分Y(n+3)とから構成される検出コードが、正誤表に存在するので、誤り訂正部132では、正誤表において、その検出コードに対応付けられている正解値V'(n+3)が、その検出コードに含まれる注目成分としての受信成分V(n+3)の誤り訂正結果として出力される。
次に、図15は、図10の学習部123の構成例を示している。
学習部123は、生成部141、テストデータ出力部142、比較部143、及び正誤表作成部144から構成され、図13で説明した正誤表を作成する。
すなわち、生成部141には、図10のダウンコンバータ121から受信成分のシーケンスが供給される。
生成部141は、図11の生成部131と同様に、ダウンコンバータ121からの受信成分のシーケンスの各受信成分を、順次、注目している注目成分として、その注目成分について、生成部131が生成するのと同様の検出コードを生成して、比較部143に供給する。
ここで、LSI31が行う通信の通信モードには、データの送信を行う送信モード、データの受信を行う受信モード、正誤表を作成する学習モード、並びに、データの送受信及び正誤表の作成のいずれも行わない待機モードの4つがある。
LSI31は、学習モードでは、既知のコンポーネント成分であるテストデータからなる、正誤表の作成のための画像データ(送信モードで送信が行われる画像データと同一のフォーマットの画像データ)を送信するとともに、学習モードの他のLSIから送信されてくるテストデータを、ダウンコンバータ121(図10)で受信し、そのテストデータに対応する受信成分を用いて、正誤表を作成する。
生成部141は、通信モードが学習モードであるときに、ダウンコンバータ121から供給される、テストデータに対応する受信成分から、検出コードを生成する。
テストデータ出力部142は、例えば、テストデータを記憶しており、学習モードにおいて、他のLSIが送信してくるテストデータと同一のテストデータを、比較部143に出力する。
比較部143は、生成部141からの検出コードに含まれる注目成分としての受信成分と、テストデータ出力部142からのテストデータのうちの、注目成分に対応するテストデータ、つまり、注目成分の正解値とを比較することにより、注目成分としての受信成分の誤りを判定し、その判定結果と、検出コード及び正解値を含む判定情報を、正誤表作成部144に供給する。
正誤表作成部144は、比較部143からの判定情報に基づき、注目成分としての受信成分に誤りがある検出コードに対して、注目成分としての受信成分に対応するテストデータ、つまり、注目成分の正解値を対応付けることにより、正誤表を作成する。
次に、図16のフローチャートを参照して、図7の無線信号処理部100の処理について説明する。
例えば、電子機器の電源がオンにされると、ステップS11において、制御部103(図7)は、通信モードが学習モードであるかどうかを判定する。
ここで、通信モードは、例えば、制御部103が設定する。制御部103は、例えば、電子機器の筐体11(図2)内の構成に変化が生じたとき(例えば、モジュール(基板やLSI)が追加、交換、又は削除されたときや、モジュールの配置が変化されたとき等)、電子機器の電源がオンにされたとき、あらかじめ設定された周期(例えば、筐体11内に経年変化が生じると予想される程度の時間)が経過したとき、等に、通信モードを学習モードに設定する。
ステップS11において、通信モードが学習モードであると判定された場合、処理は、ステップS12に進み、無線信号処理部100は、学習処理を行って、処理は、ステップS17に進む。
また、ステップS11において、通信モードが学習モードでないと判定された場合、処理は、ステップS13に進み、制御部103は、通信モードが送信モードであるかどうかを判定する。
ここで、制御部103は、例えば、アルゴリズム処理部3(図7)から無線信号処理部100に対して、送信データが供給されているとき等に、通信モードを送信モードに設定する。
ステップS13において、通信モードが送信モードであると判定された場合、すなわち、例えば、アルゴリズム処理部3から無線信号処理部100に対して、送信データが供給されている場合、処理は、ステップS14に進み、無線信号処理部100は、送信データ等を送信する送信処理を行って、処理は、ステップS17に進む。
また、ステップS13において、通信モードが送信モードでないと判定された場合、処理は、ステップS15に進み、制御部103は、通信モードが、受信モードであるかどうかを判定する。
ここで、制御部103は、例えば、他のLSI32ないし35から必要なデータが送信されてくるときや、アンテナ41(図7)において受信されている電波の信号強度が所定の値以上のとき等に、通信モードを受信モードに設定する。
ステップS15において、通信モードが受信モードであると判定された場合、処理は、ステップS16に進み、無線信号処理部100は、データを受信する受信処理を行って、処理は、ステップS17に進む。
また、ステップS15において、通信モードが受信モードでないと判定された場合、処理は、ステップS17に進み、制御部103は、通信モードが、待機モードであるかどうかを判定する。
ここで、制御部103は、例えば、学習処理、送信処理、及び受信処理が終了したとき等に、通信モードを待機モードに設定する。また、制御部103は、例えば、電子機器の電源がオフにされたとき等に、通信モードの設定を解除する。
