JP2009065171A - Cvd装置を用いた成膜方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】CVDチャンバーの内壁、電極などに付着するSiO2、Si3N4などの副生成物の量を低減し、クリーニング時間の短縮と、地球温暖化係数の高いガスの放出量低減ができるCVD装置を用いた成膜方法を提供する。
【解決手段】RF電極20と基板を載置する対向電極ステージ18を有するCVD装置10を用いた成膜方法であって、ガス排出経路に配設した排ガス成分を分析する赤外線吸収分析器(FTIR)50と、成膜条件制御装置70とを備え、対向電極ステージ18の温度、及び、RF電極20と対向電極ステージ18との間の電極間隔である成膜条件を変化させて成膜を行い、クリーニングガスを導入して、赤外線吸収分析器50によって、排ガス成分をモニターリングして、所定の排ガス成分が、所定の濃度以下になるまでの排出量を比較して、上記成膜条件の最適条件を得て、この最適条件にて、成膜を実施する。
【選択図】図4

Description

本発明は、シリコンウェハなどの半導体用基材の表面に均一で高品質の酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(Si34など)などの薄膜を形成する化学気相蒸着(CVD
(chemical vapor deposition))装置に関する。
より詳細には、薄膜形成処理後のCVDチャンバーの内壁などに付着した副生成物を除去するためのクリーニングを実施することのできるCVD装置、およびそれを用いたCVD装置のクリーニング方法、ならびに、副生物の付着量を低減することのできるCVD装置、およびCVD装置を用いた成膜方法に関する。
従来より、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(Si34など)などの薄膜は、
薄膜トランジスタなどの半導体素子、光電変換素子などに広範に用いられている。このような酸化シリコン、窒化シリコンなどの薄膜を形成する方法には主に次の3種類が用いられている。
(1)スパッタ、真空蒸着等の物理的気相成膜法
すなわち、固体の薄膜材料を物理的手法である原子あるいは原子団にし、被成膜面上に堆積させて薄膜を形成する方法
(2)熱CVD法
すなわち、気体の薄膜材料を高温にすることにより、化学反応を起こさせて薄膜を形成する方法
(3)プラズマCVD法
すなわち、気体の薄膜材料をプラズマ化させることで化学反応を起こさせて薄膜を形成する方法
特に、(3)のプラズマCVD法(plasma enhanced chemical
vapour deposition)が、緻密で均一な薄膜を効率的に形成することができるために広範に用いられるようになっている(特許文献1〜特許文献2参照)。
このプラズマCVD法に用いるプラズマCVD装置100は、一般的には、図11に示したように構成されている。
すなわち、プラズマCVD装置100は、減圧に維持されたCVDチャンバー102を備えており、CVDチャンバー102内に一定間隔離間して対向するように上部電極104と下部電極106が配置されている。この上部電極104には、図示しない成膜用ガス源に接続された成膜用ガス供給経路108が接続され、上部電極104を介して、成膜用ガスをCVDチャンバー102内に供給するように構成されている。
また、CVDチャンバー102には、上部電極104の近傍に、高周波を印加する高周波印加装置110が接続されている。さらに、CVDチャンバー102には、ポンプ112を介して排気ガスを排気する排気経路114が接続されている。
このように構成されるプラズマCVD装置100では、例えば、酸化シリコン(SiO2)を成膜する際には、モノシラン(SiH4)、N2O、N2、O2、Ar等を、窒化シリ
コン(Si34など)を成膜する際には、モノシラン(SiH4)、NH3、N2、O2、Ar等を、成膜用ガス供給経路108、上部電極104を介して、例えば、130Paの減圧状態に維持されたCVDチャンバー102内に導入される。
この際、高周波印加装置110を介して、CVDチャンバー102内に対向して配置さ
れた電極104、106間に、例えば、13.56MHzの高周波電力を印加して、高周波電界を発生させる。そして、この電界内で電子を成膜用ガスの中性分子に衝突させて、高周波プラズマを形成して成膜用ガスがイオンやラジカルに分解される。
そして、イオンやラジカルの作用によって、一方の電極である下部電極106に設置されたシリコンウェハなどの半導体製品Wの表面にシリコン薄膜を形成するように構成されている。
ところで、このようなプラズマCVD装置100では、成膜工程の際に、CVDチャンバー102内の放電によって、成膜すべき半導体製品W以外のCVDチャンバー102の内壁、電極などの表面にも、SiO2、Si34などの薄膜材料が付着、堆積して副生成
物が形成される。
この副生成物が、一定の厚さまで成長すると自重や応力などによって剥離して、これが成膜工程の際に、異物として、半導体製品への微粒子の混入、汚染の原因となり、高品質な薄膜製造ができず、半導体回路の断線や短絡の原因となり、また、歩留まりなども低下するおそれがあった。
このため、従来より、プラズマCVD装置100では、成膜工程が終了した後に、このような副生成物を随時除去するために、例えば、CF4、C26、COF2などの含フッ素化合物と、必要に応じO2などを加えたクリーニングガスを用いて、副生成物を除去する
ことが行われている(特許文献1参照)。
すなわち、特許文献1のようなクリーニングガスを用いた従来のプラズマCVD装置100のクリーニング方法では、図11に示したように、成膜工程が終了した後に、成膜時の成膜用ガスの代わりに、CF4、C26、COF2などの含フッ素化合物からなるクリーニングガスを、O2および/またはArなどのガスに同伴させて、成膜用ガス供給経路1
08、上部電極104を介して、減圧状態に維持されたCVDチャンバー102内に導入される。
成膜時と同様に、高周波印加装置110を介して、CVDチャンバー102内に対向して配置された電極104、106間に高周波電力を印加して、高周波電界を発生させて、この電界内で電子をクリーニングガスの中性分子に衝突させて、高周波プラズマを形成してクリーニングガスがイオンやラジカルに分解される。
そして、イオンやラジカルが、CVDチャンバー102の内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO2、Si34などの副生成物と反応して、SiF4として副生成物をガス化することによって、ポンプ112により排気ガスとともに排気経路114を介して、CVDチャンバー102の外部に排出されるようになっている。
また、特許文献2では、成膜処理とクリーニングを行う際に、高密度のプラズマを発生させることができるようにするために、下部電極を上部電極に対して接近離反できるように移動機構により移動可能な構成とし、上部電極とこれに接近させた状態の下部電極との間に、狭空間としてプラズマ生成およびプラズマ処理の狭い空間を形成するようにしている。
