JP4806280B2 - 部品間干渉管理方法および部品間干渉管理装置 - Google Patents

部品間干渉管理方法および部品間干渉管理装置 Download PDF

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本発明は、複数の派生が設定される製品における部品間の干渉を管理する部品間干渉管理方法および部品間干渉管理装置に関し、特に、部品間の干渉チェックに要する処理時間の短縮を図る部品間干渉管理方法および部品間干渉管理装置に関する。
現在、複数の部品を用いる製品の設計時には、CAD(Computer Aided Design)システムが用いられ、コンピュータを使用した効率的な設計が行われることがある。CADシステムでは、部品単位のCADデータを保存しておくことにより、コンピュータ上で自由に部品を組み立て、完成品の予想図などを出力することが可能となる。また、近年では、製品開発に関するデータを一元化して管理することで、データの有効活用および設計作業の効率化を目指すPDM(Product Data Management)も普及しつつある。
これらの製品開発工程においては、部品が複数のレベルに階層化されることがあり、例えば特許文献1に開示されたように、上位のレベルにおいて変更があった場合は、この変更に関連する下位のレベルの部品にも変更を反映することが検討されている。
特開2004−295560号公報
ところで、このようなCADシステムにおいては、各階層における部品間の干渉チェックが行われることがある。すなわち、2つの部品の組み合わせにおいて、一方の部品が他方の部品を突き抜けていたり重なっていたりしていないかチェックされることがある。
このとき、すべての階層におけるすべての部品の組み合わせについて干渉チェックが必要となるため、1つの製品に関する干渉チェックのための処理時間が増大してしまうという問題がある。特に、1つの製品に対して一部の部品のみが異なる派生が多く用意されている製品の場合、代表派生を含むすべての派生について干渉チェックを行うには、膨大な時間が必要となる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、部品間の干渉チェックに要する処理時間の短縮を図ることができる部品間干渉管理方法および部品間干渉管理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願が開示する部品間干渉管理方法は、複数の派生が設定される製品における部品間の干渉を管理する部品間干渉管理方法であって、コンピュータが、派生ごとに該派生に含まれる複数の部品が階層構造で記憶されたPDM(Product Data Management)データベースを参照して、利用者により指定された第1の派生に含まれる部品の組み合わせを取得派生ごとに該派生に含まれる部品の組み合わせに対応付けて過去の干渉チェック結果が記憶された干渉チェックデータベースを参照して、前記第1の派生の部品の組み合わせと同一の部品の組み合わせとなる第2の派生の部品の組み合わせを検索し、前記第2の派生の部品の組み合わせが検索された場合、前記PDMデータベースを参照して、前記第1の派生における部品の組み合わせの上位の部品と、前記第2の派生における部品の組み合わせの上位の部品とが同一であるか否かを判定し、前記判定により同一であると判定された場合、前記第1の派生の部品の組み合わせ干渉チェック結果として前記第2の派生の部品の組み合わせに対応する干渉チェック結果を出力することを特徴とする。
本発明によれば、1つの派生を構成する部品の一覧を取得し、取得された部品の一覧中の部品の組み合わせについて過去に干渉チェックが実行されたか否かを判定し、判定の結果、過去に干渉チェックが実行されている場合、この部品の組み合わせに関する干渉チェック結果として過去の干渉チェック結果を出力する。このため、過去に干渉チェックを実行した部品の組み合わせに関する干渉チェックの時間を削減することができ、部品間の干渉チェックに要する処理時間の短縮を図ることができる。
また、本発明によれば、部品の組み合わせの干渉チェックが他の派生に関する部品間の干渉チェック時に実行されたか否かを判定するため、一部の部品のみが異なる他の派生に対する部品間の干渉チェック結果を流用することができ、効率良く過去の干渉チェック結果を利用して干渉チェックの時間をより削減することができる。