ステップS17において、通信モードが待機モードであると判定された場合、処理は、ステップS11に戻る。
また、ステップS17において、通信モードが待機モードでないと判定された場合、すなわち、通信モードが、送信モード、受信モード、学習モード、及び待機モードのうちのいずれでもなく、通信モードの設定が解除されている場合、処理を終了する。
なお、制御部103(図7)は、上述した場合の他、例えば、他のLSI32ないし35(図2)から、低速データ入出力I/F1(図6)、及びアルゴリズム処理部3を介して供給される低速データとしての制御信号に従い、通信モードを設定する。
次に、図17のフローチャートを参照して、図16のステップS12で行われる学習処理について説明する。
学習処理では、まず最初に、ステップS21において、送信処理部101(図7)が、他のLSI32ないし35に対してテストデータを送信する送信処理を開始する。
ここで、送信処理部101は、例えば、受信処理部102(図10)の学習部123(図15)を構成するテストデータ出力部142からテストデータを取得して送信する。
その後、処理は、ステップS21からステップS22に進み、制御部103は、電子機器の筐体11内に収容されている、LSI31以外のLSI32ないし35のうちの、まだ、注目LSIとしていないものの1つを、注目LSIとして、その注目LSIから送信されてくるテストデータの個数をカウントする変数iを、例えば、0に初期化する。
そして、注目LSIからテストデータが送信されてくるのを待って、処理は、ステップS22からステップS23に進み、受信処理部102(図10)において、ダウンコンバータ121が、注目LSIからのテストデータを受信して、対応する受信成分を、学習部123(図15)の生成部141に供給する。
さらに、ステップS23では、制御部103(図7)が、変数iを1だけインクリメントして、処理は、ステップS24に進み、学習部123(図15)において、生成部141が、ダウンコンバータ121から供給される、テストデータに対応する受信成分を、注目成分として、その注目成分について、検出コードを生成する。そして、生成部141は、検出コードを、比較部143に供給して、処理は、ステップS24からステップS25に進む。
ステップS25では、テストデータ出力部142が、注目LSIが送信してきたテストデータ(注目成分に対応するテストデータ)を、比較部143に出力する。さらに、ステップS25では、比較部143が、生成部141からの検出コードに含まれる注目成分としての受信成分と、テストデータ出力部142からの、注目成分に対応するテストデータ、つまり、注目成分の正解値とを比較することにより、注目成分としての受信成分の誤りを判定する。
ここで、比較部143は、検出コードに含まれる注目成分としての受信成分が、テストデータ出力部142からの注目成分の正解値と一致している場合、注目成分に誤りがないと判定し、一致していない場合、注目成分に誤りがあると判定する。
比較部143は、注目成分の誤りの判定結果と、検出コード及び正解値とを含む判定情報を、正誤表作成部144に供給し、処理は、ステップS26に進む。
ステップS26では、正誤表作成部144は、比較部143からの判定情報に基づき、正誤表の作成(更新)を行う。
すなわち、正誤表作成部144は、その内蔵するメモリに記憶している、比較部143からの判定情報に含まれる検出コードの発生頻度をカウントするための変数(この変数は、例えば、ステップS22で0に初期化される)を1だけインクリメントする。
さらに、正誤表作成部144は、比較部143からの判定情報に含まれる判定結果が、注目成分が誤っていることを表している場合、データベース部124に記憶された正誤表(図13)のうちの、注目LSI用の正誤表から、比較部143からの判定情報に含まれる検出コードと、注目成分の正解値とが対応付けられているレコードを検索する。
注目LSI用の正誤表から、比較部143からの判定情報に含まれる検出コードと、注目成分の正解値とが対応付けられているレコードを検索することができた場合、正誤表作成部144は、そのレコードのエラー数(図13)を1だけインクリメントする。
なお、レコードの検索、及びエラー数のインクリメントは、注目LSI用の正誤表(図13)としてのYU用の正誤表、UY用の正誤表、YV用の正誤表、及びVY用の正誤表のうちの、比較部143からの判定情報に含まれる検出コードに対応する正誤表を対象として行う。
すなわち、比較部143からの判定情報に含まれる検出コードが、YUの並び(輝度成分Yと色差成分Uとをその順で並べた並び)である場合には、レコードの検索、及びエラー数のインクリメントは、YU用の正誤表を対象として行う。また、比較部143からの判定情報に含まれる検出コードが、UYの並び(色差成分Uと輝度成分Yとをその順で並べた並び)である場合には、レコードの検索、及びエラー数のインクリメントは、UY用の正誤表を対象として行う。
以下、同様に、比較部143からの判定情報に含まれる検出コードが、YVの並び(輝度成分Yと色差成分Vとその順で並べた並び)である場合には、レコードの検索、及びエラー数のインクリメントは、YV用の正誤表を対象として行い、比較部143からの判定情報に含まれる検出コードが、VYの並び(色差成分Vと輝度成分Yとその順で並べた並び)である場合には、レコードの検索、及びエラー数のインクリメントは、VY用の正誤表を対象として行う。
