JPH08250385A - 半導体生産方法及びそのシステム - Google Patents

半導体生産方法及びそのシステム

Info

Publication number
JPH08250385A
JPH08250385A JP7054298A JP5429895A JPH08250385A JP H08250385 A JPH08250385 A JP H08250385A JP 7054298 A JP7054298 A JP 7054298A JP 5429895 A JP5429895 A JP 5429895A JP H08250385 A JPH08250385 A JP H08250385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
foreign matter
state
wafer
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7054298A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Kenbo
行雄 見坊
Masataka Shiba
正孝 芝
Hiroshi Morioka
洋 森岡
Hidetoshi Nishiyama
英利 西山
Hideaki Doi
秀明 土井
Minoru Noguchi
稔 野口
Yoshiharu Shigyo
義春 執行
Kazuhiko Matsuoka
一彦 松岡
Kenji Watanabe
健二 渡辺
Yoshimasa Oshima
良正 大島
Yuzo Taniguchi
雄三 谷口
Fumiaki Endo
文昭 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7054298A priority Critical patent/JPH08250385A/ja
Priority to US08/617,270 priority patent/US6650409B1/en
Publication of JPH08250385A publication Critical patent/JPH08250385A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、様々なプロセス処理装置にお
いて半導体ウエハ、TFT基板等の半導体基板に対して
異常な付着異物の発生を低減して半導体基板を高歩留ま
りで生産できるようにした半導体生産方法及びそのシス
テムを提供することにある。 【構成】本発明は、プロセス処理装置に設置された異物
検査装置1により、プロセス処理前後のワーク(半導体
基板)への付着異物状態を計測し、処理前のワーク付着
異物状態と処理後のワーク付着異物状態とを比較して算
出されるプロセス処理でのワークへの付着異物状態を着
工ロット単位またはウエハ単位で管理し、この管理され
る着工ロット単位またはワーク単位におけるワークへの
付着異物状態に基づいて前記プロセス処理装置へのワー
クの投入を制御し、この投入が制御されたワークに対し
てプロセス処理して生産することを特徴とする半導体生
産方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハ、TFT
基板等の半導体基板に対して成膜するスパッタ装置及び
CVD装置、パターンを形成するエッチング装置、レジ
スト塗布装置、露光装置、洗浄装置等様々なプロセス処
理装置において半導体ウエハ、TFT基板等の半導体基
板に対して異常な付着異物の発生を低減して半導体基板
を高歩留まりで生産できるようにした半導体生産方法及
びそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】上記半導体生産方法及びそのシステムに
関する従来技術としては、特開平5−218163号公
報及び特開平3−44054号公報が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、半導体ウエハ、TFT基板等の半導体基板
に対して成膜するスパッタ装置及びCVD装置、パター
ンを形成するエッチング装置、レジスト塗布装置、露光
装置、洗浄装置等様々なプロセス処理装置において半導
体ウエハ、TFT基板等の半導体基板に対して異常な付
着異物の発生を低減して半導体基板を高歩留まりで生産
できるようにするという課題に対しては充分考慮されて
いなかった。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
半導体ウエハ、TFT基板等の半導体基板に対して成膜
するスパッタ装置及びCVD装置、パターンを形成する
エッチング装置、レジスト塗布装置、露光装置、洗浄装
置等様々なプロセス処理装置において半導体ウエハ、T
FT基板等の半導体基板に対して異常な付着異物の発生
を低減して半導体基板を高歩留まりで生産できるように
した半導体生産方法及びそのシステムを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、プロセス装置に異物検査装置を搭載し、
プロセス処理前後のワーク(半導体基板)への付着異物
数を計測し、処理前のワーク付着異物数と処理後のワー
ク付着異物数とを比較して処理でのワークへの付着異物
数を処理することを特徴とする半導体装置の生産方法で
ある。
【0006】また本発明は、プロセス処理装置における
清掃(クリーニング)の時期或いはサイクルを延ばし、
アラームを発することを特徴とする半導体装置の生産方
法である。
【0007】また本発明は、製品保管棚(ウエハストッ
カ)に異物検査装置を搭載し、製品保管時にワークの付
着異物を計測することを特徴とする半導体生産方法であ
る。
【0008】また本発明は、前記半導体生産方法におい
て、ワークへの付着異物数により次工程へのワークの払
出を管理、制御することを特徴とする。
【0009】また本発明は、着工ロット或いはウエハの
計測に対し、時間変化により付着異物数の増加傾向或い
は異常についての変化に対するアラームを発生させるこ
とを特徴とした半導体生産方法である。
【0010】また本発明は、既知のワーク解析事例のワ
ークの異物マップとその原因をデータベースに登録して
おき、次に計測したワークの計測結果、異常ワークに対
して既知のデータと比較し、類似の場合どういう不良モ
ードかを指示して異常発見から対策までの時間を短縮で
きることを特徴とする半導体生産方法である。
【0011】また本発明は、前記半導体生産方法におい
て、プロセス処理装置のクリーニング方法(全掃或いは
部品のみの清掃など)を指示することを特徴とする。
【0012】また本発明は、前記半導体生産方法におい
て、更なる検査指示をだすことを特徴とする。
【0013】また本発明は、各種装置或いは簡易ステー
ジに共通インターフェースを持ち、これら装置に載せ換
えることにより、1つの検出ヘッドを複数の装置或いは
単独検査機として使用可能とすることを特徴とする半導
体生産方法である。
【0014】また本発明は、特定の異物付着状況をチェ
ックし、特定モードの異物発生を検知することを特徴と
する半導体生産方法である。
【0015】また本発明は、膜厚、ID読取り等複合機
能を持つことを特徴とする半導体生産システムである。
【0016】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、プロセス処理前後のワークへ
の付着異物状態(付着異物数または付着異物マップ(分
布))を計測し、処理前のワーク付着異物状態と処理後
のワーク付着異物状態とを比較して算出されるプロセス
処理におけるワークへの付着異物状態を管理して前記ワ
ークに対してプロセス処理して生産することを特徴とす
る半導体生産方法である。
【0017】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、プロセス処理前後のワーク
(半導体基板)への付着異物状態(付着異物数または付
着異物マップ(分布))を計測し、処理前のワーク付着
異物状態と処理後のワーク付着異物状態とを比較して算
出されるプロセス処理でのワークへの付着異物状態を着
工ロット単位またはウエハ単位で管理し、この管理され
る着工ロット単位またはワーク単位におけるワークへの
付着異物状態に基づいて前記プロセス処理装置へのワー
クの投入を制御し、この投入が制御されたワークに対し
てプロセス処理して生産することを特徴とする半導体生
産方法である。
【0018】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、少なくともプロセス処理前又
は後のワークへの付着異物状態(付着異物数または付着
異物マップ(分布))を計測し、この計測された少なく
ともプロセス処理前又は後のワークへの付着異物状態に
基づいてプロセス処理でのワークへの付着異物状態を着
工ロット単位またはウエハ単位で管理し、この管理され
る着工ロット単位またはワーク単位におけるワークへの
付着異物状態に基づいてプロセス処理装置における清掃
の時期又はそのサイクルを制御し、この制御されたプロ
セス処理装置においてワークに対してプロセス処理して
生産することを特徴とする半導体生産方法である。
【0019】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、プロセス処理前後のワークへ
の付着異物状態(付着異物数または付着異物マップ(分
布))を計測し、この計測処理前のワーク付着異物状態
と処理後のワーク付着異物状態とを比較して算出される
プロセス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット
単位またはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロ
ット単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物
状態に基づいてプロセス処理装置における清掃の時期又
はそのサイクルを制御し、この制御されたプロセス処理
装置においてワークに対してプロセス処理して生産する
ことを特徴とする半導体生産方法である。
【0020】また本発明は、製品保管棚に設置された異
物検査装置により製品保管棚に保管されたワークへの異
物付着状態を計測し、この計測されたワークをプロセス
処理装置により生産することを特徴とする半導体生産方
法である。また本発明は、製品保管棚に設置された異物
検査装置により製品保管棚に保管されたワークへの異物
付着状態を計測し、該計測されたワークへの異物付着状
態に基づいてワークの次工程への払出を制御してワーク
を生産することを特徴とする半導体生産方法である。ま
た本発明は、着工ロット単位或いはワーク単位にワーク
への異物付着状態について計測し、該計測されたワーク
への異物付着状態が、時間変化により増加傾向にあると
きまたは管理値を超えて異常になったとき、着工ロット
単位或いはワーク単位でプロセス処理を停止してワーク
を生産することを特徴とする半導体生産方法である。ま
た本発明は、着工ロット単位或いはワーク単位にワーク
への異物付着状態について計測し、該計測されたワーク
への異物付着状態が、時間変化により増加傾向にあると
きまたは管理値を超えて異常になったとき、アラームを
発生して着工ロット単位或いはワーク単位でプロセス処
理を停止し、ワークを生産することを特徴とする半導体
生産方法である。
【0021】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、少なくともプロセス処理前又
は後のワークへの付着異物状態(付着異物数または付着
異物マップ(分布))を計測し、この計測された少なく
ともプロセス処理前又は後のワークへの付着異物状態に
基づいてプロセス処理でのワークへの付着異物数を着工
ロット単位またはウエハ単位で管理し、この管理される
着工ロット単位またはワーク単位におけるワークへの付
着異物状態が時間変化により増加傾向にあるときまたは
管理値を超えて異常になったとき、着工ロット単位或い
はワーク単位でプロセス処理を停止して該プロセス処理
を制御し、この制御されたプロセス処理においてワーク
に対してプロセス処理して生産することを特徴とする半
導体生産方法である。
【0022】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、プロセス処理前後のワークへ
の付着異物状態(付着異物数または付着異物マップ(分
布))を計測し、この計測処理前のワーク付着異物状態
と処理後のワーク付着異物状態とを比較して算出される
プロセス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット
単位またはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロ
ット単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物
状態が時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値
を超えて異常になったとき、着工ロット単位或いはワー
ク単位でプロセス処理を停止して該プロセス処理を制御
し、この制御されたプロセス処理においてワークに対し
てプロセス処理して生産することを特徴とする半導体生
産方法である。
【0023】また本発明は、既知のワーク解析事例のワ
ークの異物マップとその原因をデータベースに登録して
おき、次に計測したワークの計測結果、異常ワークに対
して既知のデータと比較し、類似の場合どういう不良モ
ードかを指示することを特徴とする半導体生産方法であ
る。また本発明は、既知のワーク解析事例のワークの異
物マップとその原因とをデータベースに登録しておき、
次に計測したワークの計測結果、異常ワークに対して既
知のデータと比較してプロセス処理装置のクリーニング
方法を指示することを特徴とする半導体生産方法であ
る。また本発明は、既知のワーク解析事例のワークの異
物マップとその原因とをデータベースに登録しておき、
次に計測したワークの計測結果、異常ワークに対して既
知のデータと比較し、更なる検査指示をだすことを特徴
とする半導体生産方法である。
【0024】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、少なくともプロセス処理前又
は後のワークへの付着異物状態を計測し、この計測され
た少なくともプロセス処理前又は後のワークへの付着異
物状態に基づいてプロセス処理でのワークへの付着異物
状態を着工ロット単位またはウエハ単位で管理し、この
管理される着工ロット単位またはワーク単位におけるワ
ークへの付着異物状態が時間変化により増加傾向にある
ときまたは管理値を超えて異常になったとき、前記計測
されたワークへの付着異物状態から、登録されているワ
ークの異物マップとその不良原因との対応を示すデータ
ベースに基づいて不良原因を推定して該不良原因を取り
除くようにプロセス処理を制御し、この制御されたプロ
セス処理においてワークに対してプロセス処理して生産
することを特徴とする半導体生産方法である。
【0025】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、プロセス処理前後のワークへ
の付着異物状態(付着異物数または付着異物マップ(分
布))を計測し、この計測処理前のワーク付着異物状態
と処理後のワーク付着異物状態とを比較して算出される
プロセス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット
単位またはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロ
ット単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物
数が時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値を
超えて異常になったとき、前記計測されたワークへの付
着異物状態から、登録されているワークの異物マップと
その不良原因との対応を示すデータベースに基づいて不
良原因を推定して該不良原因を取り除くようにプロセス
処理を制御し、この制御されたプロセス処理においてワ
ークに対してプロセス処理して生産することを特徴とす
る半導体生産方法である。
【0026】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、少なくともプロセス処理前又
は後のワークへの付着異物状態(付着異物数または付着
異物マップ(分布))を計測し、この計測された少なく
ともプロセス処理前又は後のワークへの付着異物状態に
基づいてプロセス処理でのワークへの付着異物状態を着
工ロット単位またはウエハ単位で管理し、この管理され
る着工ロット単位またはワーク単位におけるワークへの
付着異物状態が時間変化により増加傾向にあるときまた
は管理値を超えて異常になったとき、前記計測されたワ
ークへの付着異物状態から、登録されているプロセス処
理装置の処理条件とワークへの異物発生状況との相関関
係を示すデータベースに基づいて不良処理条件を推定し
て該不良処理条件を取り除くようにプロセス処理の処理
条件を制御し、この制御された処理条件におけるプロセ
ス処理においてワークに対してプロセス処理して生産す
ることを特徴とする半導体生産方法である。
【0027】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、プロセス処理前後のワークへ
の付着異物状態(付着異物数または付着異物マップ(分
布))を計測し、この計測処理前のワーク付着異物状態
と処理後のワーク付着異物状態とを比較して算出される
プロセス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット
単位またはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロ
ット単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物
状態が時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値
を超えて異常になったとき、前記計測されたワークへの
付着異物状態から、登録されているプロセス処理装置の
処理条件とワークへの異物発生状況との相関関係を示す
データベースに基づいて不良処理条件を推定して該不良
処理条件を取り除くようにプロセス処理の処理条件を制
御し、この制御された処理条件におけるプロセス処理に
おいてワークに対してプロセス処理して生産することを
特徴とする半導体生産方法。
【0028】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、ワークへの付着異物状態(付
着異物数または付着異物マップ(分布))を計測し、こ
の計測されたワークへの付着異物状態に基づいてプロセ
ス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位ま
たはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロット単
位またはワーク単位におけるワークへの付着異物状態が
時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値を超え
て異常になったとき、前記計測されたワークへの付着異
物状態から、登録されているワークの異物マップとその
清掃条件との対応を示すデータベースに基づいて清掃条
件を推定して該清掃条件によりプロセス処理装置におけ
る清掃を実行し、この実行されたプロセス処理装置にお
いてワークに対してプロセス処理して生産することを特
徴とする半導体生産方法である。
【0029】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、プロセス処理前後のワークへ
の付着異物状態(付着異物数または付着異物マップ(分
布))を計測し、この計測処理前のワーク付着異物状態
と処理後のワーク付着異物状態とを比較して算出される
プロセス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット
単位またはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロ
ット単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物
数が時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値を
超えて異常になったとき、前記計測されたワークへの付
着異物状態から、登録されているワークの異物マップと
その清掃条件との対応を示すデータベースに基づいて清
掃条件を推定して該清掃条件によりプロセス処理装置に
おける清掃を実行し、この実行されたプロセス処理装置
においてワークに対してプロセス処理して生産すること
を特徴とする半導体生産方法である。
【0030】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、ワークへの付着異物状態を計
測し、この計測されたワークへの付着異物状態に基づい
てプロセス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロッ
ト単位またはウエハ単位で管理し、この管理される着工
ロット単位またはワーク単位におけるワークへの付着異
物状態が時間変化により増加傾向にあるときまたは管理
値を超えて異常になったとき、前記計測されたワークへ
の付着異物状態から、登録されているワークの異物マッ
プとプロセス処理装置との対応を示すデータベースに基
づいてプロセス処理装置を特定して該特定されたプロセ
