JP2009077159A - 薄膜圧電共振器及びその製造方法 - Google Patents

薄膜圧電共振器及びその製造方法 Download PDF

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JP2009077159A JP2007244259A JP2007244259A JP2009077159A JP 2009077159 A JP2009077159 A JP 2009077159A JP 2007244259 A JP2007244259 A JP 2007244259A JP 2007244259 A JP2007244259 A JP 2007244259A JP 2009077159 A JP2009077159 A JP 2009077159A
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Yasuaki Yasumoto
恭章 安本
Naoko Yanase
直子 梁瀬
Ryoichi Ohara
亮一 尾原
Shingo Masuko
真吾 増子
Kenya Sano
賢也 佐野
Tetsuya Ono
哲也 大野
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Abstract

【課題】 薄膜圧電共振器の作成において、犠牲層をエッチングして空洞部を形成する際
の製造歩留を向上する。
【解決手段】 基板1と、前記基板1上に形成された環状構造の支持体3と、前記基板1
と前記環状構造の支持体3で囲まれた空洞部10を覆って前記支持体3上に形成された保
護層4と、前記空洞部10上方に開口部を有して前記空洞部10を覆うように、且つ前記
環状構造の支持体3上面の内側の縁21の全域を覆うように前記保護層4上に形成された
下部電極5と、前記下部電極5上及び前記保護層4上に形成された圧電体膜6と、前記空
洞部10上方に配置され、前記圧電体膜6上に形成された上部電極7と、を具備し、前記
開口部は前記保護層4と前記圧電体膜6が直接接合するように形成され、前記圧電体膜6
から前記保護層4を貫通し前記空洞部10に達するエッチングビア9を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、犠牲層をエッチングして空洞部を形成する薄膜圧電共振器、薄膜圧電共振器
を用いたフィルタ、及びその製造方法に関する。
近年、携帯電話や携帯情報端末等の無線通信システムは、送受信する情報量増大の要求
により、使用周波数の高周波化の傾向にあり、5GHz帯程度までの実用化が見込まれる
。無線通信システムの高周波回路では、アナログ回路部分にフィルタが使用される。従来
から、このようなフィルタには、セラミックフィルタやSAW(Surface Aco
ustic Wave)フィルタが用いられていた。しかしながら、セラミックフィルタ
は回路の小型化が難しく、SAWフィルタは櫛形電極のプロセス精度の限界から1GHz
程度の周波数が限界である。さらに、これらのデバイスは、Si(シリコン)基板上への
集積化が困難であり、小型で高周波動作のデバイスが要求される次世代携帯無線通信シス
テムには適さない。
これに対し、圧電体膜を上下の電極で挟んで音響波の定在波を利用する薄膜圧電共振器
では、共振周波数は圧電体膜の膜厚と音速によって決まる。薄膜成膜技術によれば、圧電
体膜の膜厚が1−2μm程度で2GHz程度、0.4−0.8μm程度で5GHz程度の共
振周波数が得られる。また、Siを基板として使用できるので、受動素子や能動素子とと
もに高周波アナログ回路としてSi基板上に集積化することが可能である。このため、薄
膜圧電共振器は、携帯無線通信システムの高周波化のために盛んに開発が行われている。
薄膜圧電共振器の一例として、基板上に予め犠牲層を成膜しておき、この犠牲層の上に
圧電体膜を上下の電極で挟んだ圧電体共振器を形成後、犠牲層をエッチングにより空洞化
させて、中空構造の共振器を形成した薄膜圧電共振器がある(たとえば引用文献1参照)
しかし、犠牲層の上に直接圧電対膜を上下電極で挟んだ圧電体共振器を形成し、その後
、犠牲層をエッチングにより空洞部を形成する構造では、フッ酸(HF)などのエッチン
グ液では下部電極を腐食し、薄膜圧電共振器の製造歩留を大きく低下させていた。また、
電極材料やエッチング液などのエッチング条件に大きな制約が課せられていた。
特開2002−100953号公報(第4頁、図8)
本発明の目的は、薄膜圧電共振器の作成において、犠牲層をエッチングして空洞部を形
成する際の製造歩留を向上することにある。
本発明の一態様による薄膜圧電共振器は、基板と、前記基板上に形成された環状構造の