また、正誤表作成部144は、注目LSI用の正誤表から、比較部143からの判定情報に含まれる検出コードと、注目成分の正解値とが対応付けられているレコードを検索することができなかった場合、注目LSI用の正誤表に、その検出コードと注目成分の正解値とが対応付けられたレコードを新たに作成し、そのレコードのエラー数を1とする。
ここで、データベース部124に記憶された正誤表は、例えば、学習処理が開始されるときにクリアされる。但し、データベース部124に記憶された正誤表は、学習処理が開始されるときにクリアせずに、そのままとしても良い(データベース部124に記憶された正誤表の値を初期値として、学習処理を行ってもよい)。
その後、処理は、ステップS26からステップS27に進み、制御部103(図7)は、変数iが、正誤表の、統計的な精度を得るのに十分な値NUMになったかどうかを判定する。
ステップS27において、変数iが、値NUMになっていないと判定された場合、処理は、ステップS22に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS27において、変数iが、値NUMになったと判定された場合、正誤表作成部144は、その内蔵するメモリに記憶している変数における、各検出コードの発生頻度(ステップS26でカウントされた発生頻度)を、データベース部124に記憶された注目LSI用の正誤表の、各検出コードのレコードに書き込み、処理は、ステップS28に進む。
ステップS28では、制御部103は、電子機器の筐体11内に収容されている、LSI31以外のLSI32ないし35のすべてを、注目LSIとしたかどうかを判定する。
ステップS28において、電子機器の筐体11内に収容されている、LSI31以外のLSI32ないし35のすべてを、まだ、注目LSIとしていないと判定された場合、処理は、ステップS22に戻り、制御部103は、電子機器の筐体11内に収容されている、LSI31以外のLSI32ないし35のうちの、まだ、注目LSIとしていないものの1つを、新たに、注目LSIとして、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS28において、電子機器の筐体11内に収容されている、LSI31以外のLSI32ないし35のすべてを、注目LSIとしたと判定された場合、すなわち、LSI31以外のLSI32ないし35それぞれ用の正誤表がすべて作成された場合、ステップS29に進み、正誤表作成部144は、データベース部124に記憶された正誤表のレコードを、例えば、エラー率(エラー数を、発生頻度で除算した値)の昇順にソートし、エラー率(エラー数)が0のレコードを削除して、学習処理を終了する。
なお、正誤表において、エラー率が0のレコードは削除しなくてもよい。但し、その場合、誤り訂正部132において、正誤表の、エラー率が0のレコードは、存在しないものとして扱われる。
次に、図18のフローチャートを参照して、図16のステップS14で行われる送信処理について説明する。
ステップS41において、制御部103(図7)は、通信モードを受信モードとして、処理は、ステップS42に進み、受信処理部102が、アンテナ41からの受信信号を検出する。さらに、ステップS42では、制御部103が、通信モードを受信モードから、送信モードに戻して、処理は、ステップS43に進む。
ステップS43では、制御部103が、直前のステップS42で受信処理部102が受信した受信信号の強度が所定の閾値以下であるかどうかによって、他のLSI32ないし35のうちのいずれかが、電波(信号)を送信していないかどうかを判定する。
ステップS43において、他のLSI32ないし35のうちのいずれかが、電波を送信していると判定された場合、すなわち、受信処理部102において、所定の閾値を越える強度の受信信号が受信され、したがって、LSI31が電波の送信を開始すると、混信するおそれがある場合、処理は、ステップS44に進み、制御部103は、例えば、乱数によって待ち時間を決定し、その待ち時間だけ待って、処理は、ステップS41に戻る。
また、ステップS43において、他のLSI32ないし35のうちのいずれも、電波を送信していないと判定された場合、すなわち、LSI31が電波の送信を開始しても、混信しない場合、処理は、ステップS45に進み、制御部103は、所定の時間だけ待って、処理は、ステップS46に進む。
ステップS46では、送信処理部101(図8)において、符号化器111が、アルゴリズム処理部3から送信データが供給されるのを待って、その送信データの符号化を行い、処理は、ステップS47に進む。ステップS47では、符号化器111が、アルゴリズム処理部3からの送信データに対して、LSI31(送信元)を識別するためのID(Identification)や、送信データの開始を表すデータ開始ビット、その他の必要な情報を付加し、その結果得られるデータを、アップコンバータ112に供給して、処理は、ステップS48に進む。
ステップS48では、アップコンバータ112が、符号化器111からのデータを送信する送信スロットを決定し、その送信スロットのタイミングで、符号化器111からのデータを、アンテナ41を介して送信して、処理は、ステップS49に進む。
ステップS49では、アップコンバータ112が、符号化器111からのデータすべての送信が完了したかどうかを判定し、まだ、完了していないと判定した場合、処理は、ステップS48に戻って、アップコンバータ112は、符号化器111からのデータの送信を続行する。
