JP2009078764A - 情報処理装置及び情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで高精細な車両動態管理技術を提供する。
【解決手段】車両動態情報受信部1が鉄道車両200から定期的に車両動態値を受信し、小区間判定部13が路線上の区間を細分した小区間のいずれにおいて車両動態値が観測されたかを判定し、小区間バッファ2が小区間判定部13にて判定された小区間と対応付けて車両動態値を格納し、値集計部3が同一の小区間に対して小区間バッファ2に蓄積された複数の車両動態値を集計し、値補完部4が小区間バッファ2に車両動態値が蓄積されない場合に補完値を算出し、区間バッファ5が区間に対応付けて集計値、補完値を格納し、特性評価値算出部8が区間バッファ5の格納値の特性が過去の特性に従うか否かを評価するための特性評価値を算出し、帰属確率算出部9が、特性評価値が正当である確率を示す帰属確率を算出し、特異性判定部10が帰属確率と閾値とを比較し、閾値以下である場合に警告を発する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両等の所定の路線を移動する車両の動態を管理する技術に関する。
従来の、鉄道車両の車両動態情報を観測し特異性を判定する技術としては、車両上に搭載されたセンサーから蓄積された情報を元に、時系列分析や周波数解析、その他データマイニング手法によって本来の値を推定し、推定値と新たな観測値との差が大きい場合を異常として検知する技術(例えば、特許文献1)がある。
また、鉄道車両の車両動態情報を地上の特定地点から観測し、鉄道車両がその地点を通過する度に取得した情報から異常を検知する技術(例えば、特許文献2)がある。
特開2005−67276号公報 「鉄道車両の異常検知装置」 特開2003−182580号号公報 「車両の走行状態監視方法及び装置」
一般に、鉄道車両に搭載するセンサーは、サイズ・コストなどの面から制約が多く、機構が単純になる時間間隔一定のサンプリングとなることが多い。
また、このようなデータ蓄積型の分析では、データ転送速度や列車内でのデータの蓄積可能量などの制約から、生成されるデータ量を削減するためサンプリング周期を長く(数百ms〜)設定することが多く、従って周波数分析が十分に機能する密度のデータにならないという課題がある。
さらに、通常車両上のセンサー単体では、総走行距離を自動で算出する際に誤差が生じ、そのため従来の手法で高精度な分析を行うためには、より高コストなデータ環境を車両に搭載する必要があった。
しかしそのようなアプローチは、多数の車両に搭載し、常時監視を行うような商用の車両動態監視システムとしては、コスト面から課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決することを主な目的の一つとしており、低コストで高精細な車両動態管理技術を提供することを主な目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、
各々が二以上の小区間からなる複数の区間に区分されて管理されている路線を移動する車両の車両動態を管理する情報処理装置であって、
前記車両の移動中に前記車両において収集された、前記車両の車両動態が示される車両動態値を順次受信する車両動態値受信部と、
前記車両動態値受信部により受信された車両動態値がいずれの区間のいずれの小区間での車両動態を示すのかを判定し、判定した区間及び小区間に対応づけて車両動態値を格納する車両動態値格納部と、
区間ごとに、各小区間の車両動態値を用いて、当該区間での車両動態の特性を示す特性評価値を算出する特性評価値算出部と、
区間ごとに、特性評価値が正常な値か否かを判定するための基準値を記憶する基準値記憶部と、
前記特定評価値算出部により算出された特性評価値と、当該特性評価値と同じ区間の基準値とを比較し、前記特性評価値が正常な値か否かを判定する比較判定部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、低コストで高精細な車両動態管理を行うことができる。
つまり、車両により収集された車両動態値を小区間ごとに管理し、小区間ごとの車両動態値を用いて車両の動態を分析するため、路線上の多数の地点に固定センサーを設置して網羅的に車両動態値を観測した場合と同様の効果を、固定センサーを配置することなく得ることができる。
また、データの取得間隔についても、一つの値ではなく区間に対する特性評価値を算出することで、距離算出の誤差を吸収し、また、同一小区間に対して複数の値が得られた場合は集約処理を行い、値が欠損した小区間に対しては推定処理を行うことにより、正確な特性評価値を得ることでき、高精細な車両動態管理を行うことができる。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る車両動態管理装置100の構成例を示す図である。
