JP2003197699A - プロセス処理装置及びそのシステム - Google Patents

プロセス処理装置及びそのシステム

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JP2003197699A
JP2003197699A JP2002262450A JP2002262450A JP2003197699A JP 2003197699 A JP2003197699 A JP 2003197699A JP 2002262450 A JP2002262450 A JP 2002262450A JP 2002262450 A JP2002262450 A JP 2002262450A JP 2003197699 A JP2003197699 A JP 2003197699A
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洋 森岡
Hidetoshi Nishiyama
英利 西山
Hideaki Doi
秀明 土井
Masataka Shiba
正孝 芝
Yoshiharu Shigyo
義春 執行
Kazuhiko Matsuoka
一彦 松岡
Kenji Watanabe
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Yoshimasa Oshima
良正 大島
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 様々なプロセス処理装置において、半導体基
板に対して異常な付着異物の発生を低減して半導体基板
を高歩留りで生産できるようにしたプロセス処理装置及
びそのシステム並びに製品保管装置を提供する。 【解決手段】 プロセス処理装置において、該プロセス
処理装置における搬送室104内又は予備室内をハンド
リング機構5によって搬送されるワーク4上に付着した
異物を検出するように、ワーク4の表面に対して斜め方
向から集束された光束を照射する照明光学系と該照明光
学系で照射されたワーク上の異物からの散乱光を集光し
て光電変換手段で受光して検出する検出光学系との組を
複数で構成した検出ヘッド1aと更に該検出ヘッドの光
電変換手段から検出される信号を処理して異物からの信
号を抽出する処理手段とを有する異物検査装置を備えた
ことを特徴とするプロセス処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハ、TFT
基板等の半導体基板に対して成膜するスパッタ装置及び
CVD装置、パターンを形成するエッチング装置、レジ
スト塗布装置、露光装置、洗浄装置等様々なプロセス処
理装置において半導体ウエハ、TFT基板等の半導体基
板に対して異常な付着異物の発生を低減して半導体基板
を高歩留まりで生産できるようにしたプロセス処理装置
及びそのシステム並びに半導体ウエハなどの多数のワー
クを保管する製品保管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記半導体生産方法及びそのシステムに
関する従来技術としては、特開平5−218163号公
報及び特開平3−44054号公報が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、半導体ウエハ、TFT基板等の半導体基板
に対して成膜するスパッタ装置及びCVD装置、パター
ンを形成するエッチング装置、レジスト塗布装置、露光
装置、洗浄装置等様々なプロセス処理装置において半導
体ウエハ、TFT基板等の半導体基板に対して異常な付
着異物の発生を低減して半導体基板を高歩留まりで生産
できるようにするという課題に対しては充分考慮されて
いなかった。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
半導体ウエハ、TFT基板等の半導体基板に対して成膜
するスパッタ装置及びCVD装置、パターンを形成する
エッチング装置、レジスト塗布装置、露光装置、洗浄装
置等様々なプロセス処理装置において半導体ウエハ、T
FT基板等の半導体基板に対して異常な付着異物の発生
を低減して半導体基板を高歩留まりで生産できるように
したプロセス処理装置及びそのシステムを提供すること
にある。
【0005】また本発明の目的は、半導体ウエハ等の多
数のワーク上に付着した異物の状態を調べてワークを排
出するようにした製品保管装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、スパッタ装置、CVD装置、エッチング
装置等のプロセス処理装置において、該プロセス処理装
置おける搬送室内をハンドリング機構によって搬送され
るワーク上に付着した異物を検出するように、ワークの
表面に対して斜め方向から集束された光束を照射する照
明光学系と該照明光学系で照射されたワーク上の異物か
らの散乱光を集光して光電変換手段で受光して検出する
検出光学系との組を複数で構成した検出ヘッドと更に該
検出ヘッドの光電変換手段から検出される信号を処理し
て異物からの信号を抽出する処理手段とを有する異物検
出装置を備えたことを特徴とするプロセス処理装置であ
る。また本発明は、スパッタ装置、CVD装置、エッチ
ング装置等のプロセス処理装置において、該プロセス処
理装置おける搬送室内をハンドリング機構によって搬送
されるワーク上に付着した異物を検出する異物検出装置
を備えたことを特徴とするプロセス処理装置である。ま
た本発明は、スパッタ装置、CVD装置、エッチング装
置等のプロセス処理装置において、該プロセス処理装置
おける搬送室内をハンドリング機構によって搬送される
ワーク上に付着した異物を搬送室の上蓋に備えられた透
明窓を通して検出する異物検出装置を備えたことを特徴
とするプロセス処理装置である。また本発明は、スパッ
タ装置、CVD装置、エッチング装置等のプロセス処理
装置において、処理室において処理されるワーク上に付
着した異物を検出する異物検出装置を予備室内に備えた
ことを特徴とするプロセス処理装置である。また本発明
は、スパッタ装置、CVD装置、エッチング装置等のプ
ロセス処理装置において、該プロセス処理装置おける搬
送室内又は予備室内をハンドリング機構によって搬送さ
れるワーク(半導体ウエハ、TFT基板等)上に付着し
た異物を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置
で検出されたプロセス処理装置におけるワークへの付着
異物状態(付着異物数又は付着異物マップ(分布))を
着工ロット単位またはウエハ単位で管理する管理手段を
備えたことを特徴とするプロセス処理装置である。
【0007】また本発明は、スパッタ装置、CVD装
置、エッチング装置等のプロセス処理装置において、該
プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内をハンド
リング機構によって搬送されるワーク(半導体ウエハ、
TFT基板等)上に付着した異物を検出する異物検出装
置を備え、該異物検出装置で検出されたプロセス処理装
置におけるワークへの付着異物状態(付着異物数又は付
着異物マップ(分布))を着工ロット単位またはウエハ
単位で時間的に増加傾向にあるか否かを管理する管理手
段を備えたことを特徴とするプロセス処理装置である。
【0008】また本発明は、スパッタ装置、CVD装
置、エッチング装置等のプロセス処理装置において、該
プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内をハンド
リング機構によって搬送されるワーク上に付着した異物
を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置で検出
されたプロセス処理装置におけるワークへの付着異物状
態(付着異物数又は付着異物マップ(分布))を着工ロ
ット単位またはウエハ単位で管理し、この管理される着
工ロット単位またはワーク単位におけるワークへの付着
異物状態に基づいてプロセス処理装置におけるプロセス
処理の停止又は清掃(全掃或いは部品のみの清掃など)
の時期又はそのサイクルを制御する管理制御手段を備え
たことを特徴とするプロセス処理装置である。また本発
明は、スパッタ装置、CVD装置、エッチング装置等の
プロセス処理装置において、該プロセス処理装置おける
搬送室内又は予備室内をハンドリング機構によって搬送
されるワーク上に付着した異物を検出する異物検出装置
を備え、該異物検出装置で検出されたプロセス処理装置
におけるワークへの付着異物状態を着工ロット単位また
はウエハ単位で管理する管理手段及び該管理手段におい
て異常と認識されたときアラームを発生するアラーム発
生手段を備えたことを特徴とするプロセス処理装置であ
る。
【0009】また本発明は、前記プロセス処理装置にお
いて、前記異物検出装置は、ワークの表面に対して斜め
方向から集束された光束を照射する照明光学系と該照明
光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱光を集光
して光電変換手段で受光して検出する検出光学系との組
を複数で構成した検出ヘッドと、更に光電変換手段から
検出される信号を処理して異物からの信号を抽出する処
理手段とを備えたことを特徴とする。また本発明は、前
記プロセス処理装置において、前記異物検出装置は、ワ
ークの表面に対して斜め方向から集束された光束を照射
する照明光学系と該照明光学系で照射されたワーク上の
異物からの散乱光を集光して光電変換手段で受光して検
出する検出光学系との組を複数で構成した検出ヘッド
と、更に光電変換手段から検出される信号を処理して異
物からの信号を抽出する処理手段と、前記ワークのオリ
フラの方向またはチップの配列方向を光学的に検出する
回転検出光学系とを備えたことを特徴とする。また本発
明は、前記プロセス処理装置において、前記異物検出装
置は、ワークの表面に対して斜め方向から集束された光
束を照射する照明光学系と該照明光学系で照射されたワ
ーク上の異物からの散乱光を集光して光電変換手段で受
光して検出する検出光学系との組を複数で構成した検出
ヘッドと、前記ワークのオリフラの方向またはチップの
配列方向を光学的に検出する回転検出光学系と、該回転
検出光学系で検出されるワークのオリフラの方向または
チップの配列方向に基づいて前記ワーク上の座標に対し
て回転補正を施して前記光電変換手段から検出される信
号についてチップ比較を施して異物からの信号を抽出す
る処理手段とを備えたことを特徴とする。また本発明
は、前記プロセス処理装置において、前記異物検出装置
は、ワークの表面に対して斜め方向から集束された光束
を照射する照明光学系と該照明光学系で照射されたワー
ク上の異物からの散乱光を集光して光電変換手段で受光
して検出する検出光学系との組を複数で構成した検出ヘ
ッドと、前記ワークのオリフラの方向またはチップの配
列方向を光学的に検出する回転検出光学系と、該回転検
出光学系で検出されるワークのオリフラの方向またはチ
ップの配列方向に基づいて前記ワークと前記検出ヘッド
との間において相対的に回転補正を施してワーク上のパ
ターンから発生する0次回折光を前記検出光学系に入射
させないようにして前記光電変換手段から検出される信
号に基づいて異物からの信号を抽出する処理手段とを備
えたことを特徴とする。また本発明は、前記プロセス処
理装置において、前記異物検出装置は、ワークの表面に
対して斜め方向から集束された光束を照射する照明光学
系と該照明光学系で照射されたワーク上の異物からの散
乱光を集光して0次回折光を遮光する空間フィルタを通
して光電変換手段で受光して検出する検出光学系との組
を複数で構成した検出ヘッドと、前記ワークのオリフラ
の方向またはチップの配列方向を光学的に検出する回転
検出光学系と、該回転検出光学系で検出されるワークの
オリフラの方向またはチップの配列方向に基づいて前記
ワークと前記検出ヘッドとの間において相対的に回転補
正を施してワーク上のパターンから発生する0次回折光
を前記空間フィルタで遮光して前記光電変換手段から検
出される信号に基づいて異物からの信号を抽出する処理
手段とを備えたことを特徴とする。また本発明は、前記
プロセス処理装置において、前記異物検出装置は、ワー
クの表面に対して斜め方向から集束された光束を照射す
る照明光学系と該照明光学系で照射されたワーク上の異
物からの散乱光を集光して光電変換手段で受光して検出
する検出光学系との組を複数で構成した検出ヘッドと、
前記ワークのオリフラの方向またはチップの配列方向を
光学的に検出する回転検出光学系と、該回転検出光学系
で検出されるワークのオリフラの方向またはチップの配
列方向に基づいて前記ワークに対して前記検出ヘッドを
回転補正を施してワーク上のパターンから発生する0次
回折光を前記検出光学系に入射させないようにして前記
光電変換手段から検出される信号に基づいて異物からの
信号を抽出する処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】また本発明は、前記プロセス処理装置にお
いて、前記異物検出装置は、ワークの表面に対して斜め
方向から集束された光束を照射する照明光学系と該照明
光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱光を集光
して0次回折光を遮光する空間フィルタを通して光電変
換手段で受光して検出する検出光学系との組を複数で構
成した検出ヘッドと、前記ワークのオリフラの方向また
はチップの配列方向を光学的に検出する回転検出光学系
と、該回転検出光学系で検出されるワークのオリフラの
方向またはチップの配列方向に基づいて前記ワークに対
して前記検出ヘッドを回転補正を施してワーク上のパタ
ーンから発生する0次回折光を前記空間フィルタで遮光
して前記光電変換手段から検出される信号に基づいて異
物からの信号を抽出する処理手段とを備えたことを特徴
とする。
【0011】また本発明は、前記プロセス処理装置にお
いて、前記異物検出装置は、ワークの表面に対して斜め
方向から集束された光束を照射する照明光学系と該照明
光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱光を集光
して光電変換手段で受光して検出する検出光学系との組
を複数で構成した検出ヘッドを着脱自在に片持ちで支持
して構成したことを特徴とする。また本発明は、前記プ
ロセス処理装置において、前記異物検出装置は、ワーク
の表面に対して斜め方向から集束された光束を照射する
照明光学系と該照明光学系で照射されたワーク上の異物
からの散乱光を集光して光電変換手段で受光して検出す
る検出光学系との組を複数で構成した検出ヘッドを前記
ワークに対して回転補正できるように片持ちで支持して
構成したことを特徴とする。また本発明は、前記プロセ
ス処理装置において、前記異物検出装置は、ワークの表
面に対して斜め方向から集束された光束を照射する照明
光学系と該照明光学系で照射されたワーク上の異物から
の散乱光を集光して光電変換手段で受光して検出する検
出光学系との組を複数で構成した検出ヘッドを前記ワー
クに対して回転補正できる機構に支持して構成したこと
を特徴とする。
【0012】また本発明は、前記プロセス処理装置にお
いて、前記異物検出装置は、ワークの表面に対して斜め
方向から集束された光束を照射する照明光学系と該照明
光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱光を集光
して光電変換手段で受光して検出する検出光学系との組
を複数で構成した検出ヘッドと、更に光電変換手段から
検出される信号を処理して異物からの信号を抽出する処
理手段と、前記ワークのオリフラの方向またはチップの
配列方向を光学的に検出する回転検出光学系と、ワーク
の表面の傾きを検出する傾き検出光学系と、ワークの表
面の高さを検出する高さ検出光学系とを備えたことを特
徴とする。また本発明は、前記プロセス処理装置におい
て、前記異物検出装置は、ワークの表面に対して斜め方
向から集束された光束を照射する照明光学系と該照明光
学系で照射されたワーク上の異物からの散乱光を集光し
て光電変換手段で受光して検出する検出光学系との組を
複数で構成した検出ヘッドと、更に前記光電変換手段か
ら検出される信号を処理して異物からの信号を抽出する
処理手段と、前記ワークのオリフラの方向またはチップ
の配列方向を光学的に検出する回転検出光学系と、ワー
クの表面の傾きを検出する傾き検出光学系と、該傾き検
出光学系から検出されるワークの傾きに応じて前記ワー
クに対する前記検出ヘッドの傾きを制御する傾き制御機
構とを備えたことを特徴とする。また本発明は、前記プ
ロセス処理装置において、前記異物検出装置は、ワーク
の表面に対して斜め方向から集束された光束を照射する
照明光学系と該照明光学系で照射されたワーク上の異物
からの散乱光を集光して光電変換手段で受光して検出す
る検出光学系との組を複数で構成した検出ヘッドと、更
に前記光電変換手段から検出される信号を処理して異物
からの信号を抽出する処理手段と、前記ワークのオリフ
ラの方向またはチップの配列方向を光学的に検出する回
転検出光学系と、ワークの表面の高さを検出する高さ検
出光学系と、該高さ検出光学系から検出されるワークの
高さに応じて前記ワークに対する前記検出ヘッドの高さ
を制御する高さ制御機構とを備えたことを特徴とする。
【0013】また本発明は、前記プロセス処理装置にお
いて、前記ハンドリング機構の搬送アームへの前記ワー
クの吸着を電磁吸着によって構成したことを特徴とす
る。また本発明は、製品保管装置(ウエハストッカ)に
おいて、該製品保管装置内に保管されたワークへの異物
付着状態を計測する異物検査装置を備えたことを特徴と
する製品保管装置である。また本発明は、製品保管装置
(ウエハストッカ)において、該製品保管装置内に保管
されたワークへの異物付着状態を計測する異物検査装置
を備え、該異物検査装置により計測されたワークへの異
物付着状態に基づいてワークの次工程への払出を制御す
る制御手段を備えたことを特徴とする製品保管装置であ
る。
【0014】また本発明は、前記製品保管装置(ウエハ
ストッカ)において、前記異物検出装置は、ワークの表
面に対して斜め方法から集束された光束を照射する照明
光学系と該照明光学系で照射されたワーク上の異物から
の散乱光を集光して光電変換手段で受光して検出する検
出光学系との組を複数で構成した検出ヘッドと、更に光
電変換手段から検出される信号を処理して異物からの信
号を抽出する処理手段とを備えたことを特徴とする。ま
た本発明は、前記製品保管装置において、前記異物検出
装置は、ワークの表面に対して斜め方向から集束された
光束を照射する照明光学系と該照明光学系で照射された
ワーク上の異物からの散乱光を集光して光電変換手段で
受光して検出する検出光学系との組を複数で構成した検
出ヘッドと、更に光電変換手段から検出される信号を処
理して異物からの信号を抽出する処理手段と、前記ワー
クのオリフラの方向またはチップの配列方向を光学的に
検出する回転検出光学系とを備えたことを特徴とする。
【0015】また本発明は、前記製品保管装置におい
て、前記異物検出装置は、ワークの表面に対して斜め方
向から集束された光束を照射する照明光学系と該照明光
学系で照射されたワーク上の異物からの散乱光を集光し
て光電変換手段で受光して検出する検出光学系との組を
複数で構成した検出ヘッドと、前記ワークのオリフラの
方向またはチップの配列方向を光学的に検出する回転検
出光学系と、該回転検出光学系で検出されるワークのオ
リフラの方向またはチップの配列方向に基づいて前記ワ
