JP2009063241A - 空気調和機 - Google Patents

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Takeo Matsumoto
竹雄 松本
Teruhisa Gomyo
輝久 五明
Yoshiaki Kitamura
良明 北村
Kazuo Kobayashi
一男 小林
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Abstract

【課題】空気調整室内の気流の乱れを抑制することにより、大風量の空気を供給する場合でも温度および湿度を精度よく調整することができる空気調和機を提供すること。
【解決手段】空気調和機1は矩形箱状の空気調整室14を備える。空気調整室14の前面部分5aには空気吸込口2が形成され、背面部分6a側には連通口16(空気吹出口)が形成されている。空気調整室14内には前面部分5a側から蒸発器21、加熱器22、加湿器23が配置されており、加熱器22と加湿器23との間の側面部分7a、8aには仕切り板24a、24bが取り付けられている。空気吸込口2から勢いよく吸い込まれた空気が背面部分6aに衝突した後に側面部分7a、8aに沿って逆流しようとすると、この逆流は仕切り板24a、24bによって阻まれる。加湿器23を通過した空気が再び加熱器22、蒸発器21に戻ることを防止できるので、温度、湿度の制御精度が向上する。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気吸込口から空気調整室内に吸い込んだ空気の少なくとも温度を調整して、空気吹出口から供給する空気調和機に関する。更に詳しくは、空気調整室内の気流の乱れを抑制することにより、大風量の空気を供給する場合であっても温度等を精度よく調整することができる空気調和機に関する。
空気調和機は空気吸込口から矩形箱状の空気調整室に吸い込まれた空気の少なくとも温度を調整して空気吹出口から吹き出すものである。空気調整室内には、蒸発器および加熱器を備える温度調整部が配置されており、空気吸込口から吸い込まれた空気はこの温度調整部を経由して流されることにより温度調整されるようになっている。
また、空気調和機としては、温度調整部とともに、温度調整後の空気の湿度を調整するための湿度調整部を備えるものがある。湿度調整部は加湿器を備えており、空気調整室内における温度調整部と空気吹出口との間に配置されている。空気吸込口から吸い込まれた空気は温度調整部を経由した後に湿度調整部を経由するように流されて、温度および湿度が調整される。このような空気調和機は、例えば、特許文献1、2に記載されている。
特許文献1、2の空気調和機では、空気吸込口は矩形箱状の空気調整室の前板に形成されており、空気吹出口は空気調整室の背板側に形成されている。空気調整室内には、床板から天井板に向かって突出して空気調整室内を部分的に仕切る第1気流案内板と、第1気流案内板よりも背板側において天井板から床板に向かって突出して空気調整室内を部分的に仕切る第2気流案内板が設けられており、空気吸込口から吸い込まれた空気は、第1および第2の気流案内板より上下に蛇行させられながら、温度調整部および湿度調整部を経由して流れる。
特開平10−281497号公報 特開平10−288355号公報
上記の空気調和機では、空気調整室内に上下から第1および第2気流案内板を互い違いに配置して空気流路を蛇行するように構成しているので、温度や湿度が調整された後の空気が逆流して、それらの調整前の空気と入り乱れてしまうことがない。従って、温度および湿度を精度よく制御することができる。
しかし、空気流路を蛇行させた場合には、流路面積が狭くなり、流路抵抗が増加するので、大流量の空気を流通させることが困難である。
ここで、大風量の要求に対応するためにこれらの気流案内板を省略すると、空気調整室が矩形箱状をしているので、空気吸込口から吸い込まれる空気は背板に勢いよく衝突し、衝突した空気が左右の側板に沿って再び前板側に戻る大きな渦流が形成されるようになる。こうなると、空気調整室内を前板から背板側へと向かう空気の流れは大きく乱されるので、温度や湿度が調整された後の空気とこれらが調整される前の空気とが入り乱れてしまい、温度や湿度の制御精度が低下してしまうという問題がある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、空気調整室内の気流の乱れを抑制することにより、大流量の空気を流通させる場合でも温度等を精度よく調整することができる空気調和機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、
