JP2009077067A - 画像符号化装置及びその制御方法、並びに、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】フレーム間符号化ブロックを参照せずにフレーム内符号化を行うことを可能とする。
【解決手段】複数のブロックで構成されるフレーム単位の動画像データを予測符号化する画像符号化装置であって、参照ブロックの画像を保持するフレームバッファと、参照ブロックの符号化タイプの情報を保持する保持手段と、符号化処理対象のブロックの近傍の参照ブロックの画像と、該参照ブロックの符号化タイプの情報とを用いて、該符号化処理対象のブロックの予測画像を生成するフレーム内予測手段とを備え、フレーム内予測手段は、符号化処理対象のブロックの近傍の参照ブロックに、符号化タイプがフレーム間符号化であるブロックが含まれる場合には、該フレーム間符号化の符号化タイプの参照ブロックを参照対象から除外して、予測画像を生成する。
【選択図】図2
【解決手段】複数のブロックで構成されるフレーム単位の動画像データを予測符号化する画像符号化装置であって、参照ブロックの画像を保持するフレームバッファと、参照ブロックの符号化タイプの情報を保持する保持手段と、符号化処理対象のブロックの近傍の参照ブロックの画像と、該参照ブロックの符号化タイプの情報とを用いて、該符号化処理対象のブロックの予測画像を生成するフレーム内予測手段とを備え、フレーム内予測手段は、符号化処理対象のブロックの近傍の参照ブロックに、符号化タイプがフレーム間符号化であるブロックが含まれる場合には、該フレーム間符号化の符号化タイプの参照ブロックを参照対象から除外して、予測画像を生成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像符号化装置及びその制御方法、並びに、プログラムに関する。
近年、デジタルビデオカメラにおいて、テープやDVD、フラッシュメモリ等の記録媒体に画像データをフレーム間符号化して記録再生するものが普及している。画像データをフレーム間符号化する方法として、従来、MPEG−2やMPEG−4が用いられているが、近年はMPEG−2やMPEG−4よりも符号化効率がよいH.264/AVCを用いて記録再生するものがある。
MPEG−2やMPEG−4、H.264/AVCといった符号化方式は、1フレームの複数画素をいくつかのブロックにまとめて符号化を行なう。
図5(c)に示すように、水平、垂直の画素を8x8画素単位(DCTブロックと呼ぶ)にまとめ、このDCTブロックを複数個まとめてマクロブロックを形成する。図5(b)の場合、輝度信号はDCTブロック4個、2つの式差信号は1個づつで合計6個からなる。さらに図5(a)に示すように、マクロブロックを複数個まとめてスライスを形成する。
図5(c)に示すように、水平、垂直の画素を8x8画素単位(DCTブロックと呼ぶ)にまとめ、このDCTブロックを複数個まとめてマクロブロックを形成する。図5(b)の場合、輝度信号はDCTブロック4個、2つの式差信号は1個づつで合計6個からなる。さらに図5(a)に示すように、マクロブロックを複数個まとめてスライスを形成する。
MPEG−2は上記のフレーム、スライス、マクロブロック、DCTブロックの単位で、符号化を行なう。図4a及び図4bはMPEG−2とH.264/AVCの符号化について説明する図である。
まず、図4aはMPEG−2において、時間軸tに対して各画像フレームがどういう符号化をされるかを説明する図である。横軸は時間軸であり、例えば、画像K0は時刻t0におけるフレーム画像を表している。
時刻t0における画像K0はイントラ符号化(フレーム内符号化)される(Iフレーム(K0'))。そして次に時刻t3における画像K3が、フレーム内符号化された画像K0'を局所復号した画像を参照画像としてインター符号化(フレーム間符号化)される(Pフレーム(K3'))。
次に、時刻t1における画像K1が、フレーム内符号化された画像K0'を局所復号した画像とフレーム間符号化された画像K3'を局所復号した画像とを参照画像としてフレーム間符号化される(Bフレーム(K1'))。次に、時刻t2における画像K2がフレーム内符号化された画像K0'を局所復号した画像とフレーム間符号化された画像K3'を局所復号した画像とを参照画像としてフレーム間符号化される(Bフレーム(K2'))。
上記のようにして、フレーム画像K6、K9、K12はPフレームとして過去にある直前のIフレームないしはPフレームを参照して予測符号化される。即ち、片方向予測(K6'、K9'、K12')となる。また、フレーム画像K4、K5、K7、K8、K10、K11、K13、K14は、時間的に過去と未来にある(直前、直後の)IないしPフレームから予測符号化される。即ち、双方向予測(K4'、K5'、K7'、K8'、K10'、K11'、K13'、K14')となる。
