JP2009069483A - 表示情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地図上に配置される複数の要素をそれぞれ表す複数の印と、各印に対応付けられた注釈であってその印が表す要素に関する情報を表す注釈と、を含む地図画像において、印と注釈との間の対応関係を視覚的に容易に把握できる地図画像を表す表示情報を生成する。
【解決手段】地図画像における注釈のうちの1つを処理対象の注釈として選択する(ステップS402)。地図画像における印の位置情報と処理対象の注釈の位置情報とを用いて、地図画像において処理対象の注釈が占める領域と印のいずれかが占める領域とが重複するか否かを判定する(ステップS404)。処理対象の注釈が占める領域と印のいずれかが占める領域とが重複すると判定された場合、処理対象の注釈に対応付けられた印を中心として処理対象の注釈を所定の角度だけ回転移動させる(ステップS412)。
【選択図】図5

Description

本発明は、地図画像を表す表示情報を生成する表示情報処理装置に関する。
地図画像を表示する技術においては、地図上に配置される要素(施設及び建物など)を表す印と、その印が表す要素に関する情報(施設及び建物の種類など)を表す注釈と、その印と注釈とを結ぶ引出線と、を含む画像を表示することがある。
例えば、部品調達のための物流計画を立案するシステムにおいては、物流拠点(仕入先、中継地、工場など)の場所を示すための印と、印が表す物流拠点に関する説明を表す注釈と、印と注釈とを結ぶ引出線と、を含む地図画像を表示することがある。
従来技術では、例えば、地図画像における印の位置に対して所定の方向に所定の距離だけ離れた位置に、その印に対応する注釈を表示するように、地図画像における注釈の位置を決定する。
特許文献1には、電子化された地図上に、電柱や配電線などの設備・機器の要素をシンボル記号として合成して表示する装置において、電子化された地図上に、設備・機器の設計情報などの機器情報を表示する際に、設備・機器の座標位置と引出線作画ルール記憶装置に格納されている作画ルールとを参照して、引出線を作画する技術が記載されている。
特開平8−314993号公報
例えば、上述の物流計画を立案するシステムのように1000以上の物流拠点を表示する地図画像を生成する場合など、地図上に表示すべき要素の数が多い場合や、要素が地図上の一部に密集して配置される場合がある。このような場合に、例えば印の位置に対して所定の方向に所定の距離だけ離れた位置に注釈を表示させると、1つの印に対応する注釈が他の印と重複して表示されたり、複数の印にそれぞれ対応する複数の注釈同士が重複して表示されたりすることがある(図15参照)。このような場合、表示された地図画像において、印と注釈との間の対応関係を視覚的に把握するのは困難である。
本発明に係る表示情報処理装置は、地図上に配置される複数の要素をそれぞれ表す複数の印と、前記印のそれぞれに対応付けられた注釈であって前記印が表す前記要素に関する情報を表す注釈と、を含む画像を表す表示情報を生成する表示情報処理装置であって、前記注釈のうちの1つを処理対象の注釈とし、前記画像における前記印の位置及び大きさを表す位置情報と、前記画像における前記処理対象の注釈の位置及び大きさを表す位置情報と、を用いて、前記画像において前記処理対象の注釈が占める領域と前記印のいずれかが占める領域とが重複するか否かを判定する重複判定部と、前記重複判定部において前記処理対象の注釈が占める領域と前記印のいずれかが占める領域とが重複すると判定された場合に、前記処理対象の注釈に対応付けられた前記印を中心として前記処理対象の注釈を所定の角度だけ回転移動させたときに前記処理対象の注釈が占める領域の位置及び大きさを表す位置情報を、前記処理対象の注釈の新たな位置情報とする注釈移動部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る表示情報処理装置において、前記重複判定部は、さらに、前記画像における前記処理対象の注釈以外の前記注釈の位置及び大きさを表す位置情報を用いて、前記画像において前記処理対象の注釈が占める領域と前記処理対象の注釈以外の前記注釈のいずれかが占める領域とが重複するか否かを判定し、前記注釈移動部は、前記処理対象の注釈が占める領域と、前記処理対象の注釈以外の前記注釈のいずれかが占める領域と、が重複すると前記重複判定部において判定された場合も、前記処理対象の注釈の新たな位置情報を求めることが好ましい。
本発明に係る表示情報処理装置において、前記処理対象の注釈について、前記重複判定部による判定及び前記注釈移動部による回転移動を繰り返し行った結果、前記処理対象の注釈の回転角が360度以上となった場合に、前記処理対象の注釈と前記処理対象の注釈に対応付けられた前記印との間の距離が大きくなるように前記処理対象の注釈を移動させたときに、前記画像において前記処理対象の注釈が占める領域の位置及び大きさを表す位置情報を、前記処理対象の注釈の新たな位置情報とすることが好ましい。
本発明に係る表示情報処理装置において、さらに、前記画像における一点を基準点として決定する基準点決定部を備え、前記基準点と前記印のそれぞれとの間の距離を求め、前記基準点との間の距離がより大きい前記印に対応付けられた前記注釈から順に、前記処理対象の注釈として、前記重複判定部による判定及び前記注釈移動部による処理を行うことが好ましい。
本発明の1つの態様では、前記基準点決定部は、前記画像の中心点を前記基準点として決定する。また、本発明の他の1つの態様では、前記基準点決定部は、前記画像に含まれる前記印の位置情報に基づいて前記基準点を決定する。
また、前記注釈移動部は、前記基準点から遠ざかる方向へ所定の角度だけ前記処理対象の注釈を回転移動させたときに前記処理対象の注釈が占める領域の位置及び大きさを表す位置情報を、前記処理対象の注釈の新たな位置情報とすることが好ましい。
本発明に係る情報処理装置において、さらに、ユーザの指定を受け付けて、前記画像に含まれる前記印を複数のグループに分け、前記グループのそれぞれについて、当該グループに含まれる前記印の位置情報に基づいて当該グループの基準点を決定する基準点決定部を備え、前記グループのそれぞれについて、当該グループの基準点と当該グループに含まれる前記印それぞれとの間の距離を求め、当該グループに含まれる前記印に対応付けられた前記注釈のうち、当該グループの基準点との間の距離がより大きい前記印に対応付けられた前記注釈から順に前記処理対象の注釈として、前記重複判定部による判定及び前記注釈移動部による処理を行う構成としてよい。この構成において、前記注釈移動部は、前記処理対象の注釈に対応付けられた前記印が含まれる前記グループの基準点から遠ざかる方向へ所定の角度だけ前記処理対象の注釈を回転移動させたときに前記処理対象の注釈が占める領域の位置及び大きさを表す位置情報を、前記処理対象の注釈の新たな位置情報とすることが好ましい。