また、本発明によれば、部品の一覧に含まれる各部品の包含関係を示す部品の階層構造を取得し、部品の組み合わせにおける双方の部品を包含する直近上位の部品が、過去の干渉チェック時と同一である場合にのみ、過去の干渉チェック結果を出力する。このため、過去の干渉チェック時と同じ部品の組み合わせでも、これらの部品が組み付けられる位置が異なっている場合には、改めて干渉チェックを実行し、正確な干渉チェック結果を得ることができる。
また、本発明によれば、部品の組み合わせにおける双方の部品の位置が、過去の干渉チェック時と同一である場合にのみ、過去の干渉チェック結果を出力するため、過去の干渉チェック時と同じ部品の組み合わせでも、これらの部品が組み付けられる位置が異なっている場合には、改めて干渉チェックを実行し、正確な干渉チェック結果を得ることができる。
また、本発明によれば、部品の一覧に含まれる各部品の包含関係を示す部品の階層構造を取得し、取得された部品の階層構造において、他の部品を包含しない最下位の部品の組み合わせから順に過去に干渉チェックが実行されたか否かを判定する。このため、過去に干渉チェックが実行されておらず、干渉チェックが実行される場合、干渉ありと判断された部品の組み合わせのそれぞれ上位の部品間にも干渉ありと判断することができ、干渉チェックを効率良く実行することができる。
また、本発明によれば、過去に干渉チェックが実行されていない場合、部品の組み合わせに関する干渉チェックを実行し、得られた干渉チェック結果を記憶するため、将来他の派生について部品間の干渉チェックが行われる際、今回の派生と共通する部品の組み合わせについては、今回の干渉チェック結果を流用することができ、次回以降の干渉チェックに要する処理時間の短縮を図ることができる。
また、本発明によれば、部品の一覧に含まれる各部品の包含関係を示す部品の階層構造を取得し、干渉ありと判断された場合、部品の組み合わせにおける一方の部品をそれぞれ包含する上位の部品間の干渉チェック結果も干渉ありと記憶する。このため、下位の部品の組み合わせに関する干渉チェック結果を上位の部品の組み合わせに関する干渉チェック結果に反映することができ、上位の部品の組み合わせに関する不要な干渉チェックを防止して、干渉チェックを効率良く実行することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、ネットワークを介して接続されたアプリケーションサーバやデータベースサーバからなる部品間の干渉チェックシステムについて説明するが、本発明は、小規模であれば1つのサーバ上で実現することも可能である。
図1は、本実施の形態に係る部品間の干渉チェックシステムの概略構成を示すブロック図である。この干渉チェックシステムは、CADデータベース100、PDMデータベース200、干渉チェックデータベース300、ネットワーク400、AP(Application)サーバ500、およびクライアント600を有している。
CADデータベース100は、製品を構成するすべての部品のCADデータを記憶している。そして、CADデータベース100は、APサーバ500からの求めに応じて、ネットワーク400経由で1つの製品に用いられるすべての部品のCADデータを部品情報として送信する。このとき、CADデータベース100は、1つの製品の代表派生または代表派生とは一部の部品が異なる派生に用いられる部品の部品情報を送信する。
PDMデータベース200は、製品の代表派生および派生にそれぞれどの部品が用いられているかを記憶している。すなわち、PDMデータベース200は、例えば図2に示すように、代表派生a、派生b、派生c、および派生dのそれぞれに必要な部品を記憶している。したがって、図2において、例えば代表派生aには部品A、部品B、部品C、部品D、部品A1、および部品A2が用いられるのに対し、同一製品の派生cでは部品Bが用いられないことが判る。
また、PDMデータベース200に記憶される部品は階層化されており、レベル1の部品は下位のレベル2の部品から構成されており、同様にレベル2の部品は下位のレベル3の部品から構成されている。PDMデータベース200は、各派生に用いられる部品の一覧のみでなく、これらの包含関係を示す部品の階層構造も記憶している。そして、PDMデータベース200は、APサーバ500からの求めに応じて、ネットワーク400経由で1つの製品の代表派生またはいずれかの派生に用いられる部品の一覧および部品の階層構造を派生情報として送信する。
