JP2009067132A - 車両用ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上記操作レバーを設けることにより外観が悪化するのを防止しつつ、その操作性とコラムカバーの底壁部における衝撃緩衝機能とを充分に確保できるようにする。
【解決手段】ステアリングシャフト1を回転自在に支持するステアリングコラム2と、このステアリングコラム1の後部を覆うコラムカバー3と、上記ステアリングコラム2を支持する支持機構4と、この支持機構4によるステアリングコラム2の支持状態を解除する操作レバー5とを有する車両用ステアリング装置において、上記操作レバー5がコラムカバー3内に設けられた揺動枢支部(チルト軸8)から下方に延びるように設置されるとともに、この操作レバー5の挿通部となるスロット26がコラムカバー3の底壁部23に形成され、このスロット26の形成部分を含むコラムカバー3の底壁部上面を覆うように衝撃緩衝部材32が配設された。
【選択図】図2

Description

本発明は、ステアリングコラムを覆うコラムカバーと、ステアリングコラムを支持する支持機構と、この支持機構によるステアリングコラムの支持状態を解除する操作レバーとを有する車両用ステアリング装置に関するものである。
従来、下記特許文献1,2に示されるように、ステアリングコラムを覆うコラムカバーの底壁部に、発泡樹脂材または複数のリブ材等からなる衝撃吸収部を設けることが行われている。このような構成によれば、車両の衝突時に乗員の膝部等がコラムカバーの底壁部に当接した場合等における衝撃エネルギーを上記衝撃吸収部において効果的に吸収することにより、乗員の膝部等に与えられる衝撃を緩和できるという利点がある。
また、下記特許文献3に示されるように、ステアリングコラムを車体に対して上下方向に揺動可能に支持するチルト機構等からなる支持機構と、この支持機構によるステアリングコラムの支持状態を解除する際に使用する操作レバー(チルトレバー)とを備え、この操作レバーの操作により上記ステアリングコラムを回動可能とし、運転者の体格等に応じてステアリングホイールの上下位置を調節可能とした車両用ステアリング装置が知られている。
特開平6−344924号公報 特開平6−247321号公報 特開2006−82705号公報
上記特許文献3に開示された操作レバー(チルトレバー)を、例えばステアリングコラムの側面に沿って設置した場合には、上記操作レバーが車室内に露出して外観が悪化するとともに、操作レバーの全長を長くすることが困難であるため、この操作レバーを操作して上記支持機構によるステアリングコラムの支持状態を解除する際に、大きな操作力が必要になる等の問題があった。
なお、上記コラムカバー内に操作レバーを配設するとともに、コラムカバーの底壁部に形成されたスロットを介してコラムカバーの下方に操作レバーを導出させることにより、この操作レバーが車室内に露出するのを防止しつつ、その全長を充分に確保して操作レバーの操作性を向上させることも考えられる。しかし、上記のようにコラムカバーの底壁部に操作レバーの挿通部となるスロットを形成した場合には、このスロットによって上記特許文献1,2に開示された衝撃吸収部の設置部が分断されるため、その衝撃吸収機能を充分に発揮させることが困難になるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、上記操作レバーを設けることにより外観が悪化するのを防止しつつ、その操作性とコラムカバーの底壁部における衝撃緩衝機能とを充分に確保できる車両用ステアリング装置を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、このステアリングコラムの後部を覆うコラムカバーと、上記ステアリングコラムを支持する支持機構と、この支持機構によるステアリングコラムの支持状態を解除する操作レバーとを有する車両用ステアリング装置において、上記操作レバーがコラムカバー内に設けられた揺動枢支部から下方に延びるように設置されるとともに、この操作レバーの挿通部となるスロットがコラムカバーの底壁部に形成され、このスロットの形成部分を含むコラムカバーの底壁部上面を覆うように衝撃緩衝部材が配設されたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