そして、この特許文献2では、狭空間として形成されるプラズマ生成およびプラズマ処理の空間に対してチャンバーの内面が露出していると、この露出面に膜が付着し易くなり、クリーニングが面倒となり、クリーニングの効率が低下することになるので、これを防止するために、成膜チャンバーの上部電極の主面から所定距離まで絶縁体リングで被うよ
うにして、プラズマの広がりを抑制し、成膜チャンバー内における内面への膜付着量を低減するようにしている。
特開平9−69504号公報 特開2002−343787号公報
ところで、成膜工程を行った後のCVDチャンバー102の内部では、SiO2、Si34などの副生成物は、図12に示したように、上部電極104の下面104a、CVD
チャンバー102の側壁102a、下部電極106の周囲部分106aに多く付着・堆積している。
しかしながら、このようなクリーニング方法では、半導体製品Wを搬出した後には、下部電極106の表面106bが露出しており、この下部電極106の表面がクリーニングガスのイオンやプラズマに長時間曝露されることになる。
これによって、下部電極106の表面の腐食が進行して、下部電極106が損傷することになり、その結果、CVD装置自体の機能を損なうことにもなる。
一方、半導体装置製造工程において、プラズマCVDによる成膜を行った際に、CVDチャンバー内に付着した副生物をクリーニングするが、クリーニングに使用するガスは地球温暖化係数が高く、完全に分解されないため、そのままの形で放出されると、地球温暖化の原因となる。
このため、プラズマCVDから放出される地球温暖化ガス量を低減するには、幾つかの方法が考えられる。例えば、地球温暖化係数の小さいガスを使用する方法や、除害設備の導入もその方法であるが、ガスの変更や除害設備の導入には、その研究やコスト的な面で検討が必要となる。
本発明は、このような実状に鑑みて、成膜工程の際にCVDチャンバーの内壁、電極などの表面に付着、堆積するSiO2、Si34などの副生成物の量を低減することができ
、その結果、クリーニングの際にクリーニング時間を短縮することが可能で、地球温暖化係数の高いガスの放出量を減らことのできるCVD装置を用いた成膜方法を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明のCVD装置を用いた成膜方法、CVDチャンバー内にRFを印加するRF電極とそれに対向し堆積膜を形成する基板を載置することのできる対向電極ステージを有するCVD装置を用いた成膜方法であって、
前記CVDチャンバーから排ガスを排出するガス排出経路に配設した排ガス成分を分析する赤外線吸収分析器(FTIR)と、
成膜条件制御装置とを備え、
前記成膜条件制御装置によって、
前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成する際に、前記対向電極ステージの温度、及び、前記RF電極と対向電極ステージとの間の電極間隔である成膜条件を変化させて成膜を行い、
前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入してCVDチャンバー内をクリーニングする際に、
前記赤外線吸収分析器(FTIR)によって、排ガス成分をモニターリングして、
所定の排ガス成分が、所定の濃度以下になるまでの排出量を比較して、前記対向電極ス
テージの温度、及び、前記RF電極と対向電極ステージとの間の電極間隔である成膜条件の最適条件を得て、
この最適条件にて、成膜を実施することを特徴とする。
このように構成することによって、例えば、SiO2の成膜を行った際に、SiO2膜はクリーニングされる時に、SiF4として排出されるので、赤外線吸収分析器(FTIR
)でモニタされたSiF4の排出量が、CVDチャンバー内に付着した副生物である膜の
量と見なすことができる。
従って、成膜の際に、例えば、対向電極ステージの温度、RF電極と対向電極ステージとの間の電極間隔などの成膜条件を変化させて成膜を行い、クリーニングする際に、赤外線吸収分析器(FTIR)で排ガス成分をモニターリングして、所定の排ガス成分が、所定の濃度以下、例えば、SiF4の排出量が100ppmを越え、クリーニングが進み、再び100ppm以下となるまでの排出量を比較することによって、副生物の付着、堆積量の少ない成膜条件の最適条件を得ることができる。
この最適条件にて、成膜を実施することによって、成膜工程の際にCVDチャンバーの内壁、電極などの表面に付着、堆積するSiO2、Si34などの副生成物の量を低減す
ることができ、その結果、クリーニングの際にクリーニング時間を短縮することが可能で、地球温暖化係数の高いガスの放出量を減らことができる。
また、本発明では、前記最適条件における対向電極ステージの温度が、250〜400℃、好ましくは、350℃であるのが望ましい。
このような温度に対向電極ステージの温度を設定することによって、成膜工程の際にCVDチャンバーの内壁、電極などの表面に付着、堆積するSiO2、Si34などの副生
成物の量が極めて少なくなる。
また、本発明では、前記最適条件におけるRF電極と対向電極ステージとの間の電極間隔が、8〜30mm、好ましくは、17mmであるのが望ましい。
このような大きさにRF電極と対向電極ステージとの間の電極間隔を設定することによって、成膜工程の際にCVDチャンバーの内壁、電極などの表面に付着、堆積するSiO2、Si34などの副生成物の量が極めて少なくなる。
本発明によれば、RF電極に印加するRFの周波数が、成膜のために印加する第1の周波数と、第2の周波数とを切替えることができるので、第1の周波数を用いることによって、成膜のために好適な条件で高密度のプラズマを発生させることができ高品質な薄膜製造が可能である。
しかも、プラズマクリーニングする際には、第2の周波数に切り替えることによって、プラズマクリーニングに好適な条件で高密度のプラズマを発生させることができ、成膜工程の際にCVDチャンバーの内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO2、Si34
などの副生成物を、効率良く除去することができる。
また、本発明によれば、基板表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入してCVDチャンバー内をプラズマクリーニングする際に、第1のステップにおいて、RF電極に第1の周波数として、比較的低い周波数のRFを印加することによって、堆積膜の残っている状態である対向電極ステージへのダメージが少ない条件で、高密度のプラズマを発生して、成膜工程の際にCVDチャンバーの内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO2、Si34などの副生成物をおおよそ除去できる。
そして、この第1のステップでこれらの副生物をおおよそ除去した後、第2のステップにおいて、RF電極に第2の周波数として、比較的高い周波数のRFを印加することによって、付着残りの副生物を完全に除去することができる。
