JP2009055100A - デジタル放送システム及びデジタル放送記録再生装置 - Google Patents
デジタル放送システム及びデジタル放送記録再生装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】デジタル放送システム100のデジタル放送送信装置1において、生成手段は、番組データ、文字スーパーデータ、当該番組データの再生時における文字スーパーの表示条件を含む管理データが多重化されたデジタル放送データを生成し、送信する。DVDレコーダ2において、記録手段は受信手段により受信したデジタル放送データを記録し、取得手段は管理データを取得し、判断手段は、再生手段による番組データの再生時に、管理データに規定される表示条件を満たすか否かを判断し、表示手段は、判断手段により表示条件を満たすと判断された場合にのみ、当該番組データに基づく再生映像に文字スーパーデータに基づく文字スーパーを重畳して表示部に表示する。
【選択図】図1
Description
従来、このような文字スーパーが付加された番組データの録画を行うと、再生時に文字スーパーが映像上に表示されることとなる。ところが、過去の地震情報や事故情報等の文字スーパーが再生中の映像上に表示されると、たった今地震や事故が発生したのかと視聴者が勘違いして、視聴者の混乱を招く恐れがある。また、番組内容と関連性の無い無意味化した文字スーパーを再生時に表示させるのは、番組の視聴の妨げとなるだけであって、視聴者にとって大変に煩わしい。さらに、放送局側にとっても、番組データの再生の度に、文字スーパーを表示するのは、文字スーパーを付加した本来の意図からして望ましくない場合がある。
また、受信装置側で、視聴者が予め文字スーパーの表示/非表示を設定しておき、その設定に基づいて文字スーパーの表示/非表示を行うものが知られているが、この場合であっても文字スーパーを付した放送局側の意図は生かされない。
前記デジタル放送送信装置は、
番組データと、文字スーパーデータと、当該番組データの再生時における文字スーパーの表示条件を含む管理データと、が多重化されたデジタル放送データを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記デジタル放送データを送信する送信手段と、
を備え、
前記デジタル放送記録再生装置は、
前記送信手段により送信される前記デジタル放送データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信される前記デジタル放送データを記録する記録手段と、
前記記録手段により記録された前記デジタル放送データに多重化された前記番組データを再生する再生手段と、
前記デジタル放送データに多重化された前記管理データを取得する取得手段と、
前記再生手段による前記番組データの再生時に、前記取得手段により取得された前記管理データに規定される前記表示条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記表示条件を満たすと判断された場合にのみ、当該番組データに基づく再生映像に、前記文字スーパーデータに基づく文字スーパーを重畳して表示部に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする。
前記デジタル放送記録再生装置は、
現在時刻を計時する計時手段を備え、
前記判断手段は、前記計時手段により計時された現在時刻が、前記表示期間指定データにおける前記表示期間内である場合に、前記表示条件を満たすと判断することを特徴とする。
前記デジタル放送記録再生装置は、
前記文字スーパーの表示回数を記憶する表示回数記憶手段を備え、
前記判断手段は、前記表示回数記憶手段により記憶された表示回数が、前記表示可能回数指定データにおける前記表示可能回数以下の場合に、前記表示条件を満たすと判断することを特徴とする。
前記デジタル放送送信装置は、
番組データと、文字スーパーデータと、当該番組データの再生時における文字スーパーの表示条件を含む管理データと、が多重化されたデジタル放送データを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記デジタル放送データを送信する送信手段と、
を備え、
前記管理データには、
記録再生時条件付き表示モードを含む所定の表示モードを指定する表示モード指定データと、
前記表示モード指定データにより記録再生時条件付き表示モードが指定される場合における前記表示条件の内容を、表示期間の制限と、表示回数の制限と、表示期間・表示回数の制限と、のうちから指定する条件内容指定データと、
