JP2009068811A - 熱交換システムおよびスターリング冷却庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換効率の高い熱交換システムおよび該熱交換システムを含むスターリング冷却庫を提供する。
【解決手段】熱交換システムは、低温部112を有するスターリング冷凍機と、冷媒が流れる冷媒配管221,222を有し、冷媒を介して低温部112の冷熱をスターリング冷凍機の外部に伝える冷媒回路とを備える。低温部112は、作動媒体が封入された作動空間を規定する第1部材1と、第1部材1に外側に設けられた第2部材2とを含み、冷媒配管221,222内を流れる冷媒は、第2部材2の外側から第1部材1と第2部材2との間に流入するように導かれる。
【選択図】図7

Description

本発明は、熱交換システムおよびスターリング冷却庫に関し、特に、冷凍機の冷熱を冷凍機の外部に伝える冷媒回路を有する熱交換システムおよび該熱交換システムを含むスターリング冷却庫に関する。
スターリング冷凍機を利用した冷蔵庫が従来から知られている。たとえば、特開2001−33139号公報(特許文献1)には、スターリング冷凍機の吸熱部にサーマルサイフォンを構成する凝縮器を巻回し、その両端の液体ラインおよび気体ラインを蒸発器と連結した冷蔵庫が記載されている。サーマルサイフォン内には、冷媒としてのCO2などが充填されている。
特開2001−33139号公報
特許文献1では、スターリング冷凍機の吸熱部と該吸熱部に巻回される凝縮器とが別部品により構成されているため、吸熱部と2次冷媒回路との間の熱伝導効率が必ずしも十分でない。この結果、スターリング冷凍機の冷熱が冷蔵庫内に効率よく伝達されない。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、熱交換効率の高い熱交換システムおよび該熱交換システムを含むスターリング冷却庫を提供することにある。
本発明に係る熱交換システムは、低温部を有する冷凍機と、冷媒が流れる冷媒配管を有し、冷媒を介して低温部の冷熱を冷凍機の外部に伝える冷媒回路とを備え、低温部は、作動媒体が封入された作動空間を規定する第1部材と、該第1部材の外側に設けられた第2部材とを含み、第1部材の外表面および第2部材の内表面の少なくとも一方に溝部が形成され、冷媒配管内を流れる冷媒は、第2部材の外側から溝部内に流入するように導かれる。
上記構成によれば、作動空間を規定する第1部材に直接接するように冷媒を供給することができるので、冷凍機の冷熱が冷媒に効率よく伝達される。この結果、熱交換効率の高い熱交換システムを得ることができる。
上記熱交換システムにおいて、好ましくは、冷凍機は、第2部材の外側に設けられ、第1部材および第2部材よりも熱伝導性の低い第3部材をさらに含む。
上記構成によれば、第1と第2部材を熱伝導性の低い第3部材でカバーすることにより、第1と第2部材からの冷熱の漏洩を抑制することができるので、冷凍機の冷熱をさらに効率的に冷媒に伝達することができる。この結果、熱交換効率のさらに高い熱交換システムを得ることができる。
上記熱交換システムにおいて、好ましくは、冷凍機は、第3部材の外側に設けられ、第3部材とともに真空空間を規定する第4部材をさらに含む。
上記構成によれば、第3部材の外側に断熱性の高い真空空間が形成されるので、第1と第2部材からの冷熱の漏洩をさらに効果的に抑制することができる。この結果、熱交換効率のさらに高い熱交換システムを得ることができる。
上記熱交換システムにおいて、好ましくは、冷凍機はスターリング冷凍機であり、スターリング冷凍機は、圧縮空間および膨張空間と背圧空間とを有する外殻体と、外殻体内に組付けられたシリンダと、背圧空間と圧縮空間との間に設けられ、シリンダ内を往復動するピストンと、圧縮空間と膨張空間との間に設けられ、シリンダ内を往復動するディスプレーサとを含み、低温部は、ディスプレーサに関してピストンの反対側に位置するように形成される。
スターリング冷凍機の低温部では、たとえば−50℃程度の極低温が得られる。上記構成によれば、スターリング冷凍機により得られる極低温を効果的に外部に伝達することができる。
本発明に係るスターリング冷却庫は、上述した熱交換システムを備える。これにより、冷却効率の高いスターリング冷却庫が得られる。