本実施の形態に係る車両動態管理装置100は、例えば、鉄道会社の管理センターに配置され、各路線を走行する鉄道車両200から例えば無線にて送信される車両動態情報をネットワーク300経由で受信する。車両動態管理装置100は、情報処理装置の例である。
なお、本実施の形態では、所定の路線を走行する鉄道車両200を車両の例として説明するが、例えばバスや路面電車等の所定の路線を走行する他の種類の車両であってもよい。
鉄道車両200が走行する路線は、複数の区間に区分されて管理され、また、各区間は二以上の小区間からなる。
例えば、小区間を10メートルとし、20個の小区間により一つの区間が形成される(1区間は200メートル)構成が考えられる。
また、車両動態情報とは、一つ以上の車両動態の値(車両動態値)が含まれる情報である。
車両動態値とは、車両が路線上にある際(走行時、駅等での停車時の両者を含む)の車両の状態を示す値をいい、変動し得る状態を示す値である。車両動態の具体例としては、例えば、車両の速度、加速度、車両の特定部位の温度、外気温、車両の走行時の振動数、車両内部のコンデンサの電圧、パンタグラフから供給される電圧等がある。なお、これらのうちの一部の車両動態値のみを車両動態情報に含ませてもよいし、これら以外の車両動態値を車両動態情報に含ませてもよい。
鉄道車両200には、上記の車両動態値の種類に対応させて各種のセンサーが搭載されており、一定の周期でセンサーにより車両動態値を計測する。このため、センサーの計測周期及び鉄道車両の走行速度によっては、複数個の車両動態値が計測される小区間も存在するし、車両動態値が一つも計測されない小区間も存在する。
また、車両動態情報には、車両動態値以外に、鉄道車両200の識別子、路線の識別子、車両動態値が計測された位置を示す位置情報が含まれる。車両動態値が計測された位置を示す位置情報は、例えば、路線における特定位置(始発駅又は終着駅)からの距離を示す。
次に、車両動態管理装置100の内部構成例について説明する。
車両動態情報受信部1は、鉄道車両200が移動中に鉄道車両200にて収集され、送信された車両動態情報をネットワーク300より順次受信する。
車両動態情報受信部1は、車両動態値受信部の例である。
小区間判定部13は、車両動態情報受信部1により受信された車両動態情報がいずれの区間のいずれの小区間での車両動態を示すのかを判定する。前述のように、車両動態情報には、車両動態値が計測された位置の情報が含まれるので、小区間判定部13は、車両動態値が計測された位置の情報より対応する区間及び小区間を判定することができる。
小区間バッファ2は、小区間判定部13により判定された区間の小区間に対応づけて車両動態値を格納する。
小区間判定部13及び小区間バッファ2が、車両動態値格納部の例となる。
なお、以下では、説明の簡明のために、一路線の一鉄道車両200から車両動態情報を受信する例を説明するが、実際の運用においては、車両動態管理装置100は、複数路線の複数鉄道車両200から車両動態情報を受信することになる。複数路線の複数鉄道車両200からの車両動態情報に対しては、以下に述べる処理を複数路線分、複数鉄道車両分行うことになる。
また、同様に、説明の簡明のため、以下では、車両動態情報に1種類の車両動態値のみ(例えば鉄道車両の速度のみ)が含まれる例を前提にして説明するが、車両動態情報に2種類以上の車両動態値(例えば鉄道車両の速度と振動数等)が含まれる場合には、種類ごとに車両動態値を区別して格納する必要がある。
また、車両動態情報に2種類以上の車両動態値(例えば鉄道車両の速度と振動数等)が含まれる場合には、後述する車両動態値の集計、車両動態値の補完、特性評価値の算出、帰属確率の算出、特異性の判定等の処理も種類ごとに車両動態値を区別して実施する必要がある。
値集計部3は、車両位置が対象の小区間を外れた際に、小区間バッファ2に格納された値の集合を集計した集計値を算出して区間バッファ5に格納する。
つまり、値集計部3は、小区間バッファ2においていずれかの小区間に対して複数の車両動態値が格納されている場合に、複数の車両動態値を集約し、集約後の集計値を区間バッファ5に格納する。
集計値としては、例えば、複数の車両動態値の平均値、加重平均値、分散値等がある。
値集計部3は、車両動態値集約部の例である。
値補完部4は、車両位置が対象の小区間を外れ、かつ小区間バッファ2にデータが存在しない場合に使用される。過去動態特性DB(Data Base)6から過去の特性情報を読み取り、算出される評価値が過去の特性評価値との差異が最小となるような値を算出し、補完値として集計値の代わりに区間バッファ5に格納する。
つまり、値補完部4は、小区間バッファ2においていずれかの小区間に対して車両動態値が格納されていない場合に、過去動態特性DB6の過去の特性情報に基づいて、当該小区間の車両動態値を推定する。
詳細は後述するが、過去動態特性DB6には、区間ごとに、過去に車両動態情報受信部1により受信された車両動態値の特性を示す情報が記憶されており、値補完部4は、小区間バッファ2に車両動態値が格納されていない小区間が属する区間についての特性情報から補完値を推定する。
値補完部4は、車両動態値推定部の例である。
