JP2009068764A - 2重管式熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクト化を図り、生産性の向上及び製造コストの低減化を図る。
【解決手段】内部に第1流体用流路が形成された内管6と、内管6の外側に設けられ、内管6との間に第2流体用流路が形成された外管7とから成る2重管同士を接続するための2重管式熱交換器の接続構造であって、外管7同士を接続するための外管ヘッダ15と、内管6同士を接続するための内管ヘッダ16とを備え、外管7は樹脂製のホースから成り、ホースバンド22により外管ヘッダ15に接続され、内管6は外管ヘッダ15を貫通して内管ヘッダ16に接続されるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】内部に第1流体用流路が形成された内管6と、内管6の外側に設けられ、内管6との間に第2流体用流路が形成された外管7とから成る2重管同士を接続するための2重管式熱交換器の接続構造であって、外管7同士を接続するための外管ヘッダ15と、内管6同士を接続するための内管ヘッダ16とを備え、外管7は樹脂製のホースから成り、ホースバンド22により外管ヘッダ15に接続され、内管6は外管ヘッダ15を貫通して内管ヘッダ16に接続されるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、内管内を流通する流体と、内管の外側に設けられた外管内を流通する流体との間で熱交換を行う2重管式熱交換器の接続構造に関する。
従来、ヒートポンプ式給湯機、空調機、床暖房等において、二酸化炭素やフロン等の冷媒と水との間で熱交換を行わせるために2重管式熱交換器が使用されている。
この種の2重管式熱交換器は、内部に冷媒用流路が形成された内管と、該内管の外側に設けられ、内管との間に水用流路が形成された外管から成る2重管を備えており、外管同士或いは内管同士の接続は、それぞれのヘッダにロウ付け接合されることにより行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−147570号公報
しかしながら、上記した従来の2重管式熱交換器の接続構造では、外管及び内管と各ヘッダとがロウ付け接合により接続されるようになっているため、ロウ付け作業のためのスペースが必要となり、コンパクト化が図り難いといった問題や、2重管式熱交換器の生産性が悪くなり、製造コストの低減化が図り難いといった問題があった。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、コンパクト化を図ることができ、生産性の向上及び製造コストの低減化が可能な2重管式熱交換器の接続構造を提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するため、本発明は、内部に第1流体用流路が形成された内管と、該内管の外側に設けられ、該内管との間に第2流体用流路が形成された外管とから成る2重管同士を接続するための2重管式熱交換器の接続構造であって、前記外管同士を接続するための外管ヘッダと、前記内管同士を接続するための内管ヘッダとを備え、前記外管は樹脂製のホースから成り、ホースバンドにより前記外管ヘッダに接続され、前記内管は前記外管ヘッダを貫通して前記内管ヘッダに接続されるように構成されていることを特徴とする。
そして、前記内管は銅管から成り、前記外管ヘッダ及び前記内管ヘッダにロウ付けされていてもよい。
また、前記第1流体が冷媒で、前記第2流体が水であってもよい。
さらに、本発明に係る2重管式熱交換器の接続構造は、内部に冷媒用流路が形成された内管と、該内管の外側に設けられて該内管との間に水用流路が形成された外管とからなる2重管が複数段並設されており、該2重管の上端部はレジューザーにより拡幅され、水管と前記内管とに分離されており、該2重管の外管は樹脂製のホースから成り、ホースバンドにより前記レジューザーに接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、外管は樹脂製のホースから成り、ホースバンドにより外管ヘッダに接続されるようになっているため、外管の接続箇所にロウ付け作業のためのスペースが不要となり、2重管式熱交換器のコンパクト化が図り易くなる。また、外管の接続作業が簡素化されるため、生産性が向上し、製造コストの低減化が可能となる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態では、ヒートポンプ給湯機等の機器に使用される二酸化炭素やフロン等の冷媒と水との間で熱交換を行う2重管式熱交換器を例に挙げて説明する。