前記条件内容指定データにより表示期間の制限、又は、表示期間・表示回数の制限が指定される場合における、文字スーパーを表示可能な表示期間を指定する表示期間指定データと、
前記条件内容指定データにより表示回数の制限、又は、表示期間・表示回数の制限が指定される場合における、文字スーパーを表示可能な表示可能回数を指定する表示可能回数指定データと、
が含まれ、
前記デジタル放送記録再生装置は、
前記送信手段により送信される前記デジタル放送データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信される前記デジタル放送データを記録する記録手段と、
前記記録手段により記録された前記デジタル放送データに多重化された前記番組データを再生する再生手段と、
前記デジタル放送データに多重化された前記管理データを取得する取得手段と、
現在時刻を計時する計時手段と、
前記文字スーパーの表示回数を記憶する表示回数記憶手段と、
前記再生手段による前記番組データの再生時に、前記取得手段により取得された前記管理データに規定される前記表示条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記表示条件を満たすと判断された場合にのみ、当該番組データに基づく再生映像に、前記文字スーパーデータに基づく文字スーパーを重畳して表示部に表示する表示手段と、
を備え、
前記判断手段は、前記表示モード指定データにより記録再生時条件付き表示モードが指定される場合において、
前記条件内容指定データにより表示期間の制限が指定され、前記計時手段により計時された現在時刻が前記表示期間指定データにおける前記表示期間内である場合に、前記表示条件を満たすと判断し、
前記条件内容指定データにより表示回数の制限が指定され、前記表示回数記憶手段により記憶された表示回数が前記表示可能回数指定データにおける前記表示可能回数以下である場合に、前記表示条件を満たすと判断し、
前記条件内容指定データにより表示期間・表示回数の制限が指定され、前記計時手段により計時された現在時刻が前記表示期間指定データにおける前記表示期間内であり、且つ、前記表示回数記憶手段により記憶された表示回数が前記表示可能回数指定データにおける前記表示可能回数以下である場合に、前記表示条件を満たすと判断することを特徴とする。
前記受信手段により受信される前記デジタル放送データを記録する記録手段と、
前記記録手段により記録された前記デジタル放送データに多重化された前記番組データを再生する再生手段と、
前記デジタル放送データに多重化された前記管理データを取得する取得手段と、
前記再生手段による前記番組データの再生時に、前記取得手段により取得された前記管理データに規定される前記表示条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記表示条件を満たすと判断された場合にのみ、当該番組データに基づく再生映像に、前記文字スーパーデータに基づく文字スーパーを重畳して表示部に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする。
即ち、デジタル放送送信装置側で、文字スーパーの表示条件を指定し、デジタル放送記録再生装置において、デジタル放送送信装置において指定された文字スーパーの表示条件を満たす場合のみ、文字スーパーが表示部に表示される。従って、文字スーパーを、放送局側の詳細な意図に沿った形で視聴者に提供することができるデジタル放送システムを提供することができる。
本実施形態のデジタル放送システム100は、デジタル放送事業者側のデジタル放送送信装置1と、デジタル放送送信装置1により送信されたデジタル放送データを記録・再生するデジタル放送記録再生装置とを備える。デジタル放送記録再生装置は、例えば、DVDレコーダ2であるものとして説明する。
まず、デジタル放送送信装置1の要部構成について説明する。
デジタル放送送信装置1は、例えば、図2に示すように、ビデオエンコーダ11、オーディオエンコーダ12、多重化部13、伝送路符号化部14、送信部15、制御部16等を備えて構成される。
これにより、番組データとしての映像・音声信号は、ES(Elementary Stream)と呼ばれる符号化データ列に変換される。
さらに、多重化部13は、PESパケットに変換された番組データ・文字スーパーデータ・管理データ及びセクション形式に変換されたPSI・SI等を、TS(Transport Stream)ヘッダを付したTSパケットと呼ばれる固定長(188byte)のパケットに分割するとともに、デジタル放送データとして、一まとまりのTSに多重化する。
なお、デジタル放送データに多重化される文字スーパーデータ及び管理データについては、後の生成プログラム165aの説明において詳述する。
