JP2009068449A - 内燃機関の冷却装置およびこれを搭載する車両並びに冷却装置の制御方法 - Google Patents

内燃機関の冷却装置およびこれを搭載する車両並びに冷却装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関の冷却装置に用いられる冷却媒体を循環させるための電動ポンプの空転を電動機電流を用いずにより適正に判定すると共に電動ポンプの空転が判定されたときにはより適正に対処する。
【解決手段】デューティ比dBが閾値dBref以上で電動ポンプ30の回転数Npが閾値Nref以上、且つ、電動ポンプ30の回転数Npから推定回転数Nestを減じた差回転数が閾値ΔNref以上のときに、電動ポンプ30の空転を判定し(S130〜S150)、この空転の判定が継続して所定空転時間経過したときに所定停止時間だけ電動ポンプ30を一時停止する(S160,S190〜S210)。これにより、電動ポンプ30に流れる電流を検出しなくても、電動ポンプ30の空転をより適正に判定することができ、電動ポンプ30の過熱や破損を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の冷却装置およびこれを搭載する車両並びに冷却装置の制御方法に関し、詳しくは、内燃機関を冷却する冷却系に冷却媒体を循環させる電動ポンプを備える内燃機関の冷却装置およびこれを搭載する車両並びにこうした冷却装置の制御方法に関する。
従来、ポンプの電動機を駆動するインバータ回路部に設けられた電流検出器により検出された電動機電流に基づいてポンプの空転を検出するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、検出された電動機電流が予め設定した電動機無負荷電流値に低下し、予め設定した時間を経過しても電動機電流が増加しないときにポンプの空転を検出している。
特開平6−165521号公報
上述の技術では、電動機電流を検出する電流検出器を必要とするが、こうした電流検出器を有しないときや電流検出器に異常が生じたときにはポンプの空転を検出することができない。また、内燃機関の冷却装置に用いるポンプの場合、ポンプの空転を検出するだけでは十分ではなく、ポンプの空転を検出したときに適切に対処する必要もある。
本発明の内燃機関の冷却装置およびこれを搭載する車両並びに冷却装置の制御方法は、内燃機関の冷却装置に用いられる冷却媒体を循環させるための電動ポンプの空転を電動機電流を用いずにより適正に判定すると共に電動ポンプの空転が判定されたときにはより適正に対処することを主目的とする。
本発明の内燃機関の冷却装置およびこれを搭載する車両並びに冷却装置の制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関の冷却装置は、
内燃機関を冷却する冷却系に冷却媒体を循環させるための電動ポンプを備える内燃機関の冷却装置であって、
前記電動ポンプの回転数を検出する回転数検出手段と、
前記電動ポンプの出力値に基づいて前記電動ポンプの回転数の推定値である推定回転数を推定する推定回転数推定手段と、
前記電動ポンプの出力値が所定出力値以上で前記検出された回転数が所定回転数以上の状態のときに前記検出された回転数と前記推定された推定回転数とに基づいて前記電動ポンプの空転を判定する空転判定手段と、
前記空転判定手段による判定結果に基づいて前記電動ポンプを駆動制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関の冷却装置では、電動ポンプの出力値が所定出力値以上で電動ポンプの回転数が所定回転数以上の状態のときに電動ポンプの回転数と電動ポンプの出力値に基づいて推定される推定回転数とに基づいて電動ポンプの空転を判定する。これにより、電動ポンプに流れる電流を用いずに電動ポンプの空転をより適正に判定することができる。そして、この電動ポンプの空転の判定結果に基づいて電動ポンプを駆動制御する。これにより、電動ポンプの空転に対処することができる。ここで、電動ポンプの出力値が所定出力値以上で電動ポンプの回転数が所定回転数以上の状態のときに電動ポンプの空転を判定するのは、電動ポンプの出力値が大きく且つ電動ポンプの回転数が大きいときには電動ポンプの回転数と推定回転数との関係に電動ポンプの空転による影響が大きく現われることに基づく。
