JP2009062147A - エレベータのリニューアル方法、およびエレベータリニューアル用構造体 - Google Patents

エレベータのリニューアル方法、およびエレベータリニューアル用構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】リニューアル作業における作業効率を高めることができるエレベータのリニューアル方法を提供する。
【解決手段】エレベータのリニューアル方法は、巻上機11および制御盤13が設置される第1機械室3と第1機械室3の下方に設けられるとともに調速機21が設置される第2機械室4との間に設けられた機械室床35に、巻上機11よりも大きな外形を有する開口部41を設け、新設の巻上機11を第2機械室4に搬入し、この巻上機11を開口部41を通じて第1機械室3に搬入する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エレベータのリニューアルに係る技術に関する。
エレベータは、例えば性能向上などを目的として、リニューアルが行われることがある。このリニューアルにおいて、昇降路上部の機械室に設置された既設の巻上機を新設の巻上機に交換することがある。
ここで、既設の巻上機を支持する既設マシンビームは、建築受梁に溶接固定されるとともに、機械室床上にコンクリートが打設されることで強固に固定されている。このため、リニューアル時における作業負担を少なくするために、既設のマシンビームは撤去されることなく、この既設のマシンビームの上に新設のマシンビームが設置される。
また機械室天井には、巻上機などの揚重に用いられる吊り用梁が既設されている。この吊り用梁においても、例えば建築梁に溶接固定されるとともに、外面に耐火被膜などが施工されているため、リニューアル時に撤去されることなく流用されることが多い。
リニューアル作業時には、改修用品を機械室に搬出入するための搬出入口が機械室の側壁に設けられる。この搬出入口を通じて、既設の巻上機や反らせシーブなどが外部へ搬出されるとともに、新設のマシンビーム、巻上機、および反らせシーブなどがそれぞれ個々に機械室内に搬入される。これら搬入された新設用部材は、機械室内で組み上げられる。
特許文献1には、新旧巻上機交換時に既設のマシンビームを撤去しない巻上機改修方法が開示されている。この改修方法では、まず既設のマシンビームを避けた建築受梁上の領域において、モルタル層を剥離して機械室の床面を露出させる。そしてこの露出された床面にスペーサを設置し、このスペーサの上に新設のマシンビームを据え付ける。このような改修方法によれば、既設のマシンビームの存在を考慮する必要なく、新設のマシンビームを設置することができる。
特公平2−1067号公報
一般に、既設の巻上機と新設の巻上機とではその構成およびサイズが異なるため、既設のマシンビームと新設のマシンビームとではその短手方向における取り付けピッチが互いに異なる。そのため、既設のマシンビームの上に新設のマシンビームを据え付ける際には、既設のマシンビームと新設のマシンビームとの間に中継用のベースビームを介在させる必要がある。
このため、リニューアル時は、新設工事時と比べて機械室の有効高さ(すなわちマシンビームと吊り用梁との間の寸法)が小さくなる傾向にある。特許文献1に記載の改修方法によっても、スペーサ、防振ゴム、および横ビームの高さ分だけ上記有効高さが小さくなる。
このように、リニューアル時には機械室の有効高さが小さくなるため、新設の巻上機を設置場所に据え付ける作業が新設工事時に比べて困難になることが多い。
本発明は、リニューアル作業における作業効率を高めることができるエレベータのリニューアル方法、およびエレベータリニューアル用構造体を提供することにある。
本発明の一つの形態に係るエレベータのリニューアル方法は、既設の巻上機を新設の巻上機に交換する工程を含むエレベータのリニューアル方法であって、巻上機および制御盤が設置される第1機械室と上記第1機械室の下方に設けられるとともに調速機が設置される第2機械室との間に設けられた機械室床に、上記巻上機よりも大きな外形を有する開口部を設け、新設の巻上機を上記第2機械室に搬入し、この巻上機を上記開口部を通じて上記第1機械室に搬入する。
このエレベータのリニューアル方法の一つの形態によれば、上記第1機械室の天井となる機械室天井に、上記開口部に対向する領域から上記巻上機が設置される設置領域に亘ってレールを設け、上記レールに案内される揚重機器によって上記巻上機を上記開口部から上記設置領域まで運搬する。さらに具体的な一つの形態によれば、吊り用梁が既設された上記機械室天井に、上記吊り用梁の長手方向に直交する方向に沿って新設の梁部材を追加し、上記吊り用梁および上記梁部材によって上記レールを支持する。
このエレベータのリニューアル方法の一つの形態によれば、エレベータは、上記第1機械室にそれぞれ設置される、反らせシーブ、この反らせシーブを支持するシーブスタンド、このシーブスタンドを支持する設置ビーム、新設マシンビーム、およびこの新設マシンビームを支持するベースビームを備え、上記反らせシーブ、上記シーブスタンド、および上記設置ビームは、上記第2機械室で一体にユニット化された後、上記開口部を通じて上記第1機械室へ搬入され、上記新設マシンビームおよび上記ベースビームは、上記第2機械室で一体にユニット化された後、上記開口部を通じて上記第1機械室へ搬入される。
本発明の一つの形態に係るエレベータリニューアル用構造体は、巻上機および制御盤が設置される第1機械室と、上記第1機械室の下方に設けられるとともに、調速機が設置される第2機械室とを具備し、上記第1機械室は、上記第2機械室との間に機械室床を備え、この機械室床には、上記巻上機よりも大きな外形の開口部が設けられる。
