JP2009054229A - 光ディスク装置及びそのディスク判別方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置及びそのディスク判別方法を提供する。
【解決手段】第1の光源1a及び第2の光源1bの反射光に基づいて生成される各々のフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて第1の光源1aに対応する光ディスクか又は第2の光源1bに対応する光ディスクかを判別するCPU18と、CPU18が比較結果に基づいて光ディスクの種類を正しく判別できなかった場合、判別の失敗と判断して失敗回数を記憶するパラメータ記憶部14とを具備し、制御手段9が、パラメータ記憶部14に記憶された失敗回数が所定値を越えた場合に、第1の光源1a又は第2の光源1bの光量が低下したと判断して、フォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる所定の閾値を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクに情報の記録又は再生の少なくとも一方を行う光ディスク装置及びそのディスク判別方法に関するものである。
現在、光ディスクには多くの種類があり、それらの光ディスクを使用する際には、それぞれの光ディスクに応じて光ディスク装置の動作特性を変更する必要がある。1つの光ディスク装置で多種の光ディスクに対応させる場合、光ディスク装置に装着された光ディスクがどの種類の光ディスクであるかを判別する必要がある。例えば、DVD(Digital Versatile Disk、以下単にDVDと呼ぶ)とCD(Compact Disc、以下単にCDと呼ぶ)とを判別する場合、それぞれの光ディスクに対応する波長の信号に基づき生成されたフォーカスエラー信号の振幅が所定の閾値を越えるか否かで判別される。
以下、従来の動作について、DVDとCDとに対応した光ディスク装置におけるDVD、CDの判別を例に図20、図21を用いて説明する。
図20、図21は、従来の光ディスク装置におけるディスク判別方法を示す図である。図20、図21において、横軸はCD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅値に相当し、縦軸はDVD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅値に相当する。また、関数E、関数FはDVDとCDとを判別するための所定の閾値に相当し、領域A、領域B、領域C、領域Dを分割する境界線になっている。
光ディスクに照射される光がDVD用の光で光ディスクがDVDの場合と、光ディスクに照射される光がCD用の光で光ディスクがCDの場合には、それぞれの場合の反射光量に基づき生成されるフォーカスエラー信号の振幅は所定の閾値より大きくなる。また、光ディスクに照射される光がDVD用の光で光ディスクがCDの場合と、光ディスクに照射される光がCD用の光で光ディスクがDVDの場合には、それぞれの場合の反射光量に基づき生成されるフォーカスエラー信号の振幅は所定の閾値より小さくなる。
この原理を利用して、フォーカスエラー信号の振幅が所定の閾値を越える場合には、出射光と光ディスクとの関係が正しいと判断し、フォーカスエラー信号の振幅が所定の閾値を越えない場合には、出射光と光ディスクとの関係が正しくないと判断する。すなわち、フォーカスエラー信号の振幅量が図20に示す領域Bに位置するときは、光ディスク装置に装着された光ディスクをCDと判別し、フォーカスエラー信号の振幅量が図20に示す領域Dに位置するときは、光ディスク装置に装着された光ディスクをDVDと判別する。
特開2006−309900号公報
しかしながら、光ディスクに光を照射する光源は、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下していく特性を有している。そのため、光ディスクからの反射光に基づき生成されるフォーカスエラー信号の振幅は、光ディスクに光を照射する光源の累積使用時間に応じて発光量が低下し徐々に小さくなっていく。例えば、DVD用の光の発光量が低下していく場合、光ディスクに照射される光がDVD用の光で光ディスクがDVDのときには、図20の実線で示すDVDメディアの位置する範囲は図21に示す破線へと変化する。その結果、フォーカスエラー信号の振幅が徐々に小さくなっていくと、光ディスクに照射された光と光ディスクとの組み合わせが正しい場合でも所定の閾値を越えなくなり、正しいディスク判別が困難になるという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置及びそのディスク判別方法を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、第1の光源と、第2の光源と、第1の光源及び第2の光源から光ディスクに各々照射されたレーザ光の反射光を受光する受光手段と、各々の反射光に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成手段と、各々のフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、比較結果に基づいて第1の光源に対応する光ディスクか又は第2の光源に対応する光ディスクかを判別する制御手段と、制御手段が比較結果に基づいて光ディスクの種類を正しく判別できなかった場合、判別の失敗と判断して失敗回数を記憶する記憶手段と、を具備し、制御手段が、記憶手段に記憶された失敗回数が所定値を越えた場合に、第1の光源又は第2の光源の光量が低下したと判断して、フォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる所定の閾値を変更することを特徴とする光ディスク装置である。
また本発明は、第1の光源及び第2の光源から光ディスクに各々照射されたレーザ光の反射光を受光し、各々の反射光に基づいてフォーカスエラー信号を生成し、各々のフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、比較結果に基づいて第1の光源に対応する光ディスクか又は第2の光源に対応する光ディスクかを判別し、比較結果に基づいて光ディスクの種類を正しく判別できなかった場合、判別の失敗と判断して失敗回数を記憶し、記憶された失敗回数が所定値を越えた場合に、第1の光源又は第2の光源の光量が低下したと判断して、フォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる所定の閾値を変更することを特徴とするディスク判別方法である。
本発明は上記構成により、制御手段が、第1の光源に対応する光ディスクか又は第2の光源に対応する光ディスクかを判別する際の失敗回数が所定値を超えた場合に、第1の光源又は第2の光源の光量が低下したと判断して、フォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる所定の閾値を変更することにより、第1の光源と第2の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する光源の発光量に起因して発生するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、常に正しいディスク判別をするように収束させるので、光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
請求項1記載の発明は、第1の光源と、第2の光源と、第1の光源及び第2の光源から光ディスクに各々照射されたレーザ光の反射光を受光する受光手段と、各々の反射光に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成手段と、各々のフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、比較結果に基づいて第1の光源に対応する光ディスクか又は第2の光源に対応する光ディスクかを判別する制御手段と、制御手段が比較結果に基づいて光ディスクの種類を正しく判別できなかった場合、判別の失敗と判断して失敗回数を記憶する記憶手段と、を具備し、制御手段が、記憶手段に記憶された失敗回数が所定値を越えた場合に、第1の光源又は第2の光源の光量が低下したと判断して、フォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる所定の閾値を変更することを特徴とするものである。制御手段が、第1の光源に対応する光ディスクか又は第2の光源に対応する光ディスクかを判別する際の失敗回数が所定値を超えた場合に、第1の光源又は第2の光源の光量が低下したと判断して、フォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる所定の閾値を変更することにより、第1の光源又は第2の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する光源の発光量に起因して発生するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、常に正しいディスク判別をするように収束させるので、光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
請求項2記載の発明は、信号生成手段が、第1の光源からの反射光に基づいて第1のフォーカスエラー信号を生成し、制御手段が、光ディスクを第1の光源に対応する光ディスクであると判別した場合、第1のフォーカスエラー信号の振幅量を第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて第1の光源に対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別し、記憶手段に記憶された失敗回数が第2の所定値を越えた場合に、第1の光源の光量が低下したと判断して、第1のフォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる第2の閾値を変更することを特徴とするものである。これにより、第1の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する第1の光源の発光量に起因して発生する第1の光源に対応するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、第1の光源に対応する光ディスクを常に正しく判別するように収束させるので、光ディスクに光を照射する第1の光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
請求項3記載の発明は、第1の光源に対応する光ディスクがCDであり、第1の光源に対応する第1の光ディスクがCD−RWであり、第1の光源に対応する第2の光ディスクがCD−Rであることを特徴とするものである。これにより、第1の光源がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する光源の発光量に起因して発生するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、常に正しいディスク判別をするように収束させるので、光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
請求項4記載の発明は、第2の光源からの反射光に基づいてトラッキングエラー信号を生成する第2の信号生成手段を具備し、制御手段が、光ディスクを第2の光源に対応する光ディスクと判別した場合、第2の信号生成手段から出力されるトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値と比較し、比較結果に基づいて第2の光源に対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクを判別し、記憶手段に記憶された失敗回数が第3の所定値を越えた場合に、第2の光源の光量が低下したと判断して、トラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値との比較に用いる第3の閾値を変更することを特徴とするものである。これにより、第2の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに変化するトラッキングエラー信号の基になる信号の減少に対応するように第2の光源に対応するディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する第2の光源の発光量に起因して発生する第2の光源に対応するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、第2の光源に対応する光ディスクを常に正しく判別するように収束させるので、光ディスクに光を照射する第2の光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
請求項5記載の発明は、第2の光源に対応する光ディスクはDVDであり、第2の光源に対応する第1の光ディスクはDVD−Rであり、第2の光源に対応する第2の光ディスクはCD−RWであることを特徴とするものである。これにより、第2の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに変化するトラッキングエラー信号の基になる信号の減少に対応するように第2の光源に対応する光ディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する第2の光源の発光量に起因して発生する第2の光源に対応するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、第2の光源に対応する光ディスクを常に正しく判別するように収束させるので、光ディスクに光を照射する第2の光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
請求項6記載の発明は、フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、フォーカスエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、第1の光源又は第2の光源の光量低下に起因するものではないと判断して、失敗回数に計上しないことを特徴とするものである。これにより、再生している光ディスクに付いている傷が原因で光ディスクからの反射光が一時的に低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗を、第1の光源及び第2の光源の発光量低下が要因で起こるディスク判別の失敗に含ませないので 光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。また、光ディスクの回転に伴って光ディスクの記録面上に位置するトラックと対物レンズとの距離が周期的に変わる光ディスクの偏心が原因で光ディスクからの反射光が一時的に低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗を、第1の光源及び第2の光源の発光量低下が要因で起こるディスク判別の失敗に含ませないので、光ディスクに光を照射する第2の光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。さらに、再生している光ディスクの回転に伴って光ディスクの記録面と対物レンズとの距離が周期的に変わる光ディスクの面ぶれが原因で光ディスクからの反射光が一時的に低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗を、第1の光源又は第2の光源の発光量低下が要因で起こるディスク判別の失敗に含ませないので、光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。