本発明に係る表示情報処理装置は、地図上に配置される複数の要素をそれぞれ表す複数の印と、前記印のそれぞれに対応付けられた注釈であって前記印が表す前記要素に関する情報を表す注釈と、前記印のそれぞれと当該印に対応付けられた注釈とを結ぶ引出線と、を含む画像を表す表示情報を生成する表示情報処理装置であって、前記画像における前記印の位置及び大きさを表す位置情報と、前記画像における前記注釈の位置及び大きさを表す位置情報と、によって定まる前記引出線の位置情報を用いて、前記引出線同士の交点を検出する交点検出部と、前記交点検出部において検出された前記交点のうちの1つについて、当該交点を生成する2本の前記引出線にそれぞれ対応する2つの前記注釈の位置情報を交換することで、当該交点を生成する2本の前記引出線にそれぞれ対応する前記注釈の前記画像における位置を互いに入れ替える注釈入替部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る表示情報処理装置において、さらに、前記交点検出部において検出された前記交点のそれぞれについて、当該交点を生成する引出線に対応する前記印の位置情報を用いて、当該交点の優先度を決定する優先度決定部を備え、前記注釈入替部は、前記交点検出部において検出された前記交点のうち、最も高い前記優先度を有する前記交点について、当該交点を生成する2本の前記引出線にそれぞれ対応する前記注釈の前記画像における位置を互いに入れ替える処理を行うことが好ましい。
本発明に係る表示情報処理装置において、さらに、前記画像における一点を基準点として決定する基準点決定部を備え、前記優先度決定部は、前記基準点と前記印のそれぞれとの間の距離を求め、前記交点検出部において検出された前記交点のうち、前記基準点との間の距離がより小さい前記印に対応する前記引出線によって生成される前記交点ほど高い優先度を有するように、前記交点それぞれの優先度を決定することが好ましい。
本発明の1つの態様において、前記基準点決定部は、前記画像の中心点を前記基準点として決定する。本発明の他の1つの態様において、前記基準点決定部は、前記画像に含まれる前記印の位置情報に基づいて前記基準点を決定する。
本発明に係る表示情報処理装置は、地図上に配置される複数の要素をそれぞれ表す複数の印と、前記印のそれぞれに対応付けられた注釈であって前記印が表す前記要素に関する情報を表す注釈と、前記印のそれぞれと当該印に対応付けられた注釈とを結ぶ引出線と、を含む画像を表す表示情報を生成する表示情報処理装置であって、前記注釈のうちの1つを処理対象の注釈とし、前記画像における前記印の位置及び大きさを表す位置情報と、前記画像における前記処理対象の注釈の位置及び大きさを表す位置情報と、を用いて、前記画像において前記処理対象の注釈が占める領域と前記印のいずれかが占める領域とが重複するか否かを判定する重複判定部と、前記重複判定部において前記処理対象の注釈が占める領域と前記印のいずれかが占める領域とが重複すると判定された場合に、前記処理対象の注釈に対応付けられた前記印を中心として前記処理対象の注釈を所定の角度だけ回転移動させたときに前記処理対象の注釈が占める領域の位置及び大きさを表す位置情報を、前記処理対象の注釈の新たな位置情報とする注釈移動部と、前記印の位置情報と、前記注釈の位置情報と、によって定まる前記引出線の位置情報を用いて、前記引出線同士の交点を検出する交点検出部と、前記交点検出部において検出された前記交点のうちの1つについて、当該交点を生成する2本の前記引出線にそれぞれ対応する2つの前記注釈の位置情報を交換することで、当該交点を生成する2本の前記引出線にそれぞれ対応する前記注釈の前記画像における位置を互いに入れ替える注釈入替部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る表示情報処理装置において、さらに、前記注釈のうちの少なくとも1つについて、当該注釈と当該注釈に対応付けられた前記印との間の距離が小さくなるように前記注釈を移動させたときに当該注釈が占める領域と、前記印のいずれかが占める領域及び当該注釈以外の前記注釈のいずれかが占める領域と、が重複しない場合に、その移動後の当該注釈が占める領域の位置及び大きさを表す情報を、当該注釈の新たな位置情報とすることが好ましい。
本発明によると、地図上に配置される要素を表す印とその印に対応付けられた注釈とを含む画像において、印と注釈との間の対応関係を視覚的に容易に把握できる画像を表す表示情報を生成することができる。
図1に、本発明の1つの実施形態における表示情報処理装置の構成の例を示す。図1を参照すると、表示情報処理装置10は、制御部12、記憶部14、入力部16、及び表示部18を備える。制御部12、記憶部14、入力部16、及び表示部18は、バス20を介して相互に接続される。
制御部12は、記憶部14に記憶されたプログラムを読み出して実行し、地図画像を表す表示情報を生成する後述の処理を行う。制御部12は、例えば一般的なコンピュータのCPU(中央演算装置:Central Processing Unit)などの演算装置によって実現できる。
記憶部14は、地形情報、地図上に配置される要素を表す印の位置情報、及び要素を表す印に対応付けられた注釈として表示すべき情報など、地図画像の表示情報の生成のために必要な情報や、制御部12が行う処理の手順を記述したプログラムなどを記憶する。記憶部14は、コンピュータのハードディスクなどの固定記憶装置又はCD、DVDなどの移動記憶装置によって実現できる。
入力部16は、制御部12で行われる処理において必要な指示など、ユーザからの入力を受け付ける。入力部16は、例えば、キーボード、マウスなどの入力装置である。
表示部18は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示装置であって、制御部12によって生成された表示情報に基づく地図画像を表示する。
図2は、地図画像の表示において制御部12が行う処理の手順の例を示すフローチャートである。
制御部12は、例えば、入力部16を介して、地図画像を表示するようにユーザから指示を受けた場合に、図2に例示する手順の処理を開始する。