このエレベータリニューアル用構造体の一つの形態によれば、上記第1機械室は、この第1機械室の天井となる機械室天井を備え、該エレベータリニューアル用構造体は、上記巻上機を揚重可能な揚重機器を案内するレールを備え、このレールは、上記開口部に対向する領域から上記巻上機が設置される設置領域に亘って上記機械室天井に設けられる。
このエレベータリニューアル用構造体の一つの形態によれば、上記機械室天井に既設された吊り用梁を備え、上記レールの一部は上記吊り用部材に固定される。上記吊り用梁の長手方向に直交する方向に沿って上記機械室天井に設けられた梁部材を備え、上記レールの一部は上記梁部材に固定される。
このエレベータリニューアル用構造体の一つの形態によれば、上記第1機械室にそれぞれ設置される、反らせシーブ、この反らせシーブを支持するシーブスタンド、このシーブスタンドを支持する設置ビーム、新設マシンビーム、およびこの新設マシンビームを支持するベースビームを備え、上記反らせシーブ、上記シーブスタンド、および上記設置ビームは、一体にユニット化されており、上記新設マシンビームおよび上記ベースビームは、一体にユニット化されている。
このエレベータリニューアル用構造体の一つの形態によれば、上記新設マシンビームは、複数設けられるとともに互いに離間して配置され、上記反らせシーブの少なくとも一部は、上記複数の新設マシンビームの間の空間内に収容される。
このエレベータリニューアル用構造体の一つの形態によれば、上記機械室床に互いに離間して配置された複数の既設マシンビームと、上記新設マシンビームを支持する受梁と、
上記受梁を補強する補強ビームとを備え、上記受梁は、上記既設マシンビームの長手方向に直交する方向に沿って上記複数の既設マシンビームの上に横架され、上記補助ビームは、上記受梁の下面に取り付けられるとともに、上記複数の既設マシンビームの間の空間内に収容される。
本発明によれば、リニューアル作業における作業効率を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1ないし図17を参照して説明する。まず、本発明の第1および第2の実施形態に係るリニューアル方法、およびエレベータリニューアル用構造体が適用されるエレベータシステム1の一例を説明する。なお本明細書で「既設」とは、リニューアル前に設けられているもの、「新設」とはリニューアル時に新規に設けるものを指す。
図1は、エレベータシステム1の全体を概略的に示す。エレベータシステム1は、昇降路2、第1機械室3、第2機械室4、ピット5、乗りかご6、およびつり合いおもり7を備える。昇降路2には、図示しないガイドレールが延設されている。このガイドレールに案内されて、乗りかご6およびつり合いおもり7は、昇降路2内を昇降動作する。この昇降路2よりも上方には、第1機械室3が設けられている。第1機械室3には、巻上機11、反らせシーブ12、および制御盤13が設置される。
巻上機11は、建築受梁14の上に設置されたマシンビーム15によって支持されている。巻上機11は、メインロープ16が巻き掛けられたメインシーブと、このメインシーブを回転駆動するモータとを備える。このメインロープ16の一端には乗りかご6が懸吊され、メインロープ16の他端にはつり合いおもり7が懸吊されている。巻上機11は、メインロープ16を介して乗りかご6およびつり合いおもり7を昇降させる。制御盤13は、巻上機11を運転制御する。制御盤13と乗りかご6との間には、エレベータ制御用の信号ケーブル17が設けられている。
第2機械室4は、第1機械室3の下方、例えば直下に設けられ、第1機械室3と昇降路2との間に位置している。第2機械室4は、例えば第1機械室3に収納しきれなかった機器が設置される空間であり、例えば調速機21が設置される。調速機21は、図示しないガバナロープと協働して、乗りかご6の許容速度を超えた降下を検知する。また第2機械室4には、2:1ローピング時に、乗りかご6のヒッチ部(図示しない)を設置してもよい。
一方、乗りかご6の下端部とつり合いおもり7の下端部との間には、乗りかご6の位置によるメインロープ16の質量変化を打ち消すコンペンロープ22(またはチェーン)が吊り下げられている。昇降路2の下方に設けられたピット5には、緩衝器23と、コンペンロープ22にテンションを与えるコンペンシーブ24とが配置される。
このエレベータシステム1は、例えば複数のエレベータ26、具体的には例えば6台のエレベータ26を有する(図8参照)。ここでいう各エレベータ26は、上記乗りかご6やつり合いおもり7などの昇降路用品、および巻上機11や制御盤13などの機械室用品をそれぞれ含む。エレベータシステム1は、第1機械室3および第2機械室4をそれぞれ一つずつ有する。エレベータシステム1は、1バンク(すなわち、ひとつの第1機械室3)に、エレベータ26の台数分の複数の巻上機11を備える。
次に、本発明の第1の実施形態に係るエレベータのリニューアル方法、およびエレベータリニューアル用構造体31について、図1ないし図15を参照して説明する。なお本実施形態では、本発明の一例として、既設の乗りかご6やつり合いおもり7などの昇降路用品を流用するとともに、既設の巻上機11、反らせシーブ12および制御盤13を新規のものと交換するリニューアルについて説明する。なお本発明はもちろんこれに限られるものではなく、例えば既設の乗りかご6およびつり合いおもり7なども新規のものと交換するリニューアルにも適用可能である。