矩形箱状の空気調整室の前面側に形成されている空気吸込口から吸い込まれた空気を、この空気調整室内に配置されている温度調整部を経由して流して、当該空気の温度を調整し、調整後の空気を前記空気調整室の背面側に形成されている空気吹出口から吹き出す空気調和機において、
前記空気調整室内における前記温度調整部と前記空気吹出口の間の空気通路幅を絞っている仕切り部材を有し、
この仕切り部材は、前記空気調整室における少なくとも一方の側面に沿って形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、空気吸込口から勢いよく吸い込まれた空気が空気調整室の背面に衝突した後に側面に沿って逆流しようとすると、仕切り部材によってその逆流は阻止される。従って、空気調整室内において大きな渦流が形成されることがなく、温度調整部を経由して空気吹出口に向かう空気の流れが乱されることが防止あるいは抑制される。この結果、温度調整後の空気が温度調整前の空気と入り混じってしまうことを抑制できるので、大風量の空気を供給する場合においても温度の制御精度を良好に維持できる。
本発明において、前記空気調整室内における前記温度調整部と前記空気吹出口との間には、湿度を調整するために温度調整後の空気を経由させる湿度調整部を有しており、前記仕切り部材は、前記温度調整部と前記湿度調整部との間の前記空気流路幅を絞っていることが望ましい。このようにすれば、湿度調整後の空気が背面に衝突した後に側面に沿って温度調整部の側に逆流しようとすると、その逆流は仕切り部材によって阻止される。従って、湿度調整後の空気が温度および湿度調整前の空気と入り混じってしまうことを防止あるいは抑制できる。この結果、大風量の空気を供給する場合においても、温度および湿度の制御精度を良好に維持できる。
本発明において、空気調整室の側面に沿って逆流しようとする空気の流れを阻むためには、前記仕切り部材は、前記空気調整室の底面から天井面に至る長さ寸法を備えていることが望ましい。
ここで、このような仕切り部材を簡易に構成するためには、前記仕切り部材は、前記側面に所定の角度で取り付けられている平板であることが望ましい。
また、温度調整された後の空気が仕切り部材に正面衝突することにより空気調整室内の気流が乱れてしまうことを回避するためには、前記仕切り部材は、空気の流れ方向に直交する方向に対して下流側に傾斜している斜面を備えていることが望ましい。
また、空気調整室の側面に沿って逆流しようとする空気を、空気調整室の幅方向の中央へ導くためには、前記仕切り部材は、空気の流れ方向に直交する方向に対して上流側に傾斜している斜面を備えていることが望ましい。
ここで、空気吹出口が空気調整室の天井面部分に形成されている場合には、背面の天井面側の部位に衝突する空気の勢いが強くなり、空気調整室の天井面側において渦流が形成され易くなる。このような天井面側の渦流の形成を効果的に抑止するためには、前記空気吹出口は前記空気調整室の天井部分に形成されており、前記仕切り部材による空気流路幅の絞り量は、前記空気調整室の底面側よりも天井面側の方が多いことが望ましい。
なお、前記温度調整部は、前記前面部分に形成されている前記空気吸込口に対峙する位置に配置された蒸発器と、この蒸発器の前記背面側に配置したヒータとを備えるものとすることができる。また、前記湿度調整部は、前記底面に配置した加湿水槽と、この加湿水槽に貯留させた水を加熱するための電熱ヒータを有する加湿器を備えるものとすることができる。
本発明によれば、空気吸込口から矩形箱状の空気調整室に勢いよく吸い込まれた空気が背面に衝突した後に側面に沿って逆流しようとすると、仕切り部材によって阻止される。従って、空気調整室内において大きな渦流が形成されることがなく、温度調整部を経由して空気吹出口に向かう空気の流れが乱されることが防止あるいは抑制される。この結果、温度調整された後の空気が温度調整前の空気と入り混じってしまうことを抑制できるので、大風量の空気を供給する場合においても温度の制御精度を良好に維持できる。
以下に、図面を参照して本発明を適用した空気調和機の実施の形態を説明する。図1は空気調和機の斜視図であり、一方の側板を取り外して内部の構造が分かるようにしてある。
空気調和機1は、空気吸込口2から吸込んだ空気の温度および湿度を調整して所望の温度および湿度を備えた空気を空気供給口3から供給するものである。図1に示すように、空気調和機1は直方体形状の筺体4を備えており、この筐体4は、前板5、背板6、左右の側板7、8、天井板9、および底板10によって規定されている。筐体4の内部は上下2枚の区画板11、12によって3つの矩形箱状の部屋に区画されている。