区間バッファ5は、指定された個数の連続した小区間からなる区間を車両が通行した際の車両動態値を、小区間ごとの集計値・補完値として蓄積する。
車両位置が対象の区間を外れたとき、区間バッファ5は必ず小区間と同数の車両動態値(集計値、補完値)を格納している。
つまり、ある小区間に対して小区間バッファ2に一つの車両動態値が格納されていた場合は、値集計部3によりその車両動態値がそのまま集計値として出力されて当該小区間に対して一つの車両動態値が得られ、ある小区間に対して小区間バッファ2に複数の車両動態値が格納されていた場合は、値集計部3により集約された集計値が出力されて当該小区間に対して一つの車両動態値(集計値)が得られ、ある小区間に対して小区間バッファ2に車両動態値が格納されていなかった場合は、値補完部4により推定された車両動態値である補完値が出力されて当該小区間に対して一つの車両動態値(補完値)が得られ、この結果、区間バッファ5には必ず小区間と同数の値が格納されることになる。
過去動態特性DB6は、区間バッファ5内に格納された車両動態値から、特性評価値を算出するための係数情報を格納している。
この係数情報は、過去の車両動態値から算出され、新たな車両動態情報が入力されると、その車両動態値に応じて更新される。
係数情報とは、区間ごとに、当該区間の小区間について過去に受信された車両動態値から得られる車両動態値の傾向を示す情報である。例えば、小区間が20個(小区間1〜小区間20)ある場合に、1)小区間1から小区間20の全域に渡って車両動態値がほぼ一定である、2)小区間1から小区間20まで、小区間ごとにX%の比率で車両動態値が上昇している、3)小区間10まではX%の比率で上昇しているが、小区間10以降はY%の比率で下降している等の区間ごとの車両動態値の傾向を示す情報である(なお、前述の1)〜3)は説明の簡明のために、単純な例の係数情報を挙げたものであり、実際の運用では、より複雑な内容の係数情報となると考えられる)。
特性評価値算出部8は、区間バッファ5内の小区間毎の車両動態値(集計値、補完値)に対して、過去動態特性DB6から引用した係数情報による演算を施し、入力された車両動態情報に対する特性評価値を算出する。
つまり、特性評価値算出部8は、区間ごとに、各小区間の車両動態値に対して過去動態特性DB6から引用した係数情報を用いて、当該区間での車両動態の特性を示す特性評価値を算出する。
過去特性評価値DB7は、過去に入力された車両動態値に対して算出された特性評価値を格納している。
つまり、過去特性評価値DB7は、同じ区間に対して過去に特性評価値算出部8により算出された特性評価値の集合を記憶している。
過去特性評価値DB7に記憶されている特性評価値の集合は、特性評価値算出部8により新たに算出された特性評価値が正常な値か否かを判定するための基準値となる。
過去特性評価値DB7は、基準値記憶部の例である。
帰属確率算出部9は、特性評価値算出部8にて算出された、入力された車両動態値の特性評価値と、過去特性評価値DB7に格納された、過去に入力された車両動態値に対する特性評価値の集合とを比較し、特性評価値算出部8により新たに得られた特性評価値が過去の特性評価値の集合の中で正常な位置にあるかどうかを統計的、確率的に表現する定量的な指標として、帰属確率を算出する。
特異性判定部10では、得られた帰属確率が、あらかじめ定められた閾値を下回る場合に、警告情報を出力する。
つまり、帰属確率算出部9及び特異性判定部10は、特性評価値算出部8により算出された特性評価値と、当該特性評価値と同じ区間の基準値(過去の特性評価値の集合)とを比較し、新たな特性評価値が正常な値か否かを判定するものであり、比較判定部の例である。
特性情報更新部11は、過去動態特性DB6および過去特性評価値DB7の内容、および取得された車両動態値に対する特性評価値から、過去動態特性および過去特性評価値を更新し、それぞれ過去動態特性DB6および過去特性評価値DB7へ書き戻す。
表示部12は、特異性判定部10から出力された警告情報を表示する。
なお、警告情報の出力形態は、表示の他、音声の出力でもよく、表示部12の代わりに、または表示部12とともに音声出力部が配置されていてもよい。
次に、動作について説明する。
図2に動作のフローチャートを示す。
本明細書では、過去の車両動態情報から指定区間の特性評価値を算出する演算手法を「特性モデル」と呼ぶ。また、特性モデルを構成するパラメータを「係数情報」と呼ぶ。
まず、車両動態情報受信部1が走行中の鉄道車両200からネットワーク300を介して位置情報(もしくは位置を近似的に推定可能な情報)を含む車両動態情報を取得する(S201)(車両動態値受信ステップ)。
ここで、位置情報とは、例えば、路線の始発駅又は終着駅からの道のり(距離)で示される。
また、前述したように、始発駅から終発駅までの路線は指定された数の区間で分割され、さらに各区間は定められた数の小区間に分割されているものとする。
