JP2009081484A - Fm変調測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】関連技術のFM変調測定方法では、193.5THzの帯域において5GHzの精度を要求される。すなわち、これは5桁の精度であり、設定が困難である。また、高精度の測定を可能とする電気スペアナは、高価である。本発明の目的は、より容易でより安価なFM変調測定方法およびFM変調測定装置を提供することである。
【解決手段】FM変調成分を含む信号光を2つに分岐して、一方に遅延を与えた後、合波する。このとき、分岐された一方の信号光の周波数が最高値に届く際に、他方の信号光の周波数が最低値に届くような遅延を与える。合波信号光の最高入力パワーの−3dBに対応する2つの周波数の差分は、FM変調成分に等しい。また、測定帯域が低いので、安価な電気スペクトラムアナライザで容易にFM変調成分を測定可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は、FM(Frequency Modulation:周波数変調)変調測定方法に係り、特に、電気信号を周波数軸上で評価するため機器を用いるFM変調測定方法に係る発明である。
図1は、関連技術におけるFM変調測定方法で用いられるFM変調測定装置の構成図の例である。関連技術におけるFM変調測定装置は、波長可変光源1と、光送信器2と、合波用光カプラ3と、受光素子4と、電気スペクトラムアナライザ(以下「電気スペアナ」と記す)5とを具備する。
波長可変光源1と、光送信器2とは、合波用光カプラ3に、それぞれ光ファイバーを介して光学的に接続されている。合波用光カプラ3はもう一方で、受光素子4に光学的に接続されている。受光素子4はもう一方で、電気スペアナ5に電気的に接続されている。
関連技術におけるFM変調測定装置の動作と、FM変調測定方法とについて説明する。一方において、波長可変光源1は、任意の光周波数νによる連続光を、光カプラ3に向けて出力する。他方において、光送信器2は、所定の光周波数νに対して低い周波数で周期的に変化するFM変調成分Δνを含む信号光を、光カプラ3に向けて出力する。ここで、信号光の周波数は、ν±Δν/2の範囲で周期的に変化する。光カプラ3は、波長可変光源1からの連続光と、光送信器2からの信号光とを合波して、受光素子4に向けて出力する。受光素子4は、光カプラ3で合波された信号光を受光して、これを電気信号に変換して、電気スペアナ5に向けて出力する。電気スペアナ5は、受光素子4からの電気信号を受信して、FM変調成分の測定を行う。なお、信号光は無変調の方が測定精度が良くなる。
図2は、関連技術におけるFM変調測定方法の問題点を説明するためのスペクトル図である。横軸は、電気スペアナ5に入力される電気信号に含まれるスペクトルの周波数をHz(ヘルツ)で表している。縦軸は、横軸の各周波数における入力パワー(Pr:Power)をdBm(デシベルミリワット)で表している。なお、実際のスペクトラム図は、使用される電気スペアナ5の仕様に依存する。
図1のような回路において、電気スペアナの測定結果が図2のようなスペクトラム図であるとき、入力パワーPrが最高値となる周波数をfと置く。ここで、fは、波長可変光源1が出力する信号光の光周波数νと、光送信器2が出力する信号光からFM変調成分を除いた光周波数νとの差分に等しい。すなわち、
=|ν−ν
が成り立つ。
一般的な光通信では、波長が1.55μmの信号光が使用される。この波長は、193.5THzに相当する。その一方で、FM変調成分Δνが、安価な電気スペアナでも測定出来るように、上記fの周波数は、なるべく低く、ただし、Δνの2倍以上の帯域にあることが望ましい。
周波数fにおける最大入力パワーPrの−3dBに対応する2つの周波数の差分を、図2のスペクトラム図から求める。ここで、入力パワーが3dB低いことは、入力パワーが半分であることに相当する。また、求められた2つの周波数の差分は、FM変調成分Δνとなる。
しかし、関連技術のFM変調測定方法では、193.5THzの帯域において5GHzの精度を要求される。すなわち、これは5桁の精度であり、設定が困難である。また、高精度の測定を可能とする電気スペアナは、高価である。
上記に関連して、特許文献1(特開昭61−212932号公報)には、位相偏移変調光送信装置に係る発明が開示されている。