両用ステアリング装置において、上記コラムカバーの底壁部に、スロットの一側辺部から上方に起立する縦壁部と、この縦壁部の上端からスロットの他側辺部に向けて延びる横壁部とが設けられたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載の車両用ステアリング装置において、上記操作レバーに、スロットの上面に沿って車幅方向に延出する車幅方向延出部が設けられるとともに、コラムカバーに設けられたスロットの他側辺部が上記車幅方向延出部の下方に位置するように配設されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用ステアリング装置において、上記操作レバーに、正面視で略直角に折曲された複数の折曲部が設けられたものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用ステアリング装置において、上記操作レバーが、その揺動枢支部から下方に延びる下方延長部と、この下方延長部の下端部から後方に延びる後方延長部とを有し、上記下方延長部と後方延長部との接続角度が側面視で鋭角に形成されたものである。
請求項6に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用ステアリング装置において、上記操作レバーが、その揺動枢支部から下方に延びる下方延長部と、この下方延長部の下端部から後方に延びる後方延長部とを有し、上記下方延長部と後方延長部との接続角度が側面視で鈍角に形成されたものである。
請求項7に係る発明は、上記請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用ステアリング装置において、上記コラムカバーの底壁部に、上方へ突出する位置決め用の係止部が設けられるとともに、この係止部が衝撃緩衝部材に設けられた係合孔に係合されることにより衝撃緩衝部材が係止されるように構成されたものである。
請求項8に係る発明は、上記請求項7に記載の車両用ステアリング装置において、上記衝撃緩衝部材が、軟質合成樹脂材等からなる弾性体層と、その上面に固着された補強板とを有し、この補強板が上記位置決め用の係止部により係止されるように構成されたものである。
請求項1に係る発明では、上記操作レバーの揺動枢支部をコラムカバー内に配設するとともに、上記スロットを介してコラムカバーの下方に操作レバーの下方部を導出させるように構成したため、上記コラムカバーにより操作レバーを隠蔽しつつ、その全長を充分に確保することができ、これにより上記操作レバーが車室内に露出することに起因して外観が悪化するという問題を生じることなく、上記操作レバーを乗員が操作して上記支持機構によるステアリングコラムの支持状態を解除する際の操作性を効果的に向上させることができる。また、上記コラムカバーの形成部分を含むコラムカバーの底壁部上面を覆うように上記衝撃緩衝部材を配設したため、コラムカバーの底壁部に上記スロットが形成されることに起因して衝撃緩衝作用が得られなくなるという事態を生じるのを確実に防止し、車両の前突時等に、乗員の膝部等が上記コラムカバーの底壁部のいずれに部分に当接した場合においても、その衝撃エネルギーを上記衝撃緩衝部材により充分に吸収することができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、コラムカバーの底壁部に、スロットの一側辺部から上方に起立する縦壁部と、この縦壁部の上端からスロットの他側辺部に向けて延びる横壁部とを設けたため、上記スロットがコラムカバーの底壁部に形成されることに起因した強度の低下を、上記縦壁部および横壁部の補強作用により効果的に抑制することができ、上記スロットの一側辺部側に位置するコラムカバーの底壁部に乗員の膝部等が当接して荷重が作用した場合に、上記コラムカバーの底壁部が大きく変形するのを効果的に防止し、コラムカバー内に配設された剛性部材に乗員の膝部が当接することに起因して大きな反力を受けること等を効果的に防止できるという利点がある。