エレベータリニューアル用構造体31は、第1機械室3および第2機械室4を含む。図2ないし図5は、既設の巻上機11、反らせシーブ12および制御盤13が撤去された状態の第1機械室3を示す。図2は、第1機械室3の断面図の一例である。図2に示すように、第1機械室3は、エレベータ26の数に対応した複数の設置領域、詳しくは第1ないし第6の設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fが設けられている。
図3に示すように、第1機械室3は、第2機械室4との間に機械室床35を備えている。換言すれば、機械室床35によって第1機械室3と第2機械室4との間が仕切られている。図3および図4に示すように、この機械室床35には、建築受梁14が埋設されている。
建築受梁14の上には、既設マシンビーム15が据え付けられている。既設マシンビーム15の一例は、建築受梁14に溶接固定されるとともに、機械室床面上にコンクリートが打設されることで強固に固定されている。この既設マシンビーム15は、リニューアル時に撤去されることなく、そのまま流用される。
既設マシンビーム15は、一つのエレベータ26に対して複数、例えば一対設けられている。この一対の既設マシンビーム15は、このマシンビーム15の短手方向に互いに離間するとともに、平行に設けられている。なお本明細書では、「短手方向」とは長手方向に直交する方向を指す。
第1機械室3は、この第1機械室3の天井となる機械室天井36を備えている。この機械室天井36には、巻上機11などの揚重に用いられた吊り用梁37が既設されている。本実施形態では、この吊り用梁37もリニューアル時に撤去されることなくそのまま流用される。吊り用梁37は、マシンビーム15や巻上機11の揚重が可能なように、第1ないし第6の設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fのそれぞれ中央部に対応させて配置されている。
図8は、第2機械室4の一例を示す。第2機械室4は、昇降路2との間に設けられた第2機械室床38を備える。第2機械室4は、第1機械室3と略同じ面積を有する。このひとつの第2機械室4には、エレベータ26の数に対応する複数の調速機21が設置される。
図2および図5に示すように、第1機械室3と第2機械室4との間に設けられた機械室床35には、第1機械室3から第2機械室4に通じる開口部41が設けられている。この開口部41は、第1ないし第6の設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fを外れた第1機械室3の中央部に開口している。
開口部41は、少なくとも巻上機11よりも大きな外形を有し、この開口部41を通じて第1機械室3に設置される機器の搬出入が可能である。開口部41は、例えば既設の巻上機11および新設の巻上機11のいずれか大きい方よりも大きく開口している。開口部41の上方には、例えば一つの吊り用梁37が設けられている。
図6および図7は、レール42、および梁部材としての新設ビーム43が設けられた第1機械室3の一例を示す。レール42は、巻上機11を揚重可能な揚重機器44を案内する。この揚重機器44の一例としては、滑車付きのチェーンブロックや巻上式のベビーホイストが挙げられる。レール42は、開口部41に対向する開口部領域46(図5参照)から第1ないし第6の設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fに亘って機械室天井36に設けられている。
レール42は、例えば第1ないし第3の部材42a,42b,42cから成る。第1の部材42aは、吊り用梁37の長手方向に沿って延びる。第2の部材42bは、吊り用梁37の長手方向に直交する方向に沿って延びる。第3の部材42cは、例えばR形状(すなわち円弧状)に形成されるとともに第1の部材42aと第2の部材42bとの間に設けられ、両者の間を繋いでいる。
これら第1ないし第3の部材42a,42b,42cが組み合わされ、レール42は、開口部41および第1ないし第6の設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fを全て通る経路を有する。図6に示すように、レール42の一例は、開口部41を中心とするトラック状(すなわち渦状)に形成されている。なおレール42の形状はトラック状に限られるものではなく、種々の形状が適宜採用される。レール42は、例えば途中で分岐していてもよい。
新設ビーム43は、既設の吊り用梁37が通っていない方向、すなわち吊り用梁37の長手方向に直交する方向へ、レール42を敷設するために追加して設けられる。新設ビーム43は、例えば既設の吊り用梁37と同等の構成を有するとともに、吊り用梁37の長手方向に直交する方向に沿って機械室天井36に設けられる。新設ビーム43は、例えば第1ないし第6の設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fに既設された吊り用梁37同士の間に亘って設けられている。具体的には、新設ビーム43は、レール42の第3の部材42cのつなぎ目付近に対応するように、第2および第3の部材42b,42cが配置される領域に設けられる。
図7に示すように、レール42は、既設の吊り用梁37および新設ビーム43に沿って設けられる。レール42は、例えばアイアンマンなどの治具により吊り用梁37および新設ビーム43に固定される。詳しくは、レール42の一部である第1の部材42aおよび第3の部材42cは、吊り用梁37に固定される。レール42の一部である第2の部材42bおよび第3の部材42cは、新設ビーム43に固定される。これにより、吊り用梁37および新設ビーム43は、協働してレール42を支持する。
