JP2009052860A - 送気ダクト - Google Patents

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【課題】気体を流す複数のダクトを合流させて1つのダクトで送気する場において、ある合流前の1つのダクトに流れる気体の流量を急激に変化させる時に、流量変更中の合流前、合流後の各ダクトの流量変動およびハンチングを抑制することが可能な送気ダクトを提供する。
【解決手段】複数のダクトが合流して1つのダクトになっている送気ダクトにおいて、合流前および/または合流後のダクトに流量を決定する可動設備が設置されているとともに、合流部がチャンバーになっており、かつ該チャンバーの容積が変化可能な構造になっていることを特徴とする送気ダクト。
【選択図】図1

Description

本発明は複数のダクトを合流させ、1つのダクトで送気する送気ダクトに関する。
産業の気体の給気や排気といった送気において、複数のダクトや配管を合流させて送気するケースは多いが、このようなダクトでは一方のダクトを流量に変化させた際にハンチングを伴うが多く、その抑制法についてはいくつか知られている。例えば1つ合流前の一方のダクトのガス流量を故意に大きく変化させる際、その瞬間の他方のダクトのガス流量のハンチングを抑制させる手段としては、一般的に、図7に示すように送気ダクト1および送気ダクト2の合流部に緩衝用としてのチャンバー4−1を設けたものや、または図8に示すように、送気ダクト1および送気ダクト2の互いに合流部での導入ダクト同士のなす角度が鋭角であることが望ましいとされている。ただしこれらはすべて合流部のダクトやチャンバーの形状が固定されているため、そこへ送気する流量によっては緩衝効果が低くなる可能性がある。
また別の方法として、合流前後の各ダクト配管に流量検出部または圧力検出部と自動弁を有する調節系を設けてそれらを演算部を介してつなぎ、合流後の流量検出値から合流前の各配管の流量を制御する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらにこの類似制御法として合流前の各ダクトに流量検出部と自動弁を有する調節系を設けてそれらを演算部でつなぎ、合流前の複数のダクトに順番をつけ、合流前のダクトの流量検出値から次の合流前ダクトの制御流量を算出し制御する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
前者は合流後の流量変動に対して、後者は合流前のうちの1つのダクト配管の流量変動に対して、一定の比率を維持するものである。しかしながら、これらは定常時の流量の自動制御を目的とするものにすぎず、流量を急激に変化させた際、合流前、合流後の各ダクトの流量の変動やハンチングを抑制する効果は小さい。
特開平9−155180号公報 特開平7―106257号公報
本発明の目的は上記のような従来技術の問題点を解決すべく、気体を流す複数のダクトを合流させて1つのダクトで送気する場において、ある合流前の1つのダクトに流れる気体の流量を急激に変化させる時に、流量変更中の合流前、合流後の各ダクトの流量変動およびハンチングを抑制することが可能な送気ダクトを提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するため以下の構成を採用する。すなわち、
(1)複数のダクトが合流して1つのダクトで送気する送気ダクトにおいて、合流前および/または合流後のダクトに流量を決定する可動設備が設置されているとともに、合流部がチャンバーになっており、かつ該チャンバーの容積が変化可能な構造になっていることを特徴とする送気ダクト。
(2)容積が変化可能な構造の前記チャンバーの容積について、合流前の各ダクトの断面積の和と、合流後のダクトの断面積のうち大きい方の面積をSmとした時、チャンバーの最小時の容積が10〜20Smであり、チャンバーの最大時の容積と最小時の容積との差が20〜50Smであることを特徴とする前記(1)に記載の送気ダクト。