まず、ステップS10で、制御部12は、記憶部14を参照し、地図上に配置される複数の要素をそれぞれ表す複数の印について、地図画像における各印の位置及び大きさを表す位置情報を取得する。この位置情報は、例えば、地図画像において予め設定された座標軸による印の座標及び印の形状を表す情報を含む。例えば、円形の印によって各要素を表示する場合、印の位置情報は、その印の中心の座標及びその印の直径を含むものであればよい。
次に、ステップS20で、制御部12は、ステップS10で取得した印の位置情報を用いて、各印に対応付けて表示する注釈の初期配置を決定する。制御部12は、各印について、例えば、その印の中心から所定の方向に所定の距離だけ離れた位置に、その印に対応する注釈を配置する。例えば、印の中心から地図画像の左右方向に対して所定の角度(例えば約60度)の方向に所定の距離(例えば約3cm)だけ離れた位置に注釈を配置する。あるいは、地図画像の中心と印の中心とを結ぶ直線上において地図画像の中心から遠ざかる方向に、印の中心から所定の距離だけ離れた位置に注釈を配置してもよい。
さらに、制御部12は、ステップS20において、地図画像上に表示される複数の印のそれぞれについて、その印が表す要素に関する情報であってその印に対応付けられた注釈として表示するよう設定された情報を記憶部14から読み出し、その情報の内容に応じて、各印に対応付けられる注釈の大きさを決定する。例えば、各印に対応付けられる注釈の大きさは、その印が表す要素に関する情報を表す文字列の長さ及び一文字の大きさに基づいて決定される。
ステップS20で、各印に対応付けられる注釈の位置及び大きさを表す位置情報が確定すると、制御部12は、各印の位置情報と、各印に対応する注釈の位置情報と、を用いて、各印と各印に対応する注釈とを結ぶ引出線の位置情報を決定する。
なお、後述の処理(ステップS40,S50,S60)で、地図画像において注釈の移動が行われ、注釈の位置情報が変更される場合があるが、注釈の位置情報が変更されても、ステップS20において決定された初期配置の注釈の位置情報は、注釈の初期位置として記憶部14に保持される。
図3に、ステップS20において注釈の初期配置が決定された後の、地図画像における印及び注釈の配置の一例を示す。図3を参照すると、各印Mに対して、右上方向(角度θの方向)に所定の距離だけ離れた位置に注釈Cが配置され、各印Mと注釈Cとは引出線Lによって結ばれる。図3の例では、注釈Cと印Mとの重複及び注釈C同士の重複が生じている。後述のステップS40の処理により、地図画像におけるこのような重複が解消される。
ステップS20の後、ステップS30で、制御部12は、地図画像に含まれる印の優先度を決定する。本実施形態では、地図画像における一点を基準点として決定し、この基準点と複数の印のそれぞれとの間の距離を求め、基準点との間の距離がより小さい印がより高い優先度を有するように、印の優先度を決定する。図4に、基準点Pと各印Mとの位置関係、及び各印Mに付与される優先度の例を示す。図4において、印Mの中の数字は、その印Mの優先度を示す。基準点Pとの間の距離の小さい印Mほど高い優先度を有する。なお、以下の説明で参照する図面において、図4と同様に、印の中に示す数字は、その印の優先度を表すものとする。
基準点Pは、地図画像において、印の配置密度が比較的高いと考えられる領域内の一点に設定する。例えば、地図画像の中心点を基準点Pとする。あるいは、地図画像における印の位置情報に基づいて基準点Pを決定してもよい。例えば、地図画像に含まれるすべての印の座標の平均座標を有する点を基準点Pとする。また、例えば、地図画像に含まれるすべての印それぞれとの間の距離の自乗和が最小となる点を基準点Pとしてもよい。
ステップS30で印の優先度を決定した後、ステップS40で、制御部12は、印と注釈との間の重複、及び、注釈同士の重複を解消するための重複解消処理を行う。
図5は、ステップS40の重複解消処理の詳細な処理手順の例を示すフローチャートである。本実施形態では、ステップS40の重複解消処理において、図5に示すフローチャートの手順に従って、まず、地図画像における印と注釈との間の重複を解消する。
ステップS40の処理が開始されると、図5を参照し、まずステップS402で、制御部12は、地図画像内の未処理の注釈の中から、処理対象の注釈を1つ選択する。ステップS402では、未処理の注釈のうち、ステップS30で決定された優先度の最も低い印に対応付けられた注釈を処理対象として選択する。つまり、基準点から最も遠い印に対応付けられた注釈から順に処理対象とする。
次に、ステップS404で、処理対象の注釈の位置情報と、印の位置情報と、を用いて、地図画像において処理対象の注釈が占める領域と、地図画像内の印のいずれかが占める領域と、が重複するか否かを判定する。本実施形態では、ステップS404で、注釈及び印が占める領域の実際の大きさよりも大きな領域を注釈及び印の領域として重複の有無を判定する。例えば、図6を参照し、優先度3の印M3に対応付けられた注釈C3が処理対象の注釈である場合、注釈C3が占める領域を表す実線四角の各辺からδだけ離れた辺を有する破線四角が占める領域と、印M6が占める領域を表す実線円の半径よりもδだけ大きな半径を有する破線円が占める領域と、の重複の有無を判定する。図6に示す例では、実際に注釈C3及び印M6が占める領域同士は重複していないが、注釈C3の領域とみなされる破線四角が占める領域と、印M6の領域とみなされる破線円の領域と、は重複するので、ステップS404において、処理対象の注釈C3は印M6と重複すると判定される。以上のように重複の有無を判定すると、処理対象の注釈といずれかの印とが最も接近している部分の距離が2δ以内であれば、処理対象の注釈とその印とは重複していると判定される。δは、印と注釈との間に維持することが望ましい距離に基づいて予め設定しておく。例えば、印と注釈との間に少なくとも0.3cmの距離が存在するように注釈を配置することが望まれる場合、δを0.15cmに設定しておく。
ステップS404において、地図画像内のいずれの印が占める領域とも処理対象の注釈が占める領域は重複しないと判定されると、ステップS414に進み、地図画像内のすべての注釈について処理済みか否かが判定される。ステップS414で、地図画像内のすべての注釈について処理済みでないと判定されると、処理はステップS402に戻り、すべての注釈について処理済みであると判定されると、処理は終了する。