具体的には、CPU161は、前述のように、ビデオエンコーダ11及びオーディオエンコーダ12において、番組データを符号化し、PESパケット化する。また、文字スーパー用の文字スーパーデータと、番組データの再生時において、当該文字スーパーデータの表示モード等の表示条件を規定する管理データと、をそれぞれPESパケット化する。さらに、これらのデータを、セクション化されたPSI・SI等とともに多重化して、デジタル放送データとしてのTSを生成する。
CPU161は、かかる生成プログラム165aを実行することにより、多重化部13とともに、生成手段として機能する。
図3に示すように、文字スーパーデータのPESパケットは、PESヘッダ領域と、可変長のPESデータ領域とから成る。
PESヘッダ領域は、PESの始まりを示す識別コード(packet_start_code_prefix)が配置され、8ビットのストリーム識別(stream_id)には、文字スーパーデータであることを示す値「0xBF」が挿入される。また、16ビットのPESパケット長(PES_packet_length)には、PESデータ領域の長さを示す値が挿入される。
文字スーパーデータは、PESデータ領域(PES_packet_data_byte)に配置される。PESデータ領域は、ヘッダ領域、データ領域、誤り検出符号から成る。ヘッダ領域のデータグループ識別(data_group_id)には、文字スーパーデータであることを示す値(「0x01」「0x21」/「0x02」「0x22」)が入り、管理データとの区別に用いられる。また、データ領域のデータユニット領域は、データユニットヘッダ領域と、データユニットデータ領域とから成り、データユニットヘッダ領域では、データユニットのサイズ等が指定される。また、文字スーパーを表示するための文字情報である文字スーパーデータは、8単位文字符号データに変換されて、データユニットデータ領域に配置される。
図4に示すように、管理データのPESパケットは、文字スーパーデータと同様、PESヘッダ領域と、可変長のPESデータ領域とから成り、PESヘッダ領域は、PESの始まりを示す識別コード(packet_start_code_prefix)が配置され、8ビットのストリーム識別(stream_id)には、文字スーパーデータであることを示す値「0xBF」が挿入される。また、16ビットのPESパケット長(PES_packet_length)には、PESデータ領域の長さを示す値が挿入される。
PESデータ領域は、ヘッダ領域、データ領域、誤り検出符号からなる。ヘッダ領域のデータグループ識別(data_group_id)には、管理データであることを示す値(「0x00」「0x20」)が挿入され、文字スーパーデータとの区別に用いられる。
さらに、表示可能回数指定領域(count)には、条件内容指定領域(requirement)の条件内容指定データにより「表示回数の制限」又は「表示期間・表示回数の制限」が表示条件の内容として指定される場合における、文字スーパーを表示可能な表示可能回数を指定する表示可能回数指定データが配置される。表示可能回数が無制限である場合には、「0xFF」が配置される。
CPU161は、かかる送信プログラム165bを実行することにより、送信部15とともに、送信手段として機能する。
次に、DVDレコーダ2の要部構成について説明する。
DVDレコーダ2には、テレビジョン受像機3等の外部装置が接続されており、DVD241に記録された番組データは、このテレビジョン受像機3に出力されて視聴者に提供されることとなる。
データプロセッサ23は、例えば、CPU281からの制御出力に基づいて、デジタル放送データの入出力経路を設定し、データの入力及び出力を制御する。具体的には、例えば、記録処理において、エンコーダ部22から入力されたデジタル放送データに対して、誤り訂正、8−16変調等を行い、一旦バッファメモリ231に貯めた後に、CPU281からの制御出力に応じてDVDドライブ部24に出力する。一方、再生処理において、DVDドライブ部24から読み込んだ放送番組データに対して、8−16復調、誤り訂正等を行い、一旦バッファメモリ231に貯めた後に、CPU281からの制御出力に応じてデコーダ部25に出力する。
DVD241は、例えば、書き換え可能なDVD−RAM(Random Access Memory)である。DVDドライブ部24では、記録処理において、光ピックアップ242により、DVD241の反射層にレーザ光を照射して、照射光による加熱により記録層の結晶状態を変化させて結晶部・非晶質部を形成することにより、DVD241に対するデータの書き込みを行う。一方、再生処理において、光ピックアップ242によりDVD241の反射層にレーザ光を照射し、光電変換及び電流電圧変換によって反射光に応じた電圧信号を生成することにより、DVD241に記録されたデータの読み出しを行う。
