JP2009057991A - 転がり軸受の設計システムおよび設計方法 - Google Patents

転がり軸受の設計システムおよび設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 軸受設計のノウハウを不要とし設計の工数削減を図り経済的な軸受設計を可能とし、軸系として剛性の向上、長寿命化を図ると共に、同一負荷容量において軸受のコンパクト化、回転トルクの低減等を図ることができる転がり軸受の設計システムおよび設計方法を提供する。
【解決手段】 軸受荷重を算出する軸受荷重算出手段と、この算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める負荷容量算出手段と、負荷容量を満たす軸受の型番の候補をデータベースにより検索する検索手段と、軸受型番の候補のうち、選定基準に従って軸受型番を選定する選定手段とを有し、
軸受が用いられる使用条件に応じた最適な軸受の主要寸法および内部諸元を、最適化手法を用いて自動で求める。最適化手法には、数理的手法,応答曲面法などの近似的手法、実験計画法,遺伝的アルゴリズム、シミュレーテッドアニーリング等の探索的手法を適用する。
【選択図】 図15

Description

この発明は、転がり軸受の設計システムおよび設計方法に関し、機械装置等に用いる、転がり軸受の主要寸法及び内部諸元を設計する技術に関する。
機械装置に軸受を適用するにあたっては、図16に示すように、使用条件すなわち軸受に作用する荷重と要求寿命から、必要な定格荷重を求め、日本工業規格(Japanese Industrial Standards;略称JIS)で規定される軸受の標準品から、要求を満たす軸受を選定するのが一般的である(非特許文献1)。
標準品にない軸受を新たに設計する場合には、設定した軸受の内部諸元に対して、JIS B 1518、JIS B 1519で規定されている方法に従い定格荷重の算出がなされる。ある機械装置の使用条件に適する軸受を設計するには、図17に示すように、使用条件から定格荷重などの要件が満たされるよう、軸受内部諸元や主要寸法を決定していく。 主要寸法とは、JIS B 1512で記述される用語であるが、軸受の輪郭、すなわち軸受外部に関する設計仕様をいう。内部諸元は、ここでは軸受の内部の寸法値や転動体数など、軸受内部に関する設計仕様をいう。
軸受の負荷容量を技術的に検討するには、定格荷重により軸受全体としての負荷容量を確認することが基本となるが、更に、転動体個々に着目して負荷容量の確認が行われる場合がある。前述のJISで定められた算出方法は軸受全体としての定格荷重を算出するものであるが、転動体それぞれに作用する荷重を算出する方法が提案されている(非特許文献2)。この方法は、軸受の転動体それぞれを数値モデル化し、軸に作用する荷重に対する転動体個々の反力ベクトルを求めるもので、転動体個々の変形や接触角変化等を考慮できる。従って、転動体と転走面間の接触面圧・接触範囲・すべり・転動体の肩乗り上げなど様々な要件を確認することが可能となる。接触面圧が高い場合、早期に軸受が損傷する可能性が高まる。軸受の使用条件が厳しい場合には、負荷容量として「接触面圧2000MPa以下」など上述したような様々な指標を定め多角的な検討が行われる。
また、この方法は転動体の変形から軸の併進及び回転の変位が計算できることから、軸受による軸の支持剛性といった機械装置のシステム特性をも求めることも可能である。
綿林 英一 編著 「JIS使い方シリーズ 転がり軸受の選び方・使い方」第2章 日本規格協会(1990年7月) A.B.ジョーンズ(A.B.JONES)著, "A General Theory for Elasfically Constraincd Ball and Radial Roller Bearings Under Arbitrary Load and Speed Conditions" Journal of Basic Engineering,June 1960 /309
図16に示す軸受選定方法は、順序立てられた手法であるが、以下のような課題がある。
・計算結果から軸受の適用可否を人が判断しなければならず煩雑である。
・すなわち軸受の選定時、標準品カタログに掲載された複数の軸受型番から所望の軸受型番を選定しなければならない。上記標準品カタログは、軸受型番が必ずしも定格荷重の順に記載されているわけではないため、複数箇所にわたる軸受型番の負荷容量の確認作業等に手間がかかり、軸受の検索が煩雑である。
・選定した軸受の在庫がない場合、別の軸受型番に変更しなければならない。
・上記計算結果から軸受型番を選択した場合であっても、コスト面で別の軸受型番を選択する方が経済的に有利である場合がある。
図17に示す新たな軸受を設計する方法では、必要な要件を満たす設計を行うためには、軸受の負荷容量が必要な負荷容量より大か否かを判定する過程:ステップJa、その他の要件を満たすか否かを判定する過程:ステップJbを繰り返す必要が生じる場合が多い。更に、より洗練された設計、たとえば、省資源を目指したコンパクトな設計、駆動トルクの小さい省エネルギーな設計、回転精度の高い高剛性な設計、を行う場合には、試行錯誤により多くの繰り返し計算を実行することになる。このとき注意すべき点は、無作為に設計値を組み合わせると設計上の幾何学的な矛盾等を生じる場合が多大となり、繰り返し計算の試行量が膨大となることである。
転動体それぞれに作用する荷重を算出する方法を用いて設計を行う場合、転動体と転走面間の接触面圧・接触範囲・すべり、転動体の肩乗り上げ、軸受による軸の支持剛性などを確認でき、質の高い設計が可能となる。しかし、実際に行うとなると、確認すべき項目が増大するにつれて繰り返し計算の試行量が指数関数的に増大する。また、以下に示すモデルの非線形性から、設計値を変化させた場合の各種要件への影響の予測が困難となる。
