JP2009068474A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、燃費の悪化を抑制しつつ、迅速なトルク応答性が得られる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】吸気管容積を可変とする吸気管容積変更手段を備えた内燃機関を制御する装置において、将来のトルクアップ要求の有無を予測する(ステップ100)。将来のトルクアップ要求有りと予測された場合には、トルクアップの準備として、吸気管容積が減少するように吸気管容積変更手段を作動させる(ステップ110)。その後、トルクアップ要求が検知された場合に、スロットルバルブの開度を増大させて、トルクを実際にアップさせる(ステップ114)。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
吸気通路に設けられたスロットルバルブによってトルクを制御する内燃機関では、スロットル開度を増大させてから、筒内に吸入される空気量が実際に増大するまでには、ある程度の時間がかかる。このため、スロットル開度を増大させてからトルクが実際に増大するまでに応答遅れが生ずる。
一方、自動変速機の変速実行時や、補機がオンされるときなどに、内燃機関のトルクを急激にアップさせたい場合がある。
火花点火式内燃機関では、トルクが最大となるような点火時期、つまりMBT(Minimum advance for the Best Torque)が存在する。点火時期をMBTから遅角させるほど、トルクは減少する。よって、点火時期を予め遅くしておき、その状態から点火時期を進角させると、トルクを急激にアップさせることが可能である。特開2006−242111号公報には、このことを利用して加速レスポンスの向上を図る技術が開示されている。
すなわち、上記従来の技術では、将来の加速要求が予測された場合に、スロットル開度を増大させるとともに、その分のトルク増を相殺するように点火時期を遅角させておく。そして、実際に加速要求が検知されたときに、点火時期を進角させることにより、トルクを増大させる。
特開2006−242111号公報 特開平5−312044号公報 特開2003−74398号公報
しかしながら、点火時期を遅くするほど、内燃機関の熱効率は低下する。このため、トルク応答性の向上のために点火時期の遅角を多用すると、燃費性能が悪化するという問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、燃費の悪化を抑制しつつ、迅速なトルク応答性が得られる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
内燃機関の吸気通路に配置されたスロットルバルブと、
前記内燃機関の吸気管容積を可変とする吸気管容積変更手段と、
将来のトルクアップ要求の有無を予測するトルクアップ要求予測手段と、
将来のトルクアップ要求有りと予測された場合に、吸気管容積が減少するように前記吸気管容積変更手段を作動させるトルクアップ準備手段と、
トルクアップ要求が検知された場合に、前記スロットルバルブの開度を増大させるトルクアップ手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
内燃機関の吸気通路に配置されたスロットルバルブと、
前記スロットルバルブの下流側の吸気管容積を可変とする吸気管容積変更手段と、
将来のトルクアップ要求の有無を予測するトルクアップ要求予測手段と、
将来のトルクアップ要求有りと予測された場合に、そのトルクアップ要求が求める応答速度を高レベルと低レベルとに判別する応答速度判別手段と、
将来のトルクアップ要求が求める応答速度が高レベルであると判別された場合に、点火時期を遅角し、かつ前記スロットルバルブの開度を増大させる第1のトルクアップ準備手段と、
将来のトルクアップ要求が求める応答速度が低レベルであると判別された場合に、吸気管容積が減少するように前記吸気管容積変更手段を作動させる第2のトルクアップ準備手段と、
前記第1のトルクアップ準備手段の作動後、トルクアップ要求が検知された場合に、点火時期を進角させる第1のトルクアップ手段と、
前記第2のトルクアップ準備手段の作動後、トルクアップ要求が検知された場合に、前記スロットルバルブの開度を増大させる第2のトルクアップ手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
