JP2009079607A - 自動二輪車の自動変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動変速制御に伴って自動的に駆動されるクラッチを、簡単な構成によって手動操作できるようにした自動二輪車の自動変速装置を提供する。
【解決手段】AMT制御ユニット18による自動制御に優先して第1クラッチ22および第2クラッチ23を手動で遮断操作できる入力手段を具備する。AMT制御ユニット18は、クラッチ22,23が自動制御中でも、入力手段としてのクラッチレバー6の操作に連動するボリュームスイッチ12からの出力信号を優先してクラッチを駆動する。入力手段は、足乗せ部の前方に設けられたクラッチペダル10としてもよい。また、クラッチを駆動するために油圧ポンプ41によって所定の油圧が印加された油路40と連結された油路52上に油圧リリースバルブ53を設け、クラッチレバー6の操作で油圧リリースバルブ53を開弁することで、油路40,52の油圧を逃がしてクラッチを遮断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動二輪車の自動変速装置に係り、特に、自動変速制御に伴って自動的に駆動されるクラッチを、簡単な構成によって手動操作できるようにした自動二輪車の自動変速装置に関する。
従来から、有段変速機のクラッチの断接動作を電動モータ等のアクチュエータで自動的に行うようにした自動変速装置において、アクチュエータの動きに関わらず乗員が任意にクラッチ操作を行えるようにした構成が知られている。
特許文献1には、油圧マスタシリンダのピストンロッドをアクチュエータで押圧して油圧式クラッチを駆動する自動二輪車の自動変速装置において、前記ピストンロッドに手動操作用の揺動部材を係合させ、クラッチレバーに連結されるワイヤによってこの揺動部材を牽引することで、アクチュエータの動きに関わらずクラッチを操作できるようにした構成が開示されている。
特開2006−170228号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、油圧マスタシリンダとピストンからなる油圧機構によって駆動される方式の油圧クラッチに適用されるものであり、1本のピストンロッドにアクチュエータと揺動部材とが接続されるために構成が複雑になりやすかった。また、油圧ポンプで所定の油圧が印加された油路を備え、該油路からの油圧の供給先を電磁バルブで切り換えることで駆動される油圧クラッチに関して、これを手動操作するための構成は開示されていなかった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、自動変速制御に伴って自動的に駆動されるクラッチを、簡単な構成によって手動操作できるようにした自動二輪車の自動変速装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、クラッチの断接を自動制御する制御部を備えた自動二輪車の自動変速装置において、前記制御部による自動制御に優先して前記クラッチを任意に操作できる入力手段を具備する点に第1の特徴がある。
また、前記入力手段の操作に連動するスイッチ手段を具備し、前記制御部は、前記クラッチの自動制御に優先して、前記スイッチ手段からの出力信号に応答して前記クラッチを駆動する点に第2の特徴がある。
また、油圧ポンプによって所定の油圧が印加された油路と、前記油路上に設けられ、前記入力手段の操作に連動して開弁方向に駆動される油圧リリースバルブとを備え、前記クラッチは、前記制御部が前記油路の油圧の供給先を電磁バルブによって切り換えることで駆動される油圧式であり、前記油圧リリースバルブの開弁により、前記油路の油圧が低下して前記クラッチが遮断方向に駆動される点に第3の特徴がある。
また、前記油圧リリースバルブは、前記入力手段の操作に連動するマスタシリンダから油圧が供給されることで開弁方向に駆動される点に第4の特徴がある。
また、前記油圧リリースバルブは、前記入力手段の操作に連動するスイッチ手段からの出力信号に基づいて駆動するアクチュエータによって開弁方向に駆動される点に第5の特徴がある。
また、前記入力手段は、操向ハンドルの左側に取り付けられたクラッチレバーである点に第6の特徴がある。
さらに、前記入力手段は、足乗せ部の前方に設けられたクラッチペダルである点に第7の特徴がある。
第1の特徴によれば、制御部による自動制御に優先してクラッチを任意に操作できる入力手段を具備するので、自動変速装置においても乗員の意思に沿ったクラッチ操作が可能となる。これにより、クラッチの操作手段を持たない通常の自動変速機に比して、発進や停止時におけるクラッチの断接タイミングの調整や半クラッチ操作等、駆動力の断接操作の自由度が高められ、自動二輪車の操作の自由度を高めることが可能となる。