(3)前記送気ダクトについて、流量を決定する可動設備を可動させることにより流量を変化させる際、外部情報に応じてチャンバーの挙動特性に修正をかける構造になっていることを特徴とする前記(1)または(2)のいずれかに記載の送気ダクト。
(4)前記送気ダクトについて、外部情報がダクト内流速または流量であることを特徴とする前記(3)に記載の送気ダクト。
(5)前記送気ダクトについて、外部情報がダンパー開度であることを特徴とする前記(3)に記載の送気ダクト。
(6)前記送気ダクトについて、外部情報がファン回転数であることを特徴とする前記(3)に記載の送気ダクト。
以下に説明するとおり、上記本発明の構成を採用することにより、複数の送気ダクトを合流させて1つのダクトで送気する場合において、ある合流前の1つのダクトに流れる気体の流量を急激に変化させる場合にでも、他の合流前ダクトや合流後ダクトの流量および内圧の大きな変動やハンチングを抑制することが可能となる。
以下、図面に示す実施態様に基づいて、本発明についてさらに詳細に説明する。
図1は本発明に係る送気ダクトの一例を示す図である。ダクト1、ダクト2にはそれぞれ上流側に開閉ダンパー1A、2Aとファン1B、2Bが設置されている。ここで流量を決定する可動設備とは運転停止等や作動によりダクト内圧を変化させて流量を変化させる設備のことを指し、一般的にはファンやダンパーなどが挙げられる。図1では開閉ダンパー1A、2Aおよびファン1B、2Bがそれにあたり、ファンを運転し、開閉ダンパーを開にすることにより、ダクト1、ダクト2に気体(ガスなど)が送気される。これらダクト1、ダクト2で送気される気体はチャンバー4−2にて合流し、ダクト3にて送気される。また図1の例ではダンパー開閉は自動としているが、手動でも問題ない。
チャンバー4−2はバネと布地で構成されており、内圧の変化に応じてバネの特性により容積が変化する構造となっている。チャンバー部の材料としては伸縮性に富んでいたほうが望ましい。なぜならばその伸縮性に富んでいる材料で構成されていたほうが内圧に忠実に変動するため、より合流前の各ダクトへの流量および内圧への影響が少なくできるからである。逆にその材料は伸縮性に富んでいればよく、バネ以外の材料としてゴムなどを用いてもよい。
ダクト1、2とダクト3はチャンバーの対角に近い位置に設置されている方が望ましい。対角の位置にあるほうがガスは必ずチャンバー4−2内を通過するため、チャンバー4−2での緩衝効果も大きくなるからである。したがって、ダクト1、2かダクト3のいずれかのチャンバー近傍部は蛇腹にするなどチャンバーが可動する分、多少伸縮性をもたせておいた方が望ましい。
ダクトの断面積については特に大きな制約はないが、流速が1〜10m/sとなるような断面積とすることが望ましい。なぜなら、流速が1m/sに満たないと必要以上にダクト断面積が大きくなり広いスペースを使用することになるため投資対効果が低くなり、流速が10m/sを超えるとダクトの圧損が大きくなり、一方の流量変更に対する他方のダクトの圧力や流量に影響を及ぼしやすくなるからである。
さらにはダクトの断面積は、0.005〜10mが望ましい。なぜならば、断面積が、0.005mに満たないとチャンバー部に細かい動きが必要になり精密さが求められるため、コストもかかり設備化も現実的に困難となるからであり、10mを超えるとダクト設備化の上でダクトに強い強度が必要になることに加え、チャンバー部も大きくなることにより可動に大きな力を要し可動速度が遅くなり可動精度も低下するため、チャンバー部の設備化が現実的に困難になり流量および内圧の変動やハンチングの抑制効果も低減するからである。