請求項7記載の発明は、制御手段が、フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間の全体にわたって、フォーカスエラー信号の振幅が所定の閾値を下回った場合、第1の光源又は第2の光源の光量低下に起因するものとして、失敗回数に計上することを特徴とするものである。これにより、第1の光源又は第2の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗だけを確実に失敗回数として計上するので、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。
請求項8記載の発明は、制御手段が、フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較するサンプル単位時間において、フォーカスエラー信号の振幅が同一周期で一時的に所定の閾値を下回り、その後、フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復することが、所定値に対応する回数だけ繰り返された場合、前記失敗回数をリセットすることを特徴とするものである。これにより、第1の光源又は第2の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗以外をディスク判別の失敗に含ませないので、光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。
請求項9記載の発明は、制御手段が、第1の光源に対応するフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、且つ、前記第2の光源に対応するフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、両方の比較結果に基づいて第1の光源に対応する光ディスクか又は第2の光源に対応する光ディスクかを判別することを特徴とするものである。これにより、第1の光源又は第2の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する光源の発光量に起因して発生するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、常に正しいディスク判別をするように収束させるので、光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
請求項10記載の発明は、第1の光源及び第2の光源から光ディスクに各々照射されたレーザ光の反射光を受光し、各々の反射光に基づいてフォーカスエラー信号を生成し、各々のフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、比較結果に基づいて第1の光源に対応する光ディスクか又は第2の光源に対応する光ディスクかを判別し、比較結果に基づいて光ディスクの種類を正しく判別できなかった場合、判別の失敗と判断して失敗回数を記憶し、記憶された失敗回数が所定値を越えた場合に、第1の光源又は第2の光源の光量が低下したと判断して、フォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる所定の閾値を変更することを特徴とするものである。第1の光源に対応する光ディスクか又は第2の光源に対応する光ディスクかを判別する際の失敗回数が所定値を超えた場合に、第1の光源又は第2の光源の光量が低下したと判断して、フォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる所定の閾値を変更することにより、第1の光源又は第2の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する光源の発光量に起因して発生するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、常に正しいディスク判別をするように収束させるので、光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
請求項11記載の発明は、第1の光源からの反射光に基づいて第1のフォーカスエラー信号を生成し、光ディスクが第1の光源に対応する光ディスクであると判別した場合、第1のフォーカスエラー信号の振幅量を第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて第1の光源に対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別し、失敗回数が第2の所定値を越えた場合に、第1の光源の光量が低下したと判断して、第1のフォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる第2の閾値を変更することを特徴とするものである。これにより、第1の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する第1の光源の発光量に起因して発生する第1の光源に対応するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、第1の光源に対応するディスクを常に正しく判別するように収束させるので、光ディスクに光を照射する第1の光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
請求項12記載の発明は、第1の光源に対応する光ディスクはCDであり、第1の光源に対応する第1の光ディスクはCD−RWであり、第1の光源に対応する第2の光ディスクはCD−Rであることを特徴とするものである。これにより、第1の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する第1の光源の発光量に起因して発生する第1の光源に対応するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、第1の光源に対応するディスクを常に正しく判別するように収束させるので、光ディスクに光を照射する第1の光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
請求項13記載の発明は、第2の光源からの反射光に基づいてトラッキングエラー信号を生成し、光ディスクが第2の光源に対応する光ディスクと判別した場合、トラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値をそれぞれ第3の閾値と比較し、比較結果に基づいて第2の光源に対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクを判別し、失敗回数が第3の所定値を越えた場合に、第2の光源の光量が低下したと判断して、トラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値との比較に用いる第3の閾値を変更することを特徴とするものである。これにより、第2の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに変化するトラッキングエラー信号の基になる信号の減少に対応するように第2の光源に対応するディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する第2の光源の発光量に起因して発生する第2の光源に対応するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、第2の光源に対応する光ディスクを常に正しく判別するように収束させるので、光ディスクに光を照射する第2の光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
請求項14記載の発明は、フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、フォーカスエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、第1の光源又は第2の光源の光量低下に起因するものではないと判断して、失敗回数に計上しないことを特徴とするものである。これにより、再生している光ディスクに付いている傷が原因で光ディスクからの反射光が一時的に低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗を、第1の光源及び第2の光源の発光量低下が要因で起こるディスク判別の失敗に含ませないので 光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。また、光ディスクの回転に伴って光ディスクの記録面上に位置するトラックと対物レンズとの距離が周期的に変わる光ディスクの偏心が原因で光ディスクからの反射光が一時的に低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗を、第1の光源及び第2の光源の発光量低下が要因で起こるディスク判別の失敗に含ませないので、光ディスクに光を照射する第2の光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。さらに、再生している光ディスクの回転に伴って光ディスクの記録面と対物レンズとの距離が周期的に変わる光ディスクの面ぶれが原因で光ディスクからの反射光が一時的に低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗を、第1の光源又は第2の光源の発光量低下が要因で起こるディスク判別の失敗に含ませないので、光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。
請求項15記載の発明は、フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間の全体にわたって、フォーカスエラー信号の振幅が所定の閾値を下回った場合、第1の光源又は第2の光源の光量低下に起因するものとして、失敗回数に計上することを特徴とするものである。これにより、第1の光源又は第2の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗だけを確実に失敗回数として計上するので、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。
請求項16記載の発明は、フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較するサンプル単位時間において、フォーカスエラー信号の振幅が同一周期で一時的に所定の閾値を下回り、その後、フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復することが、所定値に対応する回数だけ繰り返された場合、失敗回数をリセットすることを特徴とするものである。これにより、第1の光源又は第2の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗以外をディスク判別の失敗に含ませないので、光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。
請求項17記載の発明は、第1の光源に対応するフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、且つ、第2の光源に対応するフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、両方の比較結果に基づいて第1の光源に対応する光ディスクか又は第2の光源に対応する光ディスクかを判別することを特徴とするものである。これにより、第1の光源又は第2の光源の発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する光源の発光量に起因して発生するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、常に正しいディスク判別をするように収束させるので、光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、第1の光源がCD用の光を出射する光源、第2の光源がDVD用の光を出射する光源として、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態1における光ディスク装置のブロック図である。図1において、1はピックアップ、1aは光源(CD用光源)、1bは光源(DVD用光源)、1cは受光素子、2はRFアンプ、3はトラッキング系信号生成回路、4はフォーカス系信号生成回路、5はトラッキング系測定回路、6はフォーカス系信号測定回路、7はトラッキングサーボ回路、8はフォーカスサーボ回路、9はフォーカス系信号判別処理部、10はトラッキング系信号判別処理部、11は信号測定部、12は調整部、13は記録/再生制御部、14はパラメータ記憶部、15はサーボ外れ確認処理部、16はディスク識別処理部、17はスピンドルモータ、18はCPU、19はピックアップモジュール、20は光ディスク、21は対物レンズ、21aはレンズホルダ、22はフィードモータである。
ピックアップモジュール19は、光ディスク20を回転させるスピンドルモータ17と、光ディスク20に光を照射し光ディスク20からの反射光を受光するピックアップ1と、ピックアップ1を光ディスク20の半径方向に移動させるフィードモータ22を備えたフィード部と、により構成されている。
ピックアップ1は、CD用の光を出射する光源1aと、DVD用の光を出射する光源1bと、CD用光源1a又はDVD用光源1bからの出射光を集光する対物レンズ21と、対物レンズ21を移動可能に保持するレンズホルダ21aと、光ディスク20からの反射光を対物レンズ21経由で受光する受光素子1cを備えている。ピックアップ1には、図示しないフォーカス調整用コイルやトラッキング調整用コイルやマグネット等が設けられており、コイルに電流を流すことによりレンズホルダ21aをフォーカス方向やトラッキング方向に駆動して対物レンズ21aを移動させることで、フォーカス調整やトラッキング調整を行う。
RFアンプ2は、受光素子1cからの出力信号であるRF信号が入力され、入力されたRF信号の振幅が一定になるように振幅調整を行い、信号測定部11と、フォーカス系信号生成回路4と、トラッキング系信号生成回路3とに出力する。信号測定部11では、RFアンプ2で振幅調整されたRF信号の振幅を測定し、その測定結果を調整部12に送る。調整部12は、信号測定部11で測定された結果に基づき、RFアンプ12から出力されるRF信号の振幅が常に一定になるように、RFアンプ12の増幅率を随時決定しながらRFアンプ2にフィードバックを行う。
フォーカス系信号生成回路4は、入力された信号を基に対物レンズ21のフォーカス制御に用いるフォーカスエラー信号を生成し、そのフォーカスエラー信号をフォーカス系信号測定回路6とフォーカスサーボ回路8とに出力する。フォーカス系信号測定回路6では、入力されたフォーカスエラー信号の振幅を測定し、その測定値をフォーカス系信号判別処理部9に出力する。フォーカスサーボ回路8では、フォーカス系信号生成回路4から入力されたフォーカスエラー信号を基にピックアップ1に設けられたフォーカス調整用コイルに流す電流を決定し、サーボ外れ確認処理部15に出力する。