ステップS404で、処理対象の注釈が占める領域と地図画像内の印のいずれかが占める領域との間に重複があると判定されると、ステップS406に進む。ステップS406では、ステップS20(図2)で決定された初期配置における処理対象の注釈の位置情報と、処理対象の注釈の現在の位置情報と、を用いて、初期配置における位置から現在の位置までの、処理対象の注釈に対応付けられた印を中心とする処理対象の注釈の回転角を求める。求めた回転角が360°を超えない場合は、ステップS412へ進む。
ステップS412では、処理対象の注釈に対応付けられた印を中心として、基準点から遠ざかる方向に所定の角度だけ処理対象の注釈を回転移動させたときに処理対象の注釈が占める位置及び大きさを表す位置情報を、処理対象の注釈の新たな位置情報とする。例えば、図6を参照し、注釈C3が処理対象の注釈である場合、印M3を中心として、基準点Pから遠ざかる方向、すなわち、矢印Bの方向に、注釈C3を所定の角度だけ回転移動させる。また例えば、図6において、優先度5の印M5に対応付けられる注釈C5が処理対象の注釈である場合、印M5を中心として矢印Aの方向に、注釈C5を所定の角度だけ回転移動させる。この所定の角度は、例えば、約2°から約5°に設定しておく。
ステップS412の後、処理はステップS404に戻り、回転移動後の処理対象の注釈について、地図画像内の印のいずれかと重複があるか否かの判定が行われる。重複があり(ステップS404でYes判定)、かつ、回転角が360°を超えない(ステップS406でNo判定)場合、再び、ステップS412で回転移動処理が行われる。重複判定(ステップS404)、回転角の判定(ステップS406)、及び回転移動(ステップS412)の処理ループが繰り返されると、処理対象の注釈の回転角が360°以上となる場合がある。つまり、処理対象の注釈に対応付けられた印を中心として処理対象の注釈を一回転させても、地図画像内の印と重複しない位置に処理対象の注釈を配置できない場合がある。
例えば、地図画像において、図7(a)に示すように印及び処理対象の注釈Cが配置されている場合、注釈Cに対応付けられる印Mを中心とする破線円Aの周上で処理対象の注釈を360°回転させても、地図画像内の印と重複しない位置に処理対象の注釈Cを配置することはできない。このような場合、ステップS404,S406,S412の処理ループが繰り返され、処理対象の注釈Cの回転角は360°以上となる。
処理対象の注釈の回転角が360°以上となったときにステップS406の判定が行われると、処理は、ステップS408に進む。ステップS408では、予め設定された移動終了条件が満たされるか否かを判定し、満たされていれば、処理対象の注釈の移動を終了してステップS414に進み、満たされていなければ、ステップS410に進む。移動終了条件は、処理対象の注釈の回転移動をさらに行うか否かを判定するための条件である。移動終了条件の具体例については後述する。
ステップS410では、処理対象の注釈と処理対象の注釈に対応付けられた印との間の距離がより大きくなるように、処理対象の注釈を移動させたときに地図画像において処理対象の注釈が占める領域の位置及び大きさを表す位置情報を処理対象の注釈の新たな位置情報とする。言い換えると、印と注釈とを結ぶ引出線の長さを延長する。図7の例を参照すると、図7(b)に示すように、印と注釈との間の距離を大きさDだけ延長する。引出線の延長距離Dは、印の大きさに基づいて設定できる。例えば、印が円形である場合、延長距離Dを印の直径以上の大きさに設定する。
ここで、ステップS408における移動終了条件の判定について説明する。ステップS408の判定では、例えば、ステップS410において引出線を延長距離Dだけ延長したとしても、地図画像の範囲内に処理対象の注釈が収まるか否か、を判定する。引出線を延長しても地図画像の範囲内に処理対象の注釈が収まると判定された場合は、ステップS410に進んで引出線の延長処理を行い、引出線を延長すると地図画像の範囲内に処理対象の注釈が収まらないと判定された場合は、ステップS414に進む。また、例えば、処理対象の注釈について引出線を延長した(ステップS410を実行した)回数を記憶しておき、ステップS408で、その回数が所定値(例えば、3〜4回)を超えていればステップS414に進み、超えていなければステップS410に進むものとしてもよい。
ステップS410の後、処理はステップS404に戻り、ステップS404以降の処理が繰り返される。
図7の例を参照し、引出線の延長処理(ステップS410)の後、図7(b)の状態からステップS404以降の重複判定及び回転移動処理が繰り返され、一点鎖線で表す領域C´に注釈が配置されると、処理対象の注釈Cと地図画像内の印との間に重複がないため、ステップS404においてNO判定されてステップS414に進む。
ステップS414において、すべての注釈について処理済みでないと判定されると、処理はステップS402に戻り、すべての注釈について処理済みであると判定されると、処理は終了する。
以上、図5を参照して説明した処理によって、印と注釈との間の重複が解消される。しかしながら、以上で説明した処理では、ステップS404における重複の有無の判定において、処理対象の注釈と地図画像内の印のいずれかとの間の重複の有無は判定するが、処理対象の注釈と他の注釈のいずれかとの間の重複の有無は判定しないため、以上で説明した重複解消処理では、地図画像における注釈同士の重複は解消されない場合がある。例えば、図6に例示する地図画像に対して、図5を参照して上記で説明した処理を行うと、印と重複している注釈C2,C3,C5について回転移動処理(ステップS412)が行われ、例えば図8に示す状態となる。図8を参照すると、印と注釈との間に重複は存在しないが、注釈同士の重複が生じている。
したがって、本実施形態におけるステップS40の重複解消処理では、図5を参照して以上で説明した処理が終了し、印と注釈との間の重複が解消された後、地図画像における注釈同士の重複を解消するための処理を行う。
注釈同士の重複を解消する処理においても、印と注釈との間の重複を解消する処理と同様、図5に示すフローチャートに従った処理が行われる。ただし、注釈同士の重複を解消する処理においては、ステップS404において、処理対象の注釈と地図画像内の印のいずれかとの間の重複の有無を判定するとともに、処理対象の注釈と他の注釈のいずれかとの間の重複の有無も判定する。ステップS404において、処理対象の注釈と地図画像内の印のいずれかとの間に重複がある場合、又は、処理対象の注釈と他の注釈のいずれかとの間に重複がある場合に、ステップS406に進むようにする。
