JP2009052471A - 蒸気弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気タービンプラントの運転条件に制限されることなく弁テストを行い、弁棒と弁棒ブッシュとの隙間に堆積された異物粒子を除去することができる蒸気弁を提供する
【解決手段】本発明による蒸気弁50は、弁ケーシング51と、弁ケーシング51の上面に設けられた蓋54と、弁ケーシング51内に設けられ、弁ケーシング51内の弁座55と当接自在な弁体56とを備えている。また、弁体56に、蓋54を貫通して蓋54に対して移動自在に設けられた弁棒63が連結され、弁棒63に、弁棒63を軸線方向に駆動する第1弁棒駆動機構64が連結されている。また、弁棒63が貫通する蓋54の貫通部54aに、蓋側ブッシュ65が固定され、蓋側ブッシュ65と弁棒63との間に、蓋側ブッシュ65に対して移動自在な弁棒ブッシュ66が設けられている。さらに、弁棒ブッシュ66に、弁棒ブッシュ66を駆動する弁棒ブッシュ駆動機構69が連結されている。
【選択図】図1

Description

本発明は蒸気タービンプラントにおいて使用される蒸気弁に係り、とりわけ弁棒と弁棒ブッシュとの間に異物粒子が堆積することを防止する蒸気弁に関する。
図6に示すように、従来より、蒸気タービンプラントは、発電機1と、発電機1の回転軸に連結されたタービン軸2と、ボイラ6とを備えている。タービン軸2には、ボイラ6から送られてくる高圧の蒸気を受ける高圧蒸気タービン3が取り付けられている。また、タービン軸2に、高圧蒸気タービン3のタービン段落で膨張仕事を終えて、温度および圧力の低くなった蒸気をボイラ6の再熱器7で再熱させ、その再熱蒸気を受ける中圧蒸気タービン4が取り付けられている。さらに、タービン軸2には、中圧蒸気タービン4のタービン段落で膨張仕事の終えた低圧の蒸気を受ける低圧蒸気タービン5が取り付けられている。このような蒸気タービンプラントは、いわゆる3ケーシング軸流形式のものである。
しかも、高圧蒸気タービン3、中圧蒸気タービン4、および低圧蒸気タービン5は、タービン軸2の軸線方向に沿って、タービンノズルとタービン動翼を組み合わせた多数のタービン段落(図示しない)を各々有している。
図6に示す蒸気タービンプラントにおいて、ボイラ6にて発生した高圧の蒸気は、まず、高圧蒸気タービン3に送られ、高圧蒸気タービン3のタービン段落において膨張仕事を行い、蒸気は圧力が低下する。次に、高圧蒸気タービン3から送り出された中圧の蒸気は、ボイラ6の再熱器7へ送られて再度加熱されて、中圧蒸気タービン4に送られ、中圧蒸気タービン4のタービン段落において膨張仕事を行い、蒸気は圧力が低下する。次に、中圧蒸気タービン4から送り出されてきた低圧の蒸気は、低圧蒸気タービン5に送られ、低圧蒸気タービン5のタービン段落において膨張仕事を行い、蒸気は圧力がさらに低下する。このように蒸気が膨張仕事を行うことにより、タービン軸2が回転し、発電機1が駆動する。その後、蒸気は復水器8に送られて復水され、ボイラ6に送られる。
また、図6に示すように、このような蒸気タービンプラントは、多数の蒸気弁を有している。すなわち、ボイラ6と高圧蒸気タービン3との間に主蒸気止め弁9が設けられ、主蒸気止め弁9と高圧蒸気タービン3との間に蒸気加減弁10が設けられている。また、ボイラ6の再熱器7と中圧蒸気タービン4との間に再熱蒸気止め弁11が設けられ、再熱蒸気止め弁11と中圧蒸気タービン4との間にインタセプト弁12が設けられている。このような蒸気弁は、内部に高圧(例えば16.6MPaまたは24.1MPa)かつ高温(例えば538℃または566℃)の蒸気を多量に流すため、比較的大きな構造となっている。
また、主蒸気止め弁9、蒸気加減弁10、再熱蒸気止め弁11、およびインタセプト弁12は、それぞれ少なくとも2列以上の列をなすように並列して配置され、緊急時または不測の事態に対応することができるようになっている。
また、蒸気タービンプラントは、主蒸気止め弁9およびインタセプト弁12を制御するための調速機13と、蒸気加減弁10および再熱蒸気止め弁11を制御するための非常調速機14とを有している。
主蒸気止め弁9は、主としてON−OFFタイプとなっている。蒸気タービンプラントを起動する場合、主蒸気止め弁9は、主蒸気止め弁9の弁ケーシング内に設けられた主弁に組み込んだ副弁(図示しない)を開き、高圧蒸気タービン3に流入する蒸気の流量を制御し、予め定められた負荷量になると主弁を開弁させる。また、電力系統に事故が発生し、調速器13から発せられる指令に基づいて緊急に負荷遮断を行う場合、主蒸気止め弁9は、弁体の主弁および副弁を閉じる。
蒸気加減弁10は、複数の弁体からなる。蒸気加減弁10は、蒸気タービンプラントの出力(負荷)に応じて、これらの複数の弁体を開き、高圧蒸気タービン3に流入する蒸気の流量を制御する。また、負荷遮断時等の緊急を要して全開の状態から全閉させる場合、蒸気加減弁10は、非常調速機14から発せられる指令を受けて全ての弁体を閉じる。
