JP2009051534A - 流動体パック - Google Patents
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Abstract
【課題】注出口を容易且つ清潔・安全に形成することが出来、リサイクル上も問題を生じない流動体パック構造。
【解決手段】四角柱状の流動体収容部9〜12の上部に切妻屋根状の封止部兼注出口形成部1〜8を連成した流動体パックであって、封止部兼注出口形成部1〜8が、互いに傾斜した状態で対向する一対の屋根面1,5と、各屋根面1,5の下側に潜り込むように折り込まれて互いに傾斜した状態で対向する一対の切妻面3,7と、これら屋根面1,5及び切妻面3,7の上端にそれぞれ連成され、互いに接着されることにより棟部Fを形成する糊代領域21〜26と、少なくとも一方の切妻面3、又は該切妻面3の糊代領域23,22に接着又は連成されることにより設けられ、該切妻面3と各屋根面1,5との互いの糊代領域21〜24の接着を剥がして内容物の注出口を形成するために、略手前方向に引っ張ることが可能な摘み部材Bと、を備えた構造。
【選択図】図3
【解決手段】四角柱状の流動体収容部9〜12の上部に切妻屋根状の封止部兼注出口形成部1〜8を連成した流動体パックであって、封止部兼注出口形成部1〜8が、互いに傾斜した状態で対向する一対の屋根面1,5と、各屋根面1,5の下側に潜り込むように折り込まれて互いに傾斜した状態で対向する一対の切妻面3,7と、これら屋根面1,5及び切妻面3,7の上端にそれぞれ連成され、互いに接着されることにより棟部Fを形成する糊代領域21〜26と、少なくとも一方の切妻面3、又は該切妻面3の糊代領域23,22に接着又は連成されることにより設けられ、該切妻面3と各屋根面1,5との互いの糊代領域21〜24の接着を剥がして内容物の注出口を形成するために、略手前方向に引っ張ることが可能な摘み部材Bと、を備えた構造。
【選択図】図3
Description
本発明は、流動体を収納する密閉容器である流動体パックに関し、特に、消費者が密閉を解除して内容物の注出口を形成することを容易化した流動体パックに関する。
本発明の技術的思想の対象である流動体パックとは、例えば牛乳、ジュースのような液体や、ココア、ヨーグルト飲料、またはコンソメスープのような半流動体や、食塩、ザラメのような粒状体または粉状体や、油体などの流動性を有する物体を製造者側で密閉収納した、例えば紙または合成樹脂などのシート材料で組立てられた容器であって、最上部に切妻形の封止部兼注出口形成部を有する直方体の容器を指す。
この種の流動体パックは図1の展開図に略示するように、形抜きされた薄板シートを立体的に折り曲げて、糊代部分を接着することにより構成される。薄板シートは、紙、合成樹脂防等で防湿処理が施された紙、合成樹脂、熱可塑性合成樹脂(例えばポリエチレン)、又はこれらで表面加工された紙等の薄板シートであってもよい。図1のパック展開図において、一番上の横段Iは封止部兼注出口形成部1〜8を有する屋根形成部であって、対向する二面の屋根面1及び5と、組み立てられたとき切妻面3及び7を形成する。二番目の横段IIは平面9〜12を含み、流動体収容部を構成し、最下段IIIは底形成面13,14より成る。
収容部と底部は内容物収納前の段階で接着して組み立てられ、最上部に形成された切妻形屋根の棟Fに相当する封止部兼注出口形成部は、内容物を充填する業者が予定の内容物を予定量収納した後に接着することにより密封される。糊代領域21〜26の部分は、図示の裏面側が接着剤塗布又は熱融着等により接着され、糊代領域27〜33の部分は、図示の表面側が接着剤塗布又は熱融着により接着される。シート全体が熱可塑性合成樹脂製である場合には、糊代部分を高周波加熱等で接着してもよい。糊代領域21及び24は背中合わせに接着された後に、全体として切妻形屋根の棟Fを構成する。