特許文献1発明の位相偏移変調光送信装置は、レーザ光源と、位相偏移変調手段と、光分岐回路と、遅延手段と、合波回路と、光検出回路と、制御手段とを少なくとも備えている。ここで、位相偏移変調手段は、レーザ光源の出力光を位相偏移変調する。光分岐回路は、位相偏移変調手段により位相変調された信号光の一部を分岐する。遅延手段は、光分岐回路により得られた2つの分岐光のうち、一方の分岐光を他方の分岐光に対して遅延させる。合波回路は、遅延手段を経た一方の分岐光と遅延されていない他方の分岐光とを合波する。光検出回路は、合波回路により得られた合波光を電気信号に変換する。制御手段は、光検出回路の電気信号出力から信号光の位相偏移量を検出し、位相偏移量が定められた値になるように位相偏移変調手段を制御する。
また、特許文献2(特開昭64−10683号公報)には、レーザのスペクトル幅制御装置に係る発明が開示されている。
特許文献2発明のレーザのスペクトル幅制御装置は、ホモダイン型の光検出回路と、比較回路と、制御回路とを有する。ここで、ホモダイン型の光検出回路は、レーザの出力光を少なくとも2分岐し、その第1の分岐光を第2の分岐光に対して遅延させた後に合波して光検出器で検出する。比較回路は、光検出回路の出力のうち、少なくとも2つの周波数帯域のパワーを比較する。制御回路は、比較回路の出力に応じてレーザのバイアス電流を制御することによりレーザのスペクトル幅を制御する。
また、特許文献3(特開平7−7475号公報)には、光信号送信方法および光信号送信装置に係る発明が開示されている。
特許文献3発明の光信号送信方法は、外部光変調器においてノン・リターン・トウ・ゼロ(NRZ)駆動信号で強度変調された信号光の包絡線信号の位相に同期してNRZ駆動信号を用いて所定の光位相変調を施して光信号の送出を行う。
また、特許文献4(特開平9−105701号公報)には、光ファイバ歪測定装置に係る発明が開示されている。
特許文献4発明の光ファイバ歪測定装置は、光源と、第1の光分岐器と、光増幅器と、第2の光分岐器と、周波数差測定手段とを備えている。ここで、光源は、被測定光ファイバにポンプ光を入射する。第1の光分岐器は、光源と被測定光ファイバとの間に設けられたものである。光増幅器は、被測定光ファイバ中に発生するブリルアン後方散乱光を第1の光分岐器を介して取り出し、増幅した後に再度被測定光ファイバに入射させる。第2の光分岐器は、光増幅器と第1の光分岐器または被測定光ファイバのいずれかとの間に設けられたものである。周波数差測定手段は、第2の光分岐器により分岐されたブリルアン後方散乱光と第1の光分岐器により分岐されたポンプ光を検出し、ブリルアン後方散乱光とポンプ光との周波数差を測定する。
また、特許文献5(特開平11−295529号公報)には、光ファイバ等長化調整器及び光ファイバ等長化調整方法に係る発明が開示されている。
特許文献5発明の光ファイバ等長化調整器は、導波路基板と、導波路基板上に形成されている光導波路回路とからなる。光導波路回路は、遅延導波路群と、入力側接続部と、出力側接続部とからなる。ここで、遅延導波路群は、光路長のそれぞれ異なる複数の遅延導波路からなる。入力側接続部は、遅延導波路群と入力側光ファイバとを接続する。出力側接続部は、遅延導波路群と出力側光ファイバとを接続する。
また、特許文献6(特開平11−331089号公報)には、光伝送システムならびにそれに用いられる光送信装置および光受信装置に係る発明が開示されている。
特許文献6発明の光伝送システムは、角度変調信号を光伝送するシステムであって、光変調部と、干渉部と、光電気変換部とを備える。ここで、光変調部は、角度変調信号を光変調信号に変換する。干渉部は、光変調信号を所定の伝搬遅延差を有する複数の光信号に分離した後合成する。光電気変換部は、自乗検波特性を有し、干渉部から出力される合成光信号を電気信号に変換する。また、特許文献6発明の光伝送システムは、干渉部および光電気変換部によって光信号の遅延検波系を構成し、遅延検波系によって光信号から電気信号への変換処理と角度復調処理とを同時に行う。
また、特許文献7(特開2000−183820号公報)には、光中継器監視システム及び方法に係る発明が開示されている。
特許文献7発明の光中継器監視システムは、発振源と、基準信号送出手段と、光中継器と、復調用信号生成手段と、受光器と、監視信号復調手段とからなる。ここで、基準信号送出手段は、発振源の出力から生成される所定周波数の基準信号を第1の光ファイバに送出する。光中継器は、受光器と、基準信号抽出手段と、搬送波生成手段と、監視信号変調手段と、送出手段とを具備する。ここで、受光器は、第1の光ファイバからの光を電気信号に変換する。基準信号抽出手段は、受光器の出力から基準信号成分を抽出する。搬送波生成手段は、基準信号抽出手段の出力から搬送波を生成する。監視信号変調手段は、光中継器の動作状態を示す監視信号で搬送波生成手段により生成された搬送波を変調する。送出手段は、監視信号変調手段の出力を第2の光ファイバ上に送出する。また、復調用信号生成手段は、発振源の出力及び基準信号の一方から監視信号の搬送波と同じ周波数の復調用信号を生成する。受光器は、第2の光ファイバを伝送した光を受光する。監視信号復調手段は、受光器の出力と、検復調用信号生成手段の出力とから監視信号を復調する。