支持体と、前記基板と前記環状構造の支持体で囲まれた空洞部を覆って前記支持体上に形
成された保護層と、前記空洞部上方に開口部を有して前記空洞部を覆うように、且つ前記
環状構造の支持体上面の内側の縁の全域を覆うように前記保護層上に形成された下部電極
と、前記下部電極上及び前記保護層上に形成された圧電体膜と、前記空洞部上方に配置さ
れ、前記圧電体膜上に形成された上部電極と、を具備し、前記開口部は前記保護層と前記
圧電体膜が直接接合するように形成され、前記圧電体膜から前記保護層を貫通し前記空洞
部に達するエッチングビアを有していることを特徴としている。
また、本発明の一態様である薄膜圧電共振器の製造方法は、半導体基板上に犠牲層を形
成する工程と、前記犠牲層に環状構造のトレンチを形成する工程と、
前記環状構造のトレンチを埋め込むように環状構造の支持体を形成する工程と、前記環状
構造の支持体上及び前記犠牲層上に保護層を形成する工程と、前記環状構造の支持体で囲
まれた前記犠牲層上方に開口部を有して前記環状構造の支持体で囲まれた前記犠牲層を覆
うように、且つ前記環状構造の支持体の上面の内側の縁の全域を覆うようにパターニング
された下部電極を前記保護層上に形成する工程と、前記下部電極及び前記保護層上の全面
に圧電対膜を形成する工程と、前記空洞部上方で前記圧電体膜上に上部電極を形成する工
程と、前記下部電極の前記開口部内で前記圧電体膜及び前記保護層を貫通して前記環状構
造の支持体で囲まれた前記犠牲層に達するエッチングビアを形成する工程と、前記エッチ
ングビアを介して前記環状構造の支持体で囲まれた前記犠牲層をエッチングし空洞部を形
成する工程と、を含むことを特徴としている。
上記構成及び製造方法により、薄膜圧電共振器の製造歩留を向上することができる。
薄膜圧電共振器は、圧電体膜を上下の電極で挟んで圧電体共振器を形成し、これを空洞
部を有する基板で保持することにより、両電極間に印加された高周波電圧により電極が振
動し、圧電体膜中に膜厚できまる音響波の定在波が生じ共振現象を起こす。薄膜圧電共振
器の性能は、電気機械結合係数ktと品質係数Q値で示される。
電気機械結合係数ktが大きいほど広帯域のフィルタや広帯域の電圧制御発振器(V
oltage Controlled Oscillator:VCO)を作成すること
ができる。電気機械結合係数ktは圧電体膜によって決まり、電気機械結合係数kt
を大きくするためには、電気機械結合係数ktが大きな圧電体材料を選び、さらに圧電
体膜の結晶の分極軸を膜の成膜方向に揃えて成膜することが重要である。電気機械結合係
数ktと品質係数Q値をさらに向上させるためには、電極材料の比重低減や膜厚減少が
効果的である。
圧電体膜としては、窒化アルミニウム(Alminium Nitride:AlN)
や酸化亜鉛(Zinc Oxide:ZnO)などのウルツ鉱型の結晶構造を持つ結晶が
適している。これは、構成元素の少ない2元系の化合物であり高絶縁性の圧電体結晶が得
られやすいからである。また、こららの六方晶系の結晶は、分極方向であるc軸方向([
0001]方向)への配向性が強く、c軸方向に沿って結晶成長しやすいことから、これ
らを圧電体膜として共振器を形成すると、電気機械結合係数ktと品質係数Q値の高い
薄膜圧電共振器が得られるからである。
特にAlNに関してはさらに、窒化物であるため、ZnOや他の例えば、チタン酸バリ
ウム(BaTiO3)やニオブ酸リチウム(LiNbO3)などのペロブスカイト系酸化
物に代表される強誘電体に含まれる圧電性を示す材料に比べて、高周波特性に優れる、熱
伝導率が高い、結晶構造が簡略、構成原子が少ない、Si基板やSiプロセスに使用され
ている各種材料との反応性が低い、エピタキシャル成膜温度が400℃以下と低温、スパ
ッタリングにより成膜が容易、還元雰囲気中や各種の酸に対して安定、耐熱温度が高い、
などの優れた特徴がある。
AlNを圧電体膜として使用した薄膜圧電共振器は、AlNのc軸配向性(例えばX線
回折のロッキングカーブ測定での半値幅など)と電気機械結合係数ktとの間に強い相
関がある。このため、AlNのc軸配向性向上は薄膜圧電共振器の性能向上に重要である
通常下部電極としては、アルミニウム(Al)やモリブデン(Mo)などの金属材料が
使用され、この上にAlNを成膜すると、エピタキシャル成長とならないために、c軸方
向の配向性が悪い。ここで、下部電極として、タンタル(Ta)とアルミニウムの混晶か
らなるTa−Alアモルファス層の上にアルミニウムとニッケルの混晶Al−Ni層、及
びAlN層を順次成膜したものを用い、この上にAlNを成膜することにより、格段にc
軸方向の結晶配向性を向上することができる。これは、Ta−Alアモルファス層の上に
成膜したAl−Ni層は[111]方向に配向して結晶成長し、続けてこの上にAlN層