請求項3に係る発明では、操作レバーに、スロットの上面に沿って車幅方向に延出する車幅方向延出部を設けるとともに、コラムカバーの底壁部に形成されたスロットの他側辺部を上記車幅方向延出部の下方に位置させるように構成したため、上記スロットの他側辺部側に位置するコラムカバーの底壁部に乗員の膝部等が当接してこの底壁部が上方に付勢されると、その上面に設置された衝撃緩衝部材が、上記操作レバーに設けられた車幅方向延出部の下面に当接して衝撃緩衝作用が発揮され、これによって上記乗員の膝部に大きな反力が作用するのを効果的に防止できるという利点がある。
請求項4に係る発明では、操作レバーに、正面視で略直角に折曲された複数の折曲部を設けたため、上記操作レバーの下端部に乗員の膝部が当接して操作レバーを上方に押し上げる方向に大きな荷重が作用した場合等に、上記折曲部において操作レバーを積極的に変形させることにより、衝撃エネルギーを効果的に吸収できるという利点がある。
請求項5に係る発明では、上記操作レバーに、側面視で揺動枢支部から下方に延びる下方延長部と、その下端部から後方に延びる後方延長部とを設け、この下方延長部と後方延長部との接続角度を鋭角に形成したため、上記操作レバーの後方延長部に設けられた操作部等に乗員の膝部が当接して操作レバーを上方に押し上げる方向に大きな荷重が作用した場合等に、上記下方延長部と後方延長部との接続部において操作レバーを容易に変形させることにより衝撃エネルギーを効果的に吸収できるという利点がある。
請求項6に係る発明では、上記操作レバーに、側面視で揺動枢支部から下方に延びる下方延長部と、その下端部から後方に延びる後方延長部とを設け、この下方延長部と後方延長部との接続角度を鈍角に形成したため、上記コラムカバー内における上下方向の設置スペースが限られている場合においても、上記揺動枢支部から後方延長部に設けられた操作部等に至る操作レバーの全長を充分に確保することにより、上記操作レバーを揺動操作する際の操作性を効果的に向上させることができる。
請求項7に係る発明では、コラムカバーの底壁部に、上方へ突出する位置決め用の係止部を設けるとともに、この係止部を衝撃緩衝部材に設けられた係合孔に係合することにより衝撃緩衝部材を係止するように構成したため、コラムカバーの底壁部に係止ボルトの頭部またはナット等が突出すること等を防止しつつ、上記衝撃緩衝部材をコラムカバーの底壁部に安定して保持させることができる。したがって、上記係止ボルトの頭部等に乗員の膝部が当接する等の事態を生じることなく、上記衝撃緩衝部材を設けることによる衝撃エネルギーの吸収作用を効果的に発揮できるという利点がある。
請求項8に係る発明では、衝撃緩衝部材を、軟質合成樹脂材等からなる弾性体層と、その上面に固着された補強板とにより構成するとともに、この補強板を上記位置決め用の係止部により係止するように構成したため、上記軟質合成樹脂材等からなる弾性体層を設けることによる衝撃エネルギーの吸収機能を維持しつつ、上記衝撃緩衝部材をコラムカバーの底壁部に安定して保持させることができる。
図1〜図4は、本発明に係る車両用ステアリング装置の第1実施形態を示している。この車両用ステアリング装置は、インストルメントパネル(図示せず)の設置部から車体の後方側に延びるように設置されたステアリングシャフト1を回転自在に支持するステアリングコラム2と、このステアリングコラム2の後部を覆うコラムカバー3と、上記ステアリングコラム2を揺動可能に支持するチルト機構からなる支持機構4と、この支持機構4による支持状態を解除してステアリングコラム2の設置高さを変更する際等に使用される操作レバー5とを有している。
上記チルト機構からなる支持機構4は、例えばステアリング支持メンバ等からなる車体側部材(図示せず)により支持されるアッパブラケット6と、ステアリングコラム2に固定されたロアブラケット7と、このロアブラケット7に上記アッパブラケット6の左右両側板を圧接させて係止するチルト軸8とを備えている。このチルト軸8は、アッパブラケット6の一側板に圧接される頭部9と、アッパブラケット6の他側板に圧接されるナット10が螺着されたねじ軸11とを有している。このチルト軸8のねじ軸11は、アッパブラケット6に形成された長孔12を貫通し、かつ上記ロアブラケット7に形成された挿通孔を挿通しつつ回動不能に係止されている。そして、上記ねじ軸11の先端部に螺着された上記ナット10が操作レバー5を介して締め付けられることにより、上記アッパブラケット6の左右両側板がロアブラケット7に圧接されてステアリングコラム2がロック状態に保持されるように構成されている。
