JP2009071604A - 平面アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナモジュール全体としてのさらなる薄型化を図り、通信性能の不均一化を防止する。
【解決手段】アンテナモジュール10は、絶縁基板12に形成されたループ状のアンテナコイル14と、絶縁基板12の内層で上面側に設けられたフェライトコア18と、絶縁基板12の内層で下面側に間隔を置いて設けられたリカロイシート20とを備える。アンテナコイル14は、通信時に絶縁基板12の上面にて通信用の磁界を発生させる。発生した磁界は、フェライトコア18とリカロイシート20によって閉じ込められるので、外部への磁界の漏れが防止される。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばHF帯域を使用したRFID(Radio Frequency Identification)用の通信機器に好適した平面アンテナに関するものである。
この種の平面アンテナは一般的に、薄型化したアンテナモジュールとして通信機器内に組み込まれることが多い。このような通信機器内には、アンテナモジュールの他にも電子回路基板や金属基板(筐体)等の導電体が存在する。このため、アンテナモジュールを用いた通信時にアンテナの機能と直接関係のない他の導電体に対してアンテナの磁界(正磁界)が影響すると、そこで発生した渦電流によって反磁界(正磁界と逆向きの磁界)が発生し、アンテナの通信性能(通信距離や感度)を悪化させることがある。
このような通信性能の悪化を防ぐために、アンテナモジュールの近傍(例えば、アンテナモジュールの裏面)に磁性体を設けることで、他の導電体に対する磁界の影響を遮断する先行技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この先行技術では、アンテナモジュールと他の導電体(プリント基板上の銅箔)との間にシート状の磁性体を配置することで、アンテナから発生する磁界を磁性体によって遮断し、他の導電体に渦電流が発生するのを防止している。
特開2005−122595号公報(図2、図3)
しかしながら、先行技術のようにシート状の磁性体によって磁界の影響を遮断し、アンテナの通信性能を充分なレベルに保つためには、磁性体の厚さもある程度に確保しておく必要があり、さらなる薄型化は困難である。
また、先行技術のようにアンテナモジュールに対してシート状の磁性体を追加する構成では、その追加作業(例えば貼り付け作業)に対する工数がかさみ、その分、製造コストの上昇を招くという問題がある。
さらに、シート状の磁性体は柔軟な素材であるため、その取付作業時の応力で磁性体が変形したり、取付位置にばらつきが生じたりすると、たとえアンテナモジュールの製品性能にばらつきがなくても、追加した磁性体のばらつきの影響で通信特性(共振周波数)が不均一化するという問題もある。
そこで本発明は、アンテナモジュール全体としてのさらなる薄型化を図り、通信性能の不均一化を防止することができる技術の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は以下の解決手段を採用する。
すなわち本発明は、絶縁基板にアンテナ導体を形成した平面アンテナ(フラットアンテナ)である。アンテナ導体は基板上に配線パターンとして形成されていてもよいし、基板の内層に埋め込まれた状態で形成されていてもよい。いずれにしても、アンテナ導体は基板に対してループ状に形成されており、基板の一方の面を通信時のアンテナ面(通信用の磁界を発生させたり、他からの磁界を感受したりする面)として使用する。
また本発明では、絶縁基板に対して第1の軟磁性体及び第2の軟磁性体がそれぞれ設けられている。このうち第1の軟磁性体は、基板の厚み方向でみてアンテナ面側に位置し、もう一方の第2の軟磁性体は、これと反対側に間隔を置いて位置している。
本発明の平面アンテナによれば、第1,第2の軟磁性体をそれぞれ薄型化した場合であっても、両者を基板の厚み方向に離して配置することで、通信時に作用する磁束の漏れを有効に防止することができる。すなわち、磁束の漏れは基板を厚み方向に透過することによって発生するが、本発明では、2つの軟磁性体(第1,第2の軟磁性体)の間で基板を透過しようとする磁束を閉じ込め、各軟磁性体内に磁束を取り込むことで磁束の漏れを有効に防止することができる。なお、軟磁性体に取り込まれた磁束は軟磁性体内に誘導されて基板に沿う方向に通過し、基板の外周端(エッジ)から放出される。