を成膜することにより、Al−Ni層の(111)面とAlN層の(0001)面は格子
整合するので、AlN層は[0001]方向に配向してエピタキシャル成長をするためで
ある。この後、上記積層構造からなる下部電極をパターニングした後に、共振器の圧電体
膜となるAlN層を形成することで、下部電極にエピタキシャル成長したAlN層が得ら
れる。
なお、上記Al−Ni混晶層の代わりにAlを用いてもほぼ同様な効果が得られる。ま
た、AlNはスパッタリングにより形成されるため、低い基板温度での成膜となるが、上
記積層構造を下部電極とすることにより、配向性の高いAlN膜が得られる。
この結果、上記積層構造の下部電極を用いることによって、従来のMoやAl単体の下
部電極の場合に比べて、薄膜圧電共振器の電気機械結合係数kt及び品質係数Q値は格
段に向上することができる。
以下、本発明の実施例について図を参照しながら説明する。
本発明に係る実施例1の薄膜圧電共振器の上面図を図1(a)に示す。図1(a)中の
一点鎖線で囲った環状構造支持体の凸型環状部分Aの拡大図を同図(b)に示す。さらに
、同図(a)中のB−B線の矢印方向から見た断面図及びC−C線の矢印方向から見た断
面図を、それぞれ図2(a)及び(b)に示す。なお、図1(a)の上面図は、便宜上図
2の断面図における最表面の電極保護層8を省略し示してあり、圧電体膜6より下部に配
置されているものは、点線及び破線で示してある。
図1及び図2に示したように本発明に係る実施例1の薄膜圧電共振器は、高抵抗の基板
1の表面に犠牲層2が形成されている。この犠牲層2には、図1で点線で示されたとおり
、基板1に達する環状構造の支持体3が形成されており、その上面は犠牲層2の上面と略
同一平面上となるように揃っている。本実施例の場合は、一例として略矩形の形状の場合
を示す。この矩形形状の環状構造支持体3と基板1により空洞部10が形成されている。
環状構造支持体3の四隅には、後に説明するエッチングビア9を設けるために、空洞部が
凸型に突出するように、環状構造支持体3が凸型の環状部分Aが形成されている。
環状構造支持体3で囲まれた空洞部10を覆うように、環状構造支持体3と犠牲層2の
上面上全面に保護層4が形成されている。保護層4上には、図1で破線で示されたとおり
、環状構造支持体3の凸型環状部分Aの部分を除いて、空洞部10のほぼ全面を覆って環
状構造支持体3を横断するように略矩形形状に下部電極5が形成されている。下部電極5
は、一例として、図1(a)の上下方向に電極取り出しように延伸している(以後、下部
電極5より延伸部分を除いた矩形形状を矩形形状の本体部分とする)。また、図1(b)
に凸型環状部分Aの細部を示したように、矩形形状の本体部分に覆われていない環状構造
支持体3の凸型環状部分Aでは、環状構造支持体3の上面の空洞部側の縁21(以後、環
状構造支持体上面内側の縁とする)を沿うように、下部電極5は、矩形形状の本体部分か
ら延伸して形成されている。すなわち、環状構造支持体3の凸型環状部分Aにおいて、支
持体3で囲まれた空洞部上に下部電極5が開口部を有するように、下部電極5は環状構造
支持体3の上面内側の縁21に沿って矩形形状の本体側から延伸して形成されている。こ
れにより、環状構造支持体3の上面内側の縁21上は、環状構造支持体3の全域で保護層
4を介して下部電極5で覆われている。
下部電極5の上面上及び下部電極5が形成されていない保護層4の上面上の全面に圧電
体膜6を形成し、空洞部10の上方で環状構造支持体3に囲まれた領域内に配置するよう
に、圧電体膜6上には略矩形形状の上部電極7が形成されており、その一部は電極引き出
しのため空洞部10から環状構造支持体3を横断して延伸している。
上部電極7を覆うように、圧電体膜6上には電極保護層8が形成されており、環状構造
支持体3の四隅の凸型環状部分Aでは、前述の下部電極5の開口部の内側で、電極保護層
8、圧電体膜6及び保護層4を貫通し、空洞部10に至るエッチングビア9が形成されて
いる。
後の製造方法の一例で示すように、上記本実施例の構造では、環状構造支持体3で囲ま
れた犠牲層2がエッチングビア9を介してエッチングされて空洞部10が形成されるが、
保護層4が圧電体膜6及び下部電極5を空洞部10に露出させること無く完全にそれらの
下面を覆っているので、下部電極5にエッチングによる損傷を与えることがない。すなわ
ち、空洞部10を形成するエッチング工程でのプロセスマージンが広くなり、薄膜圧電共
振器の製造歩留が大きく改善される。また、下部電極の材料やエッチング条件を幅広く選
択することができる。
次に、本実施例の薄膜圧電共振器の製造方法の一例を図3乃至図6の製造工程の断面図
により説明する。各図の(a)は、図2同様に図1(a)のB−B線の矢印方向から見た
断面図であり、各図の(b)は、図1(a)のC−C線の矢印方向から見た断面図である
