JP2009055782A - 二次電池の充電管理 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの利便性を損なうことなく二次電池の寿命を延ばす。
【解決手段】メイン制御部4は、電子機器10がユーザによって使用されるたびに使用時間を計測して、該計測した使用時間を使用時間記憶部41に記録し、使用時間記憶部41に記録された使用時間の履歴に基づき充電開始レベルLと充電停止レベルHを算出する(ステップS17,S18)。充電制御部3は、二次電池1の現在の充電レベルが充電開始レベルLよりも低い場合に充電回路2による二次電池1の充電を開始させ、また、二次電池1の現在の充電レベルが充電停止レベルH以上の場合に、充電回路2による二次電池1の充電を停止させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、二次電池を電源として利用する電子機器、二次電池の充電を行うための手段を含む二次電池ユニット、充電器、或いは、二次電池の充電管理方法に関する。
二次電池は繰り返し充放電が可能な電池である。近年では、情報携帯端末装置(PDA)やノート型パーソナルコンピュータや携帯電話等の各種電子機器を駆動するための電源として、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池が広く利用されている。二次電池の能力を有効に利用するには、その最大容量まで充電するのが望ましい。よって、二次電池の充電は、基本的には、二次電池または二次電池を内蔵した電子機器を、充電電力供給用の電源に接続した時点で開始して、完全充電の時点で停止するよう行われる(例えば下記特許文献1等を参照)。
また、周知の通り、二次電池の過充電は、二次電池を著しく劣化させて、二次電池の寿命を縮める。この点については、二次電池を過充電から保護するために二次電池の充放電を管理する技術が数多く出願されている。一例として、二次電池の電圧を検出する検出手段を有し、該検出手段によって予め定められたが電圧値が検出されたときに充電を中止させることで二次電池の過充電保護を行う装置があった(例えば下記特許文献2等を参照)。なお、この明細書において、二次電池の寿命とは、当該電池が所定の充放電の性能を維持できなくなるまでの期間であって、充電回数によって定義されるものとする。
特開2005−117726号公報 特開平10−66277号公報
PDAや携帯電話等の小型の電子機器においては、電子機器を専用の充電器(クレードル)に載せることで、該電子機器に内蔵された二次電池の充電を行う製品が多い。このタイプの製品においては、充電器が電子機器の日常的な載置台の用途で使われていることが多い。その場合、電子機器を充電器から取り上げて電子機器を操作した後、二次電池の残り容量の多少に関わらず、電子機器を充電器に戻すという電子機器の使い方が繰り返される傾向がある。このことは、過充電並びに深度の浅い充放電を繰り返すことに他ならず、二次電池の使用条件として好ましくなかった。なお、「深度の浅い充放電」とは、二次電池の充電後に、わずかな放電しか行わず二次電池の電池容量が減らないうちに、再び充電することである。また、上記の電子機器の使い方では、短い周期で二次電池の充放電が繰り返されてしまい、二次電池の仕様によって保証された電池寿命(生涯充電回数)に到達する時期が早まる。従って、結果的に二次電池の寿命が著しく短くなるという不都合があった。
上記の二次電池の過充電保護を行うための充電管理方法の一例として、完全充電状態未満で二次電池の充電を停止することにより二次電池の寿命(生涯充電回数)を延ばすことは、一般的に行われている。しかし、この方法により二次電池の寿命をある程度延ばしたとしても、二次電池の深度の浅い充放電による寿命の低下という問題は未解決で残る。
また、二次電池の浅い充放電による寿命の低下を防ぐべく、深度の深い充放電が行われる(つまり二次電池の充電後に、或る程度多くの電気量を放電し、二次電池の電池容量が減ってから充電する)よう電子機器を使用する場合、要するに、電子機器の使用に対して充電頻度を減らした場合には、二次電池の電池容量の残量が不十分なまま電子機器を使用してしまい使用中に電池が切れてしまう危険性がある。つまり、二次電池の充放電の深度の制御に関しては、電子機器を使用するユーザの利便性を確保すること(電子機器使用中の電池切れを避けること)と二次電池の寿命を延ばそうとすることとは、二律背反の課題である。
この発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、ユーザの利便性を損なうことなく二次電池の寿命を延ばすことがでるようにした電子機器、二次電池ユニット、充電器、或いは、二次電池管理方法を提供することを目的とする。
この発明に係る電子機器は、二次電池を利用した電子機器であって、二次電池と、前記電子機器がユーザによって使用されたときに、前記二次電池の使用状態を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された前記二次電池の使用状態に基づき充電開始レベルを算出する充電開始レベル算出手段と、外部から供給される電力により前記二次電池の充電を行うための充電手段と、前記充電手段による充電が停止中のときに、前記二次電池の現在の充電レベルと前記算出手段により算出された充電開始レベルと比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果、前記現在の充電レベルが前記算出された充電開始レベルよりも低い場合に、前記充電手段による前記二次電池の充電を開始させる充電開始制御手段とを備える。
電子機器がユーザによって使用されたときに、計測手段により二次電池の使用状態が計測される。ここで、二次電池の使用状態の計測とは、二次電池がどれだけ使用(放電)されたのかを計測することである。例えば、充電終了時点を使用開始時点とし次回の充電開始時点を使用終了時点とする二次電池の使用時間や、或いは、使用開始時点の二次電池の残容量と使用終了時点の二次電池の残容量の差分に基づく二次電池の使用容量などを計測することにより、電子機器がユーザによって使用されたときに、二次電池の使用状態を直接的に又は間接的に計測できる。電子機器がユーザによって使用されたときに、二次電池の使用状態を計測することで、当該ユーザの電子機器の電子機器の使い方の傾向(すなわち二次電池の充放電サイクルのパターン)を動的に把握することができる。よって、前記計測された二次電池の使用状態に基づく充電開始レベルを充電開始レベル算出手段により算出することで、ユーザの電子機器の使い方の傾向に最適な充電開始レベルを得ることができる。二次電池の現在の充電レベル(電池容量)が充電開始レベルよりも低い場合には、充電開始制御手段により、充電手段による二次電池の充電を開始させる制御が行われる。
また、この発明に係る電子機器は、二次電池を利用した電子機器であって、二次電池と、前記電子機器がユーザによって使用されたときに、前記二次電池の使用状態を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された前記二次電池の使用状態に基づき充電停止レベルを算出する充電停止レベル算出手段と、外部から供給される電力により前記二次電池の充電を行うための充電手段と、前記充電手段による充電中のときに、前記二次電池の現在の充電レベルと前記算出手段により算出された充電停止レベルと比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果、前記現在の充電レベルが前記算出された充電停止レベル以上の場合に、前記充電手段による前記二次電池の充電を停止させる充電停止制御手段とを備える。