上記ナット10には、操作レバー5の基端部が一体に連結され、この操作レバー5の揺動操作に応じて上記ナット10が締結方向および締結解除方向にそれぞれ回動操作されるように構成されている。例えば、上記操作レバー5の下端部に設けられた操作部20が車体の前方側に揺動操作されてナット10が締結解除方向に駆動されると、アッパブラケット6によるロアブラケット7の保持状態が解除され、ステアリングシャフト1の前端部に設けられたチルト枢支点を中心にステアリングコラム2を揺動変位させることにより、上記長孔12の設置範囲内においてロアブラケット7およびステアリングコラム2の後端部を上下動させることが許容される。また、上記操作レバー5の操作部20が、図1の仮想線で示すように、車体の後方側に揺動操作されてナット10が締結方向に駆動されると、アッパブラケット6によりロアブラケット7が保持されるようになっている。
上記操作レバー5は、チルト軸8により構成された揺動枢支部から下方に延びる第1下方延長部14と、その下端部に設けられた第1折曲部15を起点として略直角に折曲されることにより、図2に示す正面視において車幅方向に延びる車幅方向延長部16と、その側端部に設けられた第2折曲部17を起点として略直角に折曲されるとともに斜め下方に延びる第2下方延長部18とを有し、これらが鋼板材等により一体に形成されている。また、上記第2下方延長部18の下方部には、合成樹脂材等からなる操作部20が一体に固着されている。
上記コラムカバー3は、ステアリングコラム2および支持機構4の上面部を覆う上部カバー21と、ステアリングコラム2および支持機構4の下面部を覆う下部カバー22とからなり、図3に示すように、上記上部カバー21の下端部と下部カバー22の上端部とが付き合わされて一体に結合されるとともに、図示を省略した保持ブラケットを介してステアリングコラム2に保持されるように構成されている。上記下部カバー22は、底壁部23と、その左右両側辺部から上方に起立する一対の側壁部24と、その後端部に設けられた後壁部25とを備え、上記下部カバー22の底壁部23には、操作レバー5の挿通部となるスロット26が形成されている。
上記スロット26は、下部カバー22の底壁部23における左右方向中心位置から、図2に示す正面視でやや右側にオフセットした位置に形成されるとともに、上記底壁部23の前端部から前後方向中間部よりも後方部に至る範囲に形成されている。また、コラムカバー3の底壁部23には、上記スロット26の一側辺部、具体的には図2に示す正面視でスロット26の左側辺部から上方に起立する縦壁部27と、この縦壁部27の上端からスロット26の他側辺部(右側辺部)に向けて延びる横壁部28とが一体に設けられている。上記縦壁部27の上辺部に設けられた横壁部28と上記操作レバー5の車幅方向延長部16とが干渉するのを避けるため、この車幅方向延長部16の上方に上記横壁部28が位置するように上記縦壁部27の起立寸法が設定されている。
上記横壁部28は、その幅寸法が上記スロット26の幅寸法と略等しい値に設定されている。また、上記操作レバー5の第1下方延長部14が横壁部28から所定距離だけ右側に離間した位置に配設されることにより、下部カバー22の底壁部23に形成されたスロット26の他側辺部(左側辺部)が、上記横壁部28の下方に配設された操作レバー5の車幅方向延出部16の下方に位置し、この操作レバー5の車幅方向延長部16と、スロット26の他側辺部とが底面視でオーバラップするように上記車幅方向延出部16およびスロット26の底壁部23が配設されている。
上記コラムカバー3内には、所定の厚みを有するウレタンフォーム材等の軟質合成樹脂材等からなる弾性体層30と、その上面に固着された鋼板材等からなる補強板31とからなる衝撃緩衝部材32が配設されている。この衝撃緩衝部材32は、上記底壁部23の上面、縦壁部27の側面および横壁部28の上面に沿ってそれぞれ設置されることにより、平面視で上記スロット26の形成部分を含むコラムカバー3の底壁部上面の略全体を覆うように配設されている。
また、上記下部カバー22の底壁部23には、図1および図3に示すように、上方へ突出する位置決め用の係止部33が所定位置、例えば底壁部23の前後左右に設けられるとともに、上記係止部33が衝撃緩衝部材32の弾性体層30および補強板31に設けられた係合孔34,35に係合されることにより、上記衝撃緩衝部材32が位置決めされて係止された状態で、接着剤等を介してコラムカバー3の底壁部23に固着されるようになっている。
