JP2009078012A - 内視鏡 - Google Patents

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Junichi Uchida
純一 内田
Shigeki Matsuo
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Abstract

【課題】湾曲した湾曲部の先端部を小回りさせるために湾曲部を先端側から湾曲でき、湾曲している湾曲部を容易に復帰させることができ、容易に先端側から最大湾曲を行うことができる内視鏡を提供する。
【解決手段】密着コイルバネ180はコイルバネ受け39によって挿通可能に保持されている。また密着コイルバネ180には、操作ワイヤ42が挿通している。密着コイルバネ180の基端部180aは、密着コイルバネ180の軸方向の移動を固定する固定部160によって配置位置を固定される。また密着コイルバネ180の先端部180bは、操作ワイヤ42に沿って進退自在に移動可能である。湾曲部22が最大に湾曲した際、内周部における先端部180bは、操作ワイヤ固定部170に当接せずに、操作ワイヤ固定部170近傍まで移動し、外周部における先端部180bは、コイルバネ受け39cから脱落せずに、コイルバネ受け39c近傍まで移動する(退く)。
【選択図】 図7

Description

本発明は、先端側から湾曲でき、湾曲している湾曲部を容易に略直線状態に戻す内視鏡に関する。
近年医療用分野における内視鏡は、例えば胃や腸などの体腔内に挿入され、体腔内の組織表面の観察や、鉗子等による病片の採取による診断、処置等に利用される。
このような内視鏡の挿入部において、可撓管部の先端と連結している湾曲部を上下左右に自在に湾曲させるアングルワイヤが挿入部内に挿入されている。アングルワイヤの先端は湾曲部の先端近傍に連結され、アングルワイヤの末端は可撓管部の末端と接続している内視鏡の操作部に連結されている。操作部によってアングルワイヤが操作(牽引)されることで、湾曲部が牽引方向に湾曲する。
その際、通常、一般的な湾曲部100は、図20に示すように体腔内に挿入された際、軟性部110と連結している基端(根元)側から曲がるため先端部は大回りをする。
またこの湾曲部100は、図21Aに示すように複数の湾曲コマ101が近接して並設されることで、形成される。これら湾曲コマ101には、アングルワイヤ102を挿通させるワイヤ受け103が設けられている。上述したようにアングルワイヤ102が牽引され、湾曲部100が牽引方向に湾曲した際、アングルワイヤ102と各ワイヤ受け103との接触部104にて摩擦が生じる。この摩擦を先端から摩擦A,B・・・E,Fとする。一般に牽引された際、挿入方向において、最も先端側に配置される湾曲コマ101aが湾曲するためには、アングルワイヤ102を牽引する力が、摩擦A乃至摩擦Fの総和を上回らなければならない。これに対し、最も基端側に配置される湾曲コマ101fが湾曲するためには、アングルワイヤ102を牽引する力が、摩擦Fを上回るのみでよい。よってアングルワイヤ102が牽引されると、湾曲コマ101fが一番初めに湾曲する。これにより図21Bに示すように基端側(湾曲コマ101f)が第1に湾曲し、先端側(湾曲コマ101a)が最後に湾曲する。結果として湾曲部100は基端側から湾曲するため、上述したように図20に示すように先端部は大回りをする。
なお例えば特許文献1と特許文献2には、ワイヤによって湾曲する湾曲部を有する内視鏡が開示されている。
特許文献1には、湾曲操作用ワイヤによって湾曲する湾曲部を有する内視鏡において、ワイヤの先端を、湾曲部における最先端の湾曲駒にろう付け等で固定し、手元側の端部を、プーリあるいはスプロケットに固定する内視鏡が開示されている。湾曲管内の湾曲操作用ワイヤの少なくとも一部に軟性管状体を被覆させ、軟性管状体の後端側は湾曲部と可撓管部の接続部近傍で固定され、先端側は最大湾曲時に軟性管状体先端とワイヤ固定部が突き当たらない。
また特許文献2に開示されている内視鏡の湾曲部において、短筒状に形成された複数の節輪が相対的に回動自在に連結されている。操作ワイヤは、各節輪の内方に向けて突設されたワイヤガイド内に進退自在に挿通され、最先端のワイヤガイドに対して連結固定されている。また湾曲部の長手方向における基端寄りの範囲において、各操作ワイヤには、コイルスプリングが緩く被嵌されている。コイルスプリングの基端面は、この範囲の最も後寄りの位置に設けられているワイヤガイドに当接し、中間部は、複数のワイヤガイド内を緩く通過する状態に配置され、先端面は、コイルスプリングが配置されている範囲の先端位置にあるワイヤガイドに当接している。
特開平10−005172号公報 特開2005−237608号公報
上述したように一般的な湾曲部は基端(根元)側から湾曲するため、図20に示すように湾曲した際に先端部は大回りをする。そのため限られた体腔内のスペースで先端の向きを変えにくくなり、挿入性や、観察性が阻害される。
また特許文献2の湾曲部において、中間部が湾曲した後、基端部が湾曲する。そのため一般的な湾曲管よりも先端は小回りするが、効果としては弱い。
そこで本発明は、上記課題を鑑みて、湾曲した湾曲部の先端部を小回りさせるために湾曲部を先端側から湾曲でき、湾曲している湾曲部を容易に復帰させることができ、容易に先端側から最大湾曲を行うことができ、限られた体腔内のスペースで先端の向きを自在に変えることができ、良好な挿入性と観察性を実現できる内視鏡を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、細長い可撓管部と、前記可撓管部の先端と基端部にて連結する湾曲可能な湾曲部と、前記湾曲部の先端と基端部にて連結する先端硬性部を有し、体腔内に挿入される挿入部と、前記可撓管部の基端と連結し、前記湾曲部を湾曲操作する操作部と、を具備し、前記湾曲部は、前記挿入部の挿入方向に沿って並設され、回動可能に順次連結している複数の節輪を有し、前記挿入部を挿通している操作ワイヤの一端は前記先端硬性部に設けられ前記操作ワイヤの一端を固定する操作ワイヤ固定部に固定され、前記操作ワイヤの他端は前記操作部に固定され、前記操作部によって前記操作ワイヤが牽引操作されることで前記湾曲部が湾曲する内視鏡において、前記操作ワイヤを進退自在に挿通させる軟性管状体を具備し、前記軟性管状体は、前記節輪において前記節輪の内方に向けて形成されている受け部を挿通し、前記軟性管状体の基端部は、前記操作ワイヤに沿って前記軟性管状体の軸方向に移動することを固定され、前記軟性管状体の先端部は、前記湾曲部が湾曲した際に、前記操作ワイヤに沿って前記軟性管状体の軸方向に進退自在に移動可能であることを特徴とする内視鏡を提供する。
本発明によれば、湾曲した湾曲部の先端部を小回りさせるために湾曲部を先端側から湾曲でき、湾曲している湾曲部を容易に復帰させることができ、容易に先端側から最大湾曲を行うことができ、限られた体腔内のスペースで先端の向きを自在に変えることができ、良好な挿入性と観察性を実現できる内視鏡を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1乃至図9を参照し、第1の実施形態について説明する。
図1に示すように内視鏡1には、患者の体腔内等に挿入される細長い挿入部10と、挿入部10の手元側に位置する基端と連結し、挿入部10を操作する操作部60が設けられている。
操作部60には、術者が把持する把持部61と、挿入部10の後述する湾曲部22を先端側から湾曲させる湾曲操作ノブ62が設けられている。
把持部61には、ユニバーサルコード63の基端部が連結されている。このユニバーサルコード63の先端部には、図示しない光源装置や、ビデオプロセッサなどに接続されるコネクタ部64が連結されている。
湾曲操作ノブ62には、湾曲部22を左右に湾曲操作させる左右湾曲操作ノブ62aと、湾曲部22を上下に湾曲操作させる上下湾曲操作ノブ62bが設けられている。左右湾曲操作ノブ62aには、左右湾曲操作ノブ62aによって駆動する図示しない左右方向の湾曲操作機構が接続している。また上下湾曲操作ノブ62bには、上下湾曲操作ノブ62bによって駆動する図示しない上下方向の湾曲操作機構が接続している。上下方向の湾曲操作機構と左右方向の湾曲操作機構は、操作部60内に配設され、後述する操作ワイヤ42の基端と接続している。
なお操作部60には、吸引ボタン65と、送気・送水ボタン66と、内視鏡撮影用の各種ボタン67と、処置具挿入部68とが設けられている。処置具挿入部68には、挿入部10内に配設されて、後述する処置具挿通チャンネル69(図7参照)の基端部に連結される処置具挿入口70が設けられている。図示しない内視鏡用処置具は、内視鏡1の処置具挿入口70から処置具挿通チャンネル69内に挿入されて後述する挿入部10の先端硬性部23側まで押し込み操作された後、図7に示す処置具挿通チャンネル69の先端開口部69aから外部に突出される。
