JP2009077571A - 電力変換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のNPCインバータよりも部品点数が少なく、しかもきめ細やかな電圧制御ができ信頼性を向上させた電力変換器を提供することである。
【解決手段】第1の直流電源11に接続されたj(jは3以上の整数)レベルハーフブリッジインバータを構成した第1のハーフブリッジ回路17と、第1の直流電源11の電圧と異なった電圧の第2の直流電源13に接続されたk(k<jを満たす整数)レベルハーフブリッジインバータを構成した第2のハーフブリッジ回路18とを有し、第1の直流電源11の中性点と第2の直流電源13の中性点との間を中性線16で接続して第1のハーフブリッジ回路17と第2のハーフブリッジ回路18とを接続する。そして、第1のハーフブリッジ回路17の中点から一方の交流出力端子Uを引き出し、第2のハーフブリッジ回路18の中点から他方の交流出力端子U’を引き出す。
【選択図】 図1
【解決手段】第1の直流電源11に接続されたj(jは3以上の整数)レベルハーフブリッジインバータを構成した第1のハーフブリッジ回路17と、第1の直流電源11の電圧と異なった電圧の第2の直流電源13に接続されたk(k<jを満たす整数)レベルハーフブリッジインバータを構成した第2のハーフブリッジ回路18とを有し、第1の直流電源11の中性点と第2の直流電源13の中性点との間を中性線16で接続して第1のハーフブリッジ回路17と第2のハーフブリッジ回路18とを接続する。そして、第1のハーフブリッジ回路17の中点から一方の交流出力端子Uを引き出し、第2のハーフブリッジ回路18の中点から他方の交流出力端子U’を引き出す。
【選択図】 図1
Description
本発明は直流を交流に変換する電力変換器に関する。
一般に、電力系統には発電所で発電された交流電力が供給される。近年においては、電力の自由化により、直流電源を電力変換器を介して電力系統に接続し、電力系統に交流電力を供給する分散形電源が普及しており、電力変換器による電力変換の際に高調波が発生する。また、電力系統に接続された電力需要設備の中には様々な高調波負荷が顕在化しており、例えば、工場においてはアーク炉や整流器からは大量の高調波電流が発生する。家庭内においても、エアコン、テレビ、パソコンなどから高調波電流が電力系統に流れ込み電圧歪みを発生させる。
これら高調波による電圧歪みは年々増加傾向にあり、高調波による電圧歪みによって障害を受ける機器も多数発生している。具体的には、電力コンデンサ本体やその直列リアクトル、高調波フィルタ等の焼損などが顕在化している。
このため、電力変換器から高調波による歪み電流を抑えることが必要となる。そこで、高周波PWM制御を用いた電力変換器が普及しているが、PWM制御によるパルス数が増えるにつれて損失が増える。特に、電力分野においては損失がエネルギーコストに直結するため、可能な限り損失が小さい電力変換器が望まれている。また、パルス電圧を重ねることにより交流波形を正弦波に近づける従来のNPCインバータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来のNPC(中性点クランプ)インバータの一例を示す回路図である。この一例では、2つの3レベルハーフブリッジインバータを組合せてフルブリッジ回路を形成した5レベルインバータの電力変換器を示している。
図6に示すように、3レベルハーフブリッジインバータである第1のハーフブリッジ回路17と、3レベルハーフブリッジインバータである第2のハーフブリッジ回路18とが組み合わされて構成されている。
第1のハーフブリッジ回路17には第1の直流電源11が接続され、第2のハーフブリッジ回路18には第2の直流電源13が接続されている。第1の直流電源11は中性点で接地され、この第1の直流電源11には第1のスイッチング素子12−1乃至第4のスイッチング素子12−4が接続されている。同様に、第2の直流電源13は中性点で接地され、この第2の直流電源13には第5のスイッチング素子12−5乃至第8のスイッチング素子12−8が接続されている。そして、各々の第1のスイッチング素子12−1乃至第8のスイッチング素子12−8には、それぞれ環流ダイオードD1〜D8が並列に接続されている。
第1の直流電源11の中性点と第1のスイッチング素子12−1及び第2のスイッチング素子12−2との接続点の間にクランプダイオードD9が接続され、第1の直流電源11の中性点と第3のスイッチング素子12−3及び第4のスイッチング素子12−4との接続点の間にクランプダイオードD10が接続されている。同様に、第2の直流電源13の中性点と第5のスイッチング素子12−5及び第6のスイッチング素子12−6との接続点の間にクランプダイオードD11が接続され、第2の直流電源13の中性点と第7のスイッチング素子12−7及び第8のスイッチング素子12−8との接続点の間にクランプダイオードD12が接続されている。
また、第1のスイッチング素子12−1乃至第4のスイッチング素子12−4の上下アームは、第5のスイッチング素子12−5乃至第8のスイッチング素子12−8の上下アームと並列に直流正極線14及び直流負極線15で接続されている。そして、交流出力端子の一端Uが第2のスイッチング素子12−2及び第3のスイッチング素子12−3の接続点から引き出され、交流出力端子の他端U’が第6のスイッチング素子12−6及び第7のスイッチング素子12−7の接続点から引き出され、この交流出力端子U、U’から単相交流負荷に電力が供給されるようになっている。これにより、第1のハーフブリッジ回路17(3レベルハーフブリッジインバータ)と第2のハーフブリッジ回路18(3レベルハーフブリッジインバータ)とを組み合わせて出力のレベル数が5レベルの電力変換器を得る。
いま、第1の直流電源11及び第2の直流電源13の電圧は、中性点を挟んでそれぞれEであるとする。すなわち、従来の単相NPCフルブリッジインバータのNPCハーフブリッジ回路に供給する両端の直流電圧の大きさは一致している必要がある。この例では、両端とも2E[V]である。
図7は、図6に示した従来のNPCインバータ回路の交流出力端子U、U’の出力電圧の一例を示す波形図であり、表1は従来のNPCインバータ回路の第1のスイッチング素子12−1乃至第8のスイッチング素子12−8のオンオフに対する出力電圧を示す表である。図7及び表1に示すように、従来のNPCインバータ回路の出力電圧は、0、E、2E、−E、−2Eの5つのレベルとなる。
表1に示すように、従来のNPCインバータ回路の第1のスイッチング素子12−1乃至第8のスイッチング素子12−8のオンオフには9つのモード1〜9がある。
例えば、モード1は、表1に示すように、第1のスイッチング素子12−1がオフ、第2のスイッチング素子12−2がオン、第3のスイッチング素子12−3がオン、第4のスイッチング素子12−4がオフで、交流出力端子Uの端子電圧が0であり、第5のスイッチング素子12−5がオフ、第6のスイッチング素子12−6がオン、第7のスイッチング素子12−7がオン、第8のスイッチング素子12−8がオフで、交流出力端子U’の端子電圧が0であるモードである。従って、このモード1のときはU−U’間端子電圧は0である。