分離部251は、DVDドライブ部24からデータプロセッサ23を介して出力されたデジタル放送データを映像データ、音声データ、文字スーパーデータ、EPGデータ等の複数のストリームに分離する。
ビデオデコーダ252は、分離部251から入力された映像データをデコードする。具体的には、ビデオデコーダ252は、映像データに、可変長復号化、逆量子化、逆DCT、動き補正等の各種処理を行うことで、映像データをデコードする。
オーディオデコーダ253は、分離部251から入力された音声データを伸張する。
データデコーダ254は、分離部251から入力された文字スーパーデータ等をデコードする。
ミキシング部26は、デコーダ部25においてデコードされた映像データに対して、データデコーダ254から入力される文字スーパーを合成(スーパーインポーズ)する。
デコードされたビデオデータは、フレームメモリ(図示省略)に一旦格納された後に、所定の再生タイミングで、DVDレコーダ2に接続されたテレビジョン受像機3の表示部31に出力されることとなる。また、デコードされた音声データは、テレビジョン受像機3のスピーカ32に出力されることとなる。
具体的には、CPU281は、リモコン等のキー入力部27において、番組の録画を指示する操作が行われた場合や、録画予約が設定された番組の放送開始時刻になると、チューナ21に選局指示を出力して、当該番組のデジタル放送データを受信させる。
CPU281は、かかる受信プログラム285aを実行することにより、チューナ21とともに、受信手段として機能する。
具体的には、CPU281は、チューナ21によりデジタル放送データが受信されると、エンコーダ部22、データプロセッサ23、DVDドライブ部24等において前述した所定の処理を行うことにより、DVDドライブ部24に備わる磁気ディスクに受信したデジタル放送データを記録させる。CPU281は、放送番組データの記録に際して、デジタル放送データに多重化された番組データ、文字スーパーデータ、管理データを、それぞれ対応づけて異なる領域に記録させる。
CPU281は、かかる記録プログラム285bを実行することにより、エンコーダ部22、DVDドライブ部24とともに、記録手段として機能する。
具体的には、CPU281は、リモコン等のキー入力部27において、DVD241に記録された番組の再生を指示する操作が行われると、DVDドライブ部24にアクセスして、再生が指示された番組データをDVD241から読み出してデコーダ部25に出力させる。そして、デコーダ部25のビデオデコーダ252に映像データをデコードさせ、テレビジョン受像機3の表示部31に映像を表示させる。また、オーディオデコーダ253に音声データをデコードさせ、テレビジョン受像機3のスピーカ32から出力させる。
CPU281は、かかる再生プログラム285cを実行することにより、DVDドライブ部24、デコーダ部25とともに、再生手段として機能する。
具体的には、CPU281は、リモコン等のキー入力部27において、DVD241に記録された番組の再生を指示する操作が行われると、番組データの読み出しとともに、当該番組データとは異なる領域に記憶された管理データを取得して、デコーダ部25においてデコードさせ、制御部28に出力させる。
CPU281は、かかる取得プログラム285dを実行することにより、DVDドライブ部24、デコーダ部25とともに、取得手段として機能する。
具体的には、CPU281は、再生映像上に文字スーパーをスーパーインポーズさせて表示させた回数を、番組毎に記憶する。表示回数のデータは、例えば、DVD241のヘッダ領域に、文字スーパーと対応づけて記憶され、文字スーパーの表示が行われる度に、インクリメントされて更新される。
CPU281は、かかる表示回数記憶プログラム285fを実行することにより、DVDドライブ部24とともに、表示回数記憶手段として機能する。
CPU281は、かかる判断プログラム285gを実行することにより、判断手段として機能する。
CPU281は、DVD251に記録された番組再生の指示に基づいて、取得プログラム285dの実行により管理データが取得されると、取得した管理データを解析する。