再熱蒸気止め弁11は、ON−OFFタイプとなっている。負荷遮断時等の緊急を要して全開の状態から全閉させる場合、再熱蒸気止め弁11は、非常調速機14から発せられる指令を受けて、蒸気加減弁10よりも先行して弁体を閉じる。このことにより、再熱器7から送られてくる蒸気を迅速に遮断し、タービン軸2がこれ以上回転することを防止している。
インタセプト弁12も、ON−OFFタイプとなっている。負荷遮断時等の緊急を要して全開の状態から全閉させる場合、インタセプト弁12は、調速機13から発せられた指令を受けて、主蒸気止め弁9よりも先行して弁体を閉じる。このことにより、再熱器7から送られてくる蒸気を迅速に遮断し、タービン軸2がこれ以上回転することを防止している。
次に、再熱蒸気止め弁11について、さらに詳述する。図7に示すように、再熱蒸気止め弁11は、蒸気の入口と出口(ともに図示しない)とを含む弁ケーシング15と、弁ケーシング15の一面に設けられた弁底蓋25と、弁ケーシング15内に設けられ、弁ケーシング15内の弁座(図示しない)と当接自在な板状のディスク16とを有している。また、ディスク16に、アーム17を介して支持軸19が連結され、弁ケーシング15に、支持軸19を回動自在に支持する軸受フランジ18が固定されている。また、支持軸19に、連結片20を介して弁棒21が連結され、弁棒21に、弁棒21を軸線方向に駆動する油筒24が連結され、油筒24は弁底蓋25に固定されている。さらに、弁棒21が貫通する弁底蓋25の貫通部に弁棒案内片23が固定され、弁棒案内片23と弁棒21との間に弁棒ブッシュ22が設けられている。
このような再熱蒸気止め弁11を全閉の状態から全開させる場合、まず、油筒24を駆動させて弁棒21を上方へ移動させる。弁棒21が上方へ移動することに伴い、弁棒21に連結片20を介して連結された支持軸19が、図7の矢印E1の方向に回転し、支持軸19にアーム17を介して連結されたディスク16が、図7に示す紙面裏側の方向に開く。このことにより、再熱蒸気止め弁11が全開する。このため、弁ケーシング15の入口から流入される蒸気は、弁ケーシング15内を通って、弁ケーシング15の出口から送り出され、中圧蒸気タービン4へ送られていく。
他方、再熱蒸気止め弁11を全開の状態から全閉させる場合、油筒24内に充填された圧力油を抜く。このことにより、支持軸19が前記矢印E1とは逆向きの矢印E2の方向に回転し、ディスク16を弁ケーシング15内の弁座(図示しない)に当接させ、再熱蒸気止め弁11が全閉する。
次に、インタセプト弁12について、さらに詳述する。図8に示すように、インタセプト弁12は、蒸気の入口41と出口43とを含む弁ケーシング26と、弁ケーシング26の一面に設けられた弁底蓋34と、弁ケーシング26内に設けられた弁座39とを有している。また、弁ケーシング26内に、弁座39と当接自在なインタセプト主弁29が設けられ、インタセプト主弁29の内部に、インタセプト主弁29の内部と当接自在なインタセプト副弁28が設けられている。このうち、インタセプト主弁29の内部に、バランス室35が形成され、インタセプト主弁29に、バランス室35と弁ケーシング29の出口43とを連絡する通路40が設けられている。
また、インタセプト副弁28に、弁底蓋34を貫通して弁底蓋34に対して移動自在な弁棒30が連結されている。この弁棒30に、弁棒30を軸線方向に駆動する油筒33が連結され、油筒33は弁底蓋34に固定されている。さらに、弁棒30が貫通する弁底蓋34の貫通部に弁棒案内片32が固定され、弁棒案内片32と弁棒30との間に弁棒ブッシュ31が設けられている。
また、弁ケーシング26の上部に、弁天蓋37が設けられ、弁天蓋37の下面に、バランス室スリーブ38が設けられている。インタセプト主弁29の外周面には、バランス室スリーブ38の内周面と当接するシールリング36が装着され、バランス室スリーブ38に対して、インタセプト主弁29が摺動自在となっている。そして、弁ケーシング26内に、蒸気が通る流入口42を含むストレーナ27が設けられている。
このようなインタセプト弁12を全閉の状態から全開させる場合、まず、油筒33を駆動させて弁棒30を上方へ移動させ、弁棒30に連結されたインタセプト副弁28が、インタセプト主弁29の内面から離れて上方へ移動する。このことにより、インタセプト主弁29に設けられた通路40が開口される。このため、弁ケーシング26の入口41から流入される蒸気は、弁ケーシング26内に設けられたストレーナ27の流入口42を通ってインタセプト主弁29のバランス室35へ流れ、インタセプト主弁29の通路40を通り、弁ケーシング26の出口43から送り出され、中圧蒸気タービン4へ送られていく。このように、比較的流路が狭い通路40を通ることにより、中圧蒸気タービン4に、瞬時に多量の蒸気が供給されることがない。このため、中圧蒸気タービン4に対して熱衝撃がかかることを防止することができる。
