JP2009058912A - プラズマディスプレイパネルの駆動装置、駆動方法およびプラズマディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スイッチ回路の異常動作を検出することが可能なプラズマディスプレイパネルの駆動装置および駆動方法ならびにそれを用いたプラズマディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】検出回路56のノードN11は、走査電極駆動回路53の回収コンデンサの電圧Vaを受けるノードN6に接続される。ノードN12は、維持電極駆動回路54の回収コンデンサの電圧Vbを受けるノードN8に接続される。VaがVbよりも高くなると、ノードN11から抵抗R13,R14を通してノードN12に電流が流れる。それにより、コンデンサC23が充電され、コンデンサC23の両端の電圧がVm(Va−Vb)となる。電圧差Vmが所定のしきい値Vthよりも大きくなると、トランジスタQ21がオンし、ノードN15からハイレベルの異常検出信号SSが出力される。
【選択図】図15
【解決手段】検出回路56のノードN11は、走査電極駆動回路53の回収コンデンサの電圧Vaを受けるノードN6に接続される。ノードN12は、維持電極駆動回路54の回収コンデンサの電圧Vbを受けるノードN8に接続される。VaがVbよりも高くなると、ノードN11から抵抗R13,R14を通してノードN12に電流が流れる。それにより、コンデンサC23が充電され、コンデンサC23の両端の電圧がVm(Va−Vb)となる。電圧差Vmが所定のしきい値Vthよりも大きくなると、トランジスタQ21がオンし、ノードN15からハイレベルの異常検出信号SSが出力される。
【選択図】図15
Description
本発明は、プラズマディスプレイパネルの駆動装置および駆動方法ならびにそれを用いたプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面板と背面板との間に多数の放電セルを備える。
前面板は、前面ガラス基板、複数の表示電極、誘電体層および保護層により構成される。各表示電極は、一対の走査電極および維持電極からなる。複数の表示電極は、前面ガラス基板上に互いに平行に形成され、それらの表示電極を覆うように誘電体層および保護層が形成されている。
背面板は、背面ガラス基板、複数のデータ電極、誘電体層、複数の隔壁および蛍光体層により構成される。背面ガラス基板上に複数のデータ電極が平行に形成され、それらを覆うように誘電体層が形成されている。その誘電体層上にデータ電極と平行に複数の隔壁がそれぞれ形成され、誘電体層の表面と隔壁の側面とにR(赤)、G(緑)およびB(青)の蛍光体層が形成されている。
そして、表示電極とデータ電極とが立体交差するように前面板と背面板とが対向配置されて密封され、内部の放電空間には放電ガスが封入されている。表示電極とデータ電極とが対向する部分に放電セルが形成される。
このような構成を有するパネルにおいて、各放電セル内でガス放電により紫外線が発生し、その紫外線でR、GおよびBの蛍光体が励起されて発光する。それにより、カラー表示が行われる。
パネルを駆動する方法としてはサブフィールド法が用いられている。サブフィールド法では、1フィールド期間が複数のサブフィールドに分割され、それぞれのサブフィールドで各放電セルを発光または非発光させることにより階調表示が行われる。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。
初期化期間においては、各放電セルで初期化放電が行われ、続く書込み動作のために必要な壁電荷が形成される。加えて、初期化期間は、放電遅れを小さくし書込み放電を安定して発生させるためのプライミングを発生させるという働きを有する。ここで、プライミングとは、放電のための起爆剤となる励起粒子をいう。
書込み期間では、走査電極に順次走査パルスを印加するとともに、データ電極には表示すべき画像信号に対応した書込みパルスを印加する。それにより、走査電極とデータ電極との間で選択的に書込み放電が発生し、選択的な壁電荷形成が行われる。
続く維持期間では、表示させるべき輝度に応じた所定の回数の維持パルスを走査電極と維持電極との間に印加する。それにより、書込み放電による壁電荷形成が行われた放電セルで選択的に放電が起こり、その放電セルが発光する。以下、基準となる表示輝度に対する各サブフィールドの表示輝度の比率を「輝度重み」と呼ぶ。
複数の走査電極は走査電極駆動回路により駆動され、複数の維持電極は維持電極駆動回路により駆動され、複数のデータ電極はデータ電極駆動回路により駆動される。
走査電極駆動回路は、複数の走査電極にそれぞれ接続される複数の走査IC(集積回路)を含む。また、走査電極駆動回路は、低い電位が与えられる第1のノードと、高い電位が与えられる第2のノードとを有する。各走査ICは、走査電極と第1のノードとの間に接続される第1のスイッチと、走査電極と第2のノードとの間に接続される第2のスイッチとを含む。第1のノードと第2のノードとの間には、一定電圧を保持するコンデンサが接続される。それにより、第2のノードの電位は第1のノードの電位よりも一定電圧分高くなる。
第1のノードの電位が電圧印加回路により制御されるとともに、各走査ICの第1および第2のスイッチの一方が選択的にオンされる。それにより、初期化期間、書込み期間および維持期間において各走査電極にそれぞれ所定の波形を有する駆動電圧が印加される(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2004−287003号公報
特開2005−266776号公報
上記のように、走査電極駆動回路では、第2のノードの電位は第1のノードの電位よりも一定電圧分高くなる。走査ICの第2のスイッチがオンした状態が第1のスイッチがオンする状態に切り替わると、走査電極の電位が急激に上昇する。この場合に、第2のノードから走査ICに流れ込む電流を制限するために、第2のノードと走査ICの第1のスイッチとの間に保護抵抗が設けられる。これにより、走査ICに大電流が流れ込むことが防止される。
しかしながら、走査ICの一時的な異常動作により本来第1のスイッチがオフすべき期間で第1のスイッチがオン状態に固定される可能性がある。その場合、走査電極に予定外の高い電圧が印加される。
例えば、正常動作の維持期間においては、複数の走査ICの第1のスイッチはオフ状態に固定され、第2のスイッチはオン状態に固定される。この状態で、第1のノードにパルス電圧が繰り返し与えられる。それにより、走査電極に維持パルスが印加される。
このような維持期間において走査ICの一時的な異常動作により第1のスイッチがオフ状態に固定され、第2のスイッチがオン状態に固定された場合、走査電極に予定外の高い電圧が繰り返し印加される。その結果、保護抵抗に繰り返し大きな電流が流れ、保護抵抗が発熱したり、半田が溶融する可能性がある。
本発明の目的は、スイッチ回路の異常動作を検出することが可能なプラズマディスプレイパネルの駆動装置および駆動方法ならびにそれを用いたプラズマディスプレイ装置を提供することである。
(1)第1の発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動装置は、複数の走査電極および複数の維持電極と複数のデータ電極との交差部に複数の放電セルを有するプラズマディスプレイパネルを1フィールドが複数のサブフィールドを含むサブフィールド法で駆動する駆動装置であって、複数の走査電極に対応して設けられ、第1および第2のノードの一方を選択的に複数の走査電極にそれぞれ接続する複数のスイッチ回路と、第1のノードの電位を変化させる電圧印加回路と、第1のノードと第2のノードとの間を第1の電圧に保持する電圧保持回路と、電圧保持回路と第2のノードとの間に設けられる保護抵抗と、各サブフィールドの維持期間において複数の走査電極に電力を供給するとともに複数の走査電極から電力を回収するように動作する第1の容量性素子と、複数のスイッチ回路の異常動作を検出する異常動作検出回路とを備え、複数のスイッチ回路の各々は、対応する走査電極と第1のノードとの間に接続される第1のスイッチング素子と、対応する走査電極と第2のノードとの間に接続される第2のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と並列に接続されるダイオードとを含み、第2のスイッチング素子のオン抵抗は第1のスイッチング素子のオン抵抗よりも大きく、各サブフィールドの初期化期間および書込み期間において第1および第2のスイッチング素子の一方が選択的にオンし、維持期間において第1のスイッチング素子がオンしかつ第2のスイッチング素子がオフし、異常動作検出回路は、第1の容量性素子の電圧の変化に基づいて、少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される異常動作を検出するものである。
その駆動装置においては、電圧保持回路により第1のノードと第2のノードとの間が第1の電圧に保持される。それにより、第2のノードの電位は第1のノードの電位よりも第1の電圧分高い。この状態で、電圧印加回路により第1のノードの電位が変化されるとともに、複数のスイッチ回路により第1および第2のノードの一方が選択的に複数の走査電極にそれぞれ接続される。それにより、複数の走査電極に種々の駆動波形が印加される。
正常動作時には、各サブフィールドの初期化期間および書込み期間において複数のスイッチ回路の第1および第2のスイッチング素子の一方が選択的にオンする。それにより、第1および第2のノードの一方が選択的に複数の走査電極にそれぞれ接続される。
また、各サブフィールドの維持期間において複数のスイッチ回路の第1のスイッチング素子がオンしかつ第2のスイッチング素子がオフする。それにより、第1のノードが複数の走査電極にそれぞれ接続される。そのため、第1の容量性素子から複数のスイッチ回路の第1のスイッチング素子を通して複数の走査電極へ電力が供給され、複数の走査電極から複数のスイッチ回路の第1のスイッチング素子を通して第1の容量性素子へ電力が回収される。
この場合、第1の容量性素子から複数の第1のスイッチング素子を通して複数の走査電極へ流れる電流の量と複数の走査電極から複数の第1のスイッチング素子を通して第1の容量性素子へ流れる電流の量とがほぼ等しくなる。それにより、第1の容量性素子の平均電圧がほぼ一定になる。
異常動作時には、少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される。そのため、維持期間において第1の容量性素子から少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子を通して複数の走査電極に電力が供給され、複数の走査電極から少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子を通して第1の容量性素子に電力が回収される。