しかも、この第2ステップにおけるプラズマクリーニングを短時間で行うことによって、上部電極、対向電極ステージへのダメージを軽減することができる。
また、本発明によれば、第1のステップと第2のステップで電極間隔を変化させることによって、第1のステップにおいて、例えば、電極間の間隙を狭くすることによって、高密度のプラズマを発生させるとともに、上部電極、対向電極、CVDチャンバーの上方の側壁に付着した副生物を除去することができる。
そして、第2のステップにおいて、例えば、上記第1のステップよりも電極間の間隙を広くすることによって、CVDチャンバーの上下電極側面、裏面、CVDチャンバー壁面をクリーニングして、副生物を除去することができる。
また、本発明によれば、第1のステップでは、平行平板電極を用いて、プラズマクリーニングを行うので、上部電極、対向電極、CVDチャンバーの上方の側壁に付着した副生物を除去することができる。
そして、第2のステップでは、リモートプラズマにより活性化されたクリーニングガスをCVDチャンバーの上下電極側面、裏面、CVDチャンバー壁面に導入するので、クリーニングガスの解離効率が良く、CVDチャンバーの上下電極側面、裏面、CVDチャンバー壁面に付着したSiO2、Si34などの副生成物を、効率良く除去することができ
る。
しかも、この第2ステップにおけるプラズマクリーニングでは、リモートプラズマにより活性化されたクリーニングガスをCVDチャンバーに導入するのであって、上部電極、対向電極の間でプラズマが励起するのではないので、上部電極、対向電極ステージへのダメージを軽減することができる。
また、本発明によれば、第1のステップでは、主として、上部電極、対向電極、CVDチャンバーの上方の側壁に付着した副生物を除去することができる。
そして、第2のステップでは、例えば、CVDチャンバーの側壁に設けた、RF電極とは別箇に設けた第2のRF電極にRFを印加して放電するので、RF電極、対向電極ステージの側面、裏面、CVDチャンバー側壁をプラズマクリーニングすることができる。
しかも、この場合、RF電極と対向電極との間で放電するのではないので、上部電極、対向電極の間でプラズマが励起するのではなく、上部電極、対向電極ステージへのダメージを軽減することができる。
また、本発明によれば、基板表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入してCVDチャンバー内をプラズマクリーニングする際に、第1のステップにおいて、RF電極に第1の周波数として、比較的低い周波数である13.56MHzのRFを印加することによって、対向電極ステージへのダメージが少ない条件範囲で、高密度のプラズマを発生して、成膜工程の際にCVDチャンバーの内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO2、Si34などの副生成物をおおよそ除去できる。
そして、この第1のステップでこれらの副生物をおおよそ除去した後、第2のステップにおいて、RF電極に第2の周波数として、比較的高い周波数である60MHzのRFを
印加することによって、付着残りの副生物を完全に除去することができる。
しかも、この第2ステップにおけるプラズマクリーニングを短時間で行うことによって、上部電極、対向電極ステージへのダメージを軽減することができるなどの幾多の顕著で特有な作用効果を奏する極めて優れた発明である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明のCVD装置の実施例を示す概略図である。
図1に示したように、プラズマCVD法に用いるプラズマCVD装置10は、減圧状態(真空状態)に維持されるCVDチャンバー12を備えており、CVDチャンバー12の底壁12cに形成された排気経路16を介して、メカニカルブースターポンプ11、ドライポンプ14、排気ガスを無毒化する除害装置13によって、内部の気体を外部に排出することによって、一定の真空状態(減圧状態)に維持されるようになっている。
また、CVDチャンバー12の内部には、例えば、シリコンウェハなどの表面にシリコン薄膜を堆積(蒸着を含む)する基材Aを載置するためのステージ(対向電極ステージ)を構成する下部電極18が配置されている。この下部電極18は、CVDチャンバー12の底壁12cを貫通して、図示しない駆動機構によって上下に摺動可能に構成され、位置調整可能となっている。なお、図示しないが、下部電極18と底壁12cとの間の摺動部分には、CVDチャンバー12内の真空度を確保するために、シールリングなどのシール部材が配設されている。
一方、CVDチャンバー12の上方には、反応ガス導入装置を構成するRF電極である上部電極20が設けられており、その基端部分22が、CVDチャンバー12の頂壁12aを貫通して、CVDチャンバー12外部に設けられた高周波電源24に接続されている。この上部電極20には、図示しないが、高周波印加コイルなどの高周波印加装置25が設けられており、この高周波印加装置25と高周波電源24の間には、図示しないマッチング回路が配設されている。これにより、高周波電源24により発生した高周波を損失なく高周波印加コイルなどの高周波印加装置25へ伝播できるようになっている。
また、上部電極20には、反応ガス供給経路26が形成されており、成膜用ガス供給源28から、反応ガス供給経路26、上部電極20を介して、成膜用ガスが、減圧状態に維持されたCVDチャンバー12内に導入されるように構成されている。
さらに、反応ガス供給経路26には、クリーニングガス供給経路30が分岐して接続されており、クリーニングガス源34からのクリーニングガスを、クリーニングガス供給経路30を介して、CVDチャンバー12内に導入することができるようになっている。
なお、図中、52、54、56は、開閉バルブを示している。
このように構成される本発明のCVD装置10は、下記のように作動される。
先ず、CVDチャンバー12の下部電極18のステージ上に、例えば、シリコンウェハなどの表面にシリコン薄膜を蒸着する基材Aを載置して、図示しない駆動機構によって、上部電極20との間の距離を所定の距離に調整される。
そして、CVDチャンバー12の底壁12cに形成された排気経路16を介して、ドライポンプ14を介して内部の気体を外部に排出することによって、一定の真空状態(減圧状態)例えば、10〜2000Paの減圧状態に維持される。
そして、反応ガス供給経路26に配設された開閉バルブ52を開弁して、成膜用ガス供
給源28から、反応ガス供給経路26、上部電極20を介して、成膜用ガスが、減圧状態に維持されたCVDチャンバー12内に導入される。
この際、反応ガス供給経路26に配設された開閉バルブ52と、排気経路16に配設された開閉バルブ54は開弁し、クリーニングガス供給経路30に配設された開閉バルブ56は閉止されている。
この場合、成膜用ガス供給源28から供給される成膜用ガスとしては、例えば、酸化シリコン(SiO2)を成膜する際には、モノシラン(SiH4)、N2O、N2、O2、Ar