DMFには、表示モード指定データとして、「0000」「0010」「1010」「0011」の何れかの値が配置されている。CPU281は、DMFの表示モード指定データが「0000」である場合、「受信時自動表示・記録再生時自動表示モード」を表示モードと判別する。また、DMFの表示モード指定データが「0010」である場合、「受信時自動表示・記録再生時選択表示モード」を表示モードと判別する。また、DMFの表示モード指定データが「1010」である場合、「受信時選択表示・記録再生時選択表示モード」を表示モードと判別する。さらに、DMFの表示モード指定データが「0011」である場合、「受信時自動表示・記録再生時条件付き表示モード(記録再生時条件付き表示モード)」を表示モードと判別する。
また、DMFにおいて「受信時自動表示・記録再生時選択表示モード」又は「受信時選択表示・記録再生時選択表示モード」が指定されると判別すると、CPU281は、予めユーザにより設定された、再生時における文字スーパーの表示設定(ON(表示)/OFF(非表示))を読み出し、表示設定がON(表示)の場合には、文字スーパーの表示有りとして、後述の表示プログラム285hの実行に移行する。一方、表示設定がOFF(非表示)の場合には、文字スーパーの表示無しとする。
また、DMFにおいて「受信時自動表示・記録再生時条件付き表示モード」が指定されると判別すると、CPU281は、条件内容指定領域(requirement)の条件内容指定データに基づいて、指定された表示条件の内容を判別する。
そして、現在時刻が、指定される表示期間内である場合には、表示条件を満たしていると判断し、文字スーパーの表示有りとして、後述の表示プログラム285hの実行に移行する。一方、現在時刻が、指定される表示期間に含まれない場合には、表示条件を満たしていないと判断し、文字スーパーの表示無しとする。
そして、記憶された文字スーパーの表示回数が、指定される表示可能回数以下である場合には、表示条件を満たしていると判断し、文字スーパーの表示有りとして、後述の表示プログラム285hの実行に移行する。一方、記憶された文字スーパーの表示回数が、指定される表示可能回数を超えている場合には、表示条件を満たしていないと判断して、文字スーパーの表示無しとする。
そして、現在時刻が、指定される表示期間内であり、且つ、記憶された文字スーパーの表示回数が、指定される表示可能回数以下である場合には、表示条件を満たしていると判断し、文字スーパーの表示有りとして、後述の表示プログラム285hの実行に移行する。一方、現在時刻が指定される表示期間内でない場合、又は、記憶された文字スーパーの表示回数が指定される表示可能回数を超えている場合、若しくは、現在時刻と表示回数が、指定される表示期間と表示可能回数のどちらも満たしていない場合には、表示条件を満たしていないと判断して、文字スーパーの表示無しとする。
具体的には、CPU281は、前述の判断プログラム285gの実行において、管理データにより規定される表示条件を満たしているとして、文字スーパーの表示有りと判断すると、DVD241に記録された文字スーパーデータを取得する。そして、取得した文字スーパーデータに基づいて、管理データにおいて指定される表示書式、文字種、文字サイズ等に応じた文字スーパー表示用データを生成し、生成された文字スーパー表示用データを、ミキシング部26により、ビデオデコーダ252から出力される映像データに合成させ、表示部31の再生映像上に文字スーパーを表示させる。
図6は、表示プログラム285hの実行により、文字スーパー「臨時ニュース:上野駅で人身事故」が表示された再生映像である。また、図7は、文字スーパーが表示されていない再生映像である。
CPU281は、かかる表示プログラム285hを実行することにより、表示手段として機能する。
ステップS8において、CPU281は、予めユーザにより設定された文字スーパーの表示設定を参照し、現在の表示設定がON(表示)であるか否かを判断する。そして、現在の表示設定がON(表示)であると判断すると(ステップS8;Yes)、ステップS5に進む。一方、現在の表示設定がON(表示)でなく、OFF(非表示)であると判断すると(ステップS8;No)、本処理を終了する。
即ち、デジタル放送送信装置1において、文字スーパーデータとともに当該文字スーパーの表示条件を指定する管理データがデジタル放送データに多重化されて送信され、DVDレコーダ(デジタル放送記録再生装置)2において、デジタル放送データに多重化された管理データに基づいて、指定された文字スーパーの表示条件を満たす場合のみ、文字スーパーが表示部31に表示される。従って、文字スーパーを、放送局側の詳細な意図に沿った形で視聴者に提供することができるデジタル放送システム100を提供することができる。
したがって、放送局は、文字スーパーを表示可能な表示期間を指定して、指定した表示期間内においてのみ、文字スーパーを視聴者に提供することができる。
したがって、放送局は、文字スーパーを表示可能な表示回数を指定して、指定した表示回数のみ、文字スーパーを視聴者に提供することができる。