また、ステップS49において、符号化器111からのデータすべての送信が完了したと判定された場合、送信処理は、終了する。
次に、図19のフローチャートを参照して、図16のステップS16で行われる受信処理について説明する。
ステップS61では、受信処理部102(図10)において、ダウンコンバータ121が、アンテナ41からの受信信号の受信、及び、その受信によって得られる受信成分の復号器122への供給を開始し、処理は、ステップS62に進む。
ステップS62では、復号器122(図11)において、生成部131が、ダウンコンバータ121から供給される最新の受信成分を、注目成分として、その注目成分について、検出コードを生成する。そして、生成部131は、注目成分、及び検出コードを、誤り訂正部132に供給して、処理は、ステップS63に進み、以下、ステップS63ないしS67において、誤り訂正部132は、注目成分の誤り訂正処理を行う。
すなわち、誤り訂正部132において、生成部131からの注目成分は、遅延部133に供給され、生成部131からの検出コードは、参照部134に供給される。
遅延部133では、生成部131からの注目成分がラッチされる。
そして、ステップS63において、参照部134は、データベース部124の正誤表を参照し、処理は、ステップS64に進む。
ここで、図18の送信処理で説明したように、他のLSIから送信されてくる信号には、その他のLSIである送信元を識別するIDが含まれている。制御部103(図7)は、そのIDによって、受信処理部102が受信している信号の送信元が、他のLSI32ないし35のうちのいずれであるかを特定する。
そして、制御部103は、データベース部124に記憶された正誤表のうちの、送信元として特定したLSI用の正誤表(図13)としてのYU用の正誤表、UY用の正誤表、YV用の正誤表、及びVY用の正誤表のうちの、注目成分についての検出コードに対応する正誤表を参照するように、参照部134に指令する。
参照部134(図11)は、ステップS63において、制御部103によって指令された正誤表を参照し、例えば、その正誤表の上から順(本実施の形態では、誤り率の高い順)に、生成部131からの検出コードを、その検出コードが見つかるまで検索する(見つかった場合は、例えば、検索を打ち切る)。
ステップS64では、参照部134は、ステップS63で正誤表を参照した結果、その正誤表に、生成部131からの検出コードがあったかどうかを判定する。
ステップS64において、検出コードが正誤表に存在しなかったと判定された場合、処理は、ステップS65に進み、参照部134は、値が1のフラグstartを、遅延部133に供給するとともに、値が0のフラグdetectを、スイッチ135に供給して、処理は、ステップS67に進む。
ステップS67では、遅延部133は、参照部134からの、値が1のフラグstartに応じて、ラッチしている注目成分を、スイッチ135の端子Aに供給する。
さらに、ステップS67では、スイッチ135が、参照部134からの、値が0のフラグdetectに応じて、端子Aを選択し、これにより、遅延部133から端子Aに供給される注目成分が、注目成分の誤り訂正結果として出力されて、処理は、ステップS68に進む。
一方、ステップS64において、検出コードが正誤表に存在すると判定された場合、処理は、ステップS66に進み、参照部134は、正誤表において、検出コードに対応付けられている正解値を読み出し、スイッチ135の端子Bに供給する。さらに、ステップS66では、参照部134は、値が1のフラグstartを、遅延部133に供給するとともに、値が1のフラグdetectを、スイッチ135に供給して、処理は、ステップS67に進む。
ステップS67では、遅延部133は、参照部134からの、値が1のフラグstartに応じて、ラッチしている注目成分を、スイッチ135の端子Aに供給する。
さらに、ステップS67では、スイッチ135が、参照部134からの、値が1のフラグdetectに応じて、端子Bを選択し、これにより、参照部134から端子Bに供給される注目成分の正解値が、注目成分の誤り訂正結果として出力されて、処理は、ステップS68に進む。
ステップS68では、制御部103(図7)が、誤り訂正部132において、ダウンコンバータ121(図10)から生成部131(図11)に供給された受信成分すべてについて誤り訂正が行われたかどうかを判定する。
ステップS68において、ダウンコンバータ121から生成部131に供給された受信成分すべてについて、まだ、誤り訂正が行われていないと判定された場合、処理は、ステップS62に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS68において、ダウンコンバータ121から生成部131に供給された受信成分すべてについて、誤り訂正が行われたと判定された場合、受信処理は、終了する。
次に、図19の受信処理では、誤り訂正部132(図11)において、正誤表に、検出コードが存在しない場合には、注目成分そのものを、注目成分の誤り訂正結果とし、正誤表に、検出コードが存在する場合には、学習処理における、その検出コードに含まれる注目成分のエラー率に関係なく、その検出コードに対応付けられた正解値を、注目成分の誤り訂正結果とするようにしたが、誤り訂正部132では、学習処理で求められた、検出コードに含まれる注目成分のエラー率を考慮して、効率的な誤り訂正を行うようにすることができる。
