JP2009056778A - 液体吐出装置、及び、液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出装置、及び、液体吐出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信号伝送用の配線の数を少なくする。
【解決手段】液体吐出装置は、液体を吐出させるための動作をする素子と、駆動信号を生成する駆動信号生成部と、混合タイミング信号生成部と、個別タイミング信号生成部とを有する。混合タイミング信号生成部は、第1駆動信号の素子への印加制御のタイミングを定める第1エッジと第2駆動信号の素子への印加制御のタイミングを定め、かつ、第1エッジとは異なるタイミングの第2エッジとを含んだ、混合タイミング信号を生成する。個別タイミング信号生成部は、配線を通じて送信された混合タイミング信号に基づき、第1エッジのタイミングで第1駆動信号の印加制御のタイミングを示す信号レベルの変化を定める第1タイミング信号と、第2エッジのタイミングで第2駆動信号の印加制御のタイミングを示す信号レベルの変化を定める第2タイミング信号とを生成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体吐出装置、及び、液体吐出方法に関する。
インクジェットプリンタ等の液体吐出装置には、駆動信号を複数生成し、各駆動信号の必要な部分を用いて液体の吐出を行うものがある(例えば、特許文献1を参照。)。この装置では、各駆動信号における必要な部分を制御上認識させるため、チェンジパルスを有するチェンジ信号を、複数の駆動信号のそれぞれに対応させて生成している。
特開2006−123328号公報
このように、駆動信号に応じた数の信号を用いる構成の場合、タイミング信号の数が増えてしまい、配線数の増加を招くという問題を生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、配線の数を少なくすることにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、
(A)液体を吐出するための動作をする素子と、
(B)前記素子に行わせる動作を定める第1駆動信号と前記素子に行わせる動作を定める第2駆動信号とを生成する駆動信号生成部と、
(C)前記第1駆動信号の前記素子への印加制御のタイミングを定める第1エッジと、前記第2駆動信号の前記素子への印加制御のタイミングを定め、かつ、前記第1エッジとは異なるタイミングの第2エッジとを含んだ、混合タイミング信号を生成する混合タイミング信号生成部と、
(D)前記混合タイミング信号に基づき、前記第1エッジのタイミングで前記第1駆動信号の印加制御のタイミングを示す信号レベルの変化を定める第1タイミング信号と、前記第2エッジのタイミングで前記第2駆動信号の印加制御のタイミングを示す信号レベルの変化を定める第2タイミング信号とを生成する個別タイミング信号生成部と、
(E)を有する液体吐出装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
すなわち、(A)液体を吐出するための動作をする素子と、(B)前記素子に行わせる動作を定める第1駆動信号と前記素子に行わせる動作を定める第2駆動信号とを生成する駆動信号生成部と、(C)前記第1駆動信号の前記素子への印加制御のタイミングを定める第1エッジと、前記第2駆動信号の前記素子への印加制御のタイミングを定め、かつ、前記第1エッジとは異なるタイミングの第2エッジとを含んだ、混合タイミング信号を生成する混合タイミング信号生成部と、(D)前記混合タイミング信号に基づき、前記第1エッジのタイミングで前記第1駆動信号の印加制御のタイミングを示す信号レベルの変化を定める第1タイミング信号と、前記第2エッジのタイミングで前記第2駆動信号の印加制御のタイミングを示す信号レベルの変化を定める第2タイミング信号とを生成する個別タイミング信号生成部と、(E)を有する液体吐出装置を実現できることが明らかとされる。
このような液体吐出装置によれば、個別タイミング信号生成部は、混合タイミング信号に基づいて、第1タイミング信号と第2タイミング信号とを生成するので、第1タイミング信号と第2タイミング信号とを個別に送受信する場合にくらべて配線の数を少なくすることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記混合タイミング信号は、前記第1エッジを含む第1タイミングパルス、及び、前記第2エッジを含む第2タイミングパルスを有し、前記個別タイミング信号生成部は、前記第1タイミングパルスと同期して生成される第1同期タイミングパルスを有する第1タイミング信号と、前記第2タイミングパルスと同期して生成される第2同期タイミングパルスを有する第2タイミング信号とを生成することが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、第1タイミング信号と第2タイミング信号とを容易に生成できる。
かかる液体吐出装置であって、前記混合タイミング信号生成部は、前記第1タイミングパルスと前記第2タイミングパルスとを交互に有する混合タイミング信号を生成し、前記個別タイミング信号生成部は、前記混合タイミング信号が入力され、前記混合タイミング信号の立ち上がりエッジ毎に、HレベルとLレベルの一方から他方へと切り替わる第1レベル信号、及び、HレベルとLレベルの他方から一方へと切り替わる第2レベル信号を出力するレベル信号出力部と、前記混合タイミング信号と前記第1レベル信号とが入力され、前記第1レベル信号がHレベルの期間における前記混合タイミング信号の信号レベルの変化に基づき、前記第1タイミング信号を出力する第1アンド回路と、前記混合タイミング信号と前記第2レベル信号とが入力され、前記第2レベル信号がHレベルの期間における前記混合タイミング信号の信号レベルの変化に基づき、前記第2タイミング信号を出力する第2アンド回路と、を有することが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、第1タイミング信号と第2タイミング信号とを簡単な回路で生成できる。
かかる液体吐出装置であって、前記個別タイミング信号生成部は、前記第1タイミングパルスと前記第2タイミングパルスの一方に同期してHレベルを示す選択信号と、前記混合タイミング信号とに基づき、前記第1タイミング信号と前記第2タイミング信号とを生成することが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、第1タイミング信号と第2タイミング信号とが種々のパターンで混在しても対応できる。
かかる液体吐出装置であって、前記個別タイミング信号生成部は、前記第1タイミングパルスであるか前記第2タイミングパルスであるかを示す選択データを、前記第1タイミングパルス及び前記第2タイミングパルスで規定されるタイミングで読み出し、読み出した選択データに基づいて前記選択信号を生成することが好ましい。この場合において、前記選択データは、前記液体の吐出量を示す吐出量情報と同じ配線を通じて送信されることが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、第1タイミングパルスと第2タイミングパルスの生成順序が不規則であっても、選択データの与え方次第で対応することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記混合タイミング信号は、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの一方が前記第1エッジであって他方が前記第2エッジである共通タイミングパルスを有し、前記個別タイミング信号生成部は、前記第1エッジのタイミングで信号レベルを立ち上がりと立ち下がりの一方に変化させる第1タイミング信号を生成し、前記第2エッジのタイミングで信号レベルを立ち上がりと立ち下がりの一方に変化させる第2タイミング信号を生成することが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、共通タイミングパルスに基づいて各駆動信号の印加制御が行えるので、印加制御タイミング同士の間隔が短くても対応できる。