本発明によれば、熱交換システムの熱交換効率を向上させることができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の構成を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
本願明細書において、「冷却庫」とは、冷蔵室を有する「冷蔵庫」、冷凍室を有する「冷凍庫」および冷凍室と冷蔵室とを双方とも有する「冷凍冷蔵庫」のすべてを含む概念である。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係るスターリング冷却庫の配管系統図である。
本実施の形態に係るスターリング冷却庫1000は、図1に示すように、低温部および高温部を有するスターリング冷凍機100(スターリング機関)と、上記低温部の冷熱を伝達するための冷媒回路である低温側循環回路200と、上記高温部の熱を伝達するための冷媒回路である高温側循環回路300とを含んで構成される。
スターリング冷凍機100は、低温部が下側となり、高温部が上側となるように設置されている。したがって、低温側循環回路200は、高温側循環回路300に対して下側に形成される。
低温側循環回路200は、低温側蒸発器210と、冷媒配管220,230と、スターリング冷凍機100の低温部に取り付けられた低温側凝縮器240とを含んで構成される。低温側循環回路200は、冷却庫内の空気とスターリング冷凍機100の低温部との熱交換を行なう。
低温側循環回路200内には二酸化炭素や炭化水素などが冷媒として封入されている。低温側凝縮器240において凝縮した冷媒は冷媒配管230(低温側導管)を矢印DR230方向に流れて低温側蒸発器210に達する。低温側蒸発器210において冷媒が蒸発することで熱交換が行なわれる。熱交換の後、ガス化された冷媒は、冷媒配管220(低温側戻り管)を介して低温側凝縮器240に戻る。なお、冷媒配管220は2つの冷媒配管221,222に分岐しており、ガス化された冷媒は、矢印DR221,222方向から低温側凝縮器240に流入する。すなわち、低温側凝縮器240には、側方から(矢印DR221方向,DR222方向に沿って)ガス化された冷媒が流入する。低温側凝縮器240に流入し、凝縮した冷媒は、下方から(矢印DR230方向に沿って)流出する。
低温側循環回路200においては、このように、冷媒の蒸発と凝縮とによる自然循環を利用して、スターリング冷凍機100の低温部で発生した冷熱を伝達することができるように、低温側蒸発器210が低温側凝縮器240より下方に配置されている。また、冷媒の沸点を調整するために、循環回路系内の圧力が調整されている。
高温側循環回路300は、高温側凝縮器310と、冷媒配管320,330と、高温側蒸発器340とを含んで構成される。高温側循環回路300は、スターリング冷凍機100の高温部の冷却を行なう。
高温側循環回路300内には水(H2O)などが冷媒として封入されている。高温側蒸発器340において蒸発した冷媒は冷媒配管330(高温側導管)を矢印DR330方向に流れて高温側凝縮器310に達する。高温側凝縮器310において外気との熱交換が行なわれることで冷媒が凝縮する。凝縮した冷媒は、冷媒配管320(高温側戻り管)を矢印DR320方向に流れて高温側蒸発器340に戻る。高温側循環回路300においては、このように、冷媒の蒸発と凝縮とによる自然循環を利用して、スターリング冷凍機100の高温部で発生した熱を伝達することができるように、高温側凝縮器310が高温側蒸発器340より上方に配置されている。また、冷媒の沸点を調整するために、循環回路系内の圧力が調整されている。
スターリング冷凍機100を作動させると、該冷凍機100の高温部で発生した熱が、高温側凝縮器310を介して空気と熱交換される。一方、スターリング冷凍機100の低温部で発生した冷熱は、低温側蒸発器210を介して冷却庫内の空気と熱交換される。冷却庫内からの暖かくなった気流は、再び低温側蒸発器210近傍に送られ、繰り返し冷却される。
次に、図2を用いて、スターリング冷凍機100の構造の一例およびその動作について説明する。