挿入部10は、操作部60側から順に可撓管部(蛇管部)21と、湾曲部22と、先端硬性部23を有している。詳細には、操作部60は、細長い可撓管部(蛇管部)21の基端と連結している。可撓管部21の先端は、湾曲部22の基端と連結している。湾曲部22の先端は、先端硬性部23の基端と連結している。
次に可撓管部21の構造について簡単に説明する。可撓管部21には、図2に示すように、操作ワイヤ42と、ライトガイドファイバ27と、送気用チューブ30と、送水用チューブ31と、信号線などのケーブル32と、処置具挿通チャンネル69等が挿通されている。また可撓管部21において、操作ワイヤ42は、コイルパイプ41を挿通している。
またケーブル32と、処置具挿通チャンネル69と、ライトガイドファイバ27と、送気用チューブ30と、送水用チューブ31は、湾曲部22の基端から湾曲部22内部に挿通され、先端硬性部23と連結している。またコイルパイプ41の基端は、可撓管部21内部を挿通し、操作部60と連結している。またコイルパイプ41の先端は、例えば、はんだや、ロー付けや、接着や、または溶接などによって、可撓管部21の先端部に配置されている(図7と図8参照)前口金150に固定されている。この前口金150は、コイルパイプ41が挿入方向に沿って進退自在に移動することを防止する。
湾曲部22を上下方向に湾曲させる操作ワイヤ42の先端は、可撓管部21を挿通し、図7に示すように湾曲部22内部に挿通され、後述する先端硬性部23の先端部23bに設けられている操作ワイヤ固定部170と連結している。またこの操作ワイヤ42の基端は、操作部60の上述した上下方向の湾曲操作機構と連結している。同様に湾曲部22を左右方向に湾曲させる操作ワイヤ42の先端は、可撓管部21を挿通し、図7に示すように湾曲部22内部に挿通され、後述する先端硬性部23の先端部23bに設けられている操作ワイヤ固定部170と連結している。この操作ワイヤ42の基端は、操作部60の上述した左右方向の湾曲操作機構と連結している。
左右湾曲操作ノブ62a及び上下湾曲操作ノブ62bの回動操作にともない各操作ワイヤ42がそれぞれ牽引駆動される。これにより、湾曲部22は、真っ直ぐに伸びた湾曲角度が0°の通常の略直線状態(非湾曲状態)から、先端側から上下左右方向に任意の湾曲角度に湾曲操作された湾曲形状まで遠隔的に湾曲操作されるようになっている。
つまり湾曲部22は、上述したように操作ワイヤ42によって図1中に一点鎖線で示すように真っ直ぐに伸びた通常の直線状態から同図中に実線または二点鎖線で示すように湾曲操作可能になっている。
次に湾曲部22の構成について詳細に説明する。図3や図4や図7乃至図9に示すように湾曲部22には、複数の略円筒形状の節輪35(図5参照)が挿入部10の挿入(長手軸)方向に沿って並設されている。湾曲部22の先端側から順に配置される節輪35をそれぞれ節輪35a,35b,35c・・・・35u,35v,35wとする。
隣接している(挿入部10の挿入方向に沿って前後に位置する)節輪35は、それぞれ支軸部(例えば後述するリベット36)によって回動可能に順次連結されている。このように節輪35が連結されることで、湾曲部22は形成される。節輪35は、例えば金属などの硬質材料で形成されている。
次に節輪35の構造について説明する。図5に示すように各節輪35は、略円筒形状を有する。節輪35は、例えば、金属薄板プレス品、鍛造品などによって成形されている。節輪35の先端部には、節輪35の外周面33の一部が前方に向けて突出された突片(前側ヒンジ台)37が2つ配置されている。2つの突片37は、周方向に略180°離れて配置されている。さらに、節輪35の後端部には、節輪35の外周面33の一部が後方に向けて突出されるとともに突片37の略板厚分の段差を設けて形成された突片(後ろ側ヒンジ台)38が2つ配置されている。2つの突片38は、周方向に略180°離れて配置されている。前側の2つの突片37と、後ろ側の2つの突片38とはそれぞれ周方向に略90°離れた位置に配置されている。
また節輪35の内周壁部には、後述する密着コイルバネ180を挿通させ、脱落を防止する4つのコイルバネ受け(受け部)39が内方に向けて形成されている。各コイルバネ受け39は、周方向に略90°離れて配置されている。コイルバネ受け39は、節輪35の周壁部の一部を外周面33側から内周面側に向けてプレス加工で切り曲げ加工しつつ突出されて切り起こし成形されている。なお節輪35a,35bには、コイルバネ受け39は設けられていない。また節輪35c,35d,35e・・・・35u,35v,35wに設けられているコイルバネ受け39をそれぞれコイルバネ受け39c,39d,39e・・・・39u,39v,39wとする。つまり図3や図7に示すようにコイルバネ受け39cは湾曲部22の最も先端側に配置され、コイルバネ受け39wは湾曲部22の最も基端側に配置されている。なお例えば図3と図7と図9A乃至図9Eには、コイルバネ受け39c,39e,39g,39i,39k,39m,39n,39q,39s,39u,39v,39wのみを図示し、それ以外のコイルバネ受け39は、図示を省略している。さらに例えば図3と図7と図9A乃至図9Eには、上記において、1つの節輪35に対称な2つのコイルバネバネ受け39を図示し、残りの対称な2つのコイルバネバネ受け39の図示を省略している。
湾曲部22の最も先端側に配置されている節輪35aには、先端硬性部23が連結している(詳細については後述する)。また湾曲部22の最も基端側に配置されている節輪35wには、可撓管部21が連結している(詳細については後述する)。
次に節輪35同士の連結について説明する。図3に示すように前側の節輪35の後ろ側の2つの突片38と、後ろ側の節輪35の前側の2つの突片37において、各突片37,38の各々に穿設された孔37a,38aには、リベット36が挿入される。これにより前側の節輪35と後ろ側の節輪35は、リベット36を介して連結され、リベット36を中心に回動可能に軸支される。このように突片37と、突片38の間には、リベット36を回動支軸とした支軸部が形成されている。
次に節輪35aと先端硬性部23の連結について説明する。図3に示すように先端硬性部23の後端部には、それぞれ後方に向けて突出された2つの突片23aが設けられている。突片23aには、図示しない孔が穿設されている。節輪35aの前側の2つの突片37と、2つの突片23aにおいて、孔37aと図示しない孔にはリベット36が挿入される。これにより節輪35aと先端硬性部23は、リベット36を介して連結され、リベット36を中心に回動可能に軸支される。
次に節輪35wと可撓管部21の連結について簡単に説明する。図7と図8に示すように可撓管部21の先端位置には、前口金150が設けられている。節輪35bの後ろ側の2つの突片38と、前口金150において、孔38aにはピン151が挿入される。挿入されたピン151は前口金150の外周面に接する。これにより節輪35wと可撓管部21は、ピン151を介して連結される。
本実施形態の湾曲部22において、複数の節輪35間をそれぞれ連結する回動支軸となるリベット36は、各節輪35の前後間でそれぞれ略90°ずれた状態で交互に配置されている。これにより、湾曲部22は、上下左右の4方向にそれぞれ湾曲できるように構成されている。
なお挿入部10の挿入方向における外周面33の長さと、前口金150の外周面の長さは、短いことが好適である。これにより可撓管部21と湾曲部22の連結部において、十分に湾曲しない硬性部を短くすることができる。
次に節輪35を挿通する部材について図6を参照して説明する。
これら節輪35には、可撓管部21を挿通し図6に示すようなケーブル32と、処置具挿通チャンネル69と、ライトガイドファイバ27と、送気用チューブ30と、送水用チューブ31と、が挿通している。節輪35を挿通したケーブル32と、処置具挿通チャンネル69と、ライトガイドファイバ27と、送気用チューブ30と、送水用チューブ31と、先端硬性部23の基端と連結する。また節輪35には、上述したコイルバネ受け39が設けられている。
このコイルバネ受け39には、図6と図7に示すように軟性管状体である例えば密着コイルバネ180がコイルバネ受け39によって挿通可能に保持されている。これにより密着コイルバネ180は、コイルバネ受け39からの脱落を防止されている。密着コイルバネ180は、密巻きに形成されており、操作ワイヤ42を挿入部10の挿入方向に沿って進退自在に挿通させている。
