JP2009080051A - レーダ装置、及びその物標検出方法 - Google Patents

レーダ装置、及びその物標検出方法 Download PDF

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大介 中林
Atsushi Ito
淳 伊藤
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Abstract

【課題】ビート信号のピークの極大値が中心からずれて形成された場合であっても、物標の中心の方位角を精度良く検出する。
【解決手段】所定の角度範囲に送信信号を送信し、前記角度範囲を分割した方位角ごとに、物標により反射される送信信号を受信信号として受信するレーダ装置は、第1の方位角群で受信された第1の受信信号から、前記第1の方位角群における第1のピーク群を検出し、前記第1の方位角群とは異なる複数の方位角を有する第2の方位角群で受信された前記第1の受信信号と異なる周波数の第2の受信信号から、前記第2の方位角群における第2のピーク群を検出し、前記第1、第2のピーク群を合成して合成ピーク群を求め、前記合成ピーク群の中心の方位角を前記物標の中心の方位角として検出する。よって、物標の中心の方位角を精度良く検出できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、所定の角度範囲に送信信号を送信し、前記角度範囲を分割した所定の方位角ごとに、物標により反射される前記送信信号を受信信号として受信するレーダ装置及びその物標検出方法に関し、特に、複数の方位角を有する第1の方位角群で受信された前記受信信号から、前記方位角群における第1のピーク群を検出し、前記第1の方位角群とは異なる複数の方位角を有する第2の方位角群で受信された前記受信信号から、前記方位角群における第2のピーク群を検出し、前記第1、第2のピーク群から前記物標の中心の方位角を検出するレーダ装置及びその物標検出方法に関する。
車載レーダ装置を用いて先行車両の方位角、相対距離、相対速度を検出し、先行車両と一定の距離を保つように自車両を加減速したり、先行車両との衝突が予測されるときに安全装置を動作させたりする、車両制御システムが知られている。かかるシステムに用いられる車載レーダ装置として、周波数変調されたレーダ波を用いるFM−CW(Frequency Modulated-Continuous Wave)レーダ装置が知られており、その例が特許文献1に記載されている。また、FM−CWレーダ装置が車両前方の探索範囲をスキャンする方式として、アンテナを揺動させるメカニカルスキャン式が知られている。
メカニカルスキャン式のFM−CWレーダ装置は、三角波状に周波数が漸増する周波数上昇期間と周波数が漸減する周波数下降期間とを交互に繰返すレーダ波を、所定の角度範囲を往復して揺動するアンテナから送信信号として送信し、車両前方をスキャンする。すると、物標が存在する方位角からは反射信号が得られるので、レーダ装置はこれを受信信号として受信し、両者の周波数差に対応する周波数差信号、つまりビート信号を生成する。このとき、同一物標からの反射信号により生成されるビート信号は、送信信号の周波数上昇期間と周波数下降期間とで異なる周波数となる。以下では、周波数上昇期間でのビート信号をアップビート信号、周波数下降期間でのビート信号をダウンビート信号という。
アップ/ダウンビート信号の周波数は、物標の相対距離と相対速度とを反映している。このことを利用して物標の相対速度と相対距離とを算出するために、レーダ装置は、スキャンする角度範囲において検出されるアップ/ダウンビート信号をFFT(高速フーリエ変換)処理し、その周波数スペクトルを検出する。すると、1つの物標に対応して、同一周波数のアップビート信号が形成するピーク群と、同一周波数のダウンビート信号が形成するピーク群とが検出される。そして、レーダ装置は、これらのピーク群を対応付け、つまりペアリングすることで、それぞれのビート信号の周波数を得る。
ペアリングに際して、レーダ装置は、アップ/ダウンビート信号の方位角方向におけるピーク群それぞれで極大値を求める。ここで、一般にビート信号のレベルは物標の中心で最大となることから、アップ/ダウンビート信号それぞれのピーク群で極大値が形成される方位角がその物標の中心と推定される。また、レーダ装置は、周波数の上昇と下降を交互に繰返す送信信号を送信するときアンテナを揺動させるので、周波数が上昇する送信信号と下降する送信信号とは、交互に異なる方位角に送信される。このため、アップ/ダウンビート信号の極大値は、微妙に異なる方位角において形成される。よって、レーダ装置は、その極大値の方位角が近似するアップビート信号のピーク群とダウンビート信号のピーク群を検出し、互いをペアリングする。すなわち、極大値の方位角が同一物標の判断基準として用いられる。