次に、中圧蒸気タービン4が所定の出力に達した場合、インタセプト弁12は、油筒33をさらに駆動させて弁棒30を上方へ移動させ、弁棒30に連結されたインタセプト副弁28が上方へ移動する。次に、インタセプト副弁28がさらに上方へ移動することにより、インタセプト副弁28がインタセプト主弁29の上部と当接するようになる。次に、インタセプト副弁28と当接したインタセプト主弁29が、弁座39から離れて上方へ移動する。このことにより、インタセプト主弁29が開き、インタセプト弁12が全開する。このため、弁ケーシング26の入口41から流入される蒸気は、弁ケーシング26内に設けられたストレーナ27の流入口42を通って弁ケーシング26の出口43から送り出され、中圧蒸気タービン4へ送られていく。
他方、インタセプト弁12を全開の状態から全閉させる場合、油筒33内に充填された圧力油を抜く。この場合、まず、弁棒30とともにインタセプト副弁28が下方へ移動する。次に、インタセプト副弁28がさらに下方へ移動することにより、インタセプト副弁28がインタセプト主弁29の内部に当接するようになる。次に、インタセプト副弁28と当接したインタセプト主弁29が、インタセプト副弁28とともに下方へ移動する。その後、インタセプト主弁29が弁座39と当接し、インタセプト弁12が全閉される。
このように、負荷遮断時等の緊急を要して全開の状態から全閉させる場合、再熱蒸気止め弁11およびインタセプト弁12は、弁体を迅速に閉じ、ボイラ6および再熱器7から供給される蒸気を遮断する。このことにより、タービン軸2がこれ以上回転することを確実に防止している。
なお、図9(a)に示すように、各蒸気弁の弁棒21(30)の外周面には、傾斜形状部を有する弁棒バックシート44が設けられ、弁棒案内片23、32の内周面に、弁棒バックシート44の傾斜形状部に対応した傾斜形状部を有するブッシュバックシート45が設けられている。各蒸気弁が全開されている間、弁棒バックシート44の傾斜形状部とブッシュバックシート45の傾斜形状部とが当接している。このことにより、蒸気が弁棒21(30)と弁棒案内片23、32との隙間を通って外部へ漏れることを防止している。
しかしながら、蒸気タービンプラントを運転している間、各蒸気弁は全開状態に維持され、各蒸気弁には、ボイラ6および再熱器7等から蒸気と共に剥離された酸化スケール等の固形状の異物粒子が流入してくる。図9(a)に示すように、各蒸気弁に流入した異物粒子は、弁棒21(30)と弁棒案内片23、32との隙間からブッシュバックシート45上部に堆積される。このような状態において、弁体の開閉を行う弁テストを実施して弁体を閉じた場合、図9(b)に示すように、弁棒バックシート44とブッシュバックシート45とが離れる。このため、ブッシュバックシート45上部に堆積された異物粒子は、ブッシュバックシート45と弁棒21(30)との隙間を通って、弁棒バックシート44の外周面に落下する。
次に、図9(c)に示すように、弁体を開いた場合、弁棒バックシート44とブッシュバックシート45とが当接する。このため、弁棒バックシート44とブッシュバックシート45との間に異物粒子が挟まれる。このことにより、弁棒バックシート44とブッシュバックシート45との間から蒸気が外部へ漏れるとともに、弁棒21(30)が移動する際にスティックが発生し、弁棒21(30)を円滑に移動させることが困難となる。
このような問題に対処するために、弁棒と弁棒案内片との隙間に異物粒子が流入することを防止することができる蒸気弁が開示されている(例えば、特許文献1参照)。ここでは、弁棒案内片に蒸気が通る通路を設け、弁棒と弁棒ブッシュとの間から弁ケーシング内部に向けて蒸気を噴出させている。
特開2001−329803号公報
また、一般に、弁棒21、30と弁棒案内片23、32との隙間に異物粒子を堆積させることを防止するために、蒸気タービンプラントを運転している状態において、弁体を開閉する弁テストを定期的に行っている。弁テストは、複数ある蒸気弁のうち1弁ずつ行っていく。この弁テストを行うことにより、弁棒と弁棒ブッシュとの隙間に堆積する異物粒子を除去することができる。
しかしながら、蒸気タービンプラントを運転している状態において、一つの蒸気弁について弁テストを行う場合、弁テスト対象の蒸気弁が意に反して全閉してしまう場合が考えられる。この場合においても、その他の蒸気弁を用いて蒸気タービンプラントの出力を安定させる必要がある。このため、弁テストを行う際、蒸気タービンプラントの出力はある程度下げた状態にする必要がある。すなわち、出力をある程度下げた状態で蒸気タービンプラントを運転している場合に、弁テストを行うことができる。このため、弁テストを行うタイミングが限られている。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、蒸気タービンプラントの運転条件に制限されることなく弁テストを行うことができると共に、弁棒と弁棒ブッシュとの隙間に堆積された異物粒子を除去することができる蒸気弁を提供することを目的とする。
