JP2009058202A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Yuko Akagi
祐子 赤木
Atsuko Funayama
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
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Abstract

【課題】
冷蔵庫において調味液を含んだ食品に均一に調味液を浸透させると同時に、減圧により食品の浸透を促進し、調理時間短縮を図ること。
【解決手段】
複数の貯蔵室を形成した冷凍冷蔵庫本体と、前記貯蔵室内に配置された低圧室と、前記低圧室を減圧する減圧手段を備えた冷凍冷蔵庫において、前記低圧室に調味液等の液体および食品を入れた後、前記減圧手段により、前記低圧室内を減圧し、この減圧状態を維持しながら冷却することが出来るようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は冷蔵庫に関するものである。
冷蔵室内に密閉構造の低圧室を設け、調味液等の液体および食品を入れた後、前記減圧手段により、前記低圧室内を低い真空度に減圧し、この減圧状態を維持しながら冷蔵温度帯で徐々に冷却することで、食品の変質を抑制しながら調味液を均一に食品に浸透させるようにしたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
近年、家事の時間短縮へのニーズが高まってきている。家電製品で例えれば、フィルター自動お掃除機能がついたエアコンや空気清浄機等が挙げられる。毎日の料理についても、調理時間を短縮させる補助機能へのニーズが高まっている。
例えば、食品に調味料等を浸透させる煮込み料理は多く見られるが、加熱によって食品に煮崩れが生じたり、表面から味が浸透して行く為、食品の中心まで味を浸透させるには時間が掛かったりことが問題となっていた。このようなニーズに対し従来、浸透を補助する調理機能を持つ冷蔵庫としては、例えば特許文献1に示すように減圧手段の動作により、容器内空間を極めて低い真空度に減圧することで液中の食品から極めて短時間に脱気して、減圧動作の解除により食品中に液体成分を極めて短時間に含浸させるようにして浸透を早める機能を持つ冷蔵庫が挙げられる。
また保存食品でよく用いられる乾物は、いざ使う際に戻すのに時間がかかることが問題になる。乾物はそれが生きていた環境と同じ温度で戻し始めるのが原則であり、温度が低い状態で戻すと甘みを増し美味しくすることが可能となる。
例えば、椎茸の旨み成分であるグアニル酸は冷却過程で増すことがわかっている。そこで、乾物の戻しは冷蔵庫内が理想的だが、実際の使用においては時間短縮の為にぬるま湯等で戻すことが多い。しかし、小豆等の吸水速度が緩慢なものは(図3)十分に吸水するまでに時間がかかり、気温の高い時には腐敗するおそれもある。そこで、乾物等を冷蔵温度帯で戻す場合、従来よりも短時間で戻すことが求められている。
また、漬物や煮物の下味つけなどを調理時間短縮の要望に対し、真空保存容器等を用いてポンプで食品内の空気を抜く作業を繰り返すことにより調味液の浸透を促進し、短時間で調理を行う商品が挙げられる。
特開2005−351580号公報
従来(特許文献1)の機構は減圧解除により、調味液を瞬間的に浸透させることを図ったものであるが、極めて短時間で浸透させることが出来る一方、急激な冷却で冷却過程が短すぎる為、冷却により、乾物等の素材の旨みを引き出すことが出来ない。
また、瞬間的に浸透させる為に、素材によっては細胞が劣化若しくは破壊され素材の旨みを十分に生かせきれない問題があった。
また、煮込み料理の下味付けについては、減圧と解除を短時間間隔で繰り返すと細胞の大きい部分と小さい部分で拡散の速度が不規則になるため、浸透が不均一になり、十分に浸透した部分と浸透していない部分で、煮込む際に煮込み斑が生じ、食品の煮崩れを起こし、味・食感を損なってしまう問題があった。
また、特許文献1の冷蔵庫において構成される減圧貯蔵空間が真空ポンプの駆動により減圧されるため、収納容器及び蓋に減圧力に耐える高い剛性が必要とされる。特に、収納容器は減圧力を受ける広い面積を有するため、樹脂で収納容器を形成する場合には、収納容器を厚くすることが必要となって低圧室の食品収納容積が減少してしまうという問題があり、また、ステンレスなどの金属で収納容器を形成する場合には、高価な収納容器になってしまうという課題があり、特許文献1冷蔵庫で用いられる圧力が50〜200Torrという高い真空度では、大きな能力のポンプが必要となり、家庭用冷蔵庫での実現が難しい問題があった。
また、市販の真空ポンプを用いた真空容器においては、減圧の際に毎回手動でポンプを動かす必要があることや、一度に様々な種類の食品を減圧することが出来ない為、使い勝手の面で問題があった。