以下同様に、モード2のときはU−U’間端子電圧はE、モード3のときはU−U’間端子電圧は2E、モード4のときはU−U’間端子電圧はE、モード5のときはU−U’間端子電圧は0、モード6のときはU−U’間端子電圧は−E、モード7のときはU−U’間端子電圧は−2E、モード8のときはU−U’間端子電圧は−E、モード9のときはU−U’間端子電圧は0である。
このように、2つの3レベルハーフブリッジインバータを組合せた電力変換器の出力電圧は、第1のスイッチング素子12−1乃至第8のスイッチング素子12−8のオンオフにより切り換えられる。この場合、矩形波の幅d、d’を調整することにより、出力電圧の大きさや高調波歪電圧が変化する。これにより、2つの3レベルハーフブリッジインバータを組合せた電力変換器では、5レベルの出力電圧を得ることができるので、出力電圧の交流波形を正弦波に近づけることができる。
特開2004−248479号公報
しかし、従来のNPCインバータは、パルス電圧を重ねることにより交流波形を正弦波に近づけることができるが、出力電圧の交流波形を正弦波に近づけるために複数レベルの出力をしなければならないので、回路が複雑で部品点数が多くなる。図6で示した一例では、5レベルの出力を得るにあたって、8個のスイッチング素子12−1〜12−8が必要となる。
また、きめ細やかな電圧制御を行うには、レベル数を多くする必要があるが、例えば、5レベルの出力から9レベルの出力にするためには、2つの3レベルハーフブリッジインバータに代えて、2つの5レベルハーフブリッジインバータでフルブリッジ回路を形成することになるので、さらに回路が複雑となる。すなわち、出力レベル数を増やすには、従来のNPCインバータを構成するスイッチング素子の数を増やさなければならないので、回路が複雑で部品点数が多くなるだけでなく、信頼性の向上を図ることも難しくなる。
本発明の目的は、従来のNPCインバータよりも部品点数が少なく、しかもきめ細やかな電圧制御ができ信頼性を向上させた電力変換器を提供することである。
請求項1の発明に係わる電力変換器は、第1の直流電源に接続されたj(jは3以上の整数)レベルハーフブリッジインバータを構成した第1のハーフブリッジ回路と、前記第1の直流電源の電圧と異なった電圧の第2の直流電源に接続されたk(k<jを満たす整数)レベルハーフブリッジインバータを構成した第2のハーフブリッジ回路と、第1の直流電源の中性点と第2の直流電源の中性点との間を接続して第1のハーフブリッジ回路と第2のハーフブリッジ回路とを接続する中性線と、一方が第1のハーフブリッジ回路の中点から引き出され他方が第2のハーフブリッジ回路の中点から引き出された交流出力端子とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明に係わる電力変換器は、請求項1の発明において、前記第1の直流電源はj−1個の単位電源を直列接続して構成され、前記第2の直流電源はk≧3以上のときはk−1個、k=2のときは2個の単位電源を直列接続して構成され、前記第1の直流電源の単位電源の電圧をE、前記第2の直流電源の単位電源の電圧をE’としたとき、前記交流出力端子の出力電圧のレベル数が最大になるように、前記第1の直流電源の単位電源電圧E及び前記第2の直流電源の単位電源電圧E’を選択することを特徴とする。
請求項3の発明に係わる電力変換器は、請求項2の発明において、前記第1のハーフブリッジ回路が3レベルハーフブリッジインバータ、前記第2のハーフブリッジ回路が2レベルハーフブリッジインバータであるときは、前記第1の直流電源電圧Eと第2の直流電源電圧E’との関係は、E=2E’、E=E’を満たさないようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明に係わる電力変換器は、請求項2の発明において、前記第1のハーフブリッジ回路が5レベルハーフブリッジインバータ、前記第2のハーフブリッジ回路が2レベルハーフブリッジインバータであるときは、前記第1の直流電源電圧Eと第2の直流電源電圧E’との関係は、E=2E’、E=E’、E=(2/3)E’、E=(1/2)E’を満たさないようにしたことを特徴とする。
請求項5の発明に係わる電力変換器は、請求項2の発明において、前記第1のハーフブリッジ回路が5レベルハーフブリッジインバータ、前記第2のハーフブリッジ回路が3レベルハーフブリッジインバータであるときは、前記第1の直流電源電圧Eと第2の直流電源電圧E’との関係は、E=2E’、E=E’、E=(2/3)E’、E=(1/2)E’、E=(1/3)E’、E=(1/4)E’を満たさないようにしたことを特徴とする。
請求項6の発明に係わる電力変換器は、請求項2の発明において、前記第1のハーフブリッジ回路が7レベルハーフブリッジインバータ、前記第2のハーフブリッジ回路が3レベルハーフブリッジインバータであるときは、前記第1の直流電源電圧Eと第2の直流電源電圧E’との関係は、E=2E’、E=E’、E=(2/3)E’、E=(2/5)E’、E=(1/2)E’、E=(1/3)E’、E=(1/4)E’、E=(1/5)E’、E=(1/6)E’を満たさないようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、2つのハーフブリッジインバータのうちの一方のレベル数を少なくしたレベル数の異なるハーフブリッジインバータを組み合わせて、レベル数が同じハーフブリッジインバータの組合せの電力変換器と同数の出力レベルを保持するので、PCインバータよりも部品点数が少なくできる。また、2つのハーフブリッジインバータを直流正極線及び直流負極線で接続することに代えて、2つのハーフブリッジ回路のそれぞれの直流電源の中性点の間を中性線で接続するので、2つのハーフブリッジ回路の直流電源の電圧パルス波形を重畳させた電圧波形を得ることができる。従って、従来のNPCインバータよりも部品点数が少なく、しかもきめ細やかな電圧制御ができ、信頼性を向上させることができる。
以下本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態に係わる電力変換器の構成図である。図1に示すように、本発明の実施の形態に係わる電力変換器は、第1のハーフブリッジ回路17と第2のハーフブリッジ回路18とが組み合わされて構成され、これらの第1のハーフブリッジ回路17及び第2のハーフブリッジ回路18は、一方のレベル数を少なくしたレベル数の異なったブリッジ回路で形成されている。例えば、第1のハーフブリッジ回路17は、j(jは3以上の整数)レベルハーフブリッジインバータで構成され、第2のハーフブリッジ回路18はk(2≦k<jを満たす整数)レベルハーフブリッジインバータで構成されている。
また、第1のハーフブリッジ回路17と第2のハーフブリッジ回路18は、直流正極線及び直流負極線で接続することに代えて、中性線16で互いに接続され、さらに、第1の直流電源11及び第2の直流電源13は複数個の単位電源で構成されている。第1の直流電源11は、第1のハーフブリッジ回路17がjレベルハーフブリッジインバータであるときは、j−1個の単位電源を直列接続して構成され、第2の直流電源は、第2のハーフブリッジ回路17がkレベルハーフブリッジインバータであるときは、k≧3以上のときはk−1個、k=2のときは2個の単位電源を直列接続して構成される。
また、第1のハーフブリッジ回路17の中点から一方の交流出力端子Uが引き出され、第2のハーフブリッジ回路18の中点から他方の交流出力端子U’が引き出されている。そして、第1の直流電源11の単位電源の電圧をE、第2の直流電源13の単位電源の電圧をE’としたとき、交流出力端子U、U’の出力電圧のレベル数が最大になるように、第1の直流電源11の単位電源電圧E及び第2の直流電源13の単位電源電圧E’を選択することになる。