また、図4aに示すようにMPEG−2では、GOP(Group of Picture)として、フレーム内符号化されたフレームを少なくとも1枚含むようにして画像K−2から画像K12までをひとまとめにして扱う。符号化されたGOPの先頭はIフレームになる。
H.264/AVCにおいては図4bに示すように、各スライスの単位でフレーム間符号化、フレーム内符号化が行なわれる。時刻tn0における画像F(n0)のスライスs−1は双予測符号化で符号化される(Bスライス)。MPEG−2のBフレームは、そのフレームの直前及び直後のIないしはPフレームで符号化されたフレームを参照フレームとするが、Bスライスは図4bに示すように、参照するフレームを過去、未来のフレームのどこからとってもよい。
図4bの画像F(n0)のBスライスs−1は過去の時刻tqとtq‐2の画像F(q)とF(q−2)を参照画像とする。また時刻tsの画像F(s)のBスライスs−4は、過去の時刻tq‐1の画像F(q‐1)と未来の時刻trの画像F(r)を参照画像としている。
また、時刻tn0における画像F(n0)のスライスs−3は過去の時刻tq‐3の画像F(q‐3)を参照画像として予測符号化される(Pスライス)。時刻tsにおける画像F(s)のスライスs−5は未来の時刻tr+1の画像F(r+1)を参照画像として予測符号化される(Pスライス)。
上記のように符号化されて媒体に記録されたデータをサーチして画像表示をしようとすると、まずフレーム内符号化されたデータを探す必要がある。しかし、リアルタイムに符号化された画像データは、通常、最初から符号化データを辿っていかないと復号化できない。
MPEG−2では、GOP単位でフレーム内符号化フレームが記録されるので、少なくとも、GOP単位でサーチする(GOPの頭を見つける)と、サーチ画像が復号でき、表示することができる。
一方、H.264/AVCにおいては、GOPが存在しないので、符号化された各スライスの符号化パラメータを管理するヘッダが各スライスの符号化データの記録順(伝送順)より前に配置(記録あるいは伝送)される。従って、まず、この管理ヘッダを探し、その管理ヘッダのパラメータからさらに記録位置が後方にあると思われるフレーム内符号化されたスライスを探すことになるため、サーチが複雑になり、データに辿り着くまでに時間がかかるようになる。
係る問題に対処するため、特許文献1では、アクセスできるポイントを示すランダムアクセスヘッダを、符号化されたストリームに付加することが提案されている。このヘッダには、
ランダムアクセスできるポイントの先頭がフレーム内符号化フレームか、
ランダムアクセスできるポイントがフレーム先頭と一致するか、
ランダムアクセスポイント以降のフレームがそれ以前のフレームに依存するか、
の情報が記録される。特許文献1では、サーチ時にこのヘッダを使ってサーチデータにアクセスすることを提案している。
特開2003−319340号公報
ランダムアクセスできるポイントの先頭がフレーム内符号化フレームか、
ランダムアクセスできるポイントがフレーム先頭と一致するか、
ランダムアクセスポイント以降のフレームがそれ以前のフレームに依存するか、
の情報が記録される。特許文献1では、サーチ時にこのヘッダを使ってサーチデータにアクセスすることを提案している。
しかしながら、H.264/AVCのような符号化においては、図6(a)に示すように、フレーム内符号化においても、画面内予測符号化が行なわれる。図6(a)のイントラスライスIS−1内のブロックmb−1は、その周辺のイントラスライスIS−1内のブロック1、上に位置するスライスU−1内のブロック2、3、4のブロックを参照して予測符号化される。したがって、スライスU−1内のブロック2、3、4が復号されないと、ブロックmb−1は復号することができない。
よって、サーチ時、イントラスライスを探すことができても、そのスライス内のブロックが画面内予測符号化で他のスライス内のブロックを参照していれば、他のスライスの復号が必要である。
ここで、参照スライス内のブロックを復号することを考えた時、そのスライスがPやBスライスのようなフレーム間符号化ブロックである場合、サーチ時に復号することは不可能である。これは、サーチ画面の更新に影響し、更新する頻度を減少させ、サーチ画の品質を低下させることになる。
そこで、本発明は、フレーム間符号化ブロックを参照せずにフレーム内符号化を行うことを可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、複数のブロックで構成されるフレーム単位の動画像データを予測符号化する画像符号化装置であって、