ス処理装置において清掃を実行し、この実行されたプロ
セス処理装置においてワークに対してプロセス処理して
生産することを特徴とする半導体生産方法である。
【0031】また本発明は、プロセス処理装置に設置さ
れた異物検査装置により、プロセス処理前後のワークへ
の付着異物状態を計測し、この計測処理前のワーク付着
異物状態と処理後のワーク付着異物状態とを比較して算
出されるプロセス処理でのワークへの付着異物状態を着
工ロット単位またはウエハ単位で管理し、この管理され
る着工ロット単位またはワーク単位におけるワークへの
付着異物数が時間変化により増加傾向にあるときまたは
管理値を超えて異常になったとき、前記計測されたワー
クへの付着異物状態から、登録されているワークの異物
マップとプロセス処理装置との対応を示すデータベース
に基づいてプロセス処理装置を特定して該特定されたプ
ロセス処理装置において清掃を実行し、この実行された
プロセス処理装置においてワークに対してプロセス処理
して生産することを特徴とする半導体生産方法である。
【0032】また本発明は、プロセス処理前後のワーク
への付着異物状態を計測する異物検査装置を、前記ワー
クに対してプロセス処理して生産するプロセス処理装置
に設置し、前記異物検査装置で計測される処理前のワー
ク付着異物状態と処理後のワーク付着異物状態とを比較
して算出されるプロセス処理におけるワークへの付着異
物状態を管理する管理手段を備えたことを特徴とする半
導体生産システムである。
【0033】また本発明は、プロセス処理前後のワーク
(半導体基板)への付着異物状態を計測する異物検査装
置を、ワークに対してプロセス処理して生産するプロセ
ス処理装置に設置し、前記異物検査装置により計測され
た処理前のワーク付着異物状態と処理後のワーク付着異
物状態とを比較して算出されるプロセス処理でのワーク
への付着異物状態を着工ロット単位またはウエハ単位で
管理する管理手段を備え、該管理手段で管理される着工
ロット単位またはワーク単位におけるワークへの付着異
物状態に基づいて前記プロセス処理装置へのワークの投
入を制御する制御手段を備えたことを特徴とする半導体
生産システムである。
【0034】また本発明は、少なくともプロセス処理前
又は後又は前後のワークへの付着異物状態を計測する異
物検査装置を、ワークに対してプロセス処理して生産す
るプロセス処理装置に設置し、前記異物検査装置により
計測された少なくともプロセス処理前又は後又は前後の
ワークへの付着異物状態に基づいてプロセス処理でのワ
ークへの付着異物状態を着工ロット単位またはウエハ単
位で管理する管理手段を備え、該管理手段で管理される
着工ロット単位またはワーク単位におけるワークへの付
着異物状態に基づいてプロセス処理装置における清掃の
時期又はそのサイクルを制御する制御手段を備えたこと
を特徴とする半導体生産システムである。
【0035】また本発明は、プロセス処理前後のワーク
への付着異物状態を計測する異物検査装置を、ワークに
対してプロセス処理して生産するプロセス処理装置に設
置し、前記異物検査装置で計測された処理前のワーク付
着異物状態と処理後のワーク付着異物状態とを比較して
算出されるプロセス処理でのワークへの付着異物状態を
着工ロット単位またはウエハ単位で管理する管理手段を
備え、該管理手段で管理される着工ロット単位またはワ
ーク単位におけるワークへの付着異物状態に基づいてプ
ロセス処理装置における清掃の時期又はそのサイクルを
制御する制御手段を備えたことを特徴とする半導体生産
システムである。
【0036】また本発明は、製品保管棚に保管されたワ
ークへの異物付着状態を計測する異物検査装置を、製品
保管棚内に設置し、該異物検査装置で計測されたワーク
をプロセス処理して生産するプロセス処理装置を備えた
ことを特徴とする半導体生産システムである。また本発
明は、製品保管棚に保管されたワークへの異物付着状態
を計測する異物検査装置を、製品保管棚内に設置し、該
異物検査装置で計測されたワークへの異物付着状態に基
づいてワークの次工程への払出を制御する制御手段を備
え、該制御手段で払出されたワークをプロセス処理して
生産するプロセス処理装置を備えたことを特徴とする半
導体生産システムである。また本発明は、着工ロット単
位或いはワーク単位にワークへの異物付着状態について
計測する異物検査装置を備え、該異物検査装置で計測さ
れたワークへの異物付着状態が、時間変化により増加傾
向にあるときまたは管理値を超えて異常になったとき、
着工ロット単位或いはワーク単位でプロセス処理を停止
してワークを生産するプロセス処理装置を備えたことを
特徴とする半導体生産システムである。
【0037】また本発明は、着工ロット単位或いはワー
ク単位にワークへの異物付着状態について計測する異物
検査装置を備え、該異物検査装置で計測されたワークへ
の異物付着状態が、時間変化により増加傾向にあるとき
または管理値を超えて異常になったとき、アラームを発
生して着工ロット単位或いはワーク単位でプロセス処理
を停止し、ワークを生産するプロセス処理装置を備えた
ことを特徴とした半導体生産システムである。
【0038】また本発明は、少なくともプロセス処理前
又は後又は前後のワークへの付着異物状態を計測する異
物検査装置を、ワークに対してプロセス処理して生産す
るプロセス処理装置に設置し、前記異物検査装置で計測
された少なくともプロセス処理前又は後又は前後のワー
クへの付着異物状態に基づいてプロセス処理でのワーク
への付着異物数を着工ロット単位またはウエハ単位で管
理する管理手段を備え、該管理手段で管理される着工ロ
ット単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物
状態が時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値
を超えて異常になったとき、着工ロット単位或いはワー
ク単位でプロセス処理を停止して該プロセス処理を制御
する制御手段を備えたことを特徴とする半導体装置の生
産システムである。
【0039】また本発明は、少なくともプロセス処理前
又は後又は前後のワークへの付着異物状態を計測する異
物検査装置を、ワークに対してプロセス処理するプロセ
ス処理装置に設置し、前記異物検査装置で計測された少
なくともプロセス処理前又は後又は前後のワークへの付
着異物状態に基づいてプロセス処理でのワークへの付着
異物状態を着工ロット単位またはウエハ単位で管理する
管理手段を備え、該管理手段で管理される着工ロット単
位またはワーク単位におけるワークへの付着異物状態が
時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値を超え
て異常になったとき、前記計測されたワークへの付着異
物状態から、登録されているワークの異物マップとその
不良原因との対応を示すデータベースに基づいて不良原
因を推定して該不良原因を取り除くようにプロセス処理
を制御する制御手段を備えたことを特徴とする半導体生
産システムである。
【0040】また本発明は、少なくともプロセス処理前
又は後又は前後のワークへの付着異物状態を計測する異
物検査装置を、ワークに対してプロセス処理するプロセ
ス処理装置に設置し、前記異物検査装置で計測された少
なくともプロセス処理前又は後又は前後のワークへの付
着異物状態に基づいてプロセス処理でのワークへの付着
異物状態を着工ロット単位またはウエハ単位で管理する
管理手段を備え、該管理手段で管理される着工ロット単
位またはワーク単位におけるワークへの付着異物状態が
時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値を超え
て異常になったとき、前記計測されたワークへの付着異
物状態から、登録されているプロセス処理装置の処理条
件とワークへの異物発生状況との相関関係を示すデータ
ベースに基づいて不良処理条件を推定して該不良処理条
件を取り除くようにプロセス処理の処理条件を制御する
制御手段を備えたことを特徴とする半導体生産システム
である。
【0041】本発明は、ワークへの付着異物状態を計測
する異物検査装置を、ワークに対してプロセス処理して
生産するプロセス処理装置に設置し、前記異物検査装置
で計測されたワークへの付着異物状態に基づいてプロセ
ス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位ま
たはウエハ単位で管理する管理手段を備え、該管理手段
で管理される着工ロット単位またはワーク単位における
ワークへの付着異物状態が時間変化により増加傾向にあ
るときまたは管理値を超えて異常になったとき、前記計
測されたワークへの付着異物状態から、登録されている
ワークの異物マップとその清掃条件との対応を示すデー
タベースに基づいて清掃条件を推定して該清掃条件によ
りプロセス処理装置における清掃を実行する実行手段を
備えたことを特徴とする半導体生産システムである。
【0042】本発明は、ワークへの付着異物状態を計測
する異物検査装置を、ワークに対してプロセス処理して
生産するプロセス処理装置に設置し、前記異物検査装置
で計測されたワークへの付着異物状態に基づいてプロセ
ス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位ま
たはウエハ単位で管理する管理手段を備え、該管理手段
で管理される着工ロット単位またはワーク単位における
ワークへの付着異物状態が時間変化により増加傾向にあ
るときまたは管理値を超えて異常になったとき、前記計
測されたワークへの付着異物状態から、登録されている
ワークの異物マップとプロセス処理装置との対応を示す
データベースに基づいてプロセス処理装置を特定して該
特定されたプロセス処理装置において清掃を実行する実
行手段を備えたことを特徴とする半導体生産システムで
ある。
【0043】
【作用】前記構成により、半導体ウエハ、TFT基板等
の半導体基板に対して成膜するスパッタ装置及びCVD
装置、パターンを形成するエッチング装置、レジスト塗
布装置、露光装置、洗浄装置等の様々なプロセス処理装
置において半導体ウエハ、TFT基板等の半導体基板に
対して異常な付着異物の発生を低減して半導体を高歩留
まりで生産することができる。
【0044】また前記構成により、半導体ウエハ、TF
T基板等の半導体基板に対して成膜するスパッタ装置及
びCVD装置、パターンを形成するエッチング装置、レ
ジスト塗布装置、露光装置、洗浄装置等の様々なプロセ
ス処理装置において、半導体ウエハ、TFT基板等の半
導体基板に対して異常な付着異物の発生に対してアラー
ム等のフィードバックを行うことができ、このフィード
バックに基づいて部分的に、または全体について洗浄し
たり、供給ガスの条件、排気の条件、温度条件、印加電
圧等のプロセス条件を制御することにより異常な異物の
発生を著しく低減して半導体を高歩留まりで生産するこ
とができる。
【0045】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて具体的に説明
する。
【0046】[第1の実施例]まず、第1の実施例につ
いて図1〜図5を参照して説明する。プロセス処理装置
としては、代表的なものとして、ワーク4に対して絶縁
膜等の薄膜を成膜するCVD装置、ワーク4に対して金
属薄膜等を成膜するスパッタ装置、成膜された金属薄膜
等に対してエッチング処理して回路パターンを形成する
エッチング処理装置がある。図1は、前記プロセス処理
装置において、異物検査装置を搭載した模式図を示した
ものである。本装置は、プロセス処理室7、ローダ或い
はアンローダ付のようなワーク供給用ステーション(供
給ステーション(ローダ)8a、回収ステーション(ア
ンローダ))8a,8bが1つ或いは複数あり、それに
検出ヘッド1aと、走査ステージ1bと、ワーク4を搭
載して少なくとも回転Θ方向に回転位置決め(回転補
正)するθステージ3(なお、θステージ3は、リニア
イメージセンサで検出される画像信号を電気的に回転補
正することができるので、必ずしも必要でない。)とを
搭載し、これら走査ステージ1b及びΘステージ3を駆
動制御する検査制御装置11及びデータ処理部(CP
U)9を備えた異物検査装置1を設置して構成したもの
である。ワーク(ウエハ)4を、ワーク供給ステーショ
ン8a,8bからハンドリングするロボット機構5によ
りバッファチャンバ6を介してプロセス処理室7へ搬送
する前に、異物検査装置1によりワーク4への異物等の
付着状態の計測を行ない、プロセス処理室7へワーク4
を、ハンドリングするロボット機構5によりバッファチ
ャンバ6を介してプロセス処理室7へ搬送する。このと
き、異物検査装置1のデータ処理部(CPU)9は、異
物等の計測結果を算出してその値が管理規格値Mpを越
えている場合には、プロセス処理室7でのプロセス処理
をしないように、プロセス処理装置を制御する制御装置
10へアラーム信号を送信してハンドリングするロボッ
ト機構5を制御してワーク供給用ステーション8a,8
bに戻す等の方法を取ることも可能である。このように
することで、プロセス処理室7におけるワークの不良の
作り込みを少なくでき、しかもプロセス処理装置として
の稼働率も向上させることができる。一方、プロセス処
理室7へ搬送されたワーク4は、プロセス処理室7にお
いて成膜処理、またはエッチング処理が行われる。次に
処理されたワーク4を、ハンドリングするロボット機構
5によってワーク供給用ステーション8a,8bに戻す
際に、プロセス処理後のワーク4を異物検査装置1によ
りワーク4への異物等の付着状態の計測を行ない、その
後ワーク4をハンドリングするロボット機構5によりワ
ーク供給用ステーション8a,8bに収納する。このと
き、計測されたワーク4への異物等の付着状態の結果
は、図2に示すデータ処理部9のCPU9a等で処理さ
れ、データベースとしてメモリ9b又はハードディスク
(図示せず)に保存される。そしてデータ処理部9のC
PU9aは、データベースとしてメモリ9b又はハード
ディスク(図示せず)に保存されたプロセス処理室7へ
供給する前(プロセス処理前)にワーク上への異物等の
付着状態を示す処理前の異物マップ(図5(a)に示
す。)とプロセス処理室7から処理されて排出されたと
き(プロセス処理後)にワーク上への異物等の付着状態
を示す処理後の異物マップ(図5(b)に示す。)との間
において異物数或いは異物検出位置との比較処理を行な
い、プロセス処理室7におけるプロセス処理においてワ
ーク上への異物等の付着状態を示す処理による増加異物
マップ(図5(c)に示す。)(増加異物数及びその位
置)をモニタ9e或いはプリンタ9fに表示させる。そ
の表示の一例を図5に示す。この図5においては、同図
(a)に示す処理後の異物マップから同図(b)に示す処理
前の異物マップの差をとり、同図(a)に示す如く処理に
よる(処理中での)増加異物の数とその位置を表したも
のである。(このように処理後の異物マップから処理前
の異物マップとの差をとることについては、特開平2−
170279号公報に記載されている。)このようにし
てプロセス処理装置においてワーク上への付着した異物
の個数、大きさ(例えば大、中、小の3段階)も含めた
異物の分布(マップ)をデータ処理部9のCPU9aに
おいて算出し、メモリ9b又はハードディスク(図示せ
ず)に格納して得ることができる。
【0047】なお、検出ヘッド1aの一実施例として、
特開平5−218163号公報にも記載されているよう
に、図3(a)(b)に示す構成がある。即ち、図3
(b)に拡大して示すように、照明光学系31は、高輝
度(高強度)のレーザ光を出力する半導体レーザ32
と、該半導体レーザ32から出力されたレーザ光のビー
ム径を拡大するビーム径拡大光学系33と、該ビーム径
拡大光学系33で拡大されたレーザビームを直線状(ス
リット状)に集光する一軸方向集光レンズ(シリンドリ
カルレンズ)34と、該一軸方向集光レンズ34で集光
されたレーザ光を反射してワーク4上に直線状(スリッ
ト状)に照射するミラー35とを備え、直線状のレーザ
光をワーク4の表面に対して浅い角度で照射するように
構成されている。一軸方向集光レンズ34で直線状(ス
リット状)に集光させているが、ガルバノミラーなどの
ように走査光学系でレーザ光を直線状(スリット状)に
照射することは可能であるが、走査光学系で高速に走査
する必要があるため、光学系が複雑になる反面、ビーム
径拡大光学系が不要となり、高輝度(高強度)のレーザ
光を出力する半導体レーザを用いることができる。また
検出光学系36は、照射された直線状のレーザ光によっ
てワーク4の表面から生じる散乱反射光を集光する広視
野(0.4〜0.6等の高NA(Numerical
Aperture:開口数)であるテレセントリック光
学系37、38と、該テレセントリック光学系37、3
8の中のほぼフーリエ変換面に配置された可変型空間フ
ィルタ39と、リニアイメージセンサ40とを備え、ワ
ーク4の表面に存在する回路パターンのエッジから散乱
反射光或いは繰返し回路パターンの空間周波数を前記可
変型空間フィルタ39で遮光し、異物からの散乱反射光
をリニアイメージセンサ40で受光するように構成され
ている。そして、ワーク4上を制御装置11の制御によ
りワーク4または検出ヘッド1aを一軸方向(x軸方
向)に走査ステージ1bで走査すれば、ワーク4のほぼ
全表面について異物等の付着状態が検査できるように、
検出ヘッド1aは、図3(a)に示すように、前記照明
光学系31と前記検出光学系36とを対にした6個の組
を、各々千鳥状に配置して構成している。従って、ワー
ク4または検出ヘッド1aを相対的に一軸方向(x軸方
向)に一回走査すると、図4(a)に示すようにワーク
4の全面に亘って異物等の付着状態を検査することがで
きる。
【0048】一方、検出ヘッド1aとして、前記照明光
学系31と前記検出光学系36とを対にした3個の組を
配置して構成して、ワーク4または検出ヘッド1aを相
対的に一軸方向(x軸方向)に一回走査すると、図4
(b)に示すように検査しない領域も存在するが、ワー
ク4上の概ねの領域について異物等の付着状態を検査す
ることができる。これによれば、検出ヘッド1aを簡素
化でき、高速で検出ヘッド走査を可能にする。また、検
出ヘッド1aとして、前記照明光学系31と前記検出光
学系36とを対にした2個の組を配置して構成して、制
御装置11からの制御により、ワーク4または検出ヘッ
ド1aを相対的にy軸方向にシフトしながら一軸方向
(x軸方向)に三回走査すると、図4(c)に示すよう
にワーク4の全面に亘って異物等の付着状態を検査する
ことができる。しかし、この場合、ワーク4または検出
ヘッド1aを相対的にy軸方向にシフトしながらx軸方
向に三回走査することが必要となり、検出ヘッドの組数
は大幅に減らすことができる反面、走査機構が複雑にな
り、しかも検査時間が多く要することになる。
【0049】図2には、多数の異物検査装置1及びプロ
セス処理装置の制御装置(プロセスガスの流量、プロセ
スガス圧力、ワーク(ウエハ)の温度、ワークに印加す
る電圧等の情報も入力される。)10を接続し、異物検
査装置22a及びパターン検査装置22b等からなる検
査装置22を接続した走査形電子顕微鏡(SEM)21
a、2次イオン質量分析装置(SIMS)21b、走査
形トンネル顕微鏡(STM)21c、分光装置(ST
S)21d等で構成された分析装置21により異物デー
タ解析コンピュータ20等で構成されるシステム構成の
全体を示したものである。異物データ解析コンピュータ
20は、メモリ20bを備えたCPU20aと、データ
を入力するキーボード20c及びマウス20dと、異物
解析結果、並びにアラームを表示しなければならない異
常のプロセス装置名及び異常の着工ロットやウエハを表
示できるディスプレイ装置20eと、異物解析結果、並
びにアラームを表示しなければならない異常のプロセス
装置名及び異常の着工ロットや着工ウエハを出力するプ
リンタ等の出力装置20fと、各プロセス処理装置にお
ける着工ロット単位或いは着工ウエハ単位で異物の発生
状況と推定または確認された異物の発生原因との相関関
係を記憶した外部記憶装置(ハードディスク)20gと
で構成している。そして、異物データ解析コンピュータ
20には、多数の異物検査装置1およびその検査装置が
設置されたプロセス処理装置の制御装置10からのデー
タが入力され、更に異物管理値Mp,Mqを越えた着工
ロットや着工ウエハについて検査装置22や分析装置2
1で詳細に分析された結果とその推定される不良原因
(入力手段20cで入力される。)とが入力され、各プ
ロセス処理装置における着工ロット単位或いは着工ウエ
ハ単位で異物の発生状況と推定または確認された異物の
発生原因との相関関係が外部記憶装置(ハードディス
ク)20gに記憶される。
【0050】[第2の実施例]次に第2の実施例を図
6、図1及び図2を参照して説明する。ウエハ4上の計
測された検出異物数と着工ロット又は着工ウエハとの関
係を図6に示す。この図は、一実施例として、プロセス
装置の特に成膜処理装置について示したものである。成
膜処理装置は、モノシランガス(SiH4)、ホスフィ
ンガス(PH3)等のガスを処理室に導入し、化学反応
によりウエハ上に膜を生成させる。その化学反応された
生成物が処理室内の壁面にも付着し、時間経過とともに
付着物が剥がれ落ち、ウエハ上に付着した場合不良とな
りうる。そのため、処理枚数により定期的なプラズマク
リーニング等を実施している。しかし、プラズマクリー
ニング等を実施すると、製品の着工ができなくなり、製
品着工能力が落ちる。そこで、製品着工能力を向上させ
るため、例えば図1に示す異物検査装置1の検出ヘッド
1aでほぼ常時ウエハへの付着異物を検出し、図2に示
すデータ処理部9のCPU9aが着工ロット(例えばウ
エハ20枚)単位或いは着工ウエハ単位に付着異物数を
管理することにより、ウエハへの付着異物が管理値Mp
以内であれば通常のクリーニングサイクルを越えていて
も製品着工を続けられるようにしたものである。また、
データ処理部9のCPU9aは、着工ロット単位或いは