こうした本発明の内燃機関の冷却装置において、前記空転判定手段は、前記検出された回転数と前記推定された推定回転数との回転数差が所定回転数差以上のときに前記電動ポンプの空転を判定する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の内燃機関の冷却装置において、前記制御手段は、前記空転判定手段により前記電動ポンプの空転が所定継続時間に亘って判定されたときには前記電動ポンプの駆動を停止し、該電動ポンプの駆動を停止して所定停止時間が経過したときに前記電動ポンプの駆動を再開するよう前記電動ポンプを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動ポンプの空転を所定継続時間を超えて継続することによる不都合、例えば、電動ポンプの過熱などの不都合を抑制することができ、電動ポンプの空転が解除されたときに電動ポンプを駆動して冷却装置を機能させることができる。
さらに、本発明の内燃機関の冷却装置において、前記制御手段は前記電動ポンプをデューティ制御する手段であり、前記電動ポンプの出力値は前記制御手段による前記電動ポンプのデューティ制御におけるデューティ比である、ものとすることもできる。こうすれば、デューティ比を用いてより適正に推定回転数を推定することができる。
あるいは、本発明の内燃機関の冷却装置において、前記推定回転数演算手段は、前記電動ポンプの出力値と前記電動ポンプに印加される電圧とに基づいて前記推定回転数を推定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より適正に推定回転数を推定することができる。
本発明の車両は、走行用の動力を出力する内燃機関と、該内燃機関を冷却する冷却装置として上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関の冷却装置、即ち、基本的には、内燃機関を冷却する冷却系に冷却媒体を循環させる電動ポンプを備える内燃機関の冷却装置であって、前記電動ポンプの回転数を検出する回転数検出手段と、前記電動ポンプの出力値に基づいて前記電動ポンプの回転数の推定値である推定回転数を推定する推定回転数推定手段と、前記電動ポンプの出力値が所定出力値以上で前記検出された回転数が所定回転数以上の状態のときに前記検出された回転数と前記推定された推定回転数とに基づいて前記電動ポンプの空転を判定する空転判定手段と、前記空転判定手段による判定結果に基づいて前記電動ポンプを駆動制御する制御手段と、を備える内燃機関の冷却装置とを搭載することを要旨とする。
この本発明の車両では、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関の冷却装置を搭載するから、本発明の内燃機関の冷却装置が奏する効果、例えば、電動ポンプに流れる電流を用いずに電動ポンプの空転をより適正に判定することができる効果や電動ポンプの空転に対処することができる効果などと同様の効果を奏することができる。
本発明の冷却装置の制御方法は、
内燃機関を冷却する冷却系に冷却媒体を循環させる電動ポンプを備える冷却装置の制御方法であって、
(a)前記電動ポンプの出力値に基づいて前記電動ポンプの回転数の推定値である推定回転数を推定すると共に前記電動ポンプの出力値が所定出力値以上で前記電動ポンプの回転数が所定回転数以上の状態のときに前記電動ポンプの回転数と前記推定した推定回転数とに基づいて前記電動ポンプの空転を判定し、
(b)前記電動ポンプの空転が所定継続時間に亘って判定されたときには前記電動ポンプの駆動を停止し、該電動ポンプの駆動を停止して所定停止時間が経過したときに前記電動ポンプの駆動を再開するよう前記電動ポンプを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の冷却装置の制御方法では、電動ポンプの出力値が所定出力値以上で電動ポンプの回転数が所定回転数以上の状態のときに電動ポンプの回転数と電動ポンプの出力値に基づいて推定した推定回転数とに基づいて電動ポンプの空転を判定する。これにより、電動ポンプに流れる電流を用いずに電動ポンプの空転をより適正に判定することができる。そして、電動ポンプの空転が所定継続時間に亘って判定されたときには電動ポンプの駆動を停止し、この電動ポンプの駆動を停止して所定停止時間が経過したときに電動ポンプの駆動を再開するよう電動ポンプを制御する。これにより、電動ポンプの空転を所定継続時間を超えて継続することによる不都合、例えば、電動ポンプの過熱などの不都合を抑制することができ、電動ポンプの空転が解除されたときに電動ポンプを駆動して冷却装置を機能させることができる。即ち、電動ポンプの空転に対処することができるのである。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての内燃機関の冷却装置20の構成の概略を示す構成図である。実施例の冷却装置20は、図示するように、車両に搭載されたガソリンや軽油などを燃料とするエンジン12の冷却装置として構成されており、エンジン12のシリンダブロックやシリンダヘッドに形成されたウォータージャケット22と外気により冷却水を冷却するラジエータ24とに冷却水を循環させる循環流路26と、この循環流路26にラジエータ24をバイパスするよう取り付けられたバイパス流路28と、循環流路24に循環する冷却水を圧送する電動ポンプ30と、冷却水が循環流路26に流れるかバイパス流路28に流れるかを司るサーモスタット32と、冷却装置20全体を制御する電子制御ユニット40と、を備える。