・接触剛性は多くの場合、非線形特性を示すヘルツの接触理論に基づきモデル化される。
・玉軸受では、荷重負荷により接触角すなわち荷重ベクトルの向きが大きく変化する。
・1つの軸受の変更を行うと、荷重バランスが変わり、他の軸受の寿命や接触面圧にも影響が及ぶ。
計算量の多大さと問題の複雑さから、実際に理想的な設計を行うには困難を伴う。
この発明の目的は、軸受設計のノウハウを不要とし設計の工数削減を図り経済的な軸受設計を可能とし、軸系として剛性の向上、長寿命化を図ると共に、同一負荷容量において軸受のコンパクト化、回転トルクの低減等を図ることができる転がり軸受の設計システムおよび設計方法を提供することである。
この発明の第1の発明に係る転がり軸受の設計システムは、1例を図3に示すが、機械装置に用いる転がり軸受の主要寸法を設計する設計システムであって、上記機械装置の運転時に作用する軸受荷重を算出する軸受荷重算出手段5aと、上記軸受荷重算出手段5aで算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める負荷容量算出手段5bと、上記負荷容量を満たす軸受の型番の候補を、少なくとも主要寸法および負荷容量の情報が記憶されたデータベース8により検索する検索手段5cと、上記軸受の型番の候補のうち、軸受の幅寸法が最小である、などの選定基準に従って軸受の型番を選定する選定手段5dとを有することを特徴とする。
この構成によると、軸受荷重算出手段5aは、運転時に作用する軸受荷重を算出する。次に、負荷容量算出手段5bは、この算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める。次に、検索手段5cは、上記負荷容量を満たす軸受の型番の候補をデータベースにより検索する。上記データベース8は、この転がり軸受の設計システム内に設けられるものであっても良いし、この設計システム外に設置される例えばサーバー等によって実現され、検索手段5cによりサーバー等にアクセス可能に構成したものであっても良い。その後、選定手段5dは、上記軸受の型番の候補のうち、選定基準に従って軸受の型番を選定する。
上記検索手段5cは、必要な負荷容量を満たす軸受の型番の候補のなかから、さらに、在庫のある型番の候補を求めても良い。また、選定手段5dは、コストが最小となる型番の候補を求めても良い。
特に、検索手段5cが、少なくとも負荷容量を満たす軸受型番の候補を、データベースにより絞り込んで検索しておき、さらに選定手段5dが、上記候補のうち所定の主要寸法が最小となる軸受や、コストが最小となる軸受を選定するので、機械装置の設計の工数削減を図ることができる。また、軸受設計のノウハウを不要とし、軸受設計を簡便にかつ迅速に行うことが可能となる。検索手段5cが在庫のある型番の候補を求めた場合、在庫負担の軽減を図ると共に、機械装置へ軸受を遅滞なく供給することができる。選定手段5dが、コストが最小となる型番の候補を選定した場合、機械装置のコストを低減できることに加え、更に、他の機械装置との部品共通化により、その型番の軸受の単位数量当りの製造コストを低減することができる。
この発明の第2の発明に係る転がり軸受の設計システムは、1例を図6に示すが、機械装置に用いる転がり軸受の主要寸法および内部諸元を設計する設計システムであって、上記機械装置の運転時に作用する軸受荷重を算出する軸受荷重算出手段5Aaと、上記軸受荷重算出手段5Aaで算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める第1の負荷容量算出手段5Abと、軸受の内部諸元を仮定し、前記軸受の負荷容量を求める第2の負荷容量算出手段5Acと、上記第2の負荷容量算出手段5Acで求めた負荷容量と、上記第1の負荷容量算出手段5Abで求めた負荷容量との差を関数として定義して算出する容量差算出手段5Adと、上記容量差算出手段5Adにより算出した値が所定の閾値以上となるか否かを判定する判定手段5Aeと、上記判定手段5Aeにより所定の閾値以上ではないと判定したとき、仮定した軸受の内部諸元を所定の手順に従って変化させるパラメータ修正手段5Agと、上記判定手段5Aeにより所定の閾値以上であると判定したとき、軸受の内部寸法および諸元を判定基準に従って決定する決定手段5Afとを有することを特徴とする。
この構成によると、軸受荷重算出手段5Aaは、上記運転時の軸受荷重を算出する。第1の負荷容量算出手段5Abは、この軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める。第2の負荷容量算出手段5Acは、軸受の内部諸元を仮定し、前記軸受の負荷容量を求める。容量差算出手段5Adは、これら負荷容量の差を関数として定義して算出する。判定手段5Aeは、仮定した軸受の内部諸元を修正の要否を判断するため、この容量差算出手段5Adにより算出した値が閾値以上か否かを判定する。パラメータ修正手段5Agは、所定の閾値以上ではないと判定したとき、仮定した内部諸元を所定の手順に従って変化させる。
前記所定の手順とは、容量差算出手段により算出した値が所定の閾値に近づく方向に内部諸元の各値を任意の刻み幅で例えば一律に増加又は減少させて行く、などの取り決めで、情報工学でいう手続きと同義である。決定手段5Afは、閾値以上であると判定したときつまり内部諸元を修正する必要なしと判定すると、この一旦仮定した内部諸元を決定する。
特に、容量差算出手段5Adが、軸受に必要な負荷容量と、仮定した内部諸元における軸受の負荷容量との差を関数として定義して算出した後、判定手段5Aeにより上記内部寸法および諸元の修正の要否を判断するので、軸受技術計算のノウハウを要することなく、軸受設計を行うことができる。