着工ウエハ単位に付着異物数を管理してウエハへの付着
異物が管理値Mp以内であっても、連続した着工ロット
単位或いは着工ウエハ単位で増加傾向であれば、表示装
置9e等またはプロセス処理装置を制御する制御装置1
0へ直接アラームを発し、プロセス処理装置におけるク
リーニング等の指示をできるようにしたものである。一
方、データ処理部9のCPU9aは、着工ロット(例え
ばウエハ20枚)単位或いはウエハ単位に付着異物数を
管理してウエハへの付着異物が管理値Mpを越えていれ
ば、その時点で表示装置9e等またはプロセス処理装置
を制御する制御装置10へ直接アラームを発し、プロセ
ス処理装置におけるクリーニング等の指示を出す。こう
することにより、真に異常の場合、プロセス処理装置に
おいてクリーニング等が実施され、従来異常がなくても
定期クリーニングを実施して処理装置の着工能力を落し
ていたものに比べて、稼働率をアップすることが可能と
なる。
【0051】上記実施例においては、異物検査装置1の
データ処理部9が、付着異物数を着工ロット単位或いは
着工ウエハ単位に管理する場合について説明したが、複
数の異物検査装置を接続した異物データ解析コンピュー
タ20において、異物検査装置1のデータ処理部9から
得られるウエハ上に発生した異物の付着状況に基づいて
付着異物数を着工ロット単位或いはウエハ単位に管理
し、アラームを異物検査装置1のデータ処理部9または
直接プロセス処理装置を制御する制御装置10へ送信し
ても良い。
【0052】[第3の実施例]次に第3の実施例につい
て、図7、図1及び図2を参照して説明する。例えば、
図1及び図2に示す異物検査装置1においてウエハ(ワ
ーク)4上の計測された検出異物数(ウエハ単位の最大
値と最小値と平均値)と着工ロット単位との関係を図7
に示す。図7は、一実施例として、図6と同様、成膜処
理装置について示したものである。異物検査装置1のデ
ータ処理部9のCPU9aが行う通常の管理において、
着工ロット(例えば25枚のウエハ)において、ウエハ
上の最大検出異物数が異物管理値Mq以内であれば、そ
の計測した着工ロットのウエハは、成膜処理装置の例え
ばローダ8aまたはアンローダ8bから次の工程へ払い
出され、着工される。また異物検査装置1のデータ処理
部9のCPU9aが行う通常の管理において、ウエハ上
の最大検出異物数が、異物管理値Mqを越えた場合は、
その計測した着工ロット或いは着工ウエハについて、成
膜処理装置の例えばローダ8aまたはアンローダ8bか
ら取りだして人手により付着した異物等が歩留まりに影
響するか等の判断を行ない、問題がなければ、成膜処理
装置の例えばローダ8aまたはアンローダ8bから次工
程へ払い出す。ここで問題ある着工ロット或いはウエハ
に関しては、異物データ解析コンピュータ20におい
て、ハードディスク20gに格納された過去における異
物の発生状況と不良原因との関係情報に基づいて不良解
析を行ない、異物等が付着した原因究明を行ない成膜処
理装置に対して対策を実施する。しかし、異物検査装置
1のデータ処理部9のCPU9aが行う通常の管理にお
いて、ウエハ上の最大検出異物数または平均異物検出数
が異物管理値Mq内であっても、異物管理値Mq内の上
限ギリギリが連続している場合や、着工ロット単位にお
いて徐々に増加している場合においては、異物管理値M
q内であっても多段的に異物管理値を設定し、連続数ロ
ット或いは数枚のウエハが続いた時には、その時点で異
物検査装置1のデータ処理部9は、表示装置9e等また
はプロセス処理装置を制御する制御装置10へ直接アラ
ームを発生させる。
【0053】[第4の実施例]次に第4の実施例につい
て、図8、図1及び図2を参照して説明する。図1に示
す異物検査装置1でワーク(ウエハ)4を計測し、異常
ワークに対して過去の事例をもとに対比させて解析する
システムを図8に示す。本システムは、異物検査装置
1、データベース20gを備えた異物データ解析コンピ
ュータ(ワークステーション:W/S)20より構成さ
れる。異物検査装置1によりワーク(ウエハ)を計測
し、異常ワークに対してデータ(異物マップ、検出異物
数)をデータベース20gに登録しておき、その後異常
ワークについて不良解析されたものについて、その不良
原因及び対策内容をデータ処理部9の入力手段9cまた
は異物データ解析コンピュータ20の入力手段20cを
用いて異物データ解析コンピュータ20のデータベース
20gに登録されている異物マップ等のデータの中に追
加登録する。このようにして異常ワークに対するデータ
を、その都度データベース20gに登録していくもので
ある。これら蓄積されたデータをもとに次に計測される
ワーク(ウエハ)4が異常管理値Mp,Mqを越える異
常の場合は、異常マップの分布を過去の解析事例(デー
タ(1)は異物がウエハの中央に帯状に分布、データ
(2)は異物がウエハの左端の一箇所に分布、・・・・
・・データ(N)は異物がウエハの周囲の4ヵ所に分
布)と比較して、過去の解析事例(以前のモード)に類
似するものがある場合は、その対策内容(過去の解析事
例(異物の分布)に対応させて不良原因及び対策内容が
データベースに登録されている。)等を表示手段20e
に表示させたり、出力装置20fに出力したり、または
プロセス処理装置の制御装置10にフィードバックする
システムである。ウエハ4上における異物の分布として
は、異物の集合体を半径rの円または各辺a×bの長方
形(矩形)で囲むようにして分離し、ウエハの中心から
の異物の集合体の重心位置までの距離と、該重心位置を
中心とした2次元的な広がりの大きさ(例えば円で囲む
ことができる場合にはその円の半径r、長方形で囲むこ
とができる場合には各辺の長さの半分a/2×b/2)
とで表すことができる。このように分類されたロット単
位或いはウエハ単位における異物の集合体に不良原因及
び対策内容を対応させることが可能となる。
【0054】[第5の実施例]次に第5の実施例につい
て図9、図1及び図2を参照して説明する。プロセス処
理装置の装置状態の管理における模式図を図9(a)、
(b)に示す。即ち、図9(a)に示すプロセス処理装
置91は、ガス源93から処理室92の内部に供給する
ガスの流量を測定するガス流量測定ユニット94、処理
室92の内部のガス圧力または真空度を測定するガス圧
測定ユニット95、予め既知の温度のウエハから発生す
る放射量に基づいて放射率を測定する放射率測定ユニッ
ト96、該放射率測定ユニット96によって測定された
放射率と処理中のウエハから発生する放射量Qに基づい
てウエハ実温を測定するウエハ実温測定ユニット97等
を付加し、搬送室97の内部において処理室92とロー
ディング室98又はアンローディング室99との間にお
いて搬送アーム機構5によって搬送するウエハ4上の異
物を検査する異物検査装置1を搭載した実施例である。
一般的に、プロセス処理装置は、処理条件を入力し、そ
の条件に従い、ウエハの処理加工を行なう。その処理中
におけるプロセス処理装置の状態、例えば、ガス圧測定
ユニット95で測定された真空度又はガス圧力、ガス流
量測定ユニット94で測定されたガス流量、ウエハ実温
測定ユニット97で測定されたウエハの温度等のデータ
を、制御装置10における設備状態データ収集系97に
送り、設備状態データ収集系97はその時に処理された
ウエハ4に対する異物検査装置1での計測結果(異物の
発生状況、着工ロット単位または着工ウエハ単位で計測
された異物数)とを合わせ、プロセス処理が終了した後
又はプロセス処理をする前と後との間において、処理室
92内のガス圧に変動があったとき、処理室92内に供
給するガス流量に変動があったとき、ウエハの温度に変
化があったとき、異物の発生状況との相関を算出し、こ
れら相関のデータを蓄積することができる。そして制御
装置10において、上記異物検査装置1において計測さ
れた異物の発生状況と蓄積された相関のデータとに基づ
いて、異物が多く発生した場合の不良原因を推定して、
その不良原因と一緒にアラームを発することができる。
このとき、異物データ解析コンピュータ20のハードデ
ィスク20gに格納されたデータを用いて不良原因を推
定しても良いことは明らかである。なお、100はプロ
セス処理装置91において、搬送アーム機構5も含めて
様々な制御を行う制御装置である。図9(b)に示すプ
ロセス処理装置は、設備状態データ収集系97を異物検
査装置1のデータ処理部9において処理し、メモリ9b
又はハードディスク(図示せず)に相関のデータを蓄積
するように構成したものである。この場合においても、
異物検査装置1において計測された異物の発生状況とメ
モリ9b又はハードディスク(図示せず)に蓄積された
相関のデータとに基づいて、異物が多く発生した場合の
不良原因を推定して、その不良原因と一緒にアラームを
発することができる。
【0055】[第6の実施例]次に第6の実施例につい
て、図10、図1、図2、図9を参照して説明する。即
ち、図10(a)にプロセス成膜装置にオンマシン異物
検査装置(オンマシン異物モニタ)1を搭載した実施例
を示す。このプロセス成膜装置は、ローダ(L)部10
2、アンローダ(U/L)部103、搬送室104、反
応室101で構成され、搬送室104内に搬送アーム機
構5、搬送室104の上側にオンマシン異物モニタ用検
出ヘッド1a’を有する。ローダ部102よりウエハ4
を受け取り、搬送アーム機構5により反応室101に搬
送する。反応室101で処理されたウエハ4は搬送アー
ム機構5によりアンローダ室103に戻す。その際、搬
送アーム機構5により移動途中のウエハ4の表面を搬送
室104上側に搭載されたオンマシン異物モニタ用検出
ヘッド1a’によりモニタ(検査)する。この実施例で
は、処理後のウエハ4の表面をモニタしているが、処理
前或いは処理前後においてウエハ4の表面をモニタする
ことも可能である。
【0056】図10(b)にオンマシン異物モニタ用の
検出ヘッド部1a’の断面を示す。搬送室104内は、
真空雰囲気であり、その中を搬送アーム機構5の搬送ア
ーム5aで移動中のウエハ4を搬送室104上側に搭載
した検出ヘッド1a’によりモニタ(検査)する。この
検出ヘッド1a’は、搬送室104の上蓋105に取り
付けられた真空対応標準フランジ106上に取り付けら
れている。検出ヘッド1a’は、照明光学系31、検出
光学系36、ウエハ回転検出系(詳細については後述す
る。)110で構成され、ウエハ回転検出系110によ
りウエハ4の回転を検出してソフト的に(画像処理によ
り)補正し、照明光学系31で照明されたウエハ4の表
面を検出光学系36によりモニタ(検査)する。なお、
真空対応標準フランジ106における検出ヘッド1a’
の照明部106a、検出部106b及び検出部106c
は透明部品で構成される。なお、ミラー35は、真空対
応標準フランジ106上に取付けられてもよい。上記実
施例では、真空対応標準フランジ106を介してモニタ
(検査)しているが、検出ヘッド本体1a’を小形化す
ることによって、搬送室104内、即ち真空雰囲気内に
設置することも可能である。
【0057】[第6の実施例]次に第6の実施例につい
て図11及び図12を参照して説明する。異物検査装置
1にウエハに印字或いはバーコード表示により製品の品
種名、或いはロットNo、ウエハNo等を読み取るウエ
ハコード識別装置111を搭載した模式図を図11に示
す。ウエハコード識別装置111は、印字読取り用の光
学系(図示せず)、印字を識別処理する認識処理部(図
示せず)により構成される。異物検査装置1へのウエハ
供給或いは払出しステーションもしくは異物検査装置1
の計測ステーシュンにウエハコード識別コードを具備
し、図12に示すように、ウエハ4に印字された、例え
ば製品の品種名、ロットNo、ウエハNoの文字を識別
させる。一方、同じウエハ4を異物検査装置1により異
物等の計測を行なう。これら、ウエハの印字データと異
物等の計測データを一緒にデータ管理システム(データ
処理部)9に転送される。こうすることにより、どのウ
エハ4に異物等がどの程度付着しているかどうかという
ロット単位に加え、ウエハ単位で管理することができ
る。なお、これらのデータを異物データ解析コンピュー
タ20において、ハードディスク20gなどに格納し、
異物データ解析コンピュータ20が管理し、各プロセス
処理装置A〜Nの制御装置10へフィードバックしても
良い。更に、同じプロセス処理装置が複数台ある場合で
も、異物検査装置1側の検査条件指示で、どのプロセス
処理装置A〜Nで着工したウエハかを入力することで、
プロセス処理装置A〜Nの単位で管理をすることができ
る。そのため例えば、製造装置(プロセス処理装置)A
は、異物等が少ないけど、例えば製造装置Bが異物等が
多いということがすぐ分かるためデータ管理システム
(データ処理部)9において異常プロセス装置の絞り込
みが容易にできる。
【0058】[第7の実施例]次に第7の実施例につい
て図13及び図14を参照して説明する。多数のウエハ
カセット132を収納するウエハストッカ131に異物
検査装置1を搭載した模式図を図13に示す。本装置の
構成は、ウエハストッカ131、ウエハカセット搬送ロ
ボット133、保管棚134、異物検査装置1、データ
管理システム9等よりなっている。ウエハカセット(カ
セットケース含む場合も有り)132は、ウエハケース
取り出し入口135より入出庫を行なう。ウエハストッ
カ131に収納されたウエハ入りのウエハカセット13
2は、保管棚134の上に載置される。ウエハストッカ
131に複数個収納されたウエハカセット132は、出
庫される前に、ウエハカセット搬送ロボット133によ
り異物検査装置1の側方に(傍らに)移し替えられる。
そこで、異物検査装置1に設置されたウエハハンドリン
グ機構(図示せず)(5と同様な機構で良い。)により
ウエハカセット132に収納されたウエハ4を取り出し
て該ウエハ4上の異物等の計測を行なう。これら計測さ
れた結果は、データ管理システム(データ処理部)9に
より処理され、メモリ9bまたはハードディスク(図示
せず)保存される。更にこれらのデータを異物データ解
析コンピュータ20において、ハードディスク20gな
どに格納することも可能である。
【0059】一方、図14に示すように、ウエハカセッ
ト132がウエハケース136に収納されている場合
は、カセットケース上蓋136aをケースフック137
により引掛け、保管棚134が下降することによりカセ
ットケース下蓋136bに対してカセットケース上蓋1
36aが開く。その次に、ウエハカセット搬送ロボット
133によりカセットケース下蓋136b内にある多数
のウエハ4を収納したウエハカセット132を取り出
し、異物検査装置1の側方に載置される。以下前記と同
様に異物等の計測を行なう。ウエハカセット132の入
出庫管理及び異物等の計測結果の管理は、データ管理シ
ステム(データ処理部)9により実施する。このように
プロセス処理後に計測しないウエハ4については、ウエ
ハストッカ131に収納された時に異物等の計測を行な
うため、製品着工時間が遅延なく行なえ、時間短縮が図
れる。また、異物等の付着が多い製品(ウエハ)につい
ては、データ管理システム(データ処理部)9がウエハ
ストッカ131において次工程への払い出しを制御する
ことができ、不良の作り込みを防止することができる。
【0060】[第8の実施例]次に第8の実施例につい
て図15乃至図27を参照して説明する。ウエハ回転補
正について説明する。即ち、図1、図10に示す異物検
出光学系(検出ヘッド)1a、1a’の直前に、ウエハ
回転方向検出器110(図10に示す。)を設ける。ウ
エハ回転方向検出器110により得られたウエハ回転量
は、ウエハの回転ステージ(Θステージ)3を有する場
合、或いはウエハをハンドリングするロボット機構5の
ハンドが回転機構を有する場合、或いは異物検出光学系
(検出ヘッド)1aが回転する場合は、それにより機構
的に補正する。回転補正機構がない場合は、電気回路或
いはソフト処理によって回転補正を行う。なお、電気回
路或いはソフト処理による回転補正の場合には、Θステ
ージまたはロボット機構のハンドまたは異物検出光学系
による回転補正機構を必要としないため、機構として簡
素化、及び小形化をはかることができると共にウエハの
寸法に変化にも容易に対応することができる。まず、ウ
エハの回転方向を検出するために、 (1)ウエハのオリフラ方向を検出する。 (2)ウエハの回路パターン方向を検出する。 回折光検出 回路パターン画像検出(特徴抽出) 厳密には、回路パターン方向とオリフラ方向がずれてい
るので、正確に回路パターンの方向を検出する必要があ
る場合には、回路パターンの方向を検出しなければなら
ない。
【0061】ウエハ4は、ウエハ回転方向検出器110
の下を通過、或いは一時静止時にウエハの回転方向を検
出する。 (1)ウエハのオリフラ方向を検出する方法について具
体的に説明する。図15より第1のウエハ回転方向検出
器110aの検出方法について説明する。即ち、数個の
発光点152を有する照明系の下をウエハ4がウエハ移
動方向Vに沿って通過し、153の位置から154の位
置に移動する。図にウエハ回転方向検出器151の照明
系の発光点152から出た照明光のウエハ4上の軌跡1
55を示す。発光点Aの場合、照明光がウエハ4に当た
り始める時間Asとウエハ4がはずれる時間Aeとを測
定し、これを他の発光点B〜Gについても行う。以上の
データとウエハ4の移動時間によりウエハ4のオリフラ
156の方向を求め、ウエハ4の回転ずれ量θ1を計算
する。またウエハ4の回転方向の検出方法としては、ス
クライブエリア検出、チップ検出、アライメントマーク
等の特殊マーク検出がある。
【0062】図16より第2のウエハ回転方向検出器1
10b及び第3のウエハ回転方向検出器110cの検出
方法について説明する。即ち、第2のウエハ回転方向検
出器110bは、(b)に示すように、線状に照明する
照明光源162と線状に照明されたウエハ4のオリフラ
エッジも含め輪郭から反射した反射光を検出する線状に
配列されたセンサ163とで構成され、該センサ163
で検出される反射画像信号に基づいて図15と同様にオ
リフラエッジ156の方向(ウエハ4の回転ずれ量θ
2)を求めることができる。ここで、このように反射光
検出の場合は、オリフラエッジを検出する以外に、ウエ
ハ4の表面上にある回路パターン(スクライブエリア検
出、チップ検出、アライメントマーク等も含む)の像の
特徴を抽出することにより、ウエハの回転ずれ量を計算
して検出することもできる。また第2のウエハ回転方向
検出器110cは、(c)に示すように、線状に照明す
る照明光源166とウエハ4のオリフラエッジも含め輪
郭で遮蔽された光を検出する線状のセンサ167とで構
成され、該センサ167で検出される遮蔽光画像信号に
基づいて図15と同様にオリフラエッジ156の方向を
求めることができる。
【0063】(2)ウエハの回路パターン方向を検出す
る方法について具体的に説明する。
【0064】まず、ウエハ上の回路パターンからの回折
光検出によるウエハ回転ずれ量を検出する方法について
説明する。図17に、ウエハ回転方向を検出するため
に、ウエハ回転方向検出器110dによるウエハ4上の
回路パターンからの回折光を検出する方法を示す。レー
ザ光源等から構成された照明光源171から出射された
光を集光レンズ172で集光させてミラー173で反射
させて斜方照明によりウエハ4上の回路パターンを照明
し、その回折光を上方に設けた対物レンズ174と検出
器175とにより検出する。ここで、検出器175は対
物レンズ174のフーリエ変換面位置に設置し、ウエハ
4は一軸方向移動中でも、一時静止中でもよい。フーリ
エ変換面上での検出像を図17(b)(c)に示す。同
図(b)は、ウエハ回転無(ウエハ基準位置)の場合で
あり、ウエハ上の主たる回路パターンまたは繰返し回路
パターンからの回折光(0次光)177は検出器175
の中央(Y軸方向の中心)に結像する。同図(c)は、
ウエハ回転有の場合であり、ウエハ上の主たる回路パタ
ーンまたは繰返し回路パターンからの回折光(0次光)
178は検出器175の中央からΔdずれて結像する。
このずれ量Δdは、ウエハの回転ずれ量θ3と相関関係
にあり、ずれ量Δdからウエハの回転ずれ量θ3を求め
られる。即ち、検出器175に接続されたCPU176
は、検出器175から検出される回折光に基づく画像信
号からずれ量Δdを算出し、このずれ量Δdからウエハ
の回転ずれ量θ3を算出することができる。ここで、照
明光源171から出射される光が、ウエハ4の表面上に
斜め方向から集光照射される(投影される)関係で、照
明光源171としては点光源ほど、回折光はシャープに
結像するため、ウエハの回転ずれ量の検出精度は高くな
る。また検出器としては、TVカメラ、一次元リニアセ
ンサ、或いはポジションセンサ等を用いることができ
る。
【0065】次に図18に、ウエハ回転ずれ量を検出す
るために、ウエハ上の回路パターンからの回折光を検出
する方法として、図17における斜方照明の代わりに、
垂直照明を用いた場合(ウエハ回転方向検出器110
e)を示す。即ち、図17における照明光源171、集
光レンズ172及びミラー173の代わりに、照明光源
181及びハーフミラー182によって構成した。この
場合、図17に比べてユニット本体の小形化が可能なこ
とと、ウエハの回転ずれ角において全角度(360度)
が検出可能なことである。即ち、ウエハ4上に形成され
ている回路パターンには、主としてX方向成分とY方向
成分とから成り立っているため、ウエハ回転無(ウエハ
基準位置)の場合には、(b)に示すように十字状の回
折光(0次光)183が検出器175のX,Y軸方向に
結像し、ウエハ回転有の場合には、(c)に示すように
回折光184が検出器175のX,Y軸方向から角度θ
4ずれて結像される。検出器175に接続されたCPU
176は、検出器175から検出される十字状の回折光
に基づく画像信号から角度ずれ量θ4を算出し、この角
度ずれ量θ4からウエハの回転ずれ量θ4を算出するこ
とができる。
【0066】次に図19に、ウエハ回転ずれ量を検出す
るために、ウエハ上の回路パターンからの回折光を検出