本発明は、蒸気タービンプラントにて使用される蒸気弁において、蒸気の入口と蒸気の出口とを含む弁ケーシングと、弁ケーシングの一面に設けられた開口部を塞ぐ蓋と、弁ケーシング内に設けられた弁座と、弁ケーシング内に設けられ、弁座と当接自在な弁体と、弁体に連結され、蓋を貫通して蓋に対して移動自在に設けられた弁棒と、弁棒に連結され、弁棒を軸線方向に駆動する第1弁棒駆動機構と、弁棒が貫通する蓋の貫通部に固定された蓋側ブッシュと、蓋側ブッシュと弁棒との間に介在され、蓋側ブッシュに対して移動自在に設けられた弁棒ブッシュと、弁棒ブッシュに連結され、この弁棒ブッシュを駆動する弁棒ブッシュ駆動機構と、を備えたことを特徴とする蒸気弁である。
本発明は、蒸気タービンプラントにて使用される蒸気弁において、蒸気の入口と蒸気の出口とを含む弁ケーシングと、弁ケーシングの一面に設けられた開口部を塞ぐ蓋と、弁ケーシング内に設けられた弁座と、弁ケーシング内に設けられ、弁座と当接自在な弁体と、弁体に連結され、蓋を貫通して蓋に対して移動自在に設けられた弁棒と、弁棒に連結され、弁棒を軸線方向に駆動する第1弁棒駆動機構と、弁棒が貫通する蓋の貫通部に固定されたブッシュと、を備え、弁棒は、中心軸を中心として回転自在となっており、弁棒に、弁棒を回転駆動する第2弁棒駆動機構がさらに連結されることを特徴とする蒸気弁である。
本発明によれば、蒸気タービンプラントを運転している状態において、弁棒ブッシュ駆動機構を用いて弁棒ブッシュを回転させることにより、弁棒と弁棒ブッシュとの隙間に堆積された異物粒子を除去することができる。この場合、弁棒および弁体を軸線方向に移動させることがないため、蒸気弁の開閉状態に影響を与えることがない。このため、蒸気タービンプラントの運転条件に関わらず、弁棒と弁棒ブッシュとの隙間に堆積された異物粒子を除去することができると共に、弁棒を軸線方向に円滑に移動させることができる。
また、本発明によれば、蒸気タービンプラントを運転している状態において、第2弁棒駆動機構を用いて弁棒を中心軸を中心として回転させることにより、弁棒とブッシュとの隙間に堆積された異物粒子を除去することができる。この場合、弁棒および弁体を軸線方向に移動させることがないため、蒸気弁の開閉状態に影響を与えることがない。このため、蒸気タービンプラントの運転条件に関わらず、弁棒とブッシュとの隙間に堆積された異物粒子を除去することができると共に、弁棒を軸線方向に円滑に移動させることができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1は、本発明による蒸気弁の第1の実施の形態を示す図であり、本発明における蒸気弁の断面構成を示す図である。
まず、図1により、本発明における蒸気弁50について説明する。ここでは、蒸気弁50は、蒸気タービンプラントにおいて使用される主蒸気止め弁を対象としているが、蒸気加減弁、再熱蒸気止め弁、およびインタセプト弁等の比較的大口径である弁にも適用できる。
図1に示すように、蒸気弁(主蒸気止め弁)50は、蒸気の入口52と蒸気の出口53とを含む弁ケーシング51と、弁ケーシング51の上面に設けられた開口部51aを塞ぐ蓋54と、弁ケーシング51内に設けられた弁座55とを備えている。
弁ケーシング51内に、弁座55と当接自在な主弁57と、主弁57の内部に設けられ、主弁57の内部と当接自在な副弁58とを含む弁体56が設けられている。このうち、主弁57の内部に、バランス室59が形成され、主弁57に、バランス室59と弁ケーシング51の出口53とを連絡する通路60が設けられ、この通路60は副弁58により開閉される。また、主弁57に、主弁57の内側へ先端が突出するように複数のボルト61が外側から取り付けられており、副弁58に、主弁57のボルト61の先端に当接自在な凸部62が形成されている。このことにより、副弁58が上方へ移動した場合、副弁58の凸部62が主弁57のボルト61の先端と当接し、副弁58と主弁57とが一体となって移動するようになっている。
また、弁体56の副弁58に、蓋54を貫通すると共に、当該蓋54に対して移動自在な弁棒63が連結され、弁棒63に、弁棒63を軸線方向に駆動する第1弁棒駆動機構64が連結されている。また、弁棒63が貫通する蓋54の貫通部54aに、蓋側ブッシュ65が固定され、蓋側ブッシュ65と弁棒63との間に、蓋側ブッシュ65に対して円周方向に移動自在な弁棒ブッシュ66が設けられている。