好ましくは、第1及び第2の軟磁性体は、絶縁基板の厚み方向でみてアンテナ導体よりもアンテナ面の反対側に位置している。例えば、基板の表面(アンテナ面)上にアンテナ導体が形成されている場合、第1,第2の軟磁性体は、基板の内層、又は裏面に位置することが好ましい。この場合でも、第1,第2の軟磁性体を基板の厚み方向に離して配置することで、磁束の漏れを有効に防止することができる。
また本発明において、第1,第2の軟磁性体については以下の特徴を有することが好ましい。
(1)第1の軟磁性体は、アンテナ面に沿う方向でみて(絶縁基板の平面視で)アンテナ導体のループよりも内側の範囲内に配置されている。
(2)第2の軟磁性体は、アンテナ導体のループより外側に拡がってアンテナ面に沿う方向に延びている。この場合、絶縁基板の平面視で第2の軟磁性体とアンテナ導体とが重なった状態にある。
先ず上記(1)に関して、第1の軟磁性体はアンテナ面側に配置されているため、主にアンテナ導体の周囲に発生する磁界(これを正磁界とする)を取り込んで誘導する役割を担っている。この場合、正磁界が有効に作用する範囲はアンテナ導体のループよりも内側であり、この範囲内だけに第1の軟磁性体を配置することで、材料の使用量を最小に抑えることができる。
一方、上記(2)に関して、第2の軟磁性体はアンテナ面と反対側に配置されている。このため第2の軟磁性体は、第1の軟磁性体をも透過した正磁界を取り込んで誘導することにより、正磁界を第1の軟磁性体との間に閉じ込めて磁束の漏れを防止する。さらに第2の軟磁性体は、外部(例えば他の導電体)から飛来する磁界(反磁界となるもの)を取り込んで誘導することにより、反磁界の影響を弱める役割をも担う。外部からの反磁界は、アンテナ導体の内側だけでなく、アンテナ導体の外側にも作用する可能性があるため、第2の軟磁性体をアンテナ導体のループよりも外側まで拡げて配置することにより、反磁界の影響を有効に防止することができる。
さらに本発明において、第1の軟磁性体又は第2の軟磁性体を絶縁基板の内層に設けてもよい。すなわち、絶縁基板を多層構造で形成し、その内層に第1の軟磁性体又は第2の軟磁性体を組み込んだ状態で基板と一体化した構造を採用する。なお、基板に内層化するのは第1の軟磁性体、第2の軟磁性体のいずれかだけでもよいし、その両方でもよい。
これにより、基板に対して別途、第1,第2の軟磁性体を追加する際の変形や位置ずれ等のばらつき要因をなくし、製品ごとにアンテナの通信特性(共振周波数)が不均一化するのを防止することができる。また、後から基板の表面や裏面に軟磁性体を追加(貼り付け)するための作業工数を減らし、それだけ製造コストの上昇を抑えることができる。
一般に、軟磁性体(軟質磁性材料)は透磁率(μ’)が高くて磁性損失(μ'')が低いという性質を有しているが、その上で本発明の平面アンテナにおいては、第2の軟磁性体の磁性損失が第1の軟磁性体の磁性損失よりも高く設定されていることが好ましい。
上記のように第1の軟磁性体は、通信時の正磁界を取り込んで誘導する(磁束を閉じ込める)役割を主としているが、第2の軟磁性体は磁束を閉じ込めることに加えて、外部からの反磁界の影響を弱める役割をも担っている。したがって、第1の軟磁性体については、正磁界を良好に誘導するため本来の性質(低磁性損失)を活かしつつ、一方で、第2の軟磁性体については、第1の軟磁性体よりも磁性損失を高めに設定することで、反磁界を消失させるのに有効な性質を持たせているのである。
より実用的には、第1の軟磁性体にはソフトフェライトを使用し、第2の軟磁性体には金属ガラスを使用する。
ソフトフェライトは、酸化鉄を主原料とする軟質磁性材料であり、他の軟質磁性材料(珪素鋼、パーマロイ等)と比較して飽和磁束密度はやや小さいものの、電気比抵抗が大きく、高周波領域における磁気特性に優れているため、本発明において第1の軟磁性体に好適な素材である。
金属ガラスは、鉄を主成分としたアモルファス(非結晶)合金であり、その高い透磁率によって軟磁性材料としての性質を示す上、ソフトフェライトと比較すると適度に磁性損失が高く、本発明において第2の軟磁性材料として好適な素材である。