また、容積可変のチャンバーの容積について、ダクト1、ダクト2の断面積の和とダクト3の断面積のうち大きい方の面積をSmとした時、チャンバーの最小時の容積は10S〜20Smであることが望ましく、チャンバーの最大時の容積と最小時の容積の差は20S〜50Smであることが望ましい。なぜならば、前記ダクト断面積の望ましい条件下において、この時の滞留時間はチャンバー容積最小時で1秒以上、また最大時との滞留時間変化幅が2秒以上、すなわち容積最大時で3秒以上となるため、チャンバーの内圧のハンチングを十分低減でき、一方のダクトの流量変化に対する他のダクトへの圧影響を十分抑制できるからである。またチャンバー最小時の容積が20Sを超えた範囲やチャンバーの最大時の容積と最小時の容積の差が50Sを超えた範囲では、それ以下の時と比較しても効果はあまり変わらないため設備化時にスペースを必要以上に使用することになり、投資対効果が低くなるからである。なお、Sの大きさについては前述と同様に、10mを超えるとダクトおよびチャンバー部の設備化が困難になり抑制効果も低減し、0.005mに満たないと設備化時にチャンバーにも細かい動きが必要になり精密さが求められ。コストもかかることから、0.005〜10mが望ましい。
合流前のダクトの数としては、図の例では2つとしているが複数であれば、理論上いくつでもかまわない。
合流前のダクトの数が複数の場合、容積可変のチャンバーの容積については、前述と同様、合流前の各ダクトの断面積の和と、合流後のダクトの断面積のうち大きい方の面積をSmとした時、前述と同様な理由からチャンバーの最小時の容積が10S〜20Sm以上であることが望ましく、チャンバーの最大時の容積と最小時の容積との差が20S〜50Sm以上であることが望ましい。なおSの大きさについては前述と同様に、10mを超えるとダクトおよびチャンバー部の設備化が困難になり抑制効果も低減し、0.005mに満たないと設備化時にチャンバーにも細かい動きが必要になり精密さが求められコストもかかることから、0.005〜10mが望ましい。
また、流量を決定する可動設備であるファンやダンパーの場所について、ここでは合流前の各ダクトにファン、ダンパーを設置されているが、これに限られるものではなく、図2に示すように、合流後に可動設備であるファン3B、ダンパー3Aが設置されていてもよく、また合流前後両方に設置されていてもかまわない。
図3は、本発明の送気ダクトの他の実施例を示す模式図である。
ここで、図1においては、チャンバー部はばねと布地で構成され、流量変化時にはバネの伸縮により変動する構造としているが、図3の実施例では、その変動の挙動は単なる内圧によるなりゆきによって挙動させるのではなく、そのばねの伸びを外部情報に応じて修正をかけられる仕組みとなる。チャンバー部4−2の構成については、修正をかけられる構造であればこれに限るものではない。1A、2Aは自動ダンパーとし、外部情報としては本例ではダンパー1A、2Aの情報としており、そのダンパーからの信号を入力値とし、チャンバー容積を出力する演算部5をもつことによりチャンバーの挙動に修正をかける。ダンパー開度変更時、ダンパーからの入力信号をもとに演算部5からは容積値が出力され、その出力を受けた調節計6により、チャンバー容積は制御されながら変化する。以上のように、チャンバー挙動の修正が可能になるため、演算の適正化により、図1の構成よりもさらにハンチングを低減できる。
ダンパーからの入力信号の内容とそれに基づく演算部5での演算方法には様々なものが挙げられる。例えば、演算部5側でベースとなるダクト径、ファン仕様や、外部情報である変更後のダンパー開度、ダンパー開閉中の開閉スピード、他方のダクトのダンパー開度等を考慮したプログラムを作成しておき、ダンパー開度変更時にそのタイミングの信号を演算部5でうけてプログラムを実行させて連続的に出力する方法が採用できる。また、外部情報のいくつかは使用毎に変更可能な値とした方が、容易に調整しやすく利便性が向上する。例えば、変更後のダンパー開度、ダンパー開閉中の開閉スピード、他方のダクトのダンパー開度はその一部または全てをダンパー変更毎に設定変更可能な値とすることにより、いろいろな流量変更に対してチャンバー挙動を制御することも可能である。
以上の方法はダンパー開度変更直前までには出力が決定される方法であるが、これに限る必要はなく、ダンパー変更中も含め常時外部情報のうちのいくつかを取り入れ、演算部5で演算される方法も可能である。例えば、変更中も、連続的にその時のダンパー開度を入力値として演算部5で演算し、チャンバー容積を出力する方法である。これにより、開閉するダンパーの動作タイミングやスピードが設定値よりも何らかの原因でずれたとしても、実際のダンパーの状況を反映した制御になるので、より流量および内圧のハンチングを軽減する可能性もある。