図2は本発明の第1の実施例に係わる電力変換器の構成図である。この第1の実施例は、j=3、k=2とし、第1のハーフブリッジ回路17は3レベルハーフブリッジインバータを形成し、第2のハーフブリッジ回路18は2レベルハーフブリッジインバータを形成し、これら2つのハーフブリッジインバータを中性線16で接続して出力レベル数が最大で6レベルの電力変換器を形成したものである。
第1のハーフブリッジ回路17は、2個のスイッチング素子12−1、12−2を直列接続した第1の正側アーム19と、2個のスイッチング素子12−3、12−4を直列接続した第1の負側アーム20とを有し、第1のスイッチング素子12−1乃至第4のスイッチング素子12−4にはそれぞれ環流ダイオードD1〜D4が並列に接続されている。
また、第1のスイッチング素子12−1及び第2のスイッチング素子12−2の接続点と、第1の直流電源11の中性点との間にクランプダイオードD7が接続され、第3のスイッチング素子12−3及び第4のスイッチング素子12−4の接続点と、第1の直流電源11の中性点との間にクランプダイオードD8が接続されている。そして、第1の直流電源11は電圧がEである2個の単位電源で構成され、第2のスイッチング素子12−2及び第3のスイッチング素子12−3の接続点から交流出力端子Uが引き出されている。これにより、第1のハーフブリッジ回路17は、3レベルハーフブリッジインバータとして、交流出力端子Uから0、E、−Eの3レベルの電圧を出力する。
第2のハーフブリッジ回路18は、第2の直流電源13に接続された第5のスイッチング素子12−5及び第6のスイッチング素子12−6を有し、第5のスイッチング素子12−5には環流ダイオードD5が並列接続され、第6のスイッチング素子12−6には環流ダイオードD6が並列接続されている。また、第2の直流電源13は電圧がE’である2個の単位電源で構成され、第5のスイッチング素子12−5及び第6のスイッチング素子12−6の接続点から交流出力端子U’が引き出されている。これにより、第2のハーフブリッジ回路18は、2レベルハーフブリッジインバータとして、交流出力端子U’からE’、−E’の2レベルの電圧を出力する。
そして、第1の直流電源11の中性点と第2の直流電源13の中性点との間が中性線16で接続され、第1のハーフブリッジ回路17と第2のハーフブリッジ回路18とが接続されている。これにより、第1のハーフブリッジ回路17(3レベルハーフブリッジインバータ)と第2のハーフブリッジ回路18(2レベルハーフブリッジインバータ)とを組み合わせて出力のレベル数が最大で6レベルの電力変換器を得る。
表2は図2に示した第1の実施例の電力変換器の第1のスイッチング素子12−1乃至第6のスイッチング素子12−6のオンオフに対する交流出力端子U、U’の出力電圧を示す表である。表2に示すように、図2に示した電力変換器の出力電圧は、−E’、E’、E−E’、E+E’、−E−E’、−E+E’の6つのレベルとなる。
表2に示すように、一方の交流出力端子Uの出力電圧が0のとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE’である。以下同様に、一方の交流出力端子Uの出力電圧がEのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE+E’であり、一方の交流出力端子Uの出力電圧が−Eのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E+E’である。
このように、図2に示す電力変換器の出力電圧は、第1のスイッチング素子12−1乃至第6のスイッチング素子12−6のオンオフの切り換えにより、−E’、E’、E−E’、E+E’、−E−E’、−E+E’の6つのレベルとなる。
しかし、E=E’のときは、E−E’及び−E+E’が0となるので、−E、E、0、2E、−2Eの5レベルとなる。また、E=2E’のときは、E−E’はE’、−E+E’は−E’となるので、−E’、E、E+E’(=3E’)、−E−E’(=−3E’)の4レベルとなる。つまり、第1の直流電源11と第2の直流電源13の直流電圧の大小関係によりレベル数が低下することもあるが、第1の直流電源11と第2の直流電源13の直流電圧を適切に選択することにより最大で6レベルとすることができる。
そこで、交流出力端子U、U’間の出力電圧のレベル数が最大の6レベルになるように、E=E’やE=2E’を満たさないように、第1の直流電源11の単位電源電圧E及び第2の直流電源13の単位電源電圧E’を選択する。これにより、図2に示す第1の実施例に係わる電力変換器は、6つのレベルの出力電圧を得られる。
このように、3レベルハーフブリッジインバータと2レベルハーフブリッジインバータとを組み合わせることにより、図6に示した従来の電力変換装置と比較し、部品点数が少なくでき、しかも出力電圧のレベル数を1つ増やすことができる。なお、E=E’のときは図6に示した従来と同じ5レベル、E=2E’のときは図6に示した従来よりレベル数が少ない4レベルとなるが、電力変換器の運用上、出力電圧のレベル数が許容できるときは、E=E’あるいはE=2E’の条件で運用してもよい。
第1の実施例によれば、2つの3レベルハーフブリッジインバータを組合せた従来の電力変換器に対し、スイッチング素子12やダイオードDの点数が少なくて済み、出力電圧の交流波形は同等の正弦波を得ることができる。このため、装置のコンパクト化や信頼度向上につながる。
図3は本発明の第2の実施の形態に係わる電力変換器の構成図である。この第2の実施例は、j=5、k=2とし、第1のハーフブリッジ回路17は5レベルハーフブリッジインバータを形成し、第2のハーフブリッジ回路18は2レベルハーフブリッジインバータを形成し、これら2つのハーフブリッジインバータを中性線16で接続して出力レベル数が最大で10レベルの電力変換器を形成したものである。
第1のハーフブリッジ回路17は、4個のスイッチング素子12−1〜12−4を直列接続した第1の正側アーム19と、4個のスイッチング素子12−5〜12−8を直列接続した第1の負側アーム20とを有し、第1のスイッチング素子12−1乃至第4のスイッチング素子12−8にはそれぞれ環流ダイオードD1〜D8が並列に接続されている。そして、第1の直流電源11は4個の単位電源Eで構成されている。
また、第1のスイッチング素子12−1及び第2のスイッチング素子12−2の接続点と、第1の直流電源11の第1単位電源E及び第2単位電源Eの接続点との間にクランプダイオードD9が接続され、第1の直流電源11の第1単位電源E及び第2単位電源Eの接続点と、第5のスイッチング素子12−5及び第6のスイッチング素子12−6との接続点の間にクランプダイオードD10が接続される。
第2のスイッチング素子12−2及び第3のスイッチング素子12−3の接続点と、第1の直流電源11の第2電源E及び第3電源Eの接続点との間にクランプダイオードD11が接続され、第1の直流電源11の第2単位電源E及び第3単位電源Eの接続点と、第6のスイッチング素子12−6及び第7のスイッチング素子12−7との接続点の間にクランプダイオードD12が接続され、さらに、第3のスイッチング素子12−3及び第4のスイッチング素子12−4の接続点と、第1の直流電源11の第3単位電源E及び第4単位電源Eの接続点との間にクランプダイオードD13が接続され、第1の直流電源11の第3単位電源E及び第4単位電源Eの接続点と、第7のスイッチング素子12−7及び第8のスイッチング素子12−8との接続点の間にクランプダイオードD14が接続される。