上段の部屋は送風機が設置されている送風機室13となっている。中段の部屋は、空気吸込口2から吸込んだ空気の温度および湿度を調整するための空気調整室14となっている。下段の部屋は機械類が配置されている機械室15となっている。なお、以下の説明では、前板5の内側表面のうち空気調整室14に面している部分を前面部分5a、背板6の内側表面のうち空気調整室14に面している部分を背面部分6a、左右の側板7、8の内側表面のうち空気調整室14に面している部分を左右の側面部分7a、8a、上側の区画板11の空気調整室14に面している部分を天井面11a、下側の区画板12の空気調整室14に面している部分を底面12aという。
空気吸込口2は前板5に形成されており、空気供給口3は天井板9に形成されている。送風機室13および空気調整室14を仕切っている区画板11の背面部分6aに近い部位には送風機室13と空気調整室14とを連通させる連通口(空気吹出口)16が形成されている。
送風機室13には送風機としてシロッコファン20が配置されている。空気調整室14には前面部分5aから背面部分6aに向かって温度調整部と湿度調整部とがこの順番で配置されている。温度調整部は蒸発器21および加熱器22を備えており、湿度調整部は加湿器23を備えている。温度調整部と湿度調整部との間にはこの空気調整室14の内部を左右の両側から部分的に仕切っている仕切り部材24が取り付けられている。加湿器23と背面部分6aとの間には封鎖板25が取り付けられている。機械室15には制御装置26、凝縮器27、圧縮器28などが配置されている。
シロッコファン20が動作すると送風機室13および空気調整室14の内部に負圧が発生して空気吸込口2から空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気は蒸発器21によって露点温度まで冷却されて除湿され、加熱器22によって目的とする温度に温められる。その後、加湿器23によって目的とする湿度に加湿される。温度および湿度が調整された空気は連通口16を介して空気供給口3に至り、そこから外部へ供給される。
蒸発器21は、前面部分5aにおける空気吸込口2と対峙しており、この空気吸込口2の全体を覆うように設置されている。蒸発器21は狭い間隔で並べたプレート状のフィンを冷却管が貫通する構成のものであり、冷却管には冷媒が蒸発しながら流れている。空気吸込口2から吸い込まれた空気はこのフィンの間を通過する間に冷媒との間で熱交換が行われて、冷却されて、除湿される。
加熱器22は、フィンを備える電熱ヒータである。加熱器22は空気供給口3の近傍に設置された温度湿度センサ29からの温度信号に基づいて、制御装置26によって制御されている。
加湿器23は、水蒸気を発生させるための扁平な加湿水槽30を備えており、この加湿水槽30が底面12aの背面部分6aに近い部位に載置されている。加湿水槽30の上端開口部30aは矩形であり、その上端開口部30aの左右の開口縁30b、30cは左右の側面部分7a、8aと平行になっている。また、加湿水槽30は空気調整室14内の幅方向の中央位置に配置されている。加湿水槽30の内部には電熱ヒータ31が設けられている。電熱ヒータ31は温度湿度センサ29からの湿度信号に基づいて制御装置26によって制御されており、電熱ヒータ31が駆動されると、そこに貯留されている純水を加熱して水蒸気を発生させて、加湿する。ここで、純水を加湿水槽30に供給するための給水管32が、筐体4の外部から機械室15を介して、底面12aを貫通して、加湿水槽30の内側まで配管されている。
次に、仕切り部材24は、矩形平板形状の左右2枚の仕切り板24a、24bからなる。各仕切り板24a、24bは底面12aおよび天井面11aと直交するとともに、左右の側面部分7a、8aとも直交するように、左右の側面部分7a、8aにそれぞれ取り付けられている。右側の縦仕切り板24aは加湿水槽30の右側の開口縁30bよりも空気調整室14の内側まで突出しており、左側の縦仕切り部分24bは加湿水槽30の左側の開口縁30cよりも空気調整室14の内側まで突出している。
封鎖板25は、矩形の平板であり、背面部分6aと加湿水槽30の背面部分6a側の端面との間に形成されている略直方体形状の空間Aを上から封鎖するように取り付けられている。封鎖板25の左右の両端は左右の側面部分7a、8aに当接している。
(仕切り部材の機能)
図2は仕切り部材の機能を説明するための模式図である。図2(a)は空気調整室の内部の構成を模式的に示す斜視図であり、図2(b)は図2(a)の概略水平断面図である。左側の図は仕切り部を備えていない状態であり、右側の図は仕切り部を備えている状態を示している。図中の矢印は空気の流れを示している。