ここで、第1のスイッチング素子のオン抵抗は第2のスイッチング素子のオン抵抗よりも大きいので、電力の供給時にはダイオードに多くの電流が流れる。この場合、第1の容量性素子から少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子を通して複数の走査電極へ流れる電流の量は、複数の走査電極から少なくとも一部のスイッチ回路の第1のスイッチング素子およびダイオードを通して第1の容量性素子へ流れる電流の量よりも小さくなる。そのため、第1の容量性素子の電圧が徐々に上昇する。
したがって、第1の容量性素子の電圧の変化が異常動作検出回路によって検出されることにより、少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される異常動作を検出することができる。その結果、電圧保持回路と第2のノードとの間に設けられる保護抵抗に長時間にわたって電流が流れることを防止することが可能になる。
(2)駆動装置は、各サブフィールドの維持期間において複数の維持電極に電力を供給するとともに複数の維持電極から電力を回収するように動作する第2の容量性素子をさらに備え、異常動作検出回路は、第1の容量性素子の電圧と第2の容量性素子の電圧との差が所定値よりも大きくなった場合に異常検出信号を出力してもよい。
この場合、第2の容量性素子から複数の維持電極へ電力が供給されるとともに、複数の維持電極から第2の容量性素子へ電力が回収される。異常動作時において、第2の容量性素子の電圧はほぼ一定であるかまたは徐々に下降する。一方、第1の容量性素子の電圧は徐々に上昇する。したがって、異常動作時には、第1の容量性素子の電圧と第2の容量性素子の電圧との差が徐々に大きくなる。
異常動作が一定時間継続されると、第1の容量性素子の電圧と第2の容量性素子の電圧との差が所定値よりも大きくなる。その場合、異常動作検出回路によって異常検出信号が出力される。その異常検出信号を用いて駆動装置の電源回路を一時的に停止することができる。それにより、異常動作が発生しても、電源を再投入することで回復させることができる。
(3)異常動作検出回路は、第3の容量性素子と、第1の容量性素子の電圧と第2の容量性素子の電圧との差により第3の容量性素子を充電する充電回路と、第3の容量性素子の電圧が所定値よりも大きくなった場合にオンすることにより異常検出信号を出力する第3のスイッチング素子とを含んでもよい。
この場合、簡単な構成で確実に異常検出信号を出力することができる。それにより、駆動装置の低コスト化が可能になる。
(4)駆動装置は、電圧保持回路により保持される電圧が許容値を超えたことを検出する電圧検出回路をさらに備え、電圧検出回路は、電圧保持回路により保持される電圧が許容値を超えた場合または異常動作検出回路により少なくとも一部のスイッチ回路の異常動作が検出された場合に、共通の検出信号を出力してもよい。
この場合、電圧保持回路により保持される電圧が許容値を超えた場合または異常動作検出回路により少なくとも一部のスイッチ回路の異常動作の発生が検出された場合に、電圧検出回路から共通の検出信号が出力される。したがって、異常動作検出回路および電圧保持回路の部品および検出信号が共用されるので、部品点数および組み立て工数が低減される。その結果、駆動装置の低コスト化が可能となる。
(5)第2の発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、複数の走査電極および複数の維持電極と複数のデータ電極との交差部に複数の放電セルを有するプラズマディスプレイパネルを1フィールドが複数のサブフィールドを含むサブフィールド法で駆動する駆動装置を用いて駆動する方法であって、駆動装置は、複数の走査電極に対応して設けられる複数のスイッチ回路、電圧印加回路、電圧保持回路、第1の容量性素子、および電圧保持回路と第2のノードとの間に設けられる保護抵抗を含み、駆動装置の複数のスイッチ回路の各々は、対応する走査電極と第1のノードとの間に接続される第1のスイッチング素子と、対応する走査電極と第2のノードとの間に接続される第2のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と並列に接続されるダイオードとを含み、駆動方法は、電圧保持回路により第1のノードと第2のノードとの間を第1の電圧に保持するステップと、第1のノードの電位を変化させるステップと、複数のスイッチ回路により第1および第2のノードの一方を選択的に複数の走査電極にそれぞれ接続するステップと、各サブフィールドの維持期間において第1の容量性素子により複数の走査電極に電力を供給するとともに複数の走査電極から電力を回収するステップと、第1の容量性素子の電圧の変化に基づいて、少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される異常動作を検出するステップとを備えるものである。
その駆動方法においては、電圧保持回路により第1のノードと第2のノードとの間が第1の電圧に保持される。それにより、第2のノードの電位は第1のノードの電位よりも第1の電圧分高い。この状態で、電圧印加回路により第1のノードの電位が変化されるとともに、複数のスイッチ回路により第1および第2のノードの一方が選択的に複数の走査電極にそれぞれ接続される。それにより、複数の走査電極に種々の駆動波形が印加される。
正常動作時には、各サブフィールドの初期化期間および書込み期間において複数のスイッチ回路の第1および第2のスイッチング素子の一方が選択的にオンする。それにより、第1および第2のノードの一方が選択的に複数の走査電極にそれぞれ接続される。
また、各サブフィールドの維持期間において複数のスイッチ回路の第1のスイッチング素子がオンしかつ第2のスイッチング素子がオフする。それにより、第1のノードが複数の走査電極にそれぞれ接続される。そのため、第1の容量性素子から複数のスイッチ回路の第1のスイッチング素子を通して複数の走査電極へ電力が供給され、複数の走査電極から複数のスイッチ回路の第1のスイッチング素子を通して第1の容量性素子へ電力が回収される。
この場合、第1の容量性素子から複数の第1のスイッチング素子を通して複数の走査電極へ流れる電流の量と複数の走査電極から複数の第1のスイッチング素子を通して第1の容量性素子へ流れる電流の量とがほぼ等しくなる。それにより、第1の容量性素子の平均電圧がほぼ一定になる。
異常動作時には、少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される。そのため、維持期間において第1の容量性素子から少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子を通して複数の走査電極に電力が供給され、複数の走査電極から少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子を通して第1の容量性素子に電力が回収される。
ここで、第1のスイッチング素子のオン抵抗は第2のスイッチング素子のオン抵抗よりも大きいので、電力の供給時にはダイオードに多くの電流が流れる。この場合、第1の容量性素子から少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子を通して複数の走査電極へ流れる電流の量は、複数の走査電極から少なくとも一部のスイッチ回路の第1のスイッチング素子およびダイオードを通して第1の容量性素子へ流れる電流の量よりも小さくなる。そのため、第1の容量性素子の電圧が徐々に上昇する。
したがって、第1の容量性素子の電圧の変化が異常動作検出回路によって検出されることにより、少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される異常動作を検出することができる。その結果、電圧保持回路と第2のノードとの間に設けられる保護抵抗に長時間にわたって電流が流れることを防止することが可能になる。
(6)第3の発明に係るプラズマディスプレイ装置は、複数の走査電極および複数の維持電極と複数のデータ電極との交差部に複数の放電セルを有するプラズマディスプレイパネルと、プラズマディスプレイパネルを1フィールドが複数のサブフィールドを含むサブフィールド法で駆動する駆動装置とを備え、駆動装置は、複数の走査電極に対応して設けられ、第1および第2のノードの一方を選択的に複数の走査電極にそれぞれ接続する複数のスイッチ回路と、第1のノードの電位を変化させる電圧印加回路と、第1のノードと第2のノードとの間を第1の電圧に保持する電圧保持回路と、電圧保持回路と第2のノードとの間に設けられる保護抵抗と、各サブフィールドの維持期間において複数の走査電極に電力を供給するとともに複数の走査電極から電力を回収するように動作する第1の容量性素子と、複数のスイッチ回路の異常動作を検出する異常動作検出回路とを備え、複数のスイッチ回路の各々は、対応する走査電極と第1のノードとの間に接続される第1のスイッチング素子と、対応する走査電極と第2のノードとの間に接続される第2のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と並列に接続されるダイオードとを含み、第2のスイッチング素子のオン抵抗は第1のスイッチング素子のオン抵抗よりも大きく、各サブフィールドの初期化期間および書込み期間において第1および第2のスイッチング素子の一方が選択的にオンし、維持期間において第1のスイッチング素子がオンしかつ第2のスイッチング素子がオフし、異常動作検出回路は、第1の容量性素子の電圧の変化に基づいて、少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される異常動作を検出するものである。
そのプラズマディスプレイ装置においては、1フィールドが複数のサブフィールドを含むサブフィールド法で駆動装置によりプラズマディスプレイが駆動される。
駆動装置においては、電圧保持回路により第1のノードと第2のノードとの間が第1の電圧に保持される。それにより、第2のノードの電位は第1のノードの電位よりも第1の電圧分高い。この状態で、電圧印加回路により第1のノードの電位が変化されるとともに、複数のスイッチ回路により第1および第2のノードの一方が選択的に複数の走査電極にそれぞれ接続される。それにより、複数の走査電極に種々の駆動波形が印加される。
正常動作時には、各サブフィールドの初期化期間および書込み期間において複数のスイッチ回路の第1および第2のスイッチング素子の一方が選択的にオンする。それにより、第1および第2のノードの一方が選択的に複数の走査電極にそれぞれ接続される。
また、各サブフィールドの維持期間において複数のスイッチ回路の第1のスイッチング素子がオンしかつ第2のスイッチング素子がオフする。それにより、第1のノードが複数の走査電極にそれぞれ接続される。そのため、第1の容量性素子から複数のスイッチ回路の第1のスイッチング素子を通して複数の走査電極へ電力が供給され、複数の走査電極から複数のスイッチ回路の第1のスイッチング素子を通して第1の容量性素子へ電力が回収される。