等を、窒化シリコン(Si34など)を成膜する際には、モノシラン(SiH4)、NH3、N2、O2およびArを供給すればよい。しかしながら、この成膜用ガスとしては、これに限定されるものではなく、成膜する薄膜の種類などに応じて、例えば、成膜用ガスとして、ジシラン(Si26)、TEOS(テトラエトキシシラン;Si(OC254)等
、同伴ガスとして、O2、O3などを使用するなど適宜変更することができる。
そして、高周波電源24により発生した高周波を高周波印加コイルなどの高周波印加装置25から上部電極20に高周波電界を発生させて、この電界内で電子を成膜用ガスの中性分子に衝突させて、高周波プラズマを形成して成膜用ガスがイオンとラジカルに分解される。そして、イオンやラジカルの作用によって、下部電極18に設置されたシリコンウェハなどの基材Aの表面にシリコン薄膜を形成する。
ところで、このようなCVD装置10では、成膜工程の際に、CVDチャンバー12内の放電によって、成膜すべき基材A以外のCVDチャンバー12の内壁、電極などの表面にも、SiO2、Si34などの薄膜材料が付着、堆積して副生成物が形成される。この
副生成物が、一定の厚さまで成長すると自重、応力などによって剥離、飛散して、これが成膜工程の際に、異物として、半導体製品への微粒子の混入、汚染の原因となり、高品質な薄膜製造ができず、半導体回路の断線や短絡の原因となり、また、歩留まりなども低下するおそれがある。
このため、本発明のCVD装置10では、含フッ素化合物を含んだフッ素系のクリーニングガス、すなわち、クリーニングガス源34からのクリーニングガスを、クリーニングガス供給経路30を介して、CVDチャンバー12内に導入するようになっている。
すなわち、上記のように薄膜処理が終了した後、反応ガス供給経路26に配設された開閉バルブ52を閉止して、成膜用ガス供給源28からのCVDチャンバー12内への成膜用ガスの供給を停止する。
そして、クリーニングガス供給経路30に配設された開閉バルブ56を開弁して、クリーニングガス源34からのクリーニングガスを、クリーニングガス供給経路30を介して、CVDチャンバー12内に導入する。
そして、高周波電源24により発生した高周波を高周波印加コイルなどの高周波印加装置25から上部電極20に高周波電界を発生させて、高周波プラズマを形成してクリーニングガスがイオンやラジカルに分解され、イオンやラジカルが、CVDチャンバー12の内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO2、Si34などの副生成物と反応して、
SiF4として副生成物をガス化されるようになっている。
そして、ガス化された副生物が、CVDチャンバー12の底壁12cに形成された排気経路16を介して、メカニカルブースターポンプ11、ドライポンプ14、排気ガスを無毒化する除害装置13によって、内部の気体を外部に排出するようになっている。
この場合、上記の成膜のために印加する第1の周波数と、プラズマクリーニングする際に印加する第2の周波数とを切替えることができるように構成されている。
このように構成することによって、RF電極に印加するRFの周波数が、成膜のために印加する第1の周波数と、プラズマクリーニングする際に印加する第2の周波数とを切替えることができるので、第1の周波数を用いることによって、成膜のために好適な条件で高密度のプラズマを発生させることができ高品質な薄膜製造が可能である。
しかも、プラズマクリーニングする際には、第2の周波数に切り替えることによって、プラズマクリーニングに好適な条件で高密度のプラズマを発生させることができ、成膜工程の際にCVDチャンバーの内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO2、Si34
などの副生成物を、効率良く除去することができる。
さらに、この場合、プラズマクリーニングする際に、RF電極に第1の周波数のRFを印加してプラズマクリーニングする第1のステップと、次いで第2の周波数のRFを印加してプラズマクリーニングする第2のステップとを有するのが望ましい。
すなわち、この場合、プラズマクリーニングする際に印加する第1の周波数としては、13.56MHzの高周波電力であり、プラズマクリーニングする際に印加する第2の周波数としては、60MHzであるのが望ましい。
このように構成することによって、基板表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入してCVDチャンバー内をプラズマクリーニングする際に、第1のステップにおいて、RF電極に第1の周波数として、比較的低い周波数である、例えば、13.56MHzのRFを印加する。この場合、対向電極、CVDチャンバー内壁などに堆積膜が残っている状態である。このため、対向電極ステージなどへのダメージが少ない条件で、高密度のプラズマを発生して、成膜工程の際にCVDチャンバーの内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO2、Si34などの副生成物をおおよそ除去できる。
そして、この第1のステップでこれらの副生物をおおよそ除去した後、第2のステップにおいて、RF電極に第2の周波数として、比較的高い周波数である、例えば、60MHzのRFを印加することによって、腐蝕の少ない条件下で付着残りの副生物を完全に除去することができる。
しかも、この第2ステップにおけるプラズマクリーニングを短時間で行うことによって、上部電極、対向電極ステージへのダメージを軽減することができる。
さらに、この場合、第1のステップと第2のステップで、下部電極18と上部電極20との間の電極間隔を変化させることを特徴とする。
このように、第1のステップと第2のステップで電極間隔を変化させることによって、第1のステップにおいて、例えば、電極間の間隙を狭くすることによって、高密度のプラズマを発生させるとともに、上部電極、対向電極、CVDチャンバーの上方の側壁に付着した副生物を除去することができる。
そして、第2のステップにおいて、例えば、上記第1のステップよりも電極間の間隙を広くすることによって、CVDチャンバーの上下電極側面、裏面、CVDチャンバー壁面を広くクリーニングして、副生物を除去することができる。
このような電極間隔としては、第1のステップにおいては、電極間隔dとしては、好ましくは、5〜50mm、さらに好ましくは8〜20mm、第2のステップにおいて、電極
間隔dとして、好ましくは、10〜100mm、さらに好ましくは20〜60mmとするのが望ましい。
この場合、クリーニング処理に使用するフッ素化合物を含んだフッ素系のクリーニングガスとしては、例えば、
CF4、C26、C38、C410、C512などの鎖状脂肪族系パーフルオロカーボン類

48、C510、C612などの脂環系パーフルオロカーボン類;
CF3OCF3、CF3OC25、C25OC25などの直鎖状パーフルオロエーテル類;
36O、C48O、C510Oなどの環状パーフルオロエーテル類;
36、C48、C510などの不飽和系パーフルオロカーボン類;
46、C58などのジエン系パーフルオロカーボン類
などの炭素原子数1〜6のパーフルオロカーボン類が挙げられる。
