JP2009074223A - エプロン - Google Patents

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英伸 矢野
Atsuto Tadokoro
淳人 田所
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伸一 徳留
Junji Sugaya
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Abstract

【課題】 本発明は、保存の際には小さく折り畳むことができ、食事の際には落ちた食品を受け止めることができるようにポケットの開口部を広く開口して保持することができるエプロンを提供する。
【解決手段】 シート状のエプロン本体とシート状のポケット部材よりなり、ポケット部材の側部及び下部がエプロン本体に接着されて、上方に開口したポケットが形成されてなるエプロンであって、ポケット部材の上端部が折り返され且つ折り返し部の下端部が接着されて筒状部が形成されており、延伸ポリオレフィン系樹脂シートよりなり、180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが共に20度以下である形状保持シートが該筒状部に挿入されると共に該形状保持シートがその中途部において少なくとも2箇所ガゼット状屈曲部が形成されているエプロン。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食事の際等にこぼれた食品を受け止めることのできるポケットを具備するエプロンに関する。
子供、老人、障害者等は食品を食べる際に、食品を落としてしまい周囲がよごれてしまうことがよくあり、親や介護者にとっては清掃作業が大変なので、子供、老人、障害者等にエプロンを着用させて食事を摂らせることが多々ある。このような際に使用するエプロンとして種々なエプロンが提案されている。
例えば、腕をとおす袖部と、前記袖部に腕を通した状態での体側面部分から体前面部分にかけて覆うエプロン本体部と、前記エプロン本体部のすそに設けられたすそ反し部と、前記すそ反し部の一部に設けられ、すそ反し部の中の体前面部分を食卓に係止するための係止部とを有する食べこぼし防止エプロン(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。
特開2005−298989号公報
しかし、上記エプロンは食事の際にいちいち係止部を食卓に係止しなければならず面倒であり、食卓がなければ使用できないという欠点を有していた。どこでも使用できるより簡単なエプロンとして、2成分の可燃性の熱可塑性樹脂からなり、第2成分が芯材とした第1成分の表面を少なくとも50%以上覆うように構成され、180度及び90度折り曲げによる戻り角度が20度以下の塑性変形性の線状体および/またはテープ状物を、エプロンのポケットである柔軟材料からなる袋状物の開口部に付設したエプロン(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
特許第3779421号公報
しかしながら、上記エプロンでは食事の際に落ちた食品を受け止めることができるようにポケットの開口部を塑性変形性の線状体および/またはテープ状物で広く開口しておくと保存の際にかさばり、保存の際にかさばらないように、塑性変形性の線状体および/またはテープ状物をエプロンのポケットである柔軟材料からなる袋状物の開口部に単積層したのでは食事の際に落ちた食品を受け止めることができるようにポケットの開口部を広く開口しておくことは困難であり、使い勝手が悪かった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、保存の際には小さく折り畳むことができ、食事の際には落ちた食品を受け止めることができるようにポケットの開口部を広く開口して保持することができるエプロンを提供することにある。
本発明のエプロンは、シート状のエプロン本体とシート状のポケット部材よりなり、ポケット部材の側部及び下部がエプロン本体に接着されて、上方に開口したポケットが形成されてなるエプロンであって、ポケット部材の上端部が折り返され且つ折り返し部の下端部がポケット部材に接着されて筒状部が形成されており、延伸ポリオレフィン系樹脂シートよりなり、180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが共に20度以下である形状保持シートが該筒状部に挿入されており、該形状保持シートがその中途部において筒状部と共に少なくとも2箇所ガゼット状に屈曲されガゼット状屈曲部が形成されていることを特徴とする。
本発明で使用される形状保持シートは、延伸ポリオレフィン系樹脂シートよりなり、180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが共に20度以下である。