吸気管容積の変更が筒内に吸入される空気量に対して及ぼす影響を補正するべく、前記スロットルバルブの開度を制御するスロットル開度制御手段を備えることを特徴とする。
また、第4の発明は、第3の発明において、
前記スロットル開度制御手段は、
要求トルクに基づいて、筒内に吸入させるべき要求空気量を算出する要求空気量算出手段と、
吸気管容積の変更部分へ流れる外乱空気量を算出する外乱空気量算出手段と、
前記要求空気量と前記外乱空気量との合計空気量に基づいて、前記スロットルバルブの開度を算出するスロットル開度算出手段と、
を含むことを特徴とする。
また、第5の発明は、第1乃至第4の発明の何れかにおいて、
前記吸気管容積変更手段の作動によって筒内に吸入される空気量が変化することを利用して、実トルクを要求トルクに追従させるトルク制御手段を備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、将来のトルクアップ要求に対する準備として、吸気管容積を通常時より減少させておくことができる。そして、トルクアップ要求が実際に検知されたら、スロットルバルブを開いて、トルクをアップすることができる。吸気管容積を減少させると、スロットルバルブを開いたときのトルク応答性が向上する。このため、第1の発明によれば、点火時期の進角を用いなくても、トルクアップ要求に対処することができる。よって、点火時期進角の準備としての点火時期遅角を抑制することができるので、熱効率の低下を回避することができ、燃費性能を向上することができる。
第2の発明によれば、将来のトルクアップ要求が予測された場合に、求められる応答速度が比較的低レベルである場合には、トルクアップ要求に対する準備として、吸気管容積を通常時より減少させておくことができる。そして、トルクアップ要求が実際に検知されたら、スロットルバルブを開いて、トルクをアップすることができる。吸気管容積を減少させると、スロットルバルブを開いたときのトルク応答性が向上する。このため、第2の発明によれば、求められる応答速度が比較的低レベルである場合には、点火時期の進角を用いなくても、トルクアップ要求に十分に対処することができる。よって、点火時期進角の準備としての点火時期遅角を抑制することができるので、熱効率の低下を回避することができ、燃費性能を向上することができる。一方、第2の発明によれば、将来のトルクアップ要求で求められる応答速度が比較的高レベルである場合には、点火時期の進角によってトルクアップ要求に対処することができる。このため、要求される応答速度が特に高い場合であっても、トルクを確実に追従させることができる。
第3の発明によれば、吸気管容積の変更が筒内吸入空気量に対して及ぼす影響を補正するべく、スロットルバルブの開度を制御することができる。このため、吸気管容積を変更するときにも、筒内吸入空気量を目標値に精度良く維持することができるので、実トルクを目標トルクに高精度に維持することができる。
第4の発明によれば、要求トルクに基づいて算出される要求空気量と、吸気管容積の変更部分へ流れる外乱空気量との合計空気量に基づいて、スロットルバルブの開度を算出することができる。これにより、吸気管容積を変更するときにも、筒内吸入空気量を目標値に精度良く維持することができるので、実トルクを目標トルクに高精度に維持することができる。
第5の発明によれば、吸気管容積の変更により、筒内に吸入される空気量が変化することを利用して、実トルクを要求トルクに追従させることができる。よって、スロットルバルブによらずに、トルクを制御することができる。このため、例えば、スロットル開度の微小な変化に対してスロットル通過空気量が大きく変化するような領域において、トルクを精度良く制御することができる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、火花点火式の内燃機関10を備えている。この内燃機関10は、車両に搭載されているものとする。内燃機関10には、吸気通路12が接続されている。吸気通路12には、吸入空気量を調節するための電子制御式のスロットルバルブ14が設置されている。
スロットルバルブ14より下流側の吸気通路12の途中には、サージタンク16が設けられている。サージタンク16内には、サージタンク16の内部空間を主室18と副室20とに隔てる隔壁22が設けられている。隔壁22には、二つの開口部が形成されており、それらの開口部を開閉可能な容積可変バルブ24,26が設置されている。