区間バッファ5および小区間バッファ2には、それぞれに区間、小区間が対応付けられており、その小区間はその区間に属する小区間である。区間バッファ5は、時間の経過(鉄道車両200の所在)とともに車両動態値の蓄積の対象とする区間を順次更新していき、小区間バッファ2は、区間バッファ5が対象としている区間の小区間に対応し、時間の経過(鉄道車両200の所在)とともに車両動態値の蓄積の対象とする小区間を順次更新していく。
次に、小区間判定部13が、位置情報により車両動態値が計測された区間を判定し、判定した区間が現在解析対象としている対象区間に一致するか否かを判定し(S202)、対象区間内であれば、S203に移行し、対象区間外である場合(車両が対象区間を通過している場合)は、S210に移行する。
次に、小区間判定部13は、位置情報により車両動態値が計測された小区間を判定し、判定した小区間が現在解析対象としている対象小区間に一致するか否かを判定し(S203)(車両動態値格納ステップ)、対象小区間内であれば、受信値(車両動態値)を小区間バッファ2に蓄積させた後(S204)(車両動態値格納ステップ)、車両動態情報受信部1が次の車両動態情報を受信するまで待機する。
他方、対象小区間外である場合(車両が対象小区間を通過している場合)は、S205に移行する。
S203においてNOの場合、すなわち、車両動態値の計測位置が対象小区間ではない場合(車両が対象小区間を通り過ぎている場合)、値集計部3が、小区間バッファ2内に車両動態値が蓄積されているか否かを判断し(S205)、小区間バッファ2に車両動態値が存在すれば(S205でNO)、小区間バッファ2内の値を全て用いて集計(例えば、標準偏差の算出)を行い、集計値を得る(S206)。
他方、小区間バッファ2に車両動態値が存在しない場合(S205でYES)は、値補完部4が、過去動態特性DB6から取得した過去動態特性から、過去特性に従った推定(例えば、過去動態特性から求められる特徴空間と最も距離が近づく値の算出)を行い、推定値を得る(S207)。
得られた集計値もしくは推定値は、それぞれ値集計部3又は値補完部4が、区間バッファ5に蓄積する(S208)。
次に、小区間バッファ2をクリアして、小区間バッファ2が対象とする小区間を、車両の進行方向の一つ隣の小区間に変更し、S203以降の処理を変更後の小区間について実行する。
例えば、図3に示すように、小区間バッファ2が対象とする小区間が小区間ID:1の小区間であるときに、小区間ID:1の小区間に対する受信値が1つ蓄積されている場合は(S205でNO)、受信値が一つなので値集計部3は集計値として受信値をそのまま区間バッファ5に格納する(S206、S208)。
また、小区間バッファ2が対象とする小区間が小区間ID:2の小区間であるときに、小区間ID:2の小区間に対する受信値が2つ蓄積されている場合は(S205でNO)、値集計部3は2つの受信値の集計値を算出して、集計値を区間バッファ5に格納する(S206、S208)。
また、小区間バッファ2が対象とする小区間が小区間ID:3の小区間であるときに、小区間ID:3の小区間に対する受信値が蓄積されていない場合は(S205でYES)、値補完部4は過去動態特性DB6の過去動態特性に基づく推定を行い、補完値を算出して、補完値を区間バッファ5に格納する(S207、S208)。
過去動態特性は、図3に概念をグラフとして例示しているが、区間ごとに、当該区間について過去に受信された車両動態値から得られる車両動態値の傾向を示す情報である。
例えば、区間Aの過去動態特性には、小区間が進むごとに、車両動態値が一定の比率で増加していくという傾向が示され、区間Bの過去動態特性には、車両動態値が脈動するという傾向が示される。
値補完部4は、この区間ごとの過去動態特性に基づいて、補完値を算出する。
次に、S205でNOであった場合、すなわち、車両位置が対象区間外であるとき(車両が対象区間を通り過ぎたとき)は、区間バッファ5には、区間に存在する小区間と同数の車両動態値(集計値、補完値)が格納されているので、特性評価値算出部8において、過去動態特性DB6を参照し、過去動態の特性を示す係数情報を取得する(S210)。
そして、特性評価値算出部8が、その係数情報と、区間バッファ5に格納されている車両動態値(集計値、補完値)に対して演算処理を行うことで、特性評価値を算出する(S211)(特性評価値算出ステップ)。
特性評価値は、複数の値を持つことを許す。
特性モデルが特異値分解である場合は、係数情報は過去の車両動態値に対して特異値分解を施して得られる主成分行列および特異値を意味し、車両動態値(集計値、補完値)に対する演算処理とは主成分行列と車両動態値(集計値、補完値)からなるベクトルの積を意味する。
そのようにして得られた特性評価値は、帰属確率算出部9において、過去特性評価値DB7に格納している、過去の車両動態値に対して算出された特性評価値の集合と比較して、どの程度妥当な値であるかを統計的・定量的に評価し、正常である確率として帰属確率として出力される(S212)(比較判定ステップ)。
例えば、その帰属確率は、過去の特性評価値の集合がカイ二乗分布をしていると仮定し、過去の特性評価値の集合の中心からの、現在の特性評価値のマハラノビス距離を算出する。そのマハラノビス距離に対して、カイ二乗分布表から、対応する帰属確率を求める。