ーク上の座標に対して回転補正を施して前記光電変換手
段から検出される信号についてチップ比較を施して異物
からの信号を抽出する処理手段とを備えたことを特徴と
する。また本発明は、前記製品保管装置において、前記
異物検出装置は、ワークの表面に対して斜め方向から集
束された光束を照射する照明光学系と該照明光学系で照
射されたワーク上の異物からの散乱光を集光して光電変
換手段で受光して検出する検出光学系との組を複数で構
成した検出ヘッドと、前記ワークのオリフラの方向また
はチップの配列方向を光学的に検出する回転検出光学系
と、該回転検出光学系で検出されるワークのオリフラの
方向またはチップの配列方向に基づいて前記ワークと前
記検出ヘッドとの間において相対的に回転補正を施して
ワーク上のパターンから発生する0次回折光を前記検出
光学系に入射させないようにして前記光電変換手段から
検出される信号に基づいて異物からの信号を抽出する処
理手段とを備えたことを特徴とする。また本発明は、前
記製品保管装置において、前記異物検出装置は、ワーク
の表面に対して斜め方向から集束された光束を照射する
照明光学系と該照明光学系で照射されたワーク上の異物
からの散乱光を集光して0次回折光を遮光する空間フィ
ルタを通して光電変換手段で受光して検出する検出光学
系との組を複数で構成した検出ヘッドと、前記ワークの
オリフラの方向またはチップの配列方向を光学的に検出
する回転検出光学系と、該回転検出光学系で検出される
ワークのオリフラの方向またはチップの配列方向に基づ
いて前記ワークと前記検出ヘッドとの間において相対的
に回転補正を施してワーク上のパターンから発生する0
次回折光を前記空間フィルタで遮光して前記光電変換手
段から検出される信号に基づいて異物からの信号を抽出
する処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】また本発明は、プロセス処理装置におい
て、該プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内を
ハンドリング機構によって搬送されるワーク上に付着し
た異物を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置
で検出されたプロセス処理装置におけるワークへの付着
異物状態(付着異物数又は付着異物マップ(分布))に
基づいて着工ロット単位またはウエハ単位におけるワー
クの異物マップを作成する処理手段と、既知のワーク解
析事例のワークの異物マップとその原因との対応データ
ベースを登録しておく記憶手段と、前記処理手段で作成
された着工ロット単位またはウエハ単位におけるワーク
の異物マップと前記記憶手段に登録された対応データベ
ースとを比較する比較手段とを備えたことを特徴とする
プロセス処理装置又はプロセス処理システムである。
【0017】また本発明は、プロセス処理装置におい
て、該プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内を
ハンドリング機構によって搬送されるワーク上に付着し
た異物を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置
で検出された少なくともプロセス処理前又は後のワーク
への付着異物状態(付着異物数又は付着異物マップ(分
布))に基づいてプロセス処理でのワークへの付着異物
数を着工ロット単位またはウエハ単位で管理し、この管
理される着工ロット単位またはワーク単位におけるワー
クへの付着異物状態が時間変化により増加傾向にあると
きまたは管理値を超えて異常になったとき、着工ロット
単位或いはワーク単位でプロセス処理を停止して該プロ
セス処理を制御する制御手段を備えたことを特徴とする
プロセス処理装置又はプロセス処理システムである。
【0018】また本発明は、プロセス処理装置におい
て、該プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内を
ハンドリング機構によって搬送されるワーク上に付着し
た異物を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置
で検出された処理前のワーク付着異物状態(付着異物数
又は付着異物マップ(分布))と処理後のワーク付着異
物状態(付着異物数又は付着異物マップ(分布))とを
比較して算出されるプロセス処理でのワークへの付着異
物状態を着工ロット単位またはウエハ単位で管理し、こ
の管理される着工ロット単位またはワーク単位における
ワークへの付着異物状態が時間変化により増加傾向にあ
るときまたは管理値を超えて異常になったとき、着工ロ
ット単位或いはワーク単位でプロセス処理を停止して該
プロセス処理を制御する制御手段を備えたことを特徴と
するプロセス処理装置又はプロセス処理システムであ
る。
【0019】また本発明は、プロセス処理装置におい
て、該プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内を
ハンドリング機構によって搬送されるワーク上に付着し
た異物を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置
で検出された少なくともプロセス処理前又は後のワーク
への付着異物状態(付着異物数又は付着異物マップ(分
布))に基づいてプロセス処理でのワークへの付着異物
状態を着工ロット単位またはウエハ単位で管理し、この
管理される着工ロット単位またはワーク単位におけるワ
ークへの付着異物状態が時間変化により増加傾向にある
ときまたは管理値を超えて異常になったとき、前記検出
されたワークへの付着異物状態から、登録されているワ
ークの異物マップとその不良原因との対応を示すデータ
ベースに基づいて不良原因を推定して該不良原因を取り
除くようにプロセス処理を制御する制御手段を備えたこ
とを特徴とするプロセス処理装置又はプロセス処理シス
テムである。
【0020】また、本発明は、プロセス処理装置におい
て、該プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内を
ハンドリング機構によって搬送されるワーク上に付着し
た異物を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置
で検出された処理前のワーク付着異物状態と処理後のワ
ーク付着異物状態とを比較して算出されるプロセス処理
でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位またはウ
エハ単位で管理し、この管理される着工ロット単位また
はワーク単位におけるワークへの付着異物数が時間変化
により増加傾向にあるときまたは管理値を超えて異常に
なったとき、前記検出されたワークへの付着異物状態か
ら、登録されているワークの異物マップとその不良原因
との対応を示すデータベースに基づいて不良原因を推定
して該不良原因を取り除くようにプロセス処理を制御す
る制御手段を備えたことを特徴とするプロセス処理装置
又はプロセス処理システムである。
【0021】また、本発明は、プロセス処理装置におい
て、該プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内を
ハンドリング機構によって搬送されるワーク上に付着し
た異物を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置
で検出された少なくともプロセス処理前又は後のワーク
への付着異物状態に基づいてプロセス処理でのワークへ
の付着異物状態を着工ロット単位またはウエハ単位で管
理し、この管理される着工ロット単位またはワーク単位
におけるワークへの付着異物状態が時間変化により増加
傾向にあるときまたは管理値を超えて異常になったと
き、前記検出されたワークへの付着異物状態から、登録
されているプロセス処理装置の処理条件とワークへの異
物発生状況との相関関係を示すデータベースに基づいて
不良処理条件を推定して該不良処理条件を取り除くよう
にプロセス処理の処理条件を制御する制御手段を備えた
ことを特徴とするプロセス処理装置又はプロセス処理シ
ステムである。
【0022】また、本発明は、プロセス処理装置におい
て、該プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内を
ハンドリング機構によって搬送されるワーク上に付着し
た異物を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置
で検出された処理前のワーク付着異物状態と処理後のワ
ーク付着異物状態とを比較して算出されるプロセス処理
でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位またはウ
エハ単位で管理し、この管理される着工ロット単位また
はワーク単位におけるワークへの付着異物状態が時間変
化により増加傾向にあるときまたは管理値を超えて異常
になったとき、前記検出されたワークへの付着異物状態
から、登録されているプロセス処理装置の処理条件とワ
ークへの異物発生状況との相関関係を示すデータベース
に基づいて不良処理条件を推定して該不良処理条件を取
り除くようにプロセス処理の処理条件を制御する制御手
段を備えたことを特徴とすることを特徴とするプロセス
処理装置又はプロセス処理システムである。
【0023】また、本発明は、プロセス処理装置におい
て、該プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内を
ハンドリング機構によって搬送されるワーク上に付着し
た異物を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置
で検出されたワークへの付着異物状態に基づいてプロセ
ス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位ま
たはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロット単
位またはワーク単位におけるワークへの付着異物状態が
時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値を超え
て異常になったとき、前記検出されたワークへの付着異
物状態から、登録されているワークの異物マップとその
清掃条件との対応を示すデータベースに基づいて清掃条
件を推定して該清掃条件によりプロセス処理装置におけ
る清掃を実行する実行手段を備えたことを特徴とするプ
ロセス処理装置又はプロセス処理システムである。
【0024】また、本発明は、プロセス処理装置におい
て、該プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内を
ハンドリング機構によって搬送されるワーク上に付着し
た異物を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置
で検出された処理前のワーク付着異物状態と処理後のワ
ーク付着異物状態とを比較して算出されるプロセス処理
でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位またはウ
エハ単位で管理し、この管理される着工ロット単位また
はワーク単位におけるワークへの付着異物数が時間変化
により増加傾向にあるときまたは管理値を超えて異常に
なったとき、前記検出されたワークへの付着異物状態か
ら、登録されているワークの異物マップとその清掃条件
との対応を示すデータベースに基づいて清掃条件を推定
して該清掃条件によりプロセス処理装置における清掃を
実行する実行手段を備えたことを特徴とするプロセス処
理装置又はプロセス処理システムである。
【0025】また、本発明は、プロセス処理装置におい
て、該プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内を
ハンドリング機構によって搬送されるワーク上に付着し
た異物を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置
で検出されたワークへの付着異物状態に基づいてプロセ
ス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位ま
たはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロット単
位またはワーク単位におけるワークへの付着異物状態が
時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値を超え
て異常になったとき、前記計測されたワークへの付着異
物状態から、登録されているワークの異物マップとプロ
セス処理装置との対応を示すデータベースに基づいてプ
ロセス処理装置を特定して該特定されたプロセス処理装
置において清掃を実行する実行手段を備えたことを特徴
とするプロセス処理装置又はプロセス処理システム。
【0026】また、本発明は、プロセス処理装置におい
て、該プロセス処理装置おける搬送室内又は予備室内を
ハンドリング機構によって搬送されるワーク上に付着し
た異物を検出する異物検出装置を備え、該異物検出装置
で検出された処理前のワーク付着異物状態と処理後のワ
ーク付着異物状態とを比較して算出されるプロセス処理
でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位またはウ
エハ単位で管理し、この管理される着工ロット単位また
はワーク単位におけるワークへの付着異物数が時間変化
により増加傾向にあるときまたは管理値を超えて異常に
なったとき、前記計測されたワークへの付着異物状態か
ら、登録されているワークの異物マップとプロセス処理
装置との対応を示すデータベースに基づいてプロセス処
理装置を特定して該特定されたプロセス処理装置におい
て清掃を実行する実行手段と備えたことを特徴とするプ
ロセス処理装置又はプロセス処理システム。
【0027】また本発明は、各種プロセス装置或いは簡
易ステージに共通インターフェースを持ち、これらの装
置に載せ換えることにより、1つの検出ヘッドを複数の
装置或いは単独の検査機として使用可能とすることを特
徴とする。また本発明は、各種プロセス処理装置で処理
されたワーク(半導体基板)に印刷された品種、ロット
No、ウエハNo等のコードを識別するコード識別装置
を前記異物検査装置に備えて、データ管理システムにお
いてプロセス処理装置に対応した異物データを抽出する
ように構成したことを特徴とする。
【0028】
【作用】前記構成により、半導体ウエハ、TFT基板等
の半導体基板に対して成膜するスパッタ装置及びCVD
装置、パターンを形成するエッチング装置、レジスト塗
布装置、露光装置、洗浄装置等の様々なプロセス処理装
置において半導体ウエハ、TFT基板等の半導体基板に
対して異常な付着異物の発生を低減して半導体を高歩留
まりで生産することができる。また前記構成により、半
導体ウエハ、TFT基板等の半導体基板に対して成膜す
るスパッタ装置及びCVD装置、パターンを形成するエ
ッチング装置、レジスト塗布装置、露光装置、洗浄装置
等の様々なプロセス処理装置において、半導体ウエハ、
TFT基板等の半導体基板に対して異常な付着異物の発
生に対してアラーム等のフィードバックを行うことがで
き、このフィードバックに基づいて部分的に、または全
体について洗浄したり、供給ガスの条件、排気の条件、
温度条件、印加電圧等のプロセス条件を制御することに
より異常な異物の発生を著しく低減して半導体を高歩留
まりで生産することができる。また前記構成により、半
導体ウエハ、TFT基板等のワーク(半導体基板)を多
数保管する製品保管装置において、多数のワーク上に付
着した異物の状態を調べてワークを排出することができ
るので、多数の異物が付着したワークに対してその後の
プロセス処理を続行することを防止することができ、そ
の結果半導体を高歩留まりで生産することができる。
【0029】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて具体的に説明
する。
【0030】[第1の実施例]まず、第1の実施例につ
いて図1〜図5を参照して説明する。
【0031】プロセス処理装置としては、代表的なもの
として、ワーク4に対して絶縁膜等の薄膜を成膜するC
VD装置、ワーク4に対して金属薄膜等を成膜するスパ
ッタ装置、成膜された金属薄膜等に対してエッチング処
理して回路パターンを形成するエッチング処理装置があ
る。図1は、前記プロセス処理装置において、異物検査
装置を搭載した模式図を示したものである。本装置は、
プロセス処理室7、ローダ或いはアンローダ付のような
ワーク供給用ステーション(供給ステーション(ロー
ダ)8a、回収ステーション(アンローダ))8a,8
bが1つ或いは複数あり、それに検出ヘッド1aと、走
査ステージ1bと、ワーク4を搭載して少なくとも回転
Θ方向に回転位置決め(回転補正)するθステージ3
(なお、θステージ3は、リニアイメージセンサで検出
される画像信号を電気的に回転補正することができるの
で、必ずしも必要でない。)とを搭載し、これら走査ス
テージ1b及びΘステージ3を駆動制御する検査制御装
置11及びデータ処理部(CPU)9を備えた異物検査
装置1を設置して構成したものである。ワーク(ウエ
ハ)4を、ワーク供給ステーション8a,8bからハン
ドリングするロボット機構5によりバッファチャンバ6
を介してプロセス処理室7へ搬送する前に、異物検査装
置1によりワーク4への異物等の付着状態の計測を行な
い、プロセス処理室7へワーク4を、ハンドリングする
ロボット機構5によりバッファチャンバ6を介してプロ
セス処理室7へ搬送する。このとき、異物検査装置1の
データ処理部(CPU)9は、異物等の計測結果を算出
してその値が管理規格値Mpを越えている場合には、プ
ロセス処理室7でのプロセス処理をしないように、プロ
セス処理装置を制御する制御装置10へアラーム信号を
送信してハンドリングするロボット機構5を制御してワ
ーク供給用ステーション8a,8bに戻す等の方法を取
ることも可能である。このようにすることで、プロセス
処理室7におけるワークの不良の作り込みを少なくで
き、しかもプロセス処理装置としての稼働率も向上させ
ることができる。一方、プロセス処理室7へ搬送された
ワーク4は、プロセス処理室7において成膜処理、また
はエッチング処理が行われる。次に処理されたワーク4
を、ハンドリングするロボット機構5によってワーク供
給用ステーション8a,8bに戻す際に、プロセス処理
後のワーク4を異物検査装置1によりワーク4への異物
等の付着状態の計測を行ない、その後ワーク4をハンド
リングするロボット機構5によりワーク供給用ステーシ
ョン8a,8bに収納する。このとき、計測されたワー
ク4への異物等の付着状態の結果は、図2に示すデータ
処理部9のCPU9a等で処理され、データベースとし
てメモリ9b又はハードディスク(図示せず)に保存さ
れる。そしてデータ処理部9のCPU9aは、データベ
ースとしてメモリ9b又はハードディスク(図示せず)
に保存されたプロセス処理室7へ供給する前(プロセス
処理前)にワーク上への異物等の付着状態を示す処理前
の異物マップ(図5(a)に示す。)とプロセス処理室7
から処理されて排出されたとき(プロセス処理後)にワ
ーク上への異物等の付着状態を示す処理後の異物マップ
(図5(b)に示す。)との間において異物数或いは異物
検出位置との比較処理を行ない、プロセス処理室7にお