また、COF2、CF3COF、CF3OFなどの酸素を含むパーフルオロカーボン類、
NF3、FNO、F3NO、FNO2などの窒素を含むフッ素化合物、好ましくは酸素と窒
素を含むフッ素化合物などを用いることもできる。
なお、これらの含フッ素化合物は、フッ素原子の一部が水素原子で置き換えられた少なくとも1個のフッ素原子を含む含フッ素化合物であってもよい。
これらのうちでは、CF4、C26、C38、COF2を用いることが好ましく、CF4
26、COF2を用いることがさらに好ましい。
これらの含フッ素化合物は、1種単独でまたは複数を組み合わせて用いることができる。
また、本発明で用いる含フッ素化合物を含んだクリーニングガスは、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜他のガスを混合して用いることができる。このような他のガスとしては、たとえば、He、Ne、Ar、O2などが挙げられる。このような他のガスの配合
量は特に限定されず、CVD装置10のCVDチャンバー12の内壁などに付着した副生成物(付着物)の量、厚さ、使用する含フッ素化合物の種類、副生成物の組成などに対応して決定することができる。
また、クリーニング処理に使用するクリーニングガスとしては、上記のフッ素化合物を含んだフッ素系のクリーニングガス以外にも、フッ素ガス(F2)を用いることができる
すなわち、通常、プラズマクリーニングの際には、クリーニングガスとともに、酸素、アルゴン等の適量の添加ガスを混合して用いている。
ところで、クリーニングガスと添加ガスとの混合ガス系において、ガス総流量一定の条件下に、クリーニングガスの含有濃度を高めてゆくと、エッチング速度が上昇する傾向がある。しかしながら、クリーニングガスが一定濃度を超えるとプラズマの発生の不安定化、エッチング速度の鈍化、低下が起こったり、クリーニング均一性が悪化したりするなどの問題がある。特に、クリーニングガスを100%の濃度で用いると、プラズマの発生の不安定化、エッチング速度の鈍化、低下や、クリーニング均一性の悪化がより顕著となる傾向があり、実用性に欠けるという問題がある。
このため、クリーニングガスの濃度をエッチング速度−クリーニングガス濃度曲線のピークの濃度または、それら以下の低濃度に希釈して使用する必要があり、希釈化に伴うエッチング速度の低下を抑えるためにクリーニング時のチャンバー圧を高める、もしくはガス流量を増加させて、クリーニング条件の最適化がなされている。しかしながら、このよ
うに、クリーニング時のチャンバー圧を高める、もしくはガス流量を増加させると、プラズマの発生が安定しなくなり、クリーニング均一性が損なわれ、効率的なクリーニングが行えないことになる。
一方、フッ素ガス、またはフッ素ガスと、プラズマ中において実質的にフッ素と反応しないガスとの混合ガスをクリーニングガスとして用いると、プラズマ処理することができ、極めて優れたエッチング速度が得られ、しかも、ガス総流量が1000sccm程度でチャンバー圧が400Pa程度の条件下においても安定してプラズマを発生させることができるとともに、良好なクリーニング均一性が確保できる。
このようなクリーニングガスとして用いるフッ素ガスは、100容量%のフッ素ガスであって、放電によりプラズマを発生させるフッ素ガスであるのが望ましい。
また、クリーニング用ガスが、放電によりプラズマを発生させるフッ素ガスと、プラズマ中において実質的にフッ素と反応しないガスとから構成されていてもよい。
この場合、放電によりプラズマを発生させるフッ素ガスの濃度が20容量%を超えて100容量%未満の範囲にあり、前記プラズマ中で実質的にフッ素と反応しないガスの濃度が0容量%を超えて80容量%以下の範囲にある(ただし、放電によりプラズマを発生させるフッ素ガス+実質的にフッ素と反応しないガス=100容量%)ことが好ましい。
また、前記放電によりプラズマを発生させるフッ素ガスの濃度が30容量%を超えて100容量%未満の範囲にあり、前記プラズマ中で実質的にフッ素と反応しないガスの濃度が0容量%を超えて70容量%以下の範囲にある(ただし、放電によりプラズマを発生させるフッ素ガス+実質的にフッ素と反応しないガス=100容量%)ことがより好ましい。
さらに、プラズマ中で実質的にフッ素と反応しないガスが、窒素、酸素、二酸化炭素、N2O、乾燥空気、アルゴン、ヘリウム、ネオンからなる群から選ばれる少なくとも1種
であることが好ましい。
なお、この場合、実質的にフッ素と反応しないガスにおける「フッ素」は、フッ素分子、フッ素原子、フッ素ラジカル、フッ素イオンなどを含んでいる。
このようなフッ素系化合物によるチャンバークリーニングの目的化合物としては、CVD法等により、CVDチャンバー壁あるいはCVD装置の冶具等に付着した、ケイ素系化合物からなる付着物が挙げられる。このようなケイ素系化合物の付着物としては、たとえば、
(1)ケイ素からなる化合物、
(2)酸素、窒素、フッ素または炭素のうちの少なくとも1種と、ケイ素とからなる化合物、または
(3)高融点金属シリサイドからなる化合物
などのうちの少なくとも1種が挙げられ、より具体的には、たとえば、Si、SiO2
Si34、WSi等の高融点金属シリサイドなどが挙げられる。
また、クリーニングガスのCVDチャンバー12内への導入流量としては、上記のチャンバー12の内壁に付着した副生成物をクリーニングする効果を考慮すれば、0.1〜10L/分、好ましくは、0.5〜1L/分とするのが望ましい。すなわち、クリーニングガスのCVDチャンバー12内への導入流量が、0.1L/分より少なければ、上記クリーニング効果が期待できず、逆に導入流量が、10L/分より多くなれば、クリーニングに寄与せずに外部に排出されるクリーニングガスの量が多くなってしまうからである。
なお、この導入流量は、例えば、フラットパネルディスクなど、基材Aの種類、大きさなどにもよって適宜変更可能である。一例を挙げれば、例えば、含フッ素化合物が、C2
6の場合には、0.5〜5L/分とすればよい。
さらに、クリーニングガスのCVDチャンバー12内での圧力としては、上記のチャンバー12の内壁に付着した副生成物をクリーニングする効果を考慮すれば、10〜2000Pa、好ましくは、50〜500Paとするのが望ましい。すなわち、クリーニングガスのCVDチャンバー12内での圧力が、10Paより小さいか、もしくは、逆に、CVDチャンバー12内での圧力が、2000Paより大きくなれば、上記クリーニング効果が期待できないからである。なお、このCVDチャンバー12内での圧力は、例えば、フラットパネルディスクなど、基材Aの種類、大きさなどにもよって適宜変更可能である。一例を挙げれば、例えば、含フッ素化合物が、C26の場合には、100〜500Paとすればよい。
なお、この場合、クリーニングガスとして、COF2とO2の混合ガスを使用するのが好適である。
すなわち、クリーニングガスとして、COF2とO2の混合ガスを使用することによって、CVD装置の腐蝕を低減するとともに、プラズマクリーニングで発生する排気ガス中の温暖化ガスの発生を最小限に抑制することができる。