。また、図5(c)は、同図(a)の環状構造支持体3の凸型環状部分Aにおける、環状
構造支持体3上に形成された保護層4及び下部電極5の構造Dを詳細に説明するための拡
大図である。
図3に示したように、高抵抗のSi基板1上に、プラズマCVD(Chemical
Vapor Deposition)により酸化膜(SiO2)である膜厚2μmのTE
OS(Tetraethoxysilane)膜を犠牲層2として全面に形成する。一例
としてTEOS膜を示したが、通常のシラン(SiH4)などを原料に用いたCVDによ
るSiO2膜やSOG(Spin On Glass)法により塗布されるガラス膜など
でもよい。
フォトリソグラフィーによるマスク形成及びC4F8+CO系ガスを用いたRIE(R
eactive Ion Etching)により、図1(a)に示された環状構造の支
持体3と同一形状の環状構造を有する、深さ2μm、幅1μmのトレンチ11を基板1に達
するように犠牲層2に形成する。
図4に示したように、上記トレンチ11を埋め込むように、プラズマCVDによりポリ
シリコン膜を犠牲層2の全面に形成し、CMP(Chemical Mechanica
l Polish)により、犠牲層2が露出するまでポリシリコン膜を研磨して、犠牲層
2の上面と略同一平面上の上面を有する支持体3を形成する。ここで、CMPの代わりに
CDE(Chemical Dry Etching)などのエッチングによる平坦化技
術を用いてもよい。その後、支持体3の上面を含んだ犠牲層2の全面に保護層4として、
支持体3と同様にして厚さ50nmのポリシリコンを形成する。
ここで、支持体3と保護層4は同一材料で形成しているが、後に説明する犠牲層2をエ
ッチングして空洞部10を形成する際に、犠牲層2とエッチング選択比が十分大きい材料
であれば、互いに違う材料であってもよい。
図5に示したように、下部電極5として、保護層4上にスパッタ法により厚さ10nm
のアモルファスAl0.5Ta0.5層、厚さ200nmのAl−Ni層、及び厚さ30
nmのAlN層を順次全面に形成した後に、フォトリソグラフィーによるマスク形成及び
塩素系のRIEにより、下部電極5のパターニングを行い、下部電極5は、環状構造支持
体3の四隅の凸型環状部分Aの部分を除いて、空洞部10のほぼ全面を覆って環状構造支
持体3を横断するように略矩形形状に形成され、四隅の凸型環状部分Aにおいては、略矩
形形状の本体部分から環状構造支持体3の上面内側の縁21に沿って延伸し、凸型環状部
分Aで囲まれた犠牲層2上に開口部を有するように形成される。また、下部電極5の電極
引き出しのために、図1(a)に示したように図中の上下方向に延伸している。ここで、
環状構造支持体3の上面内側の縁21上には、環状構造支持体3の全域にわたって保護層
4を介して下部電極5が配置された構造となる。
ここで、アモルファスAl0.5Ta0.5層上に形成された厚さ200nmのAl−
Ni層は、(111)結晶面を主面にして成膜され、この上にAlNを成膜することによ
り、Al−Niと格子整合が取れた状態で(0001)面を主面に持つAlNのエピタキ
シャル成長が得られ、分極方向である[0001]方向(C軸方向)に配向性の優れたA
lN結晶の層が得られる。なお、Al−Ni層の代わりにAl層を用いても同じ効果が得
られ、ほぼ同様に配向性の優れたAlN層が下部電極5の表面として得られる。
図5(a)の環状構造支持体3の凸型環状部分Aにおける、環状構造支持体3上の保護
層4及び下部電極5の構造Dを拡大して詳細に説明する図を同図(c)に示す。環状構造
支持体3をCMPにより平坦化する際に、犠牲層2の上面よりも少し下がって下に湾曲す
るように支持体3の上面が形成されるというディッシングの問題が発生する。この状態で
保護層4を支持体3上を含む犠牲層2上のほぼ全面に形成すると、支持体3の上面内側の
縁21及び支持体3の上面で空洞部10と反対側の縁(以後、上面外側の縁という)22
の部分では、保護層4は犠牲層2上に形成される膜厚より極めて薄く形成され、結晶性も
悪い(エッチングが進みやすい)。
このため、RIEにて下部電極5のパターニング形成の際に、オーバーエッチングにて
犠牲層2が露出してエッチングされるため、支持体3の上面外側の縁22部分で、保護層
4がエッチングにより消失し犠牲層2の一部が露出する。支持体3の上面内側の縁21上
には保護層4を介して下部電極5が存在するので、オーバーエッチングによる犠牲層2が
露出することが防止される。
このオーバーエッチングは、下部電極5を他の電極材料であるMoやAlの単層膜とし
た場合でも、十分なエッチング選択比が取れないことから発生するが、本実施例のように
異なる材料の積層構造としたことにより、特に最下層をアモルファスAl0.5Ta0.