そして、特異性判定部10が、帰属確率が定められた閾値以下であるかを判定し(S213)(比較判定ステップ)、閾値以下の場合は警告を発するか、もしくは警告を発生すべき状況であることを他のシステムに伝達する(S214)。
また、特異性判定部10が警告を発する際に、警告対象のデータ周辺の分析を行う外部ツールを起動するようにしてもよい。
他方、帰属確率が閾値を超えている場合は、そのままS215に移行する。
次に、特性情報更新部11が、過去動態特性DB6および過去特性評価値DB7の情報を読み出し、特性評価値算出部8が算出した新たな特性評価値の影響を考慮して、過去動態特性および過去動態評価値の更新を行い、過去動態特性DB6および過去特性評価値DB7を更新する(S215)。
特性モデルが特異値分解である場合は、過去動態特性である主成分行列・特異値および特性評価値情報から、過去の車両動態情報の車両動態値(集計値、補完値)が並べられた行列(車両動態情報集計行列)を近似的に再現する。新しい車両動態情報の車両動態値(集計値、補完値)集合を行(もしくは列)に追加し、再度特異値分解を行うことで、過去動態特性および過去特性評価値の更新を行う。
特性モデルに特異値分解を用いる方式では他に、特開2006−316764号公報「加算的特異値分解方法」に記載されている方法を用いることで、現段階で新たに考慮すべきデータ項目を加算的に追加し、新しい特徴空間情報を作成することが可能である。この方法により、入力が複数の段階にわたる場合でも、保存・伝達するデータ量を少なく抑制しつつ、全体の特徴を反映した妥当性判定を行うことができる。
ここでは特性モデルが特異値分解の場合を記述したが、もちろんその方式に限定するものではなく、ベータ推定やニューラルネットワークなどを用いてもよい。
以上の処理が完了したら、区間バッファ5をクリアし、区間バッファ5に対応する区間を、車両進行方向に一つ隣である区間へ変更し(S216)、次の車両動態情報が受信されるまで待機する。
以上では、小区間バッファ2は一つの小区間のみを対象としている例を説明した。
小区間バッファ2の対象小区間が一つなので、図2のS203で車両位置が対象小区間外である場合(S203でNOの場合)は、新たに受信した車両動態値(計測地点が対象小区間外の車両動態値)は小区間バッファ2に格納されないことになる。
このため、小区間バッファ2を2つ用意し、一方を対象小区間用とし、他方を対象小区間の次の(隣の)小区間用とし、図2のS203で車両位置が対象小区間外である場合(S203でNOの場合)は、新たに受信した車両動態値を次の小区間用の小区間バッファ2に格納するようにしてもよい。
この場合は、S209において対象小区間を次の小区間にシフトする際に、次の小区間用としていた小区間バッファ2を対象小区間用とし、他方の小区間バッファ2を次の小区間用とする。
以下に、動作の具体例を例示する。
ここで、特異値分解について、次のような例を用いて解説する。
既に3つの小区間からなる区間の車両動態情報が4件取得済みである場合を考える。
第i番目の車両動態情報の各項目の値を(p,q、r)とおく。
このとき車両動態情報集計行列は、以下で表される。
Figure 2009078764
特異値分解を用いることで、Pを次のように分解することができる。
P=USV
ここで、VはVの転置行列(行と列を入れ替えた行列)である。
ただし、U,S,Vはそれぞれ、以下に示す行列である。
Figure 2009078764
またU,Vの転置行列をU,Vとすると、以下が成り立つという性質がある。
Figure 2009078764
このとき、過去の車両動態の特性はUの各列で代表させることができる。
Uの各列は主成分軸と呼ばれ、主成分軸からなる空間(主成分空間)は特徴空間とも呼ばれる。
さて、sがsやsよりも十分大きい場合を考えると、第i番目の車両動態情報は、Uの第1列の値の定数倍で近似できる。ここで、未確定値を含む新しい車両動態情報が、過去動態特性に従うならば、Uの第1列の値の定数倍で近似できるはずである。全体として最良の精度で近似させるために、各値の誤差を全体として最小とするように、最小二乗法を用いることで、未確定値の推定値を算出することができる。
既に過去動態特性DB6および過去特性評価値DB7には既に50件分の過去動態特性および過去特性評価値が格納されており、区間バッファ5へ、区間ごとの小区間数分の集計値(補完値)が格納されているものとする。
特性評価値算出部は、取得した車両動態情報を基に、n行1列の数値行列を作成する。ここでnは区間ごとの小区間数を示し、i行1列目(i=1,…,n)は対象の区間内の第i番目の小区間に対応する集計値(補完値)である。
作成された数値行列に対して、過去動態特性DB6に格納された係数情報からなる行列との行列積を計算し、結果として特性評価値を示すn行1列の行列xが生成される。過去特性評価値DBには、ここで得られた特性評価値行列と同じ形式の過去の特性評価値が50件格納されている。その50件の1行n列の行列を行方向に連結した50行n列の行列に対して、n行n列の分散共分散行列Σを作成する。このとき、xΣ−1xがマハラノビス距離である(xはxの転置行列、Σ−1はΣの逆行列)。