そして、第4のスイッチング素子12−4及び第5のスイッチング素子12−5の接続点から交流出力端子Uが引き出されている。これにより、第1のハーフブリッジ回路17は、5レベルハーフブリッジインバータとして、交流出力端子Uから0、E、−E、2E、−2Eの5レベルの電圧を出力する。
第2のハーフブリッジ回路18は、第2の直流電源13に接続された第9のスイッチング素子12−9及び第10のスイッチング素子12−10を有し、第9のスイッチング素子12−9には環流ダイオードD15が並列接続され、第10のスイッチング素子12−10には環流ダイオードD16が並列接続されている。また、第2の直流電源13は2個の単位電源E’で構成され、第9のスイッチング素子12−9及び第10のスイッチング素子12−10の接続点から交流出力端子U’が引き出されている。これにより、第2のハーフブリッジ回路18は、2レベルハーフブリッジインバータとして、交流出力端子U’からE’、−E’の2レベルの電圧を出力する。
そして、第1の直流電源11の中性点と第2の直流電源13の中性点との間が中性線16で接続され、第1のハーフブリッジ回路17と第2のハーフブリッジ回路18とが接続されている。これにより、第1のハーフブリッジ回路17(5レベルハーフブリッジインバータ)と第2のハーフブリッジ回路18(2レベルハーフブリッジインバータ)とを組み合わせて出力のレベル数が最大で10レベルの電力変換器を得る。
表3は図3に示した第2の実施例の電力変換器の第1のスイッチング素子12−1乃至第10のスイッチング素子12−10のオンオフに対する交流出力端子U、U’の出力電圧を示す表である。表3に示すように、図3に示した電力変換器の出力電圧は、−E’、E’、E−E’、E+E’、−E−E’、−E+E’、2E−E’、2E+E’、−2E−E’、−2E+E’の10レベルとなる。
表3に示すように、一方の交流出力端子Uの出力電圧が0のとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE’である。以下同様に、一方の交流出力端子Uの出力電圧がEのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE+E’であり、一方の交流出力端子Uの出力電圧が−Eのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E+E’である。
さらに、一方の交流出力端子Uの出力電圧が2Eのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は2E−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は2E+E’であり、一方の交流出力端子Uの出力電圧が−2Eのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−2E−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−2E+E’である。
このように、図3に示す電力変換器の出力電圧は、第1のスイッチング素子12−1乃至第10のスイッチング素子12−10のオンオフの切り換えにより、−E’、E’、E−E’、E+E’、−E−E’、−E+E’、2E−E’、2E+E’、−2E−E’、−2E+E’の10レベルとなる。
ここで、E=E’のときは、−E、E、0、2E、−2E、3E、−3E’の7レベルとなる。これは、E−E’(=0)、−E+E’(=0)、2E−E’(=E)、−2E+E’(=−E)となるからである。
E=2E’のときは、−E’、E’、E+E’(=3E’)、−E−E’(=−3E’)、2E+E’(=5E’)、−2E−E’(=−5E’)の6レベルとなる。これは、E−E’(=E’)、−E+E’(=−E’)、2E−E’(=3E’)、−2E+E’(=−3E’)となるからである。
E=(1/2)Eのときは、−E’、E’、E+E’(=3E)、−E−E’(=−3E)、2E−E’(=0)、2E+E’(=4E)、−2E−E’(=−4E)の9レベルとなる。これは、−2E+E’(=0)となるからである。
E=(2/3)E’のときは、−E’、E’、E−E’{=(−1/3)E’}、E+E’{=(5/3)E’}、−E−E’{=(−5/3)E’}、−E+E’{=(1/3)E’}、2E+E’、−2E−E’の8レベルとなる。これは、2E−E’{=(1/3)E’}、−2E+E’{=(−1/3)E’}となるからである。
従って、図3に示す電力変換器の出力電圧は、E=E’のときは7レベル、E=2E’のときは6レベル、E=(1/2)E’のときは9レベル、E=(2/3)E’のときは8レベルとなり、最大で10レベルである。
そこで、交流出力端子U、U’間の出力電圧のレベル数が最大の10レベルになるように、E=E’、E=2E’、E=(1/2)E’、E=(2/3)E’を満たさないように、第1の直流電源11の単位電源電圧E及び第2の直流電源13の単位電源電圧E’を選択する。これにより、図3に示す第2の実施例に係わる電力変換器は、10レベルの出力電圧を得られる。
このように、5レベルハーフブリッジインバータと2レベルハーフブリッジインバータとを組み合わせることにより、5レベルハーフブリッジインバータ同士の組合せた9レベルの出力電圧である従来の電力変換装置と比較し、部品点数が少なくでき、しかも出力電圧のレベル数を最大で4レベル増やすことができる。
なお、E=E’のときは従来よりレベル数が少ない7レベル、E=2E’のときは従来よりレベル数が少ない6レベル、E=(2/3)E’のときは従来よりレベル数が少ない8レベル、E=(1/2)E’のときは従来と同数のレベル数である9レベルとなるが、電力変換器の運用上、出力電圧のレベル数が許容できるときは、E=E’、E=2E’、E=(2/3)E’、E=(1/2)E’の条件で運用してもよい。
第2の実施例によれば、第1の実施の形態と同様に、2つの5レベルハーフブリッジインバータを組合せた従来の電力変換器に対し、スイッチング素子12やダイオードDの点数が少なくて済み、出力電圧の交流波形は同等の正弦波を得ることができる。このため、装置のコンパクト化や信頼度向上につながる。
図4は本発明の第3の実施の形態に係わる電力変換器の構成図である。この第3の実施例は、j=5、k=3とし、第1のハーフブリッジ回路17は5レベルハーフブリッジインバータを形成し、第2のハーフブリッジ回路18は3レベルハーフブリッジインバータを形成し、これら2つのハーフブリッジインバータを中性線16で接続して出力レベル数が最大で15レベルの電力変換器を形成したものである。
第1のハーフブリッジ回路17は、4個のスイッチング素子12−1〜12−4を直列接続した第1の正側アーム19と、4個のスイッチング素子12−5〜12−8を直列接続した第1の負側アーム20とを有し、第1のスイッチング素子12−1乃至第8のスイッチング素子12−8にはそれぞれ環流ダイオードD1〜D8が並列に接続されている。そして、第1の直流電源11は4個の単位電源Eで構成されている。