図1に示すように、弁棒ブッシュ66は、蓋54を貫通して外方まで延び、弁棒ブッシュ66の外端に平歯車からなる歯車部67が設けられている。また、弁棒ブッシュ66の歯車部67に、平歯車からなる歯車68が係合され、この歯車68に、弁棒ブッシュ66を駆動する弁棒ブッシュ駆動機構69が連結されている。弁棒ブッシュ駆動機構69は、蒸気圧駆動式、電動駆動式、油圧駆動式のいずれかからなっていてもよい。
また、弁棒ブッシュ66と弁棒ブッシュ駆動機構69との間に、第1トルク計測手段70が設けられ、弁棒ブッシュ駆動機構69は、トルク計測手段70により計測されたトルク値に対応して駆動力が可変自在である。あるいは、第1トルク計測手段70により計測されたトルク値が小さくなった場合に、弁棒ブッシュ駆動機構69による駆動を停止することができる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
本実施の形態による蒸気弁50を全閉の状態から全開させる場合、まず、第1弁棒駆動機構64を駆動させて弁棒63を上方へ移動させ、弁棒63に連結された弁体56の副弁58が、弁体56の主弁57の内面から離れて上方へ移動する。このことにより、主弁57に設けられた通路60が開く。このため、弁ケーシング51の入口52から流入される蒸気は、主弁57のバランス室59へ流れ、主弁57の通路60を通り、弁ケーシング51の出口53から送り出されていく。
次に、蒸気タービンが所定の出力に達した場合、蒸気弁50は、第1弁棒駆動機構64をさらに駆動させて弁棒63を上方へ移動させ、弁棒63に連結された副弁58が上方へ移動する。次に、副弁58の凸部62が、主弁57に設けられたボルト61の先端と当接する。次に、副弁58の凸部62と当接したボルト61を含む主弁57が、副弁58とともに弁座55から離れて上方へ移動する。このことにより、蒸気弁50が全開する。このため、弁ケーシング51の入口52から流入される蒸気は、弁ケーシング51の出口53から送り出されていく。
他方、蒸気弁50を全開の状態から全閉させる場合、まず、蒸気弁50を全閉させるように第1弁棒駆動機構64を駆動させて、弁棒63とともに副弁58を下方へ移動させる。次に、副弁58がさらに下方へ移動することにより、副弁58が主弁57の内部に当接するようになる。次に、副弁58と当接した主弁57が、副弁58とともに下方へ移動する。その後、主弁57が弁座55と当接する。このことにより、蒸気弁50が全閉する。
また、本実施の形態による蒸気弁50の弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間に堆積された異物粒子を除去する場合、まず、弁棒ブッシュ駆動機構69を駆動させる。このことにより、弁棒ブッシュ駆動機構69に連結された平歯車からなる歯車68が回転し、歯車68と係合する平歯車からなる歯車部67に駆動力が伝達され、弁棒ブッシュ66が、蓋側ブッシュ65に対して円周方向に回転する。このため、弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間に堆積された異物粒子が細かく砕かれ、弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間から異物粒子を除去することができる。
このように、弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間に堆積された異物粒子を除去する際、弁棒63および弁体56を軸線方向に移動させることがない。すなわち、蒸気弁50の開閉状態に影響を与えることがない。このため、蒸気弁50の開閉状態とは無関係に、弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間から異物粒子を除去することができる。
また、本実施の形態によれば、弁棒ブッシュ66と弁棒ブッシュ駆動機構69との間に第1トルク計測手段70が設けられているため、弁棒ブッシュ駆動機構69は、第1トルク計測手段70により計測されたトルク値に対応して駆動力を変えることができる。すなわち、弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間に堆積された異物粒子は、弁棒ブッシュ66が円周方向に回転することにより破砕されて除去される。この間第1トルク計測手段70は、弁棒ブッシュ駆動機構69の駆動力を計測し、第1トルク計測手段70のトルク値が低下した際、弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間から異物粒子が除去されたものと判断して弁棒ブッシュ駆動機構69を停止することができる。
なお、本実施の形態では、平歯車機構を利用して弁棒ブッシュを回転するようにしたが、平歯車機構に替えてウォーム歯車を採用するようにしてもよい。この場合、歯車68をウォームに、歯車部67をウォームホイールに置換すればよい。