この2重管式熱交換器1は、図1に示されているように、3個の熱交換ユニット2,3,4を段状に積層した構成を有しており、それぞれの熱交換ユニット2,3,4には、2重管5(5a,5b)が備えられている。
図2に示されているように、2重管5には、銅製の内管6と、内管6の外側に設けられた樹脂製のホースから成る外管7とが設けられ、内管6内には冷媒用流路8が形成され、内管6と外管7の間には水用流路9が形成されている。そして、冷媒用流路8を流通する冷媒と水用流路9を流通する水はお互いに対向して流れるようになっており、この結果、冷媒と水との間の熱交換効率を高めることができる。
また、内管6は、銅製の冷媒管10と、冷媒管10の外周に設けられた銅製の漏洩検知管11とから構成され、2本の内管6が縦方向に並設されている。漏洩検知管11の内面には、配管方向に沿って多数の漏洩検知溝12が形成されており、漏洩検知溝12内には空気層が形成されている。漏洩検知溝12は外部に設けられた漏洩検知センサー(図示せず)に接続されており、内管6又は外管7から漏洩した冷媒又は水は混入することなく漏洩検知溝12を介して外部に漏出し、前記漏洩検知センサーにより検知されるようになっている。
図1に示されているように、最下段及び中間の段の熱交換ユニット2,3には2重管5(5a,5b)が上下2段に並設され、冷媒及び水が分割並行して流れるようになっている。また、最下段及び最上段の熱交換ユニット2,4には、それぞれ、図3及び図4に示されているように、水用流路9を水が外側に向かって渦巻状に流通するように形成された外巻き2重管5aが設けられている一方、中間の段の熱交換ユニット3には、水用流路9を水が内側に向かって渦巻状に流通するように形成された内巻き2重管5bが設けられている。
この結果、2重管式熱交換器1への水の入口13は出口14より下方に位置し、水用流路9にエア溜り部分ができることがなく、水は水用流路9を上方に向かって円滑に流れるようになるため、水用流路9内の空気抜き性能及び水抜け性能を向上させることができ、熱交換性能の向上が図れ、冷凍パンクを防止することができる。また、最上段の熱交換ユニット4に外巻き2重管5aを設けることにより、水の出口14側に長い直線部を形成させることができるため、水用流路9にスケールが詰まるのを防止することができる。
図6に良く示されているように、2重管5aの上端部はレジューサー26により拡幅され、水管18と内管6,6に分離されており、レジューザー26と2重管5aの外管7とはホースバンド27により接続されている。そして、水管18と内管6に分離後、水管18は内管6より上方に位置するようになっており、内管6は縦方向に並設されている。このように、内管6が縦方向に並設されることにより、水の流れの抵抗を抑えることができ、水用流路9がスケールにより閉塞されるのを防止することができる。また、水管18を内管6より上方に配置することにより空気抜き性能及び水抜け性能を向上させることができる。
図1及び図3,4に示されているように、各段の熱交換ユニット2,3,4の間には所要数の金属製パイプ19がロウ付けされている。このように、金属パイプ19が設けられることにより、各段の熱交換ユニット2,3,4の安定性が向上し、また、金属パイプ19により各段の熱交換ユニット2,3,4間に隙間が形成されるため、各段の熱交換ユニット2,3,4間の熱移動が遮断され、熱交換効率の向上が図れる。
図1、及び図3、図4に示されているように、最下段の熱交換ユニット2と中間の段の熱交換ユニット3との間、及び中間の段の熱交換ユニット3と最上段の熱交換ユニット4との間において、外管7同士は外管ヘッダ15を介して接続され、内管6同士は内管ヘッダ16を介して接続されている。
図5に詳細に示されているように、外管ヘッダ15は、筒状の分配銅管20と、分配銅管20の周壁にロウ付け接合により突設された2本の接続銅管21とから構成されている。そして、外管7の先端に接続銅管21を挿入した状態で外管7と接続銅管21とをホースバンド22で締結することにより外管7と接続銅管21とが接続されるようになっている。
また、内管ヘッダ16は筒状の銅管から成り、内管6は外管ヘッダ15を貫通し、外管ヘッダ15の貫通箇所においてロウ付け接合により固定され、さらに、内管6の先端部は内管ヘッダ16内に挿入され、その挿入箇所においてロウ付け接合により内管ヘッダ16に固定されている。