また、第1のスイッチング素子12−1及び第2のスイッチング素子12−2の接続点と、第1の直流電源11の第1単位電源E及び第2単位電源Eの接続点との間にクランプダイオードD9が接続され、第1の直流電源11の第1単位電源E及び第2単位電源Eの接続点と、第5のスイッチング素子12−5及び第6のスイッチング素子12−6との接続点の間にクランプダイオードD10が接続される。
第2のスイッチング素子12−2及び第3のスイッチング素子12−3の接続点と、第1の直流電源11の第2単位電源E及び第3単位電源Eの接続点との間にクランプダイオードD11が接続され、第1の直流電源11の第2単位電源E及び第3単位電源Eの接続点と、第6のスイッチング素子12−6及び第7のスイッチング素子12−7との接続点の間にクランプダイオードD12が接続され、さらに、第3のスイッチング素子12−3及び第4のスイッチング素子12−4の接続点と、第1の直流電源11の第3単位電源E及び第4単位電源Eの接続点との間にクランプダイオードD13が接続され、第1の直流電源11の第3単位電源E及び第4単位電源Eの接続点と、第7のスイッチング素子12−7及び第8のスイッチング素子12−8との接続点の間にクランプダイオードD14が接続される。
そして、第4のスイッチング素子12−4及び第5のスイッチング素子12−5の接続点から交流出力端子Uが引き出されている。これにより、第1のハーフブリッジ回路17は、5レベルハーフブリッジインバータとして、交流出力端子Uから0、E、−E、2E、−2Eの5レベルの電圧を出力する。
第2のハーフブリッジ回路18は、2個のスイッチング素子12−9、12−10を直列接続した第2の正側アーム21と、2個のスイッチング素子12−11、12−12を直列接続した第2の負側アーム22を有し、第9のスイッチング素子12−9乃至第12のスイッチング素子12−12にはそれぞれ環流ダイオードD15〜D18が並列に接続されている。第9のスイッチング素子12−9及び第10のスイッチング素子12−10との接続点の間にクランプダイオードD19が接続され、第11のスイッチング素子12−11及び第12のスイッチング素子12−12との接続点の間にクランプダイオードD20が接続されている。また、第2の直流電源13は2個の単位電源E’で構成され、第10のスイッチング素子12−10及び第11のスイッチング素子12−11の接続点から交流出力端子U’が引き出されている。これにより、第23のハーフブリッジ回路18は、3レベルハーフブリッジインバータとして、交流出力端子U’から0、E’、−E’の3レベルの電圧を出力する。
そして、第1の直流電源11の中性点と第2の直流電源13の中性点との間が中性線16で接続され、第1のハーフブリッジ回路17と第2のハーフブリッジ回路18とが接続されている。これにより、第1のハーフブリッジ回路17(5レベルハーフブリッジインバータ)と第2のハーフブリッジ回路18(3レベルハーフブリッジインバータ)とを組み合わせて出力のレベル数が最大で15レベルの電力変換器を得る。
表4は図4に示した第3の実施例の電力変換器の第1のスイッチング素子12−1乃至第12のスイッチング素子12−12のオンオフに対する交流出力端子U、U’の出力電圧を示す表である。表4に示すように、図4に示した電力変換器の出力電圧は、0、−E’、E’、E、E−E’、E+E’、−E、−E−E’、−E+E’、2E、2E−E’、2E+E’、−2E、−2E−E’、−2E+E’の15レベルとなる。
表4に示すように、一方の交流出力端子Uの出力電圧が0のとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧が0のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は0、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE’である。
以下同様に、一方の交流出力端子Uの出力電圧がEのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧が0のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE+E’である。
一方の交流出力端子Uの出力電圧が−Eのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧が0のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E+E’である。
一方の交流出力端子Uの出力電圧が2Eのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧が0のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は2E、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は2E−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は2E+E’である。
一方の交流出力端子Uの出力電圧が−2Eのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧が0のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−2E、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−2E−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−2E+E’である。
ここで、E=E’のときは、0、−E、E、2E、−2E、3E、−3Eの7レベルとなる。これは、E−E’(=0)、−E+E’(=0)、2E−E’(=E)、−2E+E’(=−E)となるからである。
E=2E’のときは、0、−E’、E’、E、E+E’(=3E’)、−E、−E−E’(=−3E’)、2E、2E+E’(5E’)、−2E、−2E−E’(−5E’)の11レベルとなる。これは、E−E’(=E’)、−E+E’(=−E’)、2E−E’(=3E’)、−2E+E’(=−3E’)となるからである。
E=(1/2)E’のときは、0、−E’(=−2E)、E’(=2E)、E、E+E’(=3E)、−E、−E−E’(=−3E)、2E+E’(=4E)、−2E−E’(=−4E)の9レベルとなる。これは、E−E’(=−E)、−E+E’(=E)、2E(=E’)、−2E(=E’)、2E−E’(=0)、−2E+E’(=0)となるからである。
E=(2/3)E’のときは、0、−E’、E’、E{=(2/3)E’}、E−E’{=(−1/3)E’}、E+E’{=(5/3)E’}、−E{(−2/3)E’}、−E−E’{=(−5/3)E’}、−E+E’{=(1/3)E’}、2E+E’{=(7/3)E’}、−2E−E’{=(−7/3)E’}の13レベルとなる。これは、2E−E’{=(1/3)E’}、−2E+E’{=(−1/3)E’}となるからである。
E=(1/3)E’のときは、0、−E’、E’、E、E+E’(=4E)、−E、−E−E’(=−4E)、2E、2E+E’(=5E)、−2E、−2E−E’(=−5E)の11レベルとなる。これは、E−E’(=−2E)、−E+E’(=2E)、2E−E’(=−E)、−2E+E’(=E)となるからである。