そして、レーダ装置は、ペアリングされたアップ/ダウンビート信号の周波数から、その物標の相対距離と相対速度を算出する。さらに、レーダ装置は、ペアリングされたピーク群それぞれの極大値の方位角から、その物標の方位角を検出する。具体的には、レーダ装置は、ペアリングされたピーク群それぞれの極大値の方位角を平均し、その平均をその物標の方位角として採用する。
特開2000−65921号公報
ところで、車載用のレーダ装置においては、物標もレーダ装置も高速に移動しているので、送信信号に対する物標の反射面の角度が常時微妙に変化する。また、物標の反射面に突起物などがあると、その部分で反射信号のレベルが変化し、物標の中心以外の方位角でアップ/ダウンビート信号のピーク群の極大値が形成される場合がある。特に、反射面積の大きい大型車などでは、極大値が形成される方位角のばらつきが大きくなりがちである。
すると、上記のような方位角の検出方法によると、実際の物標の中心からずれた方位角が、その物標の中心の方位角として検出されてしまう。その結果、先行車両の位置が誤って検出され、走行の安全性が低下するという問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、アップ/ダウンビート信号のピーク群で極大値の方位角が物標の中心からずれて形成された場合であっても、物標の中心の方位角を精度良く検出するレーダ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、所定の角度範囲に送信信号を送信し、前記角度範囲を分割した所定の方位角ごとに、物標により反射される前記送信信号を受信信号として受信するレーダ装置であって、複数の方位角を有する第1の方位角群で受信された第1の受信信号から、前記第1の方位角群における第1のピーク群を検出し、前記第1の方位角群とは異なる複数の方位角を有する第2の方位角群で受信された、前記第1の受信信号と異なる周波数の第2の受信信号から、前記第2の方位角群における第2のピーク群を検出するピーク群検出手段と、前記第1、第2のピーク群を合成して合成ピーク群を求め、前記合成ピーク群の中心の方位角を前記物標の中心の方位角として検出する方位角検出処理を行う物標方位角検出手段とを有することを特徴とする。
上記側面によれば、前記第1、第2のピーク群を合成して合成ピーク群を求め、前記合成ピーク群の中心の方位角を前記物標の方位角として検出するので、極大値がピーク群の中心からずれた方位角で形成された場合であっても、物標の中心の方位角を精度良く検出できる。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は、本実施形態におけるレーダ装置が車両に搭載される例を示す。車両1の前部フロントグリル内に搭載されるレーダ装置10は、周波数変調された連続波(電磁波)をレーダ波として送信するFM−CWレーダ装置である。また、レーダ装置10は、アンテナを揺動させる機構を備えたメカニカルスキャン式のレーダ装置であり、車両前方中心を基準とした一定の角度範囲Aを送信信号によりスキャンする。そして、レーダ装置10は、先行車両2などの物標により反射される送信信号を受信信号として受信し、送受信信号を処理する。そして、レーダ装置10は、先行車両2の左右方向、つまり自車両1の前方中央方向に対する直角方向における中心Cの、自車両1の前方中央に対する方位角θcを検出する。また、レーダ装置10は、先行車両2の相対距離R、及び相対速度Vを検出する。そして、これらの検出結果に基づいて、車両1の図示されない制御装置が、車両2に追従走行したり、追突を回避したりするように車両1の動作を制御する。
図2は、レーダ装置10の送受信信号と、これに基づくアップ/ダウンビート信号について説明する図である。図2(A)は、レーダ装置10の送信信号と受信信号の、時間に対する周波数変化を示す。レーダ装置10が送信する送信信号の周波数は、実線で示すように、三角波の上昇期間に対応する周波数上昇期間UPで漸増し、三角波の下降期間に対応する周波数下降期間DNで漸減する。そして、これが交互に繰返される。そして、この送信信号が物標により反射されると、点線で示すように、相対距離に応じた時間的遅れΔTと、相対速度に応じたドップラ効果の影響による周波数偏移ΔDを受けて、受信信号として受信される。
このような送信信号と受信信号をミキシングすると、両者の周波数差に対応して、図2(B)に示すように周波数変化するビート信号が得られる。すなわち、周波数上昇期間UPでの送信信号と受信信号からは、アップビート周波数fuのアップビート信号、周波数下降期間DNでの送信信号と受信信号からは、ダウンビート周波数fdのダウンビート信号が得られる。
そして、アップビート周波数fuとダウンビート周波数fdから、物標の相対距離Rと相対速度Vが次の式により算出される(なお、Cは光速、1/fmは送信信号の周波数変調周期、f0は送信信号の周波数変調幅における中心周波数、ΔFは送信信号の周波数変調幅である)。