Σ−1xの値を、カイ二乗分布表と照合することで、帰属確率が求められる(カイ二乗分布表としては、例えば東京大学出版会「基礎統計学I 統計学入門」東京大学教養学部統計学教室編の「付表3 χ分布表(パーセント点)」を利用する)。
以上の処理により、過去の車両動態情報から作成された過去動態特性と過去特性評価値から、新たに入力された車両動態情報に対して、その特異性を定量化することができる。
以上のように、逐次取得される車両動態情報に対して、区間ごとに、過去の動態特性を考慮して、その特異性を定量的かつ高精度に評価することが可能となり、適切に警告を判定することができる。
また、本実施の形態によれば、車両に搭載されたセンサーによる観測値を、一定の走行区間ごとに区切って管理することにより、場所を固定して網羅的に観測するのと同等の効果を、低コストで得ることができる。
つまり、車両に搭載されたセンサーによる観測値を小区間ごとに管理し、小区間ごとの観測値を用いて車両の動態を分析するため、路線上の多数の地点に固定センサーを設置して網羅的に観測した場合と同様の効果を、固定センサーを配置することなく得ることができる。
また、従来の課題であったデータの取得間隔の長さについても、一つの値ではなく区間に対する特異性推定を行うことで、距離算出の誤差を吸収し、欠損した値に対する補完処理により、異常判定の精度を低下させずに処理を行うことを可能としている。
また、本実施の形態に係る車両動態管理装置は、鉄道車両の車両動態情報が、規定の線路上を走行するという特性から、場所依存性が非常に強いという特性を利用している。
時系列的な相関が薄い車両動態情報(特に振動)では、全運行を対象とした分析と比較して精度が過度に低下するということはない。
また、行列演算により分析対象のデータを分割して独立に分析処理を行うことで、全てのデータに対して分析処理を行う場合と比べて、複雑な判定を行うほど処理速度が高速になる。
本実施の形態は、対象とする区間内の各小区間の値を推定するのではなく、対象とする区間の小区間の集約値、推定値から、過去のその区間での観測値の大小関係、ゆらぎなどを考慮した特性評価値を算出し、過去の特性評価値と比較しで判定を行う点で、観測対象の値そのものを推定する方法よりも精度の高い異常判定を提供するものである。
また、本実施の形態に係る車両動態管理装置によって、鉄道車両の車両動態情報のサンプリング間隔が長く、周波数解析が困難であるような場合でも、取得されたデータの特異挙動を高精度に検出し、異常の兆候を捉えることができる。
また、センサーにより測定される(もしくは測定された値によって推測される)車両位置情報に誤差が含まれているような場合でも、位置に関する誤差から過度に影響を受けないよう、特異性を評価することができる。
以上、本実施の形態では、車両から一定の周期で車両動態情報を取得する車両動態情報受信部1と、観測された値を、路線上の指定された区間を一定数に細分した小区間内のデータについて格納する小区間バッファ2と、小区間バッファ2に蓄積された車両動態情報を集計する値集計部3と、小区間バッファ2に値が蓄積されないまま小区間が切り替わった際に値を補完する値補完部4と、区間内の集計値もしくは補完値について格納する区間バッファ5と、過去動態特性DB6内の過去の特性情報から、区間バッファ5に格納されている集計値の特性が過去の特性に従うか否かを定量的に評価する特性評価値算出部8と、過去動態特性DB6および過去特性評価値DB7と区間バッファ5の情報から特性情報を更新し、過去動態特性DB6および過去特性評価値DB7を更新する特性情報更新部11と、特性評価値算出部8が導出した評価値と過去特性評価値DB7の値から、観測した区間の値が正当である確率を算出する帰属確率算出部9と、帰属確率がしきい値以下である場合に警告を発する特異性判定部10からなる車両動態情報の特異挙動を検知する車両動態管理装置について説明した。
また、本実施の形態では、上記に加え、特異性判定部10が発する警告時に、警告対象のデータ周辺の分析を行う外部ツールを起動する車両動態管理装置について説明した。
最後に、実施の形態1に示した車両動態管理装置100のハードウェア構成例について説明する。
図4は、実施の形態1に示す車両動態管理装置100のハードウェア資源の一例を示す図である。
なお、図4の構成は、あくまでも車両動態管理装置100のハードウェア構成の一例を示すものであり、車両動態管理装置100のハードウェア構成は図4に記載の構成に限らず、他の構成であってもよい。
図4において、車両動態管理装置100は、プログラムを実行するCPU911(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。
CPU911は、バス912を介して、例えば、ROM(Read Only Memory)913、RAM(Random Access Memory)914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