また、特許文献8(特開2000−349706号公報)には、光伝送システムに係る発明が開示されている。
特許文献8発明の光伝送システムは、複数の送信側光伝送装置と、波長分割多重信号送出手段と、オーバヘッド位相調整手段とを具備する。複数の送信側光伝送装置は、同一の基準クロックを基にして同一のフレーム周期となるそれぞれ独自のフレームを作成しこれらのフレームの先頭に所定長のオーバヘッドを付加してそれぞれ異なった光信号として送出する。波長分割多重信号送出手段は、これらの送信側光伝送装置から送られてくる光信号をそれぞれ異なった波長の信号として波長分割多重し、伝送路を介して受信側の装置に送出する。オーバヘッド位相調整手段は、複数の送信側光伝送装置ごとに基準クロックを使用したときの生成されるフレームの時間的なずれを予め記憶しておき、これらの送信側光伝送装置ごとにそれらのオーバヘッドが互いに時間的にずれて波長多重されるようにこれらの送信側光伝送装置から出力される光信号の遅延量を設定する。
特開昭61−212932号公報 特開昭64−10683号公報 特開平7−7475号公報 特開平9−105701号公報 特開平11−295529号公報 特開平11−331089号公報 特開2000−183820号公報 特開2000−349706号公報
本発明の目的は、より容易なFM変調測定方法およびFM変調測定装置を提供することである。
本発明の他の目的は、より安価なFM変調測定方法およびFM変調測定装置を提供することである。
以下に、(発明を実施するための最良の形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための最良の形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明のFM変調測定方法は、(a)FM変調成分を含む信号光を出力するステップと、(b)信号光を2つに分岐するステップと、(c)分岐された2つの信号光において、一方の周波数が最高値に届く際に、他方の周波数が最低値に届くように、分岐された2つの信号光の少なくとも一方に、所定の遅延を与えるステップと、(d)分岐された信号光のもう一方と、遅延をかけられた信号光とを、合波するステップと、(e)合波された信号光からFM変調成分を測定するステップとを具備する。ここで、FM変調成分は所定の光周波数に対して周期的に変化するものである。
本発明のFM変調測定方法において、
ステップ(c)は、(c−1)分岐された2つの信号光に、それぞれ長さの異なる2本の光ファイバーを通過させるステップを具備する。
本発明のFM変調測定方法において、ステップ(c)は、(c−2)長さの異なる2本の光ファイバーにおける長さの差を調節するステップをさらに具備する。
本発明のFM変調測定方法において、ステップ(c)は、(c−3)長さの異なる2本の光ファイバーにおける長さの差を調節するために、長さが異なる複数の光ファイバーを任意に組み合わせて接続するステップをさらに具備する。
本発明のFM変調測定方法において、ステップ(e)は、(e−1)合波された信号光を、電気信号に変換するステップと、(e−2)信号光から変換された電気信号のFM変調成分を測定するステップとを具備する。
本発明のFM変調測定方法は、(f)ステップ(c)とステップ(d)との間に、遅延をかけられた信号光を増幅するステップをさらに具備する。
本発明のFM変調測定装置は、分岐用光カプラと、遅延器と、合波用光カプラとを具備する。ここで、分岐用光カプラは、所定の光周波数に対して周期的に変化するFM変調成分を含む信号光を、2つに分岐して出力する。遅延器は、分岐された2つの信号光のうち、一方の周波数が最高値に届く際に、他方の周波数が最低値に届くように、分岐された信号光の一方に所定の遅延を与える。合波用光カプラは、分岐された信号光の他方と、遅延を与えられた信号光とを合波して出力する。
本発明のFM変調測定装置は、受光素子と、電気スペクトラムアナライザとをさらに具備する。ここで、受光素子は、合波用光カプラから出力される信号光を電気信号に変換して出力する。電気スペクトラムアナライザは、受光素子から出力される電気信号を解析するためのものである。