密着コイルバネ180の基端側に配置される基端部180aは、密巻きであり伸縮せず、図7と図8に示すように固定部160によって固定されている。固定部160は、操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に基端部180aが移動することを防止し、基端部180aの配置位置を固定する。固定部160は、基端部180aを例えば、はんだや、ロー付けや、接着や、または溶接などによって固定している。固定部160は、密着コイルバネ180と同数配置されており、各固定部160は、上下左右に湾曲させる各操作ワイヤ42をそれぞれ挿通している各密着コイルバネ180をそれぞれ固定している。つまり1つの固定部160は、1つの密着コイルバネ180を固定している。また固定部160は、密着コイルバネ180と同じ位置関係で設けられている。なお密着コイルバネ180はコイルバネ受け39を挿通しているため、固定部160は、コイルバネ受け39と同じ位置関係で設けられていることになる。また密着コイルバネ180とコイルバネ受け39とコイルパイプ41は、同じ位置関係であるため、固定部160は、コイルパイプ41は、同じ位置関係で設けられていることとなる。固定部160は、例えば金属などの硬質材料で形成されている。
固定部160は、節輪35wと可撓管部21が連結する際に、前口金150とコイルバネ受け39wの間に配置される。固定部160は、図7と図8に示すように前口金150に対して挿入部10の挿入方向に沿って前方に配置され、コイルバネ受け39wに対して挿入部10の挿入方向に沿って後方に配置される。その際、固定部160と前口金150の間と、固定部160とコイルバネ受け39wの間には、隙間が設けられてなく、それぞれ略密着している。このように固定部160は、前口金150とコイルバネ受け39wの間にそれぞれと略密着して固定配置されている。これにより固定部160は、挿入部10の挿入方向に沿ってコイルバネ受け39w側や前口金150側に自在に移動せず、湾曲部22の基端側にて配置位置を固定されている。
このように固定部160は配置位置を固定されるため、基端部180aは操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動することを防止され、固定部160によって湾曲部22の基端側にて配置位置を固定される。つまり固定部160は、基端部180aが操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に進退自在に移動することを防止する例えばストッパーであり、抜け止め手段として機能する。
なお固定部160は、固定されるのであれば、上記に限定される必要はなく、例えば固定部160は、前口金150と連結、または前口金150に設けられ、コイルバネ受け39wと当接していても良い。
また密着コイルバネ180の先端側に配置される先端部180bは、節輪35を挿通し、図3と図7に示すように先端硬性部23付近にまで延在している。この先端部180bは、固定されておらず、図9A乃至図9Eに示すように湾曲部22が湾曲した際に、密着コイルバネ180を挿通している操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に先端硬性部23と湾曲部22内を進退自在に移動可能である。また先端部180bと基端部180aの間に配置される中間部180cも、先端部180bと同様に操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に、湾曲部22内を進退自在に移動可能である。
より詳細には、図9Eに示すように湾曲部22が最大に湾曲した際、内周部における先端部180bは、図3や図9Eに示すように操作ワイヤ固定部170に当接せずに、操作ワイヤ固定部170近傍まで移動する(進み)。そのため湾曲部22が最大に湾曲した際、先端部180bと操作ワイヤ固定部170との間には、必ずクリアランスが形成される。よって密着コイルバネ180は、湾曲部22が湾曲することで、先端部180bが操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動する際、移動する先端部180bが操作ワイヤ固定部170に当接しない長さを有する。つまり、湾曲部22の内周部における先端部180bは、操作ワイヤ固定部170に近接移動し、操作ワイヤ固定部170よりも挿入部10の挿入方向に対して基端側に配置される。この状態の先端部180bは、例えば図7において、操作ワイヤ固定部170近傍における2点鎖線にて図示されている。
また図9Eに示すように湾曲部22が最大に湾曲した際、外周部における先端部180bは、図3や図9Eに示すように示すようにコイルバネ受け39cから脱落せずに、コイルバネ受け39c近傍まで移動する(退く)。そのため密着コイルバネ180は、湾曲部22が湾曲することで、先端部180bが操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動する際、移動する先端部180bがコイルバネ受け39cから脱落しない長さを有する。つまり湾曲部22の外周部における先端部180bは、コイルバネ受け39cに近接移動し、コイルバネ受け39cよりも挿入部10の挿入方向に対して先端側に配置される。この状態の先端部180bは、例えば図7において、コイルバネ受け39c近傍における2点鎖線にて図示されている。
このように密着コイルバネ180は、湾曲部22が最大に湾曲した際、先端部180bが操作ワイヤ固定部170近傍とコイルバネ受け39cの間で移動する長さを有する。この長さは、先端部180bが操作ワイヤ固定部170に当接せず、コイルバネ受け39cから脱落しない長さである。
また密着コイルバネ180には、図7に示し、上述したように操作ワイヤ42が進退自在に挿通している。この操作ワイヤ42は、密着コイルバネ180に対して、挿入部10の挿入方向に沿って進退自在に挿通可能である。また操作ワイヤ42の先端は、図7に示すように後述する操作ワイヤ固定部170に、例えばロー付けによって固定されている。
次に先端硬性部23の構造について説明する。
先端硬性部23の先端部23bには、図7に示し、上述した、操作ワイヤ42の先端を例えばロー付けによって固定する操作ワイヤ固定部170が設けられている。先端硬性部23の先端面には、図示しない照明光学系の照明レンズと送気送水用ノズルと、観察光学系の対物レンズ26と、処置具挿通チャンネル69の先端開口部69aなどが配設されている。また、先端硬性部23には、照明レンズの後方に図7には図示しないライトガイドファイバ27の先端部が固定されている。さらに、対物レンズ26の後方にはCCDなどの撮像素子28と、その接続回路基板29などが固定されている。なお、撮像素子28に代えて図示しないイメージガイドファイバの先端部を固定して、内視鏡1を電子スコープに限らずにファイバースコープとしてもよい。さらに、先端硬性部23には、処置具挿通チャンネル69の先端部や、図示しない送気送水用ノズルに接続された図7には図示しない送気用チューブ30(図2と図6参照)と図7には図示しない送水用チューブ31(図2と図6参照)の先端部などが固定されている。
なお上述したライトガイドファイバ27や、撮像素子28の信号線などのケーブル32や、ファイバースコープの場合の図示しないイメージガイドファイバや、処置具挿通チャンネル69や、図7には図示しない送気用チューブ30や、送水用チューブ31などは、操作部60から可撓管部21の基端部側を介して可撓管部21と湾曲部22内を通り図7に示す先端硬性部23の先端部23bにまで延設され、上述したように固定されている。
先端硬性部23の先端部23bは、図7に示すように内視鏡1が体腔内に挿入された際に、先端硬性部23に対する体液の付着を防止する先端カバー23cによって覆われている。
また可撓管部21や湾曲部22や先端硬性部23には、例えば図2と、図4と、図6と、図7と、図8に示すようにゴムなどの弾性材料で可撓管部21や湾曲部22と先端硬性部23と略同形状(例えば中空形状や円筒形状)に形成され、可撓管部21や湾曲部22(切輪35)や先端硬性部23の外周に直接嵌装された外皮チューブ75が設けられている。外皮チューブ75の先端は、図7に示すように先端硬性部23において糸巻き固定部23dによって糸巻き固定されている。外皮チューブ75は、熱可塑性エラストマー(スチレン系,オレフィン系,またはウレタン系等)の材質の弾性材料によって射出成形されている。これにより、可撓管部21や湾曲部22や先端硬性部23の外表面全体は、外皮チューブ75によって覆われて、先端カバー23cと同様に外皮チューブ75によって体液の付着を防止される。なお、熱可塑性エラストマーの成形は、射出成形に限定されず、注型、押出し、ブロー等の各種成形方法を適用してもよい。また、熱可塑性エラストマーに限らず、ゴム材料を用いてもよい。
次に本実施形態における湾曲部22が先端側から湾曲する際の動作方法について図9Aと図9Bと図9Cと図9Dと図9Eを参照して説明する。