けるプロセス処理においてワーク上への異物等の付着状
態を示す処理による増加異物マップ(図5(c)に示
す。)(増加異物数及びその位置)をモニタ9e或いは
プリンタ9fに表示させる。その表示の一例を図5に示
す。この図5においては、同図(a)に示す処理後の異物
マップから同図(b)に示す処理前の異物マップの差をと
り、同図(a)に示す如く処理による(処理中での)増加
異物の数とその位置を表したものである。(このように
処理後の異物マップから処理前の異物マップとの差をと
ることについては、特開平2−170279号公報に記
載されている。)このようにしてプロセス処理装置にお
いてワーク上への付着した異物の個数、大きさ(例えば
大、中、小の3段階)も含めた異物の分布(マップ)を
データ処理部9のCPU9aにおいて算出し、メモリ9
b又はハードディスク(図示せず)に格納して得ること
ができる。
【0032】なお、検出ヘッド1aの一実施例として、
特開平5−218163号公報にも記載されているよう
に、図3(a)(b)に示す構成がある。即ち、図3
(b)に拡大して示すように、照明光学系31は、高輝
度(高強度)のレーザ光を出力する半導体レーザ32
と、該半導体レーザ32から出力されたレーザ光のビー
ム径を拡大するビーム径拡大光学系33と、該ビーム径
拡大光学系33で拡大されたレーザビームを直線状(ス
リット状)に集光する一軸方向集光レンズ(シリンドリ
カルレンズ)34と、該一軸方向集光レンズ34で集光
されたレーザ光を反射してワーク4上に直線状(スリッ
ト状)に照射するミラー35とを備え、直線状のレーザ
光をワーク4の表面に対して浅い角度で照射するように
構成されている。一軸方向集光レンズ34で直線状(ス
リット状)に集光させているが、ガルバノミラーなどの
ように走査光学系でレーザ光を直線状(スリット状)に
照射することは可能であるが、走査光学系で高速に走査
する必要があるため、光学系が複雑になる反面、ビーム
径拡大光学系が不要となり、高輝度(高強度)のレーザ
光を出力する半導体レーザを用いることができる。また
検出光学系36は、照射された直線状のレーザ光によっ
てワーク4の表面から生じる散乱反射光を集光する広視
野(0.4〜0.6等の高NA(Numerical
Aperture:開口)であるテレセントリック光学
系37、38と、該テレセントリック光学系37、38
の中のほぼフーリエ変換面に配置された可変型空間フィ
ルタ39と、リニアイメージセンサ40とを備え、ワー
ク4の表面に存在する回路パターンのエッジから散乱反
射光或いは繰返し回路パターンの空間周波数を前記可変
型空間フィルタ39で遮光し、異物からの散乱反射光を
リニアイメージセンサ40で受光するように構成されて
いる。そして、ワーク4上を制御装置11の制御により
ワーク4または検出ヘッド1aを一軸方向(x軸方向)
に走査ステージ1bで走査すれば、ワーク4のほぼ全表
面について異物等の付着状態が検査できるように、検出
ヘッド1aは、図3(a)に示すように、前記照明光学
系31と前記検出光学系36とを対にした6個の組を、
各々千鳥状に配置して構成している。従って、ワーク4
または検出ヘッド1aを相対的に一軸方向(x軸方向)
に一回走査すると、図4(a)に示すようにワーク4の
全面に亘って異物等の付着状態を検査することができ
る。
【0033】一方、検出ヘッド1aとして、前記照明光
学系31と前記検出光学系36とを対にした3個の組を
配置して構成して、ワーク4または検出ヘッド1aを相
対的に一軸方向(x軸方向)に一回走査すると、図4
(b)に示すように検査しない領域も存在するが、ワー
ク4上の概ねの領域について異物等の付着状態を検査す
ることができる。これによれば、検出ヘッド1aを簡素
化でき、高速で検出ヘッド走査を可能にする。また、検
出ヘッド1aとして、前記照明光学系31と前記検出光
学系36とを対にした2個の組を配置して構成して、制
御装置11からの制御により、ワーク4または検出ヘッ
ド1aを相対的にy軸方向にシフトしながら一軸方向
(x軸方向)に三回走査すると、図4(c)に示すよう
にワーク4の全面に亘って異物等の付着状態を検査する
ことができる。しかし、この場合、ワーク4または検出
ヘッド1aを相対的にy軸方向にシフトしながらx軸方
向に三回走査することが必要となり、検出ヘッドの組数
は大幅に減らすことができる反面、走査機構が複雑にな
り、しかも検査時間が多く要することになる。
【0034】図2には、多数の異物検査装置1及びプロ
セス処理装置の制御装置(プロセスガスの流量、プロセ
スガス圧力、ワーク(ウエハ)の温度、ワークに印加す
る電圧等の情報も入力される。)10を接続し、異物検
査装置22a及びパターン検査装置22b等からなる検
査装置22を接続した走査形電子顕微鏡(SEM)21
a、2次イオン質量分析装置(SIMS)21b、走査
形トンネル顕微鏡(STM)21c、分光装置(ST
S)21d等で構成された分析装置21により異物デー
タ解析コンピュータ20等で構成されるシステム構成の
全体を示したものである。異物データ解析コンピュータ
20は、メモリ20bを備えたCPU20aと、データ
を入力するキーボード20c及びマウス20dと、異物
解析結果、並びにアラームを表示しなければならない異
常のプロセス装置名及び異常の着工ロットやウエハを表
示できるディスプレイ装置20eと、異物解析結果、並
びにアラームを表示しなければならない異常のプロセス
装置名及び異常の着工ロットや着工ウエハを出力するプ
リンタ等の出力装置20fと、各プロセス処理装置にお
ける着工ロット単位或いは着工ウエハ単位で異物の発生
状況と推定または確認された異物の発生原因との相関関
係を記憶した外部記憶装置(ハードディスク)20gと
で構成している。そして、異物データ解析コンピュータ
20には、多数の異物検査装置1およびその検査装置が
設置されたプロセス処理装置の制御装置10からのデー
タが入力され、更に異物管理値Mp,Mqを越えた着工
ロットや着工ウエハについて検査装置22や分析装置2
1で詳細に分析された結果とその推定される不良原因
(入力手段20cで入力される。)とが入力され、各プ
ロセス処理装置における着工ロット単位或いは着工ウエ
ハ単位で異物の発生状況と推定または確認された異物の
発生原因との相関関係が外部記憶装置(ハードディス
ク)20gに記憶される。
【0035】[第2の実施例]次に第2の実施例を図
6、図1及び図2を参照して説明する。ウエハ4上の計
測された検出異物数と着工ロット又は着工ウエハとの関
係を図6に示す。この図は、一実施例として、プロセス
装置の特に成膜処理装置について示したものである。成
膜処理装置は、モノシランガス(SiH4)、ホスフィ
ンガス(PH3)等のガスを処理室に導入し、化学反応
によりウエハ上に膜を生成させる。その化学反応された
生成物が処理室内の壁面にも付着し、時間経過とともに
付着物が剥がれ落ち、ウエハ上に付着した場合不良とな
りうる。そのため、処理枚数により定期的なプラズマク
リーニング等を実施している。
【0036】しかし、プラズマクリーニング等を実施す
ると、製品の着工ができなくなり、製品着工能力が落ち
る。そこで、製品着工能力を向上させるため、例えば図
1に示す異物検査装置1の検出ヘッド1aでほぼ常時ウ
エハへの付着異物を検出し、図2に示すデータ処理部9
のCPU9aが着工ロット(例えばウエハ20枚)単位
或いは着工ウエハ単位に付着異物数を管理することによ
り、ウエハへの付着異物が管理値Mp以内であれば通常
のクリーニングサイクルを越えていても製品着工を続け
られるようにしたものである。また、データ処理部9の
CPU9aは、着工ロット単位或いは着工ウエハ単位に
付着異物数を管理してウエハへの付着異物が管理値Mp
以内であっても、連続した着工ロット単位或いは着工ウ
エハ単位で増加傾向であれば、表示装置9e等またはプ
ロセス処理装置を制御する制御装置10へ直接アラーム
を発し、プロセス処理装置におけるクリーニング等の指
示をできるようにしたものである。一方、データ処理部
9のCPU9aは、着工ロット(例えばウエハ20枚)
単位或いはウエハ単位に付着異物数を管理してウエハへ
の付着異物が管理値Mpを越えていれば、その時点で表
示装置9e等またはプロセス処理装置を制御する制御装
置10へ直接アラームを発し、プロセス処理装置におけ
るクリーニング等の指示を出す。こうすることにより、
真に異常の場合、プロセス処理装置においてクリーニン
グ等が実施され、従来異常がなくても定期クリーニング
を実施して処理装置の着工能力を落していたものに比べ
て、稼働率をアップすることが可能となる。
【0037】上記実施例においては、異物検査装置1の
データ処理部9が、付着異物数を着工ロット単位或いは
着工ウエハ単位に管理する場合について説明したが、複
数の異物検査装置を接続した異物データ解析コンピュー
タ20において、異物検査装置1のデータ処理部9から
得られるウエハ上に発生した異物の付着状況に基づいて
付着異物数を着工ロット単位或いはウエハ単位に管理
し、アラームを異物検査装置1のデータ処理部9または
直接プロセス処理装置を制御する制御装置10へ送信し
ても良い。
【0038】[第3の実施例]次に第3の実施例につい
て、図7、図1及び図2を参照して説明する。例えば、
図1及び図2に示す異物検査装置1においてウエハ(ワ
ーク)4上の計測された検出異物数(ウエハ単位の最大
値と最小値と平均値)と着工ロット単位との関係を図7
に示す。図7は、一実施例として、図6と同様、成膜処
理装置について示したものである。異物検査装置1のデ
ータ処理部9のCPU9aが行う通常の管理において、
着工ロット(例えば25枚のウエハ)において、ウエハ
上の最大検出異物数が異物管理値Mq以内であれば、そ
の計測した着工ロットのウエハは、成膜処理装置の例え
ばローダ8aまたはアンローダ8bから次の工程へ払い
出され、着工される。また異物検査装置1のデータ処理
部9のCPU9aが行う通常の管理において、ウエハ上
の最大検出異物数が、異物管理値Mqを越えた場合は、
その計測した着工ロット或いは着工ウエハについて、成
膜処理装置の例えばローダ8aまたはアンローダ8bか
ら取りだして人手により付着した異物等が歩留まりに影
響するか等の判断を行ない、問題がなければ、成膜処理
装置の例えばローダ8aまたはアンローダ8bから次工
程へ払い出す。ここで問題ある着工ロット或いはウエハ
に関しては、異物データ解析コンピュータ20におい
て、ハードディスク20gに格納された過去における異
物の発生状況と不良原因との関係情報に基づいて不良解
析を行ない、異物等が付着した原因究明を行ない成膜処
理装置に対して対策を実施する。しかし、異物検査装置
1のデータ処理部9のCPU9aが行う通常の管理にお
いて、ウエハ上の最大検出異物数または平均異物検出数
が異物管理値Mq内であっても、異物管理値Mq内の上
限ギリギリが連続している場合や、着工ロット単位にお
いて徐々に増加している場合においては、異物管理値M
q内であっても多段的に異物管理値を設定し、連続数ロ
ット或いは数枚のウエハが続いた時には、その時点で異
物検査装置1のデータ処理部9は、表示装置9e等また
はプロセス処理装置を制御する制御装置10へ直接アラ
ームを発生させる。
【0039】[第4の実施例]次に第4の実施例につい
て、図8、図1及び図2を参照して説明する。図1に示
す異物検査装置1でワーク(ウエハ)4を計測し、異常
ワークに対して過去の事例をもとに対比させて解析する
システムを図8に示す。本システムは、異物検査装置
1、データベース20gを備えた異物データ解析コンピ
ュータ(ワークステーション:W/S)20より構成さ
れる。異物検査装置1によりワーク(ウエハ)を計測
し、異常ワークに対してデータ(異物マップ、検出異物
数)をデータベース20gに登録しておき、その後異常
ワークについて不良解析されたものについて、その不良
原因及び対策内容をデータ処理部9の入力手段9cまた
は異物データ解析コンピュータ20の入力手段20cを
用いて異物データ解析コンピュータ20のデータベース
20gに登録されている異物マップ等のデータの中に追
加登録する。このようにして異常ワークに対するデータ
を、その都度データベース20gに登録していくもので
ある。これら蓄積されたデータをもとに次に計測される
ワーク(ウエハ)4が異常管理値Mp,Mqを越える異
常の場合は、異常マップの分布を過去の解析事例(デー
タ(1)は異物がウエハの中央に帯状に分布、データ
(2)は異物がウエハの左端の一箇所に分布、・・・・
・・データ(N)は異物がウエハの周囲の4ヵ所に分
布)と比較して、過去の解析事例(以前のモード)に類
似するものがある場合は、その対策内容(過去の解析事
例(異物の分布)に対応させて不良原因及び対策内容が
データベースに登録されている。)等を表示手段20e
に表示させたり、出力装置20fに出力したり、または
プロセス処理装置の制御装置10にフィードバックする
システムである。ウエハ4上における異物の分布として
は、異物の集合体を半径rの円または各辺a×bの長方
形(矩形)で囲むようにして分離し、ウエハの中心から
の異物の集合体の重心位置までの距離と、該重心位置を
中心とした2次元的な広がりの大きさ(例えば円で囲む
ことができる場合にはその円の半径r、長方形で囲むこ
とができる場合には各辺の長さの半分a/2×b/2)
とで表すことができる。このように分類されたロット単
位或いはウエハ単位における異物の集合体に不良原因及
び対策内容を対応させることが可能となる。
【0040】[第5の実施例]次に第5の実施例につい
て図9、図1及び図2を参照して説明する。プロセス処
理装置の装置状態の管理における模式図を図9(a)、
(b)に示す。即ち、図9(a)に示すプロセス処理装
置91は、ガス源93から処理室92の内部に供給する
ガスの流量を測定するガス流量測定ユニット94、処理
室92の内部のガス圧力または真空度を測定するガス圧
測定ユニット95、予め既知の温度のウエハから発生す
る放射量に基づいて放射率を測定する放射率測定ユニッ
ト96、該放射率測定ユニット96によって測定された
放射率と処理中のウエハから発生する放射量Qに基づい
てウエハ実温を測定するウエハ実温測定ユニット97等
を付加し、搬送室97の内部において処理室92とロー
ディング室98又はアンローディング室99との間にお
いて搬送アーム機構5によって搬送するウエハ4上の異
物を検査する異物検査装置1を搭載した実施例である。
一般的に、プロセス処理装置は、処理条件を入力し、そ
の条件に従い、ウエハの処理加工を行なう。その処理中
におけるプロセス処理装置の状態、例えば、ガス圧測定
ユニット95で測定された真空度又はガス圧力、ガス流
量測定ユニット94で測定されたガス流量、ウエハ実温
測定ユニット97で測定されたウエハの温度等のデータ
を、制御装置10における設備状態データ収集系97に
送り、設備状態データ収集系97はその時に処理された
ウエハ4に対する異物検査装置1での計測結果(異物の
発生状況、着工ロット単位または着工ウエハ単位で計測
された異物数)とを合わせ、プロセス処理が終了した後
又はプロセス処理をする前と後との間において、処理室
92内のガス圧に変動があったとき、処理室92内に供
給するガス流量に変動があったとき、ウエハの温度に変
化があったとき、異物の発生状況との相関を算出し、こ
れら相関のデータを蓄積することができる。そして制御
装置10において、上記異物検査装置1において計測さ
れた異物の発生状況と蓄積された相関のデータとに基づ
いて、異物が多く発生した場合の不良原因を推定して、
その不良原因と一緒にアラームを発することができる。
このとき、異物データ解析コンピュータ20のハードデ
ィスク20gに格納されたデータを用いて不良原因を推
定しても良いことは明らかである。なお、100はプロ
セス処理装置91において、搬送アーム機構5も含めて
様々な制御を行う制御装置である。
【0041】図9(b)に示すプロセス処理装置は、設
備状態データ収集系97を異物検査装置1のデータ処理
部9において処理し、メモリ9b又はハードディスク
(図示せず)に相関のデータを蓄積するように構成した
ものである。この場合においても、異物検査装置1にお
いて計測された異物の発生状況とメモリ9b又はハード
ディスク(図示せず)に蓄積された相関のデータとに基
づいて、異物が多く発生した場合の不良原因を推定し
て、その不良原因と一緒にアラームを発することができ
る。
【0042】[第6の実施例]次に第6の実施例につい
て、図10、図1、図2、図9を参照して説明する。即
ち、図10(a)にプロセス成膜装置にオンマシン異物
検査装置(オンマシン異物モニタ)1を搭載した実施例
を示す。このプロセス成膜装置は、ローダ(L)部10
2、アンローダ(U/L)部103、搬送室104、反
応室101で構成され、搬送室104内に搬送アーム機
構5、搬送室104の上側にオンマシン異物モニタ用検
出ヘッド1a’を有する。ローダ部102よりウエハ4
を受け取り、搬送アーム機構5により反応室101に搬
送する。反応室101で処理されたウエハ4は搬送アー
ム機構5によりアンローダ室103に戻す。その際、搬
送アーム機構5により移動途中のウエハ4の表面を搬送
室104上側に搭載されたオンマシン異物モニタ用検出
ヘッド1a’によりモニタ(検査)する。この実施例で
は、処理後のウエハ4の表面をモニタしているが、処理
前或いは処理前後においてウエハ4の表面をモニタする
ことも可能である。
【0043】図10(b)にオンマシン異物モニタ用の
検出ヘッド部1a’の断面を示す。搬送室104内は、
真空雰囲気であり、その中を搬送アーム機構5の搬送ア
ーム5aで移動中のウエハ4を搬送室104上側に搭載
した検出ヘッド1a’によりモニタ(検査)する。この
検出ヘッド1a’は、搬送室104の上蓋105に取り
付けられた真空対応標準フランジ106上に取り付けら
れている。検出ヘッド1a’は、照明光学系31、検出
光学系36、ウエハ回転検出系(詳細については後述す
る。)110で構成され、ウエハ回転検出系110によ
りウエハ4の回転を検出してソフト的に(画像処理によ
り)補正し、照明光学系31で照明されたウエハ4の表
面を検出光学系36によりモニタ(検査)する。なお、
真空対応標準フランジ106における検出ヘッド1a’
の照明部106a、検出部106b及び検出部106c
は透明部品で構成される。なお、ミラー35は、真空対
応標準フランジ106上に取付けられてもよい。上記実
施例では、真空対応標準フランジ106を介してモニタ
(検査)しているが、検出ヘッド本体1a’を小形化す
ることによって、搬送室104内、即ち真空雰囲気内に
設置することも可能である。
【0044】[第6の実施例]次に第6の実施例につい
て図11及び図12を参照して説明する。異物検査装置
1にウエハに印字或いはバーコード表示により製品の品
種名、或いはロットNo、ウエハNo等を読み取るウエ
ハコード識別装置111を搭載した模式図を図11に示
す。ウエハコード識別装置111は、印字読取り用の光
学系(図示せず)、印字を識別処理する認識処理部(図
示せず)により構成される。異物検査装置1へのウエハ
供給或いは払出しステーションもしくは異物検査装置1
の計測ステーシュンにウエハコード識別コードを具備
し、図12に示すように、ウエハ4に印字された、例え
ば製品の品種名、ロットNo、ウエハNoの文字を識別
させる。一方、同じウエハ4を異物検査装置1により異
物等の計測を行なう。これら、ウエハの印字データと異
物等の計測データを一緒にデータ管理システム(データ
処理部)9に転送される。こうすることにより、どのウ
エハ4に異物等がどの程度付着しているかどうかという
ロット単位に加え、ウエハ単位で管理することができ
