JP2009080533A - ジョイスティックコントローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な機構や専用部品を追加することなく操作スティックの操作感を向上させるとともに、操作スティックの位置決めも精度よく行うことができるジョイスティックコントローラを提供する。
【解決手段】筐体14に対し任意位置に傾倒操作可能に保持された操作スティック16と、操作スティック16を中立位置に復帰させる復帰ばね18と、操作スティック16と同軸に設けられ先端にカム部が形成された復帰部材42と、筐体14と一体に形成され復帰部材42のカム部44が当接して摺動する受け部材48を備える。受け部材48には復帰部材42と対向する位置に、操作スティック16と同軸上で対称に、操作スティック16の傾倒動作に従って復帰ばね18を圧縮させる傾斜面からなる受面48aを有する。操作スティック16の傾倒動作により復帰部材42のカム部44の先端部分が、受面48a上を摺動する。
【選択図】図1

Description

この発明は、操作スティックを多方向に傾倒操作することにより、その傾倒方向と角度に応じた信号を発生するジョイスティックコントローラに関する。
従来のジョイスティックコントローラの例を、図5を基に説明する。ジョイスティックコントローラ10は、揺動軸12によって筐体14に保持され操作部16aを持って左右方向に傾倒操作可能に設けられた操作スティック16を備えている。揺動軸12を挟んで操作部16aとは反対側の端部に形成された筒状部16bには、復帰ばね18と復帰部材20の一端とが収納されている。筒状部16bから突出している復帰部材20の他端にはフランジ状のカム部22が延設されている。カム部22の下方には、操作スティック16と直角方向に当接面24が平らに形成されている。一方、筐体14と一体に設けられた受け部材24には、操作スティック16が中立状態のときに垂直になるよう受面26aが平らに形成され、復帰部材20が係止されている。さらに、傾倒操作の方向と角度とを電気信号に変換する図示しない信号変換部からの信号を出力する配線端子30が筐体26に立設され、回路基板32に接続・固定されている。
次に、操作スティック16を中立位置に復帰させる動力となる復帰ばね18の作用について説明する。復帰部材20は、圧縮ばねである復帰ばね18による弾性力が加わって筒状部16bから押し出され、受面26aに係止されている。操作スティック16の傾倒操作を行った場合、カム部22の先端が受面26aに当接し、受面26a上をスライドしながら復帰部材20が揺動軸12の方向に押し上げられ、この押し上げによって復帰ばね18が圧縮される。さらに傾倒させると復帰ばね18の圧縮量はさらに大きくなる。そして、その状態から操作スティック16の操作を開放すると、復帰部材20が圧縮された復帰ばね18の弾性力によって筒状部16bの方向に押し下げられ、カム部22の先端は当接面24と受面26aが平行となる位置まで受面26a上をスライドし、安定状態に至る。これにより、操作スティック16は原点である中立位置に誘導復帰することになる。
また、特許文献1に開示されているように、可動筒体のフランジ部がスプリングの力によって常に下方の座板に押し当てられ、傾倒操作を開放すると操作軸が常に中立位置に復帰されるジョイスティックコントローラがある(特許文献1の図8)。
また、特許文献2に開示されているように、復帰部材は底面から側面に向けて略円弧状又は傾斜状に形成された復帰リングであって、その底面部分が固定板に形成された面取部を有する開口部に嵌り込むことにより、操作部材を精度よく所定位置に復帰するジョイスティック装置が提案されている。
特開平7−190177号公報 特開2005−4315号公報
しかし、従来のジョイスティックコントローラ10においては、作業者が操作スティック16を操作したときに作業者が体感する操作荷重の変化が小さいため、作業者の感覚によるフィードバック制御が効果的に機能せず、結果、作業者の意志がスティック操作に反映しにくいものであった。
前述の作業者が感じる操作荷重は、摩擦力Fにほぼ比例する。この摩擦力Fについて、図6を基に説明する。操作スティック16は図示しない操作部を持って傾倒角度αだけ傾倒されており、復帰部材20は復帰ばね18の圧縮による回復力Pによって筒状部16bから押し出され、カム部22の先端が受面26aに当接している様子を示している。このとき、受面26aに対する鉛直方向の押圧力Wは、W=P・cosαとなる。したがって、カム部22が受面26a上をスライドするときに生じる摩擦力Fは、その摩擦係数μと押圧力Wとの積となるので、F=μ・P・cosαと表される。