電動ポンプ30は、図示しないが、駆動用のモータとモータを駆動する駆動回路とが内蔵されており、電子制御ユニット40からのデューティ比を駆動信号として受信すると、駆動信号に応じたデューティ比で電圧が印加されるよう駆動回路が作動するよう構成されている。
電子制御ユニット40は、CPU42を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU42の他に処理プログラムを記憶するROM44と、データを一時的に記憶するRAM46と、計時するタイマ48と、図示しない入出力ポートを備える。電子制御ユニット40には、電動ポンプ30の駆動回路に取り付けられて駆動回路に印加される電圧を検出する電圧センサ50からの電圧Vと、電動ポンプ30に取り付けられて電動ポンプ30の回転数(例えば、電動ポンプ30の駆動用のモータの回転数)を検出する回転数センサ52からの回転数Npと、循環流路26のウォータージャケット12の出口近傍に取り付けられて冷却水の温度を検出する温度センサ54からの温度Twなどが入力ポートを介して入力されている。また、電子制御ユニット40からは、電動ポンプ30への駆動信号としてのデューティ比などが出力ポートを介して出力されている。
次に、こうして構成された実施例の内燃機関の冷却装置20の動作、特に電動ポンプ30の運転動作について説明する。図2は、実施例の電子制御ユニット40によって実行される電動ポンプ駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは所定時間毎(例えば数十msec毎や数百msec毎)に実行される。
このルーチンが実行されると、電子制御ユニット40のCPU42は、まず、温度センサ54からの冷却水温度Twや回転数センサ52からの電動ポンプ30の回転数Np,電圧センサ50からの電動ポンプ30に印加される電圧Vなどの電動ポンプ30の制御に必要なデータを入力すると共に(ステップS100)、停止判定フラグFを調べる処理を実行する(ステップS110)。ここで、停止判定フラグFは、このルーチンで電動ポンプ30が空転していることによりその運転を停止したときに値1が設定されるフラグである。電動ポンプ30が空転しているのを判定する処理については後述する。
停止判定フラグFが値0のときには、電動ポンプ30は駆動していると判断し、電動ポンプ30への駆動信号としてのデューティ比dBと電動ポンプ30に印加される電圧Vとに基づいて電動ポンプ30が空転していないときに推定される回転数である推定回転数Nestを設定する(ステップS120)。推定回転数Nestは、実施例では、デューティ比dBと電圧Vと推定回転数Nestとの関係を予め実験などにより求めて推定回転数設定用マップとしてROM44に記憶しておき、デューティ比dBと電圧Vとが与えられるとマップから対応する推定回転数Nestを導出することにより設定するものとした。推定回転数設定用マップの一例を図3に示す。ここで、デューティ比dBは、電動ポンプ30の駆動に対する制御信号であるが、このデューティ比dBで電動ポンプ30が駆動されるため、電動ポンプ30の出力値を意味するものとなる。したがって、ステップS120の処理は、電動ポンプ30の出力値としてのデューティ比dBに基づいて電動ポンプ30の推定回転数Nestを推定していることになる。
こうして推定回転数Nestを設定すると、入力したデューティ比dBが閾値dBref以上であるか否か(ステップS130)、電動ポンプ30の回転数Npが閾値Nref以上であるか否か(ステップS140)、電動ポンプ30の回転数Npから推定回転数Nestを減じた差回転数が閾値ΔNref以上であるか否か(ステップS150)、を判定する。こうした判定は、電動ポンプ30の出力値が大きく電動ポンプ30の回転数Npが大きいときに、空転しているときの電動ポンプ30の回転数と空転していないときの電動ポンプ30の差回転数が電動ポンプ30の空転を判定するのに十分な大きさとなる実験結果に基づいている。実施例では、閾値dBrefとして70%や80%,90%などを用い、閾値Nrefとしては電動ポンプ30の定格最大回転数の70%や80%,90%などの値を用い、閾値ΔNrefとしては電動ポンプ30の定格最大回転数の10%や5%などの値を用いた。図4に電動ポンプ30の空転を判定している様子の一例を示す。図中、実線は電動ポンプ30が空転していないときの回転数(推定回転数Nest)を示し、破線は電動ポンプ30が空転しているときの回転数を示す。図示するように、デューティ比dBが小さいときや電動ポンプ30の回転数Npが小さいときには電動ポンプ30の回転数Npから推定回転数Nestを減じた差回転数は大きな値にならないが、デューティ比dBが大きく且つ電動ポンプ30の回転数Npが大きいときには電動ポンプ30の回転数Npから推定回転数Nestを減じた差回転数は大きな値となる。