本発明は、食品の細胞の劣化が少ない減圧状態を維持し調味液を徐々に浸透させ、且つ素材の旨みを引き出すことのできる冷蔵庫を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、本発明の冷蔵庫は、複数の貯蔵室を形成した冷凍冷蔵庫本体と、前記貯蔵室内に配置された低圧室と、前記低圧室を減圧する減圧手段を備えた冷凍冷蔵庫において、前記低圧室に調味液等の液体および食品を入れた後、前記減圧手段により、前記低圧室内を減圧し、気圧を−50kPaから大気圧未満の減圧状態を維持しながら冷蔵温度帯で徐々に冷却することを特徴とする冷凍冷蔵庫。
本発明は食品の細胞の劣化が少ない減圧状態を維持し調味液を徐々に浸透させ、且つ素材の旨みを引き出すことのできる冷蔵庫を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
以下本発明の冷凍冷蔵庫の実施形態について図面を参照しながら説明する。
まず、図1をもって本発明を採用する冷凍冷蔵庫について説明する。図1において、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵室、3は冷蔵室扉、4は野菜室、5は野菜室の扉、6は冷蔵室ファン、7は冷蔵室冷却器、8−a,8−bは冷凍室、9は冷凍室冷却器、10はコンプレッサ、11は冷気通路、12は冷蔵室2を区切る棚、13は本発明の低圧室である。図示していないが最下段空間には、左から順に、製氷室の製氷皿に製氷水を供給するための製氷水タンク,デザートなどの食品を収納するための収納ケース,室内を減圧して食品の浸透を促進するための低圧室13が設置されている。
また、冷蔵室扉3には、図示していないが真空ポンプの運転を行うスイッチがある。
また、低圧室13を減圧するための減圧手段の一例である真空ポンプは収納ケースの後ろに配置されている。冷蔵庫本体1は冷蔵室2,野菜室4および冷凍室8を上下に位置して形成している。この野菜室4の背面部には冷蔵室ファン6および冷蔵室冷却器7が配置されている。そして、冷蔵室2と野菜室4は冷気通路11を介して冷蔵室ファン6および冷蔵室冷却器7を有する空間に連通している。冷蔵室冷却器7および冷凍室冷却器9とコンプレッサ10は、冷媒が流れる配管で接続されて冷凍サイクルを構成している。
図2において本発明の低圧室13について更に説明する。14は冷蔵室2内を区切って低圧室13を構成する低圧室構成側面部材で冷蔵室2内に固定されている。15も14と同様の構成部材で冷蔵室2内に固定されている。また、15は低圧室構成天井部材であって、図1に示すように使い勝手を考慮し最下段に配置しているため、冷蔵庫扉3を開ければ低圧室13内の食品を低圧室13を開けなくても見えるように透明な強化ガラス等が望ましい。またこの低圧室構成天井部材15は、減圧力によりガラス板載置用開口部が内側に変形するのを防止する強度を備えた。14と15は一体に成型されていても別々の部品を組み合わせて構成されていても良い。16はパッキン、17は食品を乗せるトレイ、18は低圧室蓋、19は低圧室内側から低圧室13外に空気を排気する逆止弁である。また、低圧室蓋18には、図示していないが、減圧された低圧室13内を大気圧に戻すためのスイッチを備えている。
低圧室13は図2に示すようにトレイ17と低圧室蓋18は一緒に動く構造であるため、食品を低圧室13に入れたいとき奥まで手を差し込んで食品を入れる面倒がない。ここで、食品を乗せるトレイ17は使い勝手を向上させるためには有効であるが、これにより低圧室13に収納できる内容積は減少することになるので、設置しても設置しなくても良い。
食品をトレイ17に置き、トレイ17がスライドするように低圧室蓋18を閉め、パッキン16と接し、そのまま少し押し込むと、低圧室13を構成する低圧室構成側面部材14,低圧室構成天井部材15が低圧室13を隙間なく構成しているため、低圧室蓋18とパッキン16が密着する。そこで食品を保存して冷蔵室扉3を閉め、真空ポンプ運転スイッチを作動させると低圧室13から吸引された空気は逆止弁19から排気される。また、食品を取り出す際には低圧室蓋18に設置したスイッチ(図示せず)を押すことにより低圧室13内が大気圧に戻り、簡単に低圧室蓋18を開け、食品の出し入れが出来る。
次に食品を取り出すときは低圧室蓋18に備えられているスイッチにより低圧室13内に空気を取り込むことにより内圧が大気圧に戻り、簡単に扉を開けることが出来、食品を取り出せる。
更に、逆止弁19の取り付け位置の詳細について説明する。
ここで、上述したように、トレイ17は使い勝手の上では有効であるが、食品を収納する内容積を減らしてしまう欠点もあるため、必ずしもトレイ17が常にあるわけではない。そこで、トレイ17がない状態で実験を行い、逆止弁19の取り付け位置を以下のように決定した。