る。なお、これらのデータを異物データ解析コンピュー
タ20において、ハードディスク20gなどに格納し、
異物データ解析コンピュータ20が管理し、各プロセス
処理装置A〜Nの制御装置10へフィードバックしても
良い。更に、同じプロセス処理装置が複数台ある場合で
も、異物検査装置1側の検査条件指示で、どのプロセス
処理装置A〜Nで着工したウエハかを入力することで、
プロセス処理装置A〜Nの単位で管理をすることができ
る。そのため例えば、製造装置(プロセス処理装置)A
は、異物等が少ないけど、例えば製造装置Bが異物等が
多いということがすぐ分かるためデータ管理システム
(データ処理部)9において異常プロセス装置の絞り込
みが容易にできる。
【0045】[第7の実施例]次に第7の実施例につい
て図13及び図14を参照して説明する。多数のウエハ
カセット132を収納するウエハストッカ131に異物
検査装置1を搭載した模式図を図13に示す。本装置の
構成は、ウエハストッカ131、ウエハカセット搬送ロ
ボット133、保管棚134、異物検査装置1、データ
管理システム9等よりなっている。ウエハカセット(カ
セットケース含む場合も有り)132は、ウエハケース
取り出し入口135より入出庫を行なう。ウエハストッ
カ131に収納されたウエハ入りのウエハカセット13
2は、保管棚134の上に載置される。ウエハストッカ
131に複数個収納されたウエハカセット132は、出
庫される前に、ウエハカセット搬送ロボット133によ
り異物検査装置1の側方に(傍らに)移し替えられる。
そこで、異物検査装置1に設置されたウエハハンドリン
グ機構(図示せず)(5と同様な機構で良い。)により
ウエハカセット132に収納されたウエハ4を取り出し
て該ウエハ4上の異物等の計測を行なう。これら計測さ
れた結果は、データ管理システム(データ処理部)9に
より処理され、メモリ9bまたはハードディスク(図示
せず)保存される。更にこれらのデータを異物データ解
析コンピュータ20において、ハードディスク20gな
どに格納することも可能である。
【0046】一方、図14に示すように、ウエハカセッ
ト132がウエハケース136に収納されている場合
は、カセットケース上蓋136aをケースフック137
により引掛け、保管棚134が下降することによりカセ
ットケース下蓋136bに対してカセットケース上蓋1
36aが開く。その次に、ウエハカセット搬送ロボット
133によりカセットケース下蓋136b内にある多数
のウエハ4を収納したウエハカセット132を取り出
し、異物検査装置1の側方に載置される。以下前記と同
様に異物等の計測を行なう。ウエハカセット132の入
出庫管理及び異物等の計測結果の管理は、データ管理シ
ステム(データ処理部)9により実施する。このように
プロセス処理後に計測しないウエハ4については、ウエ
ハストッカ131に収納された時に異物等の計測を行な
うため、製品着工時間が遅延なく行なえ、時間短縮が図
れる。また、異物等の付着が多い製品(ウエハ)につい
ては、データ管理システム(データ処理部)9がウエハ
ストッカ131において次工程への払い出しを制御する
ことができ、不良の作り込みを防止することができる。
【0047】[第8の実施例]次に第8の実施例につい
て図15乃至図27を参照して説明する。ウエハ回転補
正について説明する。即ち、図1、図10に示す異物検
出光学系(検出ヘッド)1a、1a’の直前に、ウエハ
回転方向検出器110(図10に示す。)を設ける。ウ
エハ回転方向検出器110により得られたウエハ回転量
は、ウエハの回転ステージ(Θステージ)3を有する場
合、或いはウエハをハンドリングするロボット機構5の
ハンドが回転機構を有する場合、或いは異物検出光学系
(検出ヘッド)1aが回転する場合は、それにより機構
的に補正する。回転補正機構がない場合は、電気回路或
いはソフト処理によって回転補正を行う。なお、電気回
路或いはソフト処理による回転補正の場合には、Θステ
ージまたはロボット機構のハンドまたは異物検出光学系
による回転補正機構を必要としないため、機構として簡
素化、及び小形化をはかることができると共にウエハの
寸法に変化にも容易に対応することができる。まず、ウ
エハの回転方向を検出するために、 (1)ウエハのオリフラ方向を検出する。 (2)ウエハの回路パターン方向を検出する。 回折光検出 回路パターン画像検出(特徴抽出) 厳密には、回路パターン方向とオリフラ方向がずれてい
るので、正確に回路パターンの方向を検出する必要があ
る場合には、回路パターンの方向を検出しなければなら
ない。
【0048】ウエハ4は、ウエハ回転方向検出器110
の下を通過、或いは一時静止時にウエハの回転方向を検
出する。 (1)ウエハのオリフラ方向を検出する方法について具
体的に説明する。図15より第1のウエハ回転方向検出
器110aの検出方法について説明する。即ち、数個の
発光点152を有する照明系の下をウエハ4がウエハ移
動方向Vに沿って通過し、153の位置から154の位
置に移動する。図にウエハ回転方向検出器151の照明
系の発光点152から出た照明光のウエハ4上の軌跡1
55を示す。発光点Aの場合、照明光がウエハ4に当た
り始める時間Asとウエハ4がはずれる時間Aeとを測
定し、これを他の発光点B〜Gについても行う。以上の
データとウエハ4の移動時間によりウエハ4のオリフラ
156の方向を求め、ウエハ4の回転ずれ量θ1を計算
する。またウエハ4の回転方向の検出方法としては、ス
クライブエリア検出、チップ検出、アライメントマーク
等の特殊マーク検出がある。
【0049】図16より第2のウエハ回転方向検出器1
10b及び第3のウエハ回転方向検出器110cの検出
方法について説明する。即ち、第2のウエハ回転方向検
出器110bは、(b)に示すように、線状に照明する
照明光源162と線状に照明されたウエハ4のオリフラ
エッジも含め輪郭から反射した反射光を検出する線状に
配列されたセンサ163とで構成され、該センサ163
で検出される反射画像信号に基づいて図15と同様にオ
リフラエッジ156の方向(ウエハ4の回転ずれ量θ
2)を求めることができる。ここで、このように反射光
検出の場合は、オリフラエッジを検出する以外に、ウエ
ハ4の表面上にある回路パターン(スクライブエリア検
出、チップ検出、アライメントマーク等も含む)の像の
特徴を抽出することにより、ウエハの回転ずれ量を計算
して検出することもできる。また第2のウエハ回転方向
検出器110cは、(c)に示すように、線状に照明す
る照明光源166とウエハ4のオリフラエッジも含め輪
郭で遮蔽された光を検出する線状のセンサ167とで構
成され、該センサ167で検出される遮蔽光画像信号に
基づいて図15と同様にオリフラエッジ156の方向を
求めることができる。
【0050】(2)ウエハの回路パターン方向を検出す
る方法について具体的に説明する。まず、ウエハ上の回
路パターンからの回折光検出によるウエハ回転ずれ量を
検出する方法について説明する。図17に、ウエハ回転
方向を検出するために、ウエハ回転方向検出器110d
によるウエハ4上の回路パターンからの回折光を検出す
る方法を示す。レーザ光源等から構成された照明光源1
71から出射された光を集光レンズ172で集光させて
ミラー173で反射させて斜方照明によりウエハ4上の
回路パターンを照明し、その回折光を上方に設けた対物
レンズ174と検出器175とにより検出する。ここ
で、検出器175は対物レンズ174のフーリエ変換面
位置に設置し、ウエハ4は一軸方向移動中でも、一時静
止中でもよい。フーリエ変換面上での検出像を図17
(b)(c)に示す。同図(b)は、ウエハ回転無(ウ
エハ基準位置)の場合であり、ウエハ上の主たる回路パ
ターンまたは繰返し回路パターンからの回折光(0次
光)177は検出器175の中央(Y軸方向の中心)に
結像する。同図(c)は、ウエハ回転有の場合であり、
ウエハ上の主たる回路パターンまたは繰返し回路パター
ンからの回折光(0次光)178は検出器175の中央
からΔdずれて結像する。このずれ量Δdは、ウエハの
回転ずれ量θ3と相関関係にあり、ずれ量Δdからウエ
ハの回転ずれ量θ3を求められる。即ち、検出器175
に接続されたCPU176は、検出器175から検出さ
れる回折光に基づく画像信号からずれ量Δdを算出し、
このずれ量Δdからウエハの回転ずれ量θ3を算出する
ことができる。ここで、照明光源171から出射される
光が、ウエハ4の表面上に斜め方向から集光照射される
(投影される)関係で、照明光源171としては点光源
ほど、回折光はシャープに結像するため、ウエハの回転
ずれ量の検出精度は高くなる。また検出器としては、T
Vカメラ、一次元リニアセンサ、或いはポジションセン
サ等を用いることができる。
【0051】次に図18に、ウエハ回転ずれ量を検出す
るために、ウエハ上の回路パターンからの回折光を検出
する方法として、図17における斜方照明の代わりに、
垂直照明を用いた場合(ウエハ回転方向検出器110
e)を示す。即ち、図17における照明光源171、集
光レンズ172及びミラー173の代わりに、照明光源
181及びハーフミラー182によって構成した。この
場合、図17に比べてユニット本体の小形化が可能なこ
とと、ウエハの回転ずれ角において全角度(360度)
が検出可能なことである。即ち、ウエハ4上に形成され
ている回路パターンには、主としてX方向成分とY方向
成分とから成り立っているため、ウエハ回転無(ウエハ
基準位置)の場合には、(b)に示すように十字状の回
折光(0次光)183が検出器175のX,Y軸方向に
結像し、ウエハ回転有の場合には、(c)に示すように
回折光184が検出器175のX,Y軸方向から角度θ
4ずれて結像される。検出器175に接続されたCPU
176は、検出器175から検出される十字状の回折光
に基づく画像信号から角度ずれ量θ4を算出し、この角
度ずれ量θ4からウエハの回転ずれ量θ4を算出するこ
とができる。
【0052】次に図19に、ウエハ回転ずれ量を検出す
るために、ウエハ上の回路パターンからの回折光を検出
する方法として、図17における上方に設置した検出器
及びレンズを斜め方向に設置した場合(ウエハ回転方向
検出器110f)を示す。即ち、図17における検出器
175及びレンズ174の代わりに、検出器192及び
レンズ193を斜め方向に設置して構成した。そして照
明光源195と集光レンズ196とで構成される照明光
学系194も、検出器192とレンズ193とで構成さ
れる検出光学系191とが対向するように配置されてい
る。この場合、ウエハ回転無(ウエハ基準位置)の場合
には、(b)に示すように回折光(0次光)197が検
出器193の中央(Y軸方向の中心)に結像し、ウエハ
回転有の場合には、(c)に示すように回折光198が
検出器192の中央(Y軸方向の中心)から偏位Δd’
と角度Δθ5とがずれて結像される。この合成されたず
れ量Δd’+Δθ5は、ウエハの回転ずれ量θ5と相関
関係にあり、合成されたずれ量Δd’+Δθ5からウエ
ハの回転ずれ量θ5を求められる。即ち、検出器193
に接続されたCPU176は、検出器192から検出さ
れる回折光に基づく画像信号から合成されたずれ量Δ
d’+Δθ5を算出し、このずれ量Δd’+Δθ5から
ウエハの回転ずれ量θ5を算出することができる。
【0053】次に図20に、ウエハ回転ずれ量を検出す
るために、ウエハ回転方向検出器110gによるウエハ
上の回路パターン像を用いる方法を示す。即ち、照明光
源202と集光レンズ203とミラー204とハーフミ
ラー205とによって構成された上方照明光学系201
により、ウエハ4上の繰り返される回路パターンを照明
し、この照明されたウエハ4上の回路パターンの光像
を、対物レンズ207と結像レンズ208と検出器20
9とから構成される検出光学系206によって検出す
る。検出器209がTVカメラの場合には、ウエハの一
時静止画像を、また検出器209がリニアセンサの場合
にはウエハは一軸走査中で、結像されたウエハ4上の回
路パターンの光像を撮像して検出することができる。同
図(b)には検出画像を示す。検出器209に接続され
たCPU176は、同図(b)に示す画像におけるチッ
プ210の傾斜角またはスクライブエリア211の方向
を検出することによって、ウエハ4の回転ずれ量を算出
することができる。
【0054】次に回転合わせに関する技術について説明
する。
【0055】本出願の対象は基本的には半導体である
が、微細パターンが繰り返し形成された、たとえば、液
晶表示素子及びこの形成過程の基板、その他のパターン
が形成された基板であっても良い。
【0056】本出願の異物検査装置は、隣接チップ比較
が重要技術である。この隣接チップ比較技術は、隣接チ
ップの対応点を知り、対応点の検出出力信号レベルを比
較し同じ信号レベルで有れば、いずれのチップにも欠陥
や異物は存在しないと判断し、信号レベルに違いが大き
ければ、信号レベルの大きい方のチップ上に欠陥あるい
は異物が存在すると判断する。
【0057】この技術は、上記説明したように隣接チッ
プ間の対応点を見つける必要がある。この対応点を見つ
ける方法は、もちろん何であってもかまわないわけであ
る。一例として、全てのデータ取得後に、チップが配列
している方向と考えられる方向x,yについてデータの
相関関数を取り、相関関数の周期からチップのサイズp
と配列方向θを算出すればよい。この方法は、データを
格納する記憶装置に大きな容量が必要になるため、以下
の方法も考えられる。すなわちチップピッチpを設計デ
ータから取り込み、チップ配列の方向をウエハ毎に検出
する事で隣接チップ間の対応点を知ることができる。
(図22) この方法では、チップ配列の方向、すなわちウエハの回
転方向を知ることが必要である。一つの方法として、ウ
エハ4に形成されたオリフラ(オリエンテーションフラ
ット)156の向きを測定しても良い。これは、パター
ン形成の際、オリフラの向きを基準にしていることが前
提である。また、別の方法として、ウエハ上に形成され
ているチップの方向θを直接計測しても良い。ところ
が、ウエハ上に形成されたパターンは複雑な場合が多く
パターンの形状からパターンの形成方向を測定すること
は難しい。ここで、図21にウエハ回転方向検出器11
0eで示すように、形成されたパターン上に光ビームを
照射するとパターンの形状により回折が生じ回折パター
ンが検出できる。多くのウエハ上のパターンは、x及び
y方向を持つ基本パターンの繰り返しで形成されている
場合が多いため、この回折パターンは主に、x及びy方
向に射出する、言い換えれば、図21に示すように、0
次回折光184がx及びy方向に回折する。そこで、検
出像(回折像)185から0次回折光184の方向を測
定すれば、ウエハ4上のパターンの方向θを正確に知る
ことができる。
【0058】測定したチップの配列方向θは、取り込ん
だデータ上の隣接チップ間の対応点(図23に示すa、
a’の座標関係187)を知るため(図21に示す電気
的処理によるウエハ回転補正187において回転補正オ
ペレータによるチップピッチpに対するチップの配列方
向θ回転補正するため)に用い、リニアイメージセンサ
40で得られる画像データ(図24にメモリ範囲で示す
画像)を順次メモリ189に格納させ、比較手段190
は、これら対応点(図24に示すaとa’、bとb’)
を順次比較していくことで上記比較検査(異物等の欠陥
検査)を実現する。この方法は、取り込んだ画像データ
を一時的にメモリ189に格納する記憶容量が必要にな
る一方、機構部が不必要で信頼性の高いシステムを実現
できる。
【0059】また、別の方法として、図26に示すよう
に、上記のチップの配列方向θにリニアイメージイメー
ジセンサ(1次元検出器)40の長手方向が平行になる
ように検出系36全体を回転する事で、隣接チップ上の
対応点が必ず検出器40上にくるようにすることができ
る。この方法により対応点を知るために一時的に画像デ
ータをメモリ189に格納する容量を最小にできる。逆
に、この方法は検出器36全体を回転させる必要がある
ため、回転機構部が必要となる。
【0060】以上の方法は、ワーク(ウエハ)上にオリ
フラあるいはノッチ等が形成されていないワーク(ウエ
ハ)のチップの配列方法を検出できるという効果があ
る。また、この方法は、ワーク(ウエハ)上のパターン
を直接測定するので、オリフラ等を用いた方法より高精
度の測定と高精度の対応点を取ることが可能となる。
【0061】以下、回転検出部110の具体的構成を図
21に基づいて説明する(図18にも同様な構成が示さ
れている。)。回転検出部110eは、できる限り点光
源に近い光源181、ハーフミラー182、結像光学系
174、2次元の検出器175から構成される。点光源
181は、ハーフミラー182、結像光学系174、ウ
エハ4を介して、検出器175上に結像する。ここで、
ワーク(ウエハ)4は、基本的にはミラーと考えて良
い。
【0062】ここで、結像光学系174とワーク(ウエ
ハ)4との間は、無限遠系(テレセントリック光学系)
に構成されていると良い。この部分が無限遠系に構成さ
れている場合、ワーク(ウエハ)4の光軸方向の位置が
多少の変動をしても検出結果に大きな影響を及ぼさない
という効果を持つ。
【0063】検出器175で検出した画像(回折像)1
85を図21に示す。多くの半導体パターン及び液晶表
示のディスプレイパターンでは、図に示したようなx方
向とy方向の0次回折光184が十字状の直線に検出さ
れる。ここで、この回折光184の方向がウエハ4上の
チップ配列θの方向に対応する。
【0064】ここで検出された画像185から、よく知
られたHough変換186によって十字形状を形作る
直線の方向が測定できる。ここで特徴的なのは、ワーク
(ウエハ)4が光軸に対して、垂直あるいはほぼ垂直に
載置されている場合、通常2次元であるHough変換
を1次元に圧縮できる。次に2つの直線の(1)式、
(2)式を示す。 xsinθ1−ycosθ1=0 (1) xcosθ2+ysinθ2=0 (2) 但し、θ2=(π/2)+θ1 この直線のθ1、θ2は相互に直交する事がわかっている
ため、実質的に変数は一つである。ここで、光軸中心を
画像の原点として、上記の(1)式、(2)式のx及び
yに直線上の座標を代入すればθが算出できる。画像上
の全ての点についてこのθを算出しその際の画像上の検
出出力で重み付けしたヒストグラムを図27(a)に示
すように作成する。このヒストグラムのピークが上記の
直線のθ 1、θ2になる。これは、直線上の画素では信号
が大きく検出されるためである。
【0065】ここで、現実的には、θの精度を向上しよ
うとするとヒストグラムの段階を高分解能にする必要が
ある。ところが、ヒストグラムの段階を高分解能にする
と縦軸の値が小さくなり、曲線がなめらかでなくなり、
ピークを算出する時の精度が落ちることになる。そこ
で、これらのトレードオフを解決する方法として、次の
(3)式に示した重心算出方法が良い。(3)式は、θ
1の算出式を示したが、θ2についても同様に算出するこ
とができる。
【0066】
【数1】 なお、I(x,y)は、例えば図21に示す検出像185
の0次回折光184の強度を表す。
【0067】この方法は、回転位置θ1又はθ2が存在す
る範囲(θ1−δ0<θ<θ1+δ0又はθ2−δ0<θ<θ
2+δ0)を予め知っている必要があり、存在範囲をより
正確に予測できたときに検出精度が向上する。従って、
事前にオリフラ合わせ等により各ワーク(ウエハ)の向
き、つまりチップ配列方向θをある範囲にそろえておく
必要がある。また、1次以上の回折光が存在しない場合
は、加算範囲を0度から90度にしても理論上は完全な
値が算出できる。従って、1次以上の回折光強度は小さ
い方が望ましい。演算時間が問題にならなければ、2次