例えば操作部60の左右湾曲操作ノブ62aが左側に回動操作されると、左右方向の湾曲操作機構が駆動し、操作ワイヤ42が牽引される。その際、操作ワイヤ42の例えば先端は、固定部160(基端180a)に対して操作ワイヤ42の軸方向(挿入部10の挿入方向)に沿って移動する(退く)。よって操作ワイヤ42の先端は、固定部160に近づき、挿入部10の挿入方向に沿って基端側に移動する。つまり、固定部160と操作ワイヤ固定部170の間の操作ワイヤ42は、張力により固定部160と操作ワイヤ固定部170の間の距離を最短距離に結ぼうとする。この時、操作ワイヤ42は密着コイルバネ180に当接し、密着コイルバネ180はコイルバネ受け39に当接している。
その際、密着コイルバネ180内部には、操作ワイヤ42と密着コイルバネ180が当接する全長における接触部にて摩擦が生じる。この摩擦を摩擦αとする。
また、操作ワイヤ42が牽引されると、摩擦αによって、密着コイルバネ180全体を挿入部10の挿入方向に沿って基端側に移動させようとする力が発生する。その際、操作ワイヤ42と密着コイルバネ180の先端部180bと中間部180cは固定部160に対して操作ワイヤ42の軸方向に沿って移動する(進む)。また、密着コイルバネ180は、基端部180aにおいて固定部160によって固定されており、また基端部180aの密巻き部分は縮まない。よって密着コイルバネ180の基端部180aは操作ワイヤ42と同方向(挿入部10の挿入方向に沿って基端側)には移動しない。つまり節輪35や先端硬性部23のみが操作ワイヤ42によって牽引され、基端部180aは、操作ワイヤ42に牽引されないこととなる。
また先端部180bと中間部180cが移動する際、密着コイルバネ180とコイルバネ受け39が接触する各接触部には、それぞれ摩擦が生じる。これら摩擦を先端側の接触部に生じる摩擦から順に摩擦C,D,E・・・,U,V,Wとする。
このような状態のとき、例えば節輪35vが節輪35wに対して回動(湾曲)するためには、コイルバネ受け39vに対して先端部180bと中間部180cが移動する必要がある。先端部180bと中間部180cを移動させる力は、摩擦αと摩擦C乃至摩擦Wの総和を上回らなければならない。
しかし図9Aに示すように先端硬性部23が節輪35aに対して回動するためには、操作ワイヤ42を牽引する牽引力が、摩擦αを上回るのみでよい。つまり牽引力は、摩擦αと摩擦C乃至摩擦Wの総和を上回る必要がない。
また図9Bに示すように節輪35cが節輪35dに対して回動するためには、操作ワイヤ42を牽引することで先端部180bと中間部180cを移動させる力は、摩擦αと摩擦Cの総和を上回るのみでよい。
例えば節輪35eが節輪35fに対して回動するためには、操作ワイヤ42を牽引することで先端部180bと中間部180cを移動させる力は、摩擦αと摩擦C乃至摩擦Eの総和を上回るのみでよい。
例えば図9Cに示すように節輪35gが節輪35hに対して回動するためには、操作ワイヤ42を牽引することで先端部180bと中間部180cを移動させる力は、摩擦αと摩擦C乃至摩擦Gの総和を上回るのみでよい。
節輪35hよりも基端側に配置される節輪35が湾曲する際は、上記同様であるために、説明を省略する。
例えば図9Dに示すように節輪35qが節輪35rに対して回動するためには、操作ワイヤ42を牽引することで先端部180bと中間部180cを移動させる力は、摩擦αと摩擦C乃至摩擦Qの総和を上回るのみでよい。
このように先端部180bと中間部180cを移動させる力は、先端に近接するほど少なくてよい。そのため図9A乃至図9Eに示すように先端硬性部23,節輪35c,35e,35g,35i,35k,35m,35o,35q,35s,35u,35vの順で回動する。つまり湾曲部22は、先端側から左方向に徐々に湾曲する。これにより湾曲部22は、例えば真っ直ぐに伸びた湾曲角度が0°の通常の略直線状態(非湾曲状態)から、図9Eに示すように挿入部10の挿入方向に沿って先端側から左方向に任意の湾曲角度に湾曲操作された湾曲形状まで遠隔的に湾曲操作されるようになる。
なお湾曲部22が先端側から左方向に湾曲した際、内周部における密着コイルバネ180は、先端部180bが操作ワイヤ固定部170に当接しない長さを有している。よって湾曲部22が最大に左方向に湾曲した際、先端部180bは、操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動し、操作ワイヤ固定部170に近接する。さらに図9Eに示すように移動した先端部180bと操作ワイヤ固定部170との間には、必ずクリアランスが形成される。つまり図9Eに示すように先端部180bは、操作ワイヤ固定部170に当接はせずに、操作ワイヤ固定部170よりも挿入部10の挿入方向に対して基端側に配置される。
また外周部における密着コイルバネ180は、先端部180bが退いても、先端部180bがコイルバネ受け39cから脱落しない長さを有している。よって湾曲部22が最大に左方向に湾曲した際、先端部180bは、操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動し、コイルバネ受け39cに近接する。つまり図9Eに示すように先端部180bは、コイルバネ受け39cから脱落せずに、コイルバネ受け39cよりも挿入部10の挿入方向に対して先端側に配置される。
なお上記説明において、湾曲部22を左方向に湾曲させる状態について説明したが、右方向と、上下方向に湾曲させる際についても動作は略同様である。よって詳細な説明は省略する。
なお例えば特許文献1において、直線状態の湾曲部が湾曲操作されると、先端側から湾曲する。しかしワイヤ受けが設けられていないため、湾曲した際、外周部における軟性管状体を被覆した操作ワイヤは、湾曲部の内側に入り込んでしまい、ライトガイドファイバや撮像ケーブルなどの内蔵物と当接(干渉)する。これにより互いが損傷してしまう。
またワイヤ受けによって各節輪と操作ワイヤの位置が規制されていない。湾曲部が湾曲状態から直線状態に戻る際、アングル操作を逆に回すと、湾曲部はS字状にしか復帰できず、直線状態に戻ることができない。
本実施形態では、上述したように湾曲部22が先端側から湾曲、または略直線状に配置される状態に戻る(復帰する)際、湾曲部先端近傍までコイルバネ受け39が設けられているため、操作ワイヤ42や密着コイルバネ180は、内側に入り込むことを防止され、送気用チューブ30といった他の内蔵物との干渉が防止される。よって互いの損傷が防止される。
また図9Eに示すように湾曲部22が湾曲した状態から図3に示すように湾曲部22が復帰する際に、図9Eに示すように外周側の密着コイルバネ180の先端部180bがコイルバネ受け39cから脱落せず、また先端部180bがコイルバネ受け39cに当接し詰まることがない。よって湾曲部22は、容易に復帰する。これにより湾曲部22は、先端側から容易に湾曲、または一般的な湾曲部と同様に復帰し、且つ操作ワイヤ42や密着コイルバネ180と、他の内蔵物と、の損傷を防止する。
このように本実施形態は、操作ワイヤ42に密着コイルバネ180を挿通させ、密着コイルバネ180の基端部180aを挿入部10の挿入方向に対して固定させ、先端部180bと中間部180cを操作ワイヤ42に沿って、また操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に、先端硬性部23と湾曲部22内を進退自在に移動可能である。
これにより本実施形態は、操作ワイヤ42を牽引させて湾曲部を湾曲させる際に、湾曲部22において基端側から湾曲させる力よりも先端側から湾曲させる力のほうが少なくて済むため、湾曲部22を先端側から湾曲させることができる。よって本実施形態は、湾曲部が先端側から湾曲することができ、先端部の小回り性を向上させることができる。つまり本実施形態は、湾曲した際の湾曲部22の小回りが効くため、湾曲部22が限られた体腔内のスペースに挿入される際、このようなスペースでも先端部の向きを自在に変えることができ、よって湾曲部22の湾曲性や挿入性や、内視鏡1による体腔内の観察性を向上させることができる。
また本実施形態は、湾曲部22を先端側から湾曲させることができるため、節輪35の数が多く、湾曲部22が長くなっても、湾曲した際の湾曲部22の小回りが利き、湾曲部22の湾曲性や挿入性や、内視鏡1による体腔内の観察性を向上させることができる。
また本実施形態において、基端部180aは移動を固定され、湾曲部22が最大湾曲した際に、先端部180bは、操作ワイヤ固定部170に当接せず、操作ワイヤ固定部170よりも基端側に配置され、コイルバネ受け39cから脱落せず、コイルバネ受け39cよりも先端側に配置される。つまり本実施形態は、湾曲部22が最大湾曲した際に、密着コイルバネ180が操作ワイヤ固定部170に詰まることを防止し、コイルバネ受け39cから脱落することを防止している。これにより本実施形態は、一般的な湾曲部と同様に湾曲している湾曲状態から略直線状の状態に湾曲部22を容易に戻す(復帰させる)ことができ、湾曲部22を容易に最大湾曲させることができる。