干渉チェックデータベース300は、APサーバ500による部品間の干渉チェック結果を記憶している。すなわち、干渉チェックデータベース300は、例えば図3に示すように、2つの部品の組み合わせがそれぞれ干渉するか否かの一覧を記憶している。この干渉チェックデータベース300のチェック結果は、APサーバ500によって登録されたものである。また、干渉チェックデータベース300は、APサーバ500によって検索されると、検索条件に適合した部品の組み合わせのチェック結果が記憶されている場合には、その組み合わせのチェック結果をAPサーバ500へ提供する。
ネットワーク400は、CADデータベース100、PDMデータベース200、干渉チェックデータベース300、およびAPサーバ500を接続している。ネットワーク400は、インターネットなどを含む大規模なものでも良いし、LAN(Local Area Network)などの小規模なものでも良い。
APサーバ500は、クライアント600から製品の代表派生や派生における部品間の干渉チェックが要求されると、要求された代表派生または派生に用いられる部品の一覧および部品の階層構造(派生情報)をPDMデータベース200から取得し、さらにこれらの部品のCADデータ(部品情報)をCADデータベース100から取得する。そして、APサーバ500は、2つの部品の組み合わせのうち、既に干渉チェックが行われた組み合わせについては干渉チェックデータベース300からチェック結果を得るとともに、まだ干渉チェックが行われていない組み合わせについては干渉チェックを実行して、クライアント600へ干渉チェックの結果を出力する。また、APサーバ500は、初めて干渉チェックが行われた部品の組み合わせについては、チェック結果を干渉チェックデータベース300に登録する。APサーバ500の内部構成および動作については、後に詳述する。
クライアント600は、ユーザによって操作され、ユーザが製品のいずれかの派生について部品間の干渉チェックを希望する場合に、APサーバ500へその旨を通知する。そして、クライアント600は、APサーバ500から干渉チェックの結果が出力されると、この結果を表示する。
図4は、本実施の形態に係るAPサーバ500の要部構成を示すブロック図である。同図においては、APサーバ500の部品間の干渉チェックに係る構成のみを示している。図4に示すAPサーバ500は、受信部510、組み合わせ検索部520、干渉チェック部530、および結果出力部540を有している。
受信部510は、PDMデータベース200からネットワーク400を介して派生情報を受信し、CADデータベース100からネットワーク400を介して部品情報を受信する。具体的には、受信部510は、部品間の干渉チェック対象の派生に用いられる部品の一覧および部品の階層構造を含む派生情報をPDMデータベース200から受信し、この派生情報に含まれる部品すべてのCADデータを含む部品情報をCADデータベース100から受信する。
組み合わせ検索部520は、派生情報に含まれる部品の組み合わせのうち、既に同一製品の他の派生に対する部品間の干渉チェック時に干渉の有無が判定された組み合わせを干渉チェックデータベース300から検索する。このとき、組み合わせ検索部520は、部品の階層構造における最下位の部品の組み合わせから順に干渉チェックデータベース300の検索を実行する。
この検索の結果、過去に干渉チェックが実行されていない部品の組み合わせについては、組み合わせ検索部520は、部品情報に含まれるCADデータを干渉チェック部530へ出力する。また、干渉チェックが既に実行されている部品の組み合わせについては、組み合わせ検索部520は、派生情報に含まれる部品の階層構造を参照して、組み合わせられた2つの部品に共通する上位の部品(以下「親部品」という)が過去の干渉チェック時と同じであるか否かを確認する。この結果、直近上位の親部品が変わっていれば、組み合わせ検索部520は、部品情報に含まれるCADデータを干渉チェック部530へ出力する一方、親部品が変わっていなければ、組み合わせ検索部520は、過去の干渉チェック結果を干渉チェック部530へ出力する。
干渉チェック部530は、組み合わせ検索部520から部品の組み合わせのCADデータが出力されると、これらの部品間の干渉チェックを実行し、干渉または非干渉のチェック結果を結果出力部540へ出力するとともに、干渉チェックデータベース300へ登録する。このとき、干渉チェック部530は、干渉があると判定された部品の組み合わせについては、これらの部品を含む上位の部品の組み合わせについても干渉があると判定し、干渉チェックデータベース300に登録する。また、干渉チェック部530は、組み合わせ検索部520から部品の組み合わせの過去の干渉チェック結果が出力されると、このチェック結果を結果出力部540へ出力する。