例えば、図8に示す状態の地図画像において、注釈同士の重複を解消する上述の処理を行うと、優先度の低い印に対応付けられた注釈から順に処理対象として選択され、まず、注釈C2と重複する注釈C5について回転移動処理(ステップS412)が行われ、次に、注釈C1と重複する注釈C4について回転移動処理(ステップS412)が行われる。これによって注釈同士の重複が解消される。
以上で説明した本実施形態の重複解消処理では、印と注釈との間の重複を解消する処理と、注釈同士の重複を解消する処理と、の2段階の処理が行われ、図5に示すフローチャートの処理が2回行われる。他の実施形態の重複解消処理では、処理を2段階に分けずに、重複の有無の判定(図5のステップS404)において、処理対象の注釈と地図画像内の印のいずれかとの間の重複の有無を判定するとともに、処理対象の注釈と他の注釈との間の重複の有無も判定するものとし、図5に示すフローチャートの処理を1回行うことで、印と注釈との間の重複及び注釈同士の重複の両方を解消する。
図5を参照して説明した重複解消処理(図2のステップS40)が終了すると、処理は、図2のステップS50に進む。
ステップS50では、引出線同士の交差を解消する交差解消処理が行われる。注釈の初期配置では、引出線同士が交差することはなくても、ステップS40の重複解消処理において、注釈を回転させると、引出線同士の交差が生じる場合がある。
図9は、図2のステップS50の交差解消処理の詳細な処理手順の例を示すフローチャートである。図2のステップS50の処理が開始されると、制御部12は、まず、図9のステップS502の処理を行う。ステップS502では、印の位置情報と注釈の位置情報とに基づいて定まる引出線の位置情報を用いて、地図画像における引出線同士の交差を検出する。制御部12は、ステップS502で検出した交差の数を記憶部14に記憶する。
また、制御部12は、検出した交差のそれぞれについて、その交差を生じている引出線に対応する印に付与された優先度に基づいて、交差の優先度を決定する。例えば、交差を生じている2本の引出線に対応する印に付与された優先度の乗算値を求め、乗算値の小さい交差ほど高い優先度を有するものとする。また、例えば、交差を生じている引出線に対応する印に付与された優先度の差分値が小さい交差ほど高い優先度を有するように、交差の優先度を決定してもよい。
複数の交差の優先度が同じ値になる場合は、優先度が最も高い印の引出線によって生じている交差の優先度をより高く設定する。例えば、印の優先度の乗算値を交差の優先度とする場合、優先度2の印の引出線と優先度3の印の引出線とによって形成される交差aの優先度は6となり、優先度1の印の引出線と優先度6の印の引出線とによって形成される交差bの優先度も6となる。この例では、交差を形成する印(優先度2,3,1,6)のうち、最も高い優先度1の印の引出線によって生じている交差bの優先度を、交差aよりも高く設定する。
図10に、印の乗算値を交差の優先度とする場合の例を示す。図10(a)を参照すると、3つの印M1,M2,M3(それぞれ、優先度1,2,3)の引出線が、それぞれ他の2つの印の引出線と交差し、3つの交差(黒丸2,3,6)が生じている。図10(a)において、交差を表す黒丸に付した符号の数値は、交差の優先度を示し、その交差を生じている引出線に対応する印の優先度の乗算値である。
図9を再び参照し、交差検出処理(ステップS502)の後、ステップS504で、検出された交差の数が0であるか否かを判定する。交差の数が0であれば、制御部12は交差解消処理を終了する。交差の数が0でなければ、ステップS506で、交差の数に減少があるか否かを判定する。ステップS506では、制御部12は、前回の交差検出処理において検出された交差の数を記憶部14から読み出し、今回の交差検出処理において検出された交差の数と比較して、交差の数が減少しているか否かを判定する。初めてステップS506の判定を行う場合は、交差の数に減少があると判定する。
ステップS506において、交差の数に減少がないと判定された場合は、制御部12は、交差解消処理を終了する。ステップS506で、交差の数に減少があると判定された場合は、ステップS508に進み、最も高い優先度を有する交差を1つ選択する。図10(a)の例では、ステップS508で、優先度2の交差が選択される。
次に、ステップS510において、選択された交差を生じている2本の引出線にそれぞれ対応する注釈の位置の位置情報を交換することで、これらの注釈の位置を入れ替える。図10を参照すると、図10(a)において、優先度2の交差を生じている引出線に対応する2つの注釈C1,C2の位置を入れ替える。図10(b)に、注釈C1,C2の位置を入れ替えた結果を示す。注釈C1,C2の位置を入れ替えた結果、図10(a)における優先度2の交差(印M1,M2それぞれの引出線同士が生じている交差)は、図10(b)においては解消されている。
ステップS510の後、ステップS502に戻り、再び交差の検出を行い、ステップS504以降の処理を繰り返す。
ステップS510の注釈入替処理の後にステップS502の交差検出処理を行う場合、地図画像におけるすべての引出線に関して交差を検出する代わりに、ステップS510の注釈入替処理において互いの位置を交換された2つの注釈に対応する2本の引出線だけについて、これらの引出線が生じている交差を検出してもよい。ステップS510において処理対象にならなかった注釈に対応する引出線同士の交差については、前回の交差検出処理(ステップS502)においてすでに検出されている交差の情報を用いることができる。
図10及び図11を参照し、上述の交差解消処理によって地図画像における引出線同士の交差が解消される様子の例を説明する。図10(a)における優先度2の交差に関して注釈入替処理(ステップS510)が行われた後のステップS502の交差検出処理では、図10(b)に示すように、印M1の引出線及び印M3の引出線によって生じている交差(優先度3)と、印M2の引出線及び印M3の引出線によって生じている交差(優先度6)と、の2つの交差が検出される。次に、ステップS504では、交差の数が0でないのでステップS506に進み、交差の数が3(図10(a))から2(図10(b))に減少しているので、ステップS508に進む。ステップS508では、図10(b)における2つの交差のうち、より優先度の高い交差(優先度3)が選択され、ステップS510において、優先度3の交差を生じている引出線に対応する注釈C1,C3の位置が入れ替えられる。図10(b)において注釈C1,C3の位置を入れ替えた結果を図11(a)に示す。ここで、再び交差検出処理(ステップS502)が行われると、印M2の引出線及び印M3の引出線によって生じている交差が1つ検出される。さらに、ステップS504の判定ではNoに進み、ステップS506の判定ではYesに進み、ステップS508では、図11(a)における1つの交差(優先度6)が選択され、ステップS510で、注釈C2,C3の位置が入れ替えられる。図11(b)に、図11(a)において注釈C2,C3の位置を入れ替えた結果を示す。図11(b)では、引出線同士の交差は生じていないので、ステップS504の判定の結果、交差の数は0であるとしてYesに進み、交差解消処理は終了する。