次に第2の実施形態について図10Aと図10Bと図10Cを参照して説明する。前述した第1の実施形態と同等の部位には同じ参照符合を付し、その詳細な構成、作用、効果等の説明は省略する。
本実施形態と第1の実施形態の異なる点は、操作ワイヤ固定部170の配置位置と、密着コイルバネ180の構成である。
本実施形態における操作ワイヤ固定部170は、例えば図10Aに示すように先端硬性部23の中間部23eに配置されている。中間部23eは、挿入部10の挿入方向において、先端硬性部23の中間に配置され、少なくとも先端部23bよりも挿入部10の挿入方向に沿って基端側に配置されていればよい。なお操作ワイヤ固定部170は、第1の実施形態と同様に配置されていてもよい。
また本実施形態における密着コイルバネ180は、例えば図10Aと図10Bに示すように基端部180aと中間部180cを密巻きコイルバネ180dとし、先端部180bを湾曲部が湾曲した際、伸縮可能な疎巻きコイルバネ180eとしている。つまり先端部180bは、基端部180aよりも疎巻きである。また疎巻きコイルバネ180eのバネの間におけるピッチは、所望に一定に設定される。外周部の疎巻きコイルバネ180eは、最大に湾曲時に、コイルバネ受け39cから脱落しない位置に配置される。また内周部の疎巻きコイルバネ180eは、最大に湾曲時に、疎巻きの部分が密着しない位置に配置される。疎巻きコイルバネ180eは、少なくとも節輪39cよりも挿入部10の挿入方向に沿って先端側に配置されていればよく、また疎巻きコイルバネ180eと同じ材質を有している。
なお基端部180aが固定部160によって操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動することを固定されている状態や、先端部180bと中間部180cが操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に進退自在に移動可能な状態や、湾曲部22が最大湾曲した際に外周部における先端部180bがコイルバネ受け39cから脱落せず、コイルバネ受け39cよりも先端側に配置される状態は、第1の実施形態と略同様であるため、説明を省略する。
湾曲部22が図10Cに示すように最大湾曲した際、内周部における疎巻きコイルバネ180eは縮まる。このとき、疎巻きコイルバネ180eは、操作ワイヤ固定部170に当接しても、密巻きではないためにさらに縮むことができる。
このように本実施形態は、疎巻きコイルバネ180eを縮ませるだけの長さだけ、中間部23eを基端側に配置させることができる。これにより、本実施形態は、操作ワイヤ固定部170とコイルバネ受け39cの距離を短くすることができ、湾曲部22と先端硬性部23の連結部である例えば節輪35a,35bにおける十分に湾曲しない先端硬質長を短く維持することができる。よって本実施形態は、湾曲部22が体腔内に挿入される際や、湾曲部22が体腔内にて湾曲する際に湾曲部22の湾曲性や挿入性や、内視鏡1による体腔内の観察性をより向上させることができる。
また本実施形態は、疎巻きコイルバネ180eを、湾曲部22が湾曲している際に、内周部において操作ワイヤ固定部170に当接しても縮ませることができるために、湾曲部22を最大に湾曲させ、容易に湾曲部22を略直線状態に復帰させることができる。
なお本実施形態において、疎巻きコイルバネ180eのピッチを所望に一定に設定したが、これに限定する必要はない。例えば図10Dに示すように疎巻きコイルバネ180eは、先端側に配置される先端疎巻き部181aと、後端側に配置される後端疎巻き部181bを有し、先端疎巻き部181aのピッチと後端疎巻き部181bのピッチは、異なっていても良い。例えば先端疎巻き部181aのピッチは、後端疎巻き部181bのピッチよりも大きくても良い。
また本実施形態は、例えば図10Eに示すように疎巻きコイルバネ180eのピッチを一定ではなくそれぞれ異なるように設定しても良い。
このように本実施形態は、ピッチを可変させることで、湾曲部22の先端部において、所望な位置から湾曲させることができる。これにより本実施形態は、湾曲性や挿入性や、内視鏡1による体腔内の観察性をより向上させることができる。
次に第3の実施形態について図11Aと図11Bと図11Cを参照して説明する。前述した第1乃至第2の実施形態と同等の部位には同じ参照符合を付し、その詳細な構成、作用、効果等の説明は省略する。
本実施形態と第1の実施形態の異なる点は、操作ワイヤ固定部170の配置位置と、密着コイルバネ180の構成である。
本実施形態における操作ワイヤ固定部170は、上述した第2の実施形態と略同様であるため詳細な説明は省略する。
また本実施形態における密着コイルバネ180には、例えば図11Aと図11Bに示すように先端部180bにおいて第1の脱落防止部材(以下、脱落防止部材180f)が設けられている。脱落防止部材180fは、例えば図11Cに示すように湾曲部22が湾曲した際にコイルバネ受け39cに当接し、外周部における密着コイルバネ180の先端部180bがコイルバネ受け39cから脱落することを防止するストッパーである。
また外周部における脱落防止部材180fが図11Cに示すようにコイルバネ受け39cに当接し、湾曲部22がさらに湾曲した際、本実施形態における密着コイルバネ180は、操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネの軸方向に沿って伸びる。
なお基端部180aが固定部160によって操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動することを固定されている状態や、先端部180bと中間部180cが操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に進退自在に移動可能な状態や、湾曲部22が最大湾曲した際に、脱落防止部材180fが設けられた内周部における先端部180bが操作ワイヤ固定部170に当接せず、操作ワイヤ固定部170よりも基端側に配置される状態は、第1の実施形態と略同様であるため、説明を省略する。
なお湾曲部22が最大湾曲した際に、脱落防止部材180fが設けられた内周部における先端部180bが操作ワイヤ固定部170に当接せず、操作ワイヤ固定部170よりも基端側に配置される状態は、例えば図11Aにおいて、操作ワイヤ固定部170近傍における2点鎖線にて図示されている。
このように本実施形態は、先端部180bに設けた脱落防止部材180fによって、外周部における先端部180bをコイルバネ受け39cからの脱落を防止できる。また本実施形態は、外周部における脱落防止部材180fがコイルバネ受け39cに当接しても、密着コイルバネ180をさらに伸ばすことができる。これにより本実施形態は、操作ワイヤ固定部170を基端側に配置できるため、操作ワイヤ固定部170とコイルバネ受け39cの距離を短くすることができる。よって本実施形態は、上述した第2の実施形態と同様に先端硬質長を短く維持することができる。そして本実施形態は、湾曲部22が体腔内に挿入される際や、湾曲部22が体腔内にて湾曲する際に湾曲部22の湾曲性や挿入性や、内視鏡1による体腔内の観察性をより向上させることができる。また本実施形態は、湾曲部22を最大に湾曲させ、容易に湾曲部22を略直線状態に復帰させることができる。
次に第4の実施形態について図12Aと図12Bと図12Cと図12Dと図12Eと図12Fを参照して説明する。前述した第1乃至第3の実施形態と同等の部位には同じ参照符合を付し、その詳細な構成、作用、効果等の説明は省略する。
本実施形態と第1の実施形態の異なる点は、操作ワイヤ固定部170の配置位置と、節輪35に、少なくとも先端部180bを操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に進退自在に移動可能に挿通させ、軟性を有するチューブ部材を挿入させる構成である。このチューブ部材は、軟性を有しているため、湾曲部22の湾曲形状に沿って湾曲する。チューブ部材は、例えば樹脂によって形成されるマルチルーメンチューブ190である。
本実施形態における操作ワイヤ固定部170は、上述した第2の実施形態と略同様であるため詳細な説明は省略する。
マルチルーメンチューブ190は、図12Aと図12Bに示すように最も先端側に配置されているコイルバネ受け39よりも挿入部10の挿入方向に沿って少なくとも前方に配置されていればよい。その際、例えば図12Aと図12Bに示すようにコイルバネ受け39eが最も先端側に配置されている場合、コイルバネ受け39c,39dは設けられなくて良い。