そのような流動体パックから内容物を注ぎ出すための注出口A(図2(d)参照)を消費者が形成する従来の手法は、図2(a)に示すように、パックの棟部Fに、「⇒印」及び/又は「あけぐち」又は「OPEN」とプリントして製造者が指定する側の切妻窪み(例えば屋根面1の裏面に折り畳まれた面2と、屋根面5の裏面に折り畳まれた面4と、切妻斜面3とに囲まれで形成されている窪み)に、消費者の両手の親指を挿入した上で、人差し指を添えてそれぞれ屋根面5及び1を摘む。そして相互接着されている棟部Fを構成する糊代領域21,24の接着を剥がすように左右に開く。この状態を図2(b)に示す。この押し広げ段階では密閉性は依然として保たれている。ここで、図2(c)に示すa点及びb点を利き腕の親指と人差し指で掴んで、「→方向」及び「←方向」に強圧しながら黒矢印方向に押し出す。この操作により密閉状態が破られ注出口Aが形成されるので、パックを傾けると内容物の注ぎ出しが可能になる。この状態を図2(d)に示す。
しかし、このような従来の注出口Aを形成する操作のうち、特に図2(c)に示す親指と人差し指で強く圧迫しながら前方に押す操作、又は持ち替えて反対の手の両指で手前に引く操作は、密閉のための糊代領域21と22及び23と24による糊付け接着力に抗しての操作となるため、若年者や老年者ばかりか一般の消費者でさえも、なかなか注出口Aが開けず失敗を繰り返すと、糊代領域21および22で構成されている横辺が曲がって歪んだりして腰砕けになり、押しても引いても手に負えなくなる。こうなると、爪を立てて引っ掻いたりして注出口Aを無理やり形成する他なくなり、どうにか開封出来たとしても内容物がこぼれたり、清潔・安全とは言えなくなると言う問題点がある。
そのための従来の対策の一例として、上記のような注出口Aの形成操作をしないでも済むように、合成樹脂製の蓋付き注出口を外付けした紙パックがある。内容物を注ぎ出すには、合成樹脂製の蓋を開いた後にその中に作られた開封栓を開き、開封後は蓋をする。便利なようであるが、一度開けば合成樹脂製の開封栓は、ゴミとして捨てる手間が発生し、合成樹脂製の注出口を設けること自体コストが余分に掛かる。対策の他の例として、糊代領域4及び5の接着力を低下させた紙パックがある。しかしこれでは、密閉性を低下させて
内容物がこぼれたり、清潔性・安全性に問題を残すことになる。
内容物がこぼれたり、清潔性・安全性に問題を残すことになる。
上記に述べたような問題点を内包した従来型紙パックの例が、例えば下記文献に開示されている。因みに特許文献1は、スエーデン国のアベ・テトラ・パック社の出願に係わる「角型容器」と題する発明を開示したものであって、上記の問題点を全く意識していない構成を具備している。特許文献2は、株式会社東栄の出願に係わる「低強度接着とした注出口を有する液体容器」と題する考案を開示したものであって、上記の問題点を意識しているものの、消費者が「注出口」を形成する操作〔上記図2(c)に示す操作〕を妨げる接着力を、他の部分よりも弱くしたものである。
特公昭49−44278号公報
実公昭51−35466号公報
本発明は、一般の消費者ばかりか、特に若年者又は老年者が注出口Aを容易且つ清潔・安全に形成することが出来て、しかも資源回収のためのリサイクル上も問題を生じない構造を備えた流動体パックを提供することを解決課題とする。
本発明が提案する問題解決策として、(1)パック本体の材質とは異なる例えば合成樹脂製の注出口を外付けするとを避けて、パック本体と同材質の摘み部材を糊付けすること、(2)摘み部材の糊付け位置及び形状を改善すること、(3)パック本体と同材質の摘み部材を折り曲げて一体的に連成すること、(4)摘み部材をより小さい形状とすること、(5)密閉封止部を形成する糊代領域の高さを変更して注出口を容易に形成すること、などを提案する。