上記のようにステアリングシャフト1を回転自在に支持するステアリングコラム2と、このステアリングコラム2の後部を覆うコラムカバー3と、ステアリングコラム2を支持するチルト機構からなる支持機構4と、この支持機構4によるステアリングコラム2の支持状態を解除する操作レバー5とを有する車両用ステアリング装置において、上記操作レバー5を、コラムカバー3内に設けられたチルト軸8からなる揺動枢支部により揺動可能に支持して下方に延びるように設置し、上記操作レバー5の挿通部となるスロット26をコラムカバー3の底壁部23に形成するとともに、このスロット26の形成部分を含むコラムカバー3の底壁部上面を覆うように衝撃緩衝部材32を配設したため、操作レバー5が車室内に露出することに起因して外観が悪化するのを防止しつつ、その操作性とコラムカバー3の底壁部23における衝撃緩衝機能とを充分に確保できるという利点がある。
すなわち、上記操作レバー5の揺動枢支部(チルト軸8)をコラムカバー3内に配設するとともに、上記スロット26を介してコラムカバー3の下方に操作レバー5の下方部を導出させるように構成したため、上記コラムカバー3により操作レバー5を隠蔽しつつ、その全長を充分に確保することができる。したがって、上記操作レバー5が車室内に露出することに起因して外観が悪化するという問題を生じることなく、上記操作レバー5の下端部に設けられた操作部20を乗員が操作して上記支持機構4によるステアリングコラム2の支持状態を解除する際の操作性を効果的に向上させることができる。
また、上記コラムカバー3の形成部分を含むコラムカバー3の底壁部上面を覆うように上記衝撃緩衝部材32を配設したため、コラムカバー3の底壁部23に上記スロット26が形成されることに起因して衝撃緩衝作用が得られなくなるという事態を生じるのを確実に防止し、車両の前突時等に、乗員の膝部等が上記コラムカバー3の底壁部23のいずれに部分に当接した場合においても、その衝撃エネルギーを上記衝撃緩衝部材32により充分に吸収することができ、これによって乗員の膝部等に大きな負担が生じるのを効果的に防止できるという利点がある。
上記第1実施形態では、コラムカバー3の底壁部23に、スロット26の一側辺部から上方に起立する縦壁部27と、この縦壁部27の上端からスロット26の他側辺部に向けて延びる横壁部28とを設けたため、上記スロット26がコラムカバー3の底壁部23に形成されることに起因した強度の低下を、上記縦壁部27および横壁部28の補強作用により効果的に抑制することができる。したがって、図5の矢印Aに示すように、上記スロット26の一側辺部側に位置するコラムカバー3の底壁部23aに乗員の膝部等が当接して荷重が作用した場合に、上記底壁部23aが変形するのを効果的に抑制し、これによりコラムカバー3内に配設された剛性部材、例えばステアリングコラム2等に乗員の膝部が当接することに起因して大きな反力が乗員の膝部に作用すること等を効果的に防止することができる。
また、上記第1実施形態では、操作レバー5に、スロット26の上面に沿って車幅方向に延出する車幅方向延出部16を設けるとともに、コラムカバー3の底壁部23に形成されたスロット26の他側辺部を上記車幅方向延出部16の下方に位置させるように構成したため、図5の矢印Bに示すように、上記スロット26の他側辺部側に位置するコラムカバー3の底壁部23bに乗員の膝部等が当接して荷重が作用した場合に、この乗員の膝部に大きな反力が作用すること等を効果的に防止できるという利点がある。すなわち、上記コラムカバー3の底壁部23bに乗員の膝部等が当接することにより、この底壁部23bが上方に付勢されると、その上面に設置された衝撃緩衝部材32が、上記操作レバー5に設けられた車幅方向延出部16の下面に当接して衝撃緩衝作用が発揮されるため、上記乗員の膝部に大きな反力が作用するのを効果的に防止することができる。
さらに、上記実施形態では、操作レバー5に、正面視で略直角に折曲された複数の折曲部15,17を設けたため、図5の矢印Cに示すように、上記操作レバー5の下方部に設けられた操作部20の下面等に乗員の膝部等が当接して操作レバー5を上方に押し上げる方向に大きな荷重が作用した場合等に、上記折曲部15,17において操作レバー5を積極的に変形させることにより、衝撃エネルギーを吸収することができる。したがって、上記操作レバー5の操作部20に乗員の膝部が当接した場合等においても、乗員の膝部等に大きな反力が作用するのを抑制して乗員を効果的に保護できるという利点がある。