R=C・(fu+fd)/(8・ΔF・fm)
V=C・(fd−fu)/(4.f0)
図3は、本実施形態におけるレーダ装置10の構成を示す。レーダ装置10は、レーダ波を送受信するアンテナ11と、車両前方中心に対し角度範囲Aでアンテナ11を往復して揺動させるアンテナ駆動部12を有する。また、レーダ装置10は、送信信号の生成、アンテナ駆動部12の制御、及びアップ/ダウンビート信号の生成を行う送受信回路14を有する。
また、レーダ装置10は、例えば特定用途用集積回路により構成される信号処理回路15を有する。信号処理回路15の各部は機能モジュールに対応する。AD変換部16は、アップ/ダウンビート信号をAD変換する。そして、FFT処理部17は、デジタル信号化されたアップ/ダウンビート信号をFFT処理する。そして、ピーク検出部18は、FFT処理結果から、アップ/ダウンビート信号の周波数ごとのピークを検出する。信号処理回路15は、かかる一連の処理を、アンテナ11が上記角度範囲Aの一端から他端までを1回走査(スキャン)するごとに実行する。
さらに、レーダ装置10は、例えばCPUと、CPUが実行する各種処理プログラムを格納するROMと、CPUによる各種演算の作業領域として用いられるRAMとを有するマイクロコンピュータで構成される情報処理部20を有する。情報処理部20は、信号処理回路15からアップ/ダウンビート信号のピークが入力されると、上記の角度範囲Aを分割した方位角方向におけるピークの分布、つまりピーク群を検出する。そして、情報処理部20は、アップ/ダウンビート信号それぞれのピーク群に基づいて物標の相対速度、相対距離、及び方位角を検出し、検出結果を車両の制御装置に出力する。
ここで、図4を用いて、レーダ装置10のスキャン動作により得られるアップ/ダウンビート信号のピークについて説明する。レーダ装置10は、アンテナ11を揺動させながら上記のように周波数変調された送信信号を送信するとき、図4(A)に示すように、所定の方位角θ、例えば0.5度ごとに、周波数上昇期間UPと周波数下降期間DNが交互に対応するように、アンテナの動作と送信信号の変調周期とを同期させる。すると、同一物標に対する送受信信号からは、その物標が位置する方位角において、同一周波数のアップビート信号と、同一周波数のダウンビート信号が生成される。このとき、周波数上昇期間UPが対応する方位角においてはアップビート信号が、周波数下降期間DNが対応する方位角においてはダウンビート信号が得られる。
よって、かかるアップ/ダウンビート信号をFFT処理し、ビート周波数ごとに信号レベルの方位角方向における分布を求めると、図4(B)に示すようになる。すなわち、アップビート信号のピークUG1が、方位角α-4・θ、α-2・θ、α、α+2・θ、α+4・θからなる方位角群で検出され、ダウンビート信号のピークDG1が、方位角α-3・θ、α-1・θ、α+1・θ、α+3・θ、α+5・θからなる方位角群で検出される。ここで、ピークUG1が検出される方位角群と、ピークDG1が検出される方位角群とは、各方位角群を構成する方位角が交互となる。
なお、図4(B)において、プロットされた点の大きさは信号レベルのピークの大きさを表す。また、方位角に対するピークDG1とピークUG1のレベルは、それぞれ図4(C)、(D)に示される。
このようなアップ/ダウンビート信号のピークは、後述する手順でペアリングされる。そして、ペアリングされたピークのアップ/ダウンビート周波数から、物標の相対距離、相対速度が検出される。
図5は、情報処理部20の動作手順を説明するフローチャート図である。図5に示す手順は、アンテナ11の1回のスキャンごとに、信号処理回路15から入力される検出結果に対して実行される。
情報処理部20は、信号処理回路15から入力されるアップ/ダウンビート信号のピークから、図4に示したような、それぞれピークの方位角群における分布を検出する(S10、S12)。次に、情報処理部20は、検出したアップ/ダウンビート信号のピークの方位角群における分布を、極大値を示すピーク群ごとにグルーピングする(S14)。図4(B)で示した例では、アップビート信号のピークUG1、ダウンビート信号のピークDG1は、それぞれピーク群を形成する。なお、以下では、説明の便宜上、グルーピングされたアップビート信号のピーク群をアップピーク群、グルーピングされたアダウンビート信号のピーク群をダウンピーク群という。よって、これらの手順S12、S14を実行する情報処理部20が、「ピーク群検出手段」に対応する。