トラッキング系信号生成回路3は、入力された信号を基に対物レンズ21のトラッキング制御に用いるトラッキングエラー信号を生成し、そのトラッキングエラー信号をトラッキング系測定回路5とトラッキングサーボ回路7とに出力する。トラッキング系信号測定回路5では、入力されたトラッキングエラー信号の振幅を測定し、その測定値をトラッキング系判別処理部10に出力する。トラッキングサーボ回路7は、トラッキング系信号生成回路3から入力されたトラッキングエラー信号を基にピックアップ1に設けられたトラッキング調整用コイルに流す電流を決定し、サーボ外れ確認処理部15に出力する。
サーボ外れ確認処理部15は、フォーカスサーボ回路8から入力された信号を基にピックアップ1のフォーカス制御状況を監視する。もし、ピックアップ1がフォーカス外れをすると判断される場合には、ピックアップ1のフォーカス制御を停止させる信号を記録/再生制御部13に出力し、ピックアップ1がフォーカス外れをしないと判断される場合には、フォーカスサーボ回路8から入力された信号をそのまま記録/再生制御部13に出力する。また、サーボ外れ確認処理部15は、トラッキングサーボ回路7から入力された信号を基にピックアップ1のトラッキング制御状況を監視する。もし、ピックアップ1がトラッキング外れをすると判断される場合には、ピックアップ1のトラッキング制御を停止させる信号を記録/再生制御部13に出力し、ピックアップ1がトラッキング外れをしないと判断される場合には、トラッキングサーボ回路7から入力された信号をそのまま記録/再生制御部13に出力する。
また、サーボ外れ確認処理部15は、フォーカス系信号判別処理部9又はトラッキング系信号判別処理部10によるディスク判別直後のフォーカス制御もしくはトラッキング制御において、ピックアップ1がフォーカス外れをすると判断した場合には、ディスク判別の際のディスク判別結果が間違っていたと判断し、パラメータ記憶部14に失敗回数として記憶する。
CPU18は、フォーカス系信号判別処理部9と、トラッキング系信号判別処理部10と、ディスク識別処理部16と、記録/再生制御部13とから本発明の制御手段を構成し、フォーカス系信号測定回路6、トラッキング系信号測定回路5、サーボ外れ確認処理部15、パラメータ記憶部14の各部から送られる信号が入力され、これらの信号の演算処理等を行い、この演算処理の結果(信号)を各部に送出し、各部にて駆動、処理を実行させ、各部の制御を行うものである。
パラメータ記憶部14は、CD用光源1aに対応する光ディスクか又はDVD用光源1bに対応する光ディスクかを判別する際に用いる閾値、CD用光源1aに対応する光ディスクに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータ、DVD用光源1bに対応する光ディスクに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータが格納されている。判別する際に用いる閾値は、CD用光源1aに対応する閾値とDVD用光源1bに対応する閾値の2種類の閾値で構成されており、フォーカス系信号判別処理部9からの命令により、その閾値をフォーカス系信号判別処理部9に送出する。光ディスク20の種類判別時、すなわち、CD用光源1aに対応する光ディスクか又はDVD用光源1bに対応する光ディスクかを判別する際には、フォーカス系信号測定回路6からフォーカス系信号判別処理部9にフォーカスエラー信号が送られる。
また、パラメータ記憶部14には、CD用光源1aに対応する第1の光源に対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別する際に用いる閾値、CD用光源1aに対応する第1の光ディスクに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータ、CD用光源1aに対応する第2の光ディスクに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータが格納されている。判別する際に用いる閾値は、フォーカス系信号判別処理部9からの命令により、その閾値をフォーカス系信号判別処理部9に送出する。光ディスク20の種類判別時、すなわち、CD用光源1aに対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別する際には、フォーカス系信号測定回路6からフォーカス系信号判別処理部9にフォーカスエラー信号が送られる。
さらに、パラメータ記憶部14には、DVD用光源1bに対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別する際に用いる閾値、DVD用光源1bに対応する第1の光ディスクに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータ、DVD用光源1bに対応する第2の光ディスクに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータが格納されている。判別する際に用いる閾値は、トラッキング系信号判別処理部10からの命令により、その閾値をトラッキング系信号判別処理部10に送出する。光ディスク20の種類判別時、すなわち、DVD用光源に対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別する際には、トラッキング系信号測定回路5からトラッキング系信号判別処理部10にトラッキングエラー信号が送られる。
フォーカス系信号判別処理部9では、パラメータ記憶部14から入力された閾値と、フォーカス系信号測定回路6から送られてきたCD用光源1aに対応するフォーカスエラー信号の振幅測定値と、フォーカス系信号測定回路6から送られてきたDVD用光源1bに対応するフォーカスエラー信号の振幅測定値とを比較して、CD用光源1aに対応する光ディスクか又はDVD用光源1bに対応する光ディスクかを判別し、得られた判別結果をディスク識別処理部16に出力する。また、得られた判別結果がCD用光源1aに対応する光ディスクの場合、パラメータ記憶部14から入力された別の閾値、すなわちCD用光源1aに対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別する閾値と、フォーカス系信号測定回路6から送られてきたCD用光源1aに対応するフォーカスエラー信号の振幅測定値とを比較して、CD用光源1aに対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別し、得られた判別結果をディスク識別処理部16に出力する。
トラッキング系信号判別処理部10では、パラメータ記憶部14から入力された閾値と、トラッキング系信号測定回路5から送られてきたDVD用光源1bに対応するトラッキングエラー信号の振幅測定値とを比較して、DVD用光源1bに対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別し、得られた判別結果をディスク識別処理部16に出力する。
ディスク識別処理部16では、入力された判別結果に基づき、装着された光ディスク20を使用するために必要な動作条件を設定し、ピックアップ1を動作させることにより、装着された光ディスク20に記録もしくは再生する。例えば、判別結果がCD用光源1aに対応する光ディスクの場合、CD用光源1aに対応する光ディスクに記録もしくは再生するために必要な動作条件を設定し、CD用光源1aに対応する光ディスクとして記録もしくは再生をするためにCD用光源1aに対応する光ディスク用の各種パラメータを設定する。また、判別結果がDVD用光源1bに対応する光ディスクの場合、DVD用光源1bに対応する光ディスクに記録もしくは再生するために必要な動作条件を設定し、DVD用光源1bに対応する光ディスクとして記録もしくは再生するためにDVD用光源1bに対応する光ディスク用の各種パラメータを設定する。
同様に、判別結果がCD用光源1aに対応する光ディスクであり、CD用光源1aに対応する第1の光ディスクの場合は、CD用光源1aに対応する第1の光ディスクに記録もしくは再生するために必要な動作条件を設定し、判別結果がCD用光源1aに対応する光ディスクであり、CD用光源1aに対応する第2の光ディスクの場合は、CD用光源1aに対応する第2の光ディスクに記録もしくは再生するために必要な動作条件を設定する。また同様に、判別結果がDVD用光源1bに対応する光ディスクであり、DVD用光源1bに対応する第1の光ディスクの場合は、DVD用光源1bに対応する第2の光ディスクに記録もしくは再生するために必要な動作条件を設定し、判別結果がDVD用光源1bに対応する光ディスクであり、DVD用光源1bに対応する第2の光ディスクの場合は、DVD用光源1bに対応する第2の光ディスクに記録もしくは再生するために必要な動作条件を設定し、判別結果がDVD用光源1bに対応する光ディスクであり、DVD用光源1bに対応する第3の光ディスクの場合は、DVD用光源1bに対応する第2の光ディスクに記録もしくは再生するために必要な動作条件を設定する。
記録/再生制御部13は、サーボ外れ確認処理部15から入力された信号を基にピックアップ1に設けられたフォーカス調整用コイルに流す電流を変化させながら、対物レンズ21のフォーカス調整を行う。また、サーボ外れ確認処理部15から入力された信号を基にピックアップ1に設けられたトラッキング調整用コイルに流す電流を変化させながら、対物レンズ21のトラッキング調整を行う。
なお、本実施の形態における第1の光源は光源1a、第2の光源は光源1b、第1の光源及び第2の光源から光ディスク20に各々照射されたレーザ光の反射光を受光する受光手段は受光素子1c、各々の反射光に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成手段はフォーカス系信号生成回路4、各々のフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、比較結果に基づいて第1の光源に対応する光ディスクか又は第2の光源に対応する光ディスクかを判別する制御手段はフォーカス系信号判別処理部9に相当する。
図2は、本発明の実施の形態1におけるディスク判別方法を示す図である。図2において、横軸はCD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅値であり、縦軸はDVD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅値である。また、関数GはDVDとCDとを判別するための所定の閾値に相当し、領域H、領域Iを分割する境界線である。
光ディスク20に照射される光がDVD用の光で光ディスク20がDVDの場合と、光ディスク20に照射される光がCD用の光で光ディスク20がCDの場合には、それぞれの場合の反射光量に基づき生成されるフォーカスエラー信号の振幅は所定の閾値より大きくなる。また、光ディスク20に照射される光がDVD用の光で光ディスク20がCDの場合と、光ディスク20に照射される光がCD用の光で光ディスク20がDVDの場合には、それぞれの場合の反射光量に基づき生成されるフォーカスエラー信号の振幅は所定の閾値より小さくなる。そのため、DVDとCDとを判別するための所定の閾値として、図2に示す関数Gを設定することが可能になる。
図2に示す関数Gは、横軸のCD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅量をX、縦軸のDVD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅をYと定義すると、DVDとCDとを判別するための所定の閾値に相当する関数Gは、Y=Ak×X+Bkで表すことができる。ここで、Ak、Bkは係数であり、この関数Gが所定の閾値に相当する。
以下、図2を用いたディスク判別方法について説明する。
ディスク判別の際、DVD用の光を照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅値とCD用の光を照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅値をそれぞれY、Xとする。このとき得られた振幅値X、Yを図2における縦軸と横軸とに対応させると、X、Yで構成される座標は、関数Gの左側の領域に位置する場合(領域H)と、関数Gの右側の領域に位置する場合(領域I)とがある。
領域Hに位置する場合は、CD用の光に対するフォーカスエラー信号の振幅よりDVD用の光に対するフォーカスエラー信号の振幅が大きくなるので、装着された光ディスク20はDVDと判断する。一方、領域Iに位置する場合は、DVD用の光に対するフォーカスエラー信号の振幅よりCD用の光に対するフォーカスエラー信号の振幅が大きくなるので、装着された光ディスク20はCDと判断する。
図3は、本発明の実施の形態1における光源からの光量が低下した場合のディスク判別方法を示す図であり、図2からDVD用の光を発光する光源の光量のみが低下した場合を示す図である。図3において、横軸はCD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅値であり、縦軸はDVD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅値である。関数G、関数J、関数KはDVDとCDとを判別するための所定の閾値に相当し、関数Gは図2に示すものと同一の関数であり、関数J、Kは領域H、領域Iを分割する境界線である。
CD用光源1a、DVD用光源1bを光ディスク装置が備えている場合、その使用状況により、DVD用光源1a、CD用光源1bのそれぞれの発光量が低下する方向に変化する。
以下、図3を用いて、DVD用の光を発光する光源を使用した累積時間が特に長い場合のディスク判別方法について説明する。
装着された光ディスク20がDVDで、DVD用光源1bを使用した累積時間が特に長い場合には、CD用の光を光ディスク20に照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅量と、DVD用の光を光ディスク20に照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅量とで構成される領域は、図3の実線で囲まれた領域から破線で囲まれた領域に向かって徐々に変化する。
図3において、実線で囲まれた領域が破線で囲まれた領域に変化した場合、図2に示す関数Gと同一の判断基準で、装着された光ディスク20の種類を判別しようとすると、実際はDVDであるにもかかわらず、CDという判別をしてしまう場合がある。この場合、光ディスク装置は、装着された光ディスク20をCDとして以降の動作を行う。ところが、DVDをCDとして動作させようとすると、光源の波長が異なり、しかもDVDに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータとCDに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータが異なるので、フォーカスサーボ回路8によるフォーカス調整ができずフォーカスサーボ回路8のサーボ外れが発生する。ディスク判別直後にフォーカスサーボ回路8のサーボ外れが発生する場合、ディスク判別を失敗したと判断して、再度ディスク判別を行う。
DVD用光源1bを使用した累積時間に比例して、DVD用光源1bの発光量が低下したことが要因でディスク判別を失敗した場合、何度ディスク判別を行っても失敗するので、失敗回数が連続して所定値を超えると、DVD用光源1b又はCD用光源1aの発光量が低下したと判断して、CD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅量と、DVD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる所定の閾値を変更する。すなわち、図3における所定の閾値を関数Gから関数J又は関数Kに変更する。