図4は、本発明の送気ダクトのさらに別の実施例を示す模式図である。本例では前述実施例で演算部5での外部情報としていたダンパー1A、2Aは固定開度であり、かわりにファン1B、2Bの情報を外部情報とし、ファン1B、2Bからの信号を入力値とし、チャンバー容積を出力する演算部5をもつことによりチャンバーの挙動に修正をかける。前述の実施例でのダンパー開度、開閉スピードの代わりに、本例ではファンの回転数、回転数変化が演算部5での入力値となり、他の構成は同様にすることで前述の実施例と同様のハンチング低減効果をもたらすこともできる。
図5は、本発明の送気ダクトのさらに別の実施例を示す模式図である。本例ではダクト1、ダクト2にそれぞれ流量計1C、2Cを設け、その流量を外部情報として、その流量計からの流量信号を入力値とし、チャンバー容積を出力する演算部5をもつことによりチャンバーの挙動に修正をかけるものである。ここでは、流量変化時も含め常時、検出流量を入力値として演算部5でチャンバー容積を算出し、チャンバー容積を修正するものである。流量変更手段は前述の実施例に挙げたとおり、ダンパー開度またはファン回転数となる。前述の実施例ではダンパーやファンといった流量を決定する設備からの信号でチャンバーを制御しているのに対し、本例では流量自体による直接的な制御になるため、前述の実施例以上に流量変更時のハンチング低減効果がもたらされる。
図6は、本発明の送気ダクトのさらに別の実施例を示す模式図である。本例では前記した図3の実施例においてダクト1、ダクト2ではなく、合流後のダクト3にダンパー3A、ファン3Bが設置されている。ダンパー3Aは自動ダンパーであり、ダンパー3Aの情報を外部情報としてダンパー3Aからの信号を入力値としチャンバー容積を出力する演算部5をもつことによりチャンバーの挙動に修正をかけるものである。ダンパー3Aから入力信号の内容とそれに基づく演算部5での演算方法については、前記した図3での説明と同様である。
図3〜図6で示した実施例の違いは、演算部5での入力値とする信号の対象が異なることであるが、その対象はこれらのどれか1つだけに限るものではなく、演算部5で複数種類の信号を入力値とできるようにプログラムを向上させることにより、信号の対象を組み合わせて実施してもよい。
実施例1
図1に示すダクト構成に基づき測定を実施した。ダクト1、2には断面が直径500mmの丸ダクトを用い、合流部までの長さは各々100mとした。合流部には輪郭にばねと布地で構成された容積可変のチャンバーを用い、最小時の容積は4m、最大時の容積は12mとなるようにした。ダクト3は断面が直径700mmの丸ダクトを用い、長さは200mとした。ファン1B, 2Bはともに同型のシロッコファンを用い、運転時の回転数は900rpmであった。ダンパー1A、2Aは自動ダンパーとし、まず準備段階としてダンパーの開度設定につきダンパー2Aを全閉とした上で、その後、常温下でファン1B、2Bのスイッチを入れ、ダクト1、2に送気させ、ダンパー1A、2Aの開度を調整し、ダクト1では送気の流量が6300m/h、ダクト2では送気の流量が2100m/hとなるようにした。この時のダンパーの開度は1Aが50%、2Aが10%であった。この状態からダンパー2Aを8%/秒の速度で50%まで開いた。その結果、ダクト1、2とも最終的な送気流量は4900m/hであったが、変動状況はダクト2の流量は一様に上昇したのに対して、ダクト1ではハンチングをおこし、3500m/hまで低下した後上昇して4900m/hとなった。この時の流量変動時間は10秒間であった。
実施例2