元のHough変換を用いれば良いのは言うまでもな
い。
【0068】また、以上の式ではθを算出してヒストグ
ラムを求めたが、演算時間の短縮と言う観点からは、t
anθ、sinθあるいはcosθを算出してヒストグ
ラムを求めても良い。微細な光軸のずれがあった場合、
θは誤差を持った状態で算出される可能性がある。この
回折光を用いた方式の場合、微細な光軸のずれは具体的
には、ヒストグラムのピークの山割れ現象(図27
(c)に示す。)となる。これは、図27(b)に示す
ように、回折パターン184の場合、真の直線の方向θ
に対して芯ずれの際に算出される誤差を持った角度が、
+側と−側に存在するために生じる。従って、上記に示
したように、重心を算出する場合、光軸のずれはキャン
セルされることになる。この意味でも、(3)式に基づ
いて、重心を求める方法は高精度算出が期待できる。
【0069】以上の1次元のHough変換を用いた方
法は、光軸中心が、検出した画像上に無い場合も適用可
能である。具体的には、画像の外に存在する光軸中心を
画像と同一の座標系で表せばよい。この回折光を用いる
方法では、光軸中心の検出信号出力が極端に大きい場合
が多く画像上の光軸中心の周囲の広い範囲に渡って検出
器の出力が飽和してしまうことが多い。そこで、光軸中
心の適当な範囲をマスクしてしまい、θの算出に使わな
い方が検出精度が向上する場合が多い。このマスクは、
光学系上に設置された遮光板、あるいは、検出した信号
の中心部のデータを用いないと言ったソフト上のsマス
クであっても良い。実際には、図21の検出像185に
示すように、±1次あるいは±2次の回折パターン19
2が形成、検出される。ところが、通常は、これらのパ
ターン192は、0次回折光184より微弱であるた
め、以下に示す方法で無視できる。第一に、しきい値を
用いて2値化する方法、第二に多値のデータを用いる方
法である。検出器が2次元の場合を説明したが、1次元
の検出器を用いても以下のように、回転検出系が実現で
きる。
【0070】即ち、図23に示す処理装置でウエハ回転
ずれを補正することができる。この処理装置(補正装
置)は、回転検出光学系110e(検出器175)、回
転検出算出系186、隣接チップ対応点ベクトル算出系
(a、a’の座標関係)187、画像データを記憶する
メモリ189、比較手段190から構成される。回転検
出算出系186では、上記説明した方法によりチップ配
列の方向θが算出される。このθと、設計データから入
力されるチップピッチpのデータより、隣接チップ対応
ベクトルが算出される。チップ比較手段190では、メ
モリ189に蓄積されたメモリ情報からリニアイメージ
センサ40の長手方向に対する隣接チップ対応ベクトル
により対応点(図24に示すaとa’、bとb’)が取
り出され、信号出力が比較されて、不一致による異物信
号188が検出される。ここで、視野は、チップピッチ
の2倍より大きい必要がある。また、ワーク(ウエハ)
の許容傾き(異物検査を実施する上で許容できるワーク
の傾きの範囲)をθとすると、メモリ189に記憶する
メモリの範囲lは、リニアイメージセンサ40の視野サ
イズにsinθを乗じた長さの範囲を記録できる容量が
必要になる。
【0071】次にワーク走査方向比較方式での回転補正
について図24(b)に基づいて説明する。即ち、比較
する隣接チップが、図24(a)に示すように、リニア
イメージセンサ40の長手方向の場合について説明して
きたが、比較対象チップは、リニアイメージセンサ40
の長手方向である必要はなく、以下に説明するように、
リニアイメージセンサ40の長手方向に直角な方向、す
なわち、ワークの走査方向であっても良い。上記のリニ
アイメージセンサ40の長手方向の比較と同様に、リニ
アイメージセンサ40の長手方向に直角な方向に対する
隣接チップ対応ベクトルを算出することにより隣接チッ
プの対応点を求めることができる。メモリのサイズ(メ
モリ範囲l)についても同様の演算により算出できる。
【0072】この場合、検出視野がチップサイズに対し
て十分に大きな値を持っていない場合であってもチップ
比較が実現できる反面、ハンドリング機構等によるワー
クの送り精度を高くして、走査方向に存在する隣接チッ
プの対応点を正確に知る必要がある。また、この走査方
向比較では、θが0度に近い場合、照明のムラ、検出レ
ンズのムラなどの影響がなくなるという効果がある。
【0073】次に回転合わせ機構による回転補正につい
て図25及び図26を用いて説明する。即ち、前記メモ
リを用いた処理装置による回転補正に対して、回転検出
算出系186で算出されるチップ配列の方向θ(図26
に示す。)に基づいて光学系36全体(照明系31及び
回転検出光学系110も一緒にしても良い。)またはワ
ーク(ウエハ)を回転させることによって、隣接チップ
の対応点の算出を簡便にすることができる。そしてチッ
プ比較手段191において、メモリ189に蓄積された
メモリ情報から対応点が取り出され、信号出力が比較さ
れて不一致による異物信号188が検出される。さらに
この方法の効果として、ワーク(ウエハ)を走査する機
構の精度(送り速度のムラ、光軸方向の振動、走査方向
検出器方向の振動など)が悪い場合でも対応できる点が
ある。また、このように回転合わせ機構を用いることに
より、走査方向とチップ配列方向を垂直にする必用がな
くなる。また、空間フィルター39を用いる場合、空間
フィルター39の角度がチップ配列に対して正確に合う
ため、空間フィルター39の効果を最大限に引き出すこ
とができる。
【0074】次に0次カット空間フィルター方式+チッ
プ比較について説明する。即ち、チップ比較方式を用い
る場合、必ずしもn次の回折光を遮光する空間フィルタ
ー39を用いる必要のない場合がある。特に、ウエハ4
上に形成されたチップパターンの最小セルサイズが小さ
くなり、その1次以上の回折光が検出レンズ37に入ら
ない場合、0次光だけを遮光すればよいことがある。こ
の場合、空間フィルター39を用いる際に必要なウエハ
4のそりに対する対応、ウエハ4の傾きに対する対応が
不必要になるという利点がある。ウエハ上のチップ配列
方向が図30に示すように、θの時の回折光及び検出レ
ンズの開口の様子を図28、図29に示す。図28は照
明の入射角度α、検出レンズ37の見込み角γとし、あ
る球面282を想定し、この球面282と照明の交点2
83、検出レンズ37の見込み角との交線284を図2
9に示す。なお、283は球面282上の入射点、28
5は球面282上の出射点である。ここで、検出レンズ
37に0次回折光が入射しないようにウエハ4をθ方向
に回転する事によって、ウエハ4上の主なパターンの情
報を消去することができる。これにより、ウエハ4内の
パターン上に付着した異物あるいは欠陥を強調して検出
することができる。このようにして検出した後に、上記
のチップ比較を実施すれば、上記の異物や欠陥を検出で
きる。検出光学系38がパターンを逃げる条件の式は次
に示す(4)式で得られるx0まで相対的にウエハ4を
回転する。つまり、x0−θだけ相対的にウエハ4を回
転する。 sinα・sin(x0)>sinγ (4) この際の回転角x0の最大値x0(max)は、上記の
(4)式より次の(5)式の関係で求められる。 sin(x0(max))=sinγ/sinα (5) 即ち、ウエハ4と検出器40を含めた検出光学系36と
の間の相対的な回転ストロークは、上記のx0(ma
x)が実現できるように選定されれば十分である。具体
的には、検出光学系36の対物レンズ37の開口数(N
A=sinγ)が0.1程度(焦点距離f=約70mm
(図10(b)に示すように搬送室104の外側から透
明な窓106を通してワーク(ウエハ)4上の異物を検
出するためには焦点距離fとして約50mm以上は必要
となるためである。)、焦点深度が約±60μm(自動
焦点合わせをしないでワーク(ウエハ)4上の異物を検
出するために焦点深度として±40μm〜±30μm程
度が必要となる。)で、αが60度の場合、x0(ma
x)は約6.6度となり、検出光学系36の対物レンズ
37の開口数(NA=sinγ)が0.08程度(焦点
距離f=約90mm、焦点深度が約±60μm)で、α
が85度の場合、x0(max)は約4.6度となり、
x0(max)、即ち相対的な回転ストロークとして5
度から10度程度の回転許容範囲が実現できれば十分で
ある。ワーク(ウエハ)4がθとして、θ>x0(ma
x)の条件で搬送されてくるのならば、ワーク(ウエ
ハ)4または検出光学系36を回転させることが必要で
ないことは明らかである。
【0075】以上の方法は、検出光学系36の中に0次
カットフィルター39を設置する必要がなくなるため、
検出光学系36の結像性能を落とさずに済むと言う効果
がある。
【0076】ここでは、上記の0次回折光が遮光できれ
ば良いわけであるから、ウエハ4の回転角度θが0度に
なるように設定されても良い。この場合、図3及び図3
1に示す0次カットフィルター39が必要になる。この
場合の0次カットフィルター39は幅を広めに、具体的
には、0次回折光が十分に遮光できるように実験的に求
められるものである。この場合、前述したように、ウエ
ハ4の回転を検出し、回転補正を実施してチップ配列ベ
クトルを算出してチップ比較を実現する方法と、ウエハ
の回転検出はせずにチップ比較をしない方法が考えられ
る。しかしながら、チップ比較を実施する方法が、実施
しない方法に対して検出感度等が低くなる。特に、ウエ
ハ4上に形成されたパターンにおいては、角部の丸みの
ように様々な方向成分を有して0次カットフィルター3
9で全てを取り除くことができない。従って、チップ比
較をすることによって0次カットフィルター39で消去
できないものも除去することができる。
【0077】[第9実施例]次に検査ユニット(検出ヘ
ッド1a、ハンドリング機構5等から構成)の設置に関
して説明する。即ち、以上説明した検査ユニットを所定
の仕様でプロセス装置(図1、図9及び図10に示
す。)、ウエハの搬送系5(図1、図9及び図10に示
す。)、ウエハストッカ部131(図13に示す。)等
に設置すればよい。検査時には、この検査ユニット(検
出ヘッド1a)を構成する検出光学系36の焦点深度の
範囲内で、ワーク(ウエハ)4の検査面を通過させる。
即ち、この際、ワーク(ウエハ)4の検査面を、この焦
点深度の範囲内で通過させれば良い。また、ワーク(ウ
エハ)4を載置するステージまたは搬送するアーム等の
ハンドリング機構によっては、ウエハのそりが吸収でき
ない場合があり、このような場合、後述する自動焦点や
自動傾き合わせが必要になる。この場合であっても、ウ
エハのそりの曲率は問題になるレベルではない。
【0078】次にワーク(ウエハ)4を搬送するための
ハンドリング機構5におけるアーム5aについて図33
に基づいて説明する。前記したようにワーク(ウエハ)
4の検査面を、検査ユニット(検出ヘッド)1aの検出
光学系36の焦点深度の範囲内にする必要がある。その
ため、ワーク(ウエハ)4を平坦なステージまたはアー
ムに吸着する必要がある。真空中においては、真空吸着
ができないため静電吸着タイプの吸着方式が望ましい。
たとえば、静電吸着タイプの搬送アームの例を図33
(a)、(b)に示す。この静電吸着アーム331(5
a)の電気回路333(図33(b)に示す。)の構成
の例を示している。ウエハ4のそりは±10μm程度に
おさえる必要がある。
【0079】図33(b)に静電チャック332の断面
を示す。1対の電極333を並べたものであり、2極に
高電圧335をかける。吸着開始時にスイッチング信号
337に基づいてスイッチング回路336を制御して高
電圧335からの電圧をかけ、吸着除去時にスイッチン
グ信号337に基づいてスイッチング回路336を制御
して2局を短絡する。このステージは、あくまで、ワー
ク(ウエハ)4の搬送用として、前述した搬送ロボット
(ハンドリング機構)5のアーム5aとして使用される
ものであり、かつ、ワーク(ウエハ)4のそりをなくす
ものである。従って、ローダ又はアンローダ(ウエハカ
セット)8a、8bからワーク(ウエハ)4を引き抜く
に十分な薄さを有し、ワーク(ウエハ)4のそりを矯正
するに十分な厚さを有するものである。具体的には、厚
さ2mm〜6mm程度のセラミックがよい。また、大き
さも、ワーク(ウエハ)4のそりを矯正するに十分なも
のでなければならない。具体的には、ワーク(ウエハ)
4の半径の6割から10割の半径を持つ形状が良い。も
ちろん、形状は円盤状である必要はなく、矩形、三角形
等の他の形状であってかまわない。また図33(c)、
(d)に、大気中の搬送アーム321の断面を示す。こ
の搬送アーム321には、真空源(図示せず。)に接続
された排気通路324に連通した穴323につながった
真空吸着溝322が設けられ、ワーク(ウエハ)4を真
空吸着できるように構成されている。このように大気中
では、搬送アーム5aにおいて図33(c)、(d)に
321で示す真空吸着式が使用できるので、上記真空吸
着式が望ましい。もちろん前述したように静電吸着であ
っても良い。また、そのほかの形状、厚さ、材質等は、
前述した静電吸着タイプのものと基本的には同一であ
る。このような、搬送アーム5aは、異物検査のためだ
けでなく、ワーク(ウエハ)4のそりが問題になるその
他の用途にも用いられるべきものであることは言うまで
もない。即ち、ハンドリング機構(搬送ロボット)5の
搬送アーム5aは、プロセス装置(図1、図9及び図1
0に示す。)、ウエハの搬送系5(図1、図9及び図1
0に示す。)、ウエハストッカ部131(図13に示
す。)等に設置され、ワーク(ウエハ)4を搬送するた
めのものである。
【0080】次にワーク(ウエハ)のそり対応の装置に
ついて図34〜図38を参照して説明する。本発明によ
る異物検査装置1は、ワーク(ウエハ)4にそりがあっ
た場合、2つの点で問題になる。一つは、そりによる検
出光学系(対物レンズ37)36の焦点位置の変動であ
る。たとえば、図34(a)に示すように、8インチウ
エハ4の中央が周囲に対して400μm膨らんだような
形状のそりがある場合、視野341の35mmの範囲で
は光軸方向に最大約140μmの変動となる。2つめ
は、このそりによるウエハ4の表面の傾きにより、ウエ
ハパターンのフーリエ変換像の位置が、予め設置されて
いる空間フィルター39と位置ずれを起こしてしまい空
間フィルタリング効果が損なわれることである。上記の
程度のそりの場合、つまり(Δδ=140μm/35m
m)の傾きの場合、図36に示すようにフーリエ変換面
361での位置ずれは、(140μm/35mm)・
(f=70mm)となり、280μmの位置ずれとな
る。なお、fは、検出光学系(対物レンズ37)36の
焦点距離である。
【0081】これら2つの問題を解決するため以下の方
法が必要となる。上記説明したように、ウエハ全体で
は、複雑な形状をしたそりも、35mmの視野341内
では、ほぼ平面と考えられる。従って、図34(a)に
示すように、この視野341内の中央部での法線方向と
光軸を合わせるような調整機構を設ければよい。即ち、
図34(b)、図35〜図38にウエハ4のそり対応の
装置を示す。この装置は、そりの検出部345a,34
5bとそりへの合わせ機構部381とから構成される。
【0082】即ち、この装置(そりの検出部345a,
345bとそりへの合わせ機構部381とから構成され
る。)は、光源31(図34(b)に示す。)又は光源
349(図35(b)に示す。)、ミラー348を有す
る結像光学系346(図34(b)に示す。)又は結像
光学系350(図35(b)に示す。)、2分割検出器
(1次元又は2次元のイメージセンサでも良い。)34
7、2分割検出器347からの信号a,bについて処理
する信号処理系350、図38に示すように該信号処理
系350から得られるワーク(ウエハ)の表面の傾きΔ
δを示す信号351を受信して駆動部を制御するコント
ローラ382、該コントローラ382からの駆動信号に
よって駆動される駆動部383から構成される。光源3
1、349から射出した光は、結像光学系346、35
0により2分割検出器352上に結像される。信号処理
系350では、この2分割検出器352における受光部
352aからの信号aと受光部352bからの信号bと
により、例えば、コントラスト(a−b)/(a+b)
等の算出処理を施し、この値(a−b)/(a+b)
(図37に示す。)が、0(合傾範囲内)になるように
検出光学系36全体を、そりへの合わせ機構部381に
より光軸とリニア検出器40を含む平面内でΔδ方向に
回転させ、そりの法線方向と光軸が重なるように調整す
る。この調整は、検出光学系36とワーク(ウエハ)4
が相対的に走査される間、自動的、独立に調整され続け
る。図35(a)に、2分割検出器352においてワー
ク(ウエハ)4の傾きに応じて検出する状態を示す。即
ち、ワーク(ウエハ)4の表面が傾いていない場合、2
分割検出器352において中心線356に位置する実線
で示す光束354を受光し、ワーク(ウエハ)4の表面
がΔδ方向に傾いている場合、2分割検出器352にお
いて中心線356から偏位した点線で示す光束355を
受光することになる。また、上記の信号処理系350で
はコントラストを算出したが、差a−b、あるいは比a
/b等の演算であっても良い。また、この際の回転中心
は、光軸とワーク(ウエハ)4との交点あるいはその近
傍であることが望ましい。この場合、ワーク(ウエハ)
4内の視野が、走査方向に垂直な方向で変動することが
ないからである。
【0083】そりへの合わせ機構部381の構造は、ボ
ールベアリングを用いた構造、板バネを用いた構造、コ
イルバネを用いた構造、リンク構造などであってかまわ
ないが、図38に、コイルバネ388を用いた構造を一
例として示す。この場合、傾き合わせの回転中心はコイ
ルバネの中心付近になり、光軸とワーク(ウエハ)4と
の交点からやや離れることになるが、十分交点に近いと
考えられる。なぜなら、この回転中心と上記交点との距
離をdとすると、上記の例の傾きが存在した場合の光軸
傾きの調整結果として、視野の検出器方向のずれは、
(140μm/35mm)・(d=たとえば35mm)
=140μmとなり、問題になるほど大きな値ではな
い。さらにリンク構造等を用いこの回転中心を上記の交
点に近づけることができる。この際のΔδ方向の駆動系
は、圧電素子を用いても、図38に示したように、パル
スモータ383の出力軸に取付けられたカム機構384
を用いても良い。387は、枠状をした検出ヘッド1a
の基台(ベース)である。パルスモータ383及びパル
スモータ385は、基台(ベース)387に取付けられ
ている。389は、照明光学系31及び検出光学系36
を取り付けた板部材である。従って、照明光学系31及
び検出光学系36は、パルスモータ383を回転駆動す
ることによってカム機構384によりコイルバネ388
を中心にしてΔδ方向に傾斜して補正することになる。
またパルスモータ385を回転駆動することによってカ
ム機構386によりZ方向にΔz変位して補正すること
になる。
【0084】次に自動焦点検出系について図38〜図4
4を参照して説明する。即ち、ワーク(ウエハ)4のそ
りは、ワーク(ウエハ)4の傾きとなると同時に、特に
ワーク(ウエハ)4の周辺部で、焦点位置からのずれと
なって現れる。従って、この焦点位置の検出と調整機構
が必要になる。図39に自動焦点検出系の一実施例を示
す。自動焦点検出系は、光源405、スリット406、
結像光学系404、スリット401a,401b、検出
器402a,402b、信号処理系403、駆動系38
5,386(図38に示す。)より構成される。光源4
05としては、より輝度の高いものが望ましく、結像光
学系404を通して焦点位置測定対象物(ワーク(ウエ