したがって、放送局は、文字スーパーを表示可能な表示期間及び表示回数を指定して、指定した表示期間内に、指定した表示回数のみ、文字スーパーを視聴者に提供することができる。
即ち、放送局は、デジタル放送データに多重化される管理データを用いた容易な方法で、文字スーパーの表示期間の制限と、表示回数の制限と、表示期間及び表示回数の制限と、をそれぞれ詳細に指定することができる。
例えば、表示モードは、上記実施形態で示した4つの表示モードに限られない。例えば、記録再生時条件付き表示モードとして、「受信時選択表示・記録再生時条件付き表示モード」が指定可能であっても良い。
また、デジタル放送記録再生装置は、DVDレコーダ2に限られることなく、例えば、HD(Hard disk)レコーダ、デジタルVTR(Video Tape Recorder)、BD(Blue-ray Disc)レコーダ等であっても良い。また、表示部と一体型に構成されていても良い。
1 デジタル放送送信装置
13 多重化部(生成手段)
15 送信部(送信手段)
161 CPU(生成手段、送信手段)
2 DVDレコーダ(デジタル放送記録再生装置)
21 チューナ(受信手段)
22 エンコーダ部(記録手段)
24 DVDドライブ部(記録手段、再生手段、取得手段、表示回数記憶手段)
25 デコーダ部(再生手段)
26 ミキシング部(表示手段)
281 CPU(受信手段、記録手段、再生手段、取得手段、計時手段、表示回数記憶手段、判断手段、表示手段)
282 計時部(計時手段)
285a 受信プログラム(受信手段)
285b 記録プログラム(記録手段)
285c 再生プログラム(再生手段)
285d 取得プログラム(取得手段)
285e 計時プログラム(計時手段)
285f 表示回数記憶プログラム(表示回数記憶手段)
285g 判断プログラム(判断手段)
285h 表示プログラム(表示手段)
Claims (5)
- デジタル放送送信装置と、前記デジタル放送送信装置により送信されたデジタル放送データを記録・再生するデジタル放送記録再生装置と、を備えるデジタル放送システムにおいて、
前記デジタル放送送信装置は、
番組データと、文字スーパーデータと、当該番組データの再生時における文字スーパーの表示条件を含む管理データと、が多重化されたデジタル放送データを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記デジタル放送データを送信する送信手段と、
を備え、
前記デジタル放送記録再生装置は、
前記送信手段により送信される前記デジタル放送データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信される前記デジタル放送データを記録する記録手段と、
前記記録手段により記録された前記デジタル放送データに多重化された前記番組データを再生する再生手段と、
前記デジタル放送データに多重化された前記管理データを取得する取得手段と、
前記再生手段による前記番組データの再生時に、前記取得手段により取得された前記管理データに規定される前記表示条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記表示条件を満たすと判断された場合にのみ、当該番組データに基づく再生映像に、前記文字スーパーデータに基づく文字スーパーを重畳して表示部に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とするデジタル放送システム。 - 前記管理データには、文字スーパーを表示可能な表示期間を指定する表示期間指定データが含まれ、
前記デジタル放送記録再生装置は、
現在時刻を計時する計時手段を備え、
前記判断手段は、前記計時手段により計時された現在時刻が、前記表示期間指定データにおける前記表示期間内である場合に、前記表示条件を満たすと判断することを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送システム。 - 前記管理データには、文字スーパーを表示可能な表示可能回数を指定する表示可能回数指定データが含まれ、
前記デジタル放送記録再生装置は、
前記文字スーパーの表示回数を記憶する表示回数記憶手段を備え、
前記判断手段は、前記表示回数記憶手段により記憶された表示回数が、前記表示可能回数指定データにおける前記表示可能回数以下の場合に、前記表示条件を満たすと判断することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送システム。 - デジタル放送送信装置と、前記デジタル放送送信装置により送信されたデジタル放送データを記録・再生するデジタル放送記録再生装置と、を備えるデジタル放送システムにおいて、