またソフトフェライト、金属ガラスともに形状加工の自由度が高いことから、上記のように第1,第2の軟磁性体を基板の内層に設けることは容易である。
本発明の平面アンテナは、アンテナ導体から発生する磁界を用いて電磁誘導方式による近距離通信が可能である。特に、第1,第2の軟磁性体を用いて磁束の漏れを抑え、また外部からの反磁界の影響を防止する機能は、電磁誘導方式による通信特性の維持・向上に絶大な効果を発揮する。
本発明の平面アンテナは、通信用の正磁界が大きく漏れ出るのを防止するとともに、外部からの反磁界の影響を抑え、通信性能を高く維持することができる。また、第1,第2の軟磁性体をそれぞれ薄型化しても、これらを基板の厚み方向に離して配置することで間に磁束を閉じ込めることができ、その効果は先行技術のように単独で分厚いシート状の磁性体を用いた場合よりも大きい。このため、通信性能を維持・向上しつつ、平面アンテナ(モジュール)全体としてのさらなる薄型化が可能である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、例えばRFID用通信機器(リーダ/ライタ)に使用されるアンテナモジュール10の一実施形態を概略的に示した平面図である。本実施形態のアンテナモジュール10は、例えば矩形状の絶縁基板12上にループ状のアンテナコイル14(アンテナ導体)を形成した平面アンテナである。
アンテナコイル14は、例えば樹脂製の絶縁基板12の表面上に導電パターンとして形成されている。アンテナコイル14は、絶縁基板12の矩形状に合わせて四角形を基本としたループ形状(又はスパイラル形状)を有しており、その両端(内周端及び外周端)にはそれぞれ接続ランド12a,12bが形成されている。絶縁基板12の表面には図示しない電気回路が形成されており、アンテナコイル14は上記の接続ランド12a,12bを介して電気回路に接続されている。また絶縁基板12の表面には、例えば図示しないチップコンデンサや発振器(AC電源)等の電子部品が実装されており、これら電子部品もまたアンテナコイル14に接続されている。
本実施形態の場合、RFID用通信機器内でアンテナモジュール10の下方に例えばアルミニウム製の金属板(金属基板)16が配置されている。この金属板16は、通信機器内部の筐体や遮蔽板等として機能する部材であり、特にその形状や大きさは任意である。また金属板16は、アンテナモジュール10には直接関係しないものであってもよい。
次に図2は、絶縁基板12及び金属板16を含むアンテナモジュール10の構造を示す縦断面図(図1中のII−II線)である。絶縁基板12は多層構造をなしており、例えばその表面上に上記のアンテナコイル14が形成されている他、内層にはフェライトコア18及びリカロイシート20が厚み方向(図2中の上下方向)に重なった状態で設けられている(なお「リカロイ」は軟磁性素材の登録商標である。)。
アンテナモジュール10が組み込まれたRFID用通信機器は、その通信対象(例えば無線ICカード)を図2中の上方向に相対させた状態で近距離通信を行う。このためアンテナコイル14は、その通信時に絶縁基板12の上方向に通信用の磁界を発生させるものであり、絶縁基板12の上面がアンテナ面として使用されている。
〔第1の軟磁性体〕
上記のフェライトコア18は、絶縁基板12の内層でも、そのアンテナ面側(上側)に位置している。またフェライトコア18は、絶縁基板12のアンテナ面に沿う方向(図1の平面視)でみて、アンテナコイル14の内側の範囲内だけに形成されている。本実施形態では、フェライトコア18を例えばソフトフェライトで構成している。
〔第2の軟磁性体〕
上記のリカロイシート20は、絶縁基板12の内層でも、そのアンテナ面と反対側(下側)に位置している。またリカロイシート20は、絶縁基板12の厚み方向でみて、フェライトコア18から間隔を置いた下層に位置している。なお、リカロイシート20は絶縁基板12のアンテナ面に沿い、その外周縁(図1の平面視で全域)まで拡がっている。このため図1の平面視では、絶縁基板12の一角(右下隅)を内層まで破断したとき、リカロイシート20がアンテナコイル14よりも外側の範囲まで延びている様子が示されている。本実施形態では、リカロイシート20を例えば金属ガラス(アモルファス金属)で構成している。