地図画像内に表示される印の数が多い場合など、注釈の位置を入れ替える処理によって1つの交差が解消されたとしても、その入替処理によって引出線の位置が変更されることで、新たに交差が生じる場合がある。このような場合、ステップS506において、交差の数に減少がないと判定され、交差解消処理は終了する。
ステップS504で交差の数が0であると判定された場合、又は、ステップS506で、交差の数に減少がないと判定された場合、交差解消処理は終了し、処理は、図2のステップS60に進む。
ステップS60において、制御部12は、引出線短縮処理を行う。ステップS40の重複解消処理において引出線が延長され、その後、ステップS50の交差解消処理において交差が解消されると、印により近い位置に注釈を配置する余裕が生じる場合がある。
図12は、ステップS60の引出線短縮処理の詳細な処理手順の例を示すフローチャートである。
図2のステップS60の処理が開始されると、制御部12は、図12のステップS602において、未処理の注釈の中から処理対象の注釈を1つ選択する。本実施形態では、未処理の注釈のうち、最も高い優先度を有する印に関連付けられた注釈から順に処理対象の注釈として選択する。
次に、ステップS604で、処理対象の注釈と処理対象の注釈に対応付けられた印との間の距離が小さくなるように処理対象の注釈を移動したときに処理対象の注釈が占める領域の位置及び大きさを表す位置情報を、処理対象の注釈の新たな位置情報とする。つまり、処理対象の注釈と処理対象の注釈に対応付けられた印とを結ぶ引出線の長さを短縮する。
ステップS606で、処理対象の注釈と地図画像内の印のいずれかとの間に重複があるか否か、及び、処理対象の注釈と他の注釈のいずれかとの間に重複があるか否か、を判定する。本実施形態では、ステップS606における重複の有無の判定において、図5及び図6を参照して説明した重複解消処理における重複の有無の判定(図5のステップS404)と同様に、注釈及び印が占める領域の実際の大きさよりも大きな領域を注釈及び印の領域として重複の有無を判定する。処理対象の注釈が地図画像内の印のいずれとも重複せず、かつ、処理対象の注釈が他の注釈のいずれとも重複しない場合は、ステップS604に戻り、さらに引出線を短縮する処理が行われる。
ステップS606で、処理対象の注釈と、地図画像内の印のいずれか又は他の注釈のいずれかと、の間に重複があると判定された場合は、ステップS608に進む。ステップS608では、ステップS604において短縮された大きさだけ引出線を延長し、ステップS604における短縮を行う前の位置に注釈の位置を戻す。
次に、ステップS610で、すべての注釈について処理済みか否かを判定する。すべての注釈について処理済みであれば、引出線短縮処理を終了し、未処理の注釈が残っていれば、ステップS602に戻る。
図12に示す引出線短縮処理の結果、例えば、図13(a)のように配置されていた注釈が、図13(b)に示すように、注釈と印との間の重複及び注釈同士の重複が生じない程度に、より印に近い位置に配置される。
図12に示す引出線短縮処理が終了すると、制御部12は、図2のステップS70において、印の位置情報と注釈の位置情報とを用いて生成される地図画像を表示部18に表示させて処理を終了する。
以上で説明した実施形態では、地図画像に含まれるすべての印について、1つの基準点を用いて優先度を決定する。他の実施形態では、ユーザの指定を受け付けて、地図画像に含まれる印を複数のグループに分け、グループごとに基準点を決定してもよい。例えば、図14に示すように、地図画像30の範囲内において、印の配置密度の比較的高い領域が2つに分かれている場合に、ユーザは、印を2つのグループに分けるよう指示することができる。ユーザによって印のグループが指定された場合、全体で1つの基準点を設定して処理を行う代わりに、印のグループごとに基準点を設定する。
印のグループごとに基準点を設定する場合、制御部12は、図2を参照して説明したステップS30の優先度決定処理の代わりに、例えば、以下のような処理を行う。図2のステップS20の後、まず、印を配置した地図画像を表示部18に表示させ、ユーザによるグループ指定を受け付ける。ユーザは、表示部18に表示された地図画像を確認し、入力部16を介して、グループ指定を行うことができる。図14の例において、破線G1で囲んだ枠内に含まれる印をグループ1の印とし、破線G2で囲んだ枠内に含まれる印をグループ2の印とするよう、ユーザが指定したとする。この場合、グループ1及びグループ2のそれぞれについて、制御部12は基準点P1及びP2を決定する。例えば、グループ1に含まれる印の座標を用いて求めた平均座標を有する点を基準点P1としてもよいし、グループ1に含まれる印それぞれとの間の距離の自乗和が最小となる点を基準点P1としてもよい。あるいは、グループ1に含まれる印をすべて含む最小の方形領域(一点鎖線)の中心点を基準点P1としてもよい。制御部12は、グループ2について、グループ1についての処理と同様に、グループ2に含まれる印の位置情報を用いて基準点P2を決定する。各グループの基準点を決定した後、制御部12は、各グループに含まれる印について、印とそのグループの基準点との間の距離がより小さい印ほど高い優先度を有するように、印の優先度を決定する。
印のグループごとに基準点及び印の優先度を決定する場合、重複解消処理(図2のステップS40、図5)、交差解消処理(図2のステップS50、図9)、及び引出線短縮処理(図2のステップS60、図12)は、印のグループを考慮して例えば以下のように行われる。