このようなCOF2とO2の混合ガスとしては、第1のステップにおける第1のクリーニングガスとして、例えば、全体のモル数を100%とした時に、COF2が50%〜98
%の混合ガスでクリーニングし、第2のステップにおける第2のクリーニングガスとして、例えば、全体のモル数を100%とした時に、COF2が40%〜90%の混合ガスで
クリーニングするのが望ましい。
さらに、この場合、クリーニングガスとして、F2ガス、または、F2とO2の混合ガス
、または、F2とArの混合ガス、または、F2とN2の混合ガスを使用するのが好適であ
る。
すなわち、クリーニングガスとして、F2ガス、または、F2とO2の混合ガス、または
、F2とArの混合ガス、または、F2とN2の混合ガスを使用することによって、炭素の
混入を嫌う液晶などのプロセスにおいても、CVD装置の腐蝕を低減するとともに、プラズマクリーニングで発生する排気ガス中の温暖化ガスの発生を極端に少なくすることができる。
この場合、F2とArの混合ガスとしては、第1のステップにおける第1のクリーニン
グガスとして、例えば、全体のモル数を100%とした時に、F2が30%〜100%の
混合ガスでクリーニングし、第2のステップにおける第2のクリーニングガスとして、例えば、全体のモル数を100%とした時に、F2が20%〜100%の混合ガスでクリー
ニングするのが望ましい。
図2は、本発明のCVD装置の別の実施例を示す概略図である。
この実施例のCVD装置10は、図1に示したCVD装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のCVD装置10では、さらに、CVDチャンバー12の側部には、含フッ素化合物を含んだフッ素系のクリーニングガスをプラズマ化するリモートプラズマ発生装置60が備えられている。
そして、このリモートプラズマ発生装置60によってプラズマ化されたクリーニングガスは、ガス導入経路を構成する接続配管62を介して、CVDチャンバー12の側壁12b内に導入されるように構成されている。
すなわち、この実施例のプラズマCVD装置10では、リモートプラズマ発生装置60によって、含フッ素化合物を含んだフッ素系のクリーニングガスをプラズマ化して、接続配管62を介して、減圧状態に維持されたCVDチャンバー12内に導入されるようになっている。
そして、このリモートプラズマ発生装置60では、高周波プラズマを形成してクリーニングガスがイオンやラジカルに分解され、イオンとラジカルが、CVDチャンバー12の内壁、電極などの表面に付着、堆積したSiO2、Si34などの副生成物と反応して、
SiF4として副生成物をガス化することによって、ポンプ14により排気ガスとともに
排気経路16を介して、CVDチャンバー12の外部に排出されるようになっている。
この場合、高周波印加装置25から上部電極20に高周波を印加を印加して、プラズマクリーニングを行う第1のステップと、次いで、リモートプラズマ発生装置60により活性化されたクリーニングガスをCVDチャンバー12の上下電極側面、裏面、CVDチャンバー壁面に導入し、クリーニングする第2のステップとを有するようにするのが望ましい。
このように構成することによって、第1のステップでは、平行平板電極を用いて、プラズマクリーニングを行うので、上部電極20、対向電極18、CVDチャンバー12の上方の側壁に付着した副生物を除去することができる。
そして、第2のステップでは、リモートプラズマ発生装置60により活性化されたクリーニングガスをCVDチャンバー12の上下電極側面、裏面、CVDチャンバー壁面に導入するので、クリーニングガスの解離効率が良く、CVDチャンバーの上下電極側面、裏面、CVDチャンバー壁面に付着したSiO2、Si34などの副生成物を、効率良く除
去することができる。
しかも、この第2ステップにおけるプラズマクリーニングでは、リモートプラズマにより活性化されたクリーニングガスをCVDチャンバーに導入するので、上部電極20、対向電極18の間でプラズマを励起するのではなく、上部電極、対向電極ステージへのダメージを軽減することができる。
この場合、リモートプラズマ発生装置60とCVDチャンバー12との間の距離、すなわち、接続配管62の長さLとしては、0〜200cm、好ましくは、0〜100cm、さらに好ましくは、0〜50cmとするのが望ましい。すなわち、長さLが、200cmより大きくなれば、接続配管62の壁部に、プラズマ化したクリーニングガスが接触、衝突してしまい、副生成物をガス化する効率が低下するからである。なお、この長さLとしては、短ければ短いほどよく、適宜、基材Aの種類、大きさなどに応じて決めればよい。
この場合、接続配管62の材質としては、特に限定されるものではないが、上記のガス化効率の低下を防ぐ効果を考慮すれば、例えば、アルミナ、不働態化したアルミニウム、フッ素系樹脂、フッ素系樹脂でコーティングした金属などとするのが望ましい。
また、この場合、この実施例の場合には、リモートプラズマ発生装置60とCVDチャンバー12を、接続配管62を介して、チャンバー側壁12bからプラズマ化したクリーニングガスを導入するようにしたが、これに限定されるものではなく、直接クリーニング
ガスをCVDチャンバー12内に導入するようにすればよく、例えば、チャンバー12の頂壁12aから、底壁12cから導入してチャンバー壁面を直接クリーニングするようにしても良い。
このようなリモートプラズマ発生装置60としては、公知のリモートプラズマ発生装置を用いれば良く、特に限定されるものではないが、一例を挙げれば、「ASTRON」(ASTEX社製)を使用することができる。
図3は、本発明のCVD装置の別の実施例を示す概略図である。
この実施例のCVD装置10、図1に示したCVD装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のCVD装置10では、上部電極20とは別に、CVDチャンバー12の側壁12bに別の第2のRF電極21が設けられている。
そして、この第2のRF電極21が、高周波電源23に接続されている。この第2のRF電極21には、図示しないが、高周波印加コイルなどの高周波印加装置27が設けられており、この高周波印加装置27と高周波電源23の間には、図示しないマッチング回路が配設されている。
この場合、上部電極20にRFを印加して、プラズマクリーニングを行う第1のステップと、次いで、上部電極20とは別箇に設けた第2のRF電極21にRFを印加して放電し、上部電極20、対向電極ステージ18の側面、裏面、CVDチャンバー側壁をプラズマクリーニングする第2のステップとを有するようにするのが望ましい。
このように構成することによって、第1のステップでは、主として、上部電極、対向電極、CVDチャンバーの上方の側壁に付着した副生物を除去することができる。
そして、第2のステップでは、例えば、CVDチャンバーの側壁に設けた、上部電極とは別箇に設けた第2のRF電極にRFを印加して放電するので、上部電極、対向電極ステージの側面、裏面、CVDチャンバー側壁をプラズマクリーニングすることができる。