このように、本実施の形態によれば、蒸気タービンプラントを運転している状態において、弁棒ブッシュ駆動機構を用いて弁棒ブッシュ66を回転させることにより、弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間に堆積された異物粒子を除去することができる。この場合、弁棒63および弁体56を軸線方向に移動させることがないため、蒸気弁50の開閉状態に影響を与えることがない。このため、蒸気タービンプラントの運転条件に関わらず、弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間に堆積された異物粒子を除去することができると共に、弁棒63を軸線方向に円滑に移動させることができる。
第2の実施の形態
次に、図2により、本発明による蒸気弁の第2の実施の形態について説明する。ここで、図2は、本発明における蒸気弁の断面構成を示す図である。
図2に示す第2の実施の形態における蒸気弁50において、弁棒ブッシュ66の外端にラック部71が設けられ、弁棒ブッシュ駆動機構69にピニオン72が連結されている点が異なるのみであり、他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図2において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態によれば、蒸気弁50の弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間に堆積された異物粒子を除去する場合、まず、弁棒ブッシュ駆動機構69を駆動させる。このことにより、弁棒ブッシュ駆動機構69に連結されたピニオン72が回転し、ピニオン72と係合するラック部71に駆動力が伝達され、弁棒ブッシュ66が、蓋側ブッシュ65に対して軸線方向に移動する。このため、弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間に堆積された異物粒子が細かく砕かれ、弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間から異物粒子を除去することができる。
このように、弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間に堆積された異物粒子を除去する際、弁棒63および弁体56を軸線方向に移動させることがない。すなわち、蒸気弁50の開閉状態に影響を与えることがない。このため、蒸気弁50の開閉状態とは無関係に、弁棒63と弁棒ブッシュ66との隙間から異物粒子を除去することができる。
第3の実施の形態
次に、図3により、本発明による蒸気弁の第3の実施の形態について説明する。ここで、図3は、本発明における蒸気弁の断面構成を示す図である。
図3に示す第3の実施の形態における蒸気弁50において、弁棒73が中心軸を中心として回転自在となっており、弁棒73に、弁棒73を回転駆動する第2弁棒駆動機構77がさらに連結される点が異なるのみであり、他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図3において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図3に示すように、弁体56に、蓋54を貫通して蓋54に対して軸線方向に移動自在であり、かつ中心軸を中心として回転自在な弁棒73が連結され、弁棒73に、弁棒73を軸線方向に駆動する第1弁棒駆動機構64が連結されている。また、弁棒73が貫通する蓋54の貫通部54aに、弁棒ブッシュ74が固定されている。
また、弁棒73の弁ケーシング51外方に、平歯車からなる歯車部75が設けられている。また、弁棒73の歯車部75に、平歯車からなる歯車76が係合され、この歯車76に、弁棒73を駆動する第2弁棒駆動機構77が連結されている。なお、歯車76をウォームに、歯車部75をウォームホイールに置き換えてもよい。また第2弁棒駆動機構77は、蒸気圧駆動式、電動駆動式、油圧駆動式のいずれかからなっていてもよい。
また、弁棒73と第2弁棒駆動機構77との間に、第2トルク計測手段78が設けられ、第2弁棒駆動機構77は、第2トルク計測手段78により計測されたトルク値に対応して駆動力が可変自在である。あるいは、第2トルク計測手段78により計測されたトルク値が小さくなった場合に、第2弁棒駆動機構77による駆動を停止することができる。
本実施の形態によれば、蒸気弁50の弁棒73と弁棒ブッシュ74との隙間に堆積された異物粒子を除去する場合、まず、第2弁棒駆動機構77を駆動させる。このことにより、第2弁棒駆動機構77に連結された平歯車からなる歯車76が回転し、歯車76と係合する平歯車からなる歯車部75に駆動力が伝達され、弁棒73が、中心軸を中心として回転する。このため、弁棒73と弁棒ブッシュ74との隙間に堆積された異物粒子が細かく砕かれ、弁棒73と弁棒ブッシュ74との隙間から異物粒子を除去することができる。