上記形状保持シートは、形状保持性を有しているが、形状保持性は、延伸ポリオレフィン系樹脂シートを180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが共に20度以下であり、好ましくは180度折曲げ戻り角度θが20度以下で且つ90度折曲げ戻り角度θが20度未満、更に好ましくは180度折曲げ戻り角度θが20度以下で且つ90度折曲げ戻り角度θが15度以下である。180度及び90度折曲げ時の折曲げ戻り角度θのいずれか一方、特に180度折曲げ戻り角度θが20度を越えると、充分な形状保持性が得られないことがある。
上記形状保持シートの厚さは特に限定されるものではないが、一般に5〜2000μmであり、好ましくは100〜1000μmであり、幅も特に限定されるものではないが、一般に2〜10mmであり、好ましくは3〜6mmである。
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートを構成するポリオレフィン系樹脂としては、フィルム形成能を有する任意のオレフィン系樹脂が使用でき、例えば、高密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ペンテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合体、エチレン―酢酸ビニル共重合体、エチレン―(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン―塩化ビニル共重合体、エチレン―プロピレン―ブテン共重合体等が挙げられ、高密度ポリエチレン樹脂が好適に使用される。
ポリオレフィン系樹脂の重量平均分子量は、重量平均分子量が10万未満の場合には、脆くなり、延伸性が悪くなったり、十分な強度又は耐クリープ性を有する延伸ポリオレフィン系樹脂シートを得ることができにくくなり、逆に、50万を超えると、溶融粘度が高くなり、熱溶融成形加工性が低下し、均一なシートが得られにくくなるので10万〜50万が好ましい。尚、本発明において、重量平均分子量はゲルパーミェーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定された値である。
又、ポリオレフィン系樹脂のメルトインデックス(以下、MI)はフィルム成形性が優れている0.1〜20(g/10分)が好ましく、より好ましくは0.2〜10(g/10分)である。尚、MIとは、JIS K 7210に規定されている熱可塑性樹脂の溶融粘度を表す指標である。更に、高密度ポリエチレン樹脂の場合は、密度は小さくなると延伸しても機械的強度が向上しなくなるので、0.94g/cm3 以上が好ましい。
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートとしては、重量平均分子量が10万〜50万のポリオレフィン系樹脂シートが延伸倍率5倍以上に延伸された形状保持性を有する延伸ポリオレフィン系樹脂シートが好ましい。
この場合は、ポリオレフィン系樹脂としては極限粘度[η]3.5dl/g未満の高密度ポリエチレン樹脂が好ましく、ガラス繊維、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、シリカアルミナ、酸化チタン、酸化カルシウム、珪酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭素繊維、カーボンブラック等の無機機充填材を添加するのが好ましい。
延伸前のポリオレフィン系樹脂シートの厚みは特に限定されるものではないが、厚過ぎると、延伸が困難になるし、逆に、薄過ぎると、延伸後のポリオレフィン系樹脂シートの厚みが薄くなり過ぎ、形状保持性が低下するので、0.2〜15mmが望ましい。
延伸倍率は5倍以上であって、延伸された延伸ポリオレフィン系樹脂シートが形状保持性を有していればよいが、10〜40倍が好ましい。又、延伸方法は、従来公知の任意の方法が採用されればよく、例えば、ロール一軸延伸法、ゾーン一軸延伸法等の一軸延伸法により、ヒータや熱風により加熱しながら延伸する方法が挙げられる。
一軸延伸する際に10〜40倍と高度に延伸する場合は、一軸延伸を複数回繰り返す多段一軸延伸する方法が好ましい。多段一軸延伸を行う場合の延伸回数は2〜20回が好ましく、より好ましくは3〜15回、更に好ましくは4〜10回である。
又、ロール一軸延伸法により多段延伸を行う場合には、繰出ピンチロール、引取ピンチロール及びこれらのロール間に一定速度で回転する少なくとも1つの、好ましくは複数の接触ロールを設置することが望ましい。このような接触ロールを設置することにより、均一延伸性が高められ、安定な延伸成形を行うことができる。