予測符号化のための参照ブロックの画像を保持するフレームバッファと、
前記参照ブロックの符号化タイプの情報を保持する保持手段と、
符号化処理対象となるブロックの近傍の前記参照ブロックの画像と、該参照ブロックの前記符号化タイプの情報とを用いて、該符号化処理対象となるブロックの予測画像を生成するフレーム内予測手段と、
前記予測画像を用いて、前記符号化処理対象となるブロックの符号化処理を行う符号化手段と
を備え、
前記フレーム内予測手段は、前記符号化処理対象となるブロックの近傍の前記参照ブロックに、前記符号化タイプがフレーム間符号化であるブロックが含まれる場合には、該フレーム間符号化の符号化タイプの参照ブロックを参照対象から除外して、前記予測画像を生成することを特徴とする。
予測符号化のための参照ブロックの画像を保持するフレームバッファと、
前記参照ブロックの符号化タイプの情報を保持する保持手段と、
符号化処理対象となるブロックの近傍の前記参照ブロックの画像と、該参照ブロックの前記符号化タイプの情報とを用いて、該符号化処理対象となるブロックの予測画像を生成するフレーム内予測手段と、
前記予測画像を用いて、前記符号化処理対象となるブロックの符号化処理を行う符号化手段と
を備え、
前記フレーム内予測手段は、前記符号化処理対象となるブロックの近傍の前記参照ブロックに、前記符号化タイプがフレーム間符号化であるブロックが含まれる場合には、該フレーム間符号化の符号化タイプの参照ブロックを参照対象から除外して、前記予測画像を生成することを特徴とする。
本発明によれば、フレーム間符号化ブロックを参照せずにフレーム内符号化を行うことができる。
以下、添付の図面を参照して発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
発明の第1の実施形態に係る画像符号化装置について図1、図2、図7を用いて説明する。
発明の第1の実施形態に係る画像符号化装置について図1、図2、図7を用いて説明する。
図1において、画像符号化装置は、不図示の撮像素子からの画像データの入力端子101、動画像データとしてのカメラ信号処理回路102、画像データをH.264/AVCに基づく方式で符号化する画像符号化回路103を備える。さらに、符号化画像データのストリーム生成回路104、記録用データをバッファするバッファ回路105、誤り訂正回路106、記録用のデータに変調する記録回路107、記録媒体108、上記各ブロックを制御する制御回路109を備える。
記録開始時、不図示の撮像素子からの動画像データが入力端子101から入力され、カメラ信号処理回路102で輝度、色信号処理されて画像符号化回路103に送出される。
図2は画像符号化回路103を詳述する図である。カメラ信号処理回路102で信号処理された画像データは入力端子201からフレーム単位で入力され、ブロック化回路203で、図5(a)、(b)、(c)に示すように、DCTブロック化およびマクロブロック化、スライスブロック化される。
図7は、制御回路109の制御に基づき画像符号化回路103内で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
ブロック化回路203でマクロブロック化された画像データについて、フレーム内予測回路213または、フレーム間動き補償回路214により、予測画像が生成される。符号化処理対象のブロックがPスライスまたはBスライスに属する場合、フレーム間動き補償回路214は、フレームバッファ212に記憶されている局所復号された他のフレームの画像データと動き検出を行ない、予測誤差が最小となるブロックを探索する。一方、符号化処理対象のブロックがIスライスに属する場合、フレーム内予測回路213は、フレームバッファ212が記憶する符号化処理対象のブロックの近傍に位置する参照ブロックの中から、予測誤差が最小となるブロックを探索する。
符号化処理対象のブロックの近傍に位置する参照ブロックとは、図6(a)に示すような、該符号化処理対象のブロックの左、左斜め上、上、右斜め上の方向に位置する参照ブロックである。
この時、制御回路109は端子218から符号化タイプ識別回路217を制御し、符号化処理対象のマクロブロックが参照すべき参照ブロックに、フレーム間符号化されたブロックが含まれるかを判定する(ステップS701)。符号化タイプ識別回路217は、符号化済の各ブロックについて、フレーム間符号化がなされた「フレーム間符号化ブロック」であるのか、或いは、フレーム内符号化が行われた「フレーム内符号化ブロック」であるかの符号化タイプの情報を保持している。符号化タイプ識別回路217は識別した符号化タイプを制御回路109に通知する。より具体的に、例えば図6(a)のブロック2、3、4が、Pスライス或いはBスライスの「フレーム間符号化ブロック」か、Iスライスの「フレーム内符号化ブロック」かを識別する。
