JP2009058960A - 光走査装置と画像形成装置、並びに画像情報処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の走査光学系は、中央像高におけるそれぞれの光源により形成される結像スポットの中心点の間隔Pcが狙いの走査線の間隔より狭くなるように、また、光源により形成される結像スポットの副走査方向の間隔を画像としての所望の間隔と異ならせることで、被走査面上に形成される静電潜像の副走査方向の間隔が画像としての所望の間隔になるように設定されている。
【選択図】図4
Description
この市場からの要求に応えるため、光書込装置としては回転多面鏡の回転速度の向上を図ったがそれにも限界があり、光源の複数光源化(LD合成)や発光点の複数化(半導体レーザアレイ:LDA)による高速化が図られるようになり、光源部の構成についても様々な方法が提案されている。
この画像の副走査方向のピッチのばらつき、つまりピッチ偏差は、あるレベルより大きくなると、人間の目で識別可能なレベルの濃度ムラとなって現れ、出力画像の品質を著しく低下させてしまう。すなわち電子写真等では、被走査媒体面上を結像スポットが走査し画像を形成する際に、各結像スポットの走査線間隔にムラがあると、トナーやインク等の画像を形成する物質の副走査方向における重なり度合いが場所(像高)によって違いが生じることになり、出力画像の濃度ムラとして現れる。
また、特許文献2に示された従来の方法では、走査光学系をテレセントリックに構成するという限定が入り、適用可能な光学系が限られてしまう。
一方、特許文献3に示された従来の方法は、複数の光束が交差する構成の光走査装置については考慮がされていない。
図1は、本発明にかかる光走査装置の実施の形態を示す偏向回転面(走査平面)に平行な面内に展開した光学配置図である。
符号1A,1Bはライン上に並んだm個(m=2,3,4,・・・)の発光点を有する光源としての半導体レーザアレイ(Laser Diode Array:LDA)、5は光源1A,1Bから射出された光束を偏向走査する偏向器、2A,2Bは光源1A,1Bから射出された光束を偏向器5に導くカップリングレンズ(第1結像光学系)、3Aと3Bは開口絞り、4は線像結像光学系であるシリンダレンズ、6は偏向器5により偏向された光束を被走査面に集光する2枚のレンズから構成された第2結像光学系、7は被走査媒体、を示している。
また、第2結像光学系6を構成するレンズの数は2枚に限定するものではない。また、第2結像光学系6として反射光学系を用いてもよい。
ここで、光源1A,1Bから射出された光束が偏向器5で偏向走査される方向を主走査方向とし、主走査方向と直交する方向を副走査方向とする。
なお、光源1A,1Bは、副走査方向にある任意の間隔を有して配置されている。ある任意の間隔とは、画素密度によって決定される間隔である。
偏向器5は、入射光束を等角速度的に偏向する。光源1A,1Bから射出され偏向器5で偏向された光束8A,8Bは、第2結像光学系6を通過して被走査媒体7に入射し、被走査面である被走査媒体7の表面に結像スポット7A,7Bとして結像する。結像スポット7A,7Bは,偏向器5の回転により被走査面上を間隔Pmをもって、図1の紙面下方向に光走査される。結像スポット7Aと7Bの主走査方向の間隔Pmは,光束が主走査平面内で交差するように配置されている関係上、必然的に発生する。
「あるタイミング」とは、光束が同期検知素子101の検知位置から書込開始位置に至るまでの時間である。結像スポット7A,7Bは、主走査方向に間隔Pmを有しているため、結像スポット7Aに対する書込開始信号が発せられて被走査媒体7の表面上に光書込が開始され、上記のタイミングの後に結像スポット7Bが書込開始位置に到達したとき、結像スポット7Bに対する書込開始信号が発せられて被走査媒体7の表面上に光書込が開始される。