かかる液体吐出装置であって、前記個別タイミング信号生成部は、前記混合タイミング信号を前記第1タイミング信号として出力し、前記混合タイミング信号の信号レベルを反転させた信号を前記第2タイミング信号として出力することが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、第1タイミング信号と第2タイミング信号とを簡単な回路で生成できる。
かかる液体吐出装置であって、前記混合タイミング信号生成部は、前記第1エッジを含む信号と前記第2エッジを含む信号とを混合することで、前記混合タイミング信号を生成し、前記個別タイミング信号生成部は、配線を介して送信された前記混合タイミング信号から前記第1エッジを含む信号と前記第2エッジを含む信号とを分離することで、前記第1タイミング信号と前記第2タイミング信号とを生成することが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、第1タイミング信号と第2タイミング信号とを個別に送受信する場合にくらべて配線の数を少なくすることができる。
また、次の液体吐出方法を実現できることも明らかとされる。
すなわち、(A)液体を吐出するための動作をする素子に行わせる動作を定める第1駆動信号と前記素子に行わせる動作を定める第2駆動信号とを生成すること、(B)前記第1駆動信号の前記素子への印加制御のタイミングを定める第1エッジと、前記第2駆動信号の前記素子への印加制御のタイミングを定め、かつ、前記第1エッジとは異なるタイミングの第2エッジとを含んだ混合タイミング信号を生成すること、(C)前記混合タイミング信号に基づき、前記第1エッジのタイミングで前記第1駆動信号の印加制御のタイミングを示す信号レベルの変化を定める第1タイミング信号と、前記第2エッジのタイミングで前記第2駆動信号の印加制御のタイミングを示す信号レベルの変化を定める第2タイミング信号とを生成すること、(D)を有する液体吐出方法を実現できることも明らかにされる。
===第1実施形態===
<液体吐出装置について>
液体吐出装置には、印刷装置、カラーフィルタ製造装置、ディスプレイ製造装置、半導体製造装置、及びDNAチップ製造装置など、様々な種類があり、全てについて説明することは困難である。そこで、本明細書では、印刷装置としてのプリンタを例に挙げて説明する。
===全体構成===
<プリンタ1について>
図1は、プリンタ1の構成を説明するブロック図である。例示したプリンタ1は、用紙搬送機構10、キャリッジ移動機構20、駆動信号生成回路30、合成回路40、ヘッドユニット50、検出器群SG、及び、プリンタ側コントローラ60を有する。
用紙搬送機構10は、媒体としての用紙を搬送方向に搬送させる。キャリッジ移動機構20は、ヘッドユニット50を所定方向(例えば紙幅方向)に移動させる。ヘッドユニット50が有するヘッド51は、液体の一種であるインクを用紙に向けて吐出させる。駆動信号生成回路30は、駆動信号生成部に相当し、駆動信号COMを生成する。この駆動信号COMは、ヘッド51が有するピエゾ素子511(図2を参照)に印加される。本実施形態の駆動信号COMは、図3に示すように第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bとを有する。なお、生成される駆動信号COMについては、後で説明する。
合成回路40は、プリンタ側コントローラ60から送信された第1基チェンジ信号CH_A´及び第2基チェンジ信号CH_B´に基づき、合成タイミング信号CH_ABを生成する(図5を参照)。合成回路40は混合タイミング信号生成部の一種であり、合成タイミング信号CH_ABは混合タイミング信号の一種である。なお、合成回路40と各信号については、後で説明する。
ヘッドユニット50は、ヘッド制御部HCとヘッド51と分離回路52とを有する。図2に示すように、ヘッド51は、ピエゾ素子511を有する。ピエゾ素子511は、液体を吐出させるための動作をする素子に相当し、ヘッド51が有するノズル(図示せず。)に応じた複数設けられる。例えば、1色のインクに対応して96個〜180個のピエゾ素子511が設けられる。このピエゾ素子511は、充放電に伴って変形し、ヘッド51内の圧力室(図示せず。)に貯留されたインクに圧力変化を生じさせる。この圧力変化によって、ノズルからインクが吐出される。
ヘッド制御部HCは、駆動信号生成回路30で生成された駆動信号COM(第1駆動信号COM_A,第2駆動信号COM_B)の必要部分を、選択的にピエゾ素子511へ印加する。このため、ヘッド制御部HCは、各駆動信号COMを供給する供給線の途中に、ピエゾ素子511毎に設けられた複数のスイッチ対71(第1スイッチ71A及び第2スイッチ71B)を有する。そして、ヘッド制御部HCは、各スイッチ71A,71Bを制御することで、駆動信号COMの必要部分を選択的にピエゾ素子511へ印加させる。このとき、必要部分の選択の仕方次第で、所望の量のインクをノズルから吐出させることができる。なお、ヘッド制御部HCについては、後で詳しく説明する。
分離回路52は、合成回路40から出力された合成タイミング信号CH_ABに基づき、第1チェンジ信号CH_Aと第2チェンジ信号CH_Bとを生成する(図6Bを参照)。第1チェンジ信号CH_Aは、第1駆動信号COM_Aの印加制御のタイミングを定める信号であり、第1タイミング信号の一種である。第2チェンジ信号CH_Bは、第2駆動信号COM_Bの印加制御のタイミングを定める信号であり、第2タイミング信号の一種である。従って、分離回路52は、個別タイミング信号生成部の一種に相当する。なお、分離回路52については、後で説明する。
検出器群SGは、プリンタ1の状況を監視する複数の検出器によって構成される。これらの検出器による検出結果は、プリンタ側コントローラ60に出力される。プリンタ側コントローラ60は、コンピュータCPから送信された印刷データや各検出器群SGから出力された検出結果に基づいて制御対象部を制御し、用紙に画像を印刷させる。
===プリンタ1の要部===
<プリンタ側コントローラ60について>
プリンタ側コントローラ60は、プリンタ1における全体的な制御を行う。例えば、プリンタ側コントローラ60は、用紙搬送機構10、キャリッジ移動機構20、駆動信号生成回路30、及び、ヘッドユニット50を制御する。
図1に示すように、プリンタ側コントローラ60は、インタフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、制御ユニット64とを有する。インタフェース部61は、外部装置であるコンピュータCPとの間でデータの受け渡しを行う。CPU62は、プリンタ1の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、コンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等として用いられるものであり、RAM、EEPROM、ROM等の記憶素子によって構成される。CPU62は、メモリ63に記憶されているコンピュータプログラムに従い、各制御対象部を制御する。