図2に示すダクト構成に基づき測定を実施した。ダクト1、ダクト2、ダクト3とも形状、断面積、長さとも実施例1と同じとし、チャンバー部についても実施例1と同仕様とした。ファン3Bの仕様はダクト3の断面積がダクト1、ダクト2の断面積よりも大きい分、実施例1のファン1B、2Bよりも大型のシロッコファンを用い、運転時の回転数は900rpmであった。ダンパー3Aは自動ダンパーとした。以上の構成のもと常温下でファン3Bのスイッチを入れ送気させ、ダクト1、2に送気させ、ダンパー3Aの開度を調整することによりダクト1、ダクト2とも送気の流量が4000m/hとなるようにした。この時のダンパーの開度は25%であった。この状態からダンパー3Aを10%/秒の速度で75%まで開いた。その結果、ダクト1、2とも最終的な送気流量は5000m/hとなったが、変動状況としてはともにハンチングをおこし、ダクト1、2とも最大5500m/hまで上昇したのち低下して5000m/hとなった。この時の流量変動時間は8秒間であった。
実施例3
図3に示すダクト、計器構成に基づき測定を実施した。ダクト、ファン、ダンパーは実施例1と同仕様、同型とした。チャンバー部もそれ自体は実施例1と同じとし、前述例示したよう調節計6にてバネののび制御できることで強制的な容積可変が可能になるようにした。以上の構成のもと、スタート状態を実施例1と同状態とし、ダンパー2Aを実施例1と同速度で50%まで開ける条件で、風速変動が最も少なくなるよう演算部5でのプログラム調整を行い、その後テスト確認した。その結果、ダクト1、2とも最終的な送気流量は実施例1と同様4900m/hであったが、変動状況はダクト2の流量は一様に上昇したのに対して、ダクト1ではハンチングをおこし、最小3900m/hまで低下した後上昇して4900m/hとなった。この時の流量変動時間は8秒間であった。
実施例4
図4に示すダクト、計器構成に基づき測定を実施した。ダクト、ファン、ダンパーは実施例1とチャンバー部は実施例3と同仕様、同型とした。
ファン1B、2Bは自動回転数設定機能があるが、特性自体は実施例1と同じとした。以上の構成にて、ダンパー1A、2A開度をともに50%にした後、ダクト1、2に送気させ、ファン1B、2Bの回転数を調整し、ダクト1では送気流量が6300m/h、ダクト2では送気流量が2100m/hとなるようにした。この時ファンの回転数はファン1Bを900rpm、ファン2Bを300rpmであった。この状態からファン2Bを120rpmの加速度で5秒間かけて回転数を900rpmまであげる条件で演算部5でのプログラム調整を行い、実際にテスト確認した。その結果、ダクト1、2とも最終的な送気流量は実施例1と同様4900m/hであったが、変動状況はダクト2の流量は一様に上昇したのに対して、ダクト1ではハンチングをおこし、3900m/hまで低下した後上昇して4900m/hとなった。この時の流量変動時間は8秒間であった。
実施例5
図5に示すダクト、計器構成に基づき測定を実施した。ダクト、ダンパー、ファンは実施例1と、チャンバー部は実施例3と同仕様、同型とした。そのもとで実施例1と同様のスタート状態にし、実施例1と同様にダンパー2Aを50%まで開けていく条件で、風速変動が最も少なくなるよう、連続的に検出風速を入力値として演算し容積を出力する演算部5でのプログラム調整を行い、実際にテスト確認した。その結果、ダクト1、2とも最終的な送気流量は実施例1と同様4900m/hとなり、変動状況はダクト2の流量は一様に上昇し、ダクト1の流量のハンチングの最小値は4200m/hまで低下をおさえることができた。この時の流量変動時間は7秒間であった。
実施例6
図6に示すダクト、計器構成に基づき測定を実施した。ダクト、ダンパー、ファンは実施例2と、チャンバー部は実施例3と同仕様、同型とした。そのもとで実施例2と同様のスタート状態にし、実施例2と同様にダンパー3Aを75%まで開けていく条件で風速変動が最も少なくなるよう演算部5でのプログラム調整を行い、実際にテスト確認した。その結果、ダクト1、2とも最終的な送気流量は実施例2と同様5000m/hとなり変動状況についてダクト1、2ともハンチングは生じたが、その最大値は5300m/hまで上昇をおさえることができた。この時の流量変動時間は7秒間であった。
比較例1