すなわち、誤り訂正部132では、検出コードが正誤表に存在し、かつ、誤り率が所定の閾値以上である場合、検出コードに対応付けられている正解値を、注目成分の誤り訂正結果とし、検出コードが前記正誤表に存在するが、誤り率が所定の閾値以上でない場合と、検出コードが正誤表に存在しない場合は、注目成分を、そのまま、注目成分の誤り訂正結果とすることができる。
以上のようなエラー率を考慮した誤り訂正は、図20に示すように、正誤表のレコードのうちの、エラー率(エラー数を、発生頻度で除算した値)がある閾値未満のレコードを、検出コードの検索の対象から除外することで行うことができる。
なお、エラー率の閾値は、例えば、ユーザの操作に応じて設定することができる。この場合、ユーザは、好みのエラー率を選ぶことができる。
また、エラー率を考慮した誤り訂正を行う場合には、正誤表における、エラー率が閾値未満のレコードを削除することができる。この場合、正誤表のサイズが小さくなるので、データベース部124において、正誤表を、効率的に記憶することができる。
図21のフローチャートを参照して、エラー率を考慮した誤り訂正を行う場合の、図16のステップS16で行われる受信処理について説明する。
図21の受信処理では、正誤表のレコードのうちの、エラー率が所定の閾値未満のレコードを、検出コードの検索の対象から除外し、エラー率が所定の閾値以上のレコードを、検出コードの検索の対象として、誤り訂正処理が行われる
すなわち、ステップS71ないしS78において、図19のステップS61ないしS68とそれぞれ同様の処理が行われる。
但し、図21の受信処理では、参照部134が、正誤表に、生成部131からの検出コードがあったかどうかを判定する、図19のステップS64に対応するステップS74の直前において、ステップS81の処理が行われる。
ステップS81では、参照部134は、正誤表に、所定の閾値以上の誤り率の検出コード(所定の閾値以上の誤り率が対応付けられている検出コード)があるかどうかを判定する。
ステップS81において、正誤表に、所定の閾値以上の誤り率の検出コードがあると判定された場合、処理は、図19のステップS64に対応するステップS74に進み、以下、図19で説明した場合と同様の処理が行われる。
一方、ステップS81において、正誤表に、所定の閾値以上の誤り率の検出コードがないと判定された場合、処理は、ステップS74をスキップして、図19のステップS65に対応するステップS75に進み、以下、図19で説明した場合と同様の処理が行われる。
したがって、図21の受信処理では、検出コードが正誤表に存在し、かつ、誤り率が所定の閾値以上である場合、検出コードに対応付けられている正解値が、注目成分の誤り訂正結果とされる。
一方、検出コードが前記正誤表に存在するが、誤り率が所定の閾値以上でない場合と、検出コードが正誤表に存在しない場合は、注目成分が、そのまま、注目成分の誤り訂正結果とされる。
以上のように、ダウンコンバータ121(図10)において、複数のコンポーネント成分としての輝度成分Y、並びに色差成分U及びVを有する画素値からなるYUV4:2:2の画像データを送信する送信装置としての他のLSI32ないし35から送信されてくる既知のコンポーネント成分であるテストデータを受信し、生成部141(図15)において、そのテストデータに対応する受信成分のうちの、注目成分と注目成分より先に受信された他の受信成分とから構成される、注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成し、比較部143において、検出コードに含まれる注目成分としての受信成分と、対応するテストデータである正解値とを比較することにより、注目成分としての受信成分の誤りを判定し、正誤表作成部144において、注目成分としての受信成分に誤りがある検出コードに対して、注目成分としての受信成分の正解値(受信成分に対応するテストデータ)を対応付けることにより、正誤表を作成するので、電子機器の筐体11内に生じるマルチパスにより歪んだ信号を学習して、復号器122がマルチパスにより歪んだ信号を誤って復号することを極力少なくするための正誤表を生成することができる。
すなわち、度数に統計的な偏りがある画像データの複数のコンポーネント成分に対応する受信信号を、マルチパスによる定常的な誤りが生じる受信信号と、誤りが生じない受信信号とに分類し、定常的な誤りが生じる受信信号については、正解値と対応付けることができる。
そして、ダウンコンバータ121において、複数のコンポーネント成分としての輝度成分Y、並びに色差成分U及びVを有する画素値からなるYUV4:2:2の画像データを送信する送信装置としての他のLSI32ないし35からの信号を受信し、生成部131(図11)において、輝度成分Y、並びに色差成分U及びVそれぞれに対応する受信成分から、検出コードを生成し、誤り訂正部132において、検出コードに対して、検出コードに含まれる注目成分としての受信成分の正解値を対応付けた正誤表を参照し、注目成分、又は、検出コードに対応付けられている正解値を、注目成分の誤り訂正結果として出力するので、高速かつ大容量の画像データに対応する受信成分の定常的な誤りを、容易に訂正することができる。
その結果、電子機器の筐体11内において、正確なデータをやりとりする無線通信を行うことができる。