しかも、この場合、RF電極と対向電極との間で放電するものではないので、上部電極、対向電極の間でプラズマが励起することなく、上部電極、対向電極ステージへのダメージを軽減することができる。
図4は、本発明のCVD装置の別の実施例を示す概略図である。
この実施例のCVD装置10は、図1に示したCVD装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のCVD装置10では、図4に示したように、ガス排出経路である排気経路16に、ドライポンプ14の下流側にドライポンプと除害装置13との間に、排ガス成分を分析する赤外線吸収分析器(FTIR)(Fourier Transform Infrared Spectrometry)50を配設している。
すなわち、図5の時間−濃度(SiF4の濃度)のグラフに示したように、CVDチャ
ンバー12からの排ガス中のSiF4の濃度は、所定時間T4の時点において、一定のレベルQ1以下となる。
従って、赤外線吸収分析器50によって、CVDチャンバー12からの排ガス中のSiF4の濃度データをモニターリングして、クリーニング制御装置60において、予め記憶
されたSiF4の濃度データと比較して、所定のクリーニング終点濃度Q1に達した時点
4において、クリーニングを終了するように制御するように構成されている。
このように構成することによって、クリーニングの際にCVDチャンバー12の内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO2、Si34
などの副生成物と反応して生じるガス化されたSiF4の濃度を直接モニターすることに
なるので、正確にクリーニングが終了する時間にクリーニングを終了することができるようになっている。
この場合、クリーニング終点濃度としては、CVD装置10のCVDチャンバー12の大きさにもよるが、CVDチャンバー12の内壁、電極などの表面、ならびにガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO2、Si34などの副生成物が残存することがなく
、完全に副生物を除去するためには、100ppmであるのが望ましい。
これにより、クリーニング終点濃度が、100ppmであれば、CVDチャンバー12からの排ガス中のSiF4の濃度が、CVDチャンバー12の内壁、電極などの表面だけ
でなく、ガス排出経路の配管などに付着、堆積したSiO2、Si34などの副生成物を
完全に除去できる濃度に対応している。
従って、このクリーニング終点濃度が、100ppmでクリーニングを終了するようにすることによって、正確にクリーニングが終了する時間T4(この実施例では、117秒後)にクリーニングを終了することができ、その結果、副生成物を完全に除去できる。
なお、このような赤外線吸収分析器(FTIR)50としては、特に限定されるものではないが、例えば、MIDAC社製の「GMS−1000」などが使用可能である。
このように構成することによって、例えば、SiO2の成膜を行った際に、SiO2膜はクリーニングされる時に、SiF4として排出されるので、赤外線吸収分析器(FTIR
)50でモニタされたSiF4の排出量が、CVDチャンバー12内に付着した副生物で
ある膜の量と見なすことができる。
従って、成膜の際に、例えば、対向電極ステージ18の温度、RF電極20と対向電極ステージ18との間の電極間隔などの成膜条件を変化させて成膜を行い、クリーニングする際に、赤外線吸収分析器(FTIR)50で排ガス成分をモニターリングして、所定の排ガス成分が、所定の濃度以下、例えば、SiF4の排出量が100ppmを越え、クリ
ーニングが進み、再び100ppm以下となるまでの排出量を比較することによって、副生物の付着、堆積量の少ない成膜条件の最適条件を得ることができる。
このようなクリーニング制御装置60での最適条件データが、図4に示したように、成膜条件制御装置70に入力され、この成膜条件制御装置70の制御によって、この最適条件にて、成膜を実施するようになっている。
これによって、成膜工程の際にCVDチャンバー12の内壁、電極などの表面に付着、堆積するSiO2、Si34などの副生成物の量を低減することができ、その結果、クリ
ーニングの際にクリーニング時間を短縮することが可能で、地球温暖化係数の高いガスの放出量を減らことができる。
また、図6のグラフに示したように、最適条件における対向電極ステージ18の温度が、250〜400℃、好ましくは、350℃であるのが望ましい。
このような温度に対向電極ステージ18の温度を設定することによって、成膜工程の際にCVDチャンバー12の内壁、電極などの表面に付着、堆積するSiO2、Si34
どの副生成物の量が極めて少なくなる。
また、図6のグラフに示したように、最適条件におけるRF電極20と対向電極ステージ18との間の電極間隔が、8〜30mm、好ましくは、17mmであるのが望ましい。
このような大きさにRF電極20と対向電極ステージ18との間の電極間隔を設定することによって、成膜工程の際にCVDチャンバー12の内壁、電極などの表面に付着、堆積するSiO2、Si34などの副生成物の量が極めて少なくなる。
なお、上記の成膜条件としては、対向電極ステージ18の温度、RF電極20と対向電極ステージ18との間の電極間隔などの成膜条件に限定されるものではなく、例えば、このようなパラメータとしては、ガス流量、圧力、RFのPower、RFの周波数などが挙げられる。
[実施例]
図1に示したような構成のCVD装置を用いて、下記の表1に示した条件で、クリーニングガスとして、C26とO2の混合ガス(No.1、No.2)、COF2とO2の混合
ガス(No.3、No4)を用いて、クリーニングダメージ測定を行い、RF周波数(13.56MHz、60MHz)の効果の比較を行った。
評価方法としては、AES深さ方向分析による腐食層の比較として、Al70%以上までのスパッタ時間に13nm/min(SiO2のスパッタレート)を乗じ、腐食層深さ
とした。
その結果を、図7(C26とO2の混合ガス:No.1、60MHz)、図8(C26
とO2の混合ガス:No.2、13.56MHz)、図9(COF2とO2の混合ガス:N
o.3、60MHz)、図10(COF2とO2の混合ガス:No.4、13.56MHz)に示した。
これらの図8〜図10から明らかなように、13.56MHzの方が、60MHzよりも、腐食層深さ(ダメージ深度)が深くなっている。
従って、13.56MHzを第1の周波数として用いて、副生物をおおよそ除去した後、第2の周波数として、60MHzを用いれば、効率良く副生物を除去できるとともに、上部電極、対向電極ステージ18などへのダメージも少なくなることが分かる。
図4に示したような構成のCVD装置を用いて、下記の成膜条件で、SiO2の成膜を
行った。
SiH4 70sccm
20 2000sccm
圧力 200Pa
電源周波数 13.56MHz
Power 350W、
の各条件を一定として成膜を行った。
この際、下部電極温度を300℃と350℃、電極間隔を10mmと17mmにそれぞれ変えて成膜を行った。
そして、成膜の後、下記のクリーニング条件で、CVDチャンバー12のクリーニングをそれぞれ実施した。
