JP2009068872A - マスク検査方法及びマスク検査装置並びに電気光学装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】微細な割れや歪みを容易に検出できるマスク検査方法及びマスク検査装置並びに電気光学装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】マスク1とガラス基板12とを間隙を介して対向配置し、ガラス基板12を透過させてマスク1に単色光を照射する工程と、マスク1とガラス基板12との間に形成された干渉縞パターンに基づいてマスク1の良否を判別する工程とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、マスク検査方法及びマスク検査装置並びに電気光学装置の製造方法に関するものである。
近年、有機EL(Electroluminescence)を用いた発光パネルの開発が盛んに行われている。このような発光パネル、すなわち有機EL装置では、例えば低分子系材料をRGB毎に分けて蒸着する際に、蒸着マスクが用いられている。
蒸着マスクは、マスクに対する垂直方向に対して傾いた斜め方向から飛来する蒸着物を被蒸着基板に堆積させるため、薄肉化されている。そのため、マスクの表面に蒸着物が堆積することによって凹みや歪み、割れなどが発生することがある。ここで、マスクに照明光を照射することで、マスクに形成された異物の検出するマスク検査方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−37134号公報
しかしながら、上記従来のマスク検査方法においても、以下の課題が残されている。すなわち、照明光の照射では異物の検出が行えるものの、微細な割れや歪みを検出できないという問題がある。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明にかかるマスク検査方法は、マスクと対向基板とを間隙を介して対向配置し、該対向基板を透過させて前記マスクに単色光を照射する工程と、前記マスクと前記対向基板との間に形成された干渉縞パターンに基づいて前記マスクの良否を判別する工程とを備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるマスク検査装置は、間隙を介してマスクと対向配置される対向基板と、該対向基板を透過させて前記マスクに単色光を照射し、前記対向基板と前記マスクとの間に前記間隙に応じた干渉縞パターンを形成する光源とを備えることを特徴とする。
この発明では、形成された干渉縞パターンに基づいてマスクの微細な割れや歪みの発生位置を検出できる。
すなわち、対向基板を透過させてマスクに対して単色光を照射すると、マスクと対向基板との間に、マスクと対向基板との間隙に応じた干渉縞が形成される。ここで、マスク及び対向基板それぞれが対向する内面間における光路長が単色光の1/2波長であるときに単色光が減衰し、内面間の光路長が単色光の1/4であるときに単色光が増幅する。このため、マスクと対向基板との内面間の光路長に応じて干渉縞パターンが変化する。例えば、マスクに割れが発生している場合には干渉縞に割れに沿った屈曲線が形成され、異常な歪みがある場合にはその歪みを中心とした同心状の干渉縞が形成される。これにより、割れや異常な歪みの発生位置が検出される。したがって、マスクの不良を早期に発見でき、マスクを用いた蒸着により形成される製造物の歩留まりを高めることができる。
また、本発明にかかるマスク検査方法は、前記マスクの良否を判別する工程では、前記マスク及び前記対向基板により形成された干渉縞パターンとあらかじめ記録された基準干渉縞パターンとを比較することで、前記マスクの良否の判別を行うことが好ましい。
また、本発明にかかるマスク検査装置は、前記干渉縞パターンを記録する記録手段と、
前記干渉縞パターンとあらかじめ記録された基準干渉縞パターンとを比較して前記マスクの良否を判別する判別手段とを備えることが好ましい。
この発明では、あらかじめ取得した基準干渉縞パターンと比較することにより、マスクの不良を発見する。このように、判別手段によりマスクの異常の有無を判別することで、マスクの不良の発見を自動化できる。
また、本発明にかかるマスク検査装置は、前記対向基板及び前記マスクを収容する真空チャンバを備え、該真空チャンバに、前記マスクを搬入出するゲートバルブが設けられていることが好ましい。
この発明では、マスクの検査を真空環境下で行うことにより、マスクの検査時においてマスクに異物が付着することや、パーティクルが発生することを抑制できる。