5としたことによりポリシリコンとのエッチング選択比がさらに低下するため発生しやす
い。
ここで、支持体3上面外側の縁22と同じように上面内側の縁21上においても保護層
4を介して下部電極5が存在しないと、支持体3の上面内側の縁21においても、RIEに
よる下部電極5のパターニングの際に保護層4がエッチングされ欠落し、犠牲層2が露出
した構造となる。この場合、図1(b)の支持体3の凸型環状部分Aにおいて、下部電極
5の矩形形状本体部分の縁と支持体3が交差する部分(同図(b)での例では直交してい
る部分)では、後に説明するエッチングビア9を介して環状構造支持体3で囲まれた犠牲
層2をエッチングして空洞部10を形成する際に、エッチング液が上記支持体3の上面内
側の縁21における保護層4の欠落部を介して下部電極5に達し、下部電極5が侵食され
て大きく破損することとなる。これは、SiO2をエッチングするフッ化水素系のエッチ
ング液を用いた際に顕著である。
本実施例では、環状構造支持体3の凸型環状部分Aのみならずその全面で、支持体3の
上面内側の縁21上には保護層4を介して下部電極5が存在することにより、下部電極5
のオーバーエッチングによる保護層4の欠落は起きない。すなわち、支持体3の上面内側
の縁21と下部電極5の矩形形状本体部分の縁が交差する部分が存在しない。また、支持
体3の上面外側の縁22上では、保護層4の欠落は生じるが、環状構造支持体3の外側の
犠牲層2をエッチングすることはないので、このよう下部電極5の侵食の問題は生じない
なお、ここで、環状構造支持体3の凸型環状部分Aにおける支持体3の上面内側の縁の
上に延伸して形成される下部電極5は、支持体3の上面内側の縁21から空洞部10側及
び上面内側の縁21から支持体3側にそれぞれ、100乃至300nmの幅を有していれ
(張り出していれ)ば、上記オーバーエッチングによる保護層5の欠落を防止するのに十
分であることを確認した。
続いて、下部電極5上及び露出した保護層4上の全面に圧電体膜6としてスパッタ法に
より厚さ1.7μmのAlNを成膜する。ここで、下部電極5上に形成されたAlN圧電
体膜6は前述のごとくエピタキシャル成長により[0001]方向への配向性が強い良好
な膜となる。これに対し、下部電極5で覆われていない保護層4上に成膜されたAlN圧
電体膜はエピタキシャル成長ではないため、[0001]方向への配向性が劣る。X線回
折のロッキングカーブ測定でのスペクトルの半値幅は、前者が1.2°であったのに対し
、後者は10°程度であった。
続いて、図6に示したように、圧電体膜6上の全面にスパッタ法により厚さ300nm
のMo膜を成膜し、フォトリソグラフィーによるマスク形成及びフッ素系のCDEにより
、上部電極7を所望の形状(本実施例では、一例として空洞部10の上方で環状構造支持
体3の囲った領域内に配置するように、圧電体膜6上には略矩形形状に形成されており、
その一部は電極引き出しのため空洞部10から環状構造支持体3を横断して延伸している
)になるように形成する。
その後、電極保護層8として膜厚50nmの窒化シリコン(SiN)膜を上部電極7を
覆って圧電体膜上に形成し、上部電極7の電極引き出し部分上部の電極保護層8、下部電
極5の電極引き出し部分の圧電体膜6及び電極保護層8をフォトリソグラフィーによるマ
スク形成及びエッチングにより除去し、上部電極7及び下部電極5とのコンタクト領域を
形成する(図示せず)。
また、環状構造支持体3の四隅の凸型環状部分Aで囲まれた犠牲層2上に形成された下
部電極5の開口部内に、電極保護層8、圧電体膜6及び保護層4を貫通し環状構造支持体
3で囲まれた犠牲層2に至るエッチングビア9を形成し、このエッチングビア9を介して
基板1、環状構造支持体3、及び保護層4で囲まれた犠牲層2だけを、フッ化水素を添加
したフッ化アンモニウム水溶液により選択的にウエットエッチングして空洞部10を形成
し、図2に示した薄膜圧電共振器を得る。
ここで、上記フッ化水素を添加したフッ化アンモニウム水溶液によるウエットエッチン
グの代わりに、フッ化水素とメタノールの混合ガスによるドライエッチングでも、同様な
選択エッチングが可能である。
フッ化水素系のエッチング液あるいはエッチングガスは、ほとんど全ての電極を侵食す
るが、本発明によれば、保護層4により下部電極5が完全に空洞部10に露出しない構造