する方法として、図17における上方に設置した検出器
及びレンズを斜め方向に設置した場合(ウエハ回転方向
検出器110f)を示す。即ち、図17における検出器
175及びレンズ174の代わりに、検出器192及び
レンズ193を斜め方向に設置して構成した。そして照
明光源195と集光レンズ196とで構成される照明光
学系194も、検出器192とレンズ193とで構成さ
れる検出光学系191とが対向するように配置されてい
る。この場合、ウエハ回転無(ウエハ基準位置)の場合
には、(b)に示すように回折光(0次光)197が検
出器193の中央(Y軸方向の中心)に結像し、ウエハ
回転有の場合には、(c)に示すように回折光198が
検出器192の中央(Y軸方向の中心)から偏位Δd’
と角度Δθ5とがずれて結像される。この合成されたず
れ量Δd’+Δθ5は、ウエハの回転ずれ量θ5と相関
関係にあり、合成されたずれ量Δd’+Δθ5からウエ
ハの回転ずれ量θ5を求められる。即ち、検出器193
に接続されたCPU176は、検出器192から検出さ
れる回折光に基づく画像信号から合成されたずれ量Δ
d’+Δθ5を算出し、このずれ量Δd’+Δθ5から
ウエハの回転ずれ量θ5を算出することができる。
【0067】次に図20に、ウエハ回転ずれ量を検出す
るために、ウエハ回転方向検出器110gによるウエハ
上の回路パターン像を用いる方法を示す。即ち、照明光
源202と集光レンズ203とミラー204とハーフミ
ラー205とによって構成された上方照明光学系201
により、ウエハ4上の繰り返される回路パターンを照明
し、この照明されたウエハ4上の回路パターンの光像
を、対物レンズ207と結像レンズ208と検出器20
9とから構成される検出光学系206によって検出す
る。検出器209がTVカメラの場合には、ウエハの一
時静止画像を、また検出器209がリニアセンサの場合
にはウエハは一軸走査中で、結像されたウエハ4上の回
路パターンの光像を撮像して検出することができる。同
図(b)には検出画像を示す。検出器209に接続され
たCPU176は、同図(b)に示す画像におけるチッ
プ210の傾斜角またはスクライブエリア211の方向
を検出することによって、ウエハ4の回転ずれ量を算出
することができる。
【0068】次に回転合わせに関する技術について説明
する。本出願の対象は基本的には半導体であるが、微細
パターンが繰り返し形成された、たとえば、液晶表示素
子及びこの形成過程の基板、その他のパターンが形成さ
れた基板であっても良い。本出願の異物検査装置は、隣
接チップ比較が重要技術である。この隣接チップ比較技
術は、隣接チップの対応点を知り、対応点の検出出力信
号レベルを比較し同じ信号レベルで有れば、いずれのチ
ップにも欠陥や異物は存在しないと判断し、信号レベル
に違いが大きければ、信号レベルの大きい方のチップ上
に欠陥あるいは異物が存在すると判断する。この技術
は、上記説明したように隣接チップ間の対応点を見つけ
る必要がある。この対応点を見つける方法は、もちろん
何であってもかまわないわけである。一例として、全て
のデータ取得後に、チップが配列している方向と考えら
れる方向x,yについてデータの相関関数を取り、相関
関数の周期からチップのサイズpと配列方向θを算出す
ればよい。この方法は、データを格納する記憶装置に大
きな容量が必要になるため、以下の方法も考えられる。
すなわちチップピッチpを設計データから取り込み、チ
ップ配列の方向をウエハ毎に検出する事で隣接チップ間
の対応点を知ることができる。(図22) この方法では、チップ配列の方向、すなわちウエハの回
転方向を知ることが必要である。一つの方法として、ウ
エハ4に形成されたオリフラ(オリエンテーションフラ
ット)156の向きを測定しても良い。これは、パター
ン形成の際、オリフラの向きを基準にしていることが前
提である。また、別の方法として、ウエハ上に形成され
ているチップの方向θを直接計測しても良い。ところ
が、ウエハ上に形成されたパターンは複雑な場合が多く
パターンの形状からパターンの形成方向を測定すること
は難しい。ここで、図21にウエハ回転方向検出器11
0eで示すように、形成されたパターン上に光ビームを
照射するとパターンの形状により回折が生じ回折パター
ンが検出できる。多くのウエハ上のパターンは、x及び
y方向を持つ基本パターンの繰り返しで形成されている
場合が多いため、この回折パターンは主に、x及びy方
向に射出する、言い換えれば、図21に示すように、0
次回折光184がx及びy方向に回折する。そこで、検
出像(回折像)185から0次回折光184の方向を測
定すれば、ウエハ4上のパターンの方向θを正確に知る
ことができる。
【0069】測定したチップの配列方向θは、取り込ん
だデータ上の隣接チップ間の対応点(図23に示すa、
a’の座標関係187)を知るため(図21に示す電気
的処理によるウエハ回転補正187において回転補正オ
ペレータによるチップピッチpに対するチップの配列方
向θ回転補正するため)に用い、リニアイメージセンサ
40で得られる画像データ(図24にメモリ範囲で示す
画像)を順次メモリ189に格納させ、比較手段190
は、これら対応点(図24に示すaとa’、bとb’)
を順次比較していくことで上記比較検査(異物等の欠陥
検査)を実現する。この方法は、取り込んだ画像データ
を一時的にメモリ189に格納する記憶容量が必要にな
る一方、機構部が不必要で信頼性の高いシステムを実現
できる。また、別の方法として、図26に示すように、
上記のチップの配列方向θにリニアイメージイメージセ
ンサ(1次元検出器)40の長手方向が平行になるよう
に検出系36全体を回転する事で、隣接チップ上の対応
点が必ず検出器40上にくるようにすることができる。
この方法により対応点を知るために一時的に画像データ
をメモリ189に格納する容量を最小にできる。逆に、
この方法は検出器36全体を回転させる必要があるた
め、回転機構部が必要となる。
【0070】以上の方法は、ワーク(ウエハ)上にオリ
フラあるいはノッチ等が形成されていないワーク(ウエ
ハ)のチップの配列方法を検出できるという効果があ
る。また、この方法は、ワーク(ウエハ)上のパターン
を直接測定するので、オリフラ等を用いた方法より高精
度の測定と高精度の対応点を取ることが可能となる。以
下、回転検出部110の具体的構成を図21に基づいて
説明する(図18にも同様な構成が示されている。)。
回転検出部110eは、できる限り点光源に近い光源1
81、ハーフミラー182、結像光学系174、2次元
の検出器175から構成される。点光源181は、ハー
フミラー182、結像光学系174、ウエハ4を介し
て、検出器175上に結像する。ここで、ワーク(ウエ
ハ)4は、基本的にはミラーと考えて良い。
【0071】ここで、結像光学系174とワーク(ウエ
ハ)4との間は、無限遠系(テレセントリック光学系)
に構成されていると良い。この部分が無限遠系に構成さ
れている場合、ワーク(ウエハ)4の光軸方向の位置が
多少の変動をしても検出結果に大きな影響を及ぼさない
という効果を持つ。検出器175で検出した画像(回折
像)185を図21に示す。多くの半導体パターン及び
液晶表示のディスプレイパターンでは、図に示したよう
なx方向とy方向の0次回折光184が十字状の直線に
検出される。ここで、この回折光184の方向がウエハ
4上のチップ配列θの方向に対応する。ここで検出され
た画像185から、よく知られたHough変換186
によって十字形状を形作る直線の方向が測定できる。こ
こで特徴的なのは、ワーク(ウエハ)4が光軸に対し
て、垂直あるいはほぼ垂直に載置されている場合、通常
2次元であるHough変換を1次元に圧縮できる。次
に2つの直線の(数1)式(数2)式を示す。
【0072】 xsinθ1−ycosθ1=0 (数1) xcosθ2+ysinθ2=0 (数2) 但し、θ2=(π/2)+θ この直線のθ、θ2は相互に直交する事がわかってい
るため、実質的に変数は一つである。ここで、光軸中心
を画像の原点として、上記の(数1)式、(数2)式の
x及びyに直線上の座標を代入すればθが算出できる。
画像上の全ての点についてこのθを算出しその際の画像
上の検出出力で重み付けしたヒストグラムを図27
(a)に示すように作成する。このヒストグラムのピー
クが上記の直線のθ1、θ2になる。これは、直線上の画
素では信号が大きく検出されるためである。
【0073】ここで、現実的には、θの精度を向上しよ
うとするとヒストグラムの段階を高分解能にする必要が
ある。ところが、ヒストグラムの段階を高分解能にする
と縦軸の値が小さくなり、曲線がなめらかでなくなり、
ピークを算出する時の精度が落ちることになる。そこ
で、これらのトレードオフを解決する方法として、次の
(数3)式に示した重心算出方法が良い。(数3)式
は、θ1の算出式を示したが、θ2についても同様に算出
することができる。
【0074】
【数3】
【0075】なお、I(x,y)は、例えば図21に示す
検出像185の0次回折光184の強度を表す。この方
法は、回転位置θ1又はθ2が存在する範囲(θ1−δ0
θ<θ1+δ0又はθ2−δ0<θ<θ2+δ0)を予め知っ
ている必要があり、存在範囲をより正確に予測できたと
きに検出精度が向上する。従って、事前にオリフラ合わ
せ等により各ワーク(ウエハ)の向き、つまりチップ配
列方向θをある範囲にそろえておく必要がある。また、
1次以上の回折光が存在しない場合は、加算範囲を0度
から90度にしても理論上は完全な値が算出できる。従
って、1次以上の回折光強度は小さい方が望ましい。演
算時間が問題にならなければ、2次元のHough変換
を用いれば良いのは言うまでもない。
【0076】また、以上の式ではθを算出してヒストグ
ラムを求めたが、演算時間の短縮と言う観点からは、t
anθ、sinθあるいはcosθを算出してヒストグ
ラムを求めても良い。微細な光軸のずれがあった場合、
θは誤差を持った状態で算出される可能性がある。この
回折光を用いた方式の場合、微細な光軸のずれは具体的
には、ヒストグラムのピークの山割れ現象(図27
(c)に示す。)となる。これは、図27(b)に示す
ように、回折パターン184の場合、真の直線の方向θ
に対して芯ずれの際に算出される誤差を持った角度が、
+側と−側に存在するために生じる。従って、上記に示
したように、重心を算出する場合、光軸のずれはキャン
セルされることになる。この意味でも、(数3)式に基
づいて、重心を求める方法は高精度算出が期待できる。
【0077】以上の1次元のHough変換を用いた方
法は、光軸中心が、検出した画像上に無い場合も適用可
能である。具体的には、画像の外に存在する光軸中心を
画像と同一の座標系で表せばよい。この回折光を用いる
方法では、光軸中心の検出信号出力が極端に大きい場合
が多く画像上の光軸中心の周囲の広い範囲に渡って検出
器の出力が飽和してしまうことが多い。そこで、光軸中
心の適当な範囲をマスクしてしまい、θの算出に使わな
い方が検出精度が向上する場合が多い。このマスクは、
光学系上に設置された遮光板、あるいは、検出した信号
の中心部のデータを用いないと言ったソフト上のsマス
クであっても良い。実際には、図21の検出像185に
示すように、±1次あるいは±2次の回折パターン19
2が形成、検出される。ところが、通常は、これらのパ
ターン192は、0次回折光184より微弱であるた
め、以下に示す方法で無視できる。第一に、しきい値を
用いて2値化する方法、第二に多値のデータを用いる方
法である。検出器が2次元の場合を説明したが、1次元
の検出器を用いても以下のように、回転検出系が実現で
きる。
【0078】即ち、図23に示す処理装置でウエハ回転
ずれを補正することができる。この処理装置(補正装
置)は、回転検出光学系110e(検出器175)、回
転検出算出系186、隣接チップ対応点ベクトル算出系
(a、a’の座標関係)187、画像データを記憶する
メモリ189、比較手段190から構成される。回転検
出算出系186では、上記説明した方法によりチップ配
列の方向θが算出される。このθと、設計データから入
力されるチップピッチpのデータより、隣接チップ対応
ベクトルが算出される。チップ比較手段190では、メ
モリ189に蓄積されたメモリ情報からリニアイメージ
センサ40の長手方向に対する隣接チップ対応ベクトル
により対応点(図24に示すaとa’、bとb’)が取
り出され、信号出力が比較されて、不一致による異物信
号188が検出される。ここで、視野は、チップピッチ
の2倍より大きい必要がある。また、ワーク(ウエハ)
の許容傾き(異物検査を実施する上で許容できるワーク
の傾きの範囲)をθとすると、メモリ189に記憶する
メモリの範囲lは、リニアイメージセンサ40の視野サ
イズにsinθを乗じた長さの範囲を記録できる容量が
必要になる。
【0079】次にワーク走査方向比較方式での回転補正
について図24(b)に基づいて説明する。即ち、比較
する隣接チップが、図24(a)に示すように、リニア
イメージセンサ40の長手方向の場合について説明して
きたが、比較対象チップは、リニアイメージセンサ40
の長手方向である必要はなく、以下に説明するように、
リニアイメージセンサ40の長手方向に直角な方向、す
なわち、ワークの走査方向であっても良い。上記のリニ
アイメージセンサ40の長手方向の比較と同様に、リニ
アイメージセンサ40の長手方向に直角な方向に対する
隣接チップ対応ベクトルを算出することにより隣接チッ
プの対応点を求めることができる。メモリのサイズ(メ
モリ範囲l)についても同様の演算により算出できる。
この場合、検出視野がチップサイズに対して十分に大き
な値を持っていない場合であってもチップ比較が実現で
きる反面、ハンドリング機構等によるワークの送り精度
を高くして、走査方向に存在する隣接チップの対応点を
正確に知る必要がある。また、この走査方向比較では、
θが0度に近い場合、照明のムラ、検出レンズのムラな
どの影響がなくなるという効果がある。
【0080】次に回転合わせ機構による回転補正につい
て図25及び図26を用いて説明する。即ち、前記メモ
リを用いた処理装置による回転補正に対して、回転検出
算出系186で算出されるチップ配列の方向θ(図26
に示す。)に基づいて光学系36全体(照明系31及び
回転検出光学系110も一緒にしても良い。)またはワ
ーク(ウエハ)を回転させることによって、隣接チップ
の対応点の算出を簡便にすることができる。そしてチッ
プ比較手段191において、メモリ189に蓄積された
メモリ情報から対応点が取り出され、信号出力が比較さ
れて不一致による異物信号188が検出される。さらに
この方法の効果として、ワーク(ウエハ)を走査する機
構の精度(送り速度のムラ、光軸方向の振動、走査方向
検出器方向の振動など)が悪い場合でも対応できる点が
ある。また、このように回転合わせ機構を用いることに
より、走査方向とチップ配列方向を垂直にする必要がな
くなる。また、空間フィルター39を用いる場合、空間
フィルター39の角度がチップ配列に対して正確に合う
ため、空間フィルター39の効果を最大限に引き出すこ
とができる。
【0081】次に0次カット空間フィルター方式+チッ
プ比較について説明する。即ち、チップ比較方式を用い
る場合、必ずしもn次の回折光を遮光する空間フィルタ
ー39を用いる必要のない場合がある。特に、ウエハ4
上に形成されたチップパターンの最小セルサイズが小さ
くなり、その1次以上の回折光が検出レンズ37に入ら
ない場合、0次光だけを遮光すればよいことがある。こ
の場合、空間フィルター39を用いる際に必要なウエハ
4のそりに対する対応、ウエハ4の傾きに対する対応が
不必要になるという利点がある。ウエハ上のチップ配列
方向が図30に示すように、θの時の回折光及び検出レ
ンズの開口の様子を図28、図29に示す。図28は照
明の入射角度α、検出レンズ37の見込み角γとし、あ
る球面282を想定し、この球面282と照明の交点2
83、検出レンズ37の見込み角との交線284を図2
9に示す。なお、283は球面282上の入射点、28
5は球面282上の出射点である。ここで、検出レンズ
37に0次回折光が入射しないようにウエハ4をθ方向
に回転する事によって、ウエハ4上の主なパターンの情
報を消去することができる。これにより、ウエハ4内の
パターン上に付着した異物あるいは欠陥を強調して検出
することができる。このようにして検出した後に、上記
のチップ比較を実施すれば、上記の異物や欠陥を検出で
きる。検出光学系38がパターンを逃げる条件の式は次
に示す(数4)式で得られるx0まで相対的にウエハ4
を回転する。つまり、x0−θだけ相対的にウエハ4を
回転する。
【0082】 sinα・sin(x0)>sinγ (数4) この際の回転角x0の最大値x0(max)は、上記の
(数4)式より次の(数5)式の関係で求められる。 sin(x0(max))=sinγ/sinα (数5) 即ち、ウエハ4と検出器40を含めた検出光学系36と
の間の相対的な回転ストロークは、上記のx0(ma
x)が実現できるように選定されれば十分である。具体
的には、検出光学系36の対物レンズ37の開口数(N
A=sinγ)が0.1程度(焦点距離f=約70mm
(図10(b)に示すように搬送室104の外側から透
明な窓106を通してワーク(ウエハ)4上の異物を検
出するためには焦点距離fとして約50mm以上は必要
となるためである。)、焦点深度が約±60μm(自動
焦点合わせをしないでワーク(ウエハ)4上の異物を検
出するために焦点深度として±40μm〜±30μm程
度が必要となる。)で、αが60度の場合、x0(ma
x)は約6.6度となり、検出光学系36の対物レンズ
37の開口数(NA=sinγ)が0.08程度(焦点
距離f=約90mm、焦点深度が約±60μm)で、α
が85度の場合、x0(max)は約4.6度となり、
x0(max)、即ち相対的な回転ストロークとして5
度から10度程度の回転許容範囲が実現できれば十分で
ある。ワーク(ウエハ)4がθとして、θ>x0(ma
x)の条件で搬送されてくるのならば、ワーク(ウエ
ハ)4または検出光学系36を回転させることが必要で
ないことは明らかである。
【0083】以上の方法は、検出光学系36の中に0次
カットフィルター39を設置する必要がなくなるため、
検出光学系36の結像性能を落とさずに済むと言う効果
がある。ここでは、上記の0次回折光が遮光できれば良
いわけであるから、ウエハ4の回転角度θが0度になる
ように設定されても良い。この場合、図3及び図31に
示す0次カットフィルター39が必要になる。この場合
の0次カットフィルター39は幅を広めに、具体的に
は、0次回折光が十分に遮光できるように実験的に求め
られるものである。この場合、前述したように、ウエハ
4の回転を検出し、回転補正を実施してチップ配列ベク
トルを算出してチップ比較を実現する方法と、ウエハの
回転検出はせずにチップ比較をしない方法が考えられ
る。しかしながら、チップ比較を実施する方法が、実施
しない方法に対して検出感度等が低くなる。特に、ウエ
ハ4上に形成されたパターンにおいては、角部の丸みの
ように様々な方向成分を有して0次カットフィルター3
9で全てを取り除くことができない。従って、チップ比
較をすることによって0次カットフィルター39で消去
できないものも除去することができる。
【0084】[第9実施例]次に検査ユニット(検出ヘ
ッド1a、ハンドリング機構5等から構成)の設置に関
して説明する。即ち、以上説明した検査ユニットを所定
の仕様でプロセス装置(図1、図9及び図10に示
す。)、ウエハの搬送系5(図1、図9及び図10に示
す。)、ウエハストッカ部131(図13に示す。)等
に設置すればよい。検査時には、この検査ユニット(検
出ヘッド1a)を構成する検出光学系36の焦点深度の
範囲内で、ワーク(ウエハ)4の検査面を通過させる。
即ち、この際、ワーク(ウエハ)4の検査面を、この焦
点深度の範囲内で通過させれば良い。また、ワーク(ウ
エハ)4を載置するステージまたは搬送するアーム等の
ハンドリング機構によっては、ウエハのそりが吸収でき
ない場合があり、このような場合、後述する自動焦点や
自動傾き合わせが必要になる。この場合であっても、ウ
エハのそりの曲率は問題になるレベルではない。
【0085】次にワーク(ウエハ)4を搬送するための
ハンドリング機構5におけるアーム5aについて図33
に基づいて説明する。前記したようにワーク(ウエハ)
4の検査面を、検査ユニット(検出ヘッド)1aの検出
光学系36の焦点深度の範囲内にする必要がある。その
ため、ワーク(ウエハ)4を平坦なステージまたはアー
ムに吸着する必要がある。真空中においては、真空吸着
ができないため静電吸着タイプの吸着方式が望ましい。
たとえば、静電吸着タイプの搬送アームの例を図33
(a)、(b)に示す。この静電吸着アーム331(5
a)の電気回路333(図33(b)に示す。)の構成
の例を示している。ウエハ4のそりは±10μm程度に
おさえる必要がある。
【0086】図33(b)に静電チャック332の断面
を示す。1対の電極333を並べたものであり、2極に
高電圧335をかける。吸着開始時にスイッチング信号
337に基づいてスイッチング回路336を制御して高
電圧335からの電圧をかけ、吸着除去時にスイッチン
グ信号337に基づいてスイッチング回路336を制御
して2局を短絡する。このステージは、あくまで、ワー
ク(ウエハ)4の搬送用として、前述した搬送ロボット
(ハンドリング機構)5のアーム5aとして使用される
ものであり、かつ、ワーク(ウエハ)4のそりをなくす
ものである。従って、ローダ又はアンローダ(ウエハカ
セット)8a、8bからワーク(ウエハ)4を引き抜く
に十分な薄さを有し、ワーク(ウエハ)4のそりを矯正
するに十分な厚さを有するものである。具体的には、厚
さ2mm〜6mm程度のセラミックがよい。また、大き
さも、ワーク(ウエハ)4のそりを矯正するに十分なも
のでなければならない。具体的には、ワーク(ウエハ)
4の半径の6割から10割の半径を持つ形状が良い。も