マルチルーメンチューブ190は、少なくとも先端部180bを覆い、湾曲部22が湾曲した際に、先端部180bを操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に進退自在に移動可能に挿通させていればよい。また図12Cに示すようにマルチルーメンチューブ190における密着コイルバネ180を挿通させる挿通部192と、図12Aに示すコイルバネ受け39eは、同じ位置関係で設けられている。また図12Cと図12Dに示すようにマルチルーメンチューブ190の外径は、節輪35の内径と略同様である。
マルチルーメンチューブ190の基端部190aには、例えば図12Eに示すような開口部191が設けられている。開口部191は、周方向に略90°離れて配置されている。開口部191は、マルチルーメンチューブ190が節輪35に挿入される際に、コイルバネ受け39eに嵌合可能な(嵌め込まれる)形状を有している。なお嵌合に限定する必要はなく、例えば、はんだや、ロー付けや、接着や、または溶接などによって固定してもよい。
マルチルーメンチューブ190は上述したように軟性を有しているため、例えば基端部190aを挿入部10の挿入方向に沿って先端側から基端側に向けて節輪35に挿入させた際、コイルバネ受け39eを避けるように変形させることができる。これにより開口部191には、例えば図12Aと図12Dに示すようにコイルバネ受け39eが嵌め込まれる。
つまりマルチルーメンチューブ190と節輪35が連結する際に、開口部191には、それぞれコイルバネ受け39eが挿入され、嵌合する。このように開口部191は、コイルバネ受け39eに対応する形状を有しており、またコイルバネ受け39eと同数であり、コイルバネ受け39eと同じ位置関係で設けられている。
開口部191にコイルバネ受け39eが嵌合することで、マルチルーメンチューブ190と節輪35は連結する。このときマルチルーメンチューブ190は、基端部190aにおいて、コイルバネ受け39eによって挿入部10の挿入方向に対して移動を固定される。つまり基端部190aは、マルチルーメンチューブ190の軸方向に沿って移動をしないように(進退自在に移動しないように)コイルバネ受け39eによって固定される。
なお開口部191とコイルバネ受け39eが嵌合した後、マルチルーメンチューブ190に操作ワイヤ42を挿通させて、操作ワイヤ42の先端を操作ワイヤ固定部170に固定させる。その後、操作ワイヤ42を密着コイルバネ180に挿通させる。
またマルチルーメンチューブの先端部190bは、図12Bに示すように先端硬性部23近傍にまで延在している。この先端部190bは、固定されておらず、マルチルーメンチューブ190を挿通している密着コイルバネ180に沿って、またマルチルーメンチューブ190の軸方向に沿って、先端硬性部23と湾曲部22内を進退自在に移動可能である。また先端部190bと基端部190aの間に配置される中間部190cも、先端部190bと同様にマルチルーメンチューブ190の軸方向に沿って、湾曲部22内を進退自在に移動可能である。
なお基端部180aが固定部160によって操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動することを固定されている状態や、先端部180bと中間部180cが操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に進退自在に移動可能な状態や、図12Fに示すように湾曲部22が最大湾曲した際に、内周部における先端部180bが操作ワイヤ固定部170に当接しない状態は、第1の実施形態と略同様であるため、説明を省略する。
なお湾曲部22が最大湾曲した際に、内周部における先端部180bがマルチルーメンチューブ内を移動し、操作ワイヤ固定部170に当接せず、操作ワイヤ固定部170よりも基端側に配置される状態は、例えば図12Aにおいて、操作ワイヤ固定部170近傍における2点鎖線にて図示されている。
また本実施形態の密着コイルバネ180は、図12Fに示すように湾曲部22が最大湾曲した際に、外周部における先端部180bが基端部190aから脱落しない長さを有している。また密着コイルバネ180は、湾曲部22が最大湾曲することで、外周部における先端部180bが操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動する際、先端部180bがコイルバネ受け39eから脱落しない長さを有している。つまり先端部180bは、コイルバネ受け39eと、基端部190aよりも挿入部10の挿入方向に対して先端側に配置される。
このように本実施形態は、コイルバネ受け39eよりも先端側に、密着コイルバネ180全体を挿通させる軟性のマルチルーメンチューブ190を配置している。また本実施形態は、湾曲部22の湾曲形状に沿ってマルチルーメンチューブ190を湾曲させることができ、密着コイルバネ180をマルチルーメンチューブ190から脱落させずに挿通させることができる。
これにより本実施形態は、最も先端側のコイルバネ受けを基端側に配置できるため、操作ワイヤ固定部170も基端側に配置できる。よって本実施形態は、上述した第2の実施形態と同様に先端硬質長を短く維持することができる。これにより本実施形態は、湾曲部22が体腔内に挿入される際や、湾曲部22が体腔内にて湾曲する際に湾曲部22の湾曲性や挿入性や、内視鏡1による体腔内の観察性をより向上させることができる。また本実施形態は、湾曲部22を最大に湾曲させ、容易に湾曲部22を略直線状態に復帰させることができる。
次に上述した各実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、第1の実施形態を一例として説明するが他の実施形態でも適用できる。前述した第1乃至第4の実施形態と同等の部位には同じ参照符合を付し、その詳細な構成、作用、効果等の説明は省略する。
第1の変形例において、図13に示すように密着コイルバネ180の先端部180bは、テーパ形状を有していてもよい。より詳細には、先端部180bは、先端に行くに従い細くなっている。
これにより湾曲部22が例えば図9Eに示すように最大湾曲し、先端部180bがコイルバネ受け39cから脱落しても、先端部180bは、テーパ形状を有しているためにコイルバネ受け39cに引っ掛からず、操作ワイヤ42に沿って挿入部10の挿入方向に移動し、コイルバネ受け39cよりも先端側に容易に戻ることができる。よって湾曲部22は、最大湾曲しても容易に例えば略直線状に戻ることができる。
またこれにより本変形例は、第2の実施形態と同様に操作ワイヤ固定部170とコイルバネ受け39cの距離に影響されることなく、先端硬質長を短くすることができる。
また第2の変形例において、図14に示すようにコイルバネ受け39cの基端面側の内面は、テーパ形状を有していてもよい。コイルバネ受け39cの内面は、先端に行くに従い細くなっている。これにより上述した第1の変形例と同様の効果を得ることができる。なお本変形例において、コイルバネ受け39cの基端面側の内面のみがテーパ形状を有しているが、これに限定する必要はなく、他のコイルバネ受けがコイルバネ受け39cと同様にテーパ形状を有していても良い。
また第3の変形例として、図15に示すように密着コイルバネ180の基端部180aは、節輪wに、例えば、はんだや、ロー付けや、接着や、または溶接などによって直接固定されていてもよい。このとき基端部180aは、第1の実施形態と同様に操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動せずに、配置位置を固定される。
よって本変形例は、固定部160を設けなくても基端部180aを第1の実施形態と同様に操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動をさせずに、配置位置を固定させることができる。また本変形例は、固定部160を設けないため、部品点数を削減することができ、安価にすることができ、また基端部180aを固定させる際の組み立て性を向上させることができる。
また第4の変形例として、密着コイルバネ180の基端部180aはストッパー形状を有していてもよい。例えば図16に示すように密着コイルバネ180の基端部180aにおける径は、先端部180bと中間部180cにおける径とコイルバネ受け39wの内径よりも広くなっている。さらに基端部180aは、コイルバネ受け39wと前口金150の間に隙間なく挟みこまれ、またコイルバネ受け39wと前口金150と略密着している。これにより基端部180aは、第1の実施形態と同様に操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動せず、配置位置を固定される。
よって本変形例は、例えば、はんだや、ロー付けや、接着や、または溶接などによって固定せずとも、基端部180aを第1の実施形態と同様に操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動をさせずに、配置位置を固定させることができる。また本変形例は、はんだや、ロー付けや、接着や、または溶接などを用いないため、密着コイルバネ180を容易に交換することができる。