この場合、第1の容量性素子から複数の第1のスイッチング素子を通して複数の走査電極へ流れる電流の量と複数の走査電極から複数の第1のスイッチング素子を通して第1の容量性素子へ流れる電流の量とがほぼ等しくなる。それにより、第1の容量性素子の平均電圧がほぼ一定になる。
異常動作時には、少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される。そのため、維持期間において第1の容量性素子から少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子を通して複数の走査電極に電力が供給され、複数の走査電極から少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子を通して第1の容量性素子に電力が回収される。
ここで、第1のスイッチング素子のオン抵抗は第2のスイッチング素子のオン抵抗よりも大きいので、電力の供給時にはダイオードに多くの電流が流れる。この場合、第1の容量性素子から少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子を通して複数の走査電極へ流れる電流の量は、複数の走査電極から少なくとも一部のスイッチ回路の第1のスイッチング素子およびダイオードを通して第1の容量性素子へ流れる電流の量よりも小さくなる。そのため、第1の容量性素子の電圧が徐々に上昇する。
したがって、第1の容量性素子の電圧の変化が異常動作検出回路によって検出されることにより、少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される異常動作を検出することができる。その結果、電圧保持回路と第2のノードとの間に設けられる保護抵抗に長時間にわたって電流が流れることを防止することが可能になる。
本発明によれば、第1の容量性素子の電圧の変化が異常動作検出回路によって検出されることにより、少なくとも一部のスイッチ回路の第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される異常動作を検出することができる。その結果、電圧保持回路と第2のノードとの間に設けられる保護抵抗に長時間にわたって電流が流れることを防止することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて詳細に説明する。
(1)パネルの構成
図1は本発明の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置におけるプラズマディスプレイパネルの一部を示す分解斜視図である。
図1は本発明の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置におけるプラズマディスプレイパネルの一部を示す分解斜視図である。
プラズマディスプレイパネル(以下、パネルと略記する)10は、互いに対向配置されたガラス製の前面基板21および背面基板31を備える。前面基板21および背面基板31の間に放電空間が形成される。前面基板21上には複数対の走査電極22および維持電極23が互いに平行に形成されている。各対の走査電極22および維持電極23が表示電極を構成する。走査電極22および維持電極23を覆うように誘電体層24が形成され、誘電体層24上には保護層25が形成されている。
背面基板31上には絶縁体層33で覆われた複数のデータ電極32が設けられ、絶縁体層33上に井桁状の隔壁34が設けられている。また、絶縁体層33の表面および隔壁34の側面に蛍光体層35が設けられている。そして、複数対の走査電極22および維持電極23と複数のデータ電極32とが垂直に交差するように前面基板21と背面基板31とが対向配置され、前面基板21と背面基板31との間に放電空間が形成されている。放電空間には、放電ガスとして、例えばネオンとキセノンとの混合ガスが封入されている。なお、パネルの構造は上述したものに限られず、例えばストライプ状の隔壁を備えた構造を用いてもよい。
図2は本発明の実施の形態におけるパネルの電極配列図である。行方向に沿ってn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極22)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極23)が配列され、列方向に沿ってm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極32)が配列されている。nおよびmはそれぞれ2以上の自然数である。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUi(i=1〜n)と1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルDCが形成されている。それにより、放電空間内にm×n個の放電セルが形成されている。
(2)プラズマディスプレイ装置の構成
図3は本発明の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。
図3は本発明の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。
このプラズマディスプレイ装置は、パネル10、画像信号処理回路51、データ電極駆動回路52、走査電極駆動回路53、維持電極駆動回路54、タイミング発生回路55、検出回路56および電源回路(図示せず)を備える。
画像信号処理回路51は、画像信号sigをパネル10の画素数に応じた画像データに変換し、各画素の画像データを複数のサブフィールドに対応する複数のビットに分割し、それらをデータ電極駆動回路52に出力する。
データ電極駆動回路52は、サブフィールド毎の画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する信号に変換し、その信号に基づいて各データ電極D1〜Dmを駆動する。
タイミング発生回路55は、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vに基づいてタイミング信号を発生し、それらのタイミング信号をそれぞれの駆動回路ブロック(画像信号処理回路51、データ電極駆動回路52、走査電極駆動回路53および維持電極駆動回路54)へ供給する。
走査電極駆動回路53は、タイミング信号に基づいて走査電極SC1〜SCnに駆動波形を供給し、維持電極駆動回路54はタイミング信号に基づいて維持電極SU1〜SUnに駆動波形を供給する。
検出回路56は、走査電極駆動回路53の異常動作を検出し、電源回路の動作を一時的に停止させる。
(3)サブフィールド構成
次に、サブフィールド構成について説明する。サブフィールド法では、1フィールドが時間軸上で複数のサブフィールドに分割され、複数のサブフィールドに輝度重みがそれぞれ設定されている。
次に、サブフィールド構成について説明する。サブフィールド法では、1フィールドが時間軸上で複数のサブフィールドに分割され、複数のサブフィールドに輝度重みがそれぞれ設定されている。
例えば、1フィールドが時間軸上で10個のサブフィールド(以下、第1SF、第2SF、・・・、および第10SFと呼ぶ)に分割され、それらのサブフィールドがそれぞれ0.5、1、2、3、6、9、15、22、30および40の輝度重みを有する。
図4は図3のプラズマディスプレイ装置のサブフィールド構成における駆動電圧波形図である。
図4の上段には、維持電極SU1〜SUn、1本の走査電極SC1およびデータ電極D1〜Dmの駆動波形が示される。また、1フィールドの第1SFの消去期間から第3SFの初期化期間までが示される。ここでは、主として第2SFについて説明する。
第2SFの初期化期間の前半部では、データ電極D1〜Dmおよび維持電極SUl〜SUnを0V(接地電位)に保持し、走査電極SC1〜SCnにランプ電圧を印加する。このランプ電圧は、放電開始電圧以下の正の電位Vscnから放電開始電圧を超える正の電位(Vscn+Vset)に向かって緩やかに上昇する。すると、全ての放電セルにおいて1回目の微弱な初期化放電が起こり、走査電極SC1〜SCn上に負の壁電荷が蓄えられるとともに維持電極SU1〜SUn上およびデータ電極D1〜Dm上に正の壁電荷が蓄えられる。ここで、電極を覆う誘電体層または蛍光体層上等に蓄積した壁電荷により生じる電圧を電極上の壁電圧という。
続く初期化期間の後半部では、維持電極SU1〜SUnを正の電位Ve1に保ち、走査電極SC1〜SCnに正の電位(Vscn+Vset)から負の電位(−Vad)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、全ての放電セルにおいて2回目の微弱な初期化放電が起こり、走査電極SC1〜SCn上の壁電圧および維持電極SU1〜SUn上の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。
以上のように、第2SFの初期化期間では、全ての放電セルで初期化放電を発生させる全セル初期化動作が行われる。
第2SFの書込み期間では、維持電極SU1〜SUnに電位Ve2を印加し、走査電極SC1〜SCnを一旦電位(Vscn−Vad)に保持する。次に、1行目の走査電極SC1に負の走査パルスPa(=−Vad)を印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち1行目において発光すべき放電セルのデータ電極Dk(kは1〜mのいずれか)に正の書込みパルスPdを印加する。すると、データ電極Dkと走査電極SC1との交差部の電圧は、外部印加電圧(Pd−Pa)にデータ電極Dk上の壁電圧および走査電極SC1上の壁電圧が加算された値となり、放電開始電圧を超える。それにより、データ電極Dkと走査電極SC1との間および維持電極SU1と走査電極SC1との間で書込み放電が発生する。その結果、その放電セルの走査電極SC1上に正の壁電荷が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電荷が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電荷が蓄積される。
このようにして、1行目において発光すべき放電セルで書込み放電が発生して各電極上に壁電荷を蓄積させる書込み動作が行われる。一方、書込みパルスPdが印加されなかったデータ電極Dh(h≠k)と走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作を1行目の放電セルからn行目の放電セルに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