結果出力部540は、干渉チェック部530から出力されるチェック結果を一時的に保持し、1つの派生の部品の組み合わせすべてについてチェック結果がそろった時点で、このチェック結果を結果情報としてクライアント600へ出力する。
次いで、上記のように構成されたAPサーバ500による部品間の干渉チェック動作について図5に示すフロー図を参照しながら説明する。
まず、ユーザがクライアント600を操作して部品間の干渉チェックを希望する派生を指定する。ユーザによる指定は、APサーバ500からPDMデータベース200へ伝達され、ユーザが指定した派生に用いられる部品の一覧および部品の階層構造(派生情報)がPDMデータベース200から送信され、APサーバ500の受信部510によって受信される。また、派生情報に含まれる部品のCADデータ(部品情報)がCADデータベース100から送信され、APサーバ500の受信部510によって受信される(ステップS101)。
そして、組み合わせ検索部520によって、派生情報に含まれる部品の一覧から2つの部品の組み合わせが選択される(ステップS102)。この選択は、派生情報に含まれる部品の階層構造が参照され、最下位の部品の組み合わせから行われる。換言すれば、派生を構成する最小の要素に関する組み合わせから順に選択される。部品の組み合わせが選択されると、組み合わせ検索部520によって干渉チェックデータベース300が検索され、この部品の組み合わせに関する干渉チェックが過去に他の派生の部品間の干渉チェック時に実行されているか否かが判定される(ステップS103)。すなわち、組み合わせ検索部520によって、選択された部品の組み合わせのチェック結果が干渉チェックデータベース300に既に登録されているか否かが確認される。
この結果、他の派生の部品間干渉チェック時に干渉の有無がチェックされており、干渉チェックデータベース300に部品の組み合わせのチェック結果が登録されている場合(ステップS103Yes)、さらに組み合わせ検索部520によって、この部品の組み合わせに共通する直近上位の親部品が派生情報から取得され、過去の干渉チェック時における直近上位の親部品と同じであるか否かが判定される(ステップS104)。この判定の結果、直近上位の親部品が不変であれば(ステップS104Yes)、過去の干渉チェック結果がそのまま流用できるため、組み合わせ検索部520によって、干渉チェックデータベース300に登録されているチェック結果が干渉チェック部530へ出力され、この過去のチェック結果は、さらに結果出力部540へ出力される(ステップS105)。過去のチェック結果は、結果出力部540によって一時的に保持される。
ここで、直近上位の親部品が不変である場合にのみ、改めて干渉チェックを実行する必要がない点について、具体例を挙げて説明しておく。
すなわち、例えば部品Aおよび部品Mに関する階層構造が図6に示すようなものである場合を考える。同図に示すように、部品Aは部品A1および部品A2から構成されている一方、部品Mは部品M1および部品A2から構成されている。さらに、部品A1は部品A11および部品A12から構成されており、部品A2は部品A21および部品A22から構成されており、部品M1は部品A11および部品M11から構成されているものとする。
このとき、例えば部品A11と部品A21に共通する直近上位の親部品は、部品Aまたは部品Mとなっている。つまり、部品A11と部品A21の組み合わせに関しては、直近上位の親部品が異なっている。この場合、同じ部品A11と部品A21の組み合わせでも、親部品中でこれらの部品が組み付けられる位置が異なっている可能性があるため、例えば過去に部品Aを親部品とする部品A11と部品A21の組み合わせに関する干渉チェックが行われていても、部品Mを親部品とする部品A11と部品A21の組み合わせに関しては、改めて干渉チェックを実行する必要がある。
反対に、例えば部品A21と部品A22に共通する直近上位の親部品は、常に部品A2となっている。つまり、部品A21と部品A22の組み合わせに関しては、直近上位の親部品が同一である。この場合、親部品が部品A2で変わらないため、部品A21と部品A22の相対的な位置関係は変わらず、例えば過去に部品Aを最上位の親部品とする部品A21と部品A22の組み合わせに関する干渉チェックが行われていれば、部品Mを最上位の親部品とする部品A21と部品A22の組み合わせに関しては、改めて干渉チェックを実行する必要がない。