冷蔵庫内では、食品の水分を多く含む食材を保存するため、食品中の汁がこぼれたり、結露水が温度分布の偏りで生成したりする場合がある。また冷蔵庫内に貯蔵物が少ない場合などは逆に乾燥が進み、こぼれた汁や食品屑が乾燥し、細かい固体として残っていることがある。このような液体や固体で逆止弁19の空気の出入り口や内部が汚染されると逆止弁19としての機能を発揮できなくなる。従って、逆止弁19はこのような液体や固体が入らない場所に取り付ける必要がある。
まず、低圧室13の天井面は図1に示すように冷蔵室棚12との間で、食材が置かれる場所として活用されるので、逆止弁19を取り付けると食材を置く邪魔になり、且つ食材が逆止弁19を塞いでしまう可能性もある。また、食品の下味付けや乾物の戻しや漬物の浸漬に用いた場合、誤って冷蔵室内にその汁をこぼしてしまう可能性もある。従って、前述したように逆止弁19が液体や固体に汚染される可能性があるため低圧室13の天井面は逆止弁19の取り付け位置としては適当でない。
また、低圧室13は肉や魚を貯蔵する場合が多いが、これらは販売店の店頭に置かれている時間や購入から保存までの間にドリップが生成されやすい。通常低圧室に保存する際ドリップを除去して保存する場合は少なく、購入した状態のまま入れてしまうことが多いため、このドリップがラップの密着性を悪くして低圧室13内にもれてしまったり、食品を取り出すときにこぼしてしまったりすることがある。このことから低圧室13の底面の逆止弁設置は適当でない。
更に、低圧室13は図1に示したように、冷蔵室2の背面に設置された冷気通路11から吐出する冷気が低圧室13周囲を流れることにより間接的に冷却される。これにより食品から蒸散する水分が低圧室13外に逃げることを防止して乾燥防止も可能にしている。しかし、冷気吐出口が低圧室13の周囲全面から出ないため、冷気と低圧室13の熱が置換により低圧室13の周囲を流れる冷気には温度分布が生じる。これにより貯蔵される食品が多い場合、結露となって水滴が低圧室13の内壁に生成する場合がある。このような結露水が逆止弁19に付着したり、近傍に発生すると、パッキン16の収縮と同時に低圧室内13の空気と一緒に結露水が逆止弁19より排出されたりしてしまう。これにより逆止弁19はぬれた状態となり、逆止弁19としての機能が損なわれてしまう。そこで、結露水の付着しない場所を以下の検討により見出した。低圧室13に見立てた密閉容器に80%内容積を閉めるJISC9801 8.2項掲載の試験用負荷を投入し、冷気吐出口に近接して密閉容器を置き、冷気吐出口と結露との関係を計測した。前述の試験用負荷は含水率76%で熱的特性が赤身の牛肉とほぼ一致しているものである。実験の結果、結露の発生は冷気吐出口に最も近い容器壁面から外周の1/4に当たる円内に生成することがわかった。また、冷気吐出口が2つ以上あり、容器壁面との距離が異なる場合、容器と最も近い冷気吐出口から最も近い容器壁面の外周の1/4に当たる円内に生成することも判った。以上の結果から、逆止弁19の位置はドリップが底面にこぼれることを考慮し、低圧室の底面から1/3の高さ以下で、低圧室13から最も近い吐出口から計測して、最も近い低圧室13の側面から外周の1/4以内であると逆止弁がドリップや結露水に汚染されることが判った。
以上のことから、逆止弁19の取り付け位置は低圧室13の天井および底面を除いた側面のうち、底面から1/3の高さ以下で、且つ低圧室13から最も近い吐出口から計測して、最も近い低圧室13の側面から外周の1/4以内を除く部分が適当である。
次に一般的な豆類の吸水特性ついて説明する。図3に豆類(小豆・大豆)の吸水曲線を示す。縦軸に吸水量(%)、横軸に浸水時間(時間)を示す。大豆の調理では、5〜8時間の浸漬が普通行われている。一方、小豆は他の豆と比較して表皮が硬い為5時間浸漬しても吸水量が少なく、水温が高い場合は、長時間の浸漬中に液が変性するおそれがある為、注意が必要となる。また、小豆等を戻す際には、普通の冷蔵状態で戻す場合時間がかかり、均一に水が浸透しないと煮えムラ等の原因になる可能性がある。
次に大豆の吸水特性ついて説明する。図4に大豆の吸水を測定した結果を吸水曲線で示す。縦軸に吸水量(%)、横軸に浸水時間(時間)を示す。
試料は、食品保存容器に100gの大豆に対し400gの水を加え5時間冷蔵保存した。
Aのプロットは、大気圧の状態での吸水量を、Bのプロットは、低圧室で減圧をした状態での吸水量を示す。図4より、大気圧状態より、減圧状態で大豆を戻すほうが、吸水量が多く、浸水時間を短縮することが可能になることがわかる。また、この方法は、減圧状態で冷却しながら徐々に水を浸透させる為、豆に均一に水分を浸透させることで煮えムラを抑制し、ふっくらと早くゆであげることができる。
次に大根の浸透について説明する。図5に大根を食紅液に、30分・18時間で浸漬させた結果を示す。