次に、各設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fに据え付けられる巻上機一体組立51の一例について図9ないし図14を参照して説明する。巻上機一体組立51は、巻上機11と、この巻上機11を支持するためにやぐら状に組まれた複数の鋼材を含む。図9は、巻上機一体組立51の組み上がった状態を示す。図10および図11は、巻上機一体組立51を一部分解して示す。
図10に示すように、巻上機一体組立51は、受梁52、補強ビーム53、ベースビーム54、新設マシンビーム55、嵩上げビーム56、新設の反らせシーブ12、軸受台57、シーブスタンド58、設置ビーム59、新設の巻上機11、および複数の防振装置60を備える。巻上機11は、巻上機本体11aと、巻上機ベース11bとを有する。
ここで、上記受梁52、補強ビーム53、ベースビーム54、新設マシンビーム55、嵩上げビーム56、反らせシーブ12、軸受台57、シーブスタンド58、設置ビーム59、巻上機11、および防振装置60は、リニューアル時に設置される新設用部材である。この新設用部材は、例えば複数のユニットにユニット化されている。例えば、受梁52、補強ビーム53、および一部の防振装置60は、受梁ユニット66として一体にユニット化されている。ベースビーム54、新設マシンビーム55、および一部の防振装置60は、新設ビームユニット67として一体にユニット化されている。反らせシーブ12、軸受台57、シーブスタンド58、設置ビーム59、および嵩上げビーム56は、シーブユニット68として一体にユニット化されている(図13参照)。
この場合、開口部41は、巻上機11、受梁ユニット66、新設ビームユニット67、およびシーブユニット68のいずれよりも大きな外形を有する。
図12は、受梁ユニット66の一例を示す。受梁52は、既設マシンビーム15と新設マシンビーム55との短手方向の取り付けピッチの違いを埋めるとともに、新設マシンビーム55を支持する。受梁52の長さは、既設マシンビーム15の短手方向の取り付けピッチP1よりも長い。受梁52は、既設マシンビーム15の長手方向に直交する方向に沿って複数の既設マシンビーム15の上に横架される。
補強ビーム53は、受梁52のなかで曲げモーメントが作用する位置において受梁52に対して二段重ねに設けられ、受梁52を補強する。補強ビーム53は、その長手方向を受梁52の長手方向に一致させて配置されるとともに、受梁52に例えば溶着またはボルトで固定される。補強ビーム53の長さは、一対の既設マシンビーム15の間の距離L1よりも小さい。図12に示すように、補強ビーム53は、受梁52の下面に取り付けられるとともに、複数の既設マシンビーム15の間の空間A1内に収容される。すなわち補強ビーム53は、既設マシンビーム15と水平方向に重ねて配置される。
受梁52の上面には、巻上機11から発生する振動成分を抑制する防振装置60が取り付けられる。防振装置60は、例えば天然ゴムなどの防振ゴムで形成される。防振装置60は、例えば受梁52の上面に形成された複数個の穴を利用して受梁52に取り付けられる。
図10および図11に示すように、新設マシンビーム55は、複数、例えば一対設けられる。この一対の新設マシンビーム55は、このマシンビーム55の短手方向に互いに離間するとともに、平行に設けられる。新設マシンビーム55は、その長手方向を既設マシンビーム15の長手方向に一致させて配置される。新設マシンビーム55の下面には、一対のベースビーム54が取り付けられる。ベースビーム54の長手方向は、新設マシンビーム55の短手方向、すなわち受梁52の長手方向に一致する。ベースビーム54は、受梁52に対向するように設けられるとともに、防振装置60を介して受梁52の上に設置される。
さらに新設マシンビーム55の下面には、一対の嵩上げビーム56が取り付けられる。嵩上げビーム56の長手方向は、ベースビーム54の長手方向に一致する。図11に示すように、嵩上げビーム56は、一対の新設マシンビーム55の短手方向の取り付けピッチP2以上の長さを有し、一対の新設マシンビーム55の下方に横架される。図10に示すように、嵩上げビーム56は、一対のベースビーム54の間に配置される。新設マシンビーム55の上面には、受梁52と同様に、防振装置60が取り付けられる。
図13および図14は、シーブユニット68を示す。シーブスタンド58の上面には、このシーブスタンド58を巻上機ベース11bに取り付け可能なように複数の取付穴が設けられている。反らせシーブ12は、乗りかご6とつり合いおもり7と間に任意の吊心間距離L2(図1参照)を形成するように配置される。反らせシーブ12の軸上には、鋳物形成された軸受台57が取り付けられる。反らせシーブ12のシーブシャフト12aは、この軸受台57に支持される。軸受台57は、シーブスタンド58の下面に設けられた取付穴に例えばボルト62によって締結される。
なお、図18はシーブユニット68の一つの変形例を示す。図18に示すように、軸受台57を設ける代わりに、反らせシーブ12のシーブシャフト12aを直接支持するU−ボルト70をシーブスタンド58の下面に固定することで、反らせシーブ12を取り付けてもよい。なおこの変形例は、後述する本発明の第2の実施形態においても適用可能である。
設置ビーム59は、例えばシーブスタンド58の長手方向の両端部に取り付けられる。設置ビーム59は、シーブスタンド58に例えばボルトによって固定される。設置ビーム59の長手方向は嵩上げビーム56の長手方向に一致する。設置ビーム59は、嵩上げビーム56に対向する位置に配置されとともに、図9に示すように、嵩上げビーム56の上に設置される。