ちろん、形状は円盤状である必要はなく、矩形、三角形
等の他の形状であってかまわない。また図33(c)、
(d)に、大気中の搬送アーム321の断面を示す。こ
の搬送アーム321には、真空源(図示せず。)に接続
された排気通路324に連通した穴323につながった
真空吸着溝322が設けられ、ワーク(ウエハ)4を真
空吸着できるように構成されている。このように大気中
では、搬送アーム5aにおいて図33(c)、(d)に
321で示す真空吸着式が使用できるので、上記真空吸
着式が望ましい。もちろん前述したように静電吸着であ
っても良い。また、そのほかの形状、厚さ、材質等は、
前述した静電吸着タイプのものと基本的には同一であ
る。このような、搬送アーム5aは、異物検査のためだ
けでなく、ワーク(ウエハ)4のそりが問題になるその
他の用途にも用いられるべきものであることは言うまで
もない。即ち、ハンドリング機構(搬送ロボット)5の
搬送アーム5aは、プロセス装置(図1、図9及び図1
0に示す。)、ウエハの搬送系5(図1、図9及び図1
0に示す。)、ウエハストッカ部131(図13に示
す。)等に設置され、ワーク(ウエハ)4を搬送するた
めのものである。
【0087】次にワーク(ウエハ)のそり対応の装置に
ついて図34〜図38を参照して説明する。本発明によ
る異物検査装置1は、ワーク(ウエハ)4にそりがあっ
た場合、2つの点で問題になる。一つは、そりによる検
出光学系(対物レンズ37)36の焦点位置の変動であ
る。たとえば、図34(a)に示すように、8インチウ
エハ4の中央が周囲に対して400μm膨らんだような
形状のそりがある場合、視野341の35mmの範囲で
は光軸方向に最大約140μmの変動となる。2つめ
は、このそりによるウエハ4の表面の傾きにより、ウエ
ハパターンのフーリエ変換像の位置が、予め設置されて
いる空間フィルター39と位置ずれを起こしてしまい空
間フィルタリング効果が損なわれることである。上記の
程度のそりの場合、つまり(Δδ=140μm/35m
m)の傾きの場合、図36に示すようにフーリエ変換面
361での位置ずれは、(140μm/35mm)・
(f=70mm)となり、280μmの位置ずれとな
る。なお、fは、検出光学系(対物レンズ37)36の
焦点距離である。
【0088】これら2つの問題を解決するため以下の方
法が必要となる。上記説明したように、ウエハ全体で
は、複雑な形状をしたそりも、35mmの視野341内
では、ほぼ平面と考えられる。従って、図34(a)に
示すように、この視野341内の中央部での法線方向と
光軸を合わせるような調整機構を設ければよい。即ち、
図34(b)、図35〜図38にウエハ4のそり対応の
装置を示す。この装置は、そりの検出部345a,34
5bとそりへの合わせ機構部381とから構成される。
【0089】即ち、この装置(そりの検出部345a,
345bとそりへの合わせ機構部381とから構成され
る。)は、光源31(図34(b)に示す。)又は光源
349(図35(b)に示す。)、ミラー348を有す
る結像光学系346(図34(b)に示す。)又は結像
光学系350(図35(b)に示す。)、2分割検出器
(1次元又は2次元のイメージセンサでも良い。)34
7、2分割検出器347からの信号a,bについて処理
する信号処理系350、図38に示すように該信号処理
系350から得られるワーク(ウエハ)の表面の傾きΔ
δを示す信号351を受信して駆動部を制御するコント
ローラ382、該コントローラ382からの駆動信号に
よって駆動される駆動部383から構成される。光源3
1、349から射出した光は、結像光学系346、35
0により2分割検出器352上に結像される。信号処理
系350では、この2分割検出器352における受光部
352aからの信号aと受光部352bからの信号bと
により、例えば、コントラスト(a−b)/(a+b)
等の算出処理を施し、この値(a−b)/(a+b)
(図37に示す。)が、0(合傾範囲内)になるように
検出光学系36全体を、そりへの合わせ機構部381に
より光軸とリニア検出器40を含む平面内でΔδ方向に
回転させ、そりの法線方向と光軸が重なるように調整す
る。この調整は、検出光学系36とワーク(ウエハ)4
が相対的に走査される間、自動的、独立に調整され続け
る。図35(a)に、2分割検出器352においてワー
ク(ウエハ)4の傾きに応じて検出する状態を示す。即
ち、ワーク(ウエハ)4の表面が傾いていない場合、2
分割検出器352において中心線356に位置する実線
で示す光束354を受光し、ワーク(ウエハ)4の表面
がΔδ方向に傾いている場合、2分割検出器352にお
いて中心線356から偏位した点線で示す光束355を
受光することになる。
【0090】また、上記の信号処理系350ではコント
ラストを算出したが、差a−b、あるいは比a/b等の
演算であっても良い。また、この際の回転中心は、光軸
とワーク(ウエハ)4との交点あるいはその近傍である
ことが望ましい。この場合、ワーク(ウエハ)4内の視
野が、走査方向に垂直な方向で変動することがないから
である。そりへの合わせ機構部381の構造は、ボール
ベアリングを用いた構造、板バネを用いた構造、コイル
バネを用いた構造、リンク構造などであってかまわない
が、図38に、コイルバネ388を用いた構造を一例と
して示す。この場合、傾き合わせの回転中心はコイルバ
ネの中心付近になり、光軸とワーク(ウエハ)4との交
点からやや離れることになるが、十分交点に近いと考え
られる。なぜなら、この回転中心と上記交点との距離を
dとすると、上記の例の傾きが存在した場合の光軸傾き
の調整結果として、視野の検出器方向のずれは、(14
0μm/35mm)・(d=たとえば35mm)=14
0μmとなり、問題になるほど大きな値ではない。さら
にリンク構造等を用いこの回転中心を上記の交点に近づ
けることができる。この際のΔδ方向の駆動系は、圧電
素子を用いても、図38に示したように、パルスモータ
383の出力軸に取付けられたカム機構384を用いて
も良い。387は、枠状をした検出ヘッド1aの基台
(ベース)である。パルスモータ383及びパルスモー
タ385は、基台(ベース)387に取付けられてい
る。389は、照明光学系31及び検出光学系36を取
り付けた板部材である。従って、照明光学系31及び検
出光学系36は、パルスモータ383を回転駆動するこ
とによってカム機構384によりコイルバネ388を中
心にしてΔδ方向に傾斜して補正することになる。また
パルスモータ385を回転駆動することによってカム機
構386によりZ方向にΔz変位して補正することにな
る。
【0091】次に自動焦点検出系について図38〜図4
4を参照して説明する。即ち、ワーク(ウエハ)4のそ
りは、ワーク(ウエハ)4の傾きとなると同時に、特に
ワーク(ウエハ)4の周辺部で、焦点位置からのずれと
なって現れる。従って、この焦点位置の検出と調整機構
が必要になる。図39に自動焦点検出系の一実施例を示
す。自動焦点検出系は、光源405、スリット406、
結像光学系404、スリット401a,401b、検出
器402a,402b、信号処理系403、駆動系38
5,386(図38に示す。)より構成される。光源4
05としては、より輝度の高いものが望ましく、結像光
学系404を通して焦点位置測定対象物(ワーク(ウエ
ハ)4)上にスリット406の像が結像される。さらに
同一の結像光学系404により、ワーク(ウエハ)4上
に結像したスリット像が検出器402a,402bの前
に設置されたスリット401a,401b上に結像され
る。ここで、光源405の後のスリット406と検出器
402a,402bの前のスリット401a,401b
は完全に共役な位置にあるのが望ましい。即ち、これら
のスリット406、401a,401bの形状は同一で
あり、結像光学系404の横倍率分だけ大きさが異なっ
ている必要がある。ここで、これら検出器402a,4
02bの各々の前に設置されたスリット401a,40
1bは、焦点が合う位置から光軸方向にそれぞれ後方に
ΔZ1、前方にΔZ2ずらされて設置される。401は、
結像光学系404の開口数(NA)を決定する視野絞り
(フィルタ)である。407、408はハーフミラーで
ある。
【0092】以下、焦点位置検出の作用について説明す
る。図41にデルタ関数(スリットの短軸方向)P
(u)(図41(c)に示す。)、焦点ぼけ関数(ベッ
セル関数)D(u)(図41(b)に示す。)及び光学
的伝達関数(円錐状の関数)M(u)(図41(a)に
示す。)のフーリエ変換、つまりフーリエ変換領域での
形状を示す。検出信号は、これらの関数の積(M(u)
・D(u)・P(u))(図41(d)に示す。)を取
り、さらにフーリエ変換して算出された形となる。図4
2(a)にこの形状を示す。焦点ぼけが生じたとき、像
の大きさが広がり、検出信号のレベルが下がる現象を示
す。従って、同じ大きさの開口(スリット)401a,
401bを配置し、この開口401a,401bを通過
してきた信号(図42(b)に示す。)を各検出器40
2a,402bにおいて測定する。ここで、2つの検出
器402a,402bの位置をそれぞれ前後に配置して
おけば、焦点ずれが生じたとき、図43(a)に示すよ
うに一方が増加し、一方が減少する。そこで、信号処理
系403において、この2つの信号のコントラスト(a
−b)/(a+b)を算出すれば、図43(b)に示す
信号となり、これが0点(許容範囲内)を通過するのが
焦点位置になる。405は光源、406は2次光源を形
成するスリットである。
【0093】この発明を実施する上で考慮すべきこと
は、2つの検出器402a,402bをどれだけ離す
か、結像光学系404の開口数(NA)をいくつにすべ
きかの2点である。これは、本発明の自動焦点系の測定
レンジ及び測定精度と密接に関わる。具体的には、一方
の検出器からの出力信号のピーク位置とこの出力信号が
ピーク位置から1/100程度に下がる位置までが焦点
深度となり、2つの検出器402a,402bの間の距
離はこの焦点距離分だけ離すのがよい。レンズ404の
開口数はこの焦点深度を決めることになるため、測定レ
ンジを広げたい場合は、開口数を小さく、測定精度を向
上したい場合は、開口数を大きくする。レンジと精度の
両立は難しいため、以下に示すような工夫がいる。
【0094】レンズ404の瞳上に図40に示すような
長方形状(あるいは楕円、長円等)のマスク410aを
載置し、x方向、y方向で開口数を変えるようにする。
さらに2次光源のスリット406aを図に示すような2
つの直行するスリットを設け、それぞれを2組の検出器
402a,402bと検出器402a’,402b’で
別々に検出する。この際、開口数の違いによりそれぞれ
のスリットの焦点深度が異なるため、検出器402a,
402bと検出器402a’,402b’との間の距離
はそれぞれの組で異なるように設定する。具体的には、
長方形のマスク410aの短い方向では、開口数が小さ
くなるため焦点深度が大きくなり検出器間の距離も離す
必要が有る。図44(a)には、検出器402aから出
力される信号a、検出器402bから出力される信号
b、検出器402a’から出力される信号a’、検出器
402b’から出力される信号b’を示す。また図44
(b)には、信号処理系403で処理された(a−b)
/(a+b)と、(a’−b’)/(a’+b’)との
信号を示す。この2つのレンジの焦点検出系を組み合わ
せることにより、つまり、粗精度高レンジの系で高精度
低レンジの測定レンジまで調整することができるので、
総合的には、高精度、高レンジの焦点検出系が実現でき
る。ここではスリットを用いているが、複数のスリット
任意な位置に配列したものであっても、ある幅を持った
リング形状のスリットであっても、あるいはこれらの組
み合わせたものであってもかまわない。
【0095】ここでスリットの変わりにピンホールでも
かまわないが、スリットを用いることによりスリットの
長手方向の積分効果が現れる。ワーク(ウエハ)4上に
回路パターン等のパターンが形成されており、更に2つ
の検出器402a,402b及び402a’,402
b’のスリットへの結像位置が多少のズレがある場合、
2つの検出器402a,402b及び402a’,40
2b’の信号は、焦点変動に対して同一形状の変動をし
なくなる。上記の積分効果によってこのようなスリット
の位置ずれがある場合であってもその影響を軽減できる
効果がある。本実施例の自動焦点検出系では、ワーク
(ウエハ)4に傾きがあっても、無視できるという効果
を有する。また、縞パターン投影するタイプより信号処
理系が単純であると言う効果がある。また、本実施例で
は、ワーク(ウエハ)4上に結像するいわゆる2次光源
としてスリットを用いているが、スリットを用いずに点
光源を用いても、あるいは、検出器側だけにスリット
(あるいはピンホール)を用いても良い。以上説明した
実施例によれば、縞パターン投影等の煩雑な信号処理を
せずに、焦点位置が自動的に算出される。自動焦点検出
部は、ここに示したような光を用いるものでも、あるい
は、静電容量を用いるものでも、また気圧変化を検出す
るものでも良い。
【0096】図45及び図46にワーク(ウエハ)のそ
りの対応と自動焦点合わせとの両方を行わせる実施例を
示す。即ち、照明光学系31でワーク(ウエハ)4の表
面に集束照明された線状の光束41を結像光学系451
で2分割検出器(1次元又は2次元のイメージセンサで
も良い。)452上に結像させ、452aと452bと
の境界である中心に線状の光束41が結像されるのを検
出することによって検出光学系36の自動焦点合わせを
行うことができる。即ち、例えば、受光部452aから
の信号aと受光部452bからの信号bとに対して(a
−b)/(a+b)なる演算を信号処理系403で施し
てその値が0になるように、例えば図38に示すように
検出光学系36をZ方向に微動させることによってワー
ク(ウエハ)4の表面を自動焦点合わせを行うことがで
きる。同時に照明光学系31でワーク(ウエハ)4の表
面に集束照明された線状の光束41を結像光学系346
で2分割検出器(1次元又は2次元のイメージセンサで
も良い。)352上に結像させ、352aと352bと
の境界である中心に線状の光束41が結像されるのを検
出することによって検出光学系36をワーク(ウエハ)
4の表面の傾きに合わせることができる。即ち、例え
ば、受光部352aからの信号aと受光部352bから
の信号bとによって(a−b)/(a+b)なる演算を
信号処理系350で施してその値が0になるように、例
えば図38に示すように検出光学系36をΔδ方向に微
動させることによってワーク(ウエハ)4の表面の傾き
に合わせることができる。即ち、図45及び図46に傾
き補正、自動焦点の実施例を示す。本実施例は、検出器
352、452は、前述したような、2分割素子を用い
たものであるが、検査のための照明光学系31の光束を
用いるものである。図示するように、傾き検出は、ウエ
ハ上の検査位置(照明点)のフーリエ変換の位置にy方
向で2分割されるように2分割検出器352を置く。ま
た、自動焦点は、ウエハ上の検査位置(照明点)の結像
の位置にx方向で2分割されるように2分割検出器45
2を置く。このような構成により新たな照明を必要とし
ない効果がある。
【0097】[第10実施例]次に検査ユニット(検出
ヘッド)1a,1a’を、プロセス装置(ウエハ4上に
Al等の金属薄膜を形成するスパッタ装置、ウエハ4上
に絶縁薄膜を形成するCVD装置、エッチングを施すエ
ッチング装置等)(図1、図9及び図10に示す。)、
ウエハの搬送系5(図1、図9及び図10に示す。)、
ウエハストッカ部131(図13に示す。)等に設置す
る仕方について、図47及び図48を用いて説明する。
即ち、本発明において、2チップ比較検査をする際、図
22〜図24に示すように回転補正オペレータ187が
必要になるが、この回転補正オペレータをソフト処理
(電気的処理)で行うことができる。しかし、空間フィ
ルタ(0次カットフィルタ)39を用いる場合(図3及
び図31に示す。)においては、空間フィルタ39の方
向とウエハ上に形成されたチップ格子の向きθとを合わ
せる必要があり、また空間フィルタ(0次カットフィル
タ)39を用いない場合(図29に示す。)において
も、ウエハ上に形成されたチップ格子の向きθをx0
(max)より大きくする必要がある。一方、プロセス
装置に搬入されてハンドリング機構5の搬送アーム5a
で搬送される場合、通常ウエハ4はオリフラ合わせされ
ており、±10度以下の回転ずれが生じた状態である。
従って、この回転ずれをウエハ側か、あるいは検査ユニ
ット(検出ヘッド)1a,1a’側のどちらかで補正す
ることが必要となる。
【0098】ウエハ4側で行おうとすると、ハンドリン
グ機構(ロボット機構)5において、搬送アーム5aの
先端(ウエハ4の中心)を中心にして微回転させる必要
があり、搬送アーム5aの駆動制御が複雑となる。また
搬送アーム5aの先端に微動回転ステージを設けて、こ
の微動回転ステージを微回転駆動させて回転ずれを補正
することができるが、搬送アーム5aの機構が複雑にな
ってしまう。また搬送アーム5aとは、別に回転ステー
ジを設けることも考えられるが、この回転ステージを設
けるためのスペースが必要となる。このように、プロセ
ス処理装置内に設置されたハンドリング機構(ロボット
機構)5として特殊なものにしなければならなくなり、
共通性が失われることになる。
【0099】そこで、検査ユニット(検出ヘッド)1
a,1a’側で回転ずれ補正を行うと上記課題は解決す
ることができる。しかし、検査ユニット(検出ヘッド)
1a,1a’の機構は、多少複雑になる。図47には、
検査ユニット(検出ヘッド)1a,1a’側で回転ずれ
補正を行う実施例を示す。図47(a)に示す実施例で
は、例えば3チャンネル(照明光学系31と検出光学系
36との組を3組)の検査ユニット(検出ヘッド)1
a,1a’をアーム部材471上に設置し、該アーム部
材の中心473を回転中心にしてアーム部材471全体
を、円弧状ガイド(円弧状レール)472に沿って摺動
自在に片持ち支持して回転できるように構成している。
なお、474は、円弧状ガイド(円弧状レール)472
上に固定された歯車である。475はアーム部材471
上に設けられたモータであり、出力軸に取り付けられた
歯車が、上記歯車474と噛み合っている。そしてモー
タ475を回転駆動させることによって、アーム部材4
71は473を中心にして回転し、±10度以下の回転
ずれを補正することができる。
【0100】図47(b)に示す実施例では、例えば3
チャンネル(照明光学系31と検出光学系36との組を
3組)の検査ユニット(検出ヘッド)1a,1a’をア
ーム部材471上に設置し、該アーム部材の中心473
を回転中心にしてアーム部材471全体を、円弧状ガイ
ド(円弧状レール)472に沿って摺動自在に片持ち支
持して回転できるように構成している。なお、476
は、アーム部材471に固定された歯車である。477
は円弧状ガイド(円弧状レール)472上に設けられた
モータであり、出力軸に取り付けられた歯車が、上記歯
車476と噛み合っている。そしてモータ477を回転
駆動させることによって、アーム部材471は473を
中心にして回転し、±10度以下の回転ずれを補正する
ことができる。上記実施例では、回転のガイド472と
して、中心が上記のアーム部材471の中心473にな
るような円弧状のものを用いている。しかしながら、こ
のガイドは、このような円弧状のものである必要はなく
直線状のガイドとリンク機構を用いても良い。
【0101】図47(c)に示す実施例では、例えば3
チャンネル(照明光学系31と検出光学系36との組を
3組)の検査ユニット(検出ヘッド)1a,1a’を板
状部材479上に設置し、該板状部材479を、基台
(ベース)に片持ちで固定されたアーム478の先端に
おいて軸心473に回転自在に支持して構成している。
そしてアーム478の先端の軸心473にモータ480
を設け、該モータ480の出力軸を板状部材479に直
結し、モータ480を回転駆動させることによって、板
状部材479は軸心473を中心にして回転し、±10
度以下の回転ずれを補正することができる。このよう
に、検査ユニット(検出ヘッド)1a,1a’をアーム
部材471、または固定されたアーム478により片持
ち支持するように構成したことにより、検査ユニット
(検出ヘッド)1a,1a’を、473を中心にして、
±10度以下の回転ずれを補正する機構として、必要ス
ペースを最小にすることができる。図48には、回転ず
れを補正する機構のない検査ユニット(検出ヘッド)1
a,1a’を片持ち支持する実施例を示す。482は、
例えば3チャンネルを備えた検査ユニット(検出ヘッ
ド)1a,1a’を搭載した板状部材であり、この板状
部材の下側にミラー35を取り付けている。しかし、ミ
ラー35は、後述するように、必ずしも、板状部材48
2に取り付ける必要はない。そしてこの板状部材482
は、基台481に対して片持ち支持で装着できるように
構成されている。このように構成することによって、検
査ユニット(検出ヘッド)1a,1a’の取り外しを容
易にすることができる。この取り外し機構は、鋼球ある
いはころ483を利用しているため、取り外しても再設
置の際位置が再現され、再調整の手間を省く効果があ
る。
【0102】次に図1、図9及び図10に示す実施例と
同様に、更に異物検査装置1を構成する検査ユニット
(検出ヘッド)1a、1a’のプロセス成膜装置への適
用について図49〜図51に基づいて説明する。即ち、
半導体の生産は、効率生産を目的に大口径化が進んでい
る。また、製品完成までの日数(工完日数)の短縮が叫
ばれている。枚葉処理は上記の課題を対策する方法とし
て成膜装置、エッチング装置などの処理装置で進んでい
る。さらに、これらの装置を安定に稼働させ、かつ上記
の工完日数をのばさないようにする必要がある。本発明
は、ウエハの処理前後の搬送中に異物欠陥の検査をする
ことにより、この課題を解決するものである。具体的に
は、多くのプロセス処理装置で、図10、図50に示す