続く維持期間では、維持電極SU1〜SUnを0Vに戻し、走査電極SC1〜SCnに維持期間の最初の維持パルスPs(=Vsus)を印加する。このとき、書込み期間で書込み放電が発生した放電セルにおいては、走査電極SCiと維持電極SUiとの間の電圧は、維持パルスPs(=Vsus)に走査電極SCi上の壁電圧および維持電極SUi上の壁電圧が加算された値となり、放電開始電圧を超える。それにより、走査電極SCiと維持電極SUiとの間で維持放電が起こり、放電セルが発光する。その結果、走査電極SCi上に負の壁電荷が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電荷が蓄積され、データ電極Dk上に正の壁電荷が蓄積される。
書込み期間で書込み放電が発生しなかった放電セルでは維持放電は起こらず、初期化期間の終了時における壁電荷の状態が保持される。続いて、走査電極SC1〜SCnを0Vに戻し、維持電極SU1〜SUnに維持パルスPsを印加する。すると、維持放電が起こった放電セルでは、維持電極SUiと走査電極SCiとの間の電圧が放電開始電圧を超えるので、再び維持電極SUiと走査電極SCiとの間で維持放電が起こり、維持電極SUi上に負の壁電荷が蓄積され、走査電極SCi上に正の壁電荷が蓄積される。
以降同様に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに予め定められた数の維持パルスPsを交互に印加することにより、書込み期間において書込み放電が発生した放電セルでは維持放電が継続して行われる。このようにして維持期間における維持動作が終了する。
第3SFの初期化期間では、維持電極SU1〜SUnを電位Ve1に保持し、データ電極D1〜Dmを0Vに保持し、走査電極SC1〜SCnに正の電位Vsusから負の電位(−Vad)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、前のサブフィールドの維持期間で維持放電が起こった放電セルでは微弱な初期化放電が発生する。それにより、走査電極SCi上の壁電圧および維持電極SUi上の壁電圧が弱められ、データ電極Dk上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。
一方、前のサブフィールドで書込み放電および維持放電が起こらなかった放電セルにおいては、放電が発生することはなく、前のサブフィールドの初期化期間の終了時における壁電荷の状態がそのまま保たれる。
このように、第3SFの初期化期間では、直前のサブフィールドで維持放電が起こった放電セルで選択的に初期化放電を発生させる選択初期化動作を行う。
(4)走査電極駆動回路53の構成
図5は走査電極駆動回路53の構成を示す回路図である。
図5は走査電極駆動回路53の構成を示す回路図である。
走査電極駆動回路53は、走査IC(集積回路)100、直流電源200、保護抵抗R1、回収回路400、ダイオードD10、nチャネル電界効果トランジスタ(以下、トランジスタと略記する)Q3〜Q5,Q7およびNPNバイポーラトランジスタ(以下、トランジスタと略記する)Q6,Q8を含む。図5には、走査電極駆動回路53において1本の走査電極SC1に接続される1つの走査IC100が示される。他の走査電極SC2〜SCnにも図5の走査IC100と同様の走査ICがそれぞれ接続される。
走査IC100は、pチャネル電界効果トランジスタ(以下、トランジスタと略記する)Q1およびnチャネル電界効果トランジスタ(以下、トランジスタと略記する)Q2を含む。回収回路400は、NPNバイポーラトランジスタ(以下、トランジスタと略記する)QA,QB、回収コイルLA,LB、回収コンデンサCRaおよびダイオードDA,DBを含む。
走査IC100はノードN1とノードN2との間に接続される。走査IC100のトランジスタQ1はノードN2と走査電極SC1との間に接続され、トランジスタQ2は走査電極SC1とノードN1との間に接続される。トランジスタQ1のゲートには制御信号S1が与えられ、トランジスタQ2のゲートには制御信号S2が与えられる。トランジスタQ1のソース・ドレイン間には寄生ダイオードPD1が存在し、トランジスタQ2のソース・ドレイン間には寄生ダイオードPD2が存在する。
保護抵抗R1は、ノードN2とノードN3との間に接続される。電圧Vscnを受ける電源端子V10は、ダイオードD10を介してノードN3に接続される。直流電源200は、ノードN1とノードN3との間に接続される。この直流電源200は、電解コンデンサからなり、電圧Vscnを保持するフローティング電源として働く。以下、ノードN1の電位をVFGNDとし、ノードN3の電位をVscnFとする。ノードN3の電位VscnFは、ノードN1の電位VFGNDに電圧Vscnを加算した値を有する。すなわち、VscnF=VFGND+Vscnとなる。
トランジスタQ3は、電圧Vsetを受ける電源端子V11とノードN4との間に接続され、ゲートには制御信号S3が与えられる。トランジスタQ4は、ノードN1とノードN4との間に接続され、ゲートには制御信号S4が与えられる。トランジスタQ5は、ノードN1と負の電圧(−Vad)を受ける電源端子V12との間に接続され、ゲートには制御信号S5が与えられる。制御信号S4は制御信号S5の反転信号である。
トランジスタQ6は、電圧Vsusを受ける電源端子V13とノードN5との間に接続され、ベースには制御信号S6が与えられる。トランジスタQ7は、ノードN4とノードN5との間に接続され、ゲートには制御信号S7が与えられる。トランジスタQ8は、ノードN4と接地端子との間に接続され、ベースには制御信号S8が与えられる。
ノードN5とノードN6との間には、回収コイルLA、ダイオードDAおよびトランジスタQAが直列に接続され、ノードN4とノードN6との間には、回収コイルLB、ダイオードDBおよびトランジスタQBが直列に接続される。トランジスタQAのベースには制御信号SAが与えられ、トランジスタQBのベースには制御信号SBが与えられる。回収コンデンサCRaは、ノードN6と接地端子との間に接続される。
ノードN6と維持電極駆動回路54のノードN8(後述の図6参照)との間には、検出回路56が接続される。これにより、回収コンデンサCRaの電圧Vaが検出回路56に与えられる。検出回路56の詳細は後述する。
(5)維持電極駆動回路54の構成
図6は、維持電極駆動回路54の構成を示す回路図である。
図6は、維持電極駆動回路54の構成を示す回路図である。
維持電極駆動回路54は、NPNバイポーラトランジスタ(以下、トランジスタと略記する)Q31,Q32および回収回路410を含む。回収回路410は、NPNバイポーラトランジスタ(以下、トランジスタと略記する)QC,QD、回収コイルLC,LD、回収コンデンサCRbおよびダイオードDC,DDを含む。
トランジスタQ31は、電源Vsusを受ける電源端子V21とノードN7との間に接続され、ベースには制御信号S31が与えられる。トランジスタQ32は、ノードN7と接地端子との間に接続され、ベースには制御信号S32が与えられる。
ノードN7とノードN8との間には、回収コイルLC、ダイオードDCおよびトランジスタQCが直列に接続されるとともに、回収コイルLD、ダイオードDDおよびトランジスタQDが直列に接続される。トランジスタQCのベースには制御信号SCが与えられ、トランジスタQDのベースには制御信号SDが与えられる。上記のように、ノードN8と走査電極駆動回路53のノードN6との間に検出回路56が接続される。これにより、回収コンデンサCRbの電圧Vbが検出回路56に与えられる。
(6)走査電極駆動回路53の動作
(6−1)初期化期間および書込み期間
図7は図4の第2サブフィールドの初期化期間および書込み期間における詳細なタイミング図である。
(6−1)初期化期間および書込み期間
図7は図4の第2サブフィールドの初期化期間および書込み期間における詳細なタイミング図である。
図7の最上段には、一点鎖線でノードN1の電位VFGNDの変化が示され、点線でノードN3の電位VscnFの変化が示され、実線で走査電極SC1の電位の変化が示される。なお、図7には、回収回路400に与えられる制御信号SA,SBは図示されていない。
初期化期間の開始時点t0では、制御信号S3,S5,S6がローレベルにあり、制御信号S1,S2,S4,S7,S8がハイレベルにある。それにより、トランジスタQ1,Q3,Q5,Q6がオフし、トランジスタQ2,Q4,Q7,Q8がオンしている。したがって、ノードN1は接地電位(0V)となっており、ノードN3の電位VscnFはVscnとなっている。また、トランジスタQ2がオンしているので、走査電極SC1の電位は接地電位となっている。
時点t1で、制御信号S7,S8がローレベルになり、トランジスタQ7,Q8がオフする。また、制御信号S1,S2がローレベルとなる。それにより、トランジスタQ1がオンし、トランジスタQ2がオフする。したがって、走査電極SC1の電位がVscnに立ち上がる。
時点t2で、制御信号S3がハイレベルになり、トランジスタQ3がオンする。それにより、ノードN1の電位VFGNDが接地電位からVsetまで緩やかに上昇する。また、ノードN3の電位VscnFおよび走査電極SC1の電位がVscnから(Vscn+Vset)まで上昇する。
時点t3で、制御信号S3がローレベルになり、トランジスタQ3がオフする。それにより、ノードN1の電位VFGNDがVsetで維持される。また、ノードN3の電位VscnFおよび走査電極SC1の電位が(Vscn+Vset)で維持される。
時点t4で、制御信号S6,S7がハイレベルになり、トランジスタQ6,Q7がオンする。それにより、ノードN1の電位VFGNDがVsusまで低下する。また、ノードN3の電位VscnFおよび走査電極SC1の電位が(Vscn+Vsus)まで低下する。
時点t5で、制御信号S1,S2がハイレベルとなる。それにより、トランジスタQ1がオフし、トランジスタQ2がオンする。したがって、走査電極SC1の電位がVsusまで低下する。
時点t6で、制御信号S4,S6がローレベルになり、トランジスタQ4,Q6がオフする。また、制御信号S5がハイレベルになり、トランジスタQ5がオンする。それにより、ノードN1の電位VFGNDおよび走査電極SC1の電位が(−Vad)に向かって緩やかに低下する。また、ノードN3の電位VscnFが(−Vad+Vscn)に向かって緩やかに低下する。
時点t7で、制御信号S1,S2がローレベルとなる。それにより、トランジスタQ1がオンし、トランジスタQ2がオフする。したがって、走査電極SC1の電位が(−Vad+Vset2)から(−Vad+Vscn)まで上昇する。ここで、Vset2<Vscnである。
書込み期間の時点t8で、制御信号S8がハイレベルになり、トランジスタQ8がオンする。それにより、ノードN4が接地電位となる。このとき、トランジスタQ4がオフしているので、ノードN1および走査電極SC1の電位は(−Vad+Vscn)で維持される。
時点t9で、制御信号S1,S2がハイレベルになる。それにより、トランジスタQ1がオフし、トランジスタQ2がオンする。したがって、走査電極SC1の電位が(−Vad+Vscn)から−Vadまで低下する。