デューティ比dBが閾値dBref未満のときや電動ポンプ30の回転数Npが閾値Nref未満のとき、或いは、電動ポンプ30の回転数Npから推定回転数Nestを減じた差回転数が閾値ΔNref未満のときには、電動ポンプ30の空転は判定できないと判断し、エンジン12の冷却水温度Twに基づいて電動ポンプ30を駆動するためのデューティ比dBを設定し(ステップS170)、設定したデューティ比dBで電動ポンプ30を駆動制御して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。ここで、デューティ比dBは、実施例では、冷却水温度Twが高くなるほど大きなデューティ比dBとなるよう図示しないマップにより設定するものとした。
一方、デューティ比dBが閾値dBref以上で電動ポンプ30の回転数Npが閾値Nref以上、且つ、電動ポンプ30の回転数Npから推定回転数Nestを減じた差回転数が閾値ΔNref以上のときには、電動ポンプ30が空転していると判断し、この電動ポンプ30の空転を判定してからこの判定を継続している状態が所定空転時間経過するのを待って(ステップS160)、電動ポンプ30の駆動を停止すると共に停止判定フラグFに値1をセットし(ステップS190)、電動ポンプ30の駆動を停止してから所定停止時間経過するのを待って(ステップS200)、電動ポンプ30の駆動を再開すると共にタイマ等をクリアしたり停止判定フラグFに値0をセットしたりして(ステップS210)、本ルーチンを終了する。ここで、電動ポンプ30の空転が継続して所定空転時間経過するのを待つのは、電動ポンプ30の空転が判定されても電動ポンプ30が直ちに加熱したり破損するものではないからであり、駆動を継続しているうちに空転が解除される場合もあるからである。したがって、所定空転時間としては、例えば5秒や10秒などを用いることができる。また、電動ポンプ30の駆動を停止してから所定停止時間経過するのを待つのは、空転している電動ポンプ30の運転を継続すると、電動ポンプ30が加熱するのを抑制するためであり、電動ポンプ30の駆動を停止してから所定停止時間経過したあとに電動ポンプ30を再駆動するのは、冷却水の循環が行なわれないためにエンジン12が過熱するのを抑制するためである。したがって、所定停止時間としては、例えば5秒や10秒などを用いることができる。なお、電動ポンプ30の空転が継続して所定時間経過するまでは、エンジン12の冷却水温度Twに基づいて電動ポンプ30を駆動するためのデューティ比dBを設定し(ステップS170)、設定したデューティ比dBで電動ポンプ30を駆動制御して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。また、電動ポンプ30の駆動を停止してから所定停止時間経過するまでは、停止判定フラグFに値1がセットされているために、ステップS110で否定的な判定がなされてステップS200の所定停止時間経過しているか否かを判定する処理が行なわれ、この処理でも否定的な判定がなされるため、電動ポンプ30の駆動が行なわれることなく、本ルーチンを終了する。更に、電動ポンプ30の駆動を停止してから所定停止時間経過したあとに電動ポンプ30の駆動が再開されると、停止判定フラグFに値0がセットされていると共にタイマがクリアされているために、ステップS110で肯定的な判定がなされて電動ポンプ30の空転の判定が行なわれる。
以上説明した実施例の内燃機関の冷却装置20によれば、デューティ比dBが閾値dBref以上で電動ポンプ30の回転数Npが閾値Nref以上、且つ、電動ポンプ30の回転数Npから推定回転数Nestを減じた差回転数が閾値ΔNref以上のときに、電動ポンプ30の空転を判定するから、電動ポンプ30に流れる電流を検出しなくても、電動ポンプ30の空転をより適正に判定することができる。しかも、電動ポンプ30の空転を継続して所定空転時間に亘って判定したときには、電動ポンプ30を所定停止時間だけ一時停止するから、電動ポンプ30の過熱や破損を抑制することができると共にエンジン12の過熱を抑制することができる。