本発明のFM変調測定装置において、遅延器は、所定の遅延に対応する長さの光ファイバを具備する。
本発明のFM変調測定装置において、遅延器は、所定の遅延に対応する長さに調節可能な光ファイバを具備する。
本発明のFM変調測定装置において、遅延器は、長さが異なる複数の光ファイバと、スイッチとを具備する。ここで、スイッチは、所定の遅延に対応する長さに調節するために、複数の光ファイバを任意に組み合わせて光学的に接続する。
本発明のFM変調測定装置は、遅延器の光ファイバを通過してパワーが減衰した信号光を増幅する光アンプをさらに具備する。
本発明のFM変調測定方法またはFM変調測定装置によれば、変調周波数さえ分かっていれば、必要な遅延量を設定するだけで容易にFM変調成分を測定出来る。
また、測定すべき周波数帯域が狭くて済むので、安価な電気スペアナが使用可能である。
さらに、関連技術では必要だった波長可変光源が不要である。
添付図面を参照して、本発明によるFM変調測定方法またはFM変調測定装置を実施するための最良の形態を以下に説明する。
(第1の実施例)
図3は、本発明の第1の実施例におけるFM変調測定方法で用いられるFM変調測定装置の構成図の例である。本実施例におけるFM変調測定装置は、光送信器11と、分岐用光カプラ12と、遅延部13と、合波用光カプラ14と、受光素子15と、電気スペアナ16とを具備する。
光送信器11は、分岐用光カプラ12に光ファイバーを介して光学的に接続されている。分岐用光カプラ12はもう一方で、遅延部13と、合波用カプラ14とにも、それぞれ光ファイバーaと光ファイバーbとを介して、光学的に接続されている。遅延部13はもう一方で、合波用カプラ14にも、光ファイバーcを介して、光学的に接続されている。合波用カプラ14はもう一方で、受光素子15に光学的に接続されている。受光素子15はもう一方で、電気スペアナ16に電気的に接続されている。
ここで、本実施例におけるFM変調測定装置の動作について説明する。
まず、光送信器11は、光周波数νに対して周期的に変化しているFM変調成分Δνを含む信号光を出力する。この信号光の光周波数は、ν±Δν/2の範囲内で周期的に変化している。分岐用光カプラ12は、この信号光を入力されると、2つに分岐して、光ファイバーaと光ファイバーbとに向けて出力する。
分岐された信号光の一方は、光ファイバーbを介して遅延部13に入力される。遅延部13は、信号光に所定の遅延を与えてから光ファイバーcに向けて出力する。ここで、遅延部13は、例えば長い光ファイバーであっても良い。
合波用光カプラ14は、光ファイバーaと、光ファイバーcとから、それぞれ遅延されていない信号光と、遅延された信号光とを入力される。合波用光カプラ14は、これら2つの信号光を合波して、受光素子15に向けて出力する。
ここで、遅延部13の動作と、その結果として合波用光カプラ14に入力される2つの信号光の特徴について説明する。
図4は、本発明のFM変調測定方法における遅延部13の動作を説明するための波形図である。図4(a)は、合波用光カプラ14に入力される2つの信号光のうち一方に係る波形図である。図4(b)は、合波用光カプラ14に入力される2つの信号光のうち他方に係る波形図である。縦軸は、信号光の周波数をHz(ヘルツ)で表示している。横軸は、時間(T:Time)を秒(sec:second)で表示している。なお、図4(a)と図4(b)の横軸は、上下に対応している。
合波用光カプラ14に入力される2つの信号光はいずれも、その周波数が周期的に変化している。この周期は、2つの信号光の一方が遅延部13を経ても、変わらない。しかし、2つの信号光は、一方が遅延部13を通過することでずれる。すなわち、2つの信号光の一方においてその周波数が最高値に届く瞬間、もう一方における周波数は最低値になる。この位相差を生み出すように、遅延部13は調整される。
ここで、遅延部13を所定の長さの光ファイバーで実現する場合について説明する。
基本的な原理として、信号光が光ファイバーを通過すると、その際に必ず遅延τが発生する。通過される光ファイバーの長さをL、この光ファイバーの中を伝搬する光の速度をCfと置くと、
τ=L/Cf
の関係が成り立つ。
なお、この意味において、遅延部13を通らない光ファイバーaも、厳密には遅延を発生させる遅延部と捉えることが可能である。
本発明において、望まれる遅延τの値はFM変調成分Δνの半周期に等しい。使用される光ファイバーにおける光伝搬速度が分かれば、遅延部13に必要な光ファイバーの長さが求められる。