また、ゲートバルブを介してマスクを用いた蒸着を行う蒸着装置を接続することで、蒸着装置を大気開放することなくマスクをマスク検査装置に搬送してマスクの検査を行うことができる。したがって、マスクの検査に必要な時間の短縮化が図れる。
また、本発明にかかるマスク検査装置は、前記対向基板の一面に、前記マスクに向けて突出する凸部が形成されていることが好ましい。
この発明では、凸部をスペーサとしてマスクと対向基板との間隙を確保することで、形成された干渉縞パターンに基づいたマスクの良否の判別をより正確に行える。
また、本発明にかかるマスク検査装置は、前記凸部の先端が、前記マスクの角部と当接することが好ましい。
この発明では、マスクの角部においてマスクと対向基板との間隙を所定以上に保持することで、蒸着物の堆積などによるマスクの中央部における撓みなどの変化をより正確に検出できる。したがって、干渉縞パターンに基づいたマスクの良否の判別精度が向上する。
また、本発明にかかるマスク検査装置は、前記凸部が、前記対向基板の一面に複数形成されていることが好ましい。
この発明では、凸部を複数設けることで、マスクと対向基板との間に所定以上の間隙をより確実に確保でき、さらに正確なマスクの良否の判別が行える。
また、本発明にかかるマスク検査装置は、前記光源を動かして前記単色光の照射方向を変更する光源移動機構を備えることが好ましい。
この発明では、光源を移動させた複数個所において形成された干渉縞パターンに基づいてマスクの良否の判別を行うことで、割れや異常な歪みをより確実に検出できる。したがって、マスクの良否の判別精度がさらに向上する。
また、本発明にかかる電気光学装置の製造方法は、上記記載のマスク検査装置を備えることを特徴とする。
この発明では、上述と同様に、形成された干渉縞パターンに基づいてマスクの微細な割れや歪みの発生位置を検出できる。
以下、本発明におけるマスク検査方法及びマスク検査装置の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
〔マスク〕
まず、本実施形態におけるマスク検査装置を用いて検査されるマスクについて説明する。ここで、図1はマスクを示す斜視図、図2は図1の平面図である。なお、各図において、マスクチップに形成された開口部の数を適宜変更している。
マスク1は、例えば有機EL装置(電気光学装置)を構成する画素パターンを形成する際に用いられる。そして、マスク1は、図1及び図2に示すように、複数のマスクチップ2と、マスクチップ2を貼付するための支持基板3とを備えている。
マスクチップ2は、図1に示すように、シリコンで形成された平面視正方形の板状部材であり、厚さが例えば10μm以上30μm以下となっている。また、マスクチップ2には、平面視正方形の貫通孔である開口部3aが複数形成されている。複数の開口部3aは、マスクチップ2の2辺それぞれに沿って互いが平行かつ一定間隔となるように配置されている。
また、マスクチップ2の周縁部は、支持基板3に貼付する際の貼付部となっている。そして、マスクチップ2には、支持基板3に貼付する際の位置合わせに用いられるアライメントマーク4が形成されている。
支持基板3は、ガラスで形成された平面視正方形の板状部材であり、厚さが例えば3mm程度となっている。また、支持基板3には、支持基板3の一辺に沿って延在する平面視長方形の貫通孔である開口部3aが複数形成されている。複数の開口部3aは、支持基板3の上記一辺と直交する他の一辺に沿って互いが平行かつ一定間隔となるように配置されている。
また、支持基板3の一面には、マスクチップ2の貼付の際の位置合わせに用いられるアライメントマーク5と、マスク1を用いた蒸着の際のマスクの位置合わせに用いられるアライメントマーク6とが形成されている。そして、支持基板3の一面には、複数のマスクチップ2が複数の開口部3aそれぞれを塞ぐように接着剤により貼付されている。ここで、マスクチップ2の開口部2aは、平面視で支持基板3における開口部3aと重なっている。
〔マスク検査装置〕
次に、本発明にかかるマスク検査装置について説明する。ここで、図3はマスク検査装置を示す概略構成図、図4はガラス基板の製造工程を示す工程図である。
本実施形態におけるマスク検査装置10は、有機EL装置の製造装置に設けられており、図3に示すように、真空チャンバ11と、ガラス基板12と、光源13と、記録手段14と、判別部(判別手段)15とを備えている。
真空チャンバ11の内部には、マスク1及びガラス基板12を載置するステージ16が設けられている。ステージ16は、マスク1の側縁を支持する構成となっている。