関数Gの変更は、関数Gを決定する関数の傾きを変更して関数Jとする場合、関数Gを決定する関数の切片を変更して関数Kとする場合、関数Gを決定する関数の傾きと切片とを同時に変更する場合のいずれでも良い。
これにより、DVD用光源1b又はCD用光源1aの発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、光源の経時変化に起因して発生するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。
なお、本実施の形態1では、DVD用光源1bを使用した累積時間が特に長い場合のディスク判別方法について説明したが、CD用光源1aを使用した累積時間が特に長い場合や、DVD用の光又はCD用の光がそれぞれ使用した累積時間に応じて発光量が低下した場合でも同様にしてディスク判別することができる。
図4は、本発明の実施の形態1におけるディスク判別方法を示すフローチャートである。
光ディスク装置に光ディスク20が装着されると、CPU18にあるフォーカス系信号判別処理部9は、パラメータ記憶部14からCD用光源1aに対応する光ディスクか又はDVD用光源1bに対応する光ディスクかを判別する際に用いる係数Ak、Bk、すなわちディスク判別閾値を取得し(S1)、取得したディスク判別係数Ak、Bkを自身に設定する(S2)。
その後、CPU18は、DVD用光源1bを発光させ、光ディスク20にDVD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力する。RFアンプ2では、受光素子1cからの出力信号であるRF信号が入力され、入力されたRF信号の振幅が一定になるように振幅調整を行い、フォーカス系信号生成回路4に出力する。フォーカス系信号生成回路4では、フォーカスエラー信号が生成され、そのフォーカスエラー信号の振幅量をフォーカス系信号測定回路6で測定する。測定された結果は、フォーカス系信号判別処理部9に送られ、そこでDVD用の光によるディスク判別用パラメータYとして一時記憶される(S3)。
同様に、CPU18は、CD用光源1bを発光させ、光ディスク20にCD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力する。RFアンプ2では、受光素子1cからの出力信号であるRF信号が入力され、入力されたRF信号の振幅が一定になるように振幅調整を行い、フォーカス系信号生成回路4に出力する。フォーカス系信号生成回路4では、フォーカスエラー信号が生成され、そのフォーカスエラー信号の振幅量をフォーカス系信号測定回路6で測定する。測定された結果は、フォーカス系信号判別処理部9に送られ、そこでCD用の光によるディスク判別用パラメータXとして一時記憶される(S4)。
フォーカス系信号判別処理部9では、DVD用の光、CD用の光を用いた測定により得られたパラメータY、Xと、パラメータ記憶部14から得られた係数Bkとを利用して、
(Y−Bk)/X ・・・(式1)
を求める。ここで求められた数と係数Akとを比較して、
Ak≦(Y−Bk)/X ・・・(式2)
を満足していれば、装着された光ディスク20をDVDとして判別し、
Ak>(Y−Bk)/X ・・・(式3)
を満足していれば、装着された光ディスク20をCDとして判別する(S5)。
装着された光ディスク20をDVDとして判別した場合、フォーカス系信号判別処理部9は、ディスク識別処理部16に光ディスク20をDVDとして識別するように指令を出し、ディスク識別処理部16は、DVDに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータをパラメータ記憶部14から読み込む。そして、ディスク識別処理部16に記録もしくは再生するための必要な各種パラメータを設定し、その各種パラメータの値に基づいてDVD用光源1bを発光させ、光ディスク20にDVD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力し、RFアンプ2で信号の振幅調整を経た後、フォーカス系信号生成回路4でフォーカスエラー信号を生成し、フォーカスサーボ回路8でその信号を用いて、ピックアップ1に設けられたフォーカス調整用コイルに流す電流を決定し、サーボ外れ確認処理部15に出力する(S6)。サーボ外れ確認処理部15では、入力された信号を基にピックアップ1のフォーカス制御状況を監視する(S7)。
このとき、サーボ外れをすると判断される場合には、サーボ外れ確認処理部15はパラメータ記憶部14の失敗回数を計数するカウンタZに1を加え(S8)、サーボ外れをしないと判断される場合には、トラッキングサーボ回路7から入力された信号をそのまま記録/再生制御部13に出力すると共に、パラメータ記憶部14の失敗回数を計数するカウンタZをリセットし(S11)、DVDとして記録又は再生を行う(S12)。カウンタZは、その初期値を0とし、失敗回数が1つ増える毎に1ずつ加算する。
失敗回数を計数するカウンタに1を加えた後、そのカウンタが3を越えなければ、再度、DVD用の光によるディスク判別用パラメータYを取得する(S3)に戻る。失敗回数を計数するカウンタに1を加えた後、そのカウンタが3以上になれば、フォーカス系信号判別処理部9は、DVD用の光に対応する光ディスクか又はCD用の光に対応する光ディスクかを判別するためのディスク判別閾値を変更する(S9)。ここで、このディスク判別閾値は、所定値に相当する。
本実施の形態1におけるディスク判別閾値の変更は、既に取得しているディスク判別のための係数Ak、Bkにそれぞれ定数N、Oを加算することで新たな閾値とし(S10)、ディスク判別閾値を設定する(S2)に戻る。この変更は、図2における関数Gから関数Jもしくは関数Kへの変更に相当し、その後、新たな閾値によるディスク判別を実施する。
なお、本実施の形態1における(S10)のディスク判別閾値の変更は、既に取得しているディスク判別のための係数Ak、Bkに、それぞれ定数N、Oを加算することで新たな閾値としたが、ディスク判別閾値の変更はこれに限定されるものでは無く、定数N又は定数Oのいずれか一方のみを加算することでも良い。ここで、定数Nのみ加算した場合は、関数Gから関数Jへの変更となり、定数Oのみ加算した場合は、関数Gから関数Kへの変更となる。
一方、装着された光ディスク20をCDとして判別した場合、フォーカス系信号判別処理部9は、ディスク識別処理部16に光ディスク20をCDとして識別するように指令を出し、ディスク識別処理部16は、CDに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータをパラメータ記憶部14から読み込む。そして、ディスク識別処理部16に記録もしくは再生するための必要な各種パラメータを設定し、その各種パラメータの値に基づいてCD用光源1b発光させ、光ディスク20にCD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力し、RFアンプ2で信号の振幅調整を経た後、フォーカス系信号生成回路4でフォーカスエラー信号を生成し、フォーカスサーボ回路8でその信号を用いて、ピックアップ1に設けられたフォーカス調整用コイルに流す電流を決定し、サーボ外れ確認処理部15に出力する(S13)。サーボ外れ確認処理部15では、入力された信号を基にピックアップ1のフォーカス制御状況を監視する(S14)。
このとき、サーボ外れをすると判断される場合には、サーボ外れ確認処理部15はパラメータ記憶部14の失敗回数を計数するカウンタZに1を加え(S15)、サーボ外れをしないと判断される場合には、トラッキングサーボ回路7から入力された信号をそのまま記録/再生制御部13に出力すると共に、パラメータ記憶部14の失敗回数を計数するカウンタZをリセットし(S18)、CDとして記録又は再生を行う(S19)。カウンタは、その初期値を0とし、失敗回数が1つ増える毎に1ずつ加算する。
失敗回数を計数するカウンタZに1を加えた後、そのカウンタが3を越えなければ、再度、DVD光によるディスク判別用パラメータYを取得する(S3)に戻る。失敗回数を計数するカウンタに1を加えた後、そのカウンタが3以上になれば、フォーカス系信号判別処理部9は、DVD用の光に対応する光ディスクか又はCD用の光に対応する光ディスクかを判別するためのディスク判別閾値を変更する(S16)。
本実施の形態1におけるディスク判別閾値の変更は、既に取得しているディスク判別のための係数Ak、Bkにそれぞれ定数P、Qを加算することで新たな閾値とし(S17)、ディスク判別閾値を設定する(S2)に戻る。
なお、本実施の形態1における(S17)のディスク判別閾値の変更は、既に取得しているディスク判別のための係数Ak、Bkに、それぞれ定数P、Qを加算することで新たな閾値としたが、ディスク判別閾値の変更はこれに限定されるものでは無く、定数P又は定数Qのいずれか一方のみを加算することでも良い。
また、本実施の形態1においては、パラメータ記憶部14に記憶された失敗回数を3回としたが、パラメータ記憶部14に記憶された失敗回数は3回に限定されるものでは無い。失敗回数の設定を多くすればディスク判別の精度が上がり、失敗回数の設定を少なくすればディスク判別の応答性が向上する。
以上の内容のように、フォーカス系信号判別処理部9が、DVD用光源1bに対応する光ディスクか又はCD用光源1aに対応する光ディスクかを判別する際の失敗回数が所定値を超えた場合に、DVD用光源1b又はCD用光源1aの光量が低下したと判断して、フォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる所定の閾値を変更することにより、DVD用光源1b又はCD用光源1aの発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させ、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する光源の発光量に起因して発生するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、常に正しいディスク判別をするように収束させるので、光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置及びそのディスク判別方法を実現できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、ディスク判別の結果、装着された光ディスク20が第1の光源に対応する第1の光ディスクか又第2の光ディスクかを判別する方法について、第1の光源がCD用光源、第1の光源に対応する第1の光ディスクがCompact Disk Recordable(以下、CD−Rと呼ぶ)、第1の光源に対応する第2の光ディスクがCompact Disk ReWritable(以下、CD−RWと呼ぶ)として、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の実施の形態2について図面を参照しながら説明する。
本実施の形態2における光ディスク装置全体の構成は、図1に示す実施の形態1と同様である。なお、本実施の形態2における第1の光源は光源1a、第1の光源からの反射光に基づいて第1のフォーカスエラー信号を生成する信号生成手段はフォーカス系信号生成回路4、光ディスクが光源1aに対応する光ディスクであると判断した場合、第1のフォーカスエラー信号の振幅を第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて光源1aに対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別する制御手段はフォーカス系信号判別処理部9に相当する。
図5は、本発明の実施の形態2におけるディスク判別方法を示す図である。図5において、横軸は光ディスクの種類であり、縦軸はCD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅値である。また、関数G2はCD−RとCD−RWとを判別するための所定の閾値に相当し、領域H2、領域I2を分割する境界線になっている。
光ディスク20に照射される光がCD用の光で光ディスク20がCDの場合であっても、そのCDがCD−Rの場合とCD−RWの場合とでは、CD用の光に基づくフォーカスエラー信号の振幅量が異なる。そのため、CD−RとCD−RWとを判別するための所定の閾値として、図5に示す関数G2を設定することが可能になる。
図5に示す関数G2は、縦軸のCD用の光に対応するフォーカスエラー信号の振幅値をY2と定義すると、CD−RとCD−RWとを判別するための所定の閾値に相当する関数G2は、Y2=Bk2で表すことができる。ここで、Bk2は係数であり、この関数G2が第2の閾値に相当する。
以下、図5を用いたディスク判別方法について説明する。
ディスク判別の際、CD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅値をY2とする。このとき得られたY2を図5における縦軸に対応させると、Y2で構成される座標は、関数G2の上側の領域に位置する場合(領域H2)と、関数G2の下側の領域に位置する場合(領域I2)とがある。
領域H2に位置する場合は、関数Gより大きくなるので装着された光ディスク20はCD−Rと判断する。一方、領域I2に位置する場合は、関数Gより小さくなるので装着された光ディスク20はCD−RWと判断する。
図6は、本発明の実施の形態2における光源からの光量が低下した場合のディスク判別方法を示す図であり、図5からCD用の光を発光する光源の光量が低下した場合を示す図である。図6において、横軸は光ディスクの種類であり、縦軸はCD用の光を光ディスクに照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅値である。関数G2、関数J2はCD−RとCD−RWとを判別するための所定の閾値に相当し、関数G2は図5に示すものと同一の関数であり、関数J2は領域H2、領域L2を分割する境界線である。
CD用光源1aを光ディスク装置が備えている場合、その使用状況によりCD用光源1aの発光量が低下する方向に変化する。
以下、図6を用いて、CD用の光を発光する光源を使用した累積時間が特に長い場合のディスク判別方法について説明する。
装着された光ディスク20がCDで、CD用光源1aを使用した累積時間が特に長い場合には、CD用の光に対応するフォーカスエラー信号の振幅値は、図6の実線で示す出力値から破線で示す出力値に向かって徐々に変化する。
図6において、実線で示す出力が破線で示す出力に変化した場合、図5に示す関数G2と同一の判断基準で、装着された光ディスク20の種類を判別しようとすると、実際はCD−Rであるにもかかわらず、CD−RWという判別をしてしまう場合がある。この場合、光ディスク装置は、装着された光ディスク20をCD−RWとして以降の動作を行う。
ところが、CD−RをCD−RWとして動作させようとすると、CD−Rに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータとCD−RWに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータが異なるので、フォーカスサーボ回路8によるフォーカス調整ができずフォーカスサーボ回路8のサーボ外れが発生する。ディスク判別直後にフォーカスサーボ回路8のサーボ外れが発生する場合、ディスク判別を失敗したと判断して、再度ディスク判別を行う。
CD用光源1aを使用した累積時間に比例して、CD用光源1aの発光量が低下したことが要因でディスク判別を失敗した場合、何度ディスク判別を行っても失敗するので、失敗回数が連続して所定値を超えると、CD用光源1aの発光量が低下したと判断して、CD用の光を光ディスク20に照射したときに得られるフォーカスエラー信号の振幅値との比較に用いる所定の閾値を変更する。すなわち、図6における所定の閾値を関数G2から関数J2に変更する。