図11に示すように、嵩上げビーム56を取り外した状態で、新設マシンビーム55の短手方向に沿うシーブユニット68の幅は、複数の新設マシンビーム55の間の距離L3よりも小さい。これにより、反らせシーブ12の少なくとも一部は、複数の新設マシンビーム55の間の空間A2内に収容される。すなわち反らせシーブ12の少なくとも一部は、新設マシンビーム55と水平方向に重ねて配置される。
シーブスタンド58、設置ビーム59、および反らせシーブ12は、組み立てられユニット化された状態で、嵩上げビーム56を介して床に仮置きされる。このとき反らせシーブ12が床面に接触しないように、嵩上げビーム56の高さが選定されている。嵩上げビーム56の上面には、設置ビーム59の下面と新設マシンビーム55の下面に固定されるための取付穴が設けられている。
図10に示すように、設置ビーム59の下面からシーブスタンド58の上面までの高さH1が、新設マシンビーム55の下面からそのマシンビーム55に取り付けられた防振装置60の上面までの高さH2と合致するように、設置ビーム59の高さが調整されている。なお、設置ビーム59の高さが小さく上記高さH1が高さH2に合致しない場合は、シーブスタンド58と設置ビーム59との間にシムを挿入して調整してもよい。
次に、本実施形態に係るエレベータのリニューアル方法について説明する。
図15は、リニューアル方法の手順の一例を示す。まず、第1機械室3に設置されている既設の巻上機11を撤去可能なように、チェーンブロックなどの揚重機器によってつり合いおもり7および乗りかご6の荷重を昇降路2内で建築梁に預ける(ステップS1およびS2)。次に、巻上機11のメインシーブに巻き掛けられているメインロープ16を外す(ステップS3)。
次に、第1機械室3の中央部に設置されている既設の制御盤13を移動させて、第1機械室3の中央部にスペースを設ける(ステップS4)。このスペースを利用して、第1機械室3の機械室床35の中央部に、機器搬出入用の開口部41を設ける(ステップS5)。
開口部41を設けた後、または開口部41を設ける前に、新設ビーム43、第1ないし第3の部材41a,41b,41cに分解されたレール42、および揚重機器44を、第2機械室4に搬入する。そして、開口部41を設けた後、新設ビーム43、第1ないし第3の部材41a,41b,41cに分解されたレール42、および揚重機器44を、開口部41を通じて第1機械室3に搬入する。
次に、第1機械室3に搬入した新設ビーム43を、第2および第3の部材41b,41cが設置される領域に対応させて既設の吊り用梁37の間に設置する(ステップS6)。新設ビーム43を設置した後、複数に分割されているレール42を組み立てるとともに吊り用梁37および新設ビーム43に固定して、改修工事の対象となる設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fに対して搬出入経路を確保する(ステップS7)。レール42を設置した後、このレール42に対して揚重機器44を設置する(ステップS8)。
このような搬出入経路を確保することで、開口部41と改修工事の対象となる設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fとの間の制御盤13、巻上機11、反らせシーブ12およびビーム類を含む第1機械室3内の機器の運搬は、レール42に案内支持された揚重機器44を用いて行う。この揚重機器44を用いた運搬は、既設の機器の搬出、および新設の機器の搬入のいずれにおいても用いられる。
レール42を設置した後、既設の機器の搬出を行う。まず、仮置きした既設の制御盤13を開口部41を通じて第2機械室4へ搬出する(ステップS9)。次に、既設の巻上機11の締結を解除して、巻上機11を開口部41を通じて第2機械室4へ搬出する(ステップS10)。同様に、既設の反らせシーブ12およびビーム類の締結を解除して、既設の反らせシーブ12およびビーム類を開口部41を通じて第2機械室4へ搬出する(ステップS11)。第2機械室4へ搬出された制御盤13、巻上機11、反らせシーブ12およびビーム類は、例えば昇降路2を通じて第2機械室4から順次外部へと搬出される。
この上記ステップS9からステップS11の手順を、レール42に沿って開口部41から近い方の設置領域から行う。すなわち本実施形態では、まず第1の設置領域33aについてステップS9からステップS11の手順を行い、その後同様に、第2の設置領域33b、第3の設置領域33c、第4の設置領域33d、第5の設置領域33e、第6の設置領域33fの順に、各設置領域に対してステップS9からステップS11の手順を行い既設の機器を搬出する。
上記既設の機器の搬出を行うのと同時に、或いは既設の機器の搬出の後、または既設の機器を搬出する前に、新設の制御盤13、新設の巻上機11、新設の反らせシーブ12、および新設のビーム類など新設の巻上機一体組立51を構成する部材(すなわち新設用部材)を例えば昇降路2を通じて第2機械室4へと搬入する(ステップS12)。第2機械室4へ搬入されたこれらの部材は、第2機械室4で受梁ユニット66、新設ビームユニット67、およびシーブユニット68としてそれぞれユニット化される(ステップS13)。
上記新設用部材を第2機械室4でユニット化した後、新設用部材を開口部41を通じて第2機械室4から第1機械室3へ搬入する。具体的には、例えばまず新設の制御盤13を第2機械室4から開口部41を通じて第1機械室3に搬入する。制御盤13は、機器の搬出入経路上に配置されるため、機器の搬出入に影響がないように経路上からずらした位置に仮置きされる(ステップS14)。