サージタンク16には、主室18内の圧力Pvolを検出する圧力センサ28と、副室20内の圧力Psubvolを検出する圧力センサ30とが設置されている。なお、本実施形態では、この圧力センサ28,30は、無くてもよい。
本システムは、内燃機関10を制御するECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50には、スロットルバルブ14、容積可変バルブ24,26、圧力センサ28,30のほか、図示を省略するが、内燃機関10の点火装置、燃料噴射装置などの各種アクチュエータや、エアフローメータ、クランク角センサ、アクセル開度センサなどの各種センサが電気的に接続されている。また、ECU50は、自動変速機のECUと相互に通信可能になっている。
[実施の形態1の特徴]
一般に、サージタンク16の容積が大きいほど吸気慣性効果が強まるので、内燃機関10の充填効率を高めることができる。このため、サージタンク16の容量は十分に確保することが好ましい。しかしながら、サージタンク16の容量が大きいほど、スロットルバルブ14の開度(以下「スロットル開度」という)が変化してから、筒内に流入する空気量が実際に変化するまでの時間が長くなる。このため、サージタンク16の容量が大きいと、トルク応答性が遅くなる。
本実施形態では、容積可変バルブ24,26の開閉により、サージタンク16の有効容積を変化させることができる。すなわち、容積可変バルブ24,26を開くと、副室20が主室18と連通するので、主室18と副室20とを合わせた容積がサージタンク16の有効容積となる。一方、容積可変バルブ24,26を閉じると、副室20が主室18から隔絶されるので、主室18のみがサージタンク16の有効容積となる。
本実施形態では、このような構造のサージタンク16を設けたことにより、吸気管容積(吸気管ボリューム)を変更することができる。すなわち、通常時は、容積可変バルブ24,26を開いておくことにより、十分な吸気管容積を確保することができる。一方、容積可変バルブ24,26を閉じた場合には、吸気管容積を小さくすることができる。
図2は、点火時期を遅角した状態から進角させた場合のトルク応答と、通常の吸気管容積の状態(容積可変バルブ24,26を開いた状態)でスロットルバルブ14を全開にした場合のトルク応答と、吸気管容積を小さくした状態(容積可変バルブ24,26を閉じた状態)でスロットルバルブ14を全開にした場合のトルク応答とを示す図である。この図に示すように、容積可変バルブ24,26を閉じて吸気管容積を小さくした場合には、点火時期を進角させる場合には及ばないが、通常の吸気管容積の場合と比べると、トルク応答性(トルクの上昇速度)を向上させることができる。
一般に、内燃機関の制御においては、自動変速機の変速実行時に変速ショックを防止する目的や、補機がオンされるときにエンジン回転数を一定に保持する目的などで、トルクを急激にアップさせることが要求される場合がある(以下「トルクアップ要求」と称する)。そのような場合に、従来の内燃機関では、スロットル開度を増大させる方法ではトルク応答性が遅いために対応が困難であるので、点火時期を予め遅角しておいてから進角させる方法をとることが普通である。
これに対し、本実施形態では、容積可変バルブ24,26を閉じて吸気管容積を小さくすることにより、スロットル開度を増大させたときのトルク応答性を向上させることができるので、スロットル開度の増大によってトルクアップ要求に対処することが可能となる。これにより、点火時期を予め遅角しておいてから進角させるという方法をとる頻度を少なくすることができるので、内燃機関10の熱効率低下を回避することができ、燃費性能を向上することができる。
なお、本実施形態では、トルクアップ要求が求める応答速度を高レベルと低レベルとに区分けし、高レベルの場合には、点火時期の進角によってトルクアップ要求に対処し、低レベルの場合には、吸気管容積を小さくした状態でのスロットル開度の増大によってトルクアップ要求に対処することとした。これにより、要求されるトルク応答速度に応じて、最適なトルクアップ方法を選択することが可能となる。
[実施の形態1における具体的処理]