t番目の偏向反射面で偏向走査される光束について、L1〜L4は走査線の番号、S1〜S4は走査線L1〜L4の曲がり量、Xは基準走査位置(光束が光学系の光軸上を通ってきた場合の走査線の走査位置)を示す。また、t+1番目の偏向反射面で偏向走査される光束については、走査線の番号をL1´〜L4´、基準走査位置をX´で示す。なお、走査線の曲がり量はS1〜S4で示す。
このような場合、走査線の形状は図3に示すように、基準走査位置Xに対して走査線L1,L2と走査線L3,L4で逆の形状になって現れる。また、走査線の曲がり量は、基準走査位置Xに近い走査線ほど小さく、
s1>s2
s3<s4
の関係がある。
なお、図3では4本の光束を同時に走査させる場合を例に説明したが、つなぎの部分の走査線の像高間の差が他の走査線の像高間の差に比べて大きくなるのは、光源の発光点の数が2以上の場合において成り立つ。
図2は、光源1A,1Bから射出された光束が被走査面上に形成する結像スポットの位置関係を示す模式図である。ここで、光源1AをLDA1、光源1BをLDA2と表し、各光源から射出された光束が形成する結像スポットに対応する発光点をch1〜ch4で示す。
なお、図2は、LDAの発光点の数が4個の場合の例を示すが、本発明において、LDAの発光点の数は4個に限るものではなく、2個以上であればよい。
図2の例では、光源1A,1Bから射出した光束の形成する結像スポットは、結像スポットの走査方向、つまり主走査方向に対して略垂直に並んでいる(略副走査方向に並んでいる)。これは光源1A,1Bが備える発光点が副走査方向に略平行に並んで配置されていることによる。
光源から射出された光束が形成する結像スポットが、図2に示したように、副走査方向に略平行に並んでいる場合、発光点も図5(a)に示すように副走査方向に略平行に並んでいる。
なお、図5(b)に示すように、光源をカップリングレンズの光軸を回転中心として回転させることにより、光源の発光点を傾かせることもできる。この場合、たとえば、発光点ch1とch2の副走査方向の間隔は、見かけ上、P12からP12´になる。ここで、光源の回転角をθとすると、
P12´=P12cosθ
の関係が成り立つ。
また、光源の発光点を傾けることにより副走査方向の走査間隔をより狭くすることができ、さらなる高密度化を図ることができる。
LDA1の発光点ch1による結像スポットとLDA2の発光点ch1による結像スポットの間隔をP1、LDA2の発光点ch1による結像スポットとLDA1の発光点ch2による結像スポットの間隔をP2、・・・、というように、LDA1とLDA2が有する発光点による結像スポットの間隔をそれぞれP1〜P7とする。
LDA1の発光点ch1による結像スポットと発光点ch4による結像スポットの間隔の中心点Paと、LDA2の発光点ch1による結像スポットと発光点ch4による結像スポットの間隔の中心点Pbとの間隔をPcとする。
一般的には、各走査線間隔P1〜P7が等しくなるように設定する。ただし実際には、走査線の曲がり量が異なるため、各走査線間隔を均一にすることはできないが、間隔Pcの距離を調節することにより、間隔P1〜P7が略等しくなるように構成することができる。間隔Pcは、LDA1とLDA2の位置関係や、カップリングレンズとLDAの位置関係を変えること等により調節することができる。
図6と図7は、間隔P1〜P7が各像高で略等しくなっていることを示している。また、走査像高0における各LDAによる結像スポットの中心点の間隔Pcは20.8μmであり、LDA2ch2とLDA1ch3による結像スポットの間隔に等しい。図6において、つなぎ部分はLDA2ch4とLDA1ch1´の間隔で示しており、図6中の記号「×」で示した点をつないだ線が、つなぎ部の間隔の像高による変化を示す。図6に示すように、間隔は像高0で最も広くなり、像高±150で最も狭くなる。
図8と図9は、そのときの各走査線間隔を示した線図と図表である。
つなぎ部の走査線間隔の差を低減するのは、走査像高0における光源LDA1とLDA2による結像スポットの中心点の間隔Pcを狭くすることで実現することができる。間隔Pcを狭くするのは、前述の通り、光源同士の間隔を狭めることで実現することができる。図8に示した例では、走査像高0における各LDAによる結像スポットの中心点の間隔Pcは18.4μmである。