例えば、CPU62は、制御ユニット64を介して用紙搬送機構10やキャリッジ移動機構20を制御したり、駆動信号COMを生成させるための制御信号を駆動信号生成回路30に出力したりする。この制御信号はDACデータとも呼ばれ、電圧値を示す複数ビットのデジタルデータが用いられる。また、CPU62は、ヘッド51の動作を制御するためのヘッド制御信号を生成して出力する。具体的には、インクの吐出量を示すドット形成データSI、ドット形成データSIをラッチするタイミングを規定するためのラッチ信号LAT、ドット形成データSIの転送等に用いられるクロック、第1基チェンジ信号CH_A´及び第2基チェンジ信号CH_B´を出力する。これらの信号の中で、第1基チェンジ信号CH_A´及び第2基チェンジ信号CH_B´は合成回路40に出力され、他の信号はフレキシブルケーブル(配線の一種)を介してヘッド制御部HCに出力される。
<生成される駆動信号COMについて>
駆動信号生成回路30は、プリンタ側コントローラ60(CPU62)からのDACデータに基づき、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bとを生成する。これらの駆動信号COM_A,COM_Bは、ピエゾ素子511に行わせる動作を規定する。図3に示すように、第1駆動信号COM_A及び第2駆動信号COM_Bはそれぞれ、ドット形成期間Tを単位として繰り返し生成される。本実施形態において、第1駆動信号COM_A及び第2駆動信号COM_Bはそれぞれ、ドット形成期間T内に4つの駆動パルスを含んでいる。ここで、駆動パルスとは、ヘッド51が有するピエゾ素子511に所定の動作をさせるための電圧変化パターンのことである。この駆動パルスには、ノズルからインクを吐出させるための吐出パルスと、インクの増粘を抑制するための微振動パルス(増粘抑制パルス)とが含まれる。
第1駆動信号COM_Aは、期間T11内に生成される第1微振動パルスVP1と、期間T12内に生成される第1吐出パルスP1と、期間T13内に生成される第2吐出パルスP2と、期間T14内に生成される第3吐出パルスP3とを含む。第2駆動信号COM_Bは、期間T21内に生成される第4吐出パルスP4と、期間T22内に生成される第5吐出パルスP5と、期間T23内に生成される第6吐出パルスP6と、期間T24内に生成される第2微振動パルスVP2とを含んで構成される。
第1微振動パルスVP1及び第2微振動パルスVP2は、インクが吐出されない程度の弱い圧力変化を、圧力室内のインクに与えるものである。例示した第1微振動パルスVP1及び第2微振動パルスVP2は、下向きの台形波によって構成されている。第1吐出パルスP1〜第6吐出パルスP6はいずれも、所定量のインクを吐出させるための動作をピエゾ素子511に行わせる。例えば、第1吐出パルスP1及び第3吐出パルスP3はいずれも同じ電圧変化パターンを有する。このため、同じ動作をピエゾ素子511に行わせる。そして、第1吐出パルスP1や第3吐出パルスP3が印加されると、ピエゾ素子511は、大ドットの形成に必要な量の半分のインクを吐出するための動作を行う。また、第2吐出パルスP2及び第4吐出パルスP4はいずれも同じ電圧変化パターンを有し、第5吐出パルスP5及び第6吐出パルスP6はいずれも同じ電圧変化パターンを有する。そして、第2吐出パルスP2や第4吐出パルスP4が印加されると、ピエゾ素子511は、中ドットの形成に必要な量の半分のインクを吐出するための動作を行う。同様に、第5吐出パルスP5や第6吐出パルスP6が印加されると、ピエゾ素子511は、小ドットの形成に必要な量の半分のインクを吐出するための動作を行う。
この場合、ドットの非形成(微振動)に対応して、期間T11で第1駆動信号COM_Aが、期間T24で第2駆動信号COM_Bがそれぞれピエゾ素子511に印加される。小ドットの形成に対応して、期間T22及び期間T23で第2駆動信号COM_Bがピエゾ素子511に印加される。中ドットの形成に対応して、期間T21で第2駆動信号COM_Bが、期間T13で第1駆動信号COM_Aがそれぞれピエゾ素子511に印加される。そして、大ドットの形成に対応して、期間T12及び期間T14で第1駆動信号COM_Aがピエゾ素子511に印加される。従って、各期間T11〜T14,T21〜T24の開始タイミングが第1駆動信号COM_Aや第2駆動信号COM_Bの印加制御のタイミングに相当する。
<ヘッド制御部HCについて>
図2に示すように、ヘッド制御部HCは、スイッチ対71と、スイッチ制御信号生成部72とを有する。スイッチ対71は、第1駆動信号COM_Aや第2駆動信号COM_Bをピエゾ素子511に印加するためのものであり、ピエゾ素子511毎に設けられる。このスイッチ対71は、第1駆動信号COM_Aの印加を担当する第1スイッチ71Aと、第2駆動信号COM_Bの印加を担当する第2スイッチ71Bとを有する。第1スイッチ71Aの一端は第1駆動信号COM_Aの供給線に接続され、他端はピエゾ素子511に接続されている。そして、第1スイッチ71Aは、入力された第1スイッチ制御信号SW_Aに基づいて、第1駆動信号COM_Aをピエゾ素子511へ印加したり遮断したりする。一方、第2スイッチ71Bの一端は第2駆動信号COM_Bの供給線に接続され、他端はピエゾ素子511に接続されている。そして、第2スイッチ71Bは、入力された第2スイッチ制御信号SW_Bに基づいて、第2駆動信号COM_Bをピエゾ素子511へ印加したり遮断したりする。
スイッチ制御信号生成部72は、スイッチ対71を動作させるためのスイッチ制御信号(第1スイッチ制御信号SW_A,第2スイッチ制御信号SW_B)を生成する。図2に示すように、スイッチ制御信号生成部72は、第1シフトレジスタ73Aと、第2シフトレジスタ73Bと、第1ラッチ回路74Aと、第2ラッチ回路74Bと、制御ロジック75と、デコーダ76とを有する。
ドット形成動作(スイッチ制御信号の生成動作)において、第1シフトレジスタ73Aにはドット形成データSIの上位ビットがセットされ、第2シフトレジスタ73Bにはドット形成データSIの下位ビットがセットされる。第1ラッチ回路74A及び第2ラッチ回路74Bは、第1シフトレジスタ73A及び第2シフトレジスタ73Bにセットされたデータをラッチする。すなわち、第1ラッチ回路74Aは、第1シフトレジスタ73Aにセットされたドット形成データSIの上位ビットをラッチする。一方、第2ラッチ回路74Bは、第2シフトレジスタ73Bにセットされたドット形成データSIの下位ビットをラッチする。このラッチによってドット形成データSIの上位ビットと下位ビットは、ピエゾ素子511毎の組となる。ピエゾ素子511毎の組とされたドット形成データSIは、デコーダ76へ入力される。
制御ロジック75は、第1スイッチ71Aの制御に用いられるスイッチ制御情報q0〜q3、及び、第2スイッチ71Bの制御に用いられるスイッチ制御情報q4〜q7を記憶する。これらのスイッチ制御情報q0〜q3,q4〜q7は、ドット形成データSIの種類毎に定められており、第1スイッチ制御信号SW_Aや第2スイッチ制御信号SW_Bの基となっている。
