JP2009066480A - 反応装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2種類以上の反応材料を反応させて反応生成物を得るための反応装置において、2種類以上の反応材料を、それぞれ、連続して送出する、送出手段と、送出されて来た上記反応材料が同時に導入されて一緒に通過する1本の細長管と、を備えており、細長管は、導入された上記反応材料が一緒に通過しながら反応して反応生成物を生成するような、内径及び長さ寸法を、有していることを特徴としている。
【選択図】図1
Description
(1)反応材料を機械的に撹拌するので、撹拌効率が悪く、それ故、反応効率が悪かった。
(2)反応効率を向上させて反応時間を短縮するためには、エタノールなどを添加する必要があった。また、ケン化反応を完結するためには、化学量論量より過剰のアルカリを使用する必要があった。したがって、材料に無駄が生じていた。
(3)多品種の石鹸を製造するためには、バッチ毎に反応容器を洗浄する必要があった。それ故、反応条件の変更が必要な多品種少量生産に、迅速に対応するのが困難であった。
(4)石鹸の収量が反応容器の容量に依存するので、生産量の増大に制約があった。
(5)反応容器中の反応材料の温度を精密に制御するのが困難であった。それ故、着色物質が生成するなどの副反応が起こりやすかった。
(6)高濃度のアルカリ水溶液は、高粘度であるため、撹拌するのが困難であり、それ故、使用に制約があった。そこで、適当に薄めたアルカリ水溶液を使用していたが、得られた石鹸から余剰の水分を除去するための乾燥工程が必要であり、面倒であった。
(1)上記内径が、0.1〜5.0mmである。
(2)上記長さ寸法が、200〜1600cmである。
(3)細長管における反応温度を設定するための温度設定手段を、更に備えている。温度設定手段としては、具体的には、水浴や油浴の恒温槽、ヒーターなどを、使用できる。
(4)上記反応材料が、相分離を起こす材料である。なお、反応材料は、液相が好ましいが、固体懸濁相でもよい。
(5)上記反応材料が、脂肪酸類とアルカリ水溶液とである。脂肪酸類としては、脂肪酸エステルなどの油脂類を使用できる。
(i)2種類以上の反応材料を一緒に細長管中を通過させるだけで、反応生成物を得ることができる。したがって、極めて簡単に反応生成物を得ることができる。
(ii)細長管中の狭い空間が反応場となるので、単位量当たりの反応材料と細長管の内壁との接触面積が大きく、それ故、反応材料が高効率で拡散しながら細長管中を通過する。したがって、反応材料を高効率で反応させることができ、反応生成物を高収率で得ることができる。
(iii)反応材料は、細長管中で反応するため、反応中に空気と接触しない。したがって、空気による酸化着色副反応を抑制でき、高品質の反応生成物を得ることができる。
(iv)細長管中に、反応材料に代えて洗浄液を通過させることにより、細長管中を洗浄できるので、バッチ毎の反応装置の洗浄を容易に行うことができる。したがって、多品種少量生産に迅速且つ容易に対応できる。
(v)細長管は、複数本を容易に重ねたり束ねたりできるので、本発明の反応装置は、複数台を容易に且つ省スペースで並設できる。
(vi)主たる構成部品が単なる細長管であるので、高度な加工技術、特殊な攪拌装置、及び耐高圧材料などを必要とせず、したがって、安価に製造できる。
上記実施例によれば、細長管2の内径Dが0.5〜3.2mmの場合には、65%以上の収率を達成することができ、特に、0.8〜1.7mmの場合には、100%の収率を達成することができた。そして、これらの収率は、20〜25分という比較的短い反応時間で達成することができた。これに対して、比較例に示すバッチ式の反応装置によれば、100%の収率を達成するためには、100分以上の長時間を必要とした。したがって、本発明の反応装置によれば、高効率の反応を行うことができた。
(1)図3に示されるように、一方の送出管例えば第2送出管122を細長管2と共用し、その第2送出管122に第1送出管112を差し込むようにすることによって、両送出管112、122を細長管2に合流させてもよい。これによれば、合流部分の構成を簡素化できる。
Claims (6)
- 2種類以上の反応材料を反応させて反応生成物を得るための反応装置において、
2種類以上の反応材料を、それぞれ、連続して送出する、送出手段と、
送出されて来た上記反応材料が同時に導入されて一緒に通過する1本の細長管と、を備えており、
細長管は、導入された上記反応材料が一緒に通過しながら反応して反応生成物を生成するような、内径及び長さ寸法を、有していることを特徴とする反応装置。 - 上記内径が、0.1〜5.0mmである、請求項1記載の反応装置。
- 上記長さ寸法が、200〜1600cmである、請求項1記載の反応装置。
- 細長管における反応温度を設定するための温度設定手段を、更に備えている、請求項1記載の反応装置。
- 上記反応材料が、相分離を起こす材料である、請求項1記載の反応装置。
- 上記反応材料が、脂肪酸類とアルカリ水溶液とである、請求項1記載の反応装置。
Priority Applications (1)
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JP2007235438A JP2009066480A (ja) | 2007-09-11 | 2007-09-11 | 反応装置 |
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JP2011207999A Division JP2012001736A (ja) | 2011-09-22 | 2011-09-22 | 反応実施方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=40603309
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JP2007235438A Pending JP2009066480A (ja) | 2007-09-11 | 2007-09-11 | 反応装置 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5825400A (ja) * | 1981-07-21 | 1983-02-15 | セルジオ・ガリ | 連続的けん化方法およびシステム |
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2007
- 2007-09-11 JP JP2007235438A patent/JP2009066480A/ja active Pending
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