次に受梁ユニット66や新設ビームユニット67などにユニット化された新設ビーム類を、下側から組立可能なように以下の順番で第1機械室3へ搬入する。まず、受梁ユニット66を第2機械室4から開口部41を通じて第1機械室3へ搬入する。受梁ユニット66は、既設マシンビーム15の上に設置されるとともに、受梁52が既設マシンビーム15に溶着固定される(ステップS15)。
受梁ユニット66を据え付けた後、新設ビームユニット67を第2機械室4から開口部41を通じて第1機械室3へ搬入する。新設ビームユニット67は、ベースビーム54が受梁52に設けられた防振装置60に締結されることで据え付けられる(ステップS16)。
新設ビームユニット67を据え付けた後、シーブユニット68を第2機械室4から開口部41を通じて第1機械室3へ搬入する。シーブユニット68を第1機械室3へ搬入した後、このシーブユニット68から嵩上げビーム56を取り外し、この嵩上げビーム56を新設マシンビーム55の下面に取り付ける。嵩上げビーム56を新設マシンビーム55に取り付けた後、シーブユニット68の設置ビーム59を、新設マシンビーム55に取り付けられた嵩上げビーム56の上に設置する(ステップS17)。設置ビーム59は、嵩上げビーム56にボルト固定される。
なお、新設ビームユニット67およびシーブユニット68は、互いに一体にしても外形寸法が新設ビームユニット67の単体に比べて大きくならないため、十分に容量のある揚重機器44を用いる場合には、第2機械室4で互いに一体化させた後に第1機械室3に搬入してもよい。
シーブユニット68を設置した後、巻上機11を第2機械室4から開口部41を通じて第1機械室3へ搬入する。第1機械室3に搬入した巻上機11は、巻上機ベース11bをシーブスタンド58と新設マシンビーム55に設けた防振装置60との上へ設置される(ステップS18)。巻上機11の取り付けは、巻上機ベース11bの下面に設けられた取付穴と防振装置60およびシーブスタンド58の上面に設けられた取付穴との位置を合わせてボルトにより固定する。巻上機11を据え付けた後、新設マシンビーム55の下面に取り付けた嵩上げビーム56を取り外す(ステップS19)。また必要に応じて設置ビーム59を取り外す。これにより巻上機一体組立51が組み上がる。
この上記ステップS14からステップS19までの手順を、レール42に沿って開口部41から遠い方の設置領域から行う。すなわち本実施形態では、まず第6の設置領域33fについてステップS14からステップS19までの手順を行い第6の設置領域33fで巻上機一体組立51を組み上げる。その後同様に、第5の設置領域33e、第4の設置領域33d、第3の設置領域33c、第2の設置領域33b、第1の設置領域33aの順で、各設置領域でステップS14からステップS19の手順を繰り返し、各設置領域で巻上機一体組立51を順次組み上げる。
第1ないし第6の設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fに新設の巻上機一体組立51の据付作業が完了した後、機械室床35に設けられた開口部41を適宜鉄板などで塞ぐ(ステップS20)。そして、仮置きした新設の制御盤13を適正な位置へ据え付ける(ステップS21)。
メインロープ16は、必要に応じて交換する(ステップS22)。そして、メインロープ16を巻上機11のメインシーブに巻き掛けて、乗りかご6とつり合いおもり7の荷重を解除する(ステップS23およびS24)。これによりエレベータ26を復帰させる。
このような構成のエレベータのリニューアル方法、およびエレベータリニューアル用構造体31によれば、リニューアル作業における作業効率を高めることができる。上述したようにリニューアル作業時には、第1機械室3の有効高さが新設工事時に比べて小さくなる傾向にある。したがって、据付時に吊り用梁37(いわゆる吊元)から巻上機11や新設マシンビーム55までの距離が小さくなるため、現地での据え付け性が悪くなることがある。さらに、従来では機械室の側壁に搬出入口を設けているが、ひとつの機械室に複数台のエレベータが設置されている場合においては、機器が大型で重量物であると搬出入口から設置場所への搬入経路を確保することが困難である。
一方、本実施形態のように、機械室床35に巻上機11よりも大きな外形を有する開口部41を設けると、新設の巻上機11を第2機械室4に搬入した後、この巻上機11を開口部41を通じて第1機械室3に搬入することが可能になる。第2機械室4は、既設の機器がほとんど設けられていないため、第1機械室3に比べて作業スペースにゆとりがある。すなわち第1機械室3に搬入する前に、この第2機械室4の作業スペースを活用して機器の調整などを予め行っておくことで、有効高さが小さい第1機械室3において機器をスムーズに設置することができる。これにより、リニューアル作業における作業効率を高めることができる。
さらに、機械室床35に搬出入口である開口部41を設けると、機械室3の側壁に搬出入口を設ける場合比べて、搬出入口と機器の設置領域との間の距離を短くすることができる。そのため、搬出入口と機器の設置領域との間の運搬経路の確保が比較的容易になり、リニューアル作業における作業効率が高まる。さらに、ひとつ機械室3に複数台のエレベータが設置されている場合においても効率的に改修工事を行うことができる。