なお、このことは、走査有効範囲における最終端、つまり主走査方向端部における光束同士のつなぎ部の走査線間隔と、つなぎ部の前後の走査線間隔(図4におけるP1とP7)との差が小さくなるように設定されている、とも言うことができる。本例では、最終端でのつなぎ部とその前後の走査線の間隔の差(偏差)が大きいため、そこの部分の差が小さくなる様に設定したが、走査光学系の設計によっては収差の発生状態が異なり、中間像高で偏差が大きくなる走査光学系もあり、偏差が大きい像高の差が小さくなる様に設定することが本発明の意図である。
図10は、光源を1A,1Bに代えて、1A´、1B´とした場合の被走査面上に形成される結像スポットの位置関係を示す模式図である。光源1A´と1B´は、半導体レーザ(Laser Diode:LD)である。
光源1A´,1B´により形成される結像スポット7A´,7B´は、主走査方向にピッチ間隔Pmを有しており、また、副走査方向にピッチ間隔Psを有している。書込密度により画像のピッチ(本発明の課題がない場合はピッチ間隔と置き換えられる)は一義的、たとえば、600dpiの場合は42.3μm、1200dpiの場合は21.2μm、に決まる。被走査媒体7は、結像スポット7A´と7B´が被走査媒体7上を主走査方向に走査する際に、副走査方向に移動速度V(mm/s)で移動している。
光源1A´から射出された光束は、同期検知信号およびそれに伴ってあるタイミングの後に発信される書込開始信号により、データ書込開始位置から被走査媒体7上に結像スポット7A´として集光され、結像スポットの光エネルギーにより光電変換が行われて、それが走査されることにより図に示すデータ書込開始位置から被走査媒体7上に静電潜像9Aを形成する。
光源1B´から射出された光束は、主走査方向のピッチ間隔Pmにより起こるタイミングの遅れの後、被走査媒体7上をデータ書込開始位置から結像スポット7B´が光走査され、結像スポット7A´と同様に被走査媒体7上に静電潜像を形成する。
一方、被走査媒体の移動方向が図11に示した方向と逆方向であった場合には、被走査媒体が移動していないときに対して静電潜像の副走査ピッチは狭まる。
したがって、被走査媒体7上での副走査方向の光束のピッチPsは、被走査媒体7の移動速度V(mm/s)および移動方向について考慮し設定しなければならない。
Rm:偏向器の1分間の回転数(rpm)
n:偏向器の面数
θ:被走査媒体上の画像形成範囲を結像スポットが走査するときの偏向器の回転角(deg)
Er:θと偏向反射面の分割角度θ0との比
L :画像形成範囲(走査長)(mm)
Pm:2つの光束の主走査方向のピッチ間隔(mm)
V :被走査媒体の副走査方向移動速度(mm/s)
ρ:副走査方向の1インチ幅の走査本数(dot or line)
τ:画像形成範囲(走査長)Lを結像スポットが走査するのにかかる時間
t0=60/(Rm*n) (sec)
である。また、偏向器の1つの偏向反射面の分割角度θ0(図1参照)は、
θ0=360/n (deg)
であるため、画像形成範囲Lを走査するための偏向器の回転角との比Erは、
Er=θ/θ0=θ/(360/n)
で求めることができる。
τ=60/(Rm*n)*Er (sec)
となり、主走査ピッチPmを結像スポットが走査するのにかかる時間tは、
t=Pm/L*τ=Pm/L*60/(Rm*n)*Er (sec)
である。この間の被走査媒体の副走査方向の移動量が副走査ピッチの変化量になるため、静電潜像の間隔のズレ量ΔP(図12におけるPsg´−Psg)は、
ΔP=V*t=V*Pm/L*60/(Rm*n)*Er (mm) (式1)
により求めることができる。
一方、結像スポットの走査周波数fvは、
fv=(Rm/60)*n=ρ/25.4*V (1/s)
である。これより、副走査方向の走査位置(静電潜像の間隔)のズレ量ΔPは、
ΔP=Pm/L*25.4/ρ*Er (mm)
より求めることもできる。
fvN=fv/N=ρ/25.4*V/N (1/s)
である。よって、副走査方向の走査位置(静電潜像の間隔)のズレ量ΔPは、