上記第2の負荷容量算出手段5Acにおいて仮定した軸受の内部諸元に基づき、上記判定手段5Aeは、軸受輪郭からの転動体Tのはみ出しの有無を判定する機能を有し、上記決定手段5Afは、所定の閾値以上であり、かつ軸受輪郭JLからの転動体Tのはみ出しがないと判定したとき、軸受の主要寸法および内部諸元を決定するようにしても良い。このように、軸受輪郭JLからの転動体Tのはみ出しの有無、つまり軸受としての成立性を関数として定義してはみ出し量をも算出し、判定手段5Aeにより内部寸法および諸元の修正の要否を判断するので、軸受設計の工数を削減することができ、また、設計者のミスを防止することができる。
上記パラメータ修正手段5Agは、上記判定手段5Afにより所定の閾値以上ではないと判定したとき、軸受の少なくとも内部諸元を最適化手法により自動で変化させるようにしても良い。このような最適化手法を実行し、軸受設計の工数をより確実に削減することができる。
前記内部諸元を、設計仕様として等価なパラメータに変換し、軸受輪郭からの転動体のはみ出しの制約条件判定の計算の必要を回避する手法を用いても良い。この場合、設計時間の短縮を図り、軸受設計の工数をさらに削減することが可能となる。
量産実績品の主要寸法および内部諸元、在庫、コストのデータベースとして、情報が記憶されたデータベースにより検索する検索手段を有し、上記決定手段5Afは、その情報を最適化手法における目的関数または制約条件に適用し、軸受の主要寸法および内部諸元を決定するようにしても良い。この場合、量産実績品の主要寸法および内部諸元、在庫、コストを総合的に勘案したうえで、軸受の主要寸法および内部諸元を決定するため、軸受の製造コストをより確実に低減することができる。
この発明の第1の発明に係る転がり軸受の設計方法は、機械装置に用いる転がり軸受の主要寸法を設計する設計方法であって、上記機械装置の運転時に作用する軸受荷重を算出する軸受荷重算出過程(ステップa1)と、上記軸受荷重算出過程(ステップa1)で算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める負荷容量算出過程(ステップa2)と、上記負荷容量を満たす軸受の型番の候補を、少なくとも主要寸法および負荷容量の情報が記憶されたデータベース8により検索する検索過程(ステップa3)と、上記軸受の型番の候補のうち、選定基準に従って軸受の型番を選定する選定過程(ステップa4)とを有することを特徴とする。
この構成によると、特に、検索過程(ステップa3)において、少なくとも負荷容量を満たす軸受型番の候補を、データベース8により絞り込んで検索しておき、さらに選定過程(ステップa4)にて、上記候補のうち主要寸法を最小化するなど、所定の選定基準に従って軸受を選定するため、機械装置の設計の工数削減を図ることができる。また、軸受設計のノウハウを不要なため、軸受設計を簡便にかつ迅速に行うことが可能となる。
この発明の第2の発明に係る転がり軸受の設計方法は、機械装置に用いる転がり軸受の主要寸法および内部諸元を設計する設計方法であって、上記機械装置の運転時に作用する軸受荷重を算出する軸受荷重算出過程(ステップb1)と、上記軸受荷重算出過程(ステップb1)で算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める第1の負荷容量算出過程(ステップb2)と、軸受の内部諸元を仮定し、前記軸受の負荷容量を求める第2の負荷容量算出過程(ステップb3)と、上記第2の負荷容量算出過程(ステップb3)で求めた負荷容量と、上記第1の負荷容量算出過程(ステップb2)で求めた負荷容量との差を関数として定義して算出する容量差算出過程(ステップb4)と、上記容量差算出過程(ステップb2)により算出した値が所定の閾値以上となるか否かを判定する判定過程(ステップb5(a))と、上記判定過程(ステップb5(a))により所定の閾値以上ではないと判定したとき、仮定した軸受の内部諸元を所定の手順に従って変化させるパラメータ修正過程(ステップb5(b))と、上記判定過程(ステップb5(a))により所定の閾値以上であると判定したとき、軸受の内部寸法および諸元を判定基準に従って決定する決定過程(ステップb6)とを有することを特徴とする。
この構成によると、特に、容量差算出過程(ステップb4)において、軸受に必要な負荷容量と、仮定した内部諸元における軸受の負荷容量との差を関数として定義して算出した後、判定過程(ステップb5(a))にて上記内部諸元を修正の要否を判断するとともに、パラメータ修正過程(ステップb5(b))において最適化手法により設計値を修正するので、機械装置の設計の工数削減を図ることができる。このように軸受設計のノウハウを要することなく、軸受設計を行うことができる。
この発明の第1の発明に係る転がり軸受の設計システムは、機械装置の運転時に作用する軸受荷重を算出する軸受荷重算出手段と、上記軸受荷重算出手段で算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める負荷容量算出手段と、上記負荷容量を満たす軸受の型番の候補を、少なくとも主要寸法および負荷容量の情報が記憶されたデータベースにより検索する検索手段と、上記軸受の型番の候補のうち、選定基準に従って軸受の型番を選定する選定手段とを有する。このため、軸受技術計算のノウハウを不要とし設計の工数削減を図り、経済的な軸受設計を可能とすると共に、同レベルの負荷容量において軸受のコンパクト化の低減等を図ることができる。