NF3/Ar=300/700 sccm
圧力; 200Pa
電極間隔= 30mm
Power=l000W
この際、CVDチャンバー12のクリーニングを行った時に排出されるガスを、赤外線吸収分析器(FTIR)50でモニターした。
すなわち、SiO2の成膜を行った際に、SiO2膜はクリーニングされる時に、SiF4として排出されるので、赤外線吸収分析器(FTIR)50でモニターされたSiF4
の排出量が、CVDチャンバー12内に付着した副生物である膜の量と見なすことができる。
従って、成膜の際に、上記のように、対向電極ステージ18の温度、RF電極20と対向電極ステージ18との間の電極間隔の成膜条件を変化させて成膜を行い、クリーニングする際に、赤外線吸収分析器(FTIR)50で排ガス成分をモニターリングして、所定の排ガス成分が、所定の濃度以下、例えば、SiF4の排出量が100ppmを越え、ク
リーニングが進み、再び100ppm以下となるまでの排出量を比較することによって、副生物の付着、堆積量の少ない成膜条件の最適条件を得ることができる。
その結果を、下記の表2に示した。また、この表2の結果を、図6にグラフ化した。図6のグラフから明らかなように、下部電極である対向電極ステージ18の温度が高い方がSiO2の付着量が少なく、電極間隔が広い方が付着量が少ないことが分かる。
また、図6のグラフに示したように、最適条件における対向電極ステージ18の温度が、250〜400℃、好ましくは、350℃であるのが望ましい。
さらに、図6のグラフに示したように、最適条件におけるRF電極20と対向電極ステージ18との間の電極間隔が、8〜30mm、好ましくは、17mmであるのが望ましい。
以上、本発明のプラズマCVD装置のクリーニング装置の実施例について説明したが、本発明の範囲内において、例えば、以上の実施例については、シリコン薄膜の形成について述べたが、他のシリコンゲルマニウム膜(SiGe)、シリコンカーバイド膜(SiC)、SiOF膜、SiON膜、含炭素SiO2膜などの薄膜を形成する場合にも適用可能
である。
また、上記実施例では、横置き型の装置について説明したが、縦置き型の装置に変更することも可能であり、また、上記実施例では、枚葉式のものについて説明したが、バッチ式のCVD装置にも適用可能である。
さらには、上記実施例では、一例としてプラズマCVD装置に適用したが、薄膜材料を高温中で熱分解、酸化、還元、重合、気相化反応などによって基板上に薄膜を堆積する、真空蒸着法などのその他のCVD法にも適用可能であるなど種々変更することが可能であることはもちろんである。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図1は、本発明のCVD装置の実施例を示す概略図である。 図2は、本発明のCVD装置の別の実施例の概略図である。 図3は、本発明のCVD装置の別の実施例の概略図である。 図4は、本発明のCVD装置の別の実施例の概略図である。 図5は、時間−濃度(SiF4の濃度)の関係を示すグラフである。 図6は、下部電極温度及び電極間隔とSiF4の排出量との関係を示すグラフである。 図7は、C26とO2の混合ガスを用いて、60MHzの高周波を印加した場合の腐食層深さ(ダメージ深度)を示すグラフである。 図8は、C26とO2の混合ガスを用いて、13.56MHzの高周波を印加した場合の腐食層深さ(ダメージ深度)を示すグラフである。 図9は、COF2とO2の混合ガスを用いて、60MHzの高周波を印加した場合の腐食層深さ(ダメージ深度)を示すグラフである。 図10は、COF2とO2の混合ガスを用いて、13.56MHzの高周波を印加した場合の腐食層深さ(ダメージ深度)を示すグラフである。 図11は、従来のプラズマCVD法に用いるプラズマCVD装置示す概略図である。 図12は、従来のプラズマCVD法に用いるプラズマCVD装置におけるCVDチャンバー内に付着、堆積した副生成物の状態を示す概略図である。
符号の説明
10 CVD装置
11 メカニカルブースターポンプ
12 CVDチャンバー
12a 頂壁
12b 側壁
12c 底壁
13 除害装置
14 ドライポンプ
16 排気経路
18 下部電極(対向電極ステージ)
20 上部電極
21 第2のRF電極
22 基端部分
23 高周波電源
24 高周波電源
25 高周波印加装置
26 反応ガス供給経路
27 高周波印加装置
28 成膜用ガス供給源
30 クリーニングガス供給経路
34 クリーニングガス源
52 開閉バルブ
54 開閉バルブ
56 開閉バルブ
60 リモートプラズマ発生装置
62 接続配管
100 プラズマCVD装置
102 CVDチャンバー
102a 側壁
104 上部電極
104a 下面
106 下部電極
106a 周囲部分
106b 表面
108 成膜用ガス供給経路
110 高周波印加装置
112 ポンプ
114 排気経路
A 基材
W 半導体製品

Claims (5)

  1. CVDチャンバー内にRFを印加するRF電極とそれに対向し堆積膜を形成する基板を載置することのできる対向電極ステージを有するCVD装置を用いた成膜方法であって、
    前記CVDチャンバーから排ガスを排出するガス排出経路に配設した排ガス成分を分析する赤外線吸収分析器(FTIR)と、
    成膜条件制御装置とを備え、
    前記成膜条件制御装置によって、
    前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成する際に、前記対向電極ステージの温度、及び、前記RF電極と対向電極ステージとの間の電極間隔である成膜条件を変化させて成膜を行い、
    前記CVD装置によって、基材表面上に堆積膜を形成した後に、クリーニングガスを導入してCVDチャンバー内をクリーニングする際に、
    前記赤外線吸収分析器(FTIR)によって、排ガス成分をモニターリングして、
    所定の排ガス成分が、所定の濃度以下になるまでの排出量を比較して、前記対向電極ステージの温度、及び、前記RF電極と対向電極ステージとの間の電極間隔である成膜条件の最適条件を得て、
    この最適条件にて、成膜を実施することを特徴とするCVD装置を用いた成膜方法。
  2. 前記最適条件における対向電極ステージの温度が、250〜400℃であることを特徴とする請求項1に記載のCVD装置を用いた成膜方法。
  3. 前記最適条件における対向電極ステージの温度が、350℃であることを特徴とする請求項2に記載のCVD装置を用いた成膜方法。
  4. 前記最適条件におけるRF電極と対向電極ステージとの間の電極間隔が、8〜30mmであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のCVD装置を用いた成膜方法。
  5. 前記最適条件におけるRF電極と対向電極ステージとの間の電極間隔が、17mmであることを特徴とする請求項4に記載のCVD装置を用いた成膜方法。
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