これにより、CD用光源1aの発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、光源の経時変化に起因して発生するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。
図7は、本発明の実施の形態2におけるディスク判別方法を示すフローチャートである。なお、本実施の形態2は、実施の形態1における(S13)の処理で更に詳しくディスクの種類を決定する必要がある場合を示すものである。
実施の形態1の(S13)において、光ディスク20がCD系のディスクと判別されると、CPU18にあるフォーカス系信号判別処理部9は、パラメータ記憶部14からCD−Rか又はCD−RWかを判別する際に用いる係数Bk2、すなわちディスク判別閾値を取得し(S201)、取得したディスク判別係数Bk2を自身に設定する(S202)。
その後、CPU18は、CD用の光に対応するフォーカスエラー信号の振幅値Y2を算出し、フォーカス系信号判別処理部9にCD用の光に対応するフォーカスエラー信号の振幅値Y2として一時記憶する(S203)。
フォーカス系信号判別処理部9では、CD用の光を用いた測定により得られたY2と、パラメータ記憶部14から得られた係数Bk2とを比較して、
Y2≧Bk2 ・・・(式4)
を満足していれば、装着された光ディスク20をCD−Rとして判別し、
Y2<Bk2 ・・・(式5)
を満足していれば、装着された光ディスク20をCD−RWとして判別する(S205)。
装着された光ディスク20をCD−Rとして判別した場合、フォーカス系信号判別処理部9は、ディスク識別処理部16に光ディスク20をCD−Rとして識別するように指令を出し、ディスク識別処理部16は、CD−Rに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータをパラメータ記憶部14から読み込む。そして、ディスク識別処理部16に記録もしくは再生するための必要な各種パラメータを設定し、その各種パラメータの値に基づいてCD用光源1aを発光させ、光ディスク20にCD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力し、RFアンプ2で信号の振幅調整を経た後、フォーカス系信号生成回路4でフォーカスエラー信号を生成し、フォーカスサーボ回路8でその信号を用いて、ピックアップ1に設けられたフォーカス調整用コイルに流す電流を決定し、サーボ外れ確認処理部15に出力する(S206)。サーボ外れ確認処理部15では、入力された信号を基にピックアップ1のフォーカス制御状況を監視する(S207)。
このとき、サーボ外れをすると判断される場合には、サーボ外れ確認処理部15はパラメータ記憶部14の失敗回数を計数するカウンタZ2に1を加え(S208)、サーボ外れをしないと判断される場合には、フォーカスサーボ回路8から入力された信号をそのまま記録/再生制御部13に出力すると共に、パラメータ記憶部14の失敗回数を計数するカウンタZ2をリセットし(S211)、CD−Rとして記録又は再生を行う(S212)。カウンタZ2は、その初期値を0とし、失敗回数が1つ増える毎に1ずつ加算する。
失敗回数を計数するカウンタZ2に1を加えた後、そのカウンタが3を越えなければ、再度、CD用の光に対応するフォーカスエラー信号の振幅値Y2を取得する(S203)に戻る。失敗回数を計数するカウンタZ2に1を加えた後、そのカウンタが3以上になれば、フォーカス系信号判別処理部9は、CD−RかCD−RWかを判別するためのディスク判別閾値を変更する(S209)。ここで、このディスク判別閾値は、第2の所定値に相当する。
本実施の形態2におけるディスク判別閾値の変更は、既に取得しているディスク判別のための係数Bk2に定数O2を加算することで新たな閾値とし(S210)、ディスク判別閾値を設定する(S202)に戻る。この変更は、図6における関数G2から関数J2への変更に相当し、その後、新たな閾値によるディスク判別を実施する。
一方、装着された光ディスク20をCD−RWとして判別した場合、フォーカス系信号判別処理部9は、ディスク識別処理部16に光ディスク20をCD−RWとして識別するように指令を出し、ディスク識別処理部16は、CD−RWに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータをパラメータ記憶部14から読み込む。そして、ディスク識別処理部16に記録もしくは再生するための必要な各種パラメータを設定し、その各種パラメータの値に基づいてCD用光源1aを発光させ、光ディスク20にCD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力し、RFアンプ2で信号の振幅調整を経た後、フォーカス系信号生成回路4でフォーカスエラー信号を生成し、フォーカスサーボ回路8でその信号を用いて、ピックアップ1に設けられたフォーカス調整用コイルに流す電流を決定し、サーボ外れ確認処理部15に出力する(S213)。サーボ外れ確認処理部15では、入力された信号を基にピックアップ1のフォーカス制御状況を監視する(S214)。
このとき、サーボ外れをすると判断される場合には、サーボ外れ確認処理部15はパラメータ記憶部14の失敗回数を計数するカウンタZ2に1を加え(S215)、サーボ外れをしないと判断される場合には、トラッキングサーボ回路7から入力された信号をそのまま記録/再生制御部13に出力すると共に、パラメータ記憶部14の失敗回数を計数するカウンタZ2をリセットし(S218)、CD−Rとして記録又は再生を行う(S219)。カウンタZ2は、その初期値を0とし、失敗回数が1つ増える毎に1ずつ加算する。
失敗回数を計数するカウンタZ2に1を加えた後、そのカウンタが3を越えなければ、再度、CD用の光に対応するフォーカスエラー信号の振幅値Y2を取得する(S203)に戻る。失敗回数を計数するカウンタZ2に1を加えた後、そのカウンタが3以上になれば、フォーカス系信号判別処理部9は、CD−Rか又はCD−RWを判別するためのディスク判別閾値を変更する(S216)。
本実施の形態2におけるディスク判別閾値の変更は、既に取得しているディスク判別のための係数Ak2、Bk2にそれぞれ定数P2、Q2を加算することで新たな閾値とし(S217)、ディスク判別閾値を設定する(S202)に戻る。
なお、本実施の形態2においては、パラメータ記憶部14に記憶された失敗回数を3回としたが、パラメータ記憶部14に記憶された失敗回数は3回に限定されるものでは無い。失敗回数の設定を多くすればディスク判別の精度が上がり、失敗回数の設定を少なくすればディスク判別の応答性が向上する。
以上の内容のように、CD用光源1aからの反射光に基づいて第1のフォーカスエラー信号を生成し、信号生成手段が、光ディスクをCD用光源1aに対応する光ディスクであると判別した場合、第1のフォーカスエラー信号の振幅量を第2の閾値と比較し、比較結果に基づいてCD用光源1aに対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別し、パラメータ記憶部14に記憶された失敗回数が第2の所定値を越えた場合に、CD用光源1aの光量が低下したと判断して、第1のフォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる第2の閾値を変更することにより、CD用光源1aの発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するフォーカスエラー信号振幅の変化に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下するCD用光源1aの発光量に起因して発生するCD用光源1aに対応するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、CD用光源1aに対応するディスクを常に正しく判別するように収束させるので、光ディスクに光を照射するCD用光源1aが、その光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下する場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、ディスク判別の結果、装着された光ディスク20が第2の光源に対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別する方法について、第2の光源がDVD用光源、第2の光源に対応する第1の光ディスクがDigital Versatile Disk Recordable(以下、DVD−Rと呼ぶ)、第2の光源に対応する第2の光ディスクがDigital Versatile Disk ReWritable(以下、DVD−RWと呼ぶ)として図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の実施の形態3について図面を参照しながら説明する。
本実施の形態3における光ディスク装置全体の構成は、図1に示す実施の形態1と同様である。なお、本実施の形態3における第2の光源は光源1b、第2の光源からの反射光に基づいてトラッキングエラー信号を生成する第2の信号生成手段はトラッキング系信号生成回路3、光ディスクが光源1bに対応する光ディスクと判別した場合、第2の信号生成手段から出力されるトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値を第3の閾値と比較し、比較結果に基づいて前記第2の光源に対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクを判別する制御手段はトラッキング系信号判別処理部10に相当する。ここで、トラッキングエラー信号はトラッキング系信号生成回路3に入力された信号を基に生成されるが、トラッキング系信号生成回路3に入力される信号を全て加算すると、光ディスクからの反射光から得られる信号量と等価になる。すなわち、トラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値は、光ディスクからの反射光から得られる信号量と等価になる。
図8は、本発明の実施の形態3におけるディスク判別方法を示す図である。図8において、横軸は光ディスクの種類であり、縦軸はDVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値である。また、関数G3はDVD−RとDVD−RWとを判別するための所定の閾値に相当し、領域H3、領域I3を分割する境界線になっている。
光ディスク20に照射される光がDVD用の光で光ディスク20がDVDの場合であっても、そのDVDがDVD−Rの場合とDVD−RWの場合とでは、トラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値が異なる。そのため、DVD−RとDVD−RWとを判別するための所定の閾値として、図8に示す関数G3を設定することが可能になる。
図8に示す関数G3は、縦軸のDVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値をY3と定義すると、DVD−RとDVD−RWとを判別するための所定の閾値に相当する関数G3は、Y3=Bk3で表すことができる。ここで、Bk3は係数であり、この関数G3が第3の閾値に相当する。
以下、図8を用いたディスク判別方法について説明する。
ディスク判別の際、DVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値をY3とする。このとき得られたDVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値Y3を図8における縦軸に対応させると、Y3で構成される座標は、関数G3の上側の領域に位置する場合(領域H3)と、関数G3の下側の領域に位置する場合(領域I3)とがある。
領域H3に位置する場合は、装着された光ディスク20はDVD−Rと判断する。一方、領域I3に位置する場合は、装着された光ディスク20はDVD−RWと判断する。
図9は、本発明の実施の形態3における光源からの光量が低下した場合のディスク判別方法を示す図であり、図8からDVD用の光を発光する光源の光量が低下した場合を示す図である。図9において、横軸は光ディスクの種類であり、縦軸はDVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値である。関数G3、関数J3はDVD−RとCD−RWとを判別するための所定の閾値に相当し、関数G3は図8に示すものと同一の関数であり、関数J3は領域H3、領域I3を分割する境界線である。
DVD用光源1bを光ディスク装置が備えている場合、その使用状況により、DVD用光源1bの発光量が低下する方向に変化する。
以下、図9を用いて、DVD用の光を発光する光源を使用した累積時間が特に長い場合のディスク判別方法について説明する。
装着された光ディスク20がDVDで、DVD用光源1bを使用した累積時間が特に長い場合には、DVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値は、図9の実線で示す出力値から破線で示す出力値に向かって徐々に変化する。
図9において、実線で示す出力が破線で示す出力に変化した場合、図8に示す関数G3と同一の判断基準で、装着された光ディスク20の種類を判別しようとすると、実際はDVD−Rであるにもかかわらず、DVD−RWという判別をしてしまう場合がある。この場合、光ディスク装置は、装着された光ディスク20をDVD−Rとして以降の動作を行う。ところが、DVD−RをDVD−RWとして動作させようとすると、DVD−Rに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータとDVD−RWに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータが異なるので、トラッキングサーボ回路7によるトラッキング調整ができずトラッキングサーボ回路7のサーボ外れが発生する。ディスク判別直後にトラッキングサーボ回路7のサーボ外れが発生する場合、ディスク判別を失敗したと判断して、再度ディスク判別を行う。
DVD用光源1bを使用した累積時間に比例して、DVD用光源1bの発光量が低下したことが要因でディスク判別を失敗した場合、何度ディスク判別を行っても失敗するので、失敗回数が連続して所定値を超えると、DVD用光源1bの発光量が低下したと判断して、DVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値との比較に用いる所定の閾値を変更する。すなわち、図9における所定の閾値を関数G3から関数J3に変更する。
これにより、DVD用光源1bの発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに減少するトラッキングエラー信号の基になる信号の減少に対応するようにディスク判別のための閾値を変更するので、光源の経時変化に起因して発生するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。
図10は、本発明の実施の形態3におけるディスク判別方法を示すフローチャートである。なお、本実施の形態3は、実施の形態1における(S6)の処理で更に詳しくディスクの種類を決定する必要がある場合を示すものである。
実施の形態1の(S6)において、光ディスク20がDVD系のディスクと判別されると、CPU18にあるトラッキング系信号判別処理部10は、パラメータ記憶部14からDVD−Rか又はDVD−RWかを判別する際に用いる係数Bk3、すなわちディスク判別閾値を取得し(S301)、取得したディスク判別係数Bk3を自身に設定する(S302)。