更に、CPU911は、FDD904(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、スキャナ装置907と接続していてもよい。また、磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード(登録商標)読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置の一例である。
通信ボード915、キーボード902、マウス903、スキャナ装置907、FDD904などは、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力装置の一例である。
磁気ディスク装置902、RAM914またはその他の記憶装置は、小区間バッファ2、区間バッファ5、過去動態特性DB6、過去特性評価値DB7を構成する。
通信ボード915は、図1に示すように、ネットワーク300に接続されている。例えば、通信ボード915は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット、WAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
ROM913には、BIOS(Basic Input Output System)プログラムが格納され、磁気ディスク装置920にはブートプログラムが格納されている。
車両動態管理装置100の起動時には、ROM913のBIOSプログラム及び磁気ディスク装置920のブートプログラムが実行され、BIOSプログラム及びブートプログラムによりオペレーティングシステム921が起動される。
上記プログラム群923には、実施の形態1の説明において「〜部」として説明している機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、実施の形態1の説明において、「〜の判断」、「〜の計算」、「〜の算出」、「〜の集計」、「〜の集約」、「〜の推定」、「〜の比較」、「〜の判定」、「〜の評価」、「〜の更新」、「〜の設定」、「〜の登録」、「〜の選択」等として説明している処理の結果を示す情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。
「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。
抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリ、レジスタ、キャッシュメモリ、バッファメモリ等に一時的に記憶される。
また、実施の形態1で説明しているフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、実施の形態1の説明において「〜部」として説明しているものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明しているものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、実施の形態1の「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、実施の形態1の「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
このように、実施の形態1に示す車両動態管理装置100は、処理装置たるCPU、記憶装置たるメモリ、磁気ディスク等、入力装置たるキーボード、マウス、通信ボード等、出力装置たる表示装置、通信ボード等を備えるコンピュータであり、上記したように「〜部」として示された機能をこれら処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置を用いて実現するものである。
実施の形態1に係る車両動態管理装置の構成例を示す図。 実施の形態1に係る車両動態管理装置の動作例を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る車両動態管理装置における集計、補完処理の例を示す図。 実施の形態1に係る車両動態管理装置のハードウェア構成例を示す図。
符号の説明
1 車両動態情報受信部、2 小区間バッファ、3 値集計部、4 値補完部、5 区間バッファ、6 過去動態特性DB、7 過去特性評価値DB、8 特性評価値算出部、9 帰属確率算出部、10 特異性判定部、11 特性情報更新部、12 表示部、13 小区間判定部、100 車両動態管理装置、200 鉄道車両、300 ネットワーク。

Claims (7)

  1. 各々が二以上の小区間からなる複数の区間に区分されて管理されている路線を移動する車両の車両動態を管理する情報処理装置であって、
    前記車両の移動中に前記車両において収集された、前記車両の車両動態が示される車両動態値を順次受信する車両動態値受信部と、