となっているので、電極材料の選択の自由度が広がる。
図5の工程で説明したとおり、本実施例によれば、環状構造支持体3の凸型環状部分A
において、支持体3の上面内側の縁21上に保護膜を介して下部電極5が延伸している構
造となっていることにより、支持体3の上面内側の縁21と下部電極5とが交差する部分
が存在しない。このため、下部電極5のパターン形成時のオーバーエッチングにより、支
持体3の上面内側の縁21上の保護層4がエッチングにより欠落し、空洞部10をエッチ
ングするエッチング液がこの欠落部を介して下部電極5を侵食することがない。これによ
り、空洞部10を形成する工程でのプロセスマージンが格段に広がり、薄膜圧電共振器の
製造歩留を大きく向上できる。
本発明に係る実施例2の薄膜圧電共振器の上面図を図7(a)に示す。図7(a)中の
一点鎖線で囲った環状構造支持体の凸型環状部分Aの拡大図を同図(b)に示す。さらに
、同図(a)中のB−B線の矢印方向から見た断面図及びC−C線の矢印方向から見た断
面図を、それぞれ図8(a)及び(b)に示す。なお、図7(a)の上面図は、便宜上図
8の断面図における最表面の電極保護層8を省略し示してあり、圧電体膜6より下部に配
置されているものは、点線及び破線で示してある。以下、上記実施例1と同一または類似
の箇所には同一符号を付して説明し、実施例1と違う部分のみを説明する。
本実施例の薄膜圧電共振器も実施例1と同じ製造工程によって得られる。本実施例の構
造で実施例1と違う点は、下部電極25のパターン形状にあり、製造工程においてもフォ
トリソグラフィーによるマスク形成のパターン形状が違うだけである。
図7及び図8に示したように、本実施例の下部電極25は、保護層4上に、図7に破線
で示されたとおり、環状構造支持体3の凸型環状部分Aの部分を除いて、空洞部10のほ
ぼ全面を覆って環状構造支持体3を横断するように、略矩形形状に形成されている。下部
電極25は、一例として、図7(a)の上下方向に電極取り出しように延伸している。ま
た、図7(b)に凸型環状部分Aの細部を示したように、下部電極25の略矩形形状の本
体部分に覆われていない環状構造支持体3の凸型環状部分Aでは、環状構造支持体3の上
面内側の縁21及び上面外側の縁22を離間して沿うように、下部電極25は、矩形形状
の本体部分から延伸して形成されている。すなわち、環状構造支持体3の凸型環状部分A
において、支持体3で囲まれた空洞部上に下部電極25が開口部を有するように、下部電
極25は環状構造支持体3の上面内側の縁21及び上面外側の縁22に沿って矩形形状の
本体側からそれぞれ離間延伸して形成されている。これにより、環状構造支持体3の上面
内側の縁21上及び上面外側の縁22上は、環状構造支持体3の全域で保護層4を介して
下部電極25で覆われている。
ここで、支持体3の凸型環状部分Aにおいて、支持体3の上面内側の縁21上及び上面
外側の縁22上に保護層4を介して離間して形成されている下部電極25のそれぞれは、
実施例1同様に、支持体3の上面内側の縁21及び上面外側の縁22のそれぞれから、支
持体3側及び支持体3と反対側のそれぞれに100乃至300nmの幅を有している(張
り出している)ことが望ましい。
本実施例においても実施例1と同様に、環状構造支持体3の凸型環状部分Aにおいて、
支持体3の上面内側の縁21上に保護膜を介して下部電極25が延伸している構造となっ
ていることにより、支持体3の上面内側の縁21と下部電極25とが交差する部分が存在
しない。このため、下部電極25のパターン形成時のオーバーエッチングにより、支持体
3の上面内側の縁21上の保護層4がエッチングにより欠落し、空洞部10をエッチング
するエッチング液がこの欠落部を介して下部電極25を侵食することがない。これにより
、空洞部10を形成する工程でのプロセスマージンが格段に広がり、薄膜圧電共振器の製
造歩留を大きく向上できる。
また、環状構造支持体3の凸型環状部分Aにおいて、支持体3の上面外側の縁22上に
も下部電極25が保護層4を介して形成されているので、実施例1の製造工程の一部の図
5(c)に示したような、下部電極25をRIEでエッチング中に生じる支持体3の上面
外側の縁22での保護層4の欠落を生じることもない。
本発明に係る実施例3の薄膜圧電共振器の上面図を図9(a)に示す。図9(a)中の
一点鎖線で囲った環状構造支持体の凸型環状部分Aの拡大図を同図(b)に示す。さらに