E=(1/4)E’のときは、0、−E’、E’、E、E−E’(=−3E)、E+E’(=5E)、−E、−E−E’(=−5E)、−E+E’(=3E)、2E、2E+E’(=6E)、−2E、−2E−E’(=−6E)の13レベルとなる。これは、2E−E’(=−2E)、−2E+E’(=2E)となるからである。
従って、図4に示す電力変換器の出力電圧は、E=E’のときは7レベル、E=2E’のときは11レベル、E=(1/2)E’のときは9レベル、E=(2/3)E’のときは13レベル、E=(1/3)E’のときは11レベル、E=(1/4)E’のときは13レベルであり、最大で15レベルである。
そこで、交流出力端子U、U’間の出力電圧のレベル数が最大の15レベルになるように、E=E’、E=2E’、E=(1/2)E’、E=(2/3)E’、E=(1/3)E’、E=(1/4)E’を満たさないように、第1の直流電源11の単位電源電圧E及び第2の直流電源13の単位電源電圧E’を選択する。これにより、図4に示す第3の実施例に係わる電力変換器は、15レベルの出力電圧を得られる。
このように、5レベルハーフブリッジインバータと3レベルハーフブリッジインバータとを組み合わせることにより、5レベルハーフブリッジインバータ同士の組合せた9レベルの出力電圧である従来の電力変換装置と比較し、部品点数が少なくでき、しかも出力電圧のレベル数を最大で6レベル増やすことができる。
なお、E=E’のときは従来よりレベル数が少ない7レベル、E=(1/2)E’のときは従来と同等のレベル数である9レベルとなるが、電力変換器の運用上、出力電圧のレベル数が許容できるときは、E=E’、E=(2/3)E’の条件で運用してもよい。また、E=2E’やE=(1/3)E’のときは最大の15レベルよりレベル数が少ない11レベル、E=(2/3)E’やE=(1/4)E’のときは最大の15レベルよりレベル数が少ない13レベルであるが、従来のレベル数である9レベル以上であるので、E=2E’、E=(1/3)E’、E=(2/3)E’、E=(1/4)E’の条件で運用してもよい。
第3の実施例によれば、第2の実施の形態と同様に、2つの5レベルハーフブリッジインバータを組合せた従来の電力変換器に対し、スイッチング素子12やダイオードDの点数が少なくて済み、出力電圧の交流波形は同等の正弦波を得ることができる。このため、装置のコンパクト化や信頼度向上につながる。
図5は本発明の第4の実施の形態に係わる電力変換器の構成図である。この第4の実施例は、j=7、k=3とし、第1のハーフブリッジ回路17は7レベルハーフブリッジインバータを形成し、第2のハーフブリッジ回路18は3レベルハーフブリッジインバータを形成し、これら2つのハーフブリッジインバータを中性線16で接続して出力レベル数が最大で21レベルの電力変換器を形成したものである。
第1のハーフブリッジ回路17は、6個のスイッチング素子12−1〜12−6を直列接続した第1の正側アーム19と、6個のスイッチング素子12−7〜12−12を直列接続した第1の負側アーム20とを有し、第1のスイッチング素子12−1乃至第12のスイッチング素子12−12にはそれぞれ環流ダイオードD1〜D12が並列に接続されている。そして、第1の直流電源11は6個の単位電源Eで構成されている。
第1のスイッチング素子12−1及び第2のスイッチング素子12−2の接続点と、第1の直流電源11の第1単位電源E及び第2単位電源Eの接続点との間にクランプダイオードD13が接続され、第1の直流電源11の第1単位電源E及び第2単位電源Eの接続点と、第7のスイッチング素子12−7及び第8のスイッチング素子12−8との接続点の間にクランプダイオードD14が接続される。
第2のスイッチング素子12−2及び第3のスイッチング素子12−3の接続点と、第1の直流電源11の第2電源E及び第3電源Eの接続点との間にクランプダイオードD15が接続され、第1の直流電源11の第2単位電源E及び第3単位電源Eの接続点と、第8のスイッチング素子12−8及び第9のスイッチング素子12−9との接続点の間にクランプダイオードD16が接続される。
第3のスイッチング素子12−3及び第4のスイッチング素子12−4の接続点と、第1の直流電源11の第3単位電源E及び第4単位電源Eの接続点との間にクランプダイオードD17が接続され、第1の直流電源11の第3単位電源E及び第4単位電源Eの接続点と、第9のスイッチング素子12−9及び第10のスイッチング素子12−10との接続点の間にクランプダイオードD18が接続される。
第4のスイッチング素子12−4及び第5のスイッチング素子12−5の接続点と、第1の直流電源11の第4単位電源E及び第5単位電源Eの接続点との間にクランプダイオードD19が接続され、第1の直流電源11の第4単位電源E及び第5単位電源Eの接続点と、第10のスイッチング素子12−10及び第11のスイッチング素子12−11との接続点の間にクランプダイオードD20が接続される。
第5のスイッチング素子12−5及び第6のスイッチング素子12−6の接続点と、第1の直流電源11の第5単位電源E及び第6単位電源Eの接続点との間にクランプダイオードD21が接続され、第1の直流電源11の第5単位電源E及び第6単位電源Eの接続点と、第11のスイッチング素子12−11及び第12のスイッチング素子12−12との接続点の間にクランプダイオードD22が接続される。
そして、第6のスイッチング素子12−6及び第7のスイッチング素子12−7の接続点から交流出力端子Uが引き出されている。これにより、第1のハーフブリッジ回路17は、5レベルハーフブリッジインバータとして、交流出力端子Uから0、E、−E、2E、−2E、3E、−3Eの7レベルの電圧を出力する。
第2のハーフブリッジ回路18は、2個のスイッチング素子12−13、12−14を直列接続した第2の正側アーム21と、2個のスイッチング素子12−15、12−16を直列接続した第2の負側アーム22を有し、第13のスイッチング素子12−13乃至第16のスイッチング素子12−16にはそれぞれ環流ダイオードD23〜D26が並列に接続されている。第13のスイッチング素子12−13及び第14のスイッチング素子12−14との接続点の間にクランプダイオードD27が接続され、第15のスイッチング素子12−15及び第16のスイッチング素子12−16との接続点の間にクランプダイオードD28が接続されている。また、第2の直流電源13は2個の単位電源E’で構成され、第14のスイッチング素子12−14及び第15のスイッチング素子12−15の接続点から交流出力端子U’が引き出されている。これにより、第3のハーフブリッジ回路18は、3レベルハーフブリッジインバータとして、交流出力端子U’から0、E’、−E’の3レベルの電圧を出力する。
そして、第1の直流電源11の中性点と第2の直流電源13の中性点との間が中性線16で接続され、第1のハーフブリッジ回路17と第2のハーフブリッジ回路18とが接続されている。これにより、第1のハーフブリッジ回路17(7レベルハーフブリッジインバータ)と第2のハーフブリッジ回路18(3レベルハーフブリッジインバータ)とを組み合わせて出力のレベル数が最大で21レベルの電力変換器を得る。