図2に示すように、本実施の形態のスターリング冷凍機100は、フリーピストン型のスターリング機関であって、高温部111および低温部112を含む「外殻体」としてのケーシング110と、該ケーシング110に組付けられたシリンダ120と、シリンダ120内でそれぞれ往復動するピストン130およびディスプレーサ140と、ディスプレーサロッド140Aと、圧縮空間151および膨張空間152を含む作動空間150と、再生器160と、背圧空間170と、ピストン駆動手段としてのリニアモータ180と、ピストンスプリング191およびディスプレーサスプリング192を含むスプリング190とを含んで構成される。
ケーシング110は、背圧空間170を規定する。ケーシング110には、シリンダ120、リニアモータ180、ピストンスプリング191およびディスプレーサスプリング192をはじめとする種々の部品が組付けられる。ケーシング110の内部には、ヘリウムガスや水素ガス、窒素ガスなどの作動媒体が充填される。
シリンダ120は、略円筒状の形状を有し、内部にピストン130およびフリーピストンとしてのディスプレーサ140をそれぞれ往復動可能に受け入れる。シリンダ120内において、ピストン130とディスプレーサ140とは同軸上に間隔をあけて配置され、このピストン130およびディスプレーサ140によって作動空間150が圧縮空間151と膨張空間152とに区画される。より詳しくは、作動空間150は、ピストン130におけるディスプレーサ140側の端面よりもディスプレーサ140側に位置する空間であり、ピストン130とディスプレーサ140との間に圧縮空間151が形成され、ディスプレーサ140と低温部112との間に膨張空間152が形成される。圧縮空間151は主に高温部111によって囲まれ、膨張空間152は主に低温部112によって囲まれている。
圧縮空間151と膨張空間152との間には、所定の隙間を有しながらフィルムが巻回されてなる再生器160が配設されており、この再生器160を介して圧縮空間151と膨張空間152とが連通する。それにより、スターリング冷凍機100内に閉回路が構成される。この閉回路内に封入された作動媒体が、ピストン130およびディスプレーサ140の動作に合わせて流動することにより、逆スターリングサイクルが実現される。
ピストン130に対しディスプレーサ140と反対側には、ケーシング110によって囲まれた背圧空間170が配設されている。この背圧空間170内にも、作動媒体が存在する。
背圧空間170におけるシリンダ120の外側に位置する部分には、リニアモータ180が配設される。リニアモータ180は、インナーヨーク181と、アウターヨーク182と、コイル183と、可動マグネット184とを含む。このリニアモータ180によって、シリンダ120の軸方向(矢印DR1方向)にピストン130が駆動される。
ピストン130の一端は、板バネなどで構成されるピストンスプリング191と接続される。該ピストンスプリング191は、ピストン130に弾性力を付与する「弾性力付与手段」として機能する。該ピストンスプリング191による弾性力を付加することにより、シリンダ120内でピストン130をより安定して周期的に往復動させることが可能となる。ディスプレーサ140の一端は、ディスプレーサロッド140Aを介してディスプレーサスプリング192と接続される。ディスプレーサロッド140Aはピストン130を貫通して配設され、ディスプレーサスプリング192は板バネなどで構成される。
次に、このスターリング冷凍機100の動作について説明する。
本冷凍機は、いわゆる逆スターリングサイクルを利用して冷凍効果を得るものである。ピストン130はリニアモータ180により駆動されて正弦運動する。ピストン130の動きにより圧縮空間151内の作動媒体は正弦波状の圧力変化を示す。圧縮された作動媒体は高温部111で圧縮熱を放出し、シリンダ120外に設けられた再生器160を通過する際に予冷され、膨張空間152へと流入する。
ディスプレーサ140は、定常運転時にはピストン130と同周期で一定の位相差をもって正弦運動し、その位相差や振幅は、ディスプレーサスプリング192のバネ定数や、時々刻々と変化する圧縮空間151と膨張空間152との圧力差、ディスプレーサ140の質量、動作周波数等によって決まる。この位相差については、一般的には90度程度が最適条件であると言われている。