このように、弁棒73と弁棒ブッシュ74との隙間に堆積された異物粒子を除去する際、弁棒73および弁体56を軸線方向に移動させることがない。すなわち、蒸気弁50の開閉状態に影響を与えることがない。このため、蒸気弁50の開閉状態とは無関係に、弁棒73と弁棒ブッシュ74との隙間から異物粒子を除去することができる。
また、本実施の形態によれば、弁棒73と第2弁棒駆動機構77との間に第2トルク計測手段78が設けられているため、第2弁棒駆動機構77は、第2トルク計測手段78により計測されたトルク値に対応して駆動力を変えることができる。すなわち、弁棒73と弁棒ブッシュ74との隙間に堆積された異物粒子は、弁棒ブッシュ74が円周方向に回転することにより破砕されて除去される。この間第2トルク計測手段78は、第2弁棒駆動機構77の駆動力を計測し、第2トルク計測手段78のトルク値が低下した際、弁棒73と弁棒ブッシュ74との隙間から異物粒子が除去されたものと判断して第2弁棒駆動機構77を停止することができる。
第4の実施の形態
次に、図4により、本発明による蒸気弁の第4の実施の形態について説明する。ここで、図4は、本発明における蒸気弁の断面構成を示す図である。
図4に示す第4の実施の形態における蒸気弁50において、弁棒79の外周面に、凹凸形状が形成される点が異なっており、他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図4において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図4に示すように、弁体56に、蓋54を貫通して蓋54に対して軸線方向に移動自在な弁棒79が連結され、弁棒79に、弁棒79を軸線方向に駆動する第1弁棒駆動機構64が連結されている。このうち、弁棒79の外周面に、凹凸形状が形成されている。また、弁棒79が貫通する蓋54の貫通部54aに、弁棒ブッシュ74が固定されている。
本実施の形態によれば、弁棒79の外周面に凹凸形状が形成されている。このことにより、弁棒79と弁棒ブッシュ74との隙間に堆積された異物は、弁棒79が軸線方向に移動することに伴い、弁棒79外周面の凹部に堆積される。このため、弁棒79の凸部と弁棒ブッシュ74との隙間に異物粒子が挟み込まれることを確実に防止することができる。このことにより、弁棒79は、軸線方向に円滑に移動することができる。
第5の実施の形態
次に、図5により、本発明による蒸気弁の第5の実施の形態について説明する。ここで、図5は、本発明における蒸気弁の断面構成を示す図である。
図5に示す第5の実施の形態における蒸気弁50において、弁棒ブッシュ80の内周面に、凹凸形状が形成される点が異なるのみであり、他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図5において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、弁体56に、蓋54を貫通して蓋54に対して軸線方向に移動自在な弁棒63が連結され、弁棒63に、弁棒63を軸線方向に駆動する第1弁棒駆動機構64が連結されている。また、弁棒63が貫通する蓋54の貫通部54aに、弁棒ブッシュ80が固定されている。この弁棒ブッシュ80の内周面に、凹凸形状が形成されている。
本実施の形態によれば、弁棒ブッシュ80の内周面に凹凸形状が形成されている。このことにより、弁棒63と弁棒ブッシュ80との隙間に堆積された異物は、弁棒63が軸線方向に移動することに伴い、弁棒ブッシュ80内周面の凹部に堆積される。このため、弁棒63と弁棒ブッシュ80の凸部との隙間に異物粒子が挟み込まれることを確実に防止することができる。このことにより、弁棒79は、軸線方向に円滑に移動することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態における蒸気弁の断面構成を示す図である。 図2は、本発明の第2の実施の形態における蒸気弁の断面構成を示す図である。 図3は、本発明の第3の実施の形態における蒸気弁の断面構成を示す図である。 図4は、本発明の第4の実施の形態における蒸気弁の断面構成を示す図である。 図5は、本発明の第5の実施の形態における蒸気弁の断面構成を示す図である。 図6は、従来の蒸気タービンプラントの概略を示す図である。 図7は、従来の再熱蒸気止め弁の断面構成を示す図である。 図8は、従来のインタセプト弁の断面構成を示す図である。 図9(a)は、ブッシュバックシート上部に異物粒子が堆積された状態を示す図であり、図9(b)は、弁棒バックシートの外周面に異物粒子が堆積された状態を示す図であり、図9(c)は、弁棒バックシートとブッシュバックシートとの間に異物粒子が挟みこまれた状態を示す図である。