実施例の内燃機関の冷却装置20では、電動ポンプ30のデューティ比dBと電動ポンプ30に印加される電圧Vとに基づいて推定回転数Nestを設定するものとしたが、電動ポンプ30に印加される電圧Vの変化が小さいときには、電動ポンプ30のデューティ比dBだけに基づいて推定回転数Nestを設定するものとしてもよい。
実施例の内燃機関の冷却装置20では、デューティ比dBが閾値dBref以上で電動ポンプ30の回転数Npが閾値Nref以上、且つ、電動ポンプ30の回転数Npから推定回転数Nestを減じた差回転数が閾値ΔNref以上の空転の状態が所定空転時間経過したときに電動ポンプ30の駆動を所定停止時間だけ停止するものとしたが、空転の状態が検出されたときには所定空転時間の経過を待たずに電動ポンプ30の駆動を一時停止するものとしても構わない。
実施例の内燃機関の冷却装置20では、電動ポンプ30のデューティ比dBに基づいて推定回転数Nestを設定すると共に電動ポンプ30の空転を判定するものとしたが、電動ポンプ30のデューティ比dBに代えて電動ポンプ30の出力値(例えば、消費電力)に基づいて推定回転数Nestを設定すると共に電動ポンプ30の空転を判定するものとしてもよい。
実施例では、車載されたエンジン12の冷却装置20として説明したが、車載されていない内燃機関の冷却装置の形態としてもよく、こうした内燃機関の冷却装置の制御方法の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン12が「内燃機関」に相当し、電動ポンプ30が「電動ポンプ」に相当し、回転数センサ52が「回転数検出手段」に相当し、電動ポンプ30への駆動信号としてのデューティ比dBと電動ポンプ30に印加される電圧Vとに基づいて電動ポンプ30が空転していないときに推定される回転数である推定回転数Nestを設定する図2の電動ポンプ駆動制御ルーチンのステップS120の処理を実行する電子制御ユニット40が「推定回転数推定手段」に相当し、デューティ比dBが閾値dBref以上で電動ポンプ30の回転数Npが閾値Nref以上、且つ、電動ポンプ30の回転数Npから推定回転数Nestを減じた差回転数が閾値ΔNref以上のときに電動ポンプ30が空転していると判定する図2の電動ポンプ駆動制御ルーチンのステップS130〜S150の処理を実行する電子制御ユニット40が「空転判定手段」に相当し、電動ポンプ30の空転が判定されないときや電動ポンプ30の空転が判定されても電動ポンプ30の空転が継続して所定空転時間経過するまではエンジン12の冷却水温度Twに基づいて電動ポンプ30のデューティ比dBを設定すると共に設定したデューティ比dBで電動ポンプ30を駆動制御し、電動ポンプ30の空転が継続して所定空転時間経過したときには電動ポンプ30の駆動を所定停止時間だけ一時停止するよう電動ポンプ30を駆動制御する図2の電動ポンプ駆動制御ルーチンのステップS130〜S210の処理を実行する電子制御ユニット40が「制御手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン12に限定されるものではなく、内燃機関であれば如何なるタイプのものとしても構わない。「電動ポンプ」としては、内燃機関を冷却する冷却系に冷却媒体を循環させるためのものであれば、如何なるタイプのものとしても構わない。「回転数検出手段」としては、電動ポンプの回転数を検出するものであれば、如何なるものとしても構わない。「推定回転数推定手段」としては、電動ポンプ30のデューティ比dBと電動ポンプ30に印加される電圧Vとに基づいて推定回転数Nestを設定するものに限定されるものではなく、電動ポンプ30に印加される電圧Vの変化が小さいときには、電動ポンプ30のデューティ比dBだけに基づいて推定回転数Nestを設定するものとするなど、電動ポンプの出力値に基づいて電動ポンプの回転数の推定値である推定回転数を推定するものであれば如何なるものとしても構わない。「空転判定手段」としては、デューティ比dBが閾値dBref以上で電動ポンプ30の回転数Npが閾値Nref以上、且つ、電動ポンプ30の回転数Npから推定回転数Nestを減じた差回転数が閾値ΔNref以上のときに電動ポンプ30の空転を判定するものに限定されるものではなく、電動ポンプの出力値が所定出力値以上で電動ポンプの回転数が所定回転数以上の状態のときにこの回転数と推定回転数とに基づいて電動ポンプの空転を判定するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、電動ポンプ30の空転が判定されないときや電動ポンプ30の空転が判定されても電動ポンプ30の空転が継続して所定空転時間経過するまではエンジン12の冷却水温度Twに基づいて電動ポンプ30のデューティ比dBを