膨張空間152へと流入した作動媒体は、このディスプレーサ140の正弦運動により膨張し、これによって膨張空間152内の温度は著しく低下する。このとき発生した極低温(たとえば−50℃程度)を低温部112を介して冷却庫内へ伝達することにより、所望の冷却効果が得られる。
スターリング冷凍機100は、低温部112および低温側凝縮器240の構造に1つの特徴を有している。すなわち、スターリング冷凍機100においては、低温部112および低温側凝縮器240が一体に形成されている。一体に形成された低温部112および低温側凝縮器240は、後述するような3層構造を有している。この低温部112および低温側凝縮器240の構造について、図3〜図7を用いて説明する。
図3,図4は、低温部112および低温側凝縮器240を構成する第1部材を示す図である。図3,図4を参照して、第1部材1は、上記3層構造において最も内側に設けられる部材であり、その内面は、膨張空間152を規定する。
第1部材1は、円筒部分11と底面部分12とを有するカップ状の部材である。円筒部分11の外面には、周方向に延びる複数の溝部13が形成されている。複数の溝部13は、スターリング冷凍機100の軸方向(矢印DR1方向)に並ぶように、互いに略平行に形成されている。溝部13は、第1部材1上に形成された冷媒を周方向に分散させる機能を有する。図3に示すように、円筒部分11および底面部分12の内面には溝部は形成されていない。しかしながら、円筒部分11および底面部分12の内面に溝部や凹凸が形成されていてもよい。また、図4に示すように、底面部分12の外面には溝部は形成されていない。しかしながら、底面部分12の外面に溝部が形成されていてもよい。
図5は、低温部112および低温側凝縮器240を構成する第2部材を示す図である。図5を参照して、第2部材2は、第1部財1に対して1層外側に設けられる部材である。
第2部材2は、円筒部分21と底面部分22とを有するカップ状の部材である。円筒部分21には、互いに対向する位置に孔部23,24が形成されている。第1部材1と第2部材2との間には、冷媒配管221,222から孔部23,24を介して、矢印DR221,222方向(径方向)に沿って冷媒が流入する。第1部材1と第2部材2との間で冷却されて凝縮した冷媒は、孔部25から矢印DR230方向(軸方向)に沿って流出する。
円筒部分21の内面には、スターリング冷凍機100の軸方向(矢印DR1方向)に延びる複数の溝部26が形成されている。複数の溝部26は、周方向に並ぶように、互いに略平行に形成されている。図5の例では、円筒部分21の軸方向の略全体に亘って形成される溝部26と、円筒部分21の軸方向の一部に形成される溝部26とが形成されている。また、孔部23,24の周囲にも、矢印DR1方向に延びる溝部26が形成されている。円筒部分21に形成された溝部26は、第1部材1と第2部材2との間に流入した冷媒を軸方向に分散させる機能を有する。なお、図5の例では、円筒部分21の外面には、溝部は形成されていない。
底面部分22の内面には、溝部27が形成されている。溝部27は、孔部25を中心として放射状に延びる部分と、孔部25を中心として同心円状に形成された部分とを有する。底面部分22に形成された溝部27は、円筒部分21上から底面部分22上に達した冷媒を孔部25に集める機能を有する。底面部分22は、溝部27内を流れる凝縮した冷媒を孔部25に向かって集めることができるように、孔部25に向かって高さが低くなるような形状を有する。
図6は、低温部112および低温側凝縮器240を構成する第3部材を示す図である。図6を参照して、第3部材3は、第2部財2に対して1層外側に設けられる部材である。
第3部材3は、円筒部分31と底面部分32とを有するカップ状の部材である。円筒部分31には、互いに対向する位置に孔部33,34が形成されている。冷媒配管221,222から第1部材1と第2部材2との間に流入する冷媒は、孔部33,34を通過する。すなわち、孔部33,34は、孔部23,24に対応する位置に形成されている。底面部分32には、孔部35が形成されている。第1部材1と第2部材2との間から冷媒配管230に流出する冷媒は、孔部35を通過する。すなわち、孔部35は、孔部25に対応する位置に形成されている。