そして、情報処理部20は、極大値が形成される方位角が所定の誤差範囲内、例えば±2度以内のアップ/ダウンピーク群同士を、ペアリングする(S16)。ここで、一般に受信信号のレベルは物標の左右方向の中心において最も大きくなるので、同一の物標から生成されたアップ/ダウンピーク群は、物標の中心の方位角付近で極大値を形成する略相似形となる。このことを利用して、情報処理部20は、方位角αにおいて極大値を形成するアップピーク群UG1と、方位角αに近似した方位角α+1・θにおいて極大値を形成するダウンピーク群DG1とをペアリングする。すなわち、極大値が形成される方位角を物標の中心の方位角と推定することで、方位角の近似性が同一物標の判断基準として用いられる。そうすることにより、相対速度と相対距離の算出に必要なアップビート周波数とダウンビート周波数とが対応付けられる。
そして、情報処理部20は、個々のペアリング結果に対応する物標の方位角を算出する(S18)。よって、この手順を実行する情報処理部20が、「物標方位角検出手段」に対応する。なお、その詳細は後述する。
また、情報処理部20は、個々のペアリング結果に対応する物標の相対距離、相対速度を検出する(S19)。そして、方位角、相対速度、相対距離などの検出結果はRAMに記憶される。
次に、情報処理部20は、前回のスキャンの検出結果から予測した今回の検出結果と、実際に今回のスキャンで検出された検出結果との誤差から連続性の有無を判定する(S20)。このとき、誤差が所定範囲内であれば、連続性有りと判定される。そして、連続性有りと判定された回数がRAMに記憶される。また、情報処理部20は、過去の検出結果と連続性を有さない未検出(つまり新規の)物標の検出結果をRAMに記憶する(S22)。
そして、情報処理部20は、連続性有りと判定された回数に基づいて、車両の制御装置への検出結果の出力可否を判定する(S24)。このとき、所定回数、例えば3回以上連続性有りと判定された場合に、出力可と判定される。また、情報処理部20は、単一の物標から複数の方位角等が検出された場合に、これらを結合させて単一物標の検出結果を生成する(S26)。そして、情報処理部20は、出力可と判定した物標の検出結果を、車両の制御装置に出力する。
ここで、図6により、アップまたはダウンのピーク群の代表的な形状のパターンを示す。図6(A)に示すように、通常は物標の中心の方位角でアップまたはダウンピーク群の極大値が得られる。よって、極大値が形成される方位角αcを物標の中心とする推定に基づき、情報処理部20は、方位角αcをピーク群の代表の方位角として用い、上記手順S16でアップ/ダウンピーク群のペアリングを行う。
ところで、車載用のレーダ装置においては、物標もレーダ装置も高速に移動しているので、送信信号に対し、物標の反射面の角度が常時微妙に変化する。また、物標の反射面に突起物などがあるとその部分からの反射信号のレベルが変化する。すると、図6(B)に示すように、アップ/ダウンビート信号のピーク群において、ピーク群の中心以外の方位角α1で極大値が形成される場合がある。特に、反射面積の大きい大型車などでは、極大値が形成される方位角のばらつきが大きくなりがちである。
あるいは、物標が大型車などの場合、図6(C)に示すように、1つの物標から得られるアップ/ダウンビート信号のピーク群において、極大値が複数の方位角α1、α2で形成される場合がある。すると、この場合、情報処理部20は、より大きい極大値が形成される方位角α1をピーク群の代表の方位角として用いることによりペアリングを行う。
図6(B)、(C)に示したように、極大値が形成される方位角がピーク群の中心からずれた場合、ペアリングの後にその方位角に基づいて物標の中心の方位角を求めると、実際の物標の中心の方位角と誤差が生じる。
また、図6(D)に示すように、アップ/ダウンビート信号のレベルが小さいと、物標の端部周辺の方位角β1、β2のピークが雑音に埋もれて検出されない場合がある。すると、演算によりアップ/ダウンピーク群の中心の方位角を算出しようとしても、物標の端部に対応するピーク群端部の方位角E1またはE2を正確に検出できない場合がある。
そこで、本実施形態では、情報処理部20は、ペアリングのときには極大値が形成される方位角をピーク群の代表の方位角としてペアリングを行い、個々のペアリング結果からは、次に述べる手順に従って方位角の検出を行う。
図7は、情報処理部20による方位角検出手順を説明するフローチャート図である。図7の手順は、図5に示した手順S18に対応し、ペアリング結果ごとに、ペアリングされたアップピーク群とダウンピーク群に対して実行される。
まず、情報処理部20は、ダウンピーク群の極大値と極小値を検出する(S30)。次に、図4(B)で示したように、アップ/ダウンビート信号のピークは交互の方位角において検出されることを利用し、情報処理部20は、ダウンピーク群の極小値を除くピークを補間して、アップピーク群を予測する。そして、ダウンピーク群を補間して得られる予測ピーク群はアップピーク群と相似形であることから、情報処理部20は、予測ピーク群とアップピーク群とを方位角ごとにパワーを比較して、そのパワー差をRAMに記憶する(S32)。
次に、情報処理部20は、アップピーク群の端部において他物標によるピークが混在しているかを判定し、混在している場合は、そのピーク群をアップピーク群から分離する分離処理を行う(S34)。