デコーダ76は、制御ロジック75から出力されるスイッチ制御情報q0〜q3,q4〜q7の中から、必要なスイッチ制御情報をドット形成データSIに応じて選択し、各スイッチ71A,71Bへ出力する。すなわち、スイッチ制御情報q0〜q3のうちドット形成データSIで選択されたものが第1スイッチ制御信号SW_Aとなる。また、スイッチ制御情報q4〜q7のうちドット形成データSIで選択されたものが第2スイッチ制御信号SW_Bとなる。各スイッチ71A,71Bは、入力されたスイッチ制御信号,SW_ASW_BがHレベル(データ[1])の場合にオン状態となり、Lレベル(データ[0])の場合にオフ状態となる。そして、各スイッチ71A,71Bは、オン状態の期間に亘って対応する側の駆動信号COMをピエゾ素子511に印加する。また、オフ状態の期間に亘って対応する側の駆動信号COMを遮断する。
<各駆動信号COMの印加制御について>
前述したように、このプリンタ1では、第1駆動信号COM_Aの印加制御が期間T11〜期間T14の各期間でなされ、第2駆動信号COM_Bの印加制御が期間T21〜T24の各期間でなされる。そして、各期間における印加制御は、制御ロジック75がスイッチ制御情報q0〜q3,q4〜q7の内容を切り替えることで行われる。例えば、ドットの非形成の場合、期間T11では信号印加(データ[1])、期間T12〜期間T14では信号遮断(データ[0])となる。このため、対応する第1スイッチ制御信号SW_Aは4ビットのデータ[1000]となる。この第1スイッチ制御信号SW_Aにおいて、最上位ビットが期間T11に対応し、2番目のビットが期間T12に対応する。また、3番目のビットが期間T13に対応し、最下位ビットが期間T14に対応する。一方、期間T21〜期間T23では信号遮断となり、期間T24では信号印加となる。このため、対応する第2スイッチ制御信号SW_Bは4ビットのデータ[0001]となる。この第2スイッチ制御信号SW_Bにおいても、最上位ビットが期間T21に対応し、2番目のビットが期間T22に対応する。また、3番目のビットが期間T23に対応し、最下位ビットが期間T24に対応する。
制御ロジック75は、図3に示すラッチ信号LATにおける信号レベルの変化(この例では、LレベルからHレベルへの立ち上がり)に基づき、スイッチ制御情報q0〜q3,q4〜q7における最上位ビットのデータを出力する。そして、制御ロジック75は、第1ラッチ信号LATにおける信号レベルの変化に基づき、スイッチ制御情報q0〜q3における2番目のビット以降のデータを順に出力する。同様に、制御ロジック75は、第2ラッチ信号LATにおける信号レベルの変化に基づき、スイッチ制御情報q4〜q7における2番目のビット以降のデータを順に出力する。その結果、第1スイッチ制御信号SW_Aの内容(信号レベル)は、ラッチ信号LATで規定されるタイミング、及び、第1チェンジ信号CH_Aで規定されるタイミングで更新される。同様に、第2スイッチ制御信号SW_Bの内容は、ラッチ信号LATで規定されるタイミング、及び、第2チェンジ信号CH_Bで規定されるタイミングで更新される。
<合成回路40及び分離回路52の概要>
前述したように、第1チェンジ信号CH_Aは、第1スイッチ制御信号SW_A(スイッチ制御情報q0〜q3)の印加制御のタイミングを定める信号であり、第2チェンジ信号CH_Bは、第2スイッチ制御信号SW_B(スイッチ制御情報q4〜q7)の印加制御のタイミングを定める信号である。これらのチェンジ信号CH_A,CH_Bは、ヘッドユニット50が有するスイッチ制御信号生成部72で用いられる。ここで、各チェンジ信号CH_A,CH_Bを、他のヘッド制御信号(クロック信号CLK,ドット形成データSI、及び、ラッチ信号LAT)等とともに、フレキシブルケーブルFC(配線の一種)を介してヘッドユニット50側に伝送してしまうと、第1チェンジ信号CH_Aと第2チェンジ信号CH_Bのそれぞれに芯線を割り当てる必要がある。この場合、フレキシブルケーブルFCが有する芯線の数の増加を招くので、好ましくない。
合成回路40と分離回路52は、このような事情に鑑みて設けられている。すなわち、合成回路40は、第1チェンジ信号CH_Aの基となる第1基チェンジ信号CH_A´と、第2チェンジ信号CH_Bの基となる第2基チェンジ信号CH_B´とを合成(混合)し、合成タイミング信号CH_ABを生成する。生成された合成タイミング信号CH_ABは、フレキシブルケーブルFCが有する特定の芯線(特定の配線に相当する)を通じてヘッドユニット50側に送信される。合成タイミング信号CH_ABは、分離回路52にて受信される。分離回路52では、合成タイミング信号CH_ABにおける信号レベルの変化に基づいて、第1チェンジ信号CH_Aと第2チェンジ信号CH_Bとを生成する。言い換えれば、合成タイミング信号CH_ABから第1チェンジ信号CH_Aと第2チェンジ信号CH_Bとを分離している。そして、ヘッド制御部HCは、分離回路52から出力された第1チェンジ信号CH_A及び第2チェンジ信号CH_Bを用いてインクの吐出制御(ピエゾ素子511に対する各駆動信号COMの印加制御)を行う。
このような構成を採ることで、各種の信号を伝送するために必要な配線(フレキシブルケーブルFCにおける芯線)の数を少なくすることができる。
<合成回路40について>
合成回路40は、混合タイミング信号生成部の一種であり、図4に示すように、コントローラ基板に実装されている。コントローラ基板は、プリンタ1の本体側に設けられており、合成回路40の他、プリンタ側コントローラ60や駆動信号生成回路30等が実装されている。図5Aに示すように、この実施形態における合成回路40は、2つの入力端子を備えたオア回路41を有する。このオア回路41が有する一方の入力端子には第1基チェンジ信号CH_A´が入力され、他方の入力端子には第2基チェンジ信号CH_B´が入力される。そして、出力端子からは、合成タイミング信号CH_AB(混合タイミング信号の一種)が出力される。
第1基チェンジ信号CH_A´はプリンタ側コントローラ60によって生成される。図5Bに示すように、第1基チェンジ信号CH_A´は、3つの第1基チェンジパルスCH11´〜CH13´を有する。図3との比較から判るように、各第1基チェンジパルスCH11´〜CH13´は、第1チェンジ信号CH_Aが有する3つの第1チェンジパルスCH11〜CH13と、同じタイミングであって同じ時間幅で生成される。この例では、期間T12の開始タイミングt11で、1番目の第1基チェンジパルスCH11´が有する立ち上がりエッジが生成されている。同様に、期間T13の開始タイミングt12で、2番目の第1基チェンジパルスCH12´が有する立ち上がりエッジが生成され、期間T14の開始タイミングt13で、3番目の第1基チェンジパルスCH13´が有する立ち上がりエッジが生成されている。すなわち、各第1基チェンジパルスCH11´〜CH13´が有する立ち上がりエッジは、第1駆動信号COM_Aのピエゾ素子511への印加制御のタイミングを定める第1エッジに相当する。また、各第1基チェンジパルスCH11´〜CH13´は、第1エッジを含む第1タイミングパルスに相当する。
第2基チェンジ信号CH_B´もまたプリンタ側コントローラ60によって生成される。第2基チェンジ信号CH_B´も、3つの第2基チェンジパルスCH21´〜CH23´を有する。各第2基チェンジパルスCH21´〜CH23´は、第2チェンジ信号CH_Bが有する3つの第2チェンジパルスCH21〜CH23と同じ期間に生成される。この例では、期間T22の開始タイミングt21で、1番目の第2基チェンジパルスCH21´が有する立ち上がりエッジが生成されている。同様に、期間T23の開始タイミングt22で、2番目の第2基チェンジパルスCH22´が有する立ち上がりエッジが生成され、期間T24の開始タイミングt23で、3番目の第2基チェンジパルスCH23´が有する立ち上がりエッジが生成されている。すなわち、各第2基チェンジパルスCH21´〜CH23´が有する立ち上がりエッジは、第2駆動信号COM_Bのピエゾ素子511への印加制御のタイミングを定め、第1エッジとは異なるタイミングの第2エッジに相当する。また、各第2基チェンジパルスCH21´〜CH23´は、第2エッジを含む第2タイミングパルスに相当する。