表5は図5に示した第4の実施例の電力変換器の第1のスイッチング素子12−1乃至第16のスイッチング素子12−16のオンオフに対する交流出力端子U、U’の出力電圧を示す表である。表5に示すように、図5に示した電力変換器の出力電圧は、0、−E’、E’、E、E−E’、E+E’、−E、−E−E’、−E+E’、2E、2E−E’、2E+E’、−2E、−2E−E’、−2E+E’、3E、3E−E’、3E+E’、−3E、−3E−E’、−3E+E’の21レベルとなる。
表5に示すように、一方の交流出力端子Uの出力電圧が0のとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧が0のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は0、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE’である。
以下同様に、一方の交流出力端子Uの出力電圧がEのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧が0のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧はE+E’である。
一方の交流出力端子Uの出力電圧が−Eのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧が0のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−E+E’である。
一方の交流出力端子Uの出力電圧が2Eのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧が0のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は2E、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は2E−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は2E+E’である。
一方の交流出力端子Uの出力電圧が−2Eのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧が0のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−2E、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−2E−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−2E+E’である。
一方の交流出力端子Uの出力電圧が3Eのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧が0のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は3E、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は3E−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は3E+E’である。
一方の交流出力端子Uの出力電圧が−3Eのとき、他方の交流出力端子U’の出力電圧が0のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−3E、他方の交流出力端子U’の出力電圧がE’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−3E−E’、他方の交流出力端子U’の出力電圧が−E’のときは、交流出力端子U、U’間の出力電圧は−3E+E’である。
ここで、E=E’のときは、0、−E、E、2E、−2E、3E、−3E、4E、−4Eの9レベルとなる。これは、E−E’(=0)、−E+E’(=0)、2E−E’(=E)、−2E+E’(=−E)、3E−E’(=2E)、−3E+E’(=−2E)となるからである。
E=2E’のときは、0、−E’、E’、E、E+E’、−E、−E−E’、2E、2E+E’、−2E、−2E−E’、3E、3E+E’、−3E、−3E−E’の15レベルとなる。これは、E−E’(=E’)、−E+E’(=−E’)、2E−E’(=3E’)、−2E+E’(=−3E’)、3E−E’(=5E’)、−3E+E’(=−5E’)となるからである。
E=(2/3)E’のときは、0、−E’、E’、E、E−E’、E+E’、−E、−E−E’、−E+E’、2E、2E+E’、−2E、−2E−E’、3E、3E+E’、−3E、−3E−E’の17レベルとなる。これは、2E−E’(=−E+E’)、−2E+E’(=E−E’)、3E−E’(=E’)、−3E+E’(=−E’)となるからである。
E=(2/5)E’のときは、0、−E’、E’、E、E−E’、E+E’、−E、−E−E’、−E+E’、2E、2E−E’、2E+E’、−2E、−2E−E’、−2E+E’、3E、3E+E’、−3E、−3E−E’の19レベルとなる。これは、3E−E’(=−2E+E’)、−3E+E’(=2E−E’)となるからである。
E=(1/2)E’のときは、0、E、−E、2E、2E+E’(=4E)、−2E、−2E−E’(=−4E)、3E、3E+E’(=5E)、−3E、−3E−E’(=−5E)の11レベルとなる。これは、−E’(=−2E)、E’(=2E)、E−E’(=−E)、E+E’(=3E)、−E−E’(=−3E)、−E+E’(=E)、2E−E’(=0)、−2E+E’(=0)、3E−E’(=E)、−3E+E’(=E)となるからである。
E=(1/3)E’のときは、0、E、E+E’(=4E)、−E、−E−E’(=−4E)、2E、2E+E’(=5E)、−2E、−2E−E’(=−5E)、3E、3E+E’(=6E)、−3E、−3E−E’(=−6E)の13レベルとなる。これは、−E’(=−3E)、E’(=3E)、E−E’(=−2E)、−E+E’(=2E)、2E−E’(=−E)、−2E+E’(=E)、3E−E’(=0)、−3E+E’(=0)となるからである。
E=(1/4)E’のときは、0、−E’(=−4E)、E’(=4E)、E、E+E’(=5E)、−E、−E−E’(=−5E)、2E、2E+E’(=6E)、−2E、−2E−E’(=−6E)、3E、3E+E’(=7E)、−3E、−3E−E’(=−7E)の15レベルとなる。これは、E−E’(=−3E)、−E+E’(=3E)、2E−E’(=−2E)、−2E+E’(=2E)、3E−E’(=−E)、−3E+E’(=E)となるからである。
E=(1/5)E’のときは、0、−E’(=−5E)、E’(=5E)、E、E−E’(=−4E)、E+E’(=6E)、−E、−E−E’(=−6E)、−E+E(=4E)’、2E、2E+E’(=7E)、−2E、−2E−E’(=−7E)、3E、3E+E’(=8E)、−3E、−3E−E’(=−8E)の17レベルとなる。これは、2E−E’(=−3E)、−2E+E’(=3E)、3E−E’(=−2E)、−3E+E’(=2E)となるからである。
E=(1/6)E’のときは、0、−E’(=−6E)、E’(=6E)、E、E−E’(=−5E)、E+E’(=7E)、−E、−E−E’(=−7E)、−E+E’(=5E)、2E、2E−E’(=−4E)、2E+E’(=8E)、−2E、−2E−E’(=−8E)、−2E+E’(=6E)、3E、3E+E’(=9E)、−3E、−3E−E’(=−9E)の19レベルとなる。これは、3E−E’(=−3E)、−3E+E’(=3E)となるからである。