図3は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図3に示すルーチンによれば、まず、将来にトルクアップ要求が出されるかどうかが予測される(ステップ100)。具体的には、例えば、自動変速機の変速予定があるかどうか、補機がオンされる予定があるかどうかなどが判断される。
上記ステップ100で、将来のトルクアップ要求があると予測された場合には、次に、要求されるトルク応答性が高レベル(Lv1)であるか低レベル(Lv2)であるかが判別される(ステップ102)。この判別は、車両状態やトルクアップ要求の種類などに応じて判断される。
上記ステップ102で、要求されるトルク応答性が高レベルであると判別された場合には、点火時期の進角によってトルクアップ要求に対処するための準備が実行される(ステップ104)。具体的には、スロットル開度が増大されるとともに、そのスロットル開度の増大によるトルクアップが相殺されるように、点火時期が遅角される。ここでのスロットル開度増加量および点火時期遅角量は、将来のトルクアップ要求において必要となるトルク上昇幅に応じて決定される。
上記ステップ104の処理に続いて、実際のトルクアップ要求が出されたかどうか、すなわちトルクアップタイミングが到来したかどうかが判別される(ステップ106)。その判別の結果、トルクアップタイミングが到来していない場合には、上記ステップ104に戻り、待機状態が継続される。そして、トルクアップタイミングが到来したと判別された場合には、点火時期の進角が実行される(ステップ108)。これにより、内燃機関10のトルクを増大させることができ、トルクアップ要求に応えることができる。
一方、上記ステップ102で、要求されるトルク応答性が低レベルであると判別された場合には、吸気管容積を小さくした状態でのスロットル開度増大によってトルクアップ要求に対処するための準備が実行される(ステップ110)。具体的には、容積可変バルブ24,26を閉じることにより、吸気管容積を小さくする処理が実行される。
上記ステップ110の処理に続いて、実際のトルクアップ要求が出されたかどうか、すなわちトルクアップタイミングが到来したかどうかが判別される(ステップ112)。その判別の結果、トルクアップタイミングが到来していない場合には、上記ステップ110に戻り、待機状態が継続される。そして、トルクアップタイミングが到来したと判別された場合には、スロットル開度が増大される(ステップ114)。これにより、内燃機関10のトルクを増大させることができ、トルクアップ要求に応えることができる。この場合、吸気管容積が小さい状態になっているので、迅速なトルク応答性が得られる。また、準備段階で点火時期を遅角していないので、燃費の悪化を防止することができる。
なお、上記ステップ100で、将来のトルクアップ要求を予測できなかった場合には、通常の吸気管容積のままの状態(容積可変バルブ24,26が開いたままの状態)で、スロットル開度を変化させることにより、トルクのコントロールが行われる(ステップ116)。
上述した実施の形態1においては、容積可変バルブ24,26が前記第1および第2の発明における「吸気管容積変更手段」に相当している。また、ECU50が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第1および第2の発明における「トルクアップ要求予測手段」が、上記ステップ110の処理を実行することにより前記第1の発明における「トルクアップ準備手段」が、上記ステップ112および114の処理を実行することにより前記第1の発明における「トルクアップ手段」が、上記ステップ102の処理を実行することにより前記第2の発明における「応答速度判別手段」が、上記ステップ102および104の処理を実行することにより前記第2の発明における「第1のトルクアップ準備手段」が、上記ステップ102および110の処理を実行することにより前記第2の発明における「第2のトルクアップ準備手段」が、上記ステップ106および108の処理を実行することにより前記第2の発明における「第1のトルクアップ手段」が、上記ステップ112および114の処理を実行することにより前記第2の発明における「第2のトルクアップ手段」が、それぞれ実現されている。
なお、本実施形態では、容積可変バルブ24,26を開閉することによって吸気管容積を2段階に変更する構成となっているが、本発明において、吸気管容積変更手段の構成は、特に限定されるものではなく、いかなる構成であってもよいし、吸気管容積を連続的に変化させるようになっていてもよい。
実施の形態2.