この発明の第2の発明に係る転がり軸受の設計システムは、機械装置の運転時に作用する軸受荷重を算出する軸受荷重算出手段と、上記軸受荷重算出手段で算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める第1の負荷容量算出手段と、軸受の内部諸元を仮定し、前記軸受の負荷容量を求める第2の負荷容量算出手段と、上記第2の負荷容量算出手段で求めた負荷容量と、上記第1の負荷容量算出手段で求めた負荷容量との差を関数として定義して算出する容量差算出手段と、上記容量差算出手段により算出した値が所定の閾値以上となるか否かを判定する判定手段と、上記判定手段により所定の閾値以上ではないと判定したとき、仮定した軸受の内部諸元を所定の手順に従って変化させるパラメータ修正手段と、上記判定手段により所定の閾値以上であると判定したとき、軸受の内部諸元を判定基準に従って決定する決定手段とを有する。このため、軸受設計のノウハウを不要とし設計の工数削減を図り、経済的な軸受設計を可能とし、軸系として剛性の向上、長寿命化を図ると共に、同一負荷容量において軸受のコンパクト化、回転トルクの低減等を図ることができる。
この発明の第1の実施形態に係る転がり軸受の設計システムを、図1ないし図3と共に説明する。この設計システムは、機械装置に用いる転がり軸受の主要寸法を設計するものである。以下の説明は、上記転がり軸受の設計方法についての説明をも含む。上記機械装置は、例えば、工作機械、産業機械、搬送装置、ロボット、および各種車両等を含む。
この第1の実施形態に係る転がり軸受の設計方法は、例えばコンピュータ等の演算処理装置を用いて、転がり軸受の主要寸法および内部寸法等を設計する方法であって、計算に必要な各種のデータを入力する図示外の入力過程と、軸受荷重算出過程(ステップa1)と、負荷容量算出過程(ステップa2)と、検索過程(ステップa3)と、選定過程(ステップa4)と、選定した結果を出力する図示外の出力過程とを有する。
計算装置となるコンピュータ1は、中央処理装置(CPU)およびメモリ等の記憶手段(いずれも図示せず)を有し、このコンピュータ1のハードウェア(オペレーションシステムを含む)、およびこのコンピュータ1に実行させる軸受設計プログラムにより、図3に概念構成で示す各手段が構成される。
入力処理手段2は、入力装置3から、計算に必要な各種のデータを入力して入力情報記憶手段4に記憶させる手段である。入力するデータは、例えば、荷重点座標、荷重ベクトル、回転数、軸受収容スペース範囲などである。この入力処理手段2は、入力装置3から入力された情報に対して、演算手段5で演算するための前処理を行う機能を有するものとしても良い。入力装置3は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等であっても、また通信手段や記憶素子の読取手段等であっても良い。入力情報記憶手段4は、コンピュータ1の上記記憶手段における所定の記憶領域である。出力処理手段6は、演算手段5で計算した結果を、ディスプレイ,プリンタ,または通信機器等からなる出力装置7に出力する手段である。
前記演算手段5は、入力処理手段2で入力されて入力情報記憶手段4に記憶されたデータを用いて、軸受の主要寸法および内部諸元を演算する手段であり、軸受荷重算出手段5aと、負荷容量算出手段5bと、検索手段5cと、選定手段5dとを備えている。これら演算手段5に備えられた上記各手段5a〜5dは、それぞれ図1の流れ図における軸受荷重算出過程(ステップa1)、負荷容量算出過程(ステップa2)、検索過程(ステップa3)、および選定過程(ステップa4)を実行する手段であり、その実行に必要な計算式や設定値等を記憶している。上記各手段5a〜5dの具体的な内容は、次に述べる各過程ステップa1〜ステップa4の説明の通りである。
上記軸受荷重算出過程(ステップa1)において、入力されたデータに基づき、機械装置の運転時に作用する軸受荷重を算出する。次に、負荷容量算出過程(ステップa2)に移行し、ステップa1で算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める。次に、検索過程(ステップa3)に移行し、データベース機能により、負荷容量を満たす軸受の候補を求める。すなわち、データベース8には、軸受の少なくとも主要寸法および負荷容量の情報が記憶されている。本実施形態では、データベース8は、この設計システム外に設置される例えばサーバー等によって実現され、後述する検索手段5cによりこのサーバーにアクセス可能に構成されている。具体的に、上記サーバーにデータベース管理システム(database management system, 略称DBMS)が接続され、このDBMSに検索させる命令を図示外の端末が接続される。上記データベース管理システムDBMSは、コンピュータのデータベースを構築するために必要なデータベース運用/管理のためのシステム、およびソフトウェアと同義である。
なお、このデータベース機能を有するサーバーは、この設計システム内の構成要素の一つであっても良い。その後、選定過程(ステップa4)に移行し、前記検索過程で求めた軸受の候補のなかから、所定の主要寸法、例えば軸受の幅寸法を最小化する軸受を選定する。ただし、主要寸法は上記幅寸法に限定されるものではない。その後本処理を終了する。
この構成によると、特に、検索過程(ステップa3)において、少なくとも負荷容量を満たす軸受型番の候補を、データベース8により絞り込んで検索しておき、さらに選択過程(ステップa4)にて、上記候補のうち主要寸法を最小化するなど、所定の選定基準に従って軸受を選定するため、機械装置の設計の工数削減を図ることができる。また、軸受設計のノウハウを不要とし、軸受設計を簡便にかつ迅速に行うことが可能となる。
図2(B)に示すように、上記検索手段5cは、必要な負荷容量を満たす軸受の型番の候補のなかから、さらに在庫のある型番の候補を求めても良い。この場合、在庫負担の軽減を図ると共に、機械装置へ軸受を遅滞なく供給することができる。前記データベース8に、型番の在庫情報が記憶され、この在庫情報は、例えば、逐次またはリアルタイムで更新されるものとする。また検索手段5cは、コストが最小となる型番の候補を求めても良い。例えば、量産化され生産量が多い型番程コストを低減することが可能となる。検索手段5cがコストが最小となる型番の候補を求める機能を有する場合、その型番の軸受の単位数量当りの製造コストをさらに低減することができる。