第2の特徴によれば、入力手段の操作に連動するスイッチ手段を具備し、制御部はクラッチの自動制御に優先してスイッチ手段からの出力信号に応答してクラッチを駆動するので、スイッチ手段を備えるという簡単な構成によってクラッチ操作の自由度を高めることができる。
第3の特徴によれば、油圧ポンプによって所定の油圧が印加された油路と、油路上に設けられ、入力手段の操作に連動して開弁方向に駆動される油圧リリースバルブとを備え、クラッチは、制御部が油路の油圧の供給先を切り換えることで駆動される油圧式であり、油圧リリースバルブの開弁により油路の油圧が低下してクラッチが遮断方向に駆動されるので、制御部や電磁バルブのフェイルセイフ対応となり、入力手段によって確実にクラッチを遮断することが可能となる。また、クラッチを手動操作するための油圧リリースバルブが、制御部が駆動する電磁バルブとは別個独立して設置されるので、自動変速装置の構造の複雑化を極力避けることができる。さらに、乗員の意思に沿ったクラッチ操作が容易となる。
第4の特徴によれば、油圧リリースバルブは、入力手段の操作に連動するマスタシリンダから油圧が供給されることで開弁方向に駆動されるので、油圧リリースバルブの駆動に電力が不要となり、電気系統のフェイルセイフ対応となり、確実なクラッチ操作が可能となる。
第5の特徴によれば、油圧リリースバルブは入力手段の操作に連動するスイッチ手段からの出力信号に基づいて駆動するアクチュエータによって開弁方向に駆動されるので、入力手段に油圧機構を連結する必要がなく、入力手段の構成を簡単にすることができる。
第6の特徴によれば、入力手段は操向ハンドルの左側に取り付けられたクラッチレバーであるので、マニュアル式変速機を備える従来の自動二輪車と同様の位置にクラッチレバーが設けられ、違和感のないクラッチ操作が可能となる。
第7の特徴によれば、入力手段は足乗せ部の前方に設けられたクラッチペダルであるので、乗員の意思に沿ったクラッチ操作を、足で操作するペダルで行うことが可能となる。また、従来の自動二輪車とは異なるクラッチ操作手段のレイアウトが得られる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る自動二輪車の側面図である。自動二輪車1のメインフレーム2の前端部には、前輪WFを回転可能に軸支する左右一対のフロントフォーク3が、操向ハンドル4によって操舵可能となるように取り付けられている。車体の後方斜め下方に向けて延びるメインフレーム2の後部には、駆動輪としての後輪WRを回転可能に軸支するスイングアーム8が、ピボット軸7を中心に揺動自在に軸支されている。メインフレーム2の下方には、駆動源としてのエンジン11が配設されており、エンジン11の大部分を含む車体前方側は、外装部品としてのカウリング5で覆われている。
エンジン11の変速機には、有段変速機の自動変速を可能とする自動マニュアル変速機(以下、AMT)が適用されている。このAMTは、車速やエンジン回転数等の情報に基づいてクラッチの断接とギヤ段位の切り換えとを自動的に行うので、自動二輪車1は、クラッチ操作を行うことなく走行することが可能である。しかしながら、本実施形態に係る自動二輪車1には、通常のマニュアル式変速機を備えた車両と同様、左側の操向ハンドル4にクラッチを操作する入力手段としてのクラッチレバー6が取り付けられており、さらには、左足を載せるステップバー9の前方側に、左足のつま先でクラッチを操作する入力手段としてのクラッチペダル10が取り付けられている。
図2は、自動二輪車に適用される自動変速機としてのAMT16およびその周辺装置のシステム構成図である。エンジン11に連結されるAMT16は、クラッチ用油圧装置17およびAMT制御ユニット18によって駆動制御される。エンジン11は、スロットル・バイ・ワイヤ(TBW)形式のスロットルボディ19を有し、スロットルボディ19には、スロットル開閉用のモータ20が備えられている。
AMT16は、多段の変速機ギヤ21、第1クラッチ22、第2クラッチ23、シフトドラム24、およびシフトドラム24を回動させるシフト制御モータ25を備えている。変速機ギヤ21を構成する多数のギヤは、主軸26、カウンタ軸27、および変速ギヤ出力軸28にそれぞれ結合または遊嵌されている。主軸26は、内主軸26aと外主軸26bとからなり、内主軸26aは第1クラッチ22と結合され、外主軸26bは第2クラッチ23と結合されている。主軸26およびカウンタ軸27には、それぞれ主軸26およびカウンタ軸27の軸方向に変位自在なクラッチ(不図示)が設けられており、これらクラッチおよびシフトドラム24に形成されたカム軸(不図示)に、それぞれシフトフォーク29の端部が係合されている。
エンジン11の出力軸、すなわちクランク軸30には、プライマリ駆動ギヤ31が結合されており、このプライマリ駆動ギヤ31はプライマリ従動ギヤ32に噛み合わされている。プライマリ従動ギヤ32は、第1クラッチ22を介して内主軸26aに連結されると共に、第2クラッチ23を介して外主軸26bに連結されている。