ハ)4)上にスリット406の像が結像される。さらに
同一の結像光学系404により、ワーク(ウエハ)4上
に結像したスリット像が検出器402a,402bの前
に設置されたスリット401a,401b上に結像され
る。ここで、光源405の後のスリット406と検出器
402a,402bの前のスリット401a,401b
は完全に共役な位置にあるのが望ましい。即ち、これら
のスリット406、401a,401bの形状は同一で
あり、結像光学系404の横倍率分だけ大きさが異なっ
ている必要がある。ここで、これら検出器402a,4
02bの各々の前に設置されたスリット401a,40
1bは、焦点が合う位置から光軸方向にそれぞれ後方に
ΔZ1、前方にΔZ2ずらされて設置される。401は、
結像光学系404の開口数(NA)を決定する視野絞り
(フィルタ)である。407、408はハーフミラーで
ある。
【0085】以下、焦点位置検出の作用について説明す
る。図41にデルタ関数(スリットの短軸方向)P
(u)(図41(c)に示す。)、焦点ぼけ関数(ベッ
セル関数)D(u)(図41(b)に示す。)及び光学
的伝達関数(円錐状の関数)M(u)(図41(a)に
示す。)のフーリエ変換、つまりフーリエ変換領域での
形状を示す。検出信号は、これらの関数の積(M(u)
・D(u)・P(u))(図41(d)に示す。)を取
り、さらにフーリエ変換して算出された形となる。図4
2(a)にこの形状を示す。焦点ぼけが生じたとき、像
の大きさが広がり、検出信号のレベルが下がる現象を示
す。従って、同じ大きさの開口(スリット)401a,
401bを配置し、この開口401a,401bを通過
してきた信号(図42(b)に示す。)を各検出器40
2a,402bにおいて測定する。ここで、2つの検出
器402a,402bの位置をそれぞれ前後に配置して
おけば、焦点ずれが生じたとき、図43(a)に示すよ
うに一方が増加し、一方が減少する。そこで、信号処理
系403において、この2つの信号のコントラスト(a
−b)/(a+b)を算出すれば、図43(b)に示す
信号となり、これが0点(許容範囲内)を通過するのが
焦点位置になる。405は光源、406は2次光源を形
成するスリットである。
【0086】この発明を実施する上で考慮すべきこと
は、2つの検出器402a,402bをどれだけ離す
か、結像光学系404の開口数(NA)をいくつにすべ
きかの2点である。これは、本発明の自動焦点系の測定
レンジ及び測定精度と密接に関わる。具体的には、一方
の検出器からの出力信号のピーク位置とこの出力信号が
ピーク位置から1/100程度に下がる位置までが焦点
深度となり、2つの検出器402a,402bの間の距
離はこの焦点距離分だけ離すのがよい。レンズ404の
開口数はこの焦点深度を決めることになるため、測定レ
ンジを広げたい場合は、開口数を小さく、測定精度を向
上したい場合は、開口数を大きくする。レンジと精度の
両立は難しいため、以下に示すような工夫がいる。
【0087】レンズ404の瞳上に図40に示すような
長方形状(あるいは楕円、長円等)のマスク410aを
載置し、x方向、y方向で開口数を変えるようにする。
さらに2次光源のスリット406aを図に示すような2
つの直行するスリットを設け、それぞれを2組の検出器
402a,402bと検出器402a’,402b’で
別々に検出する。この際、開口数の違いによりそれぞれ
のスリットの焦点深度が異なるため、検出器402a,
402bと検出器402a’,402b’との間の距離
はそれぞれの組で異なるように設定する。具体的には、
長方形のマスク410aの短い方向では、開口数が小さ
くなるため焦点深度が大きくなり検出器間の距離も離す
必要が有る。図44(a)には、検出器402aから出
力される信号a、検出器402bから出力される信号
b、検出器402a’から出力される信号a’、検出器
402b’から出力される信号b’を示す。また図44
(b)には、信号処理系403で処理された(a−b)
/(a+b)と、(a’−b’)/(a’+b’)との
信号を示す。この2つのレンジの焦点検出系を組み合わ
せることにより、つまり、粗精度高レンジの系で高精度
低レンジの測定レンジまで調整することができるので、
総合的には、高精度、高レンジの焦点検出系が実現でき
る。ここではスリットを用いているが、複数のスリット
任意な位置に配列したものであっても、ある幅を持った
リング形状のスリットであっても、あるいはこれらの組
み合わせたものであってもかまわない。
【0088】ここでスリットの変わりにピンホールでも
かまわないが、スリットを用いることによりスリットの
長手方向の積分効果が現れる。ワーク(ウエハ)4上に
回路パターン等のパターンが形成されており、更に2つ
の検出器402a,402b及び402a’,402
b’のスリットへの結像位置が多少のズレがある場合、
2つの検出器402a,402b及び402a’,40
2b’の信号は、焦点変動に対して同一形状の変動をし
なくなる。上記の積分効果によってこのようなスリット
の位置ずれがある場合であってもその影響を軽減できる
効果がある。本実施例の自動焦点検出系では、ワーク
(ウエハ)4に傾きがあっても、無視できるという効果
を有する。また、縞パターン投影するタイプより信号処
理系が単純であると言う効果がある。また、本実施例で
は、ワーク(ウエハ)4上に結像するいわゆる2次光源
としてスリットを用いているが、スリットを用いずに点
光源を用いても、あるいは、検出器側だけにスリット
(あるいはピンホール)を用いても良い。以上説明した
実施例によれば、縞パターン投影等の煩雑な信号処理を
せずに、焦点位置が自動的に算出される。自動焦点検出
部は、ここに示したような光を用いるものでも、あるい
は、静電容量を用いるものでも、また気圧変化を検出す
るものでも良い。
【0089】図45及び図46にワーク(ウエハ)のそ
りの対応と自動焦点合わせとの両方を行わせる実施例を
示す。即ち、照明光学系31でワーク(ウエハ)4の表
面に集束照明された線状の光束41を結像光学系451
で2分割検出器(1次元又は2次元のイメージセンサで
も良い。)452上に結像させ、452aと452bと
の境界である中心に線状の光束41が結像されるのを検
出することによって検出光学系36の自動焦点合わせを
行うことができる。即ち、例えば、受光部452aから
の信号aと受光部452bからの信号bとに対して(a
−b)/(a+b)なる演算を信号処理系403で施し
てその値が0になるように、例えば図38に示すように
検出光学系36をZ方向に微動させることによってワー
ク(ウエハ)4の表面を自動焦点合わせを行うことがで
きる。同時に照明光学系31でワーク(ウエハ)4の表
面に集束照明された線状の光束41を結像光学系346
で2分割検出器(1次元又は2次元のイメージセンサで
も良い。)352上に結像させ、352aと352bと
の境界である中心に線状の光束41が結像されるのを検
出することによって検出光学系36をワーク(ウエハ)
4の表面の傾きに合わせることができる。即ち、例え
ば、受光部352aからの信号aと受光部352bから
の信号bとによって(a−b)/(a+b)なる演算を
信号処理系350で施してその値が0になるように、例
えば図38に示すように検出光学系36をΔδ方向に微
動させることによってワーク(ウエハ)4の表面の傾き
に合わせることができる。即ち、図45及び図46に傾
き補正、自動焦点の実施例を示す。本実施例は、検出器
352、452は、前述したような、2分割素子を用い
たものであるが、検査のための照明光学系31の光束を
用いるものである。図示するように、傾き検出は、ウエ
ハ上の検査位置(照明点)のフーリエ変換の位置にy方
向で2分割されるように2分割検出器352を置く。ま
た、自動焦点は、ウエハ上の検査位置(照明点)の結像
の位置にx方向で2分割されるように2分割検出器45
2を置く。このような構成により新たな照明を必要とし
ない効果がある。
【0090】[第10実施例]次に検査ユニット(検出
ヘッド)1a,1a’を、プロセス装置(ウエハ4上に
Al等の金属薄膜を形成するスパッタ装置、ウエハ4上
に絶縁薄膜を形成するCVD装置、エッチングを施すエ
ッチング装置等)(図1、図9及び図10に示す。)、
ウエハの搬送系5(図1、図9及び図10に示す。)、
ウエハストッカ部131(図13に示す。)等に設置す
る仕方について、図47及び図48を用いて説明する。
【0091】即ち、本発明において、2チップ比較検査
をする際、図22〜図24に示すように回転補正オペレ
ータ187が必要になるが、この回転補正オペレータを
ソフト処理(電気的処理)で行うことができる。しか
し、空間フィルタ(0次カットフィルタ)39を用いる
場合(図3及び図31に示す。)においては、空間フィ
ルタ39の方向とウエハ上に形成されたチップ格子の向
きθとを合わせる必要があり、また空間フィルタ(0次
カットフィルタ)39を用いない場合(図29に示
す。)においても、ウエハ上に形成されたチップ格子の
向きθをx0(max)より大きくする必要がある。一
方、プロセス装置に搬入されてハンドリング機構5の搬
送アーム5aで搬送される場合、通常ウエハ4はオリフ
ラ合わせされており、±10度以下の回転ずれが生じた
状態である。従って、この回転ずれをウエハ側か、ある
いは検査ユニット(検出ヘッド)1a,1a’側のどち
らかで補正することが必要となる。
【0092】ウエハ4側で行おうとすると、ハンドリン
グ機構(ロボット機構)5において、搬送アーム5aの
先端(ウエハ4の中心)を中心にして微回転させる必要
があり、搬送アーム5aの駆動制御が複雑となる。また
搬送アーム5aの先端に微動回転ステージを設けて、こ
の微動回転ステージを微回転駆動させて回転ずれを補正
することができるが、搬送アーム5aの機構が複雑にな
ってしまう。また搬送アーム5aとは、別に回転ステー
ジを設けることも考えられるが、この回転ステージを設
けるためのスペースが必要となる。このように、プロセ
ス処理装置内に設置されたハンドリング機構(ロボット
機構)5として特殊なものにしなければならなくなり、
共通性が失われることになる。
【0093】そこで、検査ユニット(検出ヘッド)1
a,1a’側で回転ずれ補正を行うと上記課題は解決す
ることができる。しかし、検査ユニット(検出ヘッド)
1a,1a’の機構は、多少複雑になる。図47には、
検査ユニット(検出ヘッド)1a,1a’側で回転ずれ
補正を行う実施例を示す。図47(a)に示す実施例で
は、例えば3チャンネル(照明光学系31と検出光学系
36との組を3組)の検査ユニット(検出ヘッド)1
a,1a’をアーム部材471上に設置し、該アーム部
材の中心473を回転中心にしてアーム部材471全体
を、円弧状ガイド(円弧状レール)472に沿って摺動
自在に片持ち支持して回転できるように構成している。
なお、474は、円弧状ガイド(円弧状レール)472
上に固定された歯車である。475はアーム部材471
上に設けられたモータであり、出力軸に取り付けられた
歯車が、上記歯車474と噛み合っている。そしてモー
タ475を回転駆動させることによって、アーム部材4
71は473を中心にして回転し、±10度以下の回転
ずれを補正することができる。
【0094】図47(b)に示す実施例では、例えば3
チャンネル(照明光学系31と検出光学系36との組を
3組)の検査ユニット(検出ヘッド)1a,1a’をア
ーム部材471上に設置し、該アーム部材の中心473
を回転中心にしてアーム部材471全体を、円弧状ガイ
ド(円弧状レール)472に沿って摺動自在に片持ち支
持して回転できるように構成している。なお、476
は、アーム部材471に固定された歯車である。477
は円弧状ガイド(円弧状レール)472上に設けられた
モータであり、出力軸に取り付けられた歯車が、上記歯
車476と噛み合っている。そしてモータ477を回転
駆動させることによって、アーム部材471は473を
中心にして回転し、±10度以下の回転ずれを補正する
ことができる。
【0095】上記実施例では、回転のガイド472とし
て、中心が上記のアーム部材471の中心473になる
ような円弧状のものを用いている。しかしながら、この
ガイドは、このような円弧状のものである必要はなく直
線状のガイドとリンク機構を用いても良い。図47
(c)に示す実施例では、例えば3チャンネル(照明光
学系31と検出光学系36との組を3組)の検査ユニッ
ト(検出ヘッド)1a,1a’を板状部材479上に設
置し、該板状部材479を、基台(ベース)に片持ちで
固定されたアーム478の先端において軸心473に回
転自在に支持して構成している。そしてアーム478の
先端の軸心473にモータ480を設け、該モータ48
0の出力軸を板状部材479に直結し、モータ480を
回転駆動させることによって、板状部材479は軸心4
73を中心にして回転し、±10度以下の回転ずれを補
正することができる。このように、検査ユニット(検出
ヘッド)1a,1a’をアーム部材471、または固定
されたアーム478により片持ち支持するように構成し
たことにより、検査ユニット(検出ヘッド)1a,1
a’を、473を中心にして、±10度以下の回転ずれ
を補正する機構として、必要スペースを最小にすること
ができる。
【0096】図48には、回転ずれを補正する機構のな
い検査ユニット(検出ヘッド)1a,1a’を片持ち支
持する実施例を示す。482は、例えば3チャンネルを
備えた検査ユニット(検出ヘッド)1a,1a’を搭載
した板状部材であり、この板状部材の下側にミラー35
を取り付けている。しかし、ミラー35は、後述するよ
うに、必ずしも、板状部材482に取り付ける必要はな
い。そしてこの板状部材482は、基台481に対して
片持ち支持で装着できるように構成されている。このよ
うに構成することによって、検査ユニット(検出ヘッ
ド)1a,1a’の取り外しを容易にすることができ
る。この取り外し機構は、鋼球あるいはころ483を利
用しているため、取り外しても再設置の際位置が再現さ
れ、再調整の手間を省く効果がある。
【0097】次に図1、図9及び図10に示す実施例と
同様に、更に異物検査装置1を構成する検査ユニット
(検出ヘッド)1a、1a’のプロセス成膜装置への適
用について図49〜図51に基づいて説明する。即ち、
半導体の生産は、効率生産を目的に大口径化が進んでい
る。また、製品完成までの日数(工完日数)の短縮が叫
ばれている。枚葉処理は上記の課題を対策する方法とし
て成膜装置、エッチング装置などの処理装置で進んでい
る。さらに、これらの装置を安定に稼働させ、かつ上記
の工完日数をのばさないようにする必要がある。本発明
は、ウエハの処理前後の搬送中に異物欠陥の検査をする
ことにより、この課題を解決するものである。具体的に
は、多くのプロセス処理装置で、図10、図50に示す
ような、中心搬送室104を中心にしたマルチチャンバ
方式が用いられている。この方式に共通した中心搬送室
104上に、今まで説明した検査ユニット1a、1a’
を設置する構成としている。このようにすることによ
り、異物検査装置1と、プロセス処理装置の設置上のイ
ンターフェイスを規格化することができ、異物検査装置
1の適用をなめらかにできる。ここでは、中心搬送室1
04に設置したが、マルチチャンバの一室(予備室)5
01に設置しても良い。さらに、これらの処理装置では
一度真空内に入れたウエハを大気に開放せずに複数の処
理を施すことがある。このような場合、真空内のウエハ
上の異物を検査する必要がある。そこで、真空内のウエ
ハを、図10と同様に、図49に示す真空室に設置され
た窓(ダミー・ポート)106dを介して、大気中に設
置した検査ユニット(検出ヘッド)1a、1a’を用い
て真空室内のウエハ上の異物を検出する。ここで、図4
9に示した、真空窓106dを含むフランジを規格品と
すればよい。
【0098】図51(a)には、照明光学系31のミラ
ー35を真空室(搬送室)104内に設置すべく、真空
対応標準フランジ106に取り付けた実施例を示したも
のである。図51(b)には、照明光学系31のミラー
35を真空室(搬送室)104内に設置すべく、窓(ダ
ミー・ポート)106dの下側に取り付けた実施例を示
したものである。照明光をウエハ4の表面に対して角度
αが少なくとも60度以上で照明しようとするとミラー
35を真空室(搬送室)104に設置せざるを得なくな
る。即ち、透明な窓を通して斜め方向から照明したので
は、集光性が確保できなくなるからである。また、検出
光学系36の対物レンズ37としては、異物の検出感度
を向上させるために、NA(開口数)の大きな(例えば
0.2)、即ち焦点距離fの短い(例えばf=40mm
程度)小形のレンズを使用した方がよい。そうすると透
明窓106の下面と搬送されるウエハ4の表面との間の
間隙が(例えば20mm程度)非常に狭くなる。従っ
て、図10(b)に示すように、ミラー35を大気中に
おいた場合、真空対応標準フランジ106を標準化でき
なくなると共に該真空対応標準フランジ106の下面と
ウエハ4の表面との間に間隙を形成することが難しくな
る。一方、ミラー35を真空室内に設置した方が、真空
対応標準フランジ106を標準化できると共に、ミラー
35が搬送されるウエハ4の表面に余裕をもって接触し
ないようにミラー35を設置することは可能となる。
【0099】検査ユニット(検出ヘッド)1a、1a’
が真空窓106から切り離して設置され,位置調整可能
なタイプの場合、搬送アーム5aに対する光学系の位置
調整が容易である。つまり、検査ユニット(検出ヘッ
ド)1a、1a’を取り外し、更に取り付けるような場
合、この設置時に必要な調整は、光学系31、36の全
体のz方向と光学系31、36が持つ直線状の視野の傾
きとの2自由度の調整だけになる。また、先に説明した
ウエハ4のそりに追従した自動傾き補正、及び自動焦点
などの機構を用いる場合、この光学系31、36が真空
窓106から切り離して設置され、位置調整可能なタイ
プが必然である。(もちろん、照明光学系31の光強度
が十分にあり、照明光束を十分広くできるような場合
は、自動焦点も、自動傾き補正も検出光学系36だけで
良いため、照明用のミラー35等の一部の部品が真空窓
106側に設置されていても問題ない。)また、このよ
うなタイプの検出系の場合、真空装置でない処理装置に
設置する場合もそのまま検査ユニット(検出ヘッド)1
a、1a’を設置できるという効果がある。ただし、検
出光学系36の対物レンズ37の開口数(NA)が大き
い(例えば0.2〜0.3)場合、対物レンズの収差が
問題になり、予め真空窓106を考慮に入れてレンズ系
を設計する必要があるため、大気中でもここで示したよ
うな窓を収差補正用に用いる必要がある。また、検査ユ
ニット(検出ヘッド)1a、1a’の取り外しを容易に
する構成を図48に示す。これは、鋼球あるいはころ4
83を利用し、取り外しても再設置の際位置が再現さ
れ、再調整の手間を省く効果がある。また、図51
(b)に示すように、照明用のミラー35を真空窓12
6dに接着する構造は、フランジ106の構造を単純に
する効果を有する。この場合、検出光学系36とウエハ
4の表面との間の間隙を多くとることができるので、窓
ガラス106d、フランジ106とも厚くできる効果が
ある。
【0100】ウエハ4上に成膜された膜の粒径が大きい
ような工程の場合、照明はできる限り大きな入射角度
(αが60度に近い角度)で入射するのが望ましい。逆
に、ウエハ上に成膜された膜の粒径が小さく膜質が殆ど
鏡面に近い工程の場合、照明はできる限り小さな入射角
度(αが80〜85度)で入射するのが望ましい。これ
は、入射角が大きいと、膜の粒径からの反射がおさえら
れ、異物が強調されるからである。また、膜質が鏡面に