この実施形態では、各第1基チェンジパルスCH11´〜CH13´と各第2基チェンジパルスCH21´〜CH23´とが交互に生成されている。例えば、1番目の第2基チェンジパルスCH21´は、1番目の第1基チェンジパルスCH11´よりも遅いタイミングであって、2番目の第1基チェンジパルスCH12´よりも早いタイミングで生成されている。同様に、2番目の第2基チェンジパルスCH22´は、2番目の第1基チェンジパルスCH12´よりも遅いタイミングであって、3番目の第1基チェンジパルスCH13´よりも早いタイミングで生成されている。
前述したように、オア回路41には、第1基チェンジ信号CH_A´と第2基チェンジ信号CH_B´とが入力される。このため、オア回路41から出力される合成タイミング信号CH_ABは、第1基チェンジパルスと第2基チェンジパルスとを交互に有する。そして、合成タイミング信号CH_ABは、フレキシブルケーブルFCが有する特定の芯線を通じて伝送される。
<分離回路52について>
分離回路52は、個別タイミング信号生成部の一種であり、図4に示すように、ヘッドユニット50側に設けられている。この分離回路52では、合成タイミング信号CH_ABに基づいて第1チェンジ信号CH_Aと第2チェンジ信号CH_Bとを生成し、ヘッドユニット50へ出力する。図3に示すように、第1チェンジ信号CH_Aは、ドット形成期間T内に3つの第1チェンジパルスCH11〜CH13を有し、第2チェンジ信号CH_Bは、ドット形成期間T内に3つの第2チェンジパルスCH21〜CH23を有する。前述したように、各第1基チェンジパルスCH11´〜CH13´と各第1チェンジパルスCH11〜CH13とは、生成タイミング及び生成期間が同じである。すなわち、同期して生成されている。このため、各第1チェンジパルスCH11〜CH13は、第1タイミングパルスと同期して生成される第1同期タイミングパルスに相当し、第1チェンジ信号CH_Aは、第1同期タイミングパルスを有する第1タイミング信号に相当する。同様に、各第2基チェンジパルスCH21´〜CH23´と各第2チェンジパルスCH21〜CH23も同期して生成されている。このため、各第2チェンジパルスCH21〜CH23は、第2タイミングパルスと同期して生成される第2同期タイミングパルスに相当し、第2チェンジ信号CH_Bは、第2同期タイミングパルスを有する第2タイミング信号に相当する。
図6Aに示すように、分離回路52は、Tフィリップフロップ回路521と、第1アンド回路522と、第2アンド回路523とを有する。
Tフィリップフロップ回路521の入力端子には、合成回路40からの合成タイミング信号CH_ABが入力される。そして、Tフィリップフロップ回路521の出力端子は、第1アンド回路522の一方の入力端子に接続されている。また、Tフィリップフロップ回路521の反転出力端子は、第2アンド回路523の一方の入力端子に接続されている。Tフィリップフロップ回路521の出力端子からは、合成タイミング信号CH_ABの立ち上がりエッジ毎に、HレベルとLレベルの一方から他方へと切り替わる正側レベル信号(第1レベル信号に相当する。)が出力される。また、Tフィリップフロップ回路521の反転出力端子からは、合成タイミング信号CH_ABの立ち上がりエッジ毎に、HレベルとLレベルの他方から一方へと切り替わる反転側レベル信号(第2レベル信号に相当する。)が出力される。このようなTフィリップフロップ回路521は、レベル信号出力部に相当し、合成タイミング信号CH_ABの立ち上がりエッジ毎に、第1レベル信号及び第2レベル信号を出力する。
図6Bに示すように、正側レベル信号は、タイミングt11までの期間に亘ってLレベルを示す。その後、合成タイミング信号CH_ABの立ち上がりエッジが入力される毎に、信号レベルを反転させる。これにより、正側レベル信号は、タイミングt11−t21の期間、t12−t22の期間、及び、t13−t23の期間に亘ってHレベルを示し、これら以外の期間ではLレベルを示す。一方、反転側レベル信号は、タイミングt11までの期間に亘ってHレベルを示す。その後、合成タイミング信号CH_ABの立ち上がりエッジが入力される毎に、信号レベルを反転させる。すなわち、タイミングt11までの期間、t21−t12の期間、t22−t13の期間、及び、t23より後の期間に亘ってHレベルを示し、これら以外の期間ではLレベルを示す。
第1アンド回路522が有する一方の入力端子には、正側レベル信号が入力される。また、他方の入力端子には合成タイミング信号CH_ABが入力される。このため、第1アンド回路522が有する出力端子の信号レベルは、正側レベル信号がHレベルの期間において、合成タイミング信号CH_ABと同じ信号レベルとなる。従って、第1チェンジ信号CH_Aの信号レベルは、各第1基チェンジパルスの信号レベルに倣う。このように、第1アンド回路522は、正側レベル信号がHレベルの期間における合成タイミング信号CH_ABの信号レベルの変化に基づき、第1チェンジ信号CH_Aを出力しているといえる。
第2アンド回路523が有する他方の入力端子にも合成タイミング信号CH_ABが入力される。このため、第2アンド回路523が有する出力端子の信号レベルは、反転側レベル信号がHレベルの期間において、合成タイミング信号CH_ABと同じ信号レベルとなる。従って、第2チェンジ信号CH_Bの信号レベルは、各第2基チェンジパルスの信号レベルに倣う。このように、第2アンド回路523は、反転側レベル信号がHレベルの期間における合成タイミング信号CH_ABの信号レベルの変化に基づき、第2チェンジ信号CH_Bを出力しているといえる。
<まとめ>
以上説明したように、第1実施形態のプリンタ1では、オア回路41を有する合成回路40と、Tフィリップフロップ回路521、第1アンド回路522、及び、第2アンド回路523を有する分離回路52とを備えているので、合成タイミング信号CH_ABを、フレキシブルケーブルFCを介して伝送することで、ヘッドユニット50側で第1チェンジ信号CH_Aと第2チェンジ信号CH_Bとを使用できる。このため、必要な配線(芯線)の数を少なくすることができる。あわせて、ノイズの伝播を防止するガードリング用のグランド線(グランドレベルに調整された芯線)も削減できる。また、簡単な回路構成で、合成タイミング信号CH_ABを生成でき、かつ、合成タイミング信号CH_ABに基づいて第1チェンジ信号CH_Aと第2チェンジ信号CH_Bとを生成できる。
===第2実施形態===
前述した第1実施形態では、複数の第1基チェンジパルスCH11´〜CH13´と複数の第2基チェンジパルスCH21´〜CH23´とを有する合成タイミング信号CH_ABを生成し、ヘッドユニット50側に伝送していた。そして、ヘッドユニット50側にて、伝送された合成タイミング信号CH_ABに基づき、第1チェンジパルスを有する第1チェンジ信号CH_Aと第2チェンジ信号CH_Bを有する第2チェンジ信号CH_Bとを生成していた。ここで、伝送される信号は、第1実施形態の合成タイミング信号CH_ABに限定されるものではない。例えば、合成タイミング信号CH_ABとして、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの一方が第1駆動信号COM_Aの印加制御タイミングを示し他方が第2駆動信号COM_Bの印加制御タイミングを示す共通タイミングパルスを有するものを用いてもよい。