電子機器がユーザによって使用されたときに、計測手段により二次電池の使用状態が計測される。述べたとおり、二次電池の使用状態を計測することで、当該ユーザの電子機器の電子機器の使い方の傾向(すなわち二次電池の充放電サイクルのパターン)を動的に把握することができる。よって、前記計測された二次電池の使用状態に基づく充電停止レベルを充電停止レベル算出手段により算出することで、ユーザの電子機器の使い方に最適な充電停止レベルを得ることができる。二次電池の現在の充電レベルが充電停止レベル以上の場合には、充電停止制御手段により、充電手段による二次電池の充電を停止させる制御が行われる。
また、この発明は、電子機器に利用される二次電池ユニットであって、二次電池と、前記電子機器がユーザによって使用されたときに、二次電池の使用状態を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された二次電池の使用状態に基づき充電開始レベルを算出する充電開始レベル算出手段と、外部から供給される電力により前記二次電池の充電を行うための充電手段と、前記充電手段による充電が停止中のときに、前記二次電池の現在の充電レベルと前記算出手段により算出された充電開始レベルと比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果、前記現在の充電レベルが前記充電開始レベルよりも低い場合に、前記充電手段による二次電池の充電を開始させる充電開始制御手段とを備える。
また、この発明は、電子機器に利用される二次電池ユニットであって、二次電池と、前記電子機器がユーザによって使用されたときに、前記二次電池の使用状態を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された二次電池の使用状態に基づき充電停止レベルを算出する充電停止レベル算出手段と、外部から供給される電力により前記二次電池の充電を行うための充電手段と、前記充電手段による充電中のときに、前記二次電池の現在の充電レベルと前記算出手段により算出された充電停止レベルと比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果、前記現在の充電レベルが前記充電停止レベル以上の場合に、前記充電手段による二次電池の充電を停止させる充電停止制御手段とを備える。
また、この発明は、二次電池を充電するための充電器であって、前記二次電池を接続する接続手段と、前記二次電池が前記接続手段から分離されて使用されたときに、該二次電池の使用状態を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された二次電池の使用状態に基づき充電開始レベルを算出する充電開始レベル算出手段と、外部から供給される電力により前記接続手段に接続された二次電池の充電を行うための充電手段と、前記充電手段による充電が停止中のときに、前記二次電池の現在の充電レベルと前記算出手段により算出された充電開始レベルと比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果、前記現在の充電レベルが前記充電開始レベルよりも低い場合に、前記充電手段による二次電池の充電を開始させる充電開始制御手段とを備える。
また、この発明は、二次電池を充電するための充電器であって、前記二次電池を接続する接続手段と、前記二次電池が前記接続手段から分離されて使用されたときに、該二次電池の使用状態を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された二次電池の使用状態に基づき充電停止レベルを算出する充電停止レベル算出手段と、外部から供給される電力により前記接続手段に接続された二次電池の充電を行うための充電手段と、前記充電手段による充電中のときに、前記二次電池の現在の充電レベルと前記算出手段により算出された充電停止レベルと比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果、前記現在の充電レベルが前記充電停止レベル以上の場合に、前記充電手段による二次電池の充電を停止させる充電停止制御手段とを備える。
また、この発明は、二次電池の充電管理方法として構成及び実施してもよい。
この発明によれば、ユーザの電子機器の使い方の傾向(二次電池の充放電サイクル)に基づき算出された充電開始レベルを基準にして、二次電池の充電開始制御を行うことで、電子機器の使用中に電池切れが起きることを極力避けつつ、効果的に充電頻度を抑制することができる。従って、ユーザの利便性を損なわずに二次電池の寿命を延ばすことができるという優れた効果を奏する。
また、この発明によれば、ユーザの電子機器の使い方の傾向(二次電池の充放電サイクル)に基づき算出された充電停止レベルを基準にして二次電池の充電停止制御を行うことで、過充電を防止することができる。従って、ユーザの利便性を損なわずに二次電池の寿命を延ばすことができるという優れた効果を奏する。
以下、この発明の一実施例について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明の電子機器の一実施形態の構成例を説明するためのブロック図である。なお、図1は、電子機器10における二次電池1の充電制御に関連する要素の概要を抽出した図である。すなわち、電子機器10には、その他にも種々の構成要素が具備されるが、図示及び説明の便宜上、それらの図示及び説明は省略した。
電子機器10は、例えば、PDA、ノート型PC或いは携帯電話等の電子機器であって、機器内に内蔵された二次電池1から供給される電力を利用いて動作する。電子機器10は、二次電池1を充電するための充電回路2と、充電回路2の動作を制御する充電制御部3と、充電制御部3を制御するメイン制御部4を具備しており、二次電池1を充電するための電力を該電子機器10に供給するための電源5に接続される。電源5は商用の交流電源から出力される交流電力を直流電力に変換して電子機器10に供給するものである。
この実施例において、電子機器10は、専用の充電器(クレードル)に載置されることにより、該電源5に接続されるものとする。電子機器10の充電器は、電子機器10を電源5に接続するための接続部として機能すると共に、電子機器10を載せておくための台として使用されることが多い。このような二次電池1の使用状況は、従来の技術では、過充電並びに浅い深度での充放電を繰り返すことに他ならず、結果的に、二次電池1の寿命を短くしてしまうという不都合があったことは既に述べた通りである。
この実施例によれば、詳しくは後述する通り、使用時間の履歴に基づき充電開始レベルと充電停止レベルを設定し、該充電開始レベルと該充電停止レベルに基づき充放電サイクルを動的に制御することで、ユーザの利便性を損なうことなく電池の寿命を延ばすことができるようになる。
二次電池1には、ニカド電池、ニッケル水素電池あるいはリチウムイオン電池など、適宜の二次電池が適用されうる。この実施例では、一例として、現在、各種電子機器の駆動電源として広く利用されているリチウムイオン電池が二次電池1に想定されている。充電回路2は、充電制御部3とデータ通信可能に接続されており、電制御部3から供給された充電開始信号に応じて、電源5から供給される充電電力による二次電池1の充電を開始し、充電制御部3から供給された充電停止指示信号に応じて該二次電池1の充電を停止する。充電回路2が本発明にかかる「充電手段」を構成する