次に、図4および図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。本実施形態は、前述した図1に示す実施の形態1のシステムと同様のシステムによって実現することができる。
図4は、内燃機関10の吸気系を模式的に示す図である。図4に示すように、スロットルバルブ14を通過する空気量をGTA、内燃機関10の筒内に吸入される空気量をGcyl、主室18から副室20へ流れる空気量をGvolとすると、次式が成り立つ。
TA=Gcyl+Gvol ・・・(1)
図5は、容積可変バルブ24,26を開閉させたときの筒内吸入空気量Gcylの変化を示す図である。容積可変バルブ24,26を開くと、主室18から副室20への流れが発生する。このとき、上記(1)式が成り立つので、図5に示すように、主室18から副室20へ流れる空気量Gvolの分だけ、筒内吸入空気量Gcylが低下する。このように、容積可変バルブ24,26を開閉させることにより、スロットルバルブ14の開度を変化させることなく、筒内吸入空気量Gcylを変化させることが可能である。
ところで、一般に、スロットル開度と、スロットル通過空気量GTAとは、非線形の関係にある。そして、スロットル開度の微小な変化に対してスロットル通過空気量GTAが大きく変化する領域(例えば、スロットルバルブ14の開き始めの領域)が存在する。そのような領域では、スロットル開度によって筒内吸入空気量Gcylの制御、つまりトルクの制御を行うことが困難な場合がある。
そこで、本実施形態では、スロットル開度によってトルクの制御を行うことが困難な場合等に、容積可変バルブ24,26を開閉させて筒内吸入空気量Gcylを変化させることによって、内燃機関10の実トルクを要求トルクに追従させることとした。これにより、トルクをより高精度に制御することができる。
本実施形態は、上記の点以外は実施の形態1と同様であるので、これ以上の説明は省略する。本実施形態では、ECU50が、内燃機関10の実トルクが要求トルクに追従するように容積可変バルブ24,26の開閉を制御することにより、前記第5の発明における「トルク制御手段」が実現される。
実施の形態3.
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態3について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。本実施形態は、前述した図1に示す実施の形態1のシステムと同様のシステムによって実現することができる。
前述したように、サージタンク16の主室18と副室20との間に空気の流れがあると、その分だけ、筒内吸入空気量Gcylが変化する。このため、容量可変バルブ24,26を開状態から閉状態にして吸気管容積を小さくする際などに、筒内吸入空気量Gcylが目標値からずれて、目標とするトルクが一時的に得られなくなることがある。本実施形態では、このことを防止するため、吸気管容積を変化させる際、スロットル開度を補正することにより、筒内吸入空気量Gcylを目標値に確実に維持することとした。
図6は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図6に示すルーチンによれば、まず、筒内吸入空気量Gcylの目標値が算出される(ステップ120)。トルクと筒内吸入空気量Gcylとは線形の関係にあり、その関係はマップとしてECU50に記憶されている。よって、このステップ120では、アクセルペダル開度から求まる運転者の要求トルク等に基づいて目標トルクが設定され、その目標トルクと上記マップとに基づいて、筒内吸入空気量Gcylの目標値が算出される。
続いて、サージタンク16の主室18から副室20へ流れる空気量Gvolが算出される(ステップ122)。この空気量Gvolは、主室18の圧力Pvolと、副室20の圧力Psubvolとに基づいて、下記式により算出することができる。
Figure 2009068474
上記(2)式中、Acは、通路断面積等から定まる係数、κは、比熱比、ρvolは、主室18内の空気の密度である。前述したように、主室18の圧力Pvolは、圧力センサ28によって検出することができ、副室20の圧力Psubvolは、圧力センサ30によって検出することができる。
続いて、上記ステップ120で算出された筒内吸入空気量Gcylの目標値と、上記ステップ122で算出された主室18から副室20への空気量Gvolを足し合わせることにより、スロットルバルブ14を通過させるべき空気量GTAが算出される(ステップ124)。
次いで、上記ステップ124で算出されたスロットルバルブ14を通過させるべき空気量GTAを実現することのできるスロットル開度が、ECU50に予め記憶されたスロットル流量式等に基づいて算出され(ステップ128)、スロットルバルブ14が制御される。
以上説明したような本実施形態の処理によれば、吸気管容積の変更時においても、筒内吸入空気量Gcylを目標値に精度良く維持することができるので、運転者からの要求トルク等を高精度に実現することができ、ドライバビリティを向上することができる。
なお、本実施形態では、主室18の圧力Pvolを圧力センサ28によって検出することとしているが、圧力センサ28を用いずに、下記のモデル式に基づいて主室18の圧力Pvolを求めるようにしてもよい。