次に、この発明の第2の実施形態に係る転がり軸受の設計システム、及び設計方法を、図4ないし図6と共に説明する。以下の説明においては、先行する第1の実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
この第2の実施形態に係る転がり軸受の設計方法は、例えばコンピュータ等の演算処理装置を用いて、転がり軸受の主要寸法および内部諸元を設計する方法であって、計算に必要な各種のデータを入力する図示外の入力過程と、軸受荷重算出過程(ステップb1)と、第1の負荷容量算出過程(ステップb2)と、第2の負荷容量算出過程(ステップb3)と、容量差算出過程(ステップb4)と、判定過程(ステップb5)と、決定過程(ステップb6)とを有する。
上記コンピュータのハードウェア(オペレーションシステムを含む)、およびこのコンピュータに実行させる軸受設計プログラムにより、図6に概念構成で示す各手段が構成される。図6に示すように、演算手段5Aは、軸受荷重算出手段5Aaと、第1の負荷容量算出手段5Abと、第2の負荷容量算出手段5Acと、容量差算出手段5Adと、判定手段5Aeと、決定手段5Afと、パラメータ修正手段5Agとを備えている。これら演算手段5Aに備えられた上記各手段5Aa〜5Agは、それぞれ図4の流れ図における軸受荷重算出過程(ステップb1)、第1の負荷容量算出過程(ステップb2)、第2の負荷容量算出過程(ステップb3)、容量差算出過程(ステップb4)、判定過程(ステップb5(a))、決定過程(ステップb6)、およびパラメータ修正過程(ステップb5(b))を実行する手段であり、その実行に必要な計算式や設定値等を記憶している。上記各手段5Aa〜5Agの具体的な内容は、次に述べる各過程ステップb1〜ステップb6の説明の通りである。
上記軸受荷重算出過程(ステップb1)において、入力されたデータに基づき、機械装置の運転時に作用する軸受荷重を算出する。ただし、転動体個々に作用する荷重を算出する場合もある。次に、第1の負荷容量算出過程(ステップb2)に移行し、上記算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める。負荷容量には接触面圧など材料に依存するものもあり、計算が不要なものもある。次に、第2の負荷容量算出過程(ステップb3)に移行し、軸受の内部諸元をパラメータとして、先ずデフォルトで初期設定値として自動的に仮定する。パラメータには、例えば玉軸受では、軸受外径、軸受内径、軸受幅、ボール径、転動体数、接触角、ピッチ円径、ピッチ円径位置、すきま、予圧などを設定する。本実施形態では、軸受の内部諸元を初期設定値として自動的に仮定しているが、必ずしもこの形態に限定されるものではない。例えば、操作者が上記入力過程時において、軸受の内部諸元の初期設定値を、計算に必要なデータの一つとして入力装置3により入力することも可能である。このように仮定した軸受の内部諸元より、軸受の負荷容量を求める。
次に、容量差算出過程(ステップb4(a))に移行し、負荷容量余裕量を判断するため、第2の負荷容量算出手段5Acつまりステップb3で求めた負荷容量と、第1の負荷容量算出手段5Abで求めた負荷容量つまりステップb2で求めた負荷容量との差を関数として定義して算出する。
上記第2の負荷容量算出過程(ステップb3)の後、その他の要件として、例えば、図9に示すように、軸受輪郭からの転動体のはみ出し等、軸受としての成立性を関数として定義する(ステップb4(b))。この関数の成立条件として、例えば、はみ出し量が、軸受軌道輪の最小肉厚に−1を乗じた値よりも大となる{(はみ出し量)> −(最小肉厚)}条件とする。ただし、この成立条件に限定されるものではない。
上記ステップb4(a),b4(b)の後、判定過程(ステップb5(a))に移行する。この過程において、容量差算出過程(ステップb4(a))で算出した値が所定の閾値以上となるか否かを判定する。これと共に、ステップb4(b)で算出した値により、軸受として成立するか否かを判定する。この判定過程において、所定の閾値以上ではないと判定したとき、または軸受として成立しないと判定したとき(ステップb5:NO)、最適化手法により設定したパラメータを修正し(ステップb5(b))、第1の負荷容量算出過程(ステップb2)に戻る処理を繰り返す。これら判定過程ステップb5(a)およびパラメータ修正過程ステップb5(b)が最適化手法に相当する。この最適化手法のアルゴリズムとして、数理的手法,応答曲線法などの近似的手法、実験計画法,遺伝的アルゴリズム(GA)、シミュレーテッドアニーリング(SA)などの探索的手法を適用する。
例えば軸受をコンパクト化したい場合には、軸受幅を最適化の目的関数として設定し、負荷容量余裕量を「0」以上にするといった満たすべき要件を制約条件として設定した上で、最適化手法により繰り返し計算を行えば、要件が満たされ且つ軸受幅が最小化された軸受の主要寸法及び内部諸元のパラメータの組み合わせが得られる。
また、機械装置において、軸は多くは複数の軸受で支持される。本実施形態では、同時に複数の軸受の最適化を行う。この場合、軸受を1個づつ最適化する場合に比べて、短時間で複数の軸受を最適化することができる。これにより設計の工数削減を図ることができる。並列計算システムを用いれば、同時平行的に各軸の技術計算が進められるため、更なる時間短縮が可能となる。
上記判定過程(ステップb5(a))において、所定の閾値以上であると判定し、かつ軸受として成立すると判定したとき(ステップb5:YES)、決定過程(ステップb6)に移行する。この過程において、軸受の主要寸法及び内部諸元を決定する。