また第5の変形例として、節輪35wには、図17Aに示すように基端部180aが操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動することを固定する固定部材200が挿入固定されていてもよい。そのため節輪35wには、コイルバネ受け39wが設けられていない。また節輪35wと前口金150の間には、4つの固定部160が設けられていない。固定部材200は、略円筒形状を有しており、節輪35wと略同形状であり、節輪35wに挿入された際、図17Bに示すように例えばピン201等によって挿入位置を固定される。
固定部材200は、4つの密着コイルバネ180の各基端部180aを、例えば、はんだや、ロー付けや、接着や、または溶接などによって、固定する。その際、固定部材200において基端部180aをそれぞれ固定する各固定部分202は、基端部180aと同じ位置関係で固定する。つまり固定部分202は、コイルバネ受け39と同様に周方向に略90°離れて配置されている。
このように各基端部180aは固定部材200によって固定され、固定部材200はピン201によって節輪35wに固定されている。これにより基端部180aは、第1の実施形態と同様に操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動せず、配置位置を湾曲部22の基端側にて固定される。
よって本変形例は、4つの固定部160の代わりに1つの固定部材200によって基端部180aを第1の実施形態と同様に操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動をさせずに、配置位置を固定させることができる。これにより本変形例は、部品点数を削減することができ、安価にすることができる。また本変形例は、固定部材200に固定した基端部180aを操作ワイヤ42に沿って密着コイルバネ180の軸方向に移動をしないようにするために、固定部材200をピン201で節輪35wに固定するのみでよい。これにより本変形例は、組み立て性を向上させることができる。
なお第5の変形例において、固定部材200は、節輪35wに固定されたが、これに限定する必要はなく、例えば前口金150の先端側に固定されていても良い。
また第6の変形例として、基端部180aには、図18に示すように2つの第2,第3の脱落防止部材(以下、脱落防止部材210a,210b)が、例えば、はんだや、ロー付けや、接着や、または溶接などで固定されている。脱落防止部材210aは、脱落防止部材210bに対して挿入部10の挿入方向において先端側に配置されている。なお本変形例において、節輪35wには、コイルバネ受け39wが設けられておらず、コイルバネ受け39vが最も基端側に配置されているコイルバネ受けとなる。また固定部160が設けられていない。
また脱落防止部材210aはコイルバネ受け39vに対して挿入部10の挿入方向において基端側に配置され、脱落防止部材210bは前口金150に対して挿入部10の挿入方向において先端側に配置されている。
脱落防止部材210aは、基端部180aがコイルバネ受け39vから脱落することを防止する例えばストッパーであり、抜け止め手段として機能する。また脱落防止部材210bは、伸縮する基端部180aが前口金150に挿入することを防止する例えばストッパーであり、抜け止め手段として機能する。
基端部180aは、脱落防止部材210a,210bによってコイルバネ受け39vと前口金150の間で、挿入部10の挿入方向に沿った移動を規制される。
これにより本変形例は、例えばコイルバネ受け39vの軸方向とコイルパイプ41の軸方向にズレが生じても、基端部180aは軟性であるため、コイルバネ受け39vとコイルパイプ41を取り付ける際の精度を緩くすることができる。よって本変形例は、組み立て性を向上させることができる。また軸方向にズレが生じ、基端部180aは伸縮しても、脱落防止部材210a,210bによって移動を規制されるため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また第7の変形例として、一般的に図19Aに示すように、リベット36の受け部36aは、節輪35の内側に出っ張っているが、本変形例におけるリベット36は、図19Bに示すように受け部36aを設けていない。これによりリベット36は、節輪35の内側において凸量を低くする(受け部36aの長さだけ短くする)ことができ、リベット36は、密着コイルバネ180に対する磨耗を抑えることができる。これにより本変形例は、密着コイルバネ180に対する磨耗を低減させることができるために、密着コイルバネ180を長期間使用することができる。また本変形例は、磨耗を低減させることができるために、湾曲部22を湾曲させるために先端部180bを移動させる操作力量を低減させることができ、また湾曲性を向上させることができる。
また本変形例は、凸量が低い分、操作ワイヤ42と、軟性管状体である密着コイルバネ180と、コイルバネ受け39を外径側に配置できるため、内蔵物とのクリアランスを広くでき、また湾曲部22を細くすることができる。なお本変形例は、一般的な湾曲部22を用いても良い。
なお上述した各実施形態と各変形例は、4本の操作ワイヤを用いて湾曲部22を先端側から上下左右方向に湾曲させるとしたが、これに限定される必要はなく、2本の操作ワイヤを用いて、湾曲部22を先端側から上下方向、または左右方向にのみ湾曲させてもよい。また1本の操作ワイヤを用いて、湾曲部22を先端側から上下左右方向のいずれか1つにのみ湾曲させてもよい。
なお各実施形態は、上述した各変形例を組み合わせて構成してもよい。
このように本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
(付記1)
細長い可撓管部と、前記可撓管部の先端と基端部にて連結する湾曲可能な湾曲部と、前記湾曲部の先端と基端部にて連結する先端硬性部を有し、体腔内に挿入される挿入部と、
前記可撓管部の基端と連結し、前記湾曲部を湾曲操作する操作部と、
を具備し、
前記湾曲部は、前記挿入部の挿入方向に沿って並設され、回動可能に順次連結している複数の節輪を有し、
前記挿入部を挿通している操作ワイヤにおいて、前記操作ワイヤの一端は前記先端硬性部に設けられ前記操作ワイヤの一端を固定する操作ワイヤ固定部に固定され、前記操作ワイヤの他端は前記操作部に固定され、前記操作部によって前記操作ワイヤが牽引操作されることで前記湾曲部が湾曲する内視鏡において、
前記操作ワイヤを進退自在に挿通させるコイルバネを具備し、
前記コイルバネは、前記節輪において前記節輪の内方に向けて形成されている受け部を挿通し、
前記コイルバネの基端部は、前記操作ワイヤに沿って前記コイルバネの軸方向に移動することを固定され、
前記湾曲部の内周部における前記コイルバネの先端部は、前記湾曲部が湾曲した際に、前記操作ワイヤ固定部よりも前記挿入部の挿入方向に対して基端側に配置されるように前記操作ワイヤに沿って前記コイルバネの軸方向に進退自在に移動可能であることを特徴とする内視鏡。
(付記2)
前記湾曲部の外周部における前記コイルバネの先端部は、前記湾曲部が湾曲した際に、最も先端側に配置されている前記受け部よりも前記挿入部の挿入方向に対して先端側に配置されるように前記操作ワイヤに沿って前記コイルバネの軸方向に進退自在に移動可能であることを特徴とする付記1に記載の内視鏡。
(付記3)
前記湾曲部が湾曲することで、前記コイルバネの先端部が前記操作ワイヤに沿って前記コイルバネの軸方向に移動する際に、前記コイルバネは、移動する前記コイルバネの先端部が前記操作ワイヤ固定部に当接しない長さを有することを特徴とする付記2に記載の内視鏡。
(付記4)
前記湾曲部が湾曲することで、前記コイルバネの先端部が前記操作ワイヤに沿って前記コイルバネの軸方向に移動する際に、前記コイルバネは、移動する前記コイルバネの先端部が最も先端側に配置されている前記受け部から脱落しない長さを有することを特徴とする付記3に記載の内視鏡。