該参照ブロックにフレーム間符号化ブロックが含まれる場合(ステップS701において「YES」)、制御回路109は符号化タイプ決定回路216を制御し、フレーム内予測回路213内のスイッチ2133にc端子を選択させる(ステップS702)。これにより、同一スライス内のみからの予測回路2132が選択される。この場合、図6(b)に示すように、フレーム間符号化ブロックの参照ブロックが参照対象から除外され、同一スライス内のフレーム内符号化ブロックのみが参照ブロックとして利用され、予測符号化が行われる。
該参照ブロックがフレーム内符号化ブロックである場合(ステップS701において「NO」)、制御回路109は符号化タイプ決定回路216を制御して、フレーム内予測回路213内のスイッチ2133にb端子を選択させる(ステップS703)。これにより、可能な方向全てからの予測回路2131が選択される。この場合、図6(a)に示すように、全ての方向を予測可能として、予測誤差が最小となる方向で予測符号化が行われる。
符号化タイプ決定回路216は、フレーム間動き補償回路214とフレーム内予測回路213からの結果から、上記マクロブロックをフレーム内符号化するか、フレーム間符号化するかを決定する。例えば予測誤差が最小となる符号化を選択する。
上記のようにして、同一スライス内の他のマクロブロックについても調べ、最終的にスライスとしてIスライスとして符号化するか、Pスライス、あるいはBスライスとして符号化するかを決定する。例えば、予測誤差の合計が最小となる符号化タイプを選択する。
符号化タイプ決定回路216で決定された符号化がフレーム内符号化で、しかも符号化タイプ識別回路217で他のスライスに属する参照ブロックがフレーム間符号化で符号化されていると識別された場合を考える。この場合、スイッチ回路215のb端子が選択され、フレーム内予測回路213のスイッチ2133はc端子が選択される。
上記ブロック化回路203からのマクロブロックデータは加算器204に出力され、上記フレーム内予測回路213内の同一スライス内のみからの予測回路2132で予測された予測方向からの予測画像と差分をとり、DCT回路205に出力される。
DCT回路205では、加算器204から出力された差分データをDCT(離散コサイン変換)し、量子化回路206に送出する。量子化回路206では、DCT変換されたデータを量子化し可変長符号化回路207と逆量子化回路209に送出する。可変長符号化回路207は量子化回路206で量子化されたデータを可変長符号化し、出力端子208に出力する。
一方、逆量子化回路209は、量子化回路206で量子化されたデータを逆量子化し、逆DCT回路210に出力する。逆DCT回路210は逆量子化回路209で逆量子化されたデータを逆DCTして、加算回路211に出力する。加算回路211は、フレーム内予測回路213から供給された予測画像に対して、復号した予測誤差を加算して、上記ブロックの局所復号値とし、フレームバッファ212に記憶する。符号化タイプ識別回路217は、当該ブロックの符号化タイプを「フレーム内符号化ブロック」として記憶する。
次に符号化タイプ決定回路216で決定された符号化がフレーム内符号化で、しかも符号化タイプ識別回路217で他のスライスに属する参照ブロックがフレーム内符号化で符号化されていると識別された場合を考える。この場合、スイッチ回路215のb端子が選択され、フレーム内予測回路213のスイッチ2133はb端子が選択される。
ブロック化回路203からのマクロブロックデータは加算器204に出力され、上記フレーム内予測回路213内の可能な方向全てからの予測回路2131で予測された予測方向からの予測画像と差分をとり、DCT回路205に出力される。
DCT回路205以降の処理はDCT回路205、量子化回路206、可変長符号化回路207、逆量子化回路209とも上記で説明したのと同様であるので省略する。逆DCT回路210は逆量子化回路209で逆量子化されたデータを逆DCTして、加算回路211に出力する。
加算回路211は、フレーム内予測回路213から供給された予測画像に対して、復号した予測誤差を加算して、上記ブロックの局所復号値とし、フレームバッファ212に記憶する。符号化タイプ識別回路217は、当該ブロックの符号化タイプを「フレーム内符号化ブロック」として記憶する。
次に、符号化タイプ決定回路216で決定された符号化がフレーム間符号化である場合を考える。この場合、スイッチ回路215のc端子が選択される。
ブロック化回路203からのマクロブロックデータは加算器204に出力され、フレーム間動き補償回路214で動き補償されたブロックの予測画像と差分をとり、DCT回路205に出力される。