、同図(a)中のB−B線の矢印方向から見た断面図及びC−C線の矢印方向から見た断
面図を、それぞれ図10(a)及び(b)に示す。なお、図9(a)の上面図は、便宜上
図10の断面図における最表面の電極保護層8を省略し示してあり、圧電体膜6より下部
に配置されているものは、点線及び破線で示してある。以下、上記実施例1と同一または
類似の箇所には同一符号を付して説明し、実施例1と違う部分のみを説明する。
本実施例の薄膜圧電共振器も実施例2同様に実施例1と同じ製造工程によって得られる
。本実施例の構造で実施例1と違う点は、下部電極35のパターン形状にあり、製造工程
においてもフォトリソグラフィーによるマスク形成のパターン形状が違うだけである。
図9及び図10に示したように、本実施例の下部電極35は、保護層4上に、図10に
破線で示されたとおり、環状構造支持体3の凸型環状部分Aの部分を除いて、空洞部10
のほぼ全面を覆って環状構造支持体3を横断するように、略矩形形状に形成されている。
下部電極35は、一例として、図9(a)の上下方向に電極取り出しように延伸している
。また、図9(b)に凸型環状部分Aの細部を示したように、下部電極35の略矩形形状
の本体部分に覆われていない環状構造支持体3の凸型環状部分Aでは、環状構造支持体3
の上面内側の縁21及び上面外側の縁22を含めて支持体3の上面全体を覆って支持体3
を沿うように、下部電極35は、矩形形状の本体部分から延伸して形成されている。すな
わち、環状構造支持体3の凸型環状部分Aにおいて、支持体3で囲まれた空洞部上に下部
電極35が開口部を有するように、下部電極35は環状構造支持体3の上面内側の縁21
及び上面外側の縁22を含めた支持体3の上面全体を覆って、支持体3に沿って矩形形状
の本体側から延伸して形成されている。これにより、環状構造支持体3の上面内側の縁2
1上及び上面外側の縁22上は、環状構造支持体3の全域で保護層4を介して下部電極3
5で覆われている。
ここで、支持体3の凸型環状部分Aにおいて、支持体3の上面内側の縁21及び上面外
側の縁22を含めた支持体3の上面全体上に保護層4を介して形成されている下部電極3
5は、支持体3の上面内側の縁21及び上面外側の縁22のそれぞれから、支持体3と反
対側に100乃至300nm幅を有している(張り出している)ことが望ましい。
本実施例においても実施例1と同様に、環状構造支持体3の凸型環状部分Aにおいて、
支持体3の上面内側の縁21上に保護膜を介して下部電極35が延伸している構造となっ
ていることにより、支持体3の上面内側の縁21と下部電極35とが交差する部分が存在
しない。このため、下部電極35のパターン形成時のオーバーエッチングにより、支持体
3の上面内側の縁21上の保護層4がエッチングにより欠落し、空洞部10をエッチング
するエッチング液がこの欠落部を介して下部電極35を侵食することがない。これにより
、空洞部10を形成する工程でのプロセスマージンが格段に広がり、薄膜圧電共振器の製
造歩留を大きく向上できる。
また、環状構造支持体3の凸型環状部分Aにおいて、支持体3の上面外側の縁22上に
も、下部電極35が保護層4を介して形成されているので、実施例1の製造工程の一部の
図5(c)に示したような、下部電極35をRIEでエッチング中に生じる支持体3の上
面外側の縁22での保護層4の欠落を生じることもない。
以上、本発明に係る発明の形態を上記各実施例を用いて説明したが、各実施例に示した
構成に限られること無く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、各構成材料、各層の厚さ
及びパターン形状等を変更してもよいことは勿論である。また、各層の成膜方法や成膜条
件、エッチング方法やエッチング条件、又は、基板表面上を平坦化する方法なども、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内で変更することも可能である。
さらに、上記各実施例では、環状構造支持体3の四隅に凸型環状部分Aを有するように
環状構造支持体3を形成し、この凸型環状部分Aで囲まれた空洞部10上にエッチングビ
ア9を形成した構造としているが、例えば、図1(a)の上面図の上部の両端及び下部の
両端のエッチングビア9を連結してストライプ状のエッチングビアとすることも可能であ