操作スティック16が中立位置にあるときの摩擦力Fは、復帰ばね18の回復力P=P、傾倒角度α=0の余弦関数はcosα=1であるため、摩擦力F=μ・Pと表される。次に、傾倒操作を行い操作スティック16の傾倒角度がαに達したとき、上記の通り復帰ばね18が圧縮されて回復力PはPよりも大きくなるが、傾倒角度αの余弦関数cosαは1より小さくなるので、それらの変化が相殺され、結果、傾倒角度αのときの摩擦力Fは中立位置のときの摩擦力Fに比べて大きくは変化しない。すなわち、作業者は操作スティック16を傾倒させても、その傾倒量を操作荷重の変化として指先で実感することができず、したがって作業者の感覚によるフィードバック制御が効果的に機能せず、結果、作業者の意志通りの微妙なスティック操作ができないものであった。
また、操作スティック16の原点での位置を規制する力が弱く、中立位置に精度よく復帰できないという問題があった。
特許文献1に開示されたジョイスティックコントローラにおいては、図5、図6に示した従来のジョイスティックコントローラと構造的にはやや異なるが、作業者が感じる操作荷重については同様に作用する。すなわち、傾倒角度αのときの摩擦力Fは中立位置のときの摩擦力Fに比べて大きくは変化しないため、作業者は操作軸を傾倒させても、その傾倒量を操作荷重の変化として作業者は実感できないものである。したがって作業者の感覚によるフィードバック制御が機能せず、作業者の意志通りの微妙なスティック操作ができないものであった。
特許文献2に開示されたジョイスティック装置においては、操作部材を精度よく所定位置に復帰させるために復帰リングの形状に特徴を持たせている。しかしながら、この構造は、作業者が体感する操作荷重が変化しない構造であって、上記の従来例と同様に、作業者は操作部材を傾倒させても、その傾倒量を操作荷重の変化として指先で実感できないものである。したがって、作業者の感覚によるフィードバック制御が機能せず、作業者の意志通りの微妙なスティック操作ができないものである。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたもので、複雑な機構や専用部品を追加することなく操作スティックの操作感を向上させるとともに、操作スティックの位置決めも精度よく行うことができるジョイスティックコントローラを提供することを目的とする。
この発明は、筐体に対し任意位置に傾倒操作可能に保持された操作スティックと、その操作スティックを中立位置に復帰させる復帰ばねと、前記操作スティックと同軸に設けられ先端にカム部が形成された復帰部材と、前記筐体と一体に形成され前記復帰部材のカム部が当接して摺動する受け部材とを備え、前記操作スティックが傾倒された方向と角度に応じた信号を出力するジョイスティックコントローラであって、前記受け部材には前記復帰部材と対向する位置に、前記操作スティックと同軸上で回転対称に、前記操作スティックの傾倒動作に従って前記復帰ばねを圧縮させる傾斜面からなる受面が形成され、前記操作スティックの傾倒動作により前記復帰部材の前記カム部の先端部分が、前記受面上を摺動可能に設けられたジョイスティックコントローラである。
前記復帰部材には前記受け部材に対向する位置に凹部が形成され、前記受面には前記凹部に対面し前記操作スティックの傾倒動作により前記カム部の先端部分が摺動可能に凸部が形成され、前記凸部は台形状に形成されているものである。さらに、前記操作スティックの最大傾倒角度と、前記台形状の凸部の傾斜角度がほぼ等しいものである。
この発明によるジョイスティックコントローラによれば、操作スティックの傾倒量が大きくなるにつれて作業者が体感する操作荷重が大きくなる動作を、複雑な機構を追加することなく実現することができ、これにより作業者の感覚による制御が効果的に機能し、結果、作業者の意志通りの微妙なスティック操作が可能となる。
また、受け部材の受面により、操作スティックを開放したときに、所定位置に精度よく復帰させることが可能となる。
以下、この発明のジョイスティックコントローラの第一の実施形態について、図1〜図3を基にして説明する。ここで、上述の背景技術と同様の部材は同一の符号を付して説明する。ジョイスティックコントローラ40は、揺動軸12によって筐体14に保持され操作部16aを持って左右方向に傾倒操作可能に設けられた操作スティック16を備えている。揺動軸12を挟んで操作部16aとは反対側の端部に形成された筒状部16bには、復帰ばね18と復帰部材42の一端とが収納されている。筒状部16bから突出している復帰部材42の他端にはカム部44が延設されている。