絶縁基板12の全体の厚み(図中Tb)を例えば2mm以下とすると、フェライトコア18は、その厚み(図中Tf)が例えば1mm未満に薄型化された内層部分である。フェライトコア18の層は、絶縁基板12のアンテナ面(上面)から深さD1(例えば、0.1mm程度)の位置に埋め込んだ状態で、アンテナ面と平行に形成されている。
またリカロイシート20は、その厚み(図中Ts)が例えば1mm未満に薄型化された内層部分である。リカロイシート20の層は、絶縁基板12のアンテナ面と反対側の面(下面)から距離D2(例えば、0.1mm程度)の位置に埋め込んだ状態で、アンテナ面と平行に形成されている。
なお本実施形態では、絶縁基板12の上面からフェライトコア18までの深さ(D1)とその厚み(Tf)を加えても、絶縁基板12内ではリカロイシート20の上面に達していない。同様に、絶縁基板12の下面からリカロイシート20までの距離(D2)とその厚み(Ts)を加えても、同じく絶縁基板12内ではフェライトコア18の下面には達していないことになる。
したがって、絶縁基板12の全体の厚み(Tb)に対するその他の関係は以下の式で表される。
Tb > (D1+Tf)+(D2+Ts)
また、絶縁基板12内層でのフェライトコア18の下面とリカロイシート20の上面との間隔(図中C)は以下の式で表される。
C = Tb−(D1+Tf)−(D2+Ts)
その他、RFID用通信機器内でアンテナモジュール10の下方に位置する金属板16は、例えば厚み(図中Ta)が1mm程度を有し、その上面から絶縁基板12の下面までの間隔(図中D)が数mm程度に確保されているものとする。
〔通信性能の評価〕
次に、本実施形態のアンテナモジュール10について、その通信性能の評価をシミュレーションによって行い、比較例との対比をもって本実施形態の優位性を検証する。
図3は、性能評価のシミュレーションで用いる評価・解析面のモデル図である。シミュレーションにおける評価・解析は以下に示す(1)〜(3)のポイントで行っている。
(1)水平磁界強度分布
シミュレーションでは先ず、絶縁基板12のアンテナ面(上面)から所定距離(数十mm程度)離れた水平面(図中H)を仮想的に形成し、この水平面Hに流入する磁界強度分布を解析した。
(2)外部渦電流分布
またシミュレーションでは、通信時に金属板16の上面(表面)に発生する渦電流分布を解析した。
(3)垂直磁界強度分布
さらにシミュレーションでは、絶縁基板12の長手方向でみた中心位置を通る垂直断面(図中V)を仮想的に形成し、この垂直断面Vでみた磁界強度分布を解析した。
〔比較例〕
本実施形態に対する比較例1〜3として、それぞれ以下の条件を与えてシミュレーションを行った。
比較例1:絶縁基板12に対してフェライトコア18、リカロイシート20をいずれも設けない構成である。その他の構成(アンテナコイル14)は、本実施形態と同様とする。
比較例2:絶縁基板12の内層にフェライトコア18だけを設け、リカロイシート20を設けない構成である。その他の構成(アンテナコイル14)は、本実施形態と同様とする。
比較例3:絶縁基板12の内層にフェライトコア18、リカロイシート20をいずれも形成せず、その下面に別の磁性体シートを貼り付けた構成である。その他の構成(アンテナコイル14)は、本実施形態と同様とする。
〔本実施形態と比較例1との対比〕
先ず、本実施形態と比較例1との対比から説明する。
図4は、上記ポイント(1)の水平磁界強度分布及び(2)の外部渦電流分布の解析結果について、本実施形態と比較例1とを対比して示した図である。図4中の上段に示される(A),(D)は上記のポイント(1)の水平磁界強度分布に関する解析結果を示し、図4中の中段に示される(B),(E)は、水平面H上で長手方向にみた磁界強度の分布を示している。そして図4中の下段に示される(C),(F)は、上記のポイント(2)の外部渦電流分布に関する解析結果を示している。以下、本実施形態と比較例1とを対比しつつ説明する。
(1)水平磁界強度分布
図4中(A):本実施形態について、上記の水平面Hに流入する磁界の分布範囲(境界線MF0)を示している。RFIDの通信用として有効な強度の磁界(磁束)は主に境界線MF0の内側で発生しており、その外側では磁界強度が低くなっている。本実施形態では、水平面Hの広い範囲にわたって強い磁界が発生していることが分かる。
図4中(B):また本実施形態の場合、水平面Hの長手方向でみた中央位置に磁界強度のピークがあり、そこから距離が大きくなると磁界強度が低下するという理想的な分布形状を示していることが分かる。