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図22は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク305やROM303に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(CompactDiscReadOnlyMemory),MO(MagnetoOptical)ディスク,DVD(DigitalVersatileDisc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体311に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体311は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体311からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(LocalAreaNetwork)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部308で受信し、内蔵するハードディスク305にインストールすることができる。
コンピュータは、CPU(CentralProcessingUnit)302を内蔵している。CPU302には、バス301を介して、入出力インタフェース310が接続されており、CPU302は、入出力インタフェース310を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部307が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM(ReadOnlyMemory)303に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU302は、ハードディスク305に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部308で受信されてハードディスク305にインストールされたプログラム、またはドライブ309に装着されたリムーバブル記録媒体311から読み出されてハードディスク305にインストールされたプログラムを、RAM(RandomAccessMemory)304にロードして実行する。これにより、CPU302は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU302は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース310を介して、LCD(LiquidCrystalDisplay)やスピーカ等で構成される出力部306から出力、あるいは、通信部308から送信、さらには、ハードディスク305に記録等させる。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
以上、本発明を、筐体11内で行われる通信に適用した場合について説明したが、本発明は、その他、例えば、マンションや一戸建て等で行われる無線LANその他の、通信環境がある程度の時間の間、一定であり、定常的な誤りが生じる無線通信に適用可能である。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
すなわち、本実施の形態では、注目成分と、注目成分の直前の受信成分(直前に受信された受信成分)との2つの受信成分から構成される検出コードを生成するようにしたが、検出コードは、その他、例えば、注目成分と、注目成分の直前の受信成分と、さらにその直前の受信成分との3つの受信成分から構成することも可能である。
また、本実施の形態では、電波による無線通信を行うこととしたが、本発明は、その他、例えば、光波を用いた無線通信や、光ファイバを用いた通信、電線を用いた通信、音波を用いた通信等に適用可能である。
さらに、本実施の形態では、YUV4:2:2の画像データを送信することとしたが、送信の対象とするデータとしては、その他、例えば、YPbPr4:2:2や、RGBの画像データ等を採用することができる。
検出コードを、注目成分と、注目成分の直前の受信成分との2つの受信成分から構成する場合において、送信の対象とするデータとして、YPbPr4:2:2の画像データを採用するときには、正誤表としては、輝度成分Yと色差成分Pbとをその順で並べた並び用の正誤表、色差成分Pbと輝度成分Yとをその順で並べた並び用の正誤表、輝度成分Yと色差成分Prとその順で並べた並び用の正誤表、及び、色差成分Prと輝度成分Yとその順で並べた並び用の正誤表が作成されることになる。
また、送信の対象とするデータとして、RGBの画像データを採用するときには、正誤表としては、色成分Rと色成分Gとをその順で並べた並び用の正誤表、色成分Gと色成分Rとをその順で並べた並び用の正誤表、色成分Rと色成分Bとその順で並べた並び用の正誤表、色成分Bと色成分Rとその順で並べた並び用の正誤表、色成分Bと色成分Gとをその順で並べた並び用の正誤表、及び、色成分Gと色成分Bとをその順で並べた並び用の正誤表が作成されることになる。