カム部44は、その下面に断面が台形状に掘り込まれた凹部46を有し、その台形の底辺が位置する面は、操作スティック16の軸線に対して垂直に位置し、その台形の傾斜面は同じくその軸線に対して対称に形成されている。図2に示すように、この台形の傾斜角度はγ、堀り込み深さはdに形成されている。一方、筐体14と一体に設けられた受け部材48には、断面が台形状の凸部である受面48aを有し、その台形の底辺は、操作スティック16が中立状態のときにその軸線に対して垂直に形成されている。さらに、断面が台形の傾斜面は同じくその軸線に対して対称に形成され、その傾斜角度はβ、高さはhに形成されている。
ここで、復帰部材42との係合関係については、γ>β、d>hの関係を有しているため、復帰部材42は、カム部44の先端縁44aで受面48aの傾斜面に当接している。さらに、傾倒方向と傾倒角度とを電気信号に変換する図示しない信号変換部と、その信号変換部からの信号を出力する配線端子30が筐体26に立設され、回路基板32に接続・固定されている。
次に、操作スティック16を中立位置に復帰させる動力となる復帰ばね18の作用について説明する。復帰部材42には、常に復帰ばね18による弾性力が加わって筒状部16bから押し出され、受面48aに係止されている。操作スティック16の傾倒操作を行った場合、カム部44の先端縁44aの1点が受面48aの傾斜面上をスライドし、復帰部材42が揺動軸12の方向に押し上げられ、この押し上げによって復帰ばね18が圧縮させられ、傾倒角に合わせて復帰ばね18の圧縮量は大きくなる。そして、その状態から操作スティック16の操作を開放すると、圧縮された復帰ばね18の弾性力によって復帰部材42が筒状部16bの開口方向に押し下げられ、カム部44の一方の先端縁44aが受面48aの傾斜面上をスライドし、反対側の先端縁44aが受面48aの傾斜面に当接したところで安定状態になる。これにより、操作スティック16は原点である中立位置に誘導復帰する。
次に、作業者が操作スティック16を操作したときに、作業者が体感する操作荷重の変化について、図2を基に説明する。ここで、操作荷重の変化は、その操作荷重にほぼ比例した値である摩擦力Fの変化を代用特性として説明する。操作スティック16は図示しない操作部を持って傾倒角度αだけ傾倒されており、復帰部材42は復帰ばね18の回復力Pによって筒状部16bから押し出され、カム部44の先端が受面48aの傾斜面に当接している様子を示している。このとき、受面48aの傾斜面に対する垂直方向の荷重Wは、W=P・cos(α−β)となる。したがって、カム部44の先端が受面48aの傾斜面上をスライドするときに生じる摩擦力は、その摩擦係数μと荷重Wとの積となるので、摩擦力F=μ・P・cos(α−β)と表される。
操作スティック16が中立の位置であって傾倒角度α=0のとき、復帰ばね18の回復力P=P、余弦関数はcos(−β)<1であるため、摩擦力Fは、F=μ・P・cos(−β)となる。
次に、傾倒操作を行うと、α<βの範囲においては、傾倒角度αの増加とともに復帰ばね18が収縮し、回復力PはPを初期値として増加し続け、同時にcos(α−β)も増加し続ける。
例えば、本実施形態において最大傾倒角α=β=25°に設定した場合は、操作スティック16の最大傾倒角=αでは、復帰ばね18の圧縮を無視した状態で、従来のジョイスティックコントローラ10と比較すると、以下のようになる。
α=25°(β=0°)回復力Pに影響する余弦関数の値が本実施形態では1であるので、背景技術の場合cos25°=0.9であり、本実施形態の方が約1.1倍になる。即ち、本実施形態においては、従来のジョイスティックコントローラ10とは異なり、傾倒角度αの増加に伴って余弦関数成分が増加し続けるので、回復力Pの増加分が相殺されず、摩擦力Fの増加が顕著になる。
さらに、傾倒角度αの増加に伴って復帰ばね18が圧縮され、復帰ばね18の弾性力の増加が従来の場合の比較して大きい。ここで、操作スティック16の揺動中心である揺動軸12の垂直下方位置から、カム部44の先端縁44aが受面48aに沿って摺動して上昇する場合を考える。ここで、点q1は傾斜面のない従来の場合の傾倒角αでの受面26aでのカム部の当接位置、q2は受面48aの傾斜面により係合位置が上昇した場合の、傾倒角αでのカム部44の当接位置を示す。
復帰ばね18が中立状態から傾倒角α傾いたとき、図3に簡易的に示す幾何学的関係より、次の式が成り立つ。
Ltanα=L2, L2sinβ=L1