近い場合は、より前方散乱を検出できるように、入射角
は小さい方がよい。従って、本発明のオンマシン異物検
査装置のような場合、各装置毎に成膜する膜が決定され
ているのであるから、膜に合う入射角度が選択されるべ
きである。
【0101】また図52に示すように、検出光学系36
の対物レンズ(テレセントリック光学系)37の先に迷
光を遮光する遮光板(フィルタ)521、522を設置
する方が望ましい。即ち、前述した実施例においては、
照明光学系31により、強力な照明を用いるためウエハ
表面あるいはレンズ表面での反射が原因になって、リニ
アイメージセンサ40で検出する検出像に迷光が入るこ
とがある。そこで図52に示すような遮光板521、5
22を検出光学系36の光路に設置する。これは、リニ
アイメージセンサ(検出器)40が線状であり、レンズ
の全光束の内すべてを有効に活用していないため、活用
されない部分は遮光してしまうと言う思想である。この
効果をさらに有効にするため、この遮光板521、52
2を複数段設置するのがよい。更に、検査ユニット(検
出ヘッド)1a、1a’を室内の照明が入らないように
カバーできないような場合においても、室内の照明の影
響を受けることもない。
【0102】[第11実施例]次に異物検査における走
査モード(搬送モード)について、図53〜図56を用
いて説明する。図53(a)(b)に、一般的なウエハ
ハンドリング機構(ウエハ搬送ロボット)5を示す。こ
のような構成(肩部5cと該肩部5cに垂直軸回りにモ
ータ(図示せず)によって回転駆動される上腕のアーム
5bと該上腕のアーム5bの先端に垂直軸回りにモータ
(図示せず)によって回転駆動される前腕のアーム5a
とで構成される。)のロボットでは、搬送アーム5aの
回転が等速度の場合、ウエハ4の搬送速度は等速になら
ない。この結果、リニアイメージセンサ40で異物を検
出するとき、画素サイズが場所により変動したり、蓄積
時間が変わることにより検出出力が変動したりすること
がある。これは、前述したように(図22〜図25)、
チップ比較の対応点を算出する際に問題になる。
【0103】そこで、1)ロボットが直線運動になるよ
うな制御をする、2)検出した画像平面がゆがまないよ
うに検出時の蓄積時間を制御する、3)画像はゆがんだ
まま取り込んで電気回路によるウエハの回転補正時にチ
ップ比較の対応点を対応させる、等の処理を施す必要が
ある。
【0104】このようなタイプのロボットでは、各時間
に図54(b)に示したようなサインカーブの速度の運
動をする。したがって、各時間には図54(a)に示し
たようなサインカーブの位置に移動する。即ち、前述し
たように、上記のタイプのロボットでは、ウエハの位置
xは、次の(6)式の関係を有し、時間tと共に図54
(a)に示したようなサインカーブになる。 x=l・sin(ωt) (6) ここで、ωはロボットの回転軸の各速度である。従っ
て、ウエハの走査速度は、xを時間微分したxドットで
表され、次の(7)式の関係となり、図54(b)で示
される。 x(ドット)=l・ω・cos(ωt) (7) このようなステージを用いる場合の対応方法の内、3)
の電気回路によるウエハの回転補正時にチップ比較の対
応点を対応させる方法について図56(a)に基づいて
説明する。この方法では、ウエハ4が載置された状態
で、まずウエハの傾きθが回転検出処理186において
ウエハ回転方向検出器110から検出される信号に基づ
いて算出され、このウエハの傾きθに応じて、参照テー
ブル561により比較対象のチップの座標関係(mpx,
mpy)が求められる。この座標関係(mpx,mpy)に応
じて、メモリ189上に格納された検出信号から、比較
演算手段190により比較対象チップの情報が引き出さ
れ比較される。ここで、参照テーブル561は、演算処
理を高速にするために用いられているものであり、必ず
しも必要なものではない。参照テーブル561は、ウエ
ハ走査の非等速性に対応するものである。ウエハの走査
速度(x(ドット))は、ロボットアームの各位置で一
意的に決まり、ある速度で運動した際の検出画像ゆがみ
も一意的に決まるため、ロボットアーム5a,5bの各
位置で検出画像ゆがみは一意的に決まる。そこで、ロボ
ットアーム5a,5bの各位置毎にチップ比較時の対応
点の位置座標を対応させることができる。この対応関係
を参照テーブル561とする。
【0105】一例として、ロボットの腕の長さl=10
0mm,腕の初期位相ε0=30度(腕の回転位相範囲
−30度<ε<30度)、ロボットの回転パルスレート
f0、画素サイズps=7ミクロン、蓄積時間ti=1
msec、最大速度vm=7mm/secの場合、チッ
プピッチp=10mmのウエハがθ=5度の傾きを持っ
て走査される時について具体的数値を算出してみる。比
較チップの関係座標をx方向、y方向それぞれの差画素
数(mpx、mpy)で示す。 mpx=p・sinθ/ps=124 mpy=p・cosθ/ps=1423 ここで、最大速度で搬送されている場合は、この値で、
検出画素は正方形となる。ここで、搬送速度v=0.8
・vmの時、mpx=124画素、mpy=1423画素で
は、正方形にならない。この速度で搬送して、正方形に
するためには、 mpx=(p・sinθ/ps)・(vm/v)=155 mpy=(p・cosθ/ps)=1423 となる。ここで、腕の回転位相範囲が−30度<ε<3
0度程度の時は、上記のような近似式でも特に問題はな
いが、これより広い場合、あるいは、さらに高精度で管
理したい場合は、以下の近似を用いない方法を用いて参
照テーブル561を作成するのがよい。
【0106】x(m)=vm・(f0/2π)sin
(2π・n/f0−ε0)+C(積分定数) ここで、m=(2・l/ps)・nの時、x(m+mp
x)−x(m)=p・sinθを満たすように、mpxを
算出する。mpyは変化しない。参照テーブル561は、
nに対応して、mpx,mpyを算出しておけばよい。ま
た、2)検出した画像平面がゆがまないように検出時の
蓄積時間を制御する方法について説明する。この方法
は、図55に示すウエハ(搬送アーム)の速度曲線(x
(ドット))を予め知っておきこの曲線に対応してリニ
アイメージセンサ(検出器)40の蓄積時間を変化させ
るものである。各検出画素が正方形(リニアイメージセ
ンサ(検出器)40が正方形でない場合は、リニアイメ
ージセンサ(検出器)40の画素形状に相似な図形、た
とえば長方形)になるように蓄積時間を変化させるもの
である。このためには、ステージの走査速度(x(ドッ
ト))の逆数Tiに比例するような蓄積時間にすれば、
各位置で縦横の倍率が一定になる。
【0107】即ち、図56(b)に示すように、ステー
ジパルスカウンタ562により搬送ロボット5のエンコ
ーダから検出されるロボットアーム5a,5bの回転角
度からウエハ(搬送アーム)の送り位置(x)が計測さ
れ、この位置毎に演算手段563によりウエハ(搬送ア
ーム)の速度(x(ドット))が算出され、この速度か
ら蓄積時間が算出される。タイミング発生手段564で
は、演算手段563で算出された蓄積時間でニリアイメ
ージセンサ40からの信号が検出されるようにタイミン
グ信号565を発生する。この信号565を用いて検出
された画像信号iは、検出の時点で、ゆがみがない状態
で一時的にメモリ189に格納される。一方、図23に
示すように、θ検出処理186でウエハの傾きθが検出
され、この値と設計データからのチップピッチpを基に
対応点の座標を作成し、この座標を基にメモリ189に
格納されているデータを引き出し対応点を比較演算手段
190で比較することにより異物を示す信号188を検
出することができる。
【0108】ここで、検出信号iは、蓄積時間が異なる
ため、大きさが真の値からずれてしまう。この検出信号
iのずれも、上記の方法に準ずる方法で、補正可能なの
は言うまでもない。ところが、この補正により、ノイズ
も強調されてしまうことがある。故に、機構によりθ合
わせを実施した後に信号を検出する方法が、最も良いデ
ータを与える。
【0109】[第12実施例]次に鏡面ウエハを保有す
るプロセス装置について図57を用いて説明する。図5
7に鏡面ウエハを搭載したプロセス装置の実施例を示
す。本発明に係わる異物検査システムでは、主に表面に
パターンニングされた製品ウエハの異物を検査あるいは
モニタする。ここで、表面にパターンがないウエハ(鏡
面ウエハ)では、製品ウエハより高感度で異物を検査で
きる。そこで、プロセス装置の異物管理を鏡面ウエハを
用いて実施することができる。ところが、この鏡面ウエ
ハの異物検査では、装置からのウエハの搬送を含め時間
と手間がかかっていたため、高頻度の検査ができないの
が現実であった。また、鏡面ウエハの洗浄保管の手間も
問題であった。そこで、装置自体に鏡面ウエハのストッ
カ571を設置し、特定の頻度で、この鏡面ウエハ4a
を装置内を搬送し、本発明に係わるオンマシン異物検査
装置1の検査ユニット1a,1a’で、表面検査を実施
する構成とした。これにより、上記の問題を解決して、
高頻度の装置異物モニタリングが実現される。
【0110】本発明の装置は、ウエハストッカ571、
昇降システム572、カセット室102、103、搬入
口573、異物検査ユニット1a,1a’、搬送アーム
5a、搬送ロボット5、中央搬送室104、プロセス処
理室101等構成される。ここで、ウエハ4は、カセッ
ト(1ロット25枚のウエハが運搬されるタイプ、ある
いはその他の数値の複数枚のウエハが運搬されるもの、
あるいは、枚葉のウエハが運搬されるもの)132に載
置された状態で、搬入口573から搬入される。ここ
で、ウエハカセット132の載置される位置に、載置さ
れたウエハ4がそれぞれ平行になる状態で、鏡面ウエハ
4aを載置するウエハストッカ572が設置されてい
る。鏡面ウエハ4aを載置するウエハストッカ572の
位置は、この位置でなくても搬送アーム5aが搬送しや
すい他の場所であっても良い。
【0111】ここで、通常は、ウエハカセット132内
のウエハ4が処理される。ここで、任意のタイミング、
具体的には、ウエハ1ロット(1カセット)毎、あるい
は数ロット毎、あるいは1日に1回等のタイミングで、
ウエハストッカ572内の鏡面ウエハ4aが搬送され
る。ウエハは、任意の搬送経路、具体的には、プロセス
処理を含む通常の搬送経路、あるいは短縮された経路等
の経路で搬送後、異物検査ユニット1a,1a’で、表
面異物が検査される。さらに、この鏡面ウエハ4aは、
使用してウエハストッカ572に収納する毎に洗浄する
わけではないので、使用する度に鏡面ウエハ4a上の異
物は徐々に増えていくが、この変化が急峻でない限り
は、特に問題にならない。そこで、このモニタリングで
は、搬送前(前回の検査結果)の異物付着マップ(図5
8(a)に示す状態)と搬送後の異物付着マップ(図5
8(b)に示す状態)の差を取り、この差(図58
(c)に示す状態)を、検査データとする。このように
して、鏡面ウエハ4a上に付着した異物の状態を検出す
ることができる。
【0112】次に窓部での異物付着モニタについて説明
する。ここで、鏡面ウエハ4aの代わりに、プロセス処
理室に設置された観察窓の内面を検査ユニット1aで直
接検査あるいはモニタリングしても良い。この場合、表
面は、鏡面であるため高感度で検査が可能である。ま
た、鏡面ウエハ4aの搬送ストックなどの煩雑さがな
い。また、処理中、処理間、等常時モニタできる等の効
果がある。ここで、検査ユニット1aは、前述したよう
な1次元検出器を走査して用いても良いし、2次元の検
出器を用いても良い。さらに、ウエハ表面異物との関係
を事前に把握しておき、ウエハ表面に異常が発生したよ
うなときの観察窓の様子を予めデータベースに格納して
おくと、ウエハの表面の観察をせずとも観察窓の表面検
査だけで装置の発塵状態を知ることができる。
【0113】ここで処理室壁面、観察窓を含む内面は、
プロセス処理と共にゆっくり汚染されていく。この様子
は、異物検出信号(異物の数あるいは検出信号強度)の
緩やかな変化として観察される。ここで、表面からの膜
離れ、あるいは、異常な異物発生が合った場合、前記の
緩やかな変化ではない、急峻な変化が観察される。この
急峻な変化は、急峻な増加だけでなく、急峻な信号減少
であっても異常とされるべきである。表面の膜のはがれ
の場合、急峻な信号減少として観察されることが多い。
このような異常を検出した場合、処理室壁面の掃除、そ
の他の対策が施される。さらに、観察窓は、異物が付着
するという点で装置内の壁面と同等の性質を持っている
のが望ましい。具体的には、温度、表面の粗さ、材質
(薄い金属膜等を蒸着し材質を同じにしておく。この場
合、薄い金属膜は光を透過する。)等を同じにしておく
のが望ましい。
【0114】次にシェーディングの補正について説明す
る。本発明では、隣接チップ間で信号出力を比較するた
め、照明はより均一な強度で照射されるべきである。と
ころが、レーザのビームは一般的に中心が強く周辺が弱
い。結果的に、照明強度は、直線上の視野の中央付近で
強く周囲で弱くなっている。そこで、図3に示す照明光
学系31の射出位置付近(シリンドリカルレンズ34の
前に)にこの強度分布を逆に補正するような補正板を挿
入する。この補正板は、曲線状のスリットであってもよ
く、中央付近の透過率を落としたNDフィルターであっ
てもよい。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、半導体ウエハ、TFT
基板等の半導体基板に対して成膜するスパッタ装置及び
CVD装置、パターンを形成するエッチング装置、レジ
スト塗布装置、露光装置、洗浄装置等の様々なプロセス
処理装置において、半導体ウエハ、TFT基板等の半導
体基板に対して異常な付着異物の発生を低減して半導体
を高歩留まりで生産することができる効果を奏する。
【0116】また本発明によれば、半導体ウエハ、TF
T基板等の半導体基板に対して成膜するスパッタ装置及
びCVD装置、パターンを形成するエッチング装置、レ
ジスト塗布装置、露光装置、洗浄装置等の様々なプロセ
ス処理装置において、半導体ウエハ、TFT基板等の半
導体基板に対して異常な付着異物の発生に対してアラー
ム等のフィードバックを行うことができ、このフィード
バックに基づいて部分的に、または全体について洗浄し
たり、供給ガスの条件、排気の条件、温度条件、印加電
圧等のプロセス条件を制御することにより異常な異物の
発生を著しく低減して半導体を高歩留まりで生産するこ
とができる効果を奏する。
【0117】また本発明によれば、半導体ウエハ、TF
T基板等のワーク(半導体基板)を多数保管する製品保
管装置において、多数のワーク上に付着した異物の状態
を調べてワークを排出することができるので、多数の異
物が付着したワークに対してその後のプロセス処理を続
行することを防止することができ、その結果半導体を高
歩留まりで生産することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるプロセス処理装置に異物検査装
置を設置した場合の実施例を示した図である。
【図2】本発明に係わる全体のシステム構成を示した図
である。
【図3】本発明に係わる検査ユニット(検出ヘッド)の
具体的構成を示す図である。
【図4】本発明に係わる検査ユニット(検出ヘッド)に
おけるチャンネル数と走査の仕方との関係を示した図で
ある。
【図5】本発明に係わる処理による増加異物マップの算
出の仕方を説明するための図である。
【図6】本発明に係わる着工ロット単位或いはウエハ単
位に検出される異物数を示す図である。
【図7】本発明に係わる着工ロット単位において、ウエ
ハ毎に最大、最小、平均値の異物数を示す図である。
【図8】本発明に係わる過去の解析事例に基づいて異常
の異物発生原因を推定する仕方を説明するための図であ
る。
【図9】本発明に係わるプロセス処理装置に異物検査装
置を設置した場合の図1とは異なる実施例を示した図で
ある。
【図10】本発明に係わるプロセス処理装置に異物検査
装置を設置した場合の図1及び図9とは異なる実施例を
示した図である。
【図11】本発明に係わる異物検査装置にウエハコード
識別装置を備えたシステム構成を示す図である。
【図12】本発明に係わる識別コードが印字されたウエ
ハを示す図である。
【図13】本発明に係わるウエハストッカに異物検査装
置を設置した場合の実施例を示した図である。
【図14】図13に示す保管棚の部分を示す図である。
【図15】本発明に係わるウエハのオリフラを検出して
ウエハ回転方向を検出する実施例を説明するための図で
ある。
【図16】本発明に係わるウエハのオリフラを検出して
ウエハ回転方向を検出する図15と異なる実施例を説明
するための図である。
【図17】本発明に係わるウエハ上に形成されたチップ
格子を検出してウエハ回転方向を検出する実施例を説明
するための図である。
【図18】本発明に係わるウエハ上に形成されたチップ
格子を検出してウエハ回転方向を検出する図17と異な
る実施例を説明するための図である。
【図19】本発明に係わるウエハ上に形成されたチップ
格子を検出してウエハ回転方向を検出する図17及び図
18と異なる実施例を説明するための図である。
【図20】本発明に係わるウエハ上に形成されたチップ
格子を検出してウエハ回転方向を検出する図17及び図
18及び図19と異なる実施例を説明するための図であ
る。
【図21】本発明に係わる検出像からウエハの回転角を
検出する仕方を説明するための図である。
【図22】本発明に係わるチップ比較において回転補正
オペレータを施すための説明図である。
【図23】本発明に係わるソフト処理で行うチップ比較
システムを示す図である。
【図24】図23の説明図である。
【図25】本発明に係わる回転機構を用いて行うチップ
比較システムを示す図である。
【図26】図25の説明図である。
【図27】本発明に係わる検出像からウエハの回転角を
検出するための説明図である。
【図28】照明光とウエハからの回折光と対物レンズの
開口数との関係を示す正面図である。
【図29】照明光とウエハからの回折光と対物レンズの
開口数との関係を示す平面図である。
【図30】ウエハのチップ配列方向を示す図である。
【図31】空間フィルタで0次回折光を遮光する説明図
である。
【図32】本発明に係わる検査ユニットにおける検出光
学系の焦点深度とワーク検査面との関係を示す図であ
る。
【図33】本発明に係わるハンドリング機構(搬送ロボ
ット)の搬送アームにおいて、ウエハを吸着する構成を
示す図である。
【図34】ウエハのそりに基づいて、ウエハの傾きを検
出する光学系の実施例を示す図である。
【図35】ウエハのそりに基づいて、ウエハの傾きを検
出する光学系の図34と異なる実施例を示す図である。
【図36】ウエハのそりに基づいて、空間フィルタの位
置における0次回折光のずれを示す図である。
【図37】合傾範囲を示す図である。
【図38】検査ユニット(検出ヘッド)を傾き合わせ、
及び自動焦点合わせさせるための機構を示す図である。
【図39】自動焦点合わせさせるための検出光学系を示
す図である。
【図40】精密に自動焦点合わせさせるための検出光学
系を示す図である。
【図41】自動焦点合わせするための各種信号処理波形
を示す図である。
【図42】自動焦点合わせするための信号波形を示す図
である。
【図43】信号a,b、(a−b)/(a+b)とΔZ
との関係を示す図である。
【図44】信号a,a’,b,b’、(a−b)/(a
+b),(a’−b’)/(a’+b’)とΔZとの関
係を示す図である。
【図45】照明光学系の照明光束を用いて傾き検出と焦
点検出とを行う光学系を示す正面図である。
【図46】照明光学系の照明光束を用いて傾き検出と焦