また、上記第1実施形態では、コラムカバー3の底壁部23に、上方へ突出する位置決め用の係止部33を設けるとともに、この係止部33を上記衝撃緩衝部材32の係合孔34,35に係合して衝撃緩衝部材32を係止するように構成したため、係止ボルト等を使用してコラムカバー3の底壁部23に上記衝撃緩衝部材32を係止した場合のように上記係止ボルトの頭部またはナット等が上記底壁部23の下面に突出すること等を防止しつつ、上記衝撃緩衝部材32をコラムカバー3の底壁部23に安定して保持させることができる。したがって、上記係止ボルトの頭部等に乗員の膝部が当接する等の事態を生じることなく、上記衝撃緩衝部材32を設けることによる衝撃エネルギーの吸収作用を確実に発揮させることが可能である。
さらに、上記第1実施形態に示すように、衝撃緩衝部材32を、軟質合成樹脂材等からなる弾性体層30と、その上面に固着された補強板31とにより構成するとともに、この補強板31に形成された係合孔35に上記位置決め用の係止部33を係合することにより、上記衝撃緩衝部材32を係止するように構成した場合には、上記軟質合成樹脂材等からなる弾性体層30を設けることによる衝撃エネルギーの吸収機能を維持しつつ、簡単な構成で上記衝撃緩衝部材32をコラムカバー3の底壁部23に安定して保持させることができるという利点がある。
図6は、本発明に係る車両用ステアリング装置の第2実施形態を示している。この第2実施形態に係る車両用ステアリング装置は、上記スロット26の上面に沿って車幅方向に延びる車幅方向延出部16に代え、斜め下方に延びる傾斜延出部16aが上記操作レバー5に設けられ、上記スロット26の一側辺部に設けられた横壁部28が上記傾斜延出部16aの上方部に対向するとともに、この傾斜延出部16aの下方部に上記スロット26の他側辺部が対向するように配設されたものである。このように構成した場合においても、平面視で上記スロット26の形成部分を含むコラムカバー3の底壁部上面を覆うように衝撃緩衝部材32に配設することにより、乗員の膝部等が上記コラムカバー3の底壁部23のいずれに部分に当接した場合においても、その衝撃エネルギーを上記衝撃緩衝部材32により充分に吸収することができるという利点がある。
また、図7は、本発明に係る車両用ステアリング装置の第3実施形態を示している。この第3実施形態に係る車両用ステアリング装置は、上記操作レバー5に、揺動枢支部(チルト軸8)から下方に延びる下方延長部36と、その下端部から後方に延びる後方延長部37とを設け、この下方延長部36と後方延長部37との接続角度を側面視で鋭角に形成したものである。この構成によれば、図7の実線で示すナット10の締結位置(ステアリングコラム2のロック状態)において、上記操作レバー5の後方延長部37に設けられた操作部20等に乗員の膝部等が当接して操作レバー5を上方に押し上げる方向に大きな荷重が作用した場合等に、上記下方延長部36と後方延長部37との接続部において操作レバー5を容易に変形させることができるため、衝撃エネルギーを効果的に吸収できるという利点がある。
図8は、本発明に係る車両用ステアリング装置の第4実施形態を示し、この第4実施形態では、上記操作レバー5に、側面視で揺動枢支部(チルト軸8)から下方に延びる下方延長部36aと、その下端部から後方に延びる後方延長部37aとを設け、この下方延長部36aと後方延長部37aとの接続角度を側面視で鈍角に形成したものである。この構成によれば、上記コラムカバー3内における上下方向の設置スペースが限られている場合においても、上記揺動枢支部から後方延長部37aに設けられた操作部20に至る操作レバー5の全長を充分に確保することにより、図8の仮想線で示すナット10の締結解除位置(ステアリングコラム2のロック解除状態)から、図8の実線で示すナット10の締結位置(ステアリングコラム2のロック状態)に、上記操作レバー5を揺動操作する際等における操作性を効果的に向上させることができる。