このL1が傾斜面による復帰ばねの圧縮量の増加分である。
よって、L1=L・tanα・sinβ
Lは、揺動軸12の中心から受面48aの断面台形の底辺部分に下ろした垂線の交点までの長さである。
本実施形態においては、操作スティック16の傾倒角度αの限度を傾斜角度βに最も近い値になるように設定してあるので、上述の作用により、操作スティック16が中立位置から最大傾倒位置に至るまで摩擦力Fは常に増加し続け、最大傾倒位置における摩擦力Fが最大となる。例えば、上記と同様に、最大傾倒角α=β=25°とすると、
L1=L・tanα・sinβ≒L・0.466・0.423≒L・0.197
となり、Lの約20%の長さ分まで受面48aに沿ってカム部44の先端縁44aが摺動して上昇することにより、復帰ばね18の圧縮量が増加する。
この実施形態のジョイスティックコントローラ40によれば、比較的簡単な構造で、操作スティック16の傾倒量が大きくなるにつれて作業者が体感する操作荷重を大きくすることが可能となり、かつ、これによって作業者の感覚による制御が効果的に機能し、作業者の意志通りの微妙なスティック操作を実現することができる。
さらに、カム部44が受面48aに係合して動作するので、操作スティック16の中立位置への復帰誤差を小さくすることができる。特に、復帰部材42や受け部材48として、例えばポリアセタールやナイロンなどの合成樹脂が用いられる場合、樹脂成形時の反りやバリ等による形状のばらつきの問題についても比較的容易に対策可能である。
次に、この発明のジョイスティックコントローラの第二の実施形態について、図4を基に説明する。ここで、上述の実施形態と同様の部材は同一の符号を付して説明する。ジョイスティックコントローラ60は、揺動軸12によって筐体14に保持され操作部16aを持って左右方向に傾倒操作可能に設けられた操作スティック16を備えている。操作部16aと揺動軸12を挟んで反対側の端部に形成された筒状部16bには、復帰部材62の一端が挿入され固定されている。筒状部16bから突出している復帰部材62の他端にはフランジ状のカム部64が延設され、その下面には台形状に掘り込まれた凹部66が形成され、その台形の底面部分に対して垂直に操作スティック16の軸線が位置している。断面台形の傾斜した面は、同じくその軸線に対して対称に形成され、図2に示す場合と同様に、その傾斜角度はγ、堀り込み深さはdに形成されている。
一方、筐体14の底板には復帰ばね18の外周とほぼ同じ内周を有する収納部14aが形成され、復帰ばね18はその収納部14aに嵌め込まれてその下端が底板に固定されている。復帰ばね18の上端には受け部材68が水平に載置され、復帰ばね18の弾性力に応じてその水平状態のまま上下方向に移動自在に支持されている。受け部材68は上面側に台形状の凸部が形成された受面68aを有し、その台形の底辺は、操作スティック16が中立状態のときにその軸線に対して垂直に位置している。その台形の傾斜面は同じくその軸線に対して対称に形成され、図2に示す場合と同様に、その傾斜角度はβ、高さはhに形成されている。復帰部材62との係合関係については、γ>β、d>hの関係を有しているため、復帰部材62は、カム部64の先端縁64aで受面68aの傾斜面に当接している。また、受け部材68の下方の筐体14の底板部分には感圧スイッチ70が設置されている。感圧スイッチ70は、傾倒方向と傾倒角度とを電気信号に変換する信号変換部の一部分であって、受け部材68が上下方向に揺動し、所定の高さよりも低くなると、受け部材68の下面側に設けられた加圧用突起68bが当接し、スイッチがターンオン又はオフの動作をする。さらにその出力は、図示しない信号変換部の他の部分に伝達されて信号変換処理がなされる。また、その変換された信号を外部に出力する配線端子30は筐体26に立設され、回路基板32に接続・固定されている。
次に、操作スティック16を中立位置に復帰させる動力となる復帰ばね18の作用について説明する。受け部材68には、常に復帰ばね18による弾性力が加わって押し上げられ、カム部64に係止されている。操作スティック16の傾倒操作を行った場合、カム部64の先端が受面68aの傾斜面上をスライドし、受け部材68が下方に押し下げられ、この押し下げによって復帰ばね18が圧縮される。さらに傾倒させると復帰ばね18の圧縮量はさらに大きくなる。そして、その状態から操作スティック16の操作を開放すると、受け部材68が圧縮された復帰ばね18の弾性力によって上方に押し上げられ、カム部64の一方の先端部64aは受面68aの傾斜面上をスライドし、反対側の先端部64bが受面68aの傾斜面に当接したところで安定状態になる。これにより、操作スティック16は原点である中立位置に誘導復帰することになる。