その後、CPU18は、DVD用光源1bを発光させ、光ディスク20にDVD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力する。RFアンプ2では、受光素子1cからの出力信号であるRF信号が入力され、入力されたRF信号の振幅が一定になるように振幅調整を行い、トラッキング系信号生成回路3に出力する。トラッキング系信号生成回路3では、トラッキングエラー信号の基になる信号を全て加算して全加算信号が生成され、その全加算信号の全加算値をトラッキング系信号測定回路5で測定する。測定された結果は、トラッキング系信号判別処理部10に送られ、そこでDVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値Y3として一時記憶される(S303)。
トラッキング系信号判別処理部10では、DVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値Y3と、パラメータ記憶部14から得られた係数Bk3とを利用して、
Y3≧Bk3 ・・・(式6)
を満足していれば、装着された光ディスク20をDVD−Rとして判別し、
Y3<Bk3 ・・・(式7)
を満足していれば、装着された光ディスク20をDVD−RWとして判別する(S305)。
装着された光ディスク20をDVD−Rとして判別した場合、トラッキング系信号判別処理部10は、ディスク識別処理部16に光ディスク20をDVD−Rとして識別するように指令を出し、ディスク識別処理部16は、DVD−Rに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータをパラメータ記憶部14から読み込む。そして、ディスク識別処理部16に記録もしくは再生するための必要な各種パラメータを設定し、その各種パラメータの値に基づいてDVD用光源1bを発光させ、光ディスク20にDVD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力し、RFアンプ2で信号の振幅調整を経た後、トラッキング系信号生成回路3でトラッキングエラー信号を生成し、トラッキングサーボ回路7でその信号を用いて、ピックアップ1に設けられたトラッキング調整用コイルに流す電流を決定し、サーボ外れ確認処理部15に出力する(S306)。サーボ外れ確認処理部15では、入力された信号を基にピックアップ1のトラッキング制御状況を監視する(S307)。
このとき、サーボ外れをすると判断される場合には、サーボ外れ確認処理部15はパラメータ記憶部14の失敗回数を計数するカウンタZ3に1を加え(S308)、サーボ外れをしないと判断される場合には、トラッキングサーボ回路7から入力された信号をそのまま記録/再生制御部13に出力すると共に、パラメータ記憶部14の失敗回数を計数するカウンタZ3をリセットし(S311)、DVD−Rとして記録又は再生を行う(S312)。カウンタZ3は、その初期値を0とし、失敗回数が1つ増える毎に1ずつ加算する。
失敗回数を計数するカウンタZ3に1を加えた後、そのカウンタが3を越えなければ、再度、DVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値Y3を取得する(S303)に戻る。失敗回数を計数するカウンタZ3に1を加えた後、そのカウンタが3以上になれば、トラッキング系信号判別処理部10は、DVD−RかDVD−RWかを判別するためのディスク判別閾値を変更する(S309)。ここで、このディスク判別閾値は、第3の所定値に相当する。
本実施の形態3におけるディスク判別閾値の変更は、既に取得しているディスク判別のための係数Bk3に定数O3を加算することで新たな係数とし(S310)、ディスク判別閾値を設定する(S302)に戻る。この変更は、図8における関数G3から関数J3への変更に相当し、その後、新たな閾値によるディスク判別を実施する。
一方、装着された光ディスク20をDVD−RWとして判別した場合、トラッキング系信号判別処理部10は、ディスク識別処理部16に光ディスク20をDVD−RWとして識別するように指令を出し、ディスク識別処理部16は、DVD−RWに記録もしくは再生するために必要な各種パラメータをパラメータ記憶部14から読み込む。そして、ディスク識別処理部16に記録もしくは再生するための必要な各種パラメータを設定し、その各種パラメータの値に基づいてDVD用光源1bを発光させ、光ディスク20にDVD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力し、RFアンプ2で信号の振幅調整を経た後、トラッキング系信号生成回路3でトラッキングエラー信号を生成し、トラッキングサーボ回路7でその信号を用いて、ピックアップ1に設けられたトラッキング調整用コイルに流す電流を決定し、サーボ外れ確認処理部15に出力する(S313)。サーボ外れ確認処理部15では、入力された信号を基にピックアップ1のトラッキング制御状況を監視する(S314)。
このとき、サーボ外れをすると判断される場合には、サーボ外れ確認処理部15はパラメータ記憶部14の失敗回数を計数するカウンタZ3に1を加え(S315)、サーボ外れをしないと判断される場合には、トラッキングサーボ回路7から入力された信号をそのまま記録/再生制御部13に出力すると共に、パラメータ記憶部14の失敗回数を計数するカウンタZ3をリセットし(S318)、DVD−RWとして記録又は再生を行う(S319)。カウンタZ3は、その初期値を0とし、失敗回数が1つ増える毎に1ずつ加算する。
失敗回数を計数するカウンタZ3に1を加えた後、そのカウンタが3を越えなければ、再度、DVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値Y3を取得する(S303)に戻る。失敗回数を計数するカウンタZ3に1を加えた後、そのカウンタが3以上になれば、トラッキング系信号判別処理部10は、DVD−Rか又はDVD−RWを判別するためのディスク判別閾値を変更する(S316)。
本実施の形態3におけるディスク判別閾値の変更は、既に取得しているディスク判別のための係数に定数Q3を加算することで新たな閾値とし(S317)、ディスク判別閾値を設定する(S302)に戻る。
また、本実施の形態3においては、パラメータ記憶部14に記憶された失敗回数を3回としたが、パラメータ記憶部14に記憶された失敗回数は3回に限定されるものでは無い。失敗回数の設定を多くすればディスク判別の精度が上がり、失敗回数の設定を少なくすればディスク判別の応答性が向上する。
以上の内容のように、DVD用光源1bからの反射光に基づいてトラッキングエラー信号を生成するトラッキング系信号生成回路3を具備し、トラッキング系判別処理部10が、光ディスクを光源1bに対応する光ディスクと判別した場合、トラッキング系信号生成回路3から出力されるトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値を第3の閾値と比較し、比較結果に基づいて光源1bに対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクを判別し、パラメータ記憶部14に記憶された失敗回数が第3の所定値を越えた場合に、光源1bの光量が低下したと判断して、トラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値との比較に用いる第3の閾値を変更することにより、光源1bの発光量がその光源を使用した累積時間に比例して発光量が低下し、それに伴って緩やかに変化するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値に対応するように第2の光源に対応するディスク判別のための閾値を変更するので、使用した累積時間に応じて低下する光源1bの発光量に起因して発生する光源1bに対応するディスク判別の連続的な失敗を回避し、常に正しいディスク判別をするようにディスク判別結果を収束させることができる。その結果、光源1bに対応するディスクを常に正しく判別するように収束させるので、光ディスクに光を照射する光源1bが、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合であっても、常に正しいディスク判別が可能な光ディスク装置を実現できる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、光ディスクに傷が付いている場合のディスク判別方法について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態4における光ディスク装置全体の構成は、図1に示す実施の形態1と同様であり、パラメータ記憶部14には、再生している光ディスクに傷があるか否かを判別するための閾値が記憶されている。なお、本実施の形態4における制御手段は、フォーカス系信号判別処理部9に相当する。
図11は、本発明の実施の形態4におけるディスク判別方法を示す図である。図11において、横軸、縦軸、関数G、領域H、領域Iは図2と同様である。また、図11に示す閾値R、Sは、再生している光ディスクに付いている傷が原因でフォーカスエラー信号の振幅が一時的に減衰することを検出するための閾値である。また、領域V1は、光ディスク20に傷があると判断する領域であり、閾値R、Sを越えることができない領域で形成する。
閾値R、Sは、それぞれCDレーザ照射時に得られるフォーカスエラー信号の振幅値Xに対する閾値、DVDレーザ照射時に得られるフォーカスエラー信号の振幅値Yに対する閾値に対応する。例えば、振幅値Xが閾値Rを超えない、且つ振幅値Yが閾値Sを超えない場合には、再生している光ディスク20に付いている傷が原因でフォーカスエラー信号の振幅が一時的に減衰していると判断する。
図12は、本発明の実施の形態4における光ディスクに傷が付いている場合のディスク判別方法を示す図であり、図11の状態から光ディスク20に傷が付いている場合を示している。図12において、横軸、縦軸及びその他の条件は図2に示すものと同一である。
光ディスク20の記録面側の表面に傷が付いている場合、フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回当たりのサンプル時間において、フォーカスエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復する。すなわち、図12において、DVDメディアの位置する範囲とCDメディアの位置する範囲とが、実線で囲まれた範囲から一時的に破線で囲まれた範囲に変化し、その後、実線で囲まれた範囲に戻る。このとき、CD用の光に対応するフォーカスエラー信号の振幅と、DVD用の光に対応するフォーカスエラー信号の振幅とで構成される領域は、一時的に領域V1に位置する。これは、光ディスク20の記録面から反射光が弱まり、フォーカス系信号生成回路4で得られるフォーカスエラー信号の振幅が小さくなりすぎることに起因する。
このように、装着された光ディスク20の傷に起因してフォーカスエラー信号の振幅が小さくなる場合、すなわちフォーカスエラー信号の振幅が一時的に領域V1に位置する場合、このフォーカスエラー信号の振幅を用いてディスク判別を行うと正しいディスク判別ができないため、ディスク判別をする前にディスク判別を中止し、光ディスク20の別の領域でディスク判別を行う。これにより、CD用光源1a又はDVD用光源1bの光量低下に起因する以外の要因を失敗回数に計上しないようにすることができる。
フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、フォーカスエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、光源1a又は光源1bの光量低下に起因するものではないと判断して、失敗回数に計上しないことにより、再生している光ディスクに付いている傷が原因で光ディスクからの反射光が一時的に低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗を、光源1a及び光源1bの発光量低下が要因で起こるディスク判別の失敗に含ませないので 光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。
図13は、本発明の実施の形態4におけるディスク判別方法を示すフローチャートである。なお、本実施の形態4は、実施の形態1における(S4)と(S5)の間に新たな(S401)を追加することにより構成する。
光ディスク装置に光ディスク20が装着されると、CPU18にあるフォーカス系信号判別処理部9は、パラメータ記憶部14からCD用光源1aに対応する光ディスクか又はDVD用光源1bに対応する光ディスクかを判別する際に用いる係数Ak、Bk、すなわちディスク判別閾値を取得し(S1)、取得したディスク判別係数Ak、Bkを自身に設定する(S2)。
その後、CPU18は、DVD用光源1bを発光させ、光ディスク20にDVD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力する。RFアンプ2では、受光素子1cからの出力信号であるRF信号が入力され、入力されたRF信号の振幅が一定になるように振幅調整を行い、フォーカス系信号生成回路4に出力する。フォーカス系信号生成回路4では、フォーカスエラー信号が生成され、そのフォーカスエラー信号の振幅量をフォーカス系信号測定回路6で測定する。測定された結果は、フォーカス系信号判別処理部9に送られ、そこでDVD用の光によるディスク判別用パラメータYとして一時記憶される(S3)。
同様に、CPU18は、CD用光源1bを発光させ、光ディスク20にCD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力する。RFアンプ2では、受光素子1cからの出力信号であるRF信号が入力され、入力されたRF信号の振幅が一定になるように振幅調整を行い、フォーカス系信号生成回路4に出力する。フォーカス系信号生成回路4では、フォーカスエラー信号が生成され、そのフォーカスエラー信号の振幅量をフォーカス系信号測定回路6で測定する。測定された結果は、フォーカス系信号判別処理部9に送られ、そこでCD用の光によるディスク判別用パラメータXとして一時記憶される(S4)。
その後、フォーカス系信号判別処理部9は、再生している光ディスクに傷があるか否かを判別するための閾値R、Sをパラメータ記憶部14から読み込む。閾値R、Sは、それぞれCD用の光によるディスク判別用パラメータX、DVD用の光によるディスク判別用パラメータYに対応する。ここで、記憶したディスク判別用パラメータX及びディスク判別用パラメータYがそれぞれ対応する閾値R、Sを瞬間的に越えない場合、すなわち一時的に図12に示す領域V1に位置する場合には、光ディスクの傷によるものと判断してディスク判別をする前にディスク判別を中止する(S401)。また、記憶したディスク判別用パラメータX及びディスク判別用パラメータYがそれぞれ対応する閾値R、Sを常に越えている場合には、(S5)に進む。以降、(S5〜S19)は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
以上の内容のように、フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、フォーカスエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、フォーカス系信号判別処理部9が光源1a又は光源1bの光量低下に起因するものではないと判断して、失敗回数に計上しないことにより、再生している光ディスクに付いている傷が原因で光ディスクからの反射光が一時的に低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗を、光源1a及び光源1bの発光量低下が要因で起こるディスク判別の失敗に含ませないので 光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。