そして、情報処理部20は、手順S32の結果から、予測ピーク群とアップピーク群とで比較したピークのレベル差が所定範囲内であるピーク本数を、アップピーク群の全ピーク数で除算して予測一致率を算出する(S36)。
そして、予測一致率が80パーセント以上の場合は(S38のYES)、情報処理部20はアップピーク群とダウンピーク群とを合成し、合成ピーク群を求める(S40)。そして、情報処理部20は、合成ピーク群の形状を判定し(S42)、後述するように極大値が合成ピーク群の中心からずれた形状パターンの場合は(S44のYES)、合成ピーク群の中心の方位角を物標の方位角として算出する(S46)。
一方、手順S38で予測一致率が80パーセント未満の場合(S38のNO)、あるいは、合成ピーク群の極大値が合成ピーク群の中心付近にある場合(S44のNO)は、情報処理部20は、アップとダウンそれぞれのピーク群における極大値が形成される方位角を平均し、その平均を物標の中心の方位角として採用する(S48)。
以下では、図7の手順S30、S32、S34、S36、S40、S42、及びS46の詳細な手順を説明する。
図8は、ダウンピーク群の極大値と極小値の検出手順(図7の手順S30)を詳細に説明するフローチャート図である。図9は、図8の手順で処理されるダウンピーク等を示す。
まず、情報処理部20は、図9(A)に示すダウンピーク群(ピークDP1〜DP9)のピーク本数(9本)と、車両前方に対し左端のピークDP1の方位角(Dα1)を検出する(S81)。そして、情報処理部20は、ピークの本数が3本以上の場合(S82のYES)、全てのピークに対し手順S84〜S86を実行する(S83、S87)。
情報処理部20は、左端のピークDP1の方位角Dα1を起点として、ピークDP1〜DP9に対し、3本ずつのピークの大きさを比較し、3本のうちの最大と最小のピークをRAMに記憶する処理を行う(S84)。このとき比較対照されるピークが図9(B)の表の第1列に示され、その結果が第2、第3列に示される。
そして、情報処理部20は、比較される3本のピークのうち2本目が最大となる場合は、そのピークを極大値として記憶する(S85)。また、情報処理部20は、2本目が最小となる場合は、そのピークを極小値として記憶する(S86)。かかる処理の結果、ピークDP3、DP7が極大値として記憶され、ピークDP5が極小値として記憶される。
このようにして、情報処理部20は、ダウンピーク群の極大値と極小値とを判定することにより、次の補間処理では、極小値を除外して補間処理を行う。
図10は、ダウンピーク群の補間とアップピーク群の予測手順(図7の手順S32)を詳細に説明するフローチャート図である。図11には、図10の手順で処理されるピーク群等が示される。
まず、情報処理部20は、図11(A)に示すダウンピーク群(ピークDP1〜DP9)のピーク本数(9本)と、車両前方に対し左端のピークDP1の方位角Dα1を検出する(S101)。そして、情報処理部20は、ピークの本数が3本以上の場合(S102のYES)、全てのピークに対し手順S104〜S108を実行する(S103、S109)。
情報処理部20は、ダウンピーク群の左端のピークDP1の方位角Dα1を起点とし、ピークDP1から3本ずつのピークを取得し(S104)、3本のうち2本目が極小値でないときは(S105のYES)、その3本のピークについて2次近似式を算出する(S106)。そして、情報処理部20は、その2次近似式に基づいて、アップビート信号のピークを予測し、図11(A)に示す予測ピーク群(ピークPP1、PP21、PP22、PP31、PP32、…PP81、PP82、PP9)を求める(S107)。そして、情報処理部20は、アップビート信号のピークが検出された方位角において、予測ピーク群と、図11(B)に示す実際に検出されたアップピーク群(ピークUP1〜UP9)のレベルを比較し、その結果を記憶する(S108)。
上記手順において、2次近似式の算出に用いられるピークが図11(C)の表の第1列に示され、その結果予測されるピークが第2列、比較対照されるアップピーク群のピークが第3列、予測ピークとアップピークの差が第4列に示される。
上記手順を具体的に説明する。まず、情報処理部20は、ピークDP1〜DP3を用いて2次近似式L1を算出する。そして、DP1よりレベルが大きくDP2よりレベルの小さいアップピーク群のピークUP1を検出する。そして、情報処理部20は、ピークUP1の方位角Uα1を2次近似式L1に代入し、その方位角において予測されるアップビート信号のピークPP1を算出する。そして、情報処理部20は、予測されたピークPP1と検出されたピークUP1とを比較し、その差df1をRAMに記憶する。また、情報処理部20は、ピークDP2よりレベルが大きくDP3よりレベルの小さいアップピーク群のピークUP2を検出し、ピークUP2の方位角Uα2を2次近似式L1に代入して、その方位角において予測されるピークPP21を算出する。そして、情報処理部20は、予測されたピークPP21と検出されたピークUP2とを比較し、その差df2をRAMに記憶する。