これにより、作業者が操作スティック16を操作したときに作業者が体感する操作荷重の変化に関しては、第一実施形態におけるジョイスティックコントローラ40と同様であり、本実施形態のジョイスティックコントローラ60においても、操作スティック16の傾倒角度αの限度を傾斜角度βに最も近い値になるように設定してあるので、操作スティック16が中立位置から最大傾倒位置に至るまで摩擦力Fは常に増加し続け、最大傾倒位置において摩擦力Fが最大となる。このように、比較的簡単な構造で、操作スティック16の傾倒量が大きくなるにつれて作業者が体感する操作荷重を大きくすることが可能となり、かつ、これによって作業者の感覚による制御が効果的に機能し、作業者の意志通りの微妙なスティック操作を実現できる。
また、受け面68aにより、操作スティック16の中立位置への復帰誤差を小さくすることができ、より精密な制御を可能にする。
なお本発明は、上記実施形態に限定するものではなく、操作軸として前後、左右、上下および左右回転操作等に対応した多軸を有するジョイスティックコントローラにおいても、操作スティックが傾倒操作される前後、左右等の操作軸に対して適用可能なものである。その場合においては、例えば第一の実施形態を基に例示するならば、カム部44は復帰部材42の外周に沿って鍔状に形成し、その下方の凹部46は円錐台状に形成し、受け部材48には円錐台状の受面48aを形成すればよい。
また、操作スティックと同軸に復帰部材の先端が受面に接する場合は、傾斜面は凹状に形成しても良い。さらに、復帰部材に形成する凹部は、受面の凸部と係合した際に、その凹部の内側面に受面の凸部が接触しない形状であれば、台形状または円錐台状の形態に限定するものではない。
受面の傾斜面は、必ずしも直線的な傾斜をもって復帰部材を上昇させるもの(傾斜角度βが一定)である必要はなく、例えば円弧曲線のように、傾斜角度βがβ>0の範囲で徐々に変化する曲線的傾斜をもって上昇するものであってもよい。
また、復帰部材および受け部材の材質はポリアセタールやナイロンに限定するものではなく、比較的軽量で所定の機械的な圧力に耐え得る強度をもつものであれば、他の合成樹脂や金属などであってもよい。
この発明のジョイスティックコントローラの第一の実施形態を示す側断面図である。 この実施形態の復帰ばねの回復力による作用を説明する模式図である。 この実施形態の復帰ばねの回復力の増加を説明する模式図である。 この発明のジョイスティックコントローラの第二の実施形態を示す側断面図である。 従来のジョイスティックコントローラを示す側断面図である。 従来のジョイスティックコントローラの復帰ばねの回復力による作用を示す模式図である。
符号の説明
10,40,60 ジョイスティックコントローラ
12 揺動軸
14 筐体
16 操作スティック
18 復帰ばね
42,62 復帰部材
44,64 カム部
46,66 凹部
48,68 受け部材
48a,68a 受面

Claims (3)

  1. 筐体に対し任意位置に傾倒操作可能に保持された操作スティックと、その操作スティックを中立位置に復帰させる復帰ばねと、前記操作スティックと同軸に設けられ先端にカム部が形成された復帰部材と、前記筐体と一体に形成され前記復帰部材のカム部が当接して摺動する受け部材とを備え、前記操作スティックが傾倒された方向と角度に応じた信号を出力するジョイスティックコントローラにおいて、
    前記受け部材には前記復帰部材と対向する位置に、前記操作スティックと同軸上で回転対称に、前記操作スティックの傾倒動作に従って前記復帰ばねを圧縮させる傾斜面からなる受面が形成され、前記操作スティックの傾倒動作により前記復帰部材の前記カム部の先端部分が、前記受面上を摺動可能に設けられたことを特徴とするジョイスティックコントローラ。
  2. 前記復帰部材には前記受け部材に対向する位置に凹部が形成され、前記受面には前記凹部に対面し前記操作スティックの傾倒動作により前記カム部の先端部分が摺動可能に凸部が形成され、前記凸部は台形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のジョイスティックコントローラ。
  3. 前記操作スティックの最大傾倒角度と、前記台形状の凸部の傾斜角度が等しいことを特徴とする請求項2記載のジョイスティックコントローラ。

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