時点t9aで、制御信号S1,S2がローレベルになる。それにより、トランジスタQ1がオフし、トランジスタQ2がオンする。したがって、走査電極SC1の電位が−Vadから(−Vad+Vscn)まで上昇する。その結果、走査電極SC1に走査パルスが発生する。
このように、走査電極SC1の電位は、走査IC100のトランジスタQ1,Q2のオンおよびオフによりノードN1の電位VFGNDおよびノードN3の電位VscnFに切り替わる。
(6−2)維持期間
図8は図4の第2サブフィールドの維持期間における詳細なタイミング図である。
図8は図4の第2サブフィールドの維持期間における詳細なタイミング図である。
図8の最上段には、一点鎖線でノードN1の電位VFGNDの変化が示され、点線でノードN3の電位VscnFの変化が示され、実線で走査電極SC1の電位の変化が示される。なお、図8には、制御信号S3,S4,S7が示されていない。維持期間においては、制御信号S3はローレベルに維持され、制御信号S4,S7はハイレベルに維持される。それにより、トランジスタQ3はオフに維持され、トランジスタQ4,Q7はオンに維持される。
図8に示されるように、維持期間の開始時点t10で、制御信号S5,S6,SA,SBがローレベルにあり、制御信号S1,S2,S8がハイレベルにある。それにより、トランジスタQ1,Q5,Q6,QA,QBがオフし、トランジスタQ2,Q8がオンしている。したがって、ノードN1は接地電位となっており、ノードN3の電位VscnFはVscnとなっている。また、トランジスタQ2がオンしているので、走査電極SC1の電位は接地電位となっている。
時点t11で、制御信号S8がローレベルになり、トランジスタQ8がオフする。このとき、制御信号SAがハイレベルとなり、トランジスタQAがオンする。それにより、回収コンデンサCRa(図5)からノードN1および走査電極SC1に電流が供給され、ノードN1の電位VFGNDおよび走査電極SC1の電位が上昇する。
時点t12で、制御信号S6がハイレベルとなり、トランジスタQ6がオンする。このとき、制御信号SAがローレベルとなり、トランジスタQAはオフする。それにより、ノードN1の電位VFGNDおよび走査電極SC1の電位がVsusとなる。また、ノードN3の電位VscnFが(Vscn+Vsus)となる。
時点t13で、制御信号S6がローレベルとなり、トランジスタQ6がオフする。このとき、制御信号SBがハイレベルとなり、トランジスタQBがオンする。それにより、ノードN1および走査電極SC1から回収コンデンサCRa(図5)に電流が供給され、ノードN1の電位VFGNDおよび走査電極SC1の電位が低下する。
時点t14で、制御信号S8がハイレベルとなり、トランジスタQ8がオンする。このとき、制御信号SBがローレベルとなり、トランジスタQBはオフする。それにより、ノードN1の電位VFGNDおよび走査電極SC1の電位が接地電位となる。また、ノードN3の電位VscnFがVscnまで低下する。
このように、ノードN1の電位VFGNDおよび走査電極SC1の電位は接地電位とVsusとに交互に変化する。また、ノードN3の電位VscnFはVscnと(Vscn+Vsus)とに交互に変化する。
なお、図4の下段には、第1SFの消去期間から第3SFの初期化期間までの制御信号S3,S5,S6,S7,S8の波形および走査IC100の状態が示されている。“ALL−L”は全ての走査IC100のトランジスタQ1がオフし、トランジスタQ2がオンする状態を示し、“ALL−H”は全ての走査IC100のトランジスタQ1がオンし、トランジスタQ2がオフする状態を示す。
(7)維持期間における維持電極駆動回路の動作
次に、維持期間における維持電極駆動回路54の動作について説明する。図9は図4の第2サブフィールドの維持期間における詳細なタイミング図である。
次に、維持期間における維持電極駆動回路54の動作について説明する。図9は図4の第2サブフィールドの維持期間における詳細なタイミング図である。
図9の最上段には維持電極SU1〜SUnの電位の変化が示される。維持期間の開始時点t10で、制御信号S31,SC,SDがローレベルにあり、制御信号S32がハイレベルにある。それにより、トランジスタQ31,QC,QDがオフし、トランジスタQ32がオンしている。したがって、ノードN7および維持電極SU1は接地電位となっている。
時点t21で、制御信号S32がローレベルになり、トランジスタQ32がオフする。このとき、制御信号SCがハイレベルとなり、トランジスタQCがオンする。それにより、回収コンデンサCRbから維持電極SU1〜SUnに電流が供給され、維持電極SU1〜SUnの電位が上昇する。
時点t22で、制御信号S31がハイレベルとなり、トランジスタQ31がオンする。このとき、制御信号SCがローレベルとなり、トランジスタQCはオフする。それにより、維持電極SU1〜SUnの電位がVsusとなる。
時点t23で、制御信号S31がローレベルとなり、トランジスタQ31がオフする。このとき、制御信号SDがハイレベルとなり、トランジスタQDがオンする。それにより、維持電極SU1〜SUnから回収コンデンサCRbに電流が供給され、維持電極SU1〜SUnの電位が低下する。
時点t24で、制御信号S32がハイレベルとなり、トランジスタQ32がオンする。このとき、制御信号SDがローレベルとなり、トランジスタQDはオフする。それにより、維持電極SU1〜SUnの電位が接地電位となる。
このように、維持電極SU1〜SUnの電位は、接地電位とVsusとに交互に変化する。なお、図4に示したように、電位Vsusの維持パルスは走査電極SC1〜SCnおよび維持電極SU1〜SUnに交互に印加される。
本実施の形態においては、走査電極SC1〜SCnに印加される維持パルスの一部と維持電極SU1〜SUnに印加される維持パルスの一部とが重複する。具体的には、図8の時点t13から時点t14までの期間の少なくとも一部と図9の時点t21から時点t22までの期間の少なくとも一部とが重複する。また、図9の時点t23から時点t24までの期間の少なくとも一部と図8の時点t11から時点t12までの期間の少なくとも一部とが重複する。
(8)異常パルス
次に、維持期間に走査電極SC1〜SCnに発生する異常パルスについて説明する。図10は異常パルスの発生のメカニズムを説明するための模式図である。図10には、走査電極駆動回路53、パネル容量CPおよび維持電極駆動回路54の一部が簡略化されて示されている。
次に、維持期間に走査電極SC1〜SCnに発生する異常パルスについて説明する。図10は異常パルスの発生のメカニズムを説明するための模式図である。図10には、走査電極駆動回路53、パネル容量CPおよび維持電極駆動回路54の一部が簡略化されて示されている。
図8に示したように、正常動作の維持期間では、全ての走査IC100においてトランジスタQ1がオフし、トランジスタQ2がオンする。しかしながら、異常動作時には、パネル10に表示される画像のパターンに関わらず全ての走査IC100においてトランジスタQ1がオンし、トランジスタQ2がオフする。それにより、異常時には維持期間において走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとの間の放電電流が保護抵抗R1に流れる。
図10(a)に示されるように、走査電極駆動回路53のトランジスタQ6がオフし、トランジスタQ8がオンするときには、維持電極駆動回路54のトランジスタQ31がオンし、トランジスタQ32がオフする。異常動作により走査IC100のトランジスタQ1がオンし、トランジスタQ2がオフしている場合、走査電極SC1の電位はVscnとなる。電位Vscnは例えば約140Vである。また、維持電極SU1の電位はVsusとなる。電位Vsusは例えば約190Vである。この場合、走査電極SC1と維持電極SU1との電位差が放電開始電圧を超えないため、走査電極SC1と維持電極SU1との間に接続される放電セルにおいて放電が発生しない。そのため、保護抵抗R1に放電電流が流れない。
図10(b)に示されるように、走査電極駆動回路53のトランジスタQ6がオンし、トランジスタQ8がオフするときには、維持電極駆動回路54のトランジスタQ31がオフし、トランジスタQ32がオンする。異常動作により走査IC100のトランジスタQ1がオンし、トランジスタQ2がオフしている場合、走査電極SC1の電位は(Vscn+Vsus)となる。電位(Vscn+Vsus)は例えば約330Vである。また、維持電極SU1の電位は0Vとなる。この場合、走査電極SC1と維持電極SU1との電位差が放電開始電圧を超えるため、走査電極SC1と維持電極SU1との間に接続される放電セルにおいて放電が発生する。それにより、保護抵抗R1に放電電流I3が流れる。
このように、維持電極SU1の電位はVsusと0Vとに交互に変化する。これに対して、走査電極SC1の電位はVscnと(Vscn+Vsus)とに変化する。したがって、保護抵抗R1には一方向にのみ放電電流I3が流れる。この放電電流I3により保護抵抗R1の両端にパルス電圧が発生する。上記のように、このパルス電圧を異常パルスと呼ぶ。
図11は異常パルスの一例を示す波形図である。図11の例では、異常パルスのピークは50Vを超える。このような異常パルスは、1フィールド(16.6ms)当たり50〜1000回程度発生する。
図12(a)は正常動作時および異常動作時における保護抵抗R1の両端の電圧を示す波形図であり、図12(b)は正常動作時および異常動作時における走査電極SC1の電圧を示す波形図である。
正常動作時には、維持期間において保護抵抗R1に電流は流れない。したがって、図12(a)に示すように、保護抵抗R1の両端の電圧振幅はほぼ0Vとなる。
一方、上記のように、異常動作により走査IC100のトランジスタQ1,Q2がそれぞれオン状態およびオフ状態に固定されると、維持期間において保護抵抗R1に一方向に放電電流が流れる。それにより、図12(a)に示すように、保護抵抗R1の両端の電圧振幅は著しく増加する。また、図12(b)に示すように、維持期間において走査電極SC1に与えられる維持パルスが電圧Vscnだけ上昇する。
このような異常動作のために保護抵抗R1に放電電流が流れることにより、保護抵抗R1が発熱する。それにより、保護抵抗R1が赤熱したり、半田が溶融する可能性がある。
そこで、本実施の形態では、検出回路56によって上記の異常動作が検出される。異常動作が検出された場合、電源回路が一時的に停止される。
(9)走査ICのトランジスタのオン抵抗
ここで、トランジスタQ1のオン抵抗は、トランジスタQ2のオン抵抗に比べて大きく設定される。トランジスタQ1のオン抵抗値は例えば350Ωであり、トランジスタQ2のオン抵抗値は例えば7.5Ωである。なお、寄生ダイオードPD1,PD2の順方向電圧は例えば0.7Vである。このようにトランジスタQ1のオン抵抗がトランジスタQ2のオン抵抗に比べて大きく設定される理由を説明する。