    前記車両動態値受信部により受信された車両動態値がいずれの区間のいずれの小区間での車両動態を示すのかを判定し、判定した区間及び小区間に対応づけて車両動態値を格納する車両動態値格納部と、
    区間ごとに、各小区間の車両動態値を用いて、当該区間での車両動態の特性を示す特性評価値を算出する特性評価値算出部と、
    区間ごとに、特性評価値が正常な値か否かを判定するための基準値を記憶する基準値記憶部と、
    前記特定評価値算出部により算出された特性評価値と、当該特性評価値と同じ区間の基準値とを比較し、前記特性評価値が正常な値か否かを判定する比較判定部とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置は、更に、
    前記車両動態値格納部においていずれかの小区間に対して車両動態値が格納されていない場合に、当該小区間が属する区間について過去に前記車両動態値受信部により受信された車両動態値に基づいて、当該小区間の車両動態値を推定する車両動態値推定部を有し、
    前記特性評価値算出部は、
    区間ごとに、前記車両動態値格納部に格納されている各小区間の車両動態値と、前記車両動態値推定部により推定された車両動態値とを用いて、特性評価値を算出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記情報処理装置は、更に、
    前記車両動態値格納部においていずれかの小区間に対して複数の車両動態値が格納されている場合に、複数の車両動態値を集約する車両動態値集約部を有し、
    前記特性評価値算出部は、
    区間ごとに、前記車両動態値格納部に格納されている各小区間の車両動態値と、前記車両動態値集約部により集約された車両動態値とを用いて、特性評価値を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記基準値記憶部は、
    基準値として、同じ区間に対して過去に前記特性評価値算出部により算出された特性評価値の集合を記憶していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記車両動態値受信部は、
    車両動態値が収集された位置を前記路線の特定位置からの距離として示す位置情報を車両動態値とともに受信し、
    前記車両動態値格納部は、
    前記車両動態値受信部により受信された位置情報に基づき、前記車両動態値受信部により受信された車両動態値がいずれの区間のいずれの小区間での車両動態を示すのかを判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 各々が二以上の小区間からなる複数の区間に区分されて管理されている路線を移動する車両の車両動態を管理するコンピュータが、前記車両の移動中に前記車両において収集された、前記車両の車両動態が示される車両動態値を順次受信する車両動態値受信ステップと、
    前記コンピュータが、前記車両動態値受信ステップにより受信された車両動態値がいずれの区間のいずれの小区間での車両動態を示すのかを判定し、判定した区間及び小区間に対応づけて車両動態値を格納する車両動態値格納ステップと、
    前記コンピュータが、区間ごとに、各小区間の車両動態値を用いて、当該区間での車両動態の特性を示す特性評価値を算出する特性評価値算出ステップと、
    前記コンピュータが、特性評価値が正常な値か否かを判定するための基準値を区間ごとに記憶している基準値記憶部から前記特定評価値算出ステップにより算出された特性評価値と同じ区間の基準値を取得し、前記特定評価値算出ステップにより算出された特性評価値と、取得した基準値とを比較し、前記特性評価値が正常な値か否かを判定する比較判定ステップとを有することを特徴とする情報処理方法。
  7. 各々が二以上の小区間からなる複数の区間に区分されて管理されている路線を移動する車両の車両動態を管理するコンピュータに、
    前記車両の移動中に前記車両において収集された、前記車両の車両動態が示される車両動態値を順次受信する車両動態値受信処理と、
    前記車両動態値受信処理により受信された車両動態値がいずれの区間のいずれの小区間での車両動態を示すのかを判定し、判定した区間及び小区間に対応づけて車両動態値を格納する車両動態値格納処理と、
    区間ごとに、各小区間の車両動態値を用いて、当該区間での車両動態の特性を示す特性評価値を算出する特性評価値算出処理と、
    区間ごとに特性評価値が正常な値か否かを判定するための基準値を記憶している基準値記憶部から前記特定評価値算出処理により算出された特性評価値と同じ区間の基準値を取得し、前記特定評価値算出処理により算出された特性評価値と、取得した基準値とを比較し、前記特性評価値が正常な値か否かを判定する比較判定処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
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