DCT回路205以降の処理はDCT回路205、量子化回路206、可変長符号化回路207、逆量子化回路209とも、上記で説明したのと同様であるので省略する。逆DCT回路210は逆量子化回路209で逆量子化されたデータを逆DCTして、加算回路211に出力する。
加算回路211は、フレーム間動き補償回路214から供給された予測画像に対して、復号した予測誤差を加算して、上記ブロックの局所復号値とし、フレームバッファ212に記憶する。符号化タイプ識別回路217は、当該ブロックの符号化タイプを「フレーム間符号化ブロック」として記憶する。
出力端子208から出力された可変長符号化データは、図1のストリーム生成回路104に出力され、再生のための付加データが付加され、バッファ回路105に送出される。
バッファ回路105は画像データのストリーム生成速度と、記録媒体への書き込み速度の違いを吸収するバッファである。記録の準備ができると、バッファ回路に記憶されたストリームは誤り訂正回路106に送出され、記録用の誤り訂正符号を付加され、記録回路107に送出される。記録回路107では、記録用の変調を施し、記録媒体108に符号化された画像データを記録する。
以上、説明したように、フレーム内符号化するブロックにおいて、フレーム内予測のために参照するブロックが、フレーム内符号化で符号化されているか、フレーム間符号化で符号化されているかを識別する。そして、フレーム間符号化で符号化されているブロックは参照対象から除外し、同一スライス内のブロックのみを参照ブロックとして予測符号化するようにした。これにより、再生のサーチ時、フレーム内符号化されたブロックをIスライス内のブロックを用いて復号して再生画像を表示することが可能になる。よって、画面の更新周期を短くすることができ、再生品質のよいサーチ画像が得られるようになる。
[第2の実施形態]
図3は本発明の第2の実施形態について説明するための図である。第1の実施形態における図2と同じ働きをするものには同様の符号が付してある。以下、第1の実施形態と異なる箇所のみ説明する。
図3は本発明の第2の実施形態について説明するための図である。第1の実施形態における図2と同じ働きをするものには同様の符号が付してある。以下、第1の実施形態と異なる箇所のみ説明する。
図7は、本実施形態に対応して、制御回路109の制御に基づき画像符号化回路103内で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
フレームカウント回路302は、入力端子301を介して、制御回路109からの制御により、符号化処理を行うフレーム毎にカウントアップするカウンタである。
符号化開始時には、ステップS801においてフレームカウント回路302の初期化が行われ、カウント値(Nf)が0に初期化される。次に、フレームの入力が行われると(ステップS802において「YES」)、ステップS803においてカウント値Nfが1ずつ更新される。さらに、ステップS804では、カウント値が予め決められた数M(例えばM=5)の整数倍になったか否かが判定される。
もし、NfがMの整数倍となった場合は(ステップS804において「YES」)、ステップS805において符号化対象ブロック近傍にフレーム間符号化ブロックがあるかどうかを判定する。この判定は、図7のステップS701と同様にして行う。もし、フレーム間符号化ブロックが含まれる場合は(ステップS805において「YES」)、該ブロックを選択対象から除外する。具体的にはステップS806において、フレーム内予測回路213内のスイッチ2133で端子cを選択し、予測回路2132を選択する。一方、フレーム間符号化ブロックが含まれない場合は(ステップS805において「NO」)、あるいは、Mの整数倍になっていない場合は(ステップS804において「NO」)、ステップS807に移行する。ステップS807では、フレーム内予測回路213内のスイッチ2133で端子bを選択し、予測回路2131を選択する。
以上の処理は、符号化処理対象の画像データの符号化が完了するまで繰り返される。
以上のように、本実施形態では、予め定められたフレーム枚数毎に、参照ブロックに含まれるフレーム間符号化ブロックを除外する処理を行い、同一スライス内の参照ブロックのみを利用して予測符号化する。これにより、M×n(n=1、2、3、・・・、)倍速のサーチ時に、フレーム内符号化されたブロック(Iスライス)であれば復号して再生画像を表示することが可能となる。よって、画面の更新周期を短くすることができ、再生品質のよいサーチ画像が得られるようになる。