図1は、一般的及び全ての実施形態における内視鏡の概略構成図である。 図2は、図1に示すA−A線における可撓管部の横断面を示す横断面図である。 図3は、湾曲部の節輪の並設状態を示す図であり、湾曲部が略直線状態であることを示す概略図である。 図4は、連結した湾曲部と可撓管部が非湾曲状態で保持されている状態を、一部破断面にて示す概略縦断面図である。 図5は、節輪の構成を示す斜視図である。 図6は、図1に示すB−B線における湾曲部の横断面を示す横断面図である。 図7は、操作ワイヤ固定部の配置位置と、密着コイルバネの構成を示す概略図である。 図8は、密着コイルバネの基端部と固定部と前口金の配置位置を示す概略図である。 図9Aは、湾曲部が先端側から湾曲する状態を示す図である。 図9Bは、湾曲部が先端側から湾曲する状態を示す図である。 図9Cは、湾曲部が先端側から湾曲する状態を示す図である。 図9Dは、湾曲部が先端側から湾曲する状態を示す図である。 図9Eは、湾曲部が先端側から湾曲する状態を示す図である。 図10Aは、第2の実施形態における操作ワイヤ固定部の配置位置と、密着コイルバネの構成を示す概略図である。 図10Bは、湾曲部が略直線状態であることを示す概略図である。 図10Cは、湾曲部が最大湾曲した状態を示す概略図である。 図10Dは、密着コイルバネの先端部を示す図である。 図10Eは、密着コイルバネの先端部を示す図である。 図11Aは、第3の実施形態における操作ワイヤ固定部の配置位置と、密着コイルバネの構成を示す概略図である。 図11Bは、湾曲部が略直線状態であることを示す概略図である。 図11Cは、湾曲部が湾曲した状態を示す概略図である。 図12Aは、第4の実施形態における操作ワイヤ固定部の配置位置と、密着コイルバネの構成を示す概略図である。 図12Bは、湾曲部が略直線状態であることを示す概略図である。 図12Cは、図12Aに示すC−C線における湾曲部の横断面を示す横断面図である。 図12Dは、図12Aに示すD−D線における湾曲部の横断面を示す横断面図である。 図12Eは、マルチルーメンチューブの概略斜視図である。 図12Fは、湾曲部が最大湾曲した状態を示す概略図である。 図13は、第1の変形例における密着コイルバネの先端部の構成を示す概略図である。 図14は、第2の変形例における最も先端側に配置されるコイルバネ受けの構成を示す概略図である。 図15は、第3の変形例における密着コイルバネの基端部の構成を示す概略図である。 図16は、第4の変形例における密着コイルバネの基端部の構成を示す概略図である。 図17Aは、第5の変形例における密着コイルバネの基端部の構成を示す概略図である。 図17Bは、図17Aに示すE−E線における湾曲部の横断面を示す横断面図である。 図18は、第6の変形例における密着コイルバネの基端部の構成を示す概略図である。 図19Aは、一般的なリベットと密着コイルバネの当接状態を示す概略図である。 図19Bは、第7の変形例におけるリベットと密着コイルバネの当接状態を示す概略図である。 図20は、従来の湾曲部が基端(根元)側から曲がる状態を示す概略図である。 図21Aは、従来の湾曲部が略直線状態であることを示す概略図である。 図21Bは、従来の湾曲部が基端(根元)側から曲がる状態を示す概略図である。
符号の説明
1…内視鏡、10…挿入部、21…可撓管部、22…湾曲部、23…先端硬性部、23a…突片、23b…先端部、23c…先端カバー、23d…糸巻き固定部、26…対物レンズ、27…ライトガイドファイバ、28…撮像素子、29…接続回路基板、32…ケーブル、35…節輪、36…リベット、37…突片、39…コイルバネ受け、41…コイルパイプ、42…操作ワイヤ、60…操作部、61…把持部、62…湾曲操作ノブ、68…処置具挿入部、69…処置具挿通チャンネル、69a…先端開口部、70…処置具挿入口、75…外皮チューブ、150…前口金、160…固定部、170…操作ワイヤ固定部、180…密着コイルバネ、180a…基端部、180b…先端部、180c…中間部。

Claims (12)

  1. 細長い可撓管部と、前記可撓管部の先端と基端部にて連結する湾曲可能な湾曲部と、前記湾曲部の先端と基端部にて連結する先端硬性部を有し、体腔内に挿入される挿入部と、
    前記可撓管部の基端と連結し、前記湾曲部を湾曲操作する操作部と、
    を具備し、
    前記湾曲部は、前記挿入部の挿入方向に沿って並設され、回動可能に順次連結している複数の節輪を有し、
    前記挿入部を挿通している操作ワイヤの一端は前記操作ワイヤの一端を固定するために前記先端硬性部に設けられている操作ワイヤ固定部に固定され、前記操作ワイヤの他端は前記操作部に固定され、前記操作部によって前記操作ワイヤが牽引操作されることで前記湾曲部が湾曲する内視鏡において、
    前記操作ワイヤを進退自在に挿通させる軟性管状体を具備し、
    前記軟性管状体は、前記節輪において前記節輪の内方に向けて形成されている受け部を挿通し、前記軟性管状体の基端部は、前記操作ワイヤに沿って前記軟性管状体の軸方向に移動することを固定され、前記軟性管状体の先端部は、前記湾曲部が湾曲した際に、前記操作ワイヤに沿って前記軟性管状体の軸方向に進退自在に移動可能であることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記湾曲部が湾曲した際に、前記湾曲部の内周部における前記軟性管状体の先端部は、前記操作ワイヤ固定部に当接しないことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記湾曲部が湾曲した際に、前記湾曲部の外周部における前記軟性管状体の先端部は、最も先端側に配置されている前記受け部から脱落しないことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
  4. 前記湾曲部が湾曲することで、前記湾曲部の内周部における前記軟性管状体の先端部が前記操作ワイヤに沿って前記軟性管状体の軸方向に移動した際に、前記湾曲部の内周部における前記軟性管状体の先端部は、前記操作ワイヤ固定部に近接移動し、前記操作ワイヤ固定部よりも前記挿入部の挿入方向に対して基端側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  5. 前記湾曲部が湾曲することで、前記湾曲部の外周部における前記軟性管状体の先端部が前記操作ワイヤに沿って前記軟性管状体の軸方向に移動した際に、前記湾曲部の外周部における前記軟性管状体の先端部は、最も先端側に配置されている前記受け部に近接移動し、最も先端側に配置されている前記受け部よりも前記挿入部の挿入方向に対して先端側に配置されることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡。
  6. 前記湾曲部が湾曲することで、前記軟性管状体の先端部が前記操作ワイヤに沿って前記軟性管状体の軸方向に移動した際に、
    前記湾曲部の内周部における前記軟性管状体の先端部は、前記操作ワイヤ固定部に近接移動し、前記操作ワイヤ固定部よりも前記挿入部の挿入方向に対して基端側に配置され、
    前記湾曲部の外周部における前記軟性管状体の先端部は、最も先端側に配置されている前記受け部に近接移動し、最も先端側に配置されている前記受け部よりも前記挿入部の挿入方向に対して先端側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  7. 最も基端側に配置されている前記受け部と前記可撓管部の先端との間に略密着して固定配置され、前記操作ワイヤに沿って前記軟性管状体の軸方向への移動を固定するために前記軟性管状体の基端部を固定している基端固定部を具備することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  8. 前記軟性管状体の先端部には、前記湾曲部が湾曲した際に、最も先端側に配置されている前記受け部に当接し、前記軟性管状体の先端部が最も先端側に配置されている前記受け部から脱落することを防止する第1の脱落防止部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の内視鏡。
  9. 前記第1の脱落防止部材が最も先端側に配置されている前記受け部に当接した際、前記軟性管状体の先端部は、前記操作ワイヤに沿って前記軟性管状体の軸方向において前記軟性管状体の先端部に向かい伸びることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡。
  10. 前記湾曲部が湾曲した際に、少なくとも前記軟性管状体の先端部を前記操作ワイヤに沿って前記軟性管状体の軸方向に進退自在に移動可能に挿通させるチューブ部材を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の内視鏡。
  11. 前記湾曲部が湾曲することで、前記軟性管状体の先端部が前記操作ワイヤに沿って前記軟性管状体の軸方向に移動する際に、前記軟性管状体の先端部は、最も先端側に配置されている前記受け部と、前記チューブ部材の基端部よりも前記挿入部の挿入方向に対して先端側に配置されることを特徴とする請求項10に記載の内視鏡。
  12. 前記軟性管状体の先端部と、前記受け部の基端面側の少なくとも一方は、テーパ形状を有していることを特徴とする請求項1乃至6、8、10のいずれか1つに記載の内視鏡。
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