また、真空チャンバ11の側壁部には、真空チャンバ11内へのマスク1の搬入出を行うゲートバルブ18、19が設けられている。そして、真空チャンバ11の天井部には、開口が形成されており、ガラスで形成された観察窓17で被覆されている。
真空チャンバ11は、ゲートバルブ18を介して、有機EL装置の製造装置を構成するマスクストック室20と連結されている。このマスクストック室20には、複数のマスク1が収納されている。
また、真空チャンバ11は、ゲートバルブ19を介して、有機EL装置の製造装置を構成する複数の蒸着装置(図示略)それぞれに接続される搬送室21に連結されている。搬送室21は、製造装置の外部から搬送された被蒸着基板(図示略)の搬送を各蒸着装置との間で行うと共に、マスク1の搬送をマスク検査装置10及び各蒸着装置との間で行う構成となっている。
ガラス基板12は、真空チャンバ11内においてマスク1上に配置され、光源13が照射する単色光に対して透光性を有する。そして、ガラス基板12は、板状部材であってガラスで形成された基板本体(対向基板)12aと、基板本体12aに設けられてSiO(二酸化シリコン)で形成された複数の凸部12bとを備えている。
複数の凸部12bは、基板本体12aにおいてガラス基板12をステージ16上に載置したときにマスク1側を向く一面に形成されている。そして、複数の凸部12bは、円柱状であって、高さが例えば1μm以上15μm以下程度となっている。また、複数の凸部12bは、図2に示すように、ガラス基板12をマスク1上に配置したときに、平面視(ガラス基板12とマスク1との重ね合わせ方向)においてマスクチップ2の角部と重なる位置に形成されている。
また、ガラス基板12は、以下のようにして製造される。まず、基板本体12aの一面に、SiO膜12cを成膜する(図4(a))。そして、SiO膜12c上に凸部12bを形成する領域を被覆するレジスト層22を形成した後(図4(b))、例えばフッ酸をエッチャントとしたウェットエッチングによりレジスト層22で被覆されていない部分におけるSiO膜12cを除去し、凸部12bを形成する(図4(c))。最後に、レジスト層22を除去する(図4(d))。以上のようにして、ガラス基板12を製造する。
光源13は、図3に示すように、例えば波長589nmの光を射出するナトリウムランプで構成されている。また、光源13は、真空チャンバ11の外部に設けられており、観察窓17を介して真空チャンバ11内に配置されたガラス基板12及びマスク1に向けて光を照射する構成となっている。また、光源13は、光源移動機構25により、真空チャンバ11内に配置されたマスク1及びガラス基板12に向けて照射する単色光の入射方向及び入射角度を変更可能な構成となっている。
記録手段14は、撮像手段26と、撮像手段26で撮像した画像を記録する記録部27とを備えている。
撮像手段26は、例えばCCD(Charge Coupled Device)で構成されており、撮像した画像を記録部27に送信する構成となっている。また、撮像手段26は、真空チャンバ11の外部に設けられており、観察窓17を介して撮像する構成となっている。
判別部15は、マスク1及びガラス基板12により形成された干渉縞パターンに基づいてマスク1の良否を判別する構成となっている。
〔有機EL装置の製造方法〕
次に、有機EL装置の製造方法について説明する。ここで、図5は有機EL装置の製造工程を示す工程図である。なお、本実施形態では、有機EL装置を構成する透明基板に上述したマスク1を用いて発光材料(発光層)を成膜する方法について説明し、他の製造方法については省略する。
まず、ガラスなどの透光性材料で形成された被蒸着基板31を有機EL装置の製造装置内に搬送する。そして、被蒸着基板31に、例えばITO(酸化インジウムスズ)などの透光性導電材料で形成された透明電極32を形成する。
さらに、透明電極32が形成された被蒸着基板31を蒸着装置に搬送し、透明電極32上に正孔輸送層33を積層する。
次に、図5(a)に示すように、透明電極32及び正孔輸送層33が形成された被蒸着基板31を他の蒸着装置に搬送し、蒸着装置を構成するチャンバ内部の上方に固定する。そして、マスク1を被蒸着基板において発光材料を蒸着する領域に位置合わせした後、マスク1を介して赤色の発光材料を被蒸着基板31に成膜する。これにより、被蒸着基板31の所定位置に赤色発光層34が形成される。
続いて、図5(b)に示すように、赤色発光層34が形成された被蒸着基板31を他の蒸着装置に搬送し、チャンバ内部の上方に固定する。そして、上述と同様に、マスク1を介して緑色の発光材料を被蒸着基板31に成膜する。これにより、被蒸着基板31の所定位置に緑色発光層35が形成される。