ここで、トランジスタQ1のオン抵抗は、トランジスタQ2のオン抵抗に比べて大きく設定される。トランジスタQ1のオン抵抗値は例えば350Ωであり、トランジスタQ2のオン抵抗値は例えば7.5Ωである。なお、寄生ダイオードPD1,PD2の順方向電圧は例えば0.7Vである。このようにトランジスタQ1のオン抵抗がトランジスタQ2のオン抵抗に比べて大きく設定される理由を説明する。
正常動作時には、維持期間において電流がトランジスタQ2を通して流れる。そのため、維持期間における電流の損失を低減するために、トランジスタQ2のオン抵抗は小さいことが望ましい。また、書込み期間において、書込み放電を確実に発生させるために、トランジスタQ2のオン抵抗は小さいことが望ましい。これらにより、トランジスタQ2としては比較的大型で小さなオン抵抗を有するトランジスタが用いられる。
通常、トランジスタQ1,Q2は共通のICチップ上に設けられる。上記の理由で比較的大型のトランジスタQ2が用いられると、ICチップ上におけるトランジスタQ1の占有スペースが制限される。その結果、トランジスタQ1として比較的小型で大きなオン抵抗を有するトランジスタが用いられる。
また、トランジスタQ1のオン抵抗が大きく設定されることによって次のような利点がある。トランジスタQ1,Q2のオン抵抗がともに小さければ、誤作動によりトランジスタQ1,Q2が同時にオンした場合に、大きな貫通電流が流れ、走査IC100が破損する可能性がある。そこで、トランジスタQ1のオン抵抗が大きく設定されていれば、走査IC100の破損が防止される。
なお、トランジスタQ1のオン抵抗は寄生ダイオードPD1のオン抵抗よりも大きく、トランジスタQ2のオン抵抗は寄生ダイオードPD2のオン抵抗よりも小さい。
(10)回収コンデンサの電圧の変化
図13は、走査電極維持回路53の回収コンデンサCRa(図5)の電圧Vaおよび維持電極駆動回路54の回収コンデンサCRb(図6)の電圧Vbの変化を示す図である。図13では、回収コンデンサCRaの電圧Vaの変化が一点鎖線で示され、回収コンデンサCRbの電圧Vbの変化が破線で示される。
図13は、走査電極維持回路53の回収コンデンサCRa(図5)の電圧Vaおよび維持電極駆動回路54の回収コンデンサCRb(図6)の電圧Vbの変化を示す図である。図13では、回収コンデンサCRaの電圧Vaの変化が一点鎖線で示され、回収コンデンサCRbの電圧Vbの変化が破線で示される。
図13に示されるように、正常動作時には、電圧Va,Vbがほぼ一定で互いにほぼ等しい値である。異常動作が発生すると、回収コンデンサCRaの電圧が上昇するとともに回収コンデンサCRbの電圧が下降する。それにより、回収コンデンサCRa,CRbの電圧差Vmが大きくなる。以下に、回収コンデンサCRa,CRbの電圧Va,Vbが変化する理由を説明する。
(10−1)回収コンデンサCRa
回収コンデンサCRaの電圧Vaが変化する理由を説明する。図8に示したように、維持期間においては、時点t11から時点t12まで回収コンデンサCRaから走査電極SC1に電流が供給され、時点t13から時点t14まで走査電極SC1から回収コンデンサCRaに電流が供給される。
回収コンデンサCRaの電圧Vaが変化する理由を説明する。図8に示したように、維持期間においては、時点t11から時点t12まで回収コンデンサCRaから走査電極SC1に電流が供給され、時点t13から時点t14まで走査電極SC1から回収コンデンサCRaに電流が供給される。
この場合、時点t11から時点t12までの期間で回収コンデンサCRaが放電され、時点t13から時点t14までの期間で回収コンデンサCRaが充電される。以下、図8の時点t11から時点t12までの期間を回収コンデンサCRaの放電期間と呼び、時点t13から時点t14までの期間を回収コンデンサCRaの充電期間と呼ぶ。
図14は、回収コンデンサCRaの放電期間および充電期間における電流の経路を示す模式図である。図14(a)には正常動作時の電流の経路が示され、図14(b)には異常動作時の電流の経路が示される。
トランジスタQ2のオン抵抗は寄生ダイオードPD2のオン抵抗に比べて十分に小さい。したがって、図14(a)に示されるように、正常動作時には、図5の回収コンデンサCRaの放電期間において回収コンデンサCRaからトランジスタQ2を通して走査電極SC1に電流が供給される。また、回収コンデンサCRaの充電期間において走査電極SC1からトランジスタQ2を通して回収コンデンサCRaに電流が供給される。
この場合、回収コンデンサCRaの放電期間における放電量と充電期間における充電量とがほぼ等しくなる。そのため、回収コンデンサCRaの電圧はほぼ一定になる。
一方、図14(b)に示されるように、異常動作時には、図5の回収コンデンサCRaの放電期間において回収コンデンサCRaからトランジスタQ1を通して走査電極SC1に電流が供給される。ここで、トランジスタQ1のオン抵抗は、寄生ダイオードPD1のオン抵抗よりも大幅に大きい。そのため、回収コンデンサCRaの充電期間においては、大部分の電流が走査電極SC1から寄生ダイオードPD1、保護抵抗R1および直流電源200を通して回収コンデンサCRaに供給される。
このように、異常動作時には、回収コンデンサCRaから走査電極SC1への電流の経路と走査電極SC1から回収コンデンサCRaへの電流の経路とが異なる。この場合、オン抵抗の大きさの違いにより、回収コンデンサCRaの放電期間においてトランジスタQ1に流れる電流が、回収コンデンサCRaの充電期間において寄生ダイオードPD1に流れる電流に比べて小さくなる。これにより、回収コンデンサCRaの充電量が放電量よりも大きくなる。その結果、回収コンデンサCRaの電圧Vaが徐々に上昇する。
(10―2)回収コンデンサCRb
回収コンデンサCRbの電圧Vbが変化する理由を説明する。図9に示したように、維持期間においては、時点t21から時点t22まで回収コンデンサCRbから維持電極SU1に電流が供給され、時点t23から時点t24まで維持電極SU1から回収コンデンサCRbに電流が供給される。
回収コンデンサCRbの電圧Vbが変化する理由を説明する。図9に示したように、維持期間においては、時点t21から時点t22まで回収コンデンサCRbから維持電極SU1に電流が供給され、時点t23から時点t24まで維持電極SU1から回収コンデンサCRbに電流が供給される。
それにより、時点t21から時点t22までの期間で回収コンデンサCRbが放電され、時点t23から時点t24までの期間で回収コンデンサCRbが充電される。以下、図9の時点t21から時点t22までの期間を回収コンデンサCRbの放電期間と呼び、時点t23から時点t24までの期間を回収コンデンサCRbの充電期間と呼ぶ。
上記のように、本実施の形態では回収コンデンサCRaの充電期間の少なくとも一部と回収コンデンサCRbの放電期間の少なくとも一部とが重複し、回収コンデンサCRaの放電期間の少なくとも一部と回収コンデンサCRbの充電期間の少なくとも一部とが重複する。それらの重複期間には、走査電極SC1と維持電極SU1との間で放電が発生する。
異常動作時には、回収コンデンサCRaから走査電極SC1に供給される電流が走査電極SC1から回収コンデンサCRaに供給される電流よりも小さくなる。これにより、維持電極SU1から回収コンデンサCRbへの電流が回収コンデンサCRbから維持電極SU1への電流よりも小さくなる。したがって、回収コンデンサCRbの充電量が放電量よりも小さくなる。その結果、回収コンデンサCRbの電圧Vbが徐々に下降する。
(11)検出回路
本実施の形態では、回収コンデンサCRa,CRbの電圧Va,Vbの変化に基づいて、検出回路56から異常検出信号が出力される。以下、検出回路56の詳細について説明する。
本実施の形態では、回収コンデンサCRa,CRbの電圧Va,Vbの変化に基づいて、検出回路56から異常検出信号が出力される。以下、検出回路56の詳細について説明する。
図15は、検出回路56の構成を示す回路図である。この検出回路56では、上記の異常動作が発生した場合にハイレベルの異常検出信号が出力される。
図15に示されるように、検出回路56は、コンデンサC21,C22,C23、PNPバイポーラトランジスタ(以下、トランジスタと略記する)Q21および抵抗R11〜R15を含む。
コンデンサC21はノードN11と接地端子との間に接続される。ノードN11は、抵抗R11を介して走査電極駆動回路53(図5の参照)のノードN6に接続される。ノードN6は、図5の回収コンデンサCRaの電圧Vaを受ける。
コンデンサC22はノードN12と接地端子との間に接続される。ノードN12は抵抗R12を介して維持電極駆動回路54(図6参照)のノードN8に接続される。ノードN8は、図6の回収コンデンサCRaの電圧Vbを受ける。
ノードN11とノードN13との間に抵抗R13およびコンデンサC21が並列に接続される。ノードN12とノードN13との間に抵抗R14が接続される。ノードN13はトランジスタQ21のベースに接続される。トランジスタQ21のエミッタはノードN11に接続され、コレクタはノードN15に接続される。ノードN15は抵抗R15を介して接地端子に接続される。ノードN15から異常検出信号SSが出力される。
ノードN11の電位はVaに保持され、ノードN12の電位はVbに保持される。回収コンデンサCRaの電圧Vaが回収コンデンサCRbの電圧Vbよりも高くなると、ノードN11から抵抗R13,R14を通してノードN12に電流が流れる。それにより、コンデンサC23が充電され、コンデンサC23の両端の電圧がVm(Va−Vb)となる。すなわち、トランジスタQ21のベース・エミッタ間電圧がVmとなる。
電圧差Vmが所定のしきい値Vthよりも大きくなると、トランジスタQ21がオンし、ノードN15からハイレベルの異常検出信号SSが出力される。
このしきい値Vthは、例えば1フィールド期間(16.6ms)にわたって走査電極駆動回路53の異常動作が継続された場合にトランジスタQ21がオンするように設定される。なお、1フィールド期間といった短い時間では走査電極駆動回路53の異常動作による保護抵抗R1の発熱が問題とならないならば、例えば数秒〜数分間にわたって異常動作が継続された場合にトランジスタQ21がオンするように上記のしきい値Vthが設定されてもよい。
本実施の形態では、検出回路56からのハイレベルの異常検出信号SSに応答して電源回路の動作が一時的に停止される。それにより、保護抵抗R1(図5)に長時間にわたって電流が流れることが防止され、保護抵抗R1の異常な発熱が防止される。走査IC100の異常動作は一時的な場合が多いため、電源回路を一時的にオフするとともにプラズマディスプレイ装置をリセットすることにより、走査IC100を正常動作に戻すことができる。
(12)検出回路の他の構成
図15に示した検出回路56の代わりに以下に示す検出回路を用いてもよい。図16は、検出回路の他の構成を示す回路図である。図16の検出回路56aでは、上記の異常動作が発生した場合にローレベルの異常検出信号が出力される。以下、図16に示す検出回路56aが図15の検出回路56と異なる点を説明する。