仕切り部材24を備えていない場合には、図2(b)の左側の図に示すように、空気吸込口2から勢いよく吸い込まれた空気の一部は背面部分6aに衝突した後に、左右の側面部分7a、8aに沿って前面部分5aの側に戻り、大きな渦流を形成してしまう。このため、空気の一部は逆流して蒸発器21および加熱器22まで達する。
これに対して、図2(b)の右側の図に示すように、仕切り部材24が設けられている場合には、まず、各仕切り板24a、24bによって温度調整部と湿度調整部との間の空気通路幅が絞られているので、温度調整部を通過した空気は加湿水槽30の上方を通過するように空気調整室14の内側に向って案内される。
また、温度調整部を通過して背面部分6aに衝突した後に、左右の側面部分7a、8aに沿って前面部分5aの側に戻ろうとする空気は、各仕切り板24a、24bにぶつかって背面部分6a側へと戻る。この結果、空気調整室14内において大きな渦流が形成されることがない。また、加湿器23を通過して湿度調整された空気が、再び蒸発器21および加熱器22の側まで逆流してしまうことがないので、温度および湿度の制御精度を向上させることができる。
(封鎖板の機能)
図3は封鎖板の機能を説明するための模式図である。図3(a)は空気調整室の内部の構成を模式的に示す斜視図である。図3(b)は図3(a)を左右の中央位置で切断した概略縦断面図である。左側の図は封鎖板が取り付けられていない状態であり、右側の図は封鎖板が取り付けられている状態を示している。図中の矢印は空気の流れを示している。
図3(b)の左側の図に示されるように、封鎖板25がない場合には、加湿水槽30と背面部分6aとの間に形成されている空間Aに空気が回り込んでしまうので、空気調整室14内に気流の乱れが発生してしまう。
これに対して、空間Aを上から封鎖する封鎖板25が取り付けられた場合には、図3(b)の右側の図に示されるように、空間Aに空気が回り込んでしまうことがない。この結果、空気調整室14内の気流の乱れを防止あるいは抑制することができるので、加湿器23によって湿度を精度よく調整することができる。
(本形態の効果)
以上、本例によれば、左右の仕切り板24a、24bによって空気流路幅が加湿水槽30の上端開口部30aの幅よりも絞られているので、温度調整後の空気を加湿水槽30近傍に導いて十分に加湿することができる。
また、空気調整室14内において背面部分6aに衝突した後に左右の側面部分7a、8aに沿って前面部分5a側に戻ろうとする空気の流れは、左右の仕切り板24a、24bによって阻まれる。従って、空気調整室14内において大きな渦流が形成されることがなく、前面部分5aから温度調整部および湿度調整部を経由して連通口16に向かう空気の流れが乱されることが防止あるいは抑制される。この結果、温度調整後の空気が温度調整前の空気と入り混じってしまうことを抑制できる。
また、仕切り部材24は、温度調整部を構成している蒸発器21および加熱器22と湿度調整部を構成している加湿器23との間に設けられているので、湿度調整後の空気が背面部分6aに衝突した後に側面部分7a、8aに沿って逆流しようとすると、仕切り部材24によってその逆流は阻止される。従って、湿度調整後の空気が温度調整部の側まで逆流して、温度および湿度調整前の空気と入り混じってしまうことを防止あるいは抑制できる。この結果、大風量の空気を供給する場合においても、温度および湿度の制御精度を良好に維持できる。
(仕切り部材の変形例)
図4は仕切り板の取り付け角度を変更した例を示す概略水平断面図である。図5は仕切り板の取り付け角度を変更した例を示す概略縦断面図である。図6、7は仕切り部材の形状を変更した例を示す概略斜視図である。
図4(a)では、各仕切り板24a、24bは、空気の流れ方向に直交する方向に対して下流側に傾斜するように取り付けられている。このようにすれば、各仕切り板24a、24bの前面部分5a側の傾斜した平面によって空気を空気流路の幅方向の内側に案内することができるので、温度調整後の空気が仕切り部材24に正面衝突して空気調整室14内の気流が乱れてしまうことを回避することができる。
図4(b)では、各仕切り板24a、24bは空気の流れ方向に直交する方向に対して上流側に傾斜するように取り付けられている。このようにすれば、左右の側面部分7a、8aに沿って逆流しようとする空気を、各仕切り板24a、24bの背面部分6a側の傾斜した平面によって、当該仕切り板24a、24bに正面衝突させることなく空気調整室14の幅方向の中央へ導いて、背面部分6a側に戻すことができる。