この構成によると、特に、容量差算出手段5Adが、軸受に必要な負荷容量と、仮定した主要寸法および内部諸元における軸受の負荷容量との差を関数として定義して算出した後、判定手段5Aeにより上記内部寸法および諸元の修正の要否を判断するので、主要寸法および内部諸元が確定し易くなる。このように機械装置の設計の工数削減を図ることができる。軸受技術計算のノウハウを要することなく、軸受設計を行うことができる。
軸受輪郭からの転動体のはみ出しの有無、つまり軸受としての成立性を関数として定義してはみ出し量をも算出し、判定手段5Aeにより内部寸法および諸元の修正の要否を判断するので、設計上不成立となる確立を低くし、計算量を抑えることが可能となる。それ故、例えばCPUの処理負荷を軽減することができるうえ、軸受設計の工数を削減することができる。
上記判定手段5Aeにより所定の閾値以上ではないと判定したとき、パラメータ修正手段5Agは、パラメータ修正過程ステップb5(b)に基づいて、仮定した軸受の内部寸法および諸元を変化させている。このような最適化手法を実行し、軸受設計の工数を確実に削減することができる。
ここで、図7は、転動体それぞれの転走面の荷重やそれを考慮した寿命算出法の参考提案例を段階的に表す流れ図である。図8は、上記寿命算出法を用いて軸受の内部諸元の設計を行う場合の流れ図である。図8に示すように、第1,第2列の軸受の寿命計算ステップc1(1),c1(2)に基づいて、総合寿命を求める(ステップc2)。この総合寿命が、必要な寿命より大か否かを判定し「否」との判定で(ステップc3:NO)、再検討を実行し(ステップc4)、その後、ステップca1の軸受の内部諸元を新たに仮定する過程に戻る処理を繰り返す。これら判定工程(ステップc3)および再検討工程(ステップc4)に最適化手法を適用する。
注目すべきは、この図8に示す流れ図では、個別の軸受の設計という枠からさらに、複数の軸受の諸特性の組み合わせを規定することにより、軸系としての性質を設計している点である。すなわち、図8に示す軸受の設計方法は、軸系の剛性、寿命、サイズ、摩擦トルク等を、使用条件に応じて最適化できる。
図9は、軸受の内部寸法、諸元を適当に変更した場合の参考提案例を示す図である。図9(A)に示すアンギュラ玉軸受、同図(B)に示す円筒ころ軸受、同図(C)に示す円すいころ軸受は、いずれも軸受輪郭JLから転動体Tがはみ出しており、転動体Tの収容の点から、軸受として成立しない。
図10は、円すいころ軸受の軸受としての成立性を説明するための参考提案例を示す図である。円すいころ軸受においては、ころ角度の頂点P1が軸受の中心線L1上に配置(図10(A))されないと、機構学的に軸受として成立しない(図10(B))。したがって、単純に軸受の内部諸元(例えば接触角・ころ長さ・ころ角度・ころ大胆面半径・カップ小端径)をパラメータとして最適化手法を適用すると、繰り返し計算において生成されるパラメータの組合せの大多数において、頂点P1が軸受の中心線L1上に配置されず、軸受として成立しないという事態となる可能性が高い。この場合、計算の繰り返し数が増大し量的に不都合となる。とりわけ、円すいころ軸受ではこの事態が深刻となる。
図11は、この発明の一実施形態に係る転がり軸受の設計方法のうち、転動体の形状と配置位置、向きを決定する方法を説明する説明図である。前述の軸受としての成立性、計算の繰り返し数の増大等の課題を解決するため、本実施形態において、図11に示すように、軸受輪郭JL、または転動体Tを軸受輪郭内に搭載可能な、搭載可能範囲内において、2点の座標P1,P2を定める。図11(A)に示すように、転動体Tがボールの場合、接触点の2点の座標P1,P2を定める。図11(B)に示すように、転動体Tがローラの場合、同ローラの一端面の半径方向外方側端部P1と、同ローラの他端面の半径方向内方側端部P2との対角関係の2点の座標を定める。図11(C)に示すように、転動体Tが円すいころの場合、例えば、この円すいころの小端面の半径方向外方側端部P1と、同円すいころの大端面の半径方向内方側端部P2との対角関係の2点の座標を定める。
各転がり軸受において2点、すなわち4自由度が決まれば、幾何学的に転動体Tの形状と配置位置、向きが一意的に決定される。すなわち、2点の座標は転動体形状等の内部諸元と等価である。
通常行われるように、内部諸元の値を適当に変化させ、転動体Tの軸受輪郭JLからのはみ出しの有無や軌道輪の最小肉厚が確保されているかを逐次判別しながら、設計検討を行う場合、先に図9や図10を用い説明したように、多数のパラメータの組み合わせにおいて軸受として成立しなくなる可能性が高く、無駄な計算が膨大となる。しかし、この図11に示す手法によれば、2点の座標P1,P2の定義域を軸受輪郭JL内ではみ出し等がない範囲に設定すれば、判別が不要となるため無駄な計算が省略され、計算効率が良い。
図12は、この発明の一実施形態に係る転がり軸受の設計方法のうち、既存の転動体を流用する場合の、座標を定める手法を示す説明図である。図12(A)に示すように、転動体Tがボールの場合、例えば、このボールと外輪軌道面との接触点P1における2自由度と、同ボールと内輪軌道面との接触点P2における1自由度の計3自由度で良い。
図12(B)に示すように、転動体Tがローラの場合、例えば、同ローラの一端面の半径方向外方側端部P1における2自由度で良い。図12(C)に示すように、転動体Tが円すいころの場合、この円すいころの小端面の半径方向外方側端部P1における1自由度と、同円すいころの大端面の半径方向内方側端部P2における2自由度の計3自由度で良い。このような既存の転動体Tを流用する場合には、新たに転動体Tを設計する場合よりも転がり軸受の製造コストの低減を図ることができる。
図13は、同転がり軸受の設計方法において、軸受の主要寸法をも設計変数とする場合の説明図である。これは、図11に示す転動体の形状と配置位置、向きを決定する方法を拡張する方法である。すなわち、図13(A)に示すように、転動体Tがボールの場合、接触点の2点の座標P1,P2を定めると共に、外輪外径と外輪背面との接点の座標P3、および内輪内径と内輪背面との接点の座標P4を定める。