Figure 2009068474
なお、上記(3)式中、Mvolは、主室18内の空気の質量、Vvolは、主室18の容積、Tvolは、主室18内の温度、Rは、気体定数、uは、内部エネルギー、eは、エンタルピーである。
また、本実施形態では、副室20の圧力Psubvolを圧力センサ30によって検出することとしているが、圧力センサ30を用いずに、下記のモデル式に基づいて副室20の圧力Psubvolを求めるようにしてもよい。
Figure 2009068474
なお、上記(4)式中、Msubvolは、副室20内の空気の質量、Vsubvolは、副室20の容積、Tsubvolは、副室20内の温度、Rは、気体定数、uは、内部エネルギー、eは、エンタルピーである。
上述した実施の形態3においては、空気量Gvolが前記第4の発明における「外乱空気量」に相当している。また、ECU50が、図6に示すルーチンの処理を実行することにより前記第3の発明における「スロットル開度制御手段」が、上記ステップ120の処理を実行することにより前記第4の発明における「要求空気量算出手段」が、上記ステップ122の処理を実行することにより前記第4の発明における「外乱空気量算出手段」が、上記ステップ124および128の処理により実行することにより前記第4の発明における「スロットル開度算出手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 内燃機関のトルク応答性を示す図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 内燃機関の吸気系を模式的に示す図である。 容積可変バルブを開閉させたときの筒内吸入空気量の変化を示す図である。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
12 吸気通路
14 スロットルバルブ
16 サージタンク
18 主室
20 副室
22 隔壁
24,26 容積可変バルブ
28,30 圧力センサ

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気通路に配置されたスロットルバルブと、
    前記内燃機関の吸気管容積を可変とする吸気管容積変更手段と、
    将来のトルクアップ要求の有無を予測するトルクアップ要求予測手段と、
    将来のトルクアップ要求有りと予測された場合に、吸気管容積が減少するように前記吸気管容積変更手段を作動させるトルクアップ準備手段と、
    トルクアップ要求が検知された場合に、前記スロットルバルブの開度を増大させるトルクアップ手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 内燃機関の吸気通路に配置されたスロットルバルブと、
    前記スロットルバルブの下流側の吸気管容積を可変とする吸気管容積変更手段と、
    将来のトルクアップ要求の有無を予測するトルクアップ要求予測手段と、
    将来のトルクアップ要求有りと予測された場合に、そのトルクアップ要求が求める応答速度を高レベルと低レベルとに判別する応答速度判別手段と、
    将来のトルクアップ要求が求める応答速度が高レベルであると判別された場合に、点火時期を遅角し、かつ前記スロットルバルブの開度を増大させる第1のトルクアップ準備手段と、
    将来のトルクアップ要求が求める応答速度が低レベルであると判別された場合に、吸気管容積が減少するように前記吸気管容積変更手段を作動させる第2のトルクアップ準備手段と、
    前記第1のトルクアップ準備手段の作動後、トルクアップ要求が検知された場合に、点火時期を進角させる第1のトルクアップ手段と、
    前記第2のトルクアップ準備手段の作動後、トルクアップ要求が検知された場合に、前記スロットルバルブの開度を増大させる第2のトルクアップ手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 吸気管容積の変更が筒内に吸入される空気量に対して及ぼす影響を補正するべく、前記スロットルバルブの開度を制御するスロットル開度制御手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記スロットル開度制御手段は、
    要求トルクに基づいて、筒内に吸入させるべき要求空気量を算出する要求空気量算出手段と、
    吸気管容積の変更部分へ流れる外乱空気量を算出する外乱空気量算出手段と、
    前記要求空気量と前記外乱空気量との合計空気量に基づいて、前記スロットルバルブの開度を算出するスロットル開度算出手段と、
    を含むことを特徴とする請求項3記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記吸気管容積変更手段の作動によって筒内に吸入される空気量が変化することを利用して、実トルクを要求トルクに追従させるトルク制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の内燃機関の制御装置。
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