さらに、図5(c)に示すように、緑色発光層35が形成された被蒸着基板31を他の蒸着装置に搬送し、チャンバ内部の上方に固定する。そして、上述と同様に、マスク1を介して青色の発光材料を被蒸着基板31に成膜する。これにより、被蒸着基板31の所定位置に青色発光層36が形成される。
なお、各色の発光層34〜36を成膜する際に用いられるマスク1は、マスク検査装置10において適宜その良否が検査される。ここで、マスク検査装置10によるマスク検査方法については後述する。
その後、各色の発光層34〜36が形成された被蒸着基板31上に、電子輸送層、電子注入層及び陰極層を成膜する。以上のようにして、有機EL装置を製造する。
〔マスク検査方法〕
次に、マスク1の検査方法について説明する。ここで、図6はマスク検査方法を示すフローチャート、図7は干渉縞パターンを示す平面図、図8は干渉縞パターンを示す平面図である。
各色の発光層34〜36を成膜する際に用いられるマスク1において、蒸着時において蒸着装置内で蒸着源に向く面であって被蒸着基板31から離間する側を向く一面には、各色の発光材料が付着する。また、マスクチップ2には、異常な歪みや割れなどが発生することがある。そこで、マスク検査装置10は、以下のようにしてマスクチップ2を検査する。
まず、マスク検査装置10は、マスクストック室20からマスク1を真空チャンバ11内に搬入する(図6に示すステップST1)。ここでは、ガラス基板12は、真空チャンバ11内において凸部12bの先端がマスク1に向かうようにマスク1上に載置される。このとき、凸部12bの先端がマスクチップ2の角部と当接する。また、マスクチップ2は、周縁部が支持基板3に固定されているため、その自重により中央部が下方に向けて撓む。そのため、マスクチップ2の周縁部と基板本体12aとの間には、少なくとも凸部12bの高さに相当する間隙が形成される。
次に、マスク検査装置10は、ガラス基板12及びマスク1に向けて単色光を照射し、ガラス基板12及びマスクチップ2により形成される干渉縞パターンを撮像する(図6に示すステップST2)。ここでは、光源13が、真空チャンバ11の外部から単色光をガラス基板12及びマスクチップ2に向けて照射する。ガラス基板12に向けて照射された単色光は、ガラス基板12を透過してマスクチップ2の上面において反射する。
このとき、ガラス基板12からマスクチップ2の上面に向かう光と、マスクチップ2の上面における反射光とは、マスクチップ2の上面と基板本体12aの下面との間隙が単色光の波長の1/4であるときに減衰し、単色光の波長の1/2であるときに増幅する。そのため、マスクチップ2の上面と基板本体12aの下面との間の距離に応じて、マスクチップ2とガラス基板12とにより単色光の干渉縞パターンが形成される。そして、撮像手段26は、形成された干渉縞パターンを撮像する。なお、マスクチップ2の中央部が下方に向けて撓んでいるため、例えば図7(a)に示すような干渉縞パターンが形成される。
また、光源13は、光源移動機構25により、ガラス基板12及びマスクチップ2に対する単色光の入射角度や入射方向を変更する。ガラス基板12及びマスクチップ2により形成される干渉縞パターンは、単色光の入射角度や入射方向に応じて変化する。そして、撮像手段26は、光源13を移動させた複数個所それぞれにおいて形成された干渉縞パターンを撮像する。
続いて、判別部15が、マスク1の良否を判別する(図6に示すステップST3)。ここでは、判別部15が、干渉縞パターンに基づいて、マスクチップ2に割れや歪み、異常な撓みなどが発生していないか判断する。このとき、マスクチップ2に割れが発生している場合には、例えば図7(b)に示す領域A1のように、干渉縞パターンの一部が割れの発生箇所に沿って屈曲する。また、マスクチップ2に異常な歪みが発生している場合には、例えば図7(b)に示す領域A2のように、異常な歪みの発生箇所を中心として同心状に干渉縞が形成される。したがって、判別部15は、干渉縞パターンから割れや異常な歪みの発生位置を検出できる。このとき、光源13を移動させた複数個所において形成された干渉縞パターンに基づいてマスク1の良否を判別することで、割れや異常な歪みをより確実に検出できる。
この結果、マスクチップ2に割れや歪み、異常な撓みなどが発生していないと判別した場合、マスク検査装置10は、撮像した干渉縞パターンを基準干渉縞パターンとして記録部27に記録する(図6に示すステップST4)。
一方、マスクチップ2に割れや歪み、異常な撓みなどが発生していると判別した場合、マスク検査装置10は、マスク1をマスクストック室20に搬送し(図6に示すステップST5)、マスク1の検査を終了する。そして、マスク検査装置10は、マスクストック室20から新たなマスク1を真空チャンバ11内に搬入する(図6に示すステップST1)。