また、図13(B)に示すように、転動体Tがローラの場合、このローラの上記対角関係の2点の座標P1,P2を定めると共に、例えば、外輪外径と外輪右端面との接点P3、および内輪内径と内輪左端面との接点の座標P4を定める。図13(C)に示すように、転動体Tが円すいころの場合、この円すいころの上記対角関係の2点の座標P1,P2を定めると共に、例えば、外輪外径と外輪右端面との接点P3、および内輪内径と内輪左端面との接点の座標P4を定める。各転がり軸受において、各座標につき2自由度、すなわち8自由度が決まれば、転動体Tの形状と配置位置、向きが決定されると共に軸受輪郭をも設計することができる。
図14は、同転がり軸受の設計方法を段階的に表す流れ図である。図15は、上記図11ないし図13の計算の流れを表すブロック図である。
図15において、逆変換装置9は、2点の座標値を軸受の内部寸法に「変換」する処理を実行する装置である。既存の転動体Tを流用する場合、例えば、円すいころの4自由度のうちの残りの1つを、転動体データベース10に基づき転動体諸元11から求めれば、流用しない場合の計算プロセスをそのまま使える。この処理を、「変換」と呼んでいる。上記転動体データベース10には、既存の転動体Tの在庫情報が記憶されている。
図15は、転がり軸受の設計システムの計算データの流れを表す流れ図である。
軸受の設計検討を行うには、軸受仕様や荷重条件等の情報をもとに、技術計算が行われる。図15では、内部諸元等14および軸受使用条件16に基づいて、軸受技術計算18が行われる。この軸受技術計算18により、軸受の負荷容量、変位、剛性、転動体と転走面間の接触面圧、転動体の肩乗り上げ、軸受輪郭からの転動体のはみ出し量等19を算出する。
軸受の主要寸法および内部諸元14の最適化を行うには、目的関数と制約条件の設定が必要となる。求められる設計要件に応じて、目的関数12に、軸受の剛性、寿命、サイズ、摩擦トルク、面圧、予圧、はみ出し量などを適用する。制約条件13には、目的関数に適用する項目や、転動体Tのいわゆる肩乗り上げなどを適用する。目的関数12と制約条件13を最適化手法20に適用する。
最適化手法20の設計変数23には、軸受の主要寸法および内部諸元14の値や、先に図11を用いて説明した座標P1,P2のような、内部諸元等と等価なパラメータを設定する。等価なパラメータに関しては、逆変換9を行うことにより、軸受の主要寸法および内部諸元14の対応する値を求めることができる。
以上により最適化のための繰り返し計算のループが完結する。計算効率のよい設計変数23を設定し、これを介して最適化手法20により、軸受技術計算18を繰り返し行い、制約条件13に定めた設計要件を満たしながら、所定の目的関数12が最大また最小となるような、軸受の主要寸法および内部諸元14の値を求める。
入力装置3から、軸受の主要寸法および内部諸元14を入力する。最適化の設計変数23の初期値にこの値を利用するような場合には、変換25により値を求める。また、入力装置3から、軸受使用条件16および軸受収容スペース範囲17等が必要に応じて適宜入力される。軸受収容スペース範囲17は、主要寸法として用いられることや、制約条件13で、定めた範囲内において軸受主要寸法を求めるという設計要件を設定することに用いられる。
図15は、在庫データベース21に実績品の在庫情報が入力されており、制約条件13に在庫のある軸受のみを適用するという設計要件が設定されることを想定したシステムとなっている。
図15は、コストデータベース22に量産実績等に基づいたコスト情報が入力されており、目的関数12にコストを最小とするという設計要件を設定することや、制約条件13に「コストが500円以下」などの設計要件を設定することを想定したシステムとなっている。
図15は、量産実績等に基づいた転動体データベース10を引用した転動体諸元11から変換24により求めた等価なパラメータが設計変数23に入力される場合を想定したシステムとなっている。
図15では、軸受の主要寸法および内部諸元14は、実績品の主要寸法および内部諸元のデータベースとして情報が記憶されているデータベース15を引用することを想定したシステムとなっている。
以上説明した転がり軸受の設計システムおよび設計方法によれば、最適化手法により、複数の軸受の主要寸法と内部諸元とを変化させ、寿命等の要件を満足させつつ、目的に応じた、最適な複数の軸受の寸法を求めることが可能となる。転動体データベース10には、既存の転動体Tの在庫情報が記憶され、この既存品を流用する条件での最適化を行うことで、製造コストの低減を図ることができる。
この発明の第1の実施形態に係る転がり軸受の設計方法を、上位概念化して表す流れ図である。 (A)同転がり軸受の型番を、主要寸法の情報が記憶されたデータベースにより検索し、主要寸法を最小化する過程を含む流れ図、(B)同転がり軸受の型番を、さらに在庫の有無、コストに基づいて主要寸法を決定する過程を含む流れ図である。 同転がり軸受の設計システムの概念構成を示すブロック図である。 この発明の第2の実施形態に係る転がり軸受の設計方法を、上位概念化して表す流れ図である。 同転がり軸受の内部諸元を決定する過程を含む流れ図である。 同転がり軸受の設計システムの概念構成を示すブロック図である。 転動体それぞれの荷重やそれを考慮した寿命算出法の参考提案例を段階的に表す流れ図である。 上記寿命算出法を用いて軸受の内部諸元の設計を行う場合の流れ図である。 軸受の内部諸元を適当に変更した場合の参考提案例を示す図である。 円すいころ軸受の軸受としての成立性を説明するための参考提案例を示す図である。 この発明の一実施形態に係る転がり軸受の設計方法のうち、転動体の形状と配置位置、向きを決定する方法を説明する説明図である。 この発明の一実施形態に係る転がり軸受の設計方法のうち、既存の転動体を流用する場合の、座標を定める手法を示す説明図である。 同転がり軸受の設計方法において、軸受の主要寸法をも設計変数とする場合の説明図である。 同転がり軸受の設計方法を段階的に表す流れ図である。 同転がり軸受の設計システムの計算データの流れを表すブロック図である。 従来の転がり軸受の選定方法を表す流れ図である。 従来の転がり軸受の設計方法を表す流れ図である。