開口部41に対向する領域46から設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fに亘ってレール42を設けると、このレール42に案内される揚重機器44によって巻上機11などの機器を開口部41から設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fまで効率的に運搬することができる。これによりリニューアル作業における作業効率が高まる。
レール42の一部が既設の吊り用梁37に固定されると、レール42を支持するために新設される梁部材の数を減らすことができる。これにより作業工程を減らすことができ、リニューアル作業における作業効率が高まるとともに、リニューアルコストを低減することができる。
吊り用梁37の長手方向に直交する方向に沿ってレール42を支持する梁部材43を設けると、吊り用梁37の長手方向に直交する方向に対してもレール42を延設してもレール42が機器の重量に耐えられるようになる。これにより、開口部41と全ての設置領域33a,33b,33c,33d,33e,33fとを結ぶ運搬経路を確保することができ、吊り用梁37の長手方向に直交する方向に沿う機器の運搬をスムーズに行うことができる。
反らせシーブ12、シーブスタンド58、および設置ビーム59は、第2機械室4で一体にユニット化された後、開口部41を通じて第1機械室3へ搬入される。新設マシンビーム55およびベースビーム54は、第2機械室4で一体にユニット化された後、開口部41を通じて第1機械室3へ搬入される。このように、作業スペースにゆとりのある第2機械室4で各部材をユニット化することで、第1機械室3内での作業工数が減る。これにより、据付時に吊り用梁37から巻上機11や新設マシンビーム55までの距離が小さくても、必要な据え付け精度を比較的容易に確保することができる。すなわち、現地据え付け性が向上して据え付け時間が短縮化されるため、エレベータの改修工事が短納期で対応が可能となる。
反らせシーブ12の少なくとも一部が複数の新設マシンビーム55の間の空間A2内に収容されると、巻上機一体組立51の全高を小さく抑えることができる。これにより、有効高さが小さくなっている第1機械室3において、巻上機一体組立51の組立性が向上し、リニューアル作業における作業効率が高まる。
補強ビーム53が受梁52の下面に取り付けられるとともに、複数の既設マシンビーム15の間の空間A1内に収容されると、巻上機一体組立51の全高を小さく抑えることができる。これにより上記と同様に、巻上機一体組立51の組立性が向上し、リニューアル作業における作業効率が高まる。さらに言えば、補強ビーム53を設けることで、受梁52の形格サイズを落とすことができるので、巻上機一体組立51の全高をより小さく抑えることができる。
次に本発明の第2の実施形態に係るエレベータのリニューアル方法、およびエレベータリニューアル用構造体31について、図16および図17を参照して説明する。なお第1の実施形態に係るエレベータリニューアル用構造体31と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。この第2の実施形態は、上記第1の実施形態に係るシーブユニット68の構造が異なるものであり、その他の構成およびエレベータのリニューアル方法については上記第1の実施形態と同じである。
図16および図17は、本実施形態に係るシーブユニット68を示す。シーブスタンド58は、ベースビーム54の短手方向の取り付けピッチP3以上の長さを有する。設置ビーム59は、ベースビーム54に対向するように配置される。すなわち設置ビーム59の短手方向の取り付けピッチP4は、ベースビーム54の短手方向の取り付けピッチP3と同じである。これによりシーブユニット68は、ベースビーム54の上に仮置き可能である。ベースビーム54の上面には、設置ビーム59と取付け可能なように複数個の穴が設けられている。その他の形状は上記第1の実施形態と同じである。
このような構成のエレベータのリニューアル方法、およびエレベータリニューアル用構造体31によれば、第1の実施形態と同様に、リニューアル作業における作業効率を高めることができる。
設置ビーム59の取り付けピッチP4がベースビーム54の取り付けピッチP3と同じであると、据え付け時にシーブユニット68をベースビーム54の上に仮置きすることができる。これにより嵩上げビーム56を設ける必要が無くなる。これは、リニューアル作業の作業効率を高めるとともに、嵩上げビーム56の設置スペースがない場合に有効である。
以上、本発明の第1および第2の実施形態に係るエレベータのリニューアル方法、およびエレベータリニューアル用構造体31について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。各実施形態に係る構成要素は適宜組み合わせて実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係るエレベータを模式的に示す図。 図1中に示された第1機械室のF2−F2線に沿う断面図。 図2中に示された第1機械室のF3−F3線に沿う断面図。 図3中に示された既設マシンビームを拡大して示す断面図。 図2中に示された第1機械室のF5−F5線に沿う断面図。 図2中に示された第1機械室のレールを取り付けた状態を示す断面図。 図6中に示された第1機械室のF7−F7線に沿う断面図。 図1中に示された第2機械室のF8−F8線に沿う断面図。 本発明の第1の実施形態に係る巻上機一体組立の正面図。 図9中に示された巻上機一体組立を一部分解して示す正面図。 図9中に示された巻上機一体組立を一部分解して示す側面図。 図10中に示された受梁ユニットの側面図。 図10中に示されたシーブユニットの正面図。 図13中に示されたシーブユニットの側面図。 本実施形態に係るエレベータのリニューアル手順の一例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る巻上機一体組立の正面図。 図16中に示された巻上機一体組立を一部分解して示す正面図。 本発明の実施形態に係るシーブユニットの変形例の正面図。