点検出とを行う光学系を示す平面図である。
【図47】検査ユニット(検出ヘッド)をウエハ平面内
で回転ずれ補正させる機構を示す斜視図である。
【図48】検査ユニット(検出ヘッド)を簡単に装着さ
せる機構を示す図である。
【図49】本発明に係わるプロセス処理装置の搬送室上
蓋に装着するダミー・ポートを示す図である。
【図50】本発明に係わるプロセス処理装置において、
予備室に検査ユニットを設置した場合の実施例を示す図
である。
【図51】本発明に係わるプロセス処理装置において、
検査ユニットを搬送室の外側に設置して、照明光学系の
ミラーを搬送室内に設置した実施例を示す図である。
【図52】本発明に係わる検査ユニットにおいて迷光を
遮光する実施例を示す図である。
【図53】本発明に係わるハンドリング機構(搬送ロボ
ット)でウエハを搬送する場合についての説明図であ
る。
【図54】本発明に係わるハンドリング機構(搬送ロボ
ット)でウエハを搬送する場合において変位xとその速
度(x(ドット))との関係を示す図である。
【図55】本発明に係わるハンドリング機構(搬送ロボ
ット)でウエハを搬送する場合において速度(x(ドッ
ト))とその逆数Tiとの関係を示す図である。
【図56】本発明に係わるチップ比較においてハンドリ
ング機構(搬送ロボット)でウエハを搬送する場合にお
ける速度変動を考慮して行う構成と、本発明に係わるハ
ンドリング機構(搬送ロボット)でウエハを搬送する場
合における速度変動を考慮してリニアイメージセンサに
おける蓄積時間を制御する構成を示す図である。
【図57】本発明に係わるプロセス処理装置において、
検査ユニットでストックした鏡面ウエハを用いて異物検
出を行う実施例を示す図である。
【図58】図57に示す実施例において鏡面ウエハを用
いた場合の異物検出データを得る手法を説明するための
図である。
【符号の説明】
1…異物検査装置、1a,1a’…検査ユニット(検出
ヘッド)、1b…走査ステージ、3…Θステージ、4…
ワーク(ウエハ)、5…ハンドリング機構(搬送ロボッ
ト)、5a…搬送アーム、6…バッファチャンバ、7…
プロセス処理室、8a,8b…ワーク供給用ステーショ
ン(ローダ、アンローダ)、9…データ処理部(CP
U)、10…制御装置、11…検査制御装置、20…異
物データ解析コンピュータ、20g…データベース(ハ
ードディスク)、21…分析装置、22…検査装置、3
1…照明光学系、35…ミラー、36…検出光学系、3
9…空間フィルタ、37…テレセントリック光学系(対
物レンズ)、40…リニアイメージセンサ、41…照明
された線状の光束、91…プロセス処理装置、92…処
理室、94…ガス流量測定ユニット、95…ガス圧測定
ユニット、96…放射率測定ユニット、設備状態データ
収集、98…ローディング室、99…アンローディング
室、101…反応室、102…ローダ部、104…搬送
室、105…上蓋、106…真空対応標準フランジ、1
10…ウエハ回転検出系、111…ウエハコード識別装
置、131…ウエハストッカ、132…ウエハカセッ
ト、133…ウエハカセット搬送ロボット、187…回
転補正オペレータ、189…メモリ、190…比較処理
手段、186…回転検出処理。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年10月8日(2002.10.
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森岡 洋 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 西山 英利 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 土井 秀明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 芝 正孝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 執行 義春 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 松岡 一彦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 渡辺 健二 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 大島 良正 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 遠藤 文昭 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 谷口 雄三 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 Fターム(参考) 2F065 AA49 AA61 BB03 CC19 FF44 GG04 HH05 HH12 JJ02 JJ05 JJ09 JJ26 LL08 LL12 LL21 LL59 PP02 PP13 QQ00 UU01 UU02 2G051 AA51 AB02 BA01 BB02 BB20 CA03 CB01 CB06 CC07 DA03 DA07 DA08 DA09 EA27 EB01 EC02 ED08 ED12 4M106 AA01 BA04 CA41 DB30

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセス処理装置において、該プロセス処
    理装置おける搬送室内をハンドリング機構によって搬送
    されるワーク上に付着した異物を検出するように、ワー
    クの表面に対して斜め方向から集束された光束を照射す
    る照明光学系と該照明光学系で照射されたワーク上の異
    物からの散乱光を集光して光電変換手段で受光して検出
    する検出光学系との組を複数で構成した検出ヘッドと更
    に該検出ヘッドの光電変換手段から検出される信号を処
    理して異物からの信号を抽出する処理手段とを有する異
    物検出装置を備えたことを特徴とするプロセス処理装
    置。
  2. 【請求項2】プロセス処理装置において、該プロセス処
    理装置おける搬送室内をハンドリング機構によって搬送
    されるワーク上に付着した異物を検出する異物検出装置
    を備えたことを特徴とするプロセス処理装置。
  3. 【請求項3】プロセス処理装置において、該プロセス処
    理装置おける搬送室内をハンドリング機構によって搬送
    されるワーク上に付着した異物を搬送室の上蓋に備えら
    れた透明窓を通して検出する異物検出装置を備えたこと
    を特徴とするプロセス処理装置。
  4. 【請求項4】プロセス処理装置において、処理室におい
    て処理されるワーク上に付着した異物を検出する異物検
    出装置を予備室内に備えたことを特徴とするプロセス処
    理装置。
  5. 【請求項5】前記異物検出装置は、ワークの表面に対し
    て斜め方向から集束された光束を照射する照明光学系と
    該照明光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱光
    を集光して光電変換手段で受光して検出する検出光学系
    との組を複数で構成した検出ヘッドと、更に光電変換手
    段から検出される信号を処理して異物からの信号を抽出
    する処理手段とを備えたことを特徴とする請求項2又は
    3又は4記載のプロセス処理装置。
  6. 【請求項6】前記異物検出装置は、ワークの表面に対し
    て斜め方向から集束された光束を照射する照明光学系と
    該照明光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱光
    を集光して光電変換手段で受光して検出する検出光学系
    との組を複数で構成した検出ヘッドと、更に光電変換手
    段から検出される信号を処理して異物からの信号を抽出
    する処理手段と、前記ワークのオリフラの方向またはチ
    ップの配列方向を光学的に検出する回転検出光学系とを
    備えたことを特徴とする請求項2又は3又は4記載のプ
    ロセス処理装置。
  7. 【請求項7】前記異物検出装置は、ワークの表面に対し
    て斜め方向から集束された光束を照射する照明光学系と
    該照明光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱光
    を集光して光電変換手段で受光して検出する検出光学系
    との組を複数で構成した検出ヘッドと、前記ワークのオ
    リフラの方向またはチップの配列方向を光学的に検出す
    る回転検出光学系と、該回転検出光学系で検出されるワ
    ークのオリフラの方向またはチップの配列方向に基づい
    て前記ワーク上の座標に対して回転補正を施して前記光
    電変換手段から検出される信号についてチップ比較を施
    して異物からの信号を抽出する処理手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項2又は3又は4記載のプロセス処理
    装置。
  8. 【請求項8】前記異物検出装置は、ワークの表面に対し
    て斜め方向から集束された光束を照射する照明光学系と
    該照明光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱光
    を集光して光電変換手段で受光して検出する検出光学系
    との組を複数で構成した検出ヘッドと、前記ワークのオ
    リフラの方向またはチップの配列方向を光学的に検出す
    る回転検出光学系と、該回転検出光学系で検出されるワ
    ークのオリフラの方向またはチップの配列方向に基づい
    て前記ワークと前記検出ヘッドとの間において相対的に
    回転補正を施してワーク上のパターンから発生する0次
    回折光を前記検出光学系に入射させないようにして前記
    光電変換手段から検出される信号に基づいて異物からの
    信号を抽出する処理手段とを備えたことを特徴とする請
    求項2又は3又は4記載のプロセス処理装置。
  9. 【請求項9】前記異物検出装置は、ワークの表面に対し
    て斜め方向から集束された光束を照射する照明光学系と
    該照明光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱光
    を集光して0次回折光を遮光する空間フィルタを通して
    光電変換手段で受光して検出する検出光学系との組を複
    数で構成した検出ヘッドと、前記ワークのオリフラの方
    向またはチップの配列方向を光学的に検出する回転検出
    光学系と、該回転検出光学系で検出されるワークのオリ
    フラの方向またはチップの配列方向に基づいて前記ワー
    クと前記検出ヘッドとの間において相対的に回転補正を
    施してワーク上のパターンから発生する0次回折光を前
    記空間フィルタで遮光して前記光電変換手段から検出さ
    れる信号に基づいて異物からの信号を抽出する処理手段
    とを備えたことを特徴とする請求項2又は3又は4記載
    のプロセス処理装置。
  10. 【請求項10】前記異物検出装置は、ワークの表面に対
    して斜め方向から集束された光束を照射する照明光学系
    と該照明光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱
    光を集光して光電変換手段で受光して検出する検出光学
    系との組を複数で構成した検出ヘッドを前記ワークに対
    して回転補正できる機構に支持して構成したことを特徴
    とする請求項2又は3又は4記載のプロセス処理装置。
  11. 【請求項11】前記異物検出装置は、ワークの表面に対
    して斜め方向から集束された光束を照射する照明光学系
    と該照明光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱
    光を集光して光電変換手段で受光して検出する検出光学
    系との組を複数で構成した検出ヘッドと、更に光電変換
    手段から検出される信号を処理して異物からの信号を抽
    出する処理手段と、前記ワークのオリフラの方向または
    チップの配列方向を光学的に検出する回転検出光学系
    と、ワークの表面の傾きを検出する傾き検出光学系と、
    ワークの表面の高さを検出する高さ検出光学系とを備え
    たことを特徴とする請求項2又は3又は4記載のプロセ
    ス処理装置。
  12. 【請求項12】前記異物検出装置は、ワークの表面に対
    して斜め方向から集束された光束を照射する照明光学系
    と該照明光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱
    光を集光して光電変換手段で受光して検出する検出光学
    系との組を複数で構成した検出ヘッドと、更に前記光電
    変換手段から検出される信号を処理して異物からの信号
    を抽出する処理手段と、前記ワークのオリフラの方向ま
    たはチップの配列方向を光学的に検出する回転検出光学
    系と、ワークの表面の傾きを検出する傾き検出光学系
    と、該傾き検出光学系から検出されるワークの傾きに応
    じて前記ワークに対する前記検出ヘッドの傾きを制御す
    る傾き制御機構とを備えたことを特徴とする請求項2又
    は3又は4記載のプロセス処理装置。
  13. 【請求項13】前記異物検出装置は、ワークの表面に対
    して斜め方向から集束された光束を照射する照明光学系
    と該照明光学系で照射されたワーク上の異物からの散乱
    光を集光して光電変換手段で受光して検出する検出光学
    系との組を複数で構成した検出ヘッドと、更に前記光電
    変換手段から検出される信号を処理して異物からの信号
    を抽出する処理手段と、前記ワークのオリフラの方向ま
    たはチップの配列方向を光学的に検出する回転検出光学
    系と、ワークの表面の高さを検出する高さ検出光学系
    と、該高さ検出光学系から検出されるワークの高さに応
    じて前記ワークに対する前記検出ヘッドの高さを制御す
    る高さ制御機構とを備えたことを特徴とする請求項2又
    は3又は4記載のプロセス処理装置。
  14. 【請求項14】プロセス処理装置において、該プロセス
    処理装置おける搬送室内又は予備室内をハンドリング機
    構によって搬送されるワーク上に付着した異物を検出す
    る異物検出装置を備え、該異物検出装置で検出されたプ
    ロセス処理装置におけるワークへの付着異物状態に基づ
    いて着工ロット単位またはウエハ単位におけるワークの
    異物マップを作成する処理手段と、既知のワーク解析事
    例のワークの異物マップとその原因との対応データベー
    スを登録しておく記憶手段と、前記処理手段で作成され
    た着工ロット単位またはウエハ単位におけるワークの異
    物マップと前記記憶手段に登録された対応データベース
    とを比較する比較手段とを備えたことを特徴とするプロ
    セス処理システム。
  15. 【請求項15】プロセス処理装置において、該プロセス
    処理装置おける搬送室内又は予備室内をハンドリング機
    構によって搬送されるワーク上に付着した異物を検出す
    る異物検出装置を備え、該異物検出装置で検出された少
    なくともプロセス処理前又は後のワークへの付着異物状
    態に基づいてプロセス処理でのワークへの付着異物状態
    を着工ロット単位またはウエハ単位で管理し、この管理
    される着工ロット単位またはワーク単位におけるワーク
    への付着異物状態が時間変化により増加傾向にあるとき
    または管理値を超えて異常になったとき、前記検出され
    たワークへの付着異物状態から、登録されているワーク
    の異物マップとその不良原因との対応を示すデータベー
    スに基づいて不良原因を推定して該不良原因を取り除く
    ようにプロセス処理を制御する制御手段を備えたことを
    特徴とするプロセス処理システム。
  16. 【請求項16】プロセス処理装置において、該プロセス
    処理装置おける搬送室内又は予備室内をハンドリング機
    構によって搬送されるワーク上に付着した異物を検出す
    る異物検出装置を備え、該異物検出装置で検出された処
    理前のワーク付着異物状態と処理後のワーク付着異物状
    態とを比較して算出されるプロセス処理でのワークへの
    付着異物状態を着工ロット単位またはウエハ単位で管理
    し、この管理される着工ロット単位またはワーク単位に
    おけるワークへの付着異物数が時間変化により増加傾向
    にあるときまたは管理値を超えて異常になったとき、前
    記検出されたワークへの付着異物状態から、登録されて
    いるワークの異物マップとその不良原因との対応を示す
    データベースに基づいて不良原因を推定して該不良原因
    を取り除くようにプロセス処理を制御する制御手段を備
    えたことを特徴とするプロセス処理システム。
  17. 【請求項17】プロセス処理装置において、該プロセス
    処理装置おける搬送室内又は予備室内をハンドリング機
    構によって搬送されるワーク上に付着した異物を検出す
    る異物検出装置を備え、該異物検出装置で検出された少
    なくともプロセス処理前又は後のワークへの付着異物状
    態に基づいてプロセス処理でのワークへの付着異物状態
    を着工ロット単位またはウエハ単位で管理し、この管理
    される着工ロット単位またはワーク単位におけるワーク
    への付着異物状態が時間変化により増加傾向にあるとき
    または管理値を超えて異常になったとき、前記検出され
    たワークへの付着異物状態から、登録されているプロセ
    ス処理装置の処理条件とワークへの異物発生状況との相
    関関係を示すデータベースに基づいて不良処理条件を推
    定して該不良処理条件を取り除くようにプロセス処理の
    処理条件を制御する制御手段を備えたことを特徴とする
    プロセス処理システム。
  18. 【請求項18】プロセス処理装置において、該プロセス
    処理装置おける搬送室内又は予備室内をハンドリング機
    構によって搬送されるワーク上に付着した異物を検出す
    る異物検出装置を備え、該異物検出装置で検出された処
    理前のワーク付着異物状態と処理後のワーク付着異物状
    態とを比較して算出されるプロセス処理でのワークへの
    付着異物状態を着工ロット単位またはウエハ単位で管理
    し、この管理される着工ロット単位またはワーク単位に
    おけるワークへの付着異物状態が時間変化により増加傾
    向にあるときまたは管理値を超えて異常になったとき、
    前記検出されたワークへの付着異物状態から、登録され
    ているプロセス処理装置の処理条件とワークへの異物発
    生状況との相関関係を示すデータベースに基づいて不良
    処理条件を推定して該不良処理条件を取り除くようにプ
    ロセス処理の処理条件を制御する制御手段を備えたこと
    を特徴とすることを特徴とするプロセス処理システム。
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