Aは大気圧状態で、Bは低圧室で減圧をした状態での浸透を示す。図5より、A(大気圧状態)では、食紅が側面から浸透し不均一な状態であるものの、B(減圧状態)では大根に食紅がより多く、均一に浸透している様子がわかる。また、減圧を解除せずに冷蔵室で連続18時間減圧保存を行った物は、30分減圧保存を行ったものより浸透が進んでいることが確認された。
次に椎茸の吸水について説明する。図6,図7に干し椎茸を水に、20時間浸漬させた結果を示す。図6は、椎茸を戻し終わった状態で、Aは大気圧状態で、Bは低圧室で減圧をした状態での浸透を示す。図6,図7より、A(大気圧状態)では、戻した水の色が濃く、椎茸の旨みが戻し液に流出してしまったのに対し、B(減圧状態)では戻し水の色が薄く、椎茸の旨みが液に流出しなかったことがわかる。
この吸水現象では、成分が出て行く現象と成分が入っていく現象が同時に起こっており、減圧によって細胞膜に何らかの影響が与えられて出入りが盛んになったと考えられる。また、拡散現象では、濃度の濃い方から、薄い方へ固形成分が移動しようとする為、水の吸水に差があると、拡散現象の起こり方に違いがあるのでよりB(減圧状態)速く吸水した椎茸中の濃度が薄い為、固形成分が外部に流出しないが、A(大気圧状態)のように吸水が遅いと椎茸中の濃度が濃いため固形分が外部に流出しようとして、戻し水が濃くなったと考えられる。
また、この低圧室には、魚・肉等の収納が主になる為、食品中の栄養素の変化と圧力の関係についての詳細を説明する。
図8から図10に生の秋刀魚を設定圧力を変化させた低圧室13に保存したときの圧力と残留栄養素との関係を示す。
図8は、予め購入当初のドコサヘキサエン酸(DHA)含有量を測定しておき、低圧室13に秋刀魚を入れ、内の圧力を−50kPaと−30kPaと大気圧にして、各4日経過後の秋刀魚中のドコサヘキサエン酸(DHA)含有量を測定し比較検討を行った。23は大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の−50kPaのドコサヘキサエン酸(DHA)の残存率を示す。21は大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の−30kPaのドコサヘキサエン酸(DHA)の残存率を示す。22は大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の大気圧のドコサヘキサエン酸(DHA)の残存率を示し、100である。
図9は、生の秋刀魚中のビタミンEについて、図8と同様に測定した結果である。23は大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の−50kPaのビタミンEの残存率を示す。24は大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の−30kPaのビタミンEの残存率を示す。25は大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の大気圧のビタミンEの残存率を示し、100である。
図10は、生の秋刀魚中のコエンザイムQ10について、図8と同様に測定した結果である。26は大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の−50kPaのコエンザイムQ10の残存率を示す。27は大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の−30kPaのコエンザイムQ10の残存率を示す。28は大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の大気圧のコエンザイムQ10の残存率を示し、100である。
この測定した各栄養素について説明する。ドコサヘキサエン酸(DHA)は不飽和脂肪酸の一種で、摂取すると体内で、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを上昇させるといわれ、特に、頭の働きが良くなり、アルツハイマーの予防や改善,記憶能力を高めるとの報告がある。また血圧を下げる効果もあるといわれている栄養素である。
ビタミンEは摂取すると体内で、動脈硬化や老化を進行させ、発がん性の疑いもあるといわれている過酸化物質の生成を抑える抗酸化採用が強く、ビタミンCやカロテノイドと相乗効果を発揮するといわれている。また、最近の研究では更年期障害の症状改善効果が報告されている。
コエンザイムQ10は、もともと人間の体内に存在する補酵素の一種で、体内で合成されるものであるが、一般的に20代をピークにだんだん合成量が減少していき、40代では体内のコエンザイムQ10の量は、20代の70%程度まで減少するといわれている。コエンザイムQ10は、体内で免疫力の向上作用をすると言われている。