従来のLSIの一例の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した電子機器の一実施の形態の構成例を示す斜視図である。 アンテナ42から送信された電波を、LSI31のアンテナ41で受信した信号(受信信号)を示す波形図である。 ASK変調の変調信号と、その変調信号を受信した受信信号とを示す波形図である。 ASK変調の変調信号と、その変調信号を受信した受信信号とを示す波形図である。 LSI31の構成例を示すブロック図である。 無線信号処理部100の構成例を示すブロック図である。 送信処理部101の構成例を示すブロック図である。 送信データを示す図である。 受信処理部102の構成例を示すブロック図である。 復号器122の構成例を示すブロック図である。 検出コードを示す図である。 正誤表を示す図である。 誤り訂正部132の処理を説明する図である。 学習部123の構成例を示すブロック図である。 無線信号処理部100の処理を説明するフローチャートである。 学習処理を説明するフローチャートである。 送信処理を説明するフローチャートである。 受信処理を説明するフローチャートである。 正誤表を示す図である。 受信処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 低速データ入出力I/F, 2 高速データ入出力I/F, 3 アルゴリズム処理部, 11 筐体, 21ないし25 基板, 31ないし35 LSI, 41ないし45 アンテナ, 51 基板固定治具, 100 無線信号処理部, 101 送信処理部, 102 受信処理部, 103 制御部, 111 符号化器, 112 アップコンバータ, 121 ダウンコンバータ, 122 復号器, 123 学習部, 124 データベース部, 131 生成部, 132 誤り訂正部, 133 遅延部, 134 参照部, 135 スイッチ, 141 生成部, 142 テストデータ出力部, 143 比較部, 144 正誤表作成部, 301 バス, 302 CPU, 303 ROM, 304 RAM, 305 ハードディスク, 306 出力部, 307 入力部, 308 通信部, 309 ドライブ, 310 入出力インタフェース, 311 リムーバブル記録媒体

Claims (10)

  1. 複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる信号を受信する受信装置において、
    前記送信装置からの信号を受信し、前記コンポーネント成分に対応する受信成分を出力する受信手段と、
    前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成する生成手段と、
    前記検出コードに対して、前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分の正解値を対応付けた正誤表を参照し、前記注目成分、又は、前記検出コードに対応付けられている前記正解値を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力する誤り訂正手段と
    を備える受信装置。
  2. 前記正誤表は、
    前記送信装置から送信されてくる既知のコンポーネント成分であるテストデータを受信することにより得られる前記受信成分を、前記注目成分として、前記検出コードを生成し、
    前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分の誤りを判定し、
    前記注目成分としての受信成分に誤りがある前記検出コードに対して、前記注目成分としての受信成分に対応する前記テストデータを、前記正解値として対応付ける
    ことにより作成されたものである
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記正誤表では、前記検出コードに対して、前記正解値と、前記検出コードを構成する前記2以上の受信成分の中の前記注目成分としての受信成分が誤っている誤り率を表す誤り率情報とが対応付けられており、
    前記誤り訂正手段は、
    前記検出コードが前記正誤表に存在し、かつ、前記誤り率情報が表す誤り率が所定の閾値以上である場合、前記検出コードに対応付けられている前記正解値を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力し、
    前記検出コードが前記正誤表に存在するが、前記誤り率情報が表す誤り率が所定の閾値以上でない場合と、前記検出コードが前記正誤表に存在しない場合に、前記注目成分を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力する
    請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記誤り訂正手段は、
    前記検出コードが前記正誤表に存在する場合に、前記検出コードに対応付けられている前記正解値を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力し、
    前記検出コードが前記正誤表に存在しない場合に、前記注目成分を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力する
    請求項2に記載の受信装置。