従って、図5に示す電力変換器の出力電圧は、E=E’のときは9レベル、E=2E’のときは15レベル、E=(2/3)E’のときは17レベル、E=(2/5)E’のときは19レベル、E=(1/2)E’のときは11レベル、E=(1/3)E’のときは13レベル、E=(1/4)E’のときは15レベル、E=(1/5)E’のときは17レベル、E=(1/6)E’のときは19レベルであり、最大で21レベルである。
そこで、交流出力端子U、U’間の出力電圧のレベル数が最大の21レベルになるように、E=E’、E=(2/3)E’、E=(2/5)E’、E=(1/2)E’、E=(1/3)E’、E=(1/4)E’、E=(1/5)E’、E=(1/6)E’を満たさないように、第1の直流電源11の単位電源電圧E及び第2の直流電源13の単位電源電圧E’を選択する。これにより、図5に示す第4の実施例に係わる電力変換器は、21レベルの出力電圧を得られる。
このように、7レベルハーフブリッジインバータと3レベルハーフブリッジインバータとを組み合わせることにより、7レベルハーフブリッジインバータ同士を組合せた13レベルの出力電圧である従来の電力変換装置と比較し、部品点数が少なくでき、しかも出力電圧のレベル数を最大で8レベル増やすことができる。 なお、E=E’のときは従来よりレベル数が少ない9レベル、E=(1/2)E’のときは従来よりレベル数が少ない11レベル、E=(1/3)E’のときは従来と同等のレベル数である13レベルとなるが、電力変換器の運用上、出力電圧のレベル数が許容できるときは、E=E’、E=(1/2)E’の条件で運用してもよい。
また、E=2E’、E=(1/4)E’のときは最大の21レベルよりレベル数が少ない15レベル、E=(2/3)E’、E=(1/5)E’のときは最大の21レベルよりレベル数が少ない17レベル、E=(2/5)E’、E=(1/6)E’のときは最大の21レベルよりレベル数が少ない19レベルであるが、従来のレベル数である13レベル以上であるので、これらの条件で運用してもよい。
第4の実施例によれば、第3の実施の形態と同様に、2つの7レベルハーフブリッジインバータを組合せた従来の電力変換器に対し、スイッチング素子12やダイオードDの点数が少なくて済み、出力電圧の交流波形は同等の正弦波を得ることができる。このため、装置のコンパクト化や信頼度向上につながる。
本発明の実施の形態によれば、レベル数の異なったハーフブリッジ回路を中性線16で接続して、同じレベル数のハーフブリッジ回路を組み合わせた場合よりも出力電圧のレベル数を増やしたので、高調波の発生を減少でき部品点数の少ない電力変換器を実現できる。従って、電力変換器のコンパクト化が図れ信頼度向上につながる。
例えば、従来の5レベルインバータ同士を組み合わせた場合には出力電圧のレベル数は9レベルまでであり、従来の7レベルインバータ同士を組み合わせた場合には出力電圧のレベル数は13レベルまでであり、また、従来の9レベルインバータを組み合わせた場合には出力電圧のレベル数は17レベルまでである。
これに対し、本発明の実施の形態では、レベル数の異なったハーフブリッジ回路を正極線及び負極線に代えて、中性線16で接続することにより、2つのハーフブリッジ回路の出力電圧を重畳させた出力を得るので、AレベルインバータとBレベルインバータを組み合わせることにより、最大でA×Bレベルの出力電圧を持つ電力変換器を構成することができる。
第1の実施例では、3レベルインバータと2レベルインバータであるので、最大で6レベルの出力電圧を得ることができ、第2の実施例では、5レベルインバータと2レベルインバータであるので、最大で10レベルの出力電圧を得ることができ、第3の実施例では、5レベルインバータと3レベルインバータであるので、最大で15レベルの出力電圧を得ることができ、第4の実施例では、7レベルインバータと3レベルインバータであるので、最大で21レベルの出力電圧を得ることができる。
従って、従来のNPCインバータよりも部品点数が少なく、しかもきめ細やかな電圧制御ができ、信頼性を向上させることができる。
11…第1の直流電源、12…スイッチング素子、13…第2の直流電源、14…直流正極線、15…直流負極線、16…中性線、17…第1のハーフブリッジ回路、18…第2のハーフブリッジ回路、19…第1の正側アーム、20…第1の負側アーム、21…第2の正側アーム、22…第2の負側アーム
Claims (6)
- 第1の直流電源に接続されたj(jは3以上の整数)レベルハーフブリッジインバータを構成した第1のハーフブリッジ回路と、前記第1の直流電源の電圧と異なった電圧の第2の直流電源に接続されたk(2≦k<jを満たす整数)レベルハーフブリッジインバータを構成した第2のハーフブリッジ回路と、第1の直流電源の中性点と第2の直流電源の中性点との間を接続して第1のハーフブリッジ回路と第2のハーフブリッジ回路とを接続する中性線と、一方が第1のハーフブリッジ回路の中点から引き出され他方が第2のハーフブリッジ回路の中点から引き出された交流出力端子とを備えたことを特徴とする電力変換器。
- 前記第1の直流電源はj−1個の単位電源を直列接続して構成され、前記第2の直流電源はk≧3以上のときはk−1個、k=2のときは2個の単位電源を直列接続して構成され、前記第1の直流電源の単位電源の電圧をE、前記第2の直流電源の単位電源の電圧をE’としたとき、前記交流出力端子の出力電圧のレベル数が最大になるように、前記第1の直流電源の単位電源電圧E及び前記第2の直流電源の単位電源電圧E’を選択することを特徴とする請求項1記載の電力変換器。
- 前記第1のハーフブリッジ回路が3レベルハーフブリッジインバータ、前記第2のハーフブリッジ回路が2レベルハーフブリッジインバータであるときは、前記第1の直流電源電圧Eと第2の直流電源電圧E’との関係は、E=2E’、E=E’を満たさないようにしたことを特徴とする請求項2記載の電力変換器。
- 前記第1のハーフブリッジ回路が5レベルハーフブリッジインバータ、前記第2のハーフブリッジ回路が2レベルハーフブリッジインバータであるときは、前記第1の直流電源電圧Eと第2の直流電源電圧E’との関係は、E=2E’、E=E’、E=(2/3)E’、E=(1/2)E’を満たさないようにしたことを特徴とする請求項2記載の電力変換器。
- 前記第1のハーフブリッジ回路が5レベルハーフブリッジインバータ、前記第2のハーフブリッジ回路が3レベルハーフブリッジインバータであるときは、前記第1の直流電源電圧Eと第2の直流電源電圧E’との関係は、E=2E’、E=E’、E=(2/3)E’、E=(1/2)E’、E=(1/3)E’、E=(1/4)E’を満たさないようにしたことを特徴とする請求項2記載の電力変換器。
- 前記第1のハーフブリッジ回路が7レベルハーフブリッジインバータ、前記第2のハーフブリッジ回路が3レベルハーフブリッジインバータであるときは、前記第1の直流電源電圧Eと第2の直流電源電圧E’との関係は、E=2E’、E=E’、E=(2/3)E’、E=(2/5)E’、E=(1/2)E’、E=(1/3)E’、E=(1/4)E’、E=(1/5)E’、E=(1/6)E’を満たさないようにしたことを特徴とする請求項2記載の電力変換器。
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