ΔP=Pm/L*25.4/ρ*N*Er (mm) (式2)
ここで、Rm=29527rpm、n=6、Er=0.7、L=300mm、Pm=20mm、V=500mm/s、ρ=1200、N=8の書込光学系で検討したところ、式1または式2より、
ΔP=7.9 (μm)
と求まる。この書込光学系の副走査方向は1200dpiであるため、画像ピッチは、
21.2 (μm)
であり、上記検討結果から、静電潜像のピッチが約1/3ほどずれる。
Ps0=Ps−ΔP (式3)
とする。
Ps0=Ps+ΔP (式4)
とする。
電子写真等では、被走査媒体面上を結像スポットが走査して画像を形成する際、各走査位置における結像スポットの間隔にムラがあると、トナーまたはインク等の画像を形成する物質の副走査方向における重なり度合いが位置によって差が生じて、出力画像に濃度ムラが発生する。本願発明者の実験結果から、隣り合った走査線間隔の偏差(間隔の差、幅)δを、
δ<0.36*√{W^2−Ps^2}
となるように構成することで、人間の目には濃度ムラとして識別されないことが判っている。ここで、Wは被走査面上の副走査方向のビームスポット径をガウシャンビームに近似させ、強度分布のピークを1に規格化したときの1/e2のビームスポット径であり、Psは副走査方向の画像ピッチである。
W=85μm、Ps=42.3μm(600dpi)の場合、
δ<26.5 (μm)
W=60μm、Ps=21.2μm(1200dpi)の場合、
δ<20.2 (μm)
と求まる。
上記の例は、偏差(幅)であるので、狙い値に対しては±δ/2となる。よって、上記(1)(2)の場合において、結像スポットの各走査位置(像高)における結像スポットの間隔のムラが以下の関係式を満足するように構成した場合、走査線間隔の偏差(ムラ)が発生しても人間の目には濃度ムラとして識別されない。なお、δ=0.36*√{W^2−Ps^2}とする。
Ps−ΔP−δ/2 < Ps0 < Ps−ΔP+δ/2 (式5)
よって、式1より、
Ps0 > Ps−V*Pm/L*60(Rm*n)*Er−0.18*√{W^2−Ps^2}
Ps0 < Ps−V*Pm/L*60(Rm*n)*Er+0.18*√{W^2−Ps^2}
また、式2より、
Ps0 > Ps−Pm/L*25.4/ρ*N*Er−0.18*√{W^2−Ps^2}
Ps0 < Ps−Pm/L*25.4/ρ*N*Er+0.18*√{W^2−Ps^2}
Ps+ΔP−δ/2 < Ps0 < Ps+ΔP+δ/2 (式6)
よって、式1より、
Ps0 > Ps+V*Pm/L*60(Rm*n)*Er−0.18*√{W^2−Ps^2}
Ps0 < Ps+V*Pm/L*60(Rm*n)*Er+0.18*√{W^2−Ps^2}
また、式2より、
Ps0 > Ps+Pm/L*25.4/ρ*N*Er−0.18*√{W^2−Ps^2}
Ps0 < Ps+Pm/L*25.4/ρ*N*Er+0.18*√{W^2−Ps^2}
図13は、光源1Aおよび1Bにより被走査面上に形成される結像スポットの位置関係を示す模式図である。光源1Aによる結像スポット7A1〜7A4は、副走査方向においてピッチ間隔PA1〜PA3で並んでいる。同様に光源1Bによる結像スポット7B1〜7B4は、副走査方向においてピッチ間隔PB1〜PB3で並んでいる。この場合も主走査方向に間隔Pmを有しているため、被走査媒体の移動により静電潜像の副走査ピッチ間隔はズレてしまうため、前述の光源をLDとした場合と同様の補正を行う必要がある。
その場合、光源1Bによる結像スポット7B1〜7B4は、光源1Aによる結像スポット7A1〜7A4に対して、一様に位置ズレを起こし、副走査ピッチ間隔P11,P21,P31,P41は、光源1Bによる結像スポットにより同じ量だけずれる。よって、副走査ピッチ間隔P12,P22,P32も同じ量だけずれて、P11,P21,P31,P41が広がればP12,P22,P32が狭まることは、LDA内部ではピッチ間隔は動かないことと図13とから明らかである。