図7は、本実施の形態に係る低温部112および低温側凝縮器240周辺の構造を示す断面図である。図7に示すように、第2部材2は、第1部材1の外側を覆うように設けられ、第3部材3は、第2部材2の外側を覆うように設けられる。冷媒配管221,222,230は、第3部材3および第2部材2を貫通し、第1部材1と第2部材2との間に達するように設けられる。
第1部材1および第2部材2は、たとえば銅などの熱伝導性の比較的高い素材により構成することが好ましい。これにより、低温部112の冷熱を、効率よく冷媒に伝達することができる。他方、第3部材3は、第1部材1および第2部材2よりも熱伝導性の低い素材(たとえばステンレスなど)により構成することが好ましい。これにより、低温部112の冷熱が周囲の空間に漏洩することを抑制することができる。以上の結果として、低温部112および低温側凝縮器240における高い熱交換効率を実現することができる。
次に、図8,図9を用いて、低温部112および低温側凝縮器240の構造の変形例について説明する。図8,図9に示す例は、上述した第1/第2/第3部材1,2,3に加えて、第3部材3の外側に第4部材が設けられた4層構造を有することを特徴とする。
図8は、第3部材3の外側に設けられる第4部材を示す図である。図8を参照して、第4部材4は、円筒部分41と底面部分42とを有するカップ状の部材である。円筒部分41には、孔部43,44が形成されている。冷媒配管221,222から第1部材1と第2部材2との間に流入する冷媒は、孔部43,44を通過する。すなわち、孔部43は、孔部23,33に対応する位置に形成され、孔部44は、孔部24,34に対応する位置に形成されている。底面部分42には、孔部45が形成されている。第1部材1と第2部材2との間から冷媒配管230に流出する冷媒は、孔部45を通過する。すなわち、孔部45は、孔部25,35に対応する位置に形成されている。
図9は、本変形例に係る低温部112および低温側凝縮器240周辺の構造を示す断面図である。図9に示すように、第2部材2は、第1部材1の外側を覆うように設けられ、第3部材3は、第2部材2の外側を覆うように、第4部材4は、第3部材3の外側を覆うように設けられる。冷媒配管221,222,230は、第4部材4、第3部材3および第2部材2を貫通し、第1部材1と第2部材2との間に達するように設けられる。
第3部材3と第4部材4との間には、密閉空間が形成されている。当該密閉空間は、真空状態とされている。すなわち、第4部材4は、第3部材3とともに真空空間5を規定している。
このように、第3部材3の外側に断熱性の高い真空空間5を形成することで、第1部材1および第2部材2からの冷熱の漏洩をさらに効果的に抑制することができる。なお、第4部材4は、第3部材3と同様に、第1部材1および第2部材2よりも熱伝導性の低い素材(たとえばステンレスなど)により構成することが好ましい。
上述した内容について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係る熱交換システムは、低温部112を有するスターリング冷凍機100と、冷媒が流れる冷媒配管220を有し、冷媒を介して低温部112の冷熱をスターリング冷凍機100の外部に伝える冷媒回路200とを備える。低温部112は、作動媒体が封入された作動空間150における膨張空間152を規定するとともに外表面に溝部13が形成された第1部材1と、溝部13を外側から塞ぐように設けられるとともに内表面に溝部26,27が形成された第2部材2とを含み、冷媒配管220内を流れる冷媒は、第2部材2の外側から溝部13,26,27内に流入するように導かれる。
スターリング冷凍機100は、圧縮空間151および膨張空間152と背圧空間170とを有する「外殻体」としてのケーシング110と、ケーシング110内に組付けられたシリンダ120と、背圧空間170と圧縮空間151との間に設けられ、シリンダ120内を往復動するピストン130と、圧縮空間151と膨張空間152との間に設けられ、シリンダ120内を往復動するディスプレーサ140とを含み、低温部112は、ディスプレーサ140に関してピストン130の反対側に位置するように形成されている。