図5(a)では、各仕切り板24a、24bは、上端が下端よりも空気の流れ方向の下流側に位置するように傾斜して取り付けられている。このようにすれば、各仕切り板24a、24bの前面部分5a側にある平面が傾斜しているので、温度調整後の空気が仕切り部材24に正面衝突して空気調整室14内の気流が乱れてしまうことを抑制できる。また、左右の側面部分7a、8aに沿って逆流しようとする空気を、各仕切り板24a、24bの背面部分6a側の傾斜した平面によって底面12a側に案内することができる。この結果、逆流した空気が加湿器23の近傍を通過するので、十分な加湿を行うことができる。
図5(b)では、各仕切り板24a、24bは、下端が上端よりも空気の流れ方向の下流側に位置するように傾斜して取り付けられている。このようにすれば、各仕切り板24a、24bの前面部分5a側にある平面が傾斜しているので、温度調整後の空気が仕切り部材24に正面衝突して空気調整室14内の気流が乱れてしまうことを抑制できる。また各仕切り板24a、24bの前面部分5a側にある傾斜した平面によって、温度調整後の空気が底面12a側に向う流れができる。この結果、温度調整後の空気が加湿器23の近傍を通過するので、十分な加湿を行うことができる。
さらに、図6に示す仕切り部材24Aのように、各仕切り板41a、41bの天井面11a側の幅寸法を底面12a側の幅寸法よりも長くすることにより、空気調整室14内の空気流路幅の絞り量を、底面部分12b側よりも天井面11a側の方を多くしてもよい。本例の空気調和機1のように、連通口16が天井面11aの背面部分6a近傍の部位に形成されている場合には、背面部分6aの天井部分11a側の部位に衝突する空気の勢いが強くなるので、空気調整室14の天井面11a側において渦流が形成され易くなる。従って、空気調整室14内の天井面11a側の空気流路幅を絞ることにより、このような渦流の形成を効果的に抑止できる。また、天井面11a側の空気流路幅が絞られているので、仕切り部材24Aを通過する空気は底面12a側を通過する。この結果、温度調整後の空気が底面12aに設置されている加湿器23の近傍を通過するので、十分な加湿が行われる。
次に、図7に示す仕切り部材24Bのように、矩形平板形状の仕切り板24a、24bに換えて、三角柱形状の部材42a、42bを採用することもできる。この場合には、各部材42a、42bの一つの側面をそれぞれ側面部分7a、8aに当接させて取り付けて、前面部分5a側に向いている側面42cが空気の流れ方向に直交する方向に対して下流側に傾斜し、背面部分6a側に向いている側面42dが空気の流れ方向に直交する方向に対して上流側に傾斜するようにしておくことができる。このようにすれば、空気吸込口2から吸い込まれた空気が仕切り部材24Bに勢いよく正面衝突して気流が乱れてしまうことを回避することができる。また、左右の側面部分7a、8aに沿って逆流しようとする空気を、仕切り板24a、24bに正面衝突させることなく空気調整室14の幅方向の中央へ導いて、背面部分6a側に戻すことができる。
なお、上記の例では仕切り部材24の各仕切り板24a、24bは底面12aから天井面11aに至る長さを備えていたが、底面12a近傍から天井面11a近傍に至る長さであっても渦流が形成されることを抑制することができる。また、仕切り板24a、24bは、左右の側面部分7a、8aのうちの少なくとも一方の側面部分に沿って延びるように取り付けられていれば、空気調整室14内の一方の側面部分側に大きな渦流が形成されることを抑制できる。
ここで、上記の空気調和機1では空気調整室14から温度および湿度が調整された空気を吹き出す空気吹出口は連通口16として上の区画板11の背面部分6a近傍の部位に形成されていたが、空気吹出口が背板6に形成されている構成の空気調和機に本発明を適用することもできる。例えば、図8に示すように、送風機室13を備えておらず、空気吹出口16Aの直前にプロペラファン20A等の送風機を設けた構成の空気調和機1Aに適用することができる。
また、上記の空気調和機1は湿度調整部を備えていたが、温度調整部のみを搭載している空気調和機に本発明を適用することができる。この場合には、仕切り部材24は温度調整部と連通口(空気吹出口)16の間の空気通路幅を絞ることによって、温度調整された空気が背面部分6aに衝突した後に再び温度調整部に戻り、調整前の空気と入り混じってしまうことを抑制することができる。