そして、改めて干渉チェックを実行する必要がない場合は、干渉チェックデータベース300に登録されている過去のチェック結果が流用されるため、該当する部品の組み合わせに関する干渉チェックの時間を削減することができ、1つの派生全体の部品間の干渉チェック処理時間を短縮することができる。
このような干渉チェック済みの部品の組み合わせについて改めて干渉チェックを実行するか否かの判断は、上述した直近上位の親部品の違いに注目する方法だけでなく、それぞれの部品の相対的位置(または絶対的位置)が変化していないかを部品のCADデータから判断する方法もある。
図5のフロー図に戻って、組み合わせ検索部520によって選択された部品の組み合わせについて過去に干渉チェックが実行されていないか(ステップS103No)、過去に干渉チェック済みでも直近上位の親部品が変わっている場合(ステップS104No)、この部品の組み合わせのCADデータが干渉チェック部530へ出力される。そして、干渉チェック部530によって、2つの部品が重なっていたり一方が他方を突き抜けていたりすることがないか、部品のCADデータからチェックされる(ステップS106)。
この結果、2つの部品が互いに干渉していなければ、干渉チェック部530によって、干渉チェックデータベース300における選択中の部品の組み合わせに対応するチェック結果が非干渉として登録される。また、2つの部品が干渉していれば、干渉チェック部530によって、干渉チェックデータベース300におけるチェック結果が干渉として登録される(ステップS107)。さらに、2つの部品が干渉している場合、これらの部品がそれぞれ異なる親部品に属していれば、この親部品間でも干渉が発生すると考えられる。すなわち、再び図6を参照して、部品A11と部品A21に干渉が発生していれば、それぞれの親部品の組み合わせである部品A1と部品A2にも干渉が発生する。このため、部品間に干渉が発生していれば、干渉チェック部530によって、干渉チェックデータベース300における親部品の組み合わせに対応するチェック結果も干渉として登録される。
同様に、2つの親部品を構成するすべての下位の部品間のチェック結果が非干渉であれば、この2つの親部品の組み合わせのチェック結果も非干渉になると考えられるため、干渉チェック部530によって、干渉チェックデータベース300における親部品の組み合わせに対応するチェック結果が非干渉として登録されるようにしても良い。これらのように、下位の部品の組み合わせの干渉チェック結果を上位の部品の組み合わせの干渉チェック結果に反映することにより、上位の部品の組み合わせに関する不要な干渉チェックを防止して、干渉チェックを効率良く実行することができる。
干渉チェック部530による干渉チェック結果は、干渉チェックデータベース300に登録される一方、結果出力部540へも出力される(ステップS108)。干渉チェック結果は、結果出力部540によって一時的に保持される。
このようにして組み合わせ検索部520によって選択された一組の部品の組み合わせに関する干渉チェックが完了すると、結果出力部540によって、派生情報に含まれるすべての部品の組み合わせに関する干渉チェックが完了したか否かが判定され(ステップS109)、すべての組み合わせに関する干渉チェックが完了していなければ(ステップS109No)、再び組み合わせ検索部520によって部品の組み合わせが選択され、上記と同様の処理が実行される。一方、すべての部品の組み合わせに関する干渉チェックが完了していれば(ステップS109Yes)、クライアント600から要求があった派生の部品間干渉チェックが完了したことになるため、すべての部品間の干渉チェック結果を含む結果情報が結果出力部540からクライアント600へ出力される(ステップS110)。
以上のように、本実施の形態によれば、同一製品の派生に関する部品間干渉をチェックする際、他の派生に関する部品間干渉チェック時に、既に同じ部品の組み合わせの干渉をチェックしていれば、このチェック結果を流用して派生全体のチェック結果を出力する。このため、過去に部品間の干渉チェックを実行した部品の組み合わせに関する干渉チェックの時間を削減することができ、1つの派生全体の部品間の干渉チェックに要する処理時間の短縮を図ることができる。
(付記1)複数の派生が設定される製品における部品間の干渉を管理する部品間干渉管理方法であって、
1つの派生を構成する部品の一覧を取得する取得工程と、