図6は、FM変調周波数と、光ファイバーの長さの差との関係の例を示す図である。横軸は、望まれる遅延τに対応するFM変調成分の周波数をHz(ヘルツ)で表現している。縦軸は、望まれる遅延τを生み出すために必要な光ファイバーの長さの差Lをkm(キロメートル)で表現している。
ここで、光ファイバーの長さが調整可能な遅延部13の例の構成について説明する。
図7は、光ファイバーの長さが調整可能な遅延部13の例の構成図である。遅延部13は、選択部21と、選択部22とを具備する。選択部21と選択部22とは、それぞれ複数の光ファイバーと、それぞれ2つずつのスイッチとを具備する。複数の光ファイバーは、それぞれ長さが異なることが望ましい。また、選択部21と選択部22とでは、内蔵される光ファイバーの長さの桁が異なることが望ましい。複数のスイッチの接続によって、選択部21における1本の光ファイバーと、選択部22における1本の光ファイバーとが光学的に接続される。このようにして、1つの遅延部13で様々な長さの光ファイバー、すなわち様々な値の遅延τを実現可能である。
受光素子15は、合波用光カプラ14から入力された信号光を電気信号に変換して、電気スペアナ16に向けて出力する。電気スペアナ16は、受光素子15から入力された電気信号から、FM変調成分Δνを測定する。
ここで、電気スペアナがFM変調成分Δνを測定する方法について詳細に説明する。
図5は、本発明のFM変調測定方法における電気スペアナによる測定を説明するためのスペクトラム図である。縦軸は、電気スペアナ16に入力される電気信号の入力パワー(Pr:Power)をdBm(デシベルミリワット)で表示している。横軸は、電気スペアナ16に入力される電気信号の周波数をHz(ヘルツ)で表示している。
電気スペアナ16は、まず、入力された電気信号から、入力パワーが最大となる周波数を検出する。この周波数を基準として、周波数f=0Hzと置く。次に、入力された電気信号の周波数成分を図5のようにスペクトラム解析する。そして、入力パワーが最大値よりも3dB下がる周波数を検出して、基準周波数との周波数差を測定する。この周波数差が、光送信器11から出力された信号光に含まれているFM変調成分Δνに等しい。
なお、この周波数差は、信号光の最大周波数(ν+Δν/2)と、最小周波数(ν−Δν/2)との差分に等しい。
(第2の実施例)
遅延部13が図7のように構成されている場合、信号光は、通過した光ファイバの長さに応じてその光パワーが減衰してしまう。減衰し過ぎると、信号光は測定不可能になってしまう。そのため、FM変調成分が大きい、すなわち多くの遅延量が必要な場合には測定が不可能となってしまう。そこで、本実施例では、減衰した信号光を光アンプによって増幅して測定可能にする。
図8は、本実施例におけるFM変調測定方法で用いられるFM変調測定装置の構成図の例である。図3における第1の実施例との違いとしては、遅延部13と光カプラ14との間に光アンプ17が設けられている。
なお、その他の構成要素および接続関係については第1の実施例と同じであるので説明を省略する。
本実施例により、FM変調成分が大きい、すなわち多くの遅延量が必要な場合でも、測定が可能となる。
(第3の実施例)
第2の実施例と同じく、本実施例では、減衰した信号光を光アンプによって増幅して測定可能にする。
図9は、本実施例におけるFM変調測定方法で用いられるFM変調測定装置のうち、遅延部の構成図の例である。本実施例では、光アンプ23が遅延部13に内蔵されて、選択部21および22の後に直列に接続されている。
なお、その他の構成要素および接続関係については第1の実施例と同じであるので説明を省略する。
第2の実施例と同じく、本実施例により、FM変調成分が大きい、すなわち多くの遅延量が必要な場合でも、測定が可能となる。
図1は、関連技術におけるFM変調測定方法で用いられるFM変調測定装置の構成図の例である。 図2は、関連技術におけるFM変調測定方法の問題点を説明するためのスペクトル図である。 図3は、本発明の第1の実施例におけるFM変調測定方法で用いられるFM変調測定装置の構成図の例である。 図4は、本発明のFM変調測定方法における遅延部の動作を説明するための波形図である。図4(a)は、分岐用光カプラから出力された2つの信号光のうち一方に係る波形図である。図4(b)は、分岐用光カプラから出力された2つの信号光のうち他方に係る波形図である。 図5は、本発明におけるFM変調成分を測定する方法を説明するためのスペクトラム図である。 図6は、FM変調成分と、光ファイバーの長さの差との関係の例を示す図である。 図7は、遅延部の詳細な構成を説明するための図である。 図8は、本発明の第2の実施例におけるFM変調測定方法で用いられるFM変調測定装置の構成図の例である。 図9は、本発明の第3の実施例におけるFM変調測定方法で用いられるFM変調測定装置のうち、遅延部の構成図の例である。