カウンタ軸27に結合されたカウンタ軸出力ギヤ33は、変速ギヤ出力軸28に結合された出力従動ギヤ34に噛み合わされている。変速ギヤ出力軸28には、駆動スプロケット35が結合されており、この駆動スプロケット35に巻き掛けられるドライブチェーン(不図示)を介して、駆動輪としての後輪WR(図2参照)に駆動力が伝達される。また、AMT16内には、プライマリ従動ギヤ32の外周に対向配置されたエンジン回転数センサ36と、所定の変速機ギヤの回転数から車速を検知するための車速センサ37と、シフトドラム24の回転位置に基づいて現在のギヤ段位を検出するギヤポジションセンサ38とが設けられている。また、スロットルボディ19には、スロットル開度信号を出力するスロットルセンサ47が設けられている。
クラッチ用油圧装置17は、オイルタンク39と、このオイルタンク39内のオイルを第1クラッチ22および第2クラッチ23に給送するための油路40とを備えている。油路40上には、油圧ポンプ41および電磁バルブ42が設けられており、油路40に連結される戻り管路43上には、レギュレータ44が配置されている。電磁バルブ42は、第1クラッチ22および第2クラッチ23に個別にオイル圧をかけることが可能な構造とされる。また、電磁バルブ42にもオイルの戻り管路45が設けられている。
AMT制御ユニット18には、自動変速(AT)モードと手動変速(MT)モードとの切り換えを行うモードスイッチ49と、シフトアップ(UP)またはシフトダウン(DN)を指示するシフトセレクトスイッチ50とが接続されている。AMT制御ユニット18は、マイクロコンピュータ(CPU)を備え、上記各センサやスイッチの出力信号に応じて電磁バルブ42およびシフト制御モータ25を制御し、AMT16のギヤ段位を自動的または半自動的に切り換えることができるように構成されている。
AMT制御ユニット18は、ATモードの選択時には、車速、エンジン回転数、スロットル開度等の情報に応じて変速機ギヤ21を自動的に切り換え、一方、MTモードの選択時には、セレクトスイッチ50のシフト操作に伴って、変速機ギヤ21をシフトアップまたはシフトダウンする。なお、MTモード選択時でも、エンジンの過回転やストールを防止するための補助的な自動変速制御を実行するように設定できる。
クラッチ用油圧装置17では、油圧ポンプ41によって電磁バルブ42に油圧がかけられており、この油圧が上限値を超えないようにレギュレータ44で制御されている。AMT制御ユニット18からの指示で電磁バルブ42が開かれると、第1クラッチ22または第2クラッチ23に油圧が印加されて、プライマリ従動ギヤ32が第1クラッチ22または第2クラッチ23を介して内主軸26aまたは外主軸26bに連結される。そして、電磁バルブ42が閉じられて油圧の印加が停止されると、第1クラッチ22および第2クラッチ23は、内蔵されている戻りバネ(不図示)によって、内主軸26aおよび外主軸26bとの連結を断つ方向へ付勢される。したがって、マスタシリンダとピストンからなる油圧機構で駆動される通常の油圧クラッチでは、油圧が供給されることで接続状態から遮断状態に切り替わるのに対して、本実施形態に係る油圧クラッチにおいては、油圧が供給されることで遮断状態から接続状態に切り替わることとなる。
シフト制御モータ25は、AMT制御ユニット18からの指示に従ってシフトドラム24を回動させる。シフトドラム24が回動すると、シフトドラム24の外周に形成されたカム溝の形状に従ってシフトフォーク29がシフトドラム24の軸方向に変位し、クラッチを移動させてカウンタ軸27および主軸26上のギヤの噛み合わせが変わり、変速機ギヤ21をシフトアップまたはシフトダウンさせる。
本実施形態に係る自動二輪車1には、乗員が任意にクラッチを操作できる入力手段としてのクラッチレバー6が設けられている。左側の操向ハンドル4に取り付けられるクラッチレバー6には、該クラッチレバー6の操作量に応じた出力信号を発するスイッチ手段としてのボリュームスイッチ12が取り付けられている。ボリュームスイッチ12からの出力信号は、制御部としてのAMT制御ユニット18に入力される。
AMT制御ユニット18は、車速、エンジン回転数、スロットル開度等の情報に応じて第1クラッチ22および第2クラッチ23を自動制御している間においても、ボリュームスイッチ12からの出力信号を優先して電磁バルブ42を作動させ、クラッチを駆動するように設定されている。クラッチレバー6には、バネ等の弾性部材によってレバーを初期位置に戻す方向の弾性力が与えられており、この弾性力に抗してレバーを握るとクラッチが遮断され、レバーへの入力を解除するとクラッチが接続されることとなる。本実施形態では、レバーの操作量に応じた出力信号を発するボリュームスイッチ12を適用しており、通常の手動クラッチと同様に半クラッチ状態も得ることができる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1には、足乗せ部としての左側のステップバー9の前方側に、左足のつま先で操作するクラッチペダル10も設けられている。このクラッチペダル10にも、その操作量に応じた出力信号を発するボリュームスイッチ13が取り付けられており、該クラッチペダル10を操作することで、前記クラッチレバー6と同様に、AMT制御ユニット18を介して任意のクラッチ操作が可能となる。