次に、マスク検査装置10は、異常がないと判別したマスク1を搬送室21に搬送する。そして、蒸着装置では、上述のように搬送されたマスク1を用いた蒸着を例えば10回程度行う(図6に示すステップST6)。このとき、マスクチップ2の下面には、蒸着物が付着すると共に、異物の付着や割れが発生することがある。
続いて、マスク検査装置10は、マスク1を真空チャンバ11内に搬送する(図6に示すステップST7)。ここでは、上述したステップST1と同様に、真空チャンバ11内においてガラス基板12を凸部12bの先端をマスク1に向けた状態でマスク1上に載置する。
次に、マスク検査装置10は、上述したステップST2と同様に、ガラス基板12及びマスク1に向けて単色光を照射し、ガラス基板12及びマスク1により形成される干渉縞パターンを撮像する(図6に示すステップST8)。ここで、マスクチップ2の下面に蒸着物が付着しているため、マスクチップ2の重量は蒸着前と比較して大きくなっている。そのため、ステージ16上に載置した際のマスクチップ2の撓み量が大きくなる。したがって、例えば図8(a)に示すように、干渉縞の密度が高くなった干渉縞パターンが得られる。
次に、判別部15は、撮像した干渉縞パターンと基準干渉縞パターンとを比較する(図6に示すステップST9)。ここでは、判別部15が、ステップST4において記録部27に記録した基準干渉縞パターンと、撮像された干渉縞パターンとを比較する。そして、判別部15が、マスクチップ2に割れや歪み、異常な撓みなどが発生していないか判断する。このとき、上述のように、マスク1の重量が増大しているため、干渉縞パターンの密度が高くなる。また、上述と同様に、マスクチップ2に割れが発生している場合には、例えば図8(b)に示す領域A3のように、干渉縞パターンの一部が屈曲する。そして、マスクチップ2に異常な歪みが発生している場合には、例えば図8(b)に示す領域A4のように、同心状の干渉縞が形成される。したがって、判別部15は、干渉縞パターンに基づいてマスクチップ2の撓み量や、割れや異常な歪みの発生位置を検出できる。また、光源13を移動させた複数個所において形成された干渉縞パターンに基づいてマスク1の良否を判別することで、割れや異常な歪みをより確実に検出できる。
判別部15は、撮像された干渉縞パターンの密度が所定の許容範囲内であるときに、当該マスク1を継続して蒸着に用いることができると判断する。そして、製造装置は、このマスク1を搬送室21に搬出し、蒸着装置においてマスク1を用いた蒸着を再び行う(図6に示すステップST6)。
一方、判別部15は、撮像された干渉縞パターンの密度が所定の許容範囲外であるときや、マスクチップ2の割れや異常な歪みを発見したときに、このマスク1を継続して蒸着に使用できないと判断する。そして、マスク検査装置10は、このマスク1をマスクストック室20に搬送し(図6に示すステップST5)、マスク1の検査を終了する。そして、マスク検査装置10は、マスクストック室20から新たなマスク1を真空チャンバ11内に搬入する(図6に示すステップST1)。以上のようにして、マスク1を検査する。
以上のように、本実施形態におけるマスク検査方法、マスク検査装置10及び有機EL装置の製造方法によれば、干渉縞パターンに基づいてマスクチップ2の微細な割れや異常な歪みの発生箇所を検出できるため、マスク1の不良を早期に発見でき、マスク1を用いた蒸着により形成される有機EL装置の歩留まりが向上する。このとき、ガラス基板12がマスクチップ2の角部と当接する凸部12bを有することで、基板本体12aとマスクチップ2との間隙を確実に確保できる。したがって、干渉縞パターンに基づいたマスク1の良否の判別精度が向上する。
ここで、判別部15が干渉縞パターンと基準干渉縞パターンとを比較してマスク1の良否の判別を行うため、マスク1の検査を自動化することができる。
また、マスク検査装置10が蒸着装置に接続される真空チャンバ11を備えているため、蒸着装置を大気開放することなくマスク1をマスク検査装置10に搬送して検査できる。したがって、マスク1の検査に必要な時間を短縮できる。また、マスク1に異物が付着することや、パーティクルが発生することを抑制できる。
そして、光源13を移動させた複数個所において形成された干渉縞パターンに基づいてマスク1の良否を判別することで、割れや異常な歪みをより確実に検出できる。したがって、マスク1の良否の判別精度がさらに向上する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、対向基板としてガラス基板を用いているが、単色光に対して透光性を有していれば、例えばアクリル樹脂など、他の材料により形成された板状部材を用いてもよい。また、対向基板としては、蒸着装置において各色の発光層が形成される被蒸着基板を用いてもよい。このように、非蒸着基板によって対向基板を構成することで、蒸着装置における蒸着時にオンタイムでマスクの検査を行うことができ、マスクの良否の判別精度がさらに向上する。