なお、本実施の形態4においては、フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、フォーカスエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、失敗回数に計上しないことにしたが、一旦失敗回数に計上して、その後所定値に対応する回数だけ繰り返された場合、失敗回数をリセットすることも可能である。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5は、再生している光ディスクの回転に伴って光ディスクの記録面と対物レンズとの距離が周期的に変わる光ディスクの面ぶれがある場合のディスク判別方法について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態5における光ディスク装置全体の構成は、図1に示す実施の形態1と同様であり、パラメータ記憶部14には再生している光ディスクに面ぶれがあるか否かを判別するための閾値が記憶されている。なお、本実施の形態5における制御手段はフォーカス系信号判別処理部9に相当する。
図14は、本発明の実施の形態5におけるディスク判別方法を示す図である。図14において、横軸、縦軸、関数G、領域H、領域Iは図2と同様である。また、図14に示す閾値R2、S2は、再生している光ディスクの回転に伴って光ディスクの記録面と対物レンズとの距離が周期的に変わる光ディスクの面ぶれが原因でフォーカスエラー信号の振幅が一時的に減衰することを検出するための閾値である。また、領域V2は、光ディスクに面ぶれがあると判断する領域であり、閾値R2、S2を越えることができない領域で形成する。
閾値R2、S2は、それぞれCDレーザ照射時に得られるフォーカスエラー信号の振幅値Xに対する閾値、DVDレーザ照射時に得られるフォーカスエラー信号の振幅値Yに対する閾値に対応する。例えば、振幅値Xが閾値R2を超えない、且つ振幅値Yが閾値S2を超えない場合には、再生している光ディスク20の回転に伴って光ディスク20の記録面と対物レンズとの距離が周期的に変わる光ディスク20の面ぶれが原因でフォーカスエラー信号の振幅が周期的に減衰していると判断する。
図15は、本発明の実施の形態5における光ディスクが面ぶれする場合のディスク判別方法を示す図であり、図14の状態から光ディスクが面ぶれしている場合を示している。図15において、横軸、縦軸及びその他の条件は図2に示すものと同一である。
光ディスク20に面ぶれがある場合、フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回当たりのサンプル時間において、フォーカスエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復する。すなわち、図15において、DVDメディアの位置する範囲とCDメディアの位置する範囲とが、実線で囲まれた範囲から一時的に破線で囲まれた範囲に変化し、その後、実線で囲まれた範囲に戻る。このとき、CD用の光に対応するフォーカスエラー信号の振幅と、DVD用の光に対応するフォーカスエラー信号の振幅とで構成される領域は、一時的に領域V2に位置する。これは、光ディスク20の記録面から反射光が弱まり、フォーカス系信号生成回路4で得られるフォーカスエラー信号の振幅が小さくなりすぎることに起因する。
このように、装着された光ディスク20の面ぶれに起因してフォーカスエラー信号が小さくなる場合、すなわちフォーカスエラー信号の振幅が周期的に領域V2に位置する場合、このフォーカスエラー信号の振幅を用いてディスク判別を行うと正しいディスク判別ができないため、ディスク判別をする前にディスク判別を中止し、光ディスク20の別の領域でディスク判別を行う。これにより、CD用光源1a又はDVD用光源1bの光量低下に起因する以外の要因を失敗回数に計上しないようにすることができる。
フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、フォーカスエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、光源1a又は光源1bの光量低下に起因するものではないと判断して、失敗回数に計上しないことにより、再生している光ディスクの面ぶれが原因で光ディスクからの反射光が一時的に低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗を、光源1a及び光源1bの発光量低下が要因で起こるディスク判別の失敗に含ませないので 光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。
図16は、本発明の実施の形態5におけるディスク判別方法を示すフローチャートである。なお、本実施の形態5は、実施の形態1における(S4)と(S5)の間に新たな(S501)を追加することにより構成する。
光ディスク装置に光ディスク20が装着されると、CPU18にあるフォーカス系信号判別処理部9は、パラメータ記憶部14からCD用光源1aに対応する光ディスクか又はDVD用光源1bに対応する光ディスクかを判別する際に用いる係数Ak、Bk、すなわちディスク判別係数を取得し(S1)、取得したディスク判別係数Ak、Bkを自身に設定する(S2)。
その後、CPU18は、DVD用光源1bを発光させ、光ディスク20にDVD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力する。RFアンプ2では、受光素子1cからの出力信号であるRF信号が入力され、入力されたRF信号の振幅が一定になるように振幅調整を行い、フォーカス系信号生成回路4に出力する。フォーカス系信号生成回路4では、フォーカスエラー信号が生成され、そのフォーカスエラー信号の振幅量をフォーカス系信号測定回路6で測定する。測定された結果は、フォーカス系信号判別処理部9に送られ、そこでDVD用の光によるディスク判別用パラメータYとして一時記憶される(S3)。
同様に、CPU18は、CD用光源1bを発光させ、光ディスク20にCD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力する。RFアンプ2では、受光素子1cからの出力信号であるRF信号が入力され、入力されたRF信号の振幅が一定になるように振幅調整を行い、フォーカス系信号生成回路4に出力する。フォーカス系信号生成回路4では、フォーカスエラー信号が生成され、そのフォーカスエラー信号の振幅量をフォーカス系信号測定回路6で測定する。測定された結果は、フォーカス系信号判別処理部9に送られ、そこでCD用の光によるディスク判別用パラメータXとして一時記憶される(S4)。
その後、フォーカス系信号判別処理部9は、再生している光ディスク20が面ぶれしているか否かを判別するための閾値R2、S2をパラメータ記憶部14から読み込む。閾値R2、S2は、それぞれCD用の光によるディスク判別用パラメータX、DVD用の光によるディスク判別用パラメータYに対応する。ここで、記憶したディスク判別用パラメータX及びディスク判別用パラメータYがそれぞれ対応する閾値R2、S2を周期的に越えない場合、すなわち一時的に図15に示す領域V2に位置する場合には、光ディスク20が面ぶれしているものと判断してディスク判別をする前にディスク判別を中止する(S501)。また、記憶したディスク判別用パラメータX及びディスク判別用パラメータYがそれぞれ対応する閾値R、Sを常に越えている場合には、(S5)に進む。以降、(S5〜S19)は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
以上の内容のように、フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、フォーカスエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、フォーカス系信号判別処理部9が光源1a又は光源1bの光量低下に起因するものではないと判断して、失敗回数に計上しないことにより、再生している光ディスクの面ぶれが原因で光ディスクからの反射光が一時的に低下し、それに伴いフォーカスエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗を、光源1a及び光源1bの発光量低下が要因で起こるディスク判別の失敗に含ませないので 光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。
なお、本実施の形態5においては、フォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、フォーカスエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、失敗回数に計上しないことにしたが、一旦失敗回数に計上して、その後所定値に対応する回数だけ繰り返された場合、失敗回数をリセットすることも可能である。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6は、再生している光ディスクの回転に伴って光ディスクの記録面上に位置するトラックと対物レンズとの距離が周期的に変わる光ディスクの偏心がある場合のディスク判別方法について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態6における光ディスク装置全体の構成は、図1に示す実施の形態1と同様であり、パラメータ記憶部14には再生している光ディスクに偏心があるか否かを判別するための閾値が記憶されている。なお、本実施の形態6における制御手段は、トラッキング系信号処理部10に相当する。
図17は、本発明の実施の形態5におけるディスク判別方法を示す図である。図17において、横軸、縦軸、関数G3、領域H3、領域I3は図8と同様である。また、図17に示す閾値S3は、再生している光ディスクの回転に伴って光ディスクの記録面上に位置するトラックと対物レンズとの距離が周期的に変わる光ディスクの偏心が原因でトラッキングエラー信号の振幅が一時的に減衰することを検出するための閾値である。また、領域V3は、光ディスクに偏心があると判断する領域であり、閾値S3を越えることができない領域で形成する。
閾値S3は、DVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値に対する閾値に対応する。例えば、DVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値が閾値S3を超えない場合には、再生している光ディスク20の回転に伴って光ディスク20の記録面上に位置するトラックと対物レンズとの距離が周期的に変わる光ディスク20の偏心が原因でトラッキングエラー信号の振幅が周期的に減衰していると判断する。
図18は、本発明の実施の形態5における光ディスクに偏心がある場合のディスク判別方法を示す図である。
光ディスク20に偏心がある場合、トラッキングエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回当たりのサンプル時間において、トラッキングエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、トラッキングエラー信号が所定の閾値以上に回復する。すなわち、図18において、DVD−RのDVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値と、DVD−RWのDVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値とが、実線で囲まれた範囲から一時的に破線で囲まれた範囲に変化し、その後、実線で囲まれた範囲に戻る。このとき、トラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値は、一時的に領域V3に位置する。これは、ディスクの記録面から反射光が弱まり、トラッキング系信号生成回路3で得られるトラッキングエラー信号の振幅が小さくなりすぎることに起因する。
このように、装着された光ディスク20の偏心に起因してトラッキングエラー信号の振幅が小さくなる場合、すなわちトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値が周期的に領域V3に位置する場合、このトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値を用いてディスク判別を行うと正しいディスク判別ができないため、ディスク判別をする前にディスク判別を中止し、光ディスク20の別の領域でディスク判別を行う。これにより、CD用光源1a又はDVD用光源1bの光量低下に起因する以外の要因を失敗回数に計上しないようにすることができる。
トラッキングエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、トラッキングエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、トラッキングエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、光源1a又は光源1bの光量低下に起因するものではないと判断して、失敗回数に計上しないことにより、再生している光ディスクの偏心が原因で光ディスクからの反射光が一時的に低下し、それに伴いトラッキングエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗を、光源1a及び光源1bの発光量低下が要因で起こるディスク判別の失敗に含ませないので 光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。
図19は、本発明の実施の形態5におけるディスク判別方法を示すフローチャートである。なお、本実施の形態5は実施の形態3における(S304)と(S305)の間に新たな(S601)を追加することにより構成する。
実施の形態1の(S6)において、光ディスク20がDVD系のディスクと判別されると、CPU18にあるトラッキング系信号判別処理部10は、パラメータ記憶部14からDVD−Rか又はDVD−RWかを判別する際に用いる係数Bk3、すなわちディスク判別係数を取得し(S301)、取得したディスク判別係数Bk3を自身に設定する(S302)。
その後、CPU18は、DVD用光源1bを発光させ、光ディスク20にDVD用の光を照射し、光ディスク20からの反射光を受光素子1cで受光する。受光素子1cでは、受光した光を電気信号に変換してRFアンプ2に出力する。RFアンプ2では、受光素子1cからの出力信号であるRF信号が入力され、入力されたRF信号の振幅が一定になるように振幅調整を行い、トラッキング系信号生成回路3に出力する。トラッキング系信号生成回路3では、トラッキングエラー信号の基になる信号を全て加算して全加算信号が生成され、その全加算信号の全加算値をトラッキング系信号測定回路5で測定する。測定された結果は、トラッキング系信号判別処理部10に送られ、そこでDVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値Y3として一時記憶される(S303)。
その後、トラッキング系信号判別処理部10は、再生している光ディスク20に偏心があるか否かを判別するための閾値S3をパラメータ記憶部14から読み込む。閾値S3は、DVD用の光に対応するトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値に対応する。ここで、記憶したディスク判別用パラメータY3が対応する閾値S3を一時的に超えない場合、すなわち一時的に図18に示す領域V3に位置する場合には、光ディスク20の偏心によるものと判断してディスク判別をする前にディスク判別を中止する(S601)。また、記憶したディスク判別用パラメータY3が対応する閾値S3を常に越えている場合には、(S305)に進む。以降、(S305〜S319)は、実施の形態3と同様であるので説明を省略する。