充電制御部3は、CPU、ROM及びRAMを含むマイクロコンピュータで構成されるもので、充電回路2とメイン制御部4とにデータ通信可能に接続されている。充電制御部3は、充電制御部3のCPUが実行するソフトウェアプログラムにより、充電回路2による二次電池1の充電の開始及び停止を制御する機能、つまり、二次電池1の充放電サイクルを制御する機能を実現する。充電制御部3のRAMには、充電開始残容量CL及び充電停止残容量CHを保持する記憶領域(充電開始/停止残容量記憶部)30が設けられており、後述するメイン制御部4から出力された充電開始残容量CL及び充電停止残容量CHがそれぞれ記憶される。充電制御部3は、また、二次電池1の現在の残容量を計測する手段を有し、二次電池1の現在の残容量を監視できる。二次電池1の現在の残容量は、例えばクーロンカウンタにより充電回路2から二次電池1へ流れる電流流量を測定することで、計測することができる。
上記の構成により充電制御部3は、前記検出した二次電池1の現在の残容量と該充電開始残容量CLを比較して、現在の残容量が該充電開始残容量CLよりも低いときに充電回路2に充電開始信号を出力し、該充電回路2による二次電池1の充電開始を制御することができる。また、充電制御部3は、前記検出した二次電池1の現在の残容量と該充電停止残容量CHを比較して、現在の残容量が該充電開始残容量CL以上のときには充電回路2に充電停止信号を出力し、該充電回路2による二次電池1の充電停止を制御することができる。
充電制御部3は、また、電源5から充電回路2へ出力される電圧の有無を検出し、その検出結果に基づき電子機器1と電源5の接続状態を監視できる。充電制御部3のRAMには、電子機器1と電源5の接続状態を示す接続ステータスを保持するための記憶領域(接続ステータス記憶部)31が設けられており、電源5から充電回路2へ出力される電圧が有る場合には、接続ステータスとして「接続有り」を示すデータが接続ステータス記憶部31に格納され、また、電源5から充電回路2へ出力される電圧が無い場合には、接続ステータスとして「接続無し」を示すデータが接続ステータス記憶部31に格納される。この接続ステータスのデータは、メイン制御部4に送信され、該メイン制御部4において二次電池1の「使用状態」を把握するために利用される。なお、この実施例において、「電子機器1と電源5の接続」は、電子機器10が充電器に載置されているか否かに対応している。
メイン制御部4は、CPU、ROM、RAM等を含むマイクロコンピュータで構成され、充電制御部3とデータ通信可能に接続されており、CPUが実行するソフトウェアプログラムにより、充電制御部3から受信した接続ステータスのデータに基づいて、電子機器10が使用されるたびに、二次電池1の「使用状態」を計測する機能と、二次電池1の「使用状態」に基づき充電開始残容量CL並びに充電停止残容量CHをそれぞれ算出する機能とを実現する。
本明細書において、電子機器10が使用されるごとの二次電池1の「使用状態」の把握とは、電子機器10が1回使用されるごとに二次電池1がどれだけ使用(放電)されたのかを計測することである。この実施例においては、一例として、電子機器10が1回使用されるごとの「使用時間」を計時することにより、二次電池1の「使用状態」を把握するものとする。メイン制御部4にはタイマー40が具備されており、このタイマー40は電子機器10の「使用時間」を計測するために利用される。この明細書において、電子機器10の「使用」とは、電子機器10が電源5(充電器)から分離されている状態を指す。従って、電子機器10が1回使用されるごとの「使用時間」とは、電子機器10が電源5(充電器)から分離されてから再び該電源5に接続されるまでの時間を指す。
メイン制御部4のRAMには、該タイマー40で計測した使用時間のデータを記録するための記憶領域(使用時間記憶部)41が設けられており、該使用時間記憶部41に複数回分の使用時間のデータを記憶することができる。図2は、使用時間記憶部41のデータ構成例を説明するための図である。図2に示す通り、使用時間記憶部41には、電子機器10の1回の使用にかかった「使用時間」をタイマー40で計時したデータが、過去の複数回分記憶される。図2では、一例として、過去32回分の使用時間「u1」〜「u32」が使用時間記憶部41に蓄積される例を示している。電子機器10が「使用」されるたびに、メイン制御部4は、その使用時間をタイマー40により計時し、該計時された使用時間のデータが使用時間記憶部41に書き込まれる。使用時間記憶部41に新たな使用時間データが書き込まれる際には、必要に応じて最も古い使用時間のデータが消去される。このように、使用時間記憶部41に、直近の過去複数回分(図2の例では32回分)の電子機器10の使用時間の履歴を記憶しておくことで、メイン制御部4は当該ユーザの電子機器10の使い方の傾向(すなわち充放電サイクルのパターン)を動的に把握することができる。
なお、二次電池1の「使用状態」を把握する別の方法として、二次電池1の「使用状態」の把握は、電子機器10が1回使用されるごとの「使用時間」を計時することに限らず、電子機器10が電源5(充電器)から分離される直前(つまり電子機器10の使用開始時点)の二次電池1の残容量と、電子機器10が再び電源5(充電器)に接続された直後(つまり電子機器10の使用終了時点)の二次電池1の残容量との差分に基づき電子機器10が1回使用されるごとの二次電池1の使用容量を計測することで、二次電池1の「使用状態」の把握を行うよう構成することも可能である。
メイン制御部4は、使用時間記憶部41に使用時間のデータを蓄積することで、後述する図5の処理により、電子機器10の使用時間の履歴に基づく充電開始レベルL及び充電停止レベルHを算出することができる。該算出された充電開始レベルL及び充電停止レベルHは、それぞれ充電開始残容量CL及び充電停止残容量CHに変換され、充電制御部3に送信される。なお、充電開始レベルL及び充電停止レベルHは、二次電池1が完全に充電された状態での電池容量の初期値(電池の仕様で規定された最大容量)を100%とする比率で表現された値である。
次に、図3に示すフローチャートを参照して、充電制御部3のCPUが実行するソフトウェアプログラム処理によって実現される動作の手順の一例について説明する。このフローは所定の周期で繰り返し実行されるものとする。この実施例において充電制御部3のCPUが実行する動作には、大別して、電子機器10と電源5の接続状態のチェックと、充電回路2の制御との2つの動作がある。
図3のステップS1において、充電制御部3は電源5から出力されている電圧の有無を検出し、検出結果に基づき電子機器10が電源5に接続されているかどうかを調べる。充電制御部3において電源5から出力された電圧が検出されたならば、電子機器10が電源5に接続されているものと判断し(ステップS1のYES)、ステップS2において接続ステータス記憶部31には接続ステータスの値として「接続有り」がセットされる。なお、前回から接続ステータスの変更がない場合(前回以前の接続チェックの時点で電子機器10が電源5に接続されていた場合)は、接続ステータス記憶部31の値を書き換えることなく現状維持すればよい。
電子機器10が電源5に接続されており(前記ステップS1のYES)、充電回路2によって二次電池1の充電が行われている最中である場合には(ステップS3のYES)、充電制御部3は、二次電池1の現在の残容量を取得すると共に、充電開始/停止残容量記憶部30に記憶された充電停止残容量CH読み出して、該取得した二次電池1の現在の残容量と該読み出した充電停止残容量CHとを比較する(ステップS4)。二次電池1の現在の残容量が充電停止残容量CH以上の場合には(ステップS4のYES)、充電制御部3は充電回路2に充電停止信号を出力する(ステップS5)。これにより、充電回路2は二次電池1の充電を停止する。ステップS4の処理が本発明にかかる比較手段又は比較工程を構成し、また、ステップS5の処理が本発明にかかる充電停止制御手段又は充電停止制御工程を構成する。