上記課題を解決するために、第一の本発明の流動体パックは、薄板シートを折り曲げて糊代部分を接着した組立体であり、略四角柱状の流動体収容部の上部に切妻屋根状の封止部兼注出口形成部を連成した流動体パックであって、前記封止部兼注出口形成部が、互いに傾斜した状態で対向する一対の屋根面と、各屋根面の下側に潜り込むように折り込まれて互いに傾斜した状態で対向する一対の切妻面と、これら屋根面及び切妻面の上端にそれぞれ連成され、互いに接着されることにより棟部を形成する糊代領域と、少なくとも一方の前記切妻面、又は該切妻面の糊代領域に接着又は連成されることにより設けられ、該切妻面と各屋根面との互いの糊代領域の接着を剥がして内容物の注出口を形成するために、略手前方向に引っ張ることが可能な摘み部材と、を備えた構成としてある。
このような構成によれば、各屋根部を左右に展開させて棟部片側の接着を剥がした状態において、摘み部材を把持して一方の切妻面を手前方向に引っ張ることにより、該切妻面と各屋根面との糊代領域を剥がして容易に注出口を形成することができる。この結果、一般消費者のみならず若年者又は老年者でも注出口を容易且つ清潔・安全に形成することができ、摘み部材を流動体パックと同じ薄板シートで形成した場合は、資源回収のためのリサイクル上も問題を生じない。
好ましくは、前記摘み部材を、摘み部分の下端両側にそれぞれ糊代部分を連成した構成とし、各糊代部分を、少なくとも一方の前記切妻面、又は少なくとも一方の前記切妻面とこれに連成された折り込み面とに接着した構成とする。
このような構成によれば、従来の流動体パックの切妻面に摘み部材を接着することで、容易に注入口を形成することができるようになり、流動体パックの展開形状を設計変更することなく、本発明を適用することが可能である。
ここで、摘み部材の各糊代部分は、切妻面だけに接着してもよいし、切妻面とこれに連成された折り込み面とにわたって接着してもよい。後者の場合はより強力な接着力と、引っ張り力とが得られ、注入口の形成がより容易となる。
好ましくは、前記摘み部材を、少なくとも一方の前記切妻面の糊代領域の幅以下の幅を有する帯状体とし、該帯状体の一端側を、少なくとも一方の前記切妻面の糊代領域に接着又は連成した構成とする。
このような構成によれば、帯状体の摘み部材を手前方向に引っ張って、一方の切妻面の糊代領域を、各屋根面の糊代領域から直接剥がすことができ、容易に注入口を形成することができる。
ここで、帯状体の摘み部材は、例えば、切妻面の糊代領域と同じ長さの二辺を有する四角形状とすることができ、前記二辺のうちの一辺側を切妻面の糊代領域に接着又は連成する。この場合、前記二辺のうちの他の一辺側を、切妻領域の幅より狭いコンパクトな摘み部分としてもよい。また、このような帯状体の摘み部材を切妻面の糊代領域に連成した場合は、引っ張り力に負けて摘み部材が外れてしまう心配がなく、切妻面の糊代領域を各屋根面の糊代領域からより安定して剥がすことができる。
好ましくは、少なくとも一方の前記切妻面に連成された糊代領域の高さを、各屋根面に連成された糊代領域の高さよりも高くし、該切妻面に連成された糊代領域を、各屋根面に連成された糊代領域の間に折り込み接着することで前記軒部を形成し、前記切妻面に連成された糊代領域の、各屋根面に連成された糊代領域と接着されない高低差部分を前記摘み部材とした構成としてもよい。
このような構成によれば、棟部を形成するに際し、切妻面の背の高い糊代領域が、各屋根面の背の低い糊代領域に包み込まれなくなる。そして、各屋根部を左右に展開させて棟部片側の接着を剥がした状態において、切妻面の背の高い糊代領域が手前に現れ、各屋根面の背の低い糊代領域が後ろ側に位置する。これにより、切妻面の背の高い糊代領域の上端が摘み部材となり、該摘み部材を手前方向に引っ張って容易に注入口を形成することが可能となる。