以上の内容のように、トラッキングエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、トラッキングエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、トラッキングエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、トラッキング系信号判別処理部10が光源1a又は光源1bの光量低下に起因するものではないと判断して、失敗回数に計上しないことにより、再生している光ディスクの偏心が原因で光ディスクからの反射光が一時的に低下し、それに伴いトラッキングエラー信号振幅が一時的に低下することによって起こるディスク判別の失敗を、光源1a及び光源1bの発光量低下が要因で起こるディスク判別の失敗に含ませないので 光ディスクに光を照射する光源が、その光源を使用した累積時間に比例して発光量を低下させる場合に行う所定の閾値の変更が必要か否かを正確に判断することができる。
なお、本実施の形態6においては、トラッキングエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、トラッキングエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、トラッキングエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、失敗回数に計上しないことにしたが、一旦失敗回数に計上して、その後所定値に対応する回数だけ繰り返された場合、失敗回数をリセットすることも可能である。
なお、本実施の形態6においては、トラッキングエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、トラッキングエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、トラッキングエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、失敗回数に計上しないことにしたが、一旦失敗回数に計上して、その後所定値に対応する回数だけ繰り返された場合、失敗回数をリセットすることも可能である。
本発明の実施の形態1における光ディスク装置のブロック図 本発明の実施の形態1におけるディスク判別方法を示す図 本発明の実施の形態1における光源からの光量が低下した場合のディスク判別方法を示す図 本発明の実施の形態1におけるディスク判別方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態2におけるディスク判別方法を示す図 本発明の実施の形態2における光源からの光量が低下した場合のディスク判別方法を示す図 本発明の実施の形態2におけるディスク判別方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態3におけるディスク判別方法を示す図 本発明の実施の形態3における光源からの光量が低下した場合のディスク判別方法を示す図 本発明の実施の形態3におけるディスク判別方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態4におけるディスク判別方法を示す図 本発明の実施の形態4における光ディスクに傷が付いている場合のディスク判別方法を示す図 本発明の実施の形態4におけるディスク判別方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態5におけるディスク判別方法を示す図 本発明の実施の形態5における光ディスクが面ぶれする場合のディスク判別方法を示す図 本発明の実施の形態5におけるディスク判別方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態5におけるディスク判別方法を示す図 本発明の実施の形態5における光ディスクに偏心がある場合のディスク判別方法を示す図 本発明の実施の形態5におけるディスク判別方法を示すフローチャート 従来の光ディスク装置におけるディスク判別方法を示す図 従来の光ディスク装置におけるディスク判別方法を示す図
符号の説明
1 ピックアップ
1a 光源(CD用光源)
1b 光源(DVD用光源)
1c 受光素子
2 RFアンプ
3 トラッキング系信号生成回路
4 フォーカス系信号生成回路
5 トラッキング系測定回路
6 フォーカス系信号測定回路
7 トラッキングサーボ回路
8 フォーカスサーボ
9 フォーカス系信号判別処理部
10 トラッキング系信号判別処理部
11 信号測定部
12 調整部
13 記録/再生制御部
14 パラメータ記憶部
15 サーボ外れ確認処理部
16 ディスク識別処理部
17 スピンドルモータ
18 CPU
19 ピックアップモジュール
20 光ディスク
21 対物レンズ
21a レンズホルダ
22 フィードモータ

Claims (17)

  1. 第1の光源と、
    第2の光源と、
    前記第1の光源及び前記第2の光源から光ディスクに各々照射されたレーザ光の反射光を受光する受光手段と、
    前記各々の反射光に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成手段と、
    前記各々のフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、比較結果に基づいて前記第1の光源に対応する光ディスクか又は前記第2の光源に対応する光ディスクかを判別する制御手段と、
    前記制御手段が前記比較結果に基づいて光ディスクの種類を正しく判別できなかった場合、判別の失敗と判断して失敗回数を記憶する記憶手段と、を具備し、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された失敗回数が所定値を越えた場合に、前記第1の光源又は前記第2の光源の光量が低下したと判断して、前記フォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる所定の閾値を変更することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記信号生成手段は、前記第1の光源からの反射光に基づいて第1のフォーカスエラー信号を生成し、
    前記制御手段は、前記光ディスクが前記第1の光源に対応する光ディスクであると判別した場合、前記第1のフォーカスエラー信号の振幅量を第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて前記第1の光源に対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別し、
    前記記憶手段に記憶された失敗回数が第2の所定値を越えた場合に、前記第1の光源の光量が低下したと判断して、前記第1のフォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる前記第2の閾値を変更することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 前記第1の光源に対応する光ディスクはCDであり、前記第1の光源に対応する第1の光ディスクはCD−Rであり、記第1の光源に対応する第2の光ディスクはCD−RWであることを特徴とする請求項2記載の光ディスク装置。
  4. 前記第2の光源からの反射光に基づいてトラッキングエラー信号を生成する第2の信号生成手段を具備し、
    前記制御手段は、前記光ディスクが前記第2の光源に対応する光ディスクと判別した場合、前記第2の信号生成手段から出力されるトラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値を第3の閾値と比較し、比較結果に基づいて前記第2の光源に対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクを判別し、
    前記記憶手段に記憶された失敗回数が第3の所定値を越えた場合に、前記第2の光源の光量が低下したと判断して、前記トラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値との比較に用いる前記第3の閾値を変更することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  5. 前記第2の光源に対応する光ディスクはDVDであり、前記第2の光源に対応する第1の光ディスクはDVD−Rであり、前記第2の光源に対応する第2の光ディスクはCD−RWであることを特徴とする請求項4記載の光ディスク装置。
  6. 前記制御手段は、前記フォーカスエラー信号の振幅量を前記所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、前記フォーカスエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、前記フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、前記第1の光源又は前記第2の光源の光量低下に起因するものではないと判断して、前記失敗回数に計上しないことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  7. 前記制御手段は、前記フォーカスエラー信号の振幅量を前記所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間の全体にわたって、前記フォーカスエラー信号の振幅が所定の閾値を下回った場合、前記第1の光源又は前記第2の光源の光量低下に起因するものとして、前記失敗回数に計上することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  8. 前記制御手段は、前記フォーカスエラー信号の振幅量を前記所定の閾値と比較するサンプル単位時間において、前記フォーカスエラー信号の振幅が同一周期で一時的に所定の閾値を下回り、その後、前記フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復することが、前記所定値に対応する回数だけ繰り返された場合、前記失敗回数をリセットすることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  9. 前記制御手段は、前記第1の光源に対応するフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、且つ、前記第2の光源に対応するフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、両方の比較結果に基づいて前記第1の光源に対応する光ディスクか又は前記第2の光源に対応する光ディスクかを判別することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  10. 第1の光源及び第2の光源から光ディスクに各々照射されたレーザ光の反射光を受光し、
    前記各々の反射光に基づいてフォーカスエラー信号を生成し、
    前記各々のフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、比較結果に基づいて前記第1の光源に対応する光ディスクか又は前記第2の光源に対応する光ディスクかを判別し、
    前記比較結果に基づいて光ディスクの種類を正しく判別できなかった場合、判別の失敗と判断して失敗回数を記憶し、
    記憶された失敗回数が所定値を越えた場合に、前記第1の光源又は前記第2の光源の光量が低下したと判断して、前記フォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる所定の閾値を変更することを特徴とするディスク判別方法。
  11. 前記第1の光源からの反射光に基づいて第1のフォーカスエラー信号を生成し、
    前記光ディスクが前記第1の光源に対応する光ディスクであると判別した場合、前記第1のフォーカスエラー信号の振幅量を第2の閾値と比較し、比較結果に基づいて前記第1の光源に対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクかを判別し、
    前記失敗回数が第2の所定値を越えた場合に、前記第1の光源の光量が低下したと判断して、前記第1のフォーカスエラー信号の振幅量との比較に用いる前記第2の閾値を変更することを特徴とする請求項10記載のディスク判別方法。
  12. 前記第1の光源に対応する光ディスクはCDであり、前記第1の光源に対応する第1の光ディスクはCD−RWであり、前記第1の光源に対応する第2の光ディスクはCD−Rであることを特徴とする請求項10記載のディスク判別方法。
  13. 前記第2の光源からの反射光に基づいてトラッキングエラー信号を生成し、
    前記光ディスクが前記第2の光源に対応する光ディスクと判別した場合、前記トラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値をそれぞれ第3の閾値と比較し、比較結果に基づいて前記第2の光源に対応する第1の光ディスクか又は第2の光ディスクを判別し、
    前記失敗回数が第3の所定値を越えた場合に、前記第2の光源の光量が低下したと判断して、前記トラッキングエラー信号の基になる信号の全加算値との比較に用いる前記第3の閾値を変更することを特徴とする請求項10記載のディスク判別方法。
  14. 前記フォーカスエラー信号の振幅量を前記所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間において、前記フォーカスエラー信号の振幅が一時的に所定の閾値を下回り、その後、前記フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復した場合、前記第1の光源又は前記第2の光源の光量低下に起因するものではないと判断して、前記失敗回数に計上しないことを特徴とする請求項10記載のディスク判別方法。
  15. 前記フォーカスエラー信号の振幅量を前記所定の閾値と比較する1回のサンプル単位時間の全体にわたって、前記フォーカスエラー信号の振幅が所定の閾値を下回った場合、前記第1の光源又は前記第2の光源の光量低下に起因するものとして、前記失敗回数に計上することを特徴とする請求項14記載のディスク判別方法。
  16. 前記フォーカスエラー信号の振幅量を前記所定の閾値と比較するサンプル単位時間において、前記フォーカスエラー信号の振幅が同一周期で一時的に所定の閾値を下回り、その後、前記フォーカスエラー信号が所定の閾値以上に回復することが、前記所定値に対応する回数だけ繰り返された場合、前記失敗回数をリセットすることを特徴とする請求項10記載のディスク判別方法。
  17. 前記第1の光源に対応するフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、且つ、前記第2の光源に対応するフォーカスエラー信号の振幅量を所定の閾値と比較し、両方の比較結果に基づいて前記第1の光源に対応する光ディスクか又は前記第2の光源に対応する光ディスクかを判別することを特徴とする請求項10記載のディスク判別方法。
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