このように健康増進に役立つ栄養を秋刀魚は多種含有していることになる。そして、これら栄養素は図8から図10に示すように、−30kPaで保存したほうが大気圧で保存するよりも保存中の減少を抑制できることが判った。更に、−50kpaではコエンザイムQ10は大気圧で保存するよりも保存中の減少を抑制できる。したがって、ひとつの栄養素に着眼し最適条件で保存しても、他に含有する栄養素の劣化が著しいと食事によりバランスよく栄養素を摂取しようとする目的に反する。そこで、バランスよく栄養素を保存できる圧力として−50kPaから大気圧未満に制御することが有効である。
本発明を備えた冷凍冷蔵庫の縦断面図である。 本発明の低圧室の斜視図である。 一般的な豆の吸水曲線を表した図である。 大豆の吸水曲線を大気圧と減圧状態で比較した図である。 食紅液への大根の浸透を大気圧と減圧状態で比較した図である。 水への椎茸の浸透を大気圧と減圧状態で比較した図である。 水への椎茸の浸透を大気圧と減圧状態で比較した図である。 秋刀魚が含有するDHAの減圧量と劣化量の関係を表す特性図である。 秋刀魚が含有するビタミンEの減圧量と劣化量の関係を表す特性図である。 秋刀魚が含有するコエンザイムQ10の減圧量と劣化量の関係を表す特性図である。
符号の説明
1 冷蔵庫本体
2 冷蔵室
3 冷蔵室扉
4 野菜室
4a 野菜容器
4b 蓋体
5 野菜室扉
6 冷蔵室ファン
7 冷蔵室冷却器
8 冷凍室
8a 上段冷凍室
8b 下段冷凍室
9 冷凍室冷却器
10 コンプレッサ
11 冷気通路
12 冷蔵室棚
13 低圧室
14 低圧室構成側面部材
15 低圧室構成天井部材
16 パッキン
17 トレイ
18 低圧室蓋
19 逆止弁
20 大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の−50kPaのドコサヘキサエン酸(DHA)の残存率
21 大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の−30kPaのドコサヘキサエン酸(DHA)の残存率
22 大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の大気圧のドコサヘキサエン酸(DHA)の残存率
23 大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の−50kPaのビタミンEの残存率
24 大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の−30kPaのビタミンEの残存率
25 大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の大気圧のビタミンEの残存率
26 大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の−50kPaのコエンザイムQ10の残存率
27 大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の−30kPaのコエンザイムQ10の残存率
28 大気圧保存の場合の購入時に対する変化量を100とした場合の大気圧のコエンザイムQ10の残存率

Claims (4)

  1. 複数の貯蔵室を形成した冷凍冷蔵庫本体と、前記貯蔵室内に配置された低圧室と、前記低圧室を減圧する減圧手段を備えた冷凍冷蔵庫において、前記低圧室に調味液等の液体および食品を入れた後、前記減圧手段により、前記低圧室内を減圧し、気圧を−50kPaから大気圧未満の減圧状態を維持しながら冷蔵温度帯で徐々に冷却することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1において、減圧手段として、冷蔵室内に負圧ポンプを設け、吸引作用により前記低圧室内の空気の一部が逆止弁から除かれ、減圧後の気圧を−50kPaから大気圧未満に制御することを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項2において、逆止弁の取り付け位置は、低圧室側面であることを特徴とする冷蔵庫。
  4. 請求項1において、前記低圧室側面は、低圧室の天井および底面を除いた面のうち、底面から1/3の高さ以下で、且つ低圧室から最も近い吐出口から計測して、最も近い側面から外周の1/4以内を除く部分であることを特徴とする冷蔵庫。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017140291A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 タイガー魔法瓶株式会社 加熱調理器

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