このように上記した2重管式熱交換器の接続構造によれば、外管7が樹脂製のホースから成り、ホースバンド22により外管ヘッダ15の接続銅管21に接続されるようになっているため、外管7の接続箇所にロウ付け作業のためのスペースが不要となり、2重管式熱交換器1のコンパクト化が図り易くなる。また、外管7の接続作業が簡素化されるため、生産性が向上し、製造コストの低減化が可能となる。
なお、上記した実施の形態においては、最下段及び中間の段の熱交換ユニット2,3だけに2重管5a,5bが上下2段で並設されているが、最上段の熱交換ユニット4にも2重管5aが上下2段で並設されていてもよく、また、各熱交換ユニット2,3,4の2重管の設置段数は3段以上であってもよい。
さらに、熱交換ユニット2,3,4の積層段数は、上記した3段に限定されるものではなく、2段、或いは4段以上であってもよい。
さらにまた、内管6の設置数は2本に限定されるものではなく、3本以上であってもよい。また、内管6には外周部に漏洩検知管11が設けられているが、本発明は、漏洩検知管11のない2重管式熱交換器にも適用可能である。
さらに、上記実施の形態では、冷媒と水との間で熱交換する場合について説明したが、これは単なる例示であり、本発明は、例えば、水と水との間で熱交換する場合等、他の流体間で熱交換する場合にも、適用可能である。
1 2重管式熱交換器
5 2重管
6 内管
7 外管
8 冷媒用流路(第1流体用流路)
9 水用流路(第2流体用流路)
15 外管ヘッダ
16 内管ヘッダ
18 水管
22 ホースバンド
27 ホースバンド
5 2重管
6 内管
7 外管
8 冷媒用流路(第1流体用流路)
9 水用流路(第2流体用流路)
15 外管ヘッダ
16 内管ヘッダ
18 水管
22 ホースバンド
27 ホースバンド
Claims (4)
- 内部に第1流体用流路が形成された内管と、該内管の外側に設けられ、該内管との間に第2流体用流路が形成された外管とから成る2重管同士を接続するための2重管式熱交換器の接続構造であって、
前記外管同士を接続するための外管ヘッダと、前記内管同士を接続するための内管ヘッダとを備え、前記外管は樹脂製のホースから成り、ホースバンドにより前記外管ヘッダに接続され、前記内管は前記外管ヘッダを貫通して前記内管ヘッダに接続されるように構成されていることを特徴とする2重管式熱交換器の接続構造。 - 前記内管は銅管から成り、前記外管ヘッダ及び前記内管ヘッダにロウ付けされている請求項1に記載の2重管式熱交換器の接続構造。
- 前記第1流体が冷媒で、前記第2流体が水である請求項1に記載の2重管式熱交換器の接続構造。
- 内部に冷媒用流路が形成された内管と、該内管の外側に設けられて該内管との間に水用流路が形成された外管とからなる2重管が複数段並設されており、該2重管の上端部はレジューザーにより拡幅され、水管と前記内管とに分離されており、該2重管の外管は樹脂製のホースから成り、ホースバンドにより前記レジューザーに接続されていることを特徴とする2重管式熱交換器の接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007237364A JP2009068764A (ja) | 2007-09-13 | 2007-09-13 | 2重管式熱交換器 |
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JP2007237364A JP2009068764A (ja) | 2007-09-13 | 2007-09-13 | 2重管式熱交換器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104329970A (zh) * | 2014-11-25 | 2015-02-04 | 李金鹏 | 翅片套管式复合空冷器管束 |
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JP2003156294A (ja) * | 2001-11-19 | 2003-05-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 二重管熱交換器およびその製造方法ならびに二重管熱交換器を用いた二次冷媒式空気調和機 |
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2007
- 2007-09-13 JP JP2007237364A patent/JP2009068764A/ja active Pending
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