ような、中心搬送室104を中心にしたマルチチャンバ
方式が用いられている。この方式に共通した中心搬送室
104上に、今まで説明した検査ユニット1a、1a’
を設置する構成としている。このようにすることによ
り、異物検査装置1と、プロセス処理装置の設置上のイ
ンターフェイスを規格化することができ、異物検査装置
1の適用をなめらかにできる。ここでは、中心搬送室1
04に設置したが、マルチチャンバの一室(予備室)5
01に設置しても良い。さらに、これらの処理装置では
一度真空内に入れたウエハを大気に開放せずに複数の処
理を施すことがある。このような場合、真空内のウエハ
上の異物を検査する必要がある。そこで、真空内のウエ
ハを、図10と同様に、図49に示す真空室に設置され
た窓(ダミー・ポート)106dを介して、大気中に設
置した検査ユニット(検出ヘッド)1a、1a’を用い
て真空室内のウエハ上の異物を検出する。ここで、図4
9に示した、真空窓106dを含むフランジを規格品と
すればよい。
【0103】図51(a)には、照明光学系31のミラ
ー35を真空室(搬送室)104内に設置すべく、真空
対応標準フランジ106に取り付けた実施例を示したも
のである。図51(b)には、照明光学系31のミラー
35を真空室(搬送室)104内に設置すべく、窓(ダ
ミー・ポート)106dの下側に取り付けた実施例を示
したものである。照明光をウエハ4の表面に対して角度
αが少なくとも60度以上で照明しようとするとミラー
35を真空室(搬送室)104に設置せざるを得なくな
る。即ち、透明な窓を通して斜め方向から照明したので
は、集光性が確保できなくなるからである。また、検出
光学系36の対物レンズ37としては、異物の検出感度
を向上させるために、NA(開口数)の大きな(例えば
0.2)、即ち焦点距離fの短い(例えばf=40mm
程度)小形のレンズを使用した方がよい。そうすると透
明窓106の下面と搬送されるウエハ4の表面との間の
間隙が(例えば20mm程度)非常に狭くなる。従っ
て、図10(b)に示すように、ミラー35を大気中に
おいた場合、真空対応標準フランジ106を標準化でき
なくなると共に該真空対応標準フランジ106の下面と
ウエハ4の表面との間に間隙を形成することが難しくな
る。一方、ミラー35を真空室内に設置した方が、真空
対応標準フランジ106を標準化できると共に、ミラー
35が搬送されるウエハ4の表面に余裕をもって接触し
ないようにミラー35を設置することは可能となる。
【0104】検査ユニット(検出ヘッド)1a、1a’
が真空窓106から切り離して設置され,位置調整可能
なタイプの場合、搬送アーム5aに対する光学系の位置
調整が容易である。つまり、検査ユニット(検出ヘッ
ド)1a、1a’を取り外し、更に取り付けるような場
合、この設置時に必要な調整は、光学系31、36の全
体のz方向と光学系31、36が持つ直線状の視野の傾
きとの2自由度の調整だけになる。また、先に説明した
ウエハ4のそりに追従した自動傾き補正、及び自動焦点
などの機構を用いる場合、この光学系31、36が真空
窓106から切り離して設置され、位置調整可能なタイ
プが必然である。(もちろん、照明光学系31の光強度
が十分にあり、照明光束を十分広くできるような場合
は、自動焦点も、自動傾き補正も検出光学系36だけで
良いため、照明用のミラー35等の一部の部品が真空窓
106側に設置されていても問題ない。)また、このよ
うなタイプの検出系の場合、真空装置でない処理装置に
設置する場合もそのまま検査ユニット(検出ヘッド)1
a、1a’を設置できるという効果がある。ただし、検
出光学系36の対物レンズ37の開口数(NA)が大き
い(例えば0.2〜0.3)場合、対物レンズの収差が
問題になり、予め真空窓106を考慮に入れてレンズ系
を設計する必要があるため、大気中でもここで示したよ
うな窓を収差補正用に用いる必要がある。また、検査ユ
ニット(検出ヘッド)1a、1a’の取り外しを容易に
する構成を図48に示す。これは、鋼球あるいはころ4
83を利用し、取り外しても再設置の際位置が再現さ
れ、再調整の手間を省く効果がある。
【0105】また、図51(b)に示すように、照明用
のミラー35を真空窓126dに接着する構造は、フラ
ンジ106の構造を単純にする効果を有する。この場
合、検出光学系36とウエハ4の表面との間の間隙を多
くとることができるので、窓ガラス106d、フランジ
106とも厚くできる効果がある。ウエハ4上に成膜さ
れた膜の粒径が大きいような工程の場合、照明はできる
限り大きな入射角度(αが60度に近い角度)で入射す
るのが望ましい。逆に、ウエハ上に成膜された膜の粒径
が小さく膜質が殆ど鏡面に近い工程の場合、照明はでき
る限り小さな入射角度(αが80〜85度)で入射する
のが望ましい。これは、入射角が大きいと、膜の粒径か
らの反射がおさえられ、異物が強調されるからである。
また、膜質が鏡面に近い場合は、より前方散乱を検出で
きるように、入射角は小さい方がよい。従って、本発明
のオンマシン異物検査装置のような場合、各装置毎に成
膜する膜が決定されているのであるから、膜に合う入射
角度が選択されるべきである。
【0106】また図52に示すように、検出光学系36
の対物レンズ(テレセントリック光学系)37の先に迷
光を遮光する遮光板(フィルタ)521、522を設置
する方が望ましい。即ち、前述した実施例においては、
照明光学系31により、強力な照明を用いるためウエハ
表面あるいはレンズ表面での反射が原因になって、リニ
アイメージセンサ40で検出する検出像に迷光が入るこ
とがある。そこで図52に示すような遮光板521、5
22を検出光学系36の光路に設置する。これは、リニ
アイメージセンサ(検出器)40が線状であり、レンズ
の全光束の内すべてを有効に活用していないため、活用
されない部分は遮光してしまうと言う思想である。この
効果をさらに有効にするため、この遮光板521、52
2を複数段設置するのがよい。更に、検査ユニット(検
出ヘッド)1a、1a’を室内の照明が入らないように
カバーできないような場合においても、室内の照明の影
響を受けることもない。
【0107】
【第11実施例】次に異物検査における走査モード(搬
送モード)について、図53〜図56を用いて説明す
る。図53(a)(b)に、一般的なウエハハンドリン
グ機構(ウエハ搬送ロボット)5を示す。このような構
成(肩部5cと該肩部5cに垂直軸回りにモータ(図示
せず)によって回転駆動される上腕のアーム5bと該上
腕のアーム5bの先端に垂直軸回りにモータ(図示せ
ず)によって回転駆動される前腕のアーム5aとで構成
される。)のロボットでは、搬送アーム5aの回転が等
速度の場合、ウエハ4の搬送速度は等速にならない。こ
の結果、リニアイメージセンサ40で異物を検出すると
き、画素サイズが場所により変動したり、蓄積時間が変
わることにより検出出力が変動したりすることがある。
これは、前述したように(図22〜図25)、チップ比
較の対応点を算出する際に問題になる。
【0108】そこで、1)ロボットが直線運動になるよ
うな制御をする、2)検出した画像平面がゆがまないよ
うに検出時の蓄積時間を制御する、3)画像はゆがんだ
まま取り込んで電気回路によるウエハの回転補正時にチ
ップ比較の対応点を対応させる、等の処理を施す必要が
ある。このようなタイプのロボットでは、各時間に図5
4(b)に示したようなサインカーブの速度の運動をす
る。したがって、各時間には図54(a)に示したよう
なサインカーブの位置に移動する。即ち、前述したよう
に、上記のタイプのロボットでは、ウエハの位置xは、
次の(数6)式の関係を有し、時間tと共に図54
(a)に示したようなサインカーブになる。 x=l・sin(ωt) (数6) ここで、ωはロボットの回転軸の各速度である。従っ
て、ウエハの走査速度は、xを時間微分したxドットで
表され、次の(数7)式の関係となり、図54(b)で
示される。 x(ドット)=l・ω・cos(ωt) (数7) このようなステージを用いる場合の対応方法の内、3)
の電気回路によるウエハの回転補正時にチップ比較の対
応点を対応させる方法について図56(a)に基づいて
説明する。この方法では、ウエハ4が載置された状態
で、まずウエハの傾きθが回転検出処理186において
ウエハ回転方向検出器110から検出される信号に基づ
いて算出され、このウエハの傾きθに応じて、参照テー
ブル561により比較対象のチップの座標関係(mpx,
mpy)が求められる。この座標関係(mpx,mpy)に応
じて、メモリ189上に格納された検出信号から、比較
演算手段190により比較対象チップの情報が引き出さ
れ比較される。ここで、参照テーブル561は、演算処
理を高速にするために用いられているものであり、必ず
しも必要なものではない。参照テーブル561は、ウエ
ハ走査の非等速性に対応するものである。ウエハの走査
速度(x(ドット))は、ロボットアームの各位置で一
意的に決まり、ある速度で運動した際の検出画像ゆがみ
も一意的に決まるため、ロボットアーム5a,5bの各
位置で検出画像ゆがみは一意的に決まる。そこで、ロボ
ットアーム5a,5bの各位置毎にチップ比較時の対応
点の位置座標を対応させることができる。この対応関係
を参照テーブル561とする。
【0109】一例として、ロボットの腕の長さl=10
0mm,腕の初期位相ε0=30度(腕の回転位相範囲
−30度<ε<30度)、ロボットの回転パルスレート
f0、画素サイズps=7ミクロン、蓄積時間ti=1
msec、最大速度vm=7mm/secの場合、チッ
プピッチp=10mmのウエハがθ=5度の傾きを持っ
て走査される時について具体的数値を算出してみる。比
較チップの関係座標をx方向、y方向それぞれの差画素
数(mpx、mpy)で示す。
【0110】mpx=p・sinθ/ps=124 mpy=p・cosθ/ps=1423 ここで、最大速度で搬送されている場合は、この値で、
検出画素は正方形となる。ここで、搬送速度v=0.8
・vmの時、mpx=124画素、mpy=1423画素で
は、正方形にならない。この速度で搬送して、正方形に
するためには、 mpx=(p・sinθ/ps)・(vm/v)=155 mpy=(p・cosθ/ps)=1423 となる。ここで、腕の回転位相範囲が−30度<ε<3
0度程度の時は、上記のような近似式でも特に問題はな
いが、これより広い場合、あるいは、さらに高精度で管
理したい場合は、以下の近似を用いない方法を用いて参
照テーブル561を作成するのがよい。 x(m)=vm・(f0/2π)sin(2π・n/f
0−ε0)+C(積分定数) ここで、m=(2・l/ps)・nの時、 x(m+mpx)−x(m)=p・sinθ を満たすように、mpxを算出する。mpyは変化しない。
参照テーブル561は、nに対応して、mpx,mpyを算
出しておけばよい。
【0111】また、2)検出した画像平面がゆがまない
ように検出時の蓄積時間を制御する方法について説明す
る。この方法は、図55に示すウエハ(搬送アーム)の
速度曲線(x(ドット))を予め知っておきこの曲線に
対応してリニアイメージセンサ(検出器)40の蓄積時
間を変化させるものである。各検出画素が正方形(リニ
アイメージセンサ(検出器)40が正方形でない場合
は、リニアイメージセンサ(検出器)40の画素形状に
相似な図形、たとえば長方形)になるように蓄積時間を
変化させるものである。このためには、ステージの走査
速度(x(ドット))の逆数Tiに比例するような蓄積
時間にすれば、各位置で縦横の倍率が一定になる。
【0112】即ち、図56(b)に示すように、ステー
ジパルスカウンタ562により搬送ロボット5のエンコ
ーダから検出されるロボットアーム5a,5bの回転角
度からウエハ(搬送アーム)の送り位置(x)が計測さ
れ、この位置毎に演算手段563によりウエハ(搬送ア
ーム)の速度(x(ドット))が算出され、この速度か
ら蓄積時間が算出される。タイミング発生手段564で
は、演算手段563で算出された蓄積時間でニリアイメ
ージセンサ40からの信号が検出されるようにタイミン
グ信号565を発生する。この信号565を用いて検出
された画像信号iは、検出の時点で、ゆがみがない状態
で一時的にメモリ189に格納される。一方、図23に
示すように、θ検出処理186でウエハの傾きθが検出
され、この値と設計データからのチップピッチpを基に
対応点の座標を作成し、この座標を基にメモリ189に
格納されているデータを引き出し対応点を比較演算手段
190で比較することにより異物を示す信号188を検
出することができる。ここで、検出信号iは、蓄積時間
が異なるため、大きさが真の値からずれてしまう。この
検出信号iのずれも、上記の方法に準ずる方法で、補正
可能なのは言うまでもない。ところが、この補正によ
り、ノイズも強調されてしまうことがある。故に、機構
によりθ合わせを実施した後に信号を検出する方法が、
最も良いデータを与える。
【0113】[第12実施例]次に鏡面ウエハを保有す
るプロセス装置について図57を用いて説明する。
【0114】図57に鏡面ウエハを搭載したプロセス装
置の実施例を示す。本発明に係わる異物検査システムで
は、主に表面にパターンニングされた製品ウエハの異物
を検査あるいはモニタする。ここで、表面にパターンが
ないウエハ(鏡面ウエハ)では、製品ウエハより高感度
で異物を検査できる。そこで、プロセス装置の異物管理
を鏡面ウエハを用いて実施することができる。ところ
が、この鏡面ウエハの異物検査では、装置からのウエハ
の搬送を含め時間と手間がかかっていたため、高頻度の
検査ができないのが現実であった。また、鏡面ウエハの
洗浄保管の手間も問題であった。
【0115】そこで、装置自体に鏡面ウエハのストッカ
571を設置し、特定の頻度で、この鏡面ウエハ4aを
装置内を搬送し、本発明に係わるオンマシン異物検査装
置1の検査ユニット1a,1a’で、表面検査を実施す
る構成とした。これにより、上記の問題を解決して、高
頻度の装置異物モニタリングが実現される。本発明の装
置は、ウエハストッカ571、昇降システム572、カ
セット室102、103、搬入口573、異物検査ユニ
ット1a,1a’、搬送アーム5a、搬送ロボット5、
中央搬送室104、プロセス処理室101等構成され
る。ここで、ウエハ4は、カセット(1ロット25枚の
ウエハが運搬されるタイプ、あるいはその他の数値の複
数枚のウエハが運搬されるもの、あるいは、枚葉のウエ
ハが運搬されるもの)132に載置された状態で、搬入
口573から搬入される。ここで、ウエハカセット13
2の載置される位置に、載置されたウエハ4がそれぞれ
平行になる状態で、鏡面ウエハ4aを載置するウエハス
トッカ572が設置されている。鏡面ウエハ4aを載置
するウエハストッカ572の位置は、この位置でなくて
も搬送アーム5aが搬送しやすい他の場所であっても良
い。ここで、通常は、ウエハカセット132内のウエハ
4が処理される。ここで、任意のタイミング、具体的に
は、ウエハ1ロット(1カセット)毎、あるいは数ロッ
ト毎、あるいは1日に1回等のタイミングで、ウエハス
トッカ572内の鏡面ウエハ4aが搬送される。ウエハ
は、任意の搬送経路、具体的には、プロセス処理を含む
通常の搬送経路、あるいは短縮された経路等の経路で搬
送後、異物検査ユニット1a,1a’で、表面異物が検
査される。
【0116】さらに、この鏡面ウエハ4aは、使用して
ウエハストッカ572に収納する毎に洗浄するわけでは
ないので、使用する度に鏡面ウエハ4a上の異物は徐々
に増えていくが、この変化が急峻でない限りは、特に問
題にならない。そこで、このモニタリングでは、搬送前
(前回の検査結果)の異物付着マップ(図58(a)に
示す状態)と搬送後の異物付着マップ(図58(b)に
示す状態)の差を取り、この差(図58(c)に示す状
態)を、検査データとする。このようにして、鏡面ウエ
ハ4a上に付着した異物の状態を検出することができ
る。
【0117】次に窓部での異物付着モニタについて説明
する。ここで、鏡面ウエハ4aの代わりに、プロセス処
理室に設置された観察窓の内面を検査ユニット1aで直
接検査あるいはモニタリングしても良い。この場合、表
面は、鏡面であるため高感度で検査が可能である。ま
た、鏡面ウエハ4aの搬送ストックなどの煩雑さがな
い。また、処理中、処理間、等常時モニタできる等の効
果がある。ここで、検査ユニット1aは、前述したよう
な1次元検出器を走査して用いても良いし、2次元の検
出器を用いても良い。さらに、ウエハ表面異物との関係
を事前に把握しておき、ウエハ表面に異常が発生したよ
うなときの観察窓の様子を予めデータベースに格納して
おくと、ウエハの表面の観察をせずとも観察窓の表面検
査だけで装置の発塵状態を知ることができる。
【0118】ここで処理室壁面、観察窓を含む内面は、
プロセス処理と共にゆっくり汚染されていく。この様子
は、異物検出信号(異物の数あるいは検出信号強度)の
緩やかな変化として観察される。ここで、表面からの膜
離れ、あるいは、異常な異物発生が合った場合、前記の
緩やかな変化ではない、急峻な変化が観察される。この
急峻な変化は、急峻な増加だけでなく、急峻な信号減少
であっても異常とされるべきである。表面の膜のはがれ
の場合、急峻な信号減少として観察されることが多い。
このような異常を検出した場合、処理室壁面の掃除、そ
の他の対策が施される。さらに、観察窓は、異物が付着
するという点で装置内の壁面と同等の性質を持っている
のが望ましい。具体的には、温度、表面の粗さ、材質
(薄い金属膜等を蒸着し材質を同じにしておく。この場
合、薄い金属膜は光を透過する。)等を同じにしておく
のが望ましい。次にシェーディングの補正について説明
する。本発明では、隣接チップ間で信号出力を比較する
ため、照明はより均一な強度で照射されるべきである。
ところが、レーザのビームは一般的に中心が強く周辺が
弱い。結果的に、照明強度は、直線上の視野の中央付近
で強く周囲で弱くなっている。そこで、図3に示す照明
光学系31の射出位置付近(シリンドリカルレンズ34
の前に)にこの強度分布を逆に補正するような補正板を
挿入する。この補正板は、曲線状のスリットであっても
よく、中央付近の透過率を落としたNDフィルターであ
ってもよい。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、半導体ウエハ、TFT
基板等の半導体基板に対して成膜するスパッタ装置及び
CVD装置、パターンを形成するエッチング装置、レジ
スト塗布装置、露光装置、洗浄装置等の様々なプロセス
処理装置において、半導体ウエハ、TFT基板等の半導
体基板に対して異常な付着異物の発生を低減して半導体
を高歩留まりで生産することができる効果を奏する。
【0120】また本発明によれば、半導体ウエハ、TF
T基板等の半導体基板に対して成膜するスパッタ装置及
びCVD装置、パターンを形成するエッチング装置、レ
ジスト塗布装置、露光装置、洗浄装置等の様々なプロセ
ス処理装置において、半導体ウエハ、TFT基板等の半
導体基板に対して異常な付着異物の発生に対してアラー
ム等のフィードバックを行うことができ、このフィード
バックに基づいて部分的に、または全体について洗浄し
たり、供給ガスの条件、排気の条件、温度条件、印加電
圧等のプロセス条件を制御することにより異常な異物の
発生を著しく低減して半導体を高歩留まりで生産するこ
とができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるプロセス処理装置に異物検査装
置を設置した場合の実施例を示した図である。
【図2】本発明に係わる全体のシステム構成を示した図
である。
【図3】本発明に係わる検査ユニット(検出ヘッド)の
具体的構成を示す図である。
【図4】本発明に係わる検査ユニット(検出ヘッド)に
おけるチャンネル数と走査の仕方との関係を示した図で
ある。
【図5】本発明に係わる処理による増加異物マップの算
出の仕方を説明するための図である。
【図6】本発明に係わる着工ロット単位或いはウエハ単
位に検出される異物数を示す図である。
【図7】本発明に係わる着工ロット単位において、ウエ
ハ毎に最大、最小、平均値の異物数を示す図である。
【図8】本発明に係わる過去の解析事例に基づいて異常
の異物発生原因を推定する仕方を説明するための図であ
る。
【図9】本発明に係わるプロセス処理装置に異物検査装
置を設置した場合の図1とは異なる実施例を示した図で
ある。
【図10】本発明に係わるプロセス処理装置に異物検査
装置を設置した場合の図1及び図9とは異なる実施例を
示した図である。
【図11】本発明に係わる異物検査装置にウエハコード
識別装置を備えたシステム構成を示す図である。
【図12】本発明に係わる識別コードが印字されたウエ
ハを示す図である。
【図13】本発明に係わるウエハストッカに異物検査装
置を設置した場合の実施例を示した図である。
【図14】図13に示す保管棚の部分を示す図である。
【図15】本発明に係わるウエハのオリフラを検出して
ウエハ回転方向を検出する実施例を説明するための図で
ある。
【図16】本発明に係わるウエハのオリフラを検出して
ウエハ回転方向を検出する図15と異なる実施例を説明
するための図である。
【図17】本発明に係わるウエハ上に形成されたチップ
格子を検出してウエハ回転方向を検出する実施例を説明
するための図である。
【図18】本発明に係わるウエハ上に形成されたチップ
格子を検出してウエハ回転方向を検出する図17と異な
る実施例を説明するための図である。
【図19】本発明に係わるウエハ上に形成されたチップ
格子を検出してウエハ回転方向を検出する図17及び図
18と異なる実施例を説明するための図である。
【図20】本発明に係わるウエハ上に形成されたチップ
格子を検出してウエハ回転方向を検出する図17及び図
18及び図19と異なる実施例を説明するための図であ
る。
【図21】本発明に係わる検出像からウエハの回転角を
検出する仕方を説明するための図である。
【図22】本発明に係わるチップ比較において回転補正
オペレータを施すための説明図である。
【図23】本発明に係わるソフト処理で行うチップ比較