図15に示した検出回路56の代わりに以下に示す検出回路を用いてもよい。図16は、検出回路の他の構成を示す回路図である。図16の検出回路56aでは、上記の異常動作が発生した場合にローレベルの異常検出信号が出力される。以下、図16に示す検出回路56aが図15の検出回路56と異なる点を説明する。
検出回路56aでは、コンデンサC23がノードN12とノードN13との間に接続される。また、検出回路56aは、トランジスタQ21の代わりにNPNバイポーラトランジスタ(以下、トランジスタと略記する)Q22を有する。トランジスタQ22のベースはノードN13に接続され、エミッタはノードN12に接続される。トランジスタQ22のコレクタはノードN16に接続される。ノードN16は、抵抗R15を介して電圧Vsusを受ける電源端子V21に接続される。
上記の検出回路56と同様に、ノードN11の電位はVaに保持され、ノードN12の電位はVbに保持される。VaがVbよりも高くなると、ノードN11から抵抗R13,R14を通してノードN12に電流が流れる。それにより、コンデンサC23が充電され、コンデンサC23の電圧がVmとなる。すなわち、トランジスタQ22のベース・エミッタ間電圧がVmとなる。
電圧差Vmが所定のしきい値Vthよりも大きくなると、トランジスタQ22がオンし、ノードN16からローレベルの異常検出信号SSが出力される。
この場合、検出回路56からのローレベルの異常検出信号SSに応答して、電源回路の動作が一時的に停止される。それにより、保護抵抗R1(図5)に長時間にわたって電流が流れることが防止され、保護抵抗R1の異常な発熱が防止される。
(13)電圧異常検出回路
検出回路56,56aによる異常検出信号SSは、直流電源200の電圧異常を検出する電圧異常検出回路による異常検出信号と共用することができる。
検出回路56,56aによる異常検出信号SSは、直流電源200の電圧異常を検出する電圧異常検出回路による異常検出信号と共用することができる。
図17は異常検出信号が共用された検出回路および電圧異常検出回路の構成を示すブロック図である。また、図18は電圧異常検出回路の構成を示す回路図である。図17および図18では、図15の検出回路56を用いた場合について説明する。
図17に示すように、ノードN1とノードN3との間に電圧異常検出回路500が接続される。検出回路56のノードN15から出力される異常検出信号SSは電圧異常検出回路500に与えられる。電圧異常検出回路500のノードNEから異常検出信号SOSaが出力される。
図18に示すように、電圧異常検出回路500は、抵抗R51〜R59、コンデンサC51,C52、ツェナーダイオードZD51、ダイオードD51,D52、コンパレータCP1,CP2およびフォトカプラPHを含む。
抵抗R51〜R53はノードN3とノードN31との間に直列に接続され。抵抗R54はノードN31とノードN1との間に接続される。コンデンサC51はノードN31とノードN1との間に接続される。抵抗R55はノードN32とノードN33との間に接続され、抵抗R56はノードN33とノードN34との間に接続される。ツェナーダイオードZD51はノードN34とノードN1との間に接続される。
コンパレータCP1の一方の入力端子はノードN33に接続され、他方の入力端子はノードN31に接続される。コンパレータCP2の一方の入力端子はノードN31に接続され、他方の入力端子はノードN34に接続される。コンパレータCP1,CP2の出力端子はノードN35に接続される。抵抗R57およびフォトカプラPHの発光ダイオードはノードN32とノードN35との間に直列に接続される。コンデンサC52はノードN35とノードN1との間に接続される。
フォトカプラPHのフォトトランジスタは電圧Vddを受ける電源端子V14とノードN36との間に接続される。抵抗R58はノードN36と接地端子との間に接続され、抵抗R59およびダイオードD52はノードN36とノードNEとの間に直列に接続される。
上記のように、ノードN3の電位VscnFは、ノードN1の電位VFGNDよりも電圧Vscnだけ高い電位(VFGND+Vscn)である。また、ノードN32の電位VzFは(VFGND+Vz)である。ここで、Vzは一定電圧である。ノードN33の電位VxはノードN34の電位Vyよりも高い。
直流電源200により保持される電圧Vscnが正常範囲内にある場合には、ノードN31の電位は、ノードN34の電位Vyよりも高く、ノードN33の電位Vxよりも低い。それにより、コンパレータCP1,CP2の出力端子の電位はハイレベルとなる。この場合、フォトカプラPHの発光ダイオードに電流が流れず、発光ダイオードは発光しない。したがって、フォトカプラPHのフォトトランジスタはオンしない。その結果、ノードN36の電位は低く、ノードNEの電位はローレベルとなっている。
一方、直流電源200により保持される電圧Vscnが正常範囲の上限値よりも高くなると、ノードN31の電位はノードN33の電位Vxよりも高くなる。それにより、コンパレータCP1の出力端子の電位はローレベルとなる。この場合、フォトカプラPHの発光ダイオードに電流が流れ、発光ダイオードが発光する。したがって、フォトカプラPHのフォトトランジスタがオンする。その結果、ノードN36の電位が高くなり、ノードNEからハイレベルの異常検出信号SOSaが出力される。
また、直流電源200により発生される電圧Vscnが正常範囲の下限値よりも低くなると、ノードN31の電位はノードN34の電位Vyよりも低くなる。それにより、コンパレータCP2の出力端子の電位はローレベルとなる。この場合、フォトカプラPHの発光ダイオードに電流が流れ、発光ダイオードが発光する。したがって、フォトカプラPHのフォトトランジスタがオンする。その結果、ノードN36の電位が高くなり、ノードNEからハイレベルの異常検出信号SOSaが出力される。
さらに、検出回路56のノードN15からハイレベルの異常検出信号SSが出力されると、ノードN31の電位はノードN33の電位Vxよりも高くなる。それにより、コンパレータCP1の出力端子の電位はローレベルとなる。この場合、フォトカプラPHの発光ダイオードに電流が流れ、発光ダイオードが発光する。したがって、フォトカプラPHのフォトトランジスタがオンする。その結果、ノードN36の電位が高くなり、ノードNEからハイレベルの異常検出信号SOSaが出力される。
このようにして、検出回路56aの異常検出信号SOSと電圧異常検出回路500の異常検出信号SOSaとを共用することができる。それにより、部品点数および組み立て工数が低減される。その結果、プラズマディスプレイ装置の低コスト化が可能となる。
なお、検出回路56の代わりに図16の検出回路56aを用いた場合にも、上記同様に異常検出信号SSと異常検出信号SOSaとを共用することができる。その場合、検出回路56aのノードN16と電圧異常検出回路500のノードN31との間に、検出回路56aから出力されるローレベルの異常検出信号SSを反転させるためのインバータ等を設けてもよい。
(14)他の実施の形態
上記実施の形態の検出回路56,56aの代わりにコンパレータを用いてもよい。その場合には、コンパレータが走査電極駆動回路53の回収コンデンサCRaと維持電極駆動回路54の回収コンデンサCRbとの電圧差Vmを所定のしきい値Vthと比較し、電圧差Vmがしきい値よりも大きい場合にハイレベルまたはローレベルの異常検出信号SSを出力する。
上記実施の形態の検出回路56,56aの代わりにコンパレータを用いてもよい。その場合には、コンパレータが走査電極駆動回路53の回収コンデンサCRaと維持電極駆動回路54の回収コンデンサCRbとの電圧差Vmを所定のしきい値Vthと比較し、電圧差Vmがしきい値よりも大きい場合にハイレベルまたはローレベルの異常検出信号SSを出力する。
また、上記実施の形態では、走査電極SC1に印加される維持パルスの一部と維持電極SU1に印加される維持パルスの一部とが重複期間を有するが、本発明はこれに限らない。走査電極SC1に印加される維持パルスと維持電極SU1に印加される維持パルスとが重複期間を有さない場合には、異常動作時において、回収コンデンサCRbの電圧Vbがほぼ一定に維持される。その場合にも、回収コンデンサCRa,CRbの電圧差Vmが所定のしきい値よりも大きくなった場合に異常検出信号SSを出力することにより走査電極駆動回路53の異常動作を検出することができる。
また、上記実施の形態では、回収コンデンサCRa,CRbの電圧差Vmがしきい値Vthよりも大きくなった場合に検出回路56,56aから異常検出信号SSが出力されるが、これに限らず、単に回収コンデンサCRaの電圧が所定のしきい値以上になったことを検出することにより異常検出信号SSを出力してもよい。
また、上記実施の形態では、走査電極駆動回路53、維持電極駆動回路54および検出回路56において、スイッチング素子としてnチャネルFET、pチャネルFET、NPNバイポーラトランジスタおよびPNPバイポーラトランジスタを用いているが、スイッチング素子はこれらに限らない。
例えば、上記各回路において、nチャネルFETに代えてpチャネルFETまたはIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等を用いてもよいし、pチャネルFETに代えてnチャネルFETまたはIGBT等を用いてもよい。
(15)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、走査電極駆動回路53、維持電極駆動回路54および検出回路56,56aが駆動装置の例であり、ノードN1が第1のノードの例であり、ノードN2が第2のノードの例であり、走査IC100がスイッチ回路の例であり、トランジスタQ3〜Q8、電源端子V11〜V13および接地端子が電圧印加回路の例であり、直流電源200が電圧保持回路の例であり、回収コンデンサCRaが第1の容量性素子の例であり、検出回路56,56aが異常動作検出回路の例である。
また、トランジスタQ2が第1のスイッチング素子の例であり、トランジスタQ1が第2のスイッチング素子の例であり、寄生ダイオードPD1がダイオードの例であり、回収コンデンサCRbが第2の容量性素子の例であり、コンデンサC23が第3の容量性素子の例であり、抵抗R11〜R14およびコンデンサC21,C22が充電回路の例であり、トランジスタQ21,Q22が第3のスイッチング素子の例であり、電圧異常検出回路500が電圧検出回路の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、種々の画像を表示する表示装置に利用することができる。
10 プラズマディスプレイパネル(パネル)
21 前面基板
31 背面基板
22 走査電極
23 維持電極
24 誘電体層
25 保護層
32 データ電極
33 絶縁体層
34 隔壁
35 蛍光体層
51 画像信号処理回路
52 データ電極駆動回路
53 走査電極駆動回路
54 維持電極駆動回路
55 タイミング発生回路
56,56a 検出回路
100 走査IC
200 直流電源
400,410 回収回路
500 電圧異常検出回路
C21,C22,C23 コンデンサ