図16は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態を示す中央断面図であり、符号30は本発明にかかる画像形成装置を示す。画像形成装置30は、本発明にかかる光走査装置、光走査装置によって露光され静電潜像が形成される感光体ドラム、静電潜像をトナーで顕像化する現像手段、顕像化されたトナー像を記録紙に転写する転写手段、などの電子写真プロセスを実行する手段を有してなる。
感光体ドラム20の周囲には、帯電器45、現像器37、転写器40、除電・クリーナー等の電子写真プロセスにしたがうプロセス部材が順に配置されている。前述の光走査装置は、電子写真プロセスの露光プロセスを実行するもので、帯電器45で均一に帯電された感光体ドラム20の表面を光走査して静電潜像を形成する。
ランプ33が、コンタクトガラス32上に置かれた原稿31を照らす。照射された原稿31による画像は、ミラーM1,M2,M3でスキャナレンズブロック34へ導かれ、電荷結合素子(Charge Coupled Device:CCD)により画像データ35として処理されて、光書込光学装置36に転送される。光書込光学装置36は、画像データ35に基づいてON/OFFを繰り返し、帯電器45により一様に帯電した感光体ドラム20上に光スポットを照射する。照射された光スポットの走査により感光体ドラム20の表面に静電潜像が形成され、現像器37により感光体ドラム20上の静電潜像にトナーを付着させてトナー像をつくる。次に、転写器40により、給紙トレイ38から給紙ローラー39により感光体ドラム20に導かれた記録紙に感光体ドラム20上のトナー像を転写し、定着器41により記録紙に融解固着する。その後、記録紙は、排紙ローラー44により排紙トレイ42に排出される。
除電・クリーナー43は、感光体ドラム20上の残留トナーを除去し、感光体ドラム20を除電する。
また、通信ネットワーク上に複数の画像形成装置を接続すれば、通信ネットワークに接続された各機器から各画像形成装置の状態、たとえば、ジョブの混み具合、電源が入っているかどうか、故障しているかどうか、等を知ることができ、一番状態の良い、つまり使用者の希望に一番適した画像形成装置を選択して、画像出力を行うことができるようになる。
2A,2B 第1結像光学系(カップリングレンズ)
3A,3B 開口絞り
4 シリンダレンズ
5 偏向器
6 第2結像光学系
7 被走査媒体
7A,7B 結像スポット
8A,8B 光束
9A,9B 静電潜像
100 同期検知光学系
ch 発光点
L 走査線の番号
X 基準走査位置
s 走査線の曲がり量
P 発光点の間隔
Pm 結像スポットの主走査方向の間隔
Ps 結像スポットの副走査方向の間隔
Claims (11)
- 複数の光源を備えた光走査装置であって、
副走査方向にある任意の間隔を有して配置された複数の光源と、上記光源から射出された光束を偏向走査する偏向器と、上記光源から射出された光束を上記偏向器に導く第1結像光学系と、上記偏向器により偏向された光束を上記被走査面に集光する第2結像光学系、とを有してなり、
中央像高におけるそれぞれの光源により形成される結像スポットの中心点の間隔が狙いの走査線の間隔より狭くなるように設定されていることを特徴とする光走査装置。 - 複数の光源を備えた光走査装置であって、
副走査方向にある任意の間隔を有して配置された複数の光源と、上記光源から射出された光束を偏向走査する偏向器と、上記光源から射出された光束を上記偏向器に導く第1結像光学系と、上記偏向器により偏向された光束を上記被走査面に集光する第2結像光学系、とを有してなり、
主走査方向における光束同士のつなぎ部の走査線の間隔と上記つなぎ部の前後の走査線の間隔との差が小さくなるように設定されていることを特徴とする光走査装置。 - 走査線の間隔に代えて、被走査面に形成される静電潜像の間隔とした請求項1または2記載の光走査装置。
- それぞれの光源により形成される結像スポットが互いに補完する位置関係になるように設定されている請求項1乃至3のいずれかに記載の光走査装置。
- 複数の光源を備えた光走査装置であって、