[その他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。そして、そのコンピュータプログラムのコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。
101 画像データの入力端子
102 カメラ信号処理回路
103 画像符号化回路
104 ストリーム生成回路
105 バッファ回路
106 誤り訂正回路
107 記録回路
108 記録媒体
109 制御回路
102 カメラ信号処理回路
103 画像符号化回路
104 ストリーム生成回路
105 バッファ回路
106 誤り訂正回路
107 記録回路
108 記録媒体
109 制御回路
Claims (7)
- 複数のブロックで構成されるフレーム単位の動画像データを予測符号化する画像符号化装置であって、
予測符号化のための参照ブロックの画像を保持するフレームバッファと、
前記参照ブロックの符号化タイプの情報を保持する保持手段と、
符号化処理対象となるブロックの近傍の前記参照ブロックの画像と、該参照ブロックの前記符号化タイプの情報とを用いて、該符号化処理対象となるブロックの予測画像を生成するフレーム内予測手段と、
前記予測画像を用いて、前記符号化処理対象となるブロックの符号化処理を行う符号化手段と
を備え、
前記フレーム内予測手段は、前記符号化処理対象となるブロックの近傍の前記参照ブロックに、前記符号化タイプがフレーム間符号化であるブロックが含まれる場合には、該フレーム間符号化の符号化タイプの参照ブロックを参照対象から除外して、前記予測画像を生成することを特徴とする画像符号化装置。 - 前記フレーム内予測手段は、予め定められたフレーム枚数毎に、
前記符号化処理対象となるブロックの近傍の前記参照ブロックに前記符号化タイプがフレーム間符号化であるブロックが含まれる場合に、該フレーム間符号化の符号化タイプの参照ブロックを参照対象から除外することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。 - 前記フレーム内予測手段は、前記符号化処理対象となるブロックの近傍の前記参照ブロックに前記符号化タイプがフレーム間符号化であるブロックが含まれない場合には、該近傍の参照ブロックを参照対象として、前記予測画像を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の画像符号化装置。
- 複数のブロックで構成されるフレーム単位の画像データを予測符号化する画像符号化装置であって、該予測符号化のための参照ブロックの画像を保持するフレームバッファと、前記参照ブロックの符号化タイプの情報を保持する保持手段とを備える画像符号化装置の制御方法であって、
符号化処理対象となるブロックの近傍の前記参照ブロックの画像と、該参照ブロックの前記符号化タイプの情報とを用いて、該符号化処理対象となるブロックの予測画像を生成するフレーム内予測工程と、
前記予測画像を用いて、前記符号化処理対象となるブロックの符号化処理を行う符号化工程と
を備え、
前記フレーム内予測工程では、前記符号化処理対象となるブロックの近傍の前記参照ブロックに、前記符号化タイプがフレーム間符号化であるブロックが含まれる場合には、該フレーム間符号化の符号化タイプの参照ブロックを参照対象から除外して、前記予測画像を生成することを特徴とする画像符号化装置の制御方法。 - 前記フレーム内予測工程では、予め定められたフレーム枚数毎に、
前記符号化処理対象となるブロックの近傍の前記参照ブロックに前記符号化タイプがフレーム間符号化であるブロックが含まれる場合に、該フレーム間符号化の符号化タイプの参照ブロックを参照対象から除外することを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置の制御方法。 - 前記フレーム内予測工程では、前記符号化処理対象となるブロックの近傍の前記参照ブロックに前記符号化タイプがフレーム間符号化であるブロックが含まれない場合には、該近傍の参照ブロックを参照対象として、前記予測画像を生成することを特徴とする請求項4または5に記載の画像符号化装置の制御方法。
- 複数のブロックを含むスライスで構成されるフレーム単位の画像データを予測符号化する画像符号化装置であって、参照ブロックを保持するフレームバッファと、前記参照ブロックの符号化タイプの情報を保持する保持手段とを備える画像符号化装置に、請求項4乃至6のいずれか1項に記載の方法を実行させるためのプログラム。
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2007
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