CRa,CRb 回収コンデンサ
S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8,S31,S32,SA,SB,SC,SD 制御信号
CP パネル容量
CP1,CP2 コンパレータ
D1〜Dm,Dj,Dh,Dk データ電極
D51,D52,DA,DB ダイオード
DC 放電セル
LA,LB,LC,LD 回収コイル
N1〜N8,N11,N12,N13,N15,N16,N31,N32,N33,N34,N35,N36,NE ノード
Pa 走査パルス電圧
Pd 書込みパルス電圧
PD1,PD2 寄生ダイオード
PH フォトカプラ
Ps 維持パルス電圧
Q1 pチャネル電界効果トランジスタ(トランジスタ)
Q2〜Q5,Q7 nチャネル電界効果トランジスタ(トランジスタ)
Q6,Q8,Q22,Q31,Q32,QA,QB,QC,QD NPNバイポーラトランジスタ(トランジスタ)
Q22 PNPバイポーラトランジスタ(トランジスタ)
R1 保護抵抗
R5,R11〜R15,R51〜R59 抵抗
SC1〜SCn,SCi 走査電極
SS,SOSa 異常検出信号
SU1〜SUn,SUi 維持電極
t0〜t9,t9a,t10〜t14,t21〜t24 時点
V10〜V14,V21 電源端子
VFGND,VscnF,Vx,Vy,VzF 電位
Va,Vb,Vad,Vdd,Ve1,Ve2,Vscn,Vset,Vsus, 電圧
21 前面基板
31 背面基板
22 走査電極
23 維持電極
24 誘電体層
25 保護層
32 データ電極
33 絶縁体層
34 隔壁
35 蛍光体層
51 画像信号処理回路
52 データ電極駆動回路
53 走査電極駆動回路
54 維持電極駆動回路
55 タイミング発生回路
56,56a 検出回路
100 走査IC
200 直流電源
400,410 回収回路
500 電圧異常検出回路
C21,C22,C23 コンデンサ
CRa,CRb 回収コンデンサ
S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8,S31,S32,SA,SB,SC,SD 制御信号
CP パネル容量
CP1,CP2 コンパレータ
D1〜Dm,Dj,Dh,Dk データ電極
D51,D52,DA,DB ダイオード
DC 放電セル
LA,LB,LC,LD 回収コイル
N1〜N8,N11,N12,N13,N15,N16,N31,N32,N33,N34,N35,N36,NE ノード
Pa 走査パルス電圧
Pd 書込みパルス電圧
PD1,PD2 寄生ダイオード
PH フォトカプラ
Ps 維持パルス電圧
Q1 pチャネル電界効果トランジスタ(トランジスタ)
Q2〜Q5,Q7 nチャネル電界効果トランジスタ(トランジスタ)
Q6,Q8,Q22,Q31,Q32,QA,QB,QC,QD NPNバイポーラトランジスタ(トランジスタ)
Q22 PNPバイポーラトランジスタ(トランジスタ)
R1 保護抵抗
R5,R11〜R15,R51〜R59 抵抗
SC1〜SCn,SCi 走査電極
SS,SOSa 異常検出信号
SU1〜SUn,SUi 維持電極
t0〜t9,t9a,t10〜t14,t21〜t24 時点
V10〜V14,V21 電源端子
VFGND,VscnF,Vx,Vy,VzF 電位
Va,Vb,Vad,Vdd,Ve1,Ve2,Vscn,Vset,Vsus, 電圧
Claims (6)
- 複数の走査電極および複数の維持電極と複数のデータ電極との交差部に複数の放電セルを有するプラズマディスプレイパネルを1フィールドが複数のサブフィールドを含むサブフィールド法で駆動する駆動装置であって、
前記複数の走査電極に対応して設けられ、第1および第2のノードの一方を選択的に前記複数の走査電極にそれぞれ接続する複数のスイッチ回路と、
前記第1のノードの電位を変化させる電圧印加回路と、
前記第1のノードと前記第2のノードとの間を第1の電圧に保持する電圧保持回路と、
前記電圧保持回路と前記第2のノードとの間に設けられる保護抵抗と、
各サブフィールドの維持期間において前記複数の走査電極に電力を供給するとともに前記複数の走査電極から電力を回収するように動作する第1の容量性素子と、
前記複数のスイッチ回路の異常動作を検出する異常動作検出回路とを備え、
前記複数のスイッチ回路の各々は、対応する走査電極と前記第1のノードとの間に接続される第1のスイッチング素子と、対応する走査電極と前記第2のノードとの間に接続される第2のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と並列に接続されるダイオードとを含み、
前記第2のスイッチング素子のオン抵抗は前記第1のスイッチング素子のオン抵抗よりも大きく、
各サブフィールドの初期化期間および書込み期間において前記第1および第2のスイッチング素子の一方が選択的にオンし、維持期間において前記第1のスイッチング素子がオンしかつ前記第2のスイッチング素子がオフし、
前記異常動作検出回路は、前記第1の容量性素子の電圧の変化に基づいて、少なくとも一部のスイッチ回路の前記第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される異常動作を検出することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動装置。 - 各サブフィールドの維持期間において前記複数の維持電極に電力を供給するとともに前記複数の維持電極から電力を回収するように動作する第2の容量性素子をさらに備え、
前記異常動作検出回路は、前記第1の容量性素子の電圧と前記第2の容量性素子の電圧との差が所定値よりも大きくなった場合に異常検出信号を出力することを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。 - 前記異常動作検出回路は、
第3の容量性素子と、
前記第1の容量性素子の電圧と前記第2の容量性素子の電圧との差により前記第3の容量性素子を充電する充電回路と、
前記第3の容量性素子の電圧が所定値よりも大きくなった場合にオンすることにより異常検出信号を出力する第3のスイッチング素子とを含むことを特徴とする請求項2記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。 - 前記電圧保持回路により保持される電圧が許容値を超えたことを検出する電圧検出回路をさらに備え、
前記電圧検出回路は、前記電圧保持回路により保持される電圧が許容値を超えた場合または前記異常動作検出回路により少なくとも一部のスイッチ回路の異常動作が検出された場合に、共通の検出信号を出力することを特徴とする請求項2〜3のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。 - 複数の走査電極および複数の維持電極と複数のデータ電極との交差部に複数の放電セルを有するプラズマディスプレイパネルを1フィールドが複数のサブフィールドを含むサブフィールド法で駆動する駆動装置を用いて駆動する方法であって、
前記駆動装置は、前記複数の走査電極に対応して設けられる複数のスイッチ回路、電圧印加回路、電圧保持回路、第1の容量性素子、および前記電圧保持回路と第2のノードとの間に設けられる保護抵抗を含み、
前記駆動装置の前記複数のスイッチ回路の各々は、対応する走査電極と前記第1のノードとの間に接続される第1のスイッチング素子と、対応する走査電極と前記第2のノードとの間に接続される第2のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と並列に接続されるダイオードとを含み、
前記第2のスイッチング素子のオン抵抗は前記第1のスイッチング素子のオン抵抗よりも大きく、
前記駆動方法は、
電圧保持回路により第1のノードと第2のノードとの間を第1の電圧に保持するステップと、
前記第1のノードの電位を変化させるステップと、
前記複数のスイッチ回路により第1および第2のノードの一方を選択的に前記複数の走査電極にそれぞれ接続するステップと、
各サブフィールドの維持期間において前記第1の容量性素子により前記複数の走査電極に電力を供給するとともに前記複数の走査電極から電力を回収するステップと、
前記第1の容量性素子の電圧の変化に基づいて、少なくとも一部のスイッチ回路の前記第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される異常動作を検出するステップとを備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。 - 複数の走査電極および複数の維持電極と複数のデータ電極との交差部に複数の放電セルを有するプラズマディスプレイパネルと、
前記プラズマディスプレイパネルを1フィールドが複数のサブフィールドを含むサブフィールド法で駆動する駆動装置とを備え、
前記駆動装置は、
前記複数の走査電極に対応して設けられ、第1および第2のノードの一方を選択的に前記複数の走査電極にそれぞれ接続する複数のスイッチ回路と、
前記第1のノードの電位を変化させる電圧印加回路と、
前記第1のノードと前記第2のノードとの間を第1の電圧に保持する電圧保持回路と、
前記電圧保持回路と前記第2のノードとの間に設けられる保護抵抗と、
各サブフィールドの維持期間において前記複数の走査電極に電力を供給するとともに前記複数の走査電極から電力を回収するように動作する第1の容量性素子と、
前記複数のスイッチ回路の異常動作を検出する異常動作検出回路とを備え、
前記複数のスイッチ回路の各々は、対応する走査電極と前記第1のノードとの間に接続される第1のスイッチング素子と、対応する走査電極と前記第2のノードとの間に接続される第2のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と並列に接続されるダイオードとを含み、
前記第2のスイッチング素子のオン抵抗は前記第1のスイッチング素子のオン抵抗よりも大きく、
各サブフィールドの初期化期間および書込み期間において前記第1および第2のスイッチング素子の一方が選択的にオンし、維持期間において前記第1のスイッチング素子がオンしかつ前記第2のスイッチング素子がオフし、
前記異常動作検出回路は、前記第1の容量性素子の電圧の変化に基づいて、少なくとも一部のスイッチ回路の前記第2のスイッチング素子のオン状態が所定時間以上保持される異常動作を検出することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
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JP2007228354A JP2009058912A (ja) | 2007-09-03 | 2007-09-03 | プラズマディスプレイパネルの駆動装置、駆動方法およびプラズマディスプレイ装置 |
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