以下、このように構成した第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態に関し、第1実施形態との違いは、合成回路40の構成と分離回路52の構成にある。このため、相違点を中心に説明することとする。
<合成回路40について>
図7Aに示すように、第2実施形態の合成回路40は、RSフリップフロップ42を有する。そして、RSフリップフロップ42のセット端子に第1基チェンジ信号CH_A´を入力し、リセット端子に第2基チェンジ信号CH_B´を入力する。これにより、RSフリップフロップ42の出力端子から合成タイミング信号CH_ABが出力される。
前述の第1基チェンジ信号CH_A´と第2基チェンジ信号CH_B´にて説明すると、図7Bに示すように、タイミングt11にて、1番目の第1基チェンジパルスCH11´における立ち上がりエッジが、RSフリップフロップ42のセット端子に入力される。立ち上がりエッジの入力に伴い、RSフリップフロップ42の出力はHレベルとなって維持される。タイミングt21にて、1番目の第2基チェンジパルスCH21´における立ち上がりエッジがRSフリップフロップ42のリセット端子に入力される。立ち上がりエッジの入力に伴い、RSフリップフロップ42の出力はLレベルとなって維持される。以後は、同様の動作が繰り返し行われる。
これにより、合成タイミング信号CH_ABは、タイミングt11まではLレベルを示し、タイミングt11からt21に亘ってHレベルを示す。また、タイミングt21からt12に亘ってLレベルを示し、タイミングt12からt22に亘ってHレベルを示す。同様に、タイミングt22からt13に亘ってLレベルを示し、タイミングt13からt23に亘ってHレベルを示し、タイミングt23以降はLレベルを示す。ここで、タイミングt11,t12,t13は、矩形状パルスCH31〜CH33における立ち上がりのタイミングであり、第1駆動信号COM_Aにおける印加制御タイミングを示す。一方、タイミングt21,t22,t23は、矩形状パルスCH31〜CH33における立ち下がりのタイミングであり、第2駆動信号COM_Bにおける印加制御タイミングを示す。
従って、合成タイミング信号CH_ABが有する矩形状パルスCH31〜CH33は、共通タイミングパルスに相当する。そして、各矩形状パルスCH31〜CH33の立ち上がりエッジは、第1駆動信号COM_Aのピエゾ素子511への印加制御のタイミングを定める第1エッジに相当する。また、立ち下がりエッジは、第2駆動信号COM_Bのピエゾ素子511への印加制御のタイミングを定める第2エッジに相当する。この合成タイミング信号CH_ABは、フレキシブルケーブルFCの特定の芯線を通じてヘッドユニット50側に伝送される。
<分離回路52について>
分離回路52は、個別タイミング信号生成部の一種である。この分離回路52は、図8Aに示すように、合成タイミング信号CH_ABが入力される入力端子524と、合成タイミング信号CH_ABを反転せずに第1チェンジ信号CH_Aとして出力する第1出力端子525と、合成タイミング信号CH_ABを反転するインバータ526と、インバータ526で反転された信号を第2チェンジ信号CH_Bとして出力する第2出力端子527とを有する。
図8Bに示すように、この分離回路52から出力された第1チェンジ信号CH_Aは、第1駆動信号COM_Aにおける印加制御タイミング(タイミングt11,t12,t13)で信号レベルがLレベルからHレベルに切り替わる(すなわち、立ち上がりエッジを有する)。また、第2チェンジ信号CH_Bは、第2駆動信号COM_Bにおける印加制御タイミング(タイミングt21,t22,t23)で信号レベルがLレベルからHレベルに切り替わる。このため、第1チェンジ信号CH_Aと第2チェンジ信号CH_Bの立ち上がりエッジのタイミングにて、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bの印加制御が行える。
<まとめ>
以上説明したように、第2実施形態のプリンタ1では、RSフリップフロップ42を有する合成回路40と、インバータ526等を有する分離回路52とを備えているので、簡単な回路構成で合成タイミング信号CH_ABを生成でき、かつ、合成タイミング信号CH_ABに基づいて第1チェンジ信号CH_Aと第2チェンジ信号CH_Bとを生成できる。加えて、合成タイミング信号CH_ABが有する矩形状パルス(共通タイミングパルス)は、立ち上がりエッジが第1駆動信号COM_Aの印加制御タイミングを定め、立ち下がりエッジが第2駆動信号COM_Bの印加制御タイミングを定めているので、印加制御の間隔が短くても対応できる。
===第3実施形態===
前述した各実施形態では、第1駆動信号COM_Aの印加制御タイミングと第2駆動信号COM_Bの印加制御タイミングとが交互に生じていた。ここで、第1駆動信号COM_Aや第2駆動信号COM_Bに含まれる駆動パルスによっては、第1駆動信号COM_Aの印加制御タイミングと第2駆動信号COM_Bの印加制御タイミングとが交互に生じないこともある。以下、この点を改善した第3実施形態について説明する。
この第3実施形態における合成回路40は、第1実施形態で説明したものと同様に、オア回路41を有する。このため、生成される合成タイミング信号CH_ABは、第1基チェンジパルスCH11´〜CH14´と第2基チェンジパルスCH21´,CH22´とを有する。
一方、分離回路80(第1実施形態の分離回路52に対応する。図9を参照。)では、合成タイミング信号CH_ABに含まれる第1基チェンジパルスCH11´〜CH14´に同期してHレベルとなる選択信号SELを生成する。そして、この選択信号SELと合成タイミング信号CH_ABとに基づいて第1チェンジ信号CH_Aを生成する。また、選択信号SELの反転信号と合成タイミング信号CH_ABとに基づいて第2チェンジ信号CH_Bを生成する。図9に例示した分離回路80は、複数のシフトレジスタ81と、マルチプレクサ82と、カウンタ83と、第1アンド回路84と、第2アンド回路85と、インバータ86とを有する。
シフトレジスタ81は、選択データを記憶するための部分であり、この例では8個設けられている。選択データは、合成タイミング信号CH_ABに含まれるパルスが第1基チェンジパルスであるのか、第2基チェンジパルスであるのかを示すデータである。この例では、第1基チェンジパルスである場合にデータ[1]とされ、第2基チェンジパルスである場合にデータ[0]とされる。これらのシフトレジスタ81は、制御ロジック75が有するシフトレジスタやドット形成データSIをセットするためのシフトレジスタ(第1シフトレジスタ73A,第2シフトレジスタ73B,図2を参照。)と一連に接続されている。このため、プリンタ1の動作時において、選択データは、ドット形成データSIやスイッチ制御情報q0〜q7を構成するデータと同じ信号線を通じて伝送される。
マルチプレクサ82は、各シフトレジスタ81にセットされた選択データをカウンタ83のカウント値に応じて選択し、選択データで示される信号レベルの選択信号SELを出力する。カウンタ83は、合成タイミング信号CH_ABが有する基チェンジパルスの入力数をカウントする。例示したカウンタ83は、ラッチ信号LATが有するラッチパルスの立ち上がりでリセットされ、合成タイミング信号CH_ABが有する基チェンジパルスの立ち上がりでカウントアップされる。