上記接触ロールは、ピンチされることなく、ポリオレフィン系樹脂シートに摩擦力を与えることにより一軸延伸を行う。又、接触ロールは繰出ロール及び/又は引取ロールに対し、ギア、チェーン、プーリー、ベルト若しくはこれらの組み合わせからなる連結部材により連結されていてもよい。
一軸延伸温度は、低くなると均一に延伸できず、高くなるとシートが溶融切断するので、延伸するポリオレフィン系樹脂シートのポリオレフィン系樹脂の「融点−60℃」〜融点の範囲が好ましく、より好ましくは、ポリオレフィン系樹脂の「融点−50℃」〜「融点−5℃」である。
又、異なる延伸ポリオレフィン系樹脂シートとして、重量平均分子量が10万〜50万のポリオレフィン系樹脂シートが圧延倍率5倍以上に圧延された後、総延伸倍率が10〜40倍に一軸延伸された延伸ポリオレフィン系樹脂シートが挙げられる。
上記ポリオレフィン系樹脂シートの厚みは特に限定されるものではないが、厚過ぎると、延伸が困難になるし、圧延工程において、ポリオレフィン系樹脂シートを圧延ロールで押しつぶすのに大きな加圧力や引取力が必要となり、圧延ロールの撓みなどにより幅方向に均一な圧延が困難となることがある、逆に、薄過ぎると、延伸後又は圧延後のポリオレフィン系樹脂シートの厚みが薄くなり過ぎ、均一な圧延が困難となるだけでなく、圧延ロール同士が接触して圧延ロールの寿命が短くなることがあるので、0.2〜15mmが望ましい。
上記ポリオレフィン系樹脂シートは先ず最初に圧延倍率5倍以上に圧延されるが、圧延温度は、低くなると均一に圧延できず、高くなると溶融切断するので、圧延する際のロール温度は、圧延するポリオレフィン系樹脂シートのオレフィン系樹脂の「融点−40℃」〜融点の範囲が好ましく、より好ましくは、オレフィン系樹脂の「融点−30℃」〜「融点−5℃」である。尚、本発明において、融点とは示差走査型熱量測定機(DSC)で熱分析を行った際に認められる、結晶の融解に伴う吸熱ピークの最大点をいう。
圧延ロールによりポリオレフィン系樹脂シートに負荷される加圧力(線圧)が小さ過ぎると所定の圧延倍率を得ることが出来なくなることがあり、逆に大き過ぎると圧延ロールの撓みが生じるだけでなく、圧延ロールと原反シートとの間ですべりが生じ易くなり、均一な圧延が困難となることがあるので加圧力は、100MPa〜3000MPaが好ましく、より好ましくは、300MPa〜1000MPaである。
上記圧延倍率は、圧延倍率が5倍未満の場合には、後で行われる一軸延伸時のネッキングを抑制する効果が得られなかったり、高倍率一軸延伸を行うことができなかったり、一軸延伸工程に負担がかかることになるので、5倍以上であり、好ましくは7倍以上である。圧延倍率に特に上限はないが、圧延倍率が高いほど圧延設備に負荷がかかるので10倍以下が好ましい。
尚、圧延倍率は(ポリオレフィン系樹脂シートの断面積)/(圧延後ポリオレフィン系樹脂シートの断面積)で定義されるが、圧延の前後においてポリオレフィン系樹脂シートの幅は殆ど変化しないので、(ポリオレフィン系樹脂シートの厚み)/(圧延後のポリオレフィン系樹脂シートの厚み)であってもよい。
圧延されたポリオレフィン系樹脂シートは、次に、総延伸倍率が10〜40倍に一軸延伸される。一軸延伸方法は、特に限定されず、前述の一軸延伸方法が採用されればよい。 又、一軸延伸倍率は、総延伸倍率が10〜40倍であるから、圧延倍率を考慮し、総延伸倍率がこの範囲にはいるように決定すればよいが、一軸延伸が少ないと機械的強度が向上しないので、1.3倍以上が好ましく、より好ましくは1.5倍以上であり、更に好ましくは1.8倍以上である。又、上限は特に限定されるものではないが、4倍以下が好ましく、より好ましくは3.5倍以下である。尚、総延伸倍率は圧延倍率と一軸延伸倍率を乗じた数値である。
延伸ポリオレフィン系樹脂シートの寸法安定性を向上させるために、延伸ポリオレフィン系樹脂シートはポリオレフィン系樹脂の「融点−60℃」〜融点であって、圧延温度以下の温度でアニールされてもよい。
アニール温度は、低くなると寸法安定性が向上せず、長時間使用するとそりが発生し、高くなるとポリオレフィン系樹脂が溶解して配向が消滅し引張弾性率、引張強度等が低下するので、ポリオレフィン系樹脂の「融点−60℃」〜融点であって、圧延温度以下の温度でアニールされるのが好ましい。
アニールとは生産ライン中で熱処理を行うことであり、アニールする際に、延伸ポリオレフィン系樹脂シートに大きな張力がかかっていると延伸され、張力がかかっていないか、非常に小さい状態では収縮するので、延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向の長さが実質的に変化しないようにした状態で行われることが好ましく、延伸ポリオレフィン系樹脂シートに圧力もかかっていないのが好ましい。即ち、アニールされた延伸ポリオレフィン系樹脂シートの長さが、アニール前の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの長さの1.0以下になるようにアニールされるのが好ましい。