本発明を実施することによって得られる格別な効果は、次のとおりである。
(1)パックの開封時の手前に引く動作の困難性が解消され、より簡単に開封することが出来る。
(2)パックの外見は従来のものとほとんど変わりなく、商品の出荷時や消費者の購入後も従来の物と同じ扱いが可能である。また、注出口自体は原型のままである。
(3)環境問題にも対応できている。手前に引く部分は、パックと同じ素材のため、リサイクル上も、問題となることはなく、開封後に余分なゴミが発生することもないからである。
(4)コストの増加は僅少と考えられるので、従来品に取って代わる可能性がある。
(1)パックの開封時の手前に引く動作の困難性が解消され、より簡単に開封することが出来る。
(2)パックの外見は従来のものとほとんど変わりなく、商品の出荷時や消費者の購入後も従来の物と同じ扱いが可能である。また、注出口自体は原型のままである。
(3)環境問題にも対応できている。手前に引く部分は、パックと同じ素材のため、リサイクル上も、問題となることはなく、開封後に余分なゴミが発生することもないからである。
(4)コストの増加は僅少と考えられるので、従来品に取って代わる可能性がある。
課題解決手段として以下に列挙する発明は、さしたるコスト増を生じることなく、パック本体と同材質の摘み部材を何らかの手段で形成することを意図した。以下の個々の実施例では、形抜きして一括製造された薄板シートの形抜きパターンに対しては一切変更を加えずに、摘み部材を接着等により後付けする例と、形抜きパターンに摘み部分を予め組み込んで一括製造する例とを含むが、後付けに要するコスト増と、形抜きパターン変更に要するコスト増と兼ね合いで、ケース・バイ・ケースで適宜選択してよい。要するに、如何にして摘み易く、手前に引き出し易い構造を安価に提供することである。これらを以下の実施例で説明する。
本発明の実施例1を図3に示す。形抜きされた薄板シートの従来の展開図形に全く変更の手を加えることなく、摘み部材を後付けする最小限度の付加的変更を施すものである。摘み部材Bを後付けする部分は、同図3(a)に示す展開図において、谷折り線で略直角三角形に区切られる切妻面3の領域を、摘み部材の貼り付け場所として利用する。切妻面3に貼り付けるべき摘み部材Bの展開図を図3(b)に示す。この展開図形の裏面全体に糊付けし、谷折り線40及び42で90°折り、山折り線41で180°折ると、前方が尖った三角主翼で三角垂直尾翼を有する飛行機状の摘み部材Bが形成される。この主翼面の下面全体を切妻面3上に貼り付けて実施例1の摘み部材Bとする。このときの状態を同図(b)に示す。垂直尾翼に相当する摘み部材の部分を高くするように折ると摘み易くなる半面で、三角形の切妻面の傾斜角及び摘み部分の大きさによっては棟部Fの貼り合わせの障害になることがありうる。
そのような場合には、同図(c)に示すように切り欠き43を形成することにより、垂直尾翼の高さ、つまり、摘み部材Bの高さを下げてもよい。又は、谷折り線40と42との間の裏面は相互に糊付けせず垂直尾翼部分を多少下広がり状に配置すると、摘み易さを増すと共に高さを下げる効果が得られる。折った摘み部材Bを切妻面3に接着した状態を図3(d)に示す。同図(e)のパック全体の斜視図に示すように、この実施例1はパック全体から見た外観と収まりの点で良好である。
しかし、実施例1の摘み部材3は、注出口Aを形成するために剥がされなければならない糊代領域21と22,及び23と24による接着領域に近接している部分が、三角形の頂点に対応する極く僅かな領域のみに限られるので、糊代領域21と22,及び23と24の接着力が強力な場合は、摘み部材Bの接着力が不足して切妻面3から剥がれてしまうことも考えられる。