図4中(D):これに対して比較例1では、同じ水平面Hに流入する磁界の分布範囲(境界線MF1の内側)が本実施形態よりも狭くなっている。
図4中(E):また比較例1では、同じ水平面Hでも磁界強度が全体的に低く、そのピークも本実施形態に比較して一段と低いことが分かる。
(2)外部渦電流分布
図4中(C):本実施形態について、外部の金属板16表面で発生する渦電流の分布境界線EC0を示している。アンテナコイル14から発生した磁界が外部の金属板16にまでわずかに到達することにより、境界線EC0の内側で渦電流が発生している。本実施形態では、アンテナコイル14のループ形状に沿い、ある程度の範囲内で渦電流が発生しているものの、その範囲は全体として狭く抑えられている。
図4中(F):これに対して比較例1では、金属板16表面で発生する渦電流の分布範囲(境界線EC1)が本実施形態よりも広くなっている。特に比較例1の場合、アンテナコイル14の略直下の位置(ハッチングを付した範囲)でより強い渦電流が発生していることが分かる。
(3)垂直磁界強度分布
次に図5は、上記ポイント(3)の垂直磁界強度分布の解析結果について、本実施形態と比較例1とを対比して示した図である。
図5中(A):本実施形態では、垂直断面Vでみた磁界強度の分布(境界線MF0)は全体として良好なドーム形状を示している。なお、図中に示される2つの境界線MF01は、アンテナコイル14の周囲近傍で発生する強い局部磁界の境界を模式的に示したものである。
本実施形態の場合、絶縁基板12の上側と両側ではアンテナコイル14の周囲近傍で強い局部磁界が発生しているが、このような局部磁界は絶縁基板12の下側まで大きく回り込んでおらず、特にフェライトコア18が配置されている範囲内(図1,2参照)で局部磁界はほとんど消失している。さらに、絶縁基板12の下側で局部磁界の範囲(境界線MF01)は金属板16にまで及んでおらず、その境界線MF01は金属板16の上面で小さく収束していることが分かる。
また本実施形態について、絶縁基板12の下側で発生する磁界の境界線MF0に着目すると、フェライトコア18が配置されている範囲内では通信用として有効な強度の磁界さえも発生していないことが分かる。これは、先の図4中(C)で示したように、金属板16の表面で発生する渦電流の範囲(境界線EC0)が狭く抑えられていることの裏付けとなっている。
図5中(B):これに対し比較例1では、垂直断面Vでみた磁界強度の分布範囲(境界線MF1)が本実施形態に比較して全体的に小さく、本実施形態ほどの良好なドーム形状が得られていない。また比較例1では、絶縁基板12の上側及び両側だけでなく、その下側においてもアンテナコイル14の周囲近傍で強い局部磁界が発生している。
特に、局部磁界は絶縁基板12の下面にまで大きく回り込むようにしてアンテナコイル14を全体的に取り巻いており、絶縁基板12の下側で局部磁界の範囲(境界線MF11)は金属板16にまで大きく及んでいることが分かる。これは、比較例1にはフェライトコア18やリカロイシート20が設けられていないため、外部の金属板16にまで磁界が大きく漏れ出たためであると考えられる。またこれは、先の図4中(F)で示したように、特にアンテナコイル14の略直下の位置でより強い渦電流が発生していることの裏付けにもなっている。
また比較例1について、絶縁基板12の下面で発生する磁界の境界線MF1に着目すると、絶縁基板12の中央付近にまで磁界の分布範囲が大きく入り込んでいることが分かる。これは、先の図4中(F)で示したように、金属板16表面で発生する渦電流の分布範囲(境界線EC1)が本実施形態よりも広いことの裏付けとなっている。
〔シミュレーション結果の検証〕
以上より、比較例1ではアンテナコイル14によって発生する磁界が外部の金属板16にまで大きく漏れており、そこで強い渦電流を発生させていることが明らかである。その結果、金属板16から逆方向の磁界が発生して本来の正磁界を打ち消し、水平面Hに流入する磁界の分布範囲(境界線MF1)を狭めるとともに、その磁界強度を全体的に低くしていると考えられる。
これに対し、本実施形態ではフェライトコア18及びリカロイシート20が磁界の漏れを抑えているため、外部の金属板16にまでほとんど磁界が到達しておらず、そこでは狭い範囲(境界線EC0)内で弱い渦電流しか発生していないことが分かる。その結果、金属板16で発生する反磁界が低く抑えられ、水平面Hに流入する磁界の分布範囲(境界線MF0)をより広く確保できている。また、垂直断面Vでみた磁界強度を全体的に高くし、良好な通信性能を確保できていることが分かる。