本発明を適用した空気調和機の斜視図である。 (a)は仕切り部を設ける前後における空気調整室の斜視図であり、(b)は仕切り部を設ける前後における空気調整室の概略水平断面図である。 (a)は封鎖板を設ける前後における空気調整室の斜視図であり、(b)は封鎖板を設ける前後における空気調整室の概略縦断面図である。 (a)、(b)は仕切り板の取付け角度を変更した状態を示す概略水平断面図である。 (a)、(b)は仕切り板の取付け角度を変更した状態を示す概略縦断面図である。 仕切り板の形状の変形例を示す概略斜視図である。 仕切り板に換えて三角柱形状の部材を採用した例を示す概略斜視図である。 空気吹出口が空気調整室の背面部に形成されている構成の空気調和機に本発明を適用した例である。
符号の説明
1、1A 空気調和機
2 空気吸込口
3 空気供給口
4 筐体
5 前板
5a 前面部分
6 背板
6a 背面部分
7 、8 側板
7a、8a 側面部分
9 天井板
10 底板
11、12 区画板
11a 天井面
12a 底面
13 送風機室
14 空気調整室
15 機械室
16 連通口(空気吹出口)
16A 空気吹出口
20 シロッコファン
21 蒸発器
22 加熱器
23 加湿器
24、24A、24B 仕切り部
24a、24b、41a、41b 仕切り板
25 封鎖板
26 制御装置
29 温度湿度センサ
30 加湿水槽
42a、42b 三角柱形状の部材
42c、42d 三角柱形状の部材の側面
A 加湿器と背面部との間の空間

Claims (8)

  1. 矩形箱状の空気調整室の前面側に形成されている空気吸込口から吸い込まれた空気を、この空気調整室内に配置されている温度調整部を経由して流して、当該空気の温度を調整し、調整後の空気を前記空気調整室の背面側に形成されている空気吹出口から吹き出す空気調和機において、
    前記空気調整室内における前記温度調整部と前記空気吹出口の間の空気通路幅を絞っている仕切り部材を有し、
    この仕切り部材は、前記空気調整室における少なくとも一方の側面に沿って形成されていることを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記空気調整室内における前記温度調整部と前記空気吹出口との間には、湿度を調整するために温度調整後の空気を経由させる湿度調整部を有しており、
    前記仕切り部材は、前記温度調整部と前記湿度調整部との間の前記空気流路幅を絞っていることを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1または2に記載の空気調和機において、
    前記仕切り部材は、前記空気調整室の底面から天井面に至る長さ寸法を備えていることを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載の空気調和機において、
    前記仕切り部材は、前記側面に所定の角度で取り付けられている平板であることを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載の空気調和機において、
    前記仕切り部材は、空気の流れ方向に直交する方向に対して下流側に傾斜している斜面を備えていることを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載の空気調和機において、
    前記仕切り部材は、空気の流れ方向に直交する方向に対して上流側に傾斜している斜面を備えていることを特徴とする空気調和機。
  7. 請求項1ないし6のうちのいずれかの項に記載の空気調和機において、
    前記空気吹出口は前記空気調整室の天井部分に形成されており、
    前記仕切り部材による空気流路幅の絞り量は、前記空気調整室の底面側よりも天井面側の方が多いことを特徴とする空気調和機。
  8. 請求項1ないし7のうちのいずれかの項に記載の空気調和機において、
    前記温度調整部は、前記前面部分に形成されている前記空気吸込口に対峙する位置に配置された蒸発器と、この蒸発器の前記背面側に配置したヒータとを備えており、
    前記湿度調整部は、前記底面に配置した加湿水槽と、この加湿水槽に貯留させた水を加熱するための電熱ヒータを有する加湿器を備えていることを特徴とする空気調和機。
JP2007232022A 2007-09-06 2007-09-06 空気調和機 Pending JP2009063241A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012102962A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Panasonic Corp 換気用ベントキャップ

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