従って、延伸ポリオレフィン系樹脂シートをピンチロール等のロールで加熱室内を移動しながら連続的にアニールする場合は、入口側と出口側のポリオレフィン系樹脂シートの送り速度比を1.0以下になるように設定してアニールするのが好ましい。
アニールする際の加熱方法は、特に限定されるものではなく、例えば、熱風、ヒーター、加熱板、温水等で加熱する方法があげられる。アニールする時間は、特に限定されず、延伸されたポリオレフィン系樹脂シートの厚さやアニール温度により異なるが、一般に10秒以上が好ましく、より好ましくは30秒〜60分であり、更に好ましくは1〜20分である。
アニールされたポリオレフィン系樹脂シートは、更に、40℃〜ポリオレフィン系樹脂の融点の温度範囲でエージングされてもよい。エージングすることによりアニールされたポリオレフィン系樹脂シートの寸法安定性はより優れたものとなる。
エージングとは、生産ライン中連続で処理するものではなく、延伸ポリオレフィン系樹脂シートをカット巻回等の一度加工した、枚葉物、巻物等の熱処理を、比較的長い時間(分、時間単位)じっくり寝かせて熱処理することを意味する。
エージング温度は、低くなると常温で放置するのと同様になり、高くなると熱変形するので40℃〜ポリオレフィン系樹脂の融点の温度範囲であり、エージング時間は短時間では効果がなく、長時間しすぎても効果が増大することはないので12時間〜7日が好ましい。
本発明で使用されるエプロン本体とポケット部材はシート状であればよいが、エプロンであるから、例えば、綿、絹、麻、モヘヤ、ウール、カシミア等の天然繊維やポリアミド樹脂繊維、ポリウレタン樹脂繊維、ポリエステル樹脂繊維等の合成繊維からなる織物、編み物(メリヤス生地)、レース、フェルト、不織布及びパイル地並びにポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等の合成樹脂シートが好ましく、柔軟な綿パイル地及び水不透過性であるポリアミド樹脂シート、ポリエステル樹脂シート、ポリオレフィン系樹脂シート及びポリ塩化ビニル系樹脂シートがより好ましい。
本発明のエプロンは、シート状のエプロン本体とシート状のポケット部材よりなり、ポケット部材の側部及び下部がエプロン本体に接着されて、上方に開口したポケットが形成されている。又、ポケット部材の上端部が折り返され且つ折り返し部の下端部がポケット部材に接着されて筒状部が形成されている。
ポケット部材の側部及び下部をエプロン本体に接着する方法及びポケット部材の上端部を折り返した折り返し部の下端部をポケット部材に接着して筒状部を形成する方法は、特に限定されず、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ウレタン系等のホットメルト型接着剤で接着する方法、反応性接着剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ゴム系接着剤等の接着剤で接着する方法、熱融着する方法、縫合する方法等があげられ、エプロン本体及びポケット部材がポリオレフィン系樹脂シートの場合は熱融着してもよい。
本発明のエプロンは、ポケット部材の上端部が折り返され且つ折り返し部の下端部がポケット部材に接着されて形成された筒状部に形状保持シートが挿入されると共に形状保持シートがその中途部において少なくとも2箇所ガゼット状屈曲部が形成されている。
形状保持シートは単に筒状部に挿入されていてもよいし、挿入すると共に上記接着剤でポケット部材の筒状部に接着されていてもよいし熱融着されていてもよい。又、形状保持シートがその中途部において筒状部と共に少なくとも2箇所ガゼット状に屈曲されてガゼット状屈曲部が形成されているが、ガゼット状屈曲部は左右対称に設けられるのが好ましい。
又、筒状部には複数の形状保持シートが挿入されていてもよいし、複数の筒状部が形成され各筒状部に形状保持シートが挿入されていてもよい。
本発明のエプロンの構成は上述の通りであり、ガゼット状屈曲部を折り畳んだ状態ではエプロンはシート状なので場所をとらず保存が容易であり、ガゼット状屈曲部を引き伸ばすとポケットの上部の開口部は広く開口した状態で保持されるので食事の際には落ちた食品を容易に受け止めることができる。又、ガゼット状屈曲部の折り畳み及び引き伸ばしはガゼット状屈曲部が上記形状保持シートで形成されているので手で容易に行なうことができる。
次に本発明の実施例を図面を参照して説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。図1は本発明のエプロンの一例を示す平面図であり、図2は図1におけるA−A断面図であり、図3はポケット部材の平面図である。