副走査方向にある任意の間隔を有して配置された複数の光源と、上記光源から射出された光束を偏向走査する偏向器と、上記光源から射出された光束を上記偏向器に導く第1結像光学系と、上記偏向器により偏向された光束を上記被走査面に集光する第2結像光学系、とを有してなり、
それぞれの光源から射出された光束が主走査平面内で交差するように配置され、
それぞれの光源により形成される結像スポットの副走査方向の間隔を画像としての所望の間隔と異ならせることで、上記被走査面上に形成される静電潜像の副走査方向の間隔が画像としての所望の間隔になるように設定されていることを特徴とする光走査装置。 - 複数の光源を備えた光走査装置であって、
副走査方向にある任意の間隔を有して配置された複数の光源と、上記光源から射出された光束を偏向走査する偏向器と、上記光源から射出された光束を上記偏向器に導く第1結像光学系と、上記偏向器により偏向された光束を上記被走査面に集光する第2結像光学系、とを有してなり、
それぞれの光源から射出された光束が主走査平面内で交差するように配置され、
それぞれの光源により形成される結像スポットの副走査方向の間隔を不均一にすることで、上記被走査面上に形成される静電潜像の副走査方向の間隔が均一になるように設定されていることを特徴とする光走査装置。 - 光源により形成される結像スポットの副走査方向のピッチ間隔をPs(mm)、被走査面に形成される静電潜像の副走査方向の間隔のズレ量をΔP(mm)、隣り合った走査線のピッチ間隔の偏差をδ(mm)、被走査媒体の副走査方向の移動を考慮した場合の結像スポットの副走査方向のピッチ間隔をPs0(mm)、被走査媒体の副走査方向の移動速度をV(mm/s)、光束の主走査方向のピッチ間隔をPm(mm)、画像形成範囲をL(mm)、偏向器の1分間の回転数をRm(rpm)、偏向器が備える偏向反射面の数をn、画像形成範囲Lを結像スポットが走査するときの偏向器の回転角θと偏向反射面の分割角度θ0との比をEr、被走査面上の副走査方向のビームスポット径をガウシャンビームに近似させ、強度分布のピークを1に規格化したときの1/e2のビームスポット径をW(mm)、としたとき、
Ps−ΔP−δ/2 < Ps0 < Ps−ΔP+δ/2
なる条件を満足する請求項5または6記載の光走査装置。
ただし、
ΔP=V*Pm/L*60/(Rm*n)*Er
δ=0.36*√{W^2−Ps^2}
である。 - Ps−ΔP−δ/2 < Ps0 < Ps−ΔP+δ/2に代えて、
Ps+ΔP−δ/2 < Ps0 <Ps+ΔP+δ/2
とした請求項7記載の光走査装置。 - ΔP=V*Pm/L*60/(Rm*n)*Er
に代えて、
ΔP=Pm/L*25.4/ρ*N*Er
とした請求項7または8記載の光走査装置。
ただし、ρは副走査方向の1インチ幅の走査線本数(dot or line)、Nは1つの偏向反射面で同時に偏向走査する結像スポットの発光点の合計(個)である。 - 光走査装置により被走査面に静電潜像が形成される画像形成装置であって、
上記光走査装置が請求項1乃至9のいずれかに記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成装置と、この画像形成装置に画像出力の要求を通信ネットワークを介して入力する複数の機器とで構成された画像情報処理システムであって、
上記画像形成装置が請求項10記載の画像形成装置であることを特徴とする画像情報処理システム。
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JPH08118725A (ja) * | 1994-10-25 | 1996-05-14 | Fujitsu Ltd | 像形成装置における露光方法及び像形成装置 |
JP2001174731A (ja) * | 1999-12-15 | 2001-06-29 | Ricoh Co Ltd | マルチビーム光源装置及びマルチビーム走査装置 |
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