次に、情報処理部20は、ピークDP2〜DP4を用いて2次近似式L2を算出する。そして、情報処理部20は、DP2よりレベルが大きくDP3よりレベルの小さいピークUP2を検出し、ピークUP2の方位角Uα2を2次近似式L2に代入し、予測されるピークPP22を算出する。そして、情報処理部20は、予測されたピークPP22と検出されたピークUP2とを比較し、その差df3をRAMに記憶する。また、情報処理部20は、ピークDP3よりレベルが大きくDP4よりレベルの小さいピークUP3を検出し、ピークUP3の方位角Uα3を2次近似式L2に代入して、ピークPP31を算出する。そして、情報処理部20は、予測されたピークPP3と検出されたピークUP3とを比較し、その差df4をRAMに記憶する。
情報処理部20は、同様の処理をすべてのダウンピークに対して行う。なお、ダウンピークの右端において、ピークDP9の右側にはピークが存在しない。よって、この場合、情報処理部20は、ピークDP8の方位角をDα8、ピークDP9の方位角Dα9を用いて、方位角Dα9+(Dα9−Dα8)にダミーのピークdmを仮定し、ピークDP8、DP9、dmを用いて算出した2次近似式から、予測ピークPP9を求め、予測ピークPP9とアップピーク群のピークUP9との差df19を記憶する。
なお、ダウンピーク群の左端の外側にアップピーク群のピークが存在する場合は、同様の処理により左端の外側にダミーのピークを想定し、予測ピークを予測してもよい。
かかる処理の結果、ピークPP1、PP21、PP22、PP31、PP32、…PP81、PP82、PP9が予測され、それぞれがアップピーク群のピークUP1〜UP9と比較されて、結果が記憶される。ところで、この時点では、アップピーク群の1つのピークに対し、2つの予測ピークが比較対照されたときのそれぞれのレベル差が記憶されている。よって、後述する予測率一致処理では、1つのアップピークに対し、1つの予測ピークが対応するように、予測ピークの真偽判定が行われる。
図12は、アップピーク群の分離処理手順(図7の手順S34)を詳細に説明するフローチャート図である。図13は、図12の手順で処理されるアップピーク群とダウンピーク群の例を示す。
まず、情報処理部20は、図13(A)に示すダウンピーク群(ピークDP1〜DP9)のピーク本数(9本)と、車両前方に対し左右両端のピークDP1、DP9の方位角Dα1、Dα9を検出する(S1201)。そして、情報処理部20は、図13(B)に示すアップピーク群(ピークUP11、UP12、UP13、及びUP1〜UP9)のピーク本数(12本)からダウンピーク群のピーク本数(9本)を減算し、その差が2本以上の場合は(S1202のYES)、ダウンピーク群の左右両端のピークの方位角Dα1、Dα9を基準として、ダウンピーク群の左右いずれかまたは両方の外側にあるアップピーク群のピーク本数を算出する(S1203)。
そして、ダウンピーク群の左右いずれかまたは両方の外側において、アップピーク群のピーク本数が2本以上の場合は(S1204のYES)、その外側のピークと、外側から内側へ向かって最初のピークとからなる3本以上のピークに対して、極大値と極小値の検出を行う(S1205)。そして、極大値が検出された場合は(S1205のYES)、極大値を形成するピークは他の物標、例えば、自車両から等距離にあって先行車両に近接したガードレールなどの路側物などからの反射により形成されたと判断される。よって、情報処理部20は、かかるピークをアップピーク群から分離する(S1207)。
図13(A)、(B)の例では、アップピーク群のピーク本数(12本)とダウンピーク群のピーク本数(9本)の差は3本である。そして、アップピークUP11〜UP13、及びUP1の4本のピークにおいて、UP12が極大値を形成する。よって、ピークUP11〜UP13が分離され、次の手順でダウンピーク群と合成の対象となるアップピーク群のピークは、ピークUP1〜UP9となる。
なお、ダウンピーク群の右端の外側にアップピーク群のピークが2本以上存在する場合でも、上記同様の処理が行われる。
このように、ダウンピーク群とアップピーク群との類似性に着目することにより、他物標によるピークを分離することができる。そうすることにより、合成に用いるピーク群の端部を特定することができる。
図14は、ダウンピーク群から予測された予測ピーク群と、アップピーク群との一致率を算出する手順(図7の手順S36)を詳細に説明するフローチャート図である。