システムを示す図である。
【図24】図23の説明図である。
【図25】本発明に係わる回転機構を用いて行うチップ
比較システムを示す図である。
【図26】図25の説明図である。
【図27】本発明に係わる検出像からウエハの回転角を
検出するための説明図である。
【図28】照明光とウエハからの回折光と対物レンズの
開口数との関係を示す正面図である。
【図29】照明光とウエハからの回折光と対物レンズの
開口数との関係を示す平面図である。
【図30】ウエハのチップ配列方向を示す図である。
【図31】空間フィルタで0次回折光を遮光する説明図
である。
【図32】本発明に係わる検査ユニットにおける検出光
学系の焦点深度とワーク検査面との関係を示す図であ
る。
【図33】本発明に係わるハンドリング機構(搬送ロボ
ット)の搬送アームにおいて、ウエハを吸着する構成を
示す図である。
【図34】ウエハのそりに基づいて、ウエハの傾きを検
出する光学系の実施例を示す図である。
【図35】ウエハのそりに基づいて、ウエハの傾きを検
出する光学系の図34と異なる実施例を示す図である。
【図36】ウエハのそりに基づいて、空間フィルタの位
置における0次回折光のずれを示す図である。
【図37】合傾範囲を示す図である。
【図38】検査ユニット(検出ヘッド)を傾き合わせ、
及び自動焦点合わせさせるための機構を示す図である。
【図39】自動焦点合わせさせるための検出光学系を示
す図である。
【図40】精密に自動焦点合わせさせるための検出光学
系を示す図である。
【図41】自動焦点合わせするための各種信号処理波形
を示す図である。
【図42】自動焦点合わせするための信号波形を示す図
である。
【図43】信号a,b、(a−b)/(a+b)とΔZ
との関係を示す図である。
【図44】信号a,a’,b,b’、(a−b)/(a
+b),(a’−b’)/(a’+b’)とΔZとの関
係を示す図である。
【図45】照明光学系の照明光束を用いて傾き検出と焦
点検出とを行う光学系を示す正面図である。
【図46】照明光学系の照明光束を用いて傾き検出と焦
点検出とを行う光学系を示す平面図である。
【図47】検査ユニット(検出ヘッド)をウエハ平面内
で回転ずれ補正させる機構を示す斜視図である。
【図48】検査ユニット(検出ヘッド)を簡単に装着さ
せる機構を示す図である。
【図49】本発明に係わるプロセス処理装置の搬送室上
蓋に装着するダミー・ポートを示す図である。
【図50】本発明に係わるプロセス処理装置において、
予備室に検査ユニットを設置した場合の実施例を示す図
である。
【図51】本発明に係わるプロセス処理装置において、
検査ユニットを搬送室の外側に設置して、照明光学系の
ミラーを搬送室内に設置した実施例を示す図である。
【図52】本発明に係わる検査ユニットにおいて迷光を
遮光する実施例を示す図である。
【図53】本発明に係わるハンドリング機構(搬送ロボ
ット)でウエハを搬送する場合についての説明図であ
る。
【図54】本発明に係わるハンドリング機構(搬送ロボ
ット)でウエハを搬送する場合において変位xとその速
度(x(ドット))との関係を示す図である。
【図55】本発明に係わるハンドリング機構(搬送ロボ
ット)でウエハを搬送する場合において速度(x(ドッ
ト))とその逆数Tiとの関係を示す図である。
【図56】本発明に係わるチップ比較においてハンドリ
ング機構(搬送ロボット)でウエハを搬送する場合にお
ける速度変動を考慮して行う構成と、本発明に係わるハ
ンドリング機構(搬送ロボット)でウエハを搬送する場
合における速度変動を考慮してリニアイメージセンサに
おける蓄積時間を制御する構成を示す図である。
【図57】本発明に係わるプロセス処理装置において、
検査ユニットでストックした鏡面ウエハを用いて異物検
出を行う実施例を示す図である。
【図58】図57に示す実施例において鏡面ウエハを用
いた場合の異物検出データを得る手法を説明するための
図である。
【符号の説明】
1…異物検査装置、1a,1a’…検査ユニット(検出
ヘッド) 1b…走査ステージ、3…Θステージ、4…ワーク(ウ
エハ) 5…ハンドリング機構(搬送ロボット)、5a…搬送ア
ーム 6…バッファチャンバ、7…プロセス処理室 8a,8b…ワーク供給用ステーション(ローダ、アン
ローダ) 9…データ処理部(CPU)、10…制御装置、11…
検査制御装置 20…異物データ解析コンピュータ、20g…データベ
ース(ハードディスク) 21…分析装置、22…検査
装置、31…照明光学系、35…ミラー 36…検出光学系、39…空間フィルタ 37…テレセントリック光学系(対物レンズ)、40…
リニアイメージセンサ 41…照明された線状の光束、91…プロセス処理装
置、92…処理室 94…ガス流量測定ユニット、95…ガス圧測定ユニッ
ト 96…放射率測定ユニット、設備状態データ収集、98
…ローディング室 99…アンローディング室、101…反応室、102…
ローダ部 104…搬送室、105…上蓋、106…真空対応標準
フランジ 110…ウエハ回転検出系、111…ウエハコード識別
装置 131…ウエハストッカ、132…ウエハカセット 133…ウエハカセット搬送ロボット、187…回転補
正オペレータ 189…メモリ、190…比較処理手段、186…回転
検出処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 英利 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 土井 秀明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 野口 稔 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 執行 義春 東京都小平市上水本町五丁目20番1号株式 会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 松岡 一彦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号株式 会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 渡辺 健二 東京都小平市上水本町五丁目20番1号株式 会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 大島 良正 東京都小平市上水本町五丁目20番1号株式 会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 谷口 雄三 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所内 (72)発明者 遠藤 文昭 東京都小平市上水本町五丁目20番1号株式 会社日立製作所半導体事業部内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセス処理装置に設置された異物検査装
    置により、プロセス処理前後のワークへの付着異物状態
    を計測し、処理前のワーク付着異物状態と処理後のワー
    ク付着異物状態とを比較して算出されるプロセス処理に
    おけるワークへの付着異物状態を管理して前記ワークに
    対してプロセス処理して生産することを特徴とする半導
    体生産方法。
  2. 【請求項2】プロセス処理装置に設置された異物検査装
    置により、プロセス処理前後のワーク(半導体基板)へ
    の付着異物状態を計測し、処理前のワーク付着異物状態
    と処理後のワーク付着異物状態とを比較して算出される
    プロセス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット
    単位またはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロ
    ット単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物
    状態に基づいて前記プロセス処理装置へのワークの投入
    を制御し、この投入が制御されたワークに対してプロセ
    ス処理して生産することを特徴とする半導体生産方法。
  3. 【請求項3】プロセス処理装置に設置された異物検査装
    置により、少なくともプロセス処理前又は後のワークへ
    の付着異物状態を計測し、この計測された少なくともプ
    ロセス処理前又は後のワークへの付着異物状態に基づい
    てプロセス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロッ
    ト単位またはウエハ単位で管理し、この管理される着工
    ロット単位またはワーク単位におけるワークへの付着異
    物状態に基づいてプロセス処理装置における清掃の時期
    又はそのサイクルを制御し、この制御されたプロセス処
    理装置においてワークに対してプロセス処理して生産す
    ることを特徴とする半導体生産方法。
  4. 【請求項4】プロセス処理装置に設置された異物検査装
    置により、プロセス処理前後のワークへの付着異物状態
    を計測し、この計測処理前のワーク付着異物状態と処理
    後のワーク付着異物状態とを比較して算出されるプロセ
    ス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位ま
    たはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロット単
    位またはワーク単位におけるワークへの付着異物状態に
    基づいてプロセス処理装置における清掃の時期又はその
    サイクルを制御し、この制御されたプロセス処理装置に
    おいてワークに対してプロセス処理して生産することを
    特徴とする半導体生産方法。
  5. 【請求項5】製品保管棚に設置された異物検査装置によ
    り製品保管棚に保管されたワークへの異物付着状態を計
    測し、この計測されたワークをプロセス処理装置により
    生産することを特徴とする半導体生産方法。
  6. 【請求項6】製品保管棚に設置された異物検査装置によ
    り製品保管棚に保管されたワークへの異物付着状態を計
    測し、該計測されたワークへの異物付着状態に基づいて
    ワークの次工程への払出を制御してワークを生産するこ
    とを特徴とする半導体生産方法。
  7. 【請求項7】着工ロット単位或いはワーク単位にワーク
    への異物付着状態について計測し、該計測されたワーク
    への異物付着状態が、時間変化により増加傾向にあると
    きまたは管理値を超えて異常になったとき、着工ロット
    単位或いはワーク単位でプロセス処理を停止してワーク
    を生産することを特徴とする半導体生産方法。
  8. 【請求項8】着工ロット単位或いはワーク単位にワーク
    への異物付着状態について計測し、該計測されたワーク
    への異物付着状態が、時間変化により増加傾向にあると
    きまたは管理値を超えて異常になったとき、アラームを
    発生して着工ロット単位或いはワーク単位でプロセス処
    理を停止し、ワークを生産することを特徴とする半導体
    生産方法。
  9. 【請求項9】プロセス処理装置に設置された異物検査装
    置により、少なくともプロセス処理前又は後のワークへ
    の付着異物状態を計測し、この計測された少なくともプ
    ロセス処理前又は後のワークへの付着異物状態に基づい
    てプロセス処理でのワークへの付着異物数を着工ロット
    単位またはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロ
    ット単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物
    状態が時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値
    を超えて異常になったとき、着工ロット単位或いはワー
    ク単位でプロセス処理を停止して該プロセス処理を制御
    し、この制御されたプロセス処理においてワークに対し
    てプロセス処理して生産することを特徴とする半導体生
    産方法。
  10. 【請求項10】プロセス処理装置に設置された異物検査
    装置により、プロセス処理前後のワークへの付着異物状
    態を計測し、この計測処理前のワーク付着異物状態と処
    理後のワーク付着異物状態とを比較して算出されるプロ
    セス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位
    またはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロット
    単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物状態
    が時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値を超
    えて異常になったとき、着工ロット単位或いはワーク単
    位でプロセス処理を停止して該プロセス処理を制御し、
    この制御されたプロセス処理においてワークに対してプ
    ロセス処理して生産することを特徴とする半導体生産方
    法。
  11. 【請求項11】既知のワーク解析事例のワークの異物マ
    ップとその原因をデータベースに登録しておき、次に計
    測したワークの計測結果、異常ワークに対して既知のデ
    ータと比較し、類似の場合どういう不良モードかを指示
    することを特徴とする半導体生産方法。
  12. 【請求項12】既知のワーク解析事例のワークの異物マ
    ップとその原因とをデータベースに登録しておき、次に
    計測したワークの計測結果、異常ワークに対して既知の
    データと比較してプロセス処理装置のクリーニング方法
    を指示することを特徴とする半導体生産方法。
  13. 【請求項13】既知のワーク解析事例のワークの異物マ
    ップとその原因とをデータベースに登録しておき、次に
    計測したワークの計測結果、異常ワークに対して既知の
    データと比較し、更なる検査指示をだすことを特徴とす
    る半導体生産方法。
  14. 【請求項14】プロセス処理装置に設置された異物検査
    装置により、少なくともプロセス処理前又は後のワーク
    への付着異物状態を計測し、この計測された少なくとも
    プロセス処理前又は後のワークへの付着異物状態に基づ
    いてプロセス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロ
    ット単位またはウエハ単位で管理し、この管理される着
    工ロット単位またはワーク単位におけるワークへの付着
    異物状態が時間変化により増加傾向にあるときまたは管
    理値を超えて異常になったとき、前記計測されたワーク
    への付着異物状態から、登録されているワークの異物マ
    ップとその不良原因との対応を示すデータベースに基づ
    いて不良原因を推定して該不良原因を取り除くようにプ
    ロセス処理を制御し、この制御されたプロセス処理にお
    いてワークに対してプロセス処理して生産することを特
    徴とする半導体生産方法。
  15. 【請求項15】プロセス処理装置に設置された異物検査
    装置により、プロセス処理前後のワークへの付着異物状
    態を計測し、この計測処理前のワーク付着異物状態と処
    理後のワーク付着異物状態とを比較して算出されるプロ
    セス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位
    またはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロット
    単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物数が
    時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値を超え
    て異常になったとき、前記計測されたワークへの付着異
    物状態から、登録されているワークの異物マップとその
    不良原因との対応を示すデータベースに基づいて不良原
    因を推定して該不良原因を取り除くようにプロセス処理
    を制御し、この制御されたプロセス処理においてワーク
    に対してプロセス処理して生産することを特徴とする半
    導体生産方法。
  16. 【請求項16】プロセス処理装置に設置された異物検査
    装置により、少なくともプロセス処理前又は後のワーク
    への付着異物状態を計測し、この計測された少なくとも
    プロセス処理前又は後のワークへの付着異物状態に基づ
    いてプロセス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロ
    ット単位またはウエハ単位で管理し、この管理される着
    工ロット単位またはワーク単位におけるワークへの付着
    異物状態が時間変化により増加傾向にあるときまたは管
    理値を超えて異常になったとき、前記計測されたワーク
    への付着異物状態から、登録されているプロセス処理装
    置の処理条件とワークへの異物発生状況との相関関係を
    示すデータベースに基づいて不良処理条件を推定して該
    不良処理条件を取り除くようにプロセス処理の処理条件
    を制御し、この制御された処理条件におけるプロセス処
    理においてワークに対してプロセス処理して生産するこ
    とを特徴とする半導体生産方法。
  17. 【請求項17】プロセス処理装置に設置された異物検査
    装置により、プロセス処理前後のワークへの付着異物状
    態を計測し、この計測処理前のワーク付着異物状態と処
    理後のワーク付着異物状態とを比較して算出されるプロ
    セス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位
    またはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロット
    単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物状態
    が時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値を超
    えて異常になったとき、前記計測されたワークへの付着
    異物状態から、登録されているプロセス処理装置の処理
    条件とワークへの異物発生状況との相関関係を示すデー
    タベースに基づいて不良処理条件を推定して該不良処理
    条件を取り除くようにプロセス処理の処理条件を制御
    し、この制御された処理条件におけるプロセス処理にお
    いてワークに対してプロセス処理して生産することを特
    徴とする半導体生産方法。
  18. 【請求項18】プロセス処理装置に設置された異物検査
    装置により、ワークへの付着異物状態を計測し、この計
    測されたワークへの付着異物状態に基づいてプロセス処
    理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位または
    ウエハ単位で管理し、この管理される着工ロット単位ま
    たはワーク単位におけるワークへの付着異物状態が時間
    変化により増加傾向にあるときまたは管理値を超えて異
    常になったとき、前記計測されたワークへの付着異物状
    態から、登録されているワークの異物マップとその清掃
    条件との対応を示すデータベースに基づいて清掃条件を
    推定して該清掃条件によりプロセス処理装置における清
    掃を実行し、この実行されたプロセス処理装置において
    ワークに対してプロセス処理して生産することを特徴と
    する半導体生産方法。
  19. 【請求項19】プロセス処理装置に設置された異物検査
    装置により、プロセス処理前後のワークへの付着異物状
    態を計測し、この計測処理前のワーク付着異物状態と処
    理後のワーク付着異物状態とを比較して算出されるプロ
    セス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位
    またはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロット
    単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物数が
    時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値を超え
    て異常になったとき、前記計測されたワークへの付着異
    物状態から、登録されているワークの異物マップとその
    清掃条件との対応を示すデータベースに基づいて清掃条
    件を推定して該清掃条件によりプロセス処理装置におけ
    る清掃を実行し、この実行されたプロセス処理装置にお
    いてワークに対してプロセス処理して生産することを特
    徴とする半導体生産方法。
  20. 【請求項20】プロセス処理装置に設置された異物検査
    装置により、ワークへの付着異物状態を計測し、この計
    測されたワークへの付着異物状態に基づいてプロセス処
    理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位または
    ウエハ単位で管理し、この管理される着工ロット単位ま