重複解消処理では、1つのグループに含まれる印に対応付けられた注釈のうち、優先度の低い印に対応付けられた注釈から順に、つまり、そのグループの基準点からより遠い印に対応付けられた注釈から順に処理対象とされる。また、図5のステップS412において、処理対象の注釈を回転移動させる際には、そのグループの基準点から遠ざかる方向に回転移動させる。図5のステップS414では、そのグループに含まれるすべての注釈について処理済みであるか否かが判定される。1つのグループについて図5の処理が終了したら、他のグループについて図5の処理を行う。なお、グループごとに重複解消処理を行う場合も、図5のステップS404で重複の有無を判定する際には、処理対象の注釈に対応付けられる印が含まれるグループとは他のグループに含まれる印及び他のグループに含まれる印に対応付けられる注釈についても考慮する。すなわち、処理対象の注釈の占める領域が、他のグループに含まれる印のいずれかが占める領域又は他のグループに含まれる印に対応付けられる注釈のいずれかが占める領域と重複していれば、重複があると判定される。
交差解消処理では、例えば、各グループにおける基準点を用いて決定された印の優先度に基づいて交差の優先度を決定し、図9のステップS508で交差を1つ選択する際に、まずグループを1つ選択し、そのグループに含まれる印の引出線が形成する交差の中から、最も優先度の高い交差を選択する。ここで、グループの選択は、ランダムに行ってもよいし、又は、グループの優先度を設定しておいてグループの優先度の高い順に選択するようにしてもよい。グループの優先度は、例えば、グループに含まれる印の数がより多いグループがより高い優先度を有するように設定する。
引出線短縮処理においても、1つのグループに含まれる印に対応付けられる注釈のうち、より高い優先度を有する印に対応付けられる注釈から順に処理対象として、図13に例示する処理を行うことができる。
以上で説明した実施形態では、基準点と印との間の距離に基づいて決定した印の優先度に従って、重複解消処理、交差解消処理、及び引出線短縮処理において、処理対象の注釈又は交差を選択する。他の実施形態では、印の優先度の決定を行わずに、重複解消処理、交差解消処理、及び引出線短縮処理において、処理対象の注釈又は交差をランダムに選択してもよい。
本発明の1つの実施形態における表示情報処理装置の構成の例を示すブロック図である。 本発明の1つの実施形態で行われる処理の手順の例を示すフローチャートである。 地図画像における印及び注釈の配置の例を示す図である。 本発明の1つの実施形態において、地図画像内の印に付与される優先度の例を示す図である。 本発明の1つの実施形態で行われる重複解消処理の手順の例を示すフローチャートである。 本発明の1つの実施形態で行われる重複解消処理の例を説明するための図である。 本発明の1つの実施形態で行われる重複解消処理の例を説明するための図である。 本発明の1つの実施形態で行われる重複解消処理の例を説明するための図である。 本発明の1つの実施形態で行われる交差解消処理の手順の例を示すフローチャートである。 本発明の1つの実施形態で行われる交差解消処理によって地図画像における引出線同士の交差が解消される様子の例を示す図である。 本発明の1つの実施形態で行われる交差解消処理によって地図画像における引出線同士の交差が解消される様子の例を示す図である。 本発明の1つの実施形態で行われる引出線短縮処理の手順の例を示すフローチャートである。 本発明の1つの実施形態で行われる引出線短縮処理によって地図画像における注釈の配置が変更される様子の例を示す図である。 本発明の1つの実施形態で行われる処理において、基準点を決定する処理の例について説明する図である。 要素を表す印と印に対応付けられる注釈とを含む地図画像の例を示す図である。
符号の説明
10 表示情報処理装置、12 制御部、14 記憶部、16 入力部、18 表示部、20 バス。

Claims (16)

  1. 地図上に配置される複数の要素をそれぞれ表す複数の印と、前記印のそれぞれに対応付けられた注釈であって前記印が表す前記要素に関する情報を表す注釈と、を含む画像を表す表示情報を生成する表示情報処理装置であって、
    前記注釈のうちの1つを処理対象の注釈とし、前記画像における前記印の位置及び大きさを表す位置情報と、前記画像における前記処理対象の注釈の位置及び大きさを表す位置情報と、を用いて、前記画像において前記処理対象の注釈が占める領域と前記印のいずれかが占める領域とが重複するか否かを判定する重複判定部と、
    前記重複判定部において前記処理対象の注釈が占める領域と前記印のいずれかが占める領域とが重複すると判定された場合に、前記処理対象の注釈に対応付けられた前記印を中心として前記処理対象の注釈を所定の角度だけ回転移動させたときに前記処理対象の注釈が占める領域の位置及び大きさを表す位置情報を、前記処理対象の注釈の新たな位置情報とする注釈移動部と、
    を備えることを特徴とする表示情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の表示情報処理装置において、
    前記重複判定部は、さらに、前記画像における前記処理対象の注釈以外の前記注釈の位置及び大きさを表す位置情報を用いて、前記画像において前記処理対象の注釈が占める領域と前記処理対象の注釈以外の前記注釈のいずれかが占める領域とが重複するか否かを判定し、
    前記注釈移動部は、前記処理対象の注釈が占める領域と、前記処理対象の注釈以外の前記注釈のいずれかが占める領域と、が重複すると前記重複判定部において判定された場合も、前記処理対象の注釈の新たな位置情報を求めることを特徴とする表示情報処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の表示情報処理装置において、
    前記処理対象の注釈について、前記重複判定部による判定及び前記注釈移動部による回転移動を繰り返し行った結果、前記処理対象の注釈の回転角が360度以上となった場合に、前記処理対象の注釈と前記処理対象の注釈に対応付けられた前記印との間の距離が大きくなるように前記処理対象の注釈を移動させたときに、前記画像において前記処理対象の注釈が占める領域の位置及び大きさを表す位置情報を、前記処理対象の注釈の新たな位置情報とすることを特徴とする表示情報処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の表示情報処理装置において、さらに、
    前記画像における一点を基準点として決定する基準点決定部を備え、
    前記基準点と前記印のそれぞれとの間の距離を求め、前記基準点との間の距離がより大きい前記印に対応付けられた前記注釈から順に、前記処理対象の注釈として、前記重複判定部による判定及び前記注釈移動部による処理を行うことを特徴とする表示情報処理装置。
  5. 請求項4に記載の表示情報処理装置において、
    前記基準点決定部は、前記画像の中心点を前記基準点として決定することを特徴とする表示情報処理装置。