図中1はポリオレフィン樹脂シート(アキレス社製、商品名「ソフトオレフィンシート ポビックMR」、厚さ400μm」厚さ400μm)からなるエプロン本体であり、上部は二股に分かれて係止部11,11が形成され、係止部11,11にはボタン12,12が設置されている。係止部11,11を首にかけボタン12とボタン12をはめることによりエプロンが首に係止できるようになされている。
図中2はポリオレフィン樹脂シート(アキレス社製、商品名「ソフトオレフィンシート ポビックMR」厚さ400μm)からなるポケット部材であり、側部及び下端部はエプロン本体1の側部及び下端部に熱融着されて上方に開口したポケット3が形成されている。ポケット部材2の上端部は略直線状であり、折り返された折り返し部21の下端部22はポケット部材2に熱融着されて筒状部4が形成されている。
筒状部4には延伸高密度ポリエチレン樹脂シートよりなる幅5mm、厚さ0.6mmの形状保持シート5が挿入されており、図3に示したように、形状保持シート5と筒状部4は一緒にガゼット状に屈曲され2箇所ガゼット状屈曲部6,6が形成されている。従って、ガゼット状屈曲部6,6付近においてはポケット部材2もガゼット状に折り畳まれており、ガゼット状屈曲部6を引き伸ばすことによりポケット3の上方が広く開口される。尚、ガゼット状屈曲部6,6は左右対称となるよう両端部から25%の位置に形成されている。
形状保持シート5の製造方法は以下の通りである。
重量平均分子量(Mw)33万、融点135℃の高密度ポリエチレン樹脂(日本ポリエチレン社製)を、同方向二軸混練押出機(プラスチック工学研究所製)に供給して樹脂温度200℃で溶融混練した後、溶融混練物をロール温度110℃に制御したカレンダー成形機にて、厚さ8.2mmにシート成形してポリエチレン樹脂シートを得た。
得られたポリエチレン樹脂シートを125℃に加熱した圧延成形機(積水工機製作所製)を用いて圧延倍率10.1倍に圧延し、厚さ0.81mmの圧延ポリエチレン樹脂シートを得た。得られた圧延ポリエチレン樹脂シートを110℃に加熱された熱風加熱式の多段延伸装置(協和エンジニアリング製)にて1.6倍の多段延伸を行い、総延伸倍率16倍、厚さ0.6mmの延伸ポリエチレン樹脂シートを得た。
得られた延伸ポリエチレン樹脂シートをピンチロールが設置され、125℃に設定されているライン長19.25mの熱風加熱槽に、入口速度2.75m/minで供給し、出口速度2.75m/minに設定して7分間1次アニールを行い、続いて同様にして2次アニールを行って、アニールされた延伸ポリエチレン樹脂シートを得、その後60℃の恒温槽に供給し、24時間エージングして、エージングされた延伸ポリエチレン樹脂シート(形状保持シート)を得た。
得られた延伸ポリエチレン樹脂シート(形状保持シート)を幅1cm、長さ15cmに切断し、180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過時の折曲げ戻り角度θを測定したところ、それぞれ5度及び8度であった。
本発明のエプロンの一例を示す正面図である。 図1におけるA−A断面図である。 ポケット部材の平面図である。
符号の説明
1 エプロン本体
2 ポケット部材
3 ポケット
4 筒状部
5 形状保持シート
6 ガゼット状屈曲部

Claims (4)

  1. シート状のエプロン本体とシート状のポケット部材よりなり、ポケット部材の側部及び下部がエプロン本体に接着されて、上方に開口したポケットが形成されてなるエプロンであって、ポケット部材の上端部が折り返され且つ折り返し部の下端部がポケット部材に接着されて筒状部が形成されており、延伸ポリオレフィン系樹脂シートよりなり、180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが共に20度以下である形状保持シートが該筒状部に挿入されており、該形状保持シートがその中途部において筒状部と共に少なくとも2箇所ガゼット状に屈曲されガゼット状屈曲部が形成されていることを特徴とするエプロン。
  2. 形状保持シートが、重量平均分子量が10万〜50万のポリオレフィン系樹脂シートが延伸倍率5倍以上に延伸された形状保持性を有する延伸ポリオレフィン系樹脂シートであることを特徴とする請求項1記載のエプロン。
  3. 形状保持シートが、重量平均分子量が10万〜50万のポリオレフィン系樹脂シートが圧延倍率5倍以上に圧延された後、総延伸倍率が10〜40倍に一軸延伸された延伸ポリオレフィン系樹脂シートであることを特徴とする請求項1記載のエプロン。
  4. エプロン本体及びポケット部材が綿パイル地、ポリアミド樹脂シート、ポリエステル樹脂シート、ポリオレフィン系樹脂シート又はポリ塩化ビニル系樹脂シートよりなり、ポケット部材の側部及び下部がエプロン本体に接着されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のエプロン。
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