また、電子機器10が電源5に接続されているけれども、充電回路2による二次電池1の充電が行われていない場合には(ステップS3のNO)、充電制御部3は、二次電池1の現在の残容量を取得すると共に、充電開始/停止残容量記憶部30に記憶された充電開始残容量CL読み出し、該取得した二次電池1の現在の残容量と該読み出した充電開始残容量CLとを比較する(ステップS6)。二次電池1の現在の残容量が充電開始残容量CLよりも小さい場合には、充電制御部3は充電回路2に充電開始信号を出力する(ステップS7)。これにより、充電回路2は二次電池1の充電を開始する。以後、充電回路2は、充電制御部3から前記充電停止信号を受信するまで二次電池1の充電を行う。ステップS6の処理が本発明にかかる比較手段又は比較工程を構成し、ステップS7の処理が本発明にかかる充電開始制御手段又は充電開始制御工程を構成する。
一方、充電制御部3において電源5から出力された電圧が検出されない場合、電子機器10は電源5に接続されていないものと判断し(ステップS1のNO)、ステップS8において接続ステータス記憶部31の値として「接続無し」がセットされる。なお、前回から接続ステータスの変更がない場合(前回以前の接続チェックの時点で電子機器10が電源5から分離されていた場合)は現状維持すればよい。また、現時点で接続ステータスの値が接続有りから接続無しに更新された場合、つまり、電子機器10が電源5から分離されたと判断された場合に、充電回路2が二次電池1の充電中であったならば、充電制御部3は、充電回路2に対して充電停止指示信号を出力して、充電動作を停止させる。
上記図3のステップS3〜S7の処理により、充電制御部3は充電開始残容量CL及び充電停止残容量CHに基づき、充電回路2による二次電池1の充放電動作(充放電サイクル)を制御する。以下、図4〜図8を参照して、充電制御部3が充電回路2の充放電サイクルを制御する際の判断基準として使用される充電開始残容量CL及び充電停止残容量CHが、どのようにして求められた値であるのかについて、詳しく説明する。
図4はメイン制御部4のCPUが実行するソフトウェアプログラム処理によって実現される動作の手順の一例を示すフローチャートである。この実施例においてメイン制御部4のCPUが実行する動作には、大別して、電子機器10の「使用時間」を計時する動作と、計時した使用時間に基づき充電開始レベルL及び充電停止レベルHをそれぞれ算出する動作との2つの動作がある。
図4に示す処理は、所定の時間間隔のタイミングで周期的に起動するものである。当該処理の起動タイミングは、例えば5秒間隔など適宜の間隔であってよい。メイン制御部4は、ステップS10において充電制御部3の接続ステータス記憶部31から現時点の接続ステータスを取得して、ステップS11において該取得した接続ステータスに基づき電子機器10と電源5の接続状態に変化があったかどうか調べる。具体的には、今回取得した接続ステータスが前回取得した接続ステータスから変更されているかどうかを調べる。
接続ステータスが「接続無し」に変更された場合、つまり、電子機器10が電源5から分離されたときには、メイン制御部4はタイマー40による計時を開始する(ステップS12)。また、接続ステータスが「接続有り」に変更された場合、つまり、電子機器10が電源5に接続されたら、メイン制御部4はタイマー40による計時を停止する(ステップS13)。また、接続ステータスの変更がない場合は、ステップS12以下の処理を行わずに当該処理を終了する。これらステップS11、S12及びS13の処理により、接続ステータスが「接続無し」に変更されてから接続ステータスが「接続有り」に変更されるまでの時間、すなわち、電子機器10が電源5(充電器)から分離されてから再び電源5に接続されるまでの時間を、タイマー40により計時することができる。これにより、電子機器10の1回の使用毎の二次電池1の使用状態を把握できる。
ステップS14では、前記ステップS11、S12及びS13の処理により計時された電子機器10の使用時間のデータを、現時点での最新の使用時間のデータとして使用時間記憶部41に書き込む。そして、ステップS15において、使用時間記憶部41に蓄積されている使用時間のデータ群に基づき、充電開始残容量CLと充電停止残容量CHとをそれぞれ算出する処理が行われる。充電開始残容量CLと充電停止残容量CHとをそれぞれ算出する処理の詳細は、後述の図5を参照して説明する。
上記図4に示す処理を所定の時間間隔ごとに繰り返すことで、電子機器10が1回使用されるたびに電子機器10の「使用時間」を計時して、使用時間記憶部41に使用時間のデータを蓄積することができ(前記図2参照)、また、電子機器10の1回の使用毎の「使用時間」が計時されるたびに、使用時間記憶部41に記憶された使用時間のデータ群に基づく充電開始残容量CLと充電停止残容量CHとを算出することができる。
図5は、前記図4のステップS15における「算出処理」の手順の一例を示すフローチャートである。ステップS16において、使用時間記憶部41に記憶された過去複数回分(図2の例では過去32回分)の使用時間のデータ群を読み出し、該読み出した使用時間のデータ群に基づき、電子機器10の使用時間の平均μと、その標準偏差σを算出する処理を行う。
この実施例では、電子機器10の使用時間の平均μとその標準偏差σとして、使用時間記憶部41に記憶された32個の使用時間「u1」,「u2」…「u32」の各々の自然対数ln(u1),ln(u2)…ln(u32)について平均μとその標準偏差σを求めるものとする。なお、ここで計算に用いる使用時間「u1」,「u2」…「u32」は、タイマー40により計時された使用時間の実測値を二次電池1の最大駆動時間で正規化した値、言い換えれば、該使用時間の実測値を二次電池1の最大駆動時間に対する比率で表した値とする。すなわち、使用時間は「計測された使用時間/最大駆動時間」で表現される。なお、前記「最大駆動時間」は、二次電池1が完全に充電された状態(充電率100%)から、完全に放電した状態(充電率0%)まで使い切るのにかかる時間であって、二次電池1の仕様により予め規定された時間である。
ステップS17において、前記ステップS16で求めた使用時間の平均μとその標準偏差σに基づき、充電開始レベルLを求める処理が行われる。充電開始レベルLは、充電制御部3において充電回路2による二次電池1の充電を開始するかどうかを充電制御部3において判断するための閾値であって(前記図4のステップS6の処理を参照)、充電を開始すべき二次電池1の残容量を、二次電池1が完全に充電された状態の電池容量の初期値(充電率100%)に対する比率で表した値である。ステップS17の処理が本発明にかかる充電開始レベル算出手段又は充電開始レベル算出工程を構成する。
次に、充電開始レベルLを求める処理の一例について説明する。ユーザの電子機器10の使用時間が対数正規分布に則るものと仮定するならば、1回の使用時間が区間「μ+2σ」に入る確率は、正規分布の性質より、95.44%である。「μ+2σ」を指数関数で表現するとExp(μ+2σ)であるから、統計的には、ユーザの電子機器10の1回の使用時間の大半(95.44%)は、「Exp(μ+2σ)」に相当する時間内に収まっていると推測することができる。従って、少なくともExp(μ+2σ)に相当する時間を二次電池の駆動時間として確保できれば、統計的には、電子機器10の使用中に電池切れを起こす危険性が極めて少ないといえる。この明細書では、Exp(μ+2σ)に相当する時間を「最低限確保したい電池駆動時間」と称する。