カウンタ83は、最初の基チェンジパルスの立ち上がりでカウント[1]となる。これにより、マルチプレクサ82は、複数のシフトレジスタ81に記憶されている選択データの中から1番目の基チェンジパルスCH11´に対応する選択データを選択し、対応する信号レベルの選択信号SELを出力する。そして、カウンタ83は、2番目の基チェンジパルスの立ち上がりでカウント[2]となる。これにより、マルチプレクサ82は、複数のシフトレジスタ81に記憶されている選択データの中から2番目の基チェンジパルスに対応する選択データを選択し、対応する信号レベルの選択信号SELを出力する。その後は同様な動作がなされ、マルチプレクサ82からは対応する信号レベルの選択信号SELが順次出力される。
第1アンド回路84は、一方の入力端子に合成タイミング信号CH_ABが入力され、他方の入力端子にマルチプレクサ82からの選択信号SELが入力される。ここで、選択信号SELは、対応する基チェンジパルスが第1基チェンジパルスCH11´〜CH14´の場合にHレベルを示す。このため、第1アンド回路84の出力レベルは、第1基チェンジパルスCH11´〜CH14´に倣って変化する。その結果、第1アンド回路84からは、第1チェンジパルスCH11〜CH14を有する第1チェンジ信号CH_Aが出力される。
第2アンド回路85は、一方の入力端子に合成タイミング信号CH_ABが入力され、他方の入力端子には選択信号SELの反転信号が入力される。この反転信号は、対応する基チェンジパルスが第2基チェンジパルスCH21´,CH22´の場合にHレベルを示す。このため、第2アンド回路85の出力レベルは、第2基チェンジパルスCH21´,CH22´に倣って変化する。その結果、第2アンド回路85からは、第2チェンジパルスCH21,CH22を有する第2チェンジ信号CH_Bが出力される。
<動作の具体例について>
次に動作の具体例について説明する。図10に示す第1駆動信号COM_A及び第2駆動信号COM_Bを用いる場合、第1駆動信号COM_Aの印加制御タイミングは、タイミングt11、t12、t13、t14であり、第2駆動信号COM_Bの印加制御タイミングは、タイミングt21、t22である。そして、タイミングt21は、タイミングt11よりも遅く、タイミングt12よりも早い。また、タイミングt22は、タイミングt13よりも遅く、タイミングt14よりも早い。従って、図11に示すように、合成タイミング信号CH_ABが有する基チェンジパルスは、1番目、3番目、4番目及び6番目が第1基チェンジパルスCH11´〜CH14´となり、2番目及び5番目が第2基チェンジパルスCH21´,CH22´となる。この場合、選択データは6ビット分用意され、その内容は[101101]に定められる。
タイミングt11において、カウンタ83のカウント値は[1]となり、マルチプレクサ82は1番目の選択データ(最上位の選択データ)であるデータ[1]を選択する。これにより、選択信号SELはHレベルとなり、第1アンド回路84からは1番目の第1チェンジパルスCH11が出力される。このとき反転信号はLレベルである。このため、第2アンド回路85の出力は、合成タイミング信号CH_ABの信号レベルに関わらずLレベルとなる。
タイミングt21において、カウンタ83のカウント値は[2]となり、マルチプレクサ82は2番目の選択データであるデータ[0]を選択する。これにより、反転信号がHレベルとなり、第2アンド回路85からは1番目の第2チェンジパルスCH21が出力される。このとき選択信号SELはLレベルである。このため、第1アンド回路84の出力は、合成タイミング信号CH_ABの信号レベルに関わらずLレベルとなる。
タイミングt12及びt13において、3番目の選択データ、及び、4番目の選択データであるデータ[1]が順に選択される。これにより、選択信号SELはHレベルとなり、第1アンド回路84からは2番目及び3番目の第1チェンジパルスCH12,CH13が出力される。一方、第2アンド回路85の出力は、合成タイミング信号CH_ABの信号レベルに関わらずLレベルとなる。
タイミングt22において、5番目の選択データであるデータ[0]が選択される。これにより、第2アンド回路85からは2番目の第2チェンジパルスCH22が出力され、第1アンド回路84の出力はLレベルとなる。
タイミングt14において、6番目の選択データであるデータ[1]が選択される。これにより、第1アンド回路84からは4番目の第1チェンジパルスCH14が出力され、第2アンド回路85の出力はLレベルとなる。
<まとめ>
以上説明したように、第3実施形態のプリンタ1では、第1駆動信号COM_Aの印加制御タイミングと第2駆動信号COM_Bの印加タイミングとが不規則な順序になっていたとしても、選択データの与え方次第で所望の動作を行わせることができる。
===その他の実施形態===
上記の各実施形態は、プリンタ1について記載されているが、その中には、液体吐出装置や液体吐出方法等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。そして、回路の構成を変更して同じ機能を発揮させたとしても本発明に含まれるし、以下に述べる実施形態であっても本発明に含まれる。
<信号レベルについて>
前述した各実施形態では、信号における立ち上がりエッジに基づき、第1駆動信号COM_Aや第2駆動信号COM_Bの印加制御タイミングを認識していたが、立ち下がりエッジを用いても同様に実施することができる。
<印加制御タイミングについて>
第1実施形態や第2実施形態では、第1駆動信号COM_Aにおける1番目の印加制御タイミングが先で、第2駆動信号COM_Bにおける1番目の印加制御タイミングが後の例について説明したが、第2駆動信号COM_Bにおける1番目の印加制御タイミングが先であってもよい。
<他の装置について>
前述した各実施形態におけるプリンタ1は、ヘッド51をキャリッジ移動方向に往復移動させて印刷を行う形式のものであったが、この構成に限定されない。例えば、媒体の幅方向に亘って複数のノズルを配置したラインヘッドを有するラインヘッドプリンタであってもよい。
また、前述の実施形態では、印刷装置としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
プリンタの構成を説明するブロック図である。 ヘッド制御部の構成を説明するブロック図である。 第1実施形態における第1駆動信号、第2駆動信号、第1チェンジ信号、第2チェンジ信号等を説明する図である。 このプリンタにおける要部の構成を説明するための図である。 図5Aは、第1実施形態の合成回路を説明する図である。図5Bは、第1実施形態における第1基チェンジ信号、第2基チェンジ信号、合成タイミング信号を説明する図である。 図6Aは、第1実施形態の分離回路を説明する図である。図6Bは、第1実施形態における合成タイミング信号、第1チェンジ信号、第2チェンジ信号等を説明する図である。 図7Aは、第2実施形態の合成回路を説明する図である。図7Bは、第2実施形態における第1基チェンジ信号、第2基チェンジ信号、合成タイミング信号を説明する図である。 図8Aは、第2実施形態の分離回路を説明する図である。図8Bは、第2実施形態における合成タイミング信号、第1チェンジ信号、第2チェンジ信号を説明する図である。 第3実施形態における分離回路とその周辺部を説明する図である。 第3実施形態における第1駆動信号、第2駆動信号、第1チェンジ信号、第2チェンジ信号等を説明する図である。 第3実施形態における合成タイミング信号、第1チェンジ信号、第2チェンジ信号等を説明する図である。
符号の説明
1 プリンタ,10 用紙搬送機構,20 キャリッジ移動機構,
30 駆動信号生成回路,40 合成回路,41 オア回路,
42 RSフリップフロップ,50 ヘッドユニット,
51 ヘッド,511 ピエゾ素子,52 分離回路,
521 Tフィリップフロップ回路,522 第1アンド回路,