本実施の形態に係る熱交換システムによれば、膨張空間152を規定する第1部材1に直接接するように冷媒を供給することができるので、スターリング冷凍機100の冷熱が冷媒に効率よく伝達される。
なお、本実施の形態においては、第1部材1の外表面および第2部材2の内表面の双方に溝部が形成されている例について説明したが、第1部材1の外表面および第2部材2の内表面の一方のみに溝部が形成されていてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の1つの実施の形態に係るスターリング冷却庫の配管系統図である。 本発明の1つの実施の形態に係るスターリング冷却庫に含まれるスターリング冷凍機を示した側断面図である。 図2に示されるスターリング冷凍機における低温部および低温側凝縮器を構成する第1部材を示す図である。 図3に示される第1部材を他の方向から見た状態を示す図である。 図2に示されるスターリング冷凍機における低温部および低温側凝縮器を構成する第2部材を示す図である。 図2に示されるスターリング冷凍機における低温部および低温側凝縮器を構成する第3部材を示す図である。 図2に示されるスターリング冷凍機における低温部および低温側凝縮器周辺の構造を示す断面図である。 図2に示されるスターリング冷凍機の変形例における低温部および低温側凝縮器を構成する第4部材を示す図である。 図2に示されるスターリング冷凍機の変形例における低温部および低温側凝縮器周辺の構造を示す断面図である。
符号の説明
1 第1部材、2 第2部材、3 第3部材、4 第4部材、5 真空空間、11,21,31,41 円筒部分、12,22,32,42 底面部分、23〜25,33〜35,43〜45 孔部、13,26,27 溝部、100 スターリング冷凍機、110 ケーシング、111 高温部、112 低温部、120 シリンダ、130 ピストン、140 ディスプレーサ、150 作動空間、151 圧縮空間、152 膨張空間、160 再生器、170 背圧空間、180 リニアモータ、181 インナーヨーク、182 アウターヨーク、183 コイル、184 可動マグネット、190 スプリング、191 ピストンスプリング、192 ディスプレーサスプリング、200 低温側循環回路、210 低温側蒸発器、220,221,222,230 冷媒配管(低温側)、240 低温側凝縮器、300 高温側循環回路、310 高温側凝縮器、320,330 冷媒配管(高温側)、340 高温側蒸発器、1000 スターリング冷却庫。

Claims (5)

  1. 低温部を有する冷凍機と、
    冷媒が流れる冷媒配管を有し、前記冷媒を介して前記低温部の冷熱を前記冷凍機の外部に伝える冷媒回路とを備え、
    前記低温部は、作動媒体が封入された作動空間を規定する第1部材と、該第1部材の外側に設けられた第2部材とを含み、
    前記第1部材の外表面および前記第2部材の内表面の少なくとも一方に溝部が形成され、
    前記冷媒配管内を流れる前記冷媒は、前記第2部材の外側から前記溝部内に流入するように導かれる、熱交換システム。
  2. 前記冷凍機は、前記第2部材の外側に設けられ、前記第1部材および前記第2部材よりも熱伝導性の低い第3部材をさらに含む、請求項1に記載の熱交換システム。
  3. 前記冷凍機は、前記第3部材の外側に設けられ、前記第3部材とともに真空空間を規定する第4部材をさらに含む、請求項2に記載の熱交換システム。
  4. 前記冷凍機はスターリング冷凍機であり、
    前記スターリング冷凍機は、
    圧縮空間および膨張空間と背圧空間とを有する外殻体と、
    前記外殻体内に組付けられたシリンダと、
    前記背圧空間と前記圧縮空間との間に設けられ、前記シリンダ内を往復動するピストンと、
    前記圧縮空間と前記膨張空間との間に設けられ、前記シリンダ内を往復動するディスプレーサとを含み、
    前記低温部は、前記ディスプレーサに関して前記ピストンの反対側に位置するように形成される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱交換システム。
  5. 請求項4に記載の熱交換システムを備えた、スターリング冷却庫。
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