上記したように、本発明に係る自動変速装置によれば、クラッチの自動制御中でもレバー等の入力手段を操作することでクラッチ操作が可能であるので、乗員の意思に沿ったクラッチ操作が可能となり、マニュアル式の変速機のような操作性を得ることができる。これにより、クラッチの操作手段を持たない通常の自動変速機に比して、発進や停止時におけるクラッチの断接タイミングの調整や半クラッチ操作等、駆動力の伝達操作の自由度が高められて、自動二輪車の操作の選択肢を増やすことが可能となる。また、ボリュームスイッチからの出力信号をAMT制御ユニットに入力するという簡単な構成によって、自動変速機におけるクラッチの手動操作が可能となる。さらに、入力手段を左側ハンドルに設けられたレバーとすることで、マニュアル式変速機を備える通常の自動二輪車の構成と同様のレイアウトとなり、違和感のないクラッチ操作が可能となる。なお、上記実施形態では、クラッチを任意に操作するための入力手段としてレバーとペダルとを備えていたが、どちらか一方を備えた構成としてもよい。
図3は、本発明の第2実施形態に係る自動マニュアル変速機およびその周辺装置のシステム構成図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。本実施形態では、AMT制御ユニット18に電気信号を入力してクラッチを駆動するのではなく、油圧ポンプ41によって印加されている所定の油圧を抜くことによって、クラッチを遮断方向に駆動する点に特徴がある。本実施形態に係るクラッチ用油圧装置17の油路40には、油圧リリースバルブ53に連結される油路52が連結されている。この油圧リリースバルブ53は、付勢部材55の付勢力によって一方側(図示右方)に付勢されたピストン54を内挿しており、この付勢力に抗してピストン54が他方側(図示左方)に摺動されない限り、油路52の端部が閉塞状態を保つように構成されている。
一方、本実施形態に係るクラッチレバー6には、レバーの操作量に応じて油圧を発生するマスタシリンダ15が取り付けられており、クラッチレバー6が操作されると、管路51を介して油圧が供給されるように構成されている。この管路51は、油圧リリースバルブ53のピストン54の端部に油圧を供給するように連結されている。そして、クラッチレバー6が操作されて付勢部材55の付勢力に抗する油圧が供給されると、所定の位置に凹部が設けられたピストン54が摺動されて、油路52と戻り油路56とが連通されることとなる。これにより、油路40,52に印加されていた油圧が戻り油路56から逃がされ、クラッチを接続するために必要な油圧が供給できなくなり、第1クラッチ22および第2クラッチ23が共に遮断方向に駆動されることとなる。
上記したように、本実施形態に係る自動変速装置では、AMT制御ユニット18による電磁バルブ42の制御状態を変えるのではなく、クラッチを駆動するための油圧の供給元において必要な油圧が生じないようにするので、万一、AMT制御ユニット18に不具合等が生じた場合でも、クラッチレバー6の操作によって確実にクラッチを遮断できる。また、マスタシリンダおよびピストンからなる油圧機構は、その駆動に電力が不要なので、電気系統のフェイルセイフ対応となり、確実なクラッチ操作が可能となる。なお、入力手段をレバーのみとしたり、また、クラッチペダル10にマスタシリンダを取り付けて、ペダル操作で油圧リリースバルブ53を駆動する構成としてもよい。
図4は、本発明の第3実施形態に係る自動マニュアル変速機およびその周辺装置のシステム構成図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。本実施形態では、油圧ポンプ41によって印加されている油圧を抜くための油圧リリースバルブ60を、マスタシリンダおよびピストンからなる油圧機構ではなく、アクチュエータ70によって駆動する点に特徴がある。クラッチレバー6には、レバー操作に連動して作動するボリュームスイッチ12が取り付けられている。ソレノイドバルブ等で構成されるアクチュエータ70は、ボリュームスイッチ12からの出力信号に応じて、管路72と管路73とを遮蔽するピン71を没入させるように構成されている。