〔比較例2,3の解析結果〕
図6は、比較例2,3について行った(1)水平磁界強度分布及び(2)外部渦電流分布の解析結果を模式的に示す図である。以下同様に、比較例2,3について解析結果を挙げて説明する。
〔比較例2について〕
図6中(A):比較例2の場合、水平面Hに流入する磁界の分布範囲(境界線MF2)が本実施形態より僅かに狭くなっている。
図6中(B):また、水平面Hに流入する磁界の強度は、そのピークも含めて全体的に本実施形態よりも低いことが分かる。
図6中(C):金属板16の表面では、比較例1のような強い渦電流は発生していないが、渦電流の分布範囲(境界線EC2)は本実施形態よりも広くなっている。
〔比較例3について〕
図6中(D):比較例3の場合、水平面Hに流入する磁界の分布範囲(境界線MF3)は本実施形態とほぼ同等である。
図6中(E):また水平面Hに流入する磁界の強度についても、そのピークも含めて本実施形態とほぼ同等である。
図6中(F):ただし、金属板16の表面で発生する渦電流の分布範囲(境界線EC3)は、比較例2と同じく本実施形態よりも広くなっている。
(3)垂直磁界強度分布
図7は、比較例2,3について行った(3)の垂直磁界強度分布の解析結果を模式的に示した図である。
〔比較例2について〕
図7中(A):比較例2では、垂直断面Vでみた磁界強度の分布(境界線MF2)が全体として良好なドーム形状を示しているものの、ドーム中央の高さは本実施形態に比較すると僅かに低くなっている。
なお比較例2では、本実施形態と同様に絶縁基板12の上側と両側だけに強い局部磁界(境界線MF02)が発生しており、絶縁基板12の下側まで局部磁界が大きく回り込んでいない。ただし比較例2では、絶縁基板12の下面で発生する磁界(境界線MF2)が絶縁基板12の中央付近にまで大きく入り込んでいることが分かる。これは、先の図6中(C)で示したように、金属板16表面で発生する渦電流の分布範囲(境界線EC2)が本実施形態よりも広いことの裏付けとなっている。
〔比較例3について〕
図7中(B):比較例3もまた、垂直断面Vでみた磁界強度の分布(境界線MF3)が全体として良好なドーム形状を示しているものの、ドーム中央の高さは本実施形態に比較すると僅かに低くなっている。
また比較例3についても、本実施形態と同様に絶縁基板12の上側と両側だけに強い局部磁界(境界線MF03)が発生しており、絶縁基板12の下側まで局部磁界が大きく回り込んでいない点は比較例2と共通する。しかし比較例3もまた、絶縁基板12の下面で発生する磁界(境界線MF3)が絶縁基板12の中央付近にまで大きく入り込んでいる。これは、先の図6中(F)で示したように、金属板16表面で発生する渦電流の分布範囲(境界線EC3)が本実施形態よりも広いことの裏付けとなっている。
〔シミュレーション結果の検証〕
以上より、比較例2,3ではアンテナコイル14によって発生する局部磁界は外部の金属板16に対してあまり影響していないものの、絶縁基板12の下側で広い範囲に通信用の磁界(境界線MF2,MF3)が漏れているため、金属板16の表面の広い範囲で渦電流を発生させていることが分かる。その結果、極端に強いものではないが、やはり金属板16から発生する反磁界が本来の正磁界を打ち消し、全体的な磁界強度を僅かに低くしていると考えられる。
〔解析結果のまとめ〕
シミュレーションの解析結果から明らかなように、本実施形態は比較例1〜3のいずれに対しても通信性能において優位性を持つ。すなわち、本実施形態のアンテナモジュール10を用いれば、例えば水平面Hの位置で相対させた通信対象(無線ICカード等)に対し、より大きい範囲内で一定強度の磁界を及ぼすことで、良好な通信性能を得ることができる。これに対し比較例1〜3では、同じ位置でも小さい範囲内でしか磁界を及ぼすことができないか、もしくは強度の低い磁界を及ぼすことしかできないことから、通信性能の面で本実施形態には劣る。
〔機能メカニズム〕
本発明の発明者は、シミュレーションの解析結果から本実施形態の優位性を客観的に確認する一方で、本実施形態のアンテナモジュール10が良好な通信性能を発揮する仕組みに関して独自の知見を見出した。以下、発明者による独自の知見について説明し、本実施形態による優位性の論理づけとする。