符号の説明
3…第1機械室、4…第2機械室、11…巻上機、12…反らせシーブ、13…制御盤、15…既設マシンビーム、21…調速機、31…エレベータリニューアル用構造体、33a,33b,33c,33d,33e,33f…設置領域、35…機械室床、36…機械室天井、37…吊り用梁、38…機械室床、41…開口部、42…レール、43…新設ビーム(梁部材)、51…巻上機一体組立、52…受梁、53…補強ビーム、54…ベースビーム、55…新設マシンビーム、58…シーブスタンド、59…設置ビーム。

Claims (11)

  1. 既設の巻上機を新設の巻上機に交換する工程を含むエレベータのリニューアル方法であって、
    巻上機および制御盤が設置される第1機械室と上記第1機械室の下方に設けられるとともに調速機が設置される第2機械室との間に設けられた機械室床に、上記巻上機よりも大きな外形を有する開口部を設け、
    新設の巻上機を上記第2機械室に搬入し、この巻上機を上記開口部を通じて上記第1機械室に搬入することを特徴とするエレベータのリニューアル方法。
  2. 請求項1の記載において、
    上記第1機械室の天井となる機械室天井に、上記開口部に対向する領域から上記巻上機が設置される設置領域に亘ってレールを設け、
    上記レールに案内される揚重機器によって上記巻上機を上記開口部から上記設置領域まで運搬することを特徴とするエレベータのリニューアル方法。
  3. 請求項2の記載において、
    吊り用梁が既設された上記機械室天井に、上記吊り用梁の長手方向に直交する方向に沿って新設の梁部材を追加し、上記吊り用梁および上記梁部材によって上記レールを支持することを特徴とするエレベータのリニューアル方法。
  4. 請求項3の記載において、
    エレベータは、上記第1機械室にそれぞれ設置される、反らせシーブ、この反らせシーブを支持するシーブスタンド、このシーブスタンドを支持する設置ビーム、新設マシンビーム、およびこの新設マシンビームを支持するベースビームを備え、
    上記反らせシーブ、上記シーブスタンド、および上記設置ビームは、上記第2機械室で一体にユニット化された後、上記開口部を通じて上記第1機械室へ搬入され、
    上記新設マシンビームおよび上記ベースビームは、上記第2機械室で一体にユニット化された後、上記開口部を通じて上記第1機械室へ搬入されることを特徴とするエレベータのリニューアル方法。
  5. 巻上機および制御盤が設置される第1機械室と、
    上記第1機械室の下方に設けられるとともに、調速機が設置される第2機械室と、を具備し、
    上記第1機械室は、上記第2機械室との間に機械室床を備え、この機械室床には、上記巻上機よりも大きな外形の開口部が設けられることを特徴とするエレベータリニューアル用構造体。
  6. 請求項5の記載において、
    上記第1機械室は、この第1機械室の天井となる機械室天井を備え、
    該エレベータリニューアル用構造体は、上記巻上機を揚重可能な揚重機器を案内するレールを備え、このレールは、上記開口部に対向する領域から上記巻上機が設置される設置領域に亘って上記機械室天井に設けられることを特徴とするエレベータリニューアル用構造体。
  7. 請求項6の記載において、
    上記機械室天井に既設された吊り用梁を備え、上記レールの一部は上記吊り用部材に固定されることを特徴とするエレベータリニューアル用構造体。
  8. 請求項7の記載において、
    上記吊り用梁の長手方向に直交する方向に沿って上記機械室天井に設けられた梁部材を備え、上記レールの一部は上記梁部材に固定されることを特徴とするエレベータリニューアル用構造体。
  9. 請求項8の記載において、
    上記第1機械室にそれぞれ設置される、反らせシーブ、この反らせシーブを支持するシーブスタンド、このシーブスタンドを支持する設置ビーム、新設マシンビーム、およびこの新設マシンビームを支持するベースビームを備え、
    上記反らせシーブ、上記シーブスタンド、および上記設置ビームは、一体にユニット化されており、上記新設マシンビームおよび上記ベースビームは、一体にユニット化されていることを特徴とするエレベータリニューアル用構造体。
  10. 請求項9の記載において、
    上記新設マシンビームは、複数設けられるとともに互いに離間して配置され、
    上記反らせシーブの少なくとも一部は、上記複数の新設マシンビームの間の空間内に収容されることを特徴とするエレベータリニューアル用構造体。
  11. 請求項9の記載において、
    上記機械室床に互いに離間して配置された複数の既設マシンビームと、
    上記新設マシンビームを支持する受梁と、
    上記受梁を補強する補強ビームと、を備え、
    上記受梁は、上記既設マシンビームの長手方向に直交する方向に沿って上記複数の既設マシンビームの上に横架され、上記補助ビームは、上記受梁の下面に取り付けられるとともに、上記複数の既設マシンビームの間の空間内に収容されることを特徴とするエレベータリニューアル用構造体。
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