まず、情報処理部20は、図11(C)の表に示した予測ピークとアップピークとのレベル差から、同一のアップピークと比較された予測ピークのうち、レベル差が小さい方の予測ピークを真値として判断する(S1402)。例えば、アップピークUP2と比較された予測ピークPP21とPP22のうち、差df2の方が差df3より小さければ、予測ピークPP21を真値とする。そして、真値と判断した予測ピークについて、アップピークとの差が所定値、例えば3dB以下となるピークの数をカウントする(S1404)。そして、情報処理部20は、カウント値をアップビート信号のピーク総数(9本)で除算して、予測一致率を求める(S1406)。
そして、図7で示したように、予測一致率が80%以上のときは(図7の手順S38のYES)、情報処理部20は、図15に示すアップ/ダウンピーク群の合成処理を行う。
図15は、ダウンピーク群と、アップピーク群とを合成する手順(図7の手順S40)を詳細に説明するフローチャート図である。図16は、合成されるアップとダウンピーク群の例を示す。
まず、情報処理部20は、アップとダウンピーク群のピーク本数(各9本)と、それぞれのピークの方位角を取得する(S1501)。そして、情報処理部20は、全てのピークを方位角順にソートする(S1502)。その結果、図16に示す合成ピーク群が得られる。
図17は、合成ピーク群の形状を判定する手順(図7の手順S42)を詳細に説明するフローチャート図である。図18は、図17の手順で処理される合成ピーク群の例を示す。
まず、情報処理部20は、合成ピークの本数(18本)と、合成ピークの左右端部におけるピークの方位角を取得し(S1701)、合成ピークの極大値と極小値を検出する(S1702)。そして、極大値、極小値ともに検出された場合(S1704のYES)、つまり、図18(A)のような形状が得られた場合は、情報処理部20は、物標からの反射が割れて極大値が複数形成されるパターンと判定する(S1705)。
一方、極小値が検出されず、極大値が1つの場合は(S1704のNO、S1706のYES)、合成ピーク群における極大値の偏りを算出する(S1707)。ここで、極大値の偏りは、極大値の位置(つまり、合成ピークの左からの本数)−(アップピーク本数+ダウンピーク本数)/2により求められる。そして、偏りが1.5以上または-1.5以下の場合(S1708のYES)、つまり図18(B)のような形状が得られた場合は、情報処理部20は、極大値が合成ピーク群の中心からずれて、左右いずれかに偏ったパターンと判定する。
なお、手順S1704でNOの場合、つまり、極大値の偏りが、−1.5より大きく1.5より小さい場合は、図18(C)に示すように、極大値は合成ピーク群の中心付近において検出されているので、いずれのパターンでもない。よって、その場合は、図7の手順S48に進み、極大値の方位角の平均を物標の方位角として算出する。
図19は、方位角の検出手順(図7の手順S46)を詳細に説明するフローチャート図である。情報処理部20は、合成ピーク群の左右両端の方位角を取得し(S1901)、その中心の方位角を算出する(S1902)。その結果、図18(A)、(B)で示した各パターンの合成ピーク群において、図20(A)、(B)に示すように、合成ピーク群の中心の方位角αcが求められる。そして、方位角αcが、物標の中心の方位角として採用される。
以上説明したとおり、本実施形態においては、レーダ装置10の情報処理部20は、分離処理により、合成するためのアップピーク群の端部を特定し、予測一致率が80%以上のアップピーク群を用いて、合成ピーク群を生成する。そして、合成ピーク群の中心を求めるので、実際の物標の中心部の方位角に近い方位角を算出できる。
ここで、アップ/ダウンピーク群の極大値が各ピーク群の中心からずれた方位角において形成されたり、複数の極大値が形成されたりするような場合には、各ピーク群のレベルが不十分、あるいは雑音に埋もれたり、他の物標によるピーク群が混在したりして、物標の左右の端部に対応するピーク群の左右端部のピークも正確に検出できない可能性が大きい。すると、アップ/ダウンピーク群それぞれで、検出された左右端部のピークの方位角に基づいてピーク群の中心の方位角を求めても、実際の物標の中心からずれているおそれがある。
その点、上述した本実施形態における方法によれば、アップ/ダウンピーク群の形状の類似性に着目して、互いに80%以上重複するようなアップ/ダウンピーク群の形状を特定することにより、物標が実際に存在する蓋然性の大きい方位角の幅を求めることができる。そして、その幅の中点の方位角を求めるので、極大値がピーク群の中心からずれた方位角で形成されたり、複数の極大値が形成されたりするような場合であっても、物標の中心の方位角を精度よく検出できる。
なお、上述の手順では、ダウンピーク群からアップピーク群を予測しているが、その順は逆であっても、本実施形態が適用できる。また、車両の前方監視だけでなく、他の方向を監視するレーダ装置にも、本実施形態は適用できる。さらに、本実施形態におけるレーダ装置は、車両以外の移動体に搭載されたとしても、同様の作用効果を奏する。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、ピーク群の中心からずれた方位角において極大値が形成された場合であっても、物標の中心の方位角を精度良く検出することができる。