図8は、アンテナモジュール10の機能メカニズムを模式的に示した図である。なお図面の判読を容易にするため、図8では絶縁基板12について一部のハッチングを省略している。
アンテナモジュール10の通信時にアンテナコイル14に通電されると、例えば通信用の正磁界(図中M1〜M3)が発生する。正磁界(図中M1,M2)は、絶縁基板12の内層でフェライトコア18に取り込まれると、その内部の磁路を通じて誘導され、そして絶縁基板12の外周端(エッジ)から放出される。また、一部にはフェライトコア18を透過する正磁界(図中M4,M5)もあるが、これらは下層のリカロイシート20に取り込まれ、同様に絶縁基板12の外周端から放出される。
このようにして、アンテナコイル14の周囲には、絶縁基板12の上側からその内層(フェライトコア18及びリカロイシート20)部分、そして外周端の側方を取り巻く磁路が形成されることになる。このとき、ほとんどの正磁界はフェライトコア18とリカロイシート20との間に閉じ込められるので、下方の金属板16に対してほとんど磁界が影響することはない。
ただし、中にはフェライトコア18やリカロイシート20を透過する正磁界(図中M3)もある。このような磁界は、金属板16に到達してその表面に渦電流AEを発生させる。これにより、金属板16から反磁界(図中MA)が発生し、正磁界を打ち消そうとする。
しかしながら、反磁界MAは下層のリカロイシート20に取り込まれ、そこに取り込まれた正磁界に合流して絶縁基板12の外周端から放出される。もちろん中には、リカロイシート20を透過したり、リカロイシート20から上層側へ漏れ出たりする反磁界(図中MA1)も存在するが、このような反磁界MA1は上層のフェライトコア18に取り込まれ、そこに取り込まれた正磁界に合流して絶縁基板12の外周端から放出されることになる。いずれの場合も、放出された磁界はアンテナコイル14を取り巻く磁路に集約されるため、今度は正磁界として作用することになる。
このように、本実施形態では通信時の正磁界をフェライトコア18とリカロイシート20との間に閉じ込め、正磁界が外部に漏れ出るのを抑えることで反磁界の発生を抑制している。加えて本実施形態では、外部から飛来した反磁界をリカロイシート20(又はフェライトコア18)で吸収することにより、反磁界によって正磁界が打ち消されるのを防止している。
さらに、軟磁性体をフェライトコア18とリカロイシート20の2つに分けて配置した場合、単独の軟磁性体を配置した場合に比較して磁界の漏れを抑える効果が高い。このため、フェライトコア18やリカロイシート20それぞれの厚みを薄くし、アンテナモジュール10全体としての薄型化を図ることができる。
また本実施形態では、上層のフェライトコア18をアンテナコイル14より内側の範囲内に設置しているため、正磁界が有効に発生する範囲内だけにフェライトコア18を使用し、材料の使用量を最小限に抑えている。一方、下層のリカロイシート20はアンテナコイル14の外側にまで拡げて配置しているため、反磁界がアンテナコイル14に対して影響するのを防止し、通信性能の劣化を確実に抑えることができる。
さらに本実施形態では、フェライトコア18やリカロイシート20に軟磁性材料を用いているが、中でも上層のフェライトコア18に比較すると、下層のリカロイシート20は磁性損失(μ'')が少し高い。このため、上層のフェライトコア18では、その本来の低磁性損失によって正磁界を良好に誘導することができる一方で、下層のリカロイシート20では、金属板16からの反磁界を磁性損失によって弱化させることができる。
〔好適な実施の条件〕
また本発明の発明者は、アンテナモジュール10を好適に実施する上で、以下の条件を提供している。
(1)絶縁基板12の内層では、フェライトコア18とリカロイシート20との間のギャップ(図中C)をなるべく大きく確保することが好ましい。ギャップをある程度まで大きくすることで、フェライトコア18とリカロイシート20との間に磁界(磁束)を良好に閉じ込めることができる。
(2)絶縁基板12のアンテナ面に沿う方向(平面視)でみて、フェライトコア18の外周端とアンテナコイル14との間隔(図中L)をなるべく小さくすることが好ましい。間隔をより小さくすることで、正磁界の誘導性を向上することができる。