符号の説明
1 発電機
2 タービン軸
3 高圧蒸気タービン
4 中圧蒸気タービン
5 低圧蒸気タービン
6 ボイラ
7 再熱器
8 復水器
9 主蒸気止め弁
10 蒸気加減弁
11 再熱蒸気止め弁
12 インタセプト弁
13 調速機
14 非常調速機
15 弁ケーシング
16 ディスク
17 アーム
18 軸受フランジ
19 支持軸
20 連結片
21 弁棒
22 弁棒ブッシュ
23 弁棒案内片
24 油筒
25 弁底蓋
26 弁ケーシング
27 ストレーナ
28 インタセプト副弁
29 インタセプト主弁
30 弁棒
31 弁棒ブッシュ
32 弁棒案内片
33 油筒
34 弁底蓋
35 バランス室
36 シールリング
37 弁天蓋
38 バランス室スリーブ
39 弁座
40 通路
41 入口
42 流入口
43 出口
44 弁棒バックシート
45 ブッシュバックシート
50 蒸気弁
51 弁ケーシング
51a 開口部
52 入口
53 出口
54 蓋
54a 貫通部
55 弁座
56 弁体
57 主弁
58 副弁
59 バランス室
60 通路
61 ボルト
62 凸部
63 弁棒
64 第1弁棒駆動機構
65 蓋側ブッシュ
66 弁棒ブッシュ
67 歯車部
68 歯車
69 弁棒ブッシュ駆動機構
70 第1トルク計測手段
71 ラック部
72 ピニオン
73 弁棒
74 弁棒ブッシュ
75 歯車部
76 歯車
77 第2弁棒駆動機構
78 第2トルク計測手段
79 弁棒
80 弁棒ブッシュ

Claims (10)

  1. 蒸気タービンプラントにて使用される蒸気弁において、
    蒸気の入口と蒸気の出口とを含む弁ケーシングと、
    弁ケーシングの一面に設けられた開口部を塞ぐ蓋と、
    弁ケーシング内に設けられた弁座と、
    弁ケーシング内に設けられ、弁座と当接自在な弁体と、
    弁体に連結され、蓋を貫通して蓋に対して移動自在に設けられた弁棒と、
    弁棒に連結され、弁棒を軸線方向に駆動する第1弁棒駆動機構と、
    弁棒が貫通する蓋の貫通部に固定された蓋側ブッシュと、
    蓋側ブッシュと弁棒との間に介在され、蓋側ブッシュに対して移動自在に設けられた弁棒ブッシュと、
    弁棒ブッシュに連結され、この弁棒ブッシュを駆動する弁棒ブッシュ駆動機構と、を備えたことを特徴とする蒸気弁。
  2. 弁棒ブッシュは、蓋側ブッシュに対して円周方向に移動自在となることを特徴とする請求項1に記載の蒸気弁。
  3. 弁棒ブッシュは、蓋側ブッシュに対して弁棒の軸線方向に移動自在となることを特徴とする請求項1に記載の蒸気弁。
  4. 弁棒ブッシュ駆動機構は、蒸気圧駆動式、電動駆動式、油圧駆動式のいずれかからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の蒸気弁。
  5. 弁棒ブッシュと弁棒ブッシュ駆動機構との間に、第1トルク計測手段が設けられ、弁棒ブッシュ駆動機構は、第1トルク計測手段により計測されたトルク値に対応して駆動力が可変自在であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の蒸気弁。
  6. 蒸気タービンプラントにて使用される蒸気弁において、
    蒸気の入口と蒸気の出口とを含む弁ケーシングと、
    弁ケーシングの一面に設けられた開口部を塞ぐ蓋と、
    弁ケーシング内に設けられた弁座と、
    弁ケーシング内に設けられ、弁座と当接自在な弁体と、
    弁体に連結され、蓋を貫通して蓋に対して移動自在に設けられた弁棒と、
    弁棒に連結され、弁棒を軸線方向に駆動する第1弁棒駆動機構と、
    弁棒が貫通する蓋の貫通部に固定された弁棒ブッシュと、を備え、
    弁棒は、中心軸を中心として回転自在となっており、弁棒に、弁棒を回転駆動する第2弁棒駆動機構がさらに連結されることを特徴とする蒸気弁。
  7. 第2弁棒駆動機構は、蒸気圧駆動式、電動駆動式、油圧駆動式のいずれかからなることを特徴とする請求項6に記載の蒸気弁。
  8. 弁棒と第2弁棒駆動機構との間に、第2トルク計測手段が設けられ、第2弁棒駆動機構は、第2トルク計測手段により計測されたトルク値に対応して駆動力が可変自在であることを特徴とする請求項6または7に記載の蒸気弁。
  9. 前記弁棒の外周面に、凹凸形状が形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の蒸気弁。
  10. 前記弁棒ブッシュの内周面に、凹凸形状が形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の蒸気弁。
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