  5. 複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる信号を受信する受信装置の受信方法において、
    前記送信装置からの信号を受信し、前記コンポーネント成分に対応する受信成分を出力し、
    前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成し、
    前記検出コードに対して、前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分の正解値を対応付けた正誤表を参照し、前記注目成分、又は、前記検出コードに対応付けられている前記正解値を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力する
    ステップを含む受信方法。
  6. 複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる信号を受信する受信装置として、コンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    前記送信装置からの信号を受信し、前記コンポーネント成分に対応する受信成分を出力する受信手段と、
    前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成する生成手段と、
    前記検出コードに対して、前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分の正解値を対応付けた正誤表を参照し、前記注目成分、又は、前記検出コードに対応付けられている前記正解値を、前記注目成分の誤り訂正結果として出力する誤り訂正手段と
    して、コンピュータを機能させるプログラム。
  7. 誤り訂正に用いられる正誤表を作成する情報処理装置において、
    複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる既知のコンポーネント成分であるテストデータを受信し、前記テストデータに対応する受信成分を出力する受信手段と、
    前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成する生成手段と、
    前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分と、対応する前記テストデータとを比較することにより、前記注目成分としての受信成分の誤りを判定する比較手段と、
    前記注目成分としての受信成分に誤りがある前記検出コードに対して、前記注目成分としての受信成分に対応する前記テストデータを対応付けることにより、前記正誤表を作成する作成手段と
    を備える情報処理装置。
  8. 前記作成手段は、前記注目成分としての受信成分に誤りがある前記検出コードに対して、前記注目成分としての受信成分が誤っている誤り率を表す誤り率情報も対応付ける
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 誤り訂正に用いられる正誤表を作成する情報処理装置の情報処理方法において、
    複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる既知のコンポーネント成分であるテストデータを受信し、前記テストデータに対応する受信成分を出力し、
    前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成し、
    前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分と、対応する前記テストデータとを比較することにより、前記注目成分としての受信成分の誤りを判定し、
    前記注目成分としての受信成分に誤りがある前記検出コードに対して、前記注目成分としての受信成分に対応する前記テストデータを対応付けることにより、前記正誤表を作成する
    ステップを含む情報処理方法。
  10. 誤り訂正に用いられる正誤表を作成する情報処理装置として、コンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    複数のコンポーネント成分を有する画素値からなる画像データを送信する送信装置から送信されてくる既知のコンポーネント成分であるテストデータを受信し、前記テストデータに対応する受信成分を出力する受信手段と、
    前記受信成分のうちの、注目している注目成分と前記注目成分より先に受信された他の受信成分との2以上の受信成分から構成される、前記注目成分に誤りがあることを検出するのに用いられる検出コードを生成する生成手段と、
    前記検出コードに含まれる前記注目成分としての受信成分と、対応する前記テストデータとを比較することにより、前記注目成分としての受信成分の誤りを判定する比較手段と、
    前記注目成分としての受信成分に誤りがある前記検出コードに対して、前記注目成分としての受信成分に対応する前記テストデータを対応付けることにより、前記正誤表を作成する作成手段と
    して、コンピュータを機能させるプログラム。
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