前記デジタル放送送信装置は、
番組データと、文字スーパーデータと、当該番組データの再生時における文字スーパーの表示条件を含む管理データと、が多重化されたデジタル放送データを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記デジタル放送データを送信する送信手段と、
を備え、
前記管理データには、
記録再生時条件付き表示モードを含む所定の表示モードを指定する表示モード指定データと、
前記表示モード指定データにより記録再生時条件付き表示モードが指定される場合における前記表示条件の内容を、表示期間の制限と、表示回数の制限と、表示期間・表示回数の制限と、のうちから指定する条件内容指定データと、
前記条件内容指定データにより表示期間の制限、又は、表示期間・表示回数の制限が指定される場合における、文字スーパーを表示可能な表示期間を指定する表示期間指定データと、
前記条件内容指定データにより表示回数の制限、又は、表示期間・表示回数の制限が指定される場合における、文字スーパーを表示可能な表示可能回数を指定する表示可能回数指定データと、
が含まれ、
前記デジタル放送記録再生装置は、
前記送信手段により送信される前記デジタル放送データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信される前記デジタル放送データを記録する記録手段と、
前記記録手段により記録された前記デジタル放送データに多重化された前記番組データを再生する再生手段と、
前記デジタル放送データに多重化された前記管理データを取得する取得手段と、
現在時刻を計時する計時手段と、
前記文字スーパーの表示回数を記憶する表示回数記憶手段と、
前記再生手段による前記番組データの再生時に、前記取得手段により取得された前記管理データに規定される前記表示条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記表示条件を満たすと判断された場合にのみ、当該番組データに基づく再生映像に、前記文字スーパーデータに基づく文字スーパーを重畳して表示部に表示する表示手段と、
を備え、
前記判断手段は、前記表示モード指定データにより記録再生時条件付き表示モードが指定される場合において、
前記条件内容指定データにより表示期間の制限が指定され、前記計時手段により計時された現在時刻が前記表示期間指定データにおける前記表示期間内である場合に、前記表示条件を満たすと判断し、
前記条件内容指定データにより表示回数の制限が指定され、前記表示回数記憶手段により記憶された表示回数が前記表示可能回数指定データにおける前記表示可能回数以下である場合に、前記表示条件を満たすと判断し、
前記条件内容指定データにより表示期間・表示回数の制限が指定され、前記計時手段により計時された現在時刻が前記表示期間指定データにおける前記表示期間内であり、且つ、前記表示回数記憶手段により記憶された表示回数が前記表示可能回数指定データにおける前記表示可能回数以下である場合に、前記表示条件を満たすと判断することを特徴とするデジタル放送システム。 - 番組データと、文字スーパーデータと、当該番組データの再生時における文字スーパーの表示条件を含む管理データと、が多重化されたデジタル放送データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信される前記デジタル放送データを記録する記録手段と、
前記記録手段により記録された前記デジタル放送データに多重化された前記番組データを再生する再生手段と、
前記デジタル放送データに多重化された前記管理データを取得する取得手段と、
前記再生手段による前記番組データの再生時に、前記取得手段により取得された前記管理データに規定される前記表示条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記表示条件を満たすと判断された場合にのみ、当該番組データに基づく再生映像に、前記文字スーパーデータに基づく文字スーパーを重畳して表示部に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とするデジタル放送記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007217297A JP4835543B2 (ja) | 2007-08-23 | 2007-08-23 | デジタル放送システム |
Applications Claiming Priority (1)
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