    たはワーク単位におけるワークへの付着異物状態が時間
    変化により増加傾向にあるときまたは管理値を超えて異
    常になったとき、前記計測されたワークへの付着異物状
    態から、登録されているワークの異物マップとプロセス
    処理装置との対応を示すデータベースに基づいてプロセ
    ス処理装置を特定して該特定されたプロセス処理装置に
    おいて清掃を実行し、この実行されたプロセス処理装置
    においてワークに対してプロセス処理して生産すること
    を特徴とする半導体生産方法。
  21. 【請求項21】プロセス処理装置に設置された異物検査
    装置により、プロセス処理前後のワークへの付着異物状
    態を計測し、この計測処理前のワーク付着異物状態と処
    理後のワーク付着異物状態とを比較して算出されるプロ
    セス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位
    またはウエハ単位で管理し、この管理される着工ロット
    単位またはワーク単位におけるワークへの付着異物数が
    時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値を超え
    て異常になったとき、前記計測されたワークへの付着異
    物状態から、登録されているワークの異物マップとプロ
    セス処理装置との対応を示すデータベースに基づいてプ
    ロセス処理装置を特定して該特定されたプロセス処理装
    置において清掃を実行し、この実行されたプロセス処理
    装置においてワークに対してプロセス処理して生産する
    ことを特徴とする半導体生産方法。
  22. 【請求項22】プロセス処理前後のワークへの付着異物
    状態を計測する異物検査装置を、前記ワークに対してプ
    ロセス処理して生産するプロセス処理装置に設置し、前
    記異物検査装置で計測される処理前のワーク付着異物状
    態と処理後のワーク付着異物状態とを比較して算出され
    るプロセス処理におけるワークへの付着異物状態を管理
    する管理手段を備えたことを特徴とする半導体生産シス
    テム。
  23. 【請求項23】プロセス処理前後のワーク(半導体基
    板)への付着異物状態を計測する異物検査装置を、ワー
    クに対してプロセス処理して生産するプロセス処理装置
    に設置し、前記異物検査装置により計測された処理前の
    ワーク付着異物状態と処理後のワーク付着異物状態とを
    比較して算出されるプロセス処理でのワークへの付着異
    物状態を着工ロット単位またはウエハ単位で管理する管
    理手段を備え、該管理手段で管理される着工ロット単位
    またはワーク単位におけるワークへの付着異物状態に基
    づいて前記プロセス処理装置へのワークの投入を制御す
    る制御手段を備えたことを特徴とする半導体生産システ
    ム。
  24. 【請求項24】少なくともプロセス処理前又は後のワー
    クへの付着異物状態を計測する異物検査装置を、ワーク
    に対してプロセス処理して生産するプロセス処理装置に
    設置し、前記異物検査装置により計測された少なくとも
    プロセス処理前又は後のワークへの付着異物状態に基づ
    いてプロセス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロ
    ット単位またはウエハ単位で管理する管理手段を備え、
    該管理手段で管理される着工ロット単位またはワーク単
    位におけるワークへの付着異物状態に基づいてプロセス
    処理装置における清掃の時期又はそのサイクルを制御す
    る制御手段を備えたことを特徴とする半導体生産システ
    ム。
  25. 【請求項25】プロセス処理前後のワークへの付着異物
    状態を計測する異物検査装置を、ワークに対してプロセ
    ス処理して生産するプロセス処理装置に設置し、前記異
    物検査装置で計測された処理前のワーク付着異物状態と
    処理後のワーク付着異物状態とを比較して算出されるプ
    ロセス処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単
    位またはウエハ単位で管理する管理手段を備え、該管理
    手段で管理される着工ロット単位またはワーク単位にお
    けるワークへの付着異物状態に基づいてプロセス処理装
    置における清掃の時期又はそのサイクルを制御する制御
    手段を備えたことを特徴とする半導体生産システム。
  26. 【請求項26】製品保管棚に保管されたワークへの異物
    付着状態を計測する異物検査装置を、製品保管棚内に設
    置し、該異物検査装置で計測されたワークをプロセス処
    理して生産するプロセス処理装置を備えたことを特徴と
    する半導体生産システム。
  27. 【請求項27】製品保管棚に保管されたワークへの異物
    付着状態を計測する異物検査装置を、製品保管棚内に設
    置し、該異物検査装置で計測されたワークへの異物付着
    状態に基づいてワークの次工程への払出を制御する制御
    手段を備え、該制御手段で払出されたワークをプロセス
    処理して生産するプロセス処理装置を備えたことを特徴
    とする半導体生産システム。
  28. 【請求項28】着工ロット単位或いはワーク単位にワー
    クへの異物付着状態について計測する異物検査装置を備
    え、該異物検査装置で計測されたワークへの異物付着状
    態が、時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値
    を超えて異常になったとき、着工ロット単位或いはワー
    ク単位でプロセス処理を停止してワークを生産するプロ
    セス処理装置を備えたことを特徴とする半導体生産シス
    テム。
  29. 【請求項29】着工ロット単位或いはワーク単位にワー
    クへの異物付着状態について計測する異物検査装置を備
    え、該異物検査装置で計測されたワークへの異物付着状
    態が、時間変化により増加傾向にあるときまたは管理値
    を超えて異常になったとき、アラームを発生して着工ロ
    ット単位或いはワーク単位でプロセス処理を停止し、ワ
    ークを生産するプロセス処理装置を備えたことを特徴と
    した半導体生産システム。
  30. 【請求項30】少なくともプロセス処理前又は後のワー
    クへの付着異物状態を計測する異物検査装置を、ワーク
    に対してプロセス処理して生産するプロセス処理装置に
    設置し、前記異物検査装置で計測された少なくともプロ
    セス処理前又は後のワークへの付着異物状態に基づいて
    プロセス処理でのワークへの付着異物数を着工ロット単
    位またはウエハ単位で管理する管理手段を備え、該管理
    手段で管理される着工ロット単位またはワーク単位にお
    けるワークへの付着異物状態が時間変化により増加傾向
    にあるときまたは管理値を超えて異常になったとき、着
    工ロット単位或いはワーク単位でプロセス処理を停止し
    て該プロセス処理を制御する制御手段を備えたことを特
    徴とする半導体装置の生産システム。
  31. 【請求項31】少なくともプロセス処理前又は後のワー
    クへの付着異物状態を計測する異物検査装置を、ワーク
    に対してプロセス処理するプロセス処理装置に設置し、
    前記異物検査装置で計測された少なくともプロセス処理
    前又は後のワークへの付着異物状態に基づいてプロセス
    処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位また
    はウエハ単位で管理する管理手段を備え、該管理手段で
    管理される着工ロット単位またはワーク単位におけるワ
    ークへの付着異物状態が時間変化により増加傾向にある
    ときまたは管理値を超えて異常になったとき、前記計測
    されたワークへの付着異物状態から、登録されているワ
    ークの異物マップとその不良原因との対応を示すデータ
    ベースに基づいて不良原因を推定して該不良原因を取り
    除くようにプロセス処理を制御する制御手段を備えたこ
    とを特徴とする半導体生産システム。
  32. 【請求項32】少なくともプロセス処理前又は後のワー
    クへの付着異物状態を計測する異物検査装置を、ワーク
    に対してプロセス処理するプロセス処理装置に設置し、
    前記異物検査装置で計測された少なくともプロセス処理
    前又は後のワークへの付着異物状態に基づいてプロセス
    処理でのワークへの付着異物状態を着工ロット単位また
    はウエハ単位で管理する管理手段を備え、該管理手段で
    管理される着工ロット単位またはワーク単位におけるワ
    ークへの付着異物状態が時間変化により増加傾向にある
    ときまたは管理値を超えて異常になったとき、前記計測
    されたワークへの付着異物状態から、登録されているプ
    ロセス処理装置の処理条件とワークへの異物発生状況と
    の相関関係を示すデータベースに基づいて不良処理条件
    を推定して該不良処理条件を取り除くようにプロセス処
    理の処理条件を制御する制御手段を備えたことを特徴と
    する半導体生産システム。
  33. 【請求項33】ワークへの付着異物状態を計測する異物
    検査装置を、ワークに対してプロセス処理して生産する
    プロセス処理装置に設置し、前記異物検査装置で計測さ
    れたワークへの付着異物状態に基づいてプロセス処理で
    のワークへの付着異物状態を着工ロット単位またはウエ
    ハ単位で管理する管理手段を備え、該管理手段で管理さ
    れる着工ロット単位またはワーク単位におけるワークへ
    の付着異物状態が時間変化により増加傾向にあるときま
    たは管理値を超えて異常になったとき、前記計測された
    ワークへの付着異物状態から、登録されているワークの
    異物マップとその清掃条件との対応を示すデータベース
    に基づいて清掃条件を推定して該清掃条件によりプロセ
    ス処理装置における清掃を実行する実行手段を備えたこ
    とを特徴とする半導体生産システム。
  34. 【請求項34】ワークへの付着異物状態を計測する異物
    検査装置を、ワークに対してプロセス処理して生産する
    プロセス処理装置に設置し、前記異物検査装置で計測さ
    れたワークへの付着異物状態に基づいてプロセス処理で
    のワークへの付着異物状態を着工ロット単位またはウエ
    ハ単位で管理する管理手段を備え、該管理手段で管理さ
    れる着工ロット単位またはワーク単位におけるワークへ
    の付着異物状態が時間変化により増加傾向にあるときま
    たは管理値を超えて異常になったとき、前記計測された
    ワークへの付着異物状態から、登録されているワークの
    異物マップとプロセス処理装置との対応を示すデータベ
    ースに基づいてプロセス処理装置を特定して該特定され
    たプロセス処理装置において清掃を実行する実行手段を
    備えたことを特徴とする半導体生産システム。
JP7054298A 1991-04-02 1995-03-14 半導体生産方法及びそのシステム Pending JPH08250385A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7054298A JPH08250385A (ja) 1995-03-14 1995-03-14 半導体生産方法及びそのシステム
US08/617,270 US6650409B1 (en) 1991-04-02 1996-03-14 Semiconductor device producing method, system for carrying out the same and semiconductor work processing apparatus included in the same system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7054298A JPH08250385A (ja) 1995-03-14 1995-03-14 半導体生産方法及びそのシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08250385A true JPH08250385A (ja) 1996-09-27

Family

ID=12966671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7054298A Pending JPH08250385A (ja) 1991-04-02 1995-03-14 半導体生産方法及びそのシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08250385A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002174502A (ja) * 2000-12-07 2002-06-21 Ulvac Japan Ltd 軸出し装置、膜厚測定装置、成膜装置、軸出し方法及び膜厚測定方法
JP2003531488A (ja) * 2000-04-13 2003-10-21 ナノフオトニクス・アクチエンゲゼルシヤフト モジュール式基板測定システム
JP2005527116A (ja) * 2002-05-22 2005-09-08 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド プロセス変動のモニタシステムおよび方法
WO2007037012A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Topcon Corporation チャンバーマッチング方法、半導体プロセス支援装置、メンテナンス方法、メンテナンス支援装置
JP2007256271A (ja) * 2006-02-24 2007-10-04 Hitachi High-Technologies Corp 異物検査方法及び異物検査装置
US7499157B2 (en) 2002-08-02 2009-03-03 Hitachi Electronics Engineering Co, Ltd. System for monitoring foreign particles, process processing apparatus and method of electronic commerce
JP2010534408A (ja) * 2007-07-20 2010-11-04 ケーエルエー−テンカー・コーポレーション 標準参照ダイ比較検査に用いるための標準参照ダイを生成する方法及びウエハーを検査するための方法
JP2013164422A (ja) * 2013-02-26 2013-08-22 Hitachi High-Technologies Corp 検査装置および検査方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003531488A (ja) * 2000-04-13 2003-10-21 ナノフオトニクス・アクチエンゲゼルシヤフト モジュール式基板測定システム
JP2002174502A (ja) * 2000-12-07 2002-06-21 Ulvac Japan Ltd 軸出し装置、膜厚測定装置、成膜装置、軸出し方法及び膜厚測定方法
JP2005527116A (ja) * 2002-05-22 2005-09-08 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド プロセス変動のモニタシステムおよび方法
US7499157B2 (en) 2002-08-02 2009-03-03 Hitachi Electronics Engineering Co, Ltd. System for monitoring foreign particles, process processing apparatus and method of electronic commerce
US8045148B2 (en) 2002-08-02 2011-10-25 Hitachi High-Technologies Corporation System for monitoring foreign particles, process processing apparatus and method of electronic commerce
US8254662B2 (en) 2002-08-02 2012-08-28 Hitachi High-Technologies Corporation System for monitoring foreign particles, process processing apparatus and method of electronic commerce
WO2007037012A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Topcon Corporation チャンバーマッチング方法、半導体プロセス支援装置、メンテナンス方法、メンテナンス支援装置
JP2007256271A (ja) * 2006-02-24 2007-10-04 Hitachi High-Technologies Corp 異物検査方法及び異物検査装置
JP2010534408A (ja) * 2007-07-20 2010-11-04 ケーエルエー−テンカー・コーポレーション 標準参照ダイ比較検査に用いるための標準参照ダイを生成する方法及びウエハーを検査するための方法
JP2013164422A (ja) * 2013-02-26 2013-08-22 Hitachi High-Technologies Corp 検査装置および検査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6901314B2 (en) Alignment apparatus for substrates
US6650409B1 (en) Semiconductor device producing method, system for carrying out the same and semiconductor work processing apparatus included in the same system
KR100727168B1 (ko) 기판 검사 장치 및 방법
US6225012B1 (en) Method for positioning substrate
US7362436B2 (en) Method and apparatus for measuring optical overlay deviation
US7289661B2 (en) Apparatus and method for inspecting a substrate
JPH08220005A (ja) 微小異物の分析方法、分析装置およびこれらを用いる半導体素子もしくは液晶表示素子の製法
JPH07325041A (ja) 微小異物の位置決め方法、分析方法、これに用いる分析装置およびこれを用いた半導体素子もしくは液晶表示素子の製法
WO2007094443A1 (ja) 調整方法、基板処理方法、基板処理装置、露光装置、検査装置、測定検査システム、処理装置、コンピュータ・システム、プログラム及び情報記録媒体
JPH06258239A (ja) 欠陥検出装置およびその方法
JPH05218163A (ja) 異物検査方法及びその装置
WO2011040223A1 (ja) 表面欠陥検査装置
JP3379855B2 (ja) 異物検査方法及びその装置
JPH08250385A (ja) 半導体生産方法及びそのシステム
JPH08250569A (ja) プロセス処理装置及びそのシステム並びに製品保管装置
JP4289961B2 (ja) 位置決め装置
JP3816426B2 (ja) プロセス処理装置
JP3705976B2 (ja) 分析・観察装置
JP3803109B2 (ja) 欠陥検査方法及び欠陥検査装置
CN114107933B (zh) 标记检测装置、对准装置、成膜装置、标记检测方法以及成膜方法
TWI480915B (zh) Charge particle beam printing device and charged particle beam printing method
JP2002310932A (ja) 半導体デバイス処理装置の監視方法およびそのシステム
KR100255253B1 (ko) 반도체의 생산방법 및 그 제조 설비
US20240151653A1 (en) System and method for detecting a defect in a specimen
JP2000311926A (ja) 半導体デバイスの生産方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040728

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040902

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20041101

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20041125

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02