ここで、既に述べた通り、使用時間はタイマー40により計時された使用時間を二次電池1の最大駆動時間に対する比率で表した値であるため、Exp(μ+2σ)は、二次電池1の最大駆動時間に対する「最低限確保すべき電池駆動時間」の比率を表す値に相当する。従って、Exp(μ+2σ)は、「最低限確保すべき電池駆動時間」に対応する二次電池1の残容量を、二次電池1の最大容量(つまり充電率100%の状態)に対する比率で表した値に相当する。つまり、二次電池1の残容量がExp(μ+2σ)に相当する分だけ確保されていれば、「最低限確保すべき電池駆動時間」だけは当該二次電池1を使用することができる。
従って、充電開始レベルLの値がExp(μ+2σ)に設定されていれば、電子機器10の使用開始時、つまり、電子機器10を電源5(充電器)から分離したときに、二次電池1の残容量が最低の場合でも、「最低限確保すべき電池駆動時間」に相当する分だけは二次電池1の残容量を確保できる。つまり、統計的には、電子機器10の使用中に電池切れが起きる可能性が極めて少ない(95.44%電池切れが起きない)。よって、この実施例においては、充電開始レベルLは下記式(1)により求めるものとする。
L=Exp(μ+2σ)
ここで、変数μ´≡Exp(μ)、変数σ´≡Exp(2σ)とおくと、
L=μ´*σ´・・・式(1)
である。
なお、この実施例では、充電開始レベルLの下限値Lminが予め設定されており、充電開始レベルL=μ´*σ´の値が該下限値Lminを下回った場合には、下限値Lminの値が充電開始レベルLとして採用される。というのも、充電開始レベルLの値が小さすぎると、なかなか充電を開始する機会が訪れないために、充電機能が故障したものとユーザが誤解するかもしれないなど、不都合が生じる恐れがあるからである。下限値Lminは、例えば、二次電池1の完全充電時の電池容量に対する充電率50%のレベルなど、適宜の大きさに設定されてよい。
従って、当該ステップS17においては、L=μ´*σ´と、「1.0≧L≧Lmin」の条件に基づき充電開始レベルLが算出される。すなわち、L=μ´*σ´の値が下限値Lmin以上であれば、電子機器10の使用時間の履歴に基づく「μ´*σ´」の値が充電開始レベルLの決定値に採用され、下限値Lmin以下であれば下限値Lminが充電開始レベルLの決定値に採用される。図6は、使用時間の平均μ´とその標準偏差σ´に応じた充電開始レベルLの決定値を示すグラフであって、x軸に平均μ´をとり、y軸に標準偏差σ´をとり、また、z軸に縦軸に充電開始レベルLをとる。なお、図6において充電開始レベルLの下限値Lminは充電率50%に設定されている。図6から、ユーザの電子機器10の使用時間の平均μ´とその標準偏差σ´に基づき充電開始レベルLが決定される様子が見て取れる。
このように、ユーザの電子機器10の使用時間の履歴に応じて最適な充電開始レベルLを求めることで、(1)使用時間の平均μと標準偏差σとに基づき推測された「最低限確保すべき電池駆動時間」に相当する電池容量を確保して、電子機器10の使用中に電池切れを起こす危険性を避けることができる。また、(2)充電開始レベルLが二次電池1の充電率100%よりも小さいレベルに設定されるので、二次電池1の使用回数に対する充電を行う頻度、すなわち、充電回数を減らすことができる。
電子機器10の1回の使用時間を前記使用時間の平均μ´とすると、1回の充電に対する電子機器10の使用回数比Cは、下記式(2)のように表すことができる。
C=(H−L)/μ´+1・・・式(2)
なお、式(2)において、変数「H」は後述する充電停止レベルである。式(2)から充電停止レベルHに対して充電開始レベルLが小さいほど使用回数比Cが大きくなる、つまり、1回の充電に対して電子機器10を使用できる回数が増えることがわかる。言い換えれば、充電停止レベルHと充電開始レベルLの差を可及的大きくとることによって、二次電池1の充電頻度を減らすことができる。
図5のステップS18では、前記ステップS17で求めた充電開始レベルLの値に基づき、充電停止レベルHを算出する処理が行われる。充電停止レベルHは、充電回路2による二次電池1の充電を停止するかどうかを、充電制御部3において判断するための閾値であって(前記図4のステップS4の処理を参照)、充電を停止すべき二次電池1の残容量を、二次電池1が完全に充電された状態の電池容量の初期値(充電率100%)に対する比率で表した値である。ステップS18の処理が本発明にかかる充電停止レベル算出手段又は充電停止レベル算出工程を構成する。
充電停止レベルHを算出するための具体的な方法の一例について以下に述べる。
この充電停止レベルHは、過充電を防止して二次電池1の生涯充電回数を増やすことを目的として、二次電池1の完全充電状態よりも小さい値に設定される。図7は、二次電池の生涯充電回数と充電停止レベルHの関係を説明するためのグラフであって、縦軸は二次電池1の電池容量(充電率)を示し、横軸は充電回数を示す。図7において、点線は充電停止レベルHの値を充電率100%に設定した場合、一点鎖線は充電停止レベルHの値を充電率90%に設定した場合、また、実線は充電停止レベルHの値を充電率80%に設定した場合の、充電回数に応じた電池容量の変化を、それぞれ示している。図7のグラフから、二次電池1の完全充電時の電池容量が、初期値(充電率100%)に対して充電回数を重ねるに連れて減少すること、並びに、充電停止レベルHを低く設定すれば、充電回数に対する完全充電時の電池容量の減少の程度が緩和されることがわかる。
例えば、充電停止レベルHの値が充電率100%に設定された場合には、完全充電時の電池容量が充電率50%まで低下する充電回数が500回であるのに対して、充電停止レベルHの値が80%に設定された場合には、完全充電時の電池容量が充電率50%まで低下する充電回数は750回にまで延びている。このように、充電停止レベルHの値を充電率80%に設定することにより、二次電池1の寿命(生涯充電回数)が1.5倍に延びること自体は従来から知られている。上記より、充電停止レベルHの設定に応じた生涯充電回数の増加係数Kは、下記式(3)で表すことができる。
K=‐2.5*H+3.5・・・式(3)
上記式(3)に示す生涯充電回数の増加係数Kの式から、充電停止レベルHが小さい値に設定されるほど、生涯充電回数の増加係数Kが大きいことが理解できる。
この増加係数Kと前記式(2)に示した1回の充電に対する電子機器10の使用回数比Cとから、充電開始レベルL及び充電停止レベルHの値に応じて決定される電子機器10の「生涯使用回数比T」を、下記式(4)のようにモデル化することができる。
T=CK={(H−L)/μ´+1}*(‐2.5*H+3.5)・・・式(4)
ここで、生涯使用回数比Tは、充電開始レベルL及び充電停止レベルHともに充電率100%に設定した場合の二次電池1の生涯使用回数(つまり、二次電池1の仕様通りの生涯使用回数)を基準(=1.0)として、充電開始レベルL及び充電停止レベルHの値に応じて決定される生涯使用回数を、前記基準に対する比率で表した値である。従って、この生涯使用回数比Tが大きいほど二次電池1の寿命が長いことを表す。
よって、この実施例においては、充電停止レベルHは、上記式(4)により求めるものとする。具体的には、充電開始レベルLの値を条件に、下記の3通りのH1〜H3のうちで生涯使用回数比Tを最大にするものが充電停止レベルHに採用される。なお、充電停止レベルHは、過充電防止の目的からすれば、小さすぎても適切な効果を期待することができないので、適宜の下限値を決めておくものとする。ここでは一例として、充電率70%を充電停止レベルHの下限値に採用するが、充電停止レベルHの下限値の設定はこれに限定されるものではない。