このような摘み部材Bの接着力不足を解消しうる実施例2を図4に示す。この実施例もまた、形抜きされた薄板シートの従来の形抜き展開図形を全く変更するとなく、摘み部材を後付けする最小限度の付加的変更を施するものである。付加すべき摘み部材Cは同図(a)の展開図で示すような長方形のシート材料製である。破線位置44及び48で軽く谷折し、破線位置45及び47で90°谷折りした上で、実線折り線46において180°の山折りを行つて摘み部材を形成し、同図(b)に示すように切妻面3及び折り込み面2,4に接着する。実施例1の摘み部材Bの先端部分から隣接する糊代領域22及び23に近接した状態で横方向に拡大したことにより、これらの接着力に抗して注出口Aを形成するために強い引っ張り力を働かせるのが容易化し、摘み部材Cが開封時に切妻領域から剥がれて取れるような不都合が生じることなく容易に注出口Aを形成しうる点で改善効果を有する。
なお、図3(e)に示す摘み部材Bの接着力不足を解消する手段としては、上述した図4(a)〜(c)に示す摘み部材Cのような形状に限定されるものではない。例えば、図4(d)に示すように、三角形の摘み部材Bの底辺を上、頂点を下にして切妻面3及び折り込み面2,4に接着してもよい。このような構成によれば、摘み部材Bを図3(e)と上下逆に接着するだけで、この摘み部材Bの糊代領域22及び23に近接した側の接着面積を拡大することができ、摘み部材Cと同様に、摘み部材Bの接着力不足を解消することが可能となる。
実施例3は、形抜きされた薄板シートの展開図形に対して、最小限度の付加的変更を施するものである。付加的に与えられた摘み部材は図5(a)の展開図に参照符号Dで示す。領域50A及び50Bは谷折り線54で180°谷折りして、糊代領域25及び26に接着される。そして山折り線56及び57で軽く山折りする。この状態でパックが組み立てられ糊代領域で固定されると、図5(b)に示すように横幅の広い摘み部材Dが増設される。
実施例3の摘み部材D程の横幅の広さが必要ない場合には、二本の指で摘むのに十分な程度に横幅を狭めてコンパクト化した摘み部材Eを、糊代領域25,26の外側に延長して形成することを提案する。この谷延長部分を折り線62で180°折返して糊代領域25,26に接着する。この折り返しによりT字形摘み部材の縦棒部分が切妻領域内に配置されることになる。展開図を図6(a)に示し、この実施例の斜視図を同図(b)に示す。摘み部材は一体成形されているので、横幅が狭くても接着力不足により取れてしまう惧れは全くない。
この実施例に代えて、T字形の摘み部材E全体を別途用意しておき、その糊代部分61を後付け的に糊代領域25,26に接着してもよい。この案では、T字形の横棒部分を全部接着面として接着に供することが出来るので、摘める部分の横幅が狭くても問題を生じないと考える。
この実施例に代えて、T字形の摘み部材E全体を別途用意しておき、その糊代部分61を後付け的に糊代領域25,26に接着してもよい。この案では、T字形の横棒部分を全部接着面として接着に供することが出来るので、摘める部分の横幅が狭くても問題を生じないと考える。
糊代領域の高さと、パックの折り方とを変更した実施例の展開図を図7に示す。本実施例では、切妻面1’,5’に連成された糊代領域21’,24’(棟部F’)の高さを、各屋根面3’,7’に連成された糊代領域22’,23’,25’及び26’の高さよりも高くてある。また、図1に示した従来形のパックの展開図における切妻面3,7を、面1及び5に移動させるように、パック組み立てに際しての折り方を90°変更する。従来例を示す図1(a)と、本発明の実施例を示す図7(a)とを対比すると明らかなとおり、糊代領域21’,24’の下側に新たに切妻面1’又は5’の三角折り線が来ることになる。