設定すると共に設定したデューティ比dBで電動ポンプ30を駆動制御し、電動ポンプ30の空転が継続して所定空転時間経過したときには電動ポンプ30の駆動を所定停止時間だけ一時停止するよう電動ポンプ30を駆動制御するものに限定されるものではなく、電動ポンプ30の空転の状態が判定されたときには所定空転時間の経過を待たずに電動ポンプ30の駆動を一時停止するものとするなど、空転判定手段による判定結果に基づいて電動ポンプを駆動制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関の冷却装置の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としての内燃機関の冷却装置20の構成の概略を示す構成図である。 実施例の電子制御ユニット40により実行される電動ポンプ駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 推定回転数設定用マップの一例を示す説明図である。 電動ポンプ30の空転を判定している様子の一例を示す説明図である。
符号の説明
12 エンジン、20 冷却装置、22 ウォータージャケット、24 ラジエータ、26 循環流路、 28 バイパス流路、30 電動ポンプ、32 サーモスタット、40 電子制御ユニット、42 CPU、44 ROM、46 RAM、48 タイマ、50 電圧センサ、52 回転数センサ、54 温度センサ。

Claims (7)

  1. 内燃機関を冷却する冷却系に冷却媒体を循環させるための電動ポンプを備える内燃機関の冷却装置であって、
    前記電動ポンプの回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記電動ポンプの出力値に基づいて前記電動ポンプの回転数の推定値である推定回転数を推定する推定回転数推定手段と、
    前記電動ポンプの出力値が所定出力値以上で前記検出された回転数が所定回転数以上の状態のときに前記検出された回転数と前記推定された推定回転数とに基づいて前記電動ポンプの空転を判定する空転判定手段と、
    前記空転判定手段による判定結果に基づいて前記電動ポンプを駆動制御する制御手段と、
    を備える内燃機関の冷却装置。
  2. 前記空転判定手段は、前記検出された回転数と前記推定された推定回転数との回転数差が所定回転数差以上のときに前記電動ポンプの空転を判定する手段である請求項1記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 前記制御手段は、前記空転判定手段により前記電動ポンプの空転が所定継続時間に亘って判定されたときには前記電動ポンプの駆動を停止し、該電動ポンプの駆動を停止して所定停止時間が経過したときに前記電動ポンプの駆動を再開するよう前記電動ポンプを制御する手段である請求項1または2記載の内燃機関の冷却装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関の冷却装置であって、
    前記制御手段は、前記電動ポンプをデューティ制御する手段であり、
    前記電動ポンプの出力値は、前記制御手段による前記電動ポンプのデューティ制御におけるデューティ比である、
    内燃機関の冷却装置。
  5. 前記推定回転数演算手段は、前記電動ポンプの出力値と前記電動ポンプに印加される電圧とに基づいて前記推定回転数を推定する手段である請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関の冷却装置。
  6. 走行用の動力を出力する内燃機関と、該内燃機関を冷却する冷却装置として請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関の冷却装置とを搭載する車両。
  7. 内燃機関を冷却する冷却系に冷却媒体を循環させる電動ポンプを備える冷却装置の制御方法であって、
    (a)前記電動ポンプの出力値に基づいて前記電動ポンプの回転数の推定値である推定回転数を推定すると共に前記電動ポンプの出力値が所定出力値以上で前記電動ポンプの回転数が所定回転数以上の状態のときに前記電動ポンプの回転数と前記推定した推定回転数とに基づいて前記電動ポンプの空転を判定し、
    (b)前記電動ポンプの空転が所定継続時間に亘って判定されたときには前記電動ポンプの駆動を停止し、該電動ポンプの駆動を停止して所定停止時間が経過したときに前記電動ポンプの駆動を再開するよう前記電動ポンプを制御する、
    ことを特徴とする冷却装置の制御方法。
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