符号の説明
1 波長可変光源
2,11 光送信器
12 分岐用光カプラ
13 遅延部
21 選択部
22 選択部
3,14 合波用光カプラ
4,15 受講素子
5,16 電気スペアナ
17,23 光アンプ

Claims (12)

  1. (a)FM変調成分を含む光を出力するステップと、前記FM変調成分は所定の光周波数に対して周期的に変化し、
    (b)前記光を2つに分岐するステップと、
    (c)前記分岐された2つの光において、一方の周波数が最高値に届く際に、他方の周波数が最低値に届くように、前記分岐された2つの光の少なくとも一方に、所定の遅延を与えるステップと、
    (d)前記分岐された光のもう一方と、前記遅延をかけられた光とを、合波するステップと、
    (e)前記合波された光から前記FM変調成分を測定するステップと
    を具備する
    FM変調測定方法。
  2. 請求項1に記載のFM変調測定方法において、
    前記ステップ(c)は、
    (c−1)前記分岐された2つの光に、それぞれ長さの異なる2本の光ファイバーを通過させるステップ
    を具備する
    FM変調測定方法。
  3. 請求項2に記載のFM変調測定方法において、
    前記ステップ(c)は、
    (c−2)前記長さの異なる2本の光ファイバーにおける長さの差を調節するステップ
    をさらに具備する
    FM変調測定方法。
  4. 請求項3に記載のFM変調測定方法において、
    前記ステップ(c)は、
    (c−3)前記長さの異なる2本の光ファイバーにおける長さの差を調節するために、長さが異なる複数の光ファイバーを任意に組み合わせて接続するステップ
    をさらに具備する
    FM変調測定方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のFM変調測定方法において、
    前記ステップ(e)は、
    (e−1)前記合波された光を、電気信号に変換するステップと、
    (e−2)前記光から変換された電気信号でFM変調成分を測定するステップと
    を具備する
    FM変調測定方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のFM変調測定方法において、
    (f)前記ステップ(c)と前記ステップ(d)との間に、前記遅延をかけられた光を増幅するステップ
    をさらに具備する
    FM変調測定方法。
  7. 所定の光周波数に対して周期的に変化するFM変調成分を含む光を、2つに分岐して出力する分岐用光カプラと、
    前記分岐された2つの光のうち、一方の周波数が最高値に届く際に、他方の周波数が最低値に届くように、前記分岐された光の一方に所定の遅延を与える遅延器と、
    前記分岐された光の他方と、前記遅延を与えられた光とを合波して出力する合波用光カプラと
    を具備する
    FM変調測定装置。
  8. 請求項7に記載のFM変調測定装置において、
    前記合波用光カプラから出力される光を電気信号に変換して出力する受光素子と、
    前記受光素子から出力される電気信号を解析するための測定機器と
    をさらに具備する
    FM変調測定装置。
  9. 請求項7または8に記載のFM変調測定装置において、
    前記遅延器は、
    前記所定の遅延に対応する長さの光ファイバ
    を具備する
    FM変調測定装置。
  10. 請求項7または8に記載のFM変調測定装置において、
    前記遅延器は、
    前記所定の遅延に対応する長さに調節可能な光ファイバ
    を具備する
    FM変調測定装置。
  11. 請求項7または8に記載のFM変調測定装置において、
    前記遅延器は、
    長さが異なる複数の光ファイバと、
    前記所定の遅延に対応する長さに調節するために、前記複数の光ファイバを任意に組み合わせて光学的に接続するスイッチと
    を具備する
    FM変調測定装置。
  12. 請求項8〜11のいずれかに記載のFM変調測定装置において、
    前記遅延器の光ファイバを通過してパワーが減衰した前記光を増幅する光アンプ
    をさらに具備する
    FM変調測定装置。
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