前記取得工程にて取得された部品の一覧中の部品の組み合わせについて過去に干渉チェックが実行されたか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程における判定の結果、過去に干渉チェックが実行されている場合、前記部品の組み合わせに関する干渉チェック結果として過去の干渉チェック結果を出力する出力工程と
を有することを特徴とする部品間干渉管理方法。
(付記2)前記判定工程は、
前記部品の組み合わせの干渉チェックが他の派生に関する部品間の干渉チェック時に実行されたか否かを判定することを特徴とする付記1記載の部品間干渉管理方法。
(付記3)前記取得工程は、
部品の一覧に含まれる各部品の包含関係を示す部品の階層構造を取得し、
前記出力工程は、
前記部品の組み合わせにおける双方の部品を包含する直近上位の部品が、過去の干渉チェック時と同一である場合にのみ、過去の干渉チェック結果を出力することを特徴とする付記1記載の部品間干渉管理方法。
(付記4)前記出力工程は、
前記部品の組み合わせにおける双方の部品の位置が、過去の干渉チェック時と同一である場合にのみ、過去の干渉チェック結果を出力することを特徴とする付記1記載の部品間干渉管理方法。
(付記5)前記取得工程は、
部品の一覧に含まれる各部品の包含関係を示す部品の階層構造を取得し、
前記判定工程は、
前記取得工程にて取得された部品の階層構造において、他の部品を包含しない最下位の部品の組み合わせから順に過去に干渉チェックが実行されたか否かを判定することを特徴とする付記1記載の部品間干渉管理方法。
(付記6)前記判定工程における判定の結果、過去に干渉チェックが実行されていない場合、前記部品の組み合わせに関する干渉チェックを実行するチェック工程と、
前記チェック工程にて得られた干渉チェック結果を記憶する記憶工程と
をさらに有することを特徴とする付記1記載の部品間干渉管理方法。
(付記7)前記取得工程は、
部品の一覧に含まれる各部品の包含関係を示す部品の階層構造を取得し、
前記記憶工程は、
前記チェック工程にて干渉ありと判断された場合、前記部品の組み合わせにおける一方の部品をそれぞれ包含する上位の部品間の干渉チェック結果も干渉ありと記憶することを特徴とする付記6記載の部品間干渉管理方法。
(付記8)複数の派生が設定される製品における部品間の干渉を管理する部品間干渉管理装置であって、
1つの派生を構成する部品の一覧を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された部品の一覧中の部品の組み合わせについて過去に干渉チェックが実行されたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定の結果、過去に干渉チェックが実行されている場合、前記部品の組み合わせに関する干渉チェック結果として過去の干渉チェック結果を出力する出力手段と
を有することを特徴とする部品間干渉管理装置。
(付記9)コンピュータに複数の派生が設定される製品における部品間の干渉を管理させるための部品間干渉管理プログラムであって、前記コンピュータに、
1つの派生を構成する部品の一覧を取得する取得工程と、
前記取得工程にて取得された部品の一覧中の部品の組み合わせについて過去に干渉チェックが実行されたか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程における判定の結果、過去に干渉チェックが実行されている場合、前記部品の組み合わせに関する干渉チェック結果として過去の干渉チェック結果を出力する出力工程と
を実行させることを特徴とする部品間干渉管理プログラム。
(付記10)アプリケーションサーバとデータベースサーバとを備え、複数の派生が設定される製品における部品間の干渉を管理する部品間干渉管理システムであって、
前記アプリケーションサーバは、
1つの派生を構成する部品の一覧を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された部品の一覧中の部品の組み合わせについて過去に干渉チェックが実行されたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定の結果、過去に干渉チェックが実行されている場合、前記部品の組み合わせに関する干渉チェック結果として過去の干渉チェック結果を出力する出力手段と、
前記判定手段による判定の結果、過去に干渉チェックが実行されていない場合、前記部品の組み合わせに関する干渉チェックを実行するチェック手段とを有し、
前記データベースサーバは、
前記チェック手段によって得られた干渉チェック結果を記憶する記憶手段を有する、
ことを特徴とする部品間干渉管理システム。