符号の説明
1…コンピュータ
3…入力装置
5…演算手段
5a…軸受荷重算出手段
5b…負荷容量算出手段
5c…検索手段
5d…選定手段
5Aa…軸受荷重算出手段
5Ab…第1の負荷容量算出手段
5Ac…第2の負荷容量算出手段
5Ad…容量差算出手段
5Ae…判定手段
5Af…決定手段
5Ag…パラメータ修正手段
7…出力装置
8…データベース
T…転動体
JL…軸受輪郭

Claims (8)

  1. 機械装置に用いる転がり軸受の主要寸法を設計する設計システムであって、
    上記機械装置の運転時に作用する軸受荷重を算出する軸受荷重算出手段と、
    上記軸受荷重算出手段で算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める負荷容量算出手段と、
    上記負荷容量を満たす軸受の型番の候補を、少なくとも主要寸法および負荷容量の情報が記憶されたデータベースにより検索する検索手段と、
    上記軸受の型番の候補のうち、選定基準に従って軸受の型番を選定する選定手段と、
    を有することを特徴とする転がり軸受の設計システム。
  2. 機械装置に用いる転がり軸受の主要寸法および内部諸元を設計する設計システムであって、
    上記機械装置の運転時に作用する軸受荷重を算出する軸受荷重算出手段と、
    上記軸受荷重算出手段で算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める第1の負荷容量算出手段と、
    軸受の内部諸元を仮定し、前記軸受の負荷容量を求める第2の負荷容量算出手段と、
    上記第2の負荷容量算出手段で求めた負荷容量と、上記第1の負荷容量算出手段で求めた負荷容量との差を関数として定義して算出する容量差算出手段と、
    上記容量差算出手段により算出した値が所定の閾値以上となるか否かを判定する判定手段と、
    上記判定手段により所定の閾値以上ではないと判定したとき、仮定した軸受の内部諸元を所定の手順に従って変化させるパラメータ修正手段と、
    上記判定手段により所定の閾値以上であると判定したとき、軸受の内部諸元を判定基準に従って決定する決定手段と、
    を有することを特徴とする転がり軸受の設計システム。
  3. 請求項2において、上記第2の負荷容量算出手段において仮定した軸受の内部諸元に基づき、上記判定手段は、軸受輪郭からの転動体のはみ出しの有無を判定する機能を有し、上記決定手段は、所定の閾値以上であり、かつ軸受輪郭からの転動体のはみ出しがないと判定したとき、軸受の主要寸法および内部諸元を決定する転がり軸受の設計システム。
  4. 請求項2または請求項3において、上記パラメータ修正手段は、上記判定手段により所定の閾値以上ではないと判定したとき、軸受の少なくとも内部諸元を最適化手法により変化させる転がり軸受の設計システム。
  5. 請求項4において、内部諸元を、設計仕様として等価なパラメータに変換し、軸受輪郭からの転動体のはみ出しの制約条件判定の計算の必要を回避する手法を用いた転がり軸受の設計システム。
  6. 請求項5において、量産実績品の主要寸法および内部諸元、在庫、コストのデータベースとして、情報が記憶されたデータベースにより検索する検索手段を有し、上記決定手段は、その情報を最適化手法における目的関数または制約条件に適用し、軸受の主要寸法および内部諸元を決定する転がり軸受の設計システム。
  7. 機械装置に用いる転がり軸受の主要寸法を設計する設計方法であって、
    上記機械装置の運転時に作用する軸受荷重を算出する軸受荷重算出過程と、
    上記軸受荷重算出過程で算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める負荷容量算出過程と、
    上記負荷容量を満たす軸受の型番の候補を、少なくとも主要寸法および負荷容量の情報が記憶されたデータベースにより検索する検索過程と、
    上記軸受の型番の候補のうち、選定基準に従って軸受の型番を選定する選定過程と、
    を有することを特徴とする転がり軸受の設計方法。
  8. 機械装置に用いる転がり軸受の主要寸法および内部諸元を設計する設計方法であって、
    上記機械装置の運転時に作用する軸受荷重を算出する軸受荷重算出過程と、
    上記軸受荷重算出過程で算出した軸受荷重に基づいて、軸受に必要な負荷容量を求める第1の負荷容量算出過程と、
    軸受の内部諸元を仮定し、前記軸受の負荷容量を求める第2の負荷容量算出過程と、
    上記第2の負荷容量算出過程で求めた負荷容量と、上記第1の負荷容量算出過程で求めた負荷容量との差を関数として定義して算出する容量差算出過程と、
    上記容量差算出過程により算出した値が所定の閾値以上となるか否かを判定する判定過程と、
    上記判定過程により所定の閾値以上ではないと判定したとき、仮定した軸受の内部諸元を最適化手法によって変化させるパラメータ修正過程と、
    上記判定過程により所定の閾値以上であると判定したとき、軸受の内部寸法および諸元を判定基準に従って決定する決定過程と、
    を有することを特徴とする転がり軸受の設計方法。
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