図1に示すダクト構成にて、チャンバー部が容積12mで不変の形状固定のチャンバーを用い、他のダクト、ファン、ダンパー類は実施例1と同型のものを用い、実施例1と同様な方法で流量変動の測定をした。その結果、ダクト1、2とも最終的な送気流量は実施例1と同様4900m/hとなったが、その途中の変動状況については、ダクト2でハンチングを起こし、最大6000m/hまで上昇したのち4900m/hとなった。一方でダクト1でもハンチングを起こし、最小2500m/hまで下降した後4900m/hとなり実施例よりも変動が大きかった。またその変動時間は17秒間であり実施例1よりも長かった。
比較例2
図2に示すダクト構成にて、チャンバー部が容積12mで不変の形状固定のチャンバーを用い、他のダクト、ファン、ダンパー類は実施例2と同型のものを用い、実施例2と同様な方法で流量変動の測定をした。その結果ダクト1、2とも最終的な送気流量は実施例2と同様5000m/hとなったが、その途中の変動状況についてはダクト1、ダクト2ともハンチングを起こし、ダクト1、2ともに最大6000m/hまで上昇したのち5000m/hとなり実施例2よりも変動が大きかった。またその変動時間は11秒間であり実施例2よりも長かった。
比較例3
図4に示すダクト構成にて、チャンバー部が容積12mで不変の形状固定のチャンバーであり、まだ演算部5とその入出力の信号線、およびチャンバー容積の調節計6は撤去した構成にて、他のダクト、ファン、ダンパー類は実施例4と同型のものを用い、実施例4と同様な方法で流量変動の測定をした。その結果、ダクト1、2とも最終的な送気流量は実施例4と同様4900m/hとなったが、その途中の変動状況については、ダクト2でハンチングを起こし、最大5700m/hまで上昇したのち4900m/hとなった。一方でダクト1でもハンチングを起こし、最小2800m/hまで下降した後4900m/hとなり実施例よりも変動が大きかった。そのときの変動時間は15秒間であり実施例4よりも長かった。
本発明の合流部のある送気ダクトの一例を概略的に示す模式図である。 本発明の合流部のある送気ダクトの別の一例を概略的に示す模式図である。 本発明の合流部のある送気ダクトのさらに別の一例を概略的に示す模式図である。 本発明の合流部のある送気ダクトのさらに別の一例を概略的に示す模式図である。 本発明の合流部のある送気ダクトのさらに別の一例を概略的に示す模式図である。 本発明の合流部のある送気ダクトのさらに別の一例を概略的に示す模式図である。 従来の合流部のある送気ダクトを示す一例である。 従来の合流部のある送気ダクトを示す別の一例である。
符号の説明
1、2:送気ダクト(合流前)
1A、2A、3A:ダンパー
1B、2B、3B:ファン
1C、2C:流量計
3:送気ダクト(合流後)
4−1:容積固定チャンバー
4−2:容積可変チャンバー
5:演算部
6:チャンバー容積調節計

Claims (6)

  1. 複数のダクトが合流して1つのダクトになっている送気ダクトにおいて、合流前および/または合流後のダクトに流量を決定する可動設備が設置されているとともに、合流部がチャンバーになっており、かつ該チャンバーの容積が変化可能な構造になっていることを特徴とする送気ダクト。
  2. 容積が変化可能な構造の前記チャンバーの容積について、合流前の各ダクトの断面積の和と、合流後のダクトの断面積のうち大きい方の面積をSmとした時、チャンバーの最小時の容積が10〜20Smであり、チャンバーの最大時の容積と最小時の容積との差が20〜50Smであることを特徴とする請求項1に記載の送気ダクト。
  3. 前記送気ダクトについて、流量を決定する可動設備を可動させることにより流量を変化させる際、外部情報に応じてチャンバーの挙動特性に修正をかける構造になっていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の送気ダクト。
  4. 前記送気ダクトについて、外部情報がダクト内流速または流量であることを特徴とする請求項3に記載の送気ダクト。
  5. 前記送気ダクトについて、外部情報がダンパー開度であることを特徴とする請求項3に記載の送気ダクト。
  6. 前記送気ダクトについて、外部情報がファン回転数であることを特徴とする請求項3に記載の送気ダクト。
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