る。この場合は、そのエッチングビアの形状に応じて、環状構造支持体3が空洞部10を
囲っている形状をエッチングビアが空洞部10の上部に配置されるように略矩形形状に変
形すればよい。その他、エッチングビアの形状や数、或は空洞部10上に配置される位置
などの変更も、これに応じて環状構造支持体3の空洞部10を囲む形状の変更によって対
応すればよい。
本発明の実施例1の薄膜圧電共振器を示す上面図。 本発明の実施例1の薄膜圧電共振器を示す断面図。 本発明の実施例1の薄膜圧電共振器の製造工程の一部を示す断面図。 本発明の実施例1の薄膜圧電共振器の製造工程の一部を示す断面図。 本発明の実施例1の薄膜圧電共振器の製造工程の一部を示す断面図。 本発明の実施例1の薄膜圧電共振器の製造工程の一部を示す断面図。 本発明の実施例2の薄膜圧電共振器を示す上面図。 本発明の実施例2の薄膜圧電共振器を示す断面図。 本発明の実施例3の薄膜圧電共振器を示す上面図。 本発明の実施例3の薄膜圧電共振器を示す断面図。
符号の説明
1 基板
2 犠牲層
3 支持体
4 保護層
5、25、35 下部電極
6 圧電体膜
7 上部電極
8 電極保護層
9 エッチングビア
10 空洞部
11 トレンチ
21 支持体上面の内側の縁
22 支持体上面の外側の縁
A 凸型環状部分

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された環状構造の支持体と、
    前記基板と前記環状構造の支持体で囲まれた空洞部を覆って前記支持体上に形成された保
    護層と、
    前記空洞部上方に開口部を有して前記空洞部を覆うように、且つ前記環状構造の支持体上
    面の内側の縁の全域を覆うように前記保護層上に形成された下部電極と、
    前記下部電極上及び前記保護層上に形成された圧電体膜と、
    前記空洞部上方に配置され、前記圧電体膜上に形成された上部電極と、
    を具備し、
    前記開口部は前記保護層と前記圧電体膜が直接接合するように形成され、前記圧電体膜か
    ら前記保護層を貫通し前記空洞部に達するエッチングビアを有していることを特徴とする
    薄膜圧電体共振器。
  2. 前記環状構造の支持体は凸型環状部を有し、前記凸型環状部で囲まれた空洞部上に、前
    記エッチングビアが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜圧電共振器。
  3. 前記下部電極は、前記環状構造の支持体のうち前記凸型環状部分において、前記環状構
    造の支持体上面の外側の縁を覆うように形成されていることを特徴とする請求項2記載の
    薄膜圧電共振器。
  4. 前記凸型環状部分において、前記環状構造の支持体上面の内側の縁から前記空洞部側の
    前記下部電極の幅が100乃至300nmであることを特徴とする請求項2または3記載
    の薄膜圧電共振器。
  5. 半導体基板上に犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層に環状構造のトレンチを形成する工程と、
    前記環状構造のトレンチを埋め込むように環状構造の支持体を形成する工程と、
    前記環状構造の支持体上及び前記犠牲層上に保護層を形成する工程と、
    前記環状構造の支持体で囲まれた前記犠牲層上方に開口部を有して前記環状構造の支持体
    で囲まれた前記犠牲層を覆うように、且つ前記環状構造の支持体の上面の内側の縁の全域
    を覆うようにパターニングされた下部電極を前記保護層上に形成する工程と、
    前記下部電極及び前記保護層上の全面に圧電対膜を形成する工程と、
    前記空洞部上方で前記圧電体膜上に上部電極を形成する工程と、
    前記下部電極の前記開口部内で前記圧電体膜及び前記保護層を貫通して前記環状構造の支
    持体で囲まれた前記犠牲層に達するエッチングビアを形成する工程と、
    前記エッチングビアを介して前記環状構造の支持体で囲まれた前記犠牲層をエッチングし
    空洞部を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする薄膜圧電共振器の製造方法。
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