(1)H1の場合
前記式(4)に充電開始レベルL=μ´*σ´の値を代入すると、
T=(H/μ´−σ´+1)*(‐2.5*H+3.5)
である。これを微分すると、
dT/dH=1/μ´*{−5*H+2.5*μ´*(σ´−1)+3.5}
である。ここで、dT/dH=0として極大値を求める。すなわち、
1/μ´*{−5*H+2.5*μ´*(σ´−1)+3.5}=0
よって、式(4)に充電開始レベルL=μ´*σ´を代入した場合に生涯使用回数比Tを最大にする充電停止レベルH1は、
H1=0.5*μ´*(σ´−1)+0.7である。
前記ステップS17で算出した充電開始レベルL=μ´*σ´がLmin以上の場合、このH1=0.5*μ´*(σ´−1)+0.7が充電停止レベルHに採用される。
(2)H2の場合
上記式(4)に充電開始レベルL=Lminを代入すると、
T={(H−Lmin)/μ´+1}*(‐2.5*H+3.5)
である。これを微分すると、
dT/dH=1/μ´*{−5*H+2.5*(Lmin−μ´)+3.5}
である。ここで、dT/dH=0として極大値を求める。すなわち、
1/μ´*{−5*H+2.5*(Lmin−μ´)+3.5}=0
よって、式(4)に充電開始レベルL=Lminを代入した場合に生涯使用回数比Tを最大にする充電停止レベルH2は、
H2=0.5(Lmin−μ´)+0.7である。
前記ステップS17で算出した充電開始レベルL=μ´*σ´がLmin以下の場合には、このH2=0.5(Lmin−μ´)+0.7が充電停止レベルHに採用される。
(3)H3の場合
また、充電停止レベルHは充電開始レベルL=μ´*σ´より小さくなってはならない。そこで、生涯使用回数比Tを最大にする充電停止レベルHが充電開始レベルL=μ´*σ´より小さくなってしまう場合(H≦L)には、その充電停止レベルHを採用することはできない。且つ、生涯充電回数の増加係数Kを増やすためには、充電停止レベルHの値は極力小さい値であってほしい。
よって、H≦Lの場合には、H3=μ´*σ´が充電停止レベルHに採用される。
なお、充電停止レベルHにH3が採用される場合、充電停止レベルHと充電開始レベルLが同じレベルに設定されてしまう。しかし、このことが「深度の浅い充放電」を招く可能性は極めて少ないものと推察される。というのも、H3が採用される場合には、充電開始レベルLが既に高いレベルに設定されているからである。つまり、H3が採用される場合とは、ユーザの使用時間の履歴により推測される「最低限確保すべき電池駆動時間」がかなり長い場合に限られており、当該ユーザは電子機器10を長時間使用する傾向があることに他ならない。従って、「深度の浅い充放電」が行われる可能性は少ないのである。
このように、上記式(4)を用いて、充電開始レベルLの値を条件に、生涯使用回数比Tを最大にする充電停止レベルHを求めることで、ユーザの電子機器10の使用時間の履歴に基づく最適な充電停止レベルHを得ることができる。図8は、使用時間の平均μ´とその標準偏差σ´に応じた充電停止レベルHの決定値を示すグラフであって、x軸に平均μ´をとり、y軸に標準偏差σ´をとり、また、z軸に縦軸に充電停止レベルHをとる。なお、図8において充電停止レベルHの下限値は70%に設定されている。図8から、ユーザの電子機器10の使用時間の履歴(使用時間の平均μ´とその標準偏差σ´)に基づき充電停止レベルHが決定される様子が見て取れる。
そして、前記ステップS17で算出した充電開始レベルLを充電開始残容量CLに、また、前記ステップS18で算出した充電停止レベルHを充電停止残容量CHに、それぞれ変換し(ステップS19)、該ステップS19にて変換した充電開始残容量CLと充電停止残容量CHを充電制御部3に送信する(ステップS20)。
充電制御部3は、前記ステップS20の処理によりメイン制御部4から送信された充電開始残容量CLと充電停止残容量CHを受信し、充電開始/停止残容量記憶部30の記憶内容を該受信した充電開始残容量CLと充電停止残容量CHに書き換える。これにより、充電制御部3のCPUは、前記図4のステップS3〜S7において、最新の充電開始残容量CL、充電停止残容量CHを用いて二次電池1の充放電サイクルを制御することができる。
《第2実施例》
図9は、電子機器10の具体例として二次電池を具えた携帯電話を示し、該携帯電話と、その二次電池を充電するための充電器50との構成例をブロック図に示している。なお、図9において図1に示すものと同様な構成要素については、同じ符号を付与する。図9において、符号10Aは携帯電話である。符号50は携帯電話10Aの二次電池に充電用の電力を供給するための充電器であって、この発明に係る充電管理機能を具える。
携帯電話10Aは、制御部11と、同期部12と、受信部13と、送信部14と、アンテナ15と、マイクロフォンとイヤフォンを含む通話部16と、ダイヤルボタンを構成するテンキーなどを含む操作部17と、表示部18とを含んで構成された一般的に知られる携帯電話であって、電源として二次電池1を具える。二次電池1は、携帯電話10Aの本体に内蔵されている。二次電池1の充電時には携帯電話10Aの本体をクレードル7に設置する。
制御部11により携帯電話10Aの各部の動作が制御される。携帯電話10Aは、基地局からの電波をアンテナ15で受信して、受信部13では、受信した電波を同期部12の制御に従って復調して、該復調した音声信号を通話部16から出力し、また、送信部14では、通話部16から入力された音声信号を同期部12の制御に従って変調して、変調した電波をアンテナ15から送信する。携帯電話10Aのユーザは、操作部17で電話番号を入力した通話相手の携帯電話と、通話部16を用いた音声通話等の無線通信を行うことができる。
充電器50は、充電回路2、情報処理システム20、クーロンカウンタ6、電源5、およびクレードル7を含んで構成される。携帯電話10Aがクレードル7に載置されることにより、携帯電話10Aの二次電池1が充電回路2を介して電源5に接続される。すなわち、クレードル7は、二次電池1を充電器50に接続する接続手段である。電源5は、AC−DCコンバータを含み、クレードル7に接続された携帯電話10Aの二次電池1に、充電回路2を介して、充電用の交流電流を供給する。クーロンカウンタ6は、二次電池1の現在の残容量(充電レベル)を計測する手段であって、充電回路2と二次電池1の間に挿入される。クーロンカウンタ6は、充電回路2から二次電池1へ流れる電流流量を測定し、測定した電流流量データ(二次電池1の現在の残容量)CPを情報処理システム20中の充電制御部3に供給する。なお、前記第1実施例では、クーロンカウンタに相当する構成、すなわち二次電池1の現在の残容量の計測は充電制御部3の1つの機能として説明した(段落[0018])が、第2実施例ではクーロンカウンタ6を1構成要素として明示した。
情報処理システム20は、CPU、ROM、RAMを含むマイクロコンピュータにより構成され、前記図3〜図5を参照して説明した処理を実現するためのプログラムを、情報処理システム20のCPUが実行して、充電制御部3とメイン制御部4の機能を実現する。すなわち、図9に示す第2実施例では、充電制御部3とメイン制御部4とが、1つの情報処理システム20のCPUが実行するコンピュータプログラムによって実現される構成例を示している。