なお、上記実施形態では、ステアリングコラム2を上下方向に揺動可能に支持するチルト機構からなる支持機構4と、この支持機構4による支持状態を解除してステアリングコラム2の設置高さを変更する際等に使用される操作レバー5とを備えた例について説明したが、本発明は、上記チルト機構に代え、あるいはこのチルト機構とともに、ステアリングコラム2をその軸線方向に移動可能に支持するテレスコピック機構と、その支持状態を解除する操作レバーとを有する車両用ステアリング装置についても適用可能である。
本発明に係る車両用ステアリング装置の第1実施形態を示す側面断面図である。 上記車両用ステアリング装置の正面図である。 下部カバーの具体的構成を示す平面図である。 コラムカバーの具体的構成を示す斜視図である。 コラムカバーの底壁部に対する加重の作用状態を示す説明図である。 本発明に係る車両用ステアリング装置の第2実施形態を示す正面図である。 本発明に係る車両用ステアリング装置の第3実施形態を示す側面断面図である。 本発明に係る車両用ステアリング装置の第4実施形態を示す側面断面図である。
符号の説明
1 ステアリングシャフト
2 ステアリングコラム
3 コラムカバー
8 揺動枢支部(チルト軸)
15,17 折曲部
16 車幅方向延出部
26 スロット
27 縦壁部
28 横壁部
30 弾性体層
31 補強板
32 衝撃緩衝部材
33 係止部
34,35 係合孔
36 下方延長部
37 後方延長部

Claims (8)

  1. ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、このステアリングコラムの後部を覆うコラムカバーと、上記ステアリングコラムを支持する支持機構と、この支持機構によるステアリングコラムの支持状態を解除する操作レバーとを有する車両用ステアリング装置において、上記操作レバーがコラムカバー内に設けられた揺動枢支部から下方に延びるように設置されるとともに、この操作レバーの挿通部となるスロットがコラムカバーの底壁部に形成され、このスロットの形成部分を含むコラムカバーの底壁部上面を覆うように衝撃緩衝部材が配設されたことを特徴とする車両用ステアリング装置。
  2. 上記コラムカバーの底壁部に、スロットの一側辺部から上方に起立する縦壁部と、この縦壁部の上端からスロットの他側辺部に向けて延びる横壁部とが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の車両用ステアリング装置。
  3. 上記操作レバーに、スロットの上面に沿って車幅方向に延出する車幅方向延出部が設けられるとともに、コラムカバーに設けられたスロットの他側辺部が上記車幅方向延出部の下方に位置するように配設されたことを特徴とする請求項2に記載の車両用ステアリング装置。
  4. 上記操作レバーに、正面視で略直角に折曲された複数の折曲部が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用ステアリング装置。
  5. 上記操作レバーが、その揺動枢支部から下方に延びる下方延長部と、この下方延長部の下端部から後方に延びる後方延長部とを有し、上記下方延長部と後方延長部との接続角度が側面視で鋭角に形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用ステアリング装置。
  6. 上記操作レバーが、その揺動枢支部から下方に延びる下方延長部と、この下方延長部の下端部から後方に延びる後方延長部とを有し、上記下方延長部と後方延長部との接続角度が側面視で鈍角に形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用ステアリング装置。
  7. 上記コラムカバーの底壁部に、上方へ突出する位置決め用の係止部が設けられるとともに、この係止部が衝撃緩衝部材に設けられた係合孔に係合されることにより衝撃緩衝部材が係止されるように構成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用ステアリング装置。
  8. 上記衝撃緩衝部材が、軟質合成樹脂材等からなる弾性体層と、その上面に固着された補強板とを有し、この補強板が上記位置決め用の係止部により係止されるように構成されたことを特徴とする請求項7に記載の車両用ステアリング装置。
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