523 第2アンド回路,524 入力端子,525 第1出力端子,
526 インバータ,527 第2出力端子,
60 プリンタ側コントローラ,61 インタフェース部,
62 CPU,63 メモリ,64 制御ユニット,
71 スイッチ対,71A 第1スイッチ,71B 第2スイッチ,
72 スイッチ制御信号生成部,73A 第1シフトレジスタ,
73B 第2シフトレジスタ,74A 第1ラッチ回路,
74B 第2ラッチ回路,75 制御ロジック,76 デコーダ,
80 分離回路,81 シフトレジスタ,82 マルチプレクサ,
83 カウンタ,84 第1アンド回路,85 第2アンド回路,
86 インバータ,SG 検出器群,HC ヘッド制御部,
CP コンピュータ,FC フレキシブルケーブル,
COM 駆動信号,COM_A 第1駆動信号,
COM_B 第2駆動信号,CH_A´ 第1基チェンジ信号,
CH_B´ 第2基チェンジ信号,CH_AB 合成タイミング信号,
CH_A 第1チェンジ信号,CH_B 第2チェンジ信号,
SW_A 第1スイッチ制御信号,SW_B 第2スイッチ制御信号,
P1 第1吐出パルス,P2 第2吐出パルス,
P3 第3吐出パルス,P4 第4吐出パルス,
P5 第5吐出パルス,P6 第6吐出パルス,
VP1 第1微振動パルス,VP2 第2微振動パルス,
CH11´〜CH14´ 第1基チェンジパルス
CH21´〜CH23´ 各第2基チェンジパルス

Claims (10)

  1. (A)液体を吐出するための動作をする素子と、
    (B)前記素子に行わせる動作を定める第1駆動信号と前記素子に行わせる動作を定める第2駆動信号とを生成する駆動信号生成部と、
    (C)前記第1駆動信号の前記素子への印加制御のタイミングを定める第1エッジと、前記第2駆動信号の前記素子への印加制御のタイミングを定め、かつ、前記第1エッジとは異なるタイミングの第2エッジとを含んだ、混合タイミング信号を生成する混合タイミング信号生成部と、
    (D)前記混合タイミング信号に基づき、前記第1エッジのタイミングで前記第1駆動信号の印加制御のタイミングを示す信号レベルの変化を定める第1タイミング信号と、前記第2エッジのタイミングで前記第2駆動信号の印加制御のタイミングを示す信号レベルの変化を定める第2タイミング信号とを生成する個別タイミング信号生成部と、
    (E)を有する液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記混合タイミング信号は、
    前記第1エッジを含む第1タイミングパルス、及び、前記第2エッジを含む第2タイミングパルスを有し、
    前記個別タイミング信号生成部は、
    前記第1タイミングパルスと同期して生成される第1同期タイミングパルスを有する第1タイミング信号と、前記第2タイミングパルスと同期して生成される第2同期タイミングパルスを有する第2タイミング信号とを生成する、液体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記混合タイミング信号生成部は、
    前記第1タイミングパルスと前記第2タイミングパルスとを交互に有する混合タイミング信号を生成し、
    前記個別タイミング信号生成部は、
    前記混合タイミング信号が入力され、前記混合タイミング信号の立ち上がりエッジ毎に、HレベルとLレベルの一方から他方へと切り替わる第1レベル信号、及び、HレベルとLレベルの他方から一方へと切り替わる第2レベル信号を出力するレベル信号出力部と、
    前記混合タイミング信号と前記第1レベル信号とが入力され、前記第1レベル信号がHレベルの期間における前記混合タイミング信号の信号レベルの変化に基づき、前記第1タイミング信号を出力する第1アンド回路と、
    前記混合タイミング信号と前記第2レベル信号とが入力され、前記第2レベル信号がHレベルの期間における前記混合タイミング信号の信号レベルの変化に基づき、前記第2タイミング信号を出力する第2アンド回路と、を有する液体吐出装置。
  4. 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記個別タイミング信号生成部は、
    前記第1タイミングパルスと前記第2タイミングパルスの一方に同期してHレベルを示す選択信号と、前記混合タイミング信号とに基づき、前記第1タイミング信号と前記第2タイミング信号とを生成する、液体吐出装置。
  5. 請求項4に記載の液体吐出装置であって、
    前記個別タイミング信号生成部は、
    前記第1タイミングパルスであるか前記第2タイミングパルスであるかを示す選択データを、前記第1タイミングパルス及び前記第2タイミングパルスで規定されるタイミングで読み出し、読み出した選択データに基づいて前記選択信号を生成する、液体吐出装置。
  6. 請求項5に記載の液体吐出装置であって、
    前記選択データは、
    前記液体の吐出量を示す吐出量情報と同じ配線を通じて送信される、液体吐出装置。
  7. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記混合タイミング信号は、
    立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの一方が前記第1エッジであって他方が前記第2エッジである共通タイミングパルスを有し、
    前記個別タイミング信号生成部は、
    前記第1エッジのタイミングで信号レベルを立ち上がりと立ち下がりの一方に変化させる第1タイミング信号を生成し、
    前記第2エッジのタイミングで信号レベルを立ち上がりと立ち下がりの一方に変化させる第2タイミング信号を生成する、液体吐出装置。
  8. 請求項7に記載の液体吐出装置であって、
    前記個別タイミング信号生成部は、
    前記混合タイミング信号を前記第1タイミング信号として出力し、
    前記混合タイミング信号の信号レベルを反転させた信号を前記第2タイミング信号として出力する、液体吐出装置。
  9. 請求項1から請求項8の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記混合タイミング信号生成部は、
    前記第1エッジを含む信号と前記第2エッジを含む信号とを混合することで、前記混合タイミング信号を生成し、
    前記個別タイミング信号生成部は、
    配線を介して送信された前記混合タイミング信号から前記第1エッジを含む信号と前記第2エッジを含む信号とを分離することで、前記第1タイミング信号と前記第2タイミング信号とを生成する、液体吐出装置。
  10. (A)液体を吐出するための動作をする素子に行わせる動作を定める第1駆動信号と前記素子に行わせる動作を定める第2駆動信号とを生成すること、
    (B)前記第1駆動信号の前記素子への印加制御のタイミングを定める第1エッジと、前記第2駆動信号の前記素子への印加制御のタイミングを定め、かつ、前記第1エッジとは異なるタイミングの第2エッジとを含んだ混合タイミング信号を生成すること、
    (C)前記混合タイミング信号に基づき、前記第1エッジのタイミングで前記第1駆動信号の印加制御のタイミングを示す信号レベルの変化を定める第1タイミング信号と、前記第2エッジのタイミングで前記第2駆動信号の印加制御のタイミングを示す信号レベルの変化を定める第2タイミング信号とを生成すること、
    (D)を有する液体吐出方法。
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