そして、折り曲げ接着により棟部F’を形成するときに、背の低い糊代領域22’,23’,25’及び26’が、背の高い糊代領域21’又は24’を包み込まなくなる(図7(b)参照)。このような棟部F’の窪みに指先を入れて押し広げると、同図(c)に示すとおり、背が高い糊代領域24’が手前に現れ、背が低い糊代領域22’,23’,25’及び26’が後ろ側に来るので、背の高い糊代領域24’の高低差部分である上端側が摘み部材になる。このような摘み部材を手前方向に引っ張ることにより、糊代領域21’と、22’及び25’とを直接剥がすことができ、容易に注入口Aを形成することができる。
しかし、このように摘み易くなる反面で、背の高い糊代21’,24’が、背の低い糊代領域22’,23’,25’及び26’によって両側から包み込まれなくなる。もしも衛生的に問題を感じるならば、玉子パックに付いているようなビニールテープでカバーしてもよい。この実施態様では、製造コストに上乗せされるのはビニールテープ代とカバーする労力だけである。
この種のパックは、内容物の提供者が独自に作るのではなく、専門の製箱業者が一括して大量生産しているようである。してみると、本発明を実施するために要する追加的なコストが及ぼす影響は、量産効果により十分に吸収可能であると見られるので、開け易さの効果が顕著となり、この種のパックを利用する産業上の利用可能性が、今後益々高まるであろう。
1,5 屋根面
2,4 折り込み面
3,7 切妻面
21〜33 糊代領域
I 封止部兼注出口形成部(1〜8)
II 流動体収容部形成部
III 底面形成部
A 注出口
B,C,D,E 摘み部材
F 棟部
2,4 折り込み面
3,7 切妻面
21〜33 糊代領域
I 封止部兼注出口形成部(1〜8)
II 流動体収容部形成部
III 底面形成部
A 注出口
B,C,D,E 摘み部材
F 棟部
Claims (4)
- 薄板シートを折り曲げて糊代部分を接着した組立体であり、略四角柱状の流動体収容部の上部に切妻屋根状の封止部兼注出口形成部を連成した流動体パックであって、
前記封止部兼注出口形成部が、
互いに傾斜した状態で対向する一対の屋根面と、
各屋根面の下側に潜り込むように折り込まれて互いに傾斜した状態で対向する一対の切妻面と、
これら屋根面及び切妻面の上端にそれぞれ連成され、互いに接着されることにより棟部を形成する糊代領域と、
少なくとも一方の前記切妻面、又は該切妻面の糊代領域に接着又は連成されることにより設けられ、該切妻面と各屋根面との互いの糊代領域の接着を剥がして内容物の注出口を形成するために、略手前方向に引っ張ることが可能な摘み部材と、
を備えたことを特徴とする流動体パック。 - 前記摘み部材を、摘み部分の下端両側にそれぞれ糊代部分を連成した構成とし、各糊代部分を、少なくとも一方の前記切妻面、又は少なくとも一方の前記切妻面とこれに連成された折り込み面とに接着したことを特徴とする請求項1記載の流動体パック。
- 前記摘み部材を、少なくとも一方の前記切妻面の糊代領域の幅以下の幅を有する帯状体とし、該帯状体の一端側を、少なくとも一方の前記切妻面の糊代領域に接着又は連成したことを特徴とする請求項1記載の流動体パック。
- 少なくとも一方の前記切妻面に連成された糊代領域の高さを、各屋根面に連成された糊代領域の高さよりも高くし、該切妻面に連成された糊代領域を、各屋根面に連成された糊代領域の間に折り込み接着することで前記軒部を形成し、前記切妻面に連成された糊代領域の、各屋根面に連成された糊代領域と接着されない高低差部分を前記摘み部材としたことを特徴とする請求項1又は3記載の流動体パック。
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