本実施形態に係る油圧リリースバルブ60は、付勢部材62と管路72とに挟まれたピストン61を有している。このピストン61は、管路72が管路73と連通せずに閉塞されている限り、付勢部材62の付勢力に抗して一方側(図示左方)に摺動された状態で保持されるように構成されている。そして、前記クラッチレバー6が操作されて管路72と管路73が連通すると、管路72の油圧が低下することで、ピストン61が付勢部材62の付勢力によって他方側(図示右方)に摺動する。これにより、油路52と戻り管路56とが連通されると、油路40およびこれに接続された油路52に印加されていた油圧が逃がされて、第1クラッチ22および第2クラッチ23が共に遮断方向に駆動されることとなる。上記したような構成によれば、マスタシリンダおよびその供給油圧を伝達する油路をクラッチレバー6に取り付ける必要がないので、ハンドルまわりの複雑化を避けることが可能となる。なお、アクチュエータ70は、クラッチペダル10に取り付けられたボリュームスイッチ13からの出力信号に基づいて駆動されるようにしてもよい。また、本実施形態においても、入力手段としてレバーおよびペダルの両方を備えていたが、どちらか一方を備えた構成としてもよい。
なお、入力手段の形態や取付位置、油路の構成、油圧リリースバルブの形態や取付位置等は、上記実施形態に限られず、種々の変形が可能である。例えば、入力手段の形態は、ハンドルに取り付けられて手の親指で操作するレバーのほか、足乗せ部の近傍に設けられて足で押すボタン等としてもよい。また、油圧リリースバルブは、油圧ポンプと電磁バルブを連結する油路上に設けるほか、電磁バルブとクラッチを連結する油路上に設けるようにしてもよい。また、本発明に係る自動変速装置は、自動二輪車だけではなく、3輪および4輪のATV車両等、種々の車両に適用することができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 本発明の一実施形態に係る自動マニュアル変速機およびその周辺装置のシステム構成図である。 本発明の第2実施形態に係る自動マニュアル変速機およびその周辺装置のシステム構成図である。 本発明の第3実施形態に係る自動マニュアル変速機およびその周辺装置のシステム構成図である。
符号の説明
4…操向ハンドル、6…クラッチレバー(入力手段)、9…ステップバー(足乗せ部)、10…クラッチペダル(入力手段)、12,13…ボリュームスイッチ(スイッチ手段)、15…マスタシリンダ、16…自動マニュアル変速機(AMT)、18…AMT制御ユニット(制御部)、40,52…油路、42…電磁バルブ、53,60…油圧リリースバルブ、70…アクチュエータ

Claims (7)

  1. クラッチの断接を自動制御する制御部を備えた自動二輪車の自動変速装置において、
    前記制御部による自動制御に優先して前記クラッチを任意に操作できる入力手段を具備することを特徴とする自動二輪車の自動変速装置。
  2. 前記入力手段の操作に連動するスイッチ手段を具備し、
    前記制御部は、前記クラッチの自動制御に優先して、前記スイッチ手段からの出力信号に応答して前記クラッチを駆動することを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の自動変速装置。
  3. 油圧ポンプによって所定の油圧が印加された油路と、
    前記油路上に設けられ、前記入力手段の操作に連動して開弁方向に駆動される油圧リリースバルブとを備え、
    前記クラッチは、前記制御部が前記油路の油圧の供給先を電磁バルブによって切り換えることで駆動される油圧式であり、
    前記油圧リリースバルブの開弁により、前記油路の油圧が低下して前記クラッチが遮断方向に駆動されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の自動変速装置。
  4. 前記油圧リリースバルブは、前記入力手段の操作に連動するマスタシリンダから油圧が供給されることで開弁方向に駆動されることを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車の自動変速装置。
  5. 前記油圧リリースバルブは、前記入力手段の操作に連動するスイッチ手段からの出力信号に基づいて駆動するアクチュエータによって開弁方向に駆動されることを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車の自動変速装置。
  6. 前記入力手段は、操向ハンドルの左側に取り付けられたクラッチレバーであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の自動二輪車の自動変速装置。
  7. 前記入力手段は、足乗せ部の前方に設けられたクラッチペダルであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の自動二輪車の自動変速装置。
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