また、ガラス基板に凸部を形成しているが、ガラス基板とマスクチップとにより干渉縞が形成できれば、凸部を形成しなくてもよい。
また、マスクチップは、シリコンにより形成されているが、例えば金属材料など、他の材料により形成されてもよい、さらに、マスクは、マスクチップとこれを支持する支持基板とを備えているが、金属で形成された板状のメタルマスクなどであってもよい。
そして、マスク検査装置は、光源を移動させることにより複数個所において形成された干渉縞パターンを撮像しているが、光源を複数個所に設けることで複数個所において干渉縞パターンを撮像する構成としてもよい。また、マスク検査装置は、少なくとも一箇所において干渉縞パターンを撮像する構成であればよい。
さらに、記録手段を設けずに、目視などにより干渉縞パターンを観察することでマスクの良否の判別を行ってもよい。
また、マスクは、蒸着に用いられているが、スパッタやCVD法(化学的気相成長法)など、他の薄膜パターンの成膜時に用いられてもよい。
また、電気光学装置としては、一対の電極の間に電界を発生させることにより電気光学層の光学特性を変化させるものであれば、有機EL装置に限らず、液晶装置など他の装置であってもよい。
本発明のマスク検査方法に用いられるマスクを示す斜視図である。 図1の平面図である。 本発明のマスク検査装置を示す概略構成図である。 図3のガラス基板の製造工程を示す工程図である。 マスクを用いた有機EL装置の製造工程を示す工程図である。 本発明のマスク検査方法を示すフローチャートである。 干渉縞パターンを示す平面図である。 干渉縞パターンを示す平面図である。
符号の説明
1 マスク、10 マスク検査装置、11 真空チャンバ、12 ガラス基板(対向基板)、12b 凸部、13 光源、14 記録手段、15 判別部(判別手段)、18,19 ゲートバルブ、25 光源移動機構、26 撮像手段、27 記録部

Claims (10)

  1. マスクと対向基板とを間隙を介して対向配置し、該対向基板を透過させて前記マスクに単色光を照射する工程と、
    前記マスクと前記対向基板との間に形成された干渉縞パターンに基づいて前記マスクの良否を判別する工程とを備えることを特徴とするマスク検査方法。
  2. 前記マスクの良否を判別する工程では、前記マスク及び前記対向基板により形成された干渉縞パターンとあらかじめ記録された基準干渉縞パターンとを比較することで、前記マスクの良否の判別を行うことを特徴とする請求項1に記載のマスク検査方法。
  3. 間隙を介してマスクと対向配置される対向基板と、
    該対向基板を透過させて前記マスクに単色光を照射し、前記対向基板と前記マスクとの間に前記間隙に応じた干渉縞パターンを形成する光源とを備えることを特徴とするマスク検査装置。
  4. 前記干渉縞パターンを記録する記録手段と、
    前記干渉縞パターンとあらかじめ記録された基準干渉縞パターンとを比較して前記マスクの良否を判別する判別手段とを備えることを特徴とする請求項3に記載のマスク検査装置。
  5. 前記対向基板及び前記マスクを収容する真空チャンバを備え、
    該真空チャンバに、前記マスクを搬入出するゲートバルブが設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載のマスク検査装置。
  6. 前記対向基板の一面に、前記マスクに向けて突出する凸部が形成されていることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載のマスク検査装置。
  7. 前記凸部の先端が、前記マスクの角部と当接することを特徴とする請求項6に記載のマスク検査装置。
  8. 前記凸部が、前記対向基板の一面に複数形成されていることを特徴とする請求項6または7に記載のマスク検査装置。
  9. 前記光源を動かして前記単色光の照射方向を変更する光源移動機構を備えることを特徴とする請求項3から8のいずれか1項に記載のマスク検査装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のマスク検査方法を用いた電気光学装置の製造方法。
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