なお、充電制御部3とメイン制御部4の機能とは、図1に示す充電制御部3とメイン制御部4の機能と同様である。すなわち、充電制御部3は、クーロンカウンタ6から供給された出力信号CP(二次電池1の現在の残容量)と該充電開始残容量CLを比較して、該充電回路2による二次電池1の充電開始を制御することができ、また、クーロンカウンタ6から供給された出力信号CP(二次電池1の現在の残容量)と該充電停止残容量CHを比較して、該充電回路2による二次電池1の充電停止を制御する。また、メイン制御部4は、充電制御部3から受信した接続ステータスのデータに基づいて、電子機器10Aが使用されるたびに、二次電池1の「使用状態」を計測して、該計測した二次電池1の「使用状態」に基づき充電開始残容量CL並びに充電停止残容量CHをそれぞれ算出する。
このように本発明を、携帯電話(電子機器)10Aと、充電管理機能を具えた充電器50とにより構成および実施することも可能である。
《第3の実施例》
図10は、この発明に係る充電管理機能を具えた二次電池ユニットの構成例を示すブロック図である。なお、図10において、図1又は図9に示すものと同様な構成要素については、同じ符号を付与する。図10において、二次電池ユニット60は、二次電池1、充電回路2、情報処理システム20、クーロンカウンタ6、および電源5を含んで構成されており、当該二次電池ユニット60に接続された電子機器10Bに電力を供給するものである。電子機器10Bは例えば携帯電話である。
情報処理システム20は、CPU、ROM、RAMを含むマイクロコンピュータにより構成され、前記図3〜図5を参照して説明した処理を実現するためのプログラムを、情報処理システム20のコンピュータが実行して、充電制御部3とメイン制御部4の機能を実現する。充電制御部3とメイン制御部4の機能とは、図1又は図9を参照して説明した充電制御部3とメイン制御部4の機能と同様である。
このように本発明は、充電管理機能を具えた二次電池ユニットの発明として構成および実施することもできる。
以上説明した通り、この実施例によれば、電子機器10の使用時間を計測することで、二次電池1の使用状態を把握して、該二次電池1の使用状態に基づく充電開始レベルLと充電停止レベルHを算出することで、電子機器10の使い方の傾向(充放電サイクルのパターン)に応じて最適な充放電サイクルを設定することができる。従って、二次電池1の充放電サイクルをユーザの電子機器10の使い方の傾向に基づき動的に管理することができる。すなわち、ユーザの電子機器10の使い方の傾向(二次電池の充放電サイクル)に基づき算出された充電開始レベルLを基準にして、二次電池の充電開始制御を行うことで、電子機器の使用中に電池切れが起きることを極力避けつつ、効果的に充電頻度を抑制することができる。従って、ユーザの利便性を損なわずに二次電池の寿命を延ばすことができる。また、ユーザの電子機器10の使い方の傾向(二次電池の充放電サイクル)に基づき算出された充電停止レベルHを基準にして二次電池1の充電停止制御を行うことで、過充電を効果的に防止することができる。従って、結果的に、ユーザの利便性を損なうことなく二次電池1の寿命を延ばすことができるという優れた効果を奏する。
なお、上記実施例では、前記図5のステップS17において充電開始レベルLを使用時間の履歴に基づき算出し、前記図5のステップS18において充電停止レベルHを使用時間の履歴に基づき算出する処理構成例を示したが、これに限らず、充電開始レベルLと充電停止レベルHの少なくともいずれか一方を使用時間の履歴に基づき算出し、他方を固定値として予め設定しておく処理構成であってもよい。
前記図5の処理では、電子機器10の使用時間の平均μが対数正規分布に則るものと仮定して充電開始レベルLと充電停止レベルHを算出する例を挙げたが、これは一例に過ぎず、電子機器10の使用時間の履歴に基づいて充電開始レベルLと充電停止レベルHの少なくともいずれか一方を算出するのであれば、その他適宜の方法を採用してよい。
また、上記実施例において使用時間記憶部41に過去32回分の使用時間が蓄積される例を示したが、使用時間記憶部41における使用時間の記録回数は、統計的に信頼できる使用時間の平均を求めることができさえすれば、これに限らず適宜の複数回であってよい。また、上記実施例において充電制御部3は、二次電池1の残容量を計測し、二次電池1の現在の残容量に基づき充電開始及び充電停止を制御する構成例を示した。とくに、上記図9及び図10では、二次電池1の現在の残容量の計測手段として、クーロンカウンタ6を明示したが、二次電池1の現在の残容量の計測手段は、これに限らず、二次電池1の電圧を計測して、二次電池1の現在の電圧に基づき充電開始及び充電停止を制御するよう構成してもよい。すなわち、クーロンカウンタ6に替えて電圧計21(図9及び図10を参照)を設けてもよい。その場合、充電開始レベルと充電停止レベルは電圧値として充電制御部3に保持される。また、上記実施例では、電子機器10の「使用時間」により、二次電池1の「使用状態」を把握する例を示したが、これに限らず、例えば電子機器10の1回の使用されるごとの二次電池1の使用容量(1回の使用後の二次電池1の残容量)を計測することで、二次電池1の「使用状態」の把握を行うことも可能である。
また、上記実施例においては、電子機器10が使用されるたびに、必ず二次電池1の使用状態(使用時間)を計測する処理を行う方法を例示したが、使用状態として蓄積する履歴の正確さを多少落としてもいいのであれば、二次電池1の使用状態を計測する機会を減らしてもよい。その場合、電子機器10の所定の使用回数毎に使用状態を計測する(例えば、電子機器10が10回使用されたうちの1回だけ、使用状態を計測する)ように構成してもよい。また、別の例としては、電子機器10の使用回数の所定の割合(例えば電子機器10の10回の使用に対して1回とか、電子機器10の5回の使用に対して1回など)ごとに、使用状態の計時を省略して、該計時省略時には、使用状態の実測値の代わりに、予め定められた値を、使用状態の履歴に設定してもよい。また、別の例として、二次電池1の使用時間を条件に、使用状態の計測を省略してもよい。例えば、二次電池1の使用時間があまりに長すぎる場合とか、あまりに短すぎる場合には、その実測値(長すぎる使用時間や、短すぎる使用時間)の代わりに、予め定められた値を、使用状態の履歴に設定してもよい。
また、電子機器10の種類(PDA、ノート型PCや携帯電話等)に応じて、前記図5のステップS16における使用時間の平均μとその標準偏差σの算出手法、前記図5のステップS17における充電開始レベルLの算出手法、及び、前記図5のステップS18において充電停止レベルHの算出手法のうちの少なくともいずれか1つを変更するよう構成してもよい。また、充電モードとして、この実施例に従い使用時間の履歴に基づく充放電サイクルの制御を行う「節約モード」と、同充放電サイクルの制御を行わない「ノーマルモード」とのいずれか一方をユーザが選択できるよう構成してもよい。
なお、電子機器10は、PDA、ノート型PC、あるいは携帯電話など、上記で言及した電子機器に限らず、電気カミソリ、電動式自転車など、二次電池を利用するあらゆる電子機器であってよい。また、二次電池1はリチウムイオン電池に限らず、ニカド電池、ニッケル水素電池など、従来から知られるどのような充電式電池で構成されてもよい。
この発明の一実施例に係る電子機器の構成を概略的に示すブロック図。 前記図1に示す電子機器のメイン制御部における使用時間記憶部の構成例を説明するための図。 前記図1に示す電子機器の充電制御部のCPUが実行する処理の手順の一例を示すフローチャート。 前記図1に示す電子機器のメイン制御部のCPUが実行する処理の手順の一例を示すフローチャート。 前記図4における算出処理の手順の一例を示すフローチャート。 電子機器の使用時間の平均μ´とその標準偏差σ´に応じた充電開始レベルLの決定値を示すグラフ。 二次電池の生涯充電回数と充電停止レベルHの関係を示すグラフ。 電子機器の使用時間の平均μ´とその標準偏差σ´に応じた充電停止レベルHの決定値を示すグラフ。 この発明の第2実施例に係る携帯電話と充電器の構成例を示すブロック図。 この発明の第3実施例に係る二次電池ユニットの構成例を示すブロック図。