本発明は、部品間の干渉チェックに要する処理時間の短縮を図る場合に適用することができる。
一実施の形態に係る干渉チェックシステムの概略構成を示すブロック図である。 一実施の形態に係るPDMデータベースの一例を示す図である。 一実施の形態に係る干渉チェックデータベースの一例を示す図である。 一実施の形態に係るAPサーバの要部構成を示すブロック図である。 一実施の形態に係る干渉チェック動作を示すフロー図である。 一実施の形態に係る部品の構成例を示す図である。
符号の説明
100 CADデータベース
200 PDMデータベース
300 干渉チェックデータベース
400 ネットワーク
500 APサーバ
510 受信部
520 組み合わせ検索部
530 干渉チェック部
540 結果出力部
600 クライアント

Claims (3)

  1. 複数の派生が設定される製品における部品間の干渉を管理する部品間干渉管理方法であって、コンピュータが、
    派生ごとに該派生に含まれる複数の部品が階層構造で記憶されたPDM(Product Data Management)データベースを参照して、利用者により指定された第1の派生に含まれる部品の組み合わせを取得
    派生ごとに該派生に含まれる部品の組み合わせに対応付けて過去の干渉チェック結果が記憶された干渉チェックデータベースを参照して、前記第1の派生の部品の組み合わせと同一の部品の組み合わせとなる第2の派生の部品の組み合わせを検索し、
    前記第2の派生の部品の組み合わせが検索された場合、前記PDMデータベースを参照して、前記第1の派生における部品の組み合わせの上位の部品と、前記第2の派生における部品の組み合わせの上位の部品とが同一であるか否かを判定し、
    前記判定により同一であると判定された場合、前記第1の派生の部品の組み合わせ干渉チェック結果として前記第2の派生の部品の組み合わせに対応する干渉チェック結果を出力する
    ことを特徴とする部品間干渉管理方法。
  2. 複数の派生が設定される製品における部品間の干渉を管理する部品間干渉管理装置であって、
    派生ごとに該派生に含まれる複数の部品が階層構造で記憶されたPDM(Product Data Management)データベースを参照して、利用者により指定された第1の派生に含まれる部品の組み合わせを取得する取得手段と、
    派生ごとに該派生に含まれる部品の組み合わせに対応付けて過去の干渉チェック結果が記憶された干渉チェックデータベースを参照して、前記第1の派生の部品の組み合わせと同一の部品の組み合わせとなる第2の派生の部品の組み合わせを検索し、前記第2の派生の部品の組み合わせが検索された場合、前記PDMデータベースを参照して、前記第1の派生における部品の組み合わせの上位の部品と、前記第2の派生における部品の組み合わせの上位の部品とが同一であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定により同一であると判定された場合、前記第1の派生の部品の組み合わせ干渉チェック結果として前記第2の派生の部品の組み合わせに対応する干渉チェック結果を出力する出力手段と
    を有することを特徴とする部品間干渉管理装置。
  3. 複数の派生が設定される製品における部品間の干渉を管理する部品間干渉管理プログラムであって、コンピュータに、
    派生ごとに該派生に含まれる複数の部品が階層構造で記憶されたPDM(Product Data Management)データベースを参照して、利用者により指定された第1の派生に含まれる部品の組み合わせを取得し、
    派生ごとに該派生に含まれる部品の組み合わせに対応付けて過去の干渉チェック結果が記憶された干渉チェックデータベースを参照して、前記第1の派生の部品の組み合わせと同一の部品の組み合わせとなる第2の派生の部品の組み合わせを検索し、
    前記第2の派生の部品の組み合わせが検索された場合、前記PDMデータベースを参照して、前記第1の派生における部品の組み合わせの上位の部品と、前記第2の派生における部品の組み合わせの上位の部品とが同一であるか否かを判定し、
    前記判定により同一であると判定された場合、前記第1の派生の部品の組み合わせの干渉チェック結果として前記第2の派生の部品の組み合わせに対応する干渉チェック結果を出力する
    処理を実行させることを特徴とする部品間干渉管理プログラム。
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