本実施形態におけるレーダ装置が車両に搭載される例を示す図である。 レーダ装置10の送受信信号と、これに基づくアップ/ダウンビート信号について説明する図である。 本実施形態におけるレーダ装置10の構成を示す図である。 レーダ装置10のスキャン動作により得られるアップ/ダウンビート信号のピーク群について説明する図である。 情報処理部20の処理手順を説明するフローチャート図である。 アップまたはダウンのピーク群の代表的な形状のパターンを示す図である。 情報処理部20による方位角検出手順を説明するフローチャート図である。 ダウンピーク群の極大値と極小値の検出手順(図7の手順S30)を詳細に説明するフローチャート図である。 図8の手順で処理されるダウンピーク群(ピークDP1〜DP9)を示す図である。 ダウンピーク群の補間とアップピーク群の予測手順(図7の手順S32)を詳細に説明するフローチャート図である。 図10の手順で処理されるピーク群等を示す図である。 アップピーク群の分離処理手順(図7の手順S34)を詳細に説明するフローチャート図である。 図12の手順で処理されるアップピーク群とダウンピーク群の例を示す図である。 ダウンピーク群から予測された予測ピーク群と、アップピーク群との一致率を算出する手順(図7の手順S36)を詳細に説明するフローチャート図である。 ダウンピーク群と、アップピーク群とを合成する手順(図7の手順S40)を詳細に説明するフローチャート図である。 合成されるアップとダウンピーク群の例を示す図である。 合成ピーク群の形状を判定する手順(図7の手順S42)を詳細に説明するフローチャート図である。 図17の手順で処理される合成ピーク群の例を示す図である。 方位角の検出手順(図7の手順S46)を詳細に説明するフローチャート図である。 合成ピーク群の中心の方位角を求める例を示す図である。
符号の説明
10:レーダ装置、11:アンテナ、12:アンテナ駆動部、14:送受信回路、15:信号処理回路、20:情報処理部

Claims (5)

  1. 所定の角度範囲に送信信号を送信し、前記角度範囲を分割した所定の方位角ごとに、物標により反射される前記送信信号を受信信号として受信するレーダ装置において、
    複数の方位角を有する第1の方位角群で受信された第1の受信信号から、前記第1の方位角群における第1のピーク群を検出し、前記第1の方位角群とは異なる複数の方位角を有する第2の方位角群で受信された、前記第1の受信信号と異なる周波数の第2の受信信号から、前記第2の方位角群における第2のピーク群を検出するピーク群検出手段と、
    前記第1、第2のピーク群を合成して合成ピーク群を求め、前記合成ピーク群の中心の方位角を前記物標の中心の方位角として検出する方位角検出処理を行う物標方位角検出手段とを有することを特徴とするレーダ装置。
  2. 請求項1において、
    前記物標方位角検出手段は、前記第1のピーク群において極大値が形成される方位角と、前記第2のピーク群において極大値が形成される方位角との差が所定範囲内のとき、前記方位角検出処理を行うことを特徴とするレーダ装置。
  3. 請求項2において、
    前記物標方位角検出手段は、前記第1のピーク群を形成するピークの本数より第2のピーク群を形成するピークの本数の方が大きいときは、当該本数差に対応するピークを前記第2のピーク群の端部から除外した後、前記合成ピーク群を求めることを特徴とするレーダ装置。
  4. 請求項2において、
    前記物標方位角検出手段は、前記合成ピーク群における極大値が当該合成ピーク群の中心付近で形成される場合には、前記第1のピーク群において極大値が形成される方位角と、前記第2のピーク群において極大値が形成される方位角との中心を前記物標の中心の方位角として検出することを特徴とするレーダ装置。
  5. 所定の角度範囲に送信信号を送信し、前記角度範囲を分割した所定の方位角ごとに、物標により反射される前記送信信号を受信信号として受信するレーダ装置の物標検出方法において、
    複数の方位角を有する第1の方位角群で受信された第1の受信信号から、前記第1の方位角群における第1のピーク群を検出し、前記第1の方位角群とは異なる複数の方位角を有する第2の方位角群で受信された、前記第1の受信信号と異なる周波数の第2の受信信号から、前記第2の方位角群における第2のピーク群を検出するピーク群検出工程と、
    前記第1、第2のピーク群を合成して合成ピーク群を求め、前記合成ピーク群の中心の方位角を前記物標の中心の方位角として検出する物標方位角検出工程とを有することを特徴とする物標検出方法。
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