  6. 請求項4に記載の表示情報処理装置において、
    前記基準点決定部は、前記画像に含まれる前記印の位置情報に基づいて前記基準点を決定することを特徴とする表示情報処理装置。
  7. 請求項4から6のいずれか1項に記載の表示情報処理装置において、
    前記注釈移動部は、前記基準点から遠ざかる方向へ所定の角度だけ前記処理対象の注釈を回転移動させたときに前記処理対象の注釈が占める領域の位置及び大きさを表す位置情報を、前記処理対象の注釈の新たな位置情報とすることを特徴とする表示情報処理装置。
  8. 請求項1から3のいずれか1項に記載の表示情報処理装置において、さらに、
    ユーザの指定を受け付けて、前記画像に含まれる前記印を複数のグループに分け、前記グループのそれぞれについて、当該グループに含まれる前記印の位置情報に基づいて当該グループの基準点を決定する基準点決定部を備え、
    前記グループのそれぞれについて、当該グループの基準点と当該グループに含まれる前記印それぞれとの間の距離を求め、当該グループに含まれる前記印に対応付けられた前記注釈のうち、当該グループの基準点との間の距離がより大きい前記印に対応付けられた前記注釈から順に前記処理対象の注釈として、前記重複判定部による判定及び前記注釈移動部による処理を行うことを特徴とする表示情報処理装置。
  9. 請求項8に記載の表示情報処理装置において、
    前記注釈移動部は、前記処理対象の注釈に対応付けられた前記印が含まれる前記グループの基準点から遠ざかる方向へ所定の角度だけ前記処理対象の注釈を回転移動させたときに前記処理対象の注釈が占める領域の位置及び大きさを表す位置情報を、前記処理対象の注釈の新たな位置情報とすることを特徴とする表示情報処理装置。
  10. 地図上に配置される複数の要素をそれぞれ表す複数の印と、前記印のそれぞれに対応付けられた注釈であって前記印が表す前記要素に関する情報を表す注釈と、前記印のそれぞれと当該印に対応付けられた注釈とを結ぶ引出線と、を含む画像を表す表示情報を生成する表示情報処理装置であって、
    前記画像における前記印の位置及び大きさを表す位置情報と、前記画像における前記注釈の位置及び大きさを表す位置情報と、によって定まる前記引出線の位置情報を用いて、前記引出線同士の交点を検出する交点検出部と、
    前記交点検出部において検出された前記交点のうちの1つについて、当該交点を生成する2本の前記引出線にそれぞれ対応する2つの前記注釈の位置情報を交換することで、当該交点を生成する2本の前記引出線にそれぞれ対応する前記注釈の前記画像における位置を互いに入れ替える注釈入替部と、
    を備えることを特徴とする表示情報処理装置。
  11. 請求項10に記載の表示情報処理装置において、さらに、
    前記交点検出部において検出された前記交点のそれぞれについて、当該交点を生成する引出線に対応する前記印の位置情報を用いて、当該交点の優先度を決定する優先度決定部を備え、
    前記注釈入替部は、前記交点検出部において検出された前記交点のうち、最も高い前記優先度を有する前記交点について、当該交点を生成する2本の前記引出線にそれぞれ対応する前記注釈の前記画像における位置を互いに入れ替える処理を行うことを特徴とする表示情報処理装置。
  12. 請求項11に記載の表示情報処理装置において、さらに、
    前記画像における一点を基準点として決定する基準点決定部を備え、
    前記優先度決定部は、前記基準点と前記印のそれぞれとの間の距離を求め、前記交点検出部において検出された前記交点のうち、前記基準点との間の距離がより小さい前記印に対応する前記引出線によって生成される前記交点ほど高い優先度を有するように、前記交点それぞれの優先度を決定することを特徴とする表示情報処理装置。
  13. 請求項12に記載の表示情報処理装置において、
    前記基準点決定部は、前記画像の中心点を前記基準点として決定することを特徴とする表示情報処理装置。
  14. 請求項12に記載の表示情報処理装置において、
    前記基準点決定部は、前記画像に含まれる前記印の位置情報に基づいて前記基準点を決定することを特徴とする表示情報処理装置。
  15. 地図上に配置される複数の要素をそれぞれ表す複数の印と、前記印のそれぞれに対応付けられた注釈であって前記印が表す前記要素に関する情報を表す注釈と、前記印のそれぞれと当該印に対応付けられた注釈とを結ぶ引出線と、を含む画像を表す表示情報を生成する表示情報処理装置であって、
    前記注釈のうちの1つを処理対象の注釈とし、前記画像における前記印の位置及び大きさを表す位置情報と、前記画像における前記処理対象の注釈の位置及び大きさを表す位置情報と、を用いて、前記画像において前記処理対象の注釈が占める領域と前記印のいずれかが占める領域とが重複するか否かを判定する重複判定部と、
    前記重複判定部において前記処理対象の注釈が占める領域と前記印のいずれかが占める領域とが重複すると判定された場合に、前記処理対象の注釈に対応付けられた前記印を中心として前記処理対象の注釈を所定の角度だけ回転移動させたときに前記処理対象の注釈が占める領域の位置及び大きさを表す位置情報を、前記処理対象の注釈の新たな位置情報とする注釈移動部と、
    前記印の位置情報と、前記注釈の位置情報と、によって定まる前記引出線の位置情報を用いて、前記引出線同士の交点を検出する交点検出部と、
    前記交点検出部において検出された前記交点のうちの1つについて、当該交点を生成する2本の前記引出線にそれぞれ対応する2つの前記注釈の位置情報を交換することで、当該交点を生成する2本の前記引出線にそれぞれ対応する前記注釈の前記画像における位置を互いに入れ替える注釈入替部と、
    を備えることを特徴とする表示情報処理装置。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載の表示情報処理装置において、さらに、
    前記注釈のうちの少なくとも1つについて、当該注釈と当該注釈に対応付けられた前記印との間の距離が小さくなるように前記注釈を移動させたときに当該注釈が占める領域と、前記印のいずれかが占める領域及び当該注釈以外の前記注釈のいずれかが占める領域と、が重複しない場合に、その移動後の当該注釈が占める領域の位置及び大きさを表す情報を、当該注釈の新たな位置情報とすることを特徴とする表示情報処理装置。
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