(3)なお上記(2)とは別に、フェライトコア18の敷設範囲を絶縁基板12の外周端まで拡大してもよい。この場合、フェライトコア18に取り込まれた磁界が絶縁基板12の外周端から放出されやすくなり、より良好な磁路を形成することができると考えられる。
なお、本実施形態では絶縁基板12に対してフェライトコア18及びリカロイシート20を内層化した形態で製造するため、フェライトコア18やリカロイシート20の厚み管理を正確に行うことができる。これにより、フェライトコア18やリカロイシート20の追加作業時の変形や位置ずれを防止し、製品ごとの通信性能の不均一を解消することができる。
本発明は一実施形態に制約されることなく、各種の変形を伴って実施することができる。例えば、一実施形態では絶縁基板の表面に形成されたアンテナコイルを例に挙げているが、アンテナコイルは基板の内層に形成されていてもよい。また、一実施形態としてフェライトコア18やリカロイシート20を絶縁基板の内層に配置する例を挙げたが、これらは絶縁基板の表面又は裏面に配置されていてもよい。
アンテナモジュールの一実施形態を概略的に示した平面図である。 図1中、II−II線に沿うアンテナモジュール10の縦断面図である。 性能評価のシミュレーションで用いる評価・解析面のモデル図である。 水平磁界強度分布及びの外部渦電流分布の解析結果について、一実施形態と比較例1とを対比して示した図である。 垂直磁界強度分布の解析結果について、一実施形態と比較例1とを対比して示した図である。 比較例2,3について行った水平磁界強度分布及び外部渦電流分布の解析結果を示す図である。 比較例2,3について行った垂直磁界強度分布の解析結果を示した図である。 アンテナモジュールの機能メカニズムを模式的に示した図である。
符号の説明
10 アンテナモジュール
12 絶縁基板
14 アンテナコイル
16 金属板
18 フェライトコア
20 リカロイシート

Claims (8)

  1. 所定の絶縁基板に形成された状態で、その一方の面を通信時のアンテナ面として使用するループ状のアンテナ導体と、
    前記絶縁基板に対し、その厚み方向でみて前記アンテナ面側に設けられた第1の軟磁性体と、
    前記絶縁基板に対し、その厚み方向でみて前記アンテナ面と反対側に前記第1の軟磁性体から間隔を置いて設けられた第2の軟磁性体と
    を備えたことを特徴とする平面アンテナ。
  2. 請求項1に記載の平面アンテナにおいて、
    前記第1及び第2の軟磁性体は、前記絶縁基板の厚み方向でみて前記アンテナ導体よりも前記アンテナ面の反対側に位置していることを特徴とする平面アンテナ。
  3. 請求項1又は2に記載の平面アンテナにおいて、
    前記第1の軟磁性体は、前記アンテナ面に沿う方向でみて前記アンテナ導体のループよりも内側の範囲内に配置されており、
    前記第2の軟磁性体は、前記アンテナ導体のループより外側に拡がって前記アンテナ面に沿う方向に延びていることを特徴とする平面アンテナ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の平面アンテナにおいて、
    前記第1の軟磁性体は、前記絶縁基板の内層に設けられていることを特徴とする平面アンテナ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の平面アンテナにおいて、
    前記第2の軟磁性体は、前記絶縁基板の内層に設けられていることを特徴とする平面アンテナ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の平面アンテナにおいて、
    前記第2の軟磁性体の磁性損失は、前記第1の軟磁性体の磁性損失よりも高いことを特徴とする平面アンテナ。
  7. 請求項6に記載の平面アンテナにおいて、
    前記第1の軟磁性体がソフトフェライトからなり、
    前記第2の軟磁性体が金属ガラスからなることを特徴とする平面アンテナ。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の平面アンテナにおいて、
    前記アンテナ導体から発生する磁界を用いて、電磁誘導方式による通信が可能であることを特徴とする平面アンテナ。
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