符号の説明
1 二次電池、2 充電回路、3 充電制御部、4 メイン制御部、5 電源、10 電子機器、30 充電開始/停止残容量記憶部、31 接続ステータス記憶部、40 タイマー、41 使用時間記憶部

Claims (8)

  1. 二次電池を利用した電子機器であって、
    二次電池と、
    前記電子機器がユーザによって使用されたときに、前記二次電池の使用状態を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された二次電池の使用状態に基づき充電開始レベルを算出する充電開始レベル算出手段と、
    外部から供給される電力により前記二次電池の充電を行うための充電手段と、
    前記充電手段による充電が停止中のときに、前記二次電池の現在の充電レベルと前記算出手段により算出された充電開始レベルと比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果、前記現在の充電レベルが前記充電開始レベルよりも低い場合に、前記充電手段による二次電池の充電を開始させる充電開始制御手段と
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 二次電池を利用した電子機器であって、
    二次電池と、
    前記電子機器がユーザによって使用されたときに、前記二次電池の使用状態を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された二次電池の使用状態に基づき充電停止レベルを算出する充電停止レベル算出手段と、
    外部から供給される電力により前記二次電池の充電を行うための充電手段と、
    前記充電手段による充電中のときに、前記二次電池の現在の充電レベルと前記算出手段により算出された充電停止レベルと比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果、前記現在の充電レベルが前記充電停止レベル以上の場合に、前記充電手段による二次電池の充電を停止させる充電停止制御手段と
    を備えることを特徴とする電子機器。
  3. 電子機器に利用される二次電池ユニットであって、
    二次電池と、
    前記電子機器がユーザによって使用されたときに、二次電池の使用状態を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された二次電池の使用状態に基づき充電開始レベルを算出する充電開始レベル算出手段と、
    外部から供給される電力により前記二次電池の充電を行うための充電手段と、
    前記充電手段による充電が停止中のときに、前記二次電池の現在の充電レベルと前記算出手段により算出された充電開始レベルと比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果、前記現在の充電レベルが前記充電開始レベルよりも低い場合に、前記充電手段による二次電池の充電を開始させる充電開始制御手段と
    を備えることを特徴とする二次電池ユニット。
  4. 電子機器に利用される二次電池ユニットであって、
    二次電池と、
    前記電子機器がユーザによって使用されたときに、前記二次電池の使用状態を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された二次電池の使用状態に基づき充電停止レベルを算出する充電停止レベル算出手段と、
    外部から供給される電力により前記二次電池の充電を行うための充電手段と、
    前記充電手段による充電中のときに、前記二次電池の現在の充電レベルと前記算出手段により算出された充電停止レベルと比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果、前記現在の充電レベルが前記充電停止レベル以上の場合に、前記充電手段による二次電池の充電を停止させる充電停止制御手段と
    を備えることを特徴とする二次電池ユニット。
  5. 二次電池を充電するための充電器であって、
    前記二次電池を接続する接続手段と、
    前記二次電池が前記接続手段から分離されて使用されたときに、該二次電池の使用状態を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された二次電池の使用状態に基づき充電開始レベルを算出する充電開始レベル算出手段と、
    外部から供給される電力により前記接続手段に接続された二次電池の充電を行うための充電手段と、
    前記充電手段による充電が停止中のときに、前記二次電池の現在の充電レベルと前記算出手段により算出された充電開始レベルと比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果、前記現在の充電レベルが前記充電開始レベルよりも低い場合に、前記充電手段による二次電池の充電を開始させる充電開始制御手段と
    を備えることを特徴とする充電器。
  6. 二次電池を充電するための充電器であって、
    前記二次電池を接続する接続手段と、
    前記二次電池が前記接続手段から分離されて使用されたときに、該二次電池の使用状態を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された二次電池の使用状態に基づき充電停止レベルを算出する充電停止レベル算出手段と、
    外部から供給される電力により前記接続手段に接続された二次電池の充電を行うための充電手段と、
    前記充電手段による充電中のときに、前記二次電池の現在の充電レベルと前記算出手段により算出された充電停止レベルと比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果、前記現在の充電レベルが前記充電停止レベル以上の場合に、前記充電手段による二次電池の充電を停止させる充電停止制御手段と
    を備えることを特徴とする充電器。
  7. 二次電池の充電管理方法であって、
    前記二次電池を利用する機器がユーザによって使用されたときに、前記二次電池の使用状態を計測する計測工程と、
    前記計測された二次電池の使用状態に基づき充電開始レベルを算出する充電開始レベル算出工程と、
    前記二次電池の充電が行われていないときに、該二次電池の現在の充電レベルと前記算出された充電開始レベルと比較する比較工程と、
    前記比較の結果、前記現在の充電レベルが前記充電開始レベルよりも低い場合に、前記二次電池の充電を開始させる充電開始制御工程と
    を備えることを特徴とする二次電池の充電管理方法。
  8. 二次電池の充電管理方法であって、
    前記二次電池を利用する機器がユーザによって使用されたときに、前記二次電池の使用状態を計測する計測工程と、
    前記計測された前記二次電池の使用状態に基づき充電停止レベルを算出する充電停止レベル算出工程と、
    前記二次電池の充電が行われているときに、該二次電池の現在の充電レベルと前記算出された充電停止レベルと比較する比較工程と、
    前記比較の結果、前記現在の充電レベルが前記算出された充電停止レベル以上の場合に、前記二次電池の充電を